JP6567302B2 - エネルギー管理装置、エネルギー管理方法およびプログラム - Google Patents

エネルギー管理装置、エネルギー管理方法およびプログラム Download PDF

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本発明の実施形態は、エネルギー管理装置、エネルギー管理方法およびプログラムに関する。
近年、震災等の自然災害への対策としてのBCP(Business Continuation Plan)の関心や、地球温暖化対策として二酸化炭素(CO2)排出削減への要求が高まっている。解決手段の一つとして、電力や通信、水、交通など、都市の社会基盤(インフラ)を横断的かつ広域的に統合管理・制御して、エネルギーの有効利用を図る取組みが活発化している。そこで、従来から蓄熱槽を有するエネルギー供給設備において、所定期間における消費エネルギー、コスト、CO2発生量を最小化する運転計画を決定する手法が提案されている。
これらの手法は、いずれも蓄熱に着目したコスト最小化やCO2最小化、デマンドレスポンス対応などの運転計画の立案手法であり、各熱源機器の起動優先順位を選定する際、定格状態での効率や単価のみを算出している。また、運転計画の決定後でなければ、計画の修正ができなかった。他方、厳密な最適運転ができないプラントの制御では人間系による運用修正を要する。そのため、管理者がどの機器についていかなる場合に運用修正を行うか確認できないことがあった。
特許第3763767号公報
本発明が解決しようとする課題は、管理者が運用修正を行う機器またはタイミングを容易に確認することができるエネルギー管理装置、エネルギー管理方法およびプログラムを提供することである。
実施形態のエネルギー管理装置は、データ取得部と、限界コスト演算部とを持つ。データ取得部は、少なくとも1つの制御対象のエネルギー供給装置の運用に関する情報である運用情報を有するプロセスデータを逐次に取得する。限界コスト演算部は、前記プロセスデータに基づいて前記エネルギー供給装置のエネルギー変換効率に対する消費エネルギーのエネルギー単価を示す限界コストを算出する。
第1の実施形態に係るエネルギー管理システムの構成を示す概略ブロック図。 第1の実施形態に係るエネルギー管理装置の構成を示す概略ブロック図。 第1の実施形態に係るCOP演算処理を示すフローチャート。 第1の実施形態に係るCOPの時間推移の表示例を示す図。 第1の実施形態に係るCOPの負荷率依存性の表示例を示す図。 第1の実施形態に係る限界コスト演算処理を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る限界コストの時間推移の表示例を示す図。 第2の実施形態に係るエネルギー管理装置の構成を示す概略ブロック図。 第2の実施形態に係る限界コスト算出処理を示すフローチャート。 第2の実施形態に係るCOPの時間推移の表示例を示す図。 第2の実施形態に係る限界コストの時間推移の表示例を示す図。 第3の実施形態に係るエネルギー管理システムの構成を示す概略ブロック図。 第3の実施形態に係る限界コスト演算処理を示すフローチャート。 第3の実施形態に係る限界コストの時間推移の表示例を示す図。 第3の実施形態に係る優先順位演算処理を示すフローチャート。 第3の実施形態に係る優先順位の時間推移の表示例を示す図。 第4の実施形態に係るエネルギー供給システムの構成を示す概略ブロック図。 第4の実施形態に係るエネルギー管理装置の構成を示す概略ブロック図。 第4の実施形態に係る限界コスト算出処理を示すフローチャート。 第4の実施形態に係るDR対応限界コストの時間推移の表示例を示す図。 第4の実施形態に係る限界コストのインセンティブ依存性の表示例を示す図。
以下、実施形態のエネルギー管理装置、エネルギー管理方法およびプログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るエネルギー管理システムS1の構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係るエネルギー管理システムS1は、エネルギー管理装置1と、エネルギー供給プラント2と、需要家3を備える。
エネルギー管理装置1は、エネルギー供給プラント2のエネルギー管理を行う装置である。エネルギー供給プラント2は、負荷に応じたエネルギーを需要家3に供給する施設である。供給するエネルギーの形態には、電力、冷熱、温熱、蒸気などがある。エネルギー管理装置1のユーザは、主にエネルギー管理装置1やエネルギー供給装置2の動作状態の管理、運転計画の運用、修正等を行う管理者(オペレータ)である。
エネルギー供給プラント2は、ローカル制御装置201と、制御対象機器202を有する。ローカル制御装置201は、エネルギー管理装置1による制御設定に基づいて制御対象機器202の動作を制御する。また、ローカル制御装置201は、制御対象機器202の運用記録を示すプロセスデータを生成し、生成したプロセスデータをエネルギー管理装置1に送信する。制御対象機器202は、エネルギーを供給する1個又は複数個のエネルギー供給装置である。以下の説明では、個々のエネルギー供給装置、エネルギー供給プラント2に設置されるエネルギー供給装置の全体を、制御対象機器202と総称する。
需要家3は、エネルギー供給プラント2から供給されたエネルギーを受容する施設である。需要家3には、ビルディングや家屋などの建築物、建造物、設備など負荷を備えた施設が含まれる。負荷は、電力、冷熱、温熱、蒸気などの形態のいずれか又はそれらの組み合わせで供給されたエネルギーを消費する主体である。以下の説明では、エネルギーを受容する個々の施設又はそれらの施設の全体を需要家3と総称する。
内部ネットワーク4は、エネルギー管理装置1と、エネルギー供給プラント2及び需要家3の間を、各種のデータを送受信可能に接続するネットワークである。内部ネットワーク4は、例えば、構内通信網(LAN:Local Area Network)、仮想専用網(VPN:Virtual Private Network)、又はそれらの組み合わせである。
図1に示す例では、エネルギー管理装置1は、内部ネットワーク4を介して接続される制御対象のエネルギー供給プラント2から離れた地点に設置されているが、エネルギー供給プラント2の内部、例えば、ローカル監視室に設置されてもよい。
また、図1に示す例では、エネルギー供給プラント2は、供給先の需要家3から離れた地点に配置されているが、需要家3と共通の施設、例えば、工場、ビルディング内に設置されてもよい。
エネルギー管理装置1は、エネルギー供給プラント2と需要家3のそれぞれからプロセスデータを取得する1個又は複数のサーバ装置である。エネルギー管理装置1は、取得したプロセスデータに基づいて制御対象機器202の機器効率(COP:Coefficient of Performance)を算出する。COPとは、制御対象機器202の消費エネルギーから精算エネルギーへの変換効率を意味し、成績係数、消費効率とも呼ばれる。限界コストとは、単位生産エネルギー当たりの消費エネルギー単価を意味する。消費エネルギーとは、制御対象機器202が需要家3に供給するエネルギーを生産する際に消費されるエネルギーである。消費エネルギーは、電力、ガス、石炭、石油、天然ガス、薪などの形態のエネルギーである。生産エネルギーは、制御対象機器202が需要家3の負荷に応じて生産するエネルギーである。生産エネルギーは、電力、冷熱、温熱、蒸気などの形態のエネルギーである。
次に、エネルギー管理装置1の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るエネルギー管理装置1の構成を示す概略ブロック図である。
エネルギー管理装置1は、制御プログラムを実行して種々の機能を実現する。エネルギー管理装置1は、通信部10と、プロセスデータ取得部101と、プロセスデータ記憶部11と、入力部12と、入力制御部121と、設定入力データ記憶部13と、演算処理部14と、演算結果記憶部15と、表示制御部16と、表示部17を備える。エネルギー管理装置1は、所定の制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、制御プログラム、各種のデータを記憶する記憶媒体と、を備える電子計算機で構成される。CPUは、当該制御プログラムが指示する処理を実行することによってプロセスデータ取得部101、入力制御部121、演算処理部14及び表示制御部16として機能する。
通信部10は、内部ネットワーク4と接続し、エネルギー供給プラント2からプロセスデータ111を受信する。通信部10は、受信したプロセスデータ111をプロセスデータ取得部101に出力する。通信部10は、例えば、通信インタフェースである。プロセスデータ111については後述する。
プロセスデータ取得部101は、通信部10からプロセスデータ111が入力される。なお、プロセスデータ取得部101は、通信部10と内部ネットワーク4を経由せずに、エネルギー供給プラント2からプロセスデータ111を直接取得してもよい。プロセスデータ取得部101は、取得したプロセスデータ111をプロセスデータ記憶部11に記憶させる。
プロセスデータ記憶部11は、プロセスデータ111を記憶する。プロセスデータ111は、エネルギー供給プラント2の運用記録、需要家3のエネルギー需要記録などを示すデータである。エネルギー供給プラント2の運用記録には、エネルギー供給プラント2における制御対象機器202各々の消費エネルギーの仕事率、生産エネルギーの仕事率などの運用情報が含まれる。これらの運用情報は、所定時間間隔で逐次に取得された日時を示す日時情報と対応付けて記憶される。時間間隔は、例えば、1時間である。
入力部12は、操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に応じた入力信号を生成する。入力部12は、設定入力データを示す入力信号を生成する。設定入力データは、評価期間を示す評価期間データ131、制御対象機器202それぞれのプラントモデルを示すプラントモデルデータ132及び当該プラントモデルのモデルパラメータを示すモデルパラメータデータ133である。入力部12は、例えば、タッチセンサ、マウス、キーボードなどの入力デバイスを含んで構成される。入力部12は、入出力インタフェースを備えてもよい。入出力インタフェースは、外部装置(図示せず)と接続し、プラントモデルデータ132とモデルパラメータデータ133を受信する。入力部12は、取得した入力信号を入力制御部121に出力する。
入力制御部121は、入力部12から入力された入力信号が示す設定入力データを設定入力データ記憶部13に記憶する。
設定入力データ記憶部13は、入力制御部121からの設定入力データを記憶する。設定入力データのうち、評価期間データ131は、演算処理部14における処理に用いられる各種のデータの評価期間を示すデータである。
プラントモデルデータ132は、エネルギー供給プラント2に配置される制御対象機器202とその属性、例えば、制御対象機器202の種類とその接続形態を示すデータである。
モデルパラメータデータ133は、モデルパラメータとしてエネルギー供給プラント2に設置される制御対象機器202の動作パラメータを示すデータである。モデルパラメータデータ133には、例えば、制御対象機器202が供給できるエネルギーの最大出力、消費エネルギーのエネルギー単価などが含まれる。エネルギー単価が日時に応じて異なる日時毎には、モデルパラメータデータ133に日時毎のエネルギー単価が含まれてもよい。
演算処理部14は、COP演算部141と、限界コスト演算部142とを備える。演算処理部14は、プロセスデータ記憶部11から逐次に読み込んだプロセスデータ111、設定入力データ記憶部13から逐次に読み込んだプラントモデルデータ132及びモデルパラメータデータ133を用いて以下に説明する処理を行う。
COP演算部141は、プラントモデルデータ132が示す各制御対象機器202について、プロセスデータ111が示す運用記録から評価期間データ131が示す評価期間内におけるCOPを算出する。COP演算部141は、算出したCOPを示すCOPデータ151を生成し、生成したCOPデータ151を演算結果記憶部15に記憶する。COP演算処理については、後述する。
限界コスト演算部142は、演算結果記憶部15からCOPデータ151を読み込む。限界コスト演算部142は、プラントモデルデータ132が示す各制御対象機器202について、モデルパラメータデータ133が示すモデルパラメータとCOPデータ151が示すCOPから限界コストを算出する。限界コスト演算部142は、算出した限界コストを示す限界コストデータ152を生成し、生成した限界コストデータ152を演算結果記憶部15に記憶する。限界コスト演算処理については、後述する。
演算結果記憶部15は、演算処理部14による演算結果を示す演算結果データを記憶する。演算結果データのうち、COPデータ151は、各制御対象機器202の所定時間毎のCOPの設定値と実績値を示すデータである。限界コストデータ152は、各制御対象機器202の所定時間毎の限界コストの設定値と実績値を示すデータである。
表示制御部16は、演算結果記憶部15に記憶された演算結果データとして限界コストデータ152を逐次に読み込み、読み込んだ限界コストデータ152が示す限界コストを所定の表示形態で表す表示データを生成する。表示制御部16は、生成した表示データを表示部17に出力することにより限界コストを表示させる。限界コストの表示形態として、例えば、表形式、グラフ形式など種々の表示形態が利用可能である。なお、表示制御部16は、COPデータ151が示すCOP、その他の演算結果を表示部17に表示させてもよい。
表示部17は、表示制御部16から入力された表示データが示す情報を表示する。表示部17は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスを備える。
次に、本実施形態に係るCOP演算処理について説明する。
図3は、本実施形態に係るCOP演算処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)入力部12は、評価期間データ131を取得し、入力制御部121は、入力部12が取得した評価期間データ131を設定入力データ記憶部13に記憶する。これにより、COP演算処理の基礎となる評価期間と時間間隔(例えば、1時間)が設定される。エネルギー管理装置1は、設定された評価期間において、設定した時間間隔でステップS102〜S108の処理を繰り返し、当該評価期間の終了後、図3に示す処理を終了する。
(ステップS102)演算処理部14は、プロセスデータ記憶部11からプロセスデータ111を、設定入力データ記憶部13からプラントモデルデータ132を、演算結果記憶部15からCOPデータ151を読み込む。その後、ステップS103に進む。
(ステップS103)COP演算部141は、プロセスデータ111、プラントモデルデータ132及びモデルパラメータデータ133に基づいて制御対象機器202のCOPの実績値(実績COP)を算出する。実績COPの算出方法については、後述する。その後、ステップS104に進む。
(ステップS104)COP演算部141は、COPデータ151が示す評価期間内の過去の実績COPの最大値(最高COP)と、その時点(現在)の実績COPを比較する。実績COPが最高COP以上である場合(ステップS104 YES)、ステップS105に進む。実績COPが最高COP未満である場合(ステップS104 NO)、ステップS106に進む。
(ステップS105)COP演算部141は、実績COPを最高COPとして更新する。その後、ステップS106に進む。
(ステップS106)COP演算部141は、COPデータ151が示す評価期間内の過去の実績COPの最小値(最低COP)と実績COPを比較する。実績COPが最低COP以下である場合(ステップS106 YES)、ステップS107に進む。実績COPが最低COPより大きい場合(ステップS106 NO)、ステップS107に進む。
(ステップS107)COP演算部141は、実績COPを最低COPとして更新する。その後、ステップS108に進む。
(ステップS108)COP演算部141は、算出した実績COPが追加され、更新した最高COP、最低COPを示すCOPデータ151を演算結果記憶部15に記憶する。表示制御部16は、演算結果記憶部15から読み込んだCOPデータ151が示す実績COP、最高COP及び最低COPを表示部17に表示させる。その後、ステップS102に戻る。
次に、ステップS103における実績COPの算出方法について、制御対象機器202がエネルギー供給装置Aである場合を例にして説明する。
COP演算部141は、式(1)、(2)に示すように前時刻Ti−1から現在Tまでのein (t),eout (t)をそれぞれ積分して、現在Tの消費エネルギー量Ein (T),生産エネルギー量Eout (T)を算出する。
Figure 0006567302
Figure 0006567302
式(1)、(2)において、ein (t),eout (t)は、それぞれエネルギー供給装置Aの消費エネルギーの仕事率[単位:kW],生産エネルギーの仕事率[単位:kW]を示す。Tは、前時刻Ti−1から現在Tまでの時間間隔[単位:hour]を示す。なお、生産エネルギー量Eout (T)、消費エネルギー量Ein (T)の単位は、それぞれkWhである。
COP演算部141は、式(3)に示すように、現在Tの生産エネルギー量Eout (T)を消費エネルギー量Ein (T)で除算することにより、エネルギー供給装置AのCOPであるCOP(T)を算出する。
Figure 0006567302
次に、本実施形態に係るCOPの表示例について説明する。
図4は、本実施形態に係るCOPの時間推移の表示例171を示す図である。図4において縦軸、横軸は、それぞれCOP、時刻を示し、太い実線は評価期間の開始時刻0:00から現在までの実績COPを示す。水平方向に延びる太い破線は、設定COPを示す。設定COPは、初期設定されたCOPの基準値である。図4に示す例では、実績COPは、当初設定COPよりも高かったが、時間経過に伴って低下し、現在において設定COPよりも低い。このようにして、実績COPの時間推移の傾向、設定COPとの高低が表される。また、水平方向に延びる細い2本の破線は、図面に対して上から順に最高COP、最低COPを示す。この2本の破線は、評価期間の開始時刻から現在までのCOPの範囲を示す。
図5は、本実施形態に係るCOPの負荷率依存性の表示例172を示す図である。図5において縦軸、横軸は、それぞれCOP、負荷率を示し、太い実線は評価期間の開始時刻から現在までに観測された実績COPを示す。太い破線は、設定COPを示す。水平方向に延びる太い破線は、設定COPを示す。水平方向に延びる細い2本の破線は、それぞれ最高COP、最低COPを示し、垂直方向に延びる細い3本の破線は、図面に対して左から順に、負荷率の出力下限値、現在出力値、出力上限値を示す。図5に示す例では、負荷率が出力下限値に近接した所定の範囲内では負荷率が高いほど実績COPが高くなるが、出力下限値から出力上限値の間で実績COPの最高値を有する。さらに負荷率が高くなると実績COPが低くなる。現在において、負荷率(現在出力値)は出力上限値よりも出力下限値に近似し、実績COPは設定COPよりも低く、さらに負荷率を高くすることでCOPを高くすることができることが示される。このようにして、実績COPの負荷率依存性の傾向、設定COPを与える負荷率との高低が表される。なお、表示制御部16は、各時刻における負荷率の実績値として、プロセスデータ111が示す制御対象機器202の運用情報が示す負荷率の実績値を用いることができる。
次に、本実施形態に係る限界コスト演算処理について説明する。
図6は、本実施形態に係る限界コスト演算処理を示すフローチャートである。
(ステップS201)入力部12は、評価期間データ131を取得し、入力制御部121は、入力部12が取得した評価期間データ131を設定入力データ記憶部13に記憶する。これにより、限界コスト演算の基礎となる一次エネルギー算出の評価期間と時間間隔が設定される。なお、入力部12は、ステップS101の処理と、ステップS201の処理のいずれか一方の処理を行い、他方の処理を省略してもよい。エネルギー管理装置1は、設定された評価期間において、ステップS201〜S204の処理を設定した時間間隔で繰り返し、当該評価期間の終了後、図6に示す処理を終了する。
(ステップS202)演算処理部14は、設定入力データ記憶部13からモデルパラメータデータ133を、演算結果記憶部15からCOPデータ151と限界コストデータ152を読み込む。その後、ステップS203に進む。
(ステップS203)限界コスト演算部142は、モデルパラメータデータ133が示すエネルギー単価とCOPデータ151が示す現在の実績COPから現在の当該制御対象機器202の限界コスト(実績限界コスト)を算出する。なお、限界コスト演算部142は、ステップS104〜S107と同様な手法を用いて、最高限界コスト、最低限界コストを定める。その後、ステップS204に進む。
(ステップS204)限界コスト演算部142は、算出した実績限界コストと、更新した最高限界コスト、最低限界コストを示す限界コストデータ152を演算結果記憶部15に記憶する。表示制御部16は、演算結果記憶部15から読み込んだ限界コストデータ152が示す実績限界コスト、最高限界コスト及び最低限界コストを表示部17に表示させる。その後、ステップS202に戻る。
次に、ステップS203における実績限界コストの算出方法について、制御対象機器202がエネルギー供給装置Aである場合を例にして説明する。
限界コスト演算部142は、式(4)に示すように、p(T)をCOP(T)で除算して現在Tのエネルギー供給装置Aの実績限界コストCC(T)[単位:円/kWh]を算出する。
Figure 0006567302
式(4)においてp(T)は、現在Tのエネルギー供給装置Aのエネルギー単価[単位:円/kWh]を示す。
次に、本実施形態に係る限界コストの表示例について説明する。
図7は、本実施形態に係る限界コストの時間推移の表示例173を示す図である。図7に示す限界コストは、制御対象機器202が吸収式冷凍機(ABR:Absorption Refrigerator)である場合の例である。ABRは、エネルギー単価が時間経過に応じて変化しないガスを燃料として用いる。図7において縦軸、横軸は、それぞれ限界コスト、時刻を示し、太い実線は評価期間の開始時刻0:00から現在までの実績限界コストを示す。水平方向に延びる一点鎖線は、設定限界コストを示す。設定限界コストは、エネルギー単価を設定COPで除算して得られる限界コストの基準値である。図7に示す例では、実績限界コストは、当初設定限界コストと同等であったが、時間経過に伴い低下し、再度上昇し、現在において設定限界コストよりも高い。実績限界コストの時間推移の傾向、設定限界コストとの高低が表される。また、水平方向に延びる細い2本の一点鎖線は、図面に対して上から順に最高限界コスト、最低限界コストを示す。この2本の破線は、評価期間の開始時刻から現在までの限界コストの範囲を示す。最高限界コスト、最低限界コストは、限界コスト演算部142がエネルギー単価をそれぞれ最低COP、最高COPで除算して算出される限界コストである。最高限界コスト、最低限界コストを視認したユーザは、動作状態に応じて変動し得る限界コストの範囲を把握することができる。
以上に説明したように、本実施形態に係るエネルギー管理装置1は、1個又は複数の制御対象機器202の運用情報を有するプロセスデータを逐次に取得するプロセスデータ取得部101を備える。また、エネルギー管理装置1は、プロセスデータに基づいて制御対象機器202の限界コストを算出する限界コスト演算部142を備える。
この構成により逐次に算出される限界コストに接した管理者は、運用修正を行う機器またはタイミングを容易に確認することができる。例えば、管理者は、限界コストの要素である機器効率を高めるべき機器またはタイミング、またはエネルギー単価がより低い機器またはタイミングを判断することができる。そのため、必ずしも運転計画値が導出されなくても、制御対象機器202の動作状況に応じた運用修正が可能になる。
また、エネルギー管理装置1は、限界コストの実績値を表示部17に表示させる表示制御部16を備える。
この構成により、逐次に算出された限界コストの実績値が表示部17に表示されるので、管理者は、表示された限界コストの実績値を視認することによりその時点において運用修正を行う機器またはタイミングを容易に判断することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。本実施形態に係るエネルギー管理システムS1(図1)に係るエネルギー管理装置1は、次に説明する構成を備える。
図8は、本実施形態に係るエネルギー管理装置1の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る演算処理部14は、COP演算部141と、限界コスト演算部142と、優先順位演算部143と、需要予測部144と、運転計画部145と、機器制御設定出力部146を備える。演算処理部14は、演算結果記憶部15から限界コストデータ152を読み込む。
優先順位演算部143は、限界コストデータ152に基づいて、プラントモデルデータ132が示す制御対象機器202毎の優先順位を定める。優先順位は、他の装置よりも優先して動作させる順序を示す。優先順位演算部143は、限界コストデータが示す限界コストが低い制御対象機器202ほど高い優先順位を定める。優先順位演算部143は、優先順位の判定において、動作している制御対象機器202については実績限界コストを用い、動作していない制御対象機器202については設定限界コスト又は最高限界コストを用いる。
また、優先順位演算部143は、エネルギー供給設備2の全部又は一部の制御対象機器202の優先順位として、入力制御部121からの入力信号が示す優先順位に定めてもよい。この入力信号は、入力部12により表示部17に表示された限界コストを監視したユーザの操作を受け付けて生成される。優先順位演算部143は、定めた制御対象機器202毎の優先順位を示す優先順位データ153を生成する。なお、優先順位演算部143は、動作不可能な制御対象機器202やその時点における動作の有無を示す動作機器情報を優先順位データ153に含めてもよい。そして、動作不可能な制御対象機器202は優先順位を定める対象から除外されてもよい。ここで、優先順位演算部143は、プロセスデータ111が示す制御対象機器202の運用情報から故障情報を抽出し、故障情報に基づいて動作不可能な制御対象機器202を判定してもよいし、当該運用情報から制御対象機器202の動作の有無を判定してもよい。優先順位演算部143は、生成した優先順位データ153を演算結果記憶部15に記憶する。
需要予測部144は、プロセスデータ111が示す需要家3のエネルギー需要記録に基づいて、所定時間間隔で需要家3によるエネルギーの需要量の予測値を算出する(需要予測)。需要予測部144は、算出した需要量の予測値を示す需要予測データ154を生成する。需要予測部144は、例えば、各月の需要予測として、その時点(現在)までの過去1年間の各月のエネルギーの需要量の平均値を1日内の時刻毎に算出してもよい。これにより1か月間の平均的な1日のエネルギー需要の時間変化が算出される。需要予測部144は、過去1年間のエネルギーの需要量の平均値を予測値として算出する代わりに(移動平均モデルの利用)、自己回帰モデルを用いて需要量の予測値を算出してもよい。需要予測部144は、生成した需要予測データ154を演算結果記憶部15に記憶するとともに、運転計画部145に出力する。
運転計画部145は、プラントモデルデータ132、モデルパラメータデータ133及び需要予測部144から入力された需要予測データ154に基づいて、エネルギー供給プラント2に設置されるエネルギー供給プラント装置の運転計画値を算出する。運転計画部145は、次の条件を満足する運転計画値であって、エネルギー供給装置2全体のエネルギーコストがより低くなる運転計画値を算出する。その条件は、需要予測データ154が示す需要量の予測値を満足し、かつプラントモデルデータ132が示す制御対象機器202毎のモデルパラメータデータ133で表される運転制約条件を満足することである。運転計画値は、制御対象機器202の運転により供給するエネルギーについて目標とする出力値である。運転計画値は、例えば、生産エネルギーの仕事率である。運転計画部145は、運転計画値を算出する手法として、例えば、数理計画法、ヒューリスティックスなどの、いわゆる最適化アルゴリズムを用いることができる。運転計画部145は、算出した運転計画値を示す運転計画データ155を生成し、生成した運転計画データ155を演算結果記憶部15に記憶する。
機器制御設定出力部146は、演算結果記憶部15から運転計画データ155を読み込む。機器制御設定出力部146は、運転計画データ155が示す運転計画値に基づいてエネルギー供給プラント2のエネルギー供給プラントの動作を制御するための設定値(制御設定)を定める。制御設定には、例えば、起動、停止又は運転時における出力に関する設定もしくはその設定値がある。機器制御設定出力部146は、優先順位データ153が示す優先順位に従い、需要予測データ154が示す需要予測に応じた制御設定を定める。また、機器制御設定出力部146は、さらにモデルパラメータデータ133が示す運転制約条件を満足する制御設定を定める。機器制御設定出力部146は、定めた制御設定を示す機器制御設定出力データ156を生成する。機器制御設定出力部146は、生成した機器制御設定出力データ156を演算結果記憶部15に記憶するとともに、通信部10に出力することによりエネルギー供給プラント2に送信する。エネルギー供給プラント2において、制御対象機器202は受信した制御設定出力データが示す制御設定を用いて動作を制御する。
演算結果記憶部15には、さらに優先順位データ153、需要予測データ154、運転計画データ155および機器制御設定出力データ156が記憶される。
優先順位データ153は、エネルギー供給プラント2に設置される制御対象機器202毎の優先順位を示すデータである。優先順位データ153は、例えば、1時間毎の機器優先順位の設定値を示す。
需要予測データ154は、需要家3の負荷毎の需要予測値を示すデータである。需要予測データ154は、例えば、1時間毎の電力負荷、冷熱負荷、温熱負荷及び蒸気負荷の予測値を示す。
運転計画データ155は、エネルギー供給プラント2に設置される制御対象機器202毎の運転計画値を示すデータである。運転計画データ155は、例えば、各制御対象機器202における1時間毎の生産エネルギー、起動、停止および運転時における出力レベルなどの運転計画値を示すデータである。
機器制御設定出力データ156は、エネルギー供給プラント2に設置される制御対象機器202毎の制御設定を示すデータである。機器制御設定出力データ156は、例えば、各制御対象機器202の所定時間(例えば、1時間)毎の起動、停止および運転時における出力レベルなどの運転計画値を示すデータである。
表示制御部16は、演算結果記憶部15から優先順位データ153を逐次に読み込み、読み込んだ優先順位データ153が示す優先順位を所定の表示形態で表す表示データを生成する。表示制御部16は、生成した表示データを表示部17に出力することにより優先順位を表示させる。表示形態として、例えば、表形式、グラフ形式など種々の表示形態が利用可能である。なお、表示制御部16は、需要予測データ154が示す需要予測値、運転計画データ155が示す運転計画値、機器制御設定出力データ156が示す制御設定値、その他の演算結果を表示部17に表示させてもよい。
運転計画データ155が示す運転計画値には、消費エネルギーの仕事率と生産エネルギーの仕事率が含まれる。そこで、COP演算部141は、プロセスデータ111が示す消費エネルギーの仕事率と生産エネルギーの仕事率に代え、運転計画データ155が示す消費エネルギーの仕事率と生産エネルギーの仕事率を用いてCOPの予測値(予測COP)を算出する。COP演算部141は、算出した予測COPを示すデータをCOPデータ151に追加し、追加されたCOPデータ151を演算結果記憶部15に記憶する。また、限界コスト演算部142は、実績COPに代え、予測COPを用いて限界コストの予測値(予測限界コスト)を算出する。COP演算部141は、算出した予測限界コストを示すデータを限界コストデータ152に追加し、追加された限界コストデータ152を演算結果記憶部15に記憶する。
次に、本実施形態に係る限界コスト算出処理について説明する。
図9は、本実施形態に係る限界コスト算出処理を示すフローチャートである。本実施形態に係る限界コスト算出処理は、ステップS302〜S309を有する。ステップS303及びS304の処理は、それぞれステップS103及びS203の処理と同様であるため、その説明を援用する。
(ステップS301)入力部12は、評価期間データ131を取得し、入力制御部121は、入力部12が取得した評価期間データ131を設定入力データ記憶部13に記憶する。演算処理部14は、設定入力データ記憶部13からプラントモデルデータ132及びモデルパラメータデータ133を、演算結果記憶部15からCOPデータ151と限界コストデータ152を読み込む。エネルギー管理装置1は、設定された評価期間において、ステップS301〜S309の処理を設定した時間間隔で繰り返し、当該評価期間の終了後、図9に示す処理を終了する。
(ステップS302)需要予測部144は、プロセスデータ111が示す需要家3のエネルギー需要記録に基づいて、所定時間間隔で需要家3によるエネルギーの需要予測を、算出した需要予測を示す需要予測データ154を生成する。需要予測部144は、需要予測部144は、生成した需要予測データ154を運転計画部145に出力する。その後、ステップS303に進む。エネルギー管理装置1は、ステップS303及びS304の処理が完了した後、ステップS305に進む。
(ステップS305)優先順位演算部143は、限界コストデータ152に基づいて、プラントモデルデータ132が示す制御対象機器202毎の優先順位を算出する。優先順位演算部143は、定めた制御対象機器202毎の優先順位を示す優先順位データ153を生成する。その後、ステップS306に進む。
(ステップS306)運転計画部145は、プラントモデルデータ132、モデルパラメータデータ133及び需要予測部144から入力された需要予測データ154に基づいて、エネルギー供給プラント2に設置されるエネルギー供給プラント装置の運転計画値を算出する。運転計画部145は、算出した運転計画値を示す運転計画データ155を生成する。その後、ステップS307に進む。
(ステップS307)COP演算部141は、運転計画データ155が示す運転計画値に基づいて予測COPを算出する。COP演算部141は、算出した予測COPを示すデータをCOPデータ151に追加する。限界コスト演算部142は、算出された予測COPを用いて限界コストの予測値を算出する。また、限界コスト演算部142は、実績COPに代え、予測COPを用いて限界コストの予測値(予測限界コスト)を算出する。限界コスト演算部142は、算出した予測限界コストを示すデータを限界コストデータ152に追加する。その後、ステップS308に進む。
(ステップS308)演算処理部14は、上記の演算結果を示すCOPデータ151、限界コストデータ152、優先順位データ153、需要予測データ154、運転計画データ155及び機器制御設定出力データ156を演算結果記憶部15に記憶する。表示制御部16は、演算結果記憶部15に記憶されたデータを読み込み、読み込んだデータを表示部17に出力することにより、当該データが示す演算結果を表示させる(表示更新)。その後、ステップS309に進む。
(ステップS309)機器制御設定出力部146は、運転計画データ155が示す運転計画値に基づいてエネルギー供給プラント2のエネルギー供給プラントの制御設定を定める。機器制御設定出力部146は、定めた制御設定を示す機器制御設定出力データ156を生成する。機器制御設定出力部146は、生成した機器制御設定出力データ156を演算結果記憶部15に記憶するとともに、通信部10に出力することによりエネルギー供給プラント2に送信する。その後、ステップS302に戻る。
次に、本実施形態に係るCOPの表示例について説明する。
図10は、本実施形態に係るCOPの時間推移の表示例178を示す図である。表示例178は、表示例171(図4)に対してCOP演算部141が算出した予測COPが追加されている。図10において、実績COPは、実線で表されているのに対し、予測COPは、破線で表され、現在時刻が垂直方向に延びる破線で表されている。そのため、実績COPの時間変化と予測COPの時間変化が明らかに区別される。図10において、予測COPは現在よりも後の時刻において上昇し、設定COPよりも高くなることが表されている。
次に、本実施形態に係る限界コストの表示例について説明する。
図11は、本実施形態に係る限界コストの時間推移の表示例179を示す図である。表示例179は、表示例173(図7)に対して限界コスト演算部142が算出した予測限界コストが追加されている。図11において、実績限界コストは、実線で表されているのに対し、予測限界コストは、破線で表され、現在時刻が垂直方向に延びる破線で表されている。そのため、実績限界コストの時間変化と予測限界コストの時間変化が明らかに区別される。図11において、予測限界コストは現在よりも後の時刻において上昇し、設定限界コストよりも低くなることが表されている。
以上に説明したように、本実施形態に係るエネルギー管理装置1において、プロセスデータ111は、制御対象機器202の運用情報としてエネルギー需要に関する情報を有する。また、エネルギー管理装置1は、プロセスデータ111に基づいて制御対象機器202のエネルギーの需要予測値を演算する需要予測部144と、需要予測値に基づいてエネルギー供給プラント2に配置された制御対象機器202の運転計画値を算出する運転計画部145を備える。
この構成により、算出される運転計画値に接した管理者は、運転計画値に基づいて制御対象機器202に対する運用修正の要否やその内容を判断することができる。
また、限界コスト演算部142は、算出された運転計画値に基づいて制御対象機器202の限界コストの予測値を算出する。
この構成により、算出される限界コストの予測値に接した管理者は、将来の限界コストの変化傾向も考慮に入れて制御対象機器202に対する運用修正の要否やその内容を判断することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。
図12は、本実施形態に係るエネルギー管理システムS1の構成を示す概略ブロック図である。エネルギー管理システムS1は、エネルギー管理装置1と、エネルギー供給プラント2と、需要家3を備える。本実施形態に係るエネルギー管理装置1は、図8に示す構成と同様の構成を備える。
エネルギー供給プラント2は、制御対象機器202として、受電設備211と、PV(Photo Voltaics;太陽光発電設備)212と、蓄電池213と、水冷チラー221と、空冷HP(Heat Pump)チラー222と、熱回収HPチラー223と、ABR(Absorption Refrigeration;吸収式冷凍機)224と、冷熱槽225と、CGS(Co-Generation Refrigeration;コジェネレーションシステム)231と、ボイラ232と、温熱槽233を備える。
受電設備211は、電力事業者の事業設備から電力を受電し、受電した電力の電圧を所定の電圧に変換する。受電設備211は、電圧を変換した電力を、蓄電池213、水冷チラー221、空冷HPチラー222及び熱回収HPチラー223に送電する。
PV212は、太陽光パネルを備える発電設備である。太陽光パネルは、受光した光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する部材である。PV212は、発電した電力を蓄電池213、水冷チラー221、空冷HPチラー222及び熱回収HPチラー223に送電する。
蓄電池213は、二次電池を備える蓄電設備である。二次電池は、充電と放電の双方を行うことができる。蓄電池213は、受電設備211、PV212及びCGS231の少なくともいずれかから受電した電力を充電し、充電した電力を需要家3に送電する。
水冷チラー221は、水を熱源として冷媒の相変化により冷水を供給する機器である。水冷チラー221は、受電設備211、PV212及びCGS231の少なくともいずれかから受電した電力をエネルギー源として消費し、生産した冷水を冷熱槽225に供給する。
空冷HPチラー222は、空気を熱源として冷媒の相変化により冷水又は温水を供給する機器である。空冷HPチラー222は、受電設備211、PV212及びCGS231の少なくともいずれかから受電した電力をエネルギー源として消費し、生成した冷水を冷熱槽225に供給し、生成した温水を温熱槽233に供給する。
熱回収HPチラー223は、空気、水、その他の媒体を熱源として冷媒の相変化により冷水及び温水を供給する機器である。熱回収HPチラー223は、熱源を用いて熱交換を行う複数の熱交換器と、複数の熱交換器間で熱交換を行う別個の熱交換器を備える。熱回収HPチラー223は、受電設備211、PV212及びCGS231の少なくともいずれかから受電した電力をエネルギー源として消費し、生成した冷水を冷熱槽225に供給し、生成した温水を温熱槽233に供給する。
ABR224は、水蒸気を冷媒として用い冷水を供給する機器である。ABR224は、凝縮器と蒸発器を備え、蒸発器が蒸発させた冷媒を吸収液に吸収させ、吸収液を加熱して冷媒を蒸発させて、凝縮器に戻すという再生プロセスを実行する。再生プロセスにおいて、冷媒の吸収によって圧力が低下し冷媒が気化するので低温を得ることができる。ABR224は、燃料をエネルギー源として消費し、冷水を冷熱槽225に供給する。燃料は、ガス、バイオマス燃料などである。
冷熱槽225は、水冷チラー221、空冷HPチラー222、熱回収HPチラー223及びABR224からそれぞれ供給された冷水を熱媒として蓄積することにより蓄熱を行う。冷熱槽225は、蓄積した冷水を送出することにより冷熱を需要家3に供給する。
CGS231は、燃料をエネルギー源として発電を行うとともに、発電に伴って発生する熱を用いて熱媒を生成する設備である。CGS231は、内燃機関又は外燃機関を備える。CGS231は、発電した電力を蓄電池213、水冷チラー221、空冷HPチラー222及び熱回収HPチラー223に送電し、生成した熱媒として温水を温熱槽233に供給する。
ボイラ232は、燃料をエネルギー源として熱媒として温水又は蒸気を生成する。ボイラ232は、生成した温水を温熱槽233に供給し、蒸気を需要家3に供給する。
温熱槽233は、空冷HPチラー222、熱回収HPチラー223、CGS231及びボイラ232からそれぞれ供給された温水を熱媒として蓄積することにより蓄熱を行う。温熱槽233は、蓄積した温水を送出することにより温熱を需要家3に供給する。
需要家3は、電力負荷31と、冷熱負荷32と、温熱負荷33と、蒸気負荷34を備える。電力負荷31、冷熱負荷32、温熱負荷33及び蒸気負荷34は、それぞれエネルギー供給プラント2から供給された電力、冷熱、温熱及び蒸気を消費する。
次に、本実施形態に係る限界コスト演算処理について説明する。
図13は、本実施形態に係る限界コスト演算処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る限界コスト演算処理は、ステップS201〜S206を有する。ステップS201〜S204の処理については、上述の説明を援用する(図6)。図13に示す処理では、ステップS202〜S206の処理を所定時間(例えば、1時間)毎に繰り返す。また、ステップS202、S203の処理の完了後、ステップS205に進む。
(ステップS205)優先順位演算部143は、現在稼働している各制御対象機器202の実績限界コストと、他の制御対象機器202のそれぞれの設定限界コスト、最高限界コスト及び最低限界コストに基づいて、優先順位の更新メリットがあるか否かを判定する。更新メリットとは、制御対象機器202間において交換した優先順位に基づいて動作を制御することによる更なるエネルギーコストや機器効率の低減が期待されることを意味する。更新メリットがあると判定された制御対象機器202のセットがある場合(ステップS205 YES)、ステップS206に進む。いずれの制御対象機器202間においても更新メリットがないと判定する場合(ステップS205 NO)、ステップS204に進む。
(ステップS206)表示制御部16は、アラームを表示部17に発報させる。表示制御部16は、アラーム発報として、例えば、所定のアラーム画面の画像データを表示部17に出力することにより、アラーム画面を表示させる。その後、ステップS204に進む。
次に更新メリットの有無の判定例について説明する。ここで、互いに同一の種類のエネルギーを供給する制御対象機器202として2個のエネルギー供給装置A、B間において、動作中のエネルギー供給装置Aの方が停止中のエネルギー供給装置Bよりも設定限界コストが低い場合を仮定する。その場合、優先順位演算部143は、式(5)、(6)に示すように、現時刻Tにおけるエネルギー供給装置Aの実績限界コストCCnow (T)がCCmin (T)又はCCmax (T)よりも高い場合、更新メリットがあると判定する。
CCnow (T)>CCmin (T) … (5)
CCnow (T)>CCmax (T) … (6)
式(5)、(6)において、CCmin (T)、CCmax (T)は、それぞれ現時刻Tにおけるエネルギー供給装置Bの最小限界コスト、エネルギー供給装置Bの最大限界コストを示す。
なお、更新メリットの有無の判定において、比較対象のエネルギー供給装置Bも動作中であってもよい。また、優先順位演算部143は、一度に3個以上の制御対象機器202間で更新メリットの有無を判定してもよい。
また、表示制御部16は、期待される更新メリットの度合いが高いほど、表現力が高いアラームを表示させてもよい。例えば、式(5)の関係を満足すると判定される場合、表示制御部16は、所定のアラーム予告画面の画像データを表示部17に出力する。表示部17にはアラーム予告画面が表示されるので、機器優先順位の更新メリットがある可能性がある状況が報知される。式(6)の関係を満足すると判定される場合、表示制御部16は、所定の本アラーム画面の画像データを表示部17に出力する。表示部17には本アラーム画面が表示されるので、機器優先順位の更新メリットがより確実にある状況が報知される。
なお、表示制御部16は、所定のアラーム音の音声信号を拡声部(図示せず)に出力することにより、アラーム音を再生させてもよい。
次に、本実施形態に係る限界コストの表示例について説明する。
図14は、本実施形態に係る限界コストの時間推移の表示例174を示す図である。表示例174は、水冷チラー221、ABR224それぞれの最高限界コスト、最低限界コスト及び設定限界コストを示す。動作中の水冷チラー221については、さらに限界コスト演算部142が算出する実績限界コストが示されている。但し、この例では、ABR224の動作は停止しているので、ABR224の実績限界コストは示されていない。
図14に示す例では、ABR224に係る設定限界コストは時刻によらず一定であり、時刻依存性がある水冷チラー221に係る設定限界コストよりも高い。優先順位演算部143は、設定限界コストに基づいて定めた水冷チラー221の優先順位の方がABR224よりも優先順位が高いと判定する。水冷チラー221については、0時から8時までの時間帯と20時から24時までの時間帯における設定限界コストよりも、8時から20時までの時間帯における設定限界コストの方が高く、ABR224に係る設定限界コストにより近似する。これは、ABR224はエネルギー単価が一定であるガスをエネルギー源として用いるのに対し、水冷チラー221はエネルギー単価が時間経過に伴って変動する電力を用いるためである。設定限界コストが一定である時間帯毎に、限界コスト演算部142は、最高限界コスト、最低限界コストを算出する。その前提として、COP演算部141は、設定限界コストが一定である時間帯毎に最高COP、最低COPを算出する。
水冷チラー221の実績限界コストは、0時から8時までの間において設定限界コストに近似しながら緩やかに変動するが、8時において急激に上昇し、その後も上昇を続け、現在においてはABR224の最高限界コストよりも高い。水冷チラー221、ABR224をそれぞれエネルギー供給装置A、Bとすると、式(5)、(6)に示す条件を満足する。よって、優先順位演算部143は、ABR224の優先順位を水冷チラー221の優先順位よりも高くする変更のメリットがあると判定する。この判定により、表示制御部16は、表示部17にアラームを発報させる。
次に、本実施形態に係る優先順位演算処理について説明する。
図15は、本実施形態に係る優先順位演算処理を示すフローチャートである。
(ステップS401)入力部12は、評価期間データ131を取得し、入力制御部121は、入力部12が取得した評価期間データ131を設定入力データ記憶部13に記憶する。また、演算処理部14は、設定入力データ記憶部13からプラントモデルデータ132を読み込む。エネルギー管理装置1は、設定された評価期間において、ステップS402〜S406の処理を設定した時間間隔で繰り返し、当該評価期間の終了後、図15に示す処理を終了する。
(ステップS402)優先順位演算部143は、演算結果記憶部15から限界コストデータ152を読み込む。その後、ステップS403に進む。
(ステップS403)優先順位演算部143は、読み込んだ限界コストデータ152に基づいて、供給エネルギーの種類が共通の制御対象機器202間で、制御対象機器202毎の優先順位を算出する。優先順位演算部143は、優先順位の更新メリットがあると算出するときである。また、優先順位演算部143は、入力制御部121から入力信号が入力される場合には、制御対象機器202それぞれの優先順位をその入力信号が示す優先順位に定めてもよい。入力信号は、入力部12において表示部17の表示された限界コストや優先順位を観察したユーザの操作により生成される。その後、ステップS404に進む。
(ステップS404)優先順位演算部143は、ステップS403において定めた優先順位に更新するか否かを判定する。ここで、表示制御部16は、優先順位を変更するか否かを示す変更照会画面データを表示部17に出力し、変更照会画面を表示させる。これによりユーザに優先順位を更新するか否かを判断し、その判断に係る操作入力が促される。優先順位の更新を示す入力信号が入力される場合、優先順位演算部143は、更新すると判定し(ステップS404 YES)、ステップS405に進む。優先順位の更新を行わないことを示す入力信号が入力される場合、優先順位演算部143は、更新しないと判定し(ステップS404 NO)、ステップS405及びS406をスキップし、ステップS402に戻る。
(ステップS405)優先順位演算部143は、ステップS403において変更した優先順位を示す更新用の優先順位データ153を生成する。その後、ステップS406に進む。
(ステップS406)優先順位演算部143は、演算結果記憶部15に記憶された優先順位データ153を生成した優先順位データ153に更新する。表示制御部16は、演算結果記憶部15から更新した優先順位データ153を読み込み、読み込んだ優先順位データを表示部17に出力することにより、更新した制御対象機器202毎の優先順位を表示させる。その後、ステップS402に戻る。
次に、本実施形態に係る優先順位の時間推移について説明する。
図16は、本実施形態に係る優先順位の時間推移の表示例175を示す図である。
表示例175は、機器毎の優先順位を時間帯毎に示す。この時間帯は、それぞれ優先順位演算部143が優先順位を定める時刻を終点とする所定の時間幅(1時間)を有する時間帯である。図14に示す設定限界コストによれば、ABR224、水冷チラー221の優先順位は、各時間帯ともに2、1となる。図16は、アラーム発報により、ユーザの操作入力により、13:00〜14:00の時間帯において、ABR224、水冷チラー221の優先順位が1、2と変更されたことを示す。アラームに接したユーザは、限界コストやこれに基づいて定められた優先順位に基づいて、いかなる制御対象機器202を優先して動作させるかを判断することができる。
なお、図16は、供給エネルギーの種類が冷熱である点で共通の制御対象機器202がABR224及び水冷チラー221の2個である場合を例にするが、これには限られない。表示制御部16は、さらに空冷HPチラー222と熱回収HPチラー223のいずれか又は両者の優先順位を、表示部17に表示させてもよい。また、表示制御部16は、現在又は平均の優先順位が所定の優先順位よりも高い制御対象機器202の優先順位を他の制御対象機器202の優先順位よりも優先して表示させてもよい。なお、上述では、優先順位データ153は、電力、冷熱、温熱及び蒸気がそれぞれ別個のエネルギーの種類であるものとして処理することを前提としたが、これには限られない。優先順位データ153は、冷熱ならびに温熱のセット内のエネルギー、温熱ならびに蒸気のセット内のエネルギー、冷熱、温熱ならびに蒸気のセット内のエネルギーを、それぞれ共通のエネルギーの種類であるものとして処理してもよい。優先順位データ153において、電力、冷熱、温熱及び蒸気をそれぞれ別個とエネルギーの種類として処理するか、いずれのセット内のエネルギーを共通のエネルギーの種類として処理するかが、ユーザにより設定可能であってもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係るエネルギー管理装置1は、供給エネルギーの種類が共通の複数の制御対象機器202間において動作の優先順位として、限界コストの実績値が小さい制御対象機器202ほど高い優先順位を定める優先順位演算部143を備える。
この構成により、限界コストの実績値が小さい制御対象機器202ほど、優先して動作するのでエネルギー管理システムS1全体のエネルギーのコストを低減することができる。
また、優先順位演算部143は、複数の制御対象機器202それぞれの限界コストと動作状態に基づいて優先順位の更新メリットの有無を判定する。
更新メリットがあると判定する場合に、その旨を通知することで、管理者は優先順位に関して運用修正を行うタイミングに気付くことができる。
また、エネルギー管理装置1は、優先順位演算部143が定めた優先順位を表示させる表示制御部16を備える。
この構成により、管理者は、表示された優先順位を確認することにより、優先順位の運用修正の要否を判断することができる。
また、優先順位演算部143は、操作入力により指定された複数の制御対象機器202間において定めた優先順位を変更する。
この構成により、管理者の操作に応じた人間系での制御対象機器202間における優先順位について運用修正を行うことができる。
また、優先順位演算部143が優先順位の更新メリットがあると判定するとき、表示制御部16は優先順位の変更依頼画面を表示部17に表示させる。
この構成により、管理者は優先順位の更新メリットが生じたタイミングに気付くとともに、管理者の操作により優先順位が変更されることにより、管理者の意に反する運用修正を避けることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。
図17は、本実施形態に係るエネルギー供給システムS1Cの構成を示す概略ブロック図である。エネルギー供給システムS1Cは、エネルギー管理システムS1と、監視制御サーバ5と、外部通信サーバ6と、DR(Demand Response;デマンドレスポンス)サーバ8を備える。外部通信サーバ6と、DRサーバ8との間は、外部ネットワーク7により接続されている。外部ネットワーク7は、内部ネットワーク4とは、独立に各種のデータを送受信可能なネットワークである。外部ネットワーク7は、例えば、インターネット等の広域通信網(WAN:Wide Area Network)である。
監視制御サーバ5は、内部ネットワーク4に接続され、エネルギー管理システムS1の動作状態を監視し、その動作状態に応じてエネルギー管理システムS1の動作を制御する。
外部通信サーバ6は、内部ネットワーク4と外部ネットワーク7とに接続され、両ネットワーク間のデータを中継するサーバ装置である。外部通信サーバ6は、外部ネットワーク7を介してDRサーバ8からDRデータ112を受信し、受信したDRデータ112をエネルギー管理装置1に送信する。DRデータ112については、後述する。
DRサーバ8は、DRデータ112を外部ネットワーク7、外部通信サーバ6及び内部ネットワーク4を介してエネルギー管理装置1に送信するサーバ装置である。
DRデータ112は、エネルギーの供給者である電力事業者が提供するDRに需要者が応じるときに供給されるエネルギーのコストに関する情報を示すデータである。DRとは、エネルギーの卸市場価格の高騰時又は系統信頼性の低下時において、電力料金の設定又はインセンティブの支払に応じて、需要者が電力の使用を抑制するように電力消費パターンを変化させることを意味する。
DRには、インセンティブベースのDR(Incentive based DR programs)と、電力料金ベースのDR(Time based DR programs)とがある。インセンティブベースのDRは、電力需給が逼迫する時間帯において電力事業者が需要者による負荷の削減(遮断も含む)に対して報酬(インセンティブ)を提供することを意味する。インセンティブには、電力事業者から需要者への報酬金の支払、電力料金の割引などの形態がある。インセンティブの額は、所定の一定額(定額制)であってもよいし、時間帯、削減量又は削減量に応じた異なる額(従量制)であってもよい。従って、インセンティブベースのDRに係るDRデータ112は、需要家3がDRに応じるときに適用されるインセンティブの額の算定基準(メニュー)を示すデータである。以下の説明では、インセンティブがDR対応時においてDR非対応時よりも電力の消費の削減により削減可能なコストである場合を例にする。
また、電力料金ベースのDRは、電力事業者が電力需給の逼迫時における電力料金を、電力需給に余裕がある時間帯における電力料金よりも低額に設定することにより、需要者に対して電力需給の逼迫時における負荷の削減を促すことを意味する。従って、電力料金ベースのDRに係るDRデータは、需要家3に適用される時間帯毎の電力料金の算定基準を示すデータである。つまり、電力料金ベースのDRに係るDRデータ112は、時間帯毎のエネルギー単価を示すデータである。電力料金ベースのDRに係るDRデータ112では、インセンティブは、電力需給が緩やかな基準時よりも、より電力需給が逼迫した時間帯においてエネルギー消費の削減により削減可能なコストとして表される。
次に、本実施形態に係るエネルギー管理装置1の構成について説明する。
図18は、本実施形態に係るエネルギー管理装置1の構成を示す概略ブロック図である。通信部10は、DRサーバ8から外部ネットワーク7、外部通信サーバ6及び内部ネットワーク4を介してDRデータ112を受信する。通信部10は、受信したDRデータをプロセスデータ取得部101に出力する。
プロセスデータ取得部101は、通信部10から入力されたDRデータ112をプロセスデータ記憶部11に記憶する。
演算処理部14は、COP演算部141と、限界コスト演算部142と、優先順位演算部143と、需要予測部144と、運転計画部145と、機器制御設定出力部146と、DR演算部147を備える。
DR演算部147は、プロセスデータ記憶部11からDRデータ112を読み込み、読み込んだDRデータ112に基づいて仮想の時間別エネルギー単価としてDRに応じるときの各時刻のエネルギー単価を算出する。限界コスト演算部142は、DR演算部147が算出した仮想の時間別エネルギー単価に基づいてDRに応じるときの実績限界コスト(以下、DR対応実績限界コスト)を算出する。
次に、本実施形態に係る限界コスト算出処理について説明する。
図19は、本実施形態に係る限界コスト算出処理を示すフローチャートである。本実施形態に係る限界コスト算出処理は、ステップS301〜S303、S305〜S309、S311及びS312を有する。ステップS301〜S303及びS305〜S309の処理については、図9の説明を援用する。
図19に示す処理では、ステップS301〜S303の処理が完了した後、ステップS311に進む。
(ステップS311)プロセスデータ取得部101は、通信部10がDRサーバ8から受信したDRデータ112を取得し、取得したDRデータ112をプロセスデータ記憶部11に記憶する。その後、ステップS312に進む。
(ステップS312)DR演算部147は、プロセスデータ記憶部11からDRデータ112を読み込み、読み込んだDRデータ112に基づいて仮想の時間別エネルギー単価を算出する。仮想の時間別エネルギー単価の算出例については後述する。限界コスト演算部142は、式(4)のエネルギー単価p(T)に仮想の時間別エネルギー単価を代入してDR対応実績限界コストを算出する。なお、限界コスト演算部142は、ステップS104〜S107と同様な手法を用いて、DR対応最高限界コスト及びDR対応最低限界コストを定める。限界コスト演算部142は、得られたDR対応実績限界コスト、最高限界コスト及びDR対応最低限界コストを限界コストデータ152に追加し、追加した限界コストデータ152を演算結果記憶部15に記憶する。表示制御部16は、演算結果記憶部15から読み込んだ限界コストデータ152を表示部17に出力することにより、DR対応最高限界コスト、DR対応実績限界コスト及びDR対応最低限界コストを表示させる。その後、ステップS305に進む。
なお、ステップS309において、機器制御設定出力部146は、入力制御部121から入力信号が示す運転計画値に基づいて制御対象機器202の制御設定を定めてもよい。機器制御設定出力部146は、定めた制御設定を示す機器制御設定出力データ156を演算結果記憶部15に記憶するとともに、通信部10を介してエネルギー供給プラント2に送信する。これにより、DR対応限界コストを視認したユーザが、操作入力によってより低い運転計画値を指示することができる。そのため、制御対象機器202のエネルギー消費量の削減、他の時間帯におけるエネルギー消費量の増加、他の種類の制御対象機器202のエネルギー消費量の増加など、ユーザによる調整を促すことができる。
ステップS307において、COP演算部141は、運転計画部145が算出したDR対応運転計画値に基づいてDR対応予測COPを算出し、DR対応予測COPをCOPデータ151に追加する。限界コスト演算部142は、DR対応予測COPを用いてDR対応限界コストの予測値(DR対応予測限界コスト)を算出する。限界コスト演算部142は、算出した予測限界コストを限界コストデータ152に追加する。
ステップS308において、演算処理部14は、上記のDR対応の演算結果を示すCOPデータ151、限界コストデータ152、優先順位データ153、需要予測データ154及び運転計画データ155を演算結果記憶部15に記憶する。表示制御部16は、演算結果記憶部15から読み込んだデータを表示部17に出力することにより、DR対応の各種の演算結果に表示を更新する。
次に仮想の時間別エネルギー単価の算出例について説明する。DR演算部147は、式(7)に示すようにDR対応の仮想の時間別エネルギー単価p DR(T)として、DR時間帯におけるインセンティブ見込み値pDR(T)とDRに非対応の消費エネルギー単価p(T)を加算して得る。
DR(T)=pDR(T)+p(T) … (7)
DR(T)、pDR(T)の単位は、それぞれ円/kWhである。pDR(T)は、ユーザの操作入力に応じて入力制御部121から入力される入力信号により指定される。また、DR演算部147が、DRデータ112が示すインセンティブの料金の算定基準、需要予測データ154が示すエネルギー需要の予測値及び運転計画データ155が示す運転計画値から各DR時間帯におけるインセンティブ見込み値pDR(T)を算出してもよい。
次に、本実施形態に係るDR対応限界コストの表示例について説明する。
図20は、本実施形態に係るDR対応限界コストの時間推移の表示例176を示す図である。図20に示す限界コストは、制御対象機器202が水冷チラー221である場合の例である。水冷チラー221は、エネルギー単価が時間変化に応じて変化する電力をエネルギー源として用いる。図20に示す例では、水冷チラー221の設定限界コストは、各時刻においてDR対応エネルギー単価を設定COPで除算して得られる値である。図20に示す例では、エネルギー単価の時刻依存性に応じて最低限界コスト、設定限界コスト、最高限界コストともに変化する。0時から8時までの時間帯と20時から24時までの時間帯における限界コストよりも、8時から10時までの時間帯における限界コストの方が高い。また、8時から10時までの時間帯における限界コストよりも、10時から14時までの時間帯における限界コストの方がさらに高い。10時から14時までの時間帯における限界コストよりも14時から18時までの時間帯における限界コストの方がさらに高い。実績限界コストは、0時から8までの時間帯において設定限界コストに近似した値であるが、設定限界コストが上昇する8時、10時においてそれぞれ急激に上昇し、現在に至るまで上昇し続ける。ユーザは、DR対応時における制御対象機器202の動作状況に応じて削減可能な限界コストの上昇を容易に把握することができる。
次に、本実施形態に係る限界コストのインセンティブ依存性について説明する。
図21は、本実施形態に係る限界コストのインセンティブ依存性の表示例177を示す。図21において、縦軸、横軸は、それぞれ限界コスト、インセンティブの金額を示す。図21に示す例では、DRデータ112が消費エネルギーの仕事率の区間毎のエネルギー単価とインセンティブの金額の上限を示す場合を例にする。このDRデータ112は、消費エネルギーの仕事率が高い区間ほど、高いエネルギー単価を示す。限界コスト演算部142は、DRデータ112が示すエネルギー単価を、制御対象機器202(この例では、水冷チラー221)の生産エネルギーの仕事率と実績COPとの積である消費エネルギーで除算することにより図示の限界コストを算出することができる。限界コスト演算部142は、算出した消費エネルギーとDRデータ112が示すエネルギー単価に基づいて算出した消費エネルギーに応じたインセンティブの金額(総額)を算出する。ユーザは、表示例177を視認することで、インセンティブの金額の増加に応じて限界コストが段階的に上昇することと、その上限を容易に把握することができる。
以上の説明では、DRデータ112がDR時間帯において、消費エネルギー仕事率が高いほどエネルギー単価が高くなるために、その他の時間帯よりも高いエネルギー単価を示す場合を例にしたが、この例には限られない。DRデータ112は、DRに応ずる場合になされるインセンティブの支払い又はエネルギー単価の割引を示すデータであってもよい。その場合、DR演算部147は、式(7)を用いてDR対応の仮想の時間別エネルギー単価p DR(T)を算出する際、DRデータ112に基づいて0よりも小さい負のインセンティブ見込み値pDR(T)を算出する。
以上に説明したように、本実施形態に係るエネルギー管理装置1において、プロセスデータ取得部101は、DRに応じるときの供給エネルギーのコストに関する情報を示すDRデータ112を取得する。また、限界コスト演算部142は、DRデータ112に基づいてDR対応限界コストの実績値を算出する。
この構成により、算出されたDR対応限界コストの実績値に接した管理者は、その時点における動作状況に応じてDRによるインセンティブも考慮して制御対象機器202のうち、運用修正の対象機器又はタイミングを容易に判断することができる。また、管理者は、DRに応じてエネルギーの消費を削減もしくは停止するか否かを判断することができる。
エネルギー管理装置1は、プロセスデータ111に基づいて制御対象機器202のエネルギーの需要予測値を算出する需要予測部144と、算出された需要予測値に基づいてDR対応運転計画値を算出する運転計画部145を備える。
この構成によりエネルギーの需要予測値に基づくDR対応運転計画値に接した管理者は、将来のDR対応の運転計画値の変化傾向を考慮した運用修正を行うことができる。
限界コスト演算部142は、運転計画部145が算出した運転計画値とDRデータ112が示すエネルギー単価に基づいて限界コストの予測値を算出する。
この構成により限界コストの予測値に接した管理者は、将来の限界コストの変化傾向を考慮した運用修正を行うことができる。
なお、上述した実施形態では、プロセスデータ記憶部11、設定入力データ記憶部13及び演算結果記憶部15に記憶される各データの記憶領域は、それぞれ各データの記憶部として機能する。これらの記憶部は、典型的には、エネルギー管理装置1に内蔵又は外部接続された各種の記憶媒体を含んで構成される。これらの記憶媒体として、現在又は将来においてあらゆる記憶媒体が利用可能である。エネルギー管理装置1における各種の演算に用いられるレジスタ等も記憶部の一部を構成する。記憶態様は、所定の時間よりも長時間記憶されたデータが保持される態様に限られず、各種の処理のために一時的に記憶され、その後消去又は更新される態様も含まれる。
また、上述した実施形態において例示した情報の具体的な内容、数値は任意であり、特定の内容、数値には限定されない。また、閾値に対する大小の判定、一致不一致の判定において、以上、以下等のように閾値を含めた判定を行うか、より大きい、より小さい、超える、超えない、上回る、下回る、未満等のように閾値を含めた判定を行うかは自由である。例えば、閾値の設定によって、「以上」を「より大きい」、「超える」又は「上回る」に、「以下」を「より小さい」、「超えない」又は「下回る」と読み替えても実質的に同等である。
上記各実施形態について、処理データ記憶部、最適化データ記憶部に記憶される各データの記憶領域は、それぞれが各データの記憶部として構成できる。これらの記憶部は、典型的には、内蔵された又は外部接続された各種メモリ、ハードディスク等により構成できる。ただし、記憶部としては、現在又は将来において利用可能なあらゆる記憶媒体を利用可能である。演算に用いるレジスタ等も、記憶部として捉えることができる。記憶態様も、長時間記憶が保持される態様のみならず、処理のために一時的に記憶され、短時間で消去又は更新される態様も含まれる。
また、上記各実施形態に用いられる情報の具体的な内容、値は自由であり、特定の内容、数値には限定されない。実施形態において、しきい値に対する大小判断、一致不一致の判断等において、以上、以下、として値を含めるように判断するか、より大きい、より小さい、超える、超えない、上回る、下回る、未満として値を含めないように判断するかも自由である。したがって、たとえば、値の設定によっては、「以上」を「より大きい」、「超える」、「上回る」に、「以下」を「より小さい」、「超えない」、「下回る」、「未満」に読み替えても、実質的には同じである。
上記各実施形態では、入力制御部121、演算処理部14及び表示制御部16はソフトウェア機能部であるものとしたが、LSI等のハードウェア機能部であってもよい。
また、エネルギー管理装置1は、入力部12及び表示部17を備えるものとしたが、入力部12と表示部17のいずれか一方又は両方が省略されてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、制御対象機器202のエネルギー供給に関する情報を有するプロセスデータ111を逐次に取得するプロセスデータ取得部101と、前記プロセスデータに基づいて所定時間間隔で前記エネルギー供給装置の限界コストを演算する限界コスト演算部142、を持つことにより、管理者が運用修正を行う機器またはタイミングを容易に確認することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…エネルギー管理装置、10…通信部、101…プロセスデータ取得部、11…プロセスデータ記憶部、12…入力部、121…入力制御部、13…設定入力データ記憶部、14…演算処理部、141…COP演算部、142…限界コスト演算部、143…優先順位演算部、144…需要予測部、145…運転計画部、146…機器制御設定出力部、15…演算結果記憶部、16…表示制御部、17…表示部、2…エネルギー供給プラント、201…ローカル制御装置、202…制御対象機器、211…受電設備、212…PV、213…蓄電池、221…水冷チラー、222…空冷HPチラー、223…熱回収HPチラー、224…ABR、231…CGS、232…ボイラ、233…温熱槽、3…需要家、31…電力負荷、32…冷熱負荷、33…温熱負荷、34…蒸気負荷、4…内部ネットワーク、5…監視制御サーバ、6…外部通信サーバ、7…外部ネットワーク、8…DRサーバ

Claims (13)

  1. 少なくとも1つの制御対象のエネルギー供給装置の運用に関する情報である運用情報を有するプロセスデータを逐次に取得するデータ取得部と、
    前記プロセスデータに基づいて前記エネルギー供給装置のエネルギー変換効率に対する消費エネルギーのエネルギー単価を示す限界コストを算出する限界コスト演算部と、
    を備え
    前記データ取得部は、デマンドレスポンスに応じた需要者に対するインセンティブの算定基準を含むデマンドレスポンスデータを取得し、
    前記限界コスト演算部は、前記算定基準に基づいて算出された前記インセンティブの見込み値と前記プロセスデータとに基づいてデマンドレスポンスに応じるときの限界コストの実績値を算出する、
    エネルギー管理装置。
  2. 前記プロセスデータは、前記運用情報としてエネルギー需要に関する情報を有し、
    前記プロセスデータに基づいて前記エネルギー供給装置のエネルギーの需要予測値を算出する需要予測部と、
    前記需要予測値に基づいて、デマンドレスポンスに応じるときの前記エネルギー供給装置が供給するエネルギーに関する目標値である運転計画値を算出する請求項に記載のエネルギー管理装置。
  3. 前記限界コスト演算部は、前記運転計画値と前記デマンドレスポンスデータが示すエネルギー単価に基づいて限界コストの予測値を算出する請求項に記載のエネルギー管理装置。
  4. 前記プロセスデータは、前記運用情報としてエネルギー需要に関する情報を有し、
    前記プロセスデータに基づいて前記エネルギー供給装置のエネルギーの需要予測値を算出する需要予測部と、
    前記需要予測値に基づいて前記エネルギー供給装置が供給するエネルギーに関する目標値である運転計画値を算出する運転計画部と
    をさらに備える請求項1に記載のエネルギー管理装置。
  5. 前記限界コスト演算部は、前記運転計画値に基づいて前記エネルギー供給装置の限界コストの予測値を算出する請求項4に記載のエネルギー管理装置。
  6. 供給エネルギーの種類が共通の複数のエネルギー供給装置間において動作の優先順位として、前記限界コストの実績値が小さいエネルギー供給装置ほど高い優先順位を定める優先順位演算部
    をさらに備える請求項1から請求項のいずれか一項に記載のエネルギー管理装置。
  7. 前記優先順位演算部は、前記複数のエネルギー供給装置それぞれの限界コストと動作状態に基づいて前記優先順位の更新メリットの有無を判定する請求項に記載のエネルギー管理装置。
  8. 前記優先順位演算部は、操作入力により指定された複数のエネルギー供給装置間において前記優先順位を変更する請求項または請求項に記載のエネルギー管理装置。
  9. 前記限界コストの実績値を表示させる表示制御部
    をさらに備える請求項1から請求項のいずれか一項に記載のエネルギー管理装置。
  10. 前記優先順位を表示させる表示制御部
    をさらに備える請求項から請求項のいずれか一項に記載のエネルギー管理装置。
  11. 前記優先順位演算部が前記優先順位の更新メリットがあると判定するとき、前記表示制御部は前記優先順位の変更依頼画面を表示させる請求項10に記載のエネルギー管理装置。
  12. エネルギー管理装置における方法において、
    少なくとも1つの制御対象のエネルギー供給装置の運用に関する情報である運用情報を有するプロセスデータを逐次に取得するデータ取得過程と、
    前記プロセスデータに基づいて前記エネルギー供給装置のエネルギー変換効率に対する消費エネルギーのエネルギー単価を示す限界コストを算出する限界コスト演算過程と、
    を有し、
    前記データ取得過程において、デマンドレスポンスに応じた需要者に対するインセンティブの算定基準を含むデマンドレスポンスデータを取得し、
    前記限界コスト演算過程において、前記算定基準に基づいて算出された前記インセンティブの見込み値と前記プロセスデータとに基づいてデマンドレスポンスに応じるときの限界コストの実績値を算出する、
    エネルギー管理方法。
  13. エネルギー管理装置のコンピュータに、
    少なくとも1つの制御対象のエネルギー供給装置の運用に関する情報である運用情報を有するプロセスデータを逐次に取得するデータ取得部と、
    前記プロセスデータに基づいて前記エネルギー供給装置のエネルギー変換効率に対する消費エネルギーのエネルギー単価を示す限界コストを算出する限界コスト演算部と、
    を実行させ
    前記データ取得部は、デマンドレスポンスに応じた需要者に対するインセンティブの算定基準を含むデマンドレスポンスデータを取得し、
    前記限界コスト演算部は、前記算定基準に基づいて算出された前記インセンティブの見込み値と前記プロセスデータとに基づいてデマンドレスポンスに応じるときの限界コストの実績値を算出する、
    プログラム。
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