JP6563562B2 - 車両用灯具 - Google Patents
車両用灯具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6563562B2 JP6563562B2 JP2018119439A JP2018119439A JP6563562B2 JP 6563562 B2 JP6563562 B2 JP 6563562B2 JP 2018119439 A JP2018119439 A JP 2018119439A JP 2018119439 A JP2018119439 A JP 2018119439A JP 6563562 B2 JP6563562 B2 JP 6563562B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- lens
- distribution pattern
- lens body
- light source
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000009826 distribution Methods 0.000 claims description 974
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 275
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 8
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 83
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 83
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 58
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 49
- 238000013461 design Methods 0.000 description 38
- 230000006870 function Effects 0.000 description 34
- 230000004313 glare Effects 0.000 description 30
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 27
- 230000009471 action Effects 0.000 description 20
- 230000001965 increasing effect Effects 0.000 description 17
- 238000001465 metallisation Methods 0.000 description 16
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 16
- 230000007480 spreading Effects 0.000 description 16
- 238000003892 spreading Methods 0.000 description 16
- 235000014698 Brassica juncea var multisecta Nutrition 0.000 description 15
- 244000275904 brauner Senf Species 0.000 description 15
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 15
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 15
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 15
- NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N acrylic acid group Chemical group C(C=C)(=O)O NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 13
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 description 13
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 description 13
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 13
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 13
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 11
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 10
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 9
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 9
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 9
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 7
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 6
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 6
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 6
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 101000701411 Homo sapiens Suppressor of tumorigenicity 7 protein Proteins 0.000 description 5
- 102100030517 Suppressor of tumorigenicity 7 protein Human genes 0.000 description 5
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 5
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 5
- 230000003044 adaptive effect Effects 0.000 description 4
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
- 239000012466 permeate Substances 0.000 description 4
- 230000002441 reversible effect Effects 0.000 description 4
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 4
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 3
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 3
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 3
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 2
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 1
- 230000008021 deposition Effects 0.000 description 1
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 230000002035 prolonged effect Effects 0.000 description 1
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 1
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Description
びこれを備えた車両用灯具に関する。
(例えば、特許文献1参照)。
灯具200(複数のレンズ体220)を一列に配置した様子を表す上面図である。
する光源210、レンズ体220を備えており、レンズ体220表面には、発光面を上向
きにした姿勢の光源210を上方から覆う半球形状の入射面221、入射面221からレ
ンズ体220内部に入射する光源210からの光の進行方向に配置された第1反射面22
2(金属蒸着による反射面)、第1反射面222の下端縁から前方に向かって延びる第2
反射面223(金属蒸着による反射面)、凸レンズ面224等が形成されている。
ンズ面224が半球状のレンズ面として構成されている結果、図144に示すように、複
数の車両用灯具200(複数のレンズ体220)を一列に配置しても、点が連続する外観
となり、所定方向にライン状に延びる一体感のある見栄えの車両用灯具(レンズ結合体)
を構成することができない(デザイン自由度が乏しい)という問題がある。
観点から、単純な凸レンズ面に代えて、中間出射面(例えば、図23に示すように、円柱
軸が鉛直方向又は略鉛直方向に延びた半円柱状の面)及び最終出射面(例えば、図23に
示すように、円柱軸が水平方向に延びた半円柱状の面、又は、平面形状の面)を含むレン
ズ体を用いることを検討した。
中符号12A2bが示す面)を上面視で傾けた場合、すなわち、キャンバー角(図31中
角度θ1)を付与した場合、仮想鉛直スクリーン上に形成される所定配光パターン(例え
ば、ロービーム用配光パターン)の少なくとも一部が集光せずにボケることが判明した。
向又は略鉛直方向に延びた半円柱状の面)、及び、キャンバー角が付与された最終出射面
(円柱軸が水平方向に延びた半円柱状の面、又は、平面形状の面)を含むレンズ体及びこ
れを備えた車両用灯具において、仮想鉛直スクリーン上に形成される所定配光パターンが
集光せずにボケるのを抑制することを目的とする。
レンズを構成しており、第2レンズ部が、焦点から放射状に延びる複数の光線群のうち、
複数の鉛直面それぞれに含まれる光線群が透過する複数のレンズ断面を含み、複数のレン
ズ断面は、それぞれ、当該レンズ断面を透過する光線群が、鉛直方向に関し、コリメート
された光線群となるように、当該レンズ断面の最終出射面の形状が調整されていることに
よるものである。
状の面(完全なシリンドリカル面)ではなく、その断面形状が変動する半円柱状の面、具
体的には、中間出射面と中間入射面との間の距離(又は光路長)に応じてその断面形状が
変動する半円柱状の面(シリンドリカル状の面といえる)となるが、その断面形状の変動
幅がごく僅かであるため、その断面形状が一様の半円柱状の面として視認される。
)、及び、キャンバー角が付与された最終出射面(円柱軸が水平方向に延びた半円柱状の
面、又は、平面形状の面)を含むレンズ体及びこれを備えた車両用灯具において、仮想鉛
直スクリーン上に形成される所定配光パターンが集光せずにボケるのを抑制することが可
能となる。
。
射面12a近傍に配置された光源14等を備え、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン
(車両前面から約25m前方に配置されている)上に、図11(a)等に示す上端縁にカ
ットオフラインCL1〜CL3を含むロービーム用配光パターンP1等を形成する車両用
前照灯として構成されている。
12の斜視図、図3(a)はレンズ体12の上面図、図3(b)は下面図、図3(c)は
側面図である。
た形状のレンズ体で、入射面12a、反射面12b、シェード12c、出射面12d及び
入射面12a近傍に配置された光学設計上の基準点Fを含んでいる。入射面12a、反射
面12b、シェード12c及び出射面12dは、第1基準軸AX1に沿ってこの順に配置
されている。レンズ体12の材質は、ポリカーボネイトであってもよいし、それ以外のア
クリル等の透明樹脂であってもよいし、ガラスであってもよい。
、基準点F)からの光の光路を表している。
こと、第2に、レンズ体12内部に取り込まれた光のうち出射面12dに向かって進行す
る直射光RayA及び反射面12bで内面反射された反射光RayBにより、出射面12
d(レンズ部)の焦点F12d近傍に形成される光度分布(光源像)を反転投影して、上端
縁にカットオフラインを含むロービーム用配光パターンを形成することである。
を表す図、図4(b)はレンズ体12内部に入射した光源14からの光(直射光RayA
)が集光する様子を表す図である。
る光源14(正確には、光学設計上の基準点F)からの光(図4(a)参照)が屈折して
レンズ体12内部に入射する面(例えば、光源14に向かって凸の自由曲面)で、レンズ
体12内部に入射した光源14からの光(直射光RayA)が、少なくとも鉛直方向に関
し、シェード12cに向かって第2基準軸AX2寄りに集光するように(図4(b)参照
)、その面形状が構成されている。第2基準軸AX2は、光源14の中心(正確には、基
準点F)とシェード12c近傍の点とを通過し、第1基準軸AX1に対して前方斜め下方
に向かって傾斜している(図1参照)。
ED光源(又は白色LD光源)等の半導体発光素子(図示せず)を備えている。半導体発
光素子の個数は、1以上であればよい。なお、光源14は、白色LED光源(又は白色L
D光源)等の半導体発光素子以外の光源であってもよい。光源14は、その発光面(図示
せず)を前方斜め下方に向けた姿勢、すなわち、当該光源14の光軸AX14が第2基準軸
AX2に一致した姿勢でレンズ体12の入射面12a近傍(基準点F近傍)に配置されて
いる。なお、光源14は、当該光源14の光軸AX14が第2基準軸AX2に一致していな
い姿勢(例えば、光源14の光軸AX14が水平方向に配置された姿勢)でレンズ体12の
入射面12a近傍(基準点F近傍)に配置されていてもよい。
面)から放出される光の指向特性はランバーシアンで、I(θ)=I0×cosθで表すこ
とができる。これは、光源14が放出する光の広がりを表している。但し、I(θ)は光
源14の光軸AX14から角度θ傾いた方向の光度を表し、I0は光軸AX14上の光度を表
している。光源14では、光軸AX14上(θ=0)の光度が最大となる。
である。
源14からの光(直射光RayA)が、シェード12cに向かって第1基準軸AX1寄り
に集光するように、その面形状が構成されている。なお、入射面12aは、図6に示すよ
うに、水平方向に関し、レンズ体12内部に入射した光源14からの光(直射光RayA
)が、基準軸AX1に対して平行な光となるように、その面形状が構成されていてもよい
。
、入射面12aの水平方向の曲率)を調整することで自在に調整することができる。
ための図である。
2aと光源14との間の距離を長くした場合(図7(a)参照)と比べ、光源像が小さく
なる。その結果、出射面12d(レンズ部)の焦点F12d近傍に形成される光度分布(及
びロービーム用配光パターン)の最大光度をより高くすることができる。
射面12aと光源14との間の距離を長くした場合(図7(a)参照)と比べ、レンズ体
12内部に取り込まれる光源14からの光が増加する(β>α)。その結果、高効率なレ
ンズ体となる。
の反射面である。反射面12bは、レンズ体12内部に入射した光源14からの光のうち
当該反射面12bに入射した光を全反射する反射面で、金属蒸着は用いていない。レンズ
体12内部に入射した光源14からの光のうち反射面12bに入射した光は、当該反射面
12bで内面反射されて出射面12dに向かい、出射面12dで屈折して路面方向に向か
う。すなわち、反射面12bで内面反射された反射光RayBがカットオフラインを境に
折り返されてカットオフライン以下の配光パターンに重畳される形となる。これにより、
ロービーム用配光パターンの上端縁にカットオフラインが形成される。
下方に向かって傾斜した平面形状の反射面であってもよい(図14(b)参照)。このよ
うに反射面12bを第1基準軸AX1に対して傾けて配置することの利点については後述
する。
4からの光の一部を遮光し、出射面12d(レンズ部)の焦点F12d近傍に、下端縁にシ
ェード12cによって規定されるカットオフラインに対応する辺を含む光度分布(光源像
)を形成することである。
に示した反射面12b(シェード12cを含む)を拡大した拡大斜視図、図9(c)は図
2(a)に示した反射面12b(シェード12cを含む)の上面図である。
オフラインに対応する辺e1、右水平カットオフラインに対応する辺e2、及び、左水平
カットオフラインと右水平カットオフラインとを接続する斜めカットオフラインに対応す
る辺e3を含んでいる。
の間の第1反射領域12b1、入射面12aの下端縁と右水平カットオフラインに対応す
る辺e2との間の第2反射領域12b2、及び、第1反射領域12b1と第2反射領域1
2b2との間の第3反射領域12b3を含んでいる。
る辺e1に近づくに従って徐々に上方に湾曲しており、一方、第2反射領域12b2は、
入射面12aの下端縁から前方に向かって水平方向に延びている。
トオフラインに対応する辺e2より一段高い位置に配置されている(右側通行の場合)。
もちろん、左水平カットオフラインに対応する辺e1は、鉛直方向に関し、右水平カット
オフラインに対応する辺e2より一段低い位置に配置されていてもよい(左側通行の場合
)。
る溝部、右水平カットオフラインに対応する溝部、及び、左水平カットオフラインと右水
平カットオフラインとを接続する斜めカットオフラインに対応する溝部を含む溝部を形成
することで形成することもできる。
。シェード12cは、側面視において、反射面12bの先端部から上方に向かって延びて
いてもよいし(図10(a)参照)、前方斜め上方に向かって延びていてもよいし(図1
0(b)参照)、前方斜め上方に向かって湾曲して延びていてもよい(図10(c)参照
)。シェード12cは、これらに限らず、レンズ体12内部に入射する光源14からの光
の一部を、出射面12dに向かって進行しないように遮光する形状であれば如何なる形状
であってもよい。なお、遮光された光は、他の配光や導光に用いてもよい。
うち出射面12dに向かって進行する直射光RayA及び反射面12bで内面反射された
後、出射面12dに向かって進行する反射光RayBが出射する面(例えば、前方に向か
って凸の凸面)で、シェード12c近傍(例えば、シェード12cの左右方向の中心近傍
)に焦点F12dが設定されたレンズ部として構成されている。出射面12dは、当該出射
面12dに向かって進行する直射光RayA及び反射光RayBにより、出射面12d(
レンズ部)の焦点F12d近傍に形成される光度分布(光源像)を反転投影して、上端縁に
カットオフラインを含むロービーム用配光パターンを形成する。
ード12cと出射面12dとの間の距離(焦点距離)を短くした場合と比べ、光源像が小さ
くなる。その結果、出射面12d(レンズ部)の焦点F12d近傍に形成される光度分布(
及びロービーム用配光パターン)の最大光度をより高くすることができる。
、出射面12dと光源14(又はシェード12c)との間の距離を長くした場合と比べ、
出射面12dに取り込まれる直射光RayA及び反射光Bが増加する。その結果、効率が
増加する。
の面形状を調整することで自在に調整することができる。
縁から前方斜め下方に向けて延びた傾斜面とされている。なお、反射面12bの先端縁と
出射面12dの下端縁とを接続する面は、これに限らず、出射面12dに向かって進行す
る直射光RayA及び反射光RayBを遮らない面であれば如何なる面であってもよい。
同様に、入射面12aの上端縁と出射面12dの上端縁とを接続する面は、入射面12a
の上端縁と出射面12dの上端縁との間で水平方向に延びた平面形状の面とされている。
なお、入射面12aの上端縁と出射面12dの上端縁とを接続する面は、これに限らず、
出射面12dに向かって進行する直射光RayA及び反射光RayBを遮らない面であれ
ば如何なる面であってもよい。
は、図1に示すように、鉛直方向に関し、シェード12cに向かって第2基準軸AX2寄
りに集光する(例えば、シェード12cの中心に集光する)。そして、入射面12aの面
形状が図5に示すように構成されている場合、入射面12aからレンズ体内部に入射した
光は、図5に示すように、水平方向に関し、シェード12cに向かって第1基準軸AX1
寄りに集光する(例えば、シェード12cの中心に集光する)。
内面反射された反射光RayBは、出射面12dに向かって進行し、出射面12dから出
射する。その際、出射面12dに向かって進行する直射光RayA及び反射光RayBに
より、出射面12d(レンズ部)の焦点F12d近傍に、下端縁にシェード12cによって
規定されるカットオフラインに対応する辺を含む光度分布(光源像)が形成される。そし
て、出射面12dは、この光度分布を反転投影して、仮想鉛直スクリーン上に、図11(
a)に示す上端縁にカットオフラインを含むロービーム用配光パターンP1を形成する。
ものとなる。これは、光源14が、当該光源14の光軸AX14が第2基準軸AX2に一致
した姿勢でレンズ体12の入射面12a近傍(基準点F近傍)に配置されていること、そ
して、相対強度(光度)が高い光軸AX14上の光(直射光)が、シェード12cに向かっ
て第2基準軸AX2寄りに集光する(例えば、シェード12cの中心に集光する)ことに
よるものである。
で、図11(b)に示すように、水平方向に拡散したロービーム用配光パターンP2を形
成することもできる。
大きくすることで、ロービーム用配光パターンP1、P2の下端縁を下方に延ばすことが
できる。
らレンズ体12内部に入射した光は、図6に示すように、水平方向に関し、第1基準軸A
X1に対して平行な光となる。
反射面12bで内面反射された反射光RayBは、出射面12dに向かって進行し、出射
面12dから出射する。その際、出射面12dに向かって進行する直射光RayA及び反
射光RayBにより、出射面12d(レンズ部)の焦点F12d近傍に、下端縁にシェード
12cによって規定されるカットオフラインCL1〜CL3に対応する辺を含む光度分布
(光源像)が形成される。そして、出射面12dは、この光度分布を反転投影して、仮想
鉛直スクリーン上に、図11(c)に示す上端縁にカットオフラインCL1〜CL3を含
むロービーム用配光パターンP3を形成する。図11(c)に示すロービーム用配光パタ
ーンP3は、水平方向に関し集光されない分、図11(a)に示すロービーム用配光パタ
ーンP1より水平方向に関し拡散されたものとなる。
パターンとの関係について説明する。
めの図である。
光源の外形形状と同様(光源14の外形形状と相似型で光源像として大きい)のものとな
る。
の外形形状は、下端縁にシェード12cによって規定されるカットオフラインCL1〜C
L3に対応する辺e1、e2、e3を含むものとなる。この光源像ICs3は、出射面12
d(レンズ部)の作用により反転して、上端縁にシェード12cによって規定されるカッ
トオフラインCL1〜CL3に対応する辺e1、e2、e3を含むものとなる。
縁にシェード12cによって規定されるカットオフラインCL1〜CL3に対応する辺e
1、e2、e3を含む光源像に基づいて形成されるため、上端縁に明瞭なカットオフライ
ンCL1、CL2、CL3を含むものとなる。
反射面12bを水平方向に配置する場合と対比して説明する。
を達成することができる点である。
面12bで内面反射された反射光RayB´は、出射面12dに入射しない方向に進行す
る迷光RayB´となる。その結果、効率が低下する。
傾けて配置した場合、反射面12bで内面反射され、出射面12dに向かって進行する反
射光RayBが増加し、出射面12dが取り込む光(反射面12bで内面反射された反射
光)が増加する。その結果、反射面12bを水平方向に配置する場合と比べ、迷光の減少
・高効率化を達成することができる。
対して5°傾けて配置した場合、効率が33.8%増加し、10°傾けて配置した場合、
効率が60%増加した。
を達成することができる点である。
面12bで内面反射された反射光RayB´は、出射面12dに入射しない方向に進行す
る迷光RayB´となる。出射面12dは、これを図14(a)に示すように上方に延ば
すことで迷光RayB´を取り込むことができるが、上方に延ばす分、出射面12dが大
型化する。
傾けて配置した場合、出射面12dは、これを上方に延ばすことなくより多くの光(反射
面12bで内面反射された反射光RayB)を取り込むことができる。その結果、反射面
12bを水平方向に配置する場合と比べ、出射面12d(ひいてはレンズ体12)の小型
化を達成することができる。
対して5°傾けて配置した場合、図14(b)に示す高さA(出射面12dから出射する
光の鉛直方向の高さ)が、図14(a)に示す場合と比べ8%減少し、10°傾けて配置
した場合、図14(b)に示す高さAが、図14(a)に示す場合と比べ18.1%減少
した。
に入射した光源14からの光を、少なくとも鉛直方向に関し、シェード12cに向かって
第2基準軸AX2寄りに集光させることの利点について、第2基準軸AX2を水平方向に
配置し、レンズ体12内部に入射した光源14からの光を、少なくとも鉛直方向に関し、
シェード12cに向かって第2基準軸AX2寄りに集光させる場合と対比して説明する。
14からの光を、少なくとも鉛直方向に関し、シェード12cに向かって第2基準軸AX
2寄りに集光させる場合と比べ、迷光の減少・高効率化を達成することができる点である
。
体12内部に入射した光源14からの光を、少なくとも鉛直方向に関し、シェード12c
に向かって第2基準軸AX2寄りに集光させた場合、レンズ体12内部に入射した光源1
4からの光の多くがシェード12cで遮光される。その結果、効率が大幅に低下する。ま
た、図15(a)において、反射面12bに相当する反射面を追加したとしてもと、当該
反射面で内面反射された反射光が、出射面12dに入射しない方向に進行する迷光となる
。
して傾けて配置し、レンズ体12内部に入射した光源14からの光を、少なくとも鉛直方
向に関し、シェード12cに向かって第2基準軸AX2寄りに集光させた場合、出射面1
2dが取り込む光(反射面12bで内面反射された反射光RayB)が増加する。その結
果、第2基準軸AX2を水平方向に配置し、レンズ体12内部に入射した光源14からの
光を、少なくとも鉛直方向に関し、シェード12cに向かって第2基準軸AX2寄りに集
光させる場合と比べ、迷光の減少・高効率化を達成することができる。
着による反射面を省略したレンズ体12及びこれを用いた車両用灯具10を提供すること
ができる。第2に、光源14で発生した熱に起因して、レンズ体12が融解したり、光源
14出力が低下するのを抑制することができるレンズ体12及びこれを用いた車両用灯具
10を提供することができる。
4からの光が、金属蒸着による反射面ではなく、入射面12aでの屈折及び反射面12b
での内面反射により制御されることによるものである。
るのを抑制することができるのは、入射面12aがレンズ体12の後端部に形成されてお
り、かつ、光源14がレンズ体12の外部(すなわち、レンズ体12の入射面12aから
離間した位置)に配置されることによるものである。
。
面図、図17(b)は光源14からの光がレンズ体12A内部を進行する様子を表す図で
ある。
両者は主に次の点で相違する。
の集光を主にレンズ体12の最終的な出射面である出射面12dが担当していたのに対し
て、本実施形態の車両用灯具10Aにおいては、水平方向の集光を主に第1レンズ部12
A1の第1出射面12A1aが担当し、鉛直方向の集光を主にレンズ体12Aの最終的な
出射面である第2レンズ部12A2の第2出射面12A2bが担当している点。すなわち
、本実施形態の車両用灯具10Aにおいては、「集光機能を分解する」という考え方を採
っている点。
の集光を担当するため、レンズ体12の最終的な出射面である出射面12dを半球状の面
(半球状の屈折面)として構成していた(図2(a)参照)のに対して、本実施形態の車
両用灯具10Aにおいては、水平方向の集光を担当するため、第1レンズ部12A1の第
1出射面12A1aを鉛直方向に延びる半円柱状の面(半円柱状の屈折面)として構成し
(図23参照)、かつ、鉛直方向の集光を担当するため、レンズ体12Aの最終的な出射
面である第2レンズ部12A2の第2出射面12A2bを水平方向に延びる半円柱状の面
(半円柱状の屈折面)として構成した(図23参照)点。
面である出射面12dが半球状の面(半円柱状の屈折面)として構成されている結果、複
数の車両用灯具10(複数のレンズ体12)を一列に配置(図18参照)しても、点が連
続する外観となり、所定方向にライン状に延びる一体感のある見栄えの車両用灯具(レン
ズ結合体)を構成することができないのに対して、本実施形態の車両用灯具10Aにおい
ては、レンズ体12Aの最終的な出射面である第2出射面12A2bが水平方向に延びる
半円柱状の面(半円柱状の屈折面)として構成されている結果、複数の車両用灯具10A
(複数のレンズ体12A)を一列に配置(図19(a)及び図19(b)参照)すること
で、水平方向にライン状に延びる一体感のある見栄えの車両用灯具(レンズ結合体16)
を構成することができる点。なお、図18は、複数の第1実施形態の車両用灯具10(複
数のレンズ体12)を一列に配置した様子を表す上面図である。
施形態の車両用灯具10との相違点を中心に説明し、上記第1実施形態の車両用灯具10
と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2を含み、光源14からの光が、第1レンズ
部12A1の第1入射面12aから第1レンズ部12A1内部に入射して第1レンズ部1
2A1のシェード12cによって一部遮光された後、第1レンズ部12A1の第1出射面
12A1aから出射し、さらに、第2レンズ部12A2の第2入射面12A2aから第2
レンズ部12A2内部に入射して第2レンズ部12A2の第2出射面12A2bから出射
して前方に照射されることにより、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面か
ら約25m前方に配置されている)上に、図20(a)等に示す上端縁にシェード12c
によって規定されるカットオフラインCL1〜CL3を含むロービーム用配光パターンP
1a等(本発明の所定配光パターンに相当)を形成するように構成されたレンズ体12A
を備えた車両用前照灯として構成されている。
1(c)は下面図である。図22は第1入射面12aの一例(横断面図)、図23は第2
実施形態のレンズ体12A(第1出射面12A1a、第2入射面12A2a及び第2出射
面12A2b)について説明するための斜視図である。
向に延びる第1基準軸AXに沿って延びた形状のレンズ体で、第1レンズ部12A1、第
2レンズ部12A2、及び、第1レンズ部12A1と第2レンズ部12A2とを連結した
連結部12A3を含んでいる。
射面12A1a及び第1入射面12a近傍に配置された光学設計上の基準点Fを含んでい
る。第2レンズ部12A2は、第2入射面12A2a及び第2出射面12A2bを含んで
いる。第1入射面12a、反射面12b、シェード12c、第1出射面12A1a、第2
入射面12A2a及び第2出射面12A2bは、第1基準軸AX1に沿ってこの順に配置
されている。
ている。
部において、第1出射面12A1a、第2入射面12A2a及び連結部12A3で囲まれ
(それ以外が開放され)た空間Sが形成された状態で連結している。
、固化させることにより(射出成形により)一体的に成形されている。
型により形成される。この金型をスムーズに抜くため、第1出射面12A1a及び第2入
射面12A2aには、それぞれ、抜き角α、β(抜き勾配とも称される。2°以上が望ま
しい)が設定されている。これにより、成形時に上下抜きでの型抜きが可能となり、レン
ズ体12(及び後述のレンズ結合体16)を、一度の型抜きで(スライドを使用すること
なく)安価に製造することができる。なお、レンズ体12Aの材料は、ポリカーボネイト
やアクリル等の透明樹脂以外のガラスであってもよい。
a近傍に配置される光源14(正確には、光学設計上の基準点F)からの光が屈折して第
1レンズ部12A1内部に入射する面(例えば、光源14に向かって凸の自由曲面)で、
第1レンズ部12A1内部に入射した光源14からの光が、鉛直方向に関し、シェード1
2cに向かって第2基準軸AX2寄りに集光し(図17(b)参照)、かつ、水平方向に
関し、シェード12cに向かって第1基準軸AX1寄りに集光する(図22参照)ように
、その面形状が構成されている。第1基準軸AXは、シェード12c近傍の点(例えば、
焦点F12A4)を通過し、車両前後方向に延びている。第2基準軸AX2は、光源14の中
心(正確には、基準点F)とシェード12c近傍の点(例えば、焦点F12A4)とを通過し
、かつ、第1基準軸AX1に対して前方斜め下方に向かって傾斜している。なお、第1入
射面12aは、第1レンズ部12A1内部に入射した光源14からの光が、水平方向に関
し、基準軸AX1に対して平行な光となる(図6参照)ように、その面形状が構成されて
いてもよい。
すなわち、第1レンズ部12A1内部に入射した光源14からの光のうち第1出射面12
A1aに向かって進行する直射光及び反射面12bで内面反射された後、第1出射面12
A1aに向かって進行する反射光を水平方向(本発明の第1方向に相当)に関し集光させ
る面である。具体的には、図23に示すように、その円柱軸が鉛直方向に延びた半円柱状
の面として構成されている。第1出射面12A1aの焦線は、シェード12c近傍におい
て鉛直方向に延びている。
A1aから出射した光源14からの光が第2レンズ部12A2内部に入射する面で、例え
ば、平面形状の面として構成されている。もちろん、これに限らず、第2入射面12A2
aは、曲面形状の面として構成されていてもよい。
鉛直方向(本発明の第2方向に相当)に関し集光させる面である。具体的には、図23に
示すように、その円柱軸が水平方向に延びた半円柱状の面として構成されている。第2出
射面12A2bの焦線は、シェード12c近傍において水平方向に延びている。
び第2出射面12A2b)からなるレンズ12A4の焦点F12A4は、上記第1実施形態の
出射面12dの焦点F12dと同様、シェード12c近傍(例えば、シェード12cの左右
方向の中心近傍)に設定されている。このレンズ12A4は、上記第1実施形態の出射面
12dと同様、第1レンズ部12A1内部に入射した光源14からの光、すなわち、第1
レンズ部12A1内部に入射した光源14からの光のうち第1出射面12A1aに向かっ
て進行する直射光及び反射面12bで内面反射された後、第1出射面12A1aに向かっ
て進行する反射光により、当該レンズ12A4の焦点F12A4近傍に形成される光度分布(
光源像)を反転投影して、仮想鉛直スクリーン上に、図20(a)等に示す上端縁にカッ
トオフラインCL1〜CL3を含むロービーム用配光パターンP1a等を形成する。
1a及び第2入射面12A2aに抜き角α、βが設定されているため、実際には、次のよ
うに調整されている。
れぞれの法線を説明するための図である。
ている場合、図24に示すように、第1出射面12A1a及び第2入射面12A2aそれ
ぞれの中心を通る法線N12A1a、N12A2aは、水平に対して傾く。この場合、第2出射面1
2A2bの中心を通る法線N12A2bが水平方向に延びていると、第2出射面12A2bか
ら出射する光源14からの光は、水平に対して斜め上向きに進行する光となり、グレアの
原因となる恐れがある。
る光源14からの光が、第1基準軸AX1に対して平行な光となるようにその面形状が調
整されている。例えば、第2出射面12A2bは、当該第2出射面12A2bから出射す
る光源14からの光が、第1基準軸AX1に対して平行な光となるように、その法線N12
A2bが前方斜め上方に向かって傾斜した面形状に調整されている。この調整は、最終的に
、第1出射面12A1a及び第2レンズ部12A2(第2入射面12A2a及び第2出射
面12A2b)からなるレンズ12A4の焦点F12A4をシェード12c位置付近に合わせ
るための調整である。図24中の先端に矢印が付いた線は、レンズ体12A内部に入射し
た光源14(正確には、基準点F)からの光の光路を表している。
bの先端縁から前方斜め下方に向けて延びた傾斜面とされているが、これに限らず、第2
出射面12A2bに向かって進行する光源14からの光を遮らない面であれば如何なる面
であってもよい。同様に、レンズ体12Aの上面、すなわち、第1入射面12aの上端縁
と第2出射面12A2bの上端縁とを接続する面は、略水平方向に延びた面とされている
が、これに限らず、第2出射面12A2bに向かって進行する光源14からの光を遮らな
い面であれば如何なる面であってもよい。同様に、レンズ体12Aの両側面、すなわち、
第1入射面12aの左右端縁と第2出射面12A2bの左右端縁とを接続する面は、第1
入射面12aに向かうに従ってテーパー状に狭まる傾斜面とされている(図21(a)参
照)が、これに限らず、第2出射面12A2bに向かって進行する光源14からの光を遮
らない面であれば如何なる面であってもよい。
17(b)に示すように、第1レンズ部12A1の第1入射面12aから第1レンズ部1
2A1内部に入射して第1レンズ部12A1のシェード12cによって一部遮光された後
、第1レンズ部12A1の第1出射面12A1aから出射する。その際、第1出射面12
A1aから出射する光源14からの光は、第1出射面12A1aの作用により、水平方向
に関し集光される(図22参照。鉛直方向に関し集光されない又はほとんど集光されない
)。そして、第1出射面12A1aから出射した光源14からの光は、空間Sを通過して
、さらに、第2レンズ部12A2の第2入射面12A2aから第2レンズ部12A2内部
に入射して第2レンズ部12A2の第2出射面12A2bから出射して前方に照射される
。その際、第2出射面12A2bから出射する光源14からの光は、第2出射面12A2
bの作用により、鉛直方向に関し集光される(図17(b)参照。水平方向に関し集光さ
れない又はほとんど集光されない)。以上により、仮想鉛直スクリーン上に、図20(a
)等に示す上端縁にシェード12cによって規定されるカットオフラインCL1〜CL3
を含むロービーム用配光パターンP1a等(本発明の所定配光パターンに相当)が形成さ
れる。
れたものとなる。これは、光源14が、当該光源14の光軸AX14が第2基準軸AX2に
一致した姿勢でレンズ体12Aの入射面12a近傍(基準点F近傍)に配置されているこ
と、そして、相対強度(光度)が高い光軸AX14上の光(直射光)が、シェード12cに
向かって第2基準軸AX2寄りに集光する(例えば、シェード12cの中心に集光する)
ことによるものである。
12A1a及び/又は第2出射面12A2bの面形状(例えば、曲率)を調整することで
、図20(a)〜図20(c)に示すように、自在に調整することができる。例えば、ロ
ービーム用配光パターンの水平方向の拡散の程度は、第1出射面12A1aの面形状(例
えば、曲率)を調整することで自在に調整することができる。同様に、ロービーム用配光
パターンの鉛直方向の拡散の程度は、第2出射面12A2bの面形状(例えば、曲率)を
調整することで自在に調整することができる。
平方向に一列に配置した様子を表す正面図、図19(b)は上面図である。
数含んでいる。レンズ結合体16(複数のレンズ体12A)は、金型に、ポリカーボネイ
トやアクリル等の透明樹脂を注入し、冷却、固化させることにより一体的に成形(射出成
形)されている。複数のレンズ体12Aそれぞれの第2出射面12A2bは、互いに隣接
した状態で水平方向に一列に配置されて、水平方向にライン状に延びる一体感のある見栄
えの半円柱状の出射面群を構成している。
る見栄えの車両用灯具を構成することができる。なお、レンズ結合体16は、複数のレン
ズ体12を物理的に分離した状態で成形し、レンズホルダ等の保持部材(図示せず)によ
って連結(保持)することで構成してもよい。
次の効果を奏することができる。
(レンズ結合体16)及びこれを用いた車両用灯具10Aを提供することができる。第2
に、最終的な出射面である第2出射面12A2bが半円柱状の面(水平方向に延びた半円
柱状の屈折面)であるにもかかわらず、水平方向及び鉛直方向に集光したロービーム用配
光パターンP1a等を形成することができるレンズ体12A(レンズ結合体16)及びこ
れを用いた車両用灯具10A)を提供することができる。
射面である第2出射面12A2bが半円柱状の面(水平方向に延びた半円柱状の屈折面)
として構成されていることによるものである。
状の屈折面)であるにもかかわらず、水平方向及び鉛直方向に集光したロービーム用配光
パターンP1a等を形成することができるのは、水平方向の集光を主に第1レンズ部12
A1の第1出射面12A1a(鉛直方向に延びた半円柱状の屈折面)が担当し、鉛直方向
の集光を主にレンズ体12Aの最終的な出射面である第2レンズ部12A2の第2出射面
12A2b(水平方向に延びた半円柱状の屈折面)が担当することによるものである。す
なわち、集光機能を分解したことによるものである。
α、βが設定されているにもかかわらず、最終的な出射面である第2出射面12A2bか
ら出射する光源14からの光が、第1基準軸AX1に対して平行な光となる、車両用灯具
に適したレンズ体12A(レンズ結合体16)及びこれを用いた車両用灯具10Aを提供
することができる。
いて説明する図である。
ズ部12A2とを物理的に分離した状態で成形し、レンズホルダ等の保持部材18によっ
て両者を連結(保持)することで構成されている。第1出射面12A1a及び第2入射面
12A2aは、抜き角α、βが設定されておらず、それぞれ、基準軸AX1に直交する平
面形状(又は曲面形状)の面とされている。
略することができる。
1出射面12A1a、第2入射面12A2a及び第2出射面12A2b)について説明す
るための斜視図である。
12A2b)とを入れ替えたものに相当する。
A1aから出射する光源14からの光を鉛直方向(本発明の第1方向に相当)に関し集光
させる面である。具体的には、図26に示すように、その円柱軸が水平方向に延びた半円
柱状の面として構成されている。この場合、第1出射面12A1aの焦線は、シェード1
2c近傍において水平方向に延びている。また、本変形例のレンズ体12Cの第2出射面
12A2bは、当該第2出射面12A2bから出射する光源14からの光を水平方向(本
発明の第2方向に相当)に関し集光させる面である。具体的には、図26に示すように、
その円柱軸が鉛直方向に延びた半円柱状の面として構成されている。この場合、第2出射
面12A2bの焦線は、シェード12c近傍において鉛直方向に延びている。
射面12A2a及び第2出射面12A2b)からなるレンズ12A4の焦点F12A4は、上
記第2実施形態と同様、シェード12c近傍(例えば、シェード12cの左右方向の中心
近傍)に設定されている。
した様子を表す正面図である。
ズ結合体16C(複数のレンズ体12C)は、金型に、ポリカーボネイトやアクリル等の
透明樹脂を注入し、冷却、固化させることにより一体的に成形(射出成形)されている。
複数のレンズ体12Cそれぞれの第2出射面12A2bは、互いに隣接した状態で鉛直方
向に一列に配置されて、鉛直方向にライン状に延びる一体感のある見栄えの半円柱状の出
射面群を構成している。
ある見栄えの車両用灯具10Cを構成することができる。なお、レンズ結合体16Cは、
複数のレンズ体12Cを物理的に分離した状態で成形し、レンズホルダ等の保持部材(図
示せず)によって連結(保持)することで構成してもよい。
体12C(レンズ結合体16C)及びこれを用いた車両用灯具10Cを提供することがで
きる。第2に、最終的な出射面である第2出射面12A2bが半円柱状の面(鉛直方向に
延びた半円柱状の屈折面)であるにもかかわらず、水平方向及び鉛直方向に集光したロー
ビーム用配光パターンP1a等を形成することができるレンズ体12C(レンズ結合体1
6C)及びこれを用いた車両用灯具10Cを提供することができる。
射面である第2出射面12A2bが半円柱状の面(鉛直方向に延びた半円柱状の屈折面)
として構成されていることによるものである。
状の屈折面)であるにもかかわらず、水平方向及び鉛直方向に集光したロービーム用配光
パターンP1a等を形成することができるのは、鉛直方向の集光を主に第1レンズ部12
A1の第1出射面12A1a(水平方向に延びた半円柱状の屈折面)が担当し、水平方向
の集光を主にレンズ体12Aの最終的な出射面である第2レンズ部12A2の第2出射面
12A2b(鉛直方向に延びた半円柱状の屈折面)が担当することによるものである。す
なわち、集光機能を分解したことによるものである。
態の車両用灯具10に限らず、最終的な出射面が半球状の面(半球状の屈折面)である、
あらゆる車両用灯具(例えば、背景技術で説明した特開2005−228502号公報に
記載の車両用灯具)に適用することができる。以下、この点を、第3実施形態、第4実施
形態を用いて説明する。
う考え方を適用したダイレクトプロジェクション型の車両用灯具20について説明する。
以下、上記第2実施形態の車両用灯具10Aと同一の構成については同一の符号を付して
その説明を省略する。
ション型の車両用灯具20の概略図である。
、光源14、シェード22、第1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2を含み、光
源14からの光が、シェード22によって一部遮光された後、第1レンズ部12A1の第
1入射面12A1bから第1レンズ部12A1内部に入射して第1レンズ部12A1の第
1出射面12A1aから出射し、さらに、第2レンズ部12A2の第2入射面12A2a
から第2レンズ部12A2内部に入射して第2レンズ部12A2の第2出射面12A2b
から出射して前方に照射されることにより、仮想鉛直スクリーン上に、図20(a)等に
示す上端縁にシェード22によって規定されるカットオフラインCL1〜CL3を含むロ
ービーム用配光パターンP1a等(本発明の所定配光パターンに相当)を形成するように
構成されたレンズ体を備えた車両用前照灯として構成されている。
ダイレクトプロジェクション型の車両用灯具において用いられる凸レンズ(最終的な出射
面が半球状の面である凸レンズ)を、第1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2で
置き換えたものに相当する。第1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2からなるレ
ンズ12A5の焦点F12A5は、光源14の前方に当該光源14(発光面)の一部を覆った
状態で配置されたシェード22の上端縁近傍に設定されている。なお、第1入射面12A
1bは、上記第2実施形態とは異なり、基準軸AX1に直交する平面形状(又は曲面形状
)の面とされている。
部遮光された後、第1レンズ部12A1の第1入射面12A1bから第1レンズ部12A
1内部に入射して第1レンズ部12A1の第1出射面12A1aから出射する。その際、
第1出射面12A1aから出射する光源14からの光は、第1出射面12A1aの作用に
より、水平方向に関し集光される(鉛直方向に関し集光されない又はほとんど集光されな
い)。そして、第1出射面12A1aから出射した光源14からの光は、空間Sを通過し
て、さらに、第2レンズ部12A2の第2入射面12A2aから第2レンズ部12A2内
部に入射して第2レンズ部12A2の第2出射面12A2bから出射して前方に照射され
る。その際、第2出射面12A2bから出射する光源14からの光は、第2出射面12A
2bの作用により、鉛直方向に関し集光される(水平方向に関し集光されない又はほとん
ど集光されない)。以上により、仮想鉛直スクリーン上に、図20(a)等に示す上端縁
にシェード22によって規定されるカットオフラインCL1〜CL3を含むロービーム用
配光パターンP1a等(本発明の所定配光パターンに相当)が形成される。
2A2a、12A2bを調整することで、仮想鉛直スクリーン上に、図29に示すハイビ
ーム用配光パターンPHiを形成する車両用灯具を構成することができる。この場合、光源
14からの光は、第1レンズ部12A1の第1入射面12A1bから第1レンズ部12A
1内部に入射して第1レンズ部12A1の第1出射面12A1aから出射する。その際、
第1出射面12A1aから出射した光源14からの光は、第1出射面12A1aの作用に
より、水平方向に関し集光される(鉛直方向に関し集光されない又はほとんど集光されな
い)。そして、第1出射面12A1aから出射した光源14からの光は、空間Sを通過し
て、さらに、第2レンズ部12A2の第2入射面12A2aから第2レンズ部12A2内
部に入射して第2レンズ部12A2の第2出射面12A2bから出射して前方に照射され
る。その際、第2出射面12A2bから出射した光源14からの光は、第2出射面12A
2bの作用により、鉛直方向に関し集光される(水平方向に関し集光されない又はほとん
ど集光されない)。以上により、仮想鉛直スクリーン上に、図29に例示するハイビーム
用配光パターンPHiが形成される。図29は、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(
車両前面から約25m前方に配置されている)上に形成されるハイビーム用配光パターン
PHiの例である。
う考え方を適用したプロジェクタ型の車両用灯具30について説明する。以下、上記第2
実施形態の車両用灯具10Aと同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略
する。
用灯具30の概略図である。
フレクタ32(楕円系反射面)、シェード34、第1レンズ部12A1及び第2レンズ部
12A2を含み、光源14からの光が、リフレクタ32で反射され、シェード34によっ
て一部遮光された後、第1レンズ部12A1の第1入射面12A1bから第1レンズ部1
2A1内部に入射して第1レンズ部12A1の第1出射面12A1aから出射し、さらに
、第2レンズ部12A2の第2入射面12A2aから第2レンズ部12A2内部に入射し
て第2レンズ部12A2の第2出射面12A2bから出射して前方に照射されることによ
り、仮想鉛直スクリーン上に、上端縁にシェード34によって規定されるカットオフライ
ンCL1〜CL3を含むロービーム用配光パターンP1a等(本発明の所定配光パターン
に相当)を形成するように構成されたレンズ体を備えた車両用前照灯として構成されてい
る。
の車両用灯具において用いられる凸レンズ(最終的な出射面が半球状の面である凸レンズ
)を、第1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2で置き換えたものに相当する。シ
ェード34は、第1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2からなるレンズ12A5
の焦点F12A5近傍から後方に向かって略水平に延びたミラー面として構成されている。第
1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2からなるレンズ12A5の焦点F12A5は、
シェード34の先端縁近傍に設定されている。また、リフレクタ32(楕円系反射面)の
第1焦点F1は光源14近傍に設定され、かつ、第2焦点F2は第1レンズ部12A1及
び第2レンズ部12A2からなるレンズ12A5の焦点F12A5と略一致している。なお、
第1入射面12A1bは、上記第2実施形態とは異なり、基準軸AX1に直交する平面形
状(又は曲面形状)の面とされている。
れ、シェード34によって一部遮光された後、第1レンズ部12A1の第1入射面12A
1bから第1レンズ部12A1内部に入射して第1レンズ部12A1の第1出射面12A
1aから出射する。その際、第1出射面12A1aから出射する光源14からの光は、第
1出射面12A1aの作用により、水平方向に関し集光される(鉛直方向に関し集光され
ない又はほとんど集光されない)。そして、第1出射面12A1aから出射した光源14
からの光は、空間Sを通過して、さらに、第2レンズ部12A2の第2入射面12A2a
から第2レンズ部12A2内部に入射して第2レンズ部12A2の第2出射面12A2b
から出射して前方に照射される。その際、第2出射面12A2bから出射する光源14か
らの光は、第2出射面12A2bの作用により、鉛直方向に関し集光される(水平方向に
関し集光されない又はほとんど集光されない)。以上により、仮想鉛直スクリーン上に、
図20(a)等に示す上端縁にシェード34によって規定されるカットオフラインCL1
〜CL3を含むロービーム用配光パターンP1a等(本発明の所定配光パターンに相当)
が形成される。
等を調整することで、仮想鉛直スクリーン上に、図29に示すハイビーム用配光パターン
PHiを形成する車両用前照灯を構成することができる。この場合、光源14からの光は、
リフレクタ32で反射され、第1レンズ部12A1の第1入射面12A1bから第1レン
ズ部12A1内部に入射して第1レンズ部12A1の第1出射面12A1aから出射する
。その際、第1出射面12A1aから出射する光源14からの光は、第1出射面12A1
aの作用により、水平方向に関し集光される(鉛直方向に関し集光されない又はほとんど
集光されない)。そして、第1出射面12A1aから出射した光源14からの光は、空間
Sを通過して、さらに、第2レンズ部12A2の第2入射面12A2aから第2レンズ部
12A2内部に入射して第2レンズ部12A2の第2出射面12A2bから出射して前方
に照射される。その際、第2出射面12A2bから出射した光源14からの光は、第2出
射面12A2bの作用により、鉛直方向に関し集光される(水平方向に関し集光されない
又はほとんど集光されない)。以上により、仮想鉛直スクリーン上に、図29に例示する
ハイビーム用配光パターンPHiが形成される。
面を参照しながら説明する。
)、図31(b)は上面図(主要光学面のみ)、図31(c)は車両用灯具10Dにより
形成されるロービーム用配光パターンの例である。図31(d)〜図31(f)は比較例
で、図31(d)はキャンバー角が付与されていない第2実施形態の車両用灯具10Aの
側面図(主要光学面のみ)、図31(e)は上面図(主要光学面のみ)、図31(f)は
第2実施形態の車両用灯具10Aにより形成されるロービーム用配光パターンの例である
。図32は、キャンバー角を付与した場合の問題点を説明するための上面図(主要光学面
のみ)である。
両用灯具10Aの第2レンズ部12A2を、上面視で、第1基準軸AX1に対して傾けた
もの、すなわち、上記第2実施形態の車両用灯具10Aの第2出射面12A2bを、上面
視で、第1基準軸AX1に対して所定角度傾斜した方向に延びた半円柱状の面として構成
したもの(すなわち、キャンバー角θ1(例えば、θ1=30°)を付与したもの)に相
当する。
は、図32に示すように、第1出射面12A1aと第2入射面12A2aとの間の間隔が
、第1基準軸AX1の両側(図32中矢印B及びC参照)で異なることとなり、第1出射
面12A1aのB位置から出射する光の焦点位置FBとC位置から出射する光の焦点位置
FCが大幅にずれる結果、図33に示すように、仮想鉛直スクリーン上に形成されるロー
ビーム用配光パターンのうち、第1出射面12A1aと第2入射面12A2aとの間の間
隔が広くなる側(図33中右側)が集光せずにボケることが判明した。
)中の先端に矢印が付いた線は、第1出射面12A1a(B位置)に対してある入射角で
入射する光Ray1Bが辿る光路を表している。図34(b)は図32に示すC位置にお
ける断面図(主要光学面のみ)で、図34(b)中の先端に矢印が付いた線は、第1出射
面12A1a(C位置)に対して図34(a)に示したのと同一の入射角で入射する光R
ay1Cが辿る光路を表している。なお、説明の便宜のため、図34(a)、図34(b
)では、抜き角が設定されていない状態で第1出射面12A1a及び第2入射面12A2
aを描いてあるが、抜き角が設定されている場合も同様である。
射面12A1aと第2入射面12A2aとの間の間隔が広い。そのため、光Ray1Cの
第2入射面12A2aに対する入射位置が図34(a)に示す光Ray1Bの第2入射面
12A2aに対する入射位置より下方となり、この下方の入射位置から入射する光Ray
1Cが、図34(b)に示すように、水平に対して上向きに向かう。その結果、上記ボケ
が発生する。
面形状を調整することで上記ボケが改善されて、ロービーム用配光パターンが全体的に集
光する(図31(c)参照)ことを見出した。
の面であって、ロービーム用配光パターンが全体的に集光する(図31(c)参照)よう
にその面形状が調整されている。この調整は、ずれた焦点位置FB、FC等をシェード12
c位置付近に合わせるための調整で、所定のシミュレーションソフトウエアを用いて行わ
れる。図35(a)は第5実施形態の車両用灯具10Dの斜視図(主要光学面のみ)、図
35(b)は比較例で、第2実施形態の車両用灯具10Aの斜視図(主要光学面のみ)で
ある。図35(a)を参照すると、上記のように調整された本実施形態の第1出射面12
A1aは、基準軸AX1に対して左右非対称の形状となることが分かる。
Aと同様の構成である。
ができる。
及びこれを用いた車両用灯具を提供することができる。すなわち、上面視で、第1基準軸
AX1に対して所定角度傾斜した方向にライン状に延びる一体感のある見栄えのレンズ体
(レンズ結合体)及びこれを用いた車両用灯具を提供することができる。第2に、最終的
な出射面である第2出射面12A2bが半円柱状の面(半円柱状の屈折面)であるにもか
かわらず、水平方向及び鉛直方向に集光したロービーム用配光パターンを形成することが
できるレンズ体(レンズ結合体)及びこれを用いた車両用灯具を提供することができる。
第3に、キャンバー角が付与されているにもかかわらず、ロービーム用配光パターンが全
体的に集光するレンズ体(レンズ結合体)及びこれを用いた車両用灯具を提供することが
できる。
えとすることができるのは、最終的な出射面である第2出射面12A2bが半円柱状の面
(半円柱状の屈折面)として構成されており、かつ、この第2出射面12A2bが、上面
視で、第1基準軸AX1に対して傾斜した方向に延びていることによるものである。
るにもかかわらず、水平方向及び鉛直方向に集光したロービーム用配光パターンを形成す
ることができるのは、水平方向の集光を主に第1レンズ部12A1の第1出射面12A1
a(半円柱状の屈折面)が担当し、鉛直方向の集光を主にレンズ体12Aの最終的な出射
面である第2レンズ部12A2の第2出射面12A2b(半円柱状の屈折面)が担当する
ことによるものである。すなわち、集光機能を分解したことによるものである。
集光するのは、第1出射面12A1aが、鉛直方向に延びた半円柱状の面であって、ロー
ビーム用配光パターンが全体的に集光するようにその面形状が調整されていることによる
ものである。
ャンバー角の付与に伴い発生する上記ボケを上記のようにして改善するという考え方は、
第2実施形態の車両用灯具10A(レンズ体12A)に限らず、その各変形例、第3、第
4実施形態の車両用灯具(レンズ体)等に適用することもできる。同様に、後述の第10
実施形態の車両用灯具10J(レンズ体12J)に適用することもできる。
を参照しながら説明する。
具10Aの第2レンズ部12A2を、正面視で、水平に対して傾けたもの、すなわち、上
記第2実施形態の車両用灯具10Aの第2出射面12A2bを、正面視で、水平に対して
所定角度θ2傾斜した方向に延びた半円柱状の面として構成したもの(すなわち、スラン
ト角θ2(例えば、θ2=12°)を付与したもの)に相当する。具体的には、本実施形
態の第2レンズ部12A2(第2出射面12A2b)は、上記第2実施形態の第2レンズ
部12A2(第2出射面12A2b)を、第1基準軸AX1を中心として所定角度θ2回
転させたものに相当する。
、第2レンズ部12A2の焦線がシェード12cに対して傾く結果、図37(a)、図3
7(b)に示すように、仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンが
回転した状態(又は、ボケた状態ともいえる)となることが判明した。図37(a)はス
ラント角を付与した場合、ロービーム用配光パターンに現れる問題点を説明するための図
、図37(b)は図37(a)を模式的に表した図である。
36に示すように、第1出射面12A1aを、正面視で、鉛直に対して所定角度θ2傾斜
した方向に延びた半円柱状の面として構成し、かつ、反射面12b及びシェード12cを
、正面視で、水平に対して第2出射面12A2b及び第1出射面12A1aと逆方向に所
定角度θ2傾斜した姿勢で配置することで上記回転が抑制される(図38(a)、図38
(b)参照)ことを見出した。図38(a)はロービーム用配光パターンに現れる問題点
(回転)が抑制されたことを説明するための図、図38(b)は図38(a)を模式的に
表した図である。
りである。
面12A1aを省略した主要光学面のみ)、図52(b)は上面図(第1出射面12A1
aを省略した主要光学面のみ)で、いずれも、第2出射面12A2bからレンズ体12A
内部に入射した平行光線RayAAが辿る光路(すなわち、逆光線追跡の結果)を表して
いる。
面12A1aを省略した主要光学面のみ)、図52(e)は上面図(第1出射面12A1
aを省略した主要光学面のみ)で、いずれも、第2出射面12A2bからレンズ体12A
内部に入射した平行光線RayBBが辿る光路(すなわち、逆光線追跡の結果)を表して
いる。
10°)が付与されており、第2レンズ部12A2の焦線も水平に対してスラント角θ2
分、傾斜している。その結果、図52(c)中の焦点FBBは、図52(a)中の焦点FAA
より高くに位置している。
光路を検討すると、この光路は、図53(a)、図53(b)に示すとおりのものとなる
。
12A2bからレンズ体12A内部に入射した平行光線RayAAが辿る光路(すなわち
、逆光線追跡の結果)を表している。図53(b)は図52(d)に第1出射面12A1
aを追加した上面図で、第2出射面12A2bからレンズ体12A内部に入射した平行光
線RayBBが辿る光路(すなわち、逆光線追跡の結果)を表している。
、第1出射面12A1aが鉛直に対して所定角度θ2傾斜した方向に延びた半円柱状の面
として構成されている場合)、低い焦点FAAを持つ成分(すなわち、RayAA)は、図
53(a)に示すように、第1出射面12A1aの作用により屈折して逆側へ進行し、焦
点を結ぶ。一方、高い焦点FBBを持つ成分(すなわち、RayBB)は、図53(b)に
示すように、第1出射面12A1aの作用により屈折して逆側へ進行し、焦点を結ぶ。そ
の結果、焦線がスラント方向とは逆に傾いた状態となる。
るため、反射面12b及びシェード12cを、正面視で、水平に対して第2出射面12A
2b及び第1出射面12A1aと逆方向に所定角度θ2傾斜した姿勢で配置する。これに
より、シェード12cがスラント方向とは逆に傾いた焦線に一致(略一致)し、上記回転
(又は、ぼけた状態)が抑制される。
所定角度θ2傾斜した方向に延びた半円柱状の面として構成されている。具体的には、本
実施形態の第1出射面12A1aは、第2実施形態の第1出射面12A1aを、第1基準
軸AX1を中心として第2出射面12A2bと同一方向に所定角度θ2回転させたものに
相当する。
2b及び第1出射面12A1aと逆方向に所定角度θ2傾斜した姿勢で配置されている。
具体的には、本実施形態の反射面12b及びシェード12cは、第2実施形態の反射面1
2b及びシェード12cを、第1基準軸AX1を中心として第2出射面12A2b及び第
1出射面12A1aと逆方向に所定角度θ2回転させたものに相当する。
Aと同様の構成である。
ができる。
びこれを用いた車両用灯具を提供することができる。すなわち、正面視で、水平に対して
所定角度傾斜した方向にライン状に延びる一体感のある見栄えのレンズ体(レンズ結合体
)及びこれを用いた車両用灯具を提供することができる。第2に、最終的な出射面である
第2出射面12A2bが半円柱状の面(半円柱状の屈折面)であるにもかかわらず、水平
方向及び鉛直方向に集光したロービーム用配光パターンを形成することができるレンズ体
(レンズ結合体)及びこれを用いた車両用灯具を提供することができる。第3に、スラン
ト角が付与されているにもかかわらず、ロービーム用配光パターンの回転が抑制されるレ
ンズ体(レンズ結合体)及びこれを用いた車両用灯具を提供することができる。
ができるのは、最終的な出射面である第2出射面12A2bが半円柱状の面(半円柱状の
屈折面)として構成されており、かつ、この第2出射面12A2bが、正面視で、水平に
対して傾斜した方向に延びていることによるものである。
るにもかかわらず、水平方向及び鉛直方向に集光したロービーム用配光パターンを形成す
ることができるのは、水平方向の集光を主に第1レンズ部12A1の第1出射面12A1
a(半円柱状の屈折面)が担当し、鉛直方向の集光を主にレンズ体12Aの最終的な出射
面である第2レンズ部12A2の第2出射面12A2b(半円柱状の屈折面)が担当する
ことによるものである。すなわち、集光機能を分解したことによるものである。
されるのは、第1出射面12A1aが、正面視で、鉛直に対して所定角度傾斜した方向に
延びた半円柱状の面とされ、かつ、シェード12c(及び反射面12b)が、正面視で、
水平に対して第2出射面12A2b及び第1出射面12A1aと逆方向に所定角度傾斜し
た姿勢で配置されていることによるものである。
ント角の付与に伴い発生する上記回転を上記のようにして抑制するという考え方は、第2
実施形態の車両用灯具10A(レンズ体12A)に限らず、その各変形例、第3、第4実
施形態の車両用灯具(レンズ体)等に適用することもできる。同様に、後述の第10実施
形態の車両用灯具10J(レンズ体12J)に適用することもできる。
Fについて、図面を参照しながら説明する。
主要光学面のみ)、図39(b)は上面図(主要光学面のみ)、図39(c)は車両用灯
具10Fにより形成されるロービーム用配光パターンの例である。
第2実施形態の車両用灯具10Aの第2レンズ部12A2を、上面視で、第1基準軸AX
1に対して傾け(すなわち、キャンバー角θ1を付与し)、かつ、正面視で、水平に対し
て傾けた(すなわち、スラント角θ2を付与した)もの、すなわち、上記第5実施形態と
上記第6実施形態とを組み合わせたものに相当する。
、第1基準軸AX1に対して所定角度傾斜した方向に延び、かつ、上記第6実施形態と同
様、正面視で、水平に対して所定角度θ2傾斜した方向に延びた半円柱状の面として構成
されている。
傾斜した方向に延びた半円柱状の面であって(図36参照)、ロービーム用配光パターン
が全体的に集光したものとなるようにその面形状が調整されている。
正面視で、水平に対して第2出射面12A2b及び第1出射面12A1aと逆方向に所定
角度θ2傾斜した姿勢で配置されている。
(レンズ結合体)及びこれを用いた車両用灯具を提供することができる他、上記第5実施
形態及び第6実施形態と同様の効果を奏することができる。
、及び、このキャンバー角及びスラント角の付与に伴い発生する上記ボケ及び回転を、上
記のようにして改善及び抑制するという考え方は、第2実施形態の車両用灯具10A(レ
ンズ体12A)に限らず、その各変形例、第3、第4実施形態の車両用灯具(レンズ体)
等に適用することもできる。同様に、後述の第10実施形態の車両用灯具10J(レンズ
体12J)に適用することもできる。
b)は上面図(主要光学面のみ)、図40(c)は車両用灯具10Gにより形成される配
光パターンの例である。
実施形態の車両用灯具10Dの第2レンズ部12A2を、正面視で、水平に対して傾けた
(すなわち、スラント角θ2を付与した)ものに相当する。
方向に延びた半円柱状の面として構成されている。つまり、本比較例の第1出射面12A
1aは、第6実施形態とは異なり、正面視で、鉛直に対して所定角度θ2傾斜した方向に
延びた半円柱状の面として構成されていない。
、水平となる姿勢で配置されている。つまり、本比較例の第1出射面12A1aは、第6
実施形態とは異なり、正面視で、水平に対して第2出射面12A2b及び第1出射面12
A1aと逆方向に所定角度θ2傾斜した姿勢で配置されていない。
うに、水平線から上に大きくはみ出たものとなり、ロービーム用配光パターンとして適さ
ないことが分かる。
b)は上面図(主要光学面のみ)、図41(c)は車両用灯具10Hにより形成される配
光パターンの例である。
比較例の車両用灯具10Gの第1出射面12A1aを、第6実施形態と同様、正面視で、
鉛直に対して所定角度θ2傾斜した方向に延びた半円柱状の面として構成したものに相当
する。
に対して所定角度θ2傾斜した方向に延びた半円柱状の面として構成されている。
、水平となる姿勢で配置されている。つまり、本比較例の第1出射面12A1aは、第6
実施形態とは異なり、正面視で、水平に対して第2出射面12A2b及び第1出射面12
A1aと逆方向に所定角度θ2傾斜した姿勢で配置されていない。
うに、水平線から上に大きくはみ出たものとなり、ロービーム用配光パターンとして適さ
ないことが分かる。
決するための手法について説明する。
D(第7実施形態の車両用灯具10Fも同様)により形成されるロービーム用配光パター
ンの例、図42(b)は、キャンバー角θ1が45°の場合に、第5実施形態の車両用灯
具10D(第7実施形態の車両用灯具10Fも同様)により形成されるロービーム用配光
パターンの例である。図42(b)中のハッチング領域は、当該領域が図42(a)中の
同様の領域と比べて明るいことを表している。
第7実施形態の車両用灯具10Fも同様)においてキャンバー角θ1を大きくすると(例
えば、θ1=45°)、図42(b)に示すように、カットオフラインより上が明るくな
ることが判明した。
中の先端に矢印が付いた線は、第1出射面12A1aに対してある入射角で入射する光源
14からの光Ray2が辿る光路を表している。
キャンバー角θ1を大きくすると(例えば、θ1=45°)、キャンバー角θ1が小さい
(例えば、θ1=30°)場合と比べ、図43に示すように、第1出射面12A1aと第
2入射面12A2aとの間の間隔が広くなる。そのため、光Ray2の第2入射面12A
2aに対する入射位置が、キャンバー角θ1が小さい(例えば、θ1=30°)場合より
下方となり、この下方の入射位置から入射する光Ray2が、図43に示すように、水平
に対して斜め上向きに進行する光となる。その結果、グレアが発生したり、カットオフラ
インが不明瞭なものとなる。
くしても、上記と同様の原因で、光Ray2が、水平に対して斜め上向きに進行する光と
なることが判明している。
きに向かう光Ray2は、第2出射面12A2bのうち下方の一部領域から出射すること
を見出し、この一部領域を物理的にカットするか、又は、当該一部領域から出射する光R
ay2が第1基準軸AXに対して平行又は下向きの光となるようにその一部領域の面形状
(例えば、曲率)を調整することで、上記問題点を改善することができるとの着想を得た
。
A2b2を物理的にカットし、上方の領域12A2b1を残した例である。このように、
本来水平に対して斜め上向きに向かう光が出射する一部領域をカットすることで、斜め上
向きに進行する光を抑制することができる。その結果、グレアの発生を抑え、かつ、カッ
トオフラインを明瞭なものとすることができる。
A2b2から出射する光Ray2が第1基準軸AXに対して平行又は下向きの光となるよ
うにその一部領域12A2b2の面形状(例えば、曲率)を調整し、第2出射面12A2
bを、上領域12A2b1と下領域12A2b2とに分割した例である。このように、本
来水平に対して上向きに向かう光が出射する一部領域を上記のとおりに調整することでも
、斜め上向きに進行する光を抑制することができる。その結果、グレアの発生を抑え、か
つ、カットオフラインを明瞭なものとすることができる。
上が明るくなるのを抑制することができることをシミュレーションで確認した。
て傾斜している車両用灯具10Iについて、図面を参照しながら説明する。
両用灯具10Iの上面図(主要光学面のみ)である。
具10D(又は、上記第7実施形態の車両用灯具10F)の第2基準軸AX2を、シェー
ド12cの左右方向の略中心を回転中心として所定角度回転させて、上面視で、第1基準
軸AX1に対して傾けたものに相当する。
に、図45に示すように、キャンバー角が付与された第2出射面12A2bに対するフレ
ネル反射損失)が抑制される結果、光利用効率が向上するという効果を奏することができ
る。
して傾斜させる」という考え方は、第5実施形態の車両用灯具10A(レンズ体12A)
に限らず、その各変形例、第1〜第4、第6〜第8実施形態の車両用灯具(レンズ体)等
に適用することもできる。同様に、後述の第10実施形態の車両用灯具10J(レンズ体
12J)に適用することもできる。
ながら説明する。
7(b)は正面図、図47(c)は側面図である。図48(a)は車両用灯具10J(レ
ンズ体12J)により形成されるロービーム用配光パターンPLO(合成配光パターン)の
例で、図48(b)〜図48(d)に示す各部分配光パターンPSPOT、PMID、PWIDEが
重畳されることで形成される。
を形成する、第2実施形態のレンズ体12Aと同様の第1光学系(図49(a)参照)に
加えて、さらに、スポット用配光パターンPSPOTより拡散したミッド用配光パターンPMI
D(図48(c)参照)を形成する第2光学系(図49(b)参照)、及び、ミッド用配
光パターンPMIDより拡散したワイド用配光パターンPWIDE(図48d(d)参照)を形
成する第3光学系(図49(c)参照)を備えている。
明し、上記第2実施形態の車両用灯具10A(レンズ体12A)と同様の構成については
同一の符号を付してその説明を省略する。
体12Aと同様の構成で、第1後端部12A1aa、前端部12A1bb、第1後端部1
2A1aaと第1前端部12A1bbとの間に配置された左右一対の側面44a、44b
、及び、第1後端部12A1aaと第1前端部12A1bbとの間に配置された下反射面
12bを含む第1レンズ部12A1と、第1レンズ部12A1の前方に配置され、第2後
端部12A2aa、第2前端部12A2bbを含む第2レンズ部12A2と、第1レンズ
部12A1と第2レンズ部12A2とを連結した連結部12A3を含み、さらに、第1レ
ンズ部12A1の第1後端部12A1aaと第1前端部12A1bbとの間に配置された
上面44cを含むレンズ体として構成されている。
等の透明樹脂を注入し、冷却、固化させることにより(射出成形により)一体的に成形さ
れている。
)は図50(a)のA−A断面図(模式図)、図50(c)は図50(a)のB−B断面
図(模式図)である。
1aaは、第1入射面12a、及び、第1入射面12aの左右両側に、第1入射面12a
近傍に配置される光源14と第1入射面12aとの間の空間を左右両側から取り囲むよう
に配置された左右一対の入射面42a、42bを含んでいる。第1後端部12A1aaは
、図50(a)、図50(c)に示すように、さらに、第1入射面12aの上側に、光源
14と第1入射面12aとの間の空間を上側から取り囲むように配置された上入射面42
cを含んでいる。
延びる半円柱状の第1出射面12A1a、及び、第1出射面12A1aの左右両側に配置
された左右一対の出射面46a、46bを含んでいる。
り、第2レンズ部12A2の第2前端部12A2bbは、第2出射面12A2bを含んで
いる。
柱状の領域12A2b3の上縁から上方斜め後方に延長された延長領域12A2b4と、
を含んでいる。
部において、第1レンズ部12A1の第1前端部12A1bb、第2レンズ部12A2の
第2後端部12A2aa及び連結部12A3で囲まれた空間Sが形成された状態で連結し
ている。
)、第1出射面12A1a、第2入射面12A2a、及び、第2出射面12A2b(半円
柱状の領域12A2b3)は、第1入射面12aから第1レンズ部12A1内部に入射し
た光源14からの光RaySPOTのうちシェード12cによって一部遮光された光、及び、
下反射面12bで内面反射された光が、第1出射面12A1aから出射し、さらに、第2
入射面12A2aから第2レンズ部12A2内部に入射して第2出射面12A2b(半円
柱状の領域12A2b3)のうち一部領域A1(図47(b)参照)から出射して前方に
照射されることにより、図48(b)に示すように、上端縁にシェード12cによって規
定されるカットオフラインを含むスポット用配光パターンPSPOT(本発明の第1配光パタ
ーンに相当)を形成する第1光学系を構成している。
、44b、左右一対の出射面46a、46b、第2入射面12A2a、及び、第2出射面
12A2b(半円柱状の領域12A2b3)は、左右一対の入射面42a、42bから第
1レンズ部12A1内部に入射して左右一対の側面44a、44bで内面反射された光源
14からの光RayMIDが、左右一対の出射面46a、46bから出射し、さらに、第2
入射面12A2aから第2レンズ部12A2内部に入射して主に第2出射面12A2b(
半円柱状の領域12A2b3)のうち一部領域A1の左右両側の領域A2、A3(図47
(b)参照)から出射して前方に照射されることにより、図48(c)に示すように、ス
ポット用配光パターンPSPOTに重畳される、スポット用配光パターンPSPOTより拡散した
ミッド用配光パターンPMIDを形成する第2光学系を構成している。
しない光(主に、左右方向に広がる光RayMID。図50(b)参照)が屈折して第1レ
ンズ部12A1内部に入射する面で、図50(b)に示すように、光源14に向かって凸
の曲面形状の面(例えば、自由曲面)として構成されている。
部12A1の第1前端部12A1bb側から第1後端部12A1aa側に向かうに従って
左右一対の側面44a、44b間の間隔がテーパー状に狭まる外側に向かって凸の曲面形
状の面(例えば、自由曲面)として構成されている。また、左右一対の側面44a、44
bは、図47(c)に示すように、側面視で、第1レンズ部12A1の第1前端部12A
1bb側から第1後端部12A1aa側に向かうに従ってその上縁及び下縁がテーパー状
に狭まる形状の面として構成されている。
ンズ部12A1内部に入射した光源14からの光RayMIDを左右一対の出射面46a、
46bに向けて内面反射(全反射)する反射面で、金属蒸着は用いていない。
これに限らず、曲面形状の面として構成されていてもよい。
配光パターンPMIDが形成される。
これに限らず、例えば、左右一対の入射面42a、42bの面形状(例えば、鉛直方向の
曲率)を調整することで自在に調整することができる。
下であるが、これに限らず、左右一対の入射面42a、42bの面形状(例えば、左右一
対の入射面42a、42bの傾き)を調整することで自在に調整することができる。
び左約30度まで延びているが、これに限らず、例えば、左右一対の入射面42a、42
b及び/又は左右一対の側面44a、44b(例えば、それぞれの水平方向の曲率)を調
整することで自在に調整することができる。
2出射面12A2b(延長領域12A2b4)は、上入射面42cから第1レンズ部12
A1内部に入射して上面44cで内面反射され、連結部12A3内部を進行した光源14
からの光RayWIDEが、第2出射面12A2b(各領域A1〜A3の上方の領域A4。す
なわち、延長領域12A2b4)から出射して前方に照射されることにより、図48(d
)に示すように、スポット用配光パターンPSPOT及びミッド用配光パターンPMIDに重畳
される、ミッド用配光パターンPMIDより拡散したワイド用配光パターンPWIDEを形成す
る第3光学系を構成している。
上方向に広がる光RayWIDE。図50(c)参照)が屈折して第1レンズ部12A1内部
に入射する面で、図50(c)に示すように、光源14に向かって凸の曲面形状の面(例
えば、自由曲面)として構成されている。
の第1前端部12A1bb側から第1後端部12A1aa側に向かって斜め下方に傾いた
外側に向かって凸の曲面形状の面として構成されている。また、上面44cは、図47(
a)に示すように、上面視で、第1レンズ部12A1の第1前端部12A1bb側から第
1後端部12A1aa側に向かうに従ってその左縁及び右縁がテーパー状に狭まる形状の
面として構成されている。具体的には、上面44cは、上入射面42cから第1レンズ部
12A1内部に入射した光源14(正確には、基準点F)からの光RayWIDEが、鉛直方
向に関し、平行光となるようにその面形状が構成されている。また、上面44cは、水平
方向に関し、図49(c)中、紙面に直交する方向に延びている。
4からの光RayWIDEを第2出射面12A2b(延長領域12A2b4)に向けて内面反
射(全反射)する反射面で、金属蒸着は用いていない。
縁から上方斜め後方に延長された平面形状の面として構成されている。もちろん、これに
限らず、曲面形状の面として構成されていてもよい。なお、半円柱状の領域12A2b3
と延長領域12A2b4とは、段差無く滑らかに接続されている。
するオーバーヘッドサイン用配光パターンPOHを形成するためのオーバーヘッドサイン用
反射面44c1を含んでいる。オーバーヘッドサイン用反射面44c1は、上入射面42
cから第1レンズ部12A1内部に入射し、オーバーヘッドサイン用反射面44c1で反
射され、連結部12A3内部を進行した光源14からの光RayOHが、第2出射面12A
2b(延長領域12A2b4)から出射して前方斜め上方に照射されることにより、図4
8(d)に示すように、カットオフライン上方にオーバーヘッドサイン用配光パターンP
OHを形成するようにその面形状が構成されている。なお、オーバーヘッドサイン用反射面
44c1は適宜省略することができる。
第2出射面12A2b(延長領域12A2b4)を含み、上入射面42cから第1レンズ
部12A1内部に入射した光源14からの光RayWIDEが内面反射されることなく連結部
12A3内部を進行し、第2出射面12A2b(延長領域12A2b4)から直接出射し
て前方に照射されることにより、図48(d)に示すように、ワイド用配光パターンPWI
DEを形成する光学系を用いてもよい。
配光パターンPWIDE及びオーバーヘッドサイン用配光パターンPOHが形成される。
これに限らず、例えば、上入射面42cの面形状(例えば、鉛直方向の曲率)を調整する
ことで自在に調整することができる。
ているが、これに限らず、上面44cの傾きを調整することで自在に調整することができ
る。
り左右に区画された左上面44c2及び右上面44c3を含んでおり、左上面44c2及
び右上面44c3それぞれの傾きは、相互に異なっている。具体的には、左上面44c2
を右上面44c3より下に傾けている。これにより、図48(d)に示すように、ワイド
用配光パターンPWIDEを、上端縁に、鉛直線に対して左側の上端縁が右側の上端縁より低
い左右段違いのカットオフラインを含むものとすることができる(右側通行の場合)。も
ちろん、これとは逆に、左上面44c2を右上面44c3より上に傾けてもよい。これに
より、ワイド用配光パターンPWIDEを、鉛直線に対して左側の上端縁が右側の上端縁より
高い左右段違いのカットオフラインを含むものとすることができる(左側通行の場合)。
び左約65度まで延びているが、これに限らず、例えば、上入射面42c(例えば、水平
方向の曲率)を調整することで自在に調整することができる。
ができる。
るレンズ体12J及びこれを備えた車両用灯具10Jを提供することができる。第2に、
均一発光(又は略均一発光)の見栄えを実現することができるレンズ体12J及びこれを
備えた車両用灯具10Jを提供することができる。第3に、光源14からの光をレンズ体
12J内部に取り込む効率が飛躍的に向上する。第4に、所定方向にライン状に延びる一
体感のある見栄えのレンズ体12J及びこれを備えた車両用灯具10Jを提供することが
できる。第5に、最終的な出射面である第2出射面12A2bが半円柱状の面12A2b
3(半円柱状の屈折面)であるにもかかわらず、水平方向及び鉛直方向に集光したスポッ
ト用配光パターンPSPOTを形成することができるレンズ体12J及びこれを備えた車両用
灯具10Jを提供することができる。
ズ体12Jが、拡散の程度が異なる複数の配光パターン、すなわち、スポット用配光パタ
ーンPSPOT(本発明の第1配光パターンに相当)、ミッド用配光パターンPMID(本発明
の第2配光パターンに相当)及びワイド用配光パターンPWIDE(本発明の第3配光パター
ンに相当)を形成する複数の光学系、すなわち、第1光学系(図49(a)参照)、第2
光学系(図49(b)参照)及び第3光学系(図49(c)参照)を備えていることによ
るものである。なお、この効果を奏するには、最低限、第1光学系(図49(a)参照)
及び第2光学系(図49(b)参照)を備えていればよく、第3光学系(図49(c)参
照)は適宜省略することができる。
なわち、第1入射面12a、左右一対の入射面42a、42b及び上入射面42cから第
1レンズ部12A1内部に入射した光源14からの光が各々の反射面、すなわち、下反射
面12b、左右一対の側面44a、44b及び上面44cで反射される結果、レンズ体1
2J内部で多点発光する(図51参照)ことに加え、各々の反射面、すなわち、下反射面
12b、左右一対の側面44a、44b及び上面44cからの反射光が、最終的な出射面
である第2出射面12A2bのほぼ全域から一様に出射すること、すなわち、下反射面1
2bからの反射光が最終的な出射面である第2出射面12A2b(半円柱状の領域12A
2b3)のうち一部領域A1(図47(b)参照)から出射し、左右一対の側面44a、
44bからの反射光が、主に最終的な出射面である第2出射面12A2b(半円柱状の領
域12A2b3)のうち一部領域A1の左右両側の領域A2、A3(図47(b)参照)
から出射し、上面44cからの反射光が、主に最終的な出射面である第2出射面12A2
b(各領域A1〜A3の上方の領域A4。すなわち、延長領域12A2b4)から出射す
ることによるものである。なお、この効果を奏するには、最低限、第1光学系(図49(
a)参照)及び第2光学系(図49(b)参照)を備えていればよく、第3光学系(図4
9(c)参照)は適宜省略することができる。
の入射面、すなわち、第1入射面12a、左右一対の入射面42a、42b及び上入射面
42cが光源14を取り囲むように配置されている(図50(a)〜図50(c)参照)
ことによるものである。なお、この効果を奏するには、最低限、第1入射面12a及び左
右一対の入射面42a、42bを備えていればよく、上入射面42cは適宜省略すること
ができる。
2A1a及び第2出射面12A2bを含む第2実施形態の車両用灯具10Aに適用したも
のに相当するが、これに限らない。すなわち、以上の考え方は、第1出射面12A1a及
び第2出射面12A2bを含む第2実施形態の車両用灯具10A以外の、例えば、1つの
出射面を含む第1実施形態の車両用灯具10に適用することもできる。
射面である第2出射面12A2bが半円柱状の面12A2b3(半円柱状の屈折面)とし
て構成されていることによるものである。
屈折面)であるにもかかわらず、水平方向及び鉛直方向に集光したスポット用配光パター
ンPSPOT形成することができるのは、水平方向の集光を主に第1レンズ部12A1の第1
出射面12A1a(半円柱状の屈折面)が担当し、鉛直方向の集光を主にレンズ体12J
の最終的な出射面である第2レンズ部12A2の第2出射面12A2b(半円柱状の屈折
面)が担当することによるものである。すなわち、集光機能を分解したことによるもので
ある。
施形態で説明した「キャンバー角を付与する」という考え方、及び、このキャンバー角の
付与に伴い発生する上記ボケを上記のようにして改善するという考え方、第6実施形態で
説明した「スラント角を付与する」という考え方、及び、このスラント角の付与に伴い発
生する上記回転を上記のようにして抑制するという考え方、第7実施形態で説明した「キ
ャンバー角及びスラント角を付与する」という考え方、及び、このキャンバー角及びスラ
ント角の付与に伴い発生する上記ボケ及び回転を、上記のようにして改善及び抑制すると
いう考え方を、本実施形態の車両用灯具10J(レンズ体12J)に適用できるのは無論
である。
ーンPMIDを形成するように構成され、第3光学系(図49(c)参照)がワイド用配光
パターンPWIDEを形成するよう構成されている例について説明したが、本発明はこれに限
定されない。
DEを形成するように構成され、第3光学系(図49(c)参照)がミッド用配光パターン
PMIDを形成するように構成されていてもよい。
側面44a、44bの面形状(例えば、水平方向の曲率)を図54(a)に示すように調
整することで、配光パターンを(例えば、水平方向に)拡げることができ、図54(b)
に示すように調整することで、配光パターンを(例えば、水平方向に)狭くすることがで
きる。したがって、第2光学系を構成する左右一対の入射面42a、42b及び/又は左
右一対の側面44a、44bの面形状(例えば、水平方向の曲率)を調整することで、ミ
ッド用配光パターンに限らず、ワイド用配光パターンを形成することもできる。
図55(a)に示すように調整することで、配光パターンを(例えば、水平方向に)拡げ
ることができ、図55(b)に示すように調整することで、配光パターンを(例えば、水
平方向に)狭くすることができる。したがって、第3光学系を構成する上入射面42bの
面形状(例えば、水平方向の曲率)を調整することで、ワイド用配光パターンに限らず、
ミッド用配光パターンを形成することもできる。
いずれもワイド用配光パターンPWIDEを形成するように構成されていてもよい。逆に、第
2光学系(図49(b)参照)及び第3光学系(図49(c)参照)が、いずれもミッド
用配光パターンPMIDを形成するように構成されていてもよい。
ながら説明する。
7(b)は正面図、図57(c)は側面図である。図58(a)は車両用灯具10K(レ
ンズ体12K)により形成されるロービーム用配光パターンPLO(合成配光パターン)の
例で、図58(b)〜図58(d)に示す各部分配光パターンPSPOT、PMID、PWIDEが
重畳されることで形成される。
OT(図58(b)参照)を形成する第1光学系(図59(a)、図59(b)参照)、ス
ポット用配光パターンPSPOTより拡散したミッド用配光パターンPMID(図58(c)参
照)を形成する第2光学系(図60(a)参照)、及び、ミッド用配光パターンPMIDよ
り拡散したワイド用配光パターンPWIDE(図58(d)参照)を形成する第3光学系(図
60(b)参照)を備えている。
説明し、上記第10実施形態の車両用灯具10J(レンズ体12J)と同様の構成につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
されるレンズ体であって、後端部12Kaa、前端部12Kbb、後端部12Kaaと前
端部12Kbbとの間に配置された左右一対の側面44a、44b、上面44c及び下面
44dを含み、レンズ体12K内部に入射した光源14(正確には、基準点F)からの光
が、前端部12Kbb(出射面12Kb)から出射して前方に照射されることにより、図
58(a)に示すロービーム用配光パターンPLo(本発明の所定配光パターンに相当)を
形成するレンズ体として構成されている。レンズ体12Kは、後端部12Kaaと前端部
12Kbbとの間に配置された下反射面12bを含み、前端部12Kbb側から後端部1
2Kaa側に向かうに従って錐体状に狭まる釣鐘形状のレンズ体として構成されている。
等の透明樹脂を注入し、冷却、固化させることにより(射出成形により)一体的に成形さ
れている。
a)のA1−A1断面図(模式図)、図61(c)は図61(a)のB1−B1断面図(
模式図)である。
1入射面12a、及び、第1入射面12aの左右両側に、光源14と第1入射面12aと
の間の空間を左右両側から取り囲むように配置された左右一対の入射面42a、42bを
含んでいる。後端部12Kaaは、図61(a)、図61(c)に示すように、さらに、
第1入射面12aの上側に、光源14と第1入射面12aとの間の空間を上側から取り囲
むように配置された上入射面42cを含んでいる。
bは、図56に示すように、第1実施形態と同様の出射面12d(前方に向かって凸の凸
面)、当該出射面12dの左右両側に配置された左右一対の出射面46a、46b、並び
に、出射面12d及び左右一対の出射面46a、46bの上方に配置された出射面46c
を含んでいる。出射面12dと左右一対の出射面46a、46b(及び出射面46c)と
は、出射面12dの周囲を取り囲むつなぎの面46d(光学的機能が意図されていない面
)を介して段差無く滑らかに接続されている。
シェード12c)及び出射面12Kbは、第1入射面12aからレンズ体12K内部に入
射した光源14からの光RaySPOTのうちシェード12cによって一部遮光された光、及
び、下反射面12bで内面反射された光が、出射面12Kbのうち一部領域A1(出射面
12d。図57(b)参照)から出射して前方に照射されることにより、図58(b)に
示すように、上端縁にシェード12cによって規定されるカットオフラインを含むスポッ
ト用配光パターンPSPOT(本発明の第1配光パターンに相当)を形成する第1光学系を構
成している。
、44b、及び、出射面12Kbは、左右一対の入射面42a、42bからレンズ体12
K内部に入射して左右一対の側面44a、44bで内面反射された光源14からの光Ra
yMIDが、主に出射面12Kbのうち一部領域A1の左右両側の領域A2、A3(左右一
対の出射面46a、46b。図57(b)参照)から出射して前方に照射されることによ
り、図58(c)に示すように、スポット用配光パターンPSPOTに重畳される、スポット
用配光パターンPSPOTより拡散したミッド用配光パターンPMIDを形成する第2光学系を
構成している。
しない光(主に、左右方向に広がる光RayMID。図61(b)参照)が屈折してレンズ
体12K内部に入射する面で、図61(b)に示すように、光源14に向かって凸の曲面
形状の面(例えば、自由曲面)として構成されている。
Kbb側から後端部12Kaa側に向かうに従って左右一対の側面44a、44b間の間
隔がテーパー状に狭まる外側に向かって凸の曲面形状の面(例えば、自由曲面)として構
成されている。また、左右一対の側面44a、44bは、図57(c)に示すように、側
面視で、前端部12Kbb側から後端部12Kaa側に向かうに従ってその上縁及び下縁
がテーパー状に狭まる形状の面として構成されている。
体12K内部に入射した光源14からの光RayMIDを左右一対の出射面46a、46b
に向けて内面反射(全反射)する反射面で、金属蒸着は用いていない。
これに限らず、曲面形状の面として構成されていてもよい。
配光パターンPMIDが形成される。
これに限らず、例えば、左右一対の入射面42a、42bの面形状(例えば、鉛直方向の
曲率)を調整することで自在に調整することができる。
ているが、これに限らず、左右一対の入射面42a、42bの面形状(例えば、左右一対
の入射面42a、42bの傾き)を調整することで自在に調整することができる。
び左約55度まで延びているが、これに限らず、例えば、左右一対の入射面42a、42
b及び/又は左右一対の側面44a、44b(例えば、それぞれの水平方向の曲率)を調
整することで自在に調整することができる。
上入射面42cからレンズ体12K内部に入射して上面44cで内面反射された光源14
からの光RayWIDEが、主に出射面12Kbのうち一部領域A1及び一部領域A1の左右
両側の領域A2、A3それぞれの上側の領域A4(出射面46c。図57(b)参照)か
ら出射して前方に照射されることにより、図58(d)に示すように、スポット用配光パ
ターンPSPOT及びミッド用配光パターンPMIDに重畳される、ミッド用配光パターンPMID
より拡散したワイド用配光パターンPWIDEを形成する第3光学系を構成している。
上方向に広がる光RayWIDE。図61(c)参照)が屈折してレンズ体12K内部に入射
する面で、図61(c)に示すように、光源14に向かって凸の曲面形状の面(例えば、
自由曲面)として構成されている。
部12Kbb側から後端部12Kaa側に向かって斜め下方に傾いた外側に向かって凸の
曲面形状の面として構成されている。また、上面44cは、図57(a)に示すように、
上面視で、レンズ体12Kの前端部12Kbb側から後端部12Kaa側に向かうに従っ
てその左縁及び右縁がテーパー状に狭まる形状の面として構成されている。具体的には、
上面44cは、上入射面42cからレンズ体12K内部に入射した光源14(正確には、
基準点F)からの光RayWIDEが、鉛直方向に関し、平行光となるようにその面形状が構
成されている。また、上面44cは、水平方向に関し、図57(c)中、紙面に直交する
方向に延びている。
の光RayWIDEを出射面46cに向けて内面反射(全反射)する反射面で、金属蒸着は用
いていない。
形状の面として構成されていてもよい。
み、上入射面42cからレンズ体12K内部に入射した光源14からの光RayWIDEが内
面反射されることなく出射面46cから直接出射して前方に照射されることにより、図5
8(d)に示すように、ワイド用配光パターンPWIDEを形成する光学系を用いてもよい。
配光パターンPWIDEが形成される。
これに限らず、例えば、上入射面42cの面形状(例えば、鉛直方向の曲率)を調整する
ことで自在に調整することができる。
っているが、これに限らず、上面44cの傾きを調整することで自在に調整することがで
きる。
り左右に区画された左上面44c2及び右上面44c3を含んでおり、左上面44c2及
び右上面44c3それぞれの傾きは、相互に異なっている。具体的には、左上面44c2
を右上面44c3より下に傾けている。これにより、図58(d)に示すように、ワイド
用配光パターンPWIDEを、上端縁に、鉛直線に対して左側の上端縁が右側の上端縁より低
い左右段違いのカットオフラインを含むものとすることができる(右側通行の場合)。も
ちろん、これとは逆に、左上面44c2を右上面44c3より上に傾けてもよい。これに
より、ワイド用配光パターンPWIDEを、鉛直線に対して左側の上端縁が右側の上端縁より
高い左右段違いのカットオフラインを含むものとすることができる(左側通行の場合)。
び左約60度まで延びているが、これに限らず、例えば、上入射面42c(例えば、水平
方向の曲率)を調整することで自在に調整することができる。
あたかもレンズ体内部が発光しているかのような「きらきら感」のある見栄えとなる。
当該レンズ体12K内部において内面反射(全反射)する条件を満たしやすい構成となっ
ていること、具体的には、レンズ体12Kが前端部12Kbb側から後端部12Kaa側
に向かって錐体状に狭まる釣鐘形状のレンズ体として構成されている(図57(a)、図
57(c)参照)こと(第1条件)に加えて、入射面12a、42a、42b、42cの
うち少なくとも1つが、上面視及び/又は側面視で、前端部12Kbb側に向かって開い
たV字形状(又はV字形状の一部)を構成している(図62(a)〜図62(c)中の符
号C1〜C4が示す点線の円内(太線)参照)こと(第2条件)によるものである。なお
、第1条件、第2条件のうち少なくとも一方の条件を満たしていればよい。
て開いたV字形状を構成している(図62(a)、図62(c)中の符号C1が示す点線
の円内(太線)参照)。また、左右一対の入射面42a、42bは、上面視で、前端部1
2Kbb側に向かって開いたV字形状の一部を構成している(図62(b)中の符号C2
が示す点線の円内(太線)参照)。また、第1入射面12aは、上面視で、前端部12K
bb側に向かって開いたV字形状を構成している(図62(b)中の符号C3が示す点線
の円内(太線)参照)。また、上入射面42cは、側面視で、前端部12Kbb側に向か
って開いたV字形状の一部を構成している(図62(c)中の符号C4が示す点線の円内
(太線)参照)。
て錐体状に狭まる釣鐘形状のレンズ体として構成されていることに加えて、入射面12a
、42a、42b、42cのうち少なくとも1つが、上面視及び/又は側面視で、前端部
12Kbb側に向かって開いたV字形状(又はV字形状の一部)を構成している結果、出
射面12Kbからレンズ体12K内部に入射した外光(例えば、太陽光)は、当該レンズ
体12K内部(当該V字形状部分等)において内面反射(全反射)を繰り返し、その大部
分が再び出射面12Kbから様々な方向に出射する。
ンズ体12K内部に入射し、左側の側面44a、右側の側面44bでこの順に内面反射(
全反射)された後、再び出射面12Kbから出射する。また、例えば、図63(a)、図
63(c)に示す外光RayDDは、出射面12Kbからレンズ体12K内部に入射し、
下面44d、上入射面42c、上面44cでこの順に内面反射(全反射)された後、再び
出射面12Kbから出射する。
DDに限らず、あらゆる方向からの外光(例えば、太陽光)がレンズ体12K内部に入射
し、当該レンズ体12K内部(当該V字形状部分等)において内面反射(全反射)を繰り
返し、その大部分が再び出射面12Kbから様々な方向に出射する(図64参照)。その
結果、レンズ体12Kは、光源14非点灯時において、多方向から見たときに、あたかも
レンズ体内部が発光しているかのような「きらきら感」のある見栄えとなる。図64は、
レンズ体12Kの前方に外光に見立てた光源50を配置し、出射面12Kbからレンズ体
12K内部に入射した当該光源50からの光が辿る光路(シミュレーション結果)を表し
ている。
とができる。
0K、特に、光源14非点灯時において、多方向から見たときに、あたかもレンズ体内部
が発光しているかのような「きらきら感」のある見栄えとなるレンズ体12K及びこれを
備えた車両用灯具10Kを提供することができる。その結果、光源14非点灯時における
被視認性(車両用灯具10K、ひいては、これが搭載された車両の被視認性)を高めるこ
とができる。
く、後端部12Kaaと前端部と12bbの間に配置された左右一対の側面44a、44
b、上面44c及び下面44dで囲まれた断面が矩形形状のレンズ体として構成されてい
ることによるものである。
光しているかのような「きらきら感」のある見栄えとなるのは、レンズ体12Kが前端部
12Kbb側から後端部12Kaa側に向かって錐体状に狭まるように構成されているこ
とに加えて、入射面のうち少なくとも1つが、上面視及び/又は側面視で、前端部12K
bb側に向かって開いたV字形状又はV字形状の一部を構成している結果、出射面12K
bからレンズ体12K内部に入射した外光(例えば、太陽光)が、当該レンズ体12K内
部(当該V字形状部分等)において内面反射(全反射)を繰り返し、その大部分が再び出
射面12Kbから様々な方向に出射することによるものである。
実施形態で説明した「集光機能を分解する」という考え方、第5実施形態で説明した「キ
ャンバー角を付与する」という考え方、及び、このキャンバー角の付与に伴い発生する上
記ボケを上記のようにして改善するという考え方、第6実施形態で説明した「スラント角
を付与する」という考え方、及び、このスラント角の付与に伴い発生する上記回転を上記
のようにして抑制するという考え方、第7実施形態で説明した「キャンバー角及びスラン
ト角を付与する」という考え方、及び、このキャンバー角及びスラント角の付与に伴い発
生する上記ボケ及び回転を、上記のようにして改善及び抑制するという考え方を、本実施
形態の車両用灯具10K(レンズ体12K)に適用できるのは無論である。
て、図面を参照しながら説明する。
る光路を表す縦断面図、図65(b)は本変形例のレンズ体12Lの斜視図である。
11実施形態のレンズ体12Kにおいては、各入射面12a、42a、42b、42cか
らレンズ体12K内部に入射した光源14からの光は下面44dに入射しないこと、すな
わち、下面44dは各配光パターンPSPOT、PMID、PWIDEの形成に用いられない領域で
あることが判明した。
、PMID、PWIDEの形成に用いられない下面44dに四角錐形状の複数のレンズカットL
C(例えば、射面角30°、ピッチ5mm、山高さ3mm)を付与したものに相当する。
それ以外、上記第11実施形態のレンズ体12Kと同様の構成である。なお、各々のレン
ズカットLCは同一のサイズ、同一の形状であってもよいし、異なるサイズ、異なる形状
であってもよい。また、整列して配置されていてもよいし、ランダムに配置されていても
よい。
ができる。
が発光しているかのような「きらきら感」のある見栄えとなるレンズ体12L及びこれを
備えた車両用灯具10Lを提供することができる。その結果、光源14非点灯時における
被視認性(車両用灯具10L、ひいては、これが搭載された車両の被視認性)を高めるこ
とができる。
、当該レンズ体12L内部(下面44dに付与された四角錐形状の複数のレンズカットL
C等)において様々な方向に内面反射(全反射)されて再び出射面12Kbから様々な方
向に出射することによるものである。
ズ体(第11実施形態のレンズ体12K)を実際に製作し、各々の出射面12Kbを、輝
度計(商品名:プロメトリック)を用いて測定した。
(輝度分布)を表す図で、図66(d)〜図66(f)は比較例のレンズ体(第11実施
形態のレンズ体12K)の出射面12Kbの測定結果(輝度分布)を表す図である。各図
中の数値は、測定位置を表している。例えば、図66(a)中の左右0°、上下0°は、
同図に示す測定結果(輝度分布)の測定位置が出射面12Kbの中心に対して左右0°、
上下0°(すなわち、真正面)の位置であることを表している。他の図についても同様で
ある。そして、各図中、黒い部分は相対的に低輝度であることを表し、白い部分は相対的
に高輝度であることを表している。
与された下面44dを持つ本変形例のレンズ体12Lの方が、平坦な下面44dを持つ比
較例のレンズ体(第11実施形態のレンズ体12K)より、出射面12Kb全域に渡り白
い部分と黒い部分がはっきりと分かれていること、すなわち、本変形例のレンズ体12L
の方が、比較例のレンズ体(第11実施形態のレンズ体12K)より、光源14非点灯時
において、多方向から見たときに、あたかも発光しているかのような「きらきら感」のあ
る見栄えとなることが分かる。
12Kbからレンズ体12L内部に入射して当該下面44dに到達する外光が様々な方向
に内面反射(全反射)されて再び出射面12Kbから出射する面として構成されていれば
よい。例えば、下面44dは、四角錐形状以外の多角錐形状の複数のレンズカットを含む
面として構成されていてもよいし、それ以外の複数の微小凹凸を含むシボ面又はカット面
を含む面として構成されていてもよい。
て、図面を参照しながら説明する。
る光路を表す横断面図、図67(b)は本変形例のレンズ体12Mの斜視図である。
11実施形態のレンズ体12Kにおいては、各入射面12a、42a、42b、42cか
らレンズ体12K内部に入射した光源14からの光は左右一対の側面44a、44bの前
端縁から前方に延長(例えば、基準軸AX1に対して平行な方向に延長)された延長領域
44aa、44bbに入射しないこと、すなわち、延長領域44aa、44bbは各配光
パターンPSPOT、PMID、PWIDEの形成に用いられない領域であることが判明した。
、PMID、PWIDEの形成に用いられない延長領域44aa及び/又は44bbに四角錐形
状の複数のレンズカットLC(例えば、射面角30°、ピッチ5mm、山高さ3mm)を
付与したものに相当する。それ以外、上記第11実施形態のレンズ体12Kと同様の構成
である。なお、各々のレンズカットLCは同一のサイズ、同一の形状であってもよいし、
異なるサイズ、異なる形状であってもよい。また、整列して配置されていてもよいし、ラ
ンダムに配置されていてもよい。
ができる。
が発光しているかのような「きらきら感」のある見栄えとなるレンズ体12M及びこれを
備えた車両用灯具10Mを提供することができる。その結果、光源14非点灯時における
被視認性(車両用灯具10M、ひいては、これが搭載された車両の被視認性)を高めるこ
とができる。
、当該レンズ体12M内部(延長領域44aa、44bbに付与された四角錐形状の複数
のレンズカットLC等)において様々な方向に内面反射(全反射)されて再び出射面12
Kbから様々な方向に出射することによるものである。
に限らず、出射面12Kbからレンズ体12M内部に入射して当該延長領域44aa、4
4bbに到達する外光が様々な方向に内面反射(全反射)されて再び出射面12Kbから
出射する面として構成されていればよい。例えば、延長領域44aa、44bbは、四角
錐形状以外の多角錐形状の複数のレンズカットを含む面として構成されていてもよいし、
それ以外の複数の微小凹凸を含むシボ面又はカット面を含む面として構成されていてもよ
い。
2Lを連結したレンズ結合体16Lの斜視図である。
。レンズ結合体16L(複数のレンズ体12L)は、金型に、ポリカーボネイトやアクリ
ル等の透明樹脂を注入し、冷却、固化させることにより一体的に成形(射出成形)されて
いる。複数のレンズ体12Lそれぞれの出射面12Kbは、互いに隣接した状態で水平方
向に一列に配置されて、水平方向にライン状に延びる一体感のある見栄えの出射面群を構
成している。
ある見栄えの車両用灯具を構成することができる。なお、レンズ結合体16Lは、複数の
レンズ体12Lを物理的に分離した状態で成形し、レンズホルダ等の保持部材(図示せず
)によって連結(保持)することで構成してもよい。
てもよい。例えば、下面44dを延長して各々のレンズ体12L間の隙間を塞いでもよい
し、あるいは、各々のレンズ体12L間の隙間に、物理的に別部材として成形された付加
レンズ部(下面44dと同様の下面を含む付加レンズ部)を配置してもよい。このように
すれば、ここから入射した外光も、レンズ体12L内部において下面44d(すなわち、
複数のレンズカットLC)の作用により様々な方向に内面反射(全反射)されて再び出射
面12Kbから出射することとなる結果、上記「きらきら感」をより高めることができる
。
ながら説明する。
0(b)は正面図、図70(c)は側面図である。図71(a)は車両用灯具10N(レ
ンズ体12N)により形成されるロービーム用配光パターンPLO(合成配光パターン)の
例で、図71(b)〜図71(e)に示す各部分配光パターンPSPOT、PMID_L、PMID_R
、PWIDEが重畳されることで形成される。
車両用灯具10J(レンズ体12J)に対して、左右一対の第2下反射面48a、48b
(及びシェード48c、48d)を追加したものに相当する。そして、本実施形態のレン
ズ体12Nの最終出射面(第2出射面12A2b)は、第10実施形態と異なり、スラン
ト角及び/又はキャンバー角が付与された半円柱状の面(シリンドリカル面)として構成
されている。さらに、本実施形態の上面44Ncは、第10実施形態とは異なり、上入射
面42cからレンズ体12N内部に入射した光源14からの光が出射する出射面として機
能する。それ以外、第10実施形態の車両用灯具10J(レンズ体12J)と同様の構成
である。
レンズ体12J)においては、光源14に対するレンズ体12Jの相対的な位置関係が設
計値からズレた場合、図77(a)に示すように、ミッド用配光パターンPMIDにグレア
が発生することが判明した。図77(a)は、光源14(発光面)が1mm角で、光源1
4に対するレンズ体12Jの相対的な位置関係が設計値からY方向(鉛直方向)に+0.
2mmズレた場合に発生したグレアを表している。
7(b)に示すように、ミッド用配光パターンPMIDにグレアは発生しない。
14に対するレンズ体12Jの相対的な位置関係を設計値どおりにするのは難しく、光源
14に対するレンズ体12Jの相対的な位置関係が設計値からズレる。
値からズレることに起因して、ミッド用配光パターンPMIDにグレアが発生するのを抑制
するため、鋭意検討した結果、スポット用配光パターンPSPOTを形成する第1光学系を構
成する第1下反射面12b(及びシェード12c)とは別に、ミッド用配光パターンPMI
Dを形成する第2光学系に対して左右一対の第2下反射面48a、48b(及びシェード
48c、48d)を追加することで、上記グレアの原因となる光がカットオフラインより
下に配光されて、ミッド用配光パターンPMIDにグレアが発生するのを抑制することがで
きることを見出した。
面12b(及びシェード12c)とは別に、その左右両側に配置された左右一対の第2下
反射面48a、48b(及びシェード48c、48d)を備えている。
し、第10実施形態の車両用灯具10J(レンズ体12J)と同様の構成については同一
の符号を付してその説明を省略する。
OT(図71(b)参照)を形成する第1光学系(図49(a)参照)に加えて、さらに、
スポット用配光パターンPSPOTより拡散したミッド用配光パターンPMID_L、PMID_R(図
71(c)、図71(d)参照)を形成する第2光学系(図73、図74参照)、及び、
ミッド用配光パターンPMIDより拡散したワイド用配光パターンPWIDE(図71(e)参
照)を形成する第3光学系(図76参照)を備えている。
9、図70に示すように、後端部、前端部、後端部と前端部との間に配置された左右一対
の側面44a、44b及び上面44Ncを含み、レンズ体12N内部に入射した光源14
からの光が、前端部(第2出射面12A2b)及び上面44Ncから出射して前方に照射
されることにより、図71(a)に示すように、上端縁にカットオフラインを含むロービ
ーム用配光パターンPLoを形成するレンズ体として構成されている。
第1後端部12A1aaと第1前端部12A1bbとの間に配置された左右一対の側面4
4a、44b、及び、第1後端部12A1aaと第1前端部12A1bbとの間に配置さ
れた第1下反射面12bを含む第1レンズ部12A1と、第1レンズ部12A1の前方に
配置され、第2後端部12A2aa、第2前端部12A2bbを含む第2レンズ部12A
2と、第1レンズ部12A1と第2レンズ部12A2とを連結した連結部12A3を含み
、さらに、第1レンズ部12A1の第1後端部12A1aaと第2レンズ部12A2の第
2前端部12A2bbとの間に配置された上面44Nc、及び、第1レンズ部12A1a
aの第1後端部12A1aaと第1前端部12A1bbとの間、かつ、第1下反射面12
bの左右両側に配置された左右一対の第2下反射面48a、48bを含むレンズ体として
構成されている。
等の透明樹脂を注入し、冷却、固化させることにより(射出成形により)一体的に成形さ
れている。
)は図72(a)のB−B断面図(模式図)である。なお、図72(a)のA−A断面図
(模式図)は、図50(b)と同様である。
は、第1入射面12a、及び、第1入射面12aの左右両側に、第1入射面12a近傍に
配置される光源14と第1入射面12aとの間の空間を左右両側から取り囲むように配置
された左右一対の入射面42a、42bを含んでいる。第1後端部12A1aaは、図7
2(a)、図72(b)に示すように、さらに、第1入射面12aの上側に、光源14と
第1入射面12aとの間の空間を上側から取り囲むように配置された上入射面42cを含
んでいる。
は略鉛直方向に延びる半円柱状の第1出射面12A1a(本発明の第1の半円柱状の面に
相当)、及び、第1出射面12A1aの左右両側に配置された左右一対の出射面46a、
46b(本発明の左右一対の中間出射面に相当)を含んでいる。
間入射面に相当)を含んでおり、第2レンズ部12A2の第2前端部12A2bbは第2
出射面12A2b(本発明の最終出射面に相当)を含んでいる。
又はキャンバー角が付与された半円柱状の面として構成されている。これに伴い、最終出
射面(第2出射面12A2b)の円柱軸(及び焦線F12A2b)は水平に対して傾斜してい
る。スラント角及び/又はキャンバー角は、第5〜第7実施形態等で説明した手法により
付与されている。そして、スラント角及び/又はキャンバー角の付与に伴い発生する上記
ボケ及び回転は、第5〜第7実施形態等で説明した手法により改善及び抑制されている。
又はキャンバー角が付与されていない、すなわち、円柱軸(及び焦線F12A2b)が水平方
向に延びた半円柱状の面として構成されていてもよい。
部において、第1レンズ部12A1の第1前端部12A1bb、第2レンズ部12A2の
第2後端部12A2aa及び連結部12A3で囲まれた空間Sが形成された状態で連結し
ている。
2c)、第1の半円柱状の面(第1出射面12A1a)、中間入射面(第2入射面12A
2a)及び最終出射面(第2出射面12A2b)は、第1入射面12aからレンズ体12
N内部に入射した光源14からの光のうち第1下反射面12bのシェード12cによって
一部遮光された光及び第1下反射面12bで内面反射された光が、第1の半円柱状の面(
第1出射面12A1a)からレンズ体12N外部に出射し、さらに、中間入射面(第2入
射面12A2a)からレンズ体12N内部に入射して最終出射面(第2出射面12A2b
)から出射し、前方に照射されることにより、上端縁に第1下反射面12bのシェード1
2cによって規定されるカットオフラインを含むスポット用配光パターンPSPOT(本発明
の集光パターンに相当)を形成する第1光学系を構成している。
用配光パターンPSPOTが形成される。
み)である。
a、44b、左右一対の第2下反射面48a、48b(及びシェード48c、48d)、
左右一対の中間出射面(左右一対の出射面46a、46b)、中間入射面(第2入射面1
2A2a)及び最終出射面(第2出射面12A2b)は、左右一対の入射面42a、42
bからレンズ体12N内部に入射して左右一対の側面44a、44bで内面反射された光
源14からの光のうち左右一対の第2下反射面48a、48bのシェード48c、48d
によって一部遮光された光及び左右一対の第2下反射面48a、48bで内面反射された
光が、左右一対の中間出射面(左右一対の出射面46a、46b)からレンズ体12N外
部に出射し、さらに、中間入射面(第2入射面12A2a)からレンズ体12N内部に入
射して最終出射面(第2出射面12A2b)から出射し、前方に照射されることにより、
図71(c)、図71(d)に示すように、スポット用配光パターンPSPOTに重畳される
、スポット用配光パターンPSPOTより拡散したミッド用配光パターンPMID_L、PMID_R(
本発明の第1拡散パターンに相当)を形成する左右一対の第2光学系を構成している。
(又は下端縁近傍)から前方に向かって延びた平面形状の反射面である。図75は、左側
に配置された第2下反射面48a(及びシェード48c)付近の拡大斜視図である。左右
一対の第2下反射面48a、48bの先端部は、シェード48c、48dを含んでいる。
らの光のうち当該左右一対の第2下反射面48a、48bに入射した光を全反射する反射
面で、金属蒸着は用いていない。レンズ体12N内部に入射した光源14からの光のうち
左右一対の第2下反射面48a、48bに入射した光は、当該左右一対の第2下反射面4
8a、48bで内面反射されて最終出射面(第2出射面12A2b)に向かい、当該最終
出射面(第2出射面12A2b)で屈折して路面方向に向かう。すなわち、左右一対の第
2下反射面48a、48bで内面反射された反射光がカットオフラインを境に折り返され
てカットオフライン以下の配光パターンに重畳される形となる。これにより、ミッド用配
光パターンPMID_L、PMID_R(図71(c)、図71(d)参照)の上端縁にカットオフ
ラインが形成される。
ド48c、48dの位置は、スラント角及び/又はキャンバー角等の条件によって異なる
ため、具体的な数値等で表すのは困難である。
第2出射面12A2b)の焦線F12A2b(図73参照)に対するシェード48c、48d
の位置を徐々に変更し、変更するごとにミッド用配光パターンPMID_L、PMID_Rを確認す
ることで、ミッド用配光パターンPMID_L、PMID_Rのカットオフラインが適切に形成され
るシェード48c、48dの位置を見出すことができる。
しない光(主に、左右方向に広がる光RayMID。図50(b)参照)が屈折して第1レ
ンズ部12A1内部に入射する面で、図50(b)に示すように、光源14に向かって凸
の曲面形状の面(例えば、自由曲面)として構成されている。
、42bからレンズ体12N内部に入射して左右一対の側面44a、44bで内面反射さ
れた光源14からの光が、鉛直方向に関し、左右一対の第2下反射面48a、48bのシ
ェード48c、48d近傍に集光し(図74参照)、かつ、水平方向に関し、拡散する(
図73参照)ように、その面形状が構成されている。
入射して左側面44aで内面反射された光源14からの光が、鉛直方向に関し、左第2下
反射面48aのシェード48c近傍に集光し(図74参照)、かつ、水平方向に関し、集
光することなく拡散する(図73参照)ように、その面形状が構成されている。
射して右側面44bで内面反射された光源14からの光が、鉛直方向に関し、右第2下反
射面48bのシェード48d近傍に集光し(図74参照)、かつ、水平方向に関し、最終
出射面(第2出射面12A2b)近傍で集光した後、拡散する(図73参照)ように、そ
の面形状が構成されている。
に示すミッド用配光パターンPMID_L、PMID_Rが形成される。
c、48d)を追加することで、光源14に対するレンズ体12Nの相対的な位置関係が
設計値からいずれの方向にズレたとしても、ミッド用配光パターンPMID(PMID_L、PMI
D_R)にグレアが発生するのを抑制することができることをシミュレーションで確認した
。
用配光パターンPMID_Rとが相互に左右対称でないのは、最終出射面(第2出射面12A
2b)が、スラント角及び/又はキャンバー角が付与された半円柱状の面として構成され
ていることによるものである。最終出射面(第2出射面12A2b)が、スラント角及び
/又はキャンバー角が付与されていない、すなわち、円柱軸(及び焦線F12A2b)が水平
方向に延びた半円柱状の面として構成されている場合、ミッド用配光パターンPMID_Lと
ミッド用配光パターンPMID_Rとは、相互に左右対称の形状となる。
体12N内部に入射した光源14からの光が、上面44Ncから出射して前方に照射され
ることにより、図71(e)に示すように、スポット用配光パターンPSPOT及びミッド用
配光パターンPMID_L、PMID_Rに重畳される、ミッド用配光パターンPMID_L、PMID_Rよ
り拡散したワイド用配光パターンPWIDE(本発明の第2拡散パターンに相当)を形成する
第3光学系を構成している。
光パターンとされている。その理由は、次のとおりである。
対的な位置関係が設計値からズレた場合(例えば、光源14に対してレンズ体12Nが鉛
直下方にズレた場合)、図78に点線で示すように、ワイド用配光パターンPWIDEが全体
的に鉛直上方に移動する結果、H線及びV線の交点近傍の領域(先行車や対向車が存在す
る領域)にグレアが発生することが判明した。図78は、光源14に対するレンズ体12
Nの相対的な位置関係が設計値からY方向(鉛直方向)にズレた場合にグレアが発生する
ことを表している。
1(e)に示すように、ワイド用配光パターンPWIDEが適正位置に形成されるため、グレ
アは発生しない。
により、光源14に対するレンズ体12Nの相対的な位置関係を設計値どおりにするのは
難しく、光源14に対するレンズ体12Nの相対的な位置関係が設計値からズレる。
値からズレて、ワイド用配光パターンPWIDEが全体的に鉛直上方に移動することに起因し
て、H線及びV線の交点近傍の領域(先行車や対向車が存在する領域)にグレアが発生す
るのを抑制するため、鋭意検討した結果、ワイド用配光パターンPWIDEを、上端縁の中央
近傍が下方に凹んだ凹部を含む形状の配光パターンとすることで、仮に、ワイド用配光パ
ターンPWIDEが全体的に鉛直上方に移動したとしても、H線及びV線の交点近傍の領域(
先行車や対向車が存在する領域)にグレアが発生するのを抑制することができることを見
出した。
凹部を含む形状の配光パターンとされている。
、次のようにして形成することができる。
上方向に広がる光RayWIDE。図72(b)参照)が屈折して第1レンズ部12A1内部
に入射する面で、図72(b)に示すように、光源14に向かって凸の曲面形状の面(例
えば、自由曲面)として構成されている。
12Nの前端部(第2前端部12A2bb)側から後端部(第1後端部12A1aa)側
に向かって斜め上方に傾斜した姿勢で配置されており、上入射面42cからレンズ体12
N内部に入射した光源14からの光が出射する出射面として機能する。上面44Ncは、
平面形状の面として構成されている。もちろん、これに限らず、上面44cは、曲面形状
の面として構成されていてもよい。
近傍が下方に凹んだ凹部を含む形状のワイド用配光パターンPWIDEが形成されるように、
その面形状が構成されている。
配光パターンPWIDEが形成される。
とができる。
つで複数の配光パターン(スポット用配光パターンPSPOT、ミッド用配光パターンPMID_
L、PMID_R等)を形成することができるレンズ体12Nを提供することができる。なお、
この効果を奏するには、最低限、第1光学系及び第2光学系を備えていればよく、第3光
学系は適宜省略することができる。
出射面12A2b)が半円柱状の面(半円柱状の屈折面)として構成されていることによ
るものである。
MID_L、PMID_R等)を形成することができるのは、1つのレンズ体12Nが複数の光学系
、すなわち、スポット用配光パターンPSPOTを形成する第1光学系、ミッド用配光パター
ンPMID_L、PMID_Rを形成する第2光学系等を備えていることによるものである。
12Nの相対的な位置関係が設計値からズレたとしても、ミッド用配光パターンPMID(
PMID_L、PMID_R)にグレアが発生するのを抑制することができる。これは、ミッド用配
光パターンPMID(PMID_L、PMID_R)を形成する第2光学系が左右一対の第2下反射面
48a、48b(及びシェード48c、48d)を備えていることによるものである。
12Nの相対的な位置関係が設計値からズレて、ワイド用配光パターンPWIDEが鉛直上方
に移動したとしても、グレアが発生するのを抑制することができる。これは、ワイド用配
光パターンPWIDEが、上端縁の中央近傍が下方に凹んだ凹部を含む形状の配光パターンと
して形成されることによるものである。なお、この効果を奏するには、最低限、第3光学
系を備えていればよく、第1光学系及び/又は第2光学系は適宜省略することができる。
、第10実施形態の上面44cを用い、さらに、第10実施形態の第2出射面12A2b
(延長領域12A2b4)を追加したレンズ体12Nに相当する。
面12A2b(延長領域12A2b4)が、上入射面42cからレンズ体12N内部に入
射して上面44cで内面反射された光源14からの光RayWIDEが、第2出射面12A2
b(延長領域12A2b4)から出射して前方に照射されることにより、図71(e)に
示すように、スポット用配光パターンPSPOT及びミッド用配光パターンPMID_L、PMID_R
に重畳される、ミッド用配光パターンPMID_L、PMID_Rより拡散したワイド用配光パター
ンPWIDEを形成する第3光学系を構成する。
形状のワイド用配光パターンPWIDEが形成されるように、その面形状が構成されている。
例えば、上面44cのうち左右方向の中央付近の領域からの反射光がその左右両側の領域
からの反射光より下向きに照射されるように、左右方向の中央付近の領域をその左右両側
の領域より下に傾ける(又は、凹ませる)。これにより、図71(e)に示すように、上
端縁の中央近傍が下方に凹んだ凹部を含む形状のワイド用配光パターンPWIDEを形成する
ことができる。
レンズ体62)について、図面を参照しながら説明する。
ある。図80(a)は、車両用灯具60(レンズ体62)により形成されるハイビーム用
配光パターンPHi(合成配光パターン)の例で、図80(b)、図80(c)に示す各部
分配光パターンPHi_SPOT、PHi_WIDEが重畳されることで形成される。スポット用配光パ
ターンPHi_SPOTは本発明の集光パターンに相当し、ワイド用配光パターンPHi_WIDEは本
発明の拡散パターンに相当する。
置されたレンズ体62等を備え、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から
約25m前方に配置されている)上に、図80(a)に示すハイビーム用配光パターンP
Hiを形成する。
設計上の基準点F62近傍)に配置されている。光源14の光軸AX14は、車両前後方向に
延びる基準軸AX62に一致していてもよいし、基準軸AX62に対して傾斜していてもよい
。
部62bを含み、レンズ体62内部に入射した光源14からの光が、前端部62b(ワイ
ド用配光パターン用の出射面62b1及びスポット用配光パターン用の出射面62b2)
から出射して前方に照射されることにより、図80(a)に示すハイビーム用配光パター
ンPHiを形成するレンズ体として構成されている。レンズ体62は、ポリカーボネイトや
アクリル等の透明樹脂を注入し、冷却、固化させることにより(射出成形により)一体的
に成形されている。
ンPHi_WIDE(図80(b)参照)を形成する第1光学系、及び、スポット用配光パター
ンPHi_SPOT(図80(c)参照)を形成する第2光学系を備えている。
ターン用の入射面Aからレンズ体62内部に入射した光源14からの光を内面反射(全反
射)するワイド用配光パターン用の反射面62a3、スポット用配光パターン用の入射面
62a5、及び、スポット用配光パターン用の入射面62a5からレンズ体62内部に入
射した光源14からの光を内面反射するスポット用配光パターン用の反射面62a6を含
んでいる。
て凸の第1入射面62a1、第1入射面62a1の外周縁から後方に向かって延びて、光
源14と第1入射面62a1との間の空間のうち、光源14からの光が通過する切り欠き
部62a4以外の範囲を取り囲む筒状の第2入射面62a2を含んでいる。
第2入射面62a2からレンズ体62内部に入射した光源14からの光を内面反射(全反
射)する反射面である。
a2及びワイド用配光パターン用の反射面62a3付近)の正面図である。
囲は第2入射面62a2(及びワイド用配光パターン用の反射面62a3)で取り囲まれ
ているが、角度θ2の範囲は第2入射面62a2(及びワイド用配光パターン用の反射面
62a3)で取り囲まれておらず、光源14からの光が通過する扇形の切り欠き部62a
4を構成している。
い第2入射面62a2(及びワイド用配光パターン用の反射面62a3)で取り囲まれて
いてもよい。
部62a4を通過した光源14からの光がレンズ体62内部に入射する光源14に向かっ
て凹の入射面である。
2a5の外側に配置され、スポット用配光パターン用の入射面62a5からレンズ体62
内部に入射した光源14からの光を内面反射(全反射)する反射面である。
方に配置されたスポット用配光パターン用の出射面62b2を含んでいる。
ように構成されている。
及び第2入射面62a2)、ワイド用配光パターン用の反射面62a3、及び、ワイド用
配光パターン用の出射面62b1は、ワイド用配光パターン用の入射面A(第1入射面6
2a1及び第2入射面62a2)からレンズ体62内部に入射した光源14からの光が、
ワイド用配光パターン用の出射面62b1から出射し、前方に照射されてワイド用配光パ
ターンPHi_WIDEを形成する第1光学系を構成している。
射面62a3、及び、ワイド用配光パターン用の出射面62b1は、第1入射面62aか
らレンズ体62内部に入射した光源14からの光、及び、第2入射面62aからレンズ体
62内部に入射してワイド用配光パターン用の反射面62a3で内面反射(全反射)され
た光源14からの光がワイド用配光パターン用の出射面62b1から出射し、前方に照射
されてワイド用配光パターンPHi_WIDEを形成する第1光学系を構成している。
に直交する方向)に延びた半円柱状の面(シリンドリカル面)として構成されている。ワ
イド用配光パターン用の出射面62b1の焦線は、図79(a)中、符号F62b1で示す位
置において水平方向(図79(a)中紙面に直交する方向)に延びている。もちろん、こ
れに限らず、ワイド用配光パターン用の出射面62b1は、スラント角及び/又はキャン
バー角が付与された半円柱状の面(シリンドリカル面)として構成されていてもよい。
、光源14に向かって凸の曲面形状の面(例えば、自由曲面)として構成されている。具
体的には、第1入射面62a1は、当該第1入射面62a1からレンズ体62内部に入射
した光源14からの光が、鉛直方向に関し、ワイド用配光パターン用の出射面62b1の
焦線F62b1近傍に集光し(図79(a)参照)、かつ、水平方向に関し、拡散する(図8
3(a)参照)ように(又は、コリメートされるように)、その面形状が構成されている
。
屈折してレンズ体62内部に入射する面で、第1入射面62a1の外周縁から後方に向か
って延びて、光源14と第1入射面62a1との間の空間のうち、光源14からの光が通
過する切り欠き部62a4以外の範囲を取り囲む筒状の面(例えば、自由曲面)として構
成されている。
第2入射面62a2からレンズ体62内部に入射した光源14からの光を内面反射(全反
射)する面として構成されている。ワイド用配光パターン用の反射面62a3は、第2入
射面62a2からレンズ体62内部に入射した光源14からの光を内面反射(全反射)す
る反射面で、金属蒸着は用いていない。具体的には、ワイド用配光パターン用の反射面6
2a3は、第2入射面62a2からレンズ体62内部に入射して当該ワイド用配光パター
ン用の反射面62a3で内面反射(全反射)された光源14からの光が、鉛直方向に関し
、ワイド用配光パターン用の出射面62b1の焦線F62b1近傍に集光し(図79(a)参
照)、かつ、水平方向に関し、拡散する(図83(a)参照)ように(又は、コリメート
されるように)、その面形状が構成されている。
配光パターンPHi_WIDEが形成される。
び、第2入射面62a2からレンズ体62内部に入射してワイド用配光パターン用の反射
面62a3で内面反射(全反射)された光源14からの光は、鉛直方向に関し、ワイド用
配光パターン用の出射面62b1の焦線F62b1近傍に集光(図79(a)参照)した後、
ワイド用配光パターン用の出射面62b1から出射する。その際、ワイド用配光パターン
用の出射面62b1から出射する光源14からの光は、ワイド用配光パターン用の出射面
62b1の作用により、鉛直方向に関し集光されて、基準軸AX62に対して平行で、かつ
、水平方向に関し拡散された光として前方に照射されることにより、図80(b)に示す
ワイド用配光パターンPHi_WIDEを形成する。
のように構成されている。
配光パターン用の反射面62a6、及び、スポット用配光パターン用の出射面62b2は
、スポット用配光パターン用の入射面62a5からレンズ体62内部に入射してスポット
用配光パターン用の反射面62a6で内面反射された光源14からの光が、スポット用配
光パターン用の出射面62b2から出射し、前方に照射されてスポット用配光パターンP
Hi_SPOTを形成する第2光学系を構成している。
の反射面62a6、及び、スポット用配光パターン用の出射面62b2は、切り欠き部6
2a4を通過し、スポット用配光パターン用の入射面62a5からレンズ体62内部に入
射してスポット用配光パターン用の反射面62a6で内面反射(全反射)された光源14
からの光が、スポット用配光パターン用の出射面62b2から出射し、前方に照射されて
スポット用配光パターンPHi_SPOTを形成する第2光学系を構成している。
として構成されている。もちろん、これに限らず、スポット用配光パターン用の出射面6
2b2は、曲面形状の面として構成されていてもよい。また、スポット用配光パターン用
の出射面62b2は、図84に示すように、ワイド用配光パターン用の出射面62b1の
下端縁に連続する平面形状又は曲面形状の面として構成されていてもよい。
b1より後方の位置に配置されている(図79(a)参照)。もちろん、これに限らず、
スポット用配光パターン用の出射面62b2は、ワイド用配光パターン用の出射面62b
1より前方の位置又はワイド用配光パターン用の出射面62b1と同一の位置に配置され
ていてもよい。
に入射する面で、光源14に向かって凹の曲面形状の面として構成されている。具体的に
は、スポット用配光パターン用の入射面62a5は、光源14(正確には、基準点F62)
を中心とする球面形状の面として構成されている。これにより、光源14からの光がスポ
ット用配光パターン用の入射面62a5からレンズ体62内部に入射する際のフレネル反
射損失を抑制することができる。もちろん、これに限らず、スポット用配光パターン用の
入射面62a5は、光源14を中心とする球面形状の面以外の面(例えば、自由曲面)と
して構成されていてもよい。
2a5の外側に配置され、スポット用配光パターン用の入射面62a5からレンズ体62
内部に入射した光源14からの光を内面反射(全反射)する面として構成されている。ス
ポット用配光パターン用の反射面62a6は、スポット用配光パターン用の入射面62a
5からレンズ体62内部に入射した光源14からの光を内面反射(全反射)する反射面で
、金属蒸着は用いていない。具体的には、スポット用配光パターン用の反射面62a6は
、スポット用配光パターン用の入射面62a5からレンズ体62内部に入射して当該スポ
ット用配光パターン用の反射面62a6で内面反射(全反射)され、スポット用配光パタ
ーン用の出射面62b2から出射する光源14からの光が、鉛直方向に関し、コリメート
され(図79(a)参照)、かつ、水平方向に関してもコリメートされる(図83(b)
参照)ように、その面形状が構成されている。スポット用配光パターン用の反射面62a
6としては、例えば、焦点が光源14(正確には、基準点F62)近傍に設定された回転放
物面系の反射面を用いることができる。
用配光パターンPHi_SPOTが形成される。
からレンズ体62内部に入射してスポット用配光パターン用の反射面62a6で内面反射
(全反射)された光源14からの光は、鉛直方向及び水平方向に関し、コリメートされた
後、スポット用配光パターン用の出射面62b2から出射する。その際、スポット用配光
パターン用の出射面62b2から出射する光源14からの光は、スポット用配光パターン
用の出射面62b2が基準軸AX62に直交する平面形状の面として構成されているため、
鉛直方向及び水平方向に関し、基準軸AX62に対して平行な光として前方に照射されるこ
とにより、図80(c)に示すスポット用配光パターンPHi_SPOTを形成する。
つ、光度が高いものとなる。その結果、スポット用配光パターンPHi_SPOT及びワイド用
配光パターンPHi_WIDEが重畳されることで形成されるハイビーム用配光パターンPHi(
合成配光パターン)は、中心光度が高く、遠方視認性に優れたものとなる。
となるのは、ワイド用配光パターンPHi_WIDEが鉛直方向に関し基準軸AX62に対して平
行で、かつ、水平方向に関し拡散された光で形成されるのに対して、スポット用配光パタ
ーンPHi_SPOTが鉛直方向及び水平方向に関し、基準軸AX62に対して平行な光で形成さ
れることによるものである。
るのは、光源14とスポット用配光パターン用の反射面62a6(及び/又はスポット用
配光パターン用の入射面62a5)との間の距離が、光源14とワイド用配光パターン用
の反射面62a3(及び/又はワイド用配光パターン用の入射面62a1、62a2)と
の間の距離と比べ、長く設定されているため、スポット用配光パターンPHi_SPOTを形成
する第2光学系においては、ワイド用配光パターンPHi_WIDEを形成する第1光学系と比
べ、光源14の光源像が相対的に小さなものとなり、この相対的に小さな光源像でスポッ
ト用配光パターンPHi_SPOTが形成されることによるものである。
2a3との間の距離Wが相対的に近い第1光学系においては、光源14の光源像が大きく
なるので、ワイド用配光パターンPHi_WIDEに適している。一方、光源14とスポット用
配光パターン用の反射面62a6との間の距離Sが相対的に遠い第2光学系においては、
光源14の光源像が小さくなるので、スポット用配光パターンPHi_SPOTに適している。
ンPHi_SPOTの光度及びワイド用配光パターンPHi_WIDEの光度のバランスを調整すること
ができる。
もできる。
DEが重畳されたハイビーム用配光パターンPHi(合成配光パターン)を形成することがで
きるレンズ体62を提供することができる。
系及びスポット用配光パターンPHi_SPOTを形成する第2光学系を備えていることによる
ものである。
パターンPHi_WIDEより高くなる結果、スポット用配光パターンPHi_SPOT及びワイド用配
光パターンPHi_WIDEが重畳されることで形成されるハイビーム用配光パターンPHi(合
成配光パターン)を、中心光度が高く、遠方視認性に優れたものとすることができる。
るのは、光源14とスポット用配光パターン用の反射面62a6(及び/又はスポット用
配光パターン用の入射面62a5)との間の距離が、光源14とワイド用配光パターン用
の反射面62a3(及び/又はワイド用配光パターン用の入射面62a1、62a2)と
の間の距離と比べ、長く設定されているため、スポット用配光パターンPHi_SPOTを形成
する第2光学系においては、ワイド用配光パターンPHi_WIDEを形成する第1光学系と比
べ、光源14の光源像が相対的に小さなものとなり、この相対的に小さな光源像でスポッ
ト用配光パターンPHi_SPOTが形成されることによるものである。
平面形状の面として構成されている。
してワイド用配光パターン用の出射面62Ab1から出射する光源14からの光が、鉛直
方向に関し、コリメートされ、かつ、水平方向に関し、拡散するように、その面形状が構
成されている。また、ワイド用配光パターン用の反射面62a3は、第2入射面62aか
らレンズ体62A内部に入射して当該ワイド用配光パターン用の反射面62a3で内面反
射(全反射)され、ワイド用配光パターン用の出射面62a1から出射する光源14から
の光が、鉛直方向に関し、コリメートされ、かつ、水平方向に関し、拡散するように、そ
の面形状が構成されている。それ以外、第13実施形態のレンズ体62と同様の構成であ
る。
きる。
ち、ワイド用配光パターン用の入射面Aは、第2入射面62aのみで構成されている。そ
れ以外、第13実施形態のレンズ体62と同様の構成である。
きる。
ンを形成する車両用灯具70(レンズ体72)について、図面を参照しながら説明する。
8(b)は車両用灯具70(レンズ体72)の後方斜め上方から見た斜視図である。図8
9(a)は上面図、図89(b)は正面図、図89(c)は側面図である。図90は、車
両用灯具70(レンズ体72)の分解斜視図である。
の第12実施形態の車両用灯具10N(レンズ体12N)及び1つの第13実施形態の車
両用灯具60(レンズ体62)を備えたものに相当する。
レンズ部に相当)と称し、他方のレンズ体12Nを第2レンズ部12NLo2(本発明のロ
ービーム用の第2レンズ部に相当)と称し、レンズ体62を第3レンズ部62Hi(本発明
のハイビーム用の第3レンズ部に相当)と称する。
透明樹脂を注入し、冷却、固化させることにより(射出成形により)一体的に成形されて
いる。すなわち、各々のレンズ部12NLo1、12NLo2、62Hiは、一体成形されること
で、界面を介することなく相互に連結されている。
構成である。すなわち、第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2は、図89(a)等
に示すように、ロービーム用の第1光源14Lo1及びロービーム用の第2光源14Lo2の前
方に配置されるレンズ部であって、それぞれ、後端部12A1aa及び前端部12A2b
bを含み、各々のレンズ部12NLo1、12NLo2内部に入射した各々の光源14Lo1、1
4Lo2からの光が、各々のレンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12A2bb(第2出
射面12A2b)から出射して前方に照射されることにより、上端縁にカットオフライン
を含むロービーム用配光パターンPLo(図71(a)参照)を形成するレンズ部として構
成されている。
71(a)参照)を形成する第1光源14Lo1及び第2光源14Lo2からの光が出射する領
域を示している。
のレンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12A2bb側から後端部12A1aaの先端
側に向かうに従って錐体状(又は釣鐘状)に狭まる錐体部(図89(a)中、左右一対の
側面44a、44bを含む部分参照)を含んでいる。
うに、水平に対して傾いた方向に並列配置され、かつ、図89(a)に示すように、第1
レンズ部12NLo1の錐体部(本発明の第1錐体部に相当)と第2レンズ体12NLo2の錐
体部(本発明の第2錐体部に相当)との間にスペースが形成された状態で相互に連結され
ている。もちろん、これに限らず、第1レンズ部12NLo1及び第2レンズ部12NLo2は
、水平方向に並列配置されて相互に連結されていてもよい。
機能が意図されていない箇所(例えば、左側部)と第2レンズ部12NLo2のうち光学的
機能が意図されていない箇所(例えば、右側部)とが連結されている(図88(b)参照
)。
/又はキャンバー角が付与された半円柱状の出射面(第2出射面12A2b)を含んでい
る。もちろん、これに限らず、第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12
A2bbは、円柱軸が水平方向に延びた半円柱状の出射面(第2出射面12A2b)を含
んでいてもよい。
2光源14Lo2が点灯されることで、各々のレンズ部12NLo1、12NLo2により形成さ
れるロービーム用配光パターンPLo(図71(a)参照)が重畳された合成配光パターン
として形成される。
第3レンズ部62Hiの前端部は、図79(a)に示すレンズ体62と異なり、第1及び第
2レンズ部12NLo1、12NLo2の後端部12A1aa及び第2レンズ部12NLo2の後
端部12A1aaに連結されている(図88(b)参照)。それ以外、第3レンズ部62
Hiは、図79(a)に示すレンズ体62と同様の構成である。
の前方に配置されるレンズ部であって、第3レンズ部62Hi内部に入射した第3光源14
Hiからの光が、第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12A2bb(第2
出射面12A2b)から出射して前方に照射されることにより、図91(a)、図91(
b)に示す各部分配光パターンPHi_SPOT、PHi_WIDEが重畳されたハイビーム用配光パタ
ーンPHi(合成配光パターン)を形成するレンズ体として構成されている。
ンPHi_WIDE(図91(a)参照)を形成する第3光源14Hiからの光が出射する領域を
示している。図89(b)中の実線で囲んだ領域AA3は、ハイビーム用のスポット用配
光パターンPHi_SPOT(図91(b)参照)を形成する第3光源14Hiからの光が出射す
る領域を示している。
部12NLo1の錐体部と第2レンズ部12NLo2の錐体部との間のスペースに配置された状
態で、第1レンズ部12NLo1の後端部12A1aa及び第2レンズ部12NLo2の後端部
12A1aaのうち光学的機能が意図されていない箇所(例えば、第1レンズ部12NLo
1の後端部12A1aaと第2レンズ部12NLo2の後端部12A1aaとの連結部)に、
各々の錐体部(特に、左右一対の側面44a、44b)に干渉しない形態で連結されてい
る。
ズ体72の縦断面図(概略図)である。
示すレンズ体62と同様の構成である。すなわち、第3レンズ部62Hiの後端部62aは
、ワイド用配光パターン用の入射面A、ワイド用配光パターン用の入射面Aから第3レン
ズ部62Hi内部に入射した第3光源14Hiからの光を内面反射するワイド用配光パターン
用の反射面62a3、スポット用配光パターン用の入射面62a5、及び、スポット用配
光パターン用の入射面62a5から第3レンズ部62Hi内部に入射した第3光源14Hiか
らの光を内面反射するスポット用配光パターン用の反射面62a6を含んでいる。
a1、第1入射面62a1の外周縁から後方に向かって延びて、第3光源14Hiと第1入
射面62a1との間の空間のうち、第3光源14Hiからの光が通過する切り欠き部62a
4以外の範囲を取り囲む筒状の第2入射面62a2を含んでいる。
第2入射面62a2から第3レンズ部62Hi内部に入射した第3光源14Hiからの光を内
面反射する反射面である。
びワイド用配光パターン用の反射面62a3は、図88(b)、図92に示すように、第
1レンズ部12NLo1の後端部12A1aa及び第2レンズ部12NLo2の後端部12A1
aaが連結された部分から後方に向かって延びた延長部62a7の先端部に配置されてい
る。
2レンズ部12NLo2の後端部12A1aaが連結された部分近傍に、ワイド用配光パタ
ーン用の入射面A(第1入射面62a1及び第2入射面62a2)及びワイド用配光パタ
ーン用の反射面62a3を配置することもできる(第1レンズ部12NLo1の錐体部と第
2レンズ部12NLo2の錐体部との間のスペースに、第3光源14Hi及びこれが実装され
た基板を配置することができる場合)。
様の角度θ1の範囲は第2入射面62a2(及びワイド用配光パターン用の反射面62a
3)で取り囲まれているが、角度θ2の範囲は第2入射面62a2(及びワイド用配光パ
ターン用の反射面62a3)で取り囲まれておらず、第3光源14Hiからの光が通過する
扇形の切り欠き部62a4を構成している。なお、図82に示すのと同様に、角度θ2の
範囲は、基準軸AX62Hi方向の寸法が相対的に短い第2入射面62a2(及びワイド用配
光パターン用の反射面62a3)で取り囲まれていてもよい。
源14Hiからの光が第3レンズ部62Hi内部に入射する第3光源14Hiに向かって凹の入
射面である。
2a5の外側に配置され、スポット用配光パターン用の入射面62a5から第3レンズ部
62Hi内部に入射した第3光源14Hiからの光を内面反射する反射面である。
第2レンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12A2bb(半円柱状の出射面12A2b
)の下方に配置されたスポット用配光パターン用の出射面62b2を含んでいる。
ように構成されている。
1及び第2入射面62a2)、ワイド用配光パターン用の反射面62a3、第1及び第2
レンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12A2bb(半円柱状の出射面12A2b)は
、ワイド用配光パターン用の入射面A(第1入射面62a1及び第2入射面62a2)か
ら第3レンズ部62Hi内部に入射した第3光源14Hiからの光RayHi_WIDEが、第1及
び第2レンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12A2bb(半円柱状の出射面12A2
b)から出射し、前方に照射されてハイビーム用のワイド用配光パターンPHi_WIDE(図
91(a)参照)を形成する第1光学系を構成している。
入射する面で、第3光源14Hiに向かって凸の曲面形状の面(例えば、自由曲面)として
構成されている。具体的には、第1入射面62a1は、当該第1入射面62a1から第3
レンズ部62Hi内部に入射した第3光源14Hiからの光RayHi_WIDEが、鉛直方向に関
し、第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12A2bb(半円柱状の出射
面12A2b)の焦線F12A2b近傍に集光し(図93及び図94(a)参照)、かつ、水
平方向に関し、拡散する(図94(b)参照)ように(又は、コリメートされるように)
、その面形状が構成されている。
い光RayHi_WIDEが屈折して第3レンズ部62Hi内部に入射する面で、第1入射面62
a1の外周縁から後方に向かって延びて、第3光源14Hiと第1入射面62a1との間の
空間のうち、第3光源14Hiからの光RayHi_SPOTが通過する切り欠き部62a4以外
の範囲を取り囲む筒状の面(例えば、自由曲面)として構成されている。
第2入射面62a2から第3レンズ部62Hi内部に入射した第3光源14Hiからの光Ra
yHi_WIDEを内面反射(全反射)する面として構成されている。ワイド用配光パターン用
の反射面62a3は、第2入射面62a2から第3レンズ部62Hi内部に入射した第3光
源14Hiからの光RayHi_WIDEを内面反射(全反射)する反射面で、金属蒸着は用いて
いない。具体的には、ワイド用配光パターン用の反射面62a3は、第2入射面62a2
から第3レンズ部62Hi内部に入射して当該ワイド用配光パターン用の反射面62a3で
内面反射(全反射)された第3光源14Hiからの光RayHi_WIDEが、鉛直方向に関し、
第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12A2bb(半円柱状の出射面1
2A2b)の焦線F12A2b近傍に集光し(図93及び図94(a)参照)、かつ、水平方
向に関し、拡散する(図94(b)参照)ように(又は、コリメートされるように)、そ
の面形状が構成されている。
配光パターンPHi_WIDEが形成される。
からの光RayHi_WIDE、及び、第2入射面62a2から第3レンズ部62Hi内部に入射
してワイド用配光パターン用の反射面62a3で内面反射(全反射)された第3光源14
Hiからの光RayHi_WIDEは、鉛直方向に関し、第1及び第2レンズ部12NLo1、12N
Lo2の前端部12A2bb(半円柱状の出射面12A2b)の焦線F12A2b近傍に集光(図
93及び図94(a)参照)した後、図94(b)に示すように、第1及び第2レンズ部
12NLo1、12NLo2の中間出射面(左右一対の出射面46a、46b)からレンズ体7
2外部に出射し、さらに、第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2の中間入射面(第
2入射面12A2a)からレンズ体72内部に入射して第1及び第2レンズ部12NLo1
、12NLo2の前端部12A2bb(半円柱状の出射面12A2b)のうち、図89(b
)中の二点鎖線で囲んだ領域AA2から出射する。その際、第1及び第2レンズ部12N
Lo1、12NLo2の前端部12A2bb(半円柱状の出射面12A2b)から出射する第3
光源14Hiからの光RayHi_WIDEは、第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2の前
端部12A2bb(半円柱状の出射面12A2b)の作用により、鉛直方向に関し集光さ
れて、基準軸AX62Hiに対して平行で、かつ、水平方向に関し拡散された光として前方に
照射されることにより、図91(a)に示すワイド用配光パターンPHi_WIDEを形成する
。
のように構成されている。
用配光パターン用の反射面62a6、及び、スポット用配光パターン用の出射面62b2
は、スポット用配光パターン用の入射面62a5から第3レンズ部62Hi内部に入射して
スポット用配光パターン用の反射面62a6で内面反射された第3光源14Hiからの光R
ayHi_SPOTが、スポット用配光パターン用の出射面62b2から出射し、前方に照射さ
れてハイビーム用のスポット用配光パターンPHi_SPOT(図91(b)参照)を形成する
第2光学系を構成している。
の反射面62a6、及び、スポット用配光パターン用の出射面62b2は、切り欠き部6
2a4を通過し、スポット用配光パターン用の入射面62a5から第3レンズ部62Hi内
部に入射してスポット用配光パターン用の反射面62a6で内面反射(全反射)された第
3光源14Hiからの光RayHi_SPOTが、スポット用配光パターン用の出射面62b2か
ら出射し、前方に照射されてスポット用配光パターンPHi_SPOT(図91(b)参照)を
形成する第2光学系を構成している。
面として構成されている。もちろん、これに限らず、スポット用配光パターン用の出射面
62b2は、曲面形状の面として構成されていてもよい。
2NLo2の前端部12A2bb(半円柱状の出射面12A2b)より後方の位置に配置さ
れている(図93参照)。もちろん、これに限らず、スポット用配光パターン用の出射面
62b2は、第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12A2bb(半円柱
状の出射面12A2b)より前方の位置又は第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2
の前端部12A2bb(半円柱状の出射面12A2b)と同一の位置に配置されていても
よい。
Tが第3レンズ部62Hi内部に入射する面で、第3光源14Hiに向かって凹の曲面形状の
面として構成されている。具体的には、スポット用配光パターン用の入射面62a5は、
第3光源14Hi(正確には、基準点F62Hi)を中心とする球面形状の面として構成されて
いる。これにより、第3光源14Hiからの光RayHi_SPOTがスポット用配光パターン用
の入射面62a5から第3レンズ部62Hi内部に入射する際のフレネル反射損失を抑制す
ることができる。もちろん、これに限らず、スポット用配光パターン用の入射面62a5
は、第3光源14Hiを中心とする球面形状の面以外の面(例えば、自由曲面)として構成
されていてもよい。
2a5の外側に配置され、スポット用配光パターン用の入射面62a5から第3レンズ部
62Hi内部に入射した第3光源14Hiからの光RayHi_SPOTを内面反射(全反射)する
面として構成されている。スポット用配光パターン用の反射面62a6は、スポット用配
光パターン用の入射面62a5から第3レンズ部62Hi内部に入射した第3光源14Hiか
らの光RayHi_SPOTを内面反射(全反射)する反射面で、金属蒸着は用いていない。具
体的には、スポット用配光パターン用の反射面62a6は、スポット用配光パターン用の
入射面62a5から第3レンズ部62Hi内部に入射して当該スポット用配光パターン用の
反射面62a6で内面反射(全反射)され、スポット用配光パターン用の出射面62b2
から出射する第3光源14Hiからの光RayHi_SPOTが、鉛直方向に関し、コリメートさ
れ(図93及び図95(a)参照)、かつ、水平方向に関してもコリメートされる(図9
5(b)参照)ように、その面形状が構成されている。スポット用配光パターン用の反射
面62a6としては、例えば、焦点が第3光源14Hi(正確には、基準点F62Hi)近傍に
設定された回転放物面系の反射面を用いることができる。
用配光パターンPHi_SPOTが形成される。
から第3レンズ部62Hi内部に入射してスポット用配光パターン用の反射面62a6で内
面反射(全反射)された第3光源14Hiからの光RayHi_SPOTは、鉛直方向及び水平方
向に関し、コリメートされた後、スポット用配光パターン用の出射面62b2から出射す
る。その際、スポット用配光パターン用の出射面62b2から出射する第3光源14Hiか
らの光RayHi_SPOTは、スポット用配光パターン用の出射面62b2が基準軸AX62Hi
に直交する平面形状の面として構成されているため、鉛直方向及び水平方向に関し、基準
軸AX62Hiに対して平行な光として前方に照射されることにより、図91(b)に示すス
ポット用配光パターンPHi_SPOTを形成する。
つ、光度が高いものとなる。その結果、スポット用配光パターンPHi_SPOT及びワイド用
配光パターンPHi_WIDEが重畳されることで形成されるハイビーム用配光パターンPHi(
合成配光パターン)は、中心光度が高く、遠方視認性に優れたものとなる。
となるのは、ワイド用配光パターンPHi_WIDEが鉛直方向に関し基準軸AX62Hiに対して
平行で、かつ、水平方向に関し拡散された光RayHi_WIDEで形成されるのに対して、ス
ポット用配光パターンPHi_SPOTが鉛直方向及び水平方向に関し、基準軸AX62Hiに対し
て平行な光RayHi_SPOTで形成されることによるものである。
るのは、第3光源14Hiとスポット用配光パターン用の反射面62a6(及び/又はスポ
ット用配光パターン用の入射面62a5)との間の距離が、第3光源14Hiとワイド用配
光パターン用の反射面62a3(及び/又はワイド用配光パターン用の入射面62a1、
62a2)との間の距離と比べ、長く設定されているため、スポット用配光パターンPHi
_SPOTを形成する第2光学系においては、ワイド用配光パターンPHi_WIDEを形成する第1
光学系と比べ、第3光源14Hiの光源像が相対的に小さなものとなり、この相対的に小さ
な光源像でスポット用配光パターンPHi_SPOTが形成されることによるものである。
2a3との間の距離Wが相対的に近い第1光学系においては、第3光源14Hiの光源像が
大きくなるので、ワイド用配光パターンPHi_WIDEに適している。一方、第3光源14Hi
とスポット用配光パターン用の反射面62a6との間の距離Sが相対的に遠い第2光学系
においては、第3光源14Hiの光源像が小さくなるので、スポット用配光パターンPHi_S
POTに適している。
ンPHi_SPOTの光度及びワイド用配光パターンPHi_WIDEの光度のバランスを調整すること
ができる。
第2光源14Lo2及びハイビーム用の第3光源14Hiが点灯されることで、ハイビーム用
のスポット用配光パターンPHi_SPOT(図91(b)参照)、ハイビーム用のワイド用配
光パターンPHi_WIDE(図91(a)参照)及びロービーム用配光パターンPLo(図71
(a)参照)が重畳された合成配光パターンとして形成される。もちろん、これに限らず
、ハイビーム用配光パターンPHiは、ハイビーム用の第3光源14Hiが点灯されることで
、ハイビーム用のスポット用配光パターンPHi_SPOT(図91(b)参照)及びハイビー
ム用のワイド用配光パターンPHi_WIDE(図91(a)参照)が重畳された合成配光パタ
ーンとして形成されてもよい。
ム用の第3レンズ部62Hiが一体成形されたレンズ体72の小型化を実現することができ
る。これは、第1に、第3レンズ部62Hiが、少なくともその一部が第1レンズ部12N
Lo1の第1錐体部と第2レンズ部12NLo2の第2錐体部との間のスペースに配置された状
態で、第1レンズ部12NLo1の後端部及び第2レンズ部12NLo2の後端部に連結されて
いる(並列配置ではなく、直列配置の形態で連結されている)こと、第2に、ロービーム
用の第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2の前端部(出射面12A2b)、並びに
、ハイビーム用の第3レンズ部62Hiの前端部(出射面)が物理的に分離した別個の前端
部(出射面)として構成されているのではなく、ロービーム用の第1及び第2レンズ部1
2NLo1、12NLo2の前端部(出射面12A2b)の一部(図89(b)中の二点鎖線で
囲んだ領域AA2参照)がハイビーム用の第3レンズ部62Hiの前端部(出射面)を構成
していること(すなわち、ロービーム用の出射面12A2bの一部がハイビーム用の出射
面を兼ねていること)によるものである。
重畳されたハイビーム用配光パターンPHi(合成配光パターン)を形成することができる
レンズ体72を提供することができる。
系及びスポット用配光パターンPHi_SPOTを形成する第2光学系を備えていることによる
ものである。
高くなる結果、スポット用配光パターンPHi_SPOT及びワイド用配光パターンPHi_WIDEが
重畳されることで形成されるハイビーム用配光パターンPHi(合成配光パターン)を、中
心光度が高く、遠方視認性に優れたものとすることができる。
るのは、第3光源14Hiとスポット用配光パターン用の反射面62a6(及び/又はスポ
ット用配光パターン用の入射面62a5)との間の距離が、第3光源14Hiとワイド用配
光パターン用の反射面62a3(及び/又はワイド用配光パターン用の入射面62a1、
62a2)との間の距離と比べ、長く設定されているため、スポット用配光パターンPHi
_SPOTを形成する第2光学系においては、ワイド用配光パターンPHi_WIDEを形成する第1
光学系と比べ、第3光源14Hiの光源像が相対的に小さなものとなり、この相対的に小さ
な光源像でスポット用配光パターンPHi_SPOTが形成されることによるものである。
ハイビーム用の第3レンズ部を一体成形する」という考え方は、図69に示す第12実施
形態の車両用灯具10N(レンズ体12N)及び図79に示す第13実施形態の車両用灯
具64(レンズ体66)に限らず、上記各実施形態に記載の車両用灯具(レンズ体)及び
それ以外の他の様々な車両用灯具(レンズ体)に適用することができる。
に代えて、図1に示す第1実施形態のレンズ体12、図16に示す第2実施形態のレンズ
体12A、図46に示す第10実施形態のレンズ体12J、又は、図56に示す第11実
施形態のレンズ体12Kを用いることができる。これらレンズ体はいずれも、ロービーム
用のレンズ部だからである。
に代えて、図56に示す第11実施形態のレンズ体12Kを用いたレンズ体72Aについ
て説明する。
実施形態の車両用灯具10N(レンズ体12N)を、2つの第11実施形態の車両用灯具
10K(レンズ体12K)で置きかえたものに相当する。それ以外、本変形例のレンズ体
72Aは、第14実施形態のレンズ体72と同様の構成である。
A1aaは、それぞれ、各々のレンズ部12KLo1、12KLo2の前端部12A2bb側か
ら後端部12A1aaの先端側に向かうに従って錐体状(又は釣鐘状)に狭まる錐体部(
図96(a)中、左右一対の側面44a、44bを含む部分参照)を含んでいる。
に並列配置され、図96(a)に示すように、第1レンズ部12KLo1の錐体部(本発明
の第1錐体部に相当)と第2レンズ体12KLo2の錐体部(本発明の第2錐体部に相当)
との間にスペースが形成された状態で相互に連結されている。もちろん、これに限らず、
第1レンズ部12KLo1及び第2レンズ部12KLo2は、水平に対して傾いた方向に並列配
置されて相互に連結されていてもよい。
た平面形状の出射面12Kb(図56中の46a、46b、46c参照)を含んでいる。
もちろん、これに限らず、第1及び第2レンズ部12NLo1、12NLo2の前端部12A2
bbは、スラント角及び/又はキャンバー角が付与された平面形状の出射面12Kbを含
んでいてもよい。
入射して第1及び第2レンズ部12KLo1、12KLo2の前端部12A2bb(平面形状の
出射面12Kb)から出射する第3光源14Hiからの光が、鉛直方向に関し、コリメート
され、かつ、水平方向に関し、拡散するように、その面形状が構成されている。また、ワ
イド用配光パターン用の反射面62a3は、第2入射面62aから第3レンズ部62Hi内
部に入射して当該ワイド用配光パターン用の反射面62a3で内面反射(全反射)され、
第1及び第2レンズ部12KLo1、12KLo2の前端部12A2bb(平面形状の出射面1
2Kb)から出射する第3光源14Hiからの光が、鉛直方向に関し、コリメートされ、か
つ、水平方向に関し、拡散するように、その面形状が構成されている。それ以外、第14
実施形態のレンズ体72と同様の構成である。
きる。
同様、第1入射面62a1が省略されている。すなわち、ワイド用配光パターン用の入射
面Aは、第2入射面62a2のみで構成されている。それ以外、第14実施形態のレンズ
体72と同様の構成である。
きる。
ズ部62CHi)について説明する。
62Hiからスポット用配光パターン用の入射面62a5、スポット用配光パターン用の反
射面62a6、及び、スポット用配光パターン用の出射面62b2、すなわち、ハイビー
ム用のスポット用配光パターンPHi_SPOT(図91(b)参照)を形成する第2光学系を
省略したものに相当する。
面62a1、第2入射面62a2及びワイド用配光パターン用の反射面62a3付近)の
正面図である。
ように、第3光源14Hiと第1入射面62a1との間の空間は第2入射面62a2(及び
ワイド用配光パターン用の反射面62a3)で取り囲まれている。すなわち、本変形例の
レンズ体72C(第3レンズ部62CHi)においては、第3光源14Hiからの光が通過す
る扇形の切り欠き部62a4は省略されている。
る。また、第1入射面62a1及び/又は第2入射面62a2の面形状を調整することで
、ハイビーム用のスポット用配光パターンのみを形成することもできる。
A1aaの正面図、図97(b)は図97(a)のA−A断面図(模式図)、図97(c
)は図97(a)のB−B断面図(模式図)である。
に示す第12実施形態の車両用灯具10Nに対して反射面Refを追加したものに相当す
る。
空間のうち左右両側が左右一対の入射面42a、42bで取り囲まれ(図50(b)参照
)ているため、左右方向に拡がる光源14からの光RayMIDは、当該左右一対の入射面
42a、42bからレンズ体12N内部に直接入射し、ロービーム用配光パターンPLO(
ミッド用配光パターンPMID_L、PMID_R)の形成に用いられる。また、光源14と第1入
射面12aとの間の空間のうち上側が上入射面42cで取り囲まれ(図72(b)参照)
ているため、上方向に拡がる光源14からの光RayWIDEは、当該上入射面42cからレ
ンズ体12N内部に直接入射し、ロービーム用配光パターンPLO(ワイド用配光パターン
PWIDE)の形成に用いられる。
下方向に拡がる光源14からの光RayOUTは、レンズ体12N内部に入射せず、ロービ
ーム用配光パターンPLOの形成に用いられない。
る光源14からの光RayOUTをレンズ体12Nの後端部12A1aa(すなわち入射面
12a、42a、42b)からレンズ体12N内部に入射させて、ロービーム用配光パタ
ーンPLOの形成に用いるため、反射面Refを備えている。
ンズ体12N内部に直接入射する光以外の光RayOUTを反射して後端部12A1aa(
すなわち入射面12a、42a、42b)からレンズ体12N内部に入射させる反射面で
ある。
2aとの間の空間の下側に、当該空間を下側から取り囲むように配置されている。反射面
Refは、光源14が実装された基板Kに固定されている。もちろん、これに限らず、反
射面Refは、車両用灯具10Pが収容される灯室を構成するハウジング(図示せず)等
に固定されていてもよい。
面処理が施された金属板であってもよいし、ミラー部材であってもよいし、これ以外の反
射部材であってもよい。
い。
光源14からの光は、光源14と第1入射面12aとの間の空間の下側に配置された反射
面Refで反射されて、レンズ体12Nの後端部12A1aa(すなわち入射面12a、
42a、42b)からレンズ体12N内部に入射し、ロービーム用配光パターンPLO(ス
ポット用配光パターンPSPOT、ミッド用配光パターンPMID_L、PMID_R)の形成に用いら
れる。
光が、スポット用配光パターンPSPOT(図71(b)参照)を形成する第1光学系(図4
9(a)参照)を構成する第1下反射面12b(及びシェード12c)によって、カット
オフラインより下に制御される。そのため、第1入射面12aからレンズ体12N内部に
入射した反射面Refからの反射光に起因して、ロービーム用のスポット用配光パターン
PSPOT(図71(b)参照)にグレアが発生するのを抑制することができる。
fからの反射光が、ミッド用配光パターンPMID_L、PMID_R(図71(c)、図71(d
)参照)を形成する第2光学系(図73、図74参照)を構成する左右一対の第2下反射
面48a、48b(及びシェード48c、48d)によって、カットオフラインより下に
制御される。そのため、左右一対の入射面42a、42bからレンズ体12N内部に入射
した反射面Refからの反射光に起因して、ロービーム用のミッド用配光パターンPMID_
L、PMID_Rにグレアが発生するのを抑制することができる。
ができる。
カットオフラインを含む配光パターン(スポット用配光パターンPSPOT、ミッド用配光パ
ターンPMID_L、PMID_R)を形成するように構成された車両用灯具10Pにおいて、光利
用効率が低下するのを抑制することができる。これは、光源14からの光のうちレンズ体
12N内部に直接入射する光以外の光(下方向に拡がる光源14からの光RayOUT。図
98参照)を反射してレンズ体12Nの後端部12A1aa(すなわち入射面12a、4
2a、42b)からレンズ体12N内部に入射させる反射面Refを備えたことによるも
のである。
れた第1反射領域RefSPOT、第2反射領域RefMID_L、第3反射領域RefMID_Rを含
む反射面として構成されている。具体的には、本変形例の反射面RefAは、光源14か
らの光の一部を反射して第1入射面12aからレンズ体12N内部に入射させる第1反射
領域RefSPOT、光源14からの光の他の一部を反射して左右一対の入射面のうち一方の
入射面42aからレンズ体12N内部に入射させる第2反射領域RefMID_L、及び、光
源14からの光の他の一部を反射して左右一対の入射面のうち他方の入射面42bからレ
ンズ体12N内部に入射させる第3反射領域RefMID_Rを含む反射面として構成されて
いる。各々の反射領域RefSPOT、RefMID_L、RefMID_Rの先端縁は、上面視で、入
射面12a、42a、42bに沿った形状とされている。
第1反射領域RefSPOTからの反射光が、例えば、図100中の符号PSPOT(Ref)で示す
領域に配光されるように、その面形状が構成されている。第2反射領域RefMID_Lは、
左入射面42aからレンズ体12N内部に入射した当該第2反射領域RefMID_Lからの
反射光が、例えば、図100中の符号PMID_L(Ref)で示す領域に配光されるように、その
面形状が構成されている。第3反射領域RefMID_Rは、右入射面42bからレンズ体1
2N内部に入射した当該第3反射領域RefMID_Rからの反射光が、例えば、図100中
の符号PMID_R(Ref)で示す領域に配光されるように、その面形状が構成されている。もち
ろん、これに限らず、各々の反射領域RefSPOT、RefMID_L、RefMID_Rは、各々の
反射光がこれ以外の領域に配光されるように、その面形状が構成されていてもよい。
fMID_Rを個別に調整することで、各々の入射面12a、42a、42bからレンズ体1
2N内部に入射した各々の反射領域RefSPOT、RefMID_L、RefMID_Rからの反射光
を個別に制御することができる。
」という考え方は、第12実施形態の車両用灯具10Nに限らず、上記各実施形態に記載
の車両用灯具及びそれ以外の他の様々な車両用灯具に適用することができる。
12N)から上入射面42c、すなわち、ワイド用配光パターンPWIDE(図71(e)参
照)を形成する第3光学系(図76参照)を省略した車両用灯具10N1(レンズ体12
N1)を想定する。
に拡がる光源14からの光RayOUTは、レンズ体12N1内部に入射せず、ロービーム
用配光パターンPLOの形成に用いられない。
う考え方に基づき、図101(b)に示すように、反射面Ref(又はRefA)を配置
する。
び下側に、それぞれ、当該空間を上側及び下側から取り囲むように配置されている。
、図101(b)に示すように、レンズ体12N1の後端部(すなわち入射面12a、4
2a、42b)から当該レンズ体12N1内部に直接入射する光以外の光、すなわち、上
下方向に拡がる光源14からの光は、光源14と第1入射面12aとの間の空間の上側及
び下側に配置された反射面Ref(又はRefA)で反射されて、レンズ体12N1の後
端部(すなわち入射面12a、42a、42b)からレンズ体12N1内部に入射し、ロ
ービーム用配光パターンPLO(スポット用配光パターンPSPOT、ミッド用配光パターンP
MID_L、PMID_R)の形成に用いられる。
efA)からの反射光が、スポット用配光パターンPSPOT(図71(b)参照)を形成す
る第1光学系(図49(a)参照)を構成する第1下反射面12b(及びシェード12c
)によって、カットオフラインより下に制御される。そのため、第1入射面12aからレ
ンズ体12N1内部に入射した反射面Ref(又はRefA)からの反射光に起因して、
ロービーム用のスポット用配光パターンPSPOT(図71(b)参照)にグレアが発生する
のを抑制することができる。
ef(又はRefA)からの反射光が、ミッド用配光パターンPMID_L、PMID_R(図71
(c)、図71(d)参照)を形成する第2光学系(図73、図74参照)を構成する左
右一対の第2下反射面48a、48b(及びシェード48c、48d)によって、カット
オフラインより下に制御される。そのため、左右一対の入射面42a、42bからレンズ
体12N1内部に入射した反射面Ref(又はRefA)からの反射光に起因して、ロー
ビーム用のミッド用配光パターンPMID_L、PMID_Rにグレアが発生するのを抑制すること
ができる。
にカットオフラインを含む配光パターン(スポット用配光パターンPSPOT、ミッド用配光
パターンPMID_L、PMID_R)を形成するように構成された車両用灯具10N1において、
光利用効率が低下するのを抑制することができる。これは、光源14からの光のうちレン
ズ体12N1内部に直接入射する光以外の光(上下方向に拡がる光源14からの光Ray
OUT。図101(a)参照)を反射してレンズ体12N1の後端部12A1aa(すなわ
ち入射面12a、42a、42b)からレンズ体12N1内部に入射させる反射面Ref
(又はRefA)を備えたことによるものである。
車両用灯具10Aも同様)においては、図102(a)に示すように、上下左右方向に拡
がる光源14からの光RayOUTは、レンズ体12、12A内部に入射せず、ロービーム
用配光パターンPLOの形成に用いられない。
う考え方に基づき、図102(b)に示すように、反射面RefBを配置する。
射面として構成されており、光源14と入射面12aとの間の空間を取り囲むように配置
されている。
態の車両用灯具10Aも同様)においては、図102(b)に示すように、レンズ体12
、12Aの後端部(すなわち入射面12a)から当該レンズ体12、12A内部に直接入
射する光以外の光、すなわち、上下左右方向に拡がる光源14からの光は、光源14と入
射面12aとの間の空間を取り囲むように配置された筒状の反射面RefBで反射されて
、レンズ体12、12Aの後端部(すなわち入射面12a)からレンズ体12、12A内
部に入射し、ロービーム用配光パターンの形成に用いられる。
らの反射光が、ロービーム用配光パターンを形成する光学系(図2(a)、図17(a)
参照)を構成する下反射面12b(及びシェード12c)によって、カットオフラインよ
り下に制御される。そのため、入射面12aからレンズ体12、12A内部に入射した反
射面RefBからの反射光に起因して、ロービーム用配光パターンにグレアが発生するの
を抑制することができる。
端縁にカットオフラインを含む配光パターン(ロービーム用配光パターン)を形成するよ
うに構成された車両用灯具10、10Aにおいて、光利用効率が低下するのを抑制するこ
とができる。これは、光源14からの光のうちレンズ体12、12A内部に直接入射する
光以外の光(上下左右方向に拡がる光源14からの光RayOUT。図102(a)参照)
を反射してレンズ体12、12Aの後端部12A1aa(すなわち入射面12a)からレ
ンズ体12、12A内部に入射させる反射面RefBを備えたことによるものである。
ズ体66)について、図面を参照しながら説明する。
の背面図、図104(b)は上面図、図104(c)は正面図、図104(d)は左側面
図、図105(a)は右側面図、図105(b)は下面図である。図106(a)及び図
106(b)は、車両用灯具64(レンズ体66)により形成されるADB用配光パター
ンPL1〜PL3、PR1〜PR3の例である。
4の前方に配置されたレンズ体66等を備え、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(
車両前面から約25m前方に配置されている)上に、図106(a)に示すADB用配光
パターン(例えばADB用配光パターンPL1)を形成する。
ng Beam)を実現することができる。
ターンPL1〜PL3を形成するように構成された3つの車両用灯具64L1〜64L3、及び、
鉛直線Vに対して右側に配置される3つのADB用配光パターンPR1〜PR3を形成するよ
うに構成された3つの車両用灯具64R1〜64R3を用意する。そして、これら車両用灯具
64L1〜64L3、64R1〜64R3が搭載された自車両前方の物体を検出する検出手段とし
て機能する撮像装置(例えば、CCDカメラ)等の検出結果に基づいて、CPU等の制御
装置が、自車両前方に照射禁止対象(例えば先行車又は対向車)が存在しているか否かを
判定し、照射禁止対象が存在していると判定した場合、その照射禁止対象が存在する領域
にADB用配光パターンが形成されないように、該当の光源14を消灯又は減光する。図
106(b)は、照射禁止対象(先行車V1又は対向車V2)が存在する領域にADB用
配光パターンPL1、PR1が形成されないように、該当の光源14を消灯した例である。
ADB用配光パターンPL1)は、図103〜図105等の各図に示すレンズ体66によっ
て形成される。一方、図106(a)中の鉛直線Vに対して右側に配置されるADB用配
光パターン(例えばADB用配光パターンPR1)は、図103〜図105等の各図に示す
レンズ体66の左右を反転させた形状のレンズ体(図示せず)によって形成される。すな
わち、鉛直線Vに対して左側に配置されるADB用配光パターン(例えばADB用配光パ
ターンPL1)を形成するレンズ体66と鉛直線Vに対して右側に配置されるADB用配光
パターン(例えばADB用配光パターンPR1)を形成するレンズ体とは左右対称で実質的
に同一の形状である。このため、以下、鉛直線Vに対して左側に配置されるADB用配光
パターン(例えばADB用配光パターンPL1)を形成するレンズ体66について説明し、
鉛直線Vに対して右側に配置されるADB用配光パターン(例えばADB用配光パターン
PR1)を形成するレンズ体の説明は省略する。
た姿勢でレンズ体66の後端部66a近傍(光学設計上の基準点F66近傍)に配置されて
いる。光源14の光軸AX14は、車両前後方向に延びる基準軸AX66に一致していてもよ
いし、基準軸AX66に対して傾斜していてもよい。
いて説明する。
前端部66bを含み、レンズ体66L1内部に入射した光源14からの光が、前端部66b
(出射面66b1)から出射して前方に照射されることにより、図106(a)に示すよ
うに、下カットオフラインCL66e及び縦カットオフラインCL66fを含むADB用配光パ
ターンPL1を形成するレンズ体として構成されている。レンズ体66L1は、ポリカーボネ
イトやアクリル等の透明樹脂を注入し、冷却、固化させることにより(射出成形により)
一体的に成形されている。
c及び縦反射面66dを備えている。上反射面66cの先端部及び縦反射面66dの先端
部は、それぞれ、シェード66e、66fを含んでいる。
入射部AA、及び、入射部AAからレンズ体66L1内部に入射した光源14からの光を内
面反射(全反射)する反射面66a3を含んでいる。
の第1入射面66a1、第1入射面66a1の外周縁から後方に向かって延びて、光源1
4と第1入射面66a1との間の空間を取り囲む筒状の第2入射面66a2を含んでいる
。
ンズ体66L1内部に入射した光源14からの光を内面反射(全反射)する反射面である。
66c、縦反射面66d及び前端部66b(出射面66b1)は、入射部AA(第1入射
面66a及び第2入射面66a2)からレンズ体66L1内部に入射した光源14からの光
のうち上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェード66fによって一
部遮光された光並びに上反射面66c及び縦反射面66dで内面反射された光が、前端部
66bから出射して前方に照射されることにより、図106(a)に示すように、下端縁
及び一方の側縁(図106(a)中鉛直線V側の側縁)に上反射面66cのシェード66
e及び縦反射面66dのシェード66fによって規定されるカットオフラインCL66e、
CL66fを含むADB用配光パターンPL1を形成する光学系を構成している。
6c、縦反射面66d及び出射面66b1は、第1入射面66a1からレンズ体66L1内
部に入射した光源14からの光、及び、第2入射面66a2からレンズ体66L1内部に入
射して反射面66a3で内面反射(全反射)された光源14からの光のうち上反射面66
cのシェード66e及び縦反射面66dのシェード66fによって一部遮光された光並び
に上反射面66c及び縦反射面66dで内面反射(全反射)された光が、出射面66b1
から出射して前方に照射されることにより、図106(a)に示すように、下端縁及び一
方の側縁(図106(a)中鉛直線V側の側縁)に上反射面66cのシェード66e及び
縦反射面66dのシェード66fによって規定されるカットオフラインCL66e、CL66f
を含むADB用配光パターンPL1を形成する光学系を構成している。
1の焦点F66b1は、上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェード66
fの交点近傍に位置している(図107(a)、図107(b)参照)。出射面66b1
の光軸AX66b1は、車両前後方向に延びる基準軸AX66に一致している。
で、光源14に向かって凸の曲面形状の面(例えば、自由曲面)として構成されている。
具体的には、第1入射面66a1は、当該第1入射面66a1からレンズ体66L1内部に
入射した光源14からの光が、鉛直方向及び水平方向に関し、出射面66b1の焦点F66
b1近傍に集光する(図107(a)及び図107(b)参照)ように、その面形状が構成
されている。もちろん、これに限らず、第1入射面66a1は、当該第1入射面66a1
からレンズ体66L1内部に入射した光源14からの光が、鉛直方向及び水平方向に関し、
コリメートされるように、その面形状が構成されていてもよい。
屈折してレンズ体66L1内部に入射する面で、第1入射面66a1の外周縁から後方に向
かって延びて、光源14と第1入射面66a1との間の空間を取り囲む筒状の面(例えば
、自由曲面)として構成されている。
ンズ体66L1内部に入射した光源14からの光を内面反射(全反射)する面で、金属蒸着
は用いていない。具体的には、反射面66a3は、第2入射面66a2からレンズ体66
L1内部に入射して当該反射面66a3で内面反射(全反射)された光源14からの光が、
鉛直方向及び水平方向に関し、出射面66b1の焦点F66b1近傍に集光する(図107(
a)及び図107(b)参照)ように、その面形状が構成されている。もちろん、これに
限らず、反射面66a3は、当該反射面66a3で内面反射された光源14からの光が、
鉛直方向及び水平方向に関し、コリメートされるように、その面形状が構成されていても
よい。
66に直交する平面に含まれている。レンズ体66L1の当該平面による断面は、上反射面6
6cのシェード66e(エッジ)及び縦反射面66dのシェード66f(エッジ)を含む
略矩形の断面形状となっている。
を、上反射面66cのシェード66eによって規定される下カットオフラインCL66eを
境に折り返してADB用配光パターンPL1に重畳させる反射面として構成されている。具
体的には、上反射面66cは、当該上反射面66cからの反射光が下カットオフラインC
L66eより上に制御されるように、当該上反射面66cのシェード66eから後方に向か
うに従って基準軸AX66から離れる方向に傾斜した平面形状の反射面として構成されてい
る(図104(d)参照)。
面66cに入射した光を全反射する反射面で、金属蒸着は用いていない。レンズ体66L1
内部に入射した光源14からの光のうち上反射面66cに入射した光は、当該上反射面6
6cで内面反射(全反射)されて出射面66b1に向かい、出射面66b1で屈折してA
DB用配光パターンPL1が形成されるべき領域(予め定められた領域)に向かう。すなわ
ち、上反射面66cで内面反射(全反射)された反射光が下カットオフラインCL66eを
境に折り返されてADB用配光パターンPL1に重畳される形となる。
成される下カットオフラインCL66eを明瞭なものとすることができる。第2に、ADB
用配光パターンとして不要な範囲、すなわち、下カットオフラインCL66eより下に光源
14からの光が配光されるのを抑制することができる。第3に、ADB用配光パターンP
L1の光度、特に、下カットオフラインCL66e近傍の光度をより高くすることができる。
これは、レンズ体66L1内部に入射した光源14からの光が、鉛直方向及び水平方向に関
し、出射面66b1の焦点F66b1近傍に集光する(図107(a)及び図107(b)参
照)こと、及び、上反射面66cで内面反射(全反射)された反射光が下カットオフライ
ンCL66eを境に折り返されてADB用配光パターンPL1に重畳されることによるもので
ある。
を、縦反射面66dのシェード66fによって規定される縦カットオフラインCL66fを
境に折り返してADB用配光パターンPL1に重畳させる反射面として構成されている。具
体的には、縦反射面66dは、当該縦反射面66dからの反射光が縦カットオフラインC
L66fより左に制御されるように、当該縦反射面66dのシェード66fから後方に向か
うに従って基準軸AX66から離れる方向に傾斜した平面形状の反射面として構成されてい
る(図104(b)参照)。
面66dに入射した光を全反射する反射面で、金属蒸着は用いていない。レンズ体66L1
内部に入射した光源14からの光のうち縦反射面66dに入射した光は、当該縦反射面6
6dで内面反射(全反射)されて出射面66b1に向かい、出射面66b1で屈折してA
DB用配光パターンPL1が形成されるべき領域(予め定められた領域)に向かう。すなわ
ち、縦反射面66dで内面反射(全反射)された反射光が縦カットオフラインCL66fを
境に折り返されてADB用配光パターンPL1に重畳される形となる。
(図106(a)中鉛直線V側の側縁)に形成される縦カットオフラインCL66fを明瞭
なものとすることができる。第2に、ADB用配光パターンとして不要な範囲、すなわち
、縦カットオフラインCL66fより鉛直線V側に光源14からの光が配光されるのを抑制
することができる。その結果、自車両前方の照射禁止対象(例えば、先行車又は対向車)
に対するグレアの発生を効果的に抑制することができる。第3に、ADB用配光パターン
PL1の光度、特に、縦カットオフラインCL66f近傍の光度をより高くすることができる
。これは、レンズ体66L1内部に入射した光源14からの光が、鉛直方向及び水平方向に
関し、出射面66b1の焦点F66b1近傍に集光する(図107(a)及び図107(b)
参照)こと、及び、縦反射面66dで内面反射(全反射)された反射光が縦カットオフラ
インCL66fを境に折り返されてADB用配光パターンPL1に重畳されることによるもの
である。
66e)と出射面66b1の上端縁との間には、概ね水平方向に延びる平面形状の面66
g(光学的機能が意図されていないつなぎの面)が形成されている。また、上反射面66
cの後端縁と反射面66a3の上端縁との間には、上反射面66cの後端縁から後方に向
かうに従って基準軸AX66から離れる方向に傾斜した平面形状の面66h(光学的機能が
意図されていないつなぎの面)が形成されている。
は、出射面66b1の左側縁から後方に向かうに従って基準軸AX66に近づく方向に傾斜
した平面形状の面66i(光学的機能が意図されていないつなぎの面)が形成されている
。また、縦反射面66dの後端縁と反射面66a3の左側縁との間には、縦反射面66d
の後端縁から後方に向かうに従って基準軸AX66から離れる方向に傾斜した平面形状の面
66j(光学的機能が意図されていないつなぎの面)が形成されている。
の右側縁から後方に向かうに従って基準軸AX66に近づく方向に傾斜した平面形状の面6
6k(光学的機能が意図されていないつなぎの面)が形成されている。
機能が意図されていないつなぎの面)とされている。
い。
DB用配光パターンPL1が形成される。
ているのは、ADB用配光パターンPL1の下端部が水平線Hより下方に位置するように、
出射面66b1の焦点F66b1と上反射面66cとの位置関係、基準軸AX62の傾き及び/
又は出射面66b1の面形状が調整されていることによるものである。
、基準軸AX62の傾き及び/又は出射面66b1の面形状を調整することで、適宜の位置
にADB用配光パターンPL1を形成することができる。例えば、各々のADB用配光パタ
ーンは、図108に示すように、その下端部が水平線H上に位置するように形成してもよ
い。
L2、PL3を形成するレンズ体66L2,L3は、各々の出射面66b1の面形状、及び/又は
、上反射面66cのシェード66e(エッジ)及び縦反射面66dのシェード66f(エ
ッジ)を含む略矩形の断面形状(又はサイズ)を調整することで構成することができる。
することができる。
のシェード66fによって規定されるカットオフライン(下カットオフラインCL66e及
び縦カットオフラインCL66f)を含むADB用配光パターンPL1を形成することができ
る。
及び一方の側縁に形成される縦カットオフラインCL66fを明瞭なものとすることができ
る。
下に光源からの光が配光されるのを抑制することができる。同様に、縦カットオフライン
CL66fより鉛直線V側に光源14からの光が配光されるのを抑制することができる。そ
の結果、自車両前方の照射禁止対象(例えば、先行車又は対向車)に対するグレアの発生
を効果的に抑制することができる。
関係が設計値からズレたとしても、ADB用配光パターンPL1の下カットオフラインCL
66e及び縦カットオフラインCL66fがズレるのを抑制することができる。
ら説明する。
10(b)は正面図、図110(c)は下面図、図110(d)は右側面図である。
図69に示す第12実施形態の車両用灯具10N(レンズ体12N)及び図103に示す
第16実施形態の車両用灯具64(レンズ体66)を備えたものに相当する。
と称する。
N、第2レンズ部66L1、及び、第1レンズ部12Nと第2レンズ部66L1とを連結した
連結部68を含むレンズ体で、ポリカーボネイトやアクリル等の透明樹脂を注入し、冷却
、固化させることにより(射出成形により)一体的に成形されている。すなわち、各々の
レンズ部12N、66L1は、一体成形されることで、界面を介することなく相互に連結さ
れている。
第2レンズ部66等により形成されるADB用配光パターンPL1〜PL3、PR1〜PR3の例
である。図111に示すように、ADB用配光パターンPL1〜PL3、PR1〜PR3は、その
下端部がロービーム用配光パターンPLoの上部に一部重なる形態で、水平方向に配置され
ている。もちろん、これに限らず、ADB用配光パターンPL1〜PL3、PR1〜PR3は、そ
の下端部がロービーム用配光パターンPLoの上部に重ならない形態で、水平方向に配置さ
れていてもよい。
第1レンズ部12Nは、図110(a)等に示すように、第1光源14Loの前方に配置さ
れるレンズ部であって、後端部12A1aa及び前端部12A2bbを含み、第1レンズ
部12N内部に入射した第1光源14Loからの光が、第1レンズ部12Nの前端部12A
2bb(第2出射面12A2b)から出射して前方に照射されることにより、図111に
示すように、上端縁にカットオフラインCLLoを含むロービーム用配光パターンPLoを形
成するレンズ部として構成されている。この上端縁にカットオフラインCLLoを含むロー
ビーム用配光パターンPLoが、本発明の「第1カットオフラインを含む第1配光パターン
」に相当する。
、第2レンズ部66L1は、図110(a)等に示すように、第2光源14ADBの前方に配
置されるレンズ部であって、後端部66a及び前端部66bを含み、第2レンズ部66L1
内部に入射した第2光源14ADBからの光が、前端部66b(出射面66b1)から出射
して前方に照射されることにより、図111に示すように、下カットオフラインCL66e
及び縦カットオフラインCL66fを含むADB用配光パターンPL1を形成するレンズ部と
して構成されている。この下カットオフラインCL66e及び縦カットオフラインCL66fを
含むADB用配光パターンPL1が、本発明の「第2カットオフラインを含む第2配光パタ
ーン」に相当する。
トオフラインCLLo)とADB用配光パターンL1(カットオフラインCL66e、CL66f)
との間の相対的な位置関係が予め定められた位置関係(例えば、図111参照)となるよ
うに、位置決めされた状態で、一体成形されている。
もちろん、これに限らず、第1レンズ部12Nと第2レンズ部66L1とは、直接連結され
ていてもよい。
ンズ部66L1のうち光学的機能が意図されていない箇所とを連結している。具体的には、
連結部68は、図110(a)及び図110(d)に示すように、第1レンズ部12Nの
下面と第2レンズ部66L1の上反射面66cの後端縁と反射面66a3の上端縁との間に
形成された面66g(図103参照)とを連結している。もちろん、これに限らず、連結
部68は、第1レンズ部12Nの下面以外の面(例えば、側面)と第2レンズ部66L1の
面66g以外の面(例えば、面66h、面66i、面66j、面66k及び下面66mの
うち少なくとも1つ)とを連結してもよい。また、第1レンズ部12Nと第2レンズ部6
6L1とは、連結部68によることなく、第1レンズ部12Nのうち光学的機能が意図され
ていない箇所(例えば、第1レンズ部12Nの下面)と第2レンズ部66L1のうち光学的
機能が意図されていない箇所(例えば、面66g)とが直接連結されることで、一体成形
されていてもよい。
ができる。
成する第1レンズ部12N及びカットオフライン(例えば、下カットオフラインCL66e
及び縦カットオフラインCL66f)を含むADB用配光パターンPL1を形成する第2レン
ズ部66L1を備えたレンズ体76において、ロービーム用配光パターンPLo(カットオフ
ラインCLLo)とADB用配光パターンPL1(カットオフラインCL66e、CL66f)との
間の相対的な位置関係が経時的にズレることがないレンズ体を提供することができる。そ
の結果、エイミング調整機構、及び、当該エイミング調整機構による、ロービーム用配光
パターンPLoとADB用配光パターンPL1との間の相対的な位置関係の修正が不要となる
。
ターンPL1(カットオフラインCL66e、CL66f)との間の相対的な位置関係が予め定め
られた位置関係となるように、位置決めされた状態で、第1レンズ部12N及び第2レン
ズ部66L1が一体成形されていることによるものである。
部及び第2カットオフラインを含む第2配光パターンを形成する第2レンズ部を、第1配
光パターン(第1カットオフライン)と第2配光パターン(第2カットオフライン)との
間の相対的な位置関係が予め定められた位置関係となるように、一体成形する」という考
え方は、図69に示す第12実施形態の車両用灯具10N(レンズ体12N)及び図10
3に示す第16実施形態の車両用灯具64(レンズ体66)に限らず、上記各実施形態に
記載の車両用灯具(レンズ体)及びそれ以外の他の様々な車両用灯具(レンズ体)に適用
することができる。
、図1に示す第1実施形態のレンズ体12、図16に示す第2実施形態のレンズ体12A
、図46に示す第10実施形態のレンズ体12J、図56に示す第11実施形態のレンズ
体12K、又は、図103に示す第16実施形態のレンズ体66を用いることができる。
これらレンズ体はいずれも、第1カットオフラインを含む第1配光パターンを形成する第
1レンズ部だからである。
えて、図1に示す第1実施形態のレンズ体12、図16に示す第2実施形態のレンズ体1
2A、図46に示す第10実施形態のレンズ体12J、図56に示す第11実施形態のレ
ンズ体12K、又は、図69に示す第12実施形態のレンズ体12Nを用いることができ
る。これらレンズ体はいずれも、第2カットオフラインを含む第2配光パターンを形成す
る第2レンズ部だからである。
ながら説明する。
3(a)は側面図(主要光学面のみ)、図113(b)は上面図(主要光学面のみ)、図
114(a)は正面図(主要光学面のみ)、図114(b)は背面図(主要光学面のみ)
である。
は、図16に示す第2実施形態の車両用灯具10A(レンズ体12A)の最終出射面(第
2出射面12A2b)を平面形状の面として構成したものに相当する。
、両者は主に次の点で相違する。
2A2b)が、半円柱状の面(シリンドリカル面)として構成されており、鉛直方向の集
光を担当していたのに対して、本実施形態の車両用灯具10Qにおいては、最終出射面(
第2出射面12A2b)が平面形状の面として構成されており、鉛直方向の集光を担当し
ていない(又はほとんど担当していない)点。
面12A1a)及び中間入射面(第2入射面12A2a)は、それぞれ、鉛直方向に関し
曲率が付与されておらず(図17(a)等参照)、鉛直方向の集光を担当していない(又
はほとんど担当していない)のに対して、本実施形態の車両用灯具10Qにおいては、第
1中間出射面(第1出射面12A1a)及び中間入射面(第2入射面12A2a)のうち
少なくとも一方は、鉛直方向に関し曲率が付与されており(図113(a)参照)、鉛直
方向の集光を担当している点。
実施形態の車両用灯具10Aとの相違点を中心に説明し、上記第2実施形態の車両用灯具
10Aと同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
車両用灯具10Aと同様、光源14と、光源14の前方に配置された第1レンズ部12A
1と、第1レンズ部12A1の前方に配置された第2レンズ部12A2と、を備え、光源
14からの光が、第1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2をこの順に透過して前
方に照射されることにより、上端縁にカットオフラインを含むロービーム用配光パターン
を形成するように構成されている。
形態の第1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2と同様の構成である。
A1aaと前端部12A1bbとの間に配置された下反射面12bを備えている。下反射
面12bの先端部は、シェード12cを含んでいる。第1レンズ部12A1の後端部12
A1aaは、第1入射面12aを含んでいる。第1レンズ部12A1の前端部12A1b
bは、第1中間出射面(第1出射面12A1a)を含んでいる。第2レンズ部12A2の
後端部12A2aaは、中間入射面(第2入射面12A2a)を含んでいる。第2レンズ
部12A2の前端部12A2bbは、最終出射面(第2出射面12A2b)を含んでいる
。
2A3で連結されたレンズ体として構成されていてもよいし、図25に示すように、レン
ズホルダ等の保持部材18で連結されたレンズ体として構成されていてもよい。
射面12A1a)、中間入射面(第2入射面12A2a)及び最終出射面(第2出射面1
2A2b)は、第1入射面12aから第1レンズ部12A1内部に入射した光源14から
の光のうち下反射面12bのシェード12cによって一部遮光された光及び下反射面12
bで内面反射(全反射)された光が、第1中間出射面(第1出射面12A1a)から第1
レンズ部12A1外部に出射し、さらに、中間入射面(第2入射面12A2a)から第2
レンズ部12A2内部に入射して最終出射面(第2出射面12A2b)から出射し、前方
に照射されることにより、上端縁に下反射面12bのシェード12cによって規定される
カットオフラインを含む第1配光パターン(例えば、ロービーム用配光パターン)を形成
する第1光学系を構成している。
)参照)、かつ、水平方向に延びた(図114(a)参照)平面形状(例えば、外形が矩
形の平面形状)の面として構成されている。もちろん、これに限らず、最終出射面(第2
出射面12A2b)は、図36に示すのと同様に、スラント角θ2が付与された平面形状
の面として構成されていてもよいし、キャンバー角θ1及びスラント角θ2が付与された
平面形状の面として構成されていてもよい。
バー角θ1及びスラント角θ2が付与されていない平面形状の面、すなわち、第1基準軸
AX1に直交し、かつ、水平方向に延びた平面形状(例えば、外形が矩形の平面形状)の
面として構成されていてもよい。また、最終出射面(第2出射面12A2b)は、図11
6(b)に示すように、その下端縁が上端縁に対して前方に位置するように、後方斜め上
方に傾斜した姿勢で配置されていてもよいし、さらに、キャンバー角及び/又はスラント
角が付与されていてもよい。逆に、最終出射面(第2出射面12A2b)は、その上端縁
が下端縁に対して前方に位置するように、後方斜め下方に傾斜した姿勢で配置されていて
もよいし、さらに、キャンバー角及び/又はスラント角が付与されていてもよい。
うち、第1中間出射面(第1出射面12A1a)と中間入射面(第2入射面12A2a)
との間の間隔が広くなる側が集光せずにボケる。このキャンバー角の付与に伴い発生する
ボケは、第5実施形態で説明した手法により改善することができる。
転した状態(又は、ボケた状態ともいえる)となる。このスラント角の付与に伴い発生す
る回転は、第6実施形態で説明した手法により抑制することができる。
1に直交するフラットな面(図116(a)参照)に限らず、前方に向かって若干凸の面
(図116(c)参照)として構成されていてもよいし、逆に、後方に向かって若干凸の
面として構成されていてもよい。最終出射面(第2出射面12A2b)は、前方に向かっ
て若干凸の面(図116(c)参照)として構成することで、フラット感を強調すること
ができる。
うち少なくとも一方は、最終出射面(第2出射面12A2b)から出射する光源14から
の光(正確には、基準点Fからの光)が、鉛直方向に関し、コリメートされた光(第1基
準軸AX1に対して平行な光線)となるように、その面形状が構成されている(図115
参照)。
点Fからの光)が、鉛直方向に関し、コリメートされた光(第1基準軸AX1に対して平
行な光線)となる第1中間出射面(第1出射面12A1a)及び/又は中間入射面(第2
入射面12A2a)(それぞれの面形状等の条件)は、スラント角及び/又はキャンバー
角等の条件によって異なるため、具体的な数値等で表すのは困難である。
面(第1出射面12A1a)及び/又は中間入射面(第2入射面12A2a)の面形状を
徐々に変更(調整)し、変更するごとに最終出射面(第2出射面12A2b)から出射す
る光源14からの光(正確には、基準点Fからの光)の光路を確認することで、最終出射
面(第2出射面12A2b)から出射する光源14からの光(正確には、基準点Fからの
光)が、鉛直方向に関し、コリメートされた光(第1基準軸AX1に対して平行な光線)
となる第1中間出射面(第1出射面12A1a)及び/又は中間入射面(第2入射面12
A2a)(それぞれの面形状等の条件)を見出すことができる。
加え、さらに、次の効果を奏することができる。
備えた車両用灯具10Qを提供することができる。これは、最終出射面(第2出射面12
A2b)が平面形状の面として構成されていることによるものである。
方向及び鉛直方向に集光したロービーム用配光パターンを形成することができるレンズ体
12Q及びこれを備えた車両用灯具10Qを提供することができる。これは、水平方向の
集光を主に第1レンズ部12A1の第1中間出射面(第1出射面12A1a)が担当し、
鉛直方向の集光を主に第1中間出射面(第1出射面12A1a)及び中間入射面(第2入
射面12A2a)のうち少なくとも一方が担当することによるものである。
照)を、第2実施形態の最終出射面(第2出射面12A2b)の鉛直方向寸法H2(図1
17(b)参照)と比べ、短くすることができる。その結果、レンズ体12Qを小型化す
ることができる。
面(第2出射面12A2b)の鉛直方向寸法H2と比べ、短くすることができるのは、第
1に、第2実施形態においては、図117(b)に示すように、第1中間出射面(第1出
射面12A1a)及び中間入射面(第2入射面12A2a)はそれぞれ鉛直方向に関し曲
率が付与されていないため、焦点F12A4(又は焦点F12A4に相当する基準点)から出て第
1中間出射面(第1出射面12A1a)から出射する光の鉛直方向に関する拡がりが相対
的に大きくなるのに対して、本実施形態においては、図117(a)に示すように、第1
中間出射面(第1出射面12A1a)及び/又は中間入射面(第2入射面12A2a)は
鉛直方向に関し曲率が付与されているため、焦点F12A4(又は焦点F12A4に相当する基準
点)から出て第1中間出射面(第1出射面12A1a)から出射する光の鉛直方向に関す
る拡がりが相対的に小さくなること、第2に、第2実施形態においては、図117(b)
に示すように、焦点F12A4(又は焦点F12A4に相当する基準点)から出た光は、最終出射
面(第2出射面12A2b)から出射する際、コリメートされ、中間入射面(第2入射面
12A2a)と最終出射面(第2出射面12A2b)との間で鉛直方向に関して拡がるの
に対して、本実施形態においては、図117(a)に示すように、焦点F12A4(又は焦点
F12A4に相当する基準点)から出た光は、中間入射面(第2入射面12A2a)から第2
レンズ部12A2内部に入射する際、コリメートされ、中間入射面(第2入射面12A2
a)と最終出射面(第2出射面12A2b)との間で鉛直方向に関して拡がらないこと、
によるものである。
2レンズ部12A2の第1基準軸AX1方向寸法、すなわち、中間入射面(第2入射面1
2A2a)と最終出射面(第2出射面12A2b)との間の間隔L(図117(a)参照
)を相対的に長くすることができる。すなわち、中間入射面(第2入射面12A2a)と
最終出射面(第2出射面12A2b)との間の間隔Lが相対的に長い新規見栄えのレンズ
体12Q及びこれを備えた車両用灯具10Qを提供することができる。これは、焦点F12
A4(又は焦点F12A4に相当する基準点)から出た光が中間入射面(第2入射面12A2a
)と最終出射面(第2出射面12A2b)との間で鉛直方向に関して拡がらない(図11
7(a)参照)ことによるものである。
との間の上面及び/又は側面に、シボ加工や刻印等により表現される文字、記号及び/又
は図形等の意匠を施すことができ、また、当該意匠が形成されたシールやプレート等を貼
り付けることができる。すなわち、中間入射面(第2入射面12A2a)と最終出射面(
第2出射面12A2b)との間の上面及び/又は側面にシボ加工や刻印等により表現され
る文字、記号及び/又は図形等の意匠が施された(又は当該意匠が形成されたシールやプ
レート等が貼り付けられた)新規見栄えのレンズ体12Q及びこれを備えた車両用灯具1
0Qを提供することができる。これは、中間入射面(第2入射面12A2a)と最終出射
面(第2出射面12A2b)との間の間隔Lを相対的に長くすることができるため、中間
入射面(第2入射面12A2a)と最終出射面(第2出射面12A2b)との間に、シボ
加工や刻印等により表現される文字、記号及び/又は図形等の意匠を施すのに充分なスペ
ース(上面及び/又は側面)を確保することができることによるものである。
」という考え方は、第2実施形態の車両用灯具10Aに限らず、上記各実施形態に記載の
車両用灯具及びそれ以外の他の様々な車両用灯具に適用することができる。
う考え方は、図46に示す第10実施形態の車両用灯具10J(レンズ体12J)に適用
することができる。
(図49(a)参照)においては、第18実施形態と同様、第1中間出射面(第1出射面
12A1a)及び中間入射面(第2入射面12A2a)のうち少なくとも一方は、最終出
射面(第2出射面12A2b)から出射する光源14からの光(正確には、基準点Fから
の光)が、鉛直方向に関し、コリメートされた光(第1基準軸AX1に対して平行な光線
)となるように、その面形状が構成されている。
9(b)参照)においては、第18実施形態と同様、左右一対の第2中間出射面(左右一
対の出射面46a、46b)及び中間入射面(第2入射面12A2a)のうち少なくとも
一方は、最終出射面(第2出射面12A2b)から出射する光源14からの光が、鉛直方
向に関し、コリメートされた光となるように、その面形状が構成されている。例えば、左
右一対の第2中間出射面46a、46b(及び/又は中間入射面12A2a)は、最終出
射面(第2出射面12A2b)から出射する光源14からの光が、鉛直方向に関し、コリ
メートされた光となるように、図118に示すように、曲率が付与された面として構成さ
れている。
レンズ部12A2とを物理的に分離した状態で成形し、レンズホルダ等の保持部材18に
よって両者を連結(保持)することで構成されていてもよい。
出射面12A2b)との間の上面44d(図119(a)参照)及び/又は側面に、シボ
加工や刻印等により表現される文字、記号及び/又は図形等の意匠を施すことができ、ま
た、当該意匠が形成されたシールやプレート(例えば、透明シールや透明プレート)等を
貼り付けることができる。
という考え方は、図46に示す第10実施形態の車両用灯具10J(レンズ体12J)か
ら上入射面42c、すなわち、ワイド用配光パターンPWIDE(図48(d)参照)を形成
する第3光学系(図49(c)参照)を省略した車両用灯具(レンズ体)に適用すること
もできる。
という考え方は、図69に示す第12実施形態の車両用灯具10N(レンズ体12N)に
適用することもできる。
(図49(a)参照)においては、第18実施形態と同様、第1中間出射面(第1出射面
12A1a)及び中間入射面(第2入射面12A2a)のうち少なくとも一方は、最終出
射面(第2出射面12A2b)から出射する光源14からの光(正確には、基準点Fから
の光)が、鉛直方向に関し、コリメートされた光(第1基準軸AX1に対して平行な光線
)となるように、その面形状が構成されている。
形成する第2光学系(図73、図74参照)においては、第18実施形態と同様、左右一
対の第2中間出射面(左右一対の出射面46a、46b)及び中間入射面(第2入射面1
2A2a)のうち少なくとも一方は、最終出射面(第2出射面12A2b)から出射する
光源14からの光が、鉛直方向に関し、コリメートされた光となるように、その面形状が
構成されている。例えば、左右一対の第2中間出射面46a、46b(及び/又は中間入
射面12A2a)は、最終出射面(第2出射面12A2b)から出射する光源14からの
光が、鉛直方向に関し、コリメートされた光となるように、図118に示すように、曲率
が付与された面として構成されている。
レンズ部12A2とを物理的に分離した状態で成形し、レンズホルダ等の保持部材18に
よって両者を連結(保持)することで構成されていてもよい。
出射面12A2b)との間の上面44Nc(図119(b)参照)及び/又は側面に、シ
ボ加工や刻印等により表現される文字、記号及び/又は図形等の意匠を施すことができ、
また、当該意匠が形成されたシールやプレート(例えば、透明シールや透明プレート)等
を貼り付けることができる。
上面44Nc(図119(b)参照)に、シボ加工や刻印等により表現される文字、記号
及び/又は図形等の意匠を施した場合、又は、当該意匠が形成されたシールやプレート(
例えば、透明シールや透明プレート)等を貼り付けた場合、当該文字、記号及び/又は図
形等の意匠を、路面上に投影することができる。
という考え方は、図69に示す第12実施形態の車両用灯具10N(レンズ体12N)か
ら上入射面42c、すなわち、ワイド用配光パターンPWIDE(図71(e)参照)を形成
する第3光学系(図76参照)を省略した車両用灯具(レンズ体)に適用することもでき
る。
れる3つの車両用灯具74AL1〜74AL3、車両前部右側に並列配置される3つの車両用
灯具74AR1〜74AR3を備えた配光可変型の車両用灯具(ADB:Adaptive Driving Beam
)で、各々の車両用灯具74AL1〜74AL3、74AR1〜74AR3から前方に照射される
光により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m前方に配置さ
れている)上にロービーム用配光パターンPLo(PLo1〜PLo6)及びADB用配光パター
ンPL1〜PL3、PR1〜PR3を形成する。ロービーム用配光パターンPLoは、各々の車両用
灯具74AL1〜74AL3、74AR1〜74AR3が形成するロービーム用配光パターンPLo
1〜PLo6が重畳された合成配光パターンとして形成される。ADB用配光パターンPL1〜
PL3、PR1〜PR3は、それぞれの下端部がロービーム用配光パターンPLo(PLo1〜PLo6
)の上端部に重なる形態で水平方向に配置される。これにより、両配光パターンが重なっ
たときに違和感が生じるのを抑制することができる。
の構成である。また、車両前部右側に並列配置される3つの車両用灯具74AR1〜74A
R3と車両前部左側に並列配置される3つの車両用灯具74AL1〜74AL3とは左右対称で
実質的に同一の構成である。
するように構成された車両用灯具74AR1を中心に説明する。
ある。
形態の車両用灯具10N(第1光源14Lo、第1レンズ体12N)に対して、第2光源1
4ADB、第2レンズ体66AR1を追加したものに相当する。
ズ体12N、第2光源14ADB、及び、第2光源14ADBの前方に配置された第2レンズ体
66AR1等を備え、仮想鉛直スクリーン上に、図120に示すように、ロービーム用配光
パターンPLo4及びそれぞれの下端部がロービーム用配光パターンPLoの上端部に重なる
形態で水平方向に配置されるADB用配光パターンPL1〜PL3、PR1〜PR3のうちADB
用配光パターンPR1を形成する。
第1レンズ体12Nは、図121及び図122に示すように、当該第1レンズ体12Nの
後端部12A1aaと前端部12A2bbとの間に配置された第1下反射面12b及び第
1下反射面12bの先端部から前方斜め下方に延長された延長入射面44fを備えている
。
る第2光源14ADBからの光が第1レンズ体12N内部に入射する面で、第1下反射面1
2bの先端部(シェード12c)から前方斜め下方に延長された平面形状又は曲面形状の
面として構成されている。もちろん、これに限らず、延長入射面44fは、第1下反射面
12bの先端部(シェード12c)から後方斜め下方に延長された平面形状又は曲面形状
の面として構成されていてもよい(図123参照)。
反射面12bの先端部は、シェード12cを含んでいる。
(第2出射面12A2b)は、第1入射面12aから第1レンズ体12N内部に入射した
第1光源14Loからの光のうち第1下反射面12bのシェード12cによって一部遮光さ
れた光及び第1下反射面12bで内面反射(全反射)された光が、第1レンズ体12Nの
前端部12A2bb(第2出射面12A2b)から出射して前方に照射されることにより
、上端縁に第1下反射面12bのシェード12cによって規定されるカットオフラインC
LLoを含むロービーム用配光パターンPLo4を形成する第1光学系を構成している。
姿勢で第2レンズ体66AR1の後端部66a近傍(光学設計上の基準点F66A近傍)に配
置されている。第2光源14ADBの光軸AX14は、車両前後方向に延びる基準軸AX66Aに
一致していてもよいし、基準軸AX66Aに対して傾斜していてもよい。
ンズ体66を、シェード66e、66fを含み、かつ、基準軸AX66に直交する平面で切
断し、出射面66b1を含む部分を除去したものに相当する。
の間に配置された上反射面66c及び縦反射面66dを備えている。上反射面66cの先
端部及び縦反射面66dの先端部は、それぞれ、シェード66e、66fを含んでいる。
6AR1内部に入射する入射部AA、及び、入射部AAから第2レンズ体66AR1内部に入
射した第2光源14ADBからの光を内面反射(全反射)する反射面66a3を含んでいる
。
1入射面66a1、第1入射面66a1の外周縁から後方に向かって延びて、第2光源1
4ADBと第1入射面66a1との間の空間を取り囲む筒状の第2入射面66a2を含んで
いる。
2レンズ体66AR1内部に入射した第2光源14ADBからの光を内面反射(全反射)する
反射面である。
6e、縦反射面66dのシェード66f及び円弧Cで囲まれた扇形で、かつ、基準軸AX
66Aに直交する平面形状又は曲面形状の面として構成されている。もちろん、これに限ら
ず、出射面66Ab1は、その外形が上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66
dのシェード66fを含む矩形形状で、かつ、基準軸AX66Aに直交する平面形状又は曲
面形状の面として構成されていてもよい。
面66Ab1付近の拡大縦断面図である。
cのシェード66e近傍の領域66Ab2は、当該領域66Ab2から第2レンズ体66
AR1外部に出射する第2光源14ADBからの光が拡散する(図125中の先端に矢印が付
された直線参照)ように、その面形状が構成されているのが望ましい。具体的には、第2
レンズ体66AR1の出射面66Ab1のうち上反射面66cのシェード66e近傍の領域
66Ab2は、図125に示すように、外側に向かって凸の曲面形状の面として構成され
ている。もちろん、これに限らず、第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1のうち上反
射面66cのシェード66e近傍の領域66Ab2は、シボ加工や複数の微少凹凸(例え
ば、レンズカット)が施された面として構成されていてもよい。
6Ab1から出射する第2光源14ADBからの光が、延長入射面44f及び第1下反射面
12bのうち当該第1下反射面12bのシェード12c近傍の領域12b1から第1レン
ズ体12N内部に入射するように、延長入射面44f近傍に配置されている(図125参
照)。
第2光源14ADBからの光のより多くが第1レンズ体12N内部に入射するように、その
基準軸AX66Aが水平に対して傾斜した姿勢で配置されている(図121参照)。もちろ
ん、これに限らず、第2レンズ体66AR1は、その基準軸AX66Aが水平方向に延びた姿
勢で配置されていてもよい。
ブラケット等の保持部材(図示せず)により保持されている。
面66d、第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1、延長入射面44f、及び、第1レ
ンズ体12Nの前端部12A2bb(第2出射面12A2b)は、入射部AA(第1入射
面66a1及び第2入射面66a2)から第2レンズ体66AR1内部に入射した第2光源
14ADBからの光のうち上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェード
66fによって一部遮光された光並びに上反射面66c及び縦反射面66dで内面反射(
全反射)された光が、第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1から出射し、さらに、延
長入射面44f及び第1下反射面12bのうち当該第1下反射面12bのシェード12c
近傍の領域12b1から第1レンズ体12N内部に入射して第1レンズ体12Nの前端部
12A2bb(第2出射面12A2b)から出射し、前方に照射されることにより、下端
縁及び一方の側縁(図120中鉛直線V側の側縁)に上反射面66cのシェード66e及
び縦反射面66dのシェード66fによって規定されるカットオフラインCL66e、CL6
6fを含むADB用配光パターンPR1を形成する第2光学系を構成している。
6c、縦反射面66d、第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1、延長入射面44f、
及び、第1レンズ体12Nの前端部12A2bb(第2出射面12A2b)は、第1入射
面66a1から第2レンズ体66AR1内部に入射した第2光源14ADBからの光、及び、
第2入射面66a2から第2レンズ体66AR1内部に入射して反射面66a3で内面反射
(全反射)された第2光源14ADBからの光のうち上反射面66cのシェード66e及び
縦反射面66dのシェード66fによって一部遮光された光並びに上反射面66c及び縦
反射面66dで内面反射(全反射)された光が、第2レンズ体66AR1の出射面66Ab
1から出射し、さらに、延長入射面44f及び第1下反射面12bのうち当該第1下反射
面12bのシェード12c近傍の領域12b1から第1レンズ体12N内部に入射して第
1レンズ体12Nの前端部12A2bb(第2出射面12A2b)から出射し、前方に照
射されることにより、下端縁及び一方の側縁(図120中鉛直線V側の側縁)に上反射面
66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェード66fによって規定されるカット
オフラインCL66e、CL66fを含むADB用配光パターンPR1を形成する第2光学系を構
成している。
の範囲を通って第1レンズ体12Nの前端部12A2bb(第2出射面12A2b)の一
部から出射する。なお、延長入射面44fが第1下反射面12bの先端部(シェード12
c)から後方斜め下方に延長された平面形状又は曲面形状の面として構成されている場合
(図123参照)、当該延長入射面44fから第1レンズ体12N内部に入射した光は、
図121中の角度θBの範囲を通って第1レンズ体12Nの前端部12A2bb(第2出
射面12A2b)の全面から出射する。その結果、第1レンズ体12Nの前端部12A2
bb(第2出射面12A2b)の全面が発光しているように視認させることができる。
部に入射する面で、第2光源14ADBに向かって凸の曲面形状の面(例えば、自由曲面)
として構成されている。具体的には、第1入射面66a1は、当該第1入射面66a1か
ら第2レンズ体66AR1内部に入射した第2光源14ADBからの光が、鉛直方向及び水平
方向に関し、上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェード66fの交
点Cp近傍に集光する(図121及び図122参照)ように、その面形状が構成されてい
る。
からの光が集光するのは、交点Cp近傍に限らず、例えば、第1レンズ体12N(レンズ
12A4)の焦点F12A4近傍等の他の位置であってもよい。また、第1入射面66a1か
ら第2レンズ体66AR1内部に入射した第2光源14ADBからの光が集光するのは、第2
レンズ体66AR1内部であってもよいし、第2レンズ体66AR1外部であってもよい。
ンズ体66AR1内部に入射した第2光源14ADBからの光が、鉛直方向及び水平方向に関
し、コリメートされるように、その面形状が構成されていてもよい。
ない光が屈折して第2レンズ体66R1内部に入射する面で、第1入射面66a1の外周縁
から後方に向かって延びて、第2光源14ADBと第1入射面66a1との間の空間を取り
囲む筒状の面(例えば、自由曲面)として構成されている。
2レンズ体66R1内部に入射した第2光源14ADBからの光を内面反射(全反射)する面
で、金属蒸着は用いていない。具体的には、反射面66a3は、第2入射面66a2から
第2レンズ体66AR1内部に入射して当該反射面66a3で内面反射(全反射)された第
2光源14ADBからの光が、鉛直方向及び水平方向に関し、上反射面66cのシェード6
6e及び縦反射面66dのシェード66fの交点Cp近傍に集光する(図121及び図1
22参照)ように、その面形状が構成されている。
るのは、交点Cp近傍に限らず、例えば、第1レンズ体12N(レンズ12A4)の焦点
F12A4近傍等の他の位置であってもよい。また、反射面66a3で内面反射(全反射)さ
れた第2光源14ADBからの光が集光するのは、第2レンズ体66AR1内部であってもよ
いし、第2レンズ体66AR1外部であってもよい。
2光源14ADBからの光が、鉛直方向及び水平方向に関し、コリメートされるように、そ
の面形状が構成されていてもよい。
からの光を、上反射面66cのシェード66eによって規定される下カットオフラインC
L66eを境に折り返してADB用配光パターンPR1に重畳させる反射面として構成されて
いる。具体的には、上反射面66cは、当該上反射面66cからの反射光が下カットオフ
ラインCL66eより上に制御されるように、当該上反射面66cのシェード66eから後
方に向かうに従って基準軸AX66Aから離れる方向に傾斜した平面形状の反射面として構
成されている(図121参照)。
うち当該上反射面66cに入射した光を全反射する反射面で、金属蒸着は用いていない。
第2レンズ体66AR1内部に入射した第2光源14ADBからの光のうち上反射面66cに
入射した光は、当該上反射面66cで内面反射(全反射)されて出射面66Ab1に向か
い、出射面66Ab1で屈折してADB用配光パターンPR1が形成されるべき領域(予め
定められた領域)に向かう。すなわち、上反射面66cで内面反射(全反射)された反射
光が下カットオフラインCL66eを境に折り返されてADB用配光パターンPR1に重畳さ
れる形となる。
成される下カットオフラインCL66eを明瞭なものとすることができる。第2に、ADB
用配光パターンとして不要な範囲、すなわち、下カットオフラインCL66eより下に第2
光源14ADBからの光が配光されるのを抑制することができる。第3に、ADB用配光パ
ターンPR1の光度、特に、下カットオフラインCL66e近傍の光度をより高くすることが
できる。これは、第2レンズ体66AR1内部に入射した第2光源14ADBからの光が、鉛
直方向及び水平方向に関し、上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェ
ード66fの交点Cp近傍に集光する(図121及び図122参照)こと、及び、上反射
面66cで内面反射(全反射)された反射光が下カットオフラインCL66eを境に折り返
されてADB用配光パターンPR1に重畳されることによるものである。
からの光を、縦反射面66dのシェード66fによって規定される縦カットオフラインC
L66fを境に折り返してADB用配光パターンPR1に重畳させる反射面として構成されて
いる。具体的には、縦反射面66dは、当該縦反射面66dからの反射光が縦カットオフ
ラインCL66fより右に制御されるように、当該縦反射面66dのシェード66fから後
方に向かうに従って基準軸AX66Aから離れる方向に傾斜した平面形状の反射面として構
成されている(図122参照)。
うち当該縦反射面66dに入射した光を全反射する反射面で、金属蒸着は用いていない。
第2レンズ体66AR1内部に入射した第2光源14ADBからの光のうち縦反射面66dに
入射した光は、当該縦反射面66dで内面反射(全反射)されて出射面66Ab1に向か
い、出射面66Ab1で屈折してADB用配光パターンPR1が形成されるべき領域(予め
定められた領域)に向かう。すなわち、縦反射面66dで内面反射(全反射)された反射
光が縦カットオフラインCL66fを境に折り返されてADB用配光パターンPR1に重畳さ
れる形となる。
(図120中鉛直線V側の側縁)に形成される縦カットオフラインCL66fを明瞭なもの
とすることができる。第2に、ADB用配光パターンとして不要な範囲、すなわち、縦カ
ットオフラインCL66fより鉛直線V側に第2光源14ADBからの光が配光されるのを抑制
することができる。その結果、自車両前方の照射禁止対象(例えば、先行車又は対向車)
に対するグレアの発生を効果的に抑制することができる。第3に、ADB用配光パターン
PR1の光度、特に、縦カットオフラインCL66f近傍の光度をより高くすることができる
。これは、第2レンズ体66AR1内部に入射した第2光源14ADBからの光が、鉛直方向
及び水平方向に関し、上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェード6
6fの交点Cp近傍に集光する(図121及び図122参照)こと、及び、縦反射面66
dで内面反射(全反射)された反射光が縦カットオフラインCL66fを境に折り返されて
ADB用配光パターンPR1に重畳されることによるものである。
学的機能が意図されていないつなぎの面66pが形成されている。
6AR1内部に入射した第2光源14ADBからの光、及び、第2入射面66a2から第2レ
ンズ体66AR1内部に入射して反射面66a3で内面反射(全反射)された第2光源14
ADBからの光のうち上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェード66
fによって一部遮光された光並びに上反射面66c及び縦反射面66dで内面反射(全反
射)された光は、第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1から出射する。その際、第2
レンズ体66AR1の出射面66Ab1から出射する光により、当該第2レンズ体66AR1
の出射面66Ab1に光度分布(光源像)が形成される。
点F12A4がシェード12c近傍(例えば、シェード12cの左右方向の中心近傍)に設定
された第1レンズ体12N(レンズ12A4)、すなわち、中間出射面(第1出射面12
A1a)、中間入射面(第2入射面12A2a)及び最終出射面(第2出射面12A2b
)の作用により、反転投影されて、仮想鉛直スクリーン上に、図120に示すADB用配
光パターンPR1を形成する。図126は、仮想鉛直スクリーン上に形成されるADB用配
光パターンPR1のシミュレーション結果を表している。
ビーム用配光パターンPLo4及びADB用配光パターンPR1が形成される。
パターンPLoの上端部に重なる形態で配置される。これは、第2レンズ体66AR1の出射
面66Ab1から出射する第2光源14ADBからの光の一部が、第1下反射面12bのう
ち当該第1下反射面12bのシェード12c近傍の領域12b1から第1レンズ体12N
内部に入射して、第1レンズ体12N(レンズ12A4)の焦点F12A4より上方を通るこ
とによるものである。
に構成された車両用灯具74AR1について説明したが、ロービーム用配光パターンPLo5
及びADB用配光パターンPR2を形成するように構成された車両用灯具74AR2、並びに
、ロービーム用配光パターンPLo6及びADB用配光パターンPR3を形成するように構成
された車両用灯具74AR3についても、上記車両用灯具74AR1と同様にして構成するこ
とができる。
2N(レンズ12A4)の焦点F12A4と第2レンズ体66AR2(出射面66Ab1)との
相対的な位置関係を調整することで、図120に示すように、ADB用配光パターンPR1
に対して右側にシフトした位置に形成することができる。ADB用配光パターンPR3につ
いても同様である。
に構成された車両用灯具74AL1、ロービーム用配光パターンPLo2及びADB用配光パ
ターンPL2を形成するように構成された車両用灯具74AL2、並びに、ロービーム用配光
パターンPLo3及びADB用配光パターンPL3を形成するように構成された車両用灯具7
4AL3についても、図124に示す第2レンズ体66AR1の左右を反転させた形状の第2
レンズ体66AL1等(図示せず)を用いることで、上記車両用灯具74AR1と同様にして
構成することができる。
1は、同一のサイズであってもよいし、異なるサイズであってもよい。
)について説明する。
車両前方の物体を検出する検出手段として機能する撮像装置(例えば、CCDカメラ)等
の検出結果に基づいて、CPU等の制御装置が、自車両前方に照射禁止対象(例えば先行
車又は対向車)が存在しているか否かを判定し、照射禁止対象が存在していると判定した
場合、その照射禁止対象が存在する領域にADB用配光パターンが形成されないように、
該当の第2光源14ADBを消灯又は減光する。図127(a)は、CPU等の制御装置が
、自車両前方に照射禁止対象(例えば先行車又は対向車)が存在していないと判定し、車
両用灯具74AL1〜74AL3、74AR1〜74AR3それぞれの第2光源14ADBを点灯し
た例である。図127(b)は、CPU等の制御装置が、自車両前方に照射禁止対象(先
行車V1又は対向車V2)が存在していると判定し、当該照射禁止対象が存在する領域に
ADB用配光パターンPL1、PR1が形成されないように、該当の第2光源14ADBを消灯
した例である。
ができる。
びその下端部がロービーム用配光パターン(例えば、ロービーム用配光パターンPLo4)
の上端部に重なる形態で配置されるADB用配光パターン(例えば、ADB用配光パター
ンPR4)を形成するように構成された車両用灯具(例えば、車両用灯具74AR1)の小型
化が可能となる。
成する光(第1光源14Loからの光)及びADB用配光パターン(例えば、ADB用配光
パターンPR1)を形成する光(第2光源14ADBからの光)が正面視で並列に配置された
別々のレンズ体から出射するのではなく、同一のレンズ体である第1レンズ体10Nの前
端部12A2bb(第2出射面12A2b)から出射することによるものである。
る第2光源14ADBからの光が、延長入射面44f及び第1下反射面12bのうち当該第
1下反射面12bのシェード12c近傍の領域12b1から第1レンズ体12N内部に入
射するように、第2レンズ体(例えば、第2レンズ体66AR1)の出射面66Ab1を延
長入射面44f近傍に配置することで、その下端部がロービーム用配光パターン(例えば
、ロービーム用配光パターンPLo4)の上端部に重なる形態で配置されるADB用配光パ
ターン(例えば、ADB用配光パターンPR1)を形成することができる。
る。
のシェード66fによって規定される下カットオフラインCL66e及び縦カットオフライ
ンCL66fを含むADB用配光パターン(例えば、ADB用配光パターンPR1)を形成す
ることができる。
される下カットオフラインCL66e及び一方の側縁に形成される縦カットオフラインCL6
6fを明瞭なものとすることができる。
囲、すなわち、下カットオフラインCL66eより下に第2光源14ADBからの光が配光され
るのを抑制することができる。同様に、縦カットオフラインCL66fより鉛直線V側に第
2光源14ADBからの光が配光されるのを抑制することができる。その結果、自車両前方
の照射禁止対象(例えば、先行車又は対向車)に対するグレアの発生を効果的に抑制する
ことができる。
ば、第2レンズ体66AR1)の相対的な位置関係が設計値からズレたとしても、ADB用
配光パターン(例えば、ADB用配光パターンPR1)の下カットオフラインCL66e及び
縦カットオフラインCL66fがズレるのを抑制することができる。
射面66cのシェード66e近傍の領域66Ab2の面形状を調整することで、ロービー
ム用配光パターン(例えば、ロービーム用配光パターンPLo4)とADB用配光パターン
(例えば、ADB用配光パターンPR1)とが違和感なく(自然に)連結されているように
視認させることができる。
出射面(第2出射面12A2b)の鉛直方向寸法と比べ、長くすることができる。また、
第1レンズ体12N(つまり、レンズ12A4)の焦点距離を、第17実施形態の第2レ
ンズ部66(つまり、出射面66b1)の焦点距離と比べ、長くすることができる。その
結果、各々のADB用配光パターンのMAX光度を第17実施形態より高くすることがで
きる。
N)に代えて、図1に示す第1実施形態の車両用灯具10(レンズ体12)、図16に示
す第2実施形態の車両用灯具10A(レンズ体12A)、図46に示す第10実施形態の
車両用灯具10J(レンズ体12J)、図56に示す第11実施形態の車両用灯具10K
(レンズ体12K)、又は、図135(a)に示す従来の車両用灯具200(レンズ体2
20)を用いることができる。これらはいずれも、第1下反射面12b(及びシェード1
2c)、延長入射面44f及び焦点F12A4がシェード12c近傍(例えば、シェード12
cの左右方向の中心近傍)に設定された第1レンズ体12N(レンズ12A4)それぞれ
に相当する構成を備えている(又は備えることができる)からである。
車両用灯具74BL、車両前部右側に配置される車両用灯具74BRを備えた配光可変型の
車両用灯具(ADB:Adaptive Driving Beam)で、各々の車両用灯具74BL、74BRから
前方に照射される光により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約2
5m前方に配置されている)上にロービーム用配光パターンPLo(PLo1、PLo2)及びA
DB用配光パターンPL1〜PL3、PR1〜PR3を形成する。ロービーム用配光パターンPLo
は、各々の車両用灯具74BL、74BRが形成するロービーム用配光パターンPLo1、PL
o2が重畳された合成配光パターンとして形成される。ADB用配光パターンPL1〜PL3、
PR1〜PR3は、それぞれの下端部がロービーム用配光パターンPLo(PLo1、PLo2)の上
端部に重なる形態で水平方向に配置される。これにより、両配光パターンが重なったとき
に違和感が生じるのを抑制することができる。
74BLとは左右対称で実質的に同一の構成である。
を形成するように構成された車両用灯具74BRを中心に説明する。
灯具10N(第1光源14Lo、第1レンズ体12N)に対して、第2光源14ADBと第2
レンズ体66Aとの組み合わせ(3組)を追加したもの、具体的には、第2光源14ADB
と第2レンズ体66AR1との組み合わせ、第2光源14ADBと第2レンズ体66AR2との
組み合わせ、及び、第2光源14ADBと第2レンズ体66AR3との組み合わせを追加した
ものに相当する。なお、図128及び図129中、第2光源14ADBは省略されている。
は、各々の第2レンズ体66AR1〜66AR3の出射面66Ab1R1〜66Ab1R3から出
射する各々の第2光源14ADBからの光が、延長入射面44f及び第1下反射面12bの
うち当該第1下反射面12bのシェード12c近傍の領域12b1から第1レンズ体12
N内部に入射するように、延長入射面44f近傍に水平方向に並列配置されている(図1
29参照)。
出射面66Ab1R1〜66Ab1R3から出射する各々の第2光源14ADBからの光により
、各々の第2レンズ体66AR1〜66AR3の出射面66Ab1R1〜66Ab1R3に光度分
布(光源像)が形成される。
成される光度分布(光源像)は、焦点F12A4がシェード12c近傍(例えば、シェード1
2cの左右方向の中心近傍)に設定された第1レンズ体12N(レンズ12A4)、すな
わち、中間出射面(第1出射面12A1a)、中間入射面(第2入射面12A2a)及び
最終出射面(第2出射面12A2b)の作用により、反転投影されて、仮想鉛直スクリー
ン上に、図128に示すADB用配光パターンPR1〜PR3を形成する。
ビーム用配光パターンPLo2及びADB用配光パターンPR1〜PR3が形成される。
用配光パターンPLoの上端部に重なる形態で配置される。これは、各々の第2レンズ体6
6AR1〜66AR3の出射面66Ab1R1〜66Ab1R3から出射する各々の第2光源14
ADBからの光の一部が、第1下反射面12bのうち当該第1下反射面12bのシェード1
2c近傍の領域12b1から第1レンズ体12N内部に入射して、第1レンズ体12N(
レンズ12A4)の焦点F12A4より上方を通ることによるものである。
るように構成された車両用灯具74BRについて説明したが、ロービーム用配光パターン
PLo1及びADB用配光パターンPL1〜PL3を形成するように構成された車両用灯具74
BLについても、上記車両用灯具74BR1と同様にして構成することができる。
ができる。
との組み合わせを複数(例えば、3組)用意することで、複数のADB用配光パターン(
例えば、ADB用配光パターンPR1〜PR3)を形成することができる。
N)に代えて、図1に示す第1実施形態の車両用灯具10(レンズ体12)、図16に示
す第2実施形態の車両用灯具10A(レンズ体12A)、図46に示す第10実施形態の
車両用灯具10J(レンズ体12J)、図56に示す第11実施形態の車両用灯具10K
(レンズ体12K)、又は、図135(a)に示す従来の車両用灯具200(レンズ体2
20)を用いることができる。これらはいずれも、第1下反射面12b(及びシェード1
2c)、延長入射面44f及び焦点F12A4がシェード12c近傍(例えば、シェード12
cの左右方向の中心近傍)に設定された第1レンズ体12N(レンズ12A4)それぞれ
に相当する構成を備えている(又は備えることができる)からである。
ながら説明する。
用灯具74AR1の縦断面図である。
後端部66aと前端部66bとの間に屈曲部66qを配置したものに相当する。屈曲部6
6qは、中間反射面66rを含んでいる。中間反射面66rは、第2レンズ体66BR1内
部に入射した第2光源14ADBからの光を内面反射(全反射)する面で、金属蒸着は用い
ていない。中間反射面66rは、平面形状の面として構成されている。それ以外、第2レ
ンズ体66AR1と同様の構成である。
6BR1内部に入射して中間反射面66rで内面反射(全反射)された第2光源14ADBか
らの光、及び、第2入射面66a2から第2レンズ体66BR1内部に入射して反射面66
a3及び中間反射面66rで順次で内面反射(全反射)された第2光源14ADBからの光
のうち上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェード66fによって一
部遮光された光並びに上反射面66c及び縦反射面66dで内面反射(全反射)された光
は、第2レンズ体66BR1の出射面66Ab1から出射する。その際、第2レンズ体66
BR1の出射面66Ab1から出射する光により、当該第2レンズ体66BR1の出射面66
Ab1に光度分布(光源像)が形成される。
点F12A4がシェード12c近傍(例えば、シェード12cの左右方向の中心近傍)に設定
された第1レンズ体12N(レンズ12A4)、すなわち、中間出射面(第1出射面12
A1a)、中間入射面(第2入射面12A2a)及び最終出射面(第2出射面12A2b
)の作用により、反転投影されて、仮想鉛直スクリーン上に、図120に示すADB用配
光パターンPR1を形成する。
、第2レンズ体66AR2、66AR3、66AL1〜66AL3についても、上記第2レンズ体
66BR1と同様にして、各々の後端部66aと前端部66bとの間に屈曲部66q(中間
反射面66r)を含む第2レンズ体66BR2、66BR3、66BL1〜66BL3として構成
することができる。
射面66r)を配置する」という考え方は、第19実施形態の車両用灯具74Aに限らず
、第20〜22実施形態の車両用灯具74B〜74Dやそれ以外の車両用灯具に適用する
ことができるのは無論である。
所に配置することができる。特に、第20実施形態の車両用灯具74Bに適用した場合、
複数の第2光源14ADBを異なる場所に分散配置することが可能となる(すなわち、レイ
アウト性が向上する)。
れる4つの車両用灯具74AL1〜74AL4、車両前部右側に並列配置される4つの車両用
灯具74AR1〜74AR4(図示せず)を備えた配光可変型の車両用灯具(ADB:Adaptive D
riving Beam)で、各々の車両用灯具74AL1〜74AL4、74AR1〜74AR4から前方
に照射される光により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリーン(車両前面から約25m
前方に配置されている)上にロービーム用配光パターンPLo(PLo1〜PLo8)及びADB
用配光パターンPL1〜PL4、PR1〜PR4を形成する。ロービーム用配光パターンPLoは、
各々の車両用灯具74AL1〜74AL4、74AR1〜74AR4が形成するロービーム用配光
パターンPLo1〜PLo8が重畳された合成配光パターンとして形成される。ADB用配光パ
ターンPL1〜PL4、PR1〜PR4は、それぞれの下端部がロービーム用配光パターンPLo(
PLo1〜PLo8)の上端部に重なる形態で水平方向に配置される。これにより、両配光パタ
ーンが重なったときに違和感が生じるのを抑制することができる。
車両用灯具74AL4及び車両用灯具74AR4を追加したものに相当する。
ビーム用配光パターンPLo7及びADB用配光パターンPL4を形成する。
ビーム用配光パターンPLo8及びADB用配光パターンPR4を形成する。
L1とADB用配光パターンPR1との間に、互いに重畳された形態で形成される。
型の車両用灯具として動作する。
、74AR1〜74AR4の第1光源14Lo及び第2光源14ADBを全点灯することで、図1
32に示すように、各々の車両用灯具74AL1〜74AL4、74AR1〜74AR4により形
成されるロービーム用配光パターンPLo(PLo1〜PLo8)及びそれぞれの下端部がロービ
ーム用配光パターンPLo(PLo1〜PLo8)の上端部に重なる形態で水平方向に配置される
複数のADB用配光パターンPL1〜PL4、PR1〜PR4が重畳されたハイビーム用配光パタ
ーン(合成配光パターン)を形成することができる。
鉛直方向寸法が長く、かつ、明るいのが望ましい。このようにすれば、図132に示すハ
イビーム用配光パターン(合成配光パターン)を、中心光度が相対的に高く、遠方視認性
に優れたものとすることができる。なお、ADB用配光パターンPL1〜PL4、PR1〜PR4
の鉛直方向寸法は、各々の車両用灯具74AL1〜74AL4、74AR1〜74AR4を構成す
る第2レンズ体66AL1〜66AL4、66AR1〜66AR4の出射面66Ab1のサイズ(
特に、鉛直方向寸法)を調整することで個別に調整することができる。また、ADB用配
光パターンPL1〜PL4、PR1〜PR4の明るさは、各々の第2光源14ADBに印加する電流
を調整することで個別に調整することができる。
ーン(図132参照)を形成することが可能となる。
N)に代えて、図1に示す第1実施形態の車両用灯具10(レンズ体12)、図16に示
す第2実施形態の車両用灯具10A(レンズ体12A)、図46に示す第10実施形態の
車両用灯具10J(レンズ体12J)、図56に示す第11実施形態の車両用灯具10K
(レンズ体12K)、又は、図135(a)に示す従来の車両用灯具200(レンズ体2
20)を用いることができる。これらはいずれも、第1下反射面12b(及びシェード1
2c)、延長入射面44f及び焦点F12A4がシェード12c近傍(例えば、シェード12
cの左右方向の中心近傍)に設定された第1レンズ体12N(レンズ12A4)それぞれ
に相当する構成を備えている(又は備えることができる)からである。
れる3つの車両用灯具74DL1〜74DL3、車両前部右側に並列配置される3つの車両用
灯具74DR1〜74DR3を備えた車両用灯具で、各々の車両用灯具74DL1〜74DL3、
74DR1〜74DR3から前方に照射される光により、車両前面に正対した仮想鉛直スクリ
ーン(車両前面から約25m前方に配置されている)上にロービーム用配光パターンPLo
(PLo1〜PLo6)及びハイビーム用配光パターンPHi(PHi1〜PHi6)を形成する。ロー
ビーム用配光パターンPLoは、各々の車両用灯具74DL1〜74DL3、74DR1〜74D
R3が形成するロービーム用配光パターンPLo1〜PLo6が重畳された合成配光パターンとし
て形成される。同様に、ハイビーム用配光パターンPHiは、各々の車両用灯具74DL1〜
74DL3、74DR1〜74DR3が形成するハイビーム用配光パターンPHi1〜PHi6が重畳
された合成配光パターンとして形成される。ハイビーム用配光パターンPHi1〜PHi6は、
それぞれの下端部がロービーム用配光パターンPLo(PLo1〜PLo6)の上端部に重なる形
態で配置される。これにより、両配光パターンが重なったときに違和感が生じるのを抑制
することができる。
の構成である。また、車両前部右側に並列配置される3つの車両用灯具74DR1〜74D
R3と車両前部左側に並列配置される3つの車両用灯具74DL1〜74DL3とは左右対称で
実質的に同一の構成である。
形成するように構成された車両用灯具74DR1を中心に説明する。
する第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1(及び/又は延長入射面44f)のサイズ
(特に、水平方向寸法)を、ハイビーム用配光パターンに適したサイズとしたものに相当
する。
すると、両者は主に次の点で相違する。以下、上記第19実施形態の車両用灯具74AR1
との相違点を中心に説明し、上記第19実施形態の車両用灯具74AR1と同一の構成につ
いては同一の符号を付してその説明を省略する。
4及びADB用配光パターンPR1を形成する(図120参照)のに対して、本実施形態の
車両用灯具74DR1は、ロービーム用配光パターンPLo4及びハイビーム用配光パターン
PHi4を形成する(図133参照)点。
R1を構成する第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1(及び/又は延長入射面44f)
のサイズ(特に、水平方向寸法L1。図124参照)が、ADB用配光パターンに適した
サイズとされていたのに対して、本実施形態の車両用灯具74DR1においては、当該車両
用灯具74DR1を構成する第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1(及び/又は延長入
射面44f)のサイズ(特に、水平方向寸法L2。図134(a)参照)が、ハイビーム
用配光パターンに適したサイズとされている(L2>L1)点。
R1を構成する第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1の外形が上反射面66cのシェー
ド66e及び縦反射面66dのシェード66fを含んでいる(図124参照)結果、AD
B用配光パターンPR1が当該上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェ
ード66fによって規定されるカットオフラインCL66e、CL66fを含む(図120参照
)ものとなるのに対して、本実施形態の車両用灯具74DR1においては、当該車両用灯具
74DR1を構成する第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1の外形が上反射面66cの
シェード66eを含むが、縦反射面66dのシェード66fを含まない(図134(a)
参照)結果、ハイビーム用配光パターンPHi4が当該上反射面66cのシェード66eに
よって規定されるカットオフラインCL66eを含むが、縦反射面66dのシェード66f
によって規定されるカットオフラインCL66fを含まない(図133参照)ものとなる点
。
66AR1内部に入射した第2光源14Hiからの光、及び、第2入射面66a2から第2レ
ンズ体66AR1内部に入射して反射面66a3で内面反射(全反射)された第2光源14
Hiからの光のうち上反射面66cのシェード66eによって一部遮光された光並びに上反
射面66cで内面反射(全反射)された光は、第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1
から出射する。その際、第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1から出射する光により
、当該第2レンズ体66AR1の出射面66Ab1に光度分布(光源像)が形成される。
点F12A4がシェード12c近傍(例えば、シェード12cの左右方向の中心近傍)に設定
された第1レンズ体12N(レンズ12A4)、すなわち、中間出射面(第1出射面12
A1a)、中間入射面(第2入射面12A2a)及び最終出射面(第2出射面12A2b
)の作用により、反転投影されて、仮想鉛直スクリーン上に、図133に示すハイビーム
用配光パターンPHi4を形成する。
ビーム用配光パターンPLo4及びハイビーム用配光パターンPHi4が形成される。
用配光パターンPLoの上端部に重なる形態で配置される。これは、第2レンズ体66AR1
の出射面66Ab1から出射する第2光源14Hiからの光の一部が、第1下反射面12b
のうち当該第1下反射面12bのシェード12c近傍の領域12b1から第1レンズ体1
2N内部に入射して、第1レンズ体12N(レンズ12A4)の焦点F12A4より上方を通
ることによるものである。
ように構成された車両用灯具74DR1について説明したが、ロービーム用配光パターンP
Lo5及びハイビーム用配光パターンPHi5を形成するように構成された車両用灯具74DR2
、並びに、ロービーム用配光パターンPLo6及びハイビーム用配光パターンPHi6を形成す
るように構成された車両用灯具74DR3についても、上記車両用灯具74DR1と同様にし
て構成することができる。
ように構成された車両用灯具74DL1、ロービーム用配光パターンPLo2及びハイビーム
用配光パターンPHi2を形成するように構成された車両用灯具74DL2、並びに、ロービ
ーム用配光パターンPLo3及びハイビーム用配光パターンPHi3を形成するように構成され
た車両用灯具74DL3についても、上記車両用灯具74DR1と同様にして構成することが
できる。
ができる。
びその下端部がロービーム用配光パターン(例えば、ロービーム用配光パターンPLo4)
の上端部に重なる形態で配置されるハイビーム用配光パターン(例えば、ハイビーム用配
光パターンPHi4)を形成するように構成された車両用灯具(例えば、車両用灯具74DR
1)の小型化が可能となる。
成する光(第1光源14Loからの光)及びハイビーム用配光パターン(例えば、ハイビー
ム用配光パターンPHi4)を形成する光(第2光源14Hiからの光)が正面視で並列に配
置された別々のレンズ体から出射するのではなく、同一のレンズ体である第1レンズ体1
0Nの前端部12A2bb(第2出射面12A2b)から出射することによるものである
。
る第2光源14Hiからの光が、延長入射面44f及び第1下反射面12bのうち当該第1
下反射面12bのシェード12c近傍の領域12b1から第1レンズ体12N内部に入射
するように、第2レンズ体(例えば、第2レンズ体66AR1)の出射面66Ab1を延長
入射面44f近傍に配置することで、その下端部がロービーム用配光パターン(例えば、
ロービーム用配光パターンPLo4)の上端部に重なる形態で配置されるハイビーム用配光
パターン(例えば、ハイビーム用配光パターンPHi4)を形成することができる。
インCL66eを含むハイビーム用配光パターン(例えば、ハイビーム用配光パターンPHi4
)を形成することができる。
端縁に形成される下カットオフラインCL66eを明瞭なものとすることができる。
て不要な範囲、すなわち、下カットオフラインCL66eより下に第2光源14Hiからの光
が配光されるのを抑制することができる。
、第2レンズ体66AR1)の相対的な位置関係が設計値からズレたとしても、ハイビーム
用配光パターン(例えば、ハイビーム用配光パターンPHi4)の下カットオフラインCL6
6eがズレるのを抑制することができる。
射面66cのシェード66e近傍の領域66Ab2の面形状を調整することで、ロービー
ム用配光パターン(例えば、ロービーム用配光パターンPLo4)とハイビーム用配光パタ
ーン(例えば、ハイビーム用配光パターンPHi4)とが違和感なく(自然に)連結されて
いるように視認させることができる。
を構成する第2レンズ体66AR1)の出射面66Ab1の外形は、図134(b)に示す
ように、上反射面66cのシェード66e及び縦反射面66dのシェード66fを含まな
い円形状又は楕円形状であってもよいし、図134(c)に示すように、上反射面66c
のシェード66e及び縦反射面66dのシェード66fを含む矩形形状であってもよいし
、それ以外の形状であってもよい。
N)に代えて、図1に示す第1実施形態の車両用灯具10(レンズ体12)、図16に示
す第2実施形態の車両用灯具10A(レンズ体12A)、図46に示す第10実施形態の
車両用灯具10J(レンズ体12J)、図56に示す第11実施形態の車両用灯具10K
(レンズ体12K)、又は、図135(a)に示す従来の車両用灯具200(レンズ体2
20)を用いることができる。これらはいずれも、第1下反射面12b(及びシェード1
2c)、延長入射面44f及び焦点F12A4がシェード12c近傍(例えば、シェード12
cの左右方向の中心近傍)に設定された第1レンズ体12N(レンズ12A4)それぞれ
に相当する構成を備えている(又は備えることができる)からである。
図面を参照しながら説明する。
図136(a)は側面図(主要光学面のみ)である。
実施形態の車両用灯具10Aの第2レンズ部12A2を、上面視で、第1基準軸AX1に
対して傾けたもの、すなわち、キャンバー角θ1(例えば、θ1=30°)が付与された
ものに相当する。
が異なる点以外、上記第2実施形態の車両用灯具10Aの第2レンズ部12A2を、上面
視で、第1基準軸AX1に対して傾けたものと同様の構成である。
12A1と、第1レンズ部12A1の前方に配置された第2レンズ部12A2と、を備え
、光源14からの光が、第1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2をこの順に透過
して前方に照射されることにより、上端縁にカットオフラインを含む所定配光パターン(
例えばロービーム用配光パターン)を形成するように構成されたレンズ体である。
A3によって連結されていてもよいし、図25に示すように、物理的に分離した状態で成
形し、レンズホルダ等の保持部材18によって両者を連結(保持)することで構成されて
いてもよい。
を備えている。
円柱状の中間出射面12A1a(第1出射面)を含んでいる。
。
は基準シリンドリカル面といえる)に対して、キャンバー角θ1(又は、キャンバー角及
びスラント角)が付与された第2の半円柱状の最終出射面12A2b(第2出射面)を含
んでいる。
12A2a及び最終出射面12A2bは、第1入射面12aから第1レンズ部12A1内
部に入射した光源14からの光のうち第1下反射面12bのシェード12cによって一部
遮光された光及び第1下反射面12bで内面反射された光が、中間出射面12A1aから
第1レンズ部12A1外部に出射し、さらに、中間入射面12A2aから第2レンズ部1
2A2内部に入射して最終出射面12A2bから出射し、前方に照射されることにより、
上端縁に第1下反射面12bのシェード12cによって規定されるカットオフラインを含
む所定配光パターンを形成する第1光学系を構成している。
、図138(b)に示すように、仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パ
ターンの少なくとも一部(例えば、図138(b)中のH線とV線との交点近傍)が集光
せずにボケることが判明した。
面12A2bは、焦点F12A4がシェード12c近傍に設定されたレンズ12A4を構成し
ている。
2レンズ部12A2は、次のように構成されている。
鉛直面それぞれに含まれる光線群が透過する複数のレンズ断面を含んでいる。
1Ls1が透過するレンズ断面Ls1(図135及び図137(a)参照)、光線Ray2
を含む鉛直面に含まれる光線群Ray2Ls2が透過するレンズ断面Ls2(図135及び
図137(b)参照)、光線Ray3を含む鉛直面に含まれる光線群が透過するレンズ断
面Ls3(図135参照)を含んでいる。もちろん、光線Ray1と光線Ray2との間
、及び、光線Ray2と光線Ray3との間には無数の光線(図示せず)が存在するため
、第2レンズ部12A2は、レンズ断面Ls1〜Ls3以外の複数の(無数の)レンズ断
面を含んでいる。図137(a)はレンズ断面Ls1を、光線Ray1を含む鉛直面に含
まれる光線群Ray1Ls1が透過する様子を表す縦断面図、図137(b)はレンズ断面
Ls2を、光線Ray2を含む鉛直面に含まれる光線群Ray2Ls2が透過する様子を表
す縦断面図である。
鉛直方向に関し、コリメートされた光線群(すなわち、第1基準軸AX1に対して平行な
光線群)となるように、当該レンズ断面の最終出射面12A2bの形状が調整されている
。
透過する光線群Ray1Ls1が、鉛直方向に関し、コリメートされた光線群となるように
、当該レンズ断面Ls1の最終出射面12A2bLs1の形状が調整されている。同様に、
レンズ断面Ls2は、図137(b)に示すように、当該レンズ断面Ls2を透過する光
線群Ray2Ls2が、鉛直方向に関し、コリメートされた光線群となるように、当該レン
ズ断面Ls2の最終出射面12A2bLs2の形状が調整されている。レンズ断面Ls3、
レンズ断面Ls1〜Ls3以外の複数の(無数の)レンズ断面についても同様である。
トウエアを用いることで設計することができる。
円柱状の面(完全なシリンドリカル面)ではなく、その断面形状が変動する半円柱状の面
、具体的には、中間出射面12A1aと中間入射面12A2aとの間の距離(又は光路長
)に応じてその断面形状が変動する半円柱状の面(シリンドリカル状の面といえる)とな
る。
、その断面形状が変動する半円柱状の面であるが、図136(b)に示すように、その断
面形状の変動幅がごく僅かであるため、その断面形状が一様の半円柱状の面として視認さ
れる。図136(b)は、車両用灯具10R(レンズ体12R)を図135中の矢印A方
向から見た矢視図で、レンズ体12R(上下方向寸法が20mm程度)の断面形状の変動
幅がごく僅かであることを表している。
点について説明する。
が変動する半円柱状の面)により仮想鉛直スクリーン上に形成される所定配光パターン(
ロービーム用配光パターン)の例、図138(b)は、比較例で、第2実施形態の車両用
灯具10Aの第2レンズ部12A2を、上面視で、第1基準軸AX1に対して傾けたもの
(最終出射面12A2bは、断面形状が一様の半円柱状の面)により仮想鉛直スクリーン
上に形成される所定配光パターン(ロービーム用配光パターン)の例である。なお、両者
は最終出射面12A2bの面形状が異なる点以外同一である。
変動する半円柱状の面である本実施形態の車両用灯具10Rにより形成される所定配光パ
ターン(図138(a)参照)の方が、最終出射面12A2bの断面形状が一様の半円柱
状の面(すなわち、完全なシリンドリカル面))である比較例により形成される所定配光
パターン(図138(b)参照)より鮮明なカットオフライン(すなわち、中央の段差部
が明瞭に現れるカットオフライン)となること、すなわち、上記ボケが改善されることが
分かる。
方向に関しコリメートされるように(図135参照)、その面形状が調整されていてもよ
いし、水平方向に関し拡散するように(図139参照)、その面形状が調整されていても
よい。前者の場合、集光した所定配光パターン(例えば、図138(a)参照)を形成す
ることができ、後者の場合、拡散した所定配光パターン(例えば、図11(b)、図11
(c)参照)を形成することができる。もちろん、これに限らず、第1入射面12aの面
形状を調整することでも、集光した所定配光パターン又は拡散した所定配光パターンを形
成することができる。
、「複数のレンズ断面は、それぞれ、当該レンズ断面を透過する光線群が、鉛直方向に関
し、コリメートされた光線群(すなわち、第1基準軸AX1に対して平行な光線群)とな
るように、当該レンズ断面の最終出射面12A2bの形状が調整されている。」を適用す
ることで改善するという考え方は、第2実施形態の車両用灯具10A(レンズ体12A)
に限らず、半円柱状の最終出射面12A2bを含むレンズ体を備えたあらゆる車両用灯具
に適用することができる。例えば、図28に示す車両用灯具20、図30に示す車両用灯
具30、図36に示す車両用灯具10E、図46に示す車両用灯具10J、図69に示す
車両用灯具10N、図88に示す車両用灯具70等に適用することができる。
た半円柱状の面)、及び、キャンバー角が付与された最終出射面12A2b(円柱軸が水
平方向に延びた半円柱状の面)を含むレンズ体12Rにおいて、仮想鉛直スクリーン上に
形成される所定配光パターン(例えば、ロービーム用配光パターン)が集光せずにボケる
のを抑制することができる。
焦点F12A4がシェード12c近傍に設定されたレンズ12A4を構成しており、第2レン
ズ部12A2が、焦点F12A4から放射状に延びる複数の光線群のうち、複数の鉛直面それ
ぞれに含まれる光線群が透過する複数のレンズ断面(Ls1〜Ls3等)を含み、複数の
レンズ断面は、それぞれ、当該レンズ断面を透過する光線群が、鉛直方向に関し、コリメ
ートされた光線群となるように、当該レンズ断面の最終出射面12A2bの形状が調整さ
れていることによるものである。
様の半円柱状の面(完全なシリンドリカル面)ではなく、その断面形状が変動する半円柱
状の面、具体的には、中間出射面12A1aと中間入射面12A2aとの間の距離(又は
光路長)に応じてその断面形状が変動する半円柱状の面(シリンドリカル状の面といえる
)となるが、その断面形状の変動幅がごく僅かであるため、その断面形状が一様の半円柱
状の面として視認される。
図面を参照しながら説明する。
図141(a)は側面図(主要光学面のみ)である。
すように、上記第23実施形態の車両用灯具10R(レンズ体12R)と同様の構成であ
るが、中間入射面12A2aの面形状及び最終出射面12A2bの面形状が異なっている
。
12A1と、第1レンズ部12A1の前方に配置された第2レンズ部12A2と、を備え
、光源14からの光が、第1レンズ部12A1及び第2レンズ部12A2をこの順に透過
して前方に照射されることにより、上端縁にカットオフラインを含む所定配光パターン(
例えばロービーム用配光パターン)を形成するように構成されたレンズ体である。
A3によって連結されていてもよいし、図25に示すように、物理的に分離した状態で成
形し、レンズホルダ等の保持部材18によって両者を連結(保持)することで構成されて
いてもよい。
を備えている。
円柱状の中間出射面12A1a(第1出射面)を含んでいる。
延びた半円柱状の面(基準面又は基準シリンドリカル面といえる)に対して、キャンバー
角θ1(又は、キャンバー角及びスラント角)が付与された第2の半円柱状の中間入射面
12A2a(第2入射面)を含んでいる。
又は、キャンバー角及びスラント角)が付与された平面形状の最終出射面12A2b(第
2出射面)を含んでいる。
12A2a及び最終出射面12A2bは、上記第23実施形態と同様、第1入射面12a
から第1レンズ部12A1内部に入射した光源14からの光のうち第1下反射面12bの
シェード12cによって一部遮光された光及び第1下反射面12bで内面反射された光が
、中間出射面12A1aから第1レンズ部12A1外部に出射し、さらに、中間入射面1
2A2aから第2レンズ部12A2内部に入射して最終出射面12A2bから出射し、前
方に照射されることにより、上端縁に第1下反射面12bのシェード12cによって規定
されるカットオフラインを含む所定配光パターンを形成する第1光学系を構成している。
、上記第23実施形態と同様に、仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パ
ターンの少なくとも一部(例えば、図138(b)と同様、H線とV線との交点近傍)が
集光せずにボケることが判明した。
面12A2bは、上記第23実施形態と同様、焦点F12A4がシェード12c近傍に設定さ
れたレンズ12A4を構成している。
2レンズ部12A2は、次のように構成されている。
鉛直面それぞれに含まれる光線群が透過する複数のレンズ断面を含んでいる。
1Ls1が透過するレンズ断面Ls1(図140及び図142(a)参照)、光線Ray2
を含む鉛直面に含まれる光線群Ray2Ls2が透過するレンズ断面Ls2(図140及び
図142(b)参照)、光線Ray3を含む鉛直面に含まれる光線群が透過するレンズ断
面Ls3(図140参照)を含んでいる。もちろん、光線Ray1と光線Ray2との間
、及び、光線Ray2と光線Ray3との間には無数の光線(図示せず)が存在するため
、第2レンズ部12A2は、レンズ断面Ls1〜Ls3以外の複数の(無数の)レンズ断
面を含んでいる。図142(a)はレンズ断面Ls1を、光線Ray1を含む鉛直面に含
まれる光線群Ray1Ls1が透過する様子を表す縦断面図、図142(b)はレンズ断面
Ls2を、光線Ray2を含む鉛直面に含まれる光線群Ray2Ls2が透過する様子を表
す縦断面図である。
鉛直方向に関し、コリメートされた光線群(すなわち、第1基準軸AX1に対して平行な
光線群)となるように、当該レンズ断面の中間入射面12A2aの形状が調整されている
。
透過する光線群Ray1Ls1が、鉛直方向に関し、コリメートされた光線群となるように
、当該レンズ断面Ls1の中間入射面12A2aLs1の形状が調整されている。同様に、
レンズ断面Ls2は、図142(b)に示すように、当該レンズ断面Ls2を透過する光
線群Ray2Ls2が、鉛直方向に関し、コリメートされた光線群となるように、当該レン
ズ断面Ls2の中間入射面12A2aLs2の形状が調整されている。レンズ断面Ls3、
レンズ断面Ls1〜Ls3以外の複数の(無数の)レンズ断面についても同様である。
トウエアを用いることで設計することができる。
円柱状の面(完全なシリンドリカル面)ではなく、その断面形状が変動する半円柱状の面
、具体的には、中間出射面12A1aと中間入射面12A2aとの間の距離(又は光路長
)に応じてその断面形状が変動する半円柱状の面(シリンドリカル状の面といえる)とな
る。
、その断面形状が変動する半円柱状の面であるが、図141(b)に示すように、その断
面形状の変動幅がごく僅かであるため、その断面形状が一様の半円柱状の面として視認さ
れる。図141(b)は、車両用灯具10S(レンズ体12S)を図140中の矢印B方
向から見た矢視図で、レンズ体12S(上下方向寸法が20mm程度)の断面形状の変動
幅がごく僅かであることを表している。
同様、上記ボケが改善される。
方向に関しコリメートされるように(図140参照)、その面形状が調整されていてもよ
いし、図139と同様に水平方向に関し拡散するように、その面形状が調整されていても
よい。前者の場合、集光した所定配光パターン(例えば、図138(a)参照)を形成す
ることができ、後者の場合、拡散した所定配光パターン(例えば、図11(b)、図11
(c)参照)を形成することができる。もちろん、これに限らず、第1入射面12aの面
形状を調整することでも、集光した所定配光パターン又は拡散した所定配光パターンを形
成することができる。
、「複数のレンズ断面は、それぞれ、当該レンズ断面を透過する光線群が、鉛直方向に関
し、コリメートされた光線群(すなわち、第1基準軸AX1に対して平行な光線群)とな
るように、当該レンズ断面の中間入射面12A2aの形状が調整されている。」を適用す
ることで改善するという考え方は、平面形状の最終出射面12A2bを含むレンズ体を備
えたあらゆる車両用灯具に適用することができる。例えば、図112に示す車両用灯具1
0Q等に適用することができる。
た半円柱状の面)、及び、キャンバー角が付与された最終出射面12A2b(平面形状の
面)を含むレンズ体12Sにおいて、仮想鉛直スクリーン上に形成される所定配光パター
ン(例えば、ロービーム用配光パターン)が集光せずにボケるのを抑制することができる
。
焦点F12A4がシェード12c近傍に設定されたレンズ12A4を構成しており、第2レン
ズ部12A2が、焦点F12A4から放射状に延びる複数の光線群のうち、複数の鉛直面それ
ぞれに含まれる光線群が透過する複数のレンズ断面(Ls1〜Ls3等)を含み、複数の
レンズ断面は、それぞれ、当該レンズ断面を透過する光線群が、鉛直方向に関し、コリメ
ートされた光線群となるように、当該レンズ断面の中間入射面12A2aの形状が調整さ
れていることによるものである。
様の半円柱状の面(完全なシリンドリカル面)ではなく、その断面形状が変動する半円柱
状の面、具体的には、中間出射面12A1aと中間入射面12A2aとの間の距離(又は
光路長)に応じてその断面形状が変動する半円柱状の面(シリンドリカル状の面といえる
)となるが、その断面形状の変動幅がごく僅かであるため、その断面形状が一様の半円柱
状の面として視認される。
を用いることができる。
定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することな
く他の様々な形で実施することができる。
A1…第1レンズ部、12A1a…第1出射面、12A1aa…第1後端部、12A1b
b…第1前端部、12A2…第2レンズ部、12A2a…第2入射面、12A2aa…第
2後端部、12A2b…第2出射面、12A3…連結部、12a…第1入射面、12b…
反射面(下反射面)、12c…シェード、12d…出射面、14…光源、16、16C…
レンズ結合体、18…保持部材、42a、42b…左右一対の入射面、42c…上入射面
、44a、44b…左右一対の側面、44c…上面、44c1…オーバーヘッドサイン用
反射面、44c2…左上面、44c3…右上面、46a、46b…左右一対の出射面
Claims (10)
- 少なくともロービーム用光学系とADB用光学系とを備えた車両用灯具において、
前記ロービーム用光学系は、第1光源と、前記第1光源から出射した光を制御してロービーム用配光パターンを形成する第1レンズと、を含み、
前記第1レンズは、入射面と、下反射面と、前方出射面と、前記下反射面と前記前方出射面との間に設けられたシェードと、を備え、
前記入射面と前記第1光源との間に設けられた反射部材をさらに備え、
前記第1光源から出射した直射光及び前記第1光源から出射し前記反射部材で反射された反射光は、前記入射面から前記第1レンズ内に屈折して入射し、前記下反射面及び前記シェードに向かい、前記シェードによって一部遮光されかつ前記下反射面で全反射され、さらに、前記前方出射面から出射して前方に照射されることにより、上端縁に前記シェードによって規定されるカットオフラインを含む前記ロービーム用配光パターンを形成し、
前記ADB用光学系は、前記ロービーム用配光パターンより上側に、選択的に消灯又は減光される領域を含むADB用配光パターンを形成する車両用灯具。 - 前記第1レンズは、前記シェードと前記前方出射面との間に中間出射面及び中間入射面を備える請求項1に記載の車両用灯具。
- 前記第1レンズは、前記入射面と前記中間出射面とを含む第1レンズ部と、前記中間入射面と前記前方出射面とを含む第2レンズ部と、を含み、
前記第1光源から出射した直射光及び前記第1光源から出射し前記反射部材で反射された反射光は、前記入射面から前記第1レンズ部内に屈折して入射し、前記下反射面及び前記シェードに向かい、前記シェードによって一部遮光されかつ前記下反射面で全反射され、前記中間出射面から出射し、さらに、前記中間入射面から前記第2レンズ部内に入射し、前記前方出射面から出射して前方に照射されることにより、上端縁に前記シェードによって規定されるカットオフラインを含む前記ロービーム用配光パターンを形成し、
前記第1レンズ部と前記第2レンズ部とは、連結部により一体に形成、又は、連結部材により一体に固定されている請求項2に記載の車両用灯具。 - 前記ADB用光学系は、第2光源と、前記第2光源から出射した光を制御して前記ADB用配光パターンを形成する第2レンズと、を含み、
前記第2レンズは、上下方向に延びる縦反射面を含み、
前記第2光源から出射した光は、前記第2レンズ内に入射し、前記縦反射面で全反射され、前記第2レンズから出射して前方に照射されることにより、前記縦反射面によって規定される上下方向に延びる縦カットオフラインを含む前記ADB用配光パターンを形成する請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用灯具。 - 前記反射部材は、ミラー面を含み、
前記ミラー面は、当該ミラー面で反射された前記第1光源からの光が前記入射面から前記第1レンズ内に入射するように、前記入射面と前記第1光源との間の空間を覆った状態で配置されている請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用灯具。 - 前記第1レンズと前記第2レンズとは、一体に形成されている請求項4に記載の車両用灯具。
- 前記第1レンズ内に入射した前記光源からの光は、前記第1レンズ内に集光領域を形成する請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用灯具。
- 前記第1光源は、前記入射面に向かう前記第1光源の光軸に対して狭角方向の光及び前記入射面以外の方向に向かう前記第1光源の光軸に対して広角方向の光を出射し、
前記反射部材は、前記広角方向の光を前記入射面に向けて反射する請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用灯具。 - 前記第1レンズ内に入射した前記狭角方向の光は、前記第1レンズ内で内面反射されることなく前記第1レンズ内に集光領域を形成する請求項8に記載の車両用灯具。
- 前記集光領域は、前記シェード近傍に形成される請求項7又は9に記載の車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018119439A JP6563562B2 (ja) | 2018-06-25 | 2018-06-25 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018119439A JP6563562B2 (ja) | 2018-06-25 | 2018-06-25 | 車両用灯具 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014195033A Division JP6361971B2 (ja) | 2014-05-23 | 2014-09-25 | レンズ体及び車両用灯具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018163888A JP2018163888A (ja) | 2018-10-18 |
JP6563562B2 true JP6563562B2 (ja) | 2019-08-21 |
Family
ID=63861161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018119439A Active JP6563562B2 (ja) | 2018-06-25 | 2018-06-25 | 車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6563562B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7394315B2 (ja) * | 2019-09-25 | 2023-12-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 照明装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2884899B1 (fr) * | 2005-04-21 | 2007-06-15 | Valeo Vision Sa | Module d'eclairage donnant un faisceau lumineux avec coupure pour projecteur de vehicule automobile, et projecteur comprenant un tel module |
JP2007317596A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用灯具ユニット |
FR2948439B1 (fr) * | 2009-07-21 | 2011-08-05 | Valeo Vision | Module d'eclairage pour projecteur de vehicule automobile, et projecteur equipe d'au moins un tel module. |
-
2018
- 2018-06-25 JP JP2018119439A patent/JP6563562B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018163888A (ja) | 2018-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3173687B1 (en) | Lighting fixture for vehicle | |
JP6564497B2 (ja) | レンズ連結体及び車両用灯具 | |
WO2015178155A1 (ja) | レンズ体、レンズ結合体及び車両用灯具 | |
JP4024628B2 (ja) | 車両用前照灯 | |
JP6364701B2 (ja) | 車両用灯具 | |
JP2005294176A (ja) | 車両用照明灯具 | |
JP6757909B2 (ja) | 照明装置および車両用前照灯 | |
US7458707B2 (en) | Headlamp optical module for a motor vehicle | |
JP6361971B2 (ja) | レンズ体及び車両用灯具 | |
JP6256811B2 (ja) | レンズ体及び車両用灯具 | |
JP5381351B2 (ja) | 車両用灯具 | |
JP6376450B2 (ja) | レンズ体及び車両用灯具 | |
JP6563562B2 (ja) | 車両用灯具 | |
JP6288563B2 (ja) | レンズ体 | |
JP6421488B2 (ja) | 車両用灯具 | |
JP6628674B2 (ja) | 車両用灯具 | |
JP6260072B2 (ja) | レンズ体、レンズ結合体及び車両用灯具 | |
JP6330246B2 (ja) | レンズ体及び車両用灯具 | |
JP6774470B2 (ja) | 車両用前照灯 | |
JP6592149B2 (ja) | 車両用灯具 | |
JP6347178B2 (ja) | レンズ体及び車両用灯具 | |
JP6376453B2 (ja) | レンズ体及び車両用灯具 | |
JP6330247B2 (ja) | レンズ体及び車両用灯具 | |
JP6523417B2 (ja) | 車両用前照灯 | |
JP6523418B2 (ja) | 車両用前照灯 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180724 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180724 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190416 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190423 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190610 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190702 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190724 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6563562 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |