JP6662159B2 - 投射光学系及びプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示素子の画像を拡大投影するプロジェクターへの組み込みに適した投射光学系及びこれを用いたプロジェクターに関する。
近年、近距離から投射して大画面を得ることが可能なプロジェクター用の投射光学系として、屈折光学系と凹面ミラーとを用いるものが提案されている(例えば特許文献1,2等参照)。
しかしながら、例えば特許文献1(特開2006−235516号)では、屈折光学系と凹面ミラーとを用いて、非常に広い画角を実現しているが、曲面ミラーが非常に大きく、また全長も非常に長いものとなっている。また、特許文献2(特開2007−079524号)では、例えば第8実施例において画角を60度程度としながら、凹面ミラーと凸面ミラーとを組み合わせることにより、ミラーサイズを小さくしている。しかし、前述の特許文献2と同様に、全長が非常に長い。また、構成される2枚のミラーは非球面であり、精度、組み立ての観点からも製造が非常に難しいものとなっている。
以上のように、屈折光学系と凹面ミラーとの複合光学系では、超広画角が得られる反面、全長を小さくすることが困難である。そのため、当該複合光学系は、例えばフロントプロジェクターのように可搬性を重視する機器には向いていない。
特開2006−235516号公報 特開2007−079524号公報
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、比較的少ない枚数のレンズを備えながらも、広い変倍範囲をカバーできる投射光学系、及び当該投射光学系を備えたプロジェクターを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る投射光学系は、縮小側から順に、複数のレンズからなり正のパワーを有する第1光学群と、1枚の凹面非球面形状を有する反射面を含む第2光学群とからなる投射光学系であって、第1光学群は、最も広い空気間隔を境にして、変倍に伴うフォーカスの際に固定で、かつ、正のパワーを有する第1−1レンズ群と、変倍に伴うフォーカスの際に移動し、かつ、全体として負のパワーを有する第1−2レンズ群とからなり、第1−2レンズ群は、縮小側から順に、縮小側に凸面を有する1枚の正レンズからなるF1レンズと、拡大側に凸面を有する1枚の負のメニスカスレンズからなるF2レンズと、1枚の負レンズからなるF3レンズとの3枚のレンズで構成されることを特徴とする。
上記投射光学系において、第1−2レンズ群は第1光学群のうち拡大側に配置されており、比較的大きなレンズを要する。上記投射光学系では、第1−2レンズ群が、縮小側に凸面を有する1枚の正レンズからなるF1レンズと、拡大側に凸面を有する1枚の負のメニスカスレンズからなるF2レンズと、1枚の負レンズからなるF3レンズとを有することで、所望の変倍範囲をカバーすることができる。かつ、投射光学系全体としてコンパクトなものとすることができる。
本発明の具体的な側面によれば、第1−1レンズ群は、第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、開口絞りよりも縮小側に、凸面形状の非球面をもつ正レンズを含む。この場合、第1−2レンズ群を3枚のレンズで構成した簡易なものとした場合であっても、フレアーの少ないコントラストの高い画像を得ることが可能となる。また、構成レンズの枚数を抑えることで、レンズ全長を短くすることができる。
本発明の別の側面によれば、第1−1レンズ群は、第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、開口絞りよりも拡大側において、少なくとも1枚の正レンズを含む正のパワーを有するレンズ群を備えている。この場合、物体側から出た光線束(以下、光束とも言うものとする。)を取り込んで第1−2レンズ群に送る役割をする第1−1レンズ群において光線束の状態を調整することにより、広い変倍範囲において第1−2レンズ群で適切な1次像(中間像)を作ることができる。
本発明のさらに別の側面によれば、第1−1レンズ群は、第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、開口絞りよりも縮小側に、2枚の正のレンズと、正レンズと負レンズからなる第1の接合レンズと、正レンズと負レンズからなる第2の接合レンズとを含む。この場合、第1−1レンズ群において、接合レンズを含むことで、例えば色収差の発生を防ぐことが可能になる。
本発明のさらに別の側面によれば、第1−1レンズ群は、第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、開口絞りの近傍に、少なくとも1面に非球面形状を有する負レンズを配置している。ここで、開口絞りの近傍に配置されるレンズとは、投射光学系を構成するレンズのうち最も開口絞りに近い位置にあるレンズを意味する。この場合、開口絞りの近傍に配置されるレンズを少なくとも1面に非球面形状を有する負レンズとすることで、物体側の開口数を大きくすることができる。
本発明のさらに別の側面によれば、第1−2レンズ群は、3つのレンズを少なくとも2つのレンズ群に分けてそれぞれ移動させる。この場合、広い変倍域(例えば1.5倍以上)においても、最終的に良好な画像を得られるような1次像(中間像)を作ることができる。
本発明のさらに別の側面によれば、F3レンズは、樹脂で成形された両面非球面レンズからなる。この構成によれば、F3レンズのように、第1光学群のうち拡大側に配置されるため大きくなる傾向にあり、かつ、両面に非球面を有するものであっても作りやすい。また、F3レンズは、第2光学群を構成する反射ミラーで戻ってくる光線と干渉する可能性がある。そのため、F3レンズを構成するレンズの一部を切り欠く必要が生じる場合があるが、樹脂成形とすることで、レンズを非円形形状等にしやすい。
本発明のさらに別の側面によれば、F3レンズは、光軸近傍で縮小側に凹面形状を有する。この場合、F2レンズを拡大側に凸面を有する負メニスカスレンズ形状としやすい。
本発明のさらに別の側面によれば、物体側の開口数は、0.3以上である。この場合、十分に明るい投射画像を形成できる。
本発明のさらに別の側面によれば、縮小側は、略テレセントリックである。
本発明のさらに別の側面によれば、第1光学群及び第2光学群を構成する要素が、全て回転対称系である。
本発明のさらに別の側面によれば、変倍範囲が、1.5倍以上ある。
上記目的を達成するため、本発明に係るプロジェクターは、光源からの光を変調して画像光を形成する光変調素子と、光変調素子からの画像光を投射する上記いずれかの投射光学系とを備える。プロジェクターは上記いずれかの投射光学系を備えることで、レンズ枚数を抑えた構成としつつ、所望の変倍範囲をカバーすることができる。
実施形態の投射光学系を組み込んだプロジェクターの概略構成を示す図である。 実施形態又は実施例1の投射光学系における物体面から投射面までの構成および光線図である。 図2のうち、物体面から凹面反射ミラーまでの一部拡大図である。 実施例1の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例1の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図5(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図5(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図5(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例2の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例2の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図10(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図10(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図10(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例3の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例3の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図15(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図15(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図15(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例4の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例4の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図20(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図20(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図20(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施形態に係る投射光学系について詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る投射光学系を組み込んだプロジェクター2は、画像光を投射する光学系部分50と、光学系部分50の動作を制御する回路装置80とを備える。
光学系部分50において、光源10は、例えば超高圧水銀ランプであって、R光、G光、及びB光を含む光を射出する。ここで、光源10は、超高圧水銀ランプ以外の放電光源であってもよいし、LEDやレーザーのような固体光源であってもよい。第1インテグレーターレンズ11及び第2インテグレーターレンズ12は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレーターレンズ11は、光源10からの光束を複数に分割する。第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子は、光源10からの光束を第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子は、重畳レンズ14と協働して、第1インテグレーターレンズ11のレンズ素子の像を液晶パネル18R、18G、18Bに形成する。このような構成により、光源10からの光が液晶パネル18R、18G、18Bの表示領域の全体を略均一な明るさで照明する。
偏光変換素子13は、第2インテグレーターレンズ12からの光を所定の直線偏光に変換させる。重畳レンズ14は、第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子の像を、第2インテグレーターレンズ12を介して液晶パネル18R、18G、18Bの表示領域上で重畳させる。
第1ダイクロイックミラー15は、重畳レンズ14から入射したR光を反射させ、G光及びB光を透過させる。第1ダイクロイックミラー15で反射されたR光は、反射ミラー16及びフィールドレンズ17Rを経て、光変調素子である液晶パネル18Rへ入射する。液晶パネル18Rは、R光を画像信号に応じて変調することにより、R色の画像を形成する。
第2ダイクロイックミラー21は、第1ダイクロイックミラー15からのG光を反射させ、B光を透過させる。第2ダイクロイックミラー21で反射されたG光は、フィールドレンズ17Gを経て、光変調素子である液晶パネル18Gへ入射する。液晶パネル18Gは、G光を画像信号に応じて変調することにより、G色の画像を形成する。第2ダイクロイックミラー21を透過したB光は、リレーレンズ22、24、反射ミラー23、25、及びフィールドレンズ17Bを経て、光変調素子である液晶パネル18Bへ入射する。液晶パネル18Bは、B光を画像信号に応じて変調することにより、B色の画像を形成する。
クロスダイクロイックプリズム19は、光合成用のプリズムであり、各液晶パネル18R、18G、18Bで変調された光を合成して画像光とし、投射光学系40へ進行させる。
投射光学系40は、各液晶パネル18G,18R,18Bによって変調されクロスダイクロイックプリズム19で合成された画像光を不図示のスクリーン上に拡大投射する投射用ズームレンズである。
回路装置80は、ビデオ信号等の外部画像信号が入力される画像処理部81と、画像処理部81の出力に基づいて光学系部分50に設けた液晶パネル18G,18R,18Bを駆動する表示駆動部82と、投射光学系40に設けた駆動機構(不図示)を動作させて投射光学系40の状態を調整するレンズ駆動部83と、これらの回路部分81,82,83等の動作を統括的に制御する主制御部88とを備える。
画像処理部81は、入力された外部画像信号を各色の諧調等を含む画像信号に変換する。なお、画像処理部81は、外部画像信号に対して歪補正や色補正等の各種画像処理を行うこともできる。
表示駆動部82は、画像処理部81から出力された画像信号に基づいて液晶パネル18G,18R,18Bを動作させることができ、当該画像信号に対応した画像又はこれに画像処理を施したものに対応する画像を液晶パネル18G,18R,18Bに形成させることができる。
レンズ駆動部83は、主制御部88の制御下で動作し、投射光学系40を構成する一部の光学要素をアクチュエーターACを介して光軸OAに沿って適宜移動させることにより、投射光学系40によるスクリーン上への画像の投射において変倍に伴うフォーカス(変倍時のフォーカス)を行うことができる。なお、レンズ駆動部83は、投射光学系40全体を光軸OAに垂直な上下方向に移動させるアオリの調整により、スクリーン上に投射される画像の縦位置を変化させることもできる。
以下、図2及び図3等を参照して、実施形態の投射光学系40について具体的に説明する。なお、図2等で例示した投射光学系40は、後述する実施例1の投射光学系40と同一の構成となっている。
実施形態の投射光学系40は、液晶パネル18G(18R,18B)に形成された画像を不図示のスクリーン上に投射する。ここで、投射光学系40と液晶パネル18G(18R,18B)との間には、図1のクロスダイクロイックプリズム19に相当するプリズムPRが配置されている。
投射光学系40は、縮小側から順に、複数のレンズからなり正のパワーを有する第1光学群40aと、凹面非球面形状を有する反射面を含むミラーMRで構成される第2光学群40bとからなる。第1光学群40aは、含まれるレンズ間に形成される空間のうち、最も広い空気間隔BDを境にして、縮小側に設けられ、正のパワーを有する第1−1レンズ群41と、拡大側に設けられ、第1−1レンズ群41のパワーと比較して弱い負のパワーを有する第1−2レンズ群42と、からなる。
第1−1レンズ群41は、第1−1レンズ群41の内部に開口絞りSTを有し、開口絞りSTよりも縮小側のレンズ群E1と、開口絞りSTよりも拡大側のレンズ群E2とからなる。
第1−2レンズ群42は、縮小側から順に、F1レンズ(以下レンズF1)、F2レンズ(以下レンズF2)及びF3レンズ(以下レンズF3)を有する。レンズF1、レンズF2、レンズF3はそれぞれ、変倍に伴うフォーカスの際に光軸方向に移動する。レンズF1〜F3のうち、最も縮小側に位置するレンズF1は、縮小側に凸面を有する正レンズ(レンズL12)であり、レンズF1とレンズF3との間に位置するレンズF2は、拡大側に凸面を有する負のメニスカスレンズ(レンズL13)であり、最も拡大側に位置するレンズF3は、負レンズ(レンズL14)である。レンズF3は、樹脂で成形された両面非球面レンズでもあり、光軸近傍で縮小側に凹面形状を有する。また、レンズF1〜F3は、アクチュエーターACにより、変倍時のフォーカスの際に光軸OAに沿った方向A1に移動させられる。ここでは、レンズF1,F2が一体で移動可能となっており、レンズF3がレンズF1,F2と独立して移動可能となっているものとする。すなわち、レンズF1〜F3は少なくとも2つのレンズ群(レンズF1,F2からなるレンズ群とレンズF3からなるレンズ群)に分けられており、それぞれのレンズ群が互いに独立して移動可能である。これにより、広い変倍域においても、最終的に良好な画像を得られるような1次像を作ることができる。なお、アクチュエーターACによるレンズF1〜F3の移動のさせ方については、変倍時のフォーカスの態様により種々の態様が可能である。例えばレンズF1〜F3をまったく独立に移動させてもよいし、カム機構等を利用して互いに連動させて移動させてもよい。
以下、各レンズ群を構成するレンズについて縮小側から順に説明する。レンズ群E1は、レンズL1〜L9を有し、レンズ群E2は、レンズL10,L11を有する。レンズF1は、レンズL12で構成され、レンズF2は、レンズL13で構成され、レンズF3は、レンズL14で構成される。すなわち、第1光学群40aは、全体で14枚のレンズL1〜L14で構成されている。
レンズL2、L4、L6、L7各々は正レンズであり、レンズL3、L5、L8各々は負レンズである。レンズL2とレンズL3とは第1の接合レンズであり、レンズL4とレンズL5とは第2の接合レンズである。レンズL6は、凸面形状の非球面をもつ。レンズL7とレンズL8とは接合レンズとなっている。第1−1レンズ群41は、開口絞りSTよりも縮小側に設けられた正レンズ及び負レンズからなる少なくとも2組(ここでは3組)の接合レンズと、少なくとも1枚の凸面形状の非球面をもつ正レンズとを含む。また、レンズL1〜L9各々は、ガラス製のレンズであり、光軸OAについて軸対称な円形状である。また、レンズL6以外は、全て球面レンズである。
負のメニスカスレンズであるレンズL10と、両凸の正レンズであるレンズL11とが接合レンズとなっている。また、見方を変えると、レンズ群E2は、少なくとも1枚の正レンズ(レンズL11)を含む正のパワーを有するレンズ群であるとも言える。この場合、物体側すなわちパネル面PIから出た光線束を取り込んで第1−2レンズ群に送る役割をする第1−1レンズ群41において光線束の状態を調整することにより、広い変倍範囲において第1−2レンズ群42で適切な1次像(中間像)が作れる。なお、レンズL10,L11は、ガラス製の球面レンズであり、光軸OAについて軸対称な円形状となっている。
以上のように、第1−1レンズ群41は、全体として11枚のレンズL1〜L11で構成されている。本実施形態による投射光学系40は、比較的少ない枚数のレンズによって色収差を低減することができる。さらに、開口数を大きくすることが可能である。また、組立時のバラツキの影響が小さい。さらに、開口絞りSTの縮小側(レンズ群E1)にガラス製の非球面の正レンズ(L6)を備えているため、第1−2レンズ群42を3つのレンズF1〜F3で構成した簡易なものであっても、フレアーの少ないコントラストの高い画像を得ることが可能となる。また、構成レンズの枚数を抑えることで、レンズ全長を短くすることができる。
レンズL12は、少なくとも縮小側に凸面を有する正レンズである。レンズL12は、第1−1レンズ群41から発散光として射出した光束を、平行光に近い状態に変換して、レンズL13へ導く役割だけでなく、フォーカス時のレンズL13、レンズL14による収差補正を容易にする、という役割を持つ。レンズL12の縮小側の面が平面、あるいは凹面である場合、縮小側の面での収差補正効果が少ないため、レンズL13、レンズL14による収差補正が困難になる。従って、F1レンズは縮小側に凸面を有する正レンズとすることが好ましい。なお、レンズL12は、ガラス製の球面レンズであり、光軸OAについて軸対称な円形状となっている。
レンズL13は、拡大側に凸面を有する負のメニスカスレンズである。レンズL13は、レンズL12と協同してフォーカス時に良好な1次像を作る。レンズL13が縮小側に凹面からなる発散面を持つことにより、レンズL12とのフォーカス時の収差をバランスよく補正することができる。また、レンズL13が拡大側に凸面からなる集光面を持つことにより、レンズL14に入射する光線の発散を抑えることができ、強い非球面を施されたレンズL14のバラツキなどによる影響を少なくすることが可能となる。なお、レンズL13は、ガラス製の球面レンズであり、光軸OAについて軸対称な円形状となっている。
レンズL14は、上述のように、光軸OAの近傍において負のパワーを有する両面非球面レンズであり、樹脂で成形されている。レンズL14すなわちレンズF3が縮小側に凹面を有する形状の非球面レンズであることで、レンズL13すなわちレンズF2を拡大側に凸面を有する負メニスカスレンズ形状としやすい。なお、レンズL14は、光軸OAについて軸対称な円形状であってもよいし、非円形形状でもよい。たとえば、光軸OAについて軸対称な円形の上側(映像光が投射される側)の一部を切り欠いた形状でもよい。
第2光学群40bは、既述のように、凹面非球面形状を有するミラーMRで構成されている。ミラーMRは、第1光学群40aから射出された映像光をスクリーンに向けて反射する。
なお、上記のように、第1光学群40aを構成するレンズL1〜L14各々は、光軸OAについて軸対称な円形状であるか、または、少なくともレンズL14が、光軸OAについて軸対称な円形状の一部を切り欠いた形状となっている。また、第2光学群40bを構成するミラーMRも、光軸OAについて軸対称な形状の一部を切り欠いた形状となっている。すなわち、レンズL1〜L14各々と、ミラーMRが有する反射面と、は回転対称系である。また、図示のように、投射光学系40において、縮小側は、略テレセントリックである。これにより、例えば上記のように、クロスダイクロイックプリズム19において各液晶パネル18R、18G、18Bで変調された光を合成して画像光とする場合において組み立てのバラツキを吸収しやすいものとすることができる。
近接投射光学系では、一般に、スクリーンまでの距離が非常に近い。投射光学系40では、液晶パネル18G(18R,18B)のパネル面PIに形成された画像を、一旦、第1光学群40aによって第2光学群40bのミラーの手前で結像させ、第2光学群40bによって画像をスクリーンに再結像させることで、近接投射が行なわれる。つまり、第1光学群40aは、ミラーMRの手前で1次像(中間像)を作る。上記のような近接投写光学系では、変倍時の収差変動が比較的大きいため、あまり変倍範囲を大きく取れない可能性がある。従って、第1光学群40aにより形成される1次像は、投射倍率を変化させても、良好な画像が得られるように最適化されていることが好ましい。また、一般的な近接投射光学系では、像面湾曲、非点収差の変動によるコントラスト低下が大きい。また、変倍時の歪曲収差の変化も通常レンズ系よりも大きくなる傾向が高い。
しかし、本実施形態の投射光学系40は、上述のように、フォーカスレンズ群である第1−2レンズ群42は3枚のレンズ(1枚の正レンズと2枚の負レンズ)で構成され、かつ、非球面レンズは最も拡大側の負レンズ(レンズL14)の1枚のみ、という簡易な構成であるが、第1−2レンズ群42が光軸OAに沿って移動可能であるため、所望の変倍範囲をカバーすることができる。さらに、投射光学系をコンパクトなものとすることができ、かつ、低コスト化を図ることができる。より具体的には、変倍に伴うフォーカスに際して、広い変倍域において良好な画像を形成させるために、第1−2レンズ群42を構成する3枚のレンズを少なくとも2つのレンズ群に分けて、少なくとも2つのレンズ群を個別に移動可能なものとしている。なお、第1−2レンズ群42は、縮小側に配置された正レンズ(レンズF1すなわちレンズL12)で、第1−1レンズ群41からの発散光束の角度を緩くして、次の負レンズ(レンズF2すなわちレンズL13)に入射させ、レンズF2は良好に補正された収差を悪化させることなくリレーし、拡大側に配置された負レンズ(レンズF3すなわちレンズL14)でさらに光束を発散させながら結像させることで、必要な1次像(中間像)を作っている。
本実施形態では、フォーカスの際に移動しない固定群を構成する第1−1レンズ群41において、例えば開口絞りSTの縮小側にガラスで形成された非球面(レンズL6のレンズ面)を配置することで、樹脂非球面レンズ(レンズL14)の感度を高くすることなく、広い変倍範囲においても収差変動を少なくしている。より具体的に説明すると、まず、第1−1レンズ群41の開口絞りSTよりも縮小側(レンズ群E1)に配置された複数のレンズL1〜L9は、既述のように、パネル面PIから出た光線束を効率よく取り込む。ここで、レンズL1〜L9を含む第1−1レンズ群41を球面レンズのみで構成した場合、レンズの枚数が増加することになる。しかし、投射光学系40では、レンズ枚数が増えると、透過率が減少するとともにレンズ全長が増加するので、極力最低限のレンズ構成枚数にすることが要求される。さらに、第1−2レンズ群42を上記のような3枚という最小限の構成枚数で構成する場合、第1−2レンズ群42に入射させる光線束についても適切な制御が必要である。これに対して、本実施形態では、第1−1レンズ群41が少なくとも1面の凸面形状の非球面を備えることで、フレアーの発生を抑え、コントラストの高い画像を提供することを可能としている。なお、広い変倍範囲において第1−2レンズ群42で適切な中間像をより確実に作れるように、第1−1レンズ群41において開口絞りSTの拡大側(レンズ群E2)には、少なくとも2枚のレンズ(L10,L11)を配置している。また、第1−2レンズ群42のうち、負のパワーを有しつつ非球面形状のレンズで構成されるレンズF3は、凹面非球面形状を有するミラーMRで構成される第2光学群40bと協働して最終的な収差量の補正を行なう。第2光学群40bは、各像高の光束が分離して入射する反射面であり、第1光学群40aのうち第2光学群40bの直前に配置されたレンズF3を非球面レンズとすることで、各像高に最適の補正を効果的に行うことができる。以上のような構成とすることで、フォーカスレンズ群を構成する第1−2レンズ群42を3枚とし、投射光学系40全体としても13〜14枚程度であり、かつ、第2光学群40bが1枚のミラーMRで構成されるような場合であっても、1次像に適度な収差を含ませることで、第2光学群40bを経てスクリーン上に投影される画像を収差の少ない良好なものとすることができる。すなわち、近接型のプロジェクターであるプロジェクター2において、広い変倍範囲をカバーし、かつ、高解像度の画像表示素子にも対応できるものとなっている。
さらに、上記のような構成とすることにより、物体側の開口数を0.27以上、すなわちFナンバーが1.8程度の明るさを有しながら、1.5倍以上(さらには1.6倍以上)の高い変倍範囲を確保し、高解像度の画像表示素子にも十分対応可能な性能を有するものとなっている。なお、実施例3において後述するように、ガラス非球面を適切に配置することで、構成レンズの枚数を抑えることができるので、レンズ全長を短くすることができる。また、実施例4において後述するように、開口絞りSTの近辺にガラス非球面を適切に配置することで、開口数を0.3以上、すなわちFナンバー1.6程度の明るさとしつつ、フレアーの少ないコントラストの高い画像を得ることも可能である。
〔実施例〕
以下、投射光学系40の具体的な実施例について説明する。以下に説明する実施例1〜4に共通する諸元の意味を以下にまとめた。
f 全系の焦点距離
ω 半画角
NA 開口数
R 曲率半径
D 軸上面間隔(レンズ厚又はレンズ間隔)
Nd d線の屈折率
Vd d線のアッベ数
非球面は、以下の多項式(非球面式)によって特定される。
Figure 0006662159
ただし、
c: 曲率(1/R)
h: 光軸からの高さ
k: 非球面の円錐係数
Ai:非球面の高次非球面係数
なお、OBJは、パネル面PIを意味し、STOは開口絞りSTを意味し、IMGは、スクリーン上の像面(被投射面)を意味する。また、面番号の前に「*」が記載されている面は、非球面形状を有する面である。
(実施例1)
実施例1のレンズ面のデータを以下の表1に示す。
〔表1〕
f 3.704
ω 73.0゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 8.700
1 Infinity 26.840 1.51633 64.14
2 Infinity 0.000
3 37.319 6.138 1.61800 63.39
4 -133.798 0.200
5 23.872 6.923 1.49700 81.54
6 -264.396 1.200 1.80518 25.42
7 36.078 0.200
8 22.107 8.505 1.48749 70.24
9 -21.997 1.200 1.83400 37.16
10 21.503 0.100
*11 15.632 6.259 1.58913 61.15
*12 -37.637 0.100
13 23.994 7.021 1.76182 26.52
14 -13.000 1.100 1.90366 31.31
15 23.666 1.781
16 -178.477 1.200 1.79952 42.22
17 35.531 2.353
STO Infinity 0.000
19 50.623 1.200 1.83400 37.16
20 26.471 4.758 1.68893 31.07
21 -23.883 可変間隔
22 43.859 7.234 1.48749 70.24
23 8927.895 11.507
24 -31.802 2.000 1.80518 25.42
25 -65.670 可変間隔
*26 -37.988 3.080 1.53116 56.04
*27 79.666 可変間隔
*28 -56.904 可変間隔
IMG Infinity
以上の表1及び以下の表において、10のべき乗数(例えば1.00×10+18)をE(例えば1.00E+18)を用いて表すものとする。
以下の表2は、実施例1のレンズ面の非球面係数である。
〔表2〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10
A12 A14
11 -0.3254 -4.0562E-05 -3.8171E-08 1.6672E-09 -5.9264E-12
0.0000E+00 0.0000E+00
12 -1.0000 -3.0034E-06 -1.3441E-07 1.1456E-09 -4.6079E-12
0.0000E+00 0.0000E+00
26 -8.9406 -4.1419E-06 4.2736E-08 -7.7451E-11 7.8109E-14
-3.2998E-17 0.0000E+00
27 0.0000 -2.0077E-05 4.1069E-08 -7.3163E-11 9.4882E-14
-6.5519E-17 1.9494E-20
28 -2.0932 -7.0770E-07 9.1586E-11 -3.1672E-14 7.2156E-18
-9.7659E-22 4.7976E-26
以下の表3は、投射倍率125倍、投射倍率101倍及び投射倍率169倍において、表1中の可変間隔21,25,27,28の値を示している。
〔表3〕
可変間隔
125x 101x 169x
21 24.547 23.760 25.343
25 4.000 4.520 3.409
27 109.855 110.122 109.650
28 -501.000 -408.310 -665.306
図4は、実施例1の投射光学系40の断面図である。図4の投射光学系40は、実施形態1の投射光学系40に相当する。図4において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。投射光学系40は、縮小側から順に、第1−1レンズ群41のレンズ群E1を構成するレンズL1〜L9と、レンズ群E2を構成するレンズL10,L11と、第1−2レンズ群42のレンズF1を構成するレンズL12と、レンズF2を構成するレンズL13と、レンズF3を構成するレンズL14との14枚のレンズL1〜L14を有する。例えば壁面投射から床面投射に変更する場合のように、投射位置が変わる(投射距離が変わる)ことにより変倍が行なわれる。このような変倍に伴うフォーカスに際して、第1−1レンズ群41は固定されたままである一方、レンズF1〜F3はそれぞれ移動する。ここでは、第1−2レンズ群42は、変倍時に、3つのレンズF1,F2,F3のうちレンズF1,F2を一体で移動させ、レンズF3をレンズF1,F2と独立して移動させることで合焦を行う。
各レンズL1〜L14について詳しく説明すると、第1レンズであるレンズL1は、両凸形状の正レンズであり、第2レンズであるレンズL2は、両凸形状の正レンズであり、第3レンズであるレンズL3は、両凹形状の負レンズであり、第2レンズと第3レンズは接合レンズであり、第4レンズであるレンズL4は、両凸形状の正レンズであり、第5レンズであるレンズL5は、両凹形状の負レンズであり、第4レンズと第5レンズは接合レンズであり、第6レンズであるレンズL6は、両面に非球面が施された両凸形状の正レンズであり、第7レンズであるレンズL7は、両凸形状の正レンズであり、第8レンズであるレンズL8は、両凹形状の負レンズであり、第7レンズと第8レンズは接合レンズであり、第9レンズであるレンズL9は、両凹形状の負レンズであり、開口絞りSTの後段に位置する第10レンズであるレンズL10は、両凹形状の負レンズであり、第11レンズであるレンズL11は、両凸形状の正レンズであり、第10レンズと第11レンズは接合レンズである。第12レンズであるレンズL12は、両凸形状の正レンズ(すなわち少なくとも縮小側に凸面を有する正レンズ)であり、第13レンズであるレンズL13は、拡大側に凸面を有する負のメニスカスレンズであり、第14レンズであるレンズL14は、両面に非球面が施され光軸近傍で両凹形状の負レンズである。レンズL14が樹脂で成形されたレンズである。また、第2光学群40bは、1枚の凹面非球面ミラーで構成されている。
図5(A)は、投射倍率125倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図5(B)は、投射倍率100倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図5(C)は、投射倍率169倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図6(A)〜6(E)は、図5(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図6(A)〜6(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図6(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図7(A)〜7(E)は、図5(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図8(A)〜8(E)は、図5(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例2)
実施例2のレンズ面のデータを以下の表4に示す。
〔表4〕
f 3.716
ω 72.8゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 8.700
1 Infinity 0.000
2 Infinity 26.840 1.51633 64.14
3 Infinity 0.000
4 43.228 6.423 1.61800 63.39
5 -83.194 0.200
6 23.780 7.928 1.49700 81.54
7 -79.179 1.200 1.84666 23.78
8 46.000 0.200
9 35.223 7.666 1.48749 70.24
10 -22.326 1.200 1.83400 37.16
11 41.000 0.100
*12 23.142 5.529 1.58913 61.15
*13 -55.168 0.100
14 33.722 8.100 1.76182 26.52
15 -13.000 1.100 1.90366 31.31
16 33.721 4.731
17 -141.896 2.000 1.84666 23.78
18 -35.107 0.000
STO Infinity 8.500
20 591.882 1.200 1.83400 37.16
21 24.868 4.119 1.68893 31.07
22 -81.476 可変間隔
23 49.060 7.814 1.48749 70.24
24 -200.026 可変間隔
25 -35.027 2.000 1.80518 25.42
26 -83.099 可変間隔
*27 -33.918 3.080 1.53116 56.04
*28 80.282 100.297
*29 -57.462 可変間隔
IMG Infinity
以下の表5は、実施例2のレンズ面の非球面係数である。
〔表5〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10
A12 A14
12 1.4552 -3.7373E-05 5.0779E-09 5.0980E-10 -9.2415E-13
0.0000E+00 0.0000E+00
13 -1.0000 -5.4149E-07 -4.3725E-08 6.8720E-10 -1.8348E-12
0.0000E+00 0.0000E+00
27 -7.2727 -3.3388E-06 4.6930E-08 -8.5733E-11 7.7697E-14
-2.6557E-17 0.0000E+00
28 0.0000 -1.4420E-05 2.8803E-08 -4.6804E-11 5.9059E-14
-4.8230E-17 2.1287E-20
29 -1.4486 -4.1373E-07 5.1283E-11 -3.4557E-14 8.4223E-18
-1.0922E-21 4.5356E-26
以下の表6は、投射倍率125倍、投射倍率101倍及び投射倍率169倍において、表4中の可変間隔22,24,26,29の値を示している。
〔表6〕
可変間隔
125x 101x 169x
22 22.901 22.108 23.764
24 7.775 7.606 7.946
26 12.297 13.260 11.264
29 -501.000 -409.553 -663.904
図9は、実施例2の投射光学系40の断面図である。実施例2では、第1光学群40aは、縮小側から数えてレンズL1(第1レンズ)からレンズL14(第14レンズ)までの14枚のレンズで構成され、第1光学群40aは、最も広い空気間隔BDを境にして、縮小側に正のパワーを有する第1−1レンズ群41と、拡大側に第1−1レンズ群41のパワーと比較して弱い負のパワーを有する第1−2レンズ群42とに分けることができる。第2光学群40bは、1枚の凹面非球面ミラーMRで構成されている。なお、レンズL12やミラーMR等について、図9では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、少なくともミラーMRは円形状から一部切り欠いた形状となり、他の光学系も円形状から一部切り欠いた形状となる場合がある。
図9において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。すなわち、縮小側から順に、第1−1レンズ群41のレンズ群E1を構成するレンズL1〜L9と、レンズ群E2を構成するレンズL10,L11と、第1−2レンズ群42のレンズF1を構成するレンズL12と、レンズF2を構成するレンズL13と、レンズF3を構成するレンズL14との14枚のレンズL1〜L14を有する。例えば壁面投射から床面投射に変更する場合のように、投射位置が変わる(投射距離が変わる)ことにより変倍が行なわれる。このような変倍時のフォーカスに際して、第1−1レンズ群41と、第1−2レンズ群42を構成するレンズF1〜F3のうちレンズF3とは固定されたままである一方、レンズF1,F2はそれぞれ移動する。すなわち、第1−2レンズ群42は、変倍時に3つのレンズF1,F2,F3のうち、2つのレンズF1,F2を独立にそれぞれ移動させることで合焦を行う。
各レンズL1〜L14について詳しく説明すると、第1レンズであるレンズL1は、両凸形状の正レンズであり、第2レンズであるレンズL2は、両凸形状の正レンズであり、第3レンズであるレンズL3は、両凹形状の負レンズであり、第2レンズと第3レンズは接合レンズであり、第4レンズであるレンズL4は、両凸形状の正レンズであり、第5レンズであるレンズL5は、両凹形状の負レンズであり、第4レンズと第5レンズは接合レンズであり、第6レンズであるレンズL6は、両面に非球面が施された両凸形状の正レンズであり、第7レンズであるレンズL7は、両凸形状の正レンズであり、第8レンズであるレンズL8は、両凹形状の負レンズであり、第7レンズと第8レンズは接合レンズであり、第9レンズであるレンズL9は、拡大側に凸面を有する正のメニスカスレンズであり、開口絞りSTの後段に位置する第10レンズであるレンズL10は、縮小側に凸面を有する負のメニスカスレンズであり、第11レンズであるレンズL11は、両凸形状の正レンズであり、第10レンズと第11レンズは接合レンズである。また、第12レンズであるレンズL12は、両凸形状の正レンズ(すなわち少なくとも縮小側に凸面を有する正レンズ)であり、第13レンズであるレンズL13は、拡大側に凸面を有する負のメニスカスレンズであり、第14レンズであるレンズL14は、両面に非球面が施され光軸近傍で両凹形状の負レンズである。このうち、レンズL14が樹脂で成形されたレンズである。なお、第2光学群40bは、既述のように、1枚の凹面非球面ミラーで構成されている。
図10(A)は、投射倍率125倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図10(B)は、投射倍率100倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図10(C)は、投射倍率169倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図11(A)〜11(E)は、図10(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図11(A)〜11(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図11(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図12(A)〜12(E)は、図10(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図13(A)〜13(E)は、図10(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例3)
実施例3のレンズ面のデータを以下の表7に示す。特に、本実施例では、第1−1レンズ群41において、少なくとも1面に非球面形状を有する負レンズ(レンズL6,L9)が配置されていることで、レンズ枚数の増大抑制や装置の小型化を図っている。
〔表7〕
f 3.741
ω 72.7゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 8.700
1 Infinity 26.840 1.51633 64.14
2 Infinity 0.000
3 47.695 7.461 1.61800 63.39
4 -59.921 0.200
5 25.323 7.957 1.49700 81.54
6 -99.197 1.200 1.80518 25.42
7 33.769 0.200
8 18.826 10.100 1.48749 70.24
9 -20.890 1.200 1.83400 37.16
10 28.304 0.200
*11 15.298 4.464 1.51633 64.06
*12 32.543 1.036
13 21.116 7.957 1.76182 26.52
14 -13.000 1.100 1.90366 31.31
15 -91.275 0.200
*16 95.123 1.400 1.79952 42.22
*17 33.002 1.325
STO Infinity 11.700
19 228.052 2.200 1.68893 31.07
20 -120.975 可変間隔
21 41.911 7.308 1.59522 67.73
22 389.552 可変間隔
23 -32.143 2.000 1.80518 25.42
24 -50.558 可変間隔
*25 -43.069 3.080 1.53116 56.04
*26 53.557 可変間隔
*27 -51.941 可変間隔
IMG Infinity
以下の表8は、実施例3のレンズ面の非球面係数である。
〔表8〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10
A12 A14
11 0.3636 -6.0523E-05 -2.0810E-07 3.7326E-10 1.7724E-12
0.0000E+00 0.0000E+00
12 -1.0000 -1.5597E-05 -6.3727E-07 6.7222E-10 1.0035E-11
0.0000E+00 0.0000E+00
16 0.0000 4.3352E-05 -2.9757E-06 1.8550E-08 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
17 0.0000 9.9190E-05 -2.7153E-06 1.9674E-08 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
25 -12.4724 -1.0026E-06 4.3380E-08 -8.0926E-11 8.2590E-14
-3.2998E-17 0.0000E+00
26 0.0000 -1.5565E-05 3.1830E-08 -4.2046E-11 4.6170E-14
-3.2438E-17 1.9494E-20
27 -1.77476 -6.65E-07 6.02E-11 -2.82E-14 6.36E-18
-9.52E-22 4.80E-26
以下の表9は、投射倍率125倍、投射倍率101倍及び投射倍率169倍において、表7中の可変間隔20,22,24,26,27の値を示している。
〔表9〕
可変間隔
125x 101x 169x
20 18.449 17.497 19.543
22 8.753 8.232 9.325
24 6.887 8.206 5.404
26 98.083 98.236 97.901
27 -501.000 -406.898 -669.193
図14は、実施例3の投射光学系40の断面図である。実施例3では、第1光学群40aは、縮小側から数えてレンズL1(第1レンズ)からレンズL13(第13レンズ)までの13枚のレンズで構成され、第1光学群40aは、最も広い空気間隔BDを境にして、縮小側に正のパワーを有する第1−1レンズ群41と、拡大側に第1−1レンズ群41のパワーと比較して弱い負のパワーを有する第1−2レンズ群42とに分けることができる。第2光学群40bは、1枚の凹面非球面ミラーMRで構成されている。なお、レンズL13やミラーMR等について、図14では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、少なくともミラーMRは円形状から一部切り欠いた形状となり、他の光学系も円形状から一部切り欠いた形状となる場合がある。
図14において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。すなわち、縮小側から順に、第1−1レンズ群41のレンズ群E1を構成するレンズL1〜L9と、レンズ群E2を構成するレンズL10と、第1−2レンズ群42のレンズF1を構成するレンズL11と、レンズF2を構成するレンズL12と、レンズF3を構成するレンズL13との13枚のレンズL1〜L13を有する。例えば壁面投射から床面投射に変更する場合のように、投射位置が変わる(投射距離が変わる)ことにより変倍が行なわれる。このような変倍時のフォーカスに際して、第1−1レンズ群41は固定されたままである一方、レンズF1〜F3はそれぞれ移動する。すなわち、第1−2レンズ群42は、変倍時に、3つのレンズF1〜F3を互いに独立に移動させることで合焦を行う。
各レンズL1〜L13について詳しく説明すると、第1レンズであるレンズL1は、両凸形状の正レンズであり、第2レンズであるレンズL2は、両凸形状の正レンズであり、第3レンズであるレンズL3は、両凹形状の負レンズであり、第2レンズと第3レンズは接合レンズであり、第4レンズであるレンズL4は、両凸形状の正レンズであり、第5レンズであるレンズL5は、両凹形状の負レンズであり、第4レンズと第5レンズは接合レンズであり、第6レンズであるレンズL6は、両面に非球面が施され縮小側に凸面を有する正のメニスカスレンズであり、第7レンズであるレンズL7は、両凸形状の正レンズであり、第8レンズであるレンズL8は、拡大側に凸面を有する負のメニスカスレンズであり第7レンズと第8レンズは接合レンズであり、第9レンズであるレンズL9は、両面に非球面が施され拡大側に凸面を有する負のメニスカスレンズであり、開口絞りSTの後段に位置する第10レンズであるレンズL10は、両凸形状の正レンズである。また、第11レンズであるレンズL11は、縮小側に凸面を有する正のメニスカスレンズであり、第12レンズであるレンズL12は、拡大側に凸面を有する負のメニスカスレンズであり、第13レンズであるレンズL13は、両面に非球面が施され光軸近傍で両凹形状の負レンズである。このうち、レンズL14が樹脂で成形されたレンズである。なお、第2光学群40bは、既述のように、1枚の凹面非球面ミラーで構成されている。
本実施例では、第1−1レンズ群41において、凹面形状の非球面を含むレンズ(レンズL6,L9)を入れることで、レンズ枚数を抑えるとともに、レンズ全長や第2光学群40bのミラー半径を小さくしている。具体的には、例えば上記の実施例1,2と比較して、レンズ枚数を1枚減らして、かつ、レンズ全長として約−5%程度、ミラー半径として約−8%程度の小型化を達成している。
図15(A)は、投射倍率125倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図15(B)は、投射倍率101倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図15(C)は、投射倍率169倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図16(A)〜16(E)は、図15(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図16(A)〜16(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図16(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図17(A)〜17(E)は、図15(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図18(A)〜18(E)は、図15(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例4)
実施例4のレンズ面のデータを以下の表10に示す。特に、本実施例では、第1−1レンズ群41において、開口絞りSTの近傍に、少なくとも1面に非球面形状を有する負レンズ(レンズL9)が配置されている、すなわち各レンズL1〜L13のうち開口絞りSTから最も近い位置にあるレンズ(レンズL9)を少なくとも1面に非球面形状を有する負レンズとすることで、開口数NAが0.3以上(すなわちFナンバー1.6程度)の明るいものとなっている。
〔表10〕
f 3.702
ω 72.9゜
NA 0.313

R D Nd Vd
OBJ Infinity 8.700
1 Infinity 26.840 1.51633 64.14
2 Infinity 0.000
3 40.85 7.059 1.61800 63.39
4 -94.234 0.200
5 32.165 7.172 1.49700 81.54
6 -95.69 1.200 1.80518 25.42
7 67.147 0.200
8 23.795 11.500 1.48749 70.24
9 -18.166 1.200 1.83400 37.16
10 391.997 0.100
*11 29.489 5.020 1.58913 61.15
*12 -73.538 0.100
13 117.61 6.626 1.76182 26.52
14 -13 1.100 1.90366 31.31
15 37.701 2.393
16 -36.192 1.200 1.80610 40.88
*17 -129.646 0.500
STO Infinity 2.370
19 64.407 1.200 1.83400 37.16
20 22.576 5.861 1.68893 31.07
21 -25.412 可変間隔
22 55.01 7.500 1.48749 70.24
23 -152.86 12.859
24 -29.36 2.000 1.80518 25.42
25 -53.839 可変間隔
*26 -33.925 3.080 1.53116 56.04
*27 91.042 可変間隔
*28 -56.001 可変間隔
IMG Infinity
以下の表11は、実施例4のレンズ面の非球面係数である。
〔表11〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10
A12 A14
11 -1.0598 -4.2376E-05 2.8896E-08 5.7752E-10 3.0657E-12
0.0000E+00 0.0000E+00
12 -1.0000 -6.3509E-05 4.1609E-08 6.7459E-10 3.0208E-13
0.0000E+00 0.0000E+00
17 8.1203 3.5595E-05 -4.1043E-08 -2.7722E-10 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
26 -6.1895 1.3952E-06 3.0684E-08 -6.2666E-11 7.2508E-14
-3.2444E-17 0.0000E+00
27 0.0000 -1.7496E-05 3.6163E-08 -6.7128E-11 9.0633E-14
-6.4769E-17 2.3354E-20
28 -2.5709 -9.8518E-07 1.7178E-10 -4.3004E-14 7.5901E-18
-8.8414E-22 4.2007E-26
以下の表12は、投射倍率125倍、投射倍率101倍及び投射倍率169倍において、表10中の可変間隔21,25,27,28の値を示している。
〔表12〕
可変間隔
125x 101x 169x
21 24.812 24.026 25.590
25 4.000 4.462 3.530
27 115.208 115.533 114.900
28 -501.000 -408.081 -666.083
図19は、実施例4の投射光学系40の断面図である。実施例4では、第1光学群40aは、縮小側から数えてレンズL1(第1レンズ)からレンズL14(第14レンズ)までの14枚のレンズで構成され、第1光学群40aは、最も広い空気間隔BDを境にして、縮小側に正のパワーを有する第1−1レンズ群41と、拡大側に第1−1レンズ群41のパワーと比較して弱い負のパワーを有する第1−2レンズ群42とに分けることができる。第2光学群40bは、1枚の凹面非球面ミラーMRで構成されている。なお、レンズL12やミラーMR等について、図19では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、少なくともミラーMRは円形状から一部切り欠いた形状となり、他の光学系も円形状から一部切り欠いた形状となる場合がある。
図19において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。すなわち、縮小側から順に、第1−1レンズ群41のレンズ群E1を構成するレンズL1〜L9と、レンズ群E2を構成するレンズL10,L11と、第1−2レンズ群42のレンズF1を構成するレンズL12と、レンズF2を構成するレンズL113と、レンズF3を構成するレンズL14との14枚のレンズL1〜L14を有する。例えば壁面投射から床面投射に変更する場合のように、投射位置が変わる(投射距離が変わる)ことにより変倍が行なわれる。このような変倍時のフォーカスに際して、第1−1レンズ群41は固定されたままである一方、レンズF1〜F3はそれぞれ移動する。ここでは、第1−2レンズ群42は、変倍時に、レンズF1,F2を一体で移動させ、レンズF3をレンズF1,F2と独立して移動させることで合焦を行う。
各レンズL1〜L14について詳しく説明すると、第1−1レンズ群41のうち、第1レンズであるレンズL1は、両凸形状の正レンズであり、第2レンズであるレンズL2は、両凸形状の正レンズであり、第3レンズであるレンズL3は、両凹形状の負レンズであり、第2レンズと第3レンズは接合レンズであり、第4レンズであるレンズL4は、両凸形状の正レンズであり、第5レンズであるレンズL5は、両凹形状の負レンズであり、第4レンズと第5レンズは接合レンズであり、第6レンズであるレンズL6は、両面に非球面が施された両凸形状の正レンズであり、第7レンズであるレンズL7は、両凸形状の正レンズであり、第8レンズであるレンズL8は、両凹形状の負レンズであり、第7レンズと第8レンズは接合レンズであり、第9レンズであるレンズL9は、拡大側に非球面が施された凸面を有する負のメニスカスレンズであり、開口絞りSTの後段に位置する第10レンズであるレンズL10は、縮小側に凸面を有する負のメニスカスレンズであり、第11レンズであるレンズL11は、両凸形状の正レンズであり、第10レンズと第11レンズは接合レンズである。また、第1−2レンズ群42のうち、第12レンズであるレンズL12は、両凸形状の正レンズ(すなわち少なくとも縮小側に凸面を有する正レンズ)であり、第13レンズであるレンズL13は、拡大側に凸面を有する負のメニスカスレンズであり、第14レンズであるレンズL14は、両面に非球面が施され光軸近傍で両凹形状の負レンズである。このうち、レンズL14が樹脂で成形されたレンズである。なお、第2光学群40bは、既述のように、1枚の凹面非球面ミラーで構成されている。
本実施例では、第1−1レンズ群41において、開口絞りSTの近傍に、少なくとも1面(拡大側の面)に非球面形状を含む負レンズ(レンズL9)が配置されていることで、広い変倍域において良好に像面湾曲、非点収差特性を良好に補正することができ、安定した性能を得ることを維持しつつ、開口数NAが0.3以上(すなわちFナンバー1.6程度)の明るいものとなっている。
図20(A)は、投射倍率125倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図20(B)は、投射倍率100倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図20(C)は、投射倍率169倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図21(A)〜21(E)は、図20(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図21(A)〜21(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図21(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図22(A)〜22(E)は、図20(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図23(A)〜23(E)は、図20(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
〔実施例のまとめ〕
いずれの実施例においても、広角端での半画角70度以上の広い画角を有しながらも、フォーカスレンズ群である第1−2レンズ群42において、樹脂製非球面レンズをレンズF3(F3レンズ)の1枚のみとし、第1−2レンズ群42全体としても、レンズF1〜F3による正、負、負の3枚のレンズで構成する簡易な構成となっている。この場合、レンズF1〜F3を移動させる機構も比較的簡易なものとすることができる。また、投射光学系40全体でもレンズ枚数を13〜14枚とする少ないレンズ構成となっている。
この発明は、上記の実施形態又は実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、各実施例において、各レンズ群を構成するレンズの前後又は間に1つ以上の実質的にパワーを持たないレンズを追加することができる。
また、投射光学系40による拡大投射の対象は、液晶パネルに限らず、マイクロミラーを画素とするデジタル・マイクロミラー・デバイス等の光変調素子によって形成された画像を投射光学系40によって拡大投射することができる。
2…プロジェクター、 11,12…インテグレーターレンズ、 13…偏光変換素子、 14…重畳レンズ、 15…ダイクロイックミラー、 16…反射ミラー、 17G,17R,17B…フィールドレンズ、 18G,18R,18B…液晶パネル、 19…クロスダイクロイックプリズム、 21…ダイクロイックミラー、 22…リレーレンズ、 23…反射ミラー、 40…投射光学系、 40a…第1光学群、 40b…第2光学群、 41…レンズ群、 42…レンズ群、 50…光学系部分、 70…半画角、 80…回路装置、 81…画像処理部、 81,82,83…回路部分、 82…表示駆動部、 83…レンズ駆動部、 88…主制御部、 A1…方向、 AC…アクチュエーター、 BD…空気間隔、 E1,E2…レンズ群、 F1…レンズ(F1レンズ)、 F2…レンズ(F2レンズ)、 F3…レンズ(F3レンズ)、 L1-L14…レンズ、 MR…凹面非球面ミラー、 OA…光軸、 PI…パネル面、 PR…プリズム

Claims (13)

  1. 縮小側から順に、複数のレンズからなり正のパワーを有する第1光学群と、1枚の凹面非球面形状を有する反射面を含む第2光学群とからなる投射光学系であって、
    前記第1光学群は、縮小側に配置された物体の中間像を前記第2光学群の前記反射面の
    手前に形成し、
    前記第1光学群は、最も広い空気間隔を境にして、変倍に伴うフォーカスの際に固定で、かつ、正のパワーを有する第1−1レンズ群と、変倍に伴うフォーカスの際に移動し、かつ、全体として負のパワーを有する第1−2レンズ群とからなり、
    前記第1−2レンズ群は、縮小側から順に、縮小側に凸面を有する1枚の正レンズからなるF1レンズと、拡大側に凸面を有する1枚の負のメニスカスレンズからなるF2レンズと、1枚の負レンズからなるF3レンズとの3枚のレンズで構成されることを特徴とする投射光学系。
  2. 前記第1−1レンズ群は、前記第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、前記開口絞りよりも縮小側に、凸面形状の非球面をもつ正レンズを含む、請求項1に記載の投射光学系。
  3. 前記第1−1レンズ群は、前記第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、前記開口絞りよりも拡大側において、少なくとも1枚の正レンズを含む正のパワーを有するレンズ群を備えている、請求項1に記載の投射光学系。
  4. 前記第1−1レンズ群は、前記第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、前記開口絞りよりも縮小側に、2枚の正のレンズと、正レンズと負レンズからなる第1の接合レンズと、正レンズと負レンズからなる第2の接合レンズとを含む、請求項1に記載の投射光学系。
  5. 前記第1−1レンズ群は、前記第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、前記開口絞りの近傍に、少なくとも1面に非球面形状を有する負レンズを配置している、請求項1に記載の投射光学系。
  6. 前記F1レンズと前記F2レンズと前記F3レンズとは、少なくとも2つのレンズ群に分割され、
    前記少なくとも2つのレンズ群は、変倍に伴うフォーカスの際にそれぞれ移動する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の投射光学系。
  7. 前記F3レンズは、樹脂からなる両面非球面レンズからなる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の投射光学系。
  8. 前記F3レンズは、光軸近傍で縮小側に凹面形状を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の投射光学系。
  9. 物体側の開口数は、0.3以上である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の投射光学系。
  10. 縮小側は、略テレセントリックである、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の投射光学系。
  11. 前記第1光学群及び前記第2光学群を構成する要素が、全て回転対称系である、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の投射光学系。
  12. 変倍範囲が、1.5倍以上ある、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の投射光学系。
  13. 光源からの光を変調して画像光を形成する光変調素子と、
    前記光変調素子からの前記画像光を投射する請求項1乃至12のいずれか一項に記載の投射光学系と
    を備えるプロジェクター。
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