JP2018142239A - エネルギー管理装置、運転計画作成方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

エネルギー管理装置、運転計画作成方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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宏明 大竹
正明 齋藤
Masaaki Saito
正明 齋藤
堀口 和俊
Kazutoshi Horiguchi
和俊 堀口
飯野 穣
Minoru Iino
穣 飯野
勉 藤川
Tsutomu Fujikawa
勉 藤川
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Abstract

【課題】複数の電力供給事業者からの電力を加味しながら精度の良い運転計画の作成を行うことができるエネルギー管理装置、運転計画作成方法及びコンピュータプログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態のエネルギー管理装置は、電源調達計画部と、運転計画部とを持つ。電源調達計画部は、需要家にエネルギーを供給するエネルギー供給プラントに対してエネルギーを供給する複数のエネルギー供給源の設定内容と、前記需要家のエネルギー需要量実績値とに基づいて、複数のエネルギー供給源それぞれから調達するエネルギー量に関する電源調達計画を作成する。運転計画部は、前記設定内容と、前記需要家のエネルギー需要量実績値と、前記電源調達計画とに基づいて、前記エネルギー供給プラントの運転計画を作成する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エネルギー管理装置、運転計画作成方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、震災によるBCP(Business Continuity Plan)に対する関心の高まりや地球温暖化対策としてCO排出削減が求められている。CO排出削減に対する解決手段の一つとして、電力、通信、水及び交通等の都市インフラを横断的かつ広域的に統合管理・制御して、エネルギーの有効利用を図る「スマートコミュニティ」に向けた取組みが活発化している。このスマートコミュニティのアプリケーションとして、EMS(Energy Management System)が挙げられる。また、電力自由化が進む昨今、特に特定供給事業者等も含めた地域規模のエネルギー供給事業者は、特定規模電気事業者(PPS)や卸電力取引所等から安価な電力の供給を受ける。このように、エネルギー供給事業者は、複数の電力を利用して熱源設備等の運用を行うため、複数の電力供給事業者からの電力を加味しながら精度の良い運転計画の作成が必要となる。しかしながら、従来では、精度の良い運転計画の作成が行なえない場合があった。
特開2009−075876号公報
本発明が解決しようとする課題は、複数の電力供給事業者からの電力を加味しながら精度の良い運転計画の作成を行うことができるエネルギー管理装置、運転計画作成方法及びコンピュータプログラムを提供することである。
実施形態のエネルギー管理装置は、電源調達計画部と、運転計画部とを持つ。電源調達計画部は、需要家にエネルギーを供給するエネルギー供給プラントに対してエネルギーを供給する複数のエネルギー供給源の設定内容と、前記需要家のエネルギー需要量実績値とに基づいて、複数のエネルギー供給源それぞれから調達するエネルギー量に関する電源調達計画を作成する。運転計画部は、前記設定内容と、前記需要家のエネルギー需要量実績値と、前記電源調達計画とに基づいて、前記エネルギー供給プラントの運転計画を作成する。
第1の実施形態におけるエネルギー管理システム100のシステム構成を示す図。 第1の実施形態におけるエネルギー管理装置10の機能構成を表す概略ブロック図。 第1の実施形態におけるエネルギー供給プラント20と需要家40と外部エネルギー源50のエネルギーフローの一例を示す図。 第1の実施形態におけるエネルギー管理装置10の処理の流れを示すフローチャート。 第1の実施形態において表示部110に表示される表示画面例。 第1の実施形態において表示部110に表示される表示画面例。 第1の実施形態において表示部110に表示される表示画面例。 第1の実施形態において表示部110に表示される表示画面例。 変形例におけるエネルギー管理装置10の処理の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態におけるエネルギー管理システム100aのシステム構成を示す図。 第2の実施形態におけるエネルギー管理装置10aの機能構成を表す概略ブロック図。 第2の実施形態におけるエネルギー供給プラント20と需要家40と外部エネルギー源50のエネルギーフローの一例を示す図。 第2の実施形態におけるエネルギー管理装置10aの処理の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態において表示部110に表示される表示画面例。 第2の実施形態において表示部110に表示される表示画面例。 第2の実施形態において表示部110に表示される表示画面例。 第3の実施形態におけるエネルギー管理システム100bのシステム構成を示す図。 第3の実施形態におけるエネルギー管理装置10bの機能構成を表す概略ブロック図。 第3の実施形態におけるエネルギー管理装置10bの処理の流れを示すフローチャート。
以下、実施形態のエネルギー管理装置、運転計画作成方法及びコンピュータプログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態におけるエネルギー管理システム100のシステム構成を示す図である。エネルギー管理システム100は、エネルギー管理装置10及びエネルギー供給プラント20を備える。エネルギー管理装置10及びエネルギー供給プラント20は、内部ネットワーク30を介して互いに通信可能に接続される。また、エネルギー管理装置10は、内部ネットワーク30を介して、需要家40との間で互いに通信可能に接続される。内部ネットワーク30は、例えば、LAN(Local Area Network)を用いて構成されてもよい。内部ネットワーク30内において、エネルギー管理装置10からエネルギー供給プラント20に制御指令が伝送され、需要家40からエネルギー管理装置10に需要量に関するデータが伝送される。
エネルギー管理装置10は、エネルギー供給プラント20のエネルギー管理を行う。例えば、エネルギー管理装置10は、電源調達計画及び運転計画を作成し、作成した計画に基づいてエネルギー供給プラント20のエネルギー管理を行う。電源調達計画とは、エネルギー供給プラント20にエネルギーを供給する、複数のエネルギー供給源で構成される外部エネルギー源50から各エネルギー供給源でどのくらいのエネルギーを調達するのか、どのエネルギー供給源から優先的に供給を受けるのか等のエネルギーの調達計画である。エネルギー管理装置10は、ビル管理者、工場運営者、一般家庭世帯主、地域エネルギー事業者、管理者及び運用管理委託者等の運用者によって運用される。
エネルギー供給プラント20は、外部エネルギー源50と接続され、電源調達計画に従って外部エネルギー源50から供給されたエネルギーを、運転計画に従って需要家40に供給する。エネルギー供給プラント20は、電力、冷熱、温熱及び蒸気等のエネルギーを、需要家40の負荷に応じて供給する。
需要家40は、エネルギー供給プラント20から供給されたエネルギーを利用してエネルギーを消費する。例えば、需要家40は、エネルギーを受容する建築物、建造物、施設及び設備等である。ここで、図1では、単一の需要家40のみが示されているが、需要家40は複数であってもよい。
外部エネルギー源50は、例えば電気事業者、発電所、新電力会社、市場電力及び外部電源業者等の供給元からくる電力エネルギーや、ガス供給会社などの供給元からくるガスのエネルギーや、燃料会社などの供給元からくる燃料(例えば、重油)のエネルギーである。外部エネルギー源50は、複数種類の外部エネルギー源全体を指して、外部エネルギー源と称することがある。運用者の管理する領域に含まれること・ものを内部、含まれないこと・ものを外部と記載することとする。
ここで、図1では、エネルギー管理装置10は、クラウドコンピューティングのように、内部ネットワーク30を介して、エネルギー供給プラント20から遠隔の地に構成された単一もしくは複数のサーバにより実現される、例えばDHC(District Heating and Cooling、地域冷暖房)やクラウド型BEMSなどの態様であり、本実施形態の一態様である。あるいは、エネルギー管理装置10は、エネルギー供給プラント20の内部にある、例えば、ローカルBEMSや工場内監視室などのローカル監視室の演算装置から実現する態様でもよい。同様に、エネルギー供給プラント20及び需要家40は、運用者の管理する領域の内部に設置される態様でも外部に設置される態様でもよい。
本実施形態では、外部エネルギー源50において、複数の電力供給源1501、電力供給源2502、・・・が存在する場合を考える。この電力供給源とは、例えば、電力会社(一般電力事業者)による系統電力の他、相対契約を行い電力供給する外部電源業者による供給電力、PPS(Power Producer and Supplier、新電力会社、特定規模電力事業者)による供給電力、JEPXなどの電力市場を介した電力が挙げられる。
図2は、第1の実施形態におけるエネルギー管理装置10の機能構成を表す概略ブロック図である。
エネルギー管理装置10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、エネルギー管理プログラムを実行する。エネルギー管理プログラムの実行によって、エネルギー管理装置10は、通信部101、取得部102、プロセスデータ記憶部103、入力部104、入力制御部105、設定入力データ記憶部106、演算部107、演算結果記憶部108、表示制御部109、表示部110を備える装置として機能する。なお、エネルギー管理装置10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、エネルギー管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、エネルギー管理プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
通信部101は、内部ネットワーク30を介して、エネルギー供給プラント20及び需要家40との間で通信を行う。
取得部102は、通信部101を介して、エネルギー供給プラント20からプロセスデータを取得する。プロセスデータには、エネルギー供給プラント20の運用記録、需要家40のエネルギー負荷の記録等の情報が含まれる。より具体的には、プロセスデータは、エネルギー供給プラント20が備えるエネルギー供給装置のエネルギー残存量、運用状態、故障状態、燃料残存量及びプラント構成などの情報を含む。なお、取得部102は、通信部101を介さず、エネルギー供給プラント20から直接プロセスデータを取得してもよい。
プロセスデータ記憶部103は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。プロセスデータ記憶部103は、取得部102が取得したプロセスデータを記憶する。これらの情報は、日時と対応付けられて記憶され、その時間間隔は、例えば1時間単位である。
入力部104は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、タッチパネル、ボタン等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部104は、ユーザの指示をエネルギー管理装置10に入力する際にユーザ(例えば、運用者)によって操作される。入力部104は、評価期間データ、エネルギー供給装置のプラントモデルデータ及びモデルパラメータデータ等の設定入力データの入力を受け付ける。また、入力部104は、入力装置をエネルギー管理装置10に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、入力部104は、入力装置においてユーザの入力に応じて生成された入力信号をエネルギー管理装置10に入力する。
ここで、評価期間データは、演算部107で使用するデータの評価期間と、年間制約の設定内容を示すデータである。プラントモデルデータは、エネルギー供給プラント20の態様を示すデータである。プラントモデルデータは、例えば、エネルギー供給装置の種類とその接続態様、外部エネルギー源50の供給エネルギーの種類とその接続容態などを示すデータである。モデルパラメータデータは、エネルギー供給装置の詳細を示すデータである。
モデルパラメータデータは、例えば、外部エネルギー源50の契約電力や年間最低電力使用量、エネルギー供給装置が供給するエネルギーの最大出力・最小出力、エネルギー供給装置の消費エネルギーに対する生産エネルギーの変換効率、エネルギー供給プラント20がエネルギーを製造する際に消費する電力、ガス、灯油、石炭、石油、天然ガス及び薪などのエネルギーの単価の日時毎のデータ、気象条件によってエネルギー生成効率の変化するPV(Photo Voltaics:太陽光発電設備)などについて気象条件に応じたエネルギー出力を示すデータ、エネルギー供給プラント20に備えられる各エネルギー供給装置や蓄エネルギー機器の定格や効率や容量などのデータのいずれか又は全てを含む。
入力制御部105は、入力部104が受け付けた設定入力データを、設定入力データ記憶部106に記憶させる。
設定入力データ記憶部106は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。設定入力データ記憶部106は、設定入力データを記憶する。
演算部107は、電源調達計画部1071及び運転計画部1072を備える。電源調達計画部1071は、設定入力データ記憶部106から取得した外部エネルギー源50の設定内容と、目的関数の設定内容とに基づいて、外部エネルギー源50からの電源調達計画を作成する。ここで、電源調達計画は、時間毎の各電力供給源からの調達電力量の算出の他に、時間毎の電力供給源それぞれの調達優先順位の決定等である。電源調達計画部1071は、作成した電源調達計画を電源調達計画データとして演算結果記憶部108に記憶させるとともに、電源調達計画を運転計画部1072に出力する。ここで、目的関数の設定内容とは、エネルギー管理において最優先すべきエネルギー管理装置10の動作モードを表す。動作モードとしては、年間エネルギーコストを低減する「コスト低減」モード、CO排出量を低減する「CO削減」モード、エネルギー消費量を低減する「エネルギー消費量低減」モード等である。例えば、目的関数の設定内容が、「コスト低減」モードである場合、エネルギー管理装置10は、コストを低減するための目的関数に基づいて、コストを低減したエネルギー管理を行う。「コスト低減」モードでは、エネルギー管理装置10は、Σ(エネルギー消費量×エネルギー単価)を小さくするエネルギー管理を行う。また、「CO削減」モードでは、エネルギー管理装置10は、Σ(エネルギー消費量×CO係数)を小さくするエネルギー管理を行う。
運転計画部1072は、設定入力データ記憶部106から取得した設定入力データと、電源調達計画部1071から出力された電源調達計画とに基づいて、エネルギー供給プラント20の運転計画を作成する。運転計画部1072は、作成した運転計画を運転計画データとして演算結果記憶部108に記憶させるとともに、作成した運転計画で得られた電源調達量を電源調達計画データとして演算結果記憶部108に記憶させる。運転計画部1072は、例えば、エネルギー供給プラント20の運転制約条件を満足する中で、エネルギーコストが最小化するようにエネルギー供給プラント20の運転計画を作成し、電源調達計画データを更新する。エネルギーコストを最小化する方法として、数理計画法や、ヒューリスティクスなどを適用することができる。
演算結果記憶部108は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。演算結果記憶部108は、電源調達計画データ及び運転計画データを記憶する。電源調達計画データは、電源調達計画部1071が作成した時間毎の各電力供給源からの調達電力量及び調達優先順位を示す。運転計画データは、エネルギー供給装置の年間の運転計画を示す。例えば、運転計画データは、エネルギー供給装置の年間の運転計画を1時間単位で示す。
表示制御部109は、表示部110の表示を制御する。例えば、表示制御部109は、演算結果記憶部108に記憶されている電源調達計画データ及び運転計画データを様々な態様で表示部110に表示させる。表示態様としては、どのような表示態様であってもよい。本実施形態では、表示態様の一例として表形式及びグラフ形式を例に説明する。なお、表示制御部109は、例えばウェブページなどの不特定の場所に電源調達計画データ及び運転計画データを表示させてもよい。
表示部110は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部110は、表示制御部109の制御に従って電源調達計画データ及び運転計画データを表示する。表示部110は、画像表示装置をエネルギー管理装置10に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、表示部110は、電源調達計画データ及び運転計画データを表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。
図3は、第1の実施形態におけるエネルギー供給プラント20と需要家40と外部エネルギー源50のエネルギーフローの一例を示す図である。
エネルギー供給プラント20は、受電設備201、PV202、蓄電池203、水冷チラー204、空冷HPチラー205、熱回収HPチラー206、吸収式冷凍機207、冷熱槽208、CGS209、ボイラ210及び温熱槽211を備える。水冷チラー204、空冷HPチラー205、熱回収HPチラー206、吸収式冷凍機207、CGS209及びボイラ210は、エネルギー供給装置である。
受電設備201は、電力会社、外部電源業者、PPS及びJEPX等の電力供給源から電力を受電し、エネルギー供給プラント20に適した電圧に変換する。
PV202は、太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光パネルを備えた発電設備である。PV202が供給する電気エネルギーの量は、天候などの気象条件により変化する。
蓄電池203は、充電及び放電の双方を行うことが可能な二次電池である。
水冷チラー204は、水を熱源として冷媒の相変化により冷水を需要家40に供給する。
空冷HPチラー205は、空気を熱源として冷媒の相変化により冷水又は温水を需要家40に供給する。
熱回収HPチラー206は、水又は空気などを熱源として冷媒の相変化により冷水及び温水を需要家40に供給する。
吸収式冷凍機207は、冷媒の凝縮器と蒸発器との間に、水蒸気の吸収と熱源による再生プロセスとを介在させて、冷水を供給する。本実施形態において吸収式冷凍機207は、ガスをエネルギー源とするが、例えば、バイオマス燃料をエネルギー源として用いてもよい。
冷熱槽208は、貯留した熱媒により蓄熱を行う。冷熱槽208は、例えば、水蓄熱槽や氷蓄熱槽や潜熱蓄熱槽である。
CGS209は、ガスをエネルギー源として内燃機関や外燃機関によって発電を行うとともに、その排熱を温熱として利用可能なシステムである。
ボイラ210は、重油をエネルギー源として温熱又は蒸気を需要家40に供給する。
温熱槽211は、貯留した熱媒により蓄熱を行う。温熱槽211は、例えば、水蓄熱槽である。
需要家40は、エネルギー供給プラント20から供給されるエネルギーを受容する。図3において、需要家40による電力、冷熱、温熱及び蒸気のエネルギー需要は、それぞれ電力負荷、冷熱負荷、温熱負荷及び蒸気負荷として示されている。温熱や冷熱のエネルギーは、例えば、水を媒体として供給される。外部エネルギー源50は、電力、ガス及び燃料(例えば、重油)等のエネルギー源を供給する。図3において、外部エネルギー源50として、電力会社、外部電源業者、PPS及びJEPX等の電力供給源からの電力、ガス会社(ガス供給源)及び燃料会社(重油供給源)などからガス及び重油のエネルギーを調達する。ガスは、例えば、ガスパイプラインやタンクローリー車経由でガスタンクに重鎮するなどの方法で供給される。
図4は、第1の実施形態におけるエネルギー管理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。
取得部102は、通信部101を介して各需要家40の電力需要量の情報を取得し、取得した各需要家40の電力需要量の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103に記憶する(ステップS101)。次に、取得部102は、通信部101を介して複数の電力供給源の電力料金単価と契約電力の情報を取得し、取得した複数の電力供給源の電力料金単価と契約電力の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103に記憶する(ステップS102)。電源調達計画部1071は、プロセスデータ記憶部103に記憶されているプロセスデータ(各需要家40の電力需要量の情報と、複数の電力供給源の電力料金単価及び契約電力の情報)と、設定入力データ記憶部106に記憶されている設定入力データ(外部エネルギー源50の設定内容)と、に基づいて、需要と供給量のバランスをとりながら目的関数が最適となるように複数の電力供給源の電源調達計画を作成する(ステップS103)。
具体的には、電源調達計画部1071は、ステップS101の処理で取得した各需要家40の電力需要量(例えば、E demand(t)とする)を合算した総電力需要量と、各電力供給源の電源調達量(例えば、E supply(t)とする)を合算した総電力供給量とが一致するとの制約条件下において、目的関数が最適となるように電力供給源の電源調達を計画する。調達の計画方法としては、時刻毎に各電力供給源の1kWh電力を調達する為にかかる限界費用である電力単価P supply(t)が安い順に調達する方法が挙げられる。ここで、「コスト低減」モードを例に挙げると、以下の式1及び式2のように表される。
Figure 2018142239
式1は制約条件を表し、式1の左辺は総電力需要量を表し、式1の右辺は総電力供給量を表す。式2は「コスト低減」モードにおける目的関数を表す。ここで、電源調達計画の作成は、例えば、時間毎に各電力供給源の電力料金単価の安い機器や外部エネルギー源50から順に優先順位を決定し、優先順位に従って需要家40の電力負荷を満たす量の電力供給を行う計画を導出する。あるいは、運用者が設定した、各月毎の各電力供給源の電力消費量の値を満たすように電力配分を決めていくことで、需要家40の電力負荷を満たす量の電力供給を行う計画を導出する。電源調達計画部1071は、作成した電源調達計画を運転計画部1072に出力する。
取得部102は、通信部101を介して各需要家40の電力需要量の情報を取得し、取得した各需要家40の電力需要量の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103に記憶する(ステップS104)。次に、取得部102は、通信部101を介して外部エネルギー源50の電力料金単価と契約電力の情報を取得し、取得した外部エネルギー源50の電力料金単価と契約電力の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103に記憶する(ステップS105)。入力制御部105は、入力部104を介して入力されたエネルギー供給プラント20の設定を設定入力データとして設定入力データ記憶部106に記憶する(ステップS106)。運転計画部1072は、設定入力データ記憶部106に記憶されている設定入力データと、電源調達計画部1071から出力された電源調達計画とに基づいて、需要と供給量がバランスをとりながら目的関数が最適となるように運転計画を作成する(ステップS107)。
具体的には、運転計画部1072は、ステップS104の処理で取得した各需要家のエネルギー需要量(例えば、電気E demand(t)と熱H demand(t))を合算したエネルギー総需要量と、各エネルギー供給装置(例えば、温熱源機器であれば空冷HPチラー205、熱回収HPチラー206、CGS209及びボイラ210)のエネルギー供給量(例えば、電気X supply(t)と熱Y supply(t))を合算した総電力供給量が一致するとの制約条件下において、目的関数が最適となるようにエネルギー供給装置の運転を計画する。運転の計画方法としては、時刻毎に各エネルギー供給装置が1kWhエネルギーを供給する為にかかる限界費用PX supply(t)が安い順に運転する方法が挙げられる。ここで、「コスト低減」モードを例に挙げると、以下の式3〜式5のように表される。
Figure 2018142239
式3は電気に関する制約条件を表し、式3の左辺は総電力需要量を表し、式3の右辺は総電力供給量を表す。式4は熱に関する制約条件を表し、式4の左辺は総熱需要量を表し、式4の右辺は総熱供給量を表す。式5は「コスト低減」モードにおける目的関数を表す。ここで、運転計画の作成は、例えば、運転計画の対象となる各エネルギー供給装置(例えば、温熱源機器であれば空冷HPチラー205、熱回収HPチラー206、CGS209及びボイラ210)の効率である入出力特性を計算し、各入力エネルギー源の単価を効率で除することで導出される、単位エネルギー量を供給するための単価である限界費用を計算し、各エネルギー供給装置の動作優先順位を決定し、優先順位に従って需要家40の各エネルギー負荷を満たす量のエネルギー供給を行う計画を導出することを意味する。なお、動作優先順位の決定は、各エネルギー供給装置の効率の高いものから順に動作優先順位を決定してもよいし、エネルギー単価の安い機器や外部エネルギー源50から順に優先順位を決定してもよい。
電源調達計画部1071及び運転計画部1072は、電源調達計画及び運転計画を出力する(ステップS108)。具体的には、電源調達計画部1071は、電源調達計画を電源調達計画データとして演算結果記憶部108に記憶させ、運転計画部1072は、運転計画を運転計画データとして演算結果記憶部108に記憶させる。
以下、図5から図8を用いて、第1の実施形態において表示部110に表示される表示画面例について説明する。図5から図8に示す画面は、表示制御部109の制御に応じて表示部110に表示される。
図5には、各時刻における、エネルギー供給装置のエネルギー供給量、外部エネルギー源50からの調達量、需要量の各エネルギー負荷量との需給バランスの関係を示したグラフが表示されている。図5には一例として、7月3日の電力の電源調達計画データが示されている。運用者は、表示部110に表示させる内容を変更したい場合には、画面上又は入力部104を介して、変更領域51内の日付及びエネルギー種別のいずれかを選択することによって所望の内容を表示させることができる。例えば、冷熱の電源調達計画データを表示させたい場合には、変更領域51内のエネルギー種別を電力から冷熱に変更し、決定ボタンを入力することによって7月3日の冷熱の電源調達計画データが表示される。
図6には、外部エネルギー源50における限界費用の関係を示したグラフが表示されている。図6に示す電源調達計画データも図5で示した電源調達計画データと同様に、運用者は、表示部110に表示させる内容を変更したい場合には、画面上又は入力部104を介して、変更領域52内の日付、エネルギー種別及び演算結果のいずれかを選択することによって所望の内容を表示させることができる。
図5及び図6に示す表示を見ることによって、運用者は外部電源業者Aの単価が系統電力より安い時間帯は優先的に受電している点、外部電源業者Bは系統電力及び外部電源業者Aに比べて一日を通して単価が高く利用メリットがない点等を確認することができる。
図5及び図6では、グラフ形式の一例を示した。図7及び図8では、図5及び図6と同一の内容を表形式で示している。図7及び図8に示す画面では、画面をタッチすることによって電源調達計画を修正することができる。
以上のように構成されたエネルギー管理システム100によれば、複数の電力を利用して熱源設備などの運用を行うため、複数の電力供給事業者からの電力を加味しながら、精度の良い運転計画の作成を行う事ができる。また、外部エネルギー源50が存在する場合に、エネルギーコスト低減などの目的を満たす電源調達計画及び運転計画の作成が可能となる。
以下、エネルギー管理システム100における変形例について説明する。
本実施形態では、需要家40が、エネルギー供給プラント20からのみエネルギーの供給を受ける構成を示したが、需要家40の構成はこれに限定される必要はない。例えば、需要家40は、非常用発電機、UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)、蓄電池、PV等の自前で持つエネルギー供給装置から供給されるエネルギーを消費してもよい。このように構成される場合、需要家40における電力負荷、温熱負荷、冷熱負荷及び蒸気負荷は、自前のエネルギー供給装置分を差し引いた負荷とする。また、需要家40は、エネルギー管理装置10とは異なる、BEMS(Building Energy Management System)、FEMS(Factory Energy Management System)、HEMS(Home Energy Management System)、MEMS(Mansion Energy Management System)などの需要家EMSを用いて、自前で持つエネルギー供給装置を運用管理してもよい。
運転計画部1072は、外部エネルギー源50からの電力利用量で案分した平均単価を利用することで、外部エネルギー源50の電源調達計画を加味した運転計画を作成するように構成されてもよい。
本実施形態におけるエネルギー管理装置10は、電源調達計画と運転計画の作成を行った後、作成した運転計画で電源調達量が閾値以上変化した場合に、電源調達計画と運転計画の作成を再度行うように構成されてもよい。図9は、変形例におけるエネルギー管理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。図9において図4と同様の処理については、図4と同様の符号を付して説明を省略する。ステップS101からステップS107までの処理が終了すると、運転計画部1072は、予め設定されている上限回数以上演算を行ったか否か判定する(ステップS201)。具体的には、運転計画部1072は、予め設定されている上限回数以上、電源調達計画及び運転計画の作成が行われたか否か判定する。予め設定されている上限回数以上、電源調達計画及び運転計画の作成が行われた場合、運転計画部1072は予め設定されている上限回数以上演算を行ったと判定する。一方、予め設定されている上限回数以上、電源調達計画及び運転計画の作成が行われていない場合、運転計画部1072は予め設定されている上限回数以上演算を行っていないと判定する。
予め設定されている上限回数以上演算を行った場合(ステップS201−YES)、演算部107はステップS108の処理を実行する。
一方、予め設定されている上限回数以上演算を行っていない場合(ステップS201−NO)、運転計画部1072は作成した運転計画で、ステップS104の処理で得られた電源調達量と比べて電源調達量が閾値以上変化したか否か判定する(ステップS202)。電源調達量が閾値以上変化した場合(ステップS202−YES)、演算部107はステップS101以降の処理を繰り返し実行する。
一方、電源調達量が閾値以上変化していない場合(ステップS202−NO)、演算部107はステップS108の処理を実行する。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態におけるエネルギー管理システム100aのシステム構成を示す図である。エネルギー管理システム100aは、エネルギー管理装置10a、エネルギー供給プラント20、外部通信サーバ60及びDRサーバ70を備える。エネルギー管理装置10a、エネルギー供給プラント20及び外部通信サーバ60は、内部ネットワーク30を介して互いに通信可能に接続される。また、エネルギー管理装置10aは、内部ネットワーク30を介して、需要家40との間で互いに通信可能に接続される。外部通信サーバ60及びDRサーバ70は、外部ネットワーク80を介して互いに通信可能に接続される。外部ネットワーク80は、どのように構成されたネットワークでもよい。例えば、外部ネットワーク80は、インターネット又はWAN(Wide Area Network)を用いて構成されてもよい。
エネルギー管理システム100aは、エネルギー管理装置10に代えてエネルギー管理装置10aを備える点、外部通信サーバ60及びDRサーバ70を新たに備える点でエネルギー管理システム100と構成が異なる。エネルギー管理システム100aは、その他の構成についてはエネルギー管理システム100と同様である。そのため、エネルギー管理システム100a全体の説明は省略し、エネルギー管理装置10a、外部通信サーバ60及びDRサーバ70について説明する。
外部通信サーバ60は、外部ネットワーク80を介して、DRサーバ70と通信を行う。また、外部通信サーバ60は、内部ネットワーク30を介して、エネルギー管理装置10aと通信を行う。
DRサーバ70は、DR(Demand Response:デマンドレスポンス)に関する情報であるDRデータを、外部ネットワーク80、外部通信サーバ60及び内部ネットワーク30を介してエネルギー管理装置10aに送信する。DRデータとは、ネガワットアグリゲータが発行する、ベースラインを基準として電力受電量を削減した量に応じたインセンティブの時間別の金額、DRを発行する時間帯、DRを入札する期限など情報を含むデータである。
エネルギー管理装置10aは、エネルギー供給プラント20のエネルギー管理を行う。例えば、エネルギー管理装置10aは、電源調達計画及び運転計画を作成し、作成した計画に基づいてエネルギー供給プラント20のエネルギー管理を行う。エネルギー管理装置10aは、DRサーバ70から取得したDRデータに基づいて電源調達計画及び運転計画を作成する。
図11は、第2の実施形態におけるエネルギー管理装置10aの機能構成を表す概略ブロック図である。
エネルギー管理装置10aは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、エネルギー管理プログラムを実行する。エネルギー管理プログラムの実行によって、エネルギー管理装置10aは、通信部101、取得部102a、プロセスデータ記憶部103a、入力部104、入力制御部105、設定入力データ記憶部106、演算部107a、演算結果記憶部108a、表示制御部109、表示部110を備える装置として機能する。なお、エネルギー管理装置10aの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、エネルギー管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、エネルギー管理プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
エネルギー管理装置10aは、取得部102、プロセスデータ記憶部103、演算部107及び演算結果記憶部108に代えて取得部102a、プロセスデータ記憶部103a、演算部107a及び演算結果記憶部108aを備える点でエネルギー管理装置10と構成が異なる。エネルギー管理装置10aは、他の構成についてはエネルギー管理装置10と同様である。そのため、エネルギー管理装置10a全体の説明は省略し、取得部102a、プロセスデータ記憶部103a、演算部107a及び演算結果記憶部108aについて説明する。
取得部102aは、取得部102と同様の処理を行う。また、取得部102aは、通信部101を介して、DRサーバ70から送信されたDRデータを取得する。
プロセスデータ記憶部103aは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。プロセスデータ記憶部103aは、取得部102が取得したプロセスデータ及びDRデータを記憶する。
演算部107aは、電源調達計画部1071a、運転計画部1072、限界費用演算部1073及びDR応答推定部1074を備える。限界費用演算部1073は、限界費用を算出する。限界費用演算部1073は、算出した限界費用を限界費用データとして演算結果記憶部108aに記憶させるとともに、算出した限界費用を電源調達計画部1071aに出力する。DR応答推定部1074は、DRデータに含まれる応答推定情報を元に、インセンティブに応じたネガワットを生み出す各需要家40をVPP(Virtual Power Plant:仮想発電機)と見なし、各需要家40のVPPの出力特性を演算する。DR応答推定部1074は、演算した結果であるDR応答推定をDR応答推定データとして演算結果記憶部108aに記憶させるとともに、DR応答推定を電源調達計画部1071aに出力する。
演算結果記憶部108aは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。演算結果記憶部108aは、電源調達計画データ、運転計画データ、限界費用データ及びDR応答推定データを記憶する。
図12は、第2の実施形態におけるエネルギー供給プラント20と需要家40と外部エネルギー源50のエネルギーフローの一例を示す図である。
図12に示す例では、外部エネルギー源50に電力削減源が新たに追加されている。電力削減源は、需要家40に対して電力削減指令を行う。その他の構成については、図3に示した構成と同様である。
図13は、第2の実施形態におけるエネルギー管理装置10aの処理の流れを示すフローチャートである。なお、エネルギー管理装置10aが行う処理のうちエネルギー管理装置10が行う処理と異なる点は、電源調達計画部1071aが行う処理である。そのため、図13では、電源調達の計画を行う処理までの流れについて説明する。
取得部102aは、通信部101を介して各需要家40の電力需要量の情報を取得し、取得した各需要家40の電力需要量の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103aに記憶する(ステップS301)。次に、取得部102aは、通信部101を介して複数の電力供給源の電力料金単価と契約電力の情報を取得し、取得した複数の電力供給源の電力料金単価と契約電力の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103aに記憶する(ステップS302)。取得部102aは、DRサーバ70から送信されたDRデータ(DRの電力料金(インセンティブ)と契約)を取得し、取得したDRデータをプロセスデータ記憶部103aに記憶する(ステップS303)。
取得部102aは、通信部101を介して各需要家40のエネルギー需要量を電力需要量の情報を取得し、取得した各需要家40のエネルギー需要量(電力、熱など)の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103aに記憶する(ステップS304)。次に、取得部102aは、DRサーバ70から送信されたDRデータ(DR応答実績)を取得し、取得したDRデータをプロセスデータ記憶部103aに記憶する(ステップS305)。取得部102aは、DRサーバ70から送信されたDRデータ(DRの電力料金(インセンティブ)と契約)を取得し、取得したDRデータをプロセスデータ記憶部103aに記憶する(ステップS306)。
次に、DR応答推定部1074は、プロセスデータ記憶部103aに記憶されている各需要家40のDR応答実績に基づいて、インセンティブに応じた電力削減量を推定する(ステップS307)。例えば、DR応答推定部1074は、ステップS306までに記憶した各需要家40のインセンティブに応じた電力削減量の実績値からモデリングすることによって電力削減量の推定値を算出する。具体的には、まずDR応答推定部1074は、各需要家40のDR応答実績を元に、各需要家40のインセンティブ単価に応じた電力削減量の代表値を算出する。代表値とは、例えば、平均値、中央値、最大値、最小値などである。次に、DR応答推定部1074は、算出した代表値に基づいて、インセンティブに応じた電力削減量の推定値を算出する。DR応答推定部1074は、算出した電力削減量の推定値である応答推定情報を電源調達計画部1071aに出力する。電源調達計画部1071aは、DR応答推定部1074から出力された応答推定情報を記憶する(ステップS308)。
DR応答推定部1074は、推定した各需要家40の応答推定情報に基づいて、各需要家40をインセンティブに応じたネガワットを生み出すVPPと見なし、各需要家40のVPPの出力特性を演算する(ステップS309)。ここで、応答推定情報とは、インセンティブ単価C(t)[円/kWh]が支払われる場合に、どれほどの電力消費量を削減できるかを表す情報である。一例として、各需要家40が、インセンティブ単価C(t)[円/kWh]の場合に、電力削減量f ins[kWh]を削減してくれるものとして一例をあげて説明する。電力の削減は、電力の発電と見なすことができるため、DR応答推定部1074は、インセンティブ単価C(t)[円/kWh]で発電量f ins(C(t))[kWh]、インセンティブ単価C(t)[円/kWh]で発電量f ins(C(t))、のように、各需要家40をVPP(仮想発電機)と見なして、出力特性を演算する。
ここで、各需要家の代表値の組をi個、インセンティブ単価p[円/kWh]の時の電力削減量Q[kWh]、限界費用X[円/kWh]とする。このとき、各需要家40をVPPと見なし、代表値からインセンティブ単価pの変化に応じた発電機特性が推定値の一例である。発電機特性では、限界費用Xに応じた発電量Qを示す。限界費用は、以下の式6で演算される。電源調達計画の動作の一例は、上記、各需要家40をVPPと見なした発電機特性である、インセンティブ単価pの変化に応じた限界費用Xと、各電力供給源の電力単価を比較することで、電源調達の優先順位を決定し、電源調達計画が決定される。
Figure 2018142239
DR応答推定部1074は、演算結果をDR応答推定データとして、演算結果記憶部108aに記憶させるとともに、演算結果を電源調達計画部1071aに出力する。その後、電源調達計画部1071aは、プロセスデータ記憶部103aに記憶されているプロセスデータ(各需要家40の電力需要量の情報と、複数の電力供給源の電力料金単価及び契約電力の情報)と、設定入力データ記憶部106に記憶されている設定入力データ(外部エネルギー源50の設定内容)と、応答推定情報とに基づいて、需要と供給量のバランスをとりながら目的関数が最適となるように複数の電力供給源及び各需要家40のVPP出力の電源調達計画を作成する(ステップS310)。具体的には、電源調達計画部1071aは、ステップS103で説明した電源調達計画に、ステップS309の処理で演算した出力特性を加えて電源調達計画を作成する。例えば、電源調達計画部1071aは、複数の電力供給源P supply(t)に、各需要家40をVPPと見なした発電量f ins(C(t))を加えて、電源調達計画を作成する。
電源調達計画部1071aは、DR応答推定部1074から出力された演算結果と、作成した電源調達計画とに基づいて、各需要家40へのDR発行の計画を演算する(ステップS311)。具体的には、電源調達計画部1071aは、各需要家40へのDR発行のメリットを演算する。例えば、電源調達計画部1071aは、応答推定情報に基づいて、インセンティブ量の増分と、電力削減量の増分を、VPPの出力特性と見立てることで各需要家40へのDR発行のメリットを演算する。
表示制御部109は、DR発行演算結果を表示部110に表示させる。表示部110は、表示制御部109の制御に従ってDR発行演算結果を表示する(ステップS312)。電源調達計画部1071aは、演算結果に応じて各需要家40に対してDRを発行する(ステップS313)。その後、電源調達計画部1071aは、プロセスデータ記憶部103aに記憶されているプロセスデータ(各需要家40の電力需要量の情報と、複数の電力供給源の電力料金単価及び契約電力の情報)と、設定入力データ記憶部106に記憶されている設定入力データ(外部エネルギー源50の設定内容)と、に基づいて、需要と供給量のバランスをとりながら目的関数が最適となるように複数の電力供給源の電源調達計画を作成する(ステップS314)。具体的には、電源調達計画部1071aは、インセンティブ単価C(t)[円/kWh]を元に、各需要家40をVPPと見なした発電量f ins(C(t))を総電力需要から除いた上で、上記ステップS103の処理と同様の処理を行うことによって電源調達計画を作成する。
以下、図14から図16を用いて、第2の実施形態において表示部110に表示される表示画面例について説明する。図14から図16に示す画面は、表示制御部109の制御に応じて表示部110に表示される。
図14には、DR応答実績を元に得られた応答推定の結果が表示されている。図14に示す例では、需要家A、需要家B及び需要家Cそれぞれの需要家応答実績値、需要家応答代表値及び需要家応答推定値が表示されている。需要家応答実績値は、各需要家40から取得されたDR応答実績の値である。需要家応答代表値は、各需要家40のDR応答実績を元に算出された各需要家40のインセンティブ単価に応じた電力削減量の代表値である。需要家応答推定値は、代表値を元に算出されたインセンティブに応じた電力削減量の推定値である。
図15には、需要家応答推定値を元に、限界費用及び電力単価でソートし、電源調達計画を決定している電源調達計画の演算詳細が表示されている。
図14及び図15に示す例では、需要家応答推定値の結果をブラックボックスによる演算結果を示すだけではなく算出過程を示すことで、ユーザが論理的に理解できるような電源調達計画を導出していることを確認することができる点等を確認できる。ここで、例えば、例えば図14に示すような、各需要家40の需要家応答推定値の結果を需要家40に開示できるようなネットワーク構成、及び入力装置を備え、各需要家40自身がインセンティブ単価に応じた電力削減量の想定値を変更可能としてもよい。
また、表示制御部109は、図14と同様の内容を図16に示すような異なる棒グラフで表示させてもよい。図16に示される例では、インセンティブ単価が実績値にない区間においても、線形補間することで発電機の部分負荷特性を示す点が異なる。なお、電源調達計画は、図15の例と同様に、限界費用および電力単価でソートし、電源調達計画を決定することが例として挙げられる。
以上のように構成されたエネルギー管理システム100aによれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、エネルギー管理システム100aは、ネガワット取引が存在する場合に、複数の電力供給源を含めて、エネルギーコスト低減などの目的を満たす電源調達およびエネルギー供給計画が可能になる。
以下、エネルギー管理システム100aにおける変形例について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に変形されてもよい。
電源調達計画部1071aは、気象予報データ、需要家40のプロセスデータ及びDRデータに基づいて、DR応答推定及びDR応答推定の修正を行うように構成されてもよい。このように構成される場合の処理について説明する。需要家40のプロセスデータ及びDRデータには、過去の気象実績、DR発行実績及びDR応答実績が含まれる。電源調達計画部1071aは、この気象実績とDR実績に基づいて、気象がどのような時にどの程度DR応答されるのかをモデリングする。そして、電源調達計画部1071aは、DR応答推定データに、気象予報データを入力する事でDR応答の予測を行う。電源調達計画部1071aは、DR応答予測結果と、DR応答実績値のズレに基づいてDR応答推定データを修正する。
(第3の実施形態)
図17は、第3の実施形態におけるエネルギー管理システム100bのシステム構成を示す図である。エネルギー管理システム100bは、エネルギー管理装置10b、エネルギー供給プラント20、外部通信サーバ60、DRサーバ70及び気象サーバ90を備える。エネルギー管理装置10b、エネルギー供給プラント20及び外部通信サーバ60は、内部ネットワーク30を介して互いに通信可能に接続される。また、エネルギー管理装置10bは、内部ネットワーク30を介して、需要家40との間で互いに通信可能に接続される。外部通信サーバ60、DRサーバ70及び気象サーバ90は、外部ネットワーク80を介して互いに通信可能に接続される。外部ネットワーク80は、どのように構成されたネットワークでもよい。例えば、外部ネットワーク80は、WAN(Wide Area Network)を用いて構成されてもよい。
エネルギー管理システム100bは、エネルギー管理装置10aに代えてエネルギー管理装置10bを備える点、気象サーバ90を新たに備える点でエネルギー管理システム100aと構成が異なる。エネルギー管理システム100bは、その他の構成についてはエネルギー管理システム100aと同様である。そのため、エネルギー管理システム100b全体の説明は省略し、エネルギー管理装置10b及び気象サーバ90について説明する。
気象サーバ90は、気象庁等から気象データを取得する。気象データは、天気、風向、風量、気温及び湿度などの実績データ及び予報データである。気象サーバ90は、取得した気象データを、外部ネットワーク80、外部通信サーバ60及び内部ネットワーク30を介してエネルギー管理装置10bに送信する。
エネルギー管理装置10bは、エネルギー供給プラント20のエネルギー管理を行う。例えば、エネルギー管理装置10bは、電源調達計画及び運転計画を作成し、作成した計画に基づいてエネルギー供給プラント20のエネルギー管理を行う。エネルギー管理装置10bは、気象サーバ90から取得した気象データに基づいてエネルギーの需要量の予測を行い、予測結果に基づいて電源調達計画及び運転計画を作成する。
図18は、第3の実施形態におけるエネルギー管理装置10bの機能構成を表す概略ブロック図である。
エネルギー管理装置10bは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、エネルギー管理プログラムを実行する。エネルギー管理プログラムの実行によって、エネルギー管理装置10bは、通信部101、取得部102b、プロセスデータ記憶部103b、入力部104、入力制御部105、設定入力データ記憶部106、演算部107b、演算結果記憶部108b、表示制御部109、表示部110を備える装置として機能する。なお、エネルギー管理装置10bの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、エネルギー管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、エネルギー管理プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
エネルギー管理装置10bは、取得部102a、プロセスデータ記憶部103a、演算部107a及び演算結果記憶部108aに代えて取得部102b、プロセスデータ記憶部103b、演算部107b及び演算結果記憶部108bを備える点でエネルギー管理装置10aと構成が異なる。エネルギー管理装置10bは、他の構成についてはエネルギー管理装置10aと同様である。そのため、エネルギー管理装置10b全体の説明は省略し、取得部102b、プロセスデータ記憶部103b、演算部107b及び演算結果記憶部108bについて説明する。
取得部102bは、取得部102aと同様の処理を行う。また、取得部102bは、通信部101を介して、気象サーバ90から送信された気象データを取得する。
プロセスデータ記憶部103bは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。プロセスデータ記憶部103bは、取得部102が取得したプロセスデータ、DRデータ及び気象データを記憶する。
演算部107bは、電源調達計画部1071b、運転計画部1072b、限界費用演算部1073、DR応答推定部1074、需要予測部1075及び機器制御部1076を備える。需要予測部1075は、プロセスデータ記憶部103bから取得したプロセスデータと、気象データとに基づいて、需要家40によるエネルギーの需要量の予測を行う。エネルギーの需要量の予測には、ニューラルネットワークやパターンマッチング法などの予測手法が用いられてもよい。需要予測部1075は、予測結果であるエネルギー需要の時間変化を示す情報を需要予測データとして演算結果記憶部108bに記憶させるとともに、需要予測データを電源調達計画部1071b及び運転計画部1072bに出力する。
機器制御部1076は、各エネルギー供給装置を制御する設定を出力する。機器制御部1076は、例えば設定入力データ記憶部106に記憶されている設定入力データに基づいて、各エネルギー供給装置が供給するエネルギーの最大出力などの運転制約条件を満足する制御設定をエネルギー供給プラント20に出力する。制御設定の結果は、機器制御データとして演算結果記憶部108bに記憶させる。機器制御データは、直接、運転計画の対象となる各エネルギー供給装置(例えば、温熱源機器であれば空冷HPチラー205、熱回収HPチラー206、CGS209及びボイラ210)に制御指令を送信してもよいし、各機器の制御を担うLCS(Local Control System)などのローカル制御装置や下流にある需要家EMS(例えばCEMSからBEMS)に制御指令を送信してもよい。
演算結果記憶部108bは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。演算結果記憶部108bは、電源調達計画データ、運転計画データ、限界費用データ、DR応答推定データ、需要予測データ及び機器制御データを記憶する。
図19は、第3の実施形態におけるエネルギー管理装置10bの処理の流れを示すフローチャートである。
取得部102bは、通信部101を介して各需要家40の需要量の実績値の情報をエネルギー供給プラント20から取得し、取得した各需要家40の需要量の実績値の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103bに記憶する(ステップS401)。取得部102bは、通信部101を介して、気象サーバ90から送信された気象データを取得し、取得した気象データをプロセスデータ記憶部103bに記憶する(ステップS402)。需要予測部1075は、プロセスデータ記憶部103bに記憶されているプロセスデータ(需要量の実績値の情報)と、気象データとに基づいて、エネルギー需要の予測を演算する(ステップS403)。需要予測部1075は、予測結果を電源調達計画部1071b及び運転計画部1072bに出力する。
取得部102bは、通信部101を介して各需要家40の電力需要量の情報を取得し、取得した各需要家40の電力需要量の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103bに記憶する(ステップS404)。次に、取得部102bは、通信部101を介して複数の電力供給源の電力料金単価と契約電力の情報を取得し、取得した複数の電力供給源の電力料金単価と契約電力の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103bに記憶する(ステップS405)。電源調達計画部1071は、需要予測部1075によるエネルギー需要の予測結果と、プロセスデータ記憶部103に記憶されているプロセスデータ(各需要家40の電力需要量の情報と、複数の電力供給源の電力料金単価及び契約電力の情報)と、設定入力データ記憶部106に記憶されている設定入力データ(外部エネルギー源50の設定内容)と、に基づいて、需要と供給量のバランスをとりながら目的関数が最適となるように複数の電力供給源の電源調達計画を作成する(ステップS406)。
取得部102bは、通信部101を介して各需要家40の電力需要量の情報を取得し、取得した各需要家40の電力需要量の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103bに記憶する(ステップS407)。次に、取得部102bは、通信部101を介して外部エネルギー源50の電力料金単価と契約電力の情報を取得し、取得した外部エネルギー源50の電力料金単価と契約電力の情報をプロセスデータとしてプロセスデータ記憶部103bに記憶する(ステップS408)。入力制御部105は、入力部104を介して入力されたエネルギー供給プラント20の設定を設定入力データとして設定入力データ記憶部106に記憶する(ステップS409)。運転計画部1072bは、需要予測部1075によるエネルギー需要の予測結果と、設定入力データ記憶部106に記憶されている設定入力データと、電源調達計画部1071から出力された電源調達計画とに基づいて、需要と供給量がバランスをとりながら目的関数が最適となるように運転計画を作成する(ステップS410)。
その後、運転計画部1072bは、予め設定されている上限回数以上演算を行ったか否か判定する(ステップS411)。予め設定されている上限回数以上演算を行った場合(ステップS411−YES)、電源調達計画部1071b及び運転計画部1072bは、電源調達計画及び運転計画を出力する(ステップS413)。具体的には、電源調達計画部1071bは、電源調達計画を電源調達計画データとして演算結果記憶部108bに記憶させ、運転計画部1072bは、運転計画を運転計画データとして演算結果記憶部108bに記憶させる。
一方、予め設定されている上限回数以上演算を行っていない場合(ステップS411−NO)、運転計画部1072bは作成した運転計画で、ステップS406の処理で得られた電源調達量と比べて電源調達量が閾値以上変化したか否か判定する(ステップS412)。電源調達量が閾値以上変化した場合(ステップS412−NO)、演算部107bはステップS404以降の処理を繰り返し実行する。
一方、電源調達量が閾値以上変化していない場合(ステップS412−YES)、演算部107bはステップS413の処理を実行する。
以上のように構成されたエネルギー管理システム100bによれば、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、エネルギー管理システム100bは、各需要家40のエネルギー需要量を予測することによって、電源調達計画及び運転計画の誤差を小さくすることができる。
上記の各実施形態において、閾値に対する大小判断、一致不一致の判断等において、以上、以下、として値を含めるように判断するか、より大きい、より小さい、超える、超えない、上回る、下回る、未満として値を含めないように判断するかも自由である。したがって、たとえば、値の設定によっては、「以上」を「より大きい」、「超える」、「上回る」に、「以下」を「より小さい」、「超えない」、「下回る」、「未満」に読み替えても、実質的には同じである。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、需要家40にエネルギーを供給するエネルギー供給プラント20に対してエネルギーを供給する複数のエネルギー供給源(外部エネルギー源50)の設定内容と、需要家40のエネルギー需要量実績値とに基づいて、複数のエネルギー供給源それぞれから調達するエネルギー量に関する電源調達計画を作成する電源調達計画部1071と、設定内容と、需要家40のエネルギー需要量実績値と、電源調達計画とに基づいて、エネルギー供給プラント20の運転計画を作成する運転計画部1072と、を持つことにより、複数の電力供給事業者からの電力を加味しながら精度の良い運転計画の作成を行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10、10a、10b…エネルギー管理装置,20…エネルギー供給プラント,30…内部ネットワーク,40…需要家,50…外部エネルギー源,60…外部通信サーバ,70…DRサーバ,80…外部ネットワーク,90…気象サーバ,101…通信部,102、102a、102b…取得部,103、103a、103b…プロセスデータ記憶部,104…入力部,105…入力制御部,106…設定入力データ記憶部,107、107a、107b…演算部,1071、1071a、1071b…電源調達計画部,1072、1072b…運転計画部,1073…限界費用演算部,1074…DR応答推定部,1075…需要予測部,1076…機器制御部,108、108a、108b…演算結果記憶部,109…表示制御部,110…表示部,201…受電設備,202…PV,203…蓄電池,204…水冷チラー,205…空冷HPチラー,206…熱回収HPチラー,207…吸収式冷凍機,208…冷熱槽,209…CGS,210…ボイラ,211…温熱槽

Claims (12)

  1. 需要家にエネルギーを供給するエネルギー供給プラントに対してエネルギーを供給する複数のエネルギー供給源の設定内容と、前記需要家のエネルギー需要量実績値とに基づいて、複数のエネルギー供給源それぞれから調達するエネルギー量に関する電源調達計画を作成する電源調達計画部と、
    前記設定内容と、前記需要家のエネルギー需要量実績値と、前記電源調達計画とに基づいて、前記エネルギー供給プラントの運転計画を作成する運転計画部と、
    を備えるエネルギー管理装置。
  2. 前記運転計画部は、前記エネルギー供給プラントが備える複数のエネルギー供給装置それぞれに対して、エネルギー供給量を示す値にエネルギー単価を除算した値である限界費用を取得し、取得した前記限界費用に基づいて前記運転計画を作成する、請求項1に記載のエネルギー管理装置。
  3. 前記電源調達計画部及び前記運転計画部は、前記電源調達計画の作成及び前記運転計画の作成後、前記運転計画において得られた電源調達量が前記電源調達計画時に得られた電源調達量よりも閾値以上変化した場合に、前記電源調達計画の作成及び前記運転計画の作成を繰り返し実行する、請求項1又は2に記載のエネルギー管理装置。
  4. 前記運転計画部は、前記複数のエネルギー供給源からの電力利用量で案分した平均単価を利用することで、前記複数のエネルギー供給源の電源調達計画を加味した運転計画を作成する、請求項1から3のいずれか一項に記載のエネルギー管理装置。
  5. 情報を表示部に表示させる表示制御部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記平均単価と、前記電源調達計画とを前記表示部に表示させる、請求項4に記載のエネルギー管理装置。
  6. 前記電源調達計画部は、前記需要家に対してエネルギー削減指令であるデマンドレスポンスによるインセンティブを含めてDR発行を行うメリットがあるか演算する、請求項1に記載のエネルギー管理装置。
  7. 前記電源調達計画部は、前記需要家の前記デマンドレスポンスに対するインセンティブに応じた電力削減量の推定値である応答推定情報に基づいて、前記需要家をインセンティブに応じたネガワットを生み出す仮想的な発電機とみなすことで前記DR発行を行うメリットを演算する、請求項6に記載のエネルギー管理装置。
  8. 前記電源調達計画部は、前記需要家のインセンティブ量に応じた電力削減量の推定値に基づいて、インセンティブ量の増分と、電力削減量の増分を、仮想発電機の出力特性と見立てることで前記需要家へのDR発行メリットを演算する、請求項7に記載のエネルギー管理装置。
  9. 前記表示制御部は、仮想発電機の出力特性を前記表示部に表示する、請求項5に記載のエネルギー管理装置。
  10. 気象データに基づいて、前記需要家によるエネルギーの需要量の予測を行う需要予測部をさらに備え、
    前記電源調達計画部及び前記運転計画部は、前記需要予測部による予測結果を含めて、前記電源調達計画及び前記運転計画を作成する、請求項1に記載のエネルギー管理装置。
  11. 需要家にエネルギーを供給するエネルギー供給プラントに対してエネルギーを供給する複数のエネルギー供給源の設定内容と、前記需要家のエネルギー需要量実績値とに基づいて、複数のエネルギー供給源それぞれから調達するエネルギー量に関する電源調達計画を作成する電源調達計画ステップと、
    前記設定内容と、前記需要家のエネルギー需要量実績値と、前記電源調達計画とに基づいて、前記エネルギー供給プラントの運転計画を作成する運転計画ステップと、
    を有する運転計画作成方法。
  12. 需要家にエネルギーを供給するエネルギー供給プラントに対してエネルギーを供給する複数のエネルギー供給源の設定内容と、前記需要家のエネルギー需要量実績値とに基づいて、複数のエネルギー供給源それぞれから調達するエネルギー量に関する電源調達計画を作成する電源調達計画ステップと、
    前記設定内容と、前記需要家のエネルギー需要量実績値と、前記電源調達計画とに基づいて、前記エネルギー供給プラントの運転計画を作成する運転計画ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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