JP6562035B2 - 車両制動制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両を制動する制動装置を備えたような車両制動制御装置に関する。
一般にプラグインハイブリッド車やEV(Electric Vehicle、電気自動車)は、車載電池に対して外部から接触型充電または非接触型充電が行われるように構成されている。
周知のように、接触型充電は、車両外面に設けられたケーブル接続部に対して充電ケーブルを接続して、充電が行われるものであり、非接触型充電は、車両側に設けられた受電部に対して、路面や路肩等の車両外方に設けられた送電ユニットから非接触で充電が行われるものである。
上述のプラグインハイブリッド車やEVに対する充電時に、車両が不所望に移動すると不具合が発生する。
そこで、特許文献1、特許文献2に開示された装置が既に発明されている。
特許文献1に開示された電動車両は、外部充電中にシフトレンジをパーキングレンジ(つまり、Pレンジ)以外にすると、駆動用回転電機の出力軸を固定するような磁界を生じさせて、その後、乗員にパーキングレンジへのシフト操作を促す制御を実行するものである。
特許文献2に開示された車両の充電ケーブル接続時における移動制限装置は、外部充電中に車両の移動を検知した時、当該車両移動検知後に制動力を発生させるものである。
しかしながら、これらの従来装置においては、パーキングレンジへのシフト操作を促す制御、または、車両移動検知後に制動力を発生させる制御を行なうものであり、上述の不具合の解消には未だ不充分であった。
すなわち、接触型での外部充電中に車両移動が起きると、ケーブル接続部から外れた充電ケーブルにより、当該ケーブル接続部や充電ケーブルそれ自体が破損する可能性があり、また非接触型での外部充電中に車両移動が起きると、充電効率が悪化するので、改善の余地があった。
特開2009−118658号公報 特開2016−165216号公報
そこで、この発明は、外部充電操作の待機完了時に車両を確実に停止させ、充電時において車両のずり下がりを防止することができる車両制動制御装置の提供を目的とする。
この発明による車両制動制御装置は、車両を制動する制動装置を備えた車両制動制御装置であって、外部から電力供給が行われる充電操作の待機完了を検出する充電待機完了検出手段と、車両を自動制動する自動制動装置と、上記充電待機完了検出手段により外部充電操作の待機完了が検出された時、上記自動制動装置を作動させる制御手段とを備え、第1制動装置と、第2制動装置と、自車両が停止している路面の傾斜を検知する傾斜検知手段とを備え、上記傾斜検知手段が検知した路面傾斜に対応して自動で上記第1制動装置または第2制動装置を作動させる制動装置選択手段を設けたものである。
上述の制動装置は、変速レンジをパーキング(Pレンジ)に変更することによる車両制動、または電動ブレーキ装置に設定してもよい。
上記構成によれば、上述の制御手段は、充電待機完了検出手段により外部充電操作の待機完了(スタンバイ)が検出された時、自動制動装置を作動させて、車両を確実に停止させるので、充電時における車両のずり下がりを防止することができる。
この結果、外部充電中にケーブル接続部から外れた充電ケーブルにより、当該ケーブル接続部や充電ケーブルの破損を確実に阻止することができると共に、非接触型の場合には、充電効率の悪化を確実に防止することができる。
しかも、第1制動装置と、第2制動装置と、自車両が停止している路面の傾斜を検知する傾斜検知手段とを備え、上記傾斜検知手段が検知した路面傾斜に対応して自動で上記第1制動装置または第2制動装置を作動させる制動装置選択手段を設けたものであるから、傾斜検知手段が検知した路面傾斜に応じて、第1制動装置と第2制動装置とを使い分けることができる。
この発明の一実施態様においては、車両外面に設けられた充電ケーブル接続用のケーブル接続部と、上記ケーブル接続部に充電ケーブルが接続されたことを検知するケーブル接続検知手段とを備えたものである。
上記構成によれば、外部から電力供給が行なわれる充電操作は、充電ケーブルをケーブル接続部に接続する操作であって、ケーブル接続検知手段は斯る充電ケーブルの接続を検知するので、接触型充電における待機完了時に、車両を制動して確実に停止させることができる。
この発明の一実施態様においては、車両側に設けられた受電部と、車両外方に位置する送電ユニットとを備え、車両外方の送電ユニットから上記受電部に対して、非接触で電力供給が可能な車両位置であることを検知する受電可能検知手段を設けたものである。
上記構成によれば、外部から電力供給が行なわれる充電操作は、車両が車両外方の送電ユニットから受電部に対して非接触で電力供給が可能な位置に停止する操作であって、受動可能検知手段は斯る位置に車両が停止したことを検知するので、非接触型充電における待機完了時に、車両を制動して確実に停止させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1制動装置は、変速機のレンジを自動的にパーキングレンジに変更するレンジ変更装置に設定され、上記第2制動装置は、電動モータの駆動によりリヤ2輪を制動する電動ブレーキ装置に設定されたものである。
上記構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、電動ブレーキ装置は、その電動モータの駆動音が発生すること、または、電動モータ駆動後のピストン部の戻り具合によっては、ブレーキパッドとディスクロータとがこすれ続けて、車両走行時の燃費低下につながる可能性があるため、充電時に車両のずり下がりが懸念されない場合、すなわち、パーキングレンジ(Pレンジ)で車両の停止状態を維持できる程度の路面傾斜である場合には、パーキングレンジを選択することができる。
この発明の一実施態様においては、上記傾斜検知手段で検知された路面傾斜が5%以上の時は、上記制動装置選択手段が上記電動ブレーキ装置を選択し、路面傾斜が5%未満の時は、上記制動装置選択手段がレンジ変更装置を選択するものである。
上記構成によれば、路面傾斜が5%未満で、パーキングレンジで充分車両の停止状態が維持できる場合には、制動装置選択手段でレンジ変更装置を選択して、変速機のレンジをパーキングレンジとし、電動モータ駆動時の駆動音発生および燃費低下を排除することができ、路面傾斜が5%以上の時には、制動装置選択手段で電動ブレーキ装置を選択して、充電時における確実な車両停止を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、ディスクロータの温度を検知する温度検知手段を備え、上記温度検知手段で検知されたディスクロータの温度が所定温度以上の時、上記制御手段は一定時間後に上記電動ブレーキ装置を再作動させるものである。
上述の温度検知手段は、車輪速センサで代用し、車輪速センサの出力からディスクロータの温度を推定してもよく、また、温度検知手段を、マスタ圧センサで代用し、マスタシリンダ内のマスタ圧からディスクロータの温度を推定してもよい。
上記構成によれば、ディスクロータの温度を検知する温度検知手段を設けることで、ディスクロータが冷えた際の熱収縮分のブレーキの緩みを推定することができ、ディスクロータの温度が所定温度以上の時、制御手段が一定時間後に上記電動ブレーキ装置を再作動(いわゆる増し締め)させることで、熱収縮時のブレーキの緩みにも対応することができる。
この発明の一実施態様においては、上記車両はエンジンを備えており、上記制御手段は、エンジン始動時に上記電動ブレーキ装置による制動を解除すると共に、
変速機のシフトレンジをパーキングレンジに変更するものである。
上記構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、エンジン始動時には乗員(ドライバ)は車室内に存在し、また制動装置によるブレーキングを継続する必要もないので、乗員の運転意思に合わせて電動ブレーキ装置による制動を解除することで、乗員の負担を軽減することができ、また、変速機のシフトレンジをパーキングレンジに変更することで、エンジン始動時における車両のずり下がりを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、車両停止維持制御を行なう液圧ブレーキ装置を備え、上記車両停止維持制御の作動中に、上記ケーブル接続検知手段により上記ケーブル接続部に上記充電ケーブルが接続されたことを検知した時、または、上記受電可能検知手段により上記送電ユニットから上記受電部に対して非接触で電力供給が可能な位置であることを検知した時、上記制御手段は、上記電動ブレーキ装置の作動後に、上記車両停止維持制御を停止するものである。
上述の車両停止維持制御は、DSC装置によるオートホールドに設定してもよい。
上記構成によれば、電動ブレーキ装置を作動させた後に、車両停止維持制御を停止するので、電動ブレーキ装置と、液圧ブレーキ装置による車両維持制御という異なる制動制御の作動時間を重複させながら、一方の制動制御(停止維持制御)を解除することで、車両の制動状態が継続され、より一層確実に車両を停止させることができる。
この発明によれば、外部充電操作の待機完了時に、制動(ブレーキング)により、車両を確実に停止させ、充電時において車両のずり下がりを防止することができる効果がある。
本発明の車両制動制御装置を備えた車両の概略図 電動ブレーキ装置を示す断面図 ケーブル接続部を有する車両の側面図 制御回路ブロック図 車両制動制御を示すフローチャート エンジン始動時の制御を示すフローチャート 受電部を有する車両の側面図 車両制動制御の他の実施例を示すフローチャート
外部充電操作の待機完了時に車両を確実に停止させ、充電時において車両のずり下がりを防止するという目的を、車両を制動する制動装置を備えた車両制動制御装置であって、外部から電力供給が行われる充電操作の待機完了を検出する充電待機完了検出手段と、車両を自動制動する自動制動装置と、上記充電待機完了検出手段により外部充電操作の待機完了が検出された時、上記自動制動装置を作動させる制御手段とを備え、第1制動装置と、第2制動装置と、自車両が停止している路面の傾斜を検知する傾斜検知手段とを備え、上記傾斜検知手段が検知した路面傾斜に対応して自動で上記第1制動装置または第2制動装置を作動させる制動装置選択手段を設けるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両制動制御装置を示し、図1は当該車両制動制御装置を備えたプラグインハイブリッド車の概略図である。なお、図面において車輪駆動用モータの図示の便宜上省略している。
図1に示すように、この実施例の車両(プラグインハイブリッド車)は、フットブレーキ装置1(フットブレーキ機構)と、DSC(Dynamic Stability Control System)装置2(液圧ブレーキ装置)と、EPB(Electric Parking Brake)装置3(電動ブレーキ装置)と、ECU(Electronic Control Unit)4(制御手段)等を備えている。
一方で、この車両はエンジン5を備えており、エンジン5は、トルクコンバータを介してクラッチの締結により自動変速機6(いわゆるAT)に駆動力(駆動トルク)を伝達している。
このエンジン5は、エンジン制御部からエンジン停止実行指令を受信したとき、燃料噴射を停止し、エンジン再始動実行指令を受信したとき、再始動動作を実行する。
自動変速機6は、各センサからの入力信号を受けて、エンジン5から入力された駆動力を走行状態および乗員が選択したシフトレンジに応じて所定のトルクおよび回転数に変換し、ギヤトレインおよび差動装置を介して駆動輪に伝達している。
図1に示すように、シフト装置7は、乗員が操作可能なシフトレバー8と、下から順に設定されたD,N,R,Pレンジにそれぞれ対応したシフトインジケータと、装置内部に設置されたシフトポジションセンサ9(図4参照)等を備えている。
シフトポジションセンサ9は、シフトレバー8の移動に応じてスライドするスライダに設けられた可動センサと、スライダを支持する支持部(図示せず)に設けられた固定センサとの相対位置に基づいて、乗員が選択したシフトレンジに対応したシフト位置を検出している。
次に、フットブレーキ装置1について説明する。
フットブレーキ装置1は、ブレーキペダル11の踏込み操作に応じて加圧されたブレーキ液(以下単に、ブレーキ液圧と称する)を前後2対の液圧ブレーキ機構12に供給して前後2対の車輪10を制動可能に構成されている。
図1に示すように、フットブレーキ装置1は、ブレーキペダル11と、マスタシリンダ13と、ブースタ14と、液圧ブレーキ機構12等を備えている。
ブースタ14は、ブレーキペダル11に連動して軸方向に移動可能な可動壁(図示せず)を有し、この可動壁によって区画された負圧室と大気室との差圧を利用してブレーキペダル11の踏込み力を倍力している。車輪10にそれぞれ設けられた液圧ブレーキ機構12は、油路によってマスタシリンダ13に接続され、乗員によるブレーキペダル11の踏込み操作に応じて各車輪10に制動力を付与している。なお、図1において、23はアクセルペダルである。
なお、図1において、20は車輪駆動用モータに電力を供給するためのバッテリ、23はアクセルペダルである。
図2は電動ブレーキ装置(EPB装置)を示す断面図である。
図2に示すように、各液圧ブレーキ機構12は、車輪10に一体回転可能に設けられたディスクロータ15と、このディスクロータ15に制動力を付与可能なキャリパ16等を備えている。キャリパ16は、ディスクロータ15に鞍状に跨って配設されたキャリパ本体17と、このキャリパ本体17の内部にてディスクロータ15を挟んでその両側に配設されたアウタ側ブレーキパッド18とインナ側ブレーキパッド19とを備えている。
インナ側ブレーキパッド19の内側には、ディスクロータ15の軸心方向に移動可能なピストン部21が配設され、このピストン部21は、キャリパ本体17に支持されたホイールシリンダ22の内周に摺動可能に嵌挿されている。ホイールシリンダ22の内部には油路が接続されている。
乗員がブレーキペダル11を踏込み操作すると、ブレーキ液圧が油路を流れてホイールシリンダ22内に供給され、ピストン部21を軸心方向外側に向けて前進させる。
これに伴い、インナ側ブレーキパッド1がディスクロータ15の内側に押し付けられ、この反力により、キャリパ本体17が内側に移動し、アウタ側ブレーキパッド18がディスクロータ15の外側に押し付けられる。これにより、フットブレーキ装置1の制動力を発生させている。
次に、DSC装置2について説明する。
DSC装置2は、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立してフロント2輪10およびリヤ2輪10を制動可能に構成されている。
上述のDSC装置2は車両停止維持制御(オートホールド制御)を行なうように構成されている。
上述のオートホールド制御は、車両停止時に、Dレンジのまま、ドライバがブレーキペダル11から足を離しても、車両の停止状態を維持するもので、詳しくは、ドライバがブレーキペダル11を踏むと、液圧によりブレーキングを実行し、油路に介設した油圧弁を閉弁してブレーキ圧を保持する一方で、ドライバがアクセルペダル23を踏むとオートホールド制御が解除されるようになっている。
次に、EPB装置3について説明する。
EPB装置3は、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立して駆動され、所定の条件が成立したとき、図2に示すホイールシリンダ22内のピストン部21を駆動して、リヤ2輪10を制動することで、車両の停止状態を維持するように形成されている。
EPB装置3は、ECU4内に設けられたEPB制御部と、電動ブレーキ機構31(図1、図2参照)等によって構成されている。
EPB制御部は、各センサからの入力信号を受けて、電動ブレーキ機構31の車輪制動力を制御している。具体的には、EPB制御部は、EPBスイッチ32(図1、図3参照)のオン信号に基づき、電動ブレーキ機構31の車輪制動力を所定の荷重になるように制御している。
なお、上述のEPBスイッチ32は、車室内におけるセンタコンソール上部に設けられている。
電動ブレーキ機構31は、図2に示すように、電動モータMを備えており、この電動モータMの出力軸にピニオン33を嵌合すると共に、スクリュ34の一端側においてホイールシリンダ22外に設けた減速ギヤ35と上述のピニオン33とを噛合させている。
また、上述のスクリュ34はホイールシリンダ22内に位置しており、このスクリュ34の他端部にはスピンドルナット36を螺合している。このスピンドルナット36はピストン部21の内周部に配置されており、電動モータMの正転時には、各要素33,35,34,36を介してピストン部21を制動方向に前進させ、電動モータMの逆転時には、各要素33,35,34,36を介してピストン部21を制動解除方向、つまり、リリース方向に後退させるよう構成している。
ところで、図3に示すように、車両の外面には充電ケーブル接続用のケーブル接続部37が設けられると共に、このケーブル接続部37に隣接してスイッチ38が設けられている。
このスイッチ38は充電ケーブル先端のプラグがケーブル接続部37に差込まれたことを検知するケーブル接続検知手段である。
図4は車両制動制御装置を示す制御回路ブロック図である。
ECU4は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory) と、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)と、入力側インタフェースと、出力側インタフェース等によって構成されている。
ROMは制動力制御を実行するためのプログラム(図5、図6、図8参照)を格納し、RAMは、CPUが一連の処理を行なう際に用いるデータやマップ等を記憶する記憶手段である。
ECU4はケーブル接続検知用のスイッチ38、位置センサ24、勾配センサ25、シフトポジションセンサ9、イグニッションスイッチ26、エンジン回転センサ27、マスタ圧センサ28、EPBスイッチ32、車輪速センサ29からの入力に基づいて、ROMに格納されたプログラムに従って、DSC装置2、EPB装置3、自動変速機6を駆動制御する。
上述のスイッチ38は、図3に示すケーブル接続部37に充電ケーブルが接続されたことを検知するケーブル接続検知手段である。
位置センサ24は、図7、図8を参照して述べる他の実施例で採用するセンサであるから、後述する。
勾配センサ25は、自車両が停止している路面の傾斜を検知する傾斜検知手段である。
シフトポジションセンサ9は、乗員によって選択されたシフトレンジを検出して検出信号を出力する。
イグニッションスイッチ26は、エンジン点火装置のスイッチであって、スタータモータのスイッチをも兼ねるエンジンスタートスイッチである。
エンジン回転センサ27はエンジン5の回転数を検出するセンサである。
マスタ圧センサ28は、フットブレーキ装置1におけるマスタシリンダ13内のマスタ圧を検出する既存の部品であり、ブレーキペダル11が踏まれていない時にはマスタ圧がゼロになるので、このマスタ圧センサ28によりブレーキペダル11の踏込み有無を検知することができる。
EPBスイッチ32は、センタコンソールに設けられており、乗員によるEPBスイッチ32のオン操作時に電動ブレーキ装置3を駆動する指令を出す。
車輪速センサ29は、フロント2輪、リヤ2輪にそれぞれ設けられており、車輪10の回転速度に応じた信号を出力する。ECU4はこれら各車輪速センサ29からの入力に基づいて車両の車速を求めることができる。また、上述のECU4は各車輪速センサ29からの入力に基づいて、ディスクロータ15の温度を推定する温度検知手段を兼ねている。
ここで、上述のECU4は、外部から電力供給が行なわれる充電操作の待機完了を検出する充電待機完了検手段(図5に示すフローチャートのステップS2参照)と、この充電待機完了検出手段(ステップS2)により外部充電操作の待機完了が検出された時、車両を自動制動する自動制動装置(各ステップS6、S 7、S11、S12参照)を作動させる制御手段(ECU4それ自体)とを兼ねる。
この実施例では、上述の自動制動装置は、自動変速機6の変速レンジを、シフトバイワイヤ方式により電気的にパーキングレンジ(以下、単にPレンジと略記する)に変更することで、車両を制動する制動装置、並びにEPB装置3を作動することで、車両を制動する制動装置に設定している。
また、この実施例では、第1制動装置と第2制動装置と上述の勾配センサ25とを備えている。
ここで、第1制動装置は、自動変速機6のレンジを自動的にPレンジに変更する変更装置(図5に示すフローチャートのステップS6,S7参照)に設定されている。
上述の第2制動装置は、電動モータMの駆動により、リヤ2輪10を制動する電動ブレーキ装置3(図5に示すフローチャートのステップS11,S12参照)に設定されている。
そして、上述のECU4は、傾斜検知手段である勾配センサ25が検知した路面傾斜に対応して自動で第1制動装置または第2制動装置を作動させる制動装置選択手段(図5に示すフローチャートのステップS4参照)を兼ねるものである。
この実施例では、勾配センサ25で検知された路面傾斜が5%以上の時(ステップS4でのNO判定参照)には、制動装置選択手段(ステップS4)が電動ブレーキ装置3による制動を選択し、路面傾斜が5%未満の時(ステップS4でのYES判定参照)には、制動装置選択手段(ステップS4)がレンジ変更装置(ステップS6、S7)による制動を選択するように構成している。
また、この実施例では、ECU4が各車輪速センサ29からの信号に基づいてディスクロータ15の温度を推定し、推定されたディスクロータ15の温度が所定温度以上の時(ステップS15のYES判定時)、制御手段であるECU4は一定時間後に上記電動ブレーキ装置(EPB装置3)を再作動させて、増し締めを行なうように構成している(ステップS17参照)。
さらに、この実施例1では、エンジン始動時における車両のずり下がりを防止する目的で、制御手段であるECU4は、エンジン始動時(図6に示すフローチャートのステップU2のYES判定参照)にEPB装置3による制動を解除すると共に、自動変速機6のシフトレンジをPレンジに変更するように構成している(ステップU4参照)。
加えて、この実施例では、車両停止維持制御(オートホールド制御)を行なうDSC装置2を備えており、車両停止維持制御の作動中(ステップS10のYES判定参照)に、スイッチ38によりケーブル接続部37に充電ケーブルが接続されたことを検知した時、制御手段であるECU4は、EPB装置3が作動し始めた後、つまりEPB装置3の作動中に、車両停止維持制御部(オートホールド制御)を停止するように構成している(ステップS13参照)。
このように構成した車両制動制御装置の作用を、図5、図6に示すフローチャートを参照して以下に説明する。なお、図5、図6に示すフローチャートの各ステップは、その処理内容に対応した手段を構成するものである。
図5に示すフローチャートのステップS1で、ECU4は図4に示す各要素38,25,9,26,27,28,32,29からの各種信号の読込みを実行する。
次に、ステップS2で、ECU4は充電スタンバイか否かを判定する。すなわち、図3に示すケーブ接続部37に対して、充電ケーブル先端のプラグが差込まれると、ケーブル接続検知用のスイッチ38がオンになるので、このスイッチ38からの信号により充電操作の待機が完了したか否かを判定し、ステップS2でのNO判定時にはステップS1にリターンする一方、YES判定時には次のステップS4に移行する。
このステップS4で、ECU4は勾配センサ25からの信号に基づいて自車両が停止している路面の傾斜が5%以下か否かを判定し、NO判定時(路面傾斜が5%以上の時)にはステップS10にスキップする一方、YES判定時(路面傾斜が5%未満の時)には、次のステップS5に移行する。
上述のステップS5で、ECU4はDSC装置2による車両停止維持制御(オートホールド制御)中か否かを判定し、YES判定時にはステップS6に、NO判定時にはステップS7にそれぞれ移行する。
これらの各ステップS6,S7では、ECU4は路面傾斜5%未満に対応して、第1制動装置を作動させる。つまり、自動変速機6のレンジをシフトバイワイヤ方式にて自動的にPレンジに変更して、車両を制動する。
ステップS6の処理後には次のステップS8に移行する一方で、ステップS7の処理後にはオートホールド制御中ではない(ステップS5のNO判定参照)ことに対応して、ステップS9に移行する。
上述のステップS8で、ECU4は停止維持制御を解除し、次のステップS9に移行する。
このステップS9で、接続型にて充電が開始され、充電ケーブルからケーブル接続部37に供給された電力はバッテリ20に充電される。
一方、上述のステップS10でも、ECU4はDSC装置2による車両停止維持制御(オートホールド制御)中か否かを判定し、YES判定時にはステップS11に、NO判定時にはステップS12にそれぞれ移行する。
これらの各ステップS11,S12では、ECU4は路面傾斜5%以上に対応して、第2制動装置を作動させる。つまり、電動ブレーキ装置3を作動することで、リヤ2輪に対する制動を実行する。
ステップS11の処理後には次のステップS13に移行する一方で、ステップS12の処理後にはオートホールド制御中ではない(ステップS10のNO判定参照)ことに対応して、ステップS14に移行する。
上述のステップS13で、ECU4は停止維持制御を解除し、次のステップS14に移行する。
このステップS14で、接続型にて充電が開始され、充電ケーブルからケーブル接続部37に供給された電力はバッテリ20に充電される。
次にステップS15で、ECU4は制動装置作動時におけるディスクロータ15の温度が所定温度以上か否かを判定する。この実施例では、ECU4が各車輪速センサ29からの信号に基づいてディスクロータ15の温度を推定している。
そして、上述のステップS15でYES判定されると次のステップS16に移行する一方、NO判定されると一連の処理を終了する。
上述のステップS16で、ECU4はその内タイマの計時に基づいて、一定時間が経過したか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップS17に移行する。
このステップS17で、ECU4はディスクロータ15の熱収縮時のブレーキの緩みに対応すべく、第2制動装置であるEPB装置3を再作動させる増し締めを実行した後に、一連の処理を終了する。
次に、図6に示すフローチャートについて説明する。
図6に示すフローチャートのステップU1で、ECU4は図4に示す各要素9,26,32からの各種信号の読込みを実行する。
次にステップU2で、ECU4はイグニッションスイッチ26からの信号に基づいて、エンジン5が始動したか否かを判定し、NO判定時にはステップU1にリターンする一方、YES判定時には次のステップU3に移行する。
このステップU3で、ECU4はEPB装置3の作動中か否かを判定する。この場合、図5のフローチャートにおけるステップS11,S12でのEPB装置3の作動時に、RAMの所定エリアにフラグ(F=1)を設定し、EPB装置3の作動が解除された時、RAMの所定エリアにフラグ(F=0)を設定しておくと、ステップU3では、フラグ判定により電動ブレーキ装置(EPB装置3)の作動中か否かを簡単に判定することができる。
上述のステップU3でのNO判定時にはステップU1にリターンし、YES判定時には次のステップU4に移行する。
このステップU4で、ECU4はEPB装置3によるリヤ2輪10の制動を解除すると共に、自動変速機6のレンジをシフトバイワイヤ方式にてPレンジに変更し、このPレンジにより車両を制動する。
このように、図1〜図6で示した実施例1の車両制動制御装置は、車両を制動する制動装置(変速レンジをPレンジに変更する点と、EPB装置3参照)を備えた車両制動制御装置であって、外部から電力供給が行われる充電操作の待機完了を検出する充電待機完了検出手段(ステップS2参照)と、車両を自動制動する自動制動装置(ステップS6,S7,S11,S12参照)と、上記充電待機完了検出手段(ステップS2)により外部充電操作の待機完了が検出された時、上記自動制動装置を作動させる制御手段(ECU4参照)とを備えたものである(図4、図5参照)。
この構成によれば、上述の制御手段(ECU4)は、充電待機完了検出手段(ステップS2)により外部充電操作の待機完了(スタンバイ)が検出された時、自動制御装置(ステップS6,S7,S11,S12)を作動させて、車両を確実に停止させるので、充電時における車両のずり下がりを防止することができる。
この結果、外部充電中にケーブル接続部37から外れた充電ケーブルにより、当該ケーブル接続部37や充電ケーブルの破損を確実に阻止することができる。
この発明の一実施形態においては、車両外面に設けられた充電ケーブル接続用のケーブル接続部37と、上記ケーブル接続部37に充電ケーブルが接続されたことを検知するケーブル接続検知手段(スイッチ38参照)とを備えたものである(図3参照)。
この構成によれば、外部から電力供給が行なわれる充電操作は、充電ケーブルをケーブル接続部37に接続する操作であって、ケーブル接続検知手段(スイッチ38)は斯る充電ケーブルの接続を検知するので、接触型充電における待機完了時に、車両を制動して確実に停止させることができる。
この発明の一実施形態においては、第1制動装置(ステップS6,S7参照)と、第2制動装置(EPB装置3参照)と、自車両が停止している路面の傾斜を検知する傾斜検知手段(勾配センサ25参照)とを備え、上記傾斜検知手段(勾配センサ25)が検知した路面傾斜に対応して自動で上記第1制動装置(ステップS6,S7参照)または第2制動装置(EPB装置3)を作動させる制動装置選択手段(ステップS4参照)を設けたものである(図4,図5参照)。
この構成によれば、傾斜検知手段(勾配センサ25)が検知した路面傾斜に応じて、第1制動装置(ステップS6,S7)と第2制動装置(EPB装置3)とを使い分けることができる。
この発明の一実施形態においては、上記第1制動装置(ステップS6,S7)は、自動変速機6のレンジを自動的にPレンジに変更するレンジ変更装置(ステップS6,S7)に設定され、上記第2制動装置は、電動モータMの駆動によりリヤ2輪を制動する電動ブレーキ装置(EPB装置3)に設定されたものである(図4、図5参照)。
上記構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、電動ブレーキ装置(EPB装置3)は、その電動モータMの駆動音が発生すること、または、電動モータM駆動後のピストン部21の戻り具合によっては、ブレーキパッド18,19とディスクロータ15とがこすれ続けて、車両走行時の燃費低下につながる可能性があるため、充電時に車両のずり下がりが懸念されない場合、すなわち、Pレンジで車両の停止状態を維持できる程度の路面傾斜である場合には、Pレンジによる制動を選択することができる。
この発明の一実施形態においては、上記傾斜検知手段(勾配センサ25)で検知された路面傾斜が5%以上の時は、上記制動装置選択手段(ステップS4)が上記電動ブレーキ装置(EPB装置3)を選択し、路面傾斜が5%未満の時は、上記制動装置選択手段(ステップS4)がレンジ変更装置(ステップS6,S7参照)を選択するものである(図4、図5参照)。
この構成によれば、路面傾斜が5%未満で、Pレンジで充分車両の停止状態が維持できる場合には、制動装置選択手段(ステップS4)でレンジ変更装置(ステップS6,S7)を選択して、自動変速機6のレンジをPレンジとし、電動モータM駆動時の駆動音発生および燃費低下排除することができ、路面傾斜が5%以上の時には、制動装置選択手段(ステップS4)で電動ブレーキ装置(EPB装置3)を選択して、充電時における確実な車両停止を確保することができる。
この発明の一実施形態においては、ディスクロータ15の温度を検知する温度検知手段(ECU4)を備え、上記温度検知手段(ECU4)で検知されたディスクロータ15の温度が所定温度以上の時、上記制御手段(ECU4)は一定時間後に上記電動ブレーキ装置(EPB装置3)を再作動させるものである(図4、図5参照)。
この実施例においては、温度検知手段は、車輪速センサ29で代用し、車輪速センサ29の出力からディスクロータ15の温度をECU4で推定しているが、温度検知手段を、マスタ圧センサ28で代用し、マスタシリンダ13内のマスタ圧からディスクロータ15の温度をECU4で推定すべく構成してもよい。
この構成によれば、ディスクロータ15の温度を検知する温度検知手段ECU4を設けることで、ディスクロータ15が冷えた際の熱収縮分のブレーキの緩みを推定することができ、ディスクロータ15の温度が所定温度以上の時、制御手段ECU4が一定時間後に上記電動ブレーキ装置(EPB装置3)を再作動(いわゆる増し締め)させることで、熱収縮時のブレーキの緩みにも対応することができる。
この発明の一実施形態においては、上記車両はエンジン5を備えており、上記制御手段(ECU4)は、エンジン5の始動時に上記電動ブレーキ装置(EPB装置3)による制動を解除すると共に、自動変速機6のシフトレンジをPレンジに変更(ステップU4参照)するものである(図1、図4、図6参照)。
この構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、エンジン5の始動時には乗員(ドライバ)は車室内に存在し、また制動装置によるブレーキングを継続する必要もないので、乗員の運転意志に合わせて電動ブレーキ装置(EPB装置3)による制動を解除することで、乗員の負担を軽減することができ、また、自動変速機6のシフトレンジをPレンジに変更することで、エンジン始動時における車両のずり下がりを防止することができる。
この発明の一実施形態においては、車両停止維持制御(オートホールド制御)を行なう液圧ブレーキ装置(DSC装置2参照)を備え、上記車両停止維持制御の作動中に、上記ケーブル接続検知手段(スイッチ38)により上記ケーブル接続部37に上記充電ケーブルが接続されたことを検知した時、上記制御手段(ECU4)は、上記電動ブレーキ装置(EPB装置3)の作動後に、上記車両停止維持制御(オートホールド制御)を停止するものである。
この構成によれば、電動ブレーキ装置(EPB装置3)を作動させた後に、車両停止維持制御(オートホールド制御)を停止するので、電動ブレーキ装置(EPB装置3)と、液圧ブレーキ装置(DSC装置2)による車両維持制御という異なる制動制御の作動時間を重複させながら、一方の制動制御(停止維持制御)を解除することで、車両の制動状態が継続され、より一層確実に車両を停止させることができる。
図7、図8は車両制動制御装置の他の実施例を示し、図7は車両の側面図、図8は車両制動制御を示すフローチャートである。
図7において、この車両は車両外方に位置する送電ユニット40から非接触で電力の受電が可能な受電部41を車両側に設けている。
この実施例においても図1、図2、図4で示した回路装置を用いる。但し、図4に示す制御回路においては、ケーブル接続検知用のスイッチ38に代えて、位置センサ24を採用している。
上述の位置センサ24は、車両外方の送電ユニット40から受電部41に対して非接触で電力供給が可能な車両位置であることを検知する受電可能検知手段である。
位置センサ24としては、レーダ装置とカメラとを併用し、カメラが撮像した画像を画像処理し、送電ユニット40であると判定した時、レーダ装置を用いて送電ユニット40と自車両との距離を測定し、車両の速度(車速)と減速度とに基づいて、車両が送電ユニット40からの電力供給可能位置に達したことを推定してもよい。
また、位置センサ24としては、送電ユニット40の設置位置情報を有する道路地図情報が記憶された記憶手段と、自車両の位置を検知するGPS(Global
Positioning System)センサと併用し、GPSセンサで検知した車両位置が送電ユニット40の設置位置に達した時、送電ユニット40から受電部41に対して非接触で電力供給可能な車両位置であることを判定してもよい。
さらに、この実施例においても、制御手段であるECU4が、充電待機完了検出手段(ステップS2)と、制動装置選択手段(ステップ4)と、レンジ変速装置(ステップS6,S7)とを備えている。
次に、この実施例2における車両制動制御装置の作用を、図8に示すフローチャートを参照して、以下に説明する。なお、図8に示すフローチャートの各ステップも、その処理内容に対応した手段を構成するものである。
図8に示すフローチャートのステップS1で、ECU4は図4に示す各要素24,25,9,26,27,28,32,29からの各種信号の読込みを実行する。
次にステップS2で、ECU4は位置センサ24からの信号に基づいて、自車両の位置が車両外方の送電ユニット40から受電部41に対して非接触で電力供給が可能な位置にあって、充電待機が完了した(充電スタンバイ)したか否かを判定し、NO判定時にはステップS1にリターンする一方で、YES判定時には、次のステップS3に移行する。
このステップS3で、ECU4は車輪速センサ29の信号から演算した車速がゼロで、車両が停止状態にあるか否かを判定し、YES判定時にのみ次のステップS4に移行する。
このステップS4で、ECU4は自車両が停止している路面の傾斜が5%以下か否かを判定し、YES判定時にはステップS5に、NO判定時にはステップS10にそれぞれ移行する。
なお、この実施例2においても、ステップS4以降の処理内容については図5のフローチャートを参照して説明した実施例1と同様であるから、図8において図5と同一ステップには同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
このように図7、図8で示した実施例2の車両制動制御装置は、車両を制動する制動装置(変速レンジをPレンジに変更する点と、EPB装置3参照)とを備えた車両制動制御装置であって、外部から電力供給が行われる充電操作の待機完了を検出する充電待機完了検出手段(ステップS2参照)と、車両を自動制動する自動制動装置(ステップS6,S7,S11,S12参照)と、上記充電待機完了検出手段(ステップS2)により外部充電操作の待機完了が検出された時、上記自動制動装置を作動させる制御手段(EUC4参照)とを備えたものである(図4、図8参照)。
この構成によれば、上述の制御手段(ECU4)は、充電待機完了検出手段(ステップS2)により外部充電操作の待機完了(スタンバイ)が検出された時、自動制御装置(ステップS6,S7,S11,S12)を作動させて、車両を確実に停止させるので、充電時における車両のずり下がりを防止することができる。
この結果、非接触型での外部充電中において、充電効率の悪化を確実に防止することができる。
この発明の一実施形態においては、車両側に設けられた受電部41と、車両外方に位置する送電ユニット40とを備え、車両外方の送電ユニット40から上記受電部41に対して、非接触で電力供給が可能な車両位置であることを検知する受電可能検知手段(位置センサ24参照)を設けたものである(図4、図7参照)。
この構成によれば、外部から電力供給が行なわれる充電操作は、車両が車両外方の送電ユニット40から受電部41に対して非接触で電力供給が可能な位置に停止する操作であって、受動可能検知手段(位置センサ24)は斯る位置に車両が停止したことを検知するので、非接触型充電における待機完了時に、車両を制動して確実に停止させることができる。
この発明の一実施形態においては、車両停止維持制御(オートホールド制御)を行なう液圧ブレーキ装置(DSC装置2)を備え、上記車両停止維持制御の作動中に、上記受電可能検知手段(位置センサ24)により上記送電ユニット40から上記受電部41に対して非接触で電力供給が可能な位置であることを検知した時、上記制御手段(EUC4)は、上記電動ブレーキ装置(EPB装置3)の作動後に、上記車両停止維持制御(オートホールド制御)を停止するものである。
この構成によれば、電動ブレーキ装置(EPB装置3)を作動させた後に、車両停止維持制御(オートホールド制御)を停止するので、電動ブレーキ装置(EPB装置3)と、液圧ブレーキ装置(DSC装置2)による車両停止維持制御という異なる制動制御の作動時間を重複させながら、一方の制動制御(停止維持制御)を解除することで、車両の制動状態が継続され、より一層確実に車両を停止させることができる。
なお、この実施例2においても、その他の点については実施例1とほぼ同様の作用、効果を奏するものである。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の制動装置は、実施例の変速レンジをPレンジに変更する手段、EPB装置3に対応し、
以下同様に、
充電待機完了検出手段は、ステップS2に対応し、
自動制動装置は、ステップS6,S7,S11,S12に対応し、
制御手段は、ECU4に対応し、
ケーブル接続検知手段は、スイッチ38に対応し、
受電可能検知手段は、位置センサ24に対応し、
傾斜検知手段は、勾配センサ25に対応し、
制動装置選択手段は、ステップS4に対応し、
変速機は、自動変速機6に対応し、
レンジ変更装置は、ステップS6,S7に対応し、
電動ブレーキ装置は、EPB装置3に対応し、
温度検知手段は、ECU4に対応し、
液圧ブレーキ装置は、DSC装置2に対応し、
車両停止維持制御は、DSC装置2によるオートホールド制御に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、車両を制動する制動装置を備えた車両制動制御装置について有用である。
2…DSC装置(液圧ブレーキ装置)
3…EPB装置(電動ブレーキ装置、第2制動装置)
4…ECU(制御手段、温度検出手段)
5…エンジン
6…自動変速機(変速機)
15…ディスクロータ
24…位置センサ(受電可能検知手段)
25…勾配センサ(傾斜検知手段)
37…ケーブル接続部
38…スイッチ(ケーブル接続検知手段)
40…送電ユニット
41…受電部
M…電動モータ
S2…充電待機完了検出手段
S4…制御装置選択手段
S6,S7…レンジ変更手段(自動制動装置)
S11,S12…自動制動装置

Claims (8)

  1. 車両を制動する制動装置を備えた車両制動制御装置であって、
    外部から電力供給が行われる充電操作の待機完了を検出する充電待機完了検出手段と、
    車両を自動制動する自動制動装置と、
    上記充電待機完了検出手段により外部充電操作の待機完了が検出された時、上記自動制動装置を作動させる制御手段とを備え
    第1制動装置と、第2制動装置と、自車両が停止している路面の傾斜を検知する傾斜検知手段とを備え、
    上記傾斜検知手段が検知した路面傾斜に対応して自動で上記第1制動装置または第2制動装置を作動させる制動装置選択手段を設けた
    車両制動制御装置。
  2. 車両外面に設けられた充電ケーブル接続用のケーブル接続部と、
    上記ケーブル接続部に充電ケーブルが接続されたことを検知するケーブル接続検知手段とを備えた
    請求項1に記載の車両制動制御装置。
  3. 車両側に設けられた受電部と、車両外方に位置する送電ユニットとを備え、
    車両外方の送電ユニットから上記受電部に対して、非接触で電力供給が可能な車両位置であることを検知する受電可能検知手段を設けた
    請求項1に記載の車両制動制御装置。
  4. 上記第1制動装置は、変速機のレンジを自動的にパーキングレンジに変更するレンジ変更装置に設定され、
    上記第2制動装置は、電動モータの駆動によりリヤ2輪を制動する電動ブレーキ装置に設定された
    請求項に記載の車両制動制御装置。
  5. 上記傾斜検知手段で検知された路面傾斜が5%以上の時は、上記制動装置選択手段が上記電動ブレーキ装置を選択し、
    路面傾斜が5%未満の時は、上記制動装置選択手段がレンジ変更装置を選択する
    請求項に記載の車両制動制御装置。
  6. ディスクロータの温度を検知する温度検知手段を備え、
    上記温度検知手段で検知されたディスクロータの温度が所定温度以上の時、上記制御手段は一定時間後に上記電動ブレーキ装置を再作動させる
    請求項またはに記載の車両制動制御装置。
  7. 上記車両はエンジンを備えており、
    上記制御手段は、エンジン始動時に上記電動ブレーキ装置による制動を解除すると共に、
    変速機のシフトレンジをパーキングレンジに変更する
    請求項に記載の車両制動制御装置。
  8. 車両停止維持制御を行なう液圧ブレーキ装置を備え、
    上記車両停止維持制御の作動中に、上記ケーブル接続検知手段により上記ケーブル接続部に上記充電ケーブルが接続されたことを検知した時、または、上記受電可能検知手段により上記送電ユニットから上記受電部に対して非接触で電力供給が可能な位置であることを検知した時、上記制御手段は、上記電動ブレーキ装置の作動後に、上記車両停止維持制御を停止する
    請求項2または3を引用する請求項に記載の車両制動制御装置。
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