JP6072172B1 - 磁気記録媒体及び磁気記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録密度の向上が可能な磁気記録媒体及び磁気記録再生装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、磁気記録媒体は、第1磁性層と、第2磁性層と、を含む。前記第1磁性層の磁化容易軸は、前記第1磁性層から前記第2磁性層に向かう第1方向に沿う。前記第2磁性層は、前記第1方向に対して垂直な面内の磁気異方性を有する。前記第2磁性層の第2磁化は、前記第1磁性層の第1磁化と反対向きである。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気記録媒体及び磁気記録再生装置に関する。
磁気記録媒体及び磁気記録再生装置において、記録密度の向上が求められている。
特開2004−039033号公報
本発明の実施形態は、記録密度の向上が可能な磁気記録媒体及び磁気記録再生装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気記録媒体は、第1磁性層と、第2磁性層と、を含む。前記第1磁性層の磁化容易軸は、前記第1磁性層から前記第2磁性層に向かう第1方向に沿う。前記第2磁性層は、前記第1方向に対して垂直な面内の磁気異方性を有する。前記第2磁性層の第2磁化は、前記第1磁性層の第1磁化と反対向きである。前記第2磁性層は、複数の結晶粒を含む。前記複数の結晶粒のそれぞれは、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿った第1長さと、前記第1方向に対して垂直で前記第2方向に対して垂直な第3方向に沿った第2長さと、を有する。前記複数の結晶粒において、前記第1長さの平均は、前記第2長さの平均とは異なる。
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。 第1の実施形態に係る磁気記録媒体の特性を例示する模式図である。 第1の実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式図である。 第1の実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的平面図である。 第1の実施形態に係る磁気記録媒体の使用状態を例示する模式図である。 図6(a)及び図6(b)は、磁気記録媒体の特性を例示する模式図である。 図7(a)〜図7(d)は、磁気記録媒体の特性を例示する模式図である。 第1の実施形態に係る磁気記録媒体の使用状態を例示する模式図である。 第1の実施形態に係る磁気記録媒体の使用状態を例示する模式図である。 第2の実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。 図11(a)及び図11(b)は、第2の実施形態に係る磁気記録媒体の動作を例示する模式図である。 実施形態に係る磁気記録媒体の使用状態を例示する模式図である。 第3の実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的斜視図である。 図14(a)及び図14(b)は、第3の実施形態に係る磁気記録再生装置の一部を例示する模式的斜視図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に係る磁気記録媒体80は、第1磁性層10と、第2磁性層20と、を含む。
第1磁性層10から第2磁性層20に向かう方向を第1方向とする。第1方向は、例えば、第1磁性層10と第2磁性層20との積層方向である。第1方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。第1磁性層10及び第2磁性層20は、X−Y平面に沿って広がる。
この例では、磁気記録媒体80は、基板82をさらに含む。基板82は、第1方向において、第1磁性層10及び第2磁性層20と重なる。
この例では、基板82と第2磁性層20との間に、第1磁性層10が配置される。実施形態において、基板82と第1磁性層10との間に、第2磁性層20が配置されても良い。
第1磁性層10の磁化容易軸は、第1方向に沿う。第1磁性層10の第1磁化10M(第1磁化10Mの方向)は、第1方向に沿う。第1磁化10Mと第1方向との間の角度は、第1磁化10MとX−Y平面との間の角度よりも小さい。第1磁性層10は、例えば垂直磁化膜である。
第2磁性層20は、第1方向に対して垂直な面内(X−Y平面内)の磁気異方性を有する。第2磁性層20の第2磁化20Mは、第1磁性層10の第1磁化10Mと反対向きである。
磁気記録媒体80の記録ビット25は、第1磁性層10と第2磁性層20とを含む。第1磁性層10は、例えば、垂直方向に磁化容易軸を持つ垂直磁化膜である。第1磁性層10の第1磁化10Mは、2つの安定方向を有する。2つの安定方向は、例えば、「上向き」及び「下向き」である。これらの安定方向を用いて、例えば、1ビットの情報が記録される。
第2磁性層20は、面内の1方向において、異方性を有する。第1磁性層10の第1磁化10Mと、第2磁性層20の第2磁化20Mと、の間には、反強磁性的な相互作用が働く。
第2磁性層20は、単体では、垂直磁化膜、または、面内磁化膜である。第2磁性層20が第1磁性層10と積層されたときにおいては、残留状態において、第2磁化20Mは、第1磁化10Mと反平行の、実質的な垂直となる。これは、反強磁性相互作用に基づく。
例えば、第1磁性層10の磁気異方性は、この反強磁性相互作用による有効磁界よりも大きい。このため、反強磁性相互作用による第1磁化10Mの反転は生じない。
第1磁性層10は、例えば、垂直磁気異方性エネルギーの大きい材料を含む。これにより、例えば、情報の記録において、高い安定性が得られる。第1磁性層10は、例えば、CoCr合金、FePt系合金、CoPt系合金、Co/Ptの多層膜、Co/Pdの多層膜、RE−TM合金(希土類―鉄族合金)の少なくともいずれかを含む。
記録の安定性の指標として、例えば、(K・V)/(k・T)がある。「K」は、磁気異方性エネルギーである。「V」は、活性化体積である。「k」は、ボルツマン定数である。「T」は、絶対温度である。第1磁性層10において、(K・V)/(k・T)は、例えば60よりも大きいことが望ましい。
第2磁性層20は、例えば、垂直磁気異方性エネルギーの小さい垂直磁化膜を含む。これにより、例えば、残留状態において、自発的な反強磁性配置が得られる。第2磁性層20は、例えば、CoCr系合金、及び、Co/Ptの多層膜、及び、Co/Pdの多層膜の少なくともいずれかを含む。
第2磁性層20は、例えば、面内磁化膜でも良い。第2磁性層20は、例えば、Co及びFeの少なくともいずれかを含む。
第2磁性層20においては、第2磁性層20の厚さと反強磁性結合との関係により、残留状態において、自発的に略垂直の反強磁性配置が得られる。
第2磁性層20は、例えば、Al、Si及びBの少なくともいずれかを含んでも良い。これにより、第2磁性層20の飽和磁化が調整される。これにより、反磁界が制御されても良い。
第2磁性層20は、面内(X−Y平面)の1つの方向に、異方性を有する。例えば、第2磁性層20は、結晶磁気異方性を有する材料を含む。例えば、第2磁性層20は、誘導磁気異方性を有する材料を含んでも良い。これにより、第2磁性層20において、面内(X−Y平面内)の異方性が得られる。例えば、第2磁性層20の成膜時に、磁界印加が行われる。例えば、第2磁性層20の成膜後に、磁界中熱処理などが行われる。これにより、結晶磁気異方性または誘導磁気異方性が効果的に発現する。
第2磁性層20は、形状磁気異方性を有しても良い。形状異方性は、例えば、第2磁性層20の形状の加工により得られる。これにより、第2磁性層20において、面内(X−Y平面内)の異方性が得られる。
例えば、残留状態において、第1磁性層10からの漏れ磁界と、第2磁性層20からの漏れ磁界と、は、互いキャンセルするように働く。周囲の記録ビット25に働く漏れ磁界は、弱くなる。これにより、周囲の記録ビット25の状態に依存した磁化反転条件の変化が小さくなる。これにより、安定した磁化反転が得られる。
例えば、第1磁性層10の磁気ボリュームと、第2磁性層20の磁気ボリュームと、が互いに等しい場合に、漏れ磁界が最も低減される。例えば、第1磁性層10の第1方向(Z軸方向)に沿う厚さt1と、第1磁性層10の飽和磁化Ms1と、の積(Ms1・t1)は、第2磁性層20の第1方向に沿う厚さt2と、第2磁性層20の飽和磁化Ms2と、の積(Ms2・t2)の0.8倍以上1.2倍以下である。
実施形態において、第1磁性層10の磁気ボリュームと、第2磁性層20の磁気ボリュームと、が互いに異なっても良い。第1磁性層10の磁気ボリュームと、第2磁性層20の磁気ボリュームと、において、大小関係は、任意である。実施形態において、記録動作が十分安定に行われるように、漏れ磁界が低減されれば良い。
このように、第1磁性層10は、例えば、第1磁性層10の層面(X−Y平面)に対して垂直方向の磁化容易軸を有する。第2磁性層20は、X−Y面内の1つの方向の磁気異方性を有する。第1磁性層10の第1磁化10Mと、第2磁性層20の第2磁化20Mと、は、互いに磁化が反対となる相互作用を、互いに及ぼす。例えば、第1磁性層10の保磁力は、この相互作用の有効磁界よりも強い。第2磁性層20の第2磁化20Mは、この相互作用により、残留状態において、第1磁性層10の第1磁化10Mと反平行となる。第2磁化20Mは、X−Y平面に対して、実質的に垂直になる。
図1(b)に示すように、本実施形態に係る別の磁気記録媒体80Aは、第1磁性層10及び第2磁性層20に加えて、非磁性層15をさらに含む。これ以外は、磁気記録媒体80と同じなので、説明を省略する。
非磁性層15は、第1磁性層10と第2磁性層20との間に設けられる。非磁性層15は、例えば、Ruを含む。非磁性層15は、例えば、第1磁化10Mと第2磁化20Mとの間に、反強磁性的な結合をもたらす。
以下では、実施形態について、磁気記録媒体80について、説明する。以下の説明は、磁気記録媒体80Aにも適用できる。
図2は、第1の実施形態に係る磁気記録媒体の特性を例示する模式図である。
図2は、磁気記録媒体80の特性を例示している。図2において、横軸は、磁界Hである。縦軸は、磁化Mである。
図2の磁化曲線において、磁界Hの増大につれて、磁化Mは、2つの段階で変化し、磁化Mは、3つの状態を遷移する。磁界Hの減少につれて、磁化Mは、2つの段階で変化し、磁化Mは、3つの状態を遷移する。磁化Mは、合計で4つの状態を有している。
既に説明したように、第2磁性層20は、X−Y平面内(第1方向に対して垂直な面内)の異方性を有する。例えば、第2磁性層20は、結晶磁気異方性、誘導磁気異方性及び形状磁気異方性の少なくともいずれかを有する。以下、第2磁性層20の構成の例について説明する。
図3は、第1の実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式図である。
図3は、記録ビット25を例示している。図3に示すように、記録ビット25は、複数の結晶粒25gを含む。結晶粒25gは、粒界25bで囲まれる。
この例では、結晶粒25gは等方的ではない。結晶粒25gの1つの方向に沿った第1長さLg1は、結晶粒25gの別の方向に沿った第2長さLg2よりも長い。この1つの方向は、例えば、長軸である。この別の方向は、例えば短軸である。短軸は、長軸と交差する。長軸は、X−Y平面に沿う成分を有する。
このように、複数の結晶粒25gの1つは、第1長さLg1と、第2長さLg2と、を有している。第1長さLg1は、第1方向(Z軸方向)に対して垂直な第2方向に沿った長さである。第2長さLg2は、第1方向に対して垂直で第2方向に対して垂直な第3方向に沿った長さである。実施形態においては、複数の結晶粒25gの1つにおいて、第1長さLg1は、第2長さLg2とは、異なる。複数の結晶粒25gにおいて、第1長さLg1の平均は、第2長さLg2の平均と異なっても良い。
これにより、結晶粒25gに、形状磁気異方性が生じる。これにより、第2磁性層20において、X−Y平面内の磁気異方性が生じる。
記録ビット25の複数の結晶粒25gは、第2磁性層20に設けられる複数の結晶粒に対応する。すなわち、第2磁性層20は、複数の結晶粒(結晶粒25g)を含む。複数の結晶粒(結晶粒25g)のそれぞれは、第1方向に対して垂直な第2方向に沿った第1長さLg1と、第1方向に対して垂直で第2方向に対して垂直な第3方向に沿った第2長Lg2さと、を有する。第2磁性層20の複数の結晶粒(結晶粒25g)の1つにおいて、第1長さLg1は、第2長さLg2とは異なる。第2磁性層20の複数の結晶粒(結晶粒25g)において、第1長さLg1の平均は、第2長さLg2の平均とは異なっても良い。
この例では、複数の結晶粒25gにおいて、長軸の方向は、ランダムである。実施形態において、複数の結晶粒25gにおいて、長軸の方向が1つの方向に沿っていても良い。
このように、記録ビット25は、グラニュラー構造を有しても良い。記録ビット25は、例えば、記録ビット25となる材料を、セグレガントを用いてグラニュラー媒体に加工することで得られる。
セグレガントは、例えば、酸化物、窒化物、及び、C(炭素)などを含む。酸化物は、例えば、TiO、SiO及びMgOの少なくともいずれかを含む。窒化物は、例えば、SiNを含む。セグレガントは、例えば、シリコン酸窒化物を含んでも良い。
第2磁性層20として、結晶磁気異方性を有する材料、及び、誘導磁気異方性を有する材料の少なくともいずれかを用いる。これにより、第2磁性層20において、X−Y平面内の磁気異方性が生じる。
グラニュラー媒体への加工の際に、結晶粒25gに働く形状磁気異方性を利用してもよい。これにより、第2磁性層20において、X−Y平面内の磁気異方性が生じる。
さらに、結晶磁気異方性を有する材料及び誘導磁気異方性を有する材料の少なくともいずれかを用いることと、結晶粒25gに働く形状磁気異方性を利用することと、を同時に実施しても良い。
結晶粒25gに働く形状磁気異方性を利用するように記録ビット25グラニュラー媒体に加工した際には、第1磁性層10も、第2磁性層20と実質的に同じ形状に加工される。このため、この場合には、第1磁性層10にも形状磁気異方性が働く。
図4は、第1の実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的平面図である。
図4に示すように、磁気記録媒体80において、記録トラック86が設けられる。記録トラック86は、媒体移動方向85に沿って伸びる。磁気記録媒体80は、例えば、円形のディスク状である(後述する図13参照)。記録トラック86は、実質的に、円の円周方向に沿って延びる。
磁気記録媒体80は、複数のディスクリートビット88を含む。複数のディスクリートビット88のそれぞれの周りに、非磁性体87が設けられる。複数のディスクリートビット88は、非磁性体87により分断されている。
すなわち、磁気記録媒体80は、複数の第2磁性層20を含む。複数の第2磁性層20は、X−Y平面に並ぶ。例えば、複数の磁性層20の周りには、非磁性体87が設けられている。複数の第2磁性層20の1つのX軸方向(第1方向に対して垂直な1つの方向:第2方向)の長さLx(第1軸長さ)は、複数の第2磁性層20のその1つのY軸方向(第1方向に対して垂直で第2方向に対して垂直な方向:第3方向)の長さLy(第2軸長さ)とは異なる。この例では、長さLxは、長さLyよりも短い。
例えば、長さLyは、長さLxの1.5倍以上5倍以下である。
この例においては、長さLxが長さLyと異なることで、第2磁性層20に形状磁気異方性が生じる。これにより、第2磁性層20において、X−Y平面内の磁気異方性が生じる。
既に説明したように、実施形態において、基板82が設けられる(例えば図1(a)参照)。この基板82の上に第1磁性層10及び第2磁性層20が設けられる。この基板のX−Y面内(第1方向に対して垂直な面内)の形状は、例えば円形である。このとき、上記の第2方向(長さLxの方向)は、円形の周方向に沿う。上記の第3方向(長さLyの方向)は、円形の中心を通る放射方向に沿う。第1軸長さ(長さLx)は、第2軸長さ(長さLy)よりも短い。
このような構成は、第2磁性層20となる膜を、所定の形状に加工することで得られる。例えば、第1磁性層10及び第2磁性層20を含む積層膜が、ビットパターンド媒体に加工されることで、このような構成が得られる。
このように、ビットパターンド媒体に加工することで、磁性ビット(記録ビット25)に働く形状磁気異方性が利用される。これにより、第2磁性層20において、X−Y平面内の磁気異方性が生じる。この例において、第2磁性層20は、結晶磁気異方性を有する材料及び誘導磁気異方性を有する材料の少なくともいずれかを用いても良い。
磁性ビット(記録ビット25)に働く形状磁気異方性を利用するようにビットパターンド媒体に加工される場合において、例えば、第1磁性層10と第2磁性層20とが、実質的に同じに加工されても良い。このとき、第1磁性層10にも形状磁気異方性が働く。
実施形態において、第1磁性層10が第2磁性層20と同じ平面形状を有しても良く、異なる平面形状を有しても良い。
以上のように、第2磁性層20は、例えば、結晶磁気異方性、誘導磁気異方性及び形状磁気異方性の少なくともいずれかを有する。これにより、第2磁性層20に、X−Y平面内の異方性が設けられる。
実施形態に係る磁気記録媒体によれば、後述するように、第2磁性層20の磁化運動の軌道が楕円状となる。これにより、第1磁性層10の磁化運動と第2磁性層20の磁化運動とが結合する。これにより、アシスト効果の強度、および、アシスト効果の得られるマイクロ波磁界周波数の範囲が変化する。実施形態によれば、安定したアシスト記録が実施できる。アシスト効果が増強する。記録密度の向上が可能な磁気記録媒体が提供できる。
以下、磁気記録媒体の特性の例について説明する。
図5は、第1の実施形態に係る磁気記録媒体の使用状態を例示する模式図である。
図5に示すように、磁気記録媒体80の記録ビット25が、磁気ヘッドの記録部60に近接する。記録部60からヘッド磁界H1が、記録ビット25に加わる。ヘッド磁界H1により、第1磁性層10において磁化反転を生じさせる。これにより、情報が記録される。図5に例示する状態(記録前の状態)においては、第1磁化10Mは上向きであり、第2磁化20Mは、下向きである。この状態を例として、記録ビット25の磁化振動について説明する。
図6(a)及び図6(b)は、磁気記録媒体の特性を例示する模式図である。
これらの図は、ヘッド磁界H1がないとき(ヘッド磁界H1=0)に対応する。図6(a)は、第2磁性層20の第2磁化20Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルを示す。図6(b)は、第1磁性層0の第1磁化10Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルを示す。これらの図の横軸は、周波数frである。横軸の中心において、周波数frは0である。横軸の右側は、反時計回りCCWの円偏光周波数に対応する。横軸の左側は、時計回りCWの円偏光周波数に対応する。縦軸は、磁化振動の励起強さS1である。
例えば、第1磁化10Mは、上向きである。図6(b)に示すように、第1磁化10Mは、基本的には、強磁性共鳴(FMR)周波数付近の反時計回りCCWの円偏光高周波磁界に対して応答を示す。
一方、第2磁化20Mは、下向きである。第2磁化20Mは、図6(a)に示すように、基本的には、FMR周波数付近の時計回りCWの円偏光高周波磁界に対して応答を示す。さらに、第2磁性層20の面内磁気異方性のため、磁化運動の軌道が、真円からずれて楕円状になる。真円からずれたこの軌道は、時計回りCWの真円の軌道と反時計回りCCWの真円の軌道との足し合わせとなる。これにより、図6(a)に示すように、FMR周波数付近の反時計回りCCWの円偏光高周波磁界に対しても応答を示す。
第1磁性層10に形状磁気異方性が働いている場合には、第1磁化10Mの磁化運動の軌道が、真円からずれて楕円状になる。これにより、図6(b)の点線で示すように、第1磁化10Mは、時計回りCWの円偏光高周波磁界にも応答を示す。
情報を保持する第1磁性層10の垂直磁気異方性は、第1磁性層10と第2磁性層20との間に働く反強磁性的結合よりも強い。一方、第2磁化20Mは、第1磁性層10と第2磁性層20との間に働く反強磁性的結合によって、残留状態では自発的に反強磁性的な配置になる。
これらのことより、ヘッド磁界H1がないときには、第1磁性層10のFMR周波数は、第2磁性層20のFMR周波数よりも高くなる。第1磁性層10に形状に起因する磁気異方性が働いている場合には、磁化運動の軌道が真円からずれて楕円状になる。このことに起因して、図6(b)に点線で示すように、時計回りCWの円偏光高周波磁界にも、応答を示す。
記録ビット25における磁化(第1磁化10M及び第2磁化20M)の向きが、図5に示す状態とは逆の場合(第1磁化10Mが下向きで、第2磁化20Mが上向きの場合)には、磁化の円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルは、時計回りCW及び反時計回りCCWについて、上記の説明とは逆になる。
図7(a)〜図7(d)は、磁気記録媒体の特性を例示する模式図である。
これらの図は、ヘッド磁界H1が記録ビット25に印加されている状態(ヘッド磁界H1>0の状態)に対応する。図7(a)は、第2磁化20Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルを示す。図7(b)は、第1磁化10Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルを示す。これらの図の横軸は、周波数frである。これらの図の縦軸は、磁化振動の励起強さS1である。
図7(c)及び図7(d)は、アシスト効果の高周波磁界周波数依存性を例示している。図7(c)は、第1磁化10Mと第2磁化20Mとの間において、磁化振動の結合がない場合に対応する。図7(d)は、磁化振動の結合がある場合に対応する。図7(c)及び図7(d)の横軸は、周波数frである。これらの図の縦軸は、アシスト効果の強さSA1である。
ヘッド磁界H1により、第1磁性層10において磁化反転を生じる。ヘッド磁界H1は、第1磁化10Mに対して反平行である。すなわち、ヘッド磁界H1は、第2磁化20Mに対して平行である。
このヘッド磁界H1により、第1磁性層10のFMR周波数は、図6(b)に例示した状態におけるFMR周波数よりも低くなる。そして、第2磁性層20のFMR周波数は、図6(a)に例示した状態におけるFMR周波数よりも高くなる。
この状態において、第1磁化10M及び第2磁化20Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルは、反時計回りCCW成分において重なる。このため、第1磁化10M及び第2磁化20Mとの間の反強磁性的結合、およびダイポール相互作用によって、2つの磁化の運動が結合する。この結合が起こることにより、第1磁性層10の磁化反転のアシスト効果が得られる高周波磁界の周波数、およびその時のアシスト効果の強さが変化する。
磁化振動の結合がないときには、図7(b)に例示する第1磁化10Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルに一致した高周波磁界で、アシスト効果が得られる。このため、このときには、アシスト効果の高周波磁界周波数依存性は、図7(c)に例示する状態となる。
一方、磁化振動の結合があるときには、図7(b)に例示する第1磁化10Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルと、図7(a)に例示する第2磁化20Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルと、の両方において、アシスト効果が得られる。このため、アシスト効果の高周波磁界周波数依存性は、図7(d)に例示する状態となる。すなわち、2つのスペクトルの重なる部分では、アシスト効果が強くなる。
第1磁性層10に形状に起因する磁気異方性が働いている場合には、磁化運動の軌道が真円からずれて楕円状になる。このことに起因して、図7(b)に点線で示すように、時計回りCWの円偏光高周波磁界にも応答を示す。この時、第1磁化10M及び第2磁化20Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルは、時計回りCWの成分においても重なりを持つ。このため、2つの磁化運動の結合がさらに強くなる。
このように、実施形態において、記録磁界(ヘッド磁界H1)が印加されたときに、第1磁性層10の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部は、第2磁性層20の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部と、重なる。第1磁性層10の磁化運動と、第2磁性層20の磁化運動と、は、反強磁性的な相互作用及びダイポール相互作用の少なくともいずれかによって結合する。
記録ビット25における磁化方向(第1磁化10M及び第2磁化20M)が、図5に示す状態とは反対の場合(第1磁化10Mが下向きで、第2磁化20Mが上向きで、ヘッド磁界H1が上向きの場合)には、磁化の円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルは、時計回りCW及び反時計回りCCWについて、上記の説明とは逆になる。
図8は、第1の実施形態に係る磁気記録媒体の使用状態を例示する模式図である。
図8に示すように、磁気記録媒体80の記録ビット25が、磁気ヘッドの再生部70に近接する。再生部70は、磁界を検出可能である。
反強磁性的に結合した第1磁性層10及び第2磁性層20からの漏れ磁界は、互いにキャンセルするように働く。このとき、第1磁性層10及び第2磁性層20において、磁気ボリュームに差があり、そして、再生部70までの距離に差がある。このため、漏れ磁界H2が発生する。漏れ磁界H2が、再生部70に印加される。
図8の例では、第1磁性層10の磁気ボリュームが第2磁性層20の磁気ボリュームよりも大きい。漏れ磁界H2の方向は、第1磁化10Mの方向に対して平行である。逆に、第2磁性層20の磁気ボリュームが第1磁性層10の磁気ボリュームよりも大きい場合は、漏れ磁界H2の方向は、第2磁化の方向に対して平行となる。漏れ磁界H2を、再生部70を用いて検出することにより、記録ビット25に記録された情報が再生される。
図9は、第1の実施形態に係る磁気記録媒体の使用状態を例示する模式図である。
図9に示すように、磁気記録媒体80の記録ビット25が、磁気ヘッドの再生部75に近接する。再生部75は、磁気共鳴を検出することができる。
記録ビット25から発生する漏れ磁界が小さいほうが、周囲の記録ビットに印加される磁界が弱くなる。周囲の記録ビットの状態に依存したアシスト効果の変化が小さくなる。しかしながら、漏れ磁界を小さくすると、漏れ磁界を検出する方法では、検出が困難になる。FMR周波数を検出することのできる再生部75を用いることにより、例えば、この問題が解決される。
再生部75は、再生磁界H3を記録ビット25に印加する。再生磁界H3の強度は、第1磁性層10において磁化反転が起こらない強度である。これにより、第1磁化10MのFMR周波数は、第1磁化10Mの方向に応じて、変化する。
図9に示す例では、再生磁界H3と第1磁化10Mとは、互いに反平行である。このため、第1磁化10MのFMR周波数は、残留状態と比較して、低下する。一方、第1磁化10Mの磁化方向が、再生磁界H3とは逆向きである時は、第1磁化10MのFMR周波数は、上昇する。FMR周波数の変化が、再生部75を用いて検出される。これにより、記録ビット25に記録された情報を再生できる。
情報の再生時には、磁化反転が起こらない。このため、残留状態で第1磁化10Mに対して反平行になっている第2磁化20Mの磁化方向を、FMR周波数を用いて検出してもよい。この場合も、再生磁界H3が記録ビット25に印加される。これにより、第2磁化20MのFMR周波数は、第2磁化20Mの磁化方向に応じて変化する。周波数の変化を検出することによって、情報が再生される。
一般に、磁気記録装置において、磁化状態を利用して情報の記録再生が行われる。磁気記録装置は、大きな記録容量、高速な再生/記録速度、記録の不揮発性、及び、安いビット単価などの特徴を有している。磁気記録装置において、さらなる性能向上が求められている。
これまで、磁気記録における記録密度向上は、記録ビットの微細化により行われてきた。しかしながら、この手法は、限界を迎えている。記録ビットの微細化において、(K・V)/(k・T)で表される熱安定性の条件を満たすために、高い磁気異方性エネルギーを有する媒体材料が用いられる。このような媒体材料は高い保力を有するため、記録ヘッドから発生するヘッド磁界の強度が不足し、磁化反転を起こすことができず、情報の記録ができなくなる。例えば、トリレンマ問題が生じる。
この問題を解決するためにマイクロ波アシスト磁気記録方式(MAMR)が提案されている。この方式では、記録ヘッドから、ヘッド磁界と供に、高周波磁界が記録媒体に印加される。記録ビットの磁化振動を励起することにより、保磁力以下のヘッド磁界で磁化反転が行われる。この反転磁界の低減効果は、アシスト効果と呼ばれる。MAMRにより、磁気異方性の高い媒体材料への情報の記録が可能となる。これにより、記録の安定性が向上し、高い記録密度が得られる。
高周波磁界を用いた記録方法では、アシスト効果を得るために、磁性体のFMR周波数を考慮して、記録ビットに印加する高周波磁界の周波数が調整される。FMR周波数は、磁気回転比をγとし、磁性体に働く有効磁界をHeffとすると、(γ/2π)・Heffで表される。
1つの記録ビットには、その周囲の記録ビットから発生する漏れ磁界が印加される。このため、周囲の記録ビットの磁化状態に依存して有効磁界が変化する。そのため、FMR周波数も変化し、安定したアシスト効果が得られないという問題がある。
これを解決するために、2層の磁性体を反強磁性的に結合させた、反強磁性結合(AFC)媒体を用いる方法がある。この方法においては、記録ビットからの漏れ磁界が低減する。しかしながら、AFC媒体において、漏れ磁界を打ち消すために追加された磁性層はアシスト効果に寄与しない。AFC媒体では、2つの磁性層が反平行になるため、それぞれの磁性層の磁化運動の回転方向が逆になり、2つの磁性体の間で磁化運動の結合が起きないためである。
実施形態に係る磁気記録媒体においては、この課題を解決する。実施形態においては、アシスト効果を、周りのビットの影響を受けることなく安定して生じさせることができる。実施形態においては、アシスト効果の強度、およびアシスト効果の得られるマイクロ波磁界周波数を制御できる。これにより、アシスト効果が得られるマイクロ波磁界周波数範囲を拡張することができる。例えば、用途に応じた条件においてアシスト効果を生じさせることができる。磁気記録装置の性能を向上させることができる。
実施形態においては、第2磁性層20が面内の磁気異方性を有する。これに起因して、第2磁性層20の磁化運動の軌道が、真円からゆがみ、楕円状となる。これにより、第1磁性層10の磁化運動と第2磁性層20の磁化運動とが結合する。これにより、アシスト効果の強度、および、アシスト効果の得られるマイクロ波磁界周波数の範囲が変化する。
実施形態によれば、高周波磁界によるアシスト効果を利用した磁気記録において、安定したアシスト記録が実施できる。アシスト効果を増強させることができる。これにより、記録密度の向上が可能な磁気記録媒体が提供できる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態に係る磁気記録媒体を例示する模式的断面図である。
図10に示すように、本実施形態に係る磁気記録媒体80Bは、第1磁性層10及び第2磁性層20に加えて、第3磁性層10aと、第4磁性層20aと、中間層28と、をさらに含む。中間層28は、非磁性である。
第3磁性層10aは、第1磁性層10から第2磁性層20に向かう第1方向において、第1磁性層10及び第2磁性層20と重なる。第4磁性層20aは、第1方向において、第1磁性層10及び第2磁性層20と重なる。
第3磁性層10a及び第4磁性層20aの組みと、第1磁性層10及び第2磁性層20の組みと、の間に、中間層28が配置される。
第3磁性層10aには、例えば、第1磁性層10に関して説明した構成が適用される。第4磁性層20aには、例えば、第2磁性層20に関して説明した構成が適用される。
第3磁性層10aの磁化容易軸は、第1方向に沿う。第3磁性層10aの第3磁化10aMは、第1方向に沿う。第3磁性層10aは、例えば垂直磁化膜である。第4磁性層20aは、第1方向に対して垂直な面内(X−Y平面内)の磁気異方性を有する。第4磁性層20aの第4磁化20aMは、第3磁性層10aの第3磁化10aMと反対向きである。
第3磁性層10a及び第4磁性層20aの組みは、別の記録ビット25aとなる。上記以外は、既に説明した磁気記録媒体80または磁気記録媒体80Aと同様である。
磁気記録媒体80Bにおいては、例えば、第1の実施形態に係る磁気記録媒体80または磁気記録媒体80Aが、複数積層される。磁気記録媒体80Bは、例えば、3次元磁気記録用垂直記録媒体である。
第1磁性層10及び第3磁性層10aは、例えば、垂直磁化膜である。第2磁性層20は、第1磁性層10と積層された積層磁性層である。第4磁性層20aは、第3磁性層10aと積層された積層磁性層である。
例えば、第3磁性層10aの強磁性共鳴周波数は、第1磁性層10の強磁性共鳴周波数とは異なる。
中間層28は、非磁性金属材料、及び、非磁性絶縁材料の少なくともいずれかを含む。中間層28は、例えば、Ti、Cr及びTaを含む。中間層28は、例えば、MgOを含む。中間層28は、非磁性金属材料の膜、及び、非磁性絶縁材料の膜の少なくともいずれかが積層された積層膜を含んでも良い。
中間層28は、例えば、記録ビット25と記録ビット25aとの間の交換相互作用による磁気的な結合を切る。中間層28は、これらの記録ビット(記録層)の結晶配向を制御する。
図10に示す例では、2層の多層記録媒体が図示されている。記録ビット及び中間層の交互積層の数は、任意である。
磁気記録媒体80B(3次元磁気記録用垂直記録媒体)において、例えば、複数の記録層(記録ビット)における磁化(第1磁化10M及び第3磁化10aMなど)は、互いに異なるFMR周波数を有している。複数の記録層において、アシスト効果の得られる高周波の周波数は、互いに異なる。選択された記録層(記録ビット25または記録ビット25aなど)において、選択的な磁化反転が可能である。
複数の記録層における選択的な磁化反転の例について、以下説明する。
図11(a)及び図11(b)は、第2の実施形態に係る磁気記録媒体の動作を例示する模式図である。
図11(a)は、記録ビット25aに対応する。図11(b)は、記録ビット25に対応する。
図11(a)は、ヘッド磁界H1が印加されているときの、記録ビット25(記録層)におけるアシスト効果の高周波磁界依存性を例示している。記録ビット25に含まれる第1磁性層10及び第2磁性層20において、磁化運動は結合している。図7(d)に関する説明と同様に、第1磁化10Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルと、第2磁化20Mの円偏光高周波磁界に対する応答スペクトルと、の両方において、アシスト効果が得られる。
図11(b)は、ヘッド磁界H1が印加されているときの、記録ビット25a(記録層)におけるアシスト効果の高周波磁界依存性を例示している。第3磁性層10aの第3磁化10aMのFMR周波数、及び、第4磁性層20aの第4磁化20aMのFMR周波数は、第1磁性層10の第1磁化10MのFMR周波数、及び、第2磁性層20の第2磁化20MのFMR周波数とはそれぞれ異なる。これにより、記録ビット25aにおいて、アシストが生じる高周波磁界周波数を、記録ビット25からずらすことができる。
複数の記録ビットのそれぞれに対応する周波数の高周波磁界が印加される。これにより、選択した記録ビット(記録層)において、反転を生じさせる。
3次元磁気記録においては、複数の記録層のそれぞれにおいて、アシスト効果をもたらす高周波磁界周波数帯が重ならない。1つの記録層におけるアシスト効果は、狭い高周波磁界周波数の範囲で、強く起きることが望ましい。
例えば、記録ビット25において、ヘッド磁界H1を印加したときにおいて、第1磁性層10のFMR周波数は、第2磁性層20のFMR周波数と実質的に同じであることが好ましい。第1磁性層10のFMR周波数と、第2磁性層20のFMR周波数と、の差は、第1磁性層10のFMR周波数の10分の1以下であることが好ましい。
例えば、記録ビット25aにおいて、ヘッド磁界H1を印加したときにおいて、第3磁性層10aのFMR周波数は、第4磁性層20aのFMR周波数と実質的に同じであることが好ましい。第3磁性層10aのFMR周波数と、第4磁性層20aのFMR周波数と、の差は、第3磁性層10aのFMR周波数の10分の1以下であることが好ましい。
FMR周波数が実質的に一致することで、例えば、狭い高周波磁界周波数の範囲で、1つの記録層において、強いアシスト効果を得ることができる。複数の記録層のそれぞれにおいて、アシスト効果をもたらす高周波磁界周波数帯が実質的に重ならないようにできる。
磁気記録媒体80Bにおいて、情報の再生は、例えば、図8に関する説明と同様に、複数の記録層のそれぞれからの漏れ磁界を検出してもよい。この時、再生部70において、複数の記録層のそれぞれからの漏れ磁界の和が検出される。例えば、複数の記録層からの漏れ磁界の大きさが変更される。これにより、漏れ磁界の和から、複数の記録層のそれぞれにおける磁化状態が検出される。これにより、情報が再生される。
さらに、図9に関する説明と同様に、複数の記録層のそれぞれにおけるFMR周波数を検出しても良い。これにより、情報が再生される。複数の記録層のそれぞれにおける磁化は、互いに異なるFMR周波数を有している。再生磁界H3を記録ビット(記録層)に印加することにより、垂直磁性層(例えば、第1磁性層10及び第3磁性層10aなど)の磁化のFMR周波数は、その磁化の方向に応じて変化する。FMR周波数の変化を検出することによって、情報が再生される。この時、変化したFMR周波数が、他の記録ビットのFMR周波数と重ならないように再生磁界H3の強度が調整される。再生において、複数の記録層(記録ビット)の積層磁性層(第2磁性層20及び第4磁性層20aなど)の磁化のFMR周波数が検出されても良い。
図12は、実施形態に係る磁気記録媒体の使用状態を例示する模式図である。
図12に示す例では、磁気記録媒体80が、磁気記録再生装置150に設けられる。磁気記録媒体80は、磁気ヘッド50の記録部60に近接される。
記録部60は、主磁極61と、リターンパス62と、コイル63と、スピントルク発振素子65と、を含む。
コイル63に情報に応じた電流が流される。電流により、主磁極61で磁界(ヘッド磁界H1)が生じる。主磁極61は、磁気記録媒体80の記録ビット25に、ヘッド磁界H1を印加する。ヘッド磁界H1は、例えば、記録磁界である。ヘッド磁界H1の少なくとも一部は、リターンパス62を通過する。
スピントルク発振素子65は、主磁極61とリターンパス62との間に配置される。スピントルク発振素子65は、高周波磁界を発生させる。
スピントルク発振素子65は、例えば、発振層65aと、スピン注入層65bと、非磁性スピン透過層65cと、を含む。非磁性スピン透過層65cは、発振層65aと、スピン注入層65bと、の間に配置される。
電流源66を用いて、スピントルク発振素子65に電流が供給される。発振層65aの磁化65aMが発振する。発振に伴い発生する高周波磁界が、記録ビット25に印加される。この時、高周波磁界の周波数は、記録ビット25における、第1磁化10Mと第2磁化20Mとの結合運動を励起するように、調整される。第1磁化10Mと第2磁化20Mとの結合運動を励起することにより、第1磁化10Mの磁化反転が生じる。
発振層65a、スピン注入層65b及び非磁性スピン透過層65cにおいて、それぞれの層の数、積層の順序、スピン注入層65bの磁化65bMの方向、及び、電流の方向は、上記の磁化反転が起こるアシスト効果をもたらす限り、任意である。
この例では、単層記録媒体の記録ビット25において、磁化が反転される。3次元磁気記録媒体における、複数の記録層の任意の1つの層の記録ビットの磁化の反転も同様に実施できる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、磁気記録再生装置150に係る。
図12に示すように、磁気記録再生装置150は、第1及び第2の実施形態に係る磁気記録媒体(例えば磁気記録媒体80など)と、磁気ヘッド50と、を含む。磁気ヘッド50は、磁気記録媒体80に磁界を印加する。磁気ヘッド50は、磁気記録媒体80に、高周波磁界及び記録磁界(ヘッド磁界H1)を印加する。
図13は、第3の実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的斜視図である。
図14(a)及び図14(b)は、第3の実施形態に係る磁気記録再生装置の一部を例示する模式的斜視図である。
図13に示すように、実施形態に係る磁気記録再生装置150は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。
図1に例示した記録用媒体ディスク180は、第1及び第2実施形態に係る磁気記録媒体80、80A及び80Bの少なくともいずれかに対応する。
記録用媒体ディスク180は、スピンドルモータ4に装着され、駆動装置制御部からの制御信号に応答するモータにより矢印Aの方向に回転する。本実施形態に係る磁気記録再生装置150は、複数の記録用媒体ディスク180を備えても良い。
磁気記録再生装置150は、記録媒体181を含んでもよい。例えば、磁気記録再生装置150は、ハイブリッドHDD(Hard Disk Drive)である。記録媒体181は、例えば、SSD(Solid State Drive)である。記録媒体181には、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが用いられる。
記録用媒体ディスク180に格納する情報の記録再生を行うヘッドスライダ3は、磁気ヘッド50を含む。磁気ヘッド50は、上記の記録部60及び再生部70を含む。
ヘッドスライダ3は、薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられている。
記録用媒体ディスク180が回転すると、サスペンション154による押し付け圧力とヘッドスライダ3の媒体対向面(ABS)で発生する圧力とがつりあい、ヘッドスライダ3の媒体対向面は、記録用媒体ディスク180の表面から所定の浮上量をもって保持される。ヘッドスライダ3は、「接触走行型」でも良い。この場合、ヘッドスライダ3は、記録用媒体ディスク180と接触する。
サスペンション154は、駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155の一端に接続されている。アクチュエータアーム155の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビン部に巻き上げられた駆動コイルと、このコイルを挟むように対向して配置された永久磁石及び対向ヨークを含む磁気回路と、を含む。サスペンション154は、一端と他端とを有し、磁気ヘッドは、サスペンション154の一端に搭載され、アクチュエータアーム155は、サスペンション154の他端に接続されている。
アクチュエータアーム155は、軸受部157の上下2箇所に設けられたボールベアリングによって保持される。ボイスコイルモータ156により、アクチュエータアーム155は、回転摺動ができる。磁気ヘッド50は、記録用媒体ディスク180の任意の位置に移動可能である。
図14(a)は、磁気記録再生装置の一部を例示しており、ヘッドスタックアセンブリ160の拡大斜視図である。
図14(b)は、ヘッドスタックアセンブリ160の一部となる磁気ヘッドアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリ:HGA)158を例示する斜視図である。
図14(a)に示すように、ヘッドスタックアセンブリ160は、軸受部157と、ヘッドジンバルアセンブリ158と、支持フレーム161と、を含む。ヘッドジンバルアセンブリ158は、軸受部157から延出している。支持フレーム161は、軸受部157からHGAと反対方向に延出している。支持フレーム161は、ボイスコイルモータのコイル162を支持する。
図14(b)に示すように、ヘッドジンバルアセンブリ158は、軸受部157から延出したアクチュエータアーム155と、アクチュエータアーム155から延出したサスペンション154と、を有している。サスペンション154の先端には、ヘッドスライダ3が取り付けられている。
サスペンション154は、信号の記録及び再生用、浮上量調整のためのヒーター用、及び、例えばスピントルク発振素子用などのためのリード線(図示しない)を有する。これらのリード線と、ヘッドスライダ3に組み込まれた磁気ヘッドの各電極と、が電気的に接続される。
磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の記録と再生を行う信号処理部190が設けられる。信号処理部190は、例えば、磁気記録再生装置150の背面側に設けられる。信号処理部190の入出力線は、例えば、ヘッドジンバルアセンブリ158の電極パッドに接続され、磁気ヘッドと電気的に結合される。
実施形態は、以下の特徴を含む。
(特徴1)
第1磁性層と、
第2磁性層と、
を備え、
前記第1磁性層の磁化容易軸は、前記第1磁性層から前記第2磁性層に向かう第1方向に沿い、
前記第2磁性層は、前記第1方向に対して垂直な面内の磁気異方性を有し、
前記第2磁性層の第2磁化は、前記第1磁性層の第1磁化と反対向きである、磁気記録媒体。
(特徴2)
前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた非磁性層をさらに備えた特徴1に記載の磁気記録媒体。
(特徴3)
前記磁気異方性は、前記面内の結晶磁気異方性を含む、特徴1または2に記載の磁気記録媒体。
(特徴4)
前記第2磁性層は、結晶粒を含み、
前記結晶粒における結晶磁気異方性は、前記面内に沿う成分を含む、特徴1記載の磁気記録媒体。
(特徴5)
前記第2磁性層は、複数の結晶粒を含み、
前記複数の結晶粒のそれぞれは、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿った第1長さと、前記第1方向に対して垂直で前記第2方向に対して垂直な第3方向に沿った第2長さと、を有し、
前記複数の結晶粒において、前記第1長さの平均は、前記第2長さの平均とは異なる、特徴1記載の磁気記録媒体。
(特徴6)
前記磁気異方性は、前記面内の形状磁気異方性を含む、特徴1または2に記載の磁気記録媒体。
(特徴7)
前記第2磁性層は、複数設けられ、
前記複数の第2磁性層の1つの前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿った第1軸長さは、前記複数の第2磁性層の前記1つの前記第1方向に対して垂直で前記第2方向に対して垂直な第3方向に沿った第2軸長さとは異なる、特徴1または2に記載の磁気記録媒体。
(特徴8)
基板をさらに備え、
前記基板の上に前記第1磁性層及び前記第2磁性層が設けられ、
前記基板の前記面内の形状は円形であり、
前記第2方向は、前記円形の周方向に沿い、
前記第3方向は、前記円形の中心を通る放射方向に沿い、
前記第1軸長さは、前記第2軸長さよりも短い、特徴7記載の磁気記録媒体。
(特徴9)
前記磁気異方性は、前記面内の誘導磁気異方性を含む、特徴1または2に記載の磁気記録媒体。
(特徴10)
記録磁界が印加されたときに、前記第1磁性層の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部は、前記第2磁性層の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部と、重なる、特徴1〜9のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴11)
第1磁性層の磁化運動と、第2磁性層の磁化運動と、は、反強磁性的な相互作用及びダイポール相互作用の少なくともいずれかによって結合する、特徴1〜10のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴12)
前記第1磁性層の磁気ボリュームは、前記第2磁性層の磁気ボリュームと等しい、特徴1〜10のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴13)
前記第1磁性層の前記第1方向に沿う厚さと、前記第1磁性層の飽和磁化と、の積は、前記第2磁性層の前記第1方向に沿う厚さと、前記第2磁性層の飽和磁化と、の積の0.8倍以上1.2倍以下である、特徴1〜11のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴14)
前記第1方向において、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と重なる第3磁性層と、
前記第1方向において、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と重なる第4磁性層と、
前記第1磁性層及び前記第2磁性層を含む組みと、前記第3磁性層及び前記第4磁性層を含む組みと、の間に設けられた非磁性の中間層と、
をさらに備え、
前記第3磁性層の磁化容易軸は、前記第1方向に沿い、
前記第4磁性層は、前記第1方向に対して垂直な面内の磁気異方性を有し、
前記第4磁性層の第4磁化は、前記第3磁性層の第3磁化と反対向きである、特徴1〜13のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴15)
前記第3磁性層の強磁性共鳴周波数は、前記第1磁性層の強磁性共鳴周波数とは異なる、特徴14記載の磁気記録媒体。
(特徴16)
第1磁性層と、
第2磁性層と、
を備え、
前記第1磁性層の磁化容易軸は、前記第1磁性層から前記第2磁性層に向かう第1方向に沿い、
前記第2磁性層の第2磁化は、前記第1磁性層の第1磁化と反対向きであり、
前記第2磁性層は、複数の結晶粒を含み、
前記複数の結晶粒のそれぞれは、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿った第1長さと、前記第1方向に対して垂直で前記第2方向に対して垂直な第3方向に沿った第2長さと、を有し、
前記複数の結晶粒の1つにおいて、前記第1長さは、前記第2長さとは異なる、磁気記録媒体。
(特徴17)
記録磁界が印加されたときに、前記第1磁性層の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部は、前記第2磁性層の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部と、重なる、特徴16記載の磁気記録媒体。
(特徴18)
第1磁性層の磁化運動と、第2磁性層の磁化運動と、は、反強磁性的な相互作用及びダイポール相互作用の少なくともいずれかによって結合する、特徴16または17に記載の磁気記録媒体。
(特徴19)
前記第1磁性層の磁気ボリュームは、前記第2磁性層の磁気ボリュームと等しい、特徴16〜18のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴20)
前記第1磁性層の前記第1方向に沿う厚さと、前記第1磁性層の飽和磁化と、の積は、前記第2磁性層の前記第1方向に沿う厚さと、前記第2磁性層の飽和磁化と、の積の0.8倍以上1.2倍以下である、特徴16〜19のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴21)
前記第1方向において、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と重なる第3磁性層と、
前記第1方向において、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と重なる第4磁性層と、
前記第1磁性層及び前記第2磁性層を含む組みと、前記第3磁性層及び前記第4磁性層を含む組みと、の間に設けられた非磁性の中間層と、
をさらに備え、
前記第3磁性層の磁化容易軸は、前記第1方向に沿い、
前記第4磁性層の第4磁化は、前記第3磁性層の第3磁化と反対向きであり、
前記第4磁性層は、複数の結晶粒を含み、
前記第4磁性層の前記複数の結晶粒のそれぞれは、前記第1方向に対して垂直な第4方向に沿った第4長さと、前記第1方向に対して垂直で前記第4方向に対して垂直な第5方向に沿った第5長さと、を有し、
前記第4磁性層の前記複数の結晶粒の1つにおいて、前記第4長さは、前記第5長さとは異なる、特徴16〜20のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴22)
前記第3磁性層の強磁性共鳴周波数は、前記第1磁性層の強磁性共鳴周波数とは異なる、特徴21記載の磁気記録媒体。
(特徴23)
第1磁性層と、
第2磁性層と、
を備え、
前記第1磁性層の磁化容易軸は、前記第1磁性層から前記第2磁性層に向かう第1方向に沿い、
前記第2磁性層の第2磁化は、前記第1磁性層の第1磁化と反対向きであり、
前記第2磁性層は、複数の結晶粒を含み、
前記複数の結晶粒のそれぞれは、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿った第1長さと、前記第1方向に対して垂直で前記第2方向に対して垂直な第3方向に沿った第2長さと、を有し、
前記複数の結晶粒において、前記第1長さの平均は、前記第2長さの平均とは異なる、磁気記録媒体。
(特徴24)
記録磁界が印加されたときに、前記第1磁性層の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部は、前記第2磁性層の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部と、重なる、特徴23記載の磁気記録媒体。
(特徴25)
第1磁性層の磁化運動と、第2磁性層の磁化運動と、は、反強磁性的な相互作用及びダイポール相互作用の少なくともいずれかによって結合する、特徴23または24に記載の磁気記録媒体。
(特徴26)
前記第1磁性層の磁気ボリュームは、前記第2磁性層の磁気ボリュームと等しい、特徴23〜25のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴27)
前記第1磁性層の前記第1方向に沿う厚さと、前記第1磁性層の飽和磁化と、の積は、前記第2磁性層の前記第1方向に沿う厚さと、前記第2磁性層の飽和磁化と、の積の0.8倍以上1.2倍以下である、特徴23〜26のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴28)
前記第1方向において、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と重なる第3磁性層と、
前記第1方向において、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と重なる第4磁性層と、
前記第1磁性層及び前記第2磁性層を含む組みと、前記第3磁性層及び前記第4磁性層を含む組みと、の間に設けられた非磁性の中間層と、
をさらに備え、
前記第3磁性層の磁化容易軸は、前記第1方向に沿い、
前記第4磁性層の第4磁化は、前記第3磁性層の第3磁化と反対向きであり、
前記第4磁性層は、複数の結晶粒を含み、
前記複数の結晶粒のそれぞれは、前記第1方向に対して垂直な第4方向に沿った第3長さと、前記第1方向に対して垂直で前記第4方向に対して垂直な第5方向に沿った第4長さと、を有し、
前記複数の結晶粒において、前記第3長さの平均は、前記第4長さの平均とは異なる、特徴23〜27のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴29)
前記第3磁性層の強磁性共鳴周波数は、前記第1磁性層の強磁性共鳴周波数とは異なる、特徴28記載の磁気記録媒体。
(特徴30)
第1磁性層と、
第2磁性層と、
を備え、
前記第1磁性層の磁化容易軸は、前記第1磁性層から前記第2磁性層に向かう第1方向に沿い、
前記第2磁性層の第2磁化は、前記第1磁性層の第1磁化と反対向きであり、
前記第2磁性層は、複数設けられ、
前記複数の第2磁性層の1つの前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿った第1軸長さは、前記複数の第2磁性層の前記1つの前記第1方向に対して垂直で前記第2方向に対して垂直な第3方向に沿った第2軸長さとは異なる、磁気記録媒体。
(特徴31)
記録磁界が印加されたときに、前記第1磁性層の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部は、前記第2磁性層の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部と、重なる、特徴30記載の磁気記録媒体。
(特徴32)
第1磁性層の磁化運動と、第2磁性層の磁化運動と、は、反強磁性的な相互作用及びダイポール相互作用の少なくともいずれかによって結合する、特徴30または31に記載の磁気記録媒体。
(特徴33)
前記第1磁性層の磁気ボリュームは、前記第2磁性層の磁気ボリュームと等しい、特徴30〜32のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴34)
前記第1磁性層の前記第1方向に沿う厚さと、前記第1磁性層の飽和磁化と、の積は、前記第2磁性層の前記第1方向に沿う厚さと、前記第2磁性層の飽和磁化と、の積の0.8倍以上1.2倍以下である、特徴30〜33のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴35)
前記第1方向において、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と重なる第3磁性層と、
前記第1方向において、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と重なる第4磁性層と、
前記第1磁性層及び前記第2磁性層を含む組みと、前記第3磁性層及び前記第4磁性層を含む組みと、の間に設けられた非磁性の中間層と、
をさらに備え、
前記第3磁性層の磁化容易軸は、前記第1方向に沿い、
前記第4磁性層の第4磁化は、前記第3磁性層の第3磁化と反対向きであり、
前記第4磁性層は、複数設けられ、
前記複数の第4磁性層の1つの前記第1方向に対して垂直な第4方向に沿った第3軸長さは、前記複数の第4磁性層の前記1つの前記第1方向に対して垂直で前記第4方向に対して垂直な第5方向に沿った第4軸長さとは異なる、特徴30〜34のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
(特徴36)
前記第3磁性層の強磁性共鳴周波数は、前記第1磁性層の強磁性共鳴周波数とは異なる、特徴35記載の磁気記録媒体。
(特徴37)
特徴1〜36のいずれか1つに記載の磁気記録媒体と、
前記磁気記録媒体に磁界を印加する磁気ヘッドと、
を備えた磁気記録再生装置。
(特徴38)
前記磁気ヘッドは、前記磁気記録媒体に、高周波磁界及び記録磁界を印加する、特徴37記載の磁気記録再生装置。
実施形態によれば、記録密度の向上が可能な磁気記録媒体及び磁気記録再生装置を提供できる。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記録媒体に含まれる磁性層、非磁性層及び中間層などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した記録密度の向上が可能な磁気記録媒体及び磁気記録再生装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての記録密度の向上が可能な磁気記録媒体及び磁気記録再生装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3…ヘッドスライダ、 4…スピンドルモータ、 10…第1磁性層、 10M…第1磁化、 10a…第3磁性層、 10aM…第3磁化、 15…非磁性層、 20…第2磁性層、 20M…第2磁化、 20a…第4磁性層、 20aM…第4磁化、 25、25a…記録ビット、 25b…粒界、 25g…結晶粒、 28…中間層、 50…磁気ヘッド、 60…記録部、 61…主磁極、 62…リターンパス、 63…コイル、 65…スピントルク発振素子、 65a…発振層、 65aM…磁化、 65b…スピン注入層、 65bM…磁化、 65c…非磁性スピン透過層、 66…電流源、 70、75…再生部、 80、80A、80B…磁気記録媒体、 82…基板、 85…媒体移動方向、 86…記録トラック、 87…非磁性体、 88…ディスクリートビット、 150…磁気記録再生装置、 154…サスペンション、 155…アクチュエータアーム、 156…ボイスコイルモータ、 157…軸受部、 158…ヘッドジンバルアセンブリ、 160…ヘッドスタックアセンブリ、 161…支持フレーム、 162…コイル、 180…記録用媒体ディスク、 181…記録媒体、 190…信号処理部、 CCW…反時計回り、 CW…時計回り、 H…磁界、 H1…ヘッド磁界、 H2…漏れ磁界、 H3…再生磁界、 Lg1、Lg2…第1、第2長さ、 Lx、Ly…長さ、 M…磁化、 S1…励起強さ、 SA1…強さ、 fr…周波数、 t1、t2…厚さ

Claims (16)

  1. 第1磁性層と、
    第2磁性層と、
    を備え、
    前記第1磁性層の磁化容易軸は、前記第1磁性層から前記第2磁性層に向かう第1方向に沿い、
    前記第2磁性層は、前記第1方向に対して垂直な面内の磁気異方性を有し、
    前記第2磁性層の第2磁化は、前記第1磁性層の第1磁化と反対向きであ
    前記第2磁性層は、複数の結晶粒を含み、
    前記複数の結晶粒のそれぞれは、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿った第1長さと、前記第1方向に対して垂直で前記第2方向に対して垂直な第3方向に沿った第2長さと、を有し、
    前記複数の結晶粒において、前記第1長さの平均は、前記第2長さの平均とは異なる、磁気記録媒体。
  2. 前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた非磁性層をさらに備えた請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 前記磁気異方性は、前記面内の結晶磁気異方性を含む、請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
  4. 前記第2磁性層は、結晶粒を含み、
    前記結晶粒における結晶磁気異方性は、前記面内に沿う成分を含む、請求項1記載の磁気記録媒体。
  5. 前記磁気異方性は、前記面内の形状磁気異方性を含む、請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
  6. 前記第2磁性層は、複数設けられ、
    前記複数の第2磁性層の1つの前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿った第1軸長さは、前記複数の第2磁性層の前記1つの前記第1方向に対して垂直で前記第2方向に対して垂直な第3方向に沿った第2軸長さとは異なる、請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
  7. 基板をさらに備え、
    前記基板の上に前記第1磁性層及び前記第2磁性層が設けられ、
    前記基板の前記面内の形状は円形であり、
    前記第2方向は、前記円形の周方向に沿い、
    前記第3方向は、前記円形の中心を通る放射方向に沿い、
    前記第1軸長さは、前記第2軸長さよりも短い、請求項記載の磁気記録媒体。
  8. 前記磁気異方性は、前記面内の誘導磁気異方性を含む、請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
  9. 記録磁界が印加されたときに、前記第1磁性層の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部は、前記第2磁性層の強磁性共鳴周波数帯の少なくとも一部と、重なる、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
  10. 第1磁性層の磁化運動と、第2磁性層の磁化運動と、は、反強磁性的な相互作用及びダイポール相互作用の少なくともいずれかによって結合する、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
  11. 前記第1磁性層の磁気ボリュームは、前記第2磁性層の磁気ボリュームと等しい、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
  12. 前記第1磁性層の前記第1方向に沿う厚さと、前記第1磁性層の飽和磁化と、の積は、前記第2磁性層の前記第1方向に沿う厚さと、前記第2磁性層の飽和磁化と、の積の0.8倍以上1.2倍以下である、請求項1〜1のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
  13. 前記第1方向において、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と重なる第3磁性層と、
    前記第1方向において、前記第1磁性層及び前記第2磁性層と重なる第4磁性層と、
    前記第1磁性層及び前記第2磁性層を含む組みと、前記第3磁性層及び前記第4磁性層を含む組みと、の間に設けられた非磁性の中間層と、
    をさらに備え、
    前記第3磁性層の磁化容易軸は、前記第1方向に沿い、
    前記第4磁性層は、前記第1方向に対して垂直な面内の磁気異方性を有し、
    前記第4磁性層の第4磁化は、前記第3磁性層の第3磁化と反対向きである、請求項1〜1のいずれか1つに記載の磁気記録媒体。
  14. 前記第3磁性層の強磁性共鳴周波数は、前記第1磁性層の強磁性共鳴周波数とは異なる、請求項1記載の磁気記録媒体。
  15. 請求項1〜1のいずれか1つに記載の磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体に磁界を印加する磁気ヘッドと、
    を備えた磁気記録再生装置。
  16. 前記磁気ヘッドは、前記磁気記録媒体に、高周波磁界及び記録磁界を印加する、請求項1記載の磁気記録再生装置。
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