JP2004135891A - マッサージ装置及び枕形マッサージ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】枕形又は椅子式等に関わらず肩指圧部材による肩の指圧を良好に行うことができるマッサージ装置を提供することにある。
【解決手段】マッサージ装置の演算制御回路26aは、前記首モミ機構9,9を作動して、一対の首用モミ玉21,21を相対的に接近させて使用者の首を挟み付けた状態で、エアバッグ23,23を作動して一対の指圧玉24,24に使用者の肩に対して指圧動作させるようになっている。
【選択図】 図1
【解決手段】マッサージ装置の演算制御回路26aは、前記首モミ機構9,9を作動して、一対の首用モミ玉21,21を相対的に接近させて使用者の首を挟み付けた状態で、エアバッグ23,23を作動して一対の指圧玉24,24に使用者の肩に対して指圧動作させるようになっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一対の肩指圧手段を備えたマッサージ装置及び枕形マッサージ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の枕形マッサージ装置には、枕本体に一対のモミ玉を設けて、このモミ玉により首をマッサージするものはあった。
【0003】
また、臥台式のマッサージ装置には、人体の背面に適合する曲面を上面に有する上半身臥台及び下半身臥台を設け、上半身臥台と下半身臥台をヒンジで結合すると共に、上半身臥台に枕部及び首回り部を設け、この首回り部にエアバッグを設け、エアバッグの両側に肩指圧部材を設けたものがある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実公昭61−39470号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この枕形マッサージ装置には肩を指圧する機構が組み込まれていないものであった。
【0006】
また、臥台式のマッサージ装置では、肩の指圧を行うことができるものの、人体の背面に適合する形状の曲面を上面に有する上半身臥台及び下半身臥台を設ける必要があるため、大型化するという問題があった。
【0007】
この問題を解決するために、肩指圧部材を枕形マッサージ装置の枕本体に組み込むことが考えられる。
【0008】
しかしながら、この場合には、肩指圧部材で肩を指圧すると、指圧時の反力で枕本体が肩から離反する方向に移動させられてしまい、肩の指圧を良好に行うことができないという問題があった。
【0009】
そこで、この発明は、枕形又は椅子式等に関わらず肩指圧部材による肩の指圧を良好に行うことができるマッサージ装置及び枕形マッサージ装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、この発明のマッサージ装置は、相対的に接近離反動作可能に装置本体に取り付けられた一対の首用モミ玉と、前記一対の首用モミ玉を駆動するモミ玉駆動手段と、前記一対のモミ玉の左右両側に配設され且つ使用者の肩に対して進退動作可能に前記装置本体に装着された一対の肩指圧手段と、前記一対の肩指圧手段を駆動する指圧用駆動手段と、前記モミ玉駆動手段を作動して前記一対の首用モミ玉を相対的に接近離反動作させ、前記指圧用駆動手段を作動して前記一対の肩指圧手段に肩指圧動作をさせる制御手段を備える。また、このマッサージ装置の前記制御手段は、前記モミ玉駆動手段を作動して、前記一対の首用モミ玉を相対的に接近させて使用者の首を挟み付けた状態で、前記指圧用駆動手段を作動して前記一対の肩指圧手段に使用者の肩に対して指圧動作させる様になっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1〜図6において、1は枕形マッサージ装置の枕本体(装置本体)である。この枕本体1は、例えばアルミ合金或いはその他の軽量金属等から中空で枕状に形成されている。この枕本体1は、ベース板2と、ベース板2の後部側上面を覆うようにベース板2に取り付けられたケース3を備えている。
【0012】
そして、ケース3の上壁3aには、図1に示した様に左右方向中央に位置させて、断面形状が円弧状の頭支持凹部4が形成されている。また、このケース3には、頭支持凹部4の前縁部と前壁3bの上縁部とのコーナ部(角部)に位置させて図1〜図3、図6に示したようにモミ玉移動開口5が形成されている。
【0013】
また、ベース板2の前部側の左右両端部には、図3〜図6に示したように前縁に向かうに従って上方に傾斜する傾斜ガイド部6が形成されている。この傾斜ガイド部6は図7に示したように断面形状が逆U字状のガイドカバー7で覆われていて、この傾斜ガイド部6とガイドカバー7は断面形状が小判形のガイド筒8を形成している。このガイド筒8は、前斜上方に向けて傾斜させられている。尚、ガイドカバー7は、ベース板2に固定しても良いし、ケース3に固定しても良いし、ケース3と一体に形成しても良い。
<首モミ機構>
このベース板2には、首モミ機構9が設けられている。この首モミ機構9は、ベース板2に左右に間隔をおいて一体に設けられた一対の軸支持突起10,10と、この軸支持用突起10,10に両端部が固定された支持軸11を有する。この軸支持用突起10,10は、ケース3内に位置していると共に、ケース3の前壁3bに近接させられている。また、軸支持用突起10,10はモミ玉移動開口5に対応して配置されている。
【0014】
また、首モミ機構9は、軸支持用突起10,10の一方側方に近接させてベース板2に取り付けた軸支持部材12を有する。この軸支持部材12は、金属板製の軸支持用突起が用いられている。
【0015】
また、首モミ機構9は、ベース板2に取り付けられたパルスモータ等の駆動モータ(駆動手段)13と、駆動モータ13の前部に配設されたギヤ減速装置14と、支持軸10の真上に配設され且つ支持軸10と平行に設けられたカム軸(回転軸)15等を備えるモミ玉駆動手段Aを有する。
【0016】
この駆動モータ13は、軸支持用突起10,10の他方側の側方空間の後方に配設されている。また、ギヤ減速装置14は、ギヤケース13aが駆動モータ13と一体に設けられていると共に、軸支持用突起10,10の他方側の側方空間の上方に位置させられている。
【0017】
そして、カム軸(回転軸)15は、一端部がギヤケース14aに回転自在に保持されていると共に、ギヤ減速装置14に連動して、ギヤ減速装置14の出力軸となっている。また、カム軸15の他端部は軸支持部材11の上端部に軸受16を介して回転自在に保持されている。このカム軸15には左右方向(軸線方向)に間隔をおいて円盤状(フランジ状)の偏心カム17,17が一体に設けられている。この偏心カム17,17は互いに反対側に傾斜させられている。
【0018】
更に、首モミ機構9は、一対のベルクランク状のアーム18,18を有する。この各アーム18の下端部にはスリット19が形成され、アーム18の中間部(折曲部)には軸挿通孔20が形成されている。また、アーム18,18の他端部には、対向面側が球面状に形成された首用モミ玉(施療子)21が一体に設けられている。この首用モミ玉21,21の対向面には弾性部材21a,21aが取り付けられている。しかも、このアーム18の上端部はモミ玉移動開口5に挿通され、首用モミ玉21はモミ玉移動開口5からケース3の前斜め上方に突出させられている。
【0019】
そして、アーム18,18のスリット19,19には支持軸10が挿通されている。このアーム18と支持軸10は、スリット19の幅方向には移動不能に且つスリット19の長手方向に相対移動可能に設けられている。また、軸挿通孔20は小径孔部20aと大径孔部20bを有し、この小径孔部20aにはカム軸15が遊挿され、大径孔部20aには偏心カム17が回転自在に嵌合されている。しかも、アーム18の大径孔部20bが開放する側の側面には、偏心カム17の抜け外れを防止するカバー18aが取り付けられている。18bはカバー18aに設けられた軸挿通孔で、この軸挿通孔18bにはカム軸15が遊挿されている。
【0020】
この様な構成により、カム軸15が回転させられると、偏心カム17,17の作用により首用モミ玉21,21が上下動させられながら図11に示した位置と図12に示した位置との間で相対接近離反させられるようになっている。
<肩指圧機構>
更に、枕本体1の左右の部分には左右一対の肩指圧機構22,22が肩指圧手段として設けられている。この肩指圧機構22は、ガイド筒8内に伸縮移動可能に嵌合され且つ一端部が枕本体1のケース3の前壁3bに固定された蛇腹状で筒状のエアバッグ(指圧用駆動手段)23と、このエアバッグ23の他端部中央(先端部中央)に設けられた指圧玉(肩指圧手段、肩指圧部材)24を有する。23aはエアバッグ23の一端部に設けられたホース接続口である。
【0021】
また、ケース3内には、ベース板2上に装着したエア給排気装置25が指圧用駆動手段として配設されている。このエア給排気装置25はエアホース26を介してエアバッグ23のホース接続口23aに接続されている。
<制御回路>
更に、ケース3内には、駆動モータ13及びエア給排気装置25を作動制御する制御装置26が配設されている。この制御装置26は、図10に示したように駆動モータ13及びエア給排気装置25を作動制御が接続された演算制御回路26aを有する。この制御装置26にはリモコン27が接続されている。このリモコン27には、図2(b)に示した電源スイッチ28と、首マッサージ用スイッチ29と、肩指圧用スイッチ(肩マッサージ用スイッチ)30が設けられている。この電源スイッチ28のON・OFF操作により制御装置26の演算制御回路26aはオン・オフさせられ、スイッチ29,30からの操作信号(ON信号)は図10に示したように演算制御回路26aに入力される様になっている。
【0022】
尚、31は頭支持凹部4の部分を除いて枕本体1を覆うウレタン等の弾性部材、32は枕本体1及びこれに装着された部材(枕本体1,弾性部材31,首用モミ玉21等)を覆う布カバーである。この布カバー32には、図4に示したように少なくとも使用者の背中まで延設可能なシート33が一体に設けられている。[作用]
次に、この様な構成のマッサージ装置の作用を説明する。
【0023】
この様な構成において、枕形マッサージ装置の不使用時には図5の様にシート33をカバー部材31に捲回することで、枕形マッサージ装置をコンパクトにまとめて収納できる。尚、演算制御回路26aは、駆動モータ13を停止させる際に、アーム18,18の上端部の首用モミ玉21,21の間隔が最小に開いた状態とするようになっている。
【0024】
また、枕形マッサージ装置を使用する場合には、図4のようにシート33を引き延ばして、使用者がシート33上に仰向けにして横たわり、首が首用モミ玉21,21間に位置するように頭部を枕本体1の頭支持凹部4に載せる。
<首のマッサージ>
この様に首を首用モミ玉21,21間に位置させた状態で、使用者がリモコン27の電源スイッチ28をONさせて、首マッサージ用スイッチ29をONさせると、演算制御回路26aは駆動モータ13を回転駆動させる。この際、駆動モータ13の回転は、ギヤ減速装置14を介してカム軸15に伝達され、カム軸15が低速回転させられる。
【0025】
この回転に伴い、カム軸15の偏心カム17,17はアーム18,18全体を上下動させると共に、アーム18,18の上下の部分を左右に揺動させる。この際、アーム18,18の上端部の首用モミ玉21,21は、上方に移動させられながら間隔が広げられた後、下方に移動させられながら間隔が狭まる様に使用者の首側に移動させられて首をもむことになる。この動作は繰り返し行われる。
<肩のマッサージ>
更に、上述したように首を首用モミ玉21,21間に位置させた状態で、使用者がリモコン27の電源スイッチ28をONさせて、肩指圧用スイッチ(肩マッサージ用スイッチ)30をONさせると、先ず演算制御回路26aは駆動モータ13を所定回転数だけ回転させる。この駆動モータ13の回転は、ギヤ減速装置14を介してカム軸15に伝達され、カム軸15が所定量だけ回転させられる。
【0026】
しかも、この回転に伴い、カム軸15の偏心カム17,17は、アーム18,18全体を上方に移動させた後、このアーム18,18を下方に所定量移動させて停止させる。
【0027】
この際、アーム18,18の上端部の首用モミ玉21,21は、上方に移動させられながら間隔が広げられた後、下方に所定量移動させられながら間隔が所定量狭められて、首を挟持した状態で停止させられる。この状態では、使用者の首が首用モミ玉21,21により挟持された状態となっているので、枕本体1が首に対して左右に移動しない状態となると共に、首用モミ玉21,21により頭部側にも移動しにくい状態となる。更に、使用者の上半身の重量でシート33が押さえ付けられているので、枕本体1は更に頭部側に移動しにくい状態となっている。
【0028】
この様な状態で演算制御回路26aは、エア給排気装置25を作動させて圧縮エアをエアホース26を介して左右の蛇腹状のエアバッグ23,23に対して供給し、エアバッグ23,23を伸長させる。この際、エアバッグ23,23はガイド筒8,8により前斜め上方に伸長させられて、エアバッグ23,23の先端部に設けた指圧玉(指圧子)24,24を使用者の肩に対して斜め下方から押圧して指圧(マッサージ)することになる。
【0029】
この際、枕本体1には指圧玉24,24による反力が作用して枕本体1が使用者の頭部側に移動しようとするが、枕本体1は首用モミ玉21,21及びシート33により使用者の頭部側に移動するのが阻止されているので、指圧玉24,24は使用者の肩を良好に指圧できる。また、使用者の首が首用モミ玉21,21により左右に移動するのを規制されているので、指圧玉24,24が使用者の肩の所定のツボに対して左右にずれることなく指圧できる。
【0030】
この後、演算制御回路26aは、エアバッグ23,23からエアを排気させて、エアバッグ23,23を縮小させ、指圧玉24,24を使用者の肩から離反させる。
【0031】
この様なエアバッグ23,23の伸長,縮小動作を緩い速度で繰り返させることにより、使用者の両肩を良好に指圧することができる。
(その他)
尚、以上説明した実施例では、指圧玉24をエアバッグ23により使用者の肩に対して進退移動させるようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、指圧玉を24をエアシリンダや油圧シリンダ等の指圧玉駆動手段(施療子駆動手段)で使用者の肩に対して進退動させるようにすることもできる。
【0032】
また、ガイド筒8,8をベース板2やケース3の前壁3bから分離して、この分離したガイド筒8,8を左右方向に移動調整可能に設けることにより、指圧玉24,24を使用者の肩のツボ又は使用者が指圧したい部分に容易に合わせることができるようにすると良い。この様な調整構造に加えて、指圧玉24,24を使用者の肩に対して上下に移動調整可能に設けることもできる。この場合には、使用者の胸厚等により異なる肩のツボの高さに応じて指圧玉24,24の高さを変更して、良好な肩の指圧を行うことができる。
【0033】
以上説明したこの発明の実施の形態のマッサージ装置は、相対的に接近離反動作可能に装置本体(枕本体1)に取り付けられた一対の首用モミ玉21,21と、前記一対の首用モミ玉21,21を駆動する首モミ機構9,9を有する。また、マッサージ装置は、前記一対のモミ玉21,21の左右両側に配設され且つ使用者の肩に対して進退動作可能に前記装置本体(枕本体1)に装着された一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)と、前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)を駆動する指圧用駆動手段(エアバッグ24)を有する。更に、マッサージ装置は、前記首モミ機構9,9を作動して前記一対の首用モミ玉21,21を相対的に接近離反動作させ、前記指圧用駆動手段(エアバッグ23,23)を作動して前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)に肩指圧動作をさせる制御手段(演算制御回路26a)を備えている。そして、前記制御手段(演算制御回路26a)は、前記首モミ機構9,9を作動して、前記一対の首用モミ玉21,21を相対的に接近させて使用者の首を挟み付けた状態で、前記指圧用駆動手段(エアバッグ23,23)を作動して前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)に使用者の肩に対して指圧動作させるようになっている。このマッサージ装置は、椅子式マッサージ装置やマット式マッサージ装置に適用することもできる。
【0034】
この構成によれば、装置本体(枕本体1)には指圧玉24,24による反力が作用して装置本体(枕本体1)が使用者の頭部側に移動しようとするが、装置本体(枕本体1)は首用モミ玉21,21により使用者の頭部側に移動するのが阻止されているので、指圧玉24,24は使用者の肩を良好に指圧できる。また、使用者の首が首用モミ玉21,21により左右に移動するのを規制されているので、指圧玉24,24が使用者の肩の所定のツボに対して左右にずれることなく指圧できる。
【0035】
また、この発明の実施の形態の枕形マッサージ装置は、相対的に接近離反動作可能に枕本体1に取り付けられた一対の首用モミ玉21,21と、前記一対の首用モミ玉21,21を駆動する首モミ機構9,9を有する。また、枕形マッサージ装置は、前記一対のモミ玉21,21の左右両側に配設され且つ使用者の肩に対して進退動可能に前記枕本体1に装着された一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)と、前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)を駆動する指圧用駆動手段(エアバッグ24)を有する。更に、枕形マッサージ装置は、前記首モミ機構9,9を作動して前記一対の首用モミ玉21,21を相対的に接近離反動作させ、前記指圧用駆動手段(エアバッグ23,23)を作動して前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)に肩指圧動作をさせる制御手段(演算制御回路26a)を備えている。そして、前記制御手段(演算制御回路26a)は、前記首モミ機構9,9を作動して、前記一対の首用モミ玉21,21を相対的に接近させて使用者の首を挟み付けた状態で、前記指圧用駆動手段(エアバッグ23,23)を作動して前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)に使用者の肩に対して指圧動作させるようになっている。
【0036】
この構成によれば、枕本体1には指圧玉24,24による反力が作用して枕本体1が使用者の頭部側に移動しようとするが、枕本体1は首用モミ玉21,21により使用者の頭部側に移動するのが阻止されているので、指圧玉24,24は使用者の肩を良好に指圧できる。また、使用者の首が首用モミ玉21,21により左右に移動するのを規制されているので、指圧玉24,24が使用者の肩の所定のツボに対して左右にずれることなく指圧できる。
【0037】
更に、この発明の実施の形態の枕形マッサージ装置は、使用者の肩に対して進退動作可能に枕本体1に装着された一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)と、前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)を駆動する指圧用駆動手段(エアバッグ24)を有する。更に、枕形マッサージ装置は、前記指圧用駆動手段(エアバッグ23,23)を作動して前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)に肩指圧動作をさせる制御手段(演算制御回路26a)を備えている。しかも、前記枕本体1には少なくとも使用者の背中まで延設可能なシート33が一体に設けられている。
【0038】
この構成によれば、使用者の上半身の重量でシート33が押さえ付けられているので、枕本体1は更に頭部側に移動しにくい状態となっている。従って、指圧玉24,24による指圧時に、枕本体1には指圧玉24,24による反力が作用して枕本体1が使用者の頭部側に移動しようとするが、枕本体1は首用モミ玉21,21及びシート33により使用者の頭部側に移動するのが阻止されているので、指圧玉24,24は使用者の肩を良好に指圧できる。
【0039】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成したので、枕形又は椅子式等に関わらず肩指圧部材による肩の指圧を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるマッサージ装置の縦断面図である。
【図2】(a)は図1のマッサージ装置のA1−A1線に沿う縦断面図、(b)は(a)のリモコンの拡大説明図、(c)は(a)の部分拡大図である。
【図3】図2のマッサージ装置のA2−A2線に沿う断面図である。
【図4】図3のカバーにシートを設けた状態の説明図である。
【図5】図4のシートを枕本体に捲回した収納のための説明図である。
【図6】(a)は図3の腰部拡大図、(b)は(a)のA3−A3線に沿う断面図である。
【図7】図1の腰部拡大図である。
【図8】図2のカム軸の腰部拡大説明図である。
【図9】図6のA4−A4線に沿う断面図である。
【図10】図1,図2に示したマッサージ装置の制御回路図である。
【図11】図1〜図10に示したマッサージ装置の作用説明図である。
【図12】図1〜図10に示したマッサージ装置の作用説明図である。
【符号の説明】
1・・・枕本体(装置本体)
9・・・首モミ機構
21・・・首用モミ玉
24・・・指圧玉(肩指圧手段、肩指圧部材)
26a・・・演算制御回路(制御手段)
33・・・シート
【発明の属する技術分野】
この発明は、一対の肩指圧手段を備えたマッサージ装置及び枕形マッサージ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の枕形マッサージ装置には、枕本体に一対のモミ玉を設けて、このモミ玉により首をマッサージするものはあった。
【0003】
また、臥台式のマッサージ装置には、人体の背面に適合する曲面を上面に有する上半身臥台及び下半身臥台を設け、上半身臥台と下半身臥台をヒンジで結合すると共に、上半身臥台に枕部及び首回り部を設け、この首回り部にエアバッグを設け、エアバッグの両側に肩指圧部材を設けたものがある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実公昭61−39470号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この枕形マッサージ装置には肩を指圧する機構が組み込まれていないものであった。
【0006】
また、臥台式のマッサージ装置では、肩の指圧を行うことができるものの、人体の背面に適合する形状の曲面を上面に有する上半身臥台及び下半身臥台を設ける必要があるため、大型化するという問題があった。
【0007】
この問題を解決するために、肩指圧部材を枕形マッサージ装置の枕本体に組み込むことが考えられる。
【0008】
しかしながら、この場合には、肩指圧部材で肩を指圧すると、指圧時の反力で枕本体が肩から離反する方向に移動させられてしまい、肩の指圧を良好に行うことができないという問題があった。
【0009】
そこで、この発明は、枕形又は椅子式等に関わらず肩指圧部材による肩の指圧を良好に行うことができるマッサージ装置及び枕形マッサージ装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、この発明のマッサージ装置は、相対的に接近離反動作可能に装置本体に取り付けられた一対の首用モミ玉と、前記一対の首用モミ玉を駆動するモミ玉駆動手段と、前記一対のモミ玉の左右両側に配設され且つ使用者の肩に対して進退動作可能に前記装置本体に装着された一対の肩指圧手段と、前記一対の肩指圧手段を駆動する指圧用駆動手段と、前記モミ玉駆動手段を作動して前記一対の首用モミ玉を相対的に接近離反動作させ、前記指圧用駆動手段を作動して前記一対の肩指圧手段に肩指圧動作をさせる制御手段を備える。また、このマッサージ装置の前記制御手段は、前記モミ玉駆動手段を作動して、前記一対の首用モミ玉を相対的に接近させて使用者の首を挟み付けた状態で、前記指圧用駆動手段を作動して前記一対の肩指圧手段に使用者の肩に対して指圧動作させる様になっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1〜図6において、1は枕形マッサージ装置の枕本体(装置本体)である。この枕本体1は、例えばアルミ合金或いはその他の軽量金属等から中空で枕状に形成されている。この枕本体1は、ベース板2と、ベース板2の後部側上面を覆うようにベース板2に取り付けられたケース3を備えている。
【0012】
そして、ケース3の上壁3aには、図1に示した様に左右方向中央に位置させて、断面形状が円弧状の頭支持凹部4が形成されている。また、このケース3には、頭支持凹部4の前縁部と前壁3bの上縁部とのコーナ部(角部)に位置させて図1〜図3、図6に示したようにモミ玉移動開口5が形成されている。
【0013】
また、ベース板2の前部側の左右両端部には、図3〜図6に示したように前縁に向かうに従って上方に傾斜する傾斜ガイド部6が形成されている。この傾斜ガイド部6は図7に示したように断面形状が逆U字状のガイドカバー7で覆われていて、この傾斜ガイド部6とガイドカバー7は断面形状が小判形のガイド筒8を形成している。このガイド筒8は、前斜上方に向けて傾斜させられている。尚、ガイドカバー7は、ベース板2に固定しても良いし、ケース3に固定しても良いし、ケース3と一体に形成しても良い。
<首モミ機構>
このベース板2には、首モミ機構9が設けられている。この首モミ機構9は、ベース板2に左右に間隔をおいて一体に設けられた一対の軸支持突起10,10と、この軸支持用突起10,10に両端部が固定された支持軸11を有する。この軸支持用突起10,10は、ケース3内に位置していると共に、ケース3の前壁3bに近接させられている。また、軸支持用突起10,10はモミ玉移動開口5に対応して配置されている。
【0014】
また、首モミ機構9は、軸支持用突起10,10の一方側方に近接させてベース板2に取り付けた軸支持部材12を有する。この軸支持部材12は、金属板製の軸支持用突起が用いられている。
【0015】
また、首モミ機構9は、ベース板2に取り付けられたパルスモータ等の駆動モータ(駆動手段)13と、駆動モータ13の前部に配設されたギヤ減速装置14と、支持軸10の真上に配設され且つ支持軸10と平行に設けられたカム軸(回転軸)15等を備えるモミ玉駆動手段Aを有する。
【0016】
この駆動モータ13は、軸支持用突起10,10の他方側の側方空間の後方に配設されている。また、ギヤ減速装置14は、ギヤケース13aが駆動モータ13と一体に設けられていると共に、軸支持用突起10,10の他方側の側方空間の上方に位置させられている。
【0017】
そして、カム軸(回転軸)15は、一端部がギヤケース14aに回転自在に保持されていると共に、ギヤ減速装置14に連動して、ギヤ減速装置14の出力軸となっている。また、カム軸15の他端部は軸支持部材11の上端部に軸受16を介して回転自在に保持されている。このカム軸15には左右方向(軸線方向)に間隔をおいて円盤状(フランジ状)の偏心カム17,17が一体に設けられている。この偏心カム17,17は互いに反対側に傾斜させられている。
【0018】
更に、首モミ機構9は、一対のベルクランク状のアーム18,18を有する。この各アーム18の下端部にはスリット19が形成され、アーム18の中間部(折曲部)には軸挿通孔20が形成されている。また、アーム18,18の他端部には、対向面側が球面状に形成された首用モミ玉(施療子)21が一体に設けられている。この首用モミ玉21,21の対向面には弾性部材21a,21aが取り付けられている。しかも、このアーム18の上端部はモミ玉移動開口5に挿通され、首用モミ玉21はモミ玉移動開口5からケース3の前斜め上方に突出させられている。
【0019】
そして、アーム18,18のスリット19,19には支持軸10が挿通されている。このアーム18と支持軸10は、スリット19の幅方向には移動不能に且つスリット19の長手方向に相対移動可能に設けられている。また、軸挿通孔20は小径孔部20aと大径孔部20bを有し、この小径孔部20aにはカム軸15が遊挿され、大径孔部20aには偏心カム17が回転自在に嵌合されている。しかも、アーム18の大径孔部20bが開放する側の側面には、偏心カム17の抜け外れを防止するカバー18aが取り付けられている。18bはカバー18aに設けられた軸挿通孔で、この軸挿通孔18bにはカム軸15が遊挿されている。
【0020】
この様な構成により、カム軸15が回転させられると、偏心カム17,17の作用により首用モミ玉21,21が上下動させられながら図11に示した位置と図12に示した位置との間で相対接近離反させられるようになっている。
<肩指圧機構>
更に、枕本体1の左右の部分には左右一対の肩指圧機構22,22が肩指圧手段として設けられている。この肩指圧機構22は、ガイド筒8内に伸縮移動可能に嵌合され且つ一端部が枕本体1のケース3の前壁3bに固定された蛇腹状で筒状のエアバッグ(指圧用駆動手段)23と、このエアバッグ23の他端部中央(先端部中央)に設けられた指圧玉(肩指圧手段、肩指圧部材)24を有する。23aはエアバッグ23の一端部に設けられたホース接続口である。
【0021】
また、ケース3内には、ベース板2上に装着したエア給排気装置25が指圧用駆動手段として配設されている。このエア給排気装置25はエアホース26を介してエアバッグ23のホース接続口23aに接続されている。
<制御回路>
更に、ケース3内には、駆動モータ13及びエア給排気装置25を作動制御する制御装置26が配設されている。この制御装置26は、図10に示したように駆動モータ13及びエア給排気装置25を作動制御が接続された演算制御回路26aを有する。この制御装置26にはリモコン27が接続されている。このリモコン27には、図2(b)に示した電源スイッチ28と、首マッサージ用スイッチ29と、肩指圧用スイッチ(肩マッサージ用スイッチ)30が設けられている。この電源スイッチ28のON・OFF操作により制御装置26の演算制御回路26aはオン・オフさせられ、スイッチ29,30からの操作信号(ON信号)は図10に示したように演算制御回路26aに入力される様になっている。
【0022】
尚、31は頭支持凹部4の部分を除いて枕本体1を覆うウレタン等の弾性部材、32は枕本体1及びこれに装着された部材(枕本体1,弾性部材31,首用モミ玉21等)を覆う布カバーである。この布カバー32には、図4に示したように少なくとも使用者の背中まで延設可能なシート33が一体に設けられている。[作用]
次に、この様な構成のマッサージ装置の作用を説明する。
【0023】
この様な構成において、枕形マッサージ装置の不使用時には図5の様にシート33をカバー部材31に捲回することで、枕形マッサージ装置をコンパクトにまとめて収納できる。尚、演算制御回路26aは、駆動モータ13を停止させる際に、アーム18,18の上端部の首用モミ玉21,21の間隔が最小に開いた状態とするようになっている。
【0024】
また、枕形マッサージ装置を使用する場合には、図4のようにシート33を引き延ばして、使用者がシート33上に仰向けにして横たわり、首が首用モミ玉21,21間に位置するように頭部を枕本体1の頭支持凹部4に載せる。
<首のマッサージ>
この様に首を首用モミ玉21,21間に位置させた状態で、使用者がリモコン27の電源スイッチ28をONさせて、首マッサージ用スイッチ29をONさせると、演算制御回路26aは駆動モータ13を回転駆動させる。この際、駆動モータ13の回転は、ギヤ減速装置14を介してカム軸15に伝達され、カム軸15が低速回転させられる。
【0025】
この回転に伴い、カム軸15の偏心カム17,17はアーム18,18全体を上下動させると共に、アーム18,18の上下の部分を左右に揺動させる。この際、アーム18,18の上端部の首用モミ玉21,21は、上方に移動させられながら間隔が広げられた後、下方に移動させられながら間隔が狭まる様に使用者の首側に移動させられて首をもむことになる。この動作は繰り返し行われる。
<肩のマッサージ>
更に、上述したように首を首用モミ玉21,21間に位置させた状態で、使用者がリモコン27の電源スイッチ28をONさせて、肩指圧用スイッチ(肩マッサージ用スイッチ)30をONさせると、先ず演算制御回路26aは駆動モータ13を所定回転数だけ回転させる。この駆動モータ13の回転は、ギヤ減速装置14を介してカム軸15に伝達され、カム軸15が所定量だけ回転させられる。
【0026】
しかも、この回転に伴い、カム軸15の偏心カム17,17は、アーム18,18全体を上方に移動させた後、このアーム18,18を下方に所定量移動させて停止させる。
【0027】
この際、アーム18,18の上端部の首用モミ玉21,21は、上方に移動させられながら間隔が広げられた後、下方に所定量移動させられながら間隔が所定量狭められて、首を挟持した状態で停止させられる。この状態では、使用者の首が首用モミ玉21,21により挟持された状態となっているので、枕本体1が首に対して左右に移動しない状態となると共に、首用モミ玉21,21により頭部側にも移動しにくい状態となる。更に、使用者の上半身の重量でシート33が押さえ付けられているので、枕本体1は更に頭部側に移動しにくい状態となっている。
【0028】
この様な状態で演算制御回路26aは、エア給排気装置25を作動させて圧縮エアをエアホース26を介して左右の蛇腹状のエアバッグ23,23に対して供給し、エアバッグ23,23を伸長させる。この際、エアバッグ23,23はガイド筒8,8により前斜め上方に伸長させられて、エアバッグ23,23の先端部に設けた指圧玉(指圧子)24,24を使用者の肩に対して斜め下方から押圧して指圧(マッサージ)することになる。
【0029】
この際、枕本体1には指圧玉24,24による反力が作用して枕本体1が使用者の頭部側に移動しようとするが、枕本体1は首用モミ玉21,21及びシート33により使用者の頭部側に移動するのが阻止されているので、指圧玉24,24は使用者の肩を良好に指圧できる。また、使用者の首が首用モミ玉21,21により左右に移動するのを規制されているので、指圧玉24,24が使用者の肩の所定のツボに対して左右にずれることなく指圧できる。
【0030】
この後、演算制御回路26aは、エアバッグ23,23からエアを排気させて、エアバッグ23,23を縮小させ、指圧玉24,24を使用者の肩から離反させる。
【0031】
この様なエアバッグ23,23の伸長,縮小動作を緩い速度で繰り返させることにより、使用者の両肩を良好に指圧することができる。
(その他)
尚、以上説明した実施例では、指圧玉24をエアバッグ23により使用者の肩に対して進退移動させるようにしたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、指圧玉を24をエアシリンダや油圧シリンダ等の指圧玉駆動手段(施療子駆動手段)で使用者の肩に対して進退動させるようにすることもできる。
【0032】
また、ガイド筒8,8をベース板2やケース3の前壁3bから分離して、この分離したガイド筒8,8を左右方向に移動調整可能に設けることにより、指圧玉24,24を使用者の肩のツボ又は使用者が指圧したい部分に容易に合わせることができるようにすると良い。この様な調整構造に加えて、指圧玉24,24を使用者の肩に対して上下に移動調整可能に設けることもできる。この場合には、使用者の胸厚等により異なる肩のツボの高さに応じて指圧玉24,24の高さを変更して、良好な肩の指圧を行うことができる。
【0033】
以上説明したこの発明の実施の形態のマッサージ装置は、相対的に接近離反動作可能に装置本体(枕本体1)に取り付けられた一対の首用モミ玉21,21と、前記一対の首用モミ玉21,21を駆動する首モミ機構9,9を有する。また、マッサージ装置は、前記一対のモミ玉21,21の左右両側に配設され且つ使用者の肩に対して進退動作可能に前記装置本体(枕本体1)に装着された一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)と、前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)を駆動する指圧用駆動手段(エアバッグ24)を有する。更に、マッサージ装置は、前記首モミ機構9,9を作動して前記一対の首用モミ玉21,21を相対的に接近離反動作させ、前記指圧用駆動手段(エアバッグ23,23)を作動して前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)に肩指圧動作をさせる制御手段(演算制御回路26a)を備えている。そして、前記制御手段(演算制御回路26a)は、前記首モミ機構9,9を作動して、前記一対の首用モミ玉21,21を相対的に接近させて使用者の首を挟み付けた状態で、前記指圧用駆動手段(エアバッグ23,23)を作動して前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)に使用者の肩に対して指圧動作させるようになっている。このマッサージ装置は、椅子式マッサージ装置やマット式マッサージ装置に適用することもできる。
【0034】
この構成によれば、装置本体(枕本体1)には指圧玉24,24による反力が作用して装置本体(枕本体1)が使用者の頭部側に移動しようとするが、装置本体(枕本体1)は首用モミ玉21,21により使用者の頭部側に移動するのが阻止されているので、指圧玉24,24は使用者の肩を良好に指圧できる。また、使用者の首が首用モミ玉21,21により左右に移動するのを規制されているので、指圧玉24,24が使用者の肩の所定のツボに対して左右にずれることなく指圧できる。
【0035】
また、この発明の実施の形態の枕形マッサージ装置は、相対的に接近離反動作可能に枕本体1に取り付けられた一対の首用モミ玉21,21と、前記一対の首用モミ玉21,21を駆動する首モミ機構9,9を有する。また、枕形マッサージ装置は、前記一対のモミ玉21,21の左右両側に配設され且つ使用者の肩に対して進退動可能に前記枕本体1に装着された一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)と、前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)を駆動する指圧用駆動手段(エアバッグ24)を有する。更に、枕形マッサージ装置は、前記首モミ機構9,9を作動して前記一対の首用モミ玉21,21を相対的に接近離反動作させ、前記指圧用駆動手段(エアバッグ23,23)を作動して前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)に肩指圧動作をさせる制御手段(演算制御回路26a)を備えている。そして、前記制御手段(演算制御回路26a)は、前記首モミ機構9,9を作動して、前記一対の首用モミ玉21,21を相対的に接近させて使用者の首を挟み付けた状態で、前記指圧用駆動手段(エアバッグ23,23)を作動して前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)に使用者の肩に対して指圧動作させるようになっている。
【0036】
この構成によれば、枕本体1には指圧玉24,24による反力が作用して枕本体1が使用者の頭部側に移動しようとするが、枕本体1は首用モミ玉21,21により使用者の頭部側に移動するのが阻止されているので、指圧玉24,24は使用者の肩を良好に指圧できる。また、使用者の首が首用モミ玉21,21により左右に移動するのを規制されているので、指圧玉24,24が使用者の肩の所定のツボに対して左右にずれることなく指圧できる。
【0037】
更に、この発明の実施の形態の枕形マッサージ装置は、使用者の肩に対して進退動作可能に枕本体1に装着された一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)と、前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)を駆動する指圧用駆動手段(エアバッグ24)を有する。更に、枕形マッサージ装置は、前記指圧用駆動手段(エアバッグ23,23)を作動して前記一対の肩指圧手段(指圧玉24,24)に肩指圧動作をさせる制御手段(演算制御回路26a)を備えている。しかも、前記枕本体1には少なくとも使用者の背中まで延設可能なシート33が一体に設けられている。
【0038】
この構成によれば、使用者の上半身の重量でシート33が押さえ付けられているので、枕本体1は更に頭部側に移動しにくい状態となっている。従って、指圧玉24,24による指圧時に、枕本体1には指圧玉24,24による反力が作用して枕本体1が使用者の頭部側に移動しようとするが、枕本体1は首用モミ玉21,21及びシート33により使用者の頭部側に移動するのが阻止されているので、指圧玉24,24は使用者の肩を良好に指圧できる。
【0039】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成したので、枕形又は椅子式等に関わらず肩指圧部材による肩の指圧を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるマッサージ装置の縦断面図である。
【図2】(a)は図1のマッサージ装置のA1−A1線に沿う縦断面図、(b)は(a)のリモコンの拡大説明図、(c)は(a)の部分拡大図である。
【図3】図2のマッサージ装置のA2−A2線に沿う断面図である。
【図4】図3のカバーにシートを設けた状態の説明図である。
【図5】図4のシートを枕本体に捲回した収納のための説明図である。
【図6】(a)は図3の腰部拡大図、(b)は(a)のA3−A3線に沿う断面図である。
【図7】図1の腰部拡大図である。
【図8】図2のカム軸の腰部拡大説明図である。
【図9】図6のA4−A4線に沿う断面図である。
【図10】図1,図2に示したマッサージ装置の制御回路図である。
【図11】図1〜図10に示したマッサージ装置の作用説明図である。
【図12】図1〜図10に示したマッサージ装置の作用説明図である。
【符号の説明】
1・・・枕本体(装置本体)
9・・・首モミ機構
21・・・首用モミ玉
24・・・指圧玉(肩指圧手段、肩指圧部材)
26a・・・演算制御回路(制御手段)
33・・・シート
Claims (3)
- 相対的に接近離反動作可能に装置本体に取り付けられた一対の首用モミ玉と、前記一対の首用モミ玉を駆動するモミ玉駆動手段と、前記一対のモミ玉の左右両側に配設され且つ使用者の肩に対して進退動作可能に前記装置本体に装着された一対の肩指圧手段と、前記一対の肩指圧手段を駆動する指圧用駆動手段と、前記モミ玉駆動手段を作動して前記一対の首用モミ玉を相対的に接近離反動作させ、前記指圧用駆動手段を作動して前記一対の肩指圧手段に肩指圧動作をさせる制御手段を備えるマッサージ装置であって、
前記制御手段は、前記モミ玉駆動手段を作動して、前記一対の首用モミ玉を相対的に接近させて使用者の首を挟み付けた状態で、前記指圧用駆動手段を作動して前記一対の肩指圧手段に使用者の肩に対して指圧動作させることを特徴とするマッサージ装置。 - 相対的に接近離反動作可能に枕本体に取り付けられた一対の首用モミ玉と、前記一対の首用モミ玉を駆動するモミ玉駆動手段と、前記一対のモミ玉の左右両側に配設され且つ使用者の肩に対して進退動作可能に前記枕本体に装着された一対の肩指圧手段と、前記一対の肩指圧手段を駆動する指圧用駆動手段と、前記モミ玉駆動手段を作動して前記一対の首用モミ玉を相対的に接近離反動作させ、前記指圧用駆動手段を作動して前記一対の肩指圧手段に肩指圧動作をさせる制御手段を備える枕形マッサージ装置であって、
前記制御手段は、前記モミ玉駆動手段を作動して、前記一対の首用モミ玉を相対的に接近させて使用者の首を挟み付けた状態で、前記指圧用駆動手段を作動して前記一対の肩指圧手段に使用者の肩に対して指圧動作させることを特徴とする枕形マッサージ装置。 - 使用者の肩に対して進退動作可能に枕本体に装着された一対の肩指圧手段と、前記一対の肩指圧手段を駆動する指圧用駆動手段と、前記指圧用駆動手段を作動して前記一対の肩指圧手段に肩指圧動作をさせる制御手段を備える枕形マッサージ装置であって、
前記枕本体には少なくとも使用者の背中まで延設可能なシートが一体に設けられていることを特徴とする枕形マッサージ装置。
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JP2002303725A JP2004135891A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | マッサージ装置及び枕形マッサージ装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007151796A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Alinco Inc | 首肩マッサージ機 |
JP2012090675A (ja) * | 2010-10-25 | 2012-05-17 | Daito Denki Kogyo Kk | 椅子型マッサージ機、及び椅子型マッサージ機の制御方法 |
WO2019017703A1 (ko) * | 2017-07-20 | 2019-01-24 | 박길현 | 안마 기능을 갖는 베개 |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002303725A patent/JP2004135891A/ja active Pending
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