JP6563761B2 - 光沢判定装置、光沢判定プログラム、および、光沢判定方法 - Google Patents
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Description
K色成分量と前記N個の色の成分量の散布度との組合せに対し前記光沢品質の判定基準値を与える光沢判定テーブルと、
印刷すべき画像を表す画像データに基づき、前記画像における所定の単位画像毎に、当該単位画像における前記N個の色の成分量の散布度を算出する散布度算出部と、
前記画像の各単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出部により算出される散布度との組合せに対し前記光沢判定テーブルにより与えられる判定基準値を取得する判定基準値取得部と、
前記画像の各単位画像に含まれるK色および前記N個の色の成分量の総和を総色成分量として前記画像データから求める総色成分量算出部と、
前記画像の各単位画像につき、当該単位画像における前記総色成分量を前記判定基準値取得部により当該単位画像につき取得される判定基準値と比較することにより、前記印刷物の光沢品質の良否を判定する判定部とを備えることを特徴とする。
前記光沢判定テーブルは、第1から第Nの判定テーブルを含み、
N以下で2以上のいずれかの整数jに対応する第jの判定テーブルは、K色成分量と前記N個の色のうち任意のj個の色からなるj次色における色成分量の標準偏差との組合せに対し前記光沢品質の判定基準値を対応付け、
前記第1の判定テーブルは、K色成分量と前記N個の色のうち任意の1つの色の成分量との組合せに対し前記光沢品質の判定基準値を対応付け、
前記散布度算出部は、前記散布度を求めるべき単位画像に含まれるK色成分以外の色成分の数mが2以上である場合に、当該単位画像に含まれるm次色における色成分量の標準偏差を前記散布度として算出し、
前記判定基準値取得部は、
前記判定基準値を取得すべき単位画像に含まれるK色成分以外の色成分の数mが2以上である場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出部により算出される標準偏差との組合せに、前記第1から第Nの判定テーブルのうち当該色成分の数mに対応する第mの判定テーブルによって対応付けられる判定基準値を、当該単位画像についての前記判定基準値として取得し、
前記判定基準値を取得すべき単位画像に含まれるK色成分以外の色成分の数が1である場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像に含まれる1次色の色成分量との組合せに前記第1の判定テーブルによって対応付けられる判定基準値を当該単位画像についての前記判定基準値として取得し、
前記判定基準値を取得すべき単位画像にK色成分以外の色成分が含まれていない場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像に含まれる1次色の色成分量としての“0”との組合せに前記第1の判定テーブルによって対応付けられる判定基準値を当該単位画像についての前記判定基準値として取得することを特徴とする。
K色成分量と前記N個の色の成分量の散布度との組合せに対し、前記光沢品質の良否を前記光沢判定テーブルにおける判定基準値に基づく判定よりも緩やかに判定するための拡張判定基準値を与える拡張光沢判定テーブルと、
前記画像の各単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出部により算出される散布度との組合せに対し前記拡張光沢判定テーブルにより与えられる拡張判定基準値を取得する拡張判定基準値取得部と、
前記画像の各単位画像につき、当該単位画像における前記総色成分量を前記拡張判定基準値取得部により当該単位画像につき取得される拡張判定基準値と比較することにより、前記印刷物の光沢品質の良否を判定する拡張判定部とを更に備えることを特徴とする。
前記拡張光沢判定テーブルは、第1から第Nの拡張判定テーブルを含み、
N以下で2以上のいずれかの整数jに対応する第jの拡張判定テーブルは、K色成分量と前記N個の色のうち任意のj個の色からなるj次色における色成分量の標準偏差との組合せに対し前記光沢品質の拡張判定基準値を対応付け、
前記第1の拡張判定テーブルは、K色成分量と前記N個の色のうち任意の1つの色の成分量との組合せに対し前記光沢品質の拡張判定基準値を対応付け、
前記拡張判定基準値取得部は、
前記拡張判定基準値を取得すべき単位画像に含まれるK色成分以外の色成分の数mが2以上である場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出部により算出される標準偏差との組合せに、前記第1から第Nの拡張判定テーブルのうち当該色成分の数mに対応する第mの拡張判定テーブルによって対応付けられる拡張判定基準値を、当該単位画像についての前記拡張判定基準値として取得し、
前記拡張判定基準値を取得すべき単位画像に含まれるK色成分以外の色成分の数が1である場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像に含まれる1次色の色成分量との組合せに前記第1の拡張判定テーブルによって対応付けられる拡張判定基準値を当該単位画像についての前記拡張判定基準値として取得し、
前記拡張判定基準値を取得すべき単位画像にK色成分以外の色成分が含まれていない場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像に含まれる1次色の色成分量としての“0”との組合せに前記第1の拡張判定テーブルによって対応付けられる拡張判定基準値を当該単位画像についての前記拡張判定基準値として取得することを特徴とする。
予め用意された複数種類の光沢判定テーブルのうち前記印刷物を得るための印刷条件に応じた光沢判定テーブルを、前記判定基準値取得部で使用すべき光沢判定テーブルとして選択するテーブル選択部を更に備えることを特徴とする。
前記N個の色は、C色、M色、および、Y色であることを特徴とする。
前記単位画像は前記画像における1つの画素であることを特徴とする。
印刷すべき画像を表す画像データに基づき、前記画像における所定の単位画像毎に、当該単位画像における前記N個の色の成分量の散布度を算出する散布度算出ステップと、
K色成分量と前記N個の色の成分量の散布度との組合せに対し前記光沢品質の判定基準値を与える光沢判定テーブルを使用し、前記画像の各単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出ステップで算出される散布度との組合せに対応する判定基準値を前記光沢判定テーブルから取得する判定基準値取得ステップと、
前記画像の各単位画像に含まれるK色および前記N個の色の成分量の総和を総色成分量として前記画像データから求める総色成分量算出ステップと、
前記画像の各単位画像につき、当該単位画像における前記総色成分量を前記判定基準値取得ステップで当該単位画像につき取得される判定基準値と比較することにより、前記印刷物の光沢品質の良否を判定する判定ステップとを実行することを特徴とする。
<1.第1の実施形態>
<1.1 印刷システムの全体構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光沢判定装置として機能する画像処理装置200を備えた印刷システムの全体構成図である。この印刷システムは、印刷物を構成する文字,ロゴ,絵柄,イラスト等の複数種類の部品を編集しレイアウトするためのクライアントコンピュータ100と、印刷色を管理するためのICCプロファイルに応じた色変換テーブル等を生成する処理,入稿データをラスタデータ化するRIP処理,ICCプロファイルに応じた色変換テーブルを用いて色のデータを変換する色変換処理,印刷物における色品質および光沢品質を事前に確認するためにプレビュー処理等の各種処理を行う画像処理装置200と、画像処理装置200に接続された測色機220および光沢計230と、カラー印刷を実行するインクジェット印刷装置300とによって構成されている。インクジェット印刷装置300は、印刷機本体302とその制御装置である印刷制御装置304とによって構成されている。クライアントコンピュータ100と画像処理装置200とインクジェット印刷装置300とは、LAN400によって互いに通信可能に接続されている。なお、本実施形態におけるインクジェット印刷装置300は、光硬化型(紫外線硬化型)インクジェット印刷装置である。
図2は、本実施形態に係る光沢判定装置を使用する印刷システムにおけるインクジェット印刷装置300の一構成例を示す模式図である。上述したように、このインクジェット印刷装置300は、印刷機本体302とその制御装置である印刷制御装置304とによって構成されている。印刷機本体302は、基材である印刷用紙32を供給する用紙送出部31と、印刷用紙32を印刷機構内部へと搬送するための第1の駆動ローラ33と、印刷機構内部で印刷用紙32を搬送するための複数個の支持ローラ34と、印刷用紙32にインクを吐出して印刷を行う印字部35と、印刷後の印刷用紙32上のインクを硬化させるUV照射部36と、印刷用紙32への印刷の状態を検査する検査部37と、印刷用紙32を印刷機構内部から出力するための第2の駆動ローラ38と、印刷後の印刷用紙32を巻き取る用紙巻取部39とを備えている。印字部35には、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),およびK(ブラック)のインクをそれぞれ吐出するC用インクジェットヘッド35c,M用インクジェットヘッド35m,Y用インクジェットヘッド35y,およびK用インクジェットヘッド35kが含まれている。なお、印刷機構内部には、各インクジェットヘッド35c,35m,35y,および35kに供給するためのインクを溜めておくインクタンク(不図示)も設けられている。
図3は、本実施形態における画像処理装置200のハードウェア構成図である。この画像処理装置200は、パソコンによって実現されており、CPU21と、ROM22と、RAM23と、補助記憶装置24と、キーボード等の入力操作部25と、表示部26と、光学ディスクドライブ27と、ネットワークインタフェース部28と、周辺機器インタフェース部29とを有している。周辺機器インタフェース部29には測色機220と光沢計230が接続されている。クライアントコンピュータ100からLAN400経由で送られてくる入稿データは、ネットワークインタフェース部28を介して画像処理装置200の内部へと入力される。画像処理装置200で生成された印刷データは、ネットワークインタフェース部28を介してLAN400経由でインクジェット印刷装置300へと送られる。
図4は、図1に示した既述の印刷システムにおける作業手順を説明するための図である。本印刷システムでは、印刷対象をページ記述言語で記述したページデータがクライアントコンピュータ100で作成され、入稿データ12として画像処理装置200に与えられる。画像処理装置200は、既述のように、その内部のCPU21が上記各種のプログラムを実行することにより、色変換テーブル作成装置10、印刷用データ変換装置(以下、単に「データ変換装置」ともいう)14、および、プレビュー装置16として機能する。すなわち、図4に示した色変換テーブル作成装置10、データ変換装置14、および、プレビュー装置16は、上記各種プログラムによりソフトウェア的に実現される。なお、上記各種プログラムが実行されるコンピュータは、画像処理装置200に限定されず、上記各種プログラムの一部または全部のプログラムが他のコンピュータ、例えば印刷制御装置304としてのコンピュータにおいて実行されるように構成されていてもよい。
次に、本実施形態における光沢判定処理S120において使用する光沢判定テーブルについて説明する。
まず、図12を参照して、印刷色を管理するためのICCプロファイルに応じて入稿データから印刷データを作成する従来の色変換処理を説明する。なお、ここでは入稿データがRGBデータである場合を例に挙げて説明する。また、プロファイル接続空間(PCS)としてCIELab色空間が用いられるものと仮定する。さらに、入稿データから印刷データを作成するには、色変換処理に加えてRIP処理(ラスタライズ処理)が必要であるが、以下では説明の便宜上、RIP処理に関する説明は省略する。これらの点は、図13に示す後述の色変換処理においても同様である。
図13に示すように、上記の光沢優先色変換テーブル11bは、入力ICCプロファイル61および出力ICCプロファイル62に加えてインク量制限用色変換テーブル63に基づき作成されるものであり、インク量制限用色変換テーブル63は下記に述べるインク吐出量制限方法を用いて作成される。以下、このインク吐出量制限方法について説明する。このインク吐出量制限方法は、インクジェット印刷装置300で印刷が行われる際にインクの硬化不良が生ずることのないよう4色のインクの吐出量を制限する方法である。上記の光沢優先色変換テーブル11bは、インク量制限用色変換テーブル63に基づき、色変換テーブル作成装置10としての画像処理装置200で作成されるが、その際、インクジェット印刷装置300側での各種設定情報が画像処理装置200に与えられる。
LimitExK = (Ki/100) * (MaxInk - MaxWithK) …(1)
ここで、MaxInkは4つのインク色全体での制限値であり、MaxWithKはK色成分を含む色についての制限値Z3である。なお、K色成分を含まない2次色についての制限値Z1を、4つのインク色全体での制限値MaxInkとして用いることができる。
LimitExCMY = ((Ci/100) * (Mi/100) * (Yi/100))^(1.0/3.0) * (MaxInk - MaxCMY)
…(2)
ここで、MaxCMYはK色成分を含まない3次色についての制限値Z2である。
LimitEx = LimitExK + LimitExCMY …(3)
MaxInkOut = MaxInk - LimitEx …(4)
図19は、図5に示した光沢品質プレビュー処理における光沢判定処理S120の手順を示すフローチャートである。この光沢判定処理S120において、光沢判定装置として機能する画像処理装置200は、下記のように動作する。
σ=√[{(Cp−Avr)2+(Mp−Avr)2+(Yp−Avr)2}/3] …(5a)
Avr=(Cp+Mp+Yp)/3 …(5b)
σ=√[{(X1p−Avr)2+(X2p−Avr)2}/2] …(6a)
Avr=(X1p+X2p)/2 …(6b)
上記のように本実施形態によれば、印刷物の色品質および光沢品質を作業者が確認できるような形態の印刷画像がプレビュー画像として印刷前に表示される(図4、図6)。このプレビュー画像により、印刷物の色品質に加えて光沢品質を事前に確認することができる。この確認の結果、光沢品質が不良と判断される場合には、例えば光沢優先色変換テーブルを使用して印刷データを生成することにより、色品質と光沢品質のバランスのとれた印刷物を効率よく作製することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る光沢判定装置について説明する。この光沢判定装置も、上記第1の実施形態と同様、図1に示す印刷システムにおいて使用される。すなわち、この印刷システムに含まれる画像処理装置200(図3)は、補助記憶装置24にインストールされたプレビュー処理プログラムをCPU21がRAM23にロードして実行することにより、印刷物の色品質および光沢品質の良否を事前に確認するためのプレビュー表示を行うプレビュー装置16bとしても機能し(図4、図20参照)、このプレビュー装置16bは、図5に示す光沢判定処理S120により、従来の色品質判定装置としての機能に加えて光沢判定装置としての機能を有している。しかし、本実施形態に係る光沢判定装置をソフトウェア的に実現するための光沢判定処理S120は、図20に示すように、上記第1の実施形態における光沢判定処理S120において使用される光沢判定テーブル(判定テーブルA,B,C)と同じ光沢判定テーブル(判定テーブルA1,B1,C1)に加えて、後述の拡張光沢判定テーブル(拡張判定テーブルA2,B2,C2)を使用する。そこで、まず本実施形態における拡張光沢判定テーブルについて説明する。なお、この拡張光沢判定テーブルを使用する光沢判定処理S120以外についての本実施形態の構成およびこれに関連する印刷システムの構成は、上記第1の実施形態の構成およびこれに関連する印刷システムの構成と同様であるので、同一または対応する部分には同一の参照符号を付して詳しい説明を省略する(図1〜図3参照)。
上記第1の実施形態では、印刷装置18としてのインクジェット印刷装置300で作成された印刷物の光沢度の光沢計230による測定値(例えば60度測定による測定値)が所定の基準光沢度(例えば50%)となるときのインク総量(TAC値)をインク適正量(インク量制限値)としていた(図7参照)。これに対し本実施形態では、インク適正量を決定するための光沢度として、上記第1の実施形態と同一の基準光沢度である第1基準光沢度(例えば50%)に加えて、第1基準光沢度よりも低いが当業者には許容可能と判断される第2基準光沢度(例えば40%)を設定する。図21は、上記第1の実施形態と同様の方法で求めたインク適正量(1)および(2)を示しており、インク適正量(1)は、第1基準光沢度(50%)に対応するインク適正量をTAC値で示したものであり、インク適正量(2)は、第2基準光沢度(40%)に対応するインク適正量をTAC値で示したものである。図21によれば、例えば、基材が白フィルムで印刷の速度モードが標準(高速)の場合において、3次色(CMYそれぞれの色成分量が100%)で印刷するときには、第1基準光沢度に対応するインク適正量(1)は160%であるが、第2基準光沢度に対応するインク適正量(2)は170%となる。
図23は、本実施形態における光沢判定処理S120(図5参照)の手順を示すフローチャートである。この光沢判定処理S120において、光沢判定装置として機能するプレビュー装置16b(画像処理装置200)は、下記のように動作する。なお以下では、上記第1の実施形態における光沢判定処理S120の手順を示すフローチャート(図19)と同一部分には同一のステップ番号を付して詳しい説明を省略する。
図20は、本実施形態に係る光沢判定装置を使用する印刷システムにおける作業手順を説明するための図である。図20に示すように、本印刷システムにおける作業手順は、光沢判定装置としての機能を有するプレビュー装置16bでの作業を除き、上記第1の実施形態に係る光沢判定装置を使用する印刷システムにおける作業手順(図4)と同様である。なお、図4および図20はいずれも入稿データ12作成後の作業手順を示している。
上記のように本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様、印刷前に印刷物の色品質および光沢品質を作業者が確認できるような形態で印刷画像がプレビュー画像として表示される(図20)。このプレビュー画像を得るための光沢判定処理S120において、上記第1の実施形態では、1種類の判定テーブルA,B,Cに基づく1つの基準でのみ光沢品質の良否が判定されるので(図19のステップS30〜S34参照)、着目画素TAC値Vpが判定基準値Rを僅かに超えているか(例えば数%超えているか)、大きく超えているか(例えば数十%超えているか)に関わらず、マット調として同様に扱われる。これに対し本実施形態では、判定テーブルA1,B1,C1に基づく第1基準と拡張判定テーブルA2,B2,C2に基づく第2基準との2つの基準で光沢品質の良否が判定される(図23のステップS30〜S35参照)。これにより、或る画素が第1基準でマット調と判定されても、第1基準よりも緩やかな第2基準ではグロス調と判定されることがあるので、マット調の度合いが小さい画像を許容することが可能となる。このため、作業者は、このような2つの基準による光沢品質の良否を示すプレビュー画像に基づき、光沢品質を確認することができるので、作製すべき印刷物に関する状況に応じてより適切に光沢品質の良否(光沢不良のために印刷データを作り直すべきか否か)を判断することができる。その結果、印刷システムにおける作業効率も向上する(図20参照)。
上記各実施形態では、各判定テーブルに設定される判定基準値として、TAC値を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。判定基準値としては、インク付着量、インク実量、インク消費量を採用することができ、この場合には、TAC値を採用する場合に比べて、光沢判定の精度を向上することができる。
11a …TAC値220%制限の色変換テーブル
11b …光沢優先色変換テーブル
12 …入稿データ
14 …データ変換装置
16,16b …プレビュー装置(光沢判定装置)
18 …印刷装置
19 …印刷物
200 …画像処理装置
230 …光沢計
300 …インクジェット印刷装置
Dpr …印刷データ
Tb1,Tb2…光沢判定テーブル
Tbs …選択された光沢判定テーブル
ETbs …選択された拡張光沢判定テーブル
Claims (10)
- K色およびK色以外のN個の色(Nは3以上の整数)の光硬化型インクを用いた印刷により得られる印刷物の光沢品質の良否を判定する光沢判定装置であって、
K色成分量と前記N個の色の成分量の散布度との組合せに対し前記光沢品質の判定基準値を与える光沢判定テーブルと、
印刷すべき画像を表す画像データに基づき、前記画像における所定の単位画像毎に、当該単位画像における前記N個の色の成分量の散布度を算出する散布度算出部と、
前記画像の各単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出部により算出される散布度との組合せに対し前記光沢判定テーブルにより与えられる判定基準値を取得する判定基準値取得部と、
前記画像の各単位画像に含まれるK色および前記N個の色の成分量の総和を総色成分量として前記画像データから求める総色成分量算出部と、
前記画像の各単位画像につき、当該単位画像における前記総色成分量を前記判定基準値取得部により当該単位画像につき取得される判定基準値と比較することにより、前記印刷物の光沢品質の良否を判定する判定部と
を備えることを特徴とする、光沢判定装置。 - 前記光沢判定テーブルは、第1から第Nの判定テーブルを含み、
N以下で2以上のいずれかの整数jに対応する第jの判定テーブルは、K色成分量と前記N個の色のうち任意のj個の色からなるj次色における色成分量の標準偏差との組合せに対し前記光沢品質の判定基準値を対応付け、
前記第1の判定テーブルは、K色成分量と前記N個の色のうち任意の1つの色の成分量との組合せに対し前記光沢品質の判定基準値を対応付け、
前記散布度算出部は、前記散布度を求めるべき単位画像に含まれるK色成分以外の色成分の数mが2以上である場合に、当該単位画像に含まれるm次色における色成分量の標準偏差を前記散布度として算出し、
前記判定基準値取得部は、
前記判定基準値を取得すべき単位画像に含まれるK色成分以外の色成分の数mが2以上である場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出部により算出される標準偏差との組合せに、前記第1から第Nの判定テーブルのうち当該色成分の数mに対応する第mの判定テーブルによって対応付けられる判定基準値を、当該単位画像についての前記判定基準値として取得し、
前記判定基準値を取得すべき単位画像に含まれるK色成分以外の色成分の数が1である場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像に含まれる1次色の色成分量との組合せに前記第1の判定テーブルによって対応付けられる判定基準値を当該単位画像についての前記判定基準値として取得し、
前記判定基準値を取得すべき単位画像にK色成分以外の色成分が含まれていない場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像に含まれる1次色の色成分量としての“0”との組合せに前記第1の判定テーブルによって対応付けられる判定基準値を当該単位画像についての前記判定基準値として取得することを特徴とする、請求項1に記載の光沢判定装置。 - K色成分量と前記N個の色の成分量の散布度との組合せに対し、前記光沢品質の良否を前記光沢判定テーブルにおける判定基準値に基づく判定よりも緩やかに判定するための拡張判定基準値を与える拡張光沢判定テーブルと、
前記画像の各単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出部により算出される散布度との組合せに対し前記拡張光沢判定テーブルにより与えられる拡張判定基準値を取得する拡張判定基準値取得部と、
前記画像の各単位画像につき、当該単位画像における前記総色成分量を前記拡張判定基準値取得部により当該単位画像につき取得される拡張判定基準値と比較することにより、前記印刷物の光沢品質の良否を判定する拡張判定部と
を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の光沢判定装置。 - 前記拡張光沢判定テーブルは、第1から第Nの拡張判定テーブルを含み、
N以下で2以上のいずれかの整数jに対応する第jの拡張判定テーブルは、K色成分量と前記N個の色のうち任意のj個の色からなるj次色における色成分量の標準偏差との組合せに対し前記光沢品質の拡張判定基準値を対応付け、
前記第1の拡張判定テーブルは、K色成分量と前記N個の色のうち任意の1つの色の成分量との組合せに対し前記光沢品質の拡張判定基準値を対応付け、
前記拡張判定基準値取得部は、
前記拡張判定基準値を取得すべき単位画像に含まれるK色成分以外の色成分の数mが2以上である場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出部により算出される標準偏差との組合せに、前記第1から第Nの拡張判定テーブルのうち当該色成分の数mに対応する第mの拡張判定テーブルによって対応付けられる拡張判定基準値を、当該単位画像についての前記拡張判定基準値として取得し、
前記拡張判定基準値を取得すべき単位画像に含まれるK色成分以外の色成分の数が1である場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像に含まれる1次色の色成分量との組合せに前記第1の拡張判定テーブルによって対応付けられる拡張判定基準値を当該単位画像についての前記拡張判定基準値として取得し、
前記拡張判定基準値を取得すべき単位画像にK色成分以外の色成分が含まれていない場合に、当該単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像に含まれる1次色の色成分量としての“0”との組合せに前記第1の拡張判定テーブルによって対応付けられる拡張判定基準値を当該単位画像についての前記拡張判定基準値として取得することを特徴とする、請求項3に記載の光沢判定装置。 - 予め用意された複数種類の光沢判定テーブルのうち前記印刷物を得るための印刷条件に応じた光沢判定テーブルを、前記判定基準値取得部で使用すべき光沢判定テーブルとして選択するテーブル選択部を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の光沢判定装置。
- 前記N個の色は、C色、M色、および、Y色であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の光沢判定装置。
- 前記単位画像は前記画像における1つの画素であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の光沢判定装置。
- K色およびK色以外のN個の色(Nは3以上の整数)の光硬化型インクを用いた印刷により得られる印刷物の光沢品質の良否を判定するためのコンピュータにおいて、CPUがメモリを利用して、
印刷すべき画像を表す画像データに基づき、前記画像における所定の単位画像毎に、当該単位画像における前記N個の色の成分量の散布度を算出する散布度算出ステップと、
K色成分量と前記N個の色の成分量の散布度との組合せに対し前記光沢品質の判定基準値を与える光沢判定テーブルを使用し、前記画像の各単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出ステップで算出される散布度との組合せに対応する判定基準値を前記光沢判定テーブルから取得する判定基準値取得ステップと、
前記画像の各単位画像に含まれるK色および前記N個の色の成分量の総和を総色成分量として前記画像データから求める総色成分量算出ステップと、
前記画像の各単位画像につき、当該単位画像における前記総色成分量を前記判定基準値取得ステップで当該単位画像につき取得される判定基準値と比較することにより、前記印刷物の光沢品質の良否を判定する判定ステップと
を実行することを特徴とする、光沢判定プログラム。 - K色成分量と前記N個の色の成分量の散布度との組合せに対し、前記光沢品質の良否を前記光沢判定テーブルにおける判定基準値に基づく判定よりも緩やかに判定するための拡張判定基準値を与える拡張光沢判定テーブルを使用し、前記画像の各単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出ステップで算出される散布度との組合せに対応する拡張判定基準値を前記拡張光沢判定テーブルから取得する拡張判定基準値取得ステップと、
前記画像の各単位画像につき、当該単位画像における前記総色成分量を前記拡張判定基準値取得ステップで当該単位画像につき取得される拡張判定基準値と比較することにより、前記印刷物の光沢品質の良否を判定する拡張判定ステップと
をCPUが更に実行することを特徴とする、請求項8に記載の光沢判定プログラム。 - K色およびK色以外のN個の色(Nは3以上の整数)の光硬化型インクを用いた印刷により得られる印刷物の光沢品質の良否を判定するための光沢判定方法であって、
印刷すべき画像を表す画像データに基づき、前記画像における所定の単位画像毎に、当該単位画像における前記N個の色の成分量の散布度を算出する散布度算出ステップと、
K色成分量と前記N個の色の成分量の散布度との組合せに対し前記光沢品質の判定基準値を与える光沢判定テーブルを使用し、前記画像の各単位画像に含まれるK色成分量と当該単位画像につき前記散布度算出ステップで算出される散布度との組合せに対応する判定基準値を前記光沢判定テーブルから取得する判定基準値取得ステップと、
前記画像の各単位画像に含まれるK色および前記N個の色の成分量の総和を総色成分量として前記画像データから求める総色成分量算出ステップと、
前記画像の各単位画像につき、当該単位画像における前記総色成分量を前記判定基準値取得ステップで当該単位画像につき取得される判定基準値と比較することにより、前記印刷物の光沢品質の良否を判定する判定ステップと
を備えることを特徴とする、光沢判定方法。
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