JP6558533B2 - 接続部材 - Google Patents
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最初に、本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の実施形態の詳細を、以下に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図中の同一符号は、同一名称物を示す。
・全体構成
実施形態1では、図1,2に示すように、ACSRなどの送電線の本線Mが圧縮接続されるクランプ本体10と、ジャンパ線Jが圧縮接続されるジャンパソケット20と、を備える圧縮形引留クランプ1αを例にして、接続部材を説明する。クランプ本体10は、接続部材であり、本線Mが圧縮接続される圧縮把持部11と、ジャンパソケット20に接続される本体側接合部12と、を備える。ジャンパソケット20は、接続部材であり、ジャンパ線Jが圧縮接続される圧縮把持部21と、クランプ本体10に接続されるソケット側接合部22と、を備える。クランプ本体10及びジャンパソケット20は、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成されている。本体側接合部12の接合面12mと、ソケット側接合部22の接合面22mと、が接触して電気的かつ機械的に接続されることで、本線Mとジャンパ線Jとが電気的に接続される。つまり、クランプ本体10とジャンパソケット20とは互いに接続される相手部材であり、本体側接合面12mとソケット側接合面22mとは互いに相手部材との連結面である。本実施形態1の圧縮形引留クランプ1αの主たる特徴とするところは、クランプ本体10の本体側接合面12m及びジャンパソケット20のソケット側接合面22mが、その表面にめっき層100を備えることにある。以下、まずクランプ本体10とジャンパソケット20の基本構成を説明し、その後にクランプ本体10及びジャンパソケット20における各接合面12m,22mについて説明する。
クランプ本体10は、図1,2に示すように、円筒形でその内部に送電線の本線Mが圧縮接続される圧縮把持部11と、ジャンパソケット20との連結面である本体側接合面12m(図2)を有する板状の本体側接合部12と、を備える。圧縮把持部11は、本線Mの鋼心部を圧縮接続する鋼心圧縮部と、鋼心圧縮部の外側から被せて配置され、本線Mのアルミニウム撚線部を圧縮接続するアルミニウム圧縮部と、を備える。鋼心圧縮部は、鉄塔の碍子に接続するための取付部13が引留め側(図1の右側)に突設されている。本体側接合部12は、圧縮把持部11の引留め側(図1の右側)の端部において、圧縮把持部11の軸方向とほぼ直交する平面に延設されている。本体側接合部12には、複数の挿通孔12h(図2)が形成されている。
クランプ本体10の本体側接合部12は、図2に示すように、ジャンパソケット20のソケット側接合部22と対向する本体側接合面12mの表面にめっき層100を備える。本体側接合部12は、その表裏がソケット側接合部22で挟み込まれるため、本体側接合部12の表裏の接合面12mのそれぞれにめっき層100を備える。本体側接合部12の側面は、ソケット側接合部22に対向配置されておらず外方に露出されているため、ここでは、めっき層を備えない。同様に、ジャンパソケット20のソケット側接合部22は、図2に示すように、クランプ本体10の本体側接合部12と対向するソケット側接合面22mの表面にめっき層100を備える。ソケット側接合部22は、本体側接合部12を挟み込んで配置するため、ソケット側接合部22の二股部分の内側の接合面22mにめっき層100を備える。ソケット側接合部22の側面は、本体側接合部12に対向配置されておらず外方に露出されているため、ここでは、めっき層を備えない。
本実施形態1の圧縮形引留クランプ1αは、クランプ本体10の本体側接合面12mと、ジャンパソケット20のソケット側接合面22mとの接合界面において、めっき層100が介在されることで、アルミニウムの酸化物の生成を抑制できる。よって、上記接合界面を介しての導通経路の電気抵抗の増大を抑制でき、異常過熱の発生を抑制できる。
実施形態2では、図3に示すように、送電線の本線Mが圧縮接続されるクランプ本体10と、ジャンパ線Jが圧縮接続されるジャンパソケット20と、を備える金車通過型クランプ1βを例にして、接続部材を説明する。金車通過型クランプ1βは、クランプ本体10及びジャンパソケット20の基本構成として、クランプ本体10とジャンパソケット20との連結箇所が、実施形態1の圧縮形引留クランプ1αと異なる。金車通過型クランプは、送電線Mを鉄塔にクランプで引留めるにあたり、クランプ本体10に電線Mを圧縮接続し、ジャンパソケット20を組み付けていない状態で、電線Mを金車にかけて所定の位置まで移送する際に用いるものである。その他の構成については、実施形態1と同様である。
実施形態3では、図4に示すように、送電線の本線Mが圧縮接続されるクランプ本体10と、ジャンパ線Jが圧縮接続されるジャンパソケット20と、を備える金車通過型クランプの別形態として短尺クランプ1γを例にして、接続部材を説明する。短尺クランプ1γは、クランプ本体10及びジャンパソケット20の基本構成として、クランプ本体10とジャンパソケット20との連結箇所が、実施形態2の金車通過型クランプ1βと異なる。
クランプ本体とジャンパソケットとを備える各種クランプにおいて、クランプ本体とジャンパソケットとを分岐アダプタを介して連結することができる。具体的には、一つのクランプ本体と複数のジャンパソケットとを分岐アダプタで連結し、電流を本線から複数のジャンパ線に分岐することができる。分岐アダプタは、一つのクランプ本体と複数のジャンパソケットとを連結する導電部材である。クランプ本体及びジャンパソケットは、本体側接合面及びソケット側接合面がそれぞれ分岐アダプタとの連結面である点が実施形態1〜3と異なり、それ以外の基本的な構成や、接合面にめっき層を備える点については実施形態1〜3と同様である。つまり、クランプ本体は、本線が圧縮接続される圧縮把持部と、分岐アダプタとの連結面である本体側接合面と、を備える接続部材であり、分岐アダプタが相手部材となる。同様に、ジャンパソケットは、ジャンパ線が圧縮接続される圧縮把持部と、分岐アダプタに接続されるソケット側接合面と、を備える接続部材であり、分岐アダプタが相手部材となる。以下に、一つのクランプ本体と二つのジャンパソケットとを分岐アダプタを介して連結する形態を説明する。
複数のジャンパソケット同士を、アダプタを介して連結することができる。アダプタは、例えば、複数のジャンパソケット間に介在される導電部材である。導電部材は、ソケット側接合部の二股部分に配置され、ジャンパソケットとの連結面となる接合面を複数有する接続プレートや分岐プレートなどが挙げられる。接続プレートは、一対の接合部を有し、一対の接合部にそれぞれ接続される一対のジャンパソケット間で導通させるものである。分岐プレートは、三つ以上の接合部を有し、三つ以上の接合部にそれぞれ接続される三つ以上のジャンパソケット間で導通させるものであり、一つのジャンパソケットから残部のジャンパソケットに電流を分岐させるものである。導電部材の接合面(接合部)には、複数の挿通孔が形成されている。導電部材の接合面には、めっき層を備えることが好ましい。各ジャンパソケットの二股部分に導電部材を配置して、ジャンパソケットの挿通孔と、導電部材の挿通孔と、を位置合わせして、両挿通孔にボルトを挿通してナットで締め付ける。それにより、ジャンパソケットの接合部と導通部材の接合部とは、ジャンパソケットの接合面と導通部材の接合面とが接触して導通状態を確保して接続される。この場合、導電部材で接続された複数のジャンパソケット間で電流を分岐したりすることができる。
実施形態6では、図5に示すように、送電線の本線Mが圧縮接続される圧縮把持部91と、電気機器又はアダプタが接続される羽子板状の接合部92と、を備える圧縮端子1δを例にして、接続部材を説明する。圧縮端子1δは、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成されている。圧縮端子1δのように、電気機器又はアダプタと導通接続される接合面92mにめっき層を備えることで、接合面92mにおいて、アルミニウムの酸化物が生成されることを抑制できる。よって、この接合面92mを介しての導通経路の電気抵抗の増大を抑制でき、異常過熱の発生を抑制できる。
1β 金車通過型クランプ
1γ 短尺クランプ
1δ 圧縮端子
10 クランプ本体
11 圧縮把持部
12 本体側接合部 12m 本体側接合面 12h 挿通孔
13 取付部
20 ジャンパソケット
21 圧縮把持部
22 ソケット側接合部 22m ソケット側接合面 22h 挿通孔
40 ボルト
91 圧縮把持部
92 接合部 92m 接合面 92h 挿通孔
100 めっき層
110 亜鉛めっき層 120 ニッケルめっき層
130 スズめっき層
M 本線 J ジャンパ線
Claims (6)
- アルミニウム又はアルミニウム合金から構成されて送電線に接続される接続部材であって、
前記送電線が圧縮接続される圧縮把持部と、
前記送電線と導通される相手部材に接続される接合面と、を備え、
前記接合面は、その表面にめっき層を備え、
前記めっき層は、前記接合面側から順に、亜鉛めっき層、ニッケルめっき層、スズめっき層が積層された積層構造であり、
前記ニッケルめっき層の厚さは、1μm以上10μm以下であり、
前記スズめっき層の厚さは、3μm以上10μm以下である接続部材。 - 前記送電線は、ジャンパ線であり、
前記相手部材は、送電線本線を把持するクランプ本体であり、
前記接続部材は、前記クランプ本体と連結されるジャンパソケットであり、
前記接合面は、前記ジャンパソケットにおける前記クランプ本体との連結面である請求項1に記載の接続部材。 - 前記送電線は、送電線本線であり、
前記相手部材は、ジャンパ線を把持するジャンパソケットであり、
前記接続部材は、前記ジャンパソケットと連結されるクランプ本体であり、
前記接合面は、前記クランプ本体における前記ジャンパソケットとの連結面である請求項1に記載の接続部材。 - 前記接続部材は、電気機器又はアダプタが接続される羽子板状の接合面を備える圧縮端子である請求項1に記載の接続部材。
- 前記めっき層は、その構成金属の酸化物の電気抵抗率が1Ω・m以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の接続部材。
- 前記めっき層は、厚さが4μm以上10μm以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の接続部材。
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