JP6559428B2 - 冷却器の結露防止カバー - Google Patents

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本発明は、冷却器の結露防止カバーに関し、詳しくは、ロータリーエバポレーターなどの各種実験機器に用いられている透明ガラス製冷却器の結露を防止するためのカバーに関する。
各種実験における蒸留操作や低沸点有機溶媒の回収操作などにおいて、蒸気中の必要成分又は不要成分を凝縮させて分離するための冷却器が広く用いられている。一般的な冷却器は、透明ガラス製の外管の内部に内管を配置した二重管構造を有しており、内管と外管との間の外部流路と、内管内の内部流路とのいずれか一方の流路に凝縮成分を含む蒸気を、他方の流路に冷却水を供給する構造を有している。
このような冷却器では、操作条件によっては、例えば冷却水の温度が低かったり、周囲の湿度が高かったりした場合に、外管の外周面に結露を生じることがあった。結露が生じると、外管の外周面が曇った状態になり、冷却器内部の状態を外部から視認することができなくなってしまう。このような結露対策として、前記外管を断熱二重管構造とした冷却器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−279703号公報
しかし、前記特許文献1に記載された冷却器は、製造に多大な手間が掛かり冷却器が高価になるという大きな製作コストの問題があり、また、真空断熱を採用したものでは、何らかの衝撃で外管が破壊された場合、真空状態から大気圧に戻る力も加わり、ガラスの破片が飛散して大事故に繋がる危険性を有している。
そこで本発明は、簡単な構成で冷却器外周面への結露を防止することができ、安全性も高い冷却器の結露防止カバーを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の冷却器の結露防止カバーは、透明ガラス製の外管の内部に内管を配置した二重管構造を有し、内管と外管との間の外部流路と、内管内の内部流路とのいずれか一方の流路に凝縮成分を含む蒸気を、他方の流路に冷却水を供給して前記凝縮成分の少なくとも一部を凝縮させる冷却器の結露防止カバーであって、該結露防止カバーは、前記外管の外径より大きな内径を有する円筒形のカバー本体部と、該カバー本体部の一方の開口に装着される第1閉塞部材及び他方の開口に装着される第2閉塞部材とを有し、前記カバー本体部は透明合成樹脂材料で形成され、前記第1閉塞部材及び前記第2閉塞部材は、前記外管の外周面に密着する外管密着部をそれぞれ内周に有するリング状に形成されていることを特徴としている。
さらに、本発明の冷却器の結露防止カバーは、前記第2閉塞部材が、前記外管密着部に代えて、前記外管の他方の端部に突設したノズルの外周面に密着するノズル密着部を内周に有するリング状に形成されていることを特徴としている。また、前記冷却器は、使用時に下部となる一方の端部に、前記外部流路に連通する蒸気導入部及び凝縮液導出部と、前記内部流路に連通する冷却水導入ノズル及び冷却水導出ノズルとを有し、使用時に上部となる外管の他方の端部に、前記外部流路に連通する蒸気導出ノズルを有しており、前記カバー本体部の長さは、前記第2閉塞部材の内周を前記蒸気導出ノズルの外周面に密着させた状態で、前記第1閉塞部材が前記冷却水導入ノズル又は冷却水導出ノズルに当接可能な長さに設定されていることを特徴としている。さらに、前記第1閉塞部材がシリコーンゴムで形成されていることを特徴としている。
本発明の冷却器の結露防止カバーの効果で、冷却水の循環によって冷却器の外管外周面が露点以下に冷却されて結露を生じる条件下であっても、冷却器の外管外周面と結露防止カバー内周面との間の空間への室内空気の流れを遮断しているので、外管外周面に結露が生じることを防止できる。さらに、外管外周面とカバー本体部の内周面との間に空気層が存在しているため、空気の保温効果によってカバー本体部の温度低下を抑えることができ、カバー本体部の外周面に結露が発生することも防止できる。また、カバー本体部を透明合成樹脂で形成することにより、使用時に冷却器内部の凝縮状態などを外部から容易に確認することができるとともに、何らかの衝撃を受けても破損することがなく、取り扱いが容易であり、安全性も向上できる。さらに、第1閉塞部材をシリコーンゴムで形成することにより、外径が多少異なる外管の外周面にも確実に密着させることができ、外管外周面への結露をより確実に防止できる。また、乾燥剤を封入することにより、外管外周面への結露をより確実に防止できる。
本発明の冷却器の結露防止カバーの使用状態を示す断面図である。 結露防止カバーの断面図である。
まず、図1に示す冷却器は、ロータリーエバポレーターに使用される高性能の冷却器であって、円筒状の外管11と、該外管11内に収容された二重螺旋状の内管12との二重管構造を有しており、全て透明ガラスによって形成されている。外管11の下部には、内管12と外管11との間の外部流路13の下部に連通する蒸気導入部14及び凝縮液導出部15と、内管12内の内部流路16における流入端及び流出端にそれぞれ連通する冷却水導入ノズル17及び冷却水導出ノズル18とが外管11を貫通して設けられている。また、外管11の上部には、前記外部流路13の上部に連通する蒸気導出ノズル19が設けられている。
蒸気導入部14には試料フラスコが接続され、凝縮液導出部15には凝縮液回収フラスコが接続され、冷却水導入ノズル17及び冷却水導出ノズル18には冷却水循環装置が接続される。試料フラスコ内で蒸発した蒸気は、蒸気導入部14から外部流路13内に流入し、内部流路16内を流れる冷却水で冷却された内管12に接触することによって蒸気内の凝縮成分が凝縮し、外部流路13内を流下して凝縮液導出部15から回収フラスコに流下して回収される。また、蒸気中の非凝縮成分は、蒸気導出ノズル19から導出され、必要に応じて真空吸引することによって外部流路13を減圧状態にする。
冷却器用の結露防止カバー21は、外管11の外径より大きな内径を有する円筒形のカバー本体部22と、該カバー本体部22の一方の開口、本形態例では下部開口22aに装着される第1閉塞部材23と、他方の開口である上部開口22bに装着される第2閉塞部材24とを有している。前記カバー本体部22は、透明合成樹脂材料、例えば、高い透明性及び耐衝撃性を有するアクリル樹脂で形成されている。
また、第1閉塞部材23は、外管11の外周面に密着する円形の外管密着部23aを内周に有するリング状に形成され、外管11との密着性を高めるとともに、外管11の寸法誤差などに対応するため、柔軟で伸縮性を有するシリコーンゴムで形成されている。一方、第2閉塞部材24は、蒸気導出ノズル19の外周面に密着する円形のノズル密着部24aを内周に有するリング状に形成されている。この第2閉塞部材24は、カバー本体部22と同じ材料、本形態例ではアクリル樹脂で形成されており、外周縁がカバー本体部22の上部開口22bに接着され、ノズル密着部24aにはシリコーンゴムなどからなるシール材24bが取り付けられている。
前記カバー本体部22の長さは、前記第2閉塞部材24におけるノズル密着部24aのシール材24bを蒸気導出ノズル19の外周面に密着させた状態で、前記第1閉塞部材23が、前記冷却水導入ノズル17より高位置に設けられている冷却水導出ノズル18に当接可能な長さに設定され、外管11の外周の大部分を覆うことができるように形成されている。
このように、上下両開口に閉塞部材23,24を備えた結露防止カバー21を冷却器に装着することにより、外管11の外周面の温度が低下したときに結露するのは、外管11と結露防止カバー21との間の空気中に含まれていた水分だけであるから、結露量は極めて僅かであり、外管11の外周面に結露による曇りが生じることはほとんどなく、冷却器の内部の状態を外部から容易に確認することができる。また、外管11の外周面とカバー本体部22の内周面との間に空気層が存在しているため、空気の保温効果によってカバー本体部22の温度低下を抑えることができ、カバー本体部22の外周面が露点以下になることはなく、結露が発生することはない。
さらに、外管11と結露防止カバー21との間に乾燥剤、例えばシリカゲルを封入することにより、外管11と結露防止カバー21との間の空気中に含まれている水分を乾燥剤によって除去することができるので、外管外周面への結露をより確実に防止できる。また、カバー本体部22をガラスに比べて断熱性に優れた透明合成樹脂材料で形成することにより、カバー本体部22の内周側の温度が低下しても、カバー本体部22の外周側は温度が低下することがないので、カバー本体部22の外周面に周辺空気中の水分が結露することを防止できる。加えて、内管12の外周に位置して温度低下が大きい外管11部分の結露を防止できるので、冷却器全体の結露量を大幅に少なくすることができ、結露水が流下して周辺を濡らすことがなくなり、拭き取り作業を軽減できる。
なお、冷却器の構造は任意であり、結露防止カバーにおけるカバー本体部の長さや径は、冷却器の外管の形状に応じて適宜に設定することができる。また、第2閉塞部材を第1閉塞部材と同じ構造とし、外管の直管部の上下を第2閉塞部材と第1閉塞部材とでそれぞれ密着させて閉塞するようにしてもよい。さらに、結露防止カバーの外周面にノズルを設けて真空排気したり、乾燥ガスを流通させたりすることもできる。
11…外管、12…内管、13…外部流路、14…蒸気導入部、15…凝縮液導出部、16…内部流路、17…冷却水導入ノズル、18…冷却水導出ノズル、19…蒸気導出ノズル、21…結露防止カバー、22…カバー本体部、22a…下部開口、22b…上部開口、23…第1閉塞部材、23a…外管密着部、24…第2閉塞部材、24a…ノズル密着部、24b…シール材

Claims (4)

  1. 透明ガラス製の外管の内部に内管を配置した二重管構造を有し、内管と外管との間の外部流路と、内管内の内部流路とのいずれか一方の流路に凝縮成分を含む蒸気を、他方の流路に冷却水を供給して前記凝縮成分の少なくとも一部を凝縮させる冷却器の結露防止カバーであって、該結露防止カバーは、前記外管の外径より大きな内径を有する円筒形のカバー本体部と、該カバー本体部の一方の開口に装着される第1閉塞部材及び他方の開口に装着される第2閉塞部材とを有し、前記カバー本体部は透明合成樹脂材料で形成され、前記第1閉塞部材及び前記第2閉塞部材は、前記外管の外周面に密着する外管密着部をそれぞれ内周に有するリング状に形成されていることを特徴とする冷却器の結露防止カバー。
  2. 前記第2閉塞部材は、前記外管密着部に代えて、前記外管の他方の端部に突設したノズルの外周面に密着するノズル密着部を内周に有するリング状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の冷却器の結露防止カバー。
  3. 前記冷却器は、使用時に下部となる一方の端部に、前記外部流路に連通する蒸気導入部及び凝縮液導出部と、前記内部流路に連通する冷却水導入ノズル及び冷却水導出ノズルとを有し、使用時に上部となる外管の他方の端部に、前記外部流路に連通する蒸気導出ノズルを有しており、前記カバー本体部の長さは、前記第2閉塞部材の内周を前記蒸気導出ノズルの外周面に密着させた状態で、前記第1閉塞部材が前記冷却水導入ノズル又は冷却水導出ノズルに当接可能な長さに設定されていることを特徴とする請求項1記載の冷却器の結露防止カバー。
  4. 前記第1閉塞部材は、シリコーンゴムで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の冷却器の結露防止カバー。
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