JP6563234B2 - 警備システム及び警備方法 - Google Patents

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Description

この発明は、警備員による警備を行う場合に、撮像装置で撮像した画像データ又は映像データを利用して効率的な警備を行うことができる警備システム及び警備方法に関する。
従来、監視領域内に複数の監視カメラを設け、各監視カメラで撮像した画像データを監視センタに送信し、監視センタがこれらの画像データを用いて不審人物の軌跡を表示する技術が知られている。例えば、特許文献1には、監視エリアに侵入した侵入者を検出し、当該検出した侵入者の画像と軌跡をモニタに表示する侵入者監視システムであって、映像サーバは、監視エリアの複数のカメラが撮像できない死角エリアの背景画像を死角エリアの周囲を撮像した映像から補間して表示し、かつ、死角エリア内を通過する侵入者の位置と軌跡とを、死角エリアに入る直前までの侵入者の軌跡から移動予測し、当該移動予測した軌跡に沿って死角エリアに入る直前に取得した侵入者の画像を切り抜いた画像で表示するように俯瞰画像を作成する技術が開示されている。
この特許文献1のものは、モニタを用いた監視活動を行う際には有効であるが、実際に、警備員による警備を行う際には、監視者から警備員に対して様々な指示を行わねばならず、迅速かつ効率的な警備を行えない。
このため、例えば特許文献2に代表される従来のヘッドマウントディスプレイ装置を用いて、上記特許文献1の俯瞰画像を警備員が所持するヘッドマウントディスプレイ装置に表示し、警備員が侵入者の軌跡等を直接視認できるようにする方策も考えられる。
特開2014−72598号公報 特開2014−174510号公報
しかしながら、上記の方策を講じて警備員の所持するヘッドマウントディスプレイ装置に俯瞰画像を表示したとしても、警備員は、この俯瞰画像をどのように警備に活かせば良いかの判断に迷うものと予想され、かかる俯瞰画像を警備員による迅速かつ効率的な警備に活かすことが難しいという問題がある。
また、上記特許文献2に代表される従来のヘッドマウントディスプレイ装置を用いると、警備員がヘッドマウントディスプレイ装置に搭載したウエアラブルカメラで人物を撮像してその画像データを監視センタに送信し、監視センタは、この人物がブラックリスト登録されている人物のいずれかと一致するか否かを判定し、一致する場合には、警備員に対してその旨を報知し、報知結果を含む架空画像をヘッドマウントディスプレイ装置に表示することが可能となる。
しかし、かかるヘッドマウントディスプレイ装置を用いたとしても、あらかじめ不審人物がブラックリスト登録されている場合にしか適用することができず、たとえ怪しい行動をとる人物が存在していたとしても、この人物がブラックリスト登録されていない場合には、警備員に情報を報知することができず、効率的な警備を行えないという問題がある。
これらのことから、警備員による警備を行う場合に、撮像装置で撮像した画像データを利用していかに効率的な警備をリアルタイムで行うかが重要な課題となっている。
本発明は、上記の従来技術の課題を解消するためになされたものであって、警備員による警備を行う場合に、撮像装置で撮像した画像データ又は映像データを利用して効率的な警備を行うことができる警備システム及び警備方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、警備区域内を撮像する複数の撮像装置と、少なくとも各撮像装置で撮像された画像データの画像処理を行うサーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な警備員が携帯する少なくとも表示部を有する携帯端末装置とを含む警備システムであって、前記サーバ装置は、各撮像装置で撮像された同一の対象者を含む複数の画像データに基づいて、前記対象者の行動特徴を検出する行動特徴検出手段と、前記行動特徴検出手段により検出された行動特徴に基づく警備情報を前記携帯端末装置に対して通知する通知手段と、前記複数の撮像装置が撮像した画像データを用いて前記対象者の行動を追跡する追跡手段とを備え、前記行動特徴検出手段は、前記追跡手段による追跡の結果を用い、異なる撮像装置で撮像された画像データを比較し、前記対象者に係る外観の変化を前記行動特徴として検出することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記行動特徴検出手段は、異なる撮像装置で撮像された画像データを比較して、前記対象者の所持品の増減を前記行動特徴として検出することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記行動特徴と警備に関する情報である警備情報とを対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、前記行動特徴検出手段は、検出した行動特徴に対応する警備情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記検出した行動特徴を示した対象者を要注意対象として登録するとともに、前記検出した行動特徴に対応する警備情報を前記要注意対象に対応付けることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記携帯端末装置は、前記警備員の視界近傍を撮像する撮像部をさらに備え、前記通知手段は、前記撮像部により撮像された画像データに前記要注意対象が含まれる場合に、該要注意対象に対応づけられた警備情報を前記携帯端末装置に通知することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記撮像部を前記複数の撮像装置の1つとして用いることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の発明において、前記表示部は、前記警備員の視界に配置された透過型スクリーンを有し、前記警備員の視界における前記要注意対象の位置に応じて前記警備情報を投影することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記警備員の配置を管理する警備員配置管理手段をさらに備え、前記通知手段は、前記要注意対象の現在位置が特定された場合に、前記要注意対象の現在位置から所定の範囲内に所在する警備員の携帯端末装置に前記警備情報を通知することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、警備員が携帯する少なくとも表示部と撮像部とを備えた携帯端末装置と、前記撮像部で撮像された画像データの画像処理を行うサーバ装置とを含む警備システムであって、前記サーバ装置は、前記撮像部で撮像された同一の対象者を含む複数の画像データに基づいて、前記対象者の行動特徴を検出する行動特徴検出手段と、前記行動特徴検出手段により検出された行動特徴に基づく警備情報を前記携帯端末装置に対して通知する通知手段と、複数の携帯端末装置の撮像部が撮像した画像データを用いて前記対象者の行動を追跡する追跡手段とを備え、前記行動特徴検出手段は、前記追跡手段による追跡の結果を用い、異なる携帯端末装置の撮像部で撮像された画像データを比較し、前記対象者に係る外観の変化を前記行動特徴として検出することを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、警備区域内を撮像する複数の撮像装置と、少なくとも各撮像装置で撮像された画像データの画像処理を行うサーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な警備員が携帯する少なくとも表示部を有する携帯端末装置とを含む警備システムによる警備方法であって、各撮像装置で撮像された同一の対象者を含む複数の画像データに基づいて、前記対象者の行動特徴を検出する行動特徴検出ステップと、前記行動特徴検出ステップにより検出された行動特徴に基づく警備情報を前記携帯端末装置に対して通知する通知ステップとを含むとともに、前記複数の撮像装置が撮像した画像データを用いて前記対象者の行動を追跡する追跡ステップをさらに含み、前記行動特徴検出ステップは、前記追跡ステップによる追跡の結果を用い、異なる撮像装置で撮像された画像データを比較し、前記対象者に係る外観の変化を前記行動特徴として検出することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、警備員が携帯する少なくとも表示部と撮像部とを備えた携帯端末装置と、前記撮像部で撮像された画像データの画像処理を行うサーバ装置とを含む警備システムによる警備方法であって、前記撮像部で撮像された同一の対象者を含む複数の画像データに基づいて、前記対象者の行動特徴を検出する行動特徴検出ステップと、前記行動特徴検出ステップにより検出された行動特徴に基づく警備情報を前記携帯端末装置に対して通知する通知ステップとを含むとともに、複数の携帯端末装置の撮像部が撮像した画像データを用いて前記対象者の行動を追跡する追跡ステップをさらに含み、前記行動特徴検出ステップは、前記追跡ステップによる追跡の結果を用い、異なる携帯端末装置の撮像部で撮像された画像データを比較し、前記対象者に係る外観の変化を前記行動特徴として検出することを特徴とする。
本発明によれば、警備区域内を複数の撮像装置で撮像し、同一の対象者を含む複数の画像データに基づいて対象者の行動特徴を検出し、行動特徴に基づく警備情報を警備員が携帯する携帯端末装置に対して通知するので、警備員による警備を行う場合に、撮像装置で撮像した画像データ又は映像データを利用して効率的な警備を行うことができる。
また、本発明によれば、警備員が携帯する携帯端末装置で警備区域内を撮像し、同一の対象者を含む複数の画像データに基づいて対象者の行動特徴を検出し、行動特徴に基づく警備情報を警備員が携帯する携帯端末装置に対して通知するので、警備員による警備を行う場合に、撮像装置で撮像した画像データ又は映像データを利用して効率的な警備を行うことができる。
図1は、実施例に係る警備の概要についての説明図である。 図2は、図1に示した管理装置の内部構成を示す構成図である。 図3は、撮像装置設置データ及び警備員配置データの説明図である。 図4は、人物追跡データの説明図である。 図5は、定義データ及び要注意対象データの説明図である。 図6は、図2に示した警備員端末の内部構成を示す構成図である。 図7は、管理装置による要注意対象の登録処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、管理装置による要注意対象の通知の手順を示すフローチャートである。 図9は、カバン置き去りの具体例についての説明図である。 図10は、カバン置き去りの通知の説明図である。 図11は、トラブルを起こした人物への対処についての説明図である。 図12は、要注意対象に対する撮像制御についての説明図である。 図13は、周辺人物の関連付けについての説明図である。 図14は、段階的な情報表示の説明図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る警備システム及び警備方法の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、実施例に係る警備の概要についての説明図である。本実施例に係る警備システムでは、警備区域内を複数の撮像装置により撮像し、撮像した画像データを用いて人物の行動を追跡し、人物の行動の特徴を検出する。そして、行動の特徴に基づいた警備情報を警備員が携帯する端末装置に通知して表示させる。
図1に示した例では、警備区域内の異なる場所に固定撮像装置C1〜C3を設置し、固定撮像装置C1〜C3によって警備区域内を撮像することで警備区域の監視を行なっている(1)。
この警備区域を人物H1が歩行しており、人物H1は固定撮像装置C1〜C3によって順次撮像されている。管理装置10は、固定撮像装置C1〜C3によって撮像された画像データを用い、人物H1を追跡する。この追跡により人物H1が固定撮像装置C1の設置位置から固定撮像装置C2の設置位置に移動し、その後、固定撮像装置C3の設置位置に移動したことを識別できる。
さらに管理装置10は、固定撮像装置C1〜C3によって撮像された画像データを用い、人物H1の行動の特徴を検出する。図1に示した例では、固定撮像装置C1が撮像した画像データにおける人物H1は黒いカバンを携行している。固定撮像装置C2が撮像した画像データにおける人物H1も黒いカバンを携行しているが、固定撮像装置C3が撮像した画像データにおける人物H1は黒いカバンを携行していない。このように固定撮像装置C1〜C3により撮像された人物H1の画像データを比較することにより、人物H1の所持品の減少が行動の特徴として検出される。
所持品の減少は、警備の上で注意を払うべき情報である。例えば図1のように黒いカバンがどこかに置き去りにされた場合には、このカバンが忘れ物である可能性や、爆発物である可能性があるからである。
そこで、管理装置10は、所持品の減少を行動の特徴として検知した場合には、その物品の置き去りを警備情報として人物H1に対応付ける。管理装置10は、この警備情報を必要に応じて警備員に提供する。
具体的には、図1に示した警備員G1は、警備員用の端末装置である警備員端末を携行しており、この警備員端末は、ウエアラブルカメラとヘッドマウントディスプレイとを有する。
警備員端末は、ウエアラブルカメラにより警備員の視界近傍を撮像し、撮像した画像データに含まれる人物について管理装置10に照合を依頼する(2)。画像データに含まれる人物が人物H1であるならば、管理装置10は、対応する警備情報として「カバン置き去り」を通知する(3)。
警備員端末は、通知された警備情報をヘッドマウントディスプレイに投影する。警備員G1は、この警備情報を読み取って、人物H1への声かけを行なうなどの対応を取ることができる。
このように、本実施例に係る警備システムでは、警備区域内を固定撮像装置C1〜C3等で撮像し、固定撮像装置C1〜C3等で撮像された同一の人物H1を含む複数の画像データに基づいて人物H1の行動特徴を検出し、行動特徴に基づく警備情報を警備員G1の警備員端末に対して通知する。このため、固定撮像装置C1〜C3等で撮像した画像データを利用して効率的な警備を行うことができる。
次に、図1に示した管理装置10の内部構成について説明する。図2は、図1に示した管理装置10の内部構成を示す構成図である。図2に示すように、管理装置10は、複数の固定撮像装置C1〜Cnと接続され、複数の警備員端末30と無線通信可能である。また、管理装置10は、表示部11、入力部12、通信部13、無線通信部14、記憶部15及び制御部16を有する。
固定撮像装置C1〜Cnは、既に説明したように、警備区域内に適宜間隔を開けて設置され、周囲の人物を撮像する。そして、撮像した画像データを管理装置10に送信する。警備員端末30は、警備員により装着され、周囲の撮像、管理装置10との通信、管理装置10から受信した情報の出力を行なう。
表示部11は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部12は、キーボードやマウス等である。通信部13は、複数の固定撮像装置C1〜Cnと通信するためのインタフェース部である。また、無線通信部14は、複数の警備員端末30と無線通信するためのインタフェース部である。
記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、撮像装置設置データ15a、警備員配置データ15b、人物追跡データ15c、定義データ15d及び要注意対象データ15eを記憶する。
撮像装置設置データ15aは、固定撮像装置C1〜Cnが設置された場所や動作状態を示すデータである。警備員配置データ15bは、警備員の配置を管理する為のデータであり、警備員の識別情報、該警備員が携行する警備員端末の識別情報、警備員の配置場所、現在の状況などを対応付けている。
人物追跡データ15cは、固定撮像装置C1〜Cn等により撮像された人物の追跡結果を示すデータである。定義データ15dは、行動特徴と警備情報とを対応付けることで、警備情報を行動特徴によって定義するデータである。要注意対象データ15eは、警備情報を通知することで警備員の注意を喚起すべき人物を登録したデータである。
制御部16は、管理装置10を全体制御する制御部であり、警備状態管理部16a、追跡部16b、行動特徴検出部16c及び通知処理部16dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、警備状態管理部16a、追跡部16b、行動特徴検出部16c及び通知処理部16dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
警備状態管理部16aは、固定撮像装置C1〜Cnや警備員について、その配置と状態を管理する処理部である。具体的には、警備状態管理部16aは、固定撮像装置C1〜Cnが設置された場所や動作状態を撮像装置設置データ15aに登録して管理する。また、警備状態管理部16aは、警備員が配置された場所や状態を警備員配置データ15bに登録して管理する。
追跡部16bは、人物の追跡を行なう処理部である。具体的には、追跡部16bは、固定撮像装置C1〜Cnや警備員端末30により撮像された画像データから人物の像を抽出し、その特徴量を算出する。特徴量の一致する人物が人物追跡データ15cに登録されていなければ、該人物を新規登録する。特徴量の一致する人物が人物追跡データ15cに登録されているならば、該人物の状態を画像データに基づいて更新する。
追跡部16bは、各人物について識別情報を付与し、顔画像と特徴量を対応付ける。また、所定のデータベースから人物の名前などを特定可能であるならば、名前も対応付ける。さらに、画像処理等によって性別と年代を推定して対応付ける。
また、追跡部16bは、人物の識別情報に対し、該人物を撮像した日時と撮像した装置、該人物の場所を対応付ける。さらに、上着の色、行動、所持品などを画像処理により識別して対応付ける。登録済の人物の状態を更新する場合には、撮像した日時、撮像した装置、その時点での上着の色、行動、所持品などを追加する。
行動特徴検出部16cは、人物追跡データ15cから各人物の行動特徴を検出する処理部である。行動特徴検出部16cは、検出した行動特徴に基づいて定義データ15dを参照し、該当する警備情報が存在するか否かを判定する。該当する警備情報が存在するならば、行動特徴が警備情報に該当した人物を要注意対象として要注意対象データ15eに登録し、警備情報により定まる通知内容を要注意対象に対応付ける。
通知処理部16dは、警備員端末30や固定撮像装置C1〜Cnにより撮像された画像データに含まれる人物の像が要注意対象であるか否かを照合する。警備員端末30により撮像された画像データに要注意対象が含まれているならば、要注意対象に対応付けられた通知内容を警備員端末30に対して送信する。また、要注意対象を撮像した警備員端末30の近傍に所在する他の警備員端末30にも通知を行ってもよい。このとき、要注意対象を撮像した警備員端末30に対する通知と周囲の警備員端末30に対する通知とはその内容を異ならせることが好適である。
また、通知処理部16dは、固定撮像装置C1〜Cnにより撮像された画像データに要注意対象が含まれているならば、要注意対象を撮像した固定撮像装置C1〜Cnの近傍に所在する警備員端末30に通知を行なう。
次に、管理装置10の記憶部15が記憶するデータについて説明する。図3は、撮像装置設置データ15a及び警備員配置データ15bの説明図である。図3(a)に示す撮像装置設置データ15aは、固定撮像装置C1〜Cnの識別情報であるカメラIDに対し、配置場所と状態とを対応付けている。
具体的には、カメラID「C1」の固定撮像装置は、配置場所が「P1」であり、動作状態は「監視中」である。同様に、カメラID「C2」の固定撮像装置は、配置場所が「P2」であり、動作状態は「監視中」である。
図3(b)に示す警備員配置データ15bは、警備員の識別情報である警備員IDに対し、該警備員が携行する警備員端末の識別情報である端末ID、配置場所、状態等を対応付けている。図3(b)では、警備員ID「G0001」の警備員が端末ID「Tg0001」の警備員端末を携行し、配置場所「P4」にて警備中であることが示されている。
図4は、人物追跡データ15cの説明図である。人物の識別情報である人物IDに対し、顔画像、特徴量、名前、性別及び年代を対応付けている。さらに、各人物について、該人物を撮像する度に、その日時、撮像した装置である検知デバイス、該人物の場所を対応付ける。また、画像データから識別した上着の色、行動、所持品などを対応付ける。
図4に示した例では、人物ID「H001」に対し、顔画像、特徴量(x1,x2・・・)、名前「A B」、性別「男」及び年代「30代」を対応付けている。そして、該人物を「0802 13:00」に固定撮像装置C1にて場所「P1」で撮像し、上着の色が「黒」、行動が「歩行」、所持品が「黒のアタッシュケース」であったこと示している。また、該人物を「0802 13:10」に固定撮像装置C2にて場所「P2」で撮像し、上着の色が「黒」、行動が「歩行」、所持品が「黒のアタッシュケース」であったこと示している。
同様に、図4に示した例では、人物ID「H002」に対し、顔画像、特徴量(y1,y2・・・)、名前「(不明)」、性別「女」及び年代「20代」等を対応付けている。
図5は、定義データ15d及び要注意対象データ15eの説明図である。図5(d)に示す定義データ15dは、定義の識別情報である定義IDに、警備情報と行動特徴を対応付けている。
具体的には、定義ID「D001」は、行動特徴「所持品:減少」に対して警備情報「置き去り」を対応付けている。行動特徴「所持品:減少」は、画像データを比較した結果、所持品が減少している状態である。
また、定義ID「D002」は、行動特徴「所持品:増加」に対して警備情報「置き引き」を対応付けている。行動特徴「所持品:増加」は、画像データを比較した結果、所持品が増加している状態である。
また、定義ID「D003」は、行動特徴「行動:トラブル」に対して警備情報「トラブル」を対応付けている。行動特徴「行動:トラブル」は、人物がトラブルを起こしている様子が画像データにより示された状態である。
また、定義ID「D004」は、行動特徴「場所:所定時間以上同一」に対して警備情報「長時間滞在」を対応付けている。行動特徴「場所:所定時間以上同一」は、人物が同一の場所で所定時間以上継続して撮像された状態である。
また、定義ID「D005」は、行動特徴「行動:所定数以上の異なる人物に話しかけ」に対して警備情報「無作為接触」を対応付けている。行動特徴「行動:所定数以上の異なる人物に話しかけ」は、所定数以上の異なる人物に話しかけている様子が画像データにより示された状態である。かかる行為は、不法な販売や勧誘などで行なわれる。
また、定義ID「D006」は、行動特徴「行動:周囲を窺いながら胸元に手を入れる」に対して警備情報「不審挙動1」を対応付けている。行動特徴「行動:周囲を窺いながら胸元に手を入れる」は、周囲を窺いながら胸元に手を入れている様子が画像データにより示された状態である。かかる状態では、胸元に刃物や銃などを入れて、加害の相手を探している可能性がある。
図5(e)に示す要注意対象データ15eは、要注意対象の人物IDに対し、顔画像、特徴量、名前、性別、年代、通知対象及び通知内容を対応付けている。ここで、通知対象は、要注意対象を発見した警備員や、要注意対象の近傍に所在する警備員である。通知内容は、警備情報により定まる通知の内容である。
具体的には、図5(e)では、人物ID「H001」が要注意対象として登録されており、顔画像、特徴量(x1,x2・・・)、名前「A B」、性別「男」及び年代「30代」を対応付けられている。また、通知対象が「発見者」、すなわち要注意対象を発見した警備員である場合には「敷地内にカバンを置き去りにした可能性がある人物です」が通知内容である。そして、通知対象が「周囲」、すなわち要注意対象の近傍に所在する警備員である場合には「近くでカバンの置き去りが発生した可能性あり。注意して業務すること」が通知内容である。
次に、図2に示した警備員端末30の内部構成について説明する。図6は、図2に示した警備員端末30の内部構成を示す構成図である。図6に示すように、警備員端末30は、表示部31、入力部32、カメラ33、無線通信部34、記憶部35及び制御部36を有する。
表示部31は、警備員の視界に配置された透過型スクリーンに像を投影するヘッドマウントディスプレイである。入力部32は、操作ボタン等に対する警備員の入力を受け付ける入力インタフェースである。カメラ33は、警備員の視界近傍を撮像するウエアラブルカメラである。無線通信部34は、管理装置10と無線通信するための通信インタフェースである。
記憶部35は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、監視データ35a及び通知出力用データ35bを記憶する。監視データ35aは、カメラ33が撮像した画像データ等、管理装置10に監視結果として送信するためのデータである。通知出力用データ35bは、管理装置10から受信した通知を警備員端末30に対して出力するために格納したデータである。
制御部36は、警備員端末30を全体制御する制御部であり、情報収集処理部36a及び情報出力処理部36bを有する。情報収集処理部36aは、カメラ33により周囲を撮像し、得られた画像データを監視データ35aとして格納するとともに、管理装置10に送信する処理部である。このようにして送信された画像データは、追跡部16bによる追跡と、通知処理部16dによる照合とに用いられる。
情報収集処理部36aは、得られた画像データをそのまま監視データ35aとして管理装置10に送信することとしてもよいが、画像データからの人物の切出しを行い、人物が切り出せた場合に、切り出した人物を監視データ35aとして管理装置10に送信してもよい。
このように、人物の切出しを警備員端末30が行なうことで、通信量と管理装置10の処理負荷を軽減することができる。また、切り出した人物の特徴量の算出までを警備員端末30が行なうこととすれば、通信量と管理装置10の処理負荷をさらに低減することができる。
情報出力処理部36bは、管理装置10から受信した通知の内容を通知出力用データ35bとして格納し、表示部31に表示する処理部である。このとき、情報出力処理部36bは、警備員の視界における要注意対象の位置に応じて通知の表示位置を決定する。このため、警備員は、自身が目視している人物に通知を重ねた状態で認識することができる。
次に、管理装置10による要注意対象の登録処理について説明する。図7は、管理装置10による要注意対象の登録処理の手順を示すフローチャートである。まず、追跡部16bは、固定撮像装置C1〜Cnや警備員端末30により撮像された画像データを監視結果として受信する(ステップS101)。追跡部16bは、受信した監視結果から人物を識別し(ステップS102)、人物に関する情報を人物追跡データ15cに追加して更新する(ステップS103)。
行動特徴検出部16cは、更新された人物追跡データ15cから行動特徴を検出し(ステップS104)、検出した行動特徴に基づいて定義データ15dを参照して該当する警備情報が存在するか否かを判定する(ステップS105)。
該当する警備情報が存在しなければ(ステップS105;No)、そのまま処理を終了する。一方、該当する警備情報が存在するならば(ステップS105;Yes)、行動特徴が警備情報に該当した人物を要注意対象とし、警備情報により定まる通知内容を要注意対象に対応付けて要注意対象データ15eに登録し(ステップS106)、処理を終了する。
次に、管理装置10による通知処理について説明する。図8は、管理装置10による要注意対象の通知の手順を示すフローチャートである。まず、通知処理部16dは、固定撮像装置C1〜Cnや警備員端末30により撮像された画像データを監視結果として受信する(ステップS201)。通知処理部16dは、受信した監視結果から人物を識別し、要注意対象データ15eを参照して要注意対象であるか否かを照合する(ステップS202)。
識別した人物が要注意対象でなければ(ステップS203;No)、そのまま処理を終了する。一方、識別した人物が要注意対象であるならば(ステップS203;Yes)、通知対象を選択し(ステップS204)、要注意対象に対応付けられた通知内容を通知対象に送信して(ステップS205)、処理を終了する。
次に、カバン置き去りの具体例について説明する。図9は、カバン置き去りの具体例についての説明図である。まず、固定撮像装置C1によって人物H1を撮像したことにより、人物追跡データ15cには、次の情報が登録される。
「検知デバイス:カメラC1
場所:P1
日時:0802 13:00
名前:A B
性別:男
年代:30代
上着の色:黒
所持品:黒のアタッシュケース」
その後、固定撮像装置C2によって人物H1を撮像すると、人物追跡データ15cには、次の情報が登録される。
「検知デバイス:カメラC2
場所:P2
日時:0802 13:10
名前:A B
性別:男
年代:30代
上着の色:黒
所持品:黒のアタッシュケース」
さらに、固定撮像装置C3によって人物H1を撮像すると、人物追跡データ15cには、次の情報が登録される。
「検知デバイス:カメラC3
場所:P3
日時:0802 13:20
名前:A B
性別:男
年代:30代
上着の色:黒
所持品:なし」
ここで、人物追跡データ15cの所持品が「黒のアタッシュケース」から「なし」に変化したことにより、警備情報「置き去り」が該当する。そこで、人物H1に対して「カバン置き去り」を示す通知内容が対応付けられる。
図10は、カバン置き去りの通知の説明図である。まず、人物H1に対して「カバン置
き去り」を対応付けたならば、図10(a)に示すように、カバンの置き去りが発生した
場所近傍の警備員G2、G3に通知を行なう。具体的には、警備員G2、G3の警備員端
末30に対し、人物H1の顔画像とともに「地点P2、P3の近くでカバンの置き去りが発生した可能性あり。注意して業務すること」との通知を送信する。また、当該カバンの捜索、確認、回収などを指示することもできる。
さらに、図10(b)に示すように、警備員G1が警備員端末30により人物H1を撮像し、画像データを管理装置10に送信すると、管理装置10が照合を行なって人物H1が要注意対象であると判定する。
そして、管理装置10は、要注意対象を撮像した警備員G1の警備員端末30に対して
は、人物H1の顔画像とともに「敷地内にかばんを置き去りにした可能性がある人物です」との通知を送信する。
次に、トラブルを起こした人物への対処について説明する。図11は、トラブルを起こした人物への対処についての説明図である。まず、固定撮像装置C6によって人物H2と人物H3とを撮像する。そして、固定撮像装置C6が撮像した画像データに対する画像処理などにより、人物H2と人物H3とが言い争っていることを識別する。この場合には、人物追跡データ15cには、次の情報が登録される。
「検知デバイス:カメラC6
場所:P6
日時:0802 14:30
名前:E
性別:男
年代:20代
上着の色:白
行動:トラブル」
その後、他の固定撮像装置C7等を用いて人物H3を追跡する。そして、警備員G8が
警備員端末30により人物H3を撮像し、画像データを管理装置10に送信すると、管理
装置10が照合を行なって、人物H3の顔画像とともに「地点P6でトラブルをおこした人物です」との通知を送信する。
なお、ここでは人物H3について説明したが、人物H2についても同様に人物追跡データ15cへの情報の登録が行なわれ、警備員への通知が可能である。
次に、人物追跡データ15cや要注意対象データ15eの他の利用例について説明する。人物追跡データ15cや要注意対象データ15eは、警備員端末30への通知に限らず、撮像への制御にも用いることができる。
図12は、要注意対象に対する撮像制御についての説明図である。図12に示した例では、固定撮像装置C6によって人物H4を撮像し、人物追跡データ15cに次の情報を登録している。
「検知デバイス:カメラC6
場所:P6
日時:0802 14:50
名前:(不明)
性別:男
年代:40代
上着の色:灰
行動:周囲を窺いながら胸元に手を入れる」
この場合には、人物H4の行動により、人物H4は要注意対象となる。また、その行動では、胸元に凶器など隠し持っていることが示唆されているため、人物H4の胸元についての情報を取得することが求められる。そこで、人物H4を追跡しつつ、固定撮像装置C7での撮像時には人物H4の胸元を拡大しながら撮像するように制御を行なう。
このように、人物追跡データ15cや要注意対象データ15eを撮像の制御に用いることで、警備の上で有用な情報を効率的に収集することが可能となる。
また、人物を追跡する際に、その周辺の人物を関連付けることとしてもよい。例えば、要注意対象と会話や物品の受け渡しをした人物は、要注意対象の不審な行動に関係する可能性がある。そこで、人物の追跡時に周辺の人物、特に会話などの接触を行なった人物を関連付けて登録し、当該人物を要注意対象とする場合には、関連付けられた周辺人物も要注意対象の候補とする。
図13は、周辺人物の関連付けについての説明図である。図13に示す人物追跡データ15cでは、人物ID「H001」の人物を「0802 13:00」に撮像した際に、同一画像データ内に所在する人物を周辺人物として関連付けている。具体的には「H015、H327」が周辺人物として関連付けられている。
次に、警備員への表示の具体例について説明する。警備員は、常に周囲の状況を把握する必要があるため、ヘッドマウントディスプレイである表示部31に表示する情報量が過大となる事態は望ましくない。そこで、警備員の状態に応じて段階的な情報表示を行なう。
図14は、段階的な情報表示の説明図である。図14に示した例では、通知対象が発見者である場合に、通知の条件を設定し、条件に応じて通知内容を異ならせている。具体的には、視野内に要注意対象が存在する場合には、要注意対象の近傍に通知が存在することを示す記号「!」を投影する。
そして、要注意対象が警備員の視野中央に位置するならば、「カバン置き去り」との通知内容を投影する。さらに、要注意対象が警備員の視野中央に位置し、要注意対象までの距離が10m以内であれば、「13:10〜13:20の間に黒いアタッシュケースを置き去りにした可能性があります」との通知内容を投影する。そして、警備員による操作がおこなわれたならば、「名前:A B、性別:男性、年代:30代」との通知内容を投影する。
上述してきたように、実施例に係る警備システムでは、警備区域内を固定撮像装置C1〜Cnや警備員端末30によって撮像し、撮像結果から人物を識別して追跡し、人物の行動特徴を検出して要注意対象を登録し、要注意対象についての情報を警備員端末に対して提供する。このため、警備員による警備を行う場合に、撮像した画像データを利用して効率的な警備を行うことができる。
なお、本実施例では、固定撮像装置C1〜Cnや警備員端末30等の撮像装置が撮像した画像データを用いる場合を例に説明を行なったが、固定撮像装置C1〜Cnや警備員端末30等の撮像装置が映像データを撮像する場合であっても同様に本発明を適用可能である。
また、本実施例に図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明に係る警備システム及び警備方法は、撮像装置で撮像した画像データ又は映像データを利用して警備員による効率的な警備を行う場合に適している。
10 管理装置
11、31 表示部
12、32 入力部
13 通信部
14、34 無線通信部
15、35 記憶部
15a 撮像装置設置データ
15b 警備員配置データ
15c 人物追跡データ
15d 定義データ
15e 要注意対象データ
16、36 制御部
16a 警備状態管理部
16b 追跡部
16c 行動特徴検出部
16d 通知処理部
30 警備員端末
33 カメラ
35a 監視データ
35b 通知出力用データ
36a 情報収集処理部
36b 情報出力処理部
C1〜Cn 固定撮像装置

Claims (10)

  1. 警備区域内を撮像する複数の撮像装置と、少なくとも各撮像装置で撮像された画像データの画像処理を行うサーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な警備員が携帯する少なくとも表示部を有する携帯端末装置とを含む警備システムであって、
    前記サーバ装置は、
    各撮像装置で撮像された同一の対象者を含む複数の画像データに基づいて、前記対象者の行動特徴を検出する行動特徴検出手段と、
    前記行動特徴検出手段により検出された行動特徴に基づく警備情報を前記携帯端末装置に対して通知する通知手段と
    前記複数の撮像装置が撮像した画像データを用いて前記対象者の行動を追跡する追跡手段と
    を備え、
    前記行動特徴検出手段は、前記追跡手段による追跡の結果を用い、異なる撮像装置で撮像された画像データを比較し、前記対象者に係る外観の変化を前記行動特徴として検出する
    ことを特徴とする警備システム。
  2. 前記行動特徴検出手段は、異なる撮像装置で撮像された画像データを比較して、前記対象者の所持品の増減を前記行動特徴として検出することを特徴とする請求項1に記載の警備システム。
  3. 前記行動特徴と警備に関する情報である警備情報とを対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記行動特徴検出手段は、検出した行動特徴に対応する警備情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、前記検出した行動特徴を示した対象者を要注意対象として登録するとともに、前記検出した行動特徴に対応する警備情報を前記要注意対象に対応付ける
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の警備システム。
  4. 前記携帯端末装置は、前記警備員の視界近傍を撮像する撮像部をさらに備え、
    前記通知手段は、前記撮像部により撮像された画像データに前記要注意対象が含まれる場合に、該要注意対象に対応づけられた警備情報を前記携帯端末装置に通知する
    ことを特徴とする請求項3に記載の警備システム。
  5. 前記撮像部を前記複数の撮像装置の1つとして用いることを特徴とする請求項4に記載の警備システム。
  6. 前記表示部は、前記警備員の視界に配置された透過型スクリーンを有し、前記警備員の視界における前記要注意対象の位置に応じて前記警備情報を投影することを特徴とする請求項4又は5に記載の警備システム。
  7. 前記警備員の配置を管理する警備員配置管理手段をさらに備え、
    前記通知手段は、前記要注意対象の現在位置が特定された場合に、前記要注意対象の現在位置から所定の範囲内に所在する警備員の携帯端末装置に前記警備情報を通知する
    ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一つに記載の警備システム。
  8. 警備員が携帯する少なくとも表示部と撮像部とを備えた携帯端末装置と、前記撮像部で撮像された画像データの画像処理を行うサーバ装置とを含む警備システムであって、
    前記サーバ装置は、
    前記撮像部で撮像された同一の対象者を含む複数の画像データに基づいて、前記対象者の行動特徴を検出する行動特徴検出手段と、
    前記行動特徴検出手段により検出された行動特徴に基づく警備情報を前記携帯端末装置に対して通知する通知手段と
    複数の携帯端末装置の撮像部が撮像した画像データを用いて前記対象者の行動を追跡する追跡手段と
    を備え、
    前記行動特徴検出手段は、前記追跡手段による追跡の結果を用い、異なる携帯端末装置の撮像部で撮像された画像データを比較し、前記対象者に係る外観の変化を前記行動特徴として検出する
    ことを特徴とする警備システム。
  9. 警備区域内を撮像する複数の撮像装置と、少なくとも各撮像装置で撮像された画像データの画像処理を行うサーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な警備員が携帯する少なくとも表示部を有する携帯端末装置とを含む警備システムによる警備方法であって、
    各撮像装置で撮像された同一の対象者を含む複数の画像データに基づいて、前記対象者の行動特徴を検出する行動特徴検出ステップと、
    前記行動特徴検出ステップにより検出された行動特徴に基づく警備情報を前記携帯端末装置に対して通知する通知ステップと
    を含むとともに、
    前記複数の撮像装置が撮像した画像データを用いて前記対象者の行動を追跡する追跡ステップをさらに含み、
    前記行動特徴検出ステップは、前記追跡ステップによる追跡の結果を用い、異なる撮像装置で撮像された画像データを比較し、前記対象者に係る外観の変化を前記行動特徴として検出する
    ことを特徴とする警備方法。
  10. 警備員が携帯する少なくとも表示部と撮像部とを備えた携帯端末装置と、前記撮像部で撮像された画像データの画像処理を行うサーバ装置とを含む警備システムによる警備方法であって、
    前記撮像部で撮像された同一の対象者を含む複数の画像データに基づいて、前記対象者の行動特徴を検出する行動特徴検出ステップと、
    前記行動特徴検出ステップにより検出された行動特徴に基づく警備情報を前記携帯端末装置に対して通知する通知ステップと
    を含むとともに、
    複数の携帯端末装置の撮像部が撮像した画像データを用いて前記対象者の行動を追跡する追跡ステップをさらに含み、
    前記行動特徴検出ステップは、前記追跡ステップによる追跡の結果を用い、異なる携帯端末装置の撮像部で撮像された画像データを比較し、前記対象者に係る外観の変化を前記行動特徴として検出する
    ことを特徴とする警備方法。
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