JP6562617B2 - マッサージ装置 - Google Patents
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Description
このようなマッサージをマッサージ装置により実現するために様々な機構が提案されている。例えば、特許文献1に開示されているように、被施療者の身体部位として腕を両側から掴んでマッサージを行う機構として、腕を下から支える部材と、その腕の上方に設けられているエアセルとを備え、エアセルが膨張することで腕を上下から挟んでマッサージを行う機構がある。
最初に本発明の実施形態を列記して説明する。なお、本発明のマッサージ装置1(実施の一形態)が備えている各構成に付されている符号は、図1〜図21において使用されているものである。
前記マッサージユニット10は、更に、前記第1部材11と共に設けられ前記身体部位に当接可能なマッサージ部材(31)と、前記マッサージ部材(31)と共に前記第1部材11を全体として前記空間S1を狭くする方向へ変位させかつ前記開口側の方向へ変位させる掴み機構30と、を有している。
この構成によれば、第1部材11と第2部材12との間でマッサージ部材(31)を介して身体部位を挟むようにして掴んだ後、この身体部位の内の第1部材11側であって開口側にある部分を、開口側と反対側の方向へ動かすような動作(引き揉み動作)を行うことができる。
前記掴み機構30は、前記第1マッサージ部材(31)と共に前記第1部材11を全体として前記空間S1を狭くする方向へ変位させかつ前記開口側の方向へ変位させる間に、前記第2マッサージ部材(32)と共に前記第2部材12を全体として前記開口側と反対側の方向へ変位させることができる。
この構成によれば、第1部材11及び第1マッサージ部材(31)が第2部材12との間で身体部位を掴もうとする際に、この身体部位の内の第2部材12側の部分を、開口側と反対側へ動かすような動作(引き揉み動作)を行うことができる。
この構成によれば、第1マッサージ部材(31)と共に第1部材11を全体として前記空間S1を狭くする方向へ変位させかつ開口側の方向へ変位させる間に、第2マッサージ部材(32)と共に第2部材12を全体として開口側と反対側の方向へ変位させかつ前記空間S1を狭くする方向へ変位させることができる。すなわち、第1部材11と第2部材12とが空間S1を狭くするように動作することで身体部位を掴む際に、第1部材11は開口側の方向へ第2部材12はその反対側の方向へ変位することとなる。これにより、身体部位を掴みながらひねるような動作(引き揉み動作)を行うことが可能となる。
前記第1部材11が前記開口側の方向へ移動するのに併せて、前記第1主エアセル31a及び前記第1副エアセル31bが膨張することで前記身体部位を前記第2部材12との間で挟み、当該身体部位を挟んだ状態で膨張状態にある前記第1主エアセル31a及び前記第1副エアセル31bと共に前記第1部材11を前記開口側と反対側の方向へ移動させることができる。
この構成により、第1部材11が開口側の方向へ移動しかつ前記空間S1を狭くする動作を行うのに併せて、第1主エアセル31a及び第1副エアセル31bが膨張して身体部位を掴み、その状態で第1部材11を開口側と反対側の方向へ移動させることで、この身体部位に対して引っ張り感を与えることが可能となる。
前記第1部材11と共に設けられている前記第1マッサージ部材(31)は、重ねて設けられている当該第1部材11側の第1主エアセル31aと身体部位側の第1副エアセル31bとを含み、
前記第2部材12と共に設けられている前記第2マッサージ部材は、第2エアセル32を含み、
前記第1部材11が前記開口側の方向へ移動すると、前記第1主エアセル31a及び前記第1副エアセル31bが膨張することで前記身体部位を前記第2部材12との間で挟み、当該身体部位を挟んだ状態で前記第1部材11を膨張状態にある前記第1主エアセル31a及び前記第1副エアセル31bと共に前記開口側と反対側の方向へ移動させ、
更に、前記第1部材11を前記反対側へ移動させる際に、前記第2エアセル32が膨張状態にあって前記第2部材12を前記開口側の方向へ移動させることができる。
この構成により、第1部材11が開口側でかつ前記空間S1を狭くする位置にある状態で身体部位を掴み、第1部材11を開口側と反対側の方向へ移動させることで、この身体部位に対して引っ張り感を与えることが可能となると共に、第2エアセル32が膨張状態にあって第2部材12を開口側の方向へ移動させることで身体部位を捻るような動作も含まれる。
前記第1部材11と共に設けられている前記第1マッサージ部材は、第1エアセル31を含み、
前記第2部材12と共に設けられている前記第2マッサージ部材は、第2エアセル32を含み、
前記第1エアセル31及び前記第2エアセル32が膨張している状態で、前記第1部材11が開口側とその反対側との間を往復移動することができる。
この構成により、身体部位を擦るような動作を行うことが可能となる。
前記第1部材11が前記開口側の方向へ移動すると、前記第1エアセル31が膨張することで前記身体部位を前記第2部材12との間で挟み、前記第1エアセル31が膨張している状態で、前記第1部材11が前記開口側とその反対側との間を往復移動することができる。
この構成により、身体部位を押し引きするような動作を行うことが可能となる。
前記第1部材11が開口側の方向へ移動した状態で、前記第1主エアセル31a及び前記第1副エアセル31bが膨張することにより身体部位の開口側の部分を前記第2部材12との間で挟み、当該身体部位を挟んだ状態で膨張状態にある前記第1主エアセル31a及び前記第1副エアセル31bと共に前記第1部材11を前記開口側と反対側の方向へ移動させることができる。
この構成により、身体部位の開口側の部分を掴み、この身体部位に対して開口側からの引っ張り感を与えることが可能となる。
前記第1部材11と共に設けられている前記第1マッサージ部材(31)は、重ねて設けられている当該第1部材11側の第1主エアセル31aと身体部位側の第1副エアセル31bとを含み、
前記第2部材12と共に設けられている前記第2マッサージ部材は、第2エアセル32を含み、
前記第1部材11が開口側の方向へ移動した状態で、前記第1主エアセル31a及び前記第1副エアセル31bが膨張することにより身体部位の開口側の部分を前記第2部材12との間で挟み、膨張状態にある前記第1主エアセル31a及び前記第1副エアセル31bと共に前記第1部材11を前記開口側と反対側の方向へ移動させ、
更に、前記第1部材11を前記反対側へ移動させる際に、前記第2エアセル32が膨張状態にあって前記第2部材12を前記開口側の方向へ移動させることができる。
この構成により、身体部位の開口側の部分を掴み、この身体部位に対して開口側からの引っ張り感を与えることが可能となると共に、第2エアセル32が膨張状態にあって第2部材12を開口側の方向へ移動させることで身体部位を捻るような動作も含まれる。
この構成によれば、身体部位を包み込むようにして掴むことができる。
この構成によれば、第1部材11を全体として前記空間S1を狭くする方向へ変位させかつ開口側の方向へ変位させ、更に、第2部材12を全体として前記空間S1を狭くする方向へ変位させかつ開口側と反対側の方向へ変位させる構成が得られる。
この構成によれば、第1部材11の変位量と第2部材12の変位量とを相違させることができる。
前記腕の両側に設けられる第1部材11及び第2部材12を有し、当該第1部材11と当該第2部材12との間に形成される空間S1の一方側が前記腕の出し入れのために開口しているマッサージユニット10が、前記肘掛け部4に設けられ、
前記マッサージユニット10は、更に、前記第1部材11と共に設けられ前記腕に当接可能なマッサージ部材(31)と、前記マッサージ部材(31)と共に前記第1部材11を全体として前記空間S1を狭くする方向へ変位させかつ前記開口側の方向へ変位させる掴み機構30と、を有している。
手首側用の前記マッサージユニット10の前記掴み機構30を動作させる駆動源と、肘側用の前記マッサージユニット10の前記掴み機構30を動作させる駆動源とは、共通する駆動源からなるのが好ましい。
この構成によれば、一方のマッサージユニット10の駆動源を、他方のマッサージユニット10の駆動源として兼用することができ、構成の簡素化及び小型化が図れる。
前記脚を挟んで左右方向両側に設けられる第1部材11及び第2部材12を有し、当該第1部材11と当該第2部材12との間に形成される空間S1の一方側が前記脚の出し入れのために開口しているマッサージユニット10が、前記フットレスト5の左右両側に設けられ、
前記マッサージユニット10は、更に、前記第1部材11と共に設けられ前記脚に当接可能なマッサージ部材(31)と、前記マッサージ部材(31)と共に前記第1部材11を全体として前記空間S1を狭くする方向へ変位させかつ前記開口側の方向へ変位させる掴み機構30と、を有している。
左脚用の前記マッサージユニット10の前記掴み機構30を動作させる駆動源と、右脚用の前記マッサージユニット10の前記掴み機構30を動作させる駆動源とは、共通する駆動源からなるのが好ましい。
この構成によれば、一方のマッサージユニット10の駆動源を、他方のマッサージユニット10の駆動源として兼用することができ、構成の簡素化及び小型化が図れる。
以下、本発明の実施形態の詳細を図面に基づいて説明する。
〔マッサージ装置の全体構成〕
図1は、マッサージ装置1の実施の一形態を示す斜視図である。このマッサージ装置1は、椅子型であり、被施療者が着座する座部2、座部2に着座する被施療者が凭れる背もたれ部3、座部2に着座する被施療者の左右の腕を支持する左右の肘掛け部4,4、及び、座部2に着座する被施療者の左右の両脚を支持するフットレスト5を備えている。座部2は、床面に置かれるベース6の上に設けられている。ベース6の内部には、マッサージ装置1の各部(後述の各種マッサージユニット10を含む)の動作を制御するマイコンを含む制御ユニット7が設けられている。
左右の肘掛け部4,4それぞれに被施療者の身体部位である腕(前腕)をマッサージするマッサージ手段8が設けられている。左側のマッサージ手段8と右側のマッサージ手段8とは、左右対称となって配置されているが、構成は同じである。図2は、右側のマッサージ手段8の斜視図である。マッサージ手段8は、前腕の肘側に位置する第1のマッサージユニット10と、手先側に位置する第2のマッサージユニット10とを備えている。更に、マッサージ手段8は、第1のマッサージユニット10側に、第1及び第2のマッサージユニット10,10を動作させる駆動ユニット40を備えている。
ここで、被施療者の前腕の長手方向をZ方向、前腕の横幅方向(被施療者の左右方向)をX方向、前腕の上下方向をY方向と定義する。
側壁17(18)に対する第3リンク部材23の揺動中心線Z1は、Z方向(Z方向に平行)の直線である。そして、側壁17,18の両側それぞれにおいて、第1リンク部材21、第2リンク部材22、及び第3リンク部材23により、X方向一方側(身体の中央側)に開口する3辺からなるリンク機構20が構成されている。
以上より、このマッサージユニット10では、第1部材11と第2部材との間に被施療者の腕を位置させるための空間S1が形成されており、この空間S1のX方向一方側(身体の中央側)が、腕を出し入れするために開口している構成となる。
なお、以下において、腕を出し入れするために開口している側を「開口側」と呼び、その反対側を「非開口側」と呼ぶ。
また、第2部材12には、(腕側に)腕を押圧可能とするマッサージ部材として、エアが供給されることで膨張する第2エアセル32が設けられている。第2エアセル32は1つのみ設けられている。
このように、マッサージユニット10は、第1部材11側に、腕に当接可能な第1マッサージ部材として第1エアセル31を備えている他に、第2部材12側に、この第2部材12と共に設けられ腕に当接可能な第2マッサージ部材として第2エアセル32を更に備えている。
また、他方側の側壁18も、同様に、第1ガイド部として二つの長穴13,14を有しており、第2ガイド部として二つの長穴15,16を有している。そして、第1リンク部材21の凸部21a,21bが長穴13,14に穴の長手方向に移動可能となって嵌っており、第2リンク部材22の凸部22a,22bが長穴15,16に穴の長手方向に移動可能となって嵌っている。
つまり、これら長穴13,14によれば、第1部材11と共に第1エアセル31は、次に定義する第1後退位置と第1前進位置とを往復移動可能となる。
・第1後退位置:空間S1を広くする位置であって非開口側の位置(図6参照)
・第1前進位置:空間S1を狭くする位置であって開口側の位置(図5参照)
つまり、これら長穴15,16によれば、第2部材12と共に第2エアセル32は、次に定義する第2後退位置と第2前進位置とを往復移動可能となる。
・第2後退位置:空間S1を狭くする位置であって非開口側の位置(図5参照)
・第2前進位置:空間S1を広くする位置であって開口側の位置(図6参照)
駆動軸42は、駆動ユニット40(図3参照)が有している減速機40c及びモータ40bによって回転する。
駆動軸42と共に偏心カム41が駆動軸42の中心線Z2回りに回転すると、偏心カム41は長穴24内を摺動し、これにより、第3リンク部材23は、揺動中心線Z1回りに往復揺動する。この第3リンク部材23が往復揺動すると、第1リンク部材21と共に第1部材11及び第1エアセル31は、前記第1ガイド部(長穴13,14)に沿って往復移動すると共に、第2リンク部材22と共に第2部材12及び第2エアセル32は、前記第2ガイド部(長穴15,16)に沿って往復移動する。
また、第1機構部51が開口側へ移動すると(図5参照)前記空間S1を狭くし、非開口側へ移動すると(図6参照)前記空間S1を広くする。そして、第2機構部52が非開口側へ移動すると(図5参照)前記空間S1を狭くし、開口側へ移動すると(図6参照)前記空間S1を広くする。
なお、第1エアセル31及び第2エアセル32が全て膨張していない状態であっても、第1部材11と第2部材12とが空間S1を狭くする動作を行うことから、被施療者の腕を掴もうとする機械的な動作を行うことができる。
そして、第1主エアセル31a、第1副エアセル31b及び第2エアセル32の少なくとも一つが膨張することで、更に空間S1を狭くすることができ、被施療者の腕を掴むエアセルによる動作を行うと共に、このエアセルの膨張によって腕を押圧することができる。
そして、第1エアセル31(第1主エアセル31a及び第1副エアセル31b)は、自由状態(エアが供給されていない収縮状態)で、第1部材11の前記折れ曲がり形状に併せて、折れ曲がり形状を有している。つまり、第1主エアセル31a及び第1副エアセル31bは上に凸となる形状を有しており、第1主エアセル31a及び第1副エアセル31bの内側面は、凹状の湾曲形状となっている。
そして、第2エアセル32は、第2部材12の直線形状に併せて、直線形状を有している。
また、第2エアセル32の膨張と収縮の動作は、第1エアセル31と独立している。つまり、第1エアセル31が収縮している状態で第2エアセル32は膨張したり収縮したり(図5参照)することができ、また、第1エアセル31が膨張している状態で第2エアセル32は膨張したり(図7〜図9参照)、収縮したりすることができる。
第1主エアセル31aと第1副エアセル31bと第2エアセル32の内のいずれか一つが膨張することで、空間S1に位置する被施療者の腕Bを押圧することができる。
そして、各マッサージユニット10(図3参照)は、更に、第1部材11と共に設けられ被施療者の腕に当接可能なマッサージ部材として第1エアセル31と、前記掴み機構30とを有している。この掴み機構30は、第1エアセル31と共に第1部材11を全体として空間S1を狭くする方向へ変位させかつ前記開口側の方向(X方向一方側)へ変位させる。このような掴み機構30による「第1エアセル31と共に第1部材11を全体として空間S1を狭くする方向へ変位させかつ開口側の方向(X方向一方側)へ変位させる」動作を、第1部材11の前進動作という。なお、この前進動作は、図6から図5に示すように、第3リンク部材23の一端部23a側が開口側(図6,5において左側)へ移動するようにこの第3リンク部材23を揺動させることで実現される。
なお、前記前進動作を行わない状態(図6参照)で第1エアセル31を膨張させた場合、図6の二点鎖線で示すように、第1エアセル31(第1副エアセル31b)を被施療者の腕Bの開口側の部分B1にまで到達させることができず、腕Bの上部中央B3にしか到達することができない。
この掴み機構30の後退動作によれば、第1部材11と第2部材12との間で第1エアセル31を介して腕Bを挟むようにして掴んだ後、この腕Bの内の第1部材11側であって開口側にある部分B1を、非開口側の方向へ動かすような動作(引き揉み動作)を行うことができる。なお、この引き揉みを行う際、エアセル31a,31b,32の少なくとも一つを膨張させているのが好ましい。
この第2部材12の後退動作によれば、第1部材11及び第1エアセル31が、第2部材12との間で被施療者の腕Bを掴もうとする際に、この腕Bの内の第2部材12側の部分B2を、非開口側へ動かすような動作(引き揉み動作)を行うことができる。なお、この引き揉みを行う際、エアセル31a,31b,32の少なくとも一つを膨張させているのが好ましい。
したがって、第1部材11と第2部材12とが空間S1を狭くするように動作することで腕Bを掴む際に、第1部材11は開口側の方向へ第2部材12はその反対側の方向へ変位することとなる。これにより、腕Bを掴みながらひねるような動作(引き揉み動作)を行うことが可能となる。なお、この引き揉み動作を行う際、エアセル31a,31b,32の少なくとも一つを膨張させているのが好ましい。
このため、これら第1主エアセル31a及び第1副エアセル31bが共に膨張している状態で、第1部材11が開口側の位置から非開口側の位置へ移動することで、この第1部材11により被施療者の腕Bを非開口側へ引き込む際に、エアセル31a,31bによる開口側から非開口側へ押し入れる作用が付加されて、その腕Bの上側(第1部材11側)を非開口側へ確実に引き込むことができる。
このマッサージユニット10によれば、第1部材11と第2部材12との間でエアセル31が膨張していることにより腕Bを掴んでから、その膨張している状態にあるエアセル31と共に第1部材11を非開口側の方向へ移動させることで、第1部材11と第2部材12との間でエアセル31を介して掴んだ腕Bを非開口側へ動かすような動きが可能となる。つまり、腕Bに対して引き揉みのマッサージ動作が可能となり、単純に腕Bを両側から挟んで行う揉みと比較して、マッサージの体感が向上する。
開口側の方向へ移動させる場合、第1部材11と第2部材12との間でエアセル31を介して掴んだ腕Bを、開口側の方向へ動かすようなマッサージ動作が可能となる。つまり、腕Bに対して押し揉みのマッサージ動作が可能となる。
このように、腕Bは、その上側が非開口側へ引きこまれ下側が開口側へ押し出される成分を受けることができ、腕Bに対してマッサージユニット10は引き揉みを行うことが可能となる。
この構成によれば、第1部材11と第2部材12との間でエアセル31を介して腕Bを掴むことができる。さらに、第1部材11を、空間S1を狭くする方向へ変位させかつ開口側の方向へ変位させると共に、第2部材12を、空間S1を狭くする方向へ変位させかつ非開口側の方向へ変位させることで、掴んだ腕Bを第1部材11側が押し下げ第2部材12側が引き上げるような引き揉み(又は押し揉み)が可能であり、単純に身体部位を両側から挟んで行う揉みと比較して、マッサージの体感が向上する。
このリンク機構20の構成によれば、第3リンク部材23の一端部23a側の揺動ストロークは、他端部23b側の揺動ストロークよりも大きくなり、図6の軌跡V1と軌跡V2とに示すように、第1部材11の変位量と第2部材12の変位量とを相違させることができる。軌跡V1は、第1部材11が前記前進動作(又は前記後退動作)を行った場合における、第1エアセル31の移動軌跡であり、軌跡V2は、第2部材12が前記前進動作(又は前記後退動作)を行った場合における、第2エアセル32の移動軌跡である。
図3を参考にして具体的に説明すると、例えば、第1の偏心カム41と第2の偏心カム41とが90°の位相を違えて設けられている場合、一方の側壁17側の第1リンク部材21が開口側へ移動を開始すると、これに遅れて、他方の側壁18側の第1リンク部材21が開口側へ移動を開始する。そして、一方の側壁17側の第1リンク部材21が非開口側へ移動を開始すると、これに遅れて、他方の側壁18側の第1リンク部材21が非開口側へ移動を開始する。
また、第2部材12及び第2エアセル32は、「第1部材11に対して接近する方向の成分を有すると共に、Y方向の仮想中心線Y2回りの一方向に揺動する成分(図3の矢印R3)を有した動作」と、「第1部材11から離れる方向の成分を有すると共に、Y方向の仮想中心線Y2回りの他方向に揺動する成分(図4の矢印R4)を有する動作」とを繰り返し行うことができる。
このように、第1の偏心カム41と第2の偏心カム41との位相を相違させることで、掴み動作に変化を与えることができる。
例えば、第1のマッサージユニット10の一対の偏心カム41の位相と、第2のマッサージユニット10の偏心カム41の位相とが、180°異なる場合、第1のマッサージユニット10は掴み動作を行うタイミングで、第2のマッサージユニット10は掴みを解除する動作を行うことができ、また、第1のマッサージユニット10が掴みを解除する動作を行うタイミングで、第2のマッサージユニット10は掴み動作を行うことができる。
または、例えば、第1のマッサージユニット10の一対の偏心カム41の位相と、第2のマッサージユニット10の偏心カム41の位相とが、90°異なる場合、一方のマッサージユニット10が掴み動作を開始すると、これに遅れて、他方のマッサージユニット10が掴み動作を開始することができる。
以上の構成を有するマッサージ手段8(図2参照)によって行われるマッサージ動作について説明する。なお、以下に説明するマッサージ動作は、制御ユニット7が有するメモリ等の記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムを、この制御ユニット7が有するマイコン(CPU)が実行することで行われる。そして、記憶装置には、複数種類のコンピュータプログラムが記憶されており、選択的に実行される。
そして、駆動軸42が一方向に回転を継続すると、掴み機構30では「上部引き状態」と「上部押し状態」とが交互に繰り返される。
図11は、マッサージ動作(その1)の説明図である。なお、図11及び他のマッサージ動作を説明する図12等においても、第1リンク部材21、第2リンク部材22及び第3リンク部材23を含むリンク機構20、並びに、第1エアセル31(第1主エアセル31a、第1副エアセル31b)及び第2エアセル32を模式的に示している。
図12は、マッサージ動作(その2)の説明図である。図12(A)に示すように、マッサージ動作(その2)の開始の上部引き状態では、第1主エアセル31aは膨張、第1副エアセル31bは収縮、第2エアセル32は膨張しており、被施療者の腕Bを上下から軽く挟んでいる。そして、この上部引き状態から駆動軸42が回転し、図12(B)に示すように、上部押し状態となる。このように掴み機構30が上部押し状態となるのに併せて、収縮していた第1副エアセル31bが膨張し、上部押し状態で上下から腕Bを挟む。さらに、この上部押し状態から駆動軸42が回転し、図12(C)に示すように、上部引き状態となる。掴み機構30が上部引き状態になるのに併せて、膨張していた第1主エアセル31aは収縮する。そして、この上部引き状態から駆動軸42が回転し、図12(D)に示すように、上部押し状態となるのに併せて、収縮していた第1主エアセル31aが膨張し、上部押し状態で上下から腕Bを挟む。そして、この上部押し状態から駆動軸42が回転し、図12(E)に示すように、上部引き状態となるのに併せて、膨張していた第1主エアセル31aは収縮する。
図13は、一対のマッサージユニット10,10の動作を説明するタイムチャートである。このタイムチャートの横方向が時間を示す。タイムチャートの上部は、マッサージユニット10,10それぞれのエアセルの状態を示しており、ハッチングが付されている領域では各エアセルが膨張動作にあり、ハッチングが付されていない領域では各エアセルは収縮状態にある。タイムチャートの下部は、手首側のマッサージユニット10及び肘側のマッサージユニット10それぞれの掴み機構30の状態を示している。つまり、図13中の「原点」が前記「上部引き状態」に相当し、駆動軸42が回転すると「原点」から「ポジション1」「ポジション2」・・・と変化し、「ポジション5」が前記「上部押し状態」に相当する。さらに、駆動軸42が回転を継続することで「ポジション5」から「ポジション6」「ポジション7」・・・と変化し、「ポジション9」の後、「原点」へ戻る。図13のタイムチャート中の線L1〜L4は、原点及びポジション1〜9の時間変化を示している。
そして、マッサージ動作(その3)の前半に、線L1,L2に示すように、前記マッサージ動作(その1)について、「原点」から「ポジション9」までの動作が2回実行される。マッサージ動作(その3)の後半に、線L3,L4に示すように、前記マッサージ動作(その2)について、「原点」から「ポジション9」までの動作が2回実行される。
なお、このマッサージ動作(その3)を複数回繰り返し実行してもよい。
図14は、マッサージ動作(その4)の説明図である。図14(A)に示すように、マッサージ動作(その4)の開始の上部引き状態では、第1主エアセル31aは膨張、第1副エアセル31bは収縮、第2エアセル32は膨張しており、被施療者の腕Bを上下から軽く挟んでいる。そして、この上部引き状態から駆動軸42が回転し、図14(B)に示すように、上部押し状態となる。
そして、この上部押し状態から駆動軸42が回転し、図14(C)に示すように、上部引き状態となる。このように掴み機構30が上部引き状態となるのに併せて、膨張していた第1主エアセル31aが収縮し、この代わりに、収縮していた第1副エアセル31bが膨張し、上部引き状態で上下から腕Bを挟む。この上部引き状態から駆動軸42が回転し、図14(D)に示すように、上部押し状態となり、上部押し状態となるのに併せて、収縮していた第1主エアセル31aが膨張し、この代わりに、膨張していた第1副エアセル31bが収縮し、上部押し状態で上下から腕Bを挟む。
図14(C)に示す上部引き状態と図14(D)に示す上部押し状態との切り換えを所定回数(例えば3回)繰り返した後、図14(E)に示す上部引き状態から図14(F)に示す上部押し状態となる。このように掴み機構30が上部押し状態となるのに併せて、収縮していた第1主エアセル31aが膨張し、膨張していた第1副エアセル31bはそのまま膨張し、上部押し状態で上下から腕Bを図14(B)(D)の状態よりも強く挟む。
そして、この上部押し状態から駆動軸42が回転し、図14(G)に示すように、上部引き状態となる。このように掴み機構30が上部引き状態となるのに併せて、膨張していた第1主エアセル31aが収縮し、上部引き状態で上下から弱く腕Bを挟む。図14(F)に示す上部押し状態と図14(G)に示す上部引き状態との切り換えを所定回数(例えば3回)繰り返した後、図14(H)に示す上部引き状態で全てのエアセル31a,31b,32が収縮する。
図16は、マッサージ動作(その5)の説明図である。図16(A)に示すように、マッサージ動作(その5)の開始の上部引き状態では、第1主エアセル31a及び第1副エアセル31bは膨張、第2エアセル32は収縮しており、被施療者の腕Bを上下から軽く挟んでいる。そして、この上部引き状態から駆動軸42が回転し、図16(B)に示すように、上部押し状態となる。そして、この上部押し状態から駆動軸42が回転し、図16(C)に示すように、上部引き状態となる。掴み機構30が上部引き状態になるのに併せて、収縮していた第2エアセル32は膨張する。そして、この上部引き状態から駆動軸42が回転し、図16(D)に示すように、上部押し状態となる。さらに、この上部押し状態から駆動軸42が回転し、図16(E)に示すように、上部引き状態となる。掴み機構30がこの上部引き状態になるのに併せて、膨張していた第2エアセル32が収縮する。そして、この上部引き状態から駆動軸42が回転し、図12(F)に示すように、上部押し状態となる。この上部押し状態から駆動軸42が回転し、図16(G)に示すように、上部引き状態となる。掴み機構30が上部引き状態になるのに併せて、収縮していた第2エアセル32は膨張する。そして、この上部押し状態から駆動軸42が回転し、図16(H)に示すように、上部引き状態となる。
図17は、マッサージ動作(その6)の説明図である。図17(A)に示すように、マッサージ動作(その6)の開始の上部引き状態では、第1主エアセル31aは膨張、第1副エアセル31bは収縮、第2エアセル32は収縮している。そして、この上部引き状態から駆動軸42が回転し、図17(B)に示すように、上部押し状態となる。このように上部押し状態になってから、図17(C)に示すように、収縮していた第1副エアセル31bが膨張し、上部押し状態で上下から腕Bの開口側の部分B1を挟む。そして、この上部押し状態から駆動軸42が回転し、図17(D)に示すように、第1主エアセル31a及び第1副エアセル31bが膨張している状態のまま上部引き状態となり、更に駆動軸42が回転して、図17(E)に示すように、第1主エアセル31a及び第1副エアセル31bが膨張している状態のまま上部押し状態となる。その後、同様に、第1主エアセル31a及び第1副エアセル31bが膨張している状態のまま上部引き状態(図17(F)参照)及び上部押し状態(図17(F)参照)となる。
図18は、マッサージ動作(その7)の説明図である。図18(A)に示すように、マッサージ動作(その7)の開始の上部引き状態では、第1主エアセル31aは膨張、第1副エアセル31bは収縮、第2エアセル32は膨張している。そして、この上部引き状態から駆動軸42が回転し、図18(B)に示すように、上部押し状態となる。このように上部押し状態になってから、図18(C)に示すように、収縮していた第1副エアセル31bが膨張し、上部押し状態で上下から腕Bの開口側の部分B1を挟む。そして、この上部押し状態から駆動軸42が回転し、図18(D)に示すように、全てのエアセル31a,31b,32が膨張している状態のまま上部引き状態となり、更に駆動軸42が回転して、図18(E)に示すように、全てのエアセル31a,31b,32が膨張している状態のまま上部押し状態となる。その後、同様に、全てのエアセル31a,31b,32が膨張している状態のまま上部引き状態(図18(F)参照)及び上部押し状態(図18(F)参照)となる。
図19は、一対のマッサージユニット10,10の動作を説明するタイムチャートである。図19に示すタイムチャートも、図13と同様に、上部は、マッサージユニット10,10それぞれのエアセルの状態を示しており、ハッチングが付されている領域では各エアセルが膨張動作にあり、ハッチングが付されていない領域では各エアセルは収縮状態にある。タイムチャートの下部は、手首側のマッサージユニット10及び肘側のマッサージユニット10それぞれの掴み機構30の状態を示している。
なお、駆動軸42の回転方向は、始めの時間帯、中間の時間帯、及び終わりの時間帯で同じである。
前記のとおり(図10参照)、マッサージ師が手Hを使って、例えば被施療者の腕Bをマッサージする場合、被施療者の腕Bを、マッサージ師は「親指h1」と「人差し指及び中指h2」とで掴み、「人差し指及び中指h2」の先端を腕Bの側部b1へ回り込ませた状態としてから、掴み揉み(引き揉み:図10(B)参照)によるマッサージを行うことが可能である。
そこで、このようなマッサージ師による手Hの動きをマッサージ装置で実現するためには、図20に示すマッサージユニット99の参考図に示すように、このマッサージユニット99が、被施療者の腕Bを挟んで上下方向両側に設けられる上側の板状部材97及び下側の板状部材96を有しており、これら板状部材97,96の間に形成される空間S1の一方側(図20では左側)が、腕Bの出し入れのために開口している構成である場合において、上側の板状部材97に設けられているエアセル98が腕Bの側部B1へ到達できるように、この板状部材97を延長してその先部97aが、下側の板状部材96の先部96aと接近するような構成とすればよい。しかし、この場合、上下の板状部材97,96(先部97a,96a)間の開口が狭くなって、被施療者の腕Bの出し入れが困難となってしまう。
しかし、本実施形態のマッサージユニット10によれば、掴み機構30は、第1部材11と第2部材12との間に形成される空間S1が広い状態(図6参照)から、図5に示すように、第1エアセル31と共に第1部材11を全体として空間S1を狭くする方向へ変位させ、かつ、開口側の方向へ変位させることができ、さらに、(マッサージが終わると)元の空間S1が広い状態(図6参照)となることができる。したがって、第1エアセル31が腕Bの側部(開口側の部分B1)へ到達できる構成でありながら、マッサージの対象となる腕Bの出し入れが容易となる。
図21は、他の形態を有する椅子型のマッサージ装置の一部(フットレスト5)を示す説明図である。なお、この椅子型のマッサージ装置は、前記実施形態の椅子型のマッサージ装置と同様に、図1を参考に説明すると、被施療者が着座する座部2、座部2に着座する被施療者が凭れる背もたれ部3、座部2に着座する被施療者の左右の腕を支持する左右の肘掛け部4,4、及び、座部2に着座する被施療者の左右の両脚を支持するフットレスト5を備えている。
これにより、フットレスト5において、二つのマッサージユニット10,10を含むマッサージ手段8の構成の簡素化及び小型化が図れる。
なお、このフットレスト5に設けられているマッサージユニット10に対して、前記の肘掛け部4に設けられているマッサージユニット10の構成を適用することができ、また、マッサージ動作についても同様の動作が可能である。
図1及び図2に示す前記実施形態では、肘掛け部4にマッサージ手段8として、同じ構成である掴み機構30を備えているマッサージユニット10が、二つ並んで設けられている場合について説明したが、一方のマッサージユニット10(被施療者の前腕の肘側に対してマッサージを行うマッサージユニット10)は、図3及び図4に示す形態であるが、他方のマッサージユニット(被施療者の前腕の手側又は手に対してマッサージを行うマッサージユニット)は、異なる構成であってもよい。例えば、他方のマッサージユニットは、一方のマッサージユニット10と同様に、被施療者の腕の両側に設けられる第1部材及び第2部材を有しており、これら第1部材と第2部材との間に形成される空間の一方側が腕の出し入れのために開口している構成であるが、これら第1部材及び第2部材は動作することなく肘掛け部4において静止したままの状態で設けられている。そして、第1部材に、前記空間に位置する身体部位(前腕又は手)に対して上から下へ押圧するエアセルが設けられており、第2部材に、この身体部位(前腕又は手)に対して下から上へ押圧するエアセルが設けられている。他方のマッサージユニットは、身体部位(前腕又は手)を上下方向に挟んで掴むことができる。
被施療者の腕や脚をマッサージするために、前記各形態のマッサージユニット10を肘掛け部4やフットレスト5に設けた場合について説明したが、マッサージユニット10は、他の身体部位を対象としてマッサージ動作するように構成してもよい。例えば、被施療者の上腕、肩、腰等を対象としてもよく、この場合、マッサージユニット10を座部2や背もたれ部3等に設けてもよい。
4:肘掛け部 5:フットレスト 10:マッサージユニット
11:第1部材 12:第2部材 13:長穴(第1ガイド部)
14:長穴(第1ガイド部) 15:長穴(第2ガイド部)
16:長穴(第2ガイド部) 21:第1リンク部材
22:第2リンク部材 23:第3リンク部材 23a:一端部
23b:他端部 30:掴み機構
31:第1エアセル(第1マッサージ部材) 31a:第1主エアセル
31b:第1副エアセル 32:第2エアセル(第2マッサージ部材)
B:腕(身体部位) D:脚(身体部位)
S1:空間 Z1:揺動中心線
Claims (17)
- 被施療者の身体部位の両側に設けられる第1部材及び第2部材を有し、当該第1部材と当該第2部材との間に形成される空間の一方側が前記身体部位の出し入れのために開口しているマッサージユニットを備えているマッサージ装置であって、
前記マッサージユニットは、更に、前記第1部材と共に設けられ前記身体部位に当接可能なマッサージ部材と、前記マッサージ部材と共に前記第1部材を全体として、前記空間を狭くする方向へ変位させかつ前記開口側の方向へ変位させる掴み機構と、を有し、
前記掴み機構は、更に前記第2部材を全体として、前記開口側と反対側の方向へ変位させるマッサージ装置。 - 前記掴み機構は、前記空間を狭くする方向へ変位しかつ前記開口側の方向へ変位した前記第1部材を、前記開口側と反対側の方向へ変位させる請求項1に記載のマッサージ装置。
- 前記マッサージユニットは、前記マッサージ部材を第1マッサージ部材として備えている他に、前記第2部材と共に設けられ前記身体部位に当接可能な第2マッサージ部材を更に備え、
前記掴み機構は、前記第1マッサージ部材と共に前記第1部材を全体として、前記空間を狭くする方向へ変位させかつ前記開口側の方向へ変位させる間に、前記第2マッサージ部材と共に前記第2部材を全体として、前記開口側と反対側の方向へ変位させる請求項1又は2に記載のマッサージ装置。 - 前記掴み機構は、前記第2部材と共に設けられ前記身体部位に当接可能な第2マッサージ部材と共に前記第2部材を全体として、前記開口側と反対側の方向へ変位させる間に、更に、当該第2マッサージ部材と共に当該第2部材を前記空間を狭くする方向へ変位させる請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ装置。
- 前記第1部材と共に設けられている前記マッサージ部材は、重ねて設けられている当該第1部材側の第1主エアセルと身体部位側の第1副エアセルとを含み、
前記第1部材が前記開口側の方向へ移動するのに併せて、前記第1主エアセル及び前記第1副エアセルが膨張することで前記身体部位を前記第2部材との間で挟み、当該身体部位を挟んだ状態で膨張状態にある前記第1主エアセル及び前記第1副エアセルと共に前記第1部材を前記開口側と反対側の方向へ移動させる請求項1〜4のいずれか一項に記載のマッサージ装置。 - 前記マッサージユニットは、前記マッサージ部材を第1マッサージ部材として備えている他に、前記第2部材と共に設けられ前記身体部位に当接可能な第2マッサージ部材を更に備え、
前記第1部材と共に設けられている前記第1マッサージ部材は、重ねて設けられている当該第1部材側の第1主エアセルと身体部位側の第1副エアセルとを含み、
前記第2部材と共に設けられている前記第2マッサージ部材は、第2エアセルを含み、
前記第1部材が前記開口側の方向へ移動すると、前記第1主エアセル及び前記第1副エアセルが膨張することで前記身体部位を前記第2部材との間で挟み、当該身体部位を挟んだ状態で前記第1部材を膨張状態にある前記第1主エアセル及び前記第1副エアセルと共に前記開口側と反対側の方向へ移動させ、
更に、前記第1部材を前記反対側へ移動させる際に、前記第2エアセルが膨張状態にあって前記第2部材を前記開口側の方向へ移動させる請求項1又は2に記載のマッサージ装置。 - 前記マッサージユニットは、前記マッサージ部材を第1マッサージ部材として備えている他に、前記第2部材と共に設けられ前記身体部位に当接可能な第2マッサージ部材を更に備え、
前記第1部材と共に設けられている前記第1マッサージ部材は、第1エアセルを含み、
前記第2部材と共に設けられている前記第2マッサージ部材は、第2エアセルを含み、
前記第1エアセル及び前記第2エアセルが膨張している状態で、前記第1部材が開口側とその反対側との間を往復移動する請求項1又は2に記載のマッサージ装置。 - 前記第1部材と共に設けられている前記マッサージ部材は、第1エアセルを含み、
前記第1部材が前記開口側の方向へ移動すると、前記第1エアセルが膨張することで前記身体部位を前記第2部材との間で挟み、前記第1エアセルが膨張している状態で、前記第1部材が前記開口側とその反対側との間を往復移動する請求項1又は2に記載のマッサージ装置。 - 前記第1部材と共に設けられている前記マッサージ部材は、重ねて設けられている第1部材側の第1主エアセルと身体部位側の第1副エアセルとを含み、
前記第1部材が開口側の方向へ移動した状態で、前記第1主エアセル及び前記第1副エアセルが膨張することにより身体部位の開口側の部分を前記第2部材との間で挟み、当該身体部位を挟んだ状態で膨張状態にある前記第1主エアセル及び前記第1副エアセルと共に前記第1部材を前記開口側と反対側の方向へ移動させる請求項1又は2に記載のマッサージ装置。 - 前記マッサージユニットは、前記マッサージ部材を第1マッサージ部材として備えている他に、前記第2部材と共に設けられ前記身体部位に当接可能な第2マッサージ部材を更に備え、
前記第1部材と共に設けられている前記第1マッサージ部材は、重ねて設けられている当該第1部材側の第1主エアセルと身体部位側の第1副エアセルとを含み、
前記第2部材と共に設けられている前記第2マッサージ部材は、第2エアセルを含み、
前記第1部材が開口側の方向へ移動した状態で、前記第1主エアセル及び前記第1副エアセルが膨張することにより身体部位の開口側の部分を前記第2部材との間で挟み、膨張状態にある前記第1主エアセル及び前記第1副エアセルと共に前記第1部材を前記開口側と反対側の方向へ移動させ、
更に、前記第1部材を前記反対側へ移動させる際に、前記第2エアセルが膨張状態にあって前記第2部材を前記開口側の方向へ移動させる請求項1又は2に記載のマッサージ装置。 - 前記第1部材は、前記身体部位を一方から覆う板状の部材であり、
前記第2部材は、前記身体部位を他方から覆う板状の部材である請求項1〜10のいずれか一項に記載のマッサージ装置。 - 前記掴み機構は、
前記第1部材と一体移動する第1リンク部材と、
前記第2部材と一体移動する第2リンク部材と、
一端部側が前記第1リンク部材と回転自在に連結されかつ他端部側が前記第2リンク部材と回転自在に連結されている第3リンク部材と、
前記第3リンク部材の前記一端部側を前記開口側の方向へ移動させると前記他端部側を前記開口側と反対側の方向へ移動させる押し引き動作を行わせるための回転部材と、
前記第1部材を前記変位の方向へ誘導する第1ガイド部と、
前記第2部材を前記変位の方向へ誘導する第2ガイド部と、を有している請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ装置。 - 前記第3リンク部材は、前記一端部側と前記他端部側との間に設けられている揺動中心線回りに揺動自在であり、当該揺動中心線は前記一端部側よりも前記他端部側に近い位置に偏って設けられている請求項12に記載のマッサージ装置。
- 被施療者が着座する座部、前記被施療者が凭れる背もたれ部、及び、前記座部に着座する前記被施療者の腕を支持する肘掛け部を備えている椅子型のマッサージ装置であって、
前記腕の両側に設けられる第1部材及び第2部材を有し、当該第1部材と当該第2部材との間に形成される空間の一方側が前記腕の出し入れのために開口しているマッサージユニットが、前記肘掛け部に設けられ、
前記マッサージユニットは、更に、前記第1部材と共に設けられ前記腕に当接可能なマッサージ部材と、前記マッサージ部材と共に前記第1部材を全体として、前記空間を狭くする方向へ変位させかつ前記開口側の方向へ変位させる掴み機構と、を有し、
前記掴み機構は、更に前記第2部材を全体として、前記開口側と反対側の方向へ変位させるマッサージ装置。 - 前記肘掛け部には、前記被施療者の前腕の内の肘側用の前記マッサージユニットと、手首側用の前記マッサージユニットと、が設けられ、
手首側用の前記マッサージユニットの前記掴み機構を動作させる駆動源と、肘側用の前記マッサージユニットの前記掴み機構を動作させる駆動源とは、共通する駆動源からなる請求項14に記載のマッサージ装置。 - 被施療者が着座する座部、前記被施療者が凭れる背もたれ部、及び、前記座部に着座する前記被施療者の左右の両脚を支持するフットレストを備えている椅子型のマッサージ装置であって、
前記脚を挟んで左右方向両側に設けられる第1部材及び第2部材を有し、当該第1部材と当該第2部材との間に形成される空間の一方側が前記脚の出し入れのために開口しているマッサージユニットが、前記フットレストの左右両側に設けられ、
前記マッサージユニットは、更に、前記第1部材と共に設けられ前記脚に当接可能なマッサージ部材と、前記マッサージ部材と共に前記第1部材を全体として、前記空間を狭くする方向へ変位させかつ前記開口側の方向へ変位させる掴み機構と、を有し、
前記掴み機構は、更に前記第2部材を全体として、前記開口側と反対側の方向へ変位させるマッサージ装置。 - 前記フットレストには、前記被施療者の左脚用の前記マッサージユニットと、右脚用の前記マッサージユニットとが設けられ、
左脚用の前記マッサージユニットの前記掴み機構を動作させる駆動源と、右脚用の前記マッサージユニットの前記掴み機構を動作させる駆動源とは、共通する駆動源からなる請求項16に記載のマッサージ装置。
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