JP6563861B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、磁気記録再生装置に関する。
磁気記録再生装置において、安定した再生を行い、記録密度を向上することが望まれる。
特開2012−203916号公報
本発明の実施形態は、記録密度が向上できる磁気記録再生装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気記録再生装置は、磁気記録媒体と、第1再生部を含む磁気ヘッドと、を含む。前記第1再生部は、第1方向において前記磁気記録媒体から離れた第1磁場発生部と、第1積層体と、を含む。前記第1積層体の少なくとも一部は、前記第1方向において前記磁気記録媒体と前記第1磁場発生部との間に設けられる。前記第1積層体は、第1磁性層と、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1磁性層と離れた第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、を含む。前記第1積層体は、第1交流磁場を発生する動作を行う。前記第1磁場発生部は、第1磁場を印加する。前記第1磁性層の第1磁化は、前記第1方向と交差し、前記第2方向と交差する。前記第1積層体に電流が流れないときに、前記第2磁性層の第2磁化は、第2方向に沿う。前記磁気記録媒体は、第1記録層と、前記第1方向において前記第1記録層と重なる第2記録層と、を含む。前記第1記録層の第1磁気共鳴周波数は、前記第2記録層の第2磁気共鳴周波数よりも高い。
第1の実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る別の磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る別の磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る別の磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る別の磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る別の磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る磁気記録再生装置の一部を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置の動作を例示する模式図である。 図10(a)及び図10(b)は、磁気記録再生装置のシミュレーションモデルを示す模式図である。 図11(a)及び図11(b)は、磁気記録再生装置の特性を例示するグラフ図である。 第1の実施形態に係る別の磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。 実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的斜視図である。 図14(a)及び図14(b)は、磁気記録再生装置の一部を例示する模式的斜視図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る磁気記録再生装置150aは、磁気記録媒体80aと、磁気ヘッド110aと、を含む。磁気ヘッド110aは、第1再生部70aを含む。
第1再生部70aは、第1磁場発生部41と、第1積層体SB1と、を含む。第1磁場発生部41は、第1方向において磁気記録媒体80aから離れている。
第1方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
磁気記録媒体80aは、例えば、X−Y平面に沿って広がる。この例では、磁気記録媒体80aは、第1記録層81Aを含む。後述するように、複数の記録層が設けられても良い。記録層は、例えば垂直磁化膜である。
第1積層体SB1の少なくとも一部は、第1方向(Z軸方向)において、磁気記録媒体80aと第1磁場発生部41との間に設けられる。
第1積層体SB1は、第1磁性層31と、第2磁性層32と、第1中間層31iと、を含む。第2磁性層32は、第2方向において、第1磁性層31と離れる。第2方向は、第1方向(Z軸方向)と交差する。第2方向は、例えば、X軸方向である。第2方向は、第1方向に対して傾斜しても良い。第1中間層31iは、第1磁性層31と第2磁性層32との間に設けられる。第1中間層31iは、非磁性である。
第1積層体SB1は、第1交流磁場HR1を発生する動作を行う。第1積層体SB1は、例えば、スピントルク発振子である。第1交流磁場HR1は、例えば、高周波磁場である。第1交流磁場HR1の周波数は、例えば、1GHz以上10GHz以下である。
例えば、第1磁性層31は、磁化固定層である。第2磁性層32は、発振層である。
第1磁場発生部41は、第1磁場H1を発生する。第1磁場H1は、第1積層体SB1の少なくとも一部に印加される。例えば、第1磁場H1は、磁気記録媒体80aと第1磁場発生部41とを結ぶ方向に沿う成分を有する。例えば、第1磁場H1は、磁気記録媒体80aから第1磁場発生部41に向かう向きの成分を有する。
本実施形態に係る磁気記録再生装置150aにおいては、例えば、再生時に第1交流磁場HR1を、記録層に印加する。この第1交流磁場の周波数は、記録層(例えば第1記録層81A)の磁気共鳴周波数と実質的に同じに設定される。記録層において磁気共鳴を生じさせる。後述するように、記録層の磁化の状態(記録された情報の状態)に応じて、記録層の磁気共鳴周波数が変化する。記録層が磁気共鳴を起こした時、第1積層体SB1の発振特性が変化する。第1積層体SB1の特性を検出することで、記録層の磁化の状態を知ることができる。これにより、記録された情報が再生できる。このような再生方法により、例えば、記録媒体中の各記録層が互いに及ぼす漏れ磁場の影響を抑えるように設計された記録媒体からの再生が可能となり記録密度を向上させることができる。
例えば、磁気記録媒体80aからの漏れ磁場により、第1積層体SB1から生じる第1交流磁場HR1の周波数(発振周波数)が変化する場合がある。この場合においては、共鳴の条件を満たせなくなり、安定した再生が困難になる。
例えば、発振軸(発振の回転軸)は、X軸方向に沿っていることが好ましい。これにより、発振周波数が漏れ磁場の影響を受けにくくなり再生が安定になる。一方、後述するようにスピントルクにより、発振層(第2磁性層32)における発振軸が所望の状態から傾く場合がある。例えば、発振軸がX軸方向から傾く。例えば、発振軸が、磁気記録媒体80aに向かって、例えば下方向に傾く。この場合には、再生が不安定になり易い。
実施形態においては、第1磁場発生部41により、第1磁場H1を第1積層体SB1に印加する。この第1磁場H1により、例えば、発振周波数に対する漏れ磁場の影響を抑制できる。例えば、発振軸をX軸方向に安定して沿わせることができる。例えば、第1磁場H1により、発振軸の下方向への傾きを抑制できる。
実施形態においては、例えば、第1積層体SB1に対する漏れ磁場の影響を抑制できる。これにより、共鳴を利用した再生を安定して実施できる。
例えば、記録密度を高めた場合にも、安定した再生動作が可能になる。実施形態によれば、記録密度が向上できる磁気記録再生装置を提供できる。
上記のように、実施形態においては、第1積層体SB1から発生する第1交流磁場HR1の周波数を、再生の対象とする記録層の共鳴周波数に合わせる。
実施形態において、第1交流磁場HR1の周波数は、第1積層体SB1を流れる第1電流I1によって制御できる。例えば、第1交流磁場HR1の周波数は、第1磁性層31と第2磁性層32との間に流れる電流(第1電流I1)に応じて変化する。第1電流I1を制御することで、例えば、第1交流磁場HR1の周波数を、記録層の磁気共鳴周波数に実質的に一致させることができる。
第1磁場発生部41は、磁性体及び電磁石の少なくともいずれかを含んでも良い。第1磁場発生部41が電磁石を含む場合、電磁石に流れる電流を変更することで、第1磁場H1が変化する。第1磁場H1の制御が容易になる。
第1磁場発生部41が磁性体(例えば永久磁石など)を含む場合は、例えば、第1交流磁場HR1の周波数は、第1電流I1により制御しても良い。
実施形態において、例えば、第1磁性層31の第1磁化M1は、第1方向(Z軸方向)と交差する。第1磁化M1は、上記の第2方向と交差する。第1磁化M1は、例えば、第1方向に対して実質的に垂直である。第1磁化M1は、第2方向(積層方向)に対して実質的に垂直でも良い。
第1積層体SB1は発振していない状態を有する。例えば、第1積層体SB1に流れる第1電流I1がしきい値よりも小さい場合に、発振が生じない。発振していない状態において、第1交流磁場HR1は発生しない。このような第1交流磁場HR1が発生しない状態において、第2磁性層32の第2磁化M2は、第2方向(積層方向)に沿う。例えば、第1積層体SB1に電流が流れないときに、第2磁性層32の第2磁化M2は、第2方向に沿う。第2磁化M2は、例えば、X軸方向に沿う。例えば、第2磁化M2は、第1磁性層31と第2磁性層32とを結ぶ方向に沿う成分を有する。例えば、第2磁化M2は、第1磁性層31から第2磁性層32に向かう向きの成分を有する。
一方、発振している状態においては、第2磁性層32の第2磁化M2は、例えば、発振軸を中心として回転する。
図2は、第1の実施形態に係る別の磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。 図2に示すように、本実施形態に係る別の磁気記録再生装置150bは、磁気記録媒体80aと、磁気ヘッド110bと、を含む。磁気ヘッド110bは、第1再生部70aを含む。第1再生部70aは、第1磁場発生部41及び第1積層体SB1に加えて、第2磁場発生部42をさらに含む。第1磁性層31と第2磁場発生部42との間に、第2磁性層32が配置される。第2磁場発生部42は、第2磁場H2を発生させる。第2磁場H2は、第1磁性層31と第2磁性層32とを結ぶ方向に沿う成分を有する。第2磁場H2は、第1磁性層31から第2磁性層32に向かう向きの成分を有する。
第2磁場H2は、積層体SB1に印加される。第2磁場H2により、第1積層体SB1に対する漏れ磁場の影響をさらに抑制できる。これにより、共鳴を利用した再生をさらに安定して実施できる。
例えば、第1交流磁場HR1の周波数は、第2磁場発生部42から発生する第2磁場H2により、制御できる。例えば、第1交流磁場HR1の周波数は、第2磁場H2に応じて変化する。第2磁場H2を制御することで、第1交流磁場HR1の周波数を、記録層の磁気共鳴周波数に実質的に一致させることができる。
第2磁場発生部42は、磁性体及び電磁石の少なくともいずれかを含んでも良い。
図3は、第1の実施形態に係る別の磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。 図3に示すように、本実施形態に係る別の磁気記録再生装置150cは、磁気記録媒体80aと、磁気ヘッド110cと、を含む。磁気ヘッド110cは、第1再生部70aを含む。第1再生部70aは、第1磁場発生部41及び第1積層体SB1に加えて、第3磁場発生部43をさらに含む。この例では、磁気記録再生装置150bに関して説明した第2磁場発生部42も設けられている。
第3磁場発生部43と第2磁性層32との間に第1磁性層31が配置される。第3磁場発生部43は、第3磁場H3を発生させる。第3磁場H3は、第1磁性層31と第2磁性層32とを結ぶ方向に沿う成分を有する。第3磁場H3は、第1磁性層31から第2磁性層32に向かう向きの成分を有する。
第3磁場H3は、第1積層体SB1に加わる。第3磁場H3により、第1積層体SB1に対する漏れ磁場の影響をさらに抑制できる。これにより、共鳴を利用した再生をさらに安定して実施できる。
例えば、第1交流磁場HR1の周波数は、第3磁場発生部43から発生する第3磁場H3により、制御できる。例えば、第1交流磁場HR1の周波数は、第3磁場H3に応じて変化する。第3磁場H3を制御することで、第1交流磁場HR1の周波数を、記録層の磁気共鳴周波数に実質的に一致させることができる。
第3磁場発生部43は、磁性体及び電磁石の少なくともいずれかを含んでも良い。
図4〜図6は、第1の実施形態に係る別の磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。
図4に示すように、磁気記録再生装置150dは、磁気記録媒体80bと、磁気ヘッド110aと、を含む。磁気ヘッド110aは、図1に関して説明したのと同様である。
磁気記録媒体80bは、第1記録層81Aに加えて、第2記録層81Bをさらに含む。この例では、隔離層81sが設けられている。第2記録層81Bは、第1方向(Z軸方向)において、第1記録層81Aと重なる。隔離層81sは、第1記録層81Aと第2記録層81Bとの間に設けられる。
これらの記録層の磁気共鳴周波数は、互いに異なる。例えば、第1記録層81Aの第1磁気共鳴周波数は、第2記録層81Bの第2磁気共鳴周波数よりも高い。この例では、第1記録層81Aの少なくとも一部は、第2記録層81Bと第1積層体SB1との間に位置する。
再生動作において、第1積層体SB1は、複数の記録層のそれぞれに対応する高周波磁場(第1交流磁場HR1)を発生させる。例えば、第1再生部70aは、第1動作と、第2動作と、を実施する。第1動作において、第1再生部70aは、第1記録層81Aに記録された情報を再生する。第2動作において、第1再生部70aは、第2記録層81Bに記録された情報を再生する。第1動作における第1交流磁場HR1の第1周波数は、例えば、第2動作における第1交流磁場HR1の第2周波数よりも高い。
例えば、第1動作における第1交流磁場HR1の第1周波数は、第1記録層81Aの第1磁気共鳴周波数と実質的に一致する。第2動作における第1交流磁場HR1の第2周波数は、第2記録層81Bの第2磁気共鳴周波数と実質的に一致する。
複数の記録層を用いることで、磁気記録媒体の実質的な記録密度を高くできる。
図5に示すように、磁気記録再生装置150eは、磁気記録媒体80bと、磁気ヘッド110bと、を含む。磁気ヘッド110bは、図2に関して説明したのと同様である。磁気記録媒体80bは、図4に関して説明したのと同様である。
図6に示すように、磁気記録再生装置150fは、磁気記録媒体80bと、磁気ヘッド110cと、を含む。磁気ヘッド110cは、図3に関して説明したのと同様である。磁気記録媒体80bは、図4に関して説明したのと同様である。
磁気記録再生装置150e及び150fにおいても、複数の記録層を用いることで、磁気記録媒体の実質的な記録密度を高くできる。磁気記録再生装置150d〜150fにおいても、第1積層体SB1に対する磁気記録媒体からの漏れ磁場の影響を抑制できる。これにより、共鳴を利用した再生を安定して実施できる。記録密度が向上できる磁気記録再生装置を提供できる。
第1記録層81A及び第2記録層81Bは、磁性体を含む。これらの記録層のそれぞれにおいて、磁化の方向を変化させることにより、例えば、1ビットの情報が記録される。隔離層81sは、例えば、これらの記録層どうしを磁気的に隔離する。隔離層81sは、例えば、複数の記録層の間に磁気交換結合を作用させない。隔離層81sは、例えば、Ta及びTiの少なくともいずれかを含む。隔離層81sは、絶縁材料(例えばSiOなど)を含んでも良い。
実施形態において、複数の記録層の数は、3以上でも良い。複数の記録層は、Z軸方向に積層される。
実施形態において、第1記録層81Aに設けられる記録領域の位置は、第2記録層81Bに設けられる記録領域の位置と異なっても良い。例えば、第1記録層81Aに設けられる記録領域の大きさは、第2記録層81Bに設けられる記録領域の大きさと異なっても良い。例えば、第1記録層81Aに設けられる記録領域の大きさは、第2記録層81Bに設けられる記録領域の大きさよりも小さくても良い。これにより、例えば、記録密度が向上できる。
磁気記録媒体80a及び80bにおいて、記録層は、ビットパターンド媒体、連続媒体、または、グラニュラー媒体の少なくともいずれかを含んでも良い。ビットパターンド媒体においては、記録ビットが分離している。
図7は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置の一部を例示する模式的断面図である。
図7は、磁気記録媒体80aまたは80bの記録層(第1記録層81A及び第記録層81B)の例を示している。
図7に示すように、この例では、第1記録層81Aは、第1磁性膜81aと、第2磁性膜81bと、を含む。第2磁性膜81bは、第1方向(Z軸方向)において、第1磁性膜81aと重なる。この例では、第1磁性膜81aと第2磁性膜81bとの間に、第1非磁性膜81pが設けられている。
例えば、第2磁性膜81bの磁化の向きは、第1磁性膜81aの磁化の向きとは反対の成分を有する。例えば、第1磁性膜81aと第2磁性膜81bとの間に反強磁性的な磁気交換結合が作用する。
第1磁性膜81a及び第2磁性膜81bは、垂直磁気異方性を有する。これらの磁性膜のそれぞれの磁化が、互いに反平行に結合する。
例えば、第1磁性膜81aは再生に用いられる磁性層である。第1磁性膜81aの磁気共鳴周波数は、例えば、1GHz以上20GHz以下である。第1磁性膜81aは、例えば、Co及びCoCr系合金の少なくともいずれかを含む。第1磁性膜81aは、例えば、Co膜及びPt膜を含む多層膜、及び、Co膜及びPd膜を含む多層膜の少なくともいずれかを含んでも良い。
第1記録層81Aが厚いと、磁気記録媒体が厚くなる。この場合、第1積層体SB1から発生する第1交流磁場HR1が弱くなる領域が、第1記録層81Aに生じる。第1磁性膜81aは薄いことが好ましい。
第2磁性膜81bは、例えば、情報の記録安定性を保つ。第2磁性膜81bは、例えば、磁気異方性の大きい材料が用いられる。第2磁性膜81bは、例えば、CoCr系合金、FePt系合金、CoPt系合金、及び、RE−TM合金の少なくともいずれかを含む。第2磁性膜81bは、例えば、Co膜及びPt膜を含む多層膜、及び、Co膜及びPd膜を含む多層膜の少なくともいずれかを含んでも良い。これにより、記録された情報を効果的に保持できる。第1積層体SB1で生じた第1交流磁場HR1が届く範囲が限られる。このため、熱安定性が悪くならない範囲で第2磁性膜81bも薄いことが好ましい。
第1非磁性膜81pは、例えば、Ruを含む。第1非磁性膜81pは、例えば、第1磁性膜81aと第2磁性膜81bとの間に反強磁性的な磁気交換結合を作用させる。例えば、第1磁性膜81aの磁化からの漏れ磁場、及び、第2磁性膜81bの磁化からの漏れ磁場は、互いに打ち消すように作用する。このため、漏れ磁場に起因したビット間の干渉が抑制できる。磁気記録媒体から磁気ヘッドへの影響を抑制できる。例えば、漏れ磁場は、第1磁性膜81aの磁気モーメントが、第2磁性膜81bの磁気モーメントと同じときに小さくなる。磁気モーメントは、磁性体の磁化の大きさと、磁性体の体積と、の積である。
例えば、第1磁性膜81aの保磁力は、第1磁性膜81aと第2磁性膜81bとの間の結合磁場よりも小さい。これにより、反平行結合の状態が維持し易くなる。結合磁場は、例えば、反平行結合の大きさに対応する磁場である。第1積層体SB1からの第1交流磁場HR1が届く範囲が限られているため、第1非磁性膜81pも、薄いことが好ましい。
図7に示すように、例えば、第2記録層81Bは、第3磁性膜81cと、第4磁性膜81dと、を含む。第4磁性膜81dは、第1方向(Z軸方向)において、第3磁性膜81cと重なる。この例では、第1磁性膜81aと第4磁性膜81dとの間に、第2磁性膜81bが設けられている。第2磁性膜81bと第4磁性膜81dとの間に、第3磁性膜81cが設けされている。第2磁性膜81bと第3磁性膜81cとの間に、隔離層81sが設けられる。この例では、第磁性膜81cと第4磁性膜81dとの間に、第2非磁性膜81qが設けられている。
例えば、第4磁性膜81dの磁化の向きは、第3磁性膜81cの磁化の向きとは反対の成分を有する。例えば、第3磁性膜81cと第4磁性膜81dとの間に反強磁性的な磁気交換結合が作用する。第3磁性膜81c及び第4磁性膜81dは、垂直磁気異方性を有する。
上記の第1磁性膜81aに関する説明は、第3磁性膜81cに適用される。上記の第2磁性膜81bに関する説明は、第4磁性膜81dに適用される。
以下、磁場発生部(例えば第1〜第3磁場発生部41〜43など)の例について説明する。磁場発生部は、例えば、磁性体(例えば永久磁石など)を含む。磁場発生部は、磁極を含んでも良い。磁極は、例えば、コイルにおける電流によって生じた磁場を磁場発生部に導く。磁場発生部から磁場(第1〜第3磁場H1〜H3)が発生する。
第2磁場H2(及び第3磁場H3)は、第1積層体SB1の第2磁性層32の層面に対して垂直な成分を有する。この磁場は、例えば、第2方向に沿う。
磁場発生部が磁極を含み磁場を発生させる場合、コイルにおける電流により磁極の磁化の大きさを変化させ、発生する磁場の大きさを変えることができる。この場合には、第1積層体SB1の発振周波数(第1交流磁場HR1の周波数)を変化させることができる。
磁場発生部は、第1積層体SB1に磁場を印加する。その磁場は、磁気記録媒体80aまたは80bに印加されても良い。例えば、第1磁場発生部41から生じる第1磁場H1は、磁気記録媒体80aまたは80bに印加される。この第1磁場H1は、再生磁場となる。この第1磁場H1は、Z軸方向に沿う。第1磁場H1は、磁気記録媒体80a及び80bに対して実質的に垂直である(図1〜図6参照)。
第1積層体SB1の積層方向(第2方向)は、磁気記録媒体80aまたは80bに沿う。第1磁性層31は、磁性体を含む。第1磁性層31の第1磁化M1は、第1磁性層31の面内方向に沿う。
第2磁性層32は発振する。この発振は、第1磁性層31と第2磁性層32との間の第1電流I1に応じたスピントルクに基づく。発振軸は、第2磁性層32の面直方向に沿う。
第1積層体SB1を流れる第1電流I1は、例えば、磁気記録媒体80aまたは80bに対して実質的に平行である。そして、第2磁性層32を磁気記録媒体80aまたは80bに近づけることができる。
第1積層体SB1のこの構成においては、第1磁性層31の第1磁化M1と、第2磁性層32の第2磁化M2と、の間の角度の、1周期の歳差運動における変化が大きい。このため、磁気抵抗効果に基づく出力信号が大きくなる。
第1積層体SB1において、第1磁化M1は、第1磁性層31の面内方向に沿い、磁気記録媒体80aまたは80bに対して実質的に平行である。一方、第2磁化M2は、第2磁性層32の面直方向に沿う。これにより、第2磁性層32に加わるスピントルクは、第2磁化M2のZ軸方向成分(磁気記録媒体80aまたは80bに対して垂直な方向の成分)に対して、鈍感になる。これにより、磁気記録媒体80aまたは80bからの漏れ磁場(Z軸方向の磁場)に対して、第1積層体SB1の発振は、鈍感になる。
第1中間層31iは、例えば、MgOを含む。この場合は、第1積層体SB1は、トンネル磁気抵抗効果素子に対応する。この場合、磁気抵抗効果が大きい。このため、大きな出力信号が得られる。
第1磁性層31がCoFeBを含む場合、大きな磁気抵抗効果が得られる。例えば、第1磁性層31は、積層構造を有しても良い。この積層構造において、例えば、IrMn層と、Ru層と、CoFe層と、が積層される。これにより、例えば、第1磁性層31の第1磁化M1が固定される。
第2磁性層32は、例えば、垂直磁気異方性を有する。第2磁性層32は、例えば、FeB層と、MgO層と、を含む組み合わせを含んでも良い。
第2磁場発生部42を設ける場合には、例えば、第2磁場発生部42と第2磁性層32との間の距離を短くすることができる。例えば、第2磁場発生部42から生じる第2磁場H2を効率的に第2磁性層32に印加できる。
第2磁場発生部42に加えて第3磁場発生部43を設ける場合には、例えば、第1積層体SB1に印加される磁場(第2磁場H2及び第3磁場H3の合成の磁場)が均一になり易い。例えば、第3磁場発生部43から出た磁束は、第2磁場発生部42に入る。これにより、磁気記録媒体80a及び80bへの磁気的影響が抑制できる。
以下、実施形態に係る磁気記録再生装置における磁場の状態の例について、説明する。以下では、磁気記録媒体として複数の記録層を含む磁気記録媒体80bを用いる例について説明する。
図8は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。
図8においては、磁場発生部は省略されている。
図8に示すように、本実施形態に係る磁気記録再生装置150において、磁気ヘッド110と、磁気記録媒体80bと、が設けられる。
第1磁場発生部41から第1磁場H1が発生する。第1磁場H1は、積層体SB1に印加される。第1磁場H1は、さらに磁気記録媒体80bに印加されても良い。この第1磁場H1は、再生磁場Hrの機能を有しても良い。第1磁場発生部41とは別の磁場発生部を設けることにより、再生磁場Hrが生じても良い。以下では、再生磁場Hrとして第1磁場H1が用いられる例について説明する。
一方、図8に示すように、第2磁場H2が第1積層体SB1に印加される。第2磁場H2は、第3磁場H3でも良い。以下の第2磁場H2に関する説明は、第3磁場H3に適用できる。
第2磁場H2は、第1積層体SB1の積層方向(第2方向)に沿う。第2磁場H2の大きさにより、第2磁性層32の第2磁化M2の発振の周波数が変化する。
例えば、第1記録層81Aが、複数の磁性膜(第1磁性膜81a及び第2磁性膜81bなど)を含み、これらの磁性膜が、反平行結合している構成を想定する。さらに、これらの磁性膜の磁化の大きさが実質的に同じとする。このとき、外部磁場が磁気記録媒体80bに印加されない場合は、共鳴周波数は、磁性膜の磁化の向きに依存しない。
一方、磁気記録媒体80bに対して垂直方向の再生磁場Hr(例えば第1磁場H1など)が、磁気記録媒体80bに印加されると、再生磁場Hrに応じて、磁性膜の磁気共鳴周波数は、磁性膜の磁化の向きに依存するようになる。例えば、第1記録層81Aの第1磁性膜81aに外部磁場が印加されると、第1磁性膜81aの磁気共鳴周波数は、第1磁性膜81aの磁化の状態に応じて変化する。例えば、第1磁性膜81aに記録された情報に応じて、第1磁性膜81aの磁化は、複数の状態を有する。複数の状態の間で、磁気共鳴周波数が互いに異なる。
この現象を利用して、記録層の磁化の向きを読み出すことができる。例えば、再生磁場Hrが印加される空間的範囲を絞ることにより、再生の際の空間的分解能を向上させることができる。
第1磁性膜81a及び第2磁性膜81bが反平行結合し、これらの磁性膜の磁化の大きさが実質的に同じ場合においても、磁気記録媒体80bの近傍においては、これらの磁性膜からの漏れ磁場が0にならない場合がある。スピントルクの作用により第2磁性層32の第2磁化M2の発振軸が、磁気記録媒体80bに対して傾斜してしまった場合、この漏れ磁場により発振周波数が影響を受ける場合がある。これにより、安定した再生が困難になる場合がある。
このとき、第1磁場H1が第1積層体SB1に印加されることで、例えば、第2磁化M2の発振軸を、磁気記録媒体80bに対して実質的に沿う状態が維持し易くなる。すなわち、磁気記録媒体80bからの漏れ磁場が第1積層体SB1に与える影響を抑制できる。
第2磁性層32の第2磁化M2の発振軸の向きは、第2磁性層32の有効磁気異方性と、第2磁性層32に加わる外部磁場と、スピントルクと、によって決まる。
例えば、第2磁性層32の垂直磁気異方性、第1積層体SB1に印加される第2磁場H2(または第3磁場H3)、第1磁場H1、及び、第1電流I1を調整することで、発振軸を、磁気記録媒体80bに実質的に沿うようにすることができる。
第2磁場H2(または第3磁場H3)及び第1電流I1の少なくともいずれかにより、第1積層体SB1の発振周波数が制御できる。換言すると、第2磁場H2(または第3磁場H3)及び第1電流I1は、第1積層体SB1の発振周波数の制御するための適切な状態に制限される場合がある。このとき、実施形態においては、第1磁場発生部41を設け第1磁場H1を第1積層体SB1に印加することで、例えば、第1積層体SB1の発振周波数の制御と独立して、第1積層体SB1の発振軸を効率的に制御できる。
第1磁性層31の第1磁化M1は、例えば、磁気記録媒体80bに実質的に沿う。この場合、例えば、スピントルクにより、第2磁性層32の第2磁化M2の発振軸を、Z軸方向に向けて傾けようとする力が働く。例えば、その力と釣り合うように、第1磁場H1(例えば、再生磁場Hr)を調整する。これにより、第2磁性層32の第2磁化M2の発振軸を、磁気記録媒体80bに対して実質的に平行に向けることができる。
以下、再生動作の1つの例について説明する。
図9(a)及び図9(b)は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置の動作を例示する模式図である。
これらの図において、第1記録層81Aに記録されている情報が互いに異なる。図9(a)は、第1記録状態SI1に対応する。図9(b)は、第2記録状態SI2に対応する。第1記録状態SI1においては、例えば、第1記録層81Aの第1磁性膜81aの磁化は、「down」である。第2記録状態SI2においては、例えば、第1記録層81Aの第1磁性膜81aの磁化は、「up」である。これらの磁化の向きは、例である。これらの図において、磁場発生部は省略されている。
図9(a)及び図9(b)に示すように、再生動作において、再生磁場Hrが磁気記録媒体80bに印加される。再生磁場Hrとして、第1磁場H1が利用されても良い。
この際、再生磁場Hrの強度は適切に設定される。すなわち、再生磁場Hrの印加により、記録層の磁性膜の磁化は反転しない。例えば、再生磁場Hrは、第1磁性膜81aの反転磁場以下である。反転磁場は、第1磁性膜の保磁力と、結合磁場と、によって決まる。
第1磁性膜81aの磁気共鳴周波数を第1周波数fa1とする。第2磁性膜81bの磁気共鳴周波数を第2周波数fa2とする。第3磁性膜81cの磁気共鳴周波数を第3周波数fa3とする。第4磁性膜81dの磁気共鳴周波数を第4周波数fa4とする。
例えば、第2磁性膜81bの磁気異方性は、第1磁性膜81aの磁気異方性よりも高い。例えば、第4磁性膜81dの磁気異方性は、第3磁性膜81cの磁気異方性よりも高い。
第2磁性膜81bの第2周波数fa2、及び、第4磁性膜81dの第4周波数fa4のそれぞれは、例えば、20GHzを超え100GHz未満である。第4周波数fa4は、例えば、第2周波数fa2とは異なる。
第1磁性膜81aの第1周波数fa1、及び、第3磁性膜81cの第3周波数fa3のそれぞれは、例えば、1GHz以上20GHz以下である。第3周波数fa3は、例えば、第1周波数fa1とは異なる。
例えば、第1記録状態SI1において、第1磁性膜81aに記録された情報を読み出す場合は、再生磁場Hrを印加し、さらに、第1周波数fa1と実質的に同じ周波数の第1交流磁場HR1を第1積層体SB1から発生させる。第1〜第4磁性膜81a〜81dのうちで、第1磁性膜81aの磁気共鳴周波数が、第1交流磁場HR1の周波数と、実質的に一致する。第1磁性膜81aにおいて、選択的に磁気共鳴が生じる。第1磁性膜81aにおいて、第1積層体SB1から発生するエネルギーが吸収される。
一方、第2記録状態SI2において、第1磁性膜81aの磁気共鳴周波数は、周波数fb1に変化する。そして、第2磁性膜81bの磁気共鳴周波数は、周波数fb2に変化する。
この場合に、第1積層体SB1から第1周波数fa1の第1交流磁場HR1が発生しても、第1磁性膜81aにおいて磁気共鳴が生じない。このため、エネルギーが吸収されない。これは、第2記録状態SI2における第1磁性膜81aの磁気共鳴周波数(周波数fb1)が、第1周波数fa1とは異なるためである。
このように、第1記録状態SI1と、第2記録状態SI2と、において、エネルギーの吸収に差が生じる。例えば、第1積層体SB1から発生するエネルギーが磁気記録媒体80bに含まれる磁性膜の磁気共鳴に伴って吸収されると、第1積層体SB1における減衰が大きくなる。これにより、例えば、第2磁性層32における発振の振幅が小さくなる。
この振幅の変化により、例えば、磁気抵抗効果に基づく電気信号の振幅が変化する。電気信号の振幅を検出することで、記録層の磁化の向きを知ることができる。
第1積層体SB1において、振幅位相結合が生じる。例えば、振幅の変化に伴って発振の周波数が変化する。例えば、周波数を検出することによっても、記録層の磁化の向きを知ることができる。
このようにして、磁気記録媒体80bに記録された情報を読み取ることができる。実施形態においては、第1磁場発生部41により、第1磁場H1が第1積層体SB1に印加される。例えば、第2磁性層32の第2磁化M2の発振軸を磁気記録媒体80bに沿う状態を維持し易くできる。これにより、実施形態によれば、磁気記録媒体80bからの漏れ磁場の、第1積層体SB1に与える影響を抑制できる。
例えば、第1積層体SB1(例えばスピントルク発振子)の発振周波数と、記録層の共鳴周波数と、を、実質的に一致し易くできる。実施形態によれば、磁気記録媒体80bからの漏れ磁場により発振周波数が変化することが抑制できる。これにより、再生が安定化する。安定した再生が可能になり、高い密度の記録及び再生が可能になる。
以下、磁気記録再生装置の特性の評価結果の例について説明する。以下では、シミュレーションの結果の例が説明される。
図10(a)及び図10(b)は、磁気記録再生装置のシミュレーションモデルを示す模式図である。
図10(a)は、第1記録状態SI1に対応する。図10(b)は、第2記録状態SI2に対応する。これらの図では、第1中間層31i及び第1非磁性膜81pは省略されている。第1積層体SB1及び磁気記録媒体80bについて、マイクロマグネティックシミュレーションが行われる。
シミュレーションのモデルにおいて、以下である。第1積層体SB1は、直径が30nmの円柱状である。第1磁性層31の厚さは、3nmである。第1中間層31iの厚さは、1nmである。第2磁性層32の厚さは、2nmである。
第2磁性層32において、以下である。ギルバート緩和率は、0.005である。交換スティフネス定数は、1.6×10−6erg/cmである。飽和磁化は、1.2kemu/cmである。垂直磁気異方性定数は、7.5×10−6erg/cmである。スピン分極率は、0.65である。
第1磁性層31の第1磁化M1は、固定されている。第1磁性層31の飽和磁化は、0.8kemu/cmである。
第1積層体SB1に面内方向の磁場Hplが印加される。磁場Hplは、第1積層体SB1の積層方向(第2方向)に対して垂直である。磁場Hplは、第1積層体SB1に含まれる磁性層の層面に沿う。シミュレーションにおいて、磁場Hplの大きさは、0.2kOeである。磁場Hplは、例えば、第1磁場H1に対応する。
第1積層体SB1に面直方向の磁場Hpnが印加される。磁場Hpnは、第1積層体SB1の積層方向(第2方向)に沿う。シミュレーションにおいては、磁場Hpnの大きさが、2.5KOe〜3.5KOeの範囲で変化される。磁場Hpnは、例えば、第2磁場H2に対応する。
第1積層体SB1と磁気記録媒体80bとの間の距離は、10nmである。この距離は、例えば、第1積層体SB1の下端から記録層の表面までの距離に対応する。
磁気記録媒体80bの記録層(例えば第1記録層81A)において、第1磁性膜81a、第2磁性膜81b及び第1非磁性膜81pが設けられる。記録層は、直径が30nmの円柱状である。第1磁性膜81aの厚さは、3nmである。第1非磁性膜81pの厚さは、1nmである。第2磁性膜81bの厚さは、3nmである。
第1磁性膜81aにおいて、以下である。ギルバート緩和率は0.01である。交換スティフネス定数は、1.6×10−6erg/cmである。飽和磁化は、0.8kemu/cmである。垂直磁気異方性定数は、3.8×10erg/cmである。
第1非磁性膜81pによって第1磁性膜81a及び第2磁性膜81bの間に働く反強磁性結合の大きさは、0.6erg/cmである。
第2磁性膜81bにおいて、以下である。ギルバート緩和率は、0.02である。交換スティフネス定数は、1.6×10−6erg/cmである。飽和磁化は、0.8kemu/cmである。垂直磁気異方性定数は、15.0×10erg/cmである。
磁気記録媒体80bに上記の磁場Hplが印加される。磁場Hplは、記録層(第1記録層81A)に対して面直方向である。磁場Hplは、再生磁場Hrに対応する。磁気記録媒体80bにおいて、磁場Hplの大きさは、0.2kOeである。
図11(a)及び図11(b)は、磁気記録再生装置の特性を例示するグラフ図である。
これらの図は、シミュレーション結果を示す。横軸は、磁場Hpn(第1積層体SB1に印加される垂直磁場)である。縦軸は、第1積層体SB1の発振周波数fzである。図11(a)は、磁気記録媒体80bが設けられない場合の特性に対応する。図11(b)は、磁気記録媒体80bが設けられた場合の特性に対応する。図11(b)には、第1記録状態SI1(down)、及び、第2記録状態SI2(up)が示されている。
図11(a)に示すように、磁気記録媒体80bが設けられない場合には、第1積層体SB1から生成される第1交流磁場HR1の発振周波数fzは、磁場Hpnに対して実質的に線形に変化する。
図11(b)に示すように、磁気記録媒体80bが設けられる場合は、発振周波数fzにピーク(肩)が生じる。第1記録状態SI1及び第2記録状態SI2において、異なる磁場Hpnにおいて、磁気記録媒体80bが設けられないときの特性(図11(a)参照)から、発振周波数fzがずれる。これは、第1積層体SB1と、記録層の磁性膜と、において、磁性膜の磁化状態に応じて、選択的に共鳴したことを示している。
発振周波数fzが約9.7GHzの時に、第1記録状態SI1と第2記録状態SI2とで、発振周波数fzは異なる。そして、発振周波数fzが約10.8GHzの時に、第1記録状態SI1と第2記録状態SI2とで、発振周波数fzは異なる。発振周波数fzがこれらの2つの値とは異なる場合には、発振周波数fzは、第1記録状態SI1と第2記録状態SI2とで、実質的に同じである。
例えば、「down」の記録状態においては、約9.7GHzの周波数において、第1積層体SB1と記録層との間に共鳴が生じている。例えば、「up」の記録状態においては、約10.8GHzの周波数において、第1積層体SB1と記録層との間に共鳴が生じている。
このように共鳴が起きたときに、「down」と「up」との間において、発振に違いが生じる。これは、実施形態において、第2磁性層32の発振軸を記録層に対して実質的に平行にし、漏れ磁場に対して発振が鈍感になるようにしたためである。
例えば、磁気記録媒体80bが設けられないときに約9.7GHzで発振する第1積層体SB1を用いる。この場合、「down」の記録状態の記録層に対して、約9.7GHzのときの発振状態とは異なる発振状態が生じる。すなわち、「down」の記録状態の記録層に対して、第1積層体SB1が反応する。これにより、磁気記録媒体80bの磁化の向きを読み出すことができる。
図12は、第1の実施形態に係る別の磁気記録再生装置を例示する模式的断面図である。
図12に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置150gは、磁気ヘッド110dと、磁気記録媒体80bと、を含む。磁気記録媒体80bは、既に説明した磁気記録媒体80aでも良い。
磁気ヘッド110dは、既に説明した第1再生部70a(図12では省略)に加えて、第2再生部70bをさらに含む。第2再生部70bは、第1再生部70aとX−Y平面において並ぶ。第2再生部70bは、例えば、Y軸方向またはX軸方向において、第1再生部70aと並ぶ。
第2再生部70bは、第4磁場発生部44と、第2積層体SB2と、を含む。第4磁場発生部44は、第1方向(Z軸方向)において磁気記録媒体80bから離れる。
第2積層体SB2の少なくとも一部は、第1方向において磁気記録媒体80bと第4磁場発生部44との間に設けられる。第2積層体SB2は、第3磁性層33と、第4磁性層34と、第2中間層32iと、を含む。第4磁性層34は、第1方向と交差する方向(第2方向でも良い)において、第3磁性層33と離れる。第2中間層32iは、第3磁性層33と第4磁性層34との間に設けられる。第2中間層32iは、例えば、非磁性である。第2積層体SB2は、例えば、スピントルク発振子である。第3磁性層33の第3磁化M3は、例えば実質的に固定されている。第4磁性層34の第4磁化M4は、回転(発振)する。
第2積層体SB2は、第2交流磁場HR2を発生する動作を行う。第4磁場発生部44は、第2積層体SB2の少なくとも一部に第4磁場H4を印加する。第2交流磁場HR2は、例えば、高周波磁場である。第2交流磁場HR2の周波数は、10GHzを超え20GHz以下である。
例えば、第2積層体SB2から発生する第2交流磁場HR2の周波数は、第1積層体SB1から発生する第1交流磁場HR1の周波数とは異なる。
例えば、第1交流磁場HR1の周波数は、第1記録層81Aの磁気共鳴周波数と実質的に一致する。第2交流磁場HR2の周波数は、第2記録層81Bの磁気共鳴周波数と実質的に一致する。対応関係は、逆でも良い。
例えば、複数の記録層の1つを、第1積層体SB1を用いて再生する。複数の記録層の別の1つを、第2積層体SB2を用いて再生する。これにより、安定した再生が可能になる。より高密度の磁気記録が可能になる。複数の積層体の数は、3以上でも良い。
図12に示すように、第2再生部70bは、第5磁場発生部45をさらに含んでも良い。第3磁性層33と第5磁場発生部45との間に、第4磁性層34が配置される。第5磁場発生部45が発生する第5磁場H5は、第3磁性層33と第4磁性層34とを結ぶ方向に沿う成分を有する。第5磁場H5は、第3磁性層33から第4磁性層34に向かう向きの成分を有する。例えば、第2交流磁場HR2の周波数は、第5磁場H5に応じて変化する。
第2再生部70bは、第6磁場発生部46をさらに含んでも良い。第6磁場発生部46と第4磁性層34との間に第3磁性層33が配置される。第6磁場発生部46が発生する第6磁場H6は、第3磁性層33と第4磁性層34とを結ぶ方向に沿う成分を有する。第6磁場H6は、第3磁性層33から第4磁性層34に向かう向きの成分を有する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、磁気ヘッドに係る。本実施形態に係る磁気ヘッドは、上記の磁気ヘッド110、及び、110a〜110dのいずれか、または、これらの変形を含む。
図1に示すように、本実施形態に係る磁気ヘッド(例えば磁気ヘッド110a)は、第1再生部70aを含む。第1再生部70aは、第1磁場発生部41と、第1積層体SB1と、を含む。第1積層体SB1は、第1方向において第1磁場発生部41と並ぶ。
第1積層体SB1は、第1磁性層31と、第2磁性層32と、第1中間層31iと、を含む。第2磁性層32は、第1方向と交差する第2方向において、第1磁性層31と離れる。第1中間層31iは、第1磁性層31と第2磁性層32との間に設けられる。
第1積層体SB1は、第1交流磁場HR1を発生する動作を行う。第1磁場発生部41は、第1積層体SB1の少なくとも一部に第1磁場H1を印加する。
第1磁場H1は、例えば、磁気記録媒体80a(または磁気記録媒体80b)と第1磁場発生部41とを結ぶ方向に沿う成分を有する。第1磁場H1は、例えば磁気記録媒体80a(または磁気記録媒体80b)から第1磁場発生部41に向かう向きの成分を有する。
本実施形態に係る磁気ヘッドによれば、例えば、第1積層体SB1に対する漏れ磁場の影響を抑制できる。これにより、共鳴を利用した再生を安定して実施できる。例えば、記録密度を高めた場合においても、安定した再生動作が可能になる。実施形態によれば、記録密度が向上できる磁気ヘッドを提供できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、磁気記録媒体に係る。本実施形態に係る磁気記録媒体は、上記の磁気記録媒体80b、または、この変形を含む。本実施形態に係る磁気記録媒体80bは、第1記録層81A及び第2記録層81Bを含む(図4〜図6参照)。第2記録層81Bは、第1方向において第1記録層81Aと重なる。
第1記録層81Aの第1磁気共鳴周波数は、第2記録層81Bの第2磁気共鳴周波数よりも高い。第1記録層81Aに記録された第1情報、及び、第2記録層81Bに記録された第2情報が、磁気ヘッドの第1再生部70aにより再生される。
第1再生部70aは、第1磁場発生部41と、第1積層体SB1と、を含む。第1積層体SB1は、第1方向において第1磁場発生部41と並ぶ(重なる)。第1積層体SB1は、第1磁性層31と、第2磁性層32と、第1中間層31iと、を含む。第2磁性層32は、第1方向と交差する第2方向において、第1磁性層31と離れる。第1中間層31iは、第1磁性層31と第2磁性層32との間に設けられる。第1積層体SB1は、第1交流磁場HR1を発生する動作を行う。
第1磁場発生部41は、第1積層体SB1の少なくとも一部に第1磁場H1を印加する。第1情報を再生する第1動作における第1交流磁場HR1の第1周波数は、第2情報を再生する第2動作における第1交流磁場HRの第2周波数よりも高い。
実施形態に係る磁気記録媒体80bにおいては、第1積層体SB1に対する漏れ磁場の影響を抑制できる。共鳴を利用した再生を安定して実施される。例えば、記録密度を高めた場合においても、安定した再生動作が可能になる。実施形態によれば、記録密度が向上できる磁気記録媒体を提供できる。
例えば、磁気記録において記録密度を向上させる技術として、複数の記録層を含む3次元磁気記録がある。3次元磁気記録では書き込みまたは再生を行う記録層を選択する際に、例えば、磁気共鳴が利用される。3次元磁気記録ではなく1層の記録の場合でも、磁気共鳴を利用した再生を行う場合もある。例えば、記録層上の狭い領域に再生磁場を印加してその領域の記録層の共鳴周波数を選択的に変調し、対応する周波数をもつ高周波磁場により再生を行う。これにより、再生の空間分解能を向上させることができる。
実施形態によれば、磁気記録媒体からの漏れ磁場の影響を抑制できる。例えば、記録密度を高めた場合においても、安定した再生動作が可能になる。実施形態によれば、記録密度が向上できる磁気記録媒体を提供できる。
図13は、実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的斜視図である。
図14(a)及び図14(b)は、磁気記録再生装置の一部を例示する模式的斜視図である。
図13に示したように、実施形態に係る磁気記録再生装置150は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。記録用媒体ディスク180は、スピンドルモータ4に装着され、駆動装置制御部からの制御信号に応答するモータにより矢印AAの方向に回転する。本実施形態に係る磁気記録再生装置150は、複数の記録用媒体ディスク180を含んでも良い。磁気記録再生装置150は、記録媒体181を含んでもよい。例えば、磁気記録再生装置150は、ハイブリッドHDD(Hard Disk Drive)である。記録媒体181は、例えば、SSD(Solid State Drive)である。記録媒体181には、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが用いられる。
記録用媒体ディスク180に格納する情報の記録再生を行うヘッドスライダ3は、薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられている。ここで、ヘッドスライダ3の先端付近に、例えば、既に説明した実施形態に係る磁気ヘッドのいずれかが搭載される。
記録用媒体ディスク180が回転すると、サスペンション154による押し付け圧力とヘッドスライダ3の媒体対向面(ABS)で発生する圧力とがつりあい、ヘッドスライダ3の媒体対向面は、記録用媒体ディスク180の表面から所定の浮上量をもって保持される。なお、ヘッドスライダ3が記録用媒体ディスク180と接触するいわゆる「接触走行型」としても良い。
サスペンション154は、アーム155(例えばアクチュエータアーム)の一端に接続されている。アーム155は、例えば、駆動コイルを保持するボビン部などを有する。アーム155の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイルモータ156は、アーム155のボビン部に巻き上げられた駆動コイルと、このコイルを挟み込むように対向して配置された永久磁石及び対向ヨークからなる磁気回路とを含むことができる。サスペンション154は、一端と他端とを有し、磁気ヘッドは、サスペンション154の一端に搭載され、アーム155は、サスペンション154の他端に接続されている。
アーム155は、軸受部157の上下2箇所に設けられたボールベアリングによって保持され、ボイスコイルモータ156により回転摺動が自在にできるようになっている。その結果、磁気ヘッドを記録用媒体ディスク180の任意の位置に移動可能となる。
図14(a)は、磁気記録再生装置の一部の構成を例示しており、ヘッドスタックアセンブリ160の拡大斜視図である。
また、図14(b)は、ヘッドスタックアセンブリ160の一部となる磁気ヘッドアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリ:HGA)158を例示する斜視図である。
図14(a)に示したように、ヘッドスタックアセンブリ160は、軸受部157と、ヘッドジンバルアセンブリ158と、支持フレーム161と、を含む。ヘッドジンバルアセンブリ158は、軸受部157から延びている。支持フレーム161は、軸受部157からHGAと反対方向に延びている。支持フレーム161は、ボイスコイルモータのコイル162を支持する。
また、図14(b)に示したように、ヘッドジンバルアセンブリ158は、軸受部157から延出したアーム155と、アーム155から延出したサスペンション154と、を有している。
サスペンション154の先端には、ヘッドスライダ3が取り付けられている。そして、ヘッドスライダ3には、実施形態に係る磁気ヘッドのいずれかが搭載される。
すなわち、実施形態に係る磁気ヘッドアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリ)158は、実施形態に係る磁気ヘッドと、磁気ヘッドが搭載されたヘッドスライダ3と、ヘッドスライダ3を一端に搭載するサスペンション154と、サスペンション154の他端に接続されたアーム155と、を含む。
サスペンション154は、信号の書き込み及び読み取り用、浮上量調整のためのヒーター用、及び、例えばスピントルク発振子用などのためのリード線(図示しない)を有する。これらのリード線と、ヘッドスライダ3に組み込まれた磁気ヘッドの各電極と、が電気的に接続される。
また、磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部190が設けられる。信号処理部190は、例えば、図13に例示した磁気記録再生装置150の図面中の背面側に設けられる。信号処理部190の入出力線は、ヘッドジンバルアセンブリ158の電極パッドに接続され、磁気ヘッドと電気的に結合される。
このように、本実施形態に係る磁気記録再生装置150は、磁気記録媒体と、上記の実施形態に係る磁気ヘッドと、磁気記録媒体と磁気ヘッドとを離間させ、または、接触させた状態で相対的に移動可能とした可動部と、磁気ヘッドを磁気記録媒体の所定記録位置に位置合わせする位置制御部と、磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部と、を含む。
すなわち、上記の磁気記録媒体として、記録用媒体ディスク180が用いられる。
上記の可動部は、ヘッドスライダ3を含むことができる。
また、上記の位置制御部は、ヘッドジンバルアセンブリ158を含むことができる。
このように、本実施形態に係る磁気記録再生装置150は、磁気記録媒体と、実施形態に係る磁気ヘッドアセンブリと、磁気ヘッドアセンブリに搭載された磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部と、を含む。
実施形態は、例えば、以下の構成を含んでも良い。
(構成1)
磁気記録媒体と、
第1再生部を含む磁気ヘッドと、
を備え、
前記第1再生部は、
第1方向において前記磁気記録媒体から離れた第1磁場発生部と、
第1積層体と、
を含み、
前記第1積層体の少なくとも一部は、前記第1方向において前記磁気記録媒体と前記第1磁場発生部との間に設けられ、
前記第1積層体は、
第1磁性層と、
前記第1方向と交差する第2方向において前記第1磁性層と離れた第2磁性層と、
前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、
を含み、
前記第1積層体は、第1交流磁場を発生する動作を行い、
前記第1磁場発生部は、前記第1積層体の少なくとも一部に第1磁場を印加する、磁気記録再生装置。
(構成2)
前記第1磁場は、前記第1積層体の少なくとも一部に印加され、
前記第1磁場は、前記磁気記録媒体と前記第1磁場発生部とを結ぶ方向に沿う成分を有した、構成1記載の磁気記録再生装置。
(構成3)
前記第1交流磁場の周波数は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に流れる電流に応じて変化する、構成1または2に記載の磁気記録再生装置。
(構成4)
前記第1磁性層の第1磁化は、前記第1方向と交差し、前記第2方向と交差した、構成1〜3いずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
(構成5)
前記第1積層体に電流が流れないときに、前記第2磁性層の第2磁化は、第2方向に沿う、構成1〜4のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
(構成6)
前記第2磁化は、前記第1磁性層と前記第2磁性層とを結ぶ方向に沿う成分を有した、構成5記載の磁気記録再生装置。
(構成7)
前記第1再生部は、第2磁場発生部をさらに含み、
前記第1磁性層と前記第2磁場発生部との間に前記第2磁性層が配置された、構成1〜6のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
(構成8)
前記第2磁場発生部が発生する第2磁場は、前記第1磁性層と前記第2磁性層とを結ぶ方向に沿う成分を有する、構成7記載の磁気記録再生装置。
(構成9)
前記第1交流磁場の周波数は、前記第2磁場に応じて変化する、構成7または8に記載の磁気記録再生装置。
(構成10)
前記第1再生部は、第3磁場発生部をさらに含み、
前記第3磁場発生部と前記第2磁性層との間に前記第1磁性層が配置された、構成1〜9のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
(構成11)
前記第3磁場発生部が発生する第3磁場は、前記第1磁性層と前記第2磁性層とを結ぶ方向に沿う成分を有する、構成10記載の磁気記録再生装置。
(構成12)
前記磁気記録媒体は、第1記録層を含み、
前記第1記録層は、
第1磁性膜と、
前記第1方向において前記第1磁性膜と重なる第2磁性膜と、
を含み、
前記第2磁性膜の磁化の向きは、前記第1磁性膜の磁化の向きとは反対の成分を有した、構成1〜11のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
(構成13)
前記磁気記録媒体は、
第1記録層と、
前記第1方向において前記第1記録層と重なる第2記録層と、
を含み、
前記第1記録層の第1磁気共鳴周波数は、前記第2記録層の第2磁気共鳴周波数よりも高い、構成1〜11のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
(構成14)
前記第1記録層の少なくとも一部は、前記第2記録層と前記第1積層体との間に位置した、構成13記載の磁気記録再生装置。
(構成15)
前記第1再生部は、前記第1記録層に記録された情報を再生する第1動作と、前記第2記録層に記録された情報を再生する第2動作と、を実施し、
前記第1動作における前記第1交流磁場の第1周波数は、前記第2動作における前記第1交流磁場の第2周波数よりも高い、構成13または14に記載の磁気記録再生装置。
(構成16)
前記磁気ヘッドは、第2再生部をさらに含み、
前記第2再生部は、
前記第1方向において前記磁気記録媒体から離れた第4磁場発生部と、
第2積層体と、
を含み、
前記第2積層体の少なくとも一部は、前記第1方向において前記磁気記録媒体と前記第4磁場発生部との間に設けられ、
前記第2積層体は、
第3磁性層と、
前記第1方向と交差する方向において前記第3磁性層と離れた第4磁性層と、
前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた第2中間層と、
を含み、
前記第2積層体は、第2交流磁場を発生する動作を行い、
前記第4磁場発生部は、第4磁場を発生する、構成1〜15のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
(構成17)
第1磁場発生部と、
第1方向において前記第1磁場発生部と並ぶ第1積層体と、
を含む第1再生部を備え、
前記第1積層体は、
第1磁性層と、
前記第1方向と交差する第2方向において前記第1磁性層と離れた第2磁性層と、
前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、
を含み、
前記第1積層体は、第1交流磁場を発生する動作を行い、
前記第1磁場発生部は、第1磁場を発生する、磁気ヘッド。
(構成18)
前記第1磁場は、前記第1積層体の少なくとも一部に印加され、
前記第1磁場は、前記磁気記録媒体と前記第1磁場発生部とを結ぶ方向に沿う成分を有した、構成17記載の磁気ヘッド。
(構成19)
前記第1交流磁場の周波数は、前記第1磁場に応じて変化する、構成17または18に記載の磁気ヘッド。
(構成20)
第1記録層と、
第1方向において前記第1記録層と重なる第2記録層と、
を備え、
前記第1記録層の第1磁気共鳴周波数は、前記第2記録層の第2磁気共鳴周波数よりも高く、
前記第1記録層に記録された第1情報及び前記第2記録層に記録された第2情報が磁気ヘッドの第1再生部により再生され、
前記第1再生部は、
第1磁場発生部と、
第1方向において前記第1磁場発生部と並ぶ第1積層体と、
を含み、
前記第1積層体は、
第1磁性層と、
前記第1方向と交差する第2方向において前記第1磁性層と離れた第2磁性層と、
前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、
を含み、
前記第1積層体は、第1交流磁場を発生する動作を行い、
前記第1磁場発生部は、第1磁場を発生し、
前記第1情報を再生する第1動作における前記第1交流磁場の第1周波数は、前記第2情報を再生する第2動作における前記第1交流磁場の第2周波数よりも高い、磁気記録媒体。
実施形態によれば、記録密度が向上できる磁気記録再生装置、磁気ヘッド、及び、磁気記録媒体が提供できる。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記録再生装置に含まれる磁気記録媒体、記録層及び磁性膜、並びに、磁気ヘッドに含まれる磁場発生部、再生部、積層体、磁性層及び中間層などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気記録再生装置、磁気ヘッド、及び、磁気記録媒体を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気記録再生装置、磁気ヘッド、及び、磁気記録媒体も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3…ヘッドスライダ、 4…スピンドルモータ、 31…第1磁性層、 31i…第1中間層、 32…第2磁性層、 32i…第2空間層、 33…第3磁性層、 34…第4磁性層、 41〜46…第1〜第6磁場発生部、 70a、70b…第1、第2再生部、 80a、80b…磁気記録媒体、 81A、81B…第1、第2記録層、 81a〜81d…第1〜第4磁性膜、 81p、81q…第1、第2非磁性膜、 81s…隔離層、 110、110a〜110d…磁気ヘッド、 150、150a〜150g…磁気記録再生装置、 154…サスペンション、 155…アーム(アクチュエータアーム)、 156…ボイスコイルモータ、 157…軸受部、 158…ヘッドジンバルアセンブリ、 160…ヘッドスタックアセンブリ、 161…支持フレーム、 162…コイル、 180…記録用媒体ディスク、 181…記録媒体、 190…信号処理部、 AA…矢印、 H1〜H6…第1〜第6磁場、 HR1、HR2…第1、第2交流磁場、 Hpl、Hpn…磁場、 Hr…再生磁場、 I1…第1電流、 M1〜M4…第1〜第4磁化、 SB1、SB2…第1、第2積層体、 SI1、SI2…第1、第2記録状態、 fa1〜fa4…第1〜第4周波数、 fb1、fb2…周波数、 fz…発振周波数

Claims (5)

  1. 磁気記録媒体と、
    第1再生部を含む磁気ヘッドと、
    を備え、
    前記第1再生部は、
    第1方向において前記磁気記録媒体から離れた第1磁場発生部と、
    第1積層体と、
    を含み、
    前記第1積層体の少なくとも一部は、前記第1方向において前記磁気記録媒体と前記第1磁場発生部との間に設けられ、
    前記第1積層体は、
    第1磁性層と、
    前記第1方向と交差する第2方向において前記第1磁性層と離れた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、
    を含み、
    前記第1積層体は、第1交流磁場を発生する動作を行い、
    前記第1磁場発生部は、前記第1積層体の少なくとも一部に第1磁場を印加
    前記第1磁性層の第1磁化は、前記第1方向と交差し、前記第2方向と交差し、
    前記第1積層体に電流が流れないときに、前記第2磁性層の第2磁化は、第2方向に沿い、
    前記磁気記録媒体は、
    第1記録層と、
    前記第1方向において前記第1記録層と重なる第2記録層と、
    を含み、
    前記第1記録層の第1磁気共鳴周波数は、前記第2記録層の第2磁気共鳴周波数よりも高い、磁気記録再生装置。
  2. 前記第1磁場は、前記第1積層体の少なくとも一部に印加され、
    前記第1磁場は、前記磁気記録媒体と前記第1磁場発生部とを結ぶ方向に沿う成分を有した、請求項1記載の磁気記録再生装置。
  3. 前記第1再生部は、第2磁場発生部をさらに含み、
    前記第1磁性層と前記第2磁場発生部との間に前記第2磁性層が配置された、請求項1または2に記載の磁気記録再生装置。
  4. 前記第2磁場発生部が発生する第2磁場は、前記第1磁性層と前記第2磁性層とを結ぶ方向の成分を有する、請求項記載の磁気記録再生装置。
  5. 記第1記録層は、
    第1磁性膜と、
    前記第1方向において前記第1磁性膜と重なる第2磁性膜と、
    を含み、
    前記第2磁性膜の磁化の向きは、前記第1磁性膜の磁化の向きとは反対の成分を有した、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
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