以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
本被監視者監視システムは、監視すべき(見守るべき)監視対象(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Obを検知して前記被監視者Obを複数の機器によって監視するものである。この被監視者監視システムの中央処理装置は、前記被監視者に関する監視情報を管理する装置であり、複数の端末装置のうちの或る端末装置から、前記監視情報にかかる前記被監視者の状況を、前記被監視者の状況を確認するための状況確認モードで確認中である旨を通知するための状況確認中通知通信信号を受信した場合に、前記複数の端末装置のうちの前記或る端末装置を除く他の端末装置に、前記監視情報にかかる前記状況確認モードの実行の禁止を指令する旨を通知するための状況確認機能禁止指令通信信号を送信する。好ましくは、この被監視者監視システムの中央処理装置は、前記複数の端末装置のいずれかから、前記監視情報にかかる前記被監視者に実際に対応する意思を受け付けた旨を通知するための対応通知通信信号を受信する前に、前記或る端末装置から、前記状況確認モードを終了した旨を通知するための状況確認解除通知通信信号を受信した場合に、前記他の端末装置へ、前記監視情報にかかる前記状況確認モードの実行の禁止を解除することを指令する旨を通知するための状況確認機能解除指令通信信号を送信するものである。この被監視者監視システムの端末装置は、前記監視情報を受信してから、前記監視情報にかかる前記被監視者に実際に対応する意思を受け付けるまでに、前記被監視者の状況を確認するための状況確認モードを含む複数の動作モードを持ち、前記受信した前記監視情報にかかる前記被監視者の状況を他の端末装置が前記状況確認モードで確認中である場合、前記受信した前記監視情報にかかる前記被監視者の状況確認モードの実行を禁止する。このような被監視者監視システムの端末装置は、好ましくは、自機または他の端末装置が前記監視情報にかかる前記被監視者に実際に対応する意思を受け付ける前に、前記受信した前記監視情報にかかる前記被監視者の状況の確認を前記他の端末装置が終了した場合、前記受信した前記監視情報にかかる前記被監視者の状況確認モードの実行の禁止を解除するものである。好ましくは、このような被監視者監視システムの端末装置は、前記受信した前記監視情報にかかる前記被監視者の状況を他の端末装置が前記状況確認モードで確認中である場合、前記受信した前記監視情報にかかる前記被監視者の状況を他の端末装置が確認中である旨を表す確認中情報を表示する。好ましくは、このような被監視者監視システムの端末装置は、前記他の端末装置が前記監視情報にかかる前記被監視者に実際に対応する意思を受け付けた場合に、前記監視情報の表示画面を消去する。好ましくは、被監視者監視システムの端末装置は、前記受信した前記監視情報にかかる前記被監視者の状況を前記状況確認モードで確認中である場合に、前記他の端末装置が前記受信した前記監視情報にかかる前記被監視者に実際に対応する意思を受け付けた場合、前記確認中の状況確認モードを強制終了する。
図1は、実施形態における被監視者監視システムの構成を示す図である。図2は、実施形態の被監視者監視システムにおける管理サーバユニットの構成を示す図である。図3は、実施形態の被監視者監視システムにおける携帯端末ユニットの構成を示す図である。図4は、実施形態の被監視者監視システムにおける各ユニットに記憶される監視情報テーブルおよび検知ユニット情報テーブルの各構成を示す図である。図4Aは、監視情報テーブルを示し、図4Bは、検知ユニット情報テーブルを示す。
このような被監視者監視システムMSは、例えば、図1に示すように、1または複数の検知ユニット(センサユニット)SU(SU−1〜SU−4)と、管理サーバユニットSVと、固定端末ユニットSPと、1または複数の携帯端末ユニットTA(TA−1、TA−2)とを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)、電話網およびデータ通信網等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWには、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジ、ルーターおよびクロスコネクト等の中継機が備えられても良い。図1に示す例では、これら複数の検知ユニットSU−1〜SU−4、管理サーバユニットSV、固定端末ユニットSPおよび複数の携帯端末ユニットTA−1、TA−2は、アクセスポイントAPを含む無線LAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。
被監視者監視システムMSは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視システムMSは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、被監視者監視システムMSは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーションST等の複数の部屋を備える介護施設の建物に配設されている。
検知ユニットSUは、ネットワークNWを介して他のユニットSV、SP、TAと通信する通信機能を備え、被監視者Obを撮像して画像を生成しこの生成した画像から被監視者Obを検知する機器である。より具体的には、検知ユニットSUは、例えば、ネットワークを介して他のユニットSV、SP、TAと通信するための通信インターフェース回路(例えばLANカード等)、マイクロ波を送受信して被監視者Obの体動(例えば呼吸動作等)によって生じた前記マイクロ波のドップラシフトを検出することで被監視者Obを検知するドップラシフト方式の体動センサ、被監視者Obを撮像して画像を生成する画像センサ、前記体動センサの出力(体動センサ出力)および前記画像センサの出力(画像)に基づいて被監視者Obの検知結果として被監視者Obの状態(状況)を判定するデータ処理回路、これらを制御する制御回路およびその周辺回路を備えて構成され、前記検知結果を管理サーバユニットSVへ送信する。検知ユニットSUは、所定の他のユニットSV、SP、TAに前記生成した画像(静止画および動画を含む)を送信する。さらに、本実施形態では、検知ユニットSUは、固定端末ユニットSPや携帯端末ユニットTA等に対してナースコールを通知するナースコール回路、および、固定端末ユニットSPや携帯端末ユニットTA等との間で音声通話を行う通話回路を備え、ナースコールおよび音声通話が可能となっている。図1には、一例として、4個の第1ないし第4検知ユニットSU−1〜SU−4が示されており、第1検知ユニットSU−1は、被監視者Obの一人であるAさんOb−1の居室RM−1(不図示)に配設され、第2検知ユニットSU−2は、被監視者Obの一人であるBさんOb−2の居室RM−2(不図示)に配設され、第3検知ユニットSU−3は、被監視者Obの一人であるCさんOb−3の居室RM−3(不図示)に配設され、そして、第4検知ユニットSU−4は、被監視者Obの一人であるDさんOb−4の居室RM−4(不図示)に配設されている。
固定端末ユニットSPは、ネットワークNWを介して他のユニットSU、SV、TAと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバユニットSVや携帯端末ユニットTAに与える所定の指示やデータを入力したり、検知ユニットSUで得られた検知結果や画像を表示したり等することによって、被監視者監視システムMSのユーザインターフェース(UI)として機能する機器である。このような固定端末ユニットSPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
管理サーバユニットSVは、ネットワークNWを介して他のユニットSU、SP、TAと通信する通信機能を備え、検知ユニットSUから被監視者Obに関する前記検知結果を受信して被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を管理する機器である。このような管理サーバユニットSVは、例えば、図2に示すように、サーバ制御処理部(SV制御処理部)11と、サーバ記憶部(SV記憶部)12と、サーバ通信インターフェース部(SV通信IF部)13とを備える。なお、管理サーバユニットSVは、中央処理装置の一例である。
SV通信IF部13は、SV制御処理部11に接続され、SV制御処理部11の制御に従って通信を行うための通信デバイスである。SV通信IF部13は、SV制御処理部11から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して他のユニットSU、SP、TAへ送信する。SV通信IF部13は、ネットワークNWを介して他のユニットSU、SP、TAから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSV制御処理部11が処理可能な形式のデータに変換してSV制御処理部11へ出力する。
SV記憶部12は、SV制御処理部11に接続され、SV制御処理部11の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、クライアント(本実施形態では固定端末ユニットSPおよび携帯端末ユニットTA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供するサーバプログラムや、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を処理する監視処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、被監視者Obに対する監視に関する監視情報、検知ユニットSUに関する検知ユニット情報、および、通信信号の通信履歴に関する通信ログ情報等の各データが含まれる。SV記憶部12は、例えばROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、SV記憶部12は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSV制御処理部11のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
SV記憶部12は、前記監視情報を記憶するサーバ監視情報記憶部(SV監視情報記憶部)121、前記検知ユニット情報を記憶するサーバ検知ユニット情報記憶部(SV検知ユニット情報記憶部)122および通信ログ情報を記憶する通信ログ情報記憶部123を機能的に備えている。
SV監視情報記憶部121は、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を記憶するものである。前記監視情報は、検知ユニットSU、固定端末ユニットSPおよび携帯端末ユニットTAから受信した、被監視者Obに関する情報であり、検知ユニットSUを特定し識別するための検知ユニット識別子(検知ID)、前記検知IDに対応付けられ前記検知IDを持つ前記検知ユニットSUで被監視者Obの状態として判定された判定結果を表す情報(判定結果情報;本実施形態では起床、離床、転倒転落、微体動異常を含む)、前記検知IDに対応付けられ前記検知IDを持つ前記検知ユニットSUで被監視者Obの状態を判定した時刻を表す情報(判定時刻情報)、前記検知IDに対応付けられ前記検知IDを持つ前記検知ユニットSUで被監視者Obの状態を判定した際に用いられた被監視者Obの静止画(複数の画像を用いて判定した場合にはそのうちの1つ(例えば最終の画像))、前記検知IDに対応付けられ前記検知IDを持つ前記検知ユニットSUの通信アドレス(例えばIPアドレス等)、前記検知IDに対応付けられ前記検知IDを持つ前記検知ユニットSUで監視されている被監視者Obの状況を携帯端末ユニットTAで確認中であるか否かを示す状況確認中情報、および、前記検知IDに対応付けられ前記検知IDを持つ前記検知ユニットSUで監視されている被監視者Obに対する例えば救命、看護、介護および介助等の対応を実行する意思が携帯端末ユニットTAに入力されたか否かを示す対応情報等を含む。なお、前記判定時刻に代え、前記判定結果および前記画像の通報を受けた通信信号の受信時刻が用いられても良い。
この監視情報は、本実施形態では、テーブル形式でSV監視情報記憶部121に記憶されている。この監視情報を登録する監視情報テーブルMTは、例えば、図4Aに示すように、前記検知IDを登録する検知IDフィールド4231と、検知IDフィールドに登録された検知IDに対応する検知ユニットSUにかかる前記判定結果情報を登録する判定結果フィールド4232と、検知IDフィールドに登録された検知IDに対応する検知ユニットSUにかかる前記判定時刻情報を登録する判定時刻フィールド4233と、検知IDフィールドに登録された検知IDに対応する検知ユニットSUにかかる前記静止画を登録する静止画フィールド4234と、ライブ動画の取得先として、検知IDフィールドに登録された検知IDに対応する検知ユニットSUの通信アドレス(例えばIPアドレス等)を登録する動画フィールド4235と、検知IDフィールドに登録された検知IDに対応する検知ユニットSUで監視されている被監視者Obに対する前記状況確認中情報を登録する状況確認中フィールド4236と、検知IDフィールドに登録された検知IDに対応する検知ユニットSUで監視されている被監視者Obに対する前記対応情報を登録する対応フィールド4237とを備え、後述の監視情報通信信号の受信ごとにレコードを備える。状況確認中フィールド4236には、前記状況確認中であるか否かを示す状況確認中情報として、被監視者Obの状況を確認している状況確認中である場合には、被監視者Obの状況を確認している携帯端末ユニットTAの携帯端末識別子が登録され、被監視者Obの状況を確認していない非状況確認中である場合には、そのことを意味するフラグ「0」が登録される。携帯端末識別子(携帯端末ID)は、携帯端末ユニットTAを特定し識別するための識別子である。対応フィールド4237には、前記対応の意思の入否を示す対応情報を示すフラグが登録されている。例えば、本実施形態では、対応フィールド4237には、前記対応の意思が携帯端末ユニットTAに入力されたことを意味するフラグ「1」、あるいは、前記対応の意思が携帯端末ユニットTAに入力されていないことを意味するフラグ「0」が登録される。なお、デフォルトでは、状況確認中フィールド4236には、前記非状況確認中であることを意味するフラグ「0」が登録され、対応フィールド4237には、前記対応の意思の非入力を意味するフラグ「0」が登録される。静止画フィールド4234には、例えば、静止画の画像データが登録されて良く、また例えば、静止画の画像データのファイル名が登録されて良い。この図4Aに示す例では、第1番目のレコードにおいて、検知IDフィールド4231、判定結果フィールド4232、判定時刻フィールド4233、静止画フィールド4234、動画フィールド4235、状況確認中フィールド4236および対応フィールド4237それぞれには、「SU−1」、「起床」、「06:32」、「SP1」、「**.**.**.**」(**は整数値)、「0」および「0」が登録されている。
なお、図4Aに示す例では、監視情報テーブルMTは、動画フィールド4235を備えたが、検知IDと、ライブ動画の取得先として、検知ユニットSUの通信アドレスとの対応関係を示すテーブルが監視情報テーブルMTとは別途に用意されてSV監視情報記憶部121に記憶され、図4Aに示す監視情報テーブルMTから、動画フィールド4235が省略されても良い。
SV検知ユニット情報記憶部122は、検知ユニットSUに関する前記検知ユニット情報を記憶するものである。前記検知ユニット情報は、検知ユニットSUにおける配設場所、および、前記検知ユニットSUで監視される被監視者名を含む。この検知ユニット情報は、本実施形態では、テーブル形式で検知ユニット情報記憶部423に記憶されている。この検知ユニット情報を登録する検知ユニット情報テーブルDTは、例えば、図4Bに示すように、検知IDを登録する検知IDフィールド4241と、前記検知IDに対応付けられ前記検知IDを持つ前記検知ユニットSUの配設場所を登録する配設場所フィールド4242と、前記検知IDに対応付けられ前記検知IDを持つ前記検知ユニットSUで監視される被監視者Obの名前を登録する被監視者名フィールド4243とを備え、検知IDごとにレコードを備える。この図4Bに示す例では、第1番目のレコードにおいて、検知IDフィールド4241、配設場所フィールド4242および被監視者名フィールド4243それぞれには、「SU−1」、「101」および「K川M子」が登録されている。
通信ログ情報記憶部123は、通信信号の通信履歴に関する前記通信ログ情報を記憶するものである。前記通信ログ情報は、通信信号を受信した時刻を示す受信時刻情報、前記通信信号の種別を示す通信信号種別情報、前記通信信号の送信元を示す送信元情報、通信信号を送信した時刻を示す送信時刻情報、前記通信信号の種別を示す通信信号種別情報、および、前記通信信号の送信先を示す送信先情報を含む。通信信号を受信した場合には、前記受信時刻情報、通信信号種別情報および送信元情報が互いに対応付けられて通信ログ情報記憶部123に記憶され、通信信号を送信した場合には、前記送信時刻情報、通信信号種別情報および送信先情報が互いに対応付けられて通信ログ情報記憶部123に記憶される。
SV制御処理部11は、管理サーバユニットSVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、検知ユニットSUから被監視者Obに関する前記検知結果を受信して被監視者Obの前記監視情報を管理する回路である。SV制御処理部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部11には、制御処理プログラムが実行されることによって、サーバ制御部(SV制御部)111およびサーバ監視処理部(SV監視処理部)112を機能的に備える。
SV制御部111は、管理サーバユニットSVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、管理サーバユニットSVの全体制御を司るものである。
SV監視処理部112は、前記監視情報を管理するものである。より具体的には、例えば、本実施形態では、SV監視処理部112は、検知ユニットSUから後述の監視情報通信信号をSV通信IF部13で受信すると、この受信した監視情報通信信号に収容されている各情報を監視情報テーブルMTに登録することでSV監視情報記憶部121に記憶し、前記監視情報通信信号に必要な修正を後述のように加えて固定端末ユニットSPおよび各携帯端末ユニットにSV通信IF部13で送信する。SV監視処理部112は、複数の携帯端末ユニットTAのうちの或る携帯端末ユニットTAから、前記監視情報にかかる前記被監視者Obの状況を確認中である旨を通知するための状況確認中通知通信信号をSV通信IF部13で受信した場合に、複数の携帯端末ユニットTAのうちの前記或る携帯端末ユニットTAを除く他の携帯端末ユニットTAおよび固定端末ユニットSPに、前記監視情報にかかる前記被監視者Obの状況の確認を禁止する指令を通知するための状況確認機能禁止指令通信信号をSV通信IF部13で送信する。SV監視処理部112は、複数の携帯端末ユニットTAのいずれかから、前記監視情報にかかる前記被監視者Obに実際に対応する意思を受け付けた旨を通知するための対応通知通信信号をSV通信IF部13で受信する前に、前記或る携帯端末ユニットTAから、前記状況確認の終了した旨を通知するための状況確認解除通知通信信号をSV通信IF部13で受信した場合に、前記他の携帯端末ユニットTAおよび固定端末ユニットSPへ、前記監視情報にかかる前記禁止を解除することを指令する旨を通知するための状況確認機能解除指令通信信号をSV通信IF部13で送信する。SV監視処理部112は、複数の携帯端末ユニットTAのいずれかから、前記対応通知通信信号をSV通信IF部13で受信した場合に、前記監視情報にかかる前記被監視者Obの実際の前記対応が不要になった旨を通知するための対応不要通知通信信号をSV通信IF部13で前記他の携帯端末ユニットTAおよび固定端末ユニットSPへ送信する。そして、SV監視処理部112は、これら上述の各通信信号の送受信の際に、各通信信号に関する各通信ログ情報を通信ログ情報記憶部123に記憶する。これら各通信信号の送受信において、SV監視処理部112は、必要に応じて、監視情報テーブルMTにおける状況確認中フィールド4236や対応フィールド4237を書き換えて更新する。
なお、管理サーバユニットSVは、図2に破線で示すように、必要に応じて、さらに、SV制御処理部11に接続され例えば各種コマンドや各種データ等を入力するサーバ入力部(SV入力部)14、SV入力部14で入力された各種コマンドや各種データおよび被監視者Obに対する監視に関する情報等を出力するサーバ出力部(SV出力部)15、および、外部機器との間でデータの入出力を行うサーバインターフェース部(SVIF部)16等を備えても良い。
このような管理サーバユニットSVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
次に、携帯端末ユニットTAについて説明する。携帯端末ユニットTAは、ネットワークNWを介して他のユニットSV、SP、SUと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバユニットSVや検知ユニットSUに与える所定の指示やデータを入力したり、管理サーバユニットSVからの通知によって検知ユニットSUで得られた前記検知結果や画像を表示したり等することによって、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を受け付けて表示する機器である。なお、携帯端末ユニットTAは、端末装置の一例である。
このような携帯端末ユニットTAは、本実施形態では、例えば、図3に示すように、端末制御処理部(TA制御処理部)41と、端末記憶部(TA記憶部)42と、端末通信インターフェース部(TA通信IF部)43と、端末音入出力部(TA音入出力部)44と、端末入力部(TA入力部)45と、端末表示部(TA表示部)46と、端末インターフェース部(TAIF部)47とを備える。
TA音入出力部44は、TA制御処理部41に接続され、外部の音を取得して携帯端末ユニットTAに入力するためのデバイスであって、TA制御処理部41の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するためのデバイスである。TA音入出力部44は、例えば、音の音響振動を電気信号に変換するマイクロホン等と、音の電気信号を音の音響振動に変換するスピーカ等とを備えて構成される。TA音入出力部44は、外部の音を表す電気信号をTA制御処理部44へ出力し、また、TA制御処理部44から入力された電気信号を音の音響振動に変換して出力する。
TA入力部45は、TA制御処理部41に接続され、例えば、所定の操作を受け付け、携帯端末ユニットTAに入力するデバイスであり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。前記所定の操作には、例えば、ログインするためのIDの入力操作や、前記検知結果および前記画像を通報された被監視者Obに対する例えば看護等の前記対応を実行するか否かの入力操作等の監視する上で必要な各種操作等が含まれる。TA表示部46は、TA制御処理部41に接続され、TA制御処理部41の制御に従って、TA入力部45から入力された所定の操作内容、および、被監視者監視システムMSによって監視されている被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報(例えば判定された被監視者Obの状態や画像等)等を表示するデバイスであり、例えばLCDおよび有機ELディスプレイ等の表示装置である。そして、本実施形態では、TA入力部45およびTA表示部46からタッチパネルが構成されている。この場合において、TA入力部45は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力デバイスである。このタッチパネルでは、TA表示部46の表示面上に位置入力デバイスが設けられ、TA表示部46に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、例えば看護師や介護士等のユーザ(監視者)が、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、位置入力デバイスによってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として携帯端末ユニットTAに入力される。
TAIF部47は、TA制御処理部41に接続され、TA制御処理部41の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行うデバイスであり、例えば、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA(Infrared Data Asscoiation)規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB(Universal Serial Bus)規格を用いたインターフェース回路等である。
TA通信IF部43は、SV通信IF部13と同様に、TA制御処理部41に接続され、TA制御処理部41の制御に従って通信を行うための通信デバイスである。TA通信IF部43は、TA制御処理部41から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して他のユニットSU、SV、SPへ送信する。TA通信IF部43は、ネットワークNWを介して他のユニットSU、SV、SPから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをTA制御処理部41が処理可能な形式のデータに変換してTA制御処理部41へ出力する。
TA記憶部42は、SV記憶部12と同様に、TA制御処理部41に接続され、TA制御処理部41の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を処理する監視処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記監視処理プログラムには、例えば、前記監視情報の表示に関する動作を処理する表示処理プログラムや、前記被監視者Obの状況の確認に関する動作を処理する状況確認処理プログラムや、被監視者Obに対する例えば看護等の前記対応に関する動作を処理する対応関連処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータでは、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報、および、検知ユニットSUに関する検知ユニット情報等の各データが含まれる。TA記憶部42は、例えばROMやEEPROM等を備える。TA記憶部42は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるTA制御処理部41のワーキングメモリとなるRAM等を含む。そして、TA記憶部42は、機能的に、表示画面記憶部421、端末監視情報記憶部(TA監視情報記憶部)422および端末検知ユニット情報記憶部(TA検知ユニット情報記憶)423を備えている。
表示画面記憶部421は、TA制御処理部41における後述の表示処理部4121の制御に従って、TA表示部46に表示するための画像を記憶するものであり、例えばVRAM(ビデオメモリ)等である。表示画面記憶部421に記憶されるプレーンサイズは、通常、TA表示部46の画面表示領域のサイズと同等であるが、複数の監視情報通信信号が受信されると、1つの監視情報通信信号に収容された監視情報を表示する監視情報画面は、前記通常のプレーンサイズで形成され、前記複数の監視情報通信信号それぞれに対応する複数の監視情報画面は、互いに時系列に連結されてプレーンに形成されるので、この複数の監視情報通信信号が受信された場合のプレーンサイズは、複数の監視情報画面の個数に応じたサイズとなる。このプレーンに形成された複数の監視情報画面のうち、TA表示部46の画面表示領域のサイズに応じた部分だけが、表示処理部4121によって、TA入力部45で受け付けた入力操作に応じてTA表示部46に表示される。
TA監視情報記憶部422は、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を記憶するものである。TA監視情報記憶部422は、SV監視情報記憶部121と同様に、図4Aを用いて上述した監視情報テーブルMTに前記監視情報を登録することで、前記監視情報を記憶する。
TA検知ユニット情報記憶部423は、検知ユニットSUに関する前記検知ユニット情報を記憶するものである。TA検知ユニット情報記憶部423は、SV検知ユニット情報記憶部122と同様に、図4Bを用いて上述した検知ユニット情報テーブルDTに前記検知ユニット情報を登録することで、前記検知ユニット情報を記憶する。
TA制御処理部41は、携帯端末ユニットTAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、前記被監視者Obの状況を確認するための状況確認モードを含む複数の動作モードで、被監視者Obに対する監視に関する監視情報を処理するための回路である。TA制御処理部41は、SV制御処理部11と同様に、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部41は、制御処理プログラムが実行されることによって、端末制御部(TA制御部)411および端末監視処理部(TA監視処理部)412を機能的に備え、TA監視処理部412は、表示処理部4121、状況確認処理部4122および対応関連処理部4123を機能的に備える。
TA制御部411は、携帯端末ユニットTAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末ユニットTAの全体制御を司るものである。
TA監視処理部412は、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を処理するものである。より具体的には、TA監視処理部412は、前記監視情報通信信号をTA通信IF部43で受信した場合に、この受信した監視情報通信信号に収容された被監視者Obの前記監視情報を監視情報テーブルMTに登録することで前記監視情報をTA監視情報記憶部422に記憶する。
表示処理部4121は、前記監視情報の表示に関する動作を処理するものである。より具体的には、表示処理部4121は、例えば、前記監視情報通信信号をTA通信IF部43で受信した場合に、この受信した監視情報通信信号に収容された被監視者Obの前記監視情報を表示する監視情報画面52を表示画面記憶部421に形成してTA表示部46に表示する。表示処理部4121は、前記状況確認機能禁止指令通信信号をTA通信IF部43で受信した場合に、この受信した前記状況確認機能禁止指令通信信号で指定された被監視者Obの状況を他の携帯端末ユニットTAが確認中である旨を表す確認中情報をTA表示部46に表示する。前記確認中情報は、例えば、後述するように、他機状況確認中画面54における状況確認中メイン領域541に表示される(後述の図12参照)。
状況確認処理部4122は、前記被監視者Obの状況の確認に関する動作を処理するものである。より具体的には、状況確認処理部4122は、例えば、前記状況確認機能禁止指令通信信号をTA通信IF部43で受信した場合に、この受信した状況確認機能禁止指令通信信号で指定された被監視者Obの状況を確認する動作を禁止する。状況確認処理部4122は、自機のTA入力部45から、前記受信した状況確認機能禁止指令通信信号で指定された被監視者Obに実際に対応する意思を受け付ける前に、または、前記受信した状況確認機能禁止指令通信信号で指定された被監視者Obに実際に対応する意思を他の携帯端末ユニットTAで受け付けた旨を通知するための前記対応不要通知通信信号をTA通信IF部43で受信する前に、前記受信した状況確認機能禁止指令通信信号で指令された前記禁止を解除することを指令する旨を通知するための前記状況確認機能解除指令通信信号をTA通信IF部43で受信した場合に、前記受信した状況確認機能禁止指令通信信号で指令された前記禁止を解除する。そして、この前記状況確認機能解除指令通信信号をTA通信IF部43で受信した場合に、表示処理部4121は、前記監視情報を状況確認可能な状態でTA表示部46に表示する。状況確認処理部4122は、被監視者Obの状況を確認するための入力操作、例えば後述の「話す」ボタン525の入力操作や「LIVEを見る」ボタン526の入力操作を受け付けると、被監視者Obの状況を確認中である旨を通知するための状況確認中通知通信信号をTA通信IF部43で管理サーバユニットSVへ送信する。状況確認処理部4122は、被監視者Obの状況の確認が終了した場合に、前記状況確認の終了した旨を通知するための状況確認解除通知通信信号をTA通信IF部43で管理サーバユニットSVへ送信する。これら各通信信号の送受信において、状況確認処理部4122は、必要に応じて、監視情報テーブルMTにおける状況確認中フィールド4236や対応フィールド4237を書き換えて更新する。
対応関連処理部4123は、被監視者Obに対する例えば看護等の前記対応に関する動作を処理するものである。より具体的には、例えば、対応関連処理部4123は、被監視者Obに実際に対応する意思を入力するための入力操作、例えば後述の「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると、前記被監視者Obに実際に対応する意思を受け付けた旨を通知するための対応通知通信信号をTA通信IF部43で管理サーバユニットSVへ送信する。対応関連処理部4123は、状況確認処理部4122が被監視者Obの状況を確認する動作の実行中である場合であって、前記対応不要通知通信信号をTA通信IF部43で受信した場合に、状況の確認中の被監視者Obが前記対応不要通知通信信号で指定された者であるときは、前記実行中の状況確認処理部4122の動作を強制終了する。対応関連処理部4123は、前記対応通知通信信号を送信した場合に、前記対応通知通信信号に収容された検知IDにかかる監視情報画面を表示画面記憶部421から削除(消去)する。対応関連処理部4123は、前記対応不要通知通信信号を受信した場合に、前記対応不要通知通信信号に収容された検知IDにかかる監視情報画面を表示画面記憶部421から削除(消去)する。これら各通信信号の送受信において、対応関連処理部4123は、必要に応じて、監視情報テーブルMTにおける状況確認中フィールド4236や対応フィールド4237を書き換えて更新する。
このような携帯端末ユニットTAは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
次に、本実施形態の動作について説明する。このような構成の被監視者監視システムMSでは、各ユニットSU、SV、SP、TAは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。管理サーバユニットSVでは、その制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部11には、SV制御部111およびSV監視処理部112が機能的に構成され、携帯端末ユニットTAでは、その制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部41には、TA制御部411およびTA監視処理部412が機能的に構成され、TA監視処理部412には、表示処理部4121、状況確認処理部4122および対応関連処理部4123が機能的に構成される。
そして、上記構成の被監視者監視システムMSは、大略、次の動作によって、各被監視者Obそれぞれを監視している。検知ユニットSUは、所定のサンプリング周期で前記体動センサの出力および前記画像センサの出力をサンプリングし、このサンプリングした前記体動センサの出力および前記画像センサの出力に基づいて被監視者Obの状態(状況)を判定し、この判定の結果、被監視者Obが予め設定された状態(例えば、本実施形態では、起床、離床、転倒転落および微体動異常等)であると判定すると、自機の検知ID、被監視者Obの状態として判定された判定結果を表す判定結果情報、その判定時刻を表す判定時刻情報、その判定の際に用いられた被監視者Obの静止画(複数の画像を用いて判定した場合にはそのうちの1つ(例えば最終の画像))の画像データ、および、動画像をダウンロードする通信先として自機の通信アドレス(例えばIPアドレス)等を収容した通信信号(監視情報通信信号)をネットワークNWを介して管理サーバユニットSVへ送信する。前記自機の通信アドレスは、ヘッダに収容された送信元の通信アドレスが兼用されても良い。検知ユニットSUは、公知技術によって被監視者Obの状態(状況)を判定できる。例えば、検知ユニットSUは、前記体動センサによって被監視者Obの呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検出し、その胸部の体動における周期の乱れや予め設定された閾値以下である前記胸部の体動における振幅を検知すると、前記微体動異常であると判定する。また例えば、検知ユニットSUは、前記画像センサによって被監視者Obの画像を取得し、この取得した画像から被監視者Obの人物領域を検出し、この検出した人物領域の縦横比から被監視者Obの姿勢(例えば立位、座位および横臥等)を判定し、この検出した人物領域の位置を検出し、これら判定、検出した被監視者Obの姿勢および位置に基づいて前記起床、離床および転倒転落の別を判定する。
管理サーバユニットSVは、前記監視情報通信信号をネットワークNWを介して検知ユニットSUから受信すると、この監視情報通信信号に収容された検知ID、判定結果情報、判定時刻情報、静止画の画像データおよび動画像を得るための通信アドレスを、監視情報テーブルMTに登録することで、これらを互いに対応付けてSV監視情報記憶部121に記憶(記録)する。なお、監視情報テーブルMTに前記各情報を登録する際に、SV監視処理部112は、その状況確認中フィールド4236および対応フィールド4237それぞれにはデフォルトのフラグ「0」を登録する。そして、管理サーバユニットSVは、この監視情報通信信号を固定端末ユニットSPおよび携帯端末ユニットTAに向け例えばブロードキャストやマルチキャストの同報通信で送信する。これによって被監視者Obの状態(状況)が報知される。なお、送信元の通信アドレスが動画を得るための通信アドレスとして兼用されている場合には、管理サーバユニットSVによる監視情報通信信号の転送によって送信元の通信アドレスは、管理サーバユニットSVの通信アドレスとなるので、管理サーバユニットSVは、ヘッダに収容されている送信元の検知ユニットSUの通信アドレスを、監視情報通信信号のペイロードに収容してから前記監視情報通信信号を同報通信する。なお、管理サーバユニットSVは、前記監視情報通信信号を、前記監視情報通信信号を送信した検知ユニットSUに予め対応付けたれた携帯端末ユニットTAにユニキャストで送信しても良い。
固定端末ユニットSPおよび携帯端末ユニットTAは、前記監視情報通信信号をネットワークNWを介して管理サーバユニットSVから受信すると、この監視情報通信信号に収容された被監視者Obの監視に関する前記監視情報を表示する。携帯端末ユニットTAによるこの監視情報を表示する動作については、以下で詳述する。このような動作によって、被監視者監視システムMSは、各検知ユニットSU、管理サーバユニットSV、固定端末ユニットSPおよび携帯端末ユニットTAによって、大略、各被監視者Obを検知して各被監視者Obを監視している。
次に、被監視者監視システムMSにおける、被監視者Obの監視に関する前記監視情報を表示する動作およびそれに関連する動作について、説明する。図5は、前記携帯端末ユニットにおける、監視情報の通知に関する動作を示すフローチャートである。図6は、前記携帯端末ユニットに表示される待受け表示画面の一例を示す図である。図7は、被監視者の起床の通知を受けた、前記携帯端末ユニットに表示される監視情報画面の一例を示す図である。図8は、前記携帯端末ユニットに全画面表示で表示される監視情報画面の一例を示す図である。図9は、前記携帯端末ユニットにおける、監視情報の通知に関する状態遷移を説明するための図である。
図5において、携帯端末ユニットTAは、電源が投入されて起動し、例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)によるログイン操作を受け付けると、TA監視処理部412によって、自機宛の通信信号を待ち受ける待受け画面をTA表示部46に表示する(S11)。この待受け画面51は、例えば、図6に示すように、メニューバーを表示するメニューバー領域511と、待ち受け中であることを表すメッセージ(例えば「通知はありません」)およびアイコンを表示する待受けメイン領域512と、現在時刻を表示する時刻領域513と、今日の年月日曜日を表示する年月日曜日領域514と、今、当該携帯端末ユニットTAにログインしているユーザ名を表示するユーザ名領域515とを備える。
次に、携帯端末ユニットTAは、TA制御部411によって、TA通信IF部43で通信信号を受信したか否かを判断する(S12)。この判断の結果、通信信号を受信していない場合(No)には、携帯端末ユニットTAは、処理をS11に戻し、前記判断の結果、通信信号を受信している場合(Yes)には、携帯端末ユニットTAは、次の処理S13を実行する。
この処理S13では、通信信号を受信すると、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部412によって、この受信した通信信号が監視情報通信信号であるか否かを判定する。この判定の結果、前記受信した通信信号が監視情報通信信号ではない場合(No)には、携帯端末ユニットTAは、TA制御処理部41によって、前記受信した通信信号に応じた適宜な処理を実行し(S21)、処理を処理S12に戻す。なお、前記受信した通信信号に応じた適宜な処理は、一例として、図11を用いて後述する。一方、前記判定の結果、前記受信した通信信号が監視情報通信信号である場合(Yes)には、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部412によって、前記受信した監視情報通信信号に収容されている検知ID、判定結果情報、判定時刻情報、静止画の画像データおよび動画像を得るための通信アドレスを、監視情報テーブルMTに登録することで、これらを互いに対応付けてTA監視情報記憶部422に記憶し(S14)、処理S15を実行する。なお、監視情報テーブルMTに前記各情報を登録する際に、TA監視処理部412は、その状況確認中フィールド4236および対応フィールド4237それぞれにはデフォルトのフラグ「0」を登録する。
処理S15では、携帯端末ユニットTAは、表示処理部4121によって、前記受信した監視情報通信信号に収容されている検知IDと同じ検知IDを収容した監視情報通信信号を、前記受信した監視情報通信信号より前に(過去に)既に受信し、この既に受信した監視情報通信信号の監視情報画面が表示のために作成されている否かを判定する。より具体的には、表示処理部4121は、前記受信した監視情報通信信号に収容されている検知IDと同じ検知IDが、対応フィールド4237にフラグ「0」を登録するレコードの検知IDフィールド4231に登録されているか否かを判定することによって、前記既に受信し、この既に受信した監視情報通信信号の監視情報画面が表示のために作成されている否かを判定する。この判定の結果、前記受信した監視情報通信信号に収容されている検知IDと同じ検知IDが、対応フィールド4237にフラグ「0」を登録するレコードの検知IDフィールド4231に登録されていない場合、同じ検知IDの監視情報通信信号を既に受信していないと判定し(No)、携帯端末ユニットTAは、処理S16を実行し、一方、前記判定の結果、前記受信した監視情報通信信号に収容されている検知IDと同じ検知IDが、対応フィールド4237にフラグ「0」を登録するレコードの検知IDフィールド4231に登録されている場合、同じ検知IDの監視情報通信信号を既に受信していると判定し(Yes)、携帯端末ユニットTAは、処理S17を実行する。
この処理S16では、携帯端末ユニットTAは、表示処理部4121によって、前記受信した監視情報通信信号に収容されている各情報(各データ)に従った監視情報画面を新たに表示画面記憶部421に形成し、この形成した監視情報画面をTA表示部46に表示する。
この監視情報画面は、被監視者Obの監視に関する前記監視情報を表示するための画面である。前記監視情報画面52(52a)は、例えば、図7に示すように、メニューバー領域511と、検知IDの検知ユニットSUの配設場所および前記検知IDの前記検知ユニットSUによって監視される被監視者Obの名前を表示する被監視者名領域521と、判定時刻(または受信時刻)からの経過時間および判定結果を象徴的に表すアイコンを表示するアイコン領域522と、前記検知IDの前記検知ユニットSUによって撮像された画像(ここでは静止画)を表示する画像領域523aと、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525と、「LIVEを見る」ボタン526とを備える。「対応する」ボタン524は、前記検知IDの前記検知ユニットSUによって監視される被監視者Obに対する例えば看護等の前記対応を実行する意思が当該携帯端末ユニットTAのユーザにあることを当該携帯端末ユニットTAに入力するためのボタンであって、前記意思が入力されたことを固定端末ユニットSPおよび他の携帯端末ユニットTAに報知させる指示を、当該携帯端末ユニットに入力するためのボタンである。「話す」ボタン525は、前記検知IDの前記検知ユニットSUと当該携帯端末ユニットTAとをネットワークNWを介して通話可能に接続する指示を入力するためのボタンである。「LIVEを見る」ボタン526は、前記検知IDの前記検知ユニットSUによって撮像される動画を表示させる指示を入力するためのボタンである。
前記受信した監視情報通信信号に収容されている各情報に従った監視情報画面52aを作成するために、表示処理部4121は、前記受信した監視情報通信信号に収容されている検知IDに対応する配設場所および被監視者名をTA検知ユニット情報記憶部423から前記検知IDを検索キーとして検索し、前記受信した監視情報通信信号に収容されている判定時刻からの経過時間を求め、前記受信した監視情報通信信号に収容されている判定結果に対応するアイコンをTA記憶部42から前記判定結果を検索キーとして検索する。なお、各判定結果に対応する各アイコンは、各判定結果に対応付けられてTA記憶部42に予め記憶される。そして、表示処理部4121は、メニューバーをメニューバー領域511に表示し、前記検索した配設場所および被監視者名を被監視者名領域521に表示し、前記求めた経過時間および前記検索したアイコンをアイコン領域522に表示し、前記受信した監視情報通信信号に収容されている画像(静止画)を画像領域523aに表示し、「対応する」ボタン524、「話す」ボタン525、および、「LIVEを見る」ボタン526を表示することで監視情報画面52aを作成する。そして、表示処理部4121は、この新たに作成した監視情報画面52aをTA表示部46に表示する。
なお、携帯端末ユニットTAは、TA制御処理部41によって、TA入力部45およびTA表示部46を備えて成るタッチパネルで前記入力操作として「タップ」を受け付けると、画像領域523aを全画面表示の画像領域523bに代えた監視情報画面52bをTA表示部46に表示するように、構成されても良い。この監視情報画面52bは、例えば、図8に示すように、メニューバー領域511と、被監視者名領域521と、前記検知IDの前記検知ユニットSUによって撮像された画像(ここでは静止画)を、メニューバー領域511および被監視者名領域521を除いた残余の領域全面で表示する全画面表示の画像領域523bとを備える。この全画面表示によって、監視者(ユーザ)は、被監視者Obの様子をより詳細に認識することができる。
図5に戻って、処理S17では、携帯端末ユニットTAは、表示処理部4121によって、前記受信した監視情報通信信号に収容されている各情報(各データ)に従って監視情報画面52aを更新し、この更新した監視情報画面をTA表示部46に表示する。
前記受信した監視情報通信信号に収容されている各情報に従って監視情報画面52を更新するために、表示処理部4121は、前記受信した監視情報通信信号に収容されている判定時刻からの経過時間を求め、前記受信した監視情報通信信号に収容されている判定結果に対応するアイコンをTA記憶部42から前記判定結果を検索キーとして検索する。そして、表示処理部4121は、既に表示されている監視情報画面52に対し、前記求めた経過時間および前記検索したアイコンをアイコン領域522に表示し、前記受信した監視情報通信信号に収容されている画像(静止画)を画像領域523aに表示することで監視情報画面52を更新する。ここで、アイコン領域522には、既に受信していた監視情報通信信号に収容された判定結果に応じてアイコンが表示されているので、今般の前記検索したアイコンは、この既に表示されているアイコンに対して時系列に並べられてアイコン領域522に表示される。例えば、被監視者Obの判定結果「起床」が報知された後に、その判定結果「離床」が報知された場合、図7に示す、被監視者Obの判定結果「起床」を表すアイコンがアイコン領域522に表示されている監視情報画面52aは、被監視者Obの判定結果「離床」を表すアイコンが前記判定結果「起床」を表すアイコンに対する紙面左隣に並べてアイコン領域522に表示されて更新される。そして、表示処理部4121は、この更新した監視情報画面52aをTA表示部46に表示する。
処理S16の次に、または、処理S17の次に、携帯端末ユニットTAは、TA制御処理部41によって、TA入力部45およびTA表示部46を備えて成るタッチパネルで入力操作を受け付けたか否かを判定する(S18)。この判定の結果、入力操作を受け付けていない場合(No)には、携帯端末ユニットTAは、処理を処理S18に戻し、一方、前記判定の結果、入力操作を受け付けている場合には、携帯端末ユニットTAは、次の処理S19を実行する。
この処理S19では、携帯端末ユニットTAは、TA制御処理部41によって、入力操作の内容に応じた適宜な処理を実行し、この前記監視情報の表示動作を終了する。
この入力操作の内容に応じた適宜な処理の一例について、図9を用いてさらに説明する。携帯端末ユニットTAは、前記被監視者Obの状況を確認するための状況確認モードを含む複数の動作モードを持ち、所定の通信信号の受信や入力操作の受付によって各モード間を遷移する。より具体的には、本実施形態では、複数の動作モードは、待ち受けモード、静止画表示モード、LIVE映像表示モードおよび声かけモードを備えて成り、これら各モードは、図9に示すように、所定の通信信号の受信や入力操作の受付によって遷移する。
待ち受けモードは、上述の待受け画面51をTA表示部46に表示する動作モードであり、上述の処理S11ないし処理S13に相当する。この待ち受けモードでは、監視情報通信信号をTA通信IF部43で受信すると、待ち受けモードから静止画表示モードへ遷移する(C1)。
静止画表示モードは、上述の監視情報画面52aをTA表示部46に表示する動作モードであり、上述の処理S14ないし処理S18に相当する。この静止画表示モードでは、「LIVEを見る」ボタン526の入力操作を受け付けると、静止画表示モードからLIVE映像表示モードへ遷移する(C2)。「話す」ボタン525の入力操作を受け付けると、静止画表示モードから声かけモードへ遷移する(C4)。「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると、TA表示部46に表示している監視情報画面52aの他に監視情報画面52aがある場合には、静止画表示モードが維持され、TA表示部46に表示している監視情報画面52aの他に監視情報画面52aがない場合には、静止画表示モードから待ち受けモードへ遷移する(C6−1)。
LIVE映像表示モードは、検知ユニットSUによって撮像された動画をTA表示部46に表示する動作モードであり、状況確認モードの一例に相当する。上述の処理S18で、携帯端末ユニットTAは、「LIVEを見る」ボタン526の入力操作を受け付けると、TA制御処理部41によって、LIVE映像表示モードに遷移し、上述の処理S19の一例として、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部412の表示処理部4121および状況確認処理部4122によって、現在、TA表示部46に表示している被監視者Obを監視する検知ユニットSUと、ネットワークNWを介して動画のダウンロード可能に接続され、例えばストリーミング再生によって、監視情報画面52cの画像領域523a(あるいは、前記「タップ」によって切り替わった画像領域523b)には、被監視者Obの動画が表示される(C2)。このLIVE映像が表示される監視情報画面52cには、「LIVEを見る」ボタン526に代え、「LIVE終了」ボタン527が設けられる。「LIVE終了」ボタン527は、LIVE映像表示モードの終了の指示を入力するためのボタンである。そして、携帯端末ユニットTAは、状況確認処理部4122によって、被監視者Obの状況を確認中である旨を通知するための状況確認中通知通信信号を管理サーバユニットSVへ送信する。この状況確認中通知通信信号には、被監視者Obの状況を確認中である旨を表す状況確認中情報、被監視者Obの状況を確認している携帯端末ユニットTAを示す情報としての自機の携帯端末ID、および、状況を確認している被監視者Obを検知(撮像)している検知ユニットSUの検知IDが収容される。なお、この状況確認中通知通信信号には、LIVE映像によって被監視者Obの状況を確認している旨を表す情報(LIVE映像確認中情報)が収容されても良い。
LIVE映像表示モードでは、携帯端末ユニットTAは、「LIVE終了」ボタン527の入力操作を受け付けると、TA監視処理部412の表示処理部4121および状況確認処理部4122によって、LIVE映像表示モードを終了して、静止画表示モードに遷移し(戻り)、状況確認処理部4122によって、前記状況確認の終了した旨を通知するための状況確認解除通知通信信号を管理サーバユニットSVへ送信する(C3)。この状況確認解除通知通信信号には、被監視者Obの状況確認を終了した旨を表す状況確認終了情報、被監視者Obの状況確認を終了した携帯端末ユニットTAを示す情報としての自機の携帯端末ID、および、状況確認の終了した被監視者Obを検知(撮像)している検知ユニットSUの検知IDが収容される。
LIVE映像表示モードでは、携帯端末ユニットTAは、「話す」ボタン525の入力操作を受け付けると、TA監視処理部412の表示処理部4121および状況確認処理部4122によって、LIVE映像表示モードを終了して、声かけモードに遷移する(C7)。携帯端末ユニットTAは、「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると、TA監視処理部412によって、TA表示部46に表示している監視情報画面52aの他に監視情報画面52aがある場合には、静止画表示モードが維持され、TA表示部46に表示している監視情報画面52aの他に監視情報画面52aがない場合には、LIVE映像表示モードから待ち受けモードへ遷移する(C6−2)。
声かけモードは、検知ユニットSUによって検知されている被監視者Obに声をかける、あるいは、通話する動作モードであり、状況確認モードの他の一例に相当する。上述の処理S18で、携帯端末ユニットTAは、「話す」ボタン525の入力操作を受け付けると、TA制御処理部41によって、声かけモードに遷移し、上述の処理S19の一例として、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部412の表示処理部4121および状況確認処理部4122によって、現在、TA表示部46に表示している被監視者Obを検知する検知ユニットSUと、ネットワークNWを介して通話可能に接続され(C4)、当該携帯端末ユニットTAのユーザ(監視者)は、前記検知ユニットSUによって検知されている被監視者Obと通話可能となる。この声かけモードの声かけ画面53は、メニューバー領域511と、被監視者名領域521と、アイコン領域522と、通話可能であることを表すメッセージ(例えば「通話中です」)およびアイコンを表示する声かけメイン領域531と、「対応する」ボタン524と、「終了」ボタン528とを備える。「終了」ボタン528は、声かけモードの終了の指示を入力するためのボタンである。そして、携帯端末ユニットTAは、状況確認処理部4122によって、被監視者Obの状況を確認中である旨を通知するための状況確認中通知通信信号を管理サーバユニットSVへ送信する。この状況確認中通知通信信号には、被監視者Obの状況を確認中である旨を表す状況確認中情報、被監視者Obの状況を確認している携帯端末ユニットTAを示す情報としての自機の携帯端末ID、および、状況を確認している被監視者Obを検知(撮像)している検知ユニットSUの検知IDが収容される。なお、この状況確認中通知通信信号には、声かけ(通話)によって被監視者Obの状況を確認している旨を表す情報(声かけ確認中情報)が収容されても良い。
声かけモードでは、携帯端末ユニットTAは、「終了」ボタン528の入力操作を受け付けると、TA監視処理部412の表示処理部4121および状況確認処理部4122によって、声かけモードを終了して、静止画表示モードに遷移し(戻り)、状況確認処理部4122によって、前記状況確認の終了した旨を通知するための状況確認解除通知通信信号を管理サーバユニットSVへ送信する(C5)。この状況確認解除通知通信信号には、被監視者Obの状況確認を終了した旨を表す状況確認終了情報、被監視者Obの状況確認を終了した携帯端末ユニットTAを示す情報としての自機の携帯端末ID、および、状況確認の終了した被監視者Obを検知(撮像)している検知ユニットSUの検知IDが収容される。
声かけモードでは、携帯端末ユニットTAは、「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると、TA監視処理部412によって、TA表示部46に表示している監視情報画面52aの他に監視情報画面52aがある場合には、静止画表示モードが維持され、TA表示部46に表示している監視情報画面52aの他に監視情報画面52aがない場合には、声かけモードから待ち受けモードへ遷移する(C6−3)。
そして、上述のように、対応するボタン524の入力操作を受け付けると(C6−1、C6−2、C6−3)、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部412の対応関連処理部4123によって、現在、TA表示部46に表示している被監視者Obの監視情報に対応する検知IDを検知IDフィールド4231に登録しているレコードにおける、対応フィールド4237にフラグ「1」を登録し、当該携帯端末ユニットTAにログインしている監視者(ユーザ)が、現在、TA表示部46に表示している被監視者Obに実際に対応する意思を受け付けた旨を通知するための対応通知通信信号を管理サーバユニットSVへ送信し、TA表示部46に表示している被監視者Obの監視情報画面52aを削除する。この対応通知通信信号には、被監視者Obに実際に対応する意思を受け付けた旨を表す対応受付情報、被監視者Obに実際に対応する意思を受け付けた携帯端末ユニットTAを示す情報としての自機の携帯端末ID、および、監視者が対応する被監視者Obを示す情報として、「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けたTA表示部46に表示していた被監視者Obの監視情報に対応する検知IDが収容される。
次に、上述のように、携帯端末ユニットTAから管理サーバユニットSVへ送信される状況確認中通知通信信号、状況確認解除通知通信信号および対応通知通信信号等を受信した場合における管理サーバユニットSVの動作について説明する。図10は、前記監視サーバユニットにおける、携帯端末ユニット間の連携に関する動作を示すフローチャートである。
図10において、管理サーバユニットSVは、通信信号をSV通信IF部13で受信すると(S31)、SV監視処理部112によって、この受信した通信信号の種別を判定する(S32)。この判定の結果、管理サーバユニットSVは、前記受信した通信信号が状況確認中通知通信信号である場合(状況確認中)には処理S33を実行し、前記受信した通信信号が状況確認解除通知通信信号である場合(状況確認解除)には処理S34を実行し、前記受信した通信信号が対応通知通信信号である場合(対応通知)には処理S35を実行し、そして、前記受信した通信信号が状況確認中通知通信信号、状況確認解除通知通信信号および対応通知通信信号のいずれでもない場合(その他)には処理S36を実行する。
この処理S33では、まず、管理サーバユニットSVは、いずれの被監視者Obに対しいずれの監視者が状況確認中であるかということをSV監視情報記憶部121に記憶するために、SV監視処理部112によって、被監視者Obの状況を確認している携帯端末ユニットTA(誰が)を示す情報、および、被監視者Obの状況の確認に用いられている検知ユニットSU(誰を)を示す情報それぞれとして、処理S31で受信した前記状況確認中通知通信信号に収容されている携帯端末IDおよび検知IDを取り出す。そして、管理サーバユニットSVは、SV監視処理部112によって、この取り出した検知IDを検知IDフィールド4231に登録し、かつ、状況確認中フィールド4236および対応フィールド4237それぞれにフラグ「0」を登録しているレコードを検索し、この検索したレコードにおける状況確認中フィールド4236に、前記取り出した携帯端末IDを登録して更新する。これによって、前記携帯端末IDを持つ携帯端末ユニットTAのユーザ(監視者)が前記検知IDを持つ検知ユニットSUによって検知されている被監視者Obに対しその状況を確認している事態が、監視情報テーブルMTに登録され、前記事態が、SV監視情報記憶部121に記憶される。次に、管理サーバユニットSVは、この事態を固定端末ユニットSPおよび携帯端末ユニットTAに報知して他の携帯端末ユニットTAが二重に前記被監視者Obの状況を確認することを回避するために、前記状況確認モード(本実施形態ではLIVE映像表示モードおよび声かけモード)の実行の禁止を指令する旨を通知するための状況確認機能禁止指令通信信号をSV通信IF13で同報通信する。この状況確認機能禁止指令通信信号には、前記状況確認モードの実行の禁止を指令する命令の情報(状況確認モード実行禁止コマンド情報)が収容され、被監視者Obの状況を確認している携帯端末ユニットTA(誰が)を示す情報、および、前記状況確認モードの実行を禁止する対象の検知ユニットSU(誰の)を示す情報それぞれとして、前記状況確認中通知通信信号から取り出した携帯端末IDおよび検知IDそれぞれが収容される。なお、前記状況確認機能禁止指令通信信号には、状況の確認に使用されている状況確認モードの種別(上述の例では、LIVE映像確認中情報、声かけ確認中情報)が収容されても良い。そして、管理サーバユニットSVは、SV監視処理部112によって、前記状況確認中通知通信信号の受信および前記状況確認機能禁止指令通信信号の送信それぞれに関する各通信ログ情報を通信ログ情報記憶部123に記憶する。
この処理S34では、まず、管理サーバユニットSVは、いずれの被監視者Obに対する状況確認をいずれの監視者が終了したかということをSV監視情報記憶部121に記憶するために、SV監視処理部112によって、被監視者Obの状況の確認を終了した携帯端末ユニットTA(誰が)を示す情報、および、状況確認が終了された検知ユニットSU(誰を)を示す情報それぞれとして、処理S31で受信した前記状況確認解除通知通信信号に収容されている携帯端末IDおよび検知IDを取り出す。そして、管理サーバユニットSVは、SV監視処理部112によって、この取り出した検知IDおよび携帯端末IDそれぞれを検知IDフィールド4231および状況確認中フィールド4236それぞれに登録し、かつ、対応フィールド4237にフラグ「0」を登録しているレコードを検索し、この検索したレコードにおける状況確認中フィールド4236にフラグ「0」を登録して更新する。これによって、前記携帯端末IDを持つ携帯端末ユニットTAのユーザ(監視者)が前記検知IDを持つ検知ユニットSUによって検知されている被監視者Obに対しその状況確認を終了した事態が、監視情報テーブルMTに登録され、前記事態が、SV監視情報記憶部121に記憶される。次に、管理サーバユニットSVは、この事態を固定端末ユニットSPおよび携帯端末ユニットTAに報知して他の携帯端末ユニットTAが前記被監視者Obの状況を確認可能とするために、前記状況確認モード(本実施形態ではLIVE映像表示モードおよび声かけモード)の実行の禁止を解除することを指令する旨を通知するための状況確認機能解除指令通信信号をSV通信IF13で同報通信する。この状況確認機能解除指令通信信号には、前記状況確認モードの実行禁止の解除を指令する命令の情報(状況確認モード実行解除コマンド情報)が収容され、被監視者Obの状況の確認を終了した携帯端末ユニットTA(誰が)を示す情報、および、前記状況確認モードの実行の禁止を解除する対象の検知ユニットSU(誰の)を示す情報それぞれとして、前記状況確認解除通知通信信号から取り出した携帯端末IDおよび検知IDそれぞれが収容される。そして、管理サーバユニットSVは、SV監視処理部112によって、前記状況確認解除通知通信信号の受信および前記状況確認機能解除指令通信信号の送信それぞれに関する各通信ログ情報を通信ログ情報記憶部123に記憶する。
この処理S35では、まず、管理サーバユニットSVは、いずれの被監視者Obに対しいずれの監視者が例えば看護等の前記対応の意思を表明したかということをSV監視情報記憶部121に記憶するために、SV監視処理部112によって、被監視者Obの前記対応を行う携帯端末ユニットTAの監視者(誰が)を示す情報、および、前記監視者によって前記対応が行われる、検知ユニットSUによって検知されている被監視者Ob(誰を)を示す情報それぞれとして、処理S31で受信した前記対応通知通信信号に収容されている携帯端末IDおよび検知IDを取り出す。次に、管理サーバユニットSVは、SV監視処理部112によって、この取り出した検知IDおよび携帯端末IDそれぞれを検知IDフィールド4231および状況確認中フィールド4236それぞれに登録し、かつ、対応フィールド4237にフラグ「0」を登録しているレコードを検索し、この検索したレコードにおける状況確認中フィールド4236および対応フィールド4237それぞれにフラグ「0」およびフラグ「1」それぞれを登録して更新する。これによって、前記携帯端末IDを持つ携帯端末ユニットTAのユーザ(監視者)が前記検知IDを持つ検知ユニットSUによって検知されている被監視者Obに対し前記対応の意思が表明された事態が、監視情報テーブルMTに登録され、前記事態が、SV監視情報記憶部121に記憶される。そして、管理サーバユニットSVは、この事態を固定端末ユニットSPおよび携帯端末ユニットTAに報知して他の携帯端末ユニットTAが二重に前記被監視者Obに対し前記対応を行うことを回避するために、被監視者Obの実際の前記対応が不要になった旨を通知するための対応不要通知通信信号をSV通信IF13で同報通信する。この対応不要通知通信信号には、被監視者Obの実際の前記対応が不要になった旨を表す情報(対応不要情報)が収容され、被監視者Obに対し前記対応の意思が表明された携帯端末ユニットTAの監視者(誰が)を示す情報、および、前記対応の不要となった対象である、検知ユニットSUによって検知されている被監視者Ob(誰の)を示す情報それぞれとして、前記対応通知通信信号から取り出した携帯端末IDおよび検知IDそれぞれが収容される。そして、管理サーバユニットSVは、SV監視処理部112によって、前記対応通知通信信号の受信および前記対応不要通知通信信号の送信それぞれに関する各通信ログ情報を通信ログ情報記憶部123に記憶する。
この処理S36では、管理サーバユニットSVは、SV監視処理部112によって、前記受信した通信信号に応じた適宜な処理を実行し、これら各通信信号の受信に伴う動作を終了する。
なお、管理サーバユニットSVは、SV監視情報記憶部121に記憶されている監視情報テーブルMTを参照することによって、判定時刻から所定時間(例えば5分、10分および20分等)経過しており、前記対応の意思が表明されていないレコードが存在する場合には、前記対応の意思が表明されていない旨を固定端末ユニットSPや携帯端末ユニットTAに報知しても良い。より具体的には、管理サーバユニットSVは、SV監視処理部112によって、監視情報テーブルMTから、前記所定時間以上の経過している判定時刻を判定時刻フィールド4233に登録し、かつ、対応フィールド4237にフラグ「0」を登録しているレコードを検索し、この検索したレコードの検知IDフィールド4231から検知IDを取り出す。そして、管理サーバユニットSVは、SV監視処理部112によって、未対応であることを表す情報(未対応情報)および未対応である対象を示す情報として前記取り出した検知IDを収容した通信信号(未対応警告通信信号)をSV通信IF部で同報通信する。これによって未対応状態の継続が低減され、被監視者Obのストレスが低減される。この際に、管理サーバユニットSVは、SV監視処理部112によって、通信ログ情報を参照することで、対応フィールド4237に登録されているフラグの真偽を検証するように構成されても良い。これによってより確実に前記未対応状態の継続が低減できる。
次に、上述のように、管理サーバユニットSVから同報通信される状況確認機能禁止指令通信信号、状況確認機能解除指令通信信号および対応不要通知通信信号等を受信した場合における携帯端末ユニットTAの動作について説明する。この動作は、図5を用いて説明した処理S21における処理の1つとして実行される。図11は、前記携帯端末ユニットにおける、携帯端末ユニット間の連携に関する動作を示すフローチャートである。
図11において、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部412によって、この受信した通信信号の種別を判定する(S41)。この判定の結果、携帯端末ユニットTAは、前記受信した通信信号が状況確認機能禁止指令通信信号である場合(状況確認機能禁止指令)には処理S42を実行し、前記受信した通信信号が状況確認機能解除指令通信信号である場合(状況確認機能解除指令)には処理S44を実行し、前記受信した通信信号が対応不要通知通信信号である場合(対応不要)には処理S45を実行し、そして、前記受信した通信信号が状況確認機能禁止指令通信信号、状況確認機能解除指令通信信号および対応不要通知通信信号のいずれでもない場合(その他)には処理S48を実行する。ここで、前記状況確認機能禁止指令通信信号、前記状況確認機能解除指令通信信号および前記対応不要通知通信信号に自機の携帯端末IDが収容されている場合には、これら各通信信号は、自機では無用であるので、これら各通信信号の受信に伴う動作を終了し、次の処理S42ないし処理S48は、実行されない。
この処理S42では、まず、携帯端末ユニットTAは、いずれの被監視者Obに対しいずれの監視者が状況確認中であるかということをTA監視情報記憶部422に記憶するために、TA監視処理部412によって、被監視者Obの状況を確認している携帯端末ユニットTA(誰が)を示す情報、および、被監視者Obの状況の確認に用いられている検知ユニットSU(誰を)を示す情報それぞれとして、処理S12で受信した前記状況確認機能禁止指令通信信号に収容されている携帯端末IDおよび検知IDを取り出す。そして、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部412によって、この取り出した検知IDを検知IDフィールド4231に登録し、かつ、状況確認中フィールド4236および対応フィールド4237それぞれにフラグ「0」を登録しているレコードを検索し、この検索したレコードにおける状況確認中フィールド4236に、前記取り出した携帯端末IDを登録して更新する。これによって、前記携帯端末IDを持つ携帯端末ユニットTAのユーザ(監視者)が前記検知IDを持つ検知ユニットSUによって検知されている被監視者Obに対しその状況を確認している事態が、監視情報テーブルMTに登録され、前記事態が、TA監視情報記憶部422に記憶される。そして、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部412の表示処理部4121によって、他の携帯端末ユニットTAによって被監視者Obの状況を確認中である旨を表示する他機状況確認中画面54(後述の図12参照)をTA表示部46に表示する。この他機状況確認中画面54は、メニューバー領域511と、被監視者名領域521と、アイコン領域522と、画像領域523aと、他の携帯端末ユニットTAによって被監視者Obの状況を確認中であることを表すメッセージ(例えば「○○さん LIVE確認中です」)を表示する状況確認中メイン領域541とを備える。
次に、携帯端末ユニットTAにおけるTA監視処理部412の状況確認処理部4122は、自機が二重に前記被監視者Obの状況を確認することを回避するために、この受信した状況確認機能禁止指令通信信号で指定された被監視者Obの状況を確認する動作を禁止し(S43)、これら各通信信号の受信に伴う動作を終了する。より具体的には、状況確認モードの実行の指示が入力操作された場合に、本実施形態では、「話す」ボタン525や「LIVEを見る」ボタン526の入力操作を受け付けた場合に、状況確認処理部4122は、この入力操作を受け付けた監視情報画面52にかかる検知IDを検知IDフィールド4231に登録し、かつ、対応フィールド4237にフラグ「0」を登録しているレコードにおける状況確認中フィールド4236を参照し、この参照した状況確認中フィールド4236に他機の携帯端末IDが登録されている場合には、この入力操作を無効とし、状況確認モード(この例では声かけモードやLIVE映像表示モード)を実行しない。ここで、表示処理部4121は、監視情報画面52を表示する際に、状況確認中フィールド4236を参照し、この参照した状況確認中フィールド4236に他機の携帯端末IDが登録されている場合には、監視情報画面52における「話す」ボタン525および「LIVEを見る」ボタン526を、入力可能状態とは異なる態様で表示することで、「話す」ボタン525および「LIVEを見る」ボタン526の入力操作ができないこと(入力不能状態)を表示しても良い。前記入力不能状態は、例えばグレーアウトや点滅等で表示される。一方、状況確認処理部4122は、前記参照した状況確認中フィールド4236にフラグ「0」が登録されている場合には、この入力操作を有効とし、状況確認モード(この例では声かけモードやLIVE映像表示モード)を実行する。
この処理S44では、まず、携帯端末ユニットTAは、いずれの被監視者Obに対する状況確認をいずれの監視者が終了したかということをTA監視情報記憶部422に記憶するために、TA監視処理部412によって、被監視者Obの状況の確認を終了した携帯端末ユニットTA(誰が)を示す情報、および、状況確認が終了された検知ユニットSU(誰を)を示す情報それぞれとして、処理S12で受信した前記状況確認機能解除指令通信信号に収容されている携帯端末IDおよび検知IDを取り出す。そして、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部412によって、この取り出した検知IDおよび携帯端末IDそれぞれを検知IDフィールド4231および状況確認中フィールド4236それぞれに登録し、かつ、対応フィールド4237にフラグ「0」を登録しているレコードを検索し、この検索したレコードにおける状況確認中フィールド4236にフラグ「0」を登録して更新する。これによって、前記携帯端末IDを持つ携帯端末ユニットTAのユーザ(監視者)が前記検知IDを持つ検知ユニットSUによって検知されている被監視者Obに対しその状況確認を終了した事態が、監視情報テーブルMTに登録され、前記事態が、TA監視情報記憶部422に記憶される。そして、これによって、状況確認中フィールド4236にフラグ「0」が登録されることで、状況確認モードの実行が可能となり、その禁止が解除される。このため、当該携帯端末ユニットTAのユーザ(監視者)は、必要に応じて前記状況確認を禁止された後に解除された被監視者Obの状況を確認できる。そして、携帯端末ユニットTAは、これら各通信信号の受信に伴う動作を終了する。
この処理S45では、まず、携帯端末ユニットTAは、いずれの被監視者Obに対しいずれの監視者が例えば看護等の前記対応の意思を表明したかということをTA監視情報記憶部422に記憶するために、TA監視処理部412によって、被監視者Obの前記対応を行う携帯端末ユニットTAの監視者(誰が)を示す情報、および、前記監視者によって前記対応が行われる、検知ユニットSUによって検知されている被監視者Ob(誰を)を示す情報それぞれとして、処理S12で受信した前記対応不要通知通信信号に収容されている携帯端末IDおよび検知IDを取り出す。次に、携帯端末ユニットTAは、対応関連処理部4123によって、状況確認処理部4122が前記取り出した検知IDを持つ検知ユニットSUを用いて、前記取り出した検知IDを持つ検知ユニットSUによって検知される被監視者Obの状況を確認する動作の実行中であるか否かを判定する。この判定の結果、前記状況確認動作の実行中ではない場合(No)には、対応関連処理部4123は、処理S47を実行し、一方、前記判定の結果、前記状況確認動作の実行中である場合(Yes)には、対応関連処理部4123は、前記実行中の状況確認処理部4122の動作を強制終了し(S46)、処理S47を実行する。
この処理S47では、携帯端末ユニットTAは、対応関連処理部4123によって、前記取り出した検知IDにかかる監視情報画面を表示画面記憶部421から削除(消去)する。そして、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部412によって、前記取り出した検知IDおよび携帯端末IDそれぞれを検知IDフィールド4231および状況確認中フィールド4236それぞれに登録し、かつ、対応フィールド4237にフラグ「0」を登録しているレコードを検索し、この検索したレコードにおける状況確認中フィールド4236および対応フィールド4237それぞれにフラグ「0」およびフラグ「1」それぞれを登録して更新する。これによって、前記携帯端末IDを持つ携帯端末ユニットTAのユーザ(監視者)が前記検知IDを持つ検知ユニットSUによって検知されている被監視者Obに対し前記対応の意思が表明された事態が、監視情報テーブルMTに登録され、前記事態が、TA監視情報記憶部422に記憶される。そして、携帯端末ユニットTAは、これら各通信信号の受信に伴う動作を終了する。
この処理S48では、携帯端末ユニットTAは、TA監視処理部112によって、前記受信した通信信号に応じた適宜な処理を実行し、これら各通信信号の受信に伴う動作を終了する。
次に、このような携帯端末ユニット間の連携動作について、一具体例を挙げて説明する。図12は、一例として、2個の携帯端末ユニット間の連携動作を説明するためのシーケンス図である。
この一具体例では、図1および図12に示すように、複数の携帯端末ユニットTAのうちの介護士NAさんが取り扱う第1携帯端末ユニットTA−1および介護士NBさんが取り扱う第2携帯端末ユニットTA−2に着目してその連携動作が説明される。なお、この一具体例では、監視情報は、検知ユニットSU−2にかかる情報のみで、他に監視情報は無いものとする。また、第1および第2携帯端末ユニットTA−1、TA−2の各携帯端末IDは、それぞれ、TA−1、TA−2であり、被監視者Ob−2(Bさん)を検知している第2検知ユニットSU−2の検知IDは、SU−2である。
図12において、介護士NAさんが第1携帯端末ユニットTA−1にログインすると、第1携帯端末ユニットTA−1は、処理S11によって待ち受け画面51−1をTA表示部46−1に表示し、介護士NBさんが第2携帯端末ユニットTA−2にログインすると、第2携帯端末ユニットTA−2は、処理S11によって待ち受け画面51−2をTA表示部46−2に表示する。なお、この説明において、第1携帯端末ユニットTA−1の構成等と第2携帯端末ユニットTA−2の構成等とを区別する必要がある場合には、第1携帯端末ユニットTA−1の構成等の符号には、添え字「−1」が付加され、第2携帯端末ユニットTA−2の構成等の符号には、添え字「−2」が付加される。
そして、被監視者Ob−2(Bさん)を検知している検知ユニットSU−2が上述の動作によって被監視者Ob−2の状態(状況)を判定し、監視情報通信信号を送信すると、管理サーバユニットSVを介して、この監視情報通信信号が各携帯端末ユニットTA−1、TA−2それぞれに受信される。
この監視情報通信信号を受信すると、第1携帯端末ユニットTA−1は、処理S12ないし処理S16によって、被監視者Ob−2(検知IDがSU−2である検知ユニットSU−2)に関する監視情報画面52a−1をTA表示部46−1に表示する(C11−1)。同様に、第2携帯端末ユニットTA−2は、処理S12ないし処理S16によって、被監視者Ob−2に関する監視情報画面52a−2をTA表示部46−2に表示する(C11−2)。
ここで、介護士NAさんが第1携帯端末ユニットTA−1で「LIVEを見る」ボタン526を入力操作すると、第1携帯端末ユニットTA−1は、処理S18および処理S19によって、動画を表示した画像領域523aを持つ監視情報画面52cをTA表示部46−1に表示し、検知IDおよび携帯端末IDとしてSU−2およびTA−1を収容した状況確認中通知通信信号を管理サーバユニットSVへ送信する(C12)。
この状況確認中通知信号を受信すると、管理サーバユニットSVは、処理S31ないし処理S33によって、検知IDおよび携帯端末IDとしてSU−2およびTA−1を収容した状況確認機能禁止指令通信信号を同報通信する。
この状況確認機能禁止指令通信信号を受信すると、第1携帯端末ユニットTA−1は、無視し、第2携帯端末ユニットTA−2は、処理S41ないし処理S43によって、確認中情報を持つ他機状況確認中画面54をTA表示部46−2に表示し、検知IDとしてSU−2を持つ検知ユニットSU−2にかかる状況確認機能を禁止する。これによって第1および第2携帯端末ユニットTA−1、TA−2は、互いに連携される。
ここで、介護士NAさんが第1携帯端末ユニットTA−1で「LIVE終了」ボタン527を入力操作すると、第1携帯端末ユニットTA−1は、処理S18および処理S19によって、1つ戻って、静止画を表示した画像領域523aを持つ監視情報画面52a−1をTA表示部46−1に表示し、検知IDおよび携帯端末IDとしてSU−2およびTA−1を収容した状況確認解除通知通信信号を管理サーバユニットSVへ送信する(C14)。
この状況確認解除通知通信信号を受信すると、管理サーバユニットSVは、処理S31、処理S32および処理S34によって、検知IDおよび携帯端末IDとしてSU−2およびTA−1を収容した状況確認機能解除指令通信信号を同報通信する。
この状況確認機能解除指令通信信号を受信すると、第1携帯端末ユニットTA−1は、無視し、第2携帯端末ユニットTA−2は、処理S41および処理S44によって、1つ戻って、検知IDとしてSU−2を持つ検知ユニットSU−2にかかる監視情報画面52a−2をTA表示部46−2に表示し、検知IDとしてSU−2を持つ検知ユニットSU−2にかかる状況確認機能の禁止を解除する(図略)。これによって第1および第2携帯端末ユニットTA−1、TA−2は、互いに連携される。
一方、静止画表示や動画表示の監視情報画面52a−1、52cにおいて、介護士NAさんが第1携帯端末ユニットTA−1で「対応する」ボタン524を入力操作すると、第1携帯端末ユニットTA−1は、処理S18および処理S19によって、検知IDおよび携帯端末IDとしてSU−2およびTA−1を収容した対応通知通信信号を管理サーバユニットSVへ送信し、待ち受け画面51−1をTA表示部46−1に表示する(C15−1、C15−2)。
この対応通知通信信号を受信すると、管理サーバユニットSVは、処理S31、処理S32および処理S35によって、検知IDおよび携帯端末IDとしてSU−2およびTA−1を収容した対応不要通知通信信号を同報通信する。
この対応不要通知通信信号を受信すると、第1携帯端末ユニットTA−1は、無視し、第2携帯端末ユニットTA−2は、処理S41、処理S45、処理S46および処理S47によって、検知IDとしてSU−2を持つ検知ユニットSU−2にかかる監視情報画面52a−2を削除し、待ち受け画面51−2をTA表示部46−2に表示する(C16)。これによって第1および第2携帯端末ユニットTA−1、TA−2は、互いに連携される。
以上説明したように、本実施形態における被監視者監視システムMS、その管理サーバユニットSVおよびこれに実装された方法、ならびに、その携帯端末ユニットTAおよびこれに実装された方法は、被監視者Obの状況を他の携帯端末ユニットTAがLIVE映像表示モードや声かけモード等の状況確認モードで確認中である場合、前記被監視者Obの前記状況確認モードの実行を禁止するので、監視情報が複数の携帯端末ユニットTAに通知される場合でも、二重に前記監視情報にかかる被監視者Obの状況を前記状況確認モードで確認することがない。このため、1個の携帯端末ユニットTAを扱う一人のユーザ(監視者)に、前記被監視者Obに対する実際の対応を促すことができる。したがって、上記被監視者監視システムMS、その管理サーバユニットSVおよびこれに実装された方法、ならびに、その携帯端末ユニットTAおよびこれに実装された方法は、被監視者Obの状況確認の状態を互いに共有でき、被監視者Obの状況に応じた対応をより適切なタイミングで実行できる。
本実施形態における被監視者監視システムMS、その管理サーバユニットSVおよびこれに実装された方法、ならびに、その携帯端末ユニットTAおよびこれに実装された方法は、自機または他の携帯端末ユニットTAが前記監視情報にかかる前記被監視者Obに実際に対応する意思を受け付ける前に、前記監視情報にかかる前記被監視者Obの状況の確認を他の携帯端末ユニットTAが終了した場合、前記監視情報にかかる前記被監視者Obの前記状況確認モードの実行の禁止を解除するので、前記他の携帯端末ユニットTAを扱うユーザ(監視者Y)が前記対応する意思を表明しなかった場合、この状況を、当該携帯装置ユニットTAのユーザ(監視者X)は、認識することができ、必要に応じて前記状況確認を禁止された後に解除された前記被監視者Obの状況を確認できる。
本実施形態における被監視者監視システムMS、その管理サーバユニットSVおよびこれに実装された方法、ならびに、その携帯端末ユニットTAおよびこれに実装された方法は、確認中情報が表示されるので、当該携帯装置ユニットTAのユーザ(監視者X)は、他の携帯端末ユニットのユーザ(監視者Y)が確認中であることを認識できる。
本実施形態における被監視者監視システムMS、その管理サーバユニットSVおよびこれに実装された方法、ならびに、その携帯端末ユニットTAおよびこれに実装された方法は、前記他の携帯端末ユニットTAを扱うユーザ(監視者Y)が前記対応する意思を表明した場合に、当該携帯端末ユニットTAにおける確認中の状況確認モードを強制終了するので、必要の無くなった被監視者Obの状況確認を終了できる。
なお、上述では、携帯端末ユニットTAについて説明したが、同様の機能を固定端末ユニットSPが有して固定端末ユニットSPを端末装置の他の一例としても良く、携帯端末ユニットTAと固定端末ユニットSP間でも連携できる。
この出願は、2015年3月26日に出願された日本国特許出願特願2015−65285を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。