本開示は、単独で、または皮膚および歯肉の疾患および/または障害の処置のための抗生物質と組み合わせて使用される、例えば、DGLA、15−OHEPAおよび/または15−HETrEを含む1以上の脂肪酸物質を含む組成物を提供する。
本開示はまた、皮膚および歯肉感染の処置または予防を必要とする対象に、単独で、または1以上の抗生物質と組み合わせて、治療的有効量のDGLA、15−OHEPAもしくは15−HETrEまたはこれらの組み合わせを含む抗菌組成物(例えば、抗菌特性または抗菌組成を有する組成物)を投与することを含む、対象において皮膚および歯肉感染を処置または予防するための方法も提供する。いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む。
いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、治療量の1以上の抗生物質とともに、治療量以下のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEのうち1以上を含む。いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、治療量以下の1以上の抗生物質とともに、治療量のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEのうち1以上を含む。いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、治療量以下の1以上の抗生物質とともに、治療量以下のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEのうち1以上を含む。
いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、1以上の医薬的に許容可能な賦形剤を含む。
いくつかの実施形態において、1以上の抗生物質は、硫酸ネオマイシン、ポリミキシンB、亜鉛バシトラシン、β−ラクタム(例えば、アンピシリン、アモキシシリン、イミペネム、メロペネム)、カルバペネム、セファロスポリン(例えば、セファレキシン、セファロチン、セファロジン、セフロキシム、セフォタキシム、セフタジジム)、フルオロキノロン、オキサゾリジノン、リンコサミド、メトロニダゾール、マクロライド抗生物質(例えば、クリンダマイシン、エリスロマイシン)、キノロン抗生物質(例えば、レボフロキサシン、シプロフロキサシン)、ペニシリン、グリコペプチド(例えば、バンコマイシン)、アミノグリコシド(例えば、ネオマイシン、ゲンタマイシン、トブラマイシン)、トリメトプリム/スルファメトキサゾール(コトリモキサゾールまたはTMP/SMXとしても知られる。)、ドキシサイクリン、トリクロサン、メトロニダゾール、モノサイクリンおよびテトラサイクリンからなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、1以上の抗生物質は、ネオマイシン塩(例えば硫酸ネオマイシン)、ポリミキシンBおよび/またはバシトラシン塩(例えば亜鉛バシトラシン)からなる群から選択される。いくつかの実施形態において、1以上の抗生物質は、硫酸ネオマイシン、ポリミキシンBおよび亜鉛バシトラシンからなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、投与する段階は、病変がある皮膚または歯肉の領域に、本組成物を局所的に適用することを含む。本明細書中で使用される場合、「病変」という用語は、広く、正常な連続性および皮膚または歯肉の機能の何らかの崩壊を指し、例えば、挫傷、創傷、熱傷、痛み、潰瘍、擦過傷、切り傷、裂傷、皮膚感染、歯肉炎および歯周病を含む。いくつかの実施形態において、本抗菌組成物の適用前に、病変がある皮膚の領域を洗浄する。いくつかの実施形態において、病変は、炎症型および/または非炎症型の病変である。
いくつかの実施形態において、本組成物を適用した結果、病変が約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%以上減少する。
いくつかの実施形態において、病変は、グラム陽性細菌、グラム陰性細菌または真菌などの微生物に関連する。
いくつかの実施形態において、病変は、スタフィロコッカス属(Staphylococcus spp.)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium spp.)、ストレプトコッカス属(Streptococcus spp.)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium spp.)、ポルフィロモナス属(Porphyromonas spp.)、ミクロコッカス属(Micrococcus spp.)、シュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)、パスツレラ・ムルトシダ(Pasteurella multocida)、カプノサイトファーガ・カニモルサス(Capnocytophaga canimorsus)、バルトネラ属(Bartonella spp.)、クレブシエラ・リノスクレロマチス(Klebsiella rhinoscleromatis)、ヘリコバクター属(Helicobacter spp.)、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、オーレオバシディウム・プルランス(Aureobasiduim pullulans)、ケトミウム・グロボーサム(Chaetomium globosum)、グリオクラディウム・ウィレンス(Gliocladium virens)、ペニシリウム・フニクロスム(Penicillum funiculosum)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)およびビブリオ・バルニフィカス(Vibrio vulnificus)のうちの1以上に関連する。
いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、1日1回、1日2回または1日3回、対象に投与される。
いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、クリーム、ローション、ゲルまたはエマルションである。
いくつかの実施形態において、対象は以前、病変を呈した。
本開示はまた、微生物感染(例えば皮膚または歯肉感染)の処置または予防を必要とする対象に、治療的有効量のDGLAを含む抗菌組成物を投与することを含む、その対象において微生物感染(例えば皮膚または歯肉感染)を処置または予防する方法も提供する。いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1%から約20重量%のDGLAを含む。
いくつかの実施形態において、投与する段階は、病変がある皮膚または歯肉の領域に本組成物を局所的に適用することを含む。いくつかの実施形態において、本抗菌組成物の適用前に、病変がある皮膚の領域を最初に洗浄する。
いくつかの実施形態において、病変は、炎症型および/または非炎症型の病変である。
いくつかの実施形態において、本組成物は、病変の約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%以上を減少させる。
いくつかの実施形態において、病変は、スタフィロコッカス属(Staphylococcus spp.)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium spp.)、ストレプトコッカス属(Streptococcus spp.)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium spp.)、ポルフィロモナス属(Porphyromonas spp.)ミクロコッカス属(Micrococcus spp.)、シュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)、パスツレラ・ムルトシダ(Pasteurella multocida)、カプノサイトファーガ・カニモルサス(Capnocytophaga canimorsus)、バルトネラ属(Bartonella spp.)、クレブシエラ・リノスクレロマチス(Klebsiella rhinoscleromatis)、ヘリコバクター属(Helicobacter spp.)、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、オーレオバシディウム・プルランス(Aureobasiduim pullulans)、ケトミウム・グロボーサム(Chaetomium globosum)、グリオクラディウム・ウィレンス(Gliocladium virens)、ペニシリウム・フニクロスム(Penicillum funiculosum)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)およびビブリオ・バルニフィカス(Vibrio vulnificus)のうち1以上と関連する。
いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、1日1回、1日2回または1日3回、対象に投与される。
いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、クリーム、ローション、ゲル、洗口剤、ペーストまたはエマルションである。
いくつかの実施形態において、対象は以前、病変を呈した。
本開示はまた、治療的有効量のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む、皮膚または口腔感染(例えば、微生物、細菌または真菌感染)を処置することにおける使用のための組成物も提供する。いくつかの実施形態において、本組成物は、約0.1%から約20重量%のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む。いくつかの実施形態において、治療的有効量は、1から複数回の投与において微生物を死滅させるかまたは根絶するのに十分な量である。
本開示はまた、DGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEのうち1以上を病変に適用することを含む、皮膚または歯肉において微生物(例えば細菌または真菌)感染を処置または予防するための方法も提供する。いくつかの実施形態において、本組成物は、約0.1%から約20重量%のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む。
本開示はまた、皮膚または歯肉感染の処置または予防において使用される薬剤に、DGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEのうち1以上を含む組成物を添加することを含む、皮膚または歯肉感染の治療または予防において使用される薬剤の抗菌活性を向上させるための方法も提供する。いくつかの実施形態において、皮膚または歯肉感染の治療または予防において使用される薬剤は、抗生物質または抗真菌剤である。いくつかの実施形態において、本組成物は、約0.1%から約20重量%のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む。
本開示はまた、DGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む組成物と1以上の皮膚または口腔病原体を接触させることを含む、例えば病原体の再生、増殖または再コロニー形成の阻害を含め、1以上の皮膚または歯肉病原体を阻害する方法も提供する。いくつかの実施形態において、本組成物は、約0.1%から約20重量%のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む。
いくつかの実施形態において、本方法は、対象にステロイドを投与することをさらに含み得る。いくつかの実施形態において、ステロイドは、コルチコステロイド、例えばヒドロコルチゾン、プレドニカルベート、フルチカゾンおよびそれらの誘導体またはモメタゾンおよびそれらの誘導体などである。
いくつかの実施形態において、治療的有効量のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrE、1以上の抗生物質およびステロイドが対象に併用投与され得る。
いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む。
いくつかの実施形態において、投与する段階は、挫傷、創傷、熱傷、痛み、潰瘍、擦過傷、切り傷、裂傷、皮膚感染、歯肉炎または歯周病がある領域に、本組成物を局所的に適用することを含む。
いくつかの実施形態において、本抗菌組成物の適用前に、挫傷、創傷、熱傷、痛み、潰瘍、擦過傷、切り傷、裂傷、皮膚感染、歯肉炎または歯周病がある領域を最初に洗浄する。
いくつかの実施形態において、本抗菌組成物は、1日1回、1日2回または1日3回、対象に投与される。
いくつかの実施形態において、本明細書中に記載の抗菌組成物は、クリーム、ローション、ペースト、ゲルなどの形態である。
本開示はまた、治療的有効量のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを薬剤に添加することを含む、挫傷、創傷、熱傷、痛み、潰瘍、擦過傷、切り傷、裂傷、皮膚感染、歯肉炎または歯周病治療において使用される薬剤の有効性を向上させるための方法も提供する。いくつかの実施形態において、この薬剤は1以上の抗生物質である。
いくつかの実施形態において、約0.1%から約20重量%のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEが薬剤に添加される。
本開示はまた、治療的有効量のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを薬剤に添加することを含む、挫傷、創傷、熱傷、痛み、潰瘍、擦過傷、切り傷、裂傷、皮膚感染、歯肉炎または歯周病の処置において使用される薬剤の有効用量を減少させるための方法も提供する。
いくつかの実施形態において、約0.1%から約20重量%のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEが薬剤に添加される。
本発明のこれらおよび他の実施形態を以下で詳細に記載する。
本開示は、例えば、DGLA、15−OHEPAおよび/または15−HETrEを単独でまたは1以上の抗生物質、例えば、硫酸ネオマイシン、ポリミキシンB、および/または亜鉛バシトラシンとともに含む脂肪酸物質を含む組成物(例えば抗菌組成物)および処方物を提供する。このような薬剤は、皮膚および歯肉感染に関連する細菌、例えばスタフィロコッカス属(Staphylococcus spp.)(例えば、S.アウレウス(S.aureus)、S.ルグドゥネンシス(S.lugdunensis)、S.シュレイフェリ(S.schleiferi)および他のコアグラーゼ陰性スタフィロコッカス属(Staphylococcus spp.)を含む。)、ストレプトコッカス属(Streptococcus spp.)(例えば、β−溶血性連鎖球菌、ビリダンス連鎖球菌群、非溶血性連鎖球菌およびストレプトコッカス・ミレリ(Streptococcus milleri)群を含む。)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium spp.)、バチルス属(例えば、B.アンスラシス(B.anthracis)およびB.セレウス(B.cereus)を含む。)、アシネトバクター属(Acinetobacter spp.)、モラキセラ属(Moraxella spp.)、ペプトストレプトコッカス属(Peptostreptococcus spp.)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium spp.)(例えば、P.アクネス(P.acnes)を含む。)、カンジダ属(Candida spp.)、シュードモナス属(Pseudomonas spp.)および他の非発酵性バチルス(例えば、P.エルギノーサ(P.aeruginosa)を含む。)、皮膚糸状菌、腸内細菌科、パスツレラ・ムルトシダ(Pasturella multocida)、マイコバクテリウム属(Mycobacterium spp.)、ヘモフィルス属(Haemophilus spp.)、ノカルディア属(Nocardia spp.)、エリシペロスリクス・ルシオパシエ(Erysipelothrix rhusiopathiae)、ビブリオ属(Vibrio spp.)、エンテロコッカス属(Enterococcus spp.)、アイケネラ・コローデンス(Eikenella corrodens)、嫌気性生物、コリネバクテリウム属(Corynebacterium spp.)、アクチノミセス属(Actinomyces spp.)および真菌病原体の増殖を阻害することを含め、これらの増殖を低下させることが分かった。さらに、発明者らは、多くの例において、既存の抗細菌剤(例えば、ニコチンアミド、ベンゾイルペルオキシド、アダパレン、メトロニダゾール、硫酸ネオマイシン、ポリミキシンB、亜鉛バシトラシン、β−ラクタム(例えば、アンピシリン、アモキシシリン、イミペネム、メロペネム)、カルバペネム、セファロスポリン(例えば、セファレキシン、セファロチン、セファロジン、セフロキシム、セフォタキシム、セフタジジム)、フルオロキノロン、オキサゾリジノン、リンコサミド、マクロライド抗生物質(例えば、クリンダマイシン、エリスロマイシン)、キノロン抗生物質(例えば、レボフロキサシン、シプロフロキサシン)、ペニシリン、トリクロサン、モノサイクリン、グリコペプチド(例えば、バンコマイシン)、アミノグリコシド(例えば、ネオマイシン、ゲンタマイシン、トブラマイシン)、トリメトプリム/スルファメトキサゾール(コトリモキサゾールまたはTMP/SMXとしても知られる。)、ドキシサイクリンおよびテトラサイクリン)と組み合わせたこれらの脂肪酸物質の使用により、各薬剤を単独で使用した場合と比較して、細菌の増殖がさらに低下することを見出した。それらの細菌増殖低下、阻害および/または妨害能を考えると、細菌増殖が関連する疾患および/または障害の処置において、本明細書中で開示される組成物および処方物が使用され得る。
本開示は、例えば、ニコチンアミド、ベンゾイルペルオキシド、アダパレン、メトロニダゾール、硫酸ネオマイシン、ポリミキシンBおよび亜鉛バシトラシンおよびトリクロサンを含む抗細菌剤と組み合わせて使用される、例えば、遊離酸または誘導体の形態でのDGLA、15−OHEPAおよび/または15−HETrEなどを含む脂肪酸を含む組成物を提供する。いくつかの実施形態において、本組成物は、約0.1重量%から約20重量%のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEまたはそれらの誘導体を含む。企図される組み合わせとしては、DGLAおよび硫酸ネオマイシン;15−OHEPAおよび硫酸ネオマイシン;15HETrEおよび硫酸ネオマイシン;DGLAおよびポリミキシンB;15−OHEPAおよびポリミキシンB;15HETrEおよびポリミキシンB;DGLAおよび亜鉛バシトラシン;15−OHEPAおよび亜鉛バシトラシン;および15−HETrEおよび亜鉛バシトラシン;DGLA、硫酸ネオマイシン、ポリミキシンBおよび亜鉛バシトラシン;15−OHEPA 硫酸ネオマイシン、ポリミキシンBおよび亜鉛バシトラシン;および15HETrE 硫酸ネオマイシン、ポリミキシンBおよび亜鉛バシトラシンが挙げられるが限定されない。いくつかの実施形態において、DGLA、15−OHEPAおよび/または15−HETrEを含む組成物は、治療的有効量の硫酸ネオマイシンを含む。いくつかの実施形態において、DGLA、15−OHEPAおよび/または15−HETrEを含む組成物は、治療的有効量のポリミキシンBを含む。いくつかの実施形態において、DGLA、15−OHEPAおよび/または15−HETrEを含む組成物は、治療的有効量の亜鉛バシトラシンを含む。
本開示は様々な形で実施できるが、本開示を開示の一例と見なし、説明した特定の実施形態への開示を限定するものではないという理解の下で、以下のいくつかの実施形態が記載される。見出しは便宜上つけられているだけであり、いかなる点においても開示を限定するものと解釈されない。任意の見出しが付けられ説明されている実施形態は何れも、他の見出しが付けられ説明されている実施形態と一緒にされてよい。
本願で指定された様々な定量値における数値の使用は、別段の指示がない限り、指定の範囲内の最小値および最大値の両方の数値の前に単語「約」を付した場合と同様に、近似として述べられる。さらに、範囲の開示では最小値と最大値との間の列挙された全ての値を含む、連続的な範囲であることが意図され、そのような値により形成できる任意の範囲と同様である。開示した数値を何れかの他の開示した数値で除することによって形成できる任意の比が全て(およびそのような任意の比の範囲が)本明細書に開示される。したがって、当業者はこのような比、範囲および比の範囲の多くが、明確に本明細書にある数値に由来し得ること、および、全ての場合においてこのような比、範囲および比の範囲は、本開示の様々な実施形態を表わすことを認識するであろう。
シス−8,11,14−エイコサトリエン酸またはC20:3ω6(「DGLA」)として知られているジホモ−ガンマ−リノレン酸は、ガモレン酸(gamoleic acid)またはC18:3ω6(「GLA」)とも呼ばれるガンマ−リノレン酸の伸長産物である。GLAは、様々な植物、例えば2、3例を挙げると、エキウム(Echium)、クロフサスグリ、ルリジサ、マツヨイグサ、ハッケリア(hackelia)、トリコデスマ(trichodesma)およびブグロソイデス(buglossoides)などの植物の天然油の構成成分である。本明細書で使用される場合、「DGLA」という用語はDGLA遊離酸(例えば、シス−8,11,14−エイコサトリエン酸)および/または医薬的に許容可能なそれらのエステル、誘導体、複合物もしくは塩または前述の何れかの混合物を指す。一部の実施形態において、DGLAは、C1−4アルキルエステルの形態、例えばメチルエステルまたはエチルエステルなどの形態である。
15−ヒドロキシ−エイコサ−5,8,11,13,17−ペンタエン酸(「15−OHEPA」又は「15−HEPE」)はEPAの誘導体である。本明細書で使用される場合、「15−OHEPA」という用語は、遊離酸形態の15−OHEPA(例えば、15−ヒドロキシ−エイコサ−5,8,11,13,17−ペンタエン酸)および/または医薬的に許容可能なそれらのエステル、誘導体、複合物もしくは塩または前述の何れかの混合物を指す。一部の実施形態において、15−OHEPAは、C1−4アルキルエステルの形態、例えばメチルエステルまたはエチルエステルなどの形態である。
15−ヒドロキシ−エイコサ−8(Z),11(Z),13(E)−トリエン酸(「15−HETrE」)はDGLAの誘導体である。本明細書で使用される場合、「15−HETrE」という用語は、遊離酸形態の15−HETrE(例えば、15−ヒドロキシ−エイコサ−8(Z),11(Z),13(E)−トリエン酸)および/または、医薬的に許容可能なそれらのエステル、誘導体、複合物もしくは塩または前述の何れかの混合物を指す。
本明細書中で使用される場合、「DGLA誘導体」および「DGLAの誘導体」という用語は、15−HETrEおよびそれらのエステル、誘導体、複合物もしくは塩または前述の何れかの混合物を含むが限定されない、DGLAの化学変換から形成される化合物を指す。当業者は、ある化合物がDGLA誘導体であるか否かを化学構造および他の特性から容易に認識する。
ある実施形態において、DGLA、15−OHEPAおよび/または15−HETrEは、本明細書で開示される方法または組成物での使用の前に脱臭される。ある実施形態において、天然DGLA、15−OHEPAおよび/または15−HETrEをシリカおよびチャコールと混合する。ある実施形態において、シリカとチャコールとの比は、約1:1から約50:1、例えば約1:1、約2:1、約3:1、約4:1、約5:1、約6:1、約7:1、約8:1、約9:1、約10:1、約12:1、約14:1、約15:1、約16:1、約18:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1または約50:1である。ある実施形態において、DGLA(または15−OHEPAまたは15−HETrE)とシリカ/チャコールとの比は、約1:1から約50:1、例えば約1:1、約2:1、約3:1、約4:1、約5:1、約6:1、約7:1、約8:1、約9:1、約10:1、約12:1、約14:1、約15:1、約16:1、約18:1、約20:1、約25:1、約30:1、約35:1、約40:1、約45:1または約50:1である。ある実施形態において、天然DGLA、15−OHEPAおよび/または15−HETrEを、セライトフィルターでろ過して脱臭する。別の実施形態において、レシチンが脂肪酸の脱臭において使用される。
様々な実施形態において、本発明は、DGLA、15OHEPA、15−HETrEまたはその混合物のうち1以上を含む抗菌組成物、例えば局所送達可能な組成物を提供する。
ある実施形態において、本開示は、例えば、DGLA、15−OHEPA、15−HETrEまたはそれらの組み合わせを所定量(例えば治療的有効量)含む抗菌組成物を提供する。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%のDGLA、15−OHEPA、15−HETrEまたはそれらの組み合わせ、例えば、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.4重量%、約2.5重量%、約2.6重量%、約2.7重量%、約2.8重量%、約2.9重量%、約3重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%、約3.4重量%、約3.5重量%、約3.6重量%、約3.7重量%、約3.8重量%、約3.9重量%、約4重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%、約4.4重量%、約4.5重量%、約4.6重量%、約4.7重量%、約4.8重量%、約4.9重量%、約5重量%、約5.1重量%、約5.2重量%、約5.3重量%、約5.4重量%、約5.5重量%、約5.6重量%、約5.7重量%、約5.8重量%、約5.9重量%、約6重量%、約6.1重量%、約6.2重量%、約6.3重量%、約6.4重量%、約6.5重量%、約6.6重量%、約6.7重量%、約6.8重量%、約6.9重量%、約7重量%、約7.1重量%、約7.2重量%、約7.3重量%、約7.4重量%、約7.5重量%、約7.6重量%、約7.7重量%、約7.8重量%、約7.9重量%、約8重量%、約8.1重量%、約8.2重量%、約8.3重量%、約8.4重量%、約8.5重量%、約8.6重量%、約8.7重量%、約8.8重量%、約8.9重量%、約9重量%、約9.1重量%、約9.2重量%、約9.3重量%、約9.4重量%、約9.5重量%、約9.6重量%、約9.7重量%、約9.8重量%、約9.9重量%、約10重量%、約10.1重量%、約10.2重量%、約10.3重量%、約10.4重量%、約10.5重量%、約10.6重量%、約10.7重量%、約10.8重量%、約10.9重量%、約11重量%、約11.1重量%、約11.2重量%、約11.3重量%、約11.4重量%、約11.5重量%、約11.6重量%、約11.7重量%、約11.8重量%、約11.9重量%、約12重量%、約12.1重量%、約12.2重量%、約12.3重量%、約12.4重量%、約12.5重量%、約12.6重量%、約12.7重量%、約12.8重量%、約12.9重量%、約13重量%、約13.1重量%、約13.2重量%、約13.3重量%、約13.4重量%、約13.5重量%、約13.6重量%、約13.7重量%、約13.8重量%、約13.9重量%、約14重量%、約14.1重量%、約14.2重量%、約14.3重量%、約14.4重量%、約14.5重量%、約14.6重量%、約14.7重量%、約14.8重量%、約14.9重量%、約15重量%、約15.1重量%、約15.2重量%、約15.3重量%、約15.4重量%、約15.5重量%、約15.6重量%、約15.7重量%、約15.8重量%、約15.9重量%、約16重量%、約16.1重量%、約16.2重量%、約16.3重量%、約16.4重量%、約16.5重量%、約16.6重量%、約16.7重量%、約16.8重量%、約16.9重量%、約17重量%、約17.1重量%、約17.2重量%、約17.3重量%、約17.4重量%、約17.5重量%、約17.6重量%、約17.7重量%、約17.8重量%、約17.9重量%、約18重量%、約18.1重量%、約18.2重量%、約18.3重量%、約18.4重量%、約18.5重量%、約18.6重量%、約18.7重量%、約18.8重量%、約18.9重量%、約19重量%、約19.1重量%、約19.2重量%、約19.3重量%、約19.4重量%、約19.5重量%、約19.6重量%、約19.7重量%、約19.8重量%、約19.9重量%または約20wt%のDGLA、15−OHEPA、15−HETrEまたはそれらの組み合わせを含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物はさらに追加の活性剤を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、追加の活性剤を、その薬剤に対して一般に認められる治療的有効量未満の量含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は追加の活性剤を、その薬剤に対して一般に認められる治療的有効量と等しいかまたはそれを超える量含む。ある実施形態において、さらなる活性物質は、皮膚または歯肉感染の処置または予防において有効であることは以前には認識されていなかった。別の実施形態において、追加の活性物質が皮膚または歯肉感染の処置または予防における使用に対して認められる。ある実施形態において、追加の活性物質は抗生物質である。
ある実施形態において、追加の活性物質は、硫酸ネオマイシン((2R,3S,4R,5R,6R)−5−アミノ−2−(アミノメチル)−6−[(1R,2R,3S,4R,6S)−4,6−ジアミノ−2−[(2S,3R,4S,5R)−4−[(3R,4R,5S,6S)−3−アミノ−6−(アミノメチル)−4,5−ジヒドロキシオキサン−2−イル]オキシ−3−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)オキソラン−2−イル]オキシ−3−ヒドロキシシクロへキシル]オキシオキサン−3,4−ジオール、硫酸とも呼ばれる。)である。ある実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量未満である量の硫酸ネオマイシンを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量と等しいかまたはこれより多い量の硫酸ネオマイシンを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物、例えば約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mgまたは約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約3.5mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物未満を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約3.5mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約3.5mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物より多く含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、硫酸ネオマイシンを含まない。
ある実施形態において、追加の活性物質は、ポリミキシンB、ポリミキシンB1およびポリミキシンB2(アエロスポリン(Aerosporin)、PMBおよびN−[4−アミノ−1−[[1−[[4−アミノ−1−オキソ−1−[[6,9,18−tris(2−アミノエチル)−15−ベンジル−3−(1−ヒドロキシエチル)−12−(2−メチルプロピル)−2,5,8,11,14,17,20−ヘプタオキソ−1,4,7,10,13,16,19−ヘプタアザシクロトリコス−21−イル]アミノ]ブタン−2−イル]アミノ]−3−ヒドロキシ−1−オキソブタン−2−イル]アミノ]−1−オキソブタン−2−イル]−6−メチルオクタンアミドとしても知られる。)の混合物である。ある実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量未満の量のポリミキシンBを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量と等しいかまたはそれより多い量のポリミキシンBを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物(約119μgから約2.38mgのポリミキシンB/g抗菌組成物)、例えば約1,000単位、約1,500単位、約2,000単位、約2,500単位、約3,000単位、約3,500単位、約4,000単位、約4,500単位、約5,000単位、約5,500単位、約6,000単位、約6,500単位、約7,000単位、約7,500単位、約8,000単位、約8,500単位、約9,000単位、約9,500単位、約10,000単位、約10,500単位、約11,000単位、約11,500単位、約12,000単位、約12,500単位、約13,000単位、約13,500単位、約14,000単位、約14,500単位、約15,000単位、約15,500単位、約16,000単位、約16,500単位、約17,000単位、約17,500単位、約18,000単位、約18,500単位、約19,000単位、約19,500単位または約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約5,000単位未満のポリミキシンB/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約10,000単位未満のポリミキシンB/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約5,000単位より多いポリミキシンB/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約10,000単位より多いポリミキシンB/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約5,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約6,500単位のポリミキシンB/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約10,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物はポリミキシンBを含まない。
ある実施形態において、追加の活性物質は亜鉛バシトラシンである。ある実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量未満の量の亜鉛バシトラシンを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量と等しいかまたはそれより多い量の亜鉛バシトラシンを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン(約2.5mgから約20mgの亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物)、例えば約100単位、約125単位、約150単位、約175単位、約200単位、約225単位、約250単位、約275単位、約300単位、約325単位、約350単位、約375単位、約400単位、約425単位、約450単位、約475単位、約500単位、約525単位、約550単位、約575単位、約600単位、約625単位、約650単位、約675単位、約700単位、約725単位、約750単位、約775単位または約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約400単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物未満を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約400単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約400単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物超を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約500単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物未満を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約500単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約500単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物超を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、亜鉛バシトラシンを含まない。
ある実施形態において、追加の活性物質は、硫酸ネオマイシン、ポリミキシンBおよび亜鉛バシトラシンである。ある実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量未満の量の、硫酸ネオマイシン、その量のポリミキシンBおよび/またはその量の亜鉛バシトラシンのうち1以上を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量よりそれぞれ少ない量の硫酸ネオマイシン、その量のポリミキシンBおよびその量の亜鉛バシトラシンを含む。ある実施形態において、1gの抗菌組成物には、約3.5mgの硫酸ネオマイシン、約5,000単位のポリミキシンBおよび約400単位の亜鉛バシトラシンが含まれる。ある実施形態において、1gの抗菌組成物には、約3.5mgの硫酸ネオマイシン、約10,000単位のポリミキシンBおよび約500単位の亜鉛バシトラシンが含まれる。ある実施形態において、1gの抗菌組成物は、約3.5mgの硫酸ネオマイシン、約10,000単位のポリミキシンBが含まれ、亜鉛バシトラシンは含まれない。
ある実施形態において、追加の活性成分はトリクロサンである。ある実施形態において、本抗菌組成物は、0.1から1重量または体積%のトリクロサンを含む。別の実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量未満の量のトリクロサンを含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、鎮痛薬をさらに含む。ある実施形態において、鎮痛薬は局所または全身性鎮痛剤である。ある実施形態において、鎮痛薬は、イブプロフェン、ジクロフェナク、カプサイシン、リドカインおよびプラモキシンHClからなる群から選択される局所または全身性鎮痛剤である。
ある実施形態において、鎮痛薬はプラモキシンHCl(プラモカインHCl、INNまたはBANとも呼ばれる。)である。ある実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量未満の量のプラモキシンHClを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、一般に認められる治療的有効量と等しいかまたはこれより多い量のプラモキシンHClを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約1mgから約20mgのプラモキシンHCl/g抗菌組成物、例えば約1mg、約1.5mg、約2mg、約2.5mg、約3mg、約3.5mg、約4mg、約4.5mg、約5mg、約5.5mg、約6mg、約6.5mg、約7mg、約7.5mg、約8mg、約8.5mg、約9mg、約9.5mg、約10mg、約10.5mg、約11mg、約11.5mg、約12mg、約12.5mg、約13mg、約13.5mg、約14mg、約14.5mg、約15mg、約15.5mg、約16mg、約16.5mg、約17mg、約17.5mg、約18mg、約18.5mg、約19mg、約19.5mgまたは約20mgのプラモキシンHCl/g抗菌組成物を含む。
ある実施形態において、1gの抗菌組成物には、約3.5mgの硫酸ネオマイシン、約10,000単位のポリミキシンB、約500単位の亜鉛バシトラシンおよび約1mgから約20mgのプラモキシンHClが含まれる。ある実施形態において、1gの抗菌組成物は、約3.5mgの硫酸ネオマイシン、約10,000単位のポリミキシンB、約500単位の亜鉛バシトラシンおよび約1mgから約10mg未満のプラモキシンHClが含まれる。ある実施形態において、1gの抗菌組成物には、約3.5mgの硫酸ネオマイシン、約10,000単位のポリミキシンB、約500単位の亜鉛バシトラシンおよび約10mgのプラモキシンHClが含まれる。ある実施形態において、1gの抗菌組成物には、約3.5mgの硫酸ネオマイシン、約10,000単位のポリミキシンBが含まれ、亜鉛バシトラシン不含であり、約1mgから約20mgのプラモキシンHClが含まれる。ある実施形態において、1gの抗菌組成物には、約3.5mgの硫酸ネオマイシン、約10,000単位のポリミキシンBが含まれ、亜鉛バシトラシン不含であり、約1mgから約10mg未満のプラモキシンHClが含まれる。ある実施形態において、1gの抗菌組成物には、約3.5mgの硫酸ネオマイシン、約10,000単位のポリミキシンBが含まれ、亜鉛バシトラシン不含であり、約10mgのプラモキシンHClが含まれる。
当業者にとって公知の何らかの医薬的に許容可能な賦形剤が、本開示による抗菌組成物中で使用され得る。治療および化粧用組成物での使用のために選択されるあらゆる添加剤が、医薬的におよび/または美容上許容可能であり、治療組成物が使用される形態、例えば、クリーム、ゲル、ミルク、オイル、ローション、ペーストなどに適切であるべきである。好ましくは、賦形剤は、皮膚または歯肉への親和性を有し、耐容性が良好であり、所望の稠度および適用の容易性をもたらすために適切な量で使用される場合、安定している。例として、本開示による抗菌組成物は、界面活性剤、保存料、香味料、共溶媒、粘度調整剤、懸濁促進剤および親油相のうち1以上を含み得る。ある実施形態において、本抗菌組成物は、経口送達可能な組成物または歯磨きペーストに適切な賦形剤を含む。別の実施形態において、本組成物は、リン酸カルシウム、カカオバター、綿実油、フッ化物、ハイドロキシアパタイトナノ結晶、オリーブ油、ピルビン酸ナトリウム、糖アルコール(例えばグリセロール、ソルビトール、キシリトール)、界面活性剤(例えばラウリル硫酸ナトリウムまたは他の洗剤)ビタミンE、白色ペトロラタム、乳化ろう、メチルパラベン、鉱物油、ポロキサマー188、プロピレングリコール、塩化亜鉛および精製水のうち1以上を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、カカオバター、綿実油、オリーブ油、ピルビン酸ナトリウム、トリプリリン酸ナトリウム、ビタミンEおよび白色ワセリンを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、白色ペトロラタムを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、乳化ろう、メチルパラベン、鉱物油、ポロキサマー188、プロピレングリコール、精製水および白色ワセリンを含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約5重量%のエトキシ化天然脂肪族アルコール(例えばステアレス−2)などの界面活性剤、例えば約0.5重量%、約0.55重量%、約0.6重量%、約0.65重量%、約0.7重量%、約0.75重量%、約0.8重量%、約0.85重量%、約0.9重量%、約0.95重量%、約1重量%、約1.05重量%、約1.1重量%、約1.15重量%、約1.2重量%、約1.25重量%、約1.3重量%、約1.35重量%、約1.4重量%、約1.45重量%、約1.5重量%、約1.55重量%、約1.6重量%、約1.65重量%、約1.7重量%、約1.75重量%、約1.8重量%、約1.85重量%、約1.9重量%、約1.95重量%、約2重量%、約2.05重量%、約2.1重量%、約2.15重量%、約2.2重量%、約2.25重量%、約2.3重量%、約2.35重量%、約2.4重量%、約2.45重量%、約2.5重量%、約2.55重量%、約2.6重量%、約2.65重量%、約2.7重量%、約2.75重量%、約2.8重量%、約2.85重量%、約2.9重量%、約2.95重量%、約3重量%、約3.05重量%、約3.1重量%、約3.15重量%、約3.2重量%、約3.25重量%、約3.3重量%、約3.35重量%、約3.4重量%、約3.45重量%、約3.5重量%、約3.55重量%、約3.6重量%、約3.65重量%、約3.7重量%、約3.75重量%、約3.8重量%、約3.85重量%、約3.9重量%、約3.95重量%、約4重量%、約4.05重量%、約4.1重量%、約4.15重量%、約4.2重量%、約4.25重量%、約4.3重量%、約4.35重量%、約4.4重量%、約4.45重量%、約4.5重量%、約4.55重量%、約4.6重量%、約4.65重量%、約4.7重量%、約4.75重量%、約4.8重量%、約4.85重量%、約4.9重量%、約4.95重量%、約5重量%の界面活性剤を含む。ある実施形態において、界面活性剤はステアレス−2(例えば、BRIJ S2,Croda International plc)である。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約5重量%のポリオキシエチレン脂肪エーテル(例えば、ステアレス−21)などの乳化剤、例えば約0.5重量%、約0.55重量%、約0.6重量%、約0.65重量%、約0.7重量%、約0.75重量%、約0.8重量%、約0.85重量%、約0.9重量%、約0.95重量%、約1重量%、約1.05重量%、約1.1重量%、約1.15重量%、約1.2重量%、約1.25重量%、約1.3重量%、約1.35重量%、約1.4重量%、約1.45重量%、約1.5重量%、約1.55重量%、約1.6重量%、約1.65重量%、約1.7重量%、約1.75重量%、約1.8重量%、約1.85重量%、約1.9重量%、約1.95重量%、約2重量%、約2.05重量%、約2.1重量%、約2.15重量%、約2.2重量%、約2.25重量%、約2.3重量%、約2.35重量%、約2.4重量%、約2.45重量%、約2.5重量%、約2.55重量%、約2.6重量%、約2.65重量%、約2.7重量%、約2.75重量%、約2.8重量%、約2.85重量%、約2.9重量%、約2.95重量%、約3重量%、約3.05重量%、約3.1重量%、約3.15重量%、約3.2重量%、約3.25重量%、約3.3重量%、約3.35重量%、約3.4重量%、約3.45重量%、約3.5重量%、約3.55重量%、約3.6重量%、約3.65重量%、約3.7重量%、約3.75重量%、約3.8重量%、約3.85重量%、約3.9重量%、約3.95重量%、約4重量%、約4.05重量%、約4.1重量%、約4.15重量%、約4.2重量%、約4.25重量%、約4.3重量%、約4.35重量%、約4.4重量%、約4.45重量%、約4.5重量%、約4.55重量%、約4.6重量%、約4.65重量%、約4.7重量%、約4.75重量%、約4.8重量%、約4.85重量%、約4.9重量%、約4.95重量%、約5重量%の乳化剤を含む。ある実施形態において、乳化剤はステアレス21(例えば、BRIJ S721,Croda International plc)である。
ある実施形態において、本抗菌組成物はセチルアルコールまたは飽和セチルアルコール(例えば、セチルアルコール)などの安定剤を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約5重量%の安定化剤、例えば、約0.1重量%、約0.11重量%、約0.12重量%、約0.13重量%、約0.14重量%、約0.15重量%、約0.16重量%、約0.17重量%、約0.18重量%、約0.19重量%、約0.2重量%、約0.21重量%、約0.22重量%、約0.23重量%、約0.24重量%、約0.25重量%、約0.26重量%、約0.27重量%、約0.28重量%、約0.29重量%、約0.3重量%、約0.31重量%、約0.32重量%、約0.33重量%、約0.34重量%、約0.35重量%、約0.36重量%、約0.37重量%、約0.38重量%、約0.39重量%、約0.4重量%、約0.41重量%、約0.42重量%、約0.43重量%、約0.44重量%、約0.45重量%、約0.46重量%、約0.47重量%、約0.48重量%、約0.49重量%、約0.5重量%、約0.51重量%、約0.52重量%、約0.53重量%、約0.54重量%、約0.55重量%、約0.56重量%、約0.57重量%、約0.58重量%、約0.59重量%、約0.6重量%、約0.61重量%、約0.62重量%、約0.63重量%、約0.64重量%、約0.65重量%、約0.66重量%、約0.67重量%、約0.68重量%、約0.69重量%、約0.7重量%、約0.71重量%、約0.72重量%、約0.73重量%、約0.74重量%、約0.75重量%、約0.76重量%、約0.77重量%、約0.78重量%、約0.79重量%、約0.8重量%、約0.81重量%、約0.82重量%、約0.83重量%、約0.84重量%、約0.85重量%、約0.86重量%、約0.87重量%、約0.88重量%、約0.89重量%、約0.9重量%、約0.91重量%、約0.92重量%、約0.93重量%、約0.94重量%、約0.95重量%、約0.96重量%、約0.97重量%、約0.98重量%、約0.99重量%、約1重量%、約1.01重量%、約1.02重量%、約1.03重量%、約1.04重量%、約1.05重量%、約1.06重量%、約1.07重量%、約1.08重量%、約1.09重量%、約1.1重量%、約1.11重量%、約1.12重量%、約1.13重量%、約1.14重量%、約1.15重量%、約1.16重量%、約1.17重量%、約1.18重量%、約1.19重量%、約1.2重量%、約1.21重量%、約1.22重量%、約1.23重量%、約1.24重量%、約1.25重量%、約1.26重量%、約1.27重量%、約1.28重量%、約1.29重量%、約1.3重量%、約1.31重量%、約1.32重量%、約1.33重量%、約1.34重量%、約1.35重量%、約1.36重量%、約1.37重量%、約1.38重量%、約1.39重量%、約1.4重量%、約1.41重量%、約1.42重量%、約1.43重量%、約1.44重量%、約1.45重量%、約1.46重量%、約1.47重量%、約1.48重量%、約1.49重量%、約1.5重量%、約1.51重量%、約1.52重量%、約1.53重量%、約1.54重量%、約1.55重量%、約1.56重量%、約1.57重量%、約1.58重量%、約1.59重量%、約1.6重量%、約1.61重量%、約1.62重量%、約1.63重量%、約1.64重量%、約1.65重量%、約1.66重量%、約1.67重量%、約1.68重量%、約1.69重量%、約1.7重量%、約1.71重量%、約1.72重量%、約1.73重量%、約1.74重量%、約1.75重量%、約1.76重量%、約1.77重量%、約1.78重量%、約1.79重量%、約1.8重量%、約1.81重量%、約1.82重量%、約1.83重量%、約1.84重量%、約1.85重量%、約1.86重量%、約1.87重量%、約1.88重量%、約1.89重量%、約1.9重量%、約1.91重量%、約1.92重量%、約1.93重量%、約1.94重量%、約1.95重量%、約1.96重量%、約1.97重量%、約1.98重量%、約1.99重量%、約2重量%、約2重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.4重量%、約2.5重量%、約2.6重量%、約2.7重量%、約2.8重量%、約2.9重量%、約3重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%、約3.4重量%、約3.5重量%、約3.6重量%、約3.7重量%、約3.8重量%、約3.9重量%、約4重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%、約4.4重量%、約4.5重量%、約4.6重量%、約4.7重量%、約4.8重量%、約4.9重量%または約5重量%の安定化剤を含む。ある実施形態において、安定化剤はセチルアルコール(例えばCrodacol C95EP,Croda International plc)である。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、1以上の抗酸化剤、例えばアスコルビン酸、パルミチン酸、アスコルビン酸パルミテート、α−トコフェロール、イデベノン、ユビキノン、フェルラ酸、コエンザイムQ10、リコピン、緑茶、カテキン、エピガロカテキン3−ガラート(EGCG)、緑茶ポリフェノール(GTP)、シリマリン、コーヒーの実、レスベラトロール、ブドウ種子、ザクロエキス、ゲニステイン、ピクノジェノール、ナイアシンアミドなどを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.01重量%から約2重量%の抗酸化剤、例えば約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、約0.04重量%、約0.05重量%、約0.06重量%、約0.07重量%、約0.08重量%、約0.09重量%、約0.1重量%、約0.11重量%、約0.12重量%、約0.13重量%、約0.14重量%、約0.15重量%、約0.16重量%、約0.17重量%、約0.18重量%、約0.19重量%、約0.2重量%、約0.21重量%、約0.22重量%、約0.23重量%、約0.24重量%、約0.25重量%、約0.26重量%、約0.27重量%、約0.28重量%、約0.29重量%、約0.3重量%、約0.31重量%、約0.32重量%、約0.33重量%、約0.34重量%、約0.35重量%、約0.36重量%、約0.37重量%、約0.38重量%、約0.39重量%、約0.4重量%、約0.41重量%、約0.42重量%、約0.43重量%、約0.44重量%、約0.45重量%、約0.46重量%、約0.47重量%、約0.48重量%、約0.49重量%、約0.5重量%、約0.51重量%、約0.52重量%、約0.53重量%、約0.54重量%、約0.55重量%、約0.56重量%、約0.57重量%、約0.58重量%、約0.59重量%、約0.6重量%、約0.61重量%、約0.62重量%、約0.63重量%、約0.64重量%、約0.65重量%、約0.66重量%、約0.67重量%、約0.68重量%、約0.69重量%、約0.7重量%、約0.71重量%、約0.72重量%、約0.73重量%、約0.74重量%、約0.75重量%、約0.76重量%、約0.77重量%、約0.78重量%、約0.79重量%、約0.8重量%、約0.81重量%、約0.82重量%、約0.83重量%、約0.84重量%、約0.85重量%、約0.86重量%、約0.87重量%、約0.88重量%、約0.89重量%、約0.9重量%、約0.91重量%、約0.92重量%、約0.93重量%、約0.94重量%、約0.95重量%、約0.96重量%、約0.97重量%、約0.98重量%、約0.99重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%または約2重量%の1以上の抗酸化剤を含む。
ある実施形態において、抗酸化剤はアスコルビン酸パルミテートである。ある実施形態において、抗酸化剤はα−トコフェロールである。ある実施形態において、抗酸化剤はアスコルビン酸である。ある実施形態において、抗酸化剤はイデベノンである。ある実施形態において、抗酸化剤はユビキノンである。ある実施形態において、抗酸化剤はフェルラ酸である。ある実施形態において、抗酸化剤はコエンザイムQ10である。ある実施形態において、抗酸化剤はリコピンである。ある実施形態において、抗酸化剤は緑茶である。ある実施形態において、抗酸化剤はカテキンである。ある実施形態において、抗酸化剤はエピガロカテキン3−ガラート(EGCG)である。ある実施形態において、抗酸化剤は緑茶ポリフェノール(GTP)である。ある実施形態において、抗酸化剤はシリマリンである。ある実施形態において、抗酸化剤はコーヒーの実である。ある実施形態において、抗酸化剤はレスベラトロールである。ある実施形態において、抗酸化剤はブドウ種子である。ある実施形態において、抗酸化剤はザクロエキスである。ある実施形態において、抗酸化剤はゲニステインである。ある実施形態において、抗酸化剤はピクノジェノールである。ある実施形態において、抗酸化剤はナイアシンアミドである。ある実施形態において、本抗菌組成物は、アスコルビン酸、パルミチン酸、アスコルビン酸パルミテート、α−トコフェロール、イデベノン、ユビキノン、フェルラ酸、コエンザイムQ10、リコピン、緑茶、カテキン、エピガロカテキン3−ガラート(EGCG)、緑茶ポリフェノール(GTP)、シリマリン、コーヒーの実、レスベラトロール、ブドウの種子、ザクロエキス、ゲニステイン、ピクノジェノールおよびナイアシンアミドからなる群から選択される1以上の抗酸化剤を約0.01重量%から約0.5重量%含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、アスコルビン酸、パルミチン酸、アスコルビン酸パルミテート、α−トコフェロール、イデベノン、ユビキノン、フェルラ酸、コエンザイムQ10、リコピン、緑茶、カテキン、エピガロカテキン3−ガラート(EGCG)、緑茶ポリフェノール(GTP)、シリマリン、コーヒーの実、レスベラトロール、ブドウ種子、ザクロエキス、ゲニステイン、ピクノジェノールおよびナイアシンアミドからなる群から選択される1以上の抗酸化剤を約0.1重量%から約0.3重量%含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、アスコルビン酸、パルミチン酸、アスコルビン酸パルミテート、α−トコフェロール、イデベノン、ユビキノン、フェルラ酸、コエンザイムQ10、リコピン、緑茶、カテキン、エピガロカテキン3−ガラート(EGCG)、緑茶ポリフェノール(GTP)、シリマリン、コーヒーの実、レスベラトロール、ブドウ種子、ザクロエキス、ゲニステイン、ピクノジェノールおよびナイアシンアミドからなる群から選択される1以上の抗酸化剤を約0.3重量%から約0.5重量%含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、アスコルビン酸、パルミチン酸、アスコルビン酸パルミテート、α−トコフェロール、イデベノン、ユビキノン、フェルラ酸、コエンザイムQ10、リコピン、緑茶、カテキン、エピガロカテキン3−ガラート(EGCG)、緑茶ポリフェノール(GTP)、シリマリン、コーヒーの実、レスベラトロール、ブドウ種子、ザクロエキス、ゲニステイン、ピクノジェノールおよびナイアシンアミドからなる群から選択される1以上の抗酸化剤を約0.45重量%含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.05重量%のイデベノンを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.05重量%から約1重量%のユビキノン、例えば約0.05重量%、約0.1重量%、約0.15重量%、約0.2重量%、約0.25重量%、約0.3重量%、約0.35重量%、約0.4重量%、約0.45重量%、約0.5重量%、約0.55重量%、約0.6重量%、約0.65重量%、約0.7重量%、約0.75重量%、約0.8重量%、約0.85重量%、約0.9重量%、約0.95重量%または約1重量%のユビキノンを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約1重量%のフェルラ酸、例えば約0.1重量%、約0.15重量%、約0.2重量%、約0.25重量%、約0.3重量%、約0.35重量%、約0.4重量%、約0.45重量%、約0.5重量%、約0.55重量%、約0.6重量%、約0.65重量%、約0.7重量%、約0.75重量%、約0.8重量%、約0.85重量%、約0.9重量%、約0.95重量%または約1重量%のフェルラ酸を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.01重量%から約0.5重量%のアスコルビン酸パルミテート、約0.01重量%から約0.5重量%のα−トコフェロールおよび約0.01重量%から約0.5重量%のアスコルビン酸を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約0.3重量%のアスコルビン酸パルミテート、約0.1重量%から約0.3重量%のα−トコフェロールおよび約0.05重量%から約0.2重量%のアスコルビン酸を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.2重量%のアスコルビン酸パルミテート、約0.15重量%のα−トコフェロールおよび約0.1重量%のアスコルビン酸を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、1以上の、完全飽和トリグリセリド(例えばCrodamol GTCC,Croda International plcなどの中鎖トリグリセリド)、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピルおよびグリセリンなどの皮膚軟化剤を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約20重量%の皮膚軟化剤、例えば約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.4重量%、約2.5重量%、約2.6重量%、約2.7重量%、約2.8重量%、約2.9重量%、約3重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%、約3.4重量%、約3.5重量%、約3.6重量%、約3.7重量%、約3.8重量%、約3.9重量%、約4重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%、約4.4重量%、約4.5重量%、約4.6重量%、約4.7重量%、約4.8重量%、約4.9重量%、約5重量%、約5.1重量%、約5.2重量%、約5.3重量%、約5.4重量%、約5.5重量%、約5.6重量%、約5.7重量%、約5.8重量%、約5.9重量%、約6重量%、約6.1重量%、約6.2重量%、約6.3重量%、約6.4重量%、約6.5重量%、約6.6重量%、約6.7重量%、約6.8重量%、約6.9重量%、約7重量%、約7.1重量%、約7.2重量%、約7.3重量%、約7.4重量%、約7.5重量%、約7.6重量%、約7.7重量%、約7.8重量%、約7.9重量%、約8重量%、約8.1重量%、約8.2重量%、約8.3重量%、約8.4重量%、約8.5重量%、約8.6重量%、約8.7重量%、約8.8重量%、約8.9重量%、約9重量%、約9.1重量%、約9.2重量%、約9.3重量%、約9.4重量%、約9.5重量%、約9.6重量%、約9.7重量%、約9.8重量%、約9.9重量%、約10重量%、約10.1重量%、約10.2重量%、約10.3重量%、約10.4重量%、約10.5重量%、約10.6重量%、約10.7重量%、約10.8重量%、約10.9重量%、約11重量%、約11.1重量%、約11.2重量%、約11.3重量%、約11.4重量%、約11.5重量%、約11.6重量%、約11.7重量%、約11.8重量%、約11.9重量%、約12重量%、約12.1重量%、約12.2重量%、約12.3重量%、約12.4重量%、約12.5重量%、約12.6重量%、約12.7重量%、約12.8重量%、約12.9重量%、約13重量%、約13.1重量%、約13.2重量%、約13.3重量%、約13.4重量%、約13.5重量%、約13.6重量%、約13.7重量%、約13.8重量%、約13.9重量%、約14重量%、約14.1重量%、約14.2重量%、約14.3重量%、約14.4重量%、約14.5重量%、約14.6重量%、約14.7重量%、約14.8重量%、約14.9重量%、約15重量%、約15.1重量%、約15.2重量%、約15.3重量%、約15.4重量%、約15.5重量%、約15.6重量%、約15.7重量%、約15.8重量%、約15.9重量%、約16重量%、約16.1重量%、約16.2重量%、約16.3重量%、約16.4重量%、約16.5重量%、約16.6重量%、約16.7重量%、約16.8重量%、約16.9重量%、約17重量%、約17.1重量%、約17.2重量%、約17.3重量%、約17.4重量%、約17.5重量%、約17.6重量%、約17.7重量%、約17.8重量%、約17.9重量%、約18重量%、約18.1重量%、約18.2重量%、約18.3重量%、約18.4重量%、約18.5重量%、約18.6重量%、約18.7重量%、約18.8重量%、約18.9重量%、約19重量%、約19.1重量%、約19.2重量%、約19.3重量%、約19.4重量%、約19.5重量%、約19.6重量%、約19.7重量%、約19.8重量%、約19.9重量%または約20重量%の皮膚軟化剤を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約5重量%の何らかの1つの皮膚軟化剤を含む。ある実施形態において、この1以上の皮膚軟化剤は、中鎖トリグリセリド(例えば、Crodamol GTCC,Croda International plc)、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピルおよびグリセリンからなる群から選択される。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、中鎖トリグリセリド(例えば、Crodamol GTCC)、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピルおよびグリセリンを合計で約0.5重量から約20重量%の量含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約5重量%の中鎖トリグリセリド(例えば、Crodamol GTCC)、例えば約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.4重量%、約2.5重量%、約2.6重量%、約2.7重量%、約2.8重量%、約2.9重量%、約3重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%、約3.4重量%、約3.5重量%、約3.6重量%、約3.7重量%、約3.8重量%、約3.9重量%、約4重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%、約4.4重量%、約4.5重量%、約4.6重量%、約4.7重量%、約4.8重量%、約4.9重量%または約5重量%の中鎖トリグリセリド(例えば、Crodamol GTCC)を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約5重量%のミリスチン酸ミリスチル、例えば約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.4重量%、約2.5重量%、約2.6重量%、約2.7重量%、約2.8重量%、約2.9重量%、約3重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%、約3.4重量%、約3.5重量%、約3.6重量%、約3.7重量%、約3.8重量%、約3.9重量%、約4重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%、約4.4重量%、約4.5重量%、約4.6重量%、約4.7重量%、約4.8重量%、約4.9重量%または約5重量%のミリスチン酸ミリスチルを含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約8重量%のパルミチン酸イソプロピル、例えば約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.4重量%、約2.5重量%、約2.6重量%、約2.7重量%、約2.8重量%、約2.9重量%、約3重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%、約3.4重量%、約3.5重量%、約3.6重量%、約3.7重量%、約3.8重量%、約3.9重量%、約4重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%、約4.4重量%、約4.5重量%、約4.6重量%、約4.7重量%、約4.8重量%、約4.9重量%、約5重量%、約5.1重量%、約5.2重量%、約5.3重量%、約5.4重量%、約5.5重量%、約5.6重量%、約5.7重量%、約5.8重量%、約5.9重量%、約6重量%、約6.1重量%、約6.2重量%、約6.3重量%、約6.4重量%、約6.5重量%、約6.6重量%、約6.7重量%、約6.8重量%、約6.9重量%、約7重量%、約7.1重量%、約7.2重量%、約7.3重量%、約7.4重量%、約7.5重量%、約7.6重量%、約7.7重量%、約7.8重量%、約7.9重量%または約8重量%のパルミチン酸イソプロピルを含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約5重量%のグリセリン、例えば約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.4重量%、約2.5重量%、約2.6重量%、約2.7重量%、約2.8重量%、約2.9重量%、約3重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%、約3.4重量%、約3.5重量%、約3.6重量%、約3.7重量%、約3.8重量%、約3.9重量%、約4重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%、約4.4重量%、約4.5重量%、約4.6重量%、約4.7重量%、約4.8重量%、約4.9重量%または約5重量%のグリセリンを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約2重量%の中鎖トリグリセリド(例えば、Crodamol GTCC)、約2重量%のミリスチン酸ミリスチル(例えば、Crodamol MM,Croda International plc)、約4重量%のパルミチン酸イソプロピル(例えば、Crodamol IPP,Croda International plc)および約1重量%のグリセリンを含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、フェノキシエタノールなどの保存料を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約5重量%の保存料、例えば、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.4重量%、約2.5重量%、約2.6重量%、約2.7重量%、約2.8重量%、約2.9重量%、約3重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%、約3.4重量%、約3.5重量%、約3.6重量%、約3.7重量%、約3.8重量%、約3.9重量%、約4重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%、約4.4重量%、約4.5重量%、約4.6重量%、約4.7重量%、約4.8重量%、約4.9重量%または約5重量%の保存料を含む。ある実施形態において、保存料はフェノキシエタノールである。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約5重量%のフェノキシエタノールを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約2重量%のフェノキシエタノールを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約1重量%のフェノキシエタノールを含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、架橋重合体(例えば、カルボマーなどの架橋アクリル酸ポリマー、Carbopol ETD2020NF,Lubrizol Corp.として市販)、多糖(例えば、CPKelkoのKeltrol 11Kなどのキサンタンガム)などの1以上の増粘剤を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約5重量%の1以上の増粘剤、例えば、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.4重量%、約2.5重量%、約2.6重量%、約2.7重量%、約2.8重量%、約2.9重量%、約3重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%、約3.4重量%、約3.5重量%、約3.6重量%、約3.7重量%、約3.8重量%、約3.9重量%、約4重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%、約4.4重量%、約4.5重量%、約4.6重量%、約4.7重量%、約4.8重量%、約4.9重量%または約5重量%の1以上の増粘剤を含む。ある実施形態において、1以上の増粘剤は、架橋されたアクリル酸ポリマーおよび多糖の1以上である。ある実施形態において、1以上の増粘剤は、Carbopol ETD2020NFとKeltrol 11Kである。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約5重量%のCarbopol ETD2020NF、および約0.1重量%から約5重量%のKeltrol 11Kを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約1重量%のCarbopol ETD2020NFおよび約0.2重量%から約1重量%のKeltrol 11Kを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.8重量%のCarbopol ETD2020NFおよび約0.4重量%のKeltrol 11Kを含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、レシチン(例えば、Leciprime 1400 IPM,Cargill,Inc.などの液状ダイズレシチン)などの1以上の結着剤を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約5重量%の1以上の結着剤、例えば、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約1.1重量%、約1.2重量%、約1.3重量%、約1.4重量%、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約2.1重量%、約2.2重量%、約2.3重量%、約2.4重量%、約2.5重量%、約2.6重量%、約2.7重量%、約2.8重量%、約2.9重量%、約3重量%、約3.1重量%、約3.2重量%、約3.3重量%、約3.4重量%、約3.5重量%、約3.6重量%、約3.7重量%、約3.8重量%、約3.9重量%、約4重量%、約4.1重量%、約4.2重量%、約4.3重量%、約4.4重量%、約4.5重量%、約4.6重量%、約4.7重量%、約4.8重量%、約4.9重量%または約5重量%の1以上の結着剤を含む。ある実施形態において、1以上の結着剤は、Leciprime 1400 IPMを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約5重量%のLeciprime 1400 IPMを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.2重量%から約1重量%のLeciprime 1400 IPMを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%のLeciprime 1400 IPMを含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、1以上の香料を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.01重量%から約0.5重量%の1以上の香料、例えば、約0.01重量%、約0.02重量%、約0.03重量%、約0.04重量%、約0.05重量%、約0.06重量%、約0.07重量%、約0.08重量%、約0.09重量%、約0.1重量%、約0.11重量%、約0.12重量%、約0.13重量%、約0.14重量%、約0.15重量%、約0.16重量%、約0.17重量%、約0.18重量%、約0.19重量%、約0.2重量%、約0.21重量%、約0.22重量%、約0.23重量%、約0.24重量%、約0.25重量%、約0.26重量%、約0.27重量%、約0.28重量%、約0.29重量%、約0.3重量%、約0.31重量%、約0.32重量%、約0.33重量%、約0.34重量%、約0.35重量%、約0.36重量%、約0.37重量%、約0.38重量%、約0.39重量%、約0.4重量%、約0.41重量%、約0.42重量%、約0.43重量%、約0.44重量%、約0.45重量%、約0.46重量%、約0.47重量%、約0.48重量%、約0.49重量%または約0.5重量%の1以上の香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.5重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物;場合によっては約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物;場合によっては約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物;場合によっては約1mgから約20mgのプラモキシンHCl;約0.5重量%から約5重量%の1以上の界面活性剤;約0.5重量%から約5重量%の1以上の乳化剤;約0.05重量%から約5重量%の1以上の安定化剤;約0.01重量%から約2重量%の1以上の抗酸化剤;約0.5重量%から約20重量%の1以上の皮膚軟化剤;約0.1重量%から約5重量%の1以上の保存料;約0.1重量%から約5重量%の1以上の増粘剤;約0.1重量%から約5重量%の1以上の結着剤;および約0.01重量%から約0.5重量%の1以上の香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物;場合によっては約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物;場合によっては約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物;場合によっては約1mgから約20mgのプラモキシンHCl;約1重量%から約2重量%の1以上の界面活性剤;約1重量%から約2重量%の1以上の乳化剤;約0.1重量%から約1重量%の1以上の安定化剤;約0.1重量%から約1重量%の1以上の抗酸化剤;約5重量%から約15重量%の1以上の皮膚軟化剤;約0.5重量%から約2重量%の1以上の保存料;約0.5重量%から約2重量%の1以上の増粘剤;約0.1重量%から約2重量%の1以上の結着剤;および約0.01重量%から約0.1重量%の1以上の香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物;場合によっては約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物;場合によっては約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物;場合によっては約1mgから約20mgのプラモキシンHCl;約1.65重量%の1以上の界面活性剤;約1.35重量%の1以上の乳化剤;約0.5重量%の1以上の安定化剤;約0.45重量%の1以上の抗酸化剤;約9重量%の1以上の皮膚軟化剤;約1重量%の1以上の保存料;約1.2重量%の1以上の増粘剤;約0.5重量%の1以上の結着剤;および約0.05重量%の1以上の香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物;場合によっては約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物;場合によっては約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物;場合によっては約1mgから約20mgのプラモキシンHCl;約0.5重量%から約5重量%のステアレス−2;約0.5重量%から約5重量%のステアレス−21;約0.1重量%から約5重量%のセチルアルコール;約0.01重量%から約2重量%の中鎖トリグリセリド、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピルおよび/またはグリセリンの組み合わせ;約0.5重量%から約20重量%の1以上の皮膚軟化剤;約0.1重量%から約5重量%のフェノキシエタノール;約0.1重量%から約5重量%のカルボマーおよび/またはキサンタンガムの組み合わせ;約0.1重量%から約5重量%の液状ダイズレシチン;および約0.01重量%から約0.5重量%の1以上の香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物;場合によっては約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物;場合によっては約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物;場合によっては約1mgから約20mgのプラモキシンHCl;約1重量%から約2重量%のステアレス−2;約1重量%から約2重量%のステアレス−21;約0.1重量%から約1重量%のセチルアルコール;約0.1重量%から約1重量%の、アスコルビン酸パルミテート、α−トコフェロールおよびアスコルビン酸の組み合わせ;約5重量%から約15重量%の、中鎖トリグリセリド、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピルおよび/またはグリセリンの組み合わせ;約0.5重量%から約2重量%のフェノキシエタノール;約0.5重量%から約2重量%の、カルボマーおよび/またはキサンタンガムの組み合わせ;約0.1重量%から約2重量%の液状ダイズレシチン;および約0.01重量%から約0.1重量%の1以上の香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物;場合によっては約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物;場合によっては約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物;場合によっては約1mgから約20mgのプラモキシンHCl;約1.65重量%のステアレス−2;約1.35重量%のステアレス−21;約0.5重量%のセチルアルコール;約0.2重量%のアスコルビン酸パルミテート;約0.15重量%のα−トコフェロール;約0.1重量%のアスコルビン酸;約2重量%の中鎖トリグリセリド;約2重量%のミリスチン酸ミリスチル;約4重量%のパルミチン酸イソプロピル;約1重量%のグリセリン;約1重量%のフェノキシエタノール、約0.8重量%のカルボマー;約0.4重量%のキサンタンガム;約0.5重量%の液状ダイズレシチン;および約0.05重量%の1以上の香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物;場合によっては約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物;場合によっては約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物;場合によっては約1mgから約20mgのプラモキシンHCl;約0.5重量%から約5重量%のBRIJ S2;約0.5重量%から約5重量%のBRIJ S721;約0.1重量%から約5重量%のCrodacol C95 EP;約0.01重量%から約2重量%の、Crodamol GTCC、Crodamol MM、Crodamol IPPおよび/またはグリセリンの組み合わせ;約0.5重量%から約20重量%の1以上の皮膚軟化剤;約0.1重量%から約5重量%のフェノキシエタノール;約0.1重量%から約5重量%の、Carbopol ETD2020NFおよび/またはKeltrol 11Kの組み合わせ;約0.1重量%から約5重量%のLeciprime 1400 IPM;および約0.01重量%から約0.5重量%のMild Care 345香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物;場合によっては約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物;場合によっては約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物;場合によっては約1mgから約20mgのプラモキシンHCl;約1重量%から約2重量%のBRIJ S2;約1重量%から約2重量%のBRIJ S721;約0.1重量%から約1重量%のCrodacol C95 EP;約0.1重量%から約1重量%の、アスコルビン酸パルミテート、α−トコフェロールおよびアスコルビン酸の組み合わせ;約5重量%から約15重量%の、Crodamol GTCC、Crodamol MM、Crodamol IPPおよび/またはグリセリンの組み合わせ;約0.5重量%から約2重量%のフェノキシエタノール;約0.5重量%から約2重量%の、Carbopol ETD2020NFおよび/またはKeltrol 11Kの組み合わせ;約0.1重量%から約2重量%のLeciprime 1400 IPM;および約0.01重量%から約0.1重量%のMild Care 345香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物;場合によっては約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物;場合によっては約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物;場合によっては約1mgから約20mgのプラモキシンHCl;約1重量%から約2重量%のBRIJ S2;約1重量%から約2重量%のBRIJ S721;約0.1重量%から約1重量%のCrodacol C95 EP;約0.1重量%から約1重量%の、アスコルビン酸パルミテート、α−トコフェロールおよびアスコルビン酸の組み合わせ;約5重量%から約15重量%の、Crodamol GTCC、Crodamol MM、Crodamol IPPおよび/またはグリセリンの組み合わせ;約0.5重量%から約2重量%のフェノキシエタノール;約0.5重量%から約2重量%の、Carbopol ETD2020NFおよび/またはKeltrol 11Kの組み合わせ;約0.1重量%から約5重量%のLeciprime 1400 IPM;および約0.01重量%から約0.1重量%のMild Care 345香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては約0.5mgから約10mgの硫酸ネオマイシン/g抗菌組成物;場合によっては約1,000単位から約20,000単位のポリミキシンB/g抗菌組成物;場合によっては約100単位から約800単位の亜鉛バシトラシン/g抗菌組成物;場合によっては約1mgから約20mgのプラモキシンHCl;約1.65重量%のBRIJ S2;約1.35重量%のBRIJ S721;約0.5重量%のCrodacol C95 EP;約0.2重量%のアスコルビン酸パルミテート;約0.15重量%のα−トコフェロール、約0.1重量%のアスコルビン酸;約2重量%のCrodamol GTCC;約2重量%のCrodamol MM;約4重量%のCrodamol IPP;約1重量%のグリセリン;約1重量%のフェノキシエタノール、約0.8重量%のCarbopol ETD2020NF;約0.4重量%のKeltrol 11K;約0.5重量%のLeciprime 1400 IPM;および約0.05重量%のMild Care 345香料を含む。
ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%の、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上;場合によっては抗菌組成物中約0.01%から約1.0%mgのトリクロサンを含む。
本開示による使用のための組成物は、1以上の投与単位として処方され得る。本明細書中で「投与単位(dose unit)」および「投与単位(dosage unit)」という用語は、1回の投与で治療効果を得るために適切な治療剤の量を含有する医薬組成物の一部分を指す。そのような投与単位は、1日当たり1回から複数回(つまり1から約10回、1から8回、1から6回、1から4回または1から2回)、または治療反応を誘発するのに必要な回数だけ、投与し得る。
ある実施形態において、例えば、本明細書で開示される抗菌組成物を含む組成物は、エアロゾル、ゲル、軟膏、ローション、クリーム、ゲルスティック、塗り薬、ペーストまたはスプレーとして処方される。
このような処方物は、安定であり得、ニコチンアミド、トリクロサン、メトロニダゾール、硫酸ネオマイシン、ポリミキシンBおよび亜鉛バシトラシンからなる群から選択される1以上の抗細菌剤と組み合わせて、DGLA、15−OHEPA、15−HETrEのある量(例えば治療的有効量)を含み得る。
本開示はまた、皮膚および歯肉の感染の処置で使用するための製品の構成成分として、開示された組成物または処方物を提供する。ある実施形態において、本製品は、容器と、治療的有効量の、DGLA、15−OHEPA、15−HETrEまたはそれらの組み合わせを含む抗菌組成物と、を含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%のDGLA、15−OHEPA、15−HETrEまたはそれらの組み合わせを含む。ある実施形態において、本製品は、本明細書中で開示されるような抗菌組成物を含む。
薬物動態/薬物力学
本明細書に開示される、DGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む組成物の薬物動態および/または薬物力学は、当技術分野で公知の方法を用いて決定され得る。
ある実施形態において、皮膚疱疹技術(例えばTope,Dermatol Surg 25:348:52(1999)を参照)を使用して本明細書で開示されるようなDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む組成物の薬物動態を調べ、皮膚を通じて吸収される組成物の各種構成成分の量を決定し得る。代表的な方法では、皮膚の定められた領域に、1以上の時間間隔で、1回以上、組成物と接触させる。次に、皮膚のある領域で、吸引を制御して表皮の水疱を生じさせ得る(例えばKiistala(1968)J.Investig.Dermatol.50:129−137;Kiistalaら(1964)Lancet 1964:1444−1445;およびSchreinerら(1978)Scand.J.Infect.Dis.14(Suppl.):233−237)。皮膚のある領域での水疱形成を開始する前に、その領域を温湿布で濡らし、および/または70%のイソプロパノールを塗布し得る。次に、吸引器を皮膚のその領域に置き、電動真空ポンプを用いて制御しながら吸引し得る。水疱を形成するのに十分な最大陰圧(例えば、0.3kg/cm2(3.104Pa))まで時間をかけて(例えば、1分)ゆっくり真空を増加させ得る。半球状の水疱が形成されるまで数時間(例えば、2から3時間)圧力を維持し得る。水疱が出現したらすぐに、真空を解除し、水疱を破らないように慎重に吸引チャンバ装置を外し得る。次に、水疱液(例えば50から500μL)を吸引し、調べ得る。水疱液の試料は分析まで−70℃で保管し得る。水疱液試料中で、開示された組成物からのDGLA、15−OHEPA、もしくは15−HETrEまたは他の構成成分の濃度を、例えば、ガスクロマトグラフィーMS(GC/MS)または逆相高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などの当技術分野で公知の方法によって決定し得る。
本明細書中で定義されるようなDGLAを含む組成物は、約0.1ngから1mg/cm2/hrの平均流動速度で、投与後約2、4、6、8、12、24、48または72時間でDGLAを送達する。本明細書中で定義されるような15−OHEPAを含む組成物は、約0.1ngから1mg/cm2/hrの平均流動速度で、投与後約2、4、6、8、12、24、48または72時間で15−OHEPAを送達する。本明細書中で定義されるような15−HETrEを含む組成物は、約0.1ngから1mg/cm2/hrの平均流動速度で、投与後約2、4、6、8、12、24、48または72時間で15−HETrEを送達する。
疾患および/または障害の処置法
本明細書中で開示される組成物および処方物は、例えば、皮膚および歯肉の疾患および/または障害、例えば挫傷、創傷、熱傷、痛み、潰瘍、擦過傷、切り傷、裂傷、皮膚感染、歯肉炎または歯周病などを含む疾患および/または障害の予防および処置において使用され得る。
本明細書中に記載のような、有効量、例えば治療的有効量(例えば、0.1重量%から約20重量%)のDGLA、15−OHEPAまたは15−HETrEを含む抗菌組成物を対象に投与することを含む、皮膚または歯肉感染の処置または予防を必要とする対象において皮膚または歯肉感染を処置または予防するための方法が本明細書中で提供される。
本明細書中で「皮膚感染」という用語は、1以上の発症しているかまたは再発している症状、例えば紅斑、熱感、腫脹、圧痛、疼痛、潰瘍、病変、結節、発熱、落屑、斑、丘疹、膿疱、嚢胞などを呈する、皮膚の何らかの疾患または障害を指す。皮膚感染の非限定例としては、蜂巣炎;丹毒;膿痂疹;毛嚢炎;フルンケル;吹き出もの;二次感染皮膚病、例えばアトピー性皮膚炎、アレルギー性接触性皮膚炎および乾癬など;二次感染外傷性病変;座瘡;および感染性病原体と関連する他の皮膚障害が挙げられる。
ある実施形態において、本開示は、皮膚または歯肉感染の処置または予防を必要とする対象において皮膚または歯肉感染を処置または予防する方法を提供する。ある実施形態において、本方法は、1以上の抗生物質とともに、本明細書中で開示されるような抗菌組成物、例えば治療的有効量のDGLA、15−OHEPA、15−HETrEまたはそれらの組み合わせを含む抗菌剤を対象に投与することを含む。ある実施形態において、本抗菌組成物は、約0.1重量%から約20重量%のDGLA、15−OHEPA、15−HETrEまたはそれらの組み合わせを含む。
ある実施形態において、本開示は、例えば、必要とする対象における、病原体の増殖、コロニー形成および/または感染を阻害することを含め、1以上の皮膚または口腔病原体を阻害する方法を提供する。ある実施形態において、本方法は、本明細書中で開示されるような組成物、例えばDGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上および1以上の抗生物質を含む組成物と、皮膚または口腔病原体を接触させることを含む。ある実施形態において、皮膚または歯肉病原体は、スタフィロコッカス属(Staphylococcus spp.)(例えば、S.アウレウス(S.aureus)、S.ルグドゥネンシス(S.lugdunensis)、S.シュレイフェリ(S.schleiferi)および他のコアグラーゼ陰性スタフィロコッカス属(Staphylococcus spp.)を含む。)、ストレプトコッカス属(Streptococcus spp.)(例えば、β−溶血性連鎖球菌、ビリダンス連鎖球菌群、非溶血性連鎖球菌およびストレプトコッカス・ミレリ(Streptococcus milleri)群を含む。)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium spp.)、バチルス属(例えば、B.アンスラシス(B.anthracis)およびB.セレウス(B.cereus)を含む。)、アシネトバクター属(Acinetobacter spp.)、モラキセラ属(Moraxella spp.)、ペプトストレプトコッカス属(Peptostreptococcus spp.)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium spp.)(例えば、P.アクネス(P.acnes)を含む。)、カンジダ属(Candida spp.)、シュードモナス属(Pseudomonas spp.)および他の非発酵性バチルス(例えば、P.エルギノーサ(P.aeruginosa)を含む。)、皮膚糸状菌、腸内細菌科、パスツレラ・ムルトシダ(Pasturella multocida)、マイコバクテリウム属(Mycobacterium spp.)、ヘモフィルス属(Haemophilus spp.)、ノカルディア属(Nocardia spp.)、エリシペロスリクス・ルシオパシエ(Erysipelothrix rhusiopathiae)、ビブリオ属(Vibrio spp.)、エンテロコッカス属(Enterococcus spp.)、アイケネラ・コローデンス(Eikenella corrodens)、嫌気性生物、コリネバクテリウム属(Corynebacterium spp.)、アクチノミセス属(Actinomyces spp.)および/または真菌病原体のうち1以上である。ある実施形態において、本組成物は、約0.1重量%から約20重量%のDGLA、15−OHEPA、15−HETrEまたはそれらの組み合わせを含む。
ある実施形態において、本方法は、本抗菌組成物を投与する前に、皮膚の患部(および/または一般に皮膚感染が発生し易い皮膚の領域)を洗浄することをさらに含む。本明細書中で使用される場合、「洗浄する」という用語は、一般に、皮膚を清浄化し、皮膚を剥離し、汚れ、油分、死んだ皮膚細胞などを皮膚から除去するなどのための、当業者にとって公知の何らかの方法を指す。
ある実施形態において、本方法は、病原体が感染する皮膚または口腔のある領域に、および/または一般に感染が発生し易いおよび/または以前に感染があった皮膚または歯肉の領域に、本抗菌組成物を局所的に投与することを含む。
ある実施形態において、本方法は、本明細書中で開示されるような抗菌組成物を、1日1回、1日2回、1日3回または1日3回を超えて投与することを含む。
ある実施形態において、例えば、約1から約200週、約1から約100週、約1から約80週、約1から約50週、約1から約40週、約1から約20週、約1から約15週、約1から約12週、約1から約10週、約1から約5週、約1から約2週または約1週間の期間にわたり、本開示による処置において、皮膚または歯肉の処置部位に含まれる病変は、処置前よりも約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%または約90%を超えて減少する。
本明細書中で使用される場合、疾患、障害または状態を「処置する」、またはそれらの「処置」は、少なくとも部分的に、(1)疾患、障害または状態を予防すること、つまり、疾患、障害または状態に罹患する危険がある、または罹患しやすいが、まだ疾患、障害または状態を経験していないかまたは示していない哺乳動物において、疾患、障害または状態の臨床症状を発症させないこと、(2)疾患、障害または状態を抑制すること、すなわち、疾患、障害もしくは状態またはその臨床症状の発症を妨げるかまたは遅延させること、または(3)疾患、障害または状態を軽減すること、すなわち、疾患、障害もしくは状態またはその臨床症状を回復させることを含む。ある疾患または障害に関する「予防」という用語は、まだ何も起こっていない場合には疾患の発現を予防すること、障害または疾患に罹患しやすい可能性があるが、まだ障害または疾患を有すると診断されていない対象において疾患または障害が生じるのを予防すること、および/または既に発症している場合には、疾患/障害のさらなる進行を予防することを意味する。
「有効量」とは、本明細書中で使用される場合、対象において治療効果を付与するのに要求される活性組成物の量を指す。「治療的有効量」とは、本明細書中で使用される場合、治療されている疾患、障害または状態の症状の1以上をある程度まで軽減するのに十分な、投与薬剤または化合物の量を指す。いくつかの実施形態において、その結果は、疾患の兆候、症状または原因の減少および/もしくは軽減、または生体系の何らかの他の所望の変化である。例えば、いくつかの実施形態において、治療用途に対する「有効量」は、過度に有害な副作用無く、疾患の症状の臨床的な著しい減少をもたらすのに必要とされる、本明細書で開示されるような化合物を含む組成物の量である。いくつかの実施形態において、何らかの個々のケースにおける適切な「有効量」は、用量漸増試験などの技術を使用して決定される。「治療的有効量」という用語は、例えば、予防的有効量を含む。その他の実施形態において、本明細書で開示される化合物、例えばDGLA、15−OHEPAおよび/または15−HETrEの化合物などの「有効量」は、過度に有害な副作用無く、所望の薬理効果または治療的な改善を達成するのに有効な量である。その他の実施形態において、「有効量」または「治療的有効量」は、対象の代謝、年齢、体重および全身状態が異なること、治療されている症状、治療されている状態の重症度および処方医師の判断により、対象ごとに異なることが理解される。本文脈での「医薬的に許容可能な」という用語は、問題の物質が対象に許容できない毒性または組成物の他の構成成分との相互作用を生じさせないことを意味する。
別の実施形態において、本開示は、対象に本明細書中で開示されるような1以上の組成物を投与することを含む、進行を遅延させるかまたは皮膚もしくは歯肉感染の退縮を促進することを必要とする対象において進行を遅延させるかまたは皮膚もしくは歯肉感染の退縮を促進する方法を提供する。
ある実施形態において、本開示は、硫酸ネオマイシンの局所投与に付随する副作用を軽減または予防する方法を提供する。高用量の硫酸ネオマイシンの投与には、皮膚の発赤および過敏、アレルギー反応(例えば、発疹、蕁麻疹、そう痒、呼吸困難、胸部圧迫感、口、顔面、口唇または舌の腫脹)、血便、目まい、難聴、筋攣縮、耳鳴り、発作、皮膚の刺痛または無感覚、膣の過敏または分泌物および胃痛または痙攣が付随している。ある実施形態において、硫酸ネオマイシンの局所投与に付随する副作用を軽減する方法は、硫酸ネオマイシンを含む第一の抗菌組成物の投与中止および本明細書中で開示されるような第二の抗菌組成物の対象への投与を含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、第一の抗菌組成物中の硫酸ネオマイシンの量未満の量の硫酸ネオマイシンを含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、第一の抗菌組成物中の硫酸ネオマイシンの量とほぼ同じまたは同じ量の硫酸ネオマイシンを含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、第一の抗菌組成物中の硫酸ネオマイシンの量より多い量の硫酸ネオマイシンを含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、硫酸ネオマイシンを含まないか、基本的に硫酸ネオマイシンを含まないか、または実質的に硫酸ネオマイシンを含まない。
ある実施形態において、本開示は、ポリミキシンBの局所投与に付随する副作用を軽減または予防する方法を提供する。高用量のポリミキシンBの投与には、皮膚の発赤および過敏、重度のアレルギー反応(例えば、発疹、蕁麻疹、そう痒、呼吸困難、胸部圧迫感,口、顔面、口唇または舌の腫脹)、尿量変化、聴力変化または耳鳴り、目まい、眠気、顔面紅潮、協調運動障害、精神的または気分変化(例えば刺激感応性)、重度の頭痛、斜頸、刺痛または、口、手もしくは足の無感覚、異常な衰弱、異常に速い脈拍および視力変化が付随している。ある実施形態において、ポリミキシンBの局所投与に付随する副作用を軽減する方法は、ポリミキシンBを含む第一の抗菌組成物の投与中止および本明細書中で開示されるような第二の抗菌組成物の対象への投与を含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、第一の抗菌組成物中のポリミキシンBの量未満の量のポリミキシンBを含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、第一の抗菌組成物中のポリミキシンBの量とほぼ同じまたは同じ量のポリミキシンBを含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、第一の抗菌組成物中のポリミキシンBの量より多い量のポリミキシンBを含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、ポリミキシンBを含まないか、基本的にポリミキシンBを含まないか、または実質的にポリミキシンBを含まない。
ある実施形態において、本開示は、亜鉛バシトラシンの局所投与に付随する副作用を軽減するかまたは予防する方法を提供する。高用量の亜鉛バシトラシンの投与には、皮膚の発赤および過敏、重度のアレルギー反応(例えば、発疹、蕁麻疹、そう痒、呼吸困難、胸部圧迫感,口、顔面、口唇または舌の腫脹)、視力変化,発赤継続、灼熱感またはそう痒、眼痛および二次感染が付随している。ある実施形態において、亜鉛バシトラシンの局所投与に付随する副作用を軽減する方法は、亜鉛バシトラシンを含む第一の抗菌組成物の投与中止および本明細書中で開示されるような第二の抗菌組成物の対象への投与を含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、第一の抗菌組成物中の亜鉛バシトラシンの量未満の量の亜鉛バシトラシンを含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、第一の抗菌組成物中の亜鉛バシトラシンの量とほぼ同じまたは同じ量の亜鉛バシトラシンを含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、第一の抗菌組成物中の亜鉛バシトラシンの量より多い量の亜鉛バシトラシンを含む。ある実施形態において、この第二の抗菌組成物は、亜鉛バシトラシンを含まないか、基本的に亜鉛バシトラシンを含まないか、または実質的に亜鉛バシトラシンを含まない。
ある実施形態において、本開示は、対象の皮膚の少なくとも一部において瘢痕化を減少させる方法を提供する。ある実施形態において、本方法は、治療的有効量の本明細書中で開示されるような抗菌組成物を対象に投与することを含む。ある実施形態において、本明細書中で開示されるような抗菌組成物の投与後の対象の皮膚の所定の患部に対する平方インチあたりの瘢痕の量は、本明細書中で開示されるような抗菌組成物の投与前の皮膚の同じ領域に存在する瘢痕の量よりも少ないかまたは実質的に少ない。ある実施形態において、本方法による処置の結果、対象の皮膚の所定の領域に対する瘢痕が、10%減少、約20%減少、約30%減少、約40%減少、約50%減少、約60%減少、約70%減少、約80%減少、約90%減少または90%超減少する。ある実施形態において、瘢痕の減少は、本処置法の開始から、約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約1週間、約2週間、約3週間、約4週間、約1ヶ月、約2ヶ月、約3ヶ月、約4ヶ月、約5ヶ月、約6ヶ月、約7ヶ月、約8ヶ月、約9ヶ月、約10ヶ月、約11ヶ月、約12ヶ月、約13ヶ月、約14ヶ月、約15ヶ月、約16ヶ月、約17ヶ月、約18ヶ月、約19ヶ月、約20ヶ月、約21ヶ月、約22ヶ月、約23ヶ月または約24ヶ月以内に起こる。
本開示はまた、座瘡の処置において使用される薬剤の抗菌活性を向上させる方法も提供する。「抗菌剤」という用語は、抗生物質および抗真菌剤を含む。より具体的には、「抗菌剤」は、硫酸ネオマイシン、ポリミキシンB、亜鉛バシトラシン、β−ラクタム(例えば、アンピシリン、アモキシシリン、イミペネム、メロペネム)、カルバペネム、セファロスポリン(例えば、セファレキシン、セファロチン、セファロジン、セフロキシム、セフォタキシム、セフタジジム)、フルオロキノロン、オキサゾリジノン、リンコサミド、メトロニダゾール、マクロライド抗生物質(例えば、クリンダマイシン、エリスロマイシン)、キノロン抗生物質(例えば、レボフロキサシン、シプロフロキサシン)、ペニシリン、グリコペプチド(例えばバンコマイシン)、アミノグリコシド(例えば、ネオマイシン、ゲンタマイシン、トブラマイシン)、トリメトプリム/スルファメトキサゾール(コトリモキサゾールまたはTMP/SMXとしても知られる。)、トリクロサン、ドキシサイクリンおよびテトラサイクリンを含み得る。ある実施形態において、本方法は、この薬剤にDGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEのうち1以上を含む抗菌剤を添加することを含む。ある実施形態において、この薬剤は、以前抗菌活性が認められていなかったものである。ある実施形態において、本抗菌組成物は、本明細書中で開示されるような抗菌組成物、例えば、約0.1重量%から約20重量%のDGLA、15−OHEPA、15−HETrEまたはそれらの組み合わせを含む抗菌組成物である。
微生物感染の処置または予防を必要とする対象に15−HETrEを含む医薬組成物を投与することを含む、微生物感染を処置または予防する方法も開示される。
15−HETrEを含む医薬組成物を対象の創傷に投与することを含む、瘢痕を最小化または予防する方法も開示される。
微生物感染の処置または予防における使用のための15−HETrEを含む医薬組成物も開示される。
瘢痕を最小化または予防するための15−HETrEを含む医薬組成物も開示される。
創傷治癒における使用のための15−HETrEを含む医薬組成物も開示される。
約0.1重量%から約20重量%の15−HETrEおよび1以上の賦形剤を含む段落0112から0114の何れか1つの医薬組成物も開示される。
追加の記載がなくとも、当業者は、上記の記載および以下に説明する例を使用して、本開示の薬剤を作製、利用し、特許請求された方法を実行するものと考えられる。以下の実施例は本開示の実行を容易にするために提供されるものであり、いかなる点においても以下の開示を限定するものとして解釈されるものではない。
実施例1:P.アクネス(P.Acnes)の増殖における様々な化合物の効果
P.アクネス(P.Acnes)増殖阻害能を決定するために、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrEなどの脂肪酸を含むいくつかの化合物を試験した。代表的な方法において、各試験化合物の最小阻害濃度(MIC)を決定するために寒天希釈法を使用した。簡潔に述べると、寒天希釈法は、嫌気条件下でP.アクネス(P.Acnes)の増殖を促進する強化クロストリジウム寒天(RCA)培地中で一連の濃度の各化合物(例えば、ニコチンアミド、ベンゾイルペルオキシド、アダパレン、メトロニダゾール、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrE)を調製することを含む。35から37℃でのおよそ7日間にわたるP.アクネス(P.Acnes)の温置によって、P.アクネス(P.Acnes)の接種物を調製し、RCMブロス中でP.アクネス(P.Acnes)の接種物が≧1.0のOD
600に到達するようにした。次に、この接種物の一部を各プレートの表面上に10μLスポットとして添加し、35から37℃で72時間以上温置した。次に、P.アクネス(P.Acnes)の増殖を観察し、化合物が添加されていない対照プレートおよびエリスロマイシンとともに調製された陽性阻害プレートと比較した。各コロニーの増殖プロファイル(スポット)の特徴を次の指標によって評価した:(+++)密集増殖(対照と同等);(++)弱い密集増殖;(+)複数の小型の単一コロニーへの増殖の顕著な減少;および(−)増殖なし。様々な濃度の化合物を用いて、ニコチンアミド、ベンゾイルペルオキシド、アダパレン、メトロニダゾール、DGLA、15−OHEPAおよび15−HETrE存在下でのP.アクネス(P.Acnes)の増殖を調べた(表2参照)。次に、試験プレート上の増殖の出現の顕著な減少(+)が起こる濃度としてMICを決定した(Clinical and Laboratory Standards Institute M11−A7による)。
表2:P.アクネス(P.Acnes)の増殖における様々な化合物の効果
DGLAに対するMICを調べたところ、>0.4、≦0.6となった。さらに、15−HETrEおよび15−OHEPAに対するMICを調べたところ、それぞれ>0.01、≦0.05および>0.05、≦0.075となった。
実施例2:P.アクネス(P.Acnes)の増殖における、他の化合物と組み合わせた脂肪酸化合物の効果
組み合わせによる、P.アクネス(P.Acnes)の増殖阻害能を調べるために、実施例1で単独で試験した化合物を互いに組み合わせて試験した。代表的な方法において、実施例1に記載のように、各組み合わせに対してMICを決定した。簡潔に述べると、試験組み合わせには、DGLAと、ニコチンアミド、ベンゾイルペルオキシド、アダパレンまたはメトロニダゾール;15−HETrEと、ニコチンアミド、ベンゾイルペルオキシド、アダパレンまたはメトロニダゾール;および15−OHEPAと、ニコチンアミド、ベンゾイルペルオキシド、アダパレンまたはメトロニダゾールが含まれた。下記の表は、様々な濃度のニコチンアミド、ベンゾイルペルオキシド、アダパレンまたはメトロニダゾールを伴う0.4または1.0mg/mL DGLAの存在下での、P.アクネス(P.Acnes)の増殖(表3);様々な濃度のニコチンアミド、ベンゾイルペルオキシド、アダパレンまたはメトロニダゾールを伴う0.01または0.05mg/mL 15−HETrE存在下での、P.アクネス(P.Acnes)の増殖(表5);および様々な濃度のニコチンアミド、ベンゾイルペルオキシド、アダパレンまたはメトロニダゾールを伴う0.5または0.1mg/mL 15−OHEPA存在下での、P.アクネス(P.Acnes)の増殖(表7)を示す。
表3:DGLAと抗細菌組成物の組み合わせ
表3(続き):DGLAとの抗細菌組成物の組み合わせ
ニコチンアミド、メトラニダゾールまたはアダパレンを含む他の化合物と組み合わせたDGLAは、DGLAの単独使用の場合を下回るところまでP.アクネス(P.Acnes)の増殖を低下させなかった。しかし、0.4mg/mLのDGLA添加は、ベンゾイルペルオキシドで得られたMICを>0.6、≦0.8から>0.2、≦0.4に低下させた。これらの結果は、DGLAおよびベンゾイルペルオキシドが、0.4mg/mL DGLAがそれ自身において効果がないが、ベンゾイルペルオキシドに添加される場合、DGLA単独化合物処置の場合を下回るところまでP.アクネス(P.Acnes)の増殖速度をさらに低下させることができるので、相乗性を示し得ることを示唆する(表4参照)。
表4:DGLAの組み合わせのまとめ
ニコチンアミド、メトラニダゾールまたはベンゾイルペルオキシドを含む他の化合物と組み合わせた15−HETrEは、15−HETrEの単独使用の場合を下回るところまでP.アクネス(P.Acnes)の増殖を低下させなかった。しかし、アダパレンへの0.01mg/mL HETrEの添加は、アダパレンのMICを>0.8から>0.6、≦0.7に低下させた。これらの結果は、0.01mg/mLのHETrEはそれ自身において効果がないが、アダパレンに添加される場合、15−HETrE単独化合物処置の場合を下回るところまでP.アクネス(P.Acnes)の増殖速度をさらに低下させることができるので、15−HETrEおよびアダパレンが相乗性を示し得ることを示唆する(表6参照)。
表6:15−HETrEの組み合わせのまとめ
表7:15−OHEPAと抗細菌組成物の組み合わせ
ニコチンアミド、メトラニダゾールまたはアダパレンを含む他の化合物と組み合わせた15−OHEPAは、15 OHEPAを単独使用した場合を下回るところまでP.アクネス(P.Acnes)の増殖を低下させなかった。しかし、ベンゾイルペルオキシドへの0.05mg/mLの15−OHEPAの添加は、ベンゾイルペルオキシドのMICを>0.6、≦0.8から>0.4、≦0.6に低下させた。これらの結果から、0.05mg/mLはそれ自身において効果がないが、ベンゾイルペルオキシドに添加した場合、15−OHEPA単独化合物処置を下回るところまでP.アクネス(P.Acnes)の増殖速度をさらに低下させることができるので、15−OHEPAおよびベンゾイルペルオキシドが相乗性を示し得ることが示唆される(表8参照)。
表8:15−OHEPAの組み合わせのまとめ
実施例3:様々な化合物の抗細菌効果
実施例1で試験した化合物の、様々なグラム陰性細菌、グラム陽性細菌、真菌および酵母増殖阻害能を決定するために、実施例1で試験した化合物を試験した。代表的な方法において、Mueller Hinton寒天プレートに500μLの105コロニー形成単位/mL培養物を画線し、少なくとも1分間、乾燥させた。次に、滅菌ピンセットを用いて滅菌紙製ディスク(6mm直径)を各プレートの中央部に置いた。ろ過滅菌した95%エタノール中の試験化合物の既知の濃度の20μLの溶液をピペットで採取し、各試験プレート上に添加した。2枚の画線プレートを陽性阻害対照とし、これは、標準テトラサイクリン溶液とともに6mm滅菌紙製ディスクを含有した。2枚のさらなるプレートを陰性阻害対照とし、これはそれぞれ、20μLのろ過滅菌済み95%エタノールとともに6mm滅菌紙製ディスクを含有した。2枚のさらなるプレートを陽性増殖対照とし、これには紙製ディスクが含有されていないか、または抗細菌剤を添加しなかった。これらのプレートを32.5±2℃で24±4時間、温置し、その後、補正阻害域(corrected zone of inhibition)(「CZOI」)を次のように調べた。
各プレートに対して、長さY2および幅X2の試験試料(紙製ディスク)および長さY1および幅X1のクリアゾーンを測定した(図1)。下記の式により示されるようにこれらの値からCZOIを計算した。
CZOI=(X1−X2)+(Y1−Y2)/2
複数プレートに対する平均CZOI測定を以下の表9から11で示す。
表9:様々な濃度のDGLAに対する平均CZOI値
表10:様々な濃度の15−HETrEに対する平均CZOI値
表11.様々な濃度の15−OHEPAに対する平均CZOI値
これらの実験に基づき、生物ごとの、各薬剤に対する、観察される最も有効な濃度のまとめを表12で示し、阻害が観察された最低濃度のまとめを以下の表13で示す。
表12:認められる最も有効な濃度のまとめ
表13:阻害が認められる最低濃度のまとめ
様々な具体的な材料、手順および例を参照して本明細書中で本開示を記載し、例示してきたが、本開示はその目的のため選択される材料および手順の特定の組み合わせに限定されないことが理解される。当業者によって認識されるように、このような細部の点には多数の変形があることが示唆され得る。明細書および実施例は、以下の特許請求の範囲により示される本開示の真の範囲および精神の例示としてのみ見なされることが意図されている。本願で言及された参考文献、特許、および特許出願は全て、それら全体において本明細書に参照により組み込まれる。