JP6558093B2 - 投写光学系及びプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示素子の画像を拡大投影するプロジェクターへの組み込みに適した投写光学系及びプロジェクターに関する。
プロジェクターやプロジェクターへの組み込みに適した投写光学系として、例えば、近距離から広画角で投写(近距離投写)するために、固定レンズ部と可動レンズ部と凹面鏡とを用いて斜め投写における斜め光束の光軸に対する傾きを小さくしつつ、鏡筒による結像光束のケラレを有効に防止するものが知られている(特許文献1参照)。
一般に、プロジェクターにおいて、バックフォーカス(パネル面から投写光学系まで)の距離変動によりスクリーン側の像面が倒れることを防止するために、バックフォーカスの調整を精度よく行うことが重要である。特に、近距離投写の場合、像面が大きく倒れる傾向にあり、いわゆる投写光学系の後玉を含む固定レンズ部側のレンズ群の位置調整によるバックフォーカス調整が重要となる。バックフォーカス調整については、例えばヘリコイドネジ等による回転調整が一般的に用いられており、固定レンズ部を回転させることでバックフォーカス調整がなされる。
一方で、光学性能に影響を及ぼすものとして各レンズの調芯も重要な作業である。特に、非球面レンズに関しては、偏芯の度合が光学性能に大きな影響を及ぼすことから調芯が非常に重要な作業になる。
プロジェクター用の投写光学系において、高解像度の要請等から、非球面レンズが採用されることがあり、近年、通常のプロジェクターに限らず近距離投写のプロジェクターにおいても非球面レンズが採用され、近距離投写のプロジェクターを構成する投写光学系において例えば可動レンズ部だけでなく固定レンズ部すなわちバックフォーカス調整を行う側において非球面レンズを採用することも考えられる。
しかしながら、上記のように、固定レンズ部を回転させてバックフォーカス調整を行うに際して回転動作がなされると、バックフォーカス調整とともに固定レンズ部において調芯を行うことは必ずしも容易ではない。
特開2011−85922号公報
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、プロジェクターへの適用において、バックフォーカス調整と調芯とを容易に行える投写光学系及び当該投写光学系を用いたプロジェクターを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る投写光学系は、最も縮小側に設けられた縮小側レンズ群と、回転繰り出し動作によって縮小側レンズ群と物体面との距離を調整する繰り出し機構と、繰り出し機構に組み合わされ、かつ、回転繰り出し動作とは独立した回転動作によって少なくとも縮小側レンズ群の一部について回転角度を調整する回転角調整機構とを備える。
上記投写光学系では、繰り出し機構によって縮小側レンズ群と物体面との距離を調整することでバックフォーカス調整を行うことができる。さらに、バックフォーカス調整に伴う回転動作とは独立した回転角調整機構によって、少なくとも縮小側レンズ群の一部について回転角度を調整することができる。すなわち、バックフォーカス調整と調芯とを容易に行える。
本発明の具体的な側面によれば、回転角調整機構は、縮小側レンズ群と前記物体面との間の距離を維持して回転角度を調整する。この場合、回転角調整機構の動作がバックフォーカス調整に影響しないようにできる。
本発明の別の側面によれば、縮小側から順に、縮小側レンズ群を含むとともにフォーカスに際して光軸方向に関して固定された固定レンズ群と、フォーカスに際して光軸方向に関して移動可能な可動レンズ群と、凹面非球面形状の反射面を有する非球面ミラーとを備える。この場合、例えば近距離投写に適した光学系を構成することができる。
本発明のさらに別の側面によれば、縮小側レンズ群は、非球面レンズを含み、回転角調整機構は、少なくとも当該非球面レンズの回転角度を調整する。この場合、非球面レンズを含むことで、高解像度化や収差補正等を図ることができ、かつ、非球面レンズの回転角度を調整することで、当該非球面レンズの光学性能の維持を図ることができる。
本発明のさらに別の側面によれば、繰り出し機構と回転角調整機構とは、各レンズを収納するための外側の枠と内側の枠とを含む二重枠構造で構成されている。この場合、二重枠構造により、繰り出し機構での回転繰り出し動作によるバックフォーカス調整と回転角調整機構での回転動作による調芯とを簡易かつ確実に行える。
本発明のさらに別の側面によれば、回転角調整機構は、繰り出し機構に対して付勢部材によって付勢されつつ回転可能に組み合わされている。この場合、付勢部材による付勢力を利用して回転角調整機構を繰り出し機構と組み合わせ、かつ、回転角調整機構による回転動作を維持できる。また、例えばバックフォーカスの再調整が必要となった場合、回転角調整機構による回転角度の再調整が可能である。
本発明のさらに別の側面によれば、付勢部材は、繰り出し機構の繰り出し方向の端面に形成されたフランジ部に取り付けられたバネ材であり、回転角調整機構は、当該バネ材により繰り出し機構側に押さえつけられながら回転可能に配置されている。この場合、バネ材により、回転角調整機構を繰り出し機構と組み合わせ、かつ、回転角調整機構による回転動作を維持できる。
本発明のさらに別の側面によれば、回転角調整機構は、繰り出し機構に対して固定部材によって固定されている。この場合、調整後も回転角度が変化しにくいため、再調整が必要とならない。
上記目的を達成するため、本発明に係るプロジェクターは、光源からの光を変調して画像光を形成する光変調素子と、光変調素子からの画像光を投射する上記いずれかの投写光学系とを備える。この場合、上記いずれかの投写光学系を備えることで、バックフォーカス調整と調芯とを容易に行える。
実施形態の投写光学系を組み込んだプロジェクターの概略構成を示す図である。 (A)は、投写光学系の一例を示す斜視図であり、(B)は、斜視断面図である。 図2(B)の一部を拡大した斜視断面図である。 投写光学系を分解した状態で示す斜視断面図である。 フレアの発生の様子について概念的に示す図である。 回転角調整機構の動作について説明するための概念的な図である。 一実施例の投写光学系における物体面から投射面までの構成および光線図である。 図7のうち、物体面から凹面反射ミラーまでの一部拡大図である。 (A)は、偏芯していない状態での投写光学系のMTFを示すグラフであり、(B)は、非球面レンズが偏芯した状態での投写光学系のMTF示すグラフである。 (A)は、球面レンズが偏芯した状態での投写光学系のMTFを示すグラフであり、(B)は、貼り合せレンズが偏芯した状態での投写光学系のMTFを示すグラフである。 回転角調整機構の一変形例について説明するための概念的な図である。 回転角調整機構の他の一変形例について説明するための概念的な図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施形態に係る投写光学系について詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る投写光学系を組み込んだプロジェクター2は、画像光を投射する光学系部分50と、光学系部分50の動作を制御する回路装置80とを備える。
光学系部分50において、光源10は、例えば超高圧水銀ランプであって、R光、G光、及びB光を含む光を射出する。ここで、光源10は、超高圧水銀ランプ以外の放電光源であってもよいし、LEDやレーザーのような固体光源であってもよい。第1インテグレーターレンズ11及び第2インテグレーターレンズ12は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレーターレンズ11は、光源10からの光束を複数に分割する。第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子は、光源10からの光束を第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子は、重畳レンズ14と協働して、第1インテグレーターレンズ11のレンズ素子の像を液晶パネル18R、18G、18Bに形成する。このような構成により、光源10からの光が液晶パネル18R、18G、18Bの表示領域の全体を略均一な明るさで照明する。
偏光変換素子13は、第2インテグレーターレンズ12からの光を所定の直線偏光に変換させる。重畳レンズ14は、第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子の像を、第2インテグレーターレンズ12を介して液晶パネル18R、18G、18Bの表示領域上で重畳させる。
第1ダイクロイックミラー15は、重畳レンズ14から入射したR光を反射させ、G光及びB光を透過させる。第1ダイクロイックミラー15で反射されたR光は、反射ミラー16及びフィールドレンズ17Rを経て、光変調素子である液晶パネル18Rへ入射する。液晶パネル18Rは、R光を画像信号に応じて変調することにより、R色の画像を形成する。
第2ダイクロイックミラー21は、第1ダイクロイックミラー15からのG光を反射させ、B光を透過させる。第2ダイクロイックミラー21で反射されたG光は、フィールドレンズ17Gを経て、光変調素子である液晶パネル18Gへ入射する。液晶パネル18Gは、G光を画像信号に応じて変調することにより、G色の画像を形成する。第2ダイクロイックミラー21を透過したB光は、リレーレンズ22、24、反射ミラー23、25、及びフィールドレンズ17Bを経て、光変調素子である液晶パネル18Bへ入射する。液晶パネル18Bは、B光を画像信号に応じて変調することにより、B色の画像を形成する。
クロスダイクロイックプリズム19は、光合成用のプリズムであり、各液晶パネル18R、18G、18Bで形成されたR色の画像とG色の画像とB色の画像とを合成して画像光とし、投写光学系40へ進行させる。
投写光学系40は、クロスダイクロイックプリズム19で形成された画像光を不図示のスクリーン上に拡大投射する投射用ズームレンズである。
回路装置80は、ビデオ信号等の外部画像信号が入力される画像処理部81と、画像処理部81の出力に基づいて光学系部分50に設けた液晶パネル18G,18R,18Bを駆動する表示駆動部82と、投写光学系40に設けた駆動機構(不図示)を動作させて投写光学系40の状態を調整するレンズ駆動部83と、これらの回路部分81,82,83等の動作を統括的に制御する主制御部88とを備える。
画像処理部81は、入力された外部画像信号を各色の諧調等を含む画像信号に変換する。なお、画像処理部81は、外部画像信号に対して歪補正や色補正等の各種画像処理を行うこともできる。
表示駆動部82は、画像処理部81から出力された画像信号に基づいて液晶パネル18G,18R,18Bを動作させることができ、当該画像信号に対応した画像又はこれに画像処理を施したものに対応する画像を液晶パネル18G,18R,18Bに形成させることができる。
レンズ駆動部83は、主制御部88の制御下で動作し、投写光学系40を構成する一部の光学要素をアクチュエータACを介して光軸OAに沿って適宜移動させることにより、投写光学系40によるスクリーン上への画像の投射において、投写距離を変更した時のフォーカスを行うことができる。なお、レンズ駆動部83は、投写光学系40全体を光軸OAに垂直な上下方向に移動させるアオリの調整により、スクリーン上に投射される画像の縦位置を変化させることもできる。
以下、図2等を参照して、実施形態の投写光学系40の構造について具体的に説明する。なお、図2等で例示した投写光学系40は、後述する一実施例(図7,8参照)の投写光学系40と同一の構成となっている。
図2(A)、図2(B)、図3及び図4に示すように、投写光学系40は、複数の屈折レンズやミラーレンズで構成される光学系部分(光学的作用を及ぼす主要部分)のほか、レンズ等の各光学部材を収納するための複数の円筒型の枠構造体で構成される鏡筒部39と、プロジェクター2(図1参照)の本体部分へ取り付けるための取付部38と、レンズやミラーを保護するための光透過性のカバー部材CVとを有する。
例えば図2(B)に示すように、投写光学系40の光学系部分は、縮小側から順に、複数のレンズからなり正のパワーを有する第1光学群40aと、1枚の凹面非球面形状の反射面を有するミラーMR(非球面ミラー)で構成される第2光学群40bとからなる。第1光学群40aは、レンズL1〜L15で構成されており、正のパワーを有する第1−1レンズ群41(レンズL1〜L9)と、正のパワーを有する第1−2レンズ群42(レンズL10〜L15)とからなる。第1−1レンズ群41は、投写距離の変更に伴うフォーカスに際して光軸方向(図2(B)のA1方向)に関して固定された固定レンズ群である。また、第1−1レンズ群41は、投写光学系40を構成するレンズ群のうち最も縮小側に設けられた縮小側レンズ群であるとも言える。第1−2レンズ群42は、フォーカスに際して光軸方向に関して移動可能な可動レンズ群である。
また、第1−1レンズ群41は、開口絞りSTよりも縮小側に配置されるレンズ群E1(レンズL1〜L7)と、開口絞りSTよりも拡大側に配置されるレンズ群E2(レンズL8,L9)とからなる。
鏡筒部39は、第1−1レンズ群41を収納している。鏡筒部39は、第1枠体FF1と第2枠体FF2とを含む二重枠構造で構成されている。第2枠体FF2は、第1枠体FF1の外側に設けられて、第1枠体FF1と嵌合している。第1枠体FF1は、レンズ群E1を収納している。言い換えると、鏡筒部39において、相対的に内側の枠である第1枠体FF1は、相対的に外側の枠である第2枠体FF2に収納されている。さらに、鏡筒部39は、レンズ群E2を収納するとともに第1枠体FF1に接着される第3枠体FF3と、取付部38に接続するとともに第2枠体FF2の外側に設けられて第2枠体FF2とヘリコイド構造HEを形成する第4枠体FF4とを備えている。
また、ここでは、例えば図3に示すように、第1枠体FF1の外側面において光軸方向に対して垂直な面内方向に延びる鍔状部BRを設ける一方、第2枠体FF2の端面に形成されたフランジ部FBに複数のバネ材SSを取り付けられている。第1−1レンズ群41の製造の過程すなわち各部の組付けの過程において、バネ材SSが第1枠体FF1と第2枠体FF2とを挟んで第1枠体FF1の鍔状部BRに対して第2枠体FF2側への付勢力を与える付勢部材(弾性部材)として機能する。これにより、第1枠体FF1と第2枠体FF2との嵌合が確実となる。かつ、第1枠体FF1が第2枠体FF2側に押さえつけられながら接触しつつ回転のみ可能に組み合わされた状態が維持される。言い換えると、第1枠体FF1と第2枠体FF2との間に嵌合構造を設けることにより、第1−1レンズ群41を構成する各レンズの位置決めに際して、第2枠体FF2に対する第1枠体FF1の回転動作が確保されて、少なくとも縮小側レンズ群である第1−1レンズ群41の一部について回転角度を調整する回転角調整機構RAが構成されている。第1枠体FF1と第2枠体FF2とによって構成された上記のような回転角調整機構RAによって、後述するバックフォーカス調整の如何を問わず、第1−1レンズ群41と物体面との間の距離を維持しつつ回転角度を調整することで光学系の調芯を可能としている。なお、レンズ群E2(レンズL8,L9)を収納する第3枠体FF3は、第1枠体FF1に対して調芯しながら嵌合できる構造になっている。第3枠体FF3は、第1枠体FF1に嵌合された後、第1枠体FF1に接着固定されることで、例えば接着後においては第1枠体FF1とともに一体的に回転可能となっている。したがって、この場合、第1−1レンズ群41を構成するレンズL1〜L9の全体が一体となる。そして、上記回転角調整機構RAにより、レンズ群の組み付け固定に際して、第1枠体FF1が第2枠体FF2に対して回転可能な状態が維持されている。
一方、第2枠体FF2と第4枠体FF4とは、当接箇所である第2枠体FF2の外側面と第4枠体FF4の内側面とにおいて対応する雄雌のネジ構造THを有することにより、回転繰り出し動作を可能とするヘリコイド構造HEを構成している。すなわち、第2枠体FF2と第4枠体FF4とにより、回転繰り出し動作によって縮小側レンズ群である第1−1レンズ群41の全体と物体面との距離を調整する繰り出し機構FEが構成され、バックフォーカス調整を行うことが可能となる。言い換えると、第2枠体FF2と第4枠体FF4とで構成される上記のような繰り出し機構FEが設けられているため、第2枠体FF2は、ネジ構造THのネジに沿って動くことで繰り出すことが可能となっている。これにより、第1−1レンズ群41は、光軸方向に沿って移動してバックフォーカス調整が行われる。この場合、回転角調整機構RAは、繰り出し機構FEのヘリコイド構造HEによる第1−1レンズ群41の回転動作とは独立して、第1−1レンズ群41を回転させることができる。すなわち、回転角調整機構RAは、第1枠体FF1に収納されているレンズ群E1と物体面との間の距離を維持しつつ回転角度を調整することができる。
以上のように、第2枠体FF2と第4枠体FF4とによって繰り出し機構FEが構成され、第1枠体FF1と第2枠体FF2とによって回転角調整機構RAが構成され、繰り出し機構FEと回転角調整機構RAとは、互いに独立に回転動作可能なものとなっている。これにより、バックフォーカス調整と調芯とを容易に行える。
以下、上記のような構成を有する投写光学系40の製造工程のうち、第1−1レンズ群41(固定レンズ群)の製造工程の一例について説明する。まず、枠体FF1にレンズ群E1を収納し、枠体FF3にレンズ群E2を収納する。次に、枠体FF1〜枠体FF4を組み合わせる。そして、繰り出し機構FEの回転を伴う繰り出し動作によりバックフォーカス調整が行われ、最適なバックフォーカス距離となった状態で位置決めがなされる。すなわち、第4枠体FF4に対する第2枠体FF2の繰り出し量が接着等により固定される。次に、回転角調整機構RAの回転動作によりレンズ群E1と物体面との間の距離を維持しつつ第1−1レンズ群41の調芯が行われ、最適な回転角で位置決めがなされる。すなわち、第2枠体FF2に対する第1枠体FF1(第1枠体FF3を付随する)の回転角が接着等により固定される。この際、既述のように、回転角調整機構RAは、レンズ群E1と物体面との間の距離を維持しつつ回転角度を調整するので、回転角調整機構RAの動作は既になされたバックフォーカス調整に影響しない。以上によりバックフォーカス調整と調芯とが最適化された状態で第1−1レンズ群41が構成される。この場合、例えば第2枠体FF2に対する第1枠体FF1の回転角を固定するために塗布された接着剤が硬化して形成される固定部材(接着部)によって回転角調整機構RAが繰り出し機構FEに対して固定された状態となる。このような接着固定により、接着後の相対的な位置関係に狂いが生じないようにすることができる。
また、詳細な説明を省略するが、鏡筒部39は、フォーカスに際して可動な可動レンズ群である第1−2レンズ群42を構成する各レンズを、フォーカスの際に独立して移動するレンズ群ごとに収納するための複数の円筒型の枠構造体(枠体)を有している。これにより、フォーカスの際には、例えばアクチュエータ等により、これら枠体の単位で光軸に沿って移動させるものとなっている。なお、各レンズ群(すなわち各枠体)の移動のさせ方については、フォーカスのさせ方により種々の態様が可能であり、例えばカム機構等を利用して独立して動くもの同士が連動して動いてもよい。
ここで、一般に、近距離から広画角で投写(近距離投写)する投写光学系では(図7参照)、バックフォーカス(パネル面から後玉)の距離変動により、スクリーン側の像面が大きく倒れる傾向にあるため、少なくとも製造過程において、精度よくバックフォーカスを調整する必要がある。このため、一般的に、投写光学系の製造工程おいて、投写光学系のうち縮小側に配置される固定レンズ群をヘリコイドネジ等により回転移動しつつ前後に移動可能として、最も縮小側のいわゆる後玉とパネル面との寸法調整をしている。しかしながら、この場合、バックフォーカス機構だけでなく調芯も回転によって行なわれるため、調芯のための回転機構をバックフォーカス機構と共用すると、調芯の際、バックフォーカスも変動してしまう。したがって、バックフォーカスの調整と調芯とを確実に行なうことは容易ではなかった。これに対して、本実施形態では、上記のような繰り出し機構FE及び回転角調整機構RAを有することでバックフォーカスの調整と調芯とを容易に行える。
図5は、偏芯に伴うフレアの発生の様子について画素PXの単位(例えばスクリーン上での表示画素)で概念的に示した図である。各レンズの配置が設計通りあるいはそれに近ければ、図示のような画素PXごとのフレアが発生しないか発生してもわずかなものとなる。しかしながら、現実には設計上の位置に対する製造誤差等に起因するズレの大きさとそのずれ方によって、図示のような種々の形状のフレアFRが発生してしまう可能性がある。特に、非球面レンズを用いた場合、偏芯によって光学性能が大きく劣化するため、調芯が非常に重要な作業である。本実施形態では、回転角調整機構RAによる第1−1レンズ群41の回転動作を、繰り出し機構FEによるバックフォーカス調整のための回転動作とは独立に行うことで、非球面レンズ(レンズL6)を含むレンズ群の性能が低下することを防いでいる。
図6は、回転角調整機構RA(図3等参照)の動作について説明するための概念的な図である。実線で描かれた円は、回転角調整機構RAにより回転されるレンズ群(例えばレンズL6を含む第1−1レンズ群41)の実際の配置を示している。点線で描かれた円は、光学設計上のレンズ位置DA(理想的な位置)を示している。交点XXが光学設計上の光軸の位置である。図示のように、第1−1レンズ群41の光軸OAの位置が回転動作により調芯され交点XXに近づくと、図5に例示したようなフレアFRが小さくなり、投写光学系40延いてはプロジェクター2の性能を高めることができる。
以上のように、本実施形態に係る投写光学系40では、繰り出し機構FEによって縮小側レンズ群である第1−1レンズ群41と物体面である液晶パネル18G(18R,18B)のパネル面との距離を調整することでバックフォーカス調整を行うことができる。また、バックフォーカス調整に伴う回転動作とは独立した回転動作が可能な回転角調整機構RAによって、第1−1レンズ群41を構成するレンズL1〜L9の回転角度を調整することができる。すなわち、バックフォーカス調整と調芯とを容易に行える。延いては、歩留まり向上と組立による光学性能劣化の防止とを図ることができる。
なお、上記では、製造過程において、枠体FF1,FF2は、固定レンズ群である第1−1レンズ群41の調整後、互いに接着固定される。しかし本実施形態はこれに限らない。製造後(プロジェクター等に組み込まれた投写光学系として使用開始後)に再度調整できるようにしてもよい。すなわち、バックフォーカス調整及び調芯をした後、枠体FF1,FF2を接着固定せず、例えば付勢部材等の弾性部材によって、位置は固定された状態で回転可能な状態に維持してもよい。これによれば、調芯を再度可能である。
また、上記では、第1枠体FF1と、第1枠体FF1に嵌合された第2枠体FF2とを備えた二重枠構造において、相対的に外側に繰り出し機構FEを設け、相対的に内側に回転角調整機構RAを設けるものとしているが、例えば以上の構成とは逆に相対的に内側に繰り出し機構FEを設け、相対的に外側に回転角調整機構RAを設けるものとしてもよい。具体的に説明すると、例えば第1枠体FF1の外側面とを第2枠体FF2の内側面との間にネジ構造を設けることで繰り出し機構を構成し、レンズ群E1と物体面との間の距離を維持しつつ回転角度を調整する嵌合機構を第2枠体FF2の外側面に設けることで回転角調整機構を構成するものとしてもよい。
〔実施例〕
以下、図7及び図8を参照して、上記実施形態に対応する一実施例の投写光学系40について具体的に説明する。
図7及び図8に示す実施例の投写光学系40は、液晶パネル18G(18R,18B)の表示領域に形成された画像を不図示のスクリーン上に投射する。ここで、投写光学系40と液晶パネル18G(18R,18B)との間には、図1のクロスダイクロイックプリズム19に相当するプリズムPRが配置されている。
投写光学系40は、縮小側から順に、第1光学群40aを構成する第1−1レンズ群41及び第1−2レンズ群42と、第2光学群40bとからなる。第1−1レンズ群41は、開口絞りSTよりも縮小側のレンズ群E1(レンズL1〜L7)と、開口絞りSTよりも拡大側のレンズ群E2(レンズL8,L9)とからなる。レンズL6は、ガラス製の非球面形状のレンズであり、他のレンズは、ガラス製の球面形状のレンズである。なお、正レンズであるレンズL2と負レンズであるレンズL3とが接合レンズとなっており、また、レンズL4とレンズL5とが接合レンズとなっている。
第1−2レンズ群42は、縮小側から順に、3枚のレンズ(レンズL10〜L12)からなる正の第1可動レンズ群F1と、2枚のレンズ(レンズL13,L14)からなる第2可動レンズ群F2と、1枚の負レンズ(レンズL15)からなる第3可動レンズ群F3との3つのレンズ群を有する。これらのレンズ群F1〜F3は、鏡筒部の複数の枠体にそれぞれ収納されている。フォーカス合わせをするときは、アクチュエータACにより、当該枠体ごとに互いに独立して光軸OAに沿った方向A1に移動させるものとなっている。なお、レンズL15は、負のパワーを有する両面に非球面が施された樹脂レンズ(非球面レンズ)である。円形の非球面レンズのうち、光線が通過しない部分を切断した様な形状となっている。また、第2可動レンズ群F2を構成するレンズL13,L14は、貼合せガラスレンズである。レンズL13,L14は、ミラーレンズで構成される第2光学群40bからスクリーンへ出射された光を蹴らないように、レンズの上部が切断された形状になっている。つまり、レンズL13〜L15は、光軸OAについて軸対称な円形の状態から上部側(画像光が投射される側)の一部を切り欠いたような形状になっている。なお、上記以外のレンズL10〜L13は、ガラス製の球面レンズであり、光軸OAについて軸対称な円形状となっている。
第2光学群40bは、既述のように、1枚の凹面非球面形状を有するミラーMRで構成されており、ミラーMRは、第1光学群40aから射出された画像光をスクリーンに向けて反射する。
以下、本実施例における諸元の意義をまとめた。
f 全系の焦点距離
ω 半画角
NA 開口数
R 曲率半径
D 軸上面間隔(レンズ厚又はレンズ間隔)
Nd d線の屈折率
Vd d線のアッベ数
非球面は、以下の多項式(非球面式)によって特定される。
Figure 0006558093
ただし、
c: 曲率(1/R)
h: 光軸からの高さ
k: 非球面の円錐係数
Ai:非球面の高次非球面係数
上記実施例のレンズ面のデータを以下の表1に示す。なお、OBJは、パネル面PIを意味し、STOは開口絞りSTを意味する。また、面番号の後に「*」が記載されている面は、非球面形状を有する面である。
〔表1〕
f 3.753
ω 72.7
NA 0.313
R D Nd Vd
OBJ Infinity 9.500
1 Infinity 25.970 1.51633 64.14
2 Infinity 0.000
3 29.749 9.200 1.61800 63.33
4 -90.854 0.200
5 31.147 8.000 1.49700 81.54
6 -46.319 1.200 1.80518 25.42
7 115.301 0.200
8 21.01 10.500 1.48749 70.24
9 -18.367 1.200 1.90366 31.31
10 40.142 0.400
*11 22.722 1.400 1.58913 61.15
*12 14.117 0.300
13 19.166 4.000 1.48749 70.24
14 223.258 0.671
STO Infinity 3.142
16 26.258 4.600 1.84666 23.78
17 -52.237 2.067
*18 -101.023 1.800 1.74320 49.29
*19 20.505 可変間隔
20 198.906 4.200 1.64769 33.79
21 -105.554 0.200
22 82.236 10.800 1.62004 36.26
23 -32.21 2.000 1.80518 25.42
24 -127.875 可変間隔
25 47.079 11.500 1.58144 40.75
26 -83.369 2.000 1.80518 25.42
27 83.369 可変間隔
*28 -146.264 2.800 1.53116 56.04
*29 35.005 可変間隔
*30 -54.303 可変間隔 反射面
31 Infinity
以上の表1及び以下の表において、10のべき乗数(例えば1.00×10+18)をE(例えば1.00E+18)を用いて表すものとする。
以下の表2は、実施例のレンズ面の非球面係数である。
〔表2〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10
A12 A14
11 -1.4162 -3.1275E-04 2.1480E-06 -4.7918E-09 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
12 -1.9911 -2.5613E-04 2.3305E-06 -9.6210E-09 1.5979E-11
0.0000E+00 0.0000E+00
18 -1.0000 -8.9299E-05 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
19 0.6743 -7.5262E-05 1.0469E-07 -5.4544E-10 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
28 -104.8836 -1.3716E-05 2.6918E-08 -3.8636E-11 2.1555E-14
-6.2068E-18 0.0000E+00
29 0.0000 -3.3687E-05 4.9222E-08 -7.9903E-11 7.8149E-14
-4.7186E-17 1.2130E-20
30 -0.9865 5.6413E-08 3.8062E-11 -5.3064E-14 1.7923E-17
-3.1309E-21 2.1598E-25
以下の表3は、投射倍率125倍、投射倍率100倍及び投射倍率169倍において、表2中の可変間隔19,24,27,29,30の値を示している。
〔表3〕
可変間隔
125x 100x 169x
19 13.506 13.945 13.203
24 6.445 4.000 8.916
27 16.200 17.836 14.500
29 110.000 110.369 109.532
30 -501.000 -409.990 -666.138
以下、図9等を参照して、上述した投写光学系40における構成レンズの偏芯による光学性能への影響に関して説明する。
図9(A)は、偏芯していない状態での投写光学系40のMTFを示すグラフである。すなわち、図9(A)は、設計値通りに構成された状態の投写光学系40について示すグラフである。一方、図9(B)は、非球面レンズ(レンズL6)を設計値から20μmだけ偏芯させた状態での投写光学系40のMTFを示すグラフである。いわば、図9(B)は、非球面レンズ(レンズL6)の位置が設計値からずれて、図5等を参照して説明したフレアが発生した状態に相当するものを示すグラフである。なお、グラフの横軸は、デフォーカス量を示しており、縦軸は、投写光学系40の性能の高さ(解像度の高さ)を示している。ここでは、一例として、波長550nmの光についての各像高での性能を示している。図9(A)と9(B)とを比較して分かるように、非球面レンズ(レンズL6)が設計値からずれると投写光学系40の光学性能が著しく低下することが分かる。数値的には、図9(A)の状態では、各像高の全域において60%以上のMTFが確保されているのに対して、図9(B)の状態では、MTFのピーク位置が下がり、各像高の全域において40%以下まで低下している。
さらなる例を図10に示す。図10は、非球面レンズ(レンズL6)以外のレンズを設計値から偏芯させた状態での投写光学系40のMTFを示すグラフである。
図10(A)は、球面レンズであるレンズL7を設計値から20μmだけ偏芯させた状態での投写光学系40のMTFを示すグラフである。この場合、図9(B)に示した場合ほどのMTFの低下がみられないことが分かる。このことから、投写光学系40のうち特に非球面レンズ(レンズL6)の調芯を行うことが重要であることが分かる。
図10(B)は、球面レンズの貼り合せレンズであるレンズL4,L5を設計値から20μmだけ偏芯させた状態での投写光学系40のMTFを示すグラフである。この場合、MTFピーク位置の低下や像面のバラツキは見られるが、やはり図9(B)に示した場合ほどのバラツキは見られない。本実施形態において、回転角調整機構RAにより非球面レンズ(レンズL6)またはこれを含むレンズ群の調芯を可能とすることで、光学性能劣化の防止を図ることができる。
この発明は、上記の実施形態又は実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
上記において、回転角調整機構RAにおける回転動作すなわち、レンズ群の回転のさせ方については、種々の態様が可能である。例えば図11に一変形例として概念的に示す回転角調整機構RAのように、回転させる直接の対象である第1枠体FF1に歯車状の複数の突起部TPを設ける(すなわち凹凸を設ける)とともに、突起部TPを押すための棒状部分BPを有する治具JGを設けるものとしてもよい。この構成によれば、例えば直接手を入れることのできないような箇所にレンズ群を配置するような場合であっても、治具JGを用いて第1枠体FF1を回転させることによって調芯を確実に行うことができる。なお、既述のように二重枠構造を嵌合させつつ、一部に上記のような凹凸を設けるものとしてもよい。
また、回転角調整機構RAの構成については、繰り出し機構FEでの回転動作から独立した回転動作を維持するものであって、かつ、レンズ群E1と物体面との間の距離を維持しつつ回転角度を調整できれば、種々の態様が適用可能である。例えば、図12に示すように、例えばレンズL6を収納した第1枠体FF1を、バネSPで第2枠体FF2側に押し付けつつ枠体の縁に沿った環状の押え環PRで押える構造としてもよい。
また、上記では、回転角調整機構RAにより縮小側レンズ群を含む固定レンズ群である第1−1レンズ群41全体を回転させるものとしているが、第1−1レンズ群41のうちの一部のみを回転させるものとしてもよい。例えば回転角調整機構RAが非球面レンズであるレンズL6のみを回転させるものであったり、レンズL6及びレンズL6の近傍のレンズを回転させるものであったりしてもよい。
また、上記では、固定レンズ群である第1−1レンズ群41が、投写光学系40を構成するレンズ群のうち最も縮小側に設けられた縮小側レンズ群でもあるものとしているが、例えば、第1−1レンズ群41を構成するレンズ群E1,E2のうち、縮小側に設けられたレンズ群E1のみを縮小側レンズ群と捉えることもできる。
また、例えば上記実施例において、各レンズ群を構成するレンズの前後又は間に1つ以上の実質的にパワーを持たないレンズを追加することができる。
また、デジタル・マイクロミラー・デバイス等の各種光変調素子によって形成された画像光を投写光学系40によって拡大投射してもよい。
2…プロジェクター、 10…光源、 11,12…インテグレーターレンズ、 13…偏光変換素子、 14…重畳レンズ、 15…ダイクロイックミラー、 16…反射ミラー、 17G,17R,17B…フィールドレンズ、 18G,18R,18B…液晶パネル、 19…クロスダイクロイックプリズム、 21…ダイクロイックミラー、 22…リレーレンズ、 23…反射ミラー、 38…取付部、 39…鏡筒部、 40…投写光学系、 40a…第1光学群、 40b…第2光学群、 41…第1−1レンズ群(固定レンズ群、縮小側レンズ群)、 42…第1−2レンズ群(可動レンズ群)、 50…光学系部分、 80…回路装置、 81…画像処理部、 81,82,83…回路部分、 82…表示駆動部、 83…レンズ駆動部、 88…主制御部、 A1…方向、 AC…アクチュエータ、 BP…棒状部分、 BR…鍔状部、 CV…カバー部材、 DA…レンズ位置、 E1…レンズ群、 E2…レンズ群、 F1-F3…第1〜第3可動レンズ群、 FB…フランジ部、 FE…繰り出し機構、 FF1…第1枠体、 FF2…第2枠体、 FF3…第3枠体、 FF4…第4枠体、 FR…フレア、 HE…ヘリコイド構造、 JG…治具、 L1-L15…レンズ、 MR…ミラー、 OA…光軸、 PI…パネル面、 PR…プリズム、 PR…押え環、 PX…画素、 RA…回転角調整機構、 SS…バネ材、 TH…ネジ構造、 TP…突起部、 XX…交点

Claims (6)

  1. 最も縮小側に設けられた縮小側レンズ群と、
    回転繰り出し動作によって前記縮小側レンズ群と物体面との距離を調整し、繰り出し方向の端面にフランジ部を有する繰り出し機構と、
    前記フランジ部に取り付けられたバネ材と、
    前記繰り出し機構に組み合わされ、かつ、前記回転繰り出し動作とは独立した回転動作によって少なくとも前記縮小側レンズ群の一部について回転角度を調整する回転角調整機構と、を備え
    前記回転角調整機構は、前記バネ材により前記繰り出し機構側に押さえつけられながら回転可能に配置されている投写光学系。
  2. 前記回転角調整機構は、前記縮小側レンズ群と前記物体面との間の距離を維持して前記回転角度を調整する、請求項1に記載の投写光学系。
  3. 縮小側から順に、前記縮小側レンズ群を含むとともにフォーカスに際して光軸方向に関して固定された固定レンズ群と、フォーカスに際して光軸方向に関して移動可能な可動レンズ群と、凹面非球面形状の反射面を有する非球面ミラーとを備える、請求項1または2に記載の投写光学系。
  4. 前記縮小側レンズ群は、非球面レンズを含み、
    前記回転角調整機構は、少なくとも前記非球面レンズの回転角度を調整する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の投写光学系。
  5. 前記繰り出し機構と前記回転角調整機構とは、各レンズを収納するための外側の枠と内側の枠とを含む二重枠構造で構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の投写光学系。
  6. 光源からの光を変調して画像光を形成する光変調素子と、
    前記光変調素子からの画像光を投射する請求項1〜のいずれか一項に記載の投写光学系とを備えるプロジェクター。
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