以下では、本発明の実施の形態に係る照明システム、スケジュールコントローラ及び照明制御方法について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態)
以下、実施の形態について、図1から図9を用いて説明する。
[照明システムの構成]
図1は、実施の形態に係る照明システムの構成図である。
図1に示されるように、照明システム1は、スケジュールコントローラ10、照明コントローラ20及び複数の照明器具30を備える。照明システム1では、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20を介して照明器具30を制御する。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の点灯制御方式及び光特性のパラメータを予め定められたスケジュールに応じて変化させる指示を行う。つまり、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して予め定められたスケジュールに応じた動作をさせることができる。照明コントローラ20に対して予め定められたスケジュールに応じた動作をさせるための情報は、例えば、スケジュールコントローラ10が備える記憶部(図示せず)に記憶される。点灯制御方式については、後述する図2で詳細に説明する。スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20と例えば無線で通信するが、有線で通信してもよい。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、段階的に照明器具30の光特性のパラメータを目標値に向けて変化させるためのフェード指示を所定の時間の間、所定の時間を分割した分割時間毎に行う。具体的には、スケジュールコントローラ10は、段階的に照明器具30の光特性のパラメータとして調光率及び色温度を目標値として目標の調光率及び目標の色温度に向けて変化させるためのフェード指示を所定の時間の間、照明コントローラ20に対して分割時間毎に行う。フェード指示については後述する図5で詳細に説明する。スケジュールコントローラ10の動作については、後述する図4で詳細に説明する。
照明コントローラ20は、スケジュールコントローラ10からの指示に応じて照明器具30を制御する。照明コントローラ20は、点灯制御方式に応じた検出を行うセンサ21を備える。照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に選択的に応じて照明器具30の光特性のパラメータを変化させる。具体的には、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果の両方に応じて照明器具30の光特性のパラメータとして調光率を変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて照明器具30の光特性のパラメータとして色温度を変化させる。つまり、照明器具30の調光率は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて変化させられ、照明器具30の色温度は、フェード指示に応じて変化させられる。
照明コントローラ20は、照明器具30の光特性のパラメータを、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標値に向けて変化させる。具体的には、照明コントローラ20は、照明器具30の光特性のパラメータとして調光率及び色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標値として目標の調光率及び目標の色温度に向けて変化させる。照明コントローラ20の動作については、後述する図4で詳細に説明する。
センサ21は、照明器具30のそれぞれが照明する領域において、点灯制御方式に応じて、人の有無の検出または明るさの検出を行うセンサである。照明コントローラ20は、例えば、照明器具30のそれぞれが照明する領域毎にセンサ21を備えてもよく、照明器具30のうちの所定数の照明器具30が照明する領域毎にセンサ21を備えてもよい。また、照明コントローラ20は、例えば、照明器具30のそれぞれが照明する領域のすべてを検出するセンサ21を備えてもよい。
センサ21は、例えば、イメージセンサである。センサ21または照明コントローラ20は、照明器具30が照明する領域における、例えば、人がいる状態の画像、人がいない状態の画像及び人が移動している状態の画像、並びに、様々な明るさの画像等を記憶している。そして、センサ21は、センサ21が撮影する照明器具30が照明する領域における現状の画像と記憶している画像とを比較することで、人の有無の検出及び明るさの検出を行う。なお、センサ21は、人の有無の検出及び明るさの検出を行うことができるセンサであればよく、例えば、赤外線センサ等の人感センサ及び照度センサ等を組み合わせたセンサであってもよい。
照明器具30は、出力する光の調光及び調色が可能な照明器具である。照明器具30は、照明器具30が備える光源の光出力が照明コントローラ20に調整されることで調光率を変化させて調光する。また、照明器具30は、例えば、青色LED及び黄色蛍光体で構成された色温度の異なる光源を複数備え、それぞれの光源の光出力の比が照明コントローラ20に調整することで照明器具30が出力する光の色温度を変化させて調色する。なお、照明器具30は、例えば、赤色LED、緑色LED及び青色LEDで構成された光源を備えてもよく、赤色LED、緑色LED及び青色LEDの光出力の比が照明コントローラ20に調整されることで照明器具30が出力する光の色温度を変化させて調色してもよい。また、照明器具30は、例えば、近紫外LED及びRGB蛍光体で構成された光源を複数備えてもよく、それぞれの光源の光出力の比が照明コントローラ20に調整されることで照明器具30が出力する光の色温度を変化させて調色してもよい。つまり、照明器具30は、色温度を変化させることができる照明器具であればよい。
[点灯制御方式]
次に、点灯制御方式について説明する。
図2は、実施の形態に係る点灯制御方式の一例を示す図である。
図2に示されるように、点灯制御方式には、例えば、調光制御方式、人感制御方式、明るさ制御方式及び人感・明るさ制御方式が含まれる。センサ21は、上述したように点灯制御方式に応じた検出をし、点灯制御方式に応じて、例えば、人の有無または明るさを検出する。なお、調光制御方式では、センサ21は人の有無または明るさの検出を行わなくてもよい。また、図2には、各制御方式において制御される照明器具30の光特性のパラメータが示されている。
調光制御方式は、照明コントローラ20が照明器具30の調光率を制御する方式である。具体的には、調光制御方式では、スケジュールコントローラ10は、照明器具30それぞれの調光率を一定の調光率に制御するように照明コントローラ20に指示する。そして、照明コントローラ20は、照明器具30の周囲の環境によらず(つまり、人の有無または明るさによらず)、スケジュールコントローラ10からの指示に応じて照明器具30それぞれの調光率を一定の調光率に制御する。例えば、スケジュールコントローラ10は、照明器具30それぞれの調光率を100%に制御するように照明コントローラ20に指示し、照明コントローラ20は、指示に応じて照明器具30それぞれの調光率を100%に制御する。
人感制御方式は、センサ21が人の有無を検出し、検出された人の有無に応じて照明コントローラ20が照明器具30の調光率を制御する方式である。センサ21は、人の有無を検出することで、人が滞在しているか、人が不在であるか、人が移動中であるかを検出する。ここで、人が滞在している領域を照明している照明器具30の調光率を滞在調光率、人が移動中の領域を照明している照明器具30の調光率を移動調光率、人が不在の領域を照明している照明器具30の調光率を不在調光率と呼ぶ。人感制御方式では、具体的には以下の動作が行われる。
スケジュールコントローラ10は、照明器具30の調光率を滞在調光率、移動調光率または不在調光率に制御するように照明コントローラ20に指示する。次に、センサ21は、人の有無を検出する。これにより、照明コントローラ20は、照明器具30のそれぞれが照明している領域が、人が滞在している領域、人が移動中の領域または人が不在の領域であることを認識することができる。そして、照明コントローラ20は、人が滞在していると検出された領域を照明する照明器具30の調光率を滞在調光率に制御し、人が移動していると検出された領域を照明する照明器具30の調光率を移動調光率に制御し、人が不在であると検出された領域を照明する照明器具30の調光率を不在調光率に制御する。
例えば、スケジュールコントローラ10は、滞在調光率を100%、移動調光率を60%、不在調光率を5%に制御するように照明コントローラ20に指示する。照明コントローラ20は、センサ21の検出結果に応じて、人が滞在していると検出された領域を照明する照明器具30の調光率を100%、人が移動中であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を60%、人が不在であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を5%に制御する。
明るさ制御方式は、センサ21が明るさ(照度)を検出し、検出された明るさに応じて照明コントローラ20が照明器具30の調光率を目標照度に相当する調光率に制御する方式である。具体的には、明るさ制御方式では、スケジュールコントローラ10は、照明器具30の調光率を照明器具30のそれぞれが照明している領域の明るさが目標照度となる調光率に制御するように照明コントローラ20に指示する。次に、センサ21は、明るさを検出する。これにより、照明コントローラ20は、照明器具30それぞれが照明している、例えば外光の入り方等によって明るさが異なる領域の明るさを認識することができる。そして、照明コントローラ20は、センサ21が検出した明るさに応じて照明器具30それぞれの調光率を制御することで、照明器具30のそれぞれが照明している領域の明るさを目標照度にする。
例えば、スケジュールコントローラ10は、目標照度を700lxとして照明器具30の調光率を制御するように照明コントローラ20に指示する。照明コントローラ20は、センサ21の検出結果に応じて、照明器具30のそれぞれが照明している領域の明るさが700lxになるように照明器具30のそれぞれの調光率を制御する。
人感・明るさ制御方式は、人感制御方式及び明るさ制御方式を組み合わせた方式である。具体的には、人感・明るさ制御方式では、センサ21が人の有無及び明るさを検出し、検出された人の有無及び明るさに応じて照明コントローラ20が照明器具30の調光率を制御する方式である。人感・明るさ制御方式では、より具体的には以下の動作が行われる。
スケジュールコントローラ10は、例えば、照明器具30の調光率を照明器具30が照明している領域の明るさが滞在目標照度となる調光率、移動調光率または不在調光率に制御するように照明コントローラ20に指示する。次に、センサ21は、人の有無及び明るさを検出する。これにより、照明コントローラ20は、照明器具30それぞれが照明している領域が、人が滞在している領域、人が移動中の領域または人が不在の領域であることを認識することができる。また、照明コントローラ20は、照明器具30それぞれが照明している領域の明るさを認識することができる。そして、照明コントローラ20は、センサ21が検出した明るさに応じて人が滞在していると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を制御することで、人が滞在している領域の明るさを滞在目標照度にする。また、照明コントローラ20は、人が移動中であると検出された領域を照明する照明器具30の調光率を移動調光率に制御し、人が不在であると検出された領域を照明する照明器具30の調光率を不在調光率に制御する。つまり、人が滞在している領域を照明している照明器具30の調光率については、明るさに応じて調光率が制御される。
例えば、スケジュールコントローラ10は、滞在目標照度を700lxとして調光率を制御するように照明コントローラ20に指示する。また、例えば、スケジュールコントローラ10は、移動調光率を60%、不在調光率を5%に制御するように照明コントローラ20に指示する。照明コントローラ20は、センサ21の検出結果に応じて、人が滞在していると検出された領域の明るさが700lxになるように当該領域を照明している照明器具30の調光率を制御する。また、照明コントローラ20は、センサ21の検出結果に応じて、人が移動中であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を60%、人が不在であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を5%に制御する。なお、人が移動中または人が不在の領域を照明している照明器具30の調光率についても、明るさに応じて調光率が制御されてもよい。
また、スケジュールコントローラ10は、点灯制御方式によらず照明器具30の色温度を制御するように照明コントローラ20に指示する。そして、照明コントローラ20は、点灯制御方式によらず(つまり、センサ21の検出結果によらず)、スケジュールコントローラ10からの指示に応じて照明器具30の色温度を制御する。例えば、スケジュールコントローラ10は、色温度を6000Kに制御するように照明コントローラ20に指示し、照明コントローラ20は、指示に応じて照明器具30の色温度を6000Kに制御する。
このように、点灯制御方式に応じてセンサ21が検出する対象は異なる。また、センサ21の検出結果に応じて照明コントローラ20が制御する照明器具30それぞれの目標の調光率は異なる。なお、調光制御方式では、センサ21の検出結果によらず、照明器具30それぞれの調光率は、一定の調光率に制御される。
[予め定められたスケジュール]
図3は、実施の形態に係る予め定められたスケジュールの一例を示す図である。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、例えば図3に示されるようなスケジュールで照明器具30の点灯制御方式及び光特性のパラメータの目標値を予め定められたスケジュールに応じて変化させる指示を行う。図3に示されるように、時間帯の変わり目(点灯制御方式または目標値の変化時)を0時(24時)、6時、12時、18時としている。例えば、点灯制御方式は、予め定められたスケジュールに応じて、0時から6時の時間帯では調光制御方式、6時から12時及び12時から18時の時間帯では人感・明るさ制御方式、18時から24時の時間帯では人感制御方式に変化する。また、光特性のパラメータの目標値は、0時から6時の時間帯では第1の目標値、6時から12時の時間帯では第2の目標値、12時から18時の時間帯では第3の目標値、18時から24時の時間帯では第4の目標値に変化する。このように、予め定められたスケジュールに応じて点灯制御方式及び光特性のパラメータの目標値を変化させることができる。
例えば、一般的な会社等のフロアにおいて、深夜の時間帯(例えば0時から6時)では、人がいることが少ないためセンサ21は人の有無を検知せず、また外光も少ないため明るさを検知しないことが好ましい。したがって、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、深夜の時間帯において調光制御方式に変化させるように指示し、光特性のパラメータを第1の目標値に指示する。
早朝から昼の時間帯(例えば6時から12時)では、フロア内において人が滞在している場所、人が移動中の場所及び人が不在の場所等があることが多いため、センサ21は人の有無を検知し、また時間の経過によって外光の明るさが変わるため明るさを検知することが好ましい。したがって、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、早朝から夕方の時間帯において人感・明るさ制御方式に変化させるように指示し、光特性のパラメータを第2の目標値に指示する。
昼から夕方の時間帯(例えば12時から18時)についても、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、人感・明るさ制御方式に変化させるように指示し、光特性のパラメータを第3の目標値に指示する。
夜間の時間帯(例えば18時から24時)では、フロア内において人が滞在している場所、人が移動中の場所及び人が不在の場所等があることが多いため、センサ21は人の有無を検知し、外光が少ないため明るさを検知しないことが好ましい。したがって、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、夜間の時間帯において人感制御方式に変化させるように指示し、光特性のパラメータを第4の目標値に指示する。なお、予め定められたスケジュールは、図3に示されるものに限らず、照明システム1が設置される環境等によって設定してもよい。また、時間帯の変わり目(点灯制御方式または目標値の変化時)において、必ず点灯制御方式または目標値は変化しなくてもよい。以下、時間帯の変わり目の前後を時間帯が変わる前、時間帯が変わった後と呼ぶ。
[変化後の点灯制御方式が、変化前の点灯制御方式と同じ場合の照明システムの動作]
次に、時間帯が変わった後の点灯制御方式が、時間帯が変わる前の点灯制御方式と同じ場合(変化後の点灯制御方式が、変化前の点灯制御方式と同じ場合)の照明システム1の動作について、図4〜9を用いて説明する。時間帯が変わった後の点灯制御方式が、時間帯が変わる前の点灯制御方式と同じ場合とは、図3に示される6時から12時の時間帯と12時から18時の時間帯のように時間帯の変わり目(ここでは目標値の変化時)の前後で点灯制御方式が同じ場合のことである。
図4は、実施の形態に係る照明システム1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図4では、ステップS11の前にスケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の点灯制御方式を予め定められたスケジュールに応じて変化させる指示を行っている。つまり、スケジュールコントローラ10及び照明コントローラ20(センサ21)は、現状の点灯制御方式を認識している。
まず、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、段階的に照明器具30の調光率及び色温度を目標の調光率及び目標の色温度に向けて変化させるためのフェード指示を所定の時間の間、分割時間毎に行う(S11)。ここで、所定の時間の間とは、スケジュールコントローラ10が照明コントローラ20に、照明器具30の調光率及び色温度を目標の調光率及び目標の色温度に変化させるために時間帯の変わり目からかける時間のことである。つまり、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に、照明器具30の調光率及び色温度を目標の調光率及び目標の色温度にすぐに変化させるのではなく、所定の時間をかけて変化させる指示を行う。このとき、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の調光率及び色温度を段階的に変化させるためのフェード指示を分割時間毎に行う(フェード指示については後述する図5で説明する)。
次に、センサ21は、点灯制御方式に応じた検出を行う(S12)。点灯制御方式が人感制御方式の場合、センサ21は照明器具30のそれぞれが照明している領域における人の有無を検出する。点灯制御方式が明るさ制御方式の場合、センサ21は照明器具30のそれぞれが照明している領域における明るさを検出する。点灯制御方式が人感・明るさ制御方式の場合、センサ21は照明器具30のそれぞれが照明している領域における人の有無及び明るさを検出する。なお、上述したように、点灯制御方式が調光制御方式の場合には、センサ21は人の有無または明るさの検出を行わなくてもよい。
次に、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に選択的に応じて照明器具30の光特性のパラメータを変化させる。具体的には、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて照明器具30の調光率を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の調光率に向けて変化させ、フェード指示に応じて照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる(S13)。ステップS13での動作については、後述する図6〜図9を用いて詳細に説明する。
そして、照明システム1は、照明器具30の調光率及び色温度が目標の調光率及び目標の色温度になったか否かを判定する(S14)。例えば、スケジュールコントローラ10が、照明器具30の調光率及び色温度を目標の調光率及び目標の色温度に変化させるフェード指示を行ったか否かを判定することで、照明システム1は、照明器具30の調光率及び色温度が目標の調光率及び目標の色温度になったか否かを判定する。照明システム1が、照明器具30の調光率及び色温度が目標の調光率及び目標の色温度になっていないと判定した場合(S14でNo)、照明器具30の調光率及び色温度が目標の調光率及び目標の色温度になるまでステップS11〜S13での動作が繰り返される。
ここで、ステップS11においてスケジュールコントローラ10が照明コントローラ20に対して行うフェード指示について説明する。
図5は、実施の形態に係るフェード指示の一例を示す図である。
図5には、時間帯が変わる前の点灯制御方式が、時間帯が変わった後の点灯制御方式と同じ人感制御方式の場合のフェード指示が示される。フェード指示は、照明器具30の調光率及び色温度を段階的に変化させるために分割時間毎に行われる指示であり、例えば調光率及び色温度を示す情報である。図5に示される人感制御方式におけるフェード指示は、例えば、滞在調光率、移動調光率、不在調光率及び色温度を示す情報である。具体的には、人感制御方式において分割時間毎に行われるフェード指示のそれぞれは、図5における行(分割時間)毎に示される滞在調光率、移動調光率、不在調光率及び色温度を示す情報である。
図5において、時間帯が変わる前の調光率は、例えば、人が滞在している領域を照明している照明器具30については滞在調光率として100%、人が移動中の領域を照明している照明器具30については移動調光率として60%、人が不在の領域を照明している照明器具30については不在調光率として5%とする。時間帯が変わる前の色温度は、例えば、どの照明器具30についても6000Kとする。また、目標の調光率は、例えば、人が滞在している領域を照明している照明器具30については目標の滞在調光率として70%、人が移動中の領域を照明している照明器具30については目標の移動調光率として30%、人が不在の領域を照明している照明器具30については目標の不在調光率として5%とする。目標の色温度は、例えば、どの照明器具30についても3000Kとする。また、所定の時間を例えば60分とし、分割時間を例えば1分とする。
ここで、フェード指示に含まれる情報のうちの滞在調光率を例として、フェード指示について説明する。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、滞在調光率を、時間帯が変わる前の滞在調光率から時間帯が変わった後の目標の滞在調光率に向けて、分割時間毎に、時間帯が変わる前の滞在調光率から時間帯が変わった後の目標の滞在調光率を引いた値を所定の時間で割った値ずつ近づけるように指示する。なお、時間帯が変わった後の目標値が、時間帯が変わる前の値よりも大きい場合には、時間帯が変わった後の目標値から時間帯が変わる前の値を引く。例えば、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、滞在調光率を、時間帯が変わる前の滞在調光率である100%から目標の滞在調光率である70%に向けて、1分毎に、100%から70%を引いた30%を60分で割った0.5%ずつ近づけるように指示する。図5に示されるように、例えば、時間帯の変わり目(図5に示される0分)に行われるフェード指示は、時間帯が変わる前の滞在調光率である100%から0.5%引いた滞在調光率99.5%を示す情報が含まれる。そして、1分後に行われるフェード指示には、99.5%から0.5%を引いた滞在調光率99%を示す情報が含まれる。このように、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、目標の滞在調光率に近づく滞在調光率を示す情報を含むフェード指示を分割時間(1分)毎に行う。そして、図5に示される59分に行われるフェード指示は、目標の滞在調光率(70%)を示す情報を含み、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、滞在調光率を目標の滞在調光率に変化させる。
また、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、移動調光率を60%から30%に、60分かけて変化させるように1分毎にフェード指示を行う。移動調光率についての説明は、時間帯が変わる前の移動調光率が60%、目標の移動調光率が30%であること以外は、滞在調光率についての説明と同じであるため、説明を省略する。
また、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、不在調光率については、時間帯が変わる前の不在調光率が5%であり、目標の不在調光率が5%であるため、不在調光率を5%のまま変化させないフェード指示を1分毎に行う。
また、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、色温度を6000Kから3000Kに、60分かけて変化させるように1分毎にフェード指示を行う。色温度についての説明は、時間帯が変わる前の色温度が6000K、目標の色温度が3000Kであること以外は、滞在調光率についての説明と同じであるため、説明を省略する。
このように、時間帯が変わる前の点灯制御方式が、時間帯が変わった後の点灯制御方式と同じ人感制御方式の場合、フェード指示は、滞在調光率、移動調光率及び不在調光率を示す情報、並びに、色温度を示す情報を含む。そして、フェード指示は、照明器具30の調光率及び色温度を、目標の滞在調光率、移動調光率及び不在調光率、並びに、目標の色温度に向けて段階的に変化させるために分割時間毎に行われる。
同様に、時間帯が変わる前の点灯制御方式が、時間帯が変わった後の点灯制御方式と同じ明るさ制御方式の場合、フェード指示は、照明器具30のそれぞれが照明している領域に対する目標照度を示す情報、及び、色温度を示す情報を含む。そして、フェード指示は、照明器具30の調光率及び色温度を、照明器具30のそれぞれが照明している領域が目標照度になる調光率、及び、目標の色温度に向けて段階的に変化させるために分割時間毎に行われる。
同様に、時間帯が変わる前の点灯制御方式が、時間帯が変わった後の点灯制御方式と同じ人感・明るさ制御方式の場合、フェード指示は、人が滞在している領域に対する滞在目標照度を示す情報、移動調光率及び不在調光率を示す情報、並びに、色温度を示す情報を含む。そして、フェード指示は、照明器具30の調光率及び色温度を、人が滞在している領域が滞在目標照度になる調光率、目標の移動調光率及び不在調光率、並びに、目標の色温度に向けて段階的に変化させるために分割時間毎に行われる。
同様に、時間帯が変わる前の点灯制御方式が、時間帯が変わった後の点灯制御方式と同じ調光制御方式の場合、フェード指示は、調光率を示す情報及び色温度を示す情報を含む。そして、フェード指示は、照明器具30の調光率及び色温度を、目標の調光率及び目標の色温度に向けて段階的に変化させるために分割時間毎に行われる。
次に、ステップS13における照明コントローラ20の動作について図6〜図9を用いて説明する。
図6は、実施の形態に係る照明コントローラ20の、時間帯が変わる前後で点灯制御方式が人感制御方式の場合における動作の一例を示す図である。
例えば、時間帯が変わる前の光特性のパラメータの目標値として、滞在調光率を100%、移動調光率を60%、不在調光率を5%、色温度を6000Kとする。なお、時間帯が変わる前の照明器具30の調光率及び色温度は、目標値に変化し終わっているとする。また、例えば、時間帯が変わった後の目標値として、滞在調光率を70%、移動調光率を30%、不在調光率を5%、色温度を3000Kとする。図6には、人が滞在していると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を変化させるときの照明コントローラ20の動作が一例として示される。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、フェード指示を所定の時間の間、分割時間毎に行う。したがって、照明コントローラ20は、時間帯の変わり目から分割時間毎にフェード指示を受け付ける。ここで、フェード指示は、例えば、図5に示されるフェード指示とする。また、センサ21は、人感制御方式に応じて照明器具30のそれぞれが照明している領域における人の有無の検出を行う。このとき、フェード指示には、滞在調光率、移動調光率及び不在調光率を示す情報、並びに、色温度を示す情報が含まれる。照明コントローラ20は、センサ21の検出結果に応じて人が滞在している領域、人が移動中の領域及び人が不在の領域を照明している照明器具30を認識することができる。したがって、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて、例えば図6に示されるように、人が滞在していると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の滞在調光率に向けて変化させる。
具体的には、照明コントローラ20は、例えば、人が滞在していると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を、時間帯の変わり目から60分間、1分毎に段階的に100%から目標の滞在調光率70%に向けて変化させる。同様に、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて、人が移動中であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の移動調光率に向けて変化させる。同様に、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて、人が不在であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の不在調光率に向けて変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて、照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる。具体的には、照明コントローラ20は、例えば、照明器具30の色温度を、時間帯の変わり目から60分間、1分毎に段階的に6000Kから目標の色温度3000Kに向けて変化させる。
図7は、実施の形態に係る照明コントローラ20の、時間帯が変わる前後で点灯制御方式が調光制御方式の場合における動作の一例を示す図である。
例えば、時間帯が変わる前の光特性のパラメータの目標値として、調光率を100%、色温度を6000Kとする。なお、時間帯が変わる前の照明器具30の調光率及び色温度は、目標値に変化し終わっているとする。また、例えば、時間帯が変わった後の目標値として、目標の調光率を5%、目標の色温度を3000Kとする。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、フェード指示を所定の時間の間、分割時間毎に行う。したがって、照明コントローラ20は、時間帯の変わり目から分割時間毎にフェード指示を受け付ける。このとき、フェード指示には、調光率を示す情報、並びに、色温度を示す情報が含まれる。照明コントローラ20は、フェード指示に応じて、照明器具30の調光率を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の調光率に向けて変化させる。
具体的には、照明コントローラ20は、照明器具30の調光率を、時間帯の変わり目から60分間、1分毎に段階的に100%から目標の調光率5%に向けて変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて、照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる。具体的には、照明コントローラ20は、例えば、照明器具30の色温度を、時間帯の変わり目から60分間、1分毎に段階的に6000Kから目標の色温度3000Kに向けて変化させる。
図8は、実施の形態に係る照明コントローラ20の、時間帯が変わる前後で点灯制御方式が明るさ制御方式の場合における動作の一例を示す図である。
例えば、時間帯が変わる前の光特性のパラメータの目標値として、目標照度を700lx、色温度を6000Kとする。なお、時間帯が変わる前の照明器具30の調光率及び色温度は、照明器具30が照明している領域の照度が目標照度となる調光率及び色温度に変化し終わっているとする。また、例えば、時間帯が変わった後の目標値として、目標照度を500lx、目標の色温度を3000Kとする。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、フェード指示を所定の時間の間、分割時間毎に行う。したがって、照明コントローラ20は、時間帯の変わり目から分割時間毎にフェード指示を受け付ける。また、センサ21は、明るさ制御方式に応じて照明器具30のそれぞれが照明している領域における明るさの検出を行う。このとき、フェード指示には、目標照度を示す情報、並びに、色温度を示す情報が含まれる。照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて、照明器具30が照明している領域の照度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標照度に向けて変化させるように、照明器具30の調光率を変化させる。
具体的には、照明コントローラ20は、例えば、照明器具30が照明している領域の照度を、時間帯の変わり目から60分間、1分毎に段階的に700lxから目標照度500lxに向けて変化させるように、照明器具30の調光率を変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて、照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる。具体的には、照明コントローラ20は、例えば、照明器具30の色温度を、時間帯の変わり目から60分間、1分毎に段階的に6000Kから目標の色温度3000Kに向けて変化させる。
図9は、実施の形態に係る照明コントローラ20の、時間帯が変わる前後で点灯制御方式が人感・明るさ制御方式の場合における動作の一例を示す図である。
例えば、時間帯が変わる前の光特性のパラメータの目標値として、滞在目標照度を700lx、移動調光率を60%、不在調光率を5%、色温度を6000Kとする。なお、時間帯が変わる前の人が滞在していると検出された領域の照度、照明器具30の調光率及び色温度は、目標値に変化し終わっているとする。また、例えば、時間帯が変わった後の目標値として、滞在目標照度を500lx、目標の移動調光率を30%、目標の不在調光率を5%、目標の色温度を3000Kとする。図9には、滞在目標照度を変化させるときの照明コントローラ20の動作が一例として示される。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、フェード指示を所定の時間の間、分割時間毎に行う。したがって、照明コントローラ20は、時間帯の変わり目から分割時間毎にフェード指示を受け付ける。また、センサ21は、人感・明るさ制御方式に応じて照明器具30のそれぞれが照明している領域における人の有無及び明るさの検出を行う。このとき、フェード指示には、滞在目標照度、移動調光率及び不在調光率を示す情報、並びに、色温度を示す情報が含まれる。照明コントローラ20は、センサ21の検出結果に応じて人が滞在している領域、人が移動中の領域及び人が不在の領域を照明している照明器具30を認識することができる。したがって、照明コントローラ20は、例えば、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて、人が滞在していると検出された領域の照度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に滞在目標照度に向けて変化させるように、人が滞在していると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を変化させる。
具体的には、照明コントローラ20は、例えば、人が滞在していると検出された領域の照度を、時間帯の変わり目から60分間、1分毎に段階的に700lxから滞在目標照度500lxに向けて変化させるように、人が滞在していると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を変化させる。同様に、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて、人が移動中であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の移動調光率に向けて変化させる。同様に、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて、人が不在であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の不在調光率に向けて変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて、照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる。具体的には、照明コントローラ20は、例えば、照明器具30の色温度を、時間帯の変わり目から60分間、1分毎に段階的に6000Kから目標の色温度3000Kに向けて変化させる。
このように、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて照明器具30の調光率を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の調光率または目標照度に相当する調光率に向けて変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる。
なお、照明コントローラ20は、例えば、照明器具30の光特性のパラメータを、スケジュールコントローラ10から分割時間毎に受けるフェード指示が示す光特性のパラメータの値に徐々に変化させる機能を有してもよい。つまり、照明コントローラ20は、フェード指示を受ける毎に、照明器具30の光特性のパラメータをフェード指示に示される光特性のパラメータの値に即座に変化させなくてもよい。例えば、所定の時間が60分、分割時間が1分の場合に、照明コントローラ20は、照明器具30の光特性のパラメータを、フェード指示を受けてから1分かけて徐々に変化させる機能を有してもよい。これにより、照明器具30の光特性のパラメータは、1分毎に即座に変化せずに図6〜図9に示されるように、連続的に変化していく。また、照明コントローラ20は、図5に示される59分に照明器具30の光特性のパラメータが目標値となるフェード指示を受け、59分から1分かけて照明器具30の光特性のパラメータを目標値に変化させる。これにより、照明コントローラ20は、時間帯の変わり目から所定の時間(60分)後に照明器具30の光特性のパラメータを目標値に変化させることができる。
[変化後の点灯制御方式が、変化前の点灯制御方式と異なる場合の照明システムの動作]
ところで、時間帯が変わる前後で点灯制御方式が異なる場合、例えば、変化前の点灯制御方式が人感制御方式または人感・明るさ制御方式、変化後の点灯制御方式が調光制御方式または明るさ制御方式の場合、以下のようにユーザに違和感を与えることがある。一例として、変化前の点灯制御方式が人感制御方式、変化後の点灯制御方式が調光制御方式の場合について説明する。
例えば、時間帯が変わる前に、人が滞在している領域を照明している照明器具30が調光率100%に制御されており、人が不在の領域を照明している照明器具30が調光率5%に制御されているときに、時間帯が変わった後に調光率を段階的に50%にする場合、人が滞在している領域を照明している照明器具30の調光率は、100%から段階的に50%に近づいていき、人が不在の領域を照明している照明器具30の調光率は、5%から段階的に50%に近づいていく。したがって、例えば1つのフロア内において、明るい状態から暗くなっていく領域または暗い状態から明るくなっていく領域等が混在し、ユーザに違和感を与えることがある。
また、時間帯が変わる前後で点灯制御方式が異なる場合、例えば、変化前後の点灯制御方式の一方が、明るさ制御方式または人感・明るさ制御方式で、他方が調光制御方式、人感制御方式または人感・明るさ制御方式の場合、以下のように段階的に調光率を変化させることが難しくなる。ただし、変化前後で点灯制御方式が人感・明るさ制御方式の場合には、段階的に調光率を変化させることができる。一例として、変化前の点灯制御方式が明るさ制御方式、変化後の点灯制御方式が調光制御方式の場合について説明する。
明るさ制御方式の場合、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して目標照度の指示をする。照明コントローラ20は、センサ21の検出結果から照明器具30の調光率を目標照度相当の調光率に制御する。例えば、スケジュールコントローラ10が照明コントローラ20に対して一方向的に通信をする場合、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20が制御した照明器具30の目標照度相当の調光率を認識していない。したがって、スケジュールコントローラ10は、点灯制御方式の変化時の照明器具30の調光率を認識できないため、目標の調光率と点灯制御方式の変化時の調光率とから算出する分割時間毎に指示する調光率を算出することができない。つまり、スケジュールコントローラ10は、フェード指示をすることができないため、段階的に調光率を変化させることが難しくなる。
このように、時間帯が変わる前後で点灯制御方式が異なる場合、点灯制御方式によっては、ユーザに違和感を与えることがあり、また、段階的に調光率を変化させることが難しくなることがある。
そこで、以下、変化後の点灯制御方式が、変化前の点灯制御方式と異なる場合の照明システム1の動作について、図10〜14を用いて説明する。
図10は、時間帯が変わる前後における点灯制御方式の組み合わせの一例を示す図である。
図10のハッチング欄に示されるように、変化後の点灯制御方式が、変化前の点灯制御方式と同じになる場合の照明システム1の動作について説明したが、以下では、図10の白色欄に示されるように、変化後の点灯制御方式が、変化前の点灯制御方式と異なる場合の照明システム1の動作について説明する。変化後の点灯制御方式が、変化前の点灯制御方式と異なる場合とは、図3に示される0時から6時の時間帯及び6時から12時の時間帯のように時間帯の変わり目の前後で点灯制御方式が異なる場合のことである。
図11は、実施の形態に係る照明システム1の動作の他の一例を示すフローチャートである。図11では、ステップS21の前にスケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の点灯制御方式を予め定められたスケジュールに応じて変化させる指示を行っている。つまり、スケジュールコントローラ10及び照明コントローラ20(センサ21)は、現状の点灯制御方式を認識している。
まず、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示を時間帯の変わり目(点灯制御方式の変化時)に行う(S21)。
次に、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、段階的に照明器具30の色温度を目標の色温度に向けて変化させるためのフェード指示を所定の時間の間、分割時間毎に行う(S22)。つまり、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の色温度については目標の色温度にすぐに変化させるのではなく、点灯制御方式の変化時から所定の時間をかけて変化させる指示を行う。このとき、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の色温度を段階的に変化させるためのフェード指示を分割時間毎に行う(フェード指示については後述する図12で説明する)。
次に、センサ21は、点灯制御方式に応じた検出を行う(S23)。ステップS23での動作は、図4に示されるステップS12での動作と同じため、説明は省略する。
次に、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に選択的に応じて照明器具30の光特性のパラメータを変化させる。具体的には、照明コントローラ20は、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示及びセンサ21の検出結果に応じて照明器具30の調光率を、点灯制御方式の変化時に目標の調光率に変化させ、フェード指示に応じて照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる(S24)。ステップS24での動作については、後述する図13及び図14を用いて詳細に説明する。
そして、照明システム1は、照明器具30の色温度が目標の色温度になったか否かを判定する(S25)。例えば、スケジュールコントローラ10が、照明器具30の色温度を目標の色温度に変化させるフェード指示を行ったか否かを判定することで、照明システム1は、照明器具30の色温度が目標の色温度になったか否かを判定する。照明システム1が、照明器具30の色温度が目標の色温度になっていないと判定した場合(S25でNo)、照明器具30の色温度が目標の色温度になるまでステップS22〜S24での動作が繰り返される。
ここで、ステップS22においてスケジュールコントローラ10が照明コントローラ20に対して行うフェード指示について説明する。
図12は、実施の形態に係るフェード指示の他の一例を示す図である。ただし、図12に示される0分(点灯制御方式の変化時)の行には、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示及びフェード指示が示されている。
図12には、変化後の点灯制御方式が、人感制御方式であり、変化前の点灯制御方式と異なる場合のフェード指示が示される。ここでは、フェード指示は、照明器具30の色温度を段階的に変化させるために分割時間毎に行われる指示であり、色温度を示す情報を含む。具体的には、分割時間毎に行われるフェード指示のそれぞれは、図12における行(分割時間)毎に示される色温度を示す情報を含む。ただし、上述したように図12に示される0分の行には、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示も示されており、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示は、滞在調光率、移動調光率、不在調光率を示す情報を含む。
図12において、時間帯が変わる前の調光率は、例えば、人が滞在している領域を照明している照明器具30については滞在調光率として100%、人が移動中の領域を照明している照明器具30については移動調光率として60%、人が不在の領域を照明している照明器具30については不在調光率として5%とする。時間帯が変わる前の色温度は、例えば、どの照明器具30についても6000Kとする。また、目標の調光率は、例えば、人が滞在している領域を照明している照明器具30については目標の滞在調光率として70%、人が移動中の領域を照明している照明器具30については目標の移動調光率として30%、人が不在の領域を照明している照明器具30については目標の不在調光率として5%とする。目標の色温度は、例えば、どの照明器具30についても3000Kとする。また、所定の時間を例えば60分とし、分割時間を例えば1分とする。
まず、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示について説明する。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、点灯制御方式の変化時に、照明器具30の調光率を、時間帯が変わる前の滞在調光率、移動調光率及び不在調光率から目標の滞在調光率、移動調光率及び不在調光率に変化させるように指示する。例えば、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、点灯制御方式の変化時に、照明器具30の調光率を、時間帯が変わる前の滞在調光率100%、移動調光率60%及び不在調光率5%から目標の滞在調光率70%、移動調光率30%及び不在調光率5%に変化させるように指示する。このように、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示は、図12に示されるように、点灯制御方式の変化時(図12に示される0分)に例えば1度行われる指示である。
次に、フェード指示について説明する。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、色温度を時間帯が変わる前の色温度から時間帯が変わった後の目標の色温度に向けて、分割時間毎に、時間帯が変わる前の色温度から時間帯が変わった後の目標の色温度を引いた値を所定の時間で割った値ずつ近づけるように指示する。具体的には、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、色温度を、時間帯が変わる前の色温度である6000Kから時間帯が変わった後の目標の色温度である3000Kに向けて、1分毎に、6000Kから3000Kを引いた3000Kを60分で割った50Kずつ近づけるように指示する。図12に示されるように、例えば、点灯制御方式の変化時(図12に示される0分)に行われるフェード指示には、時間帯が変わる前の色温度である6000Kから50K引いた色温度5950Kを示す情報が含まれる。そして、1分後に行われるフェード指示には、5950Kから50Kを引いた色温度5900Kを示す情報が含まれる。このように、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、目標の色温度に近づく色温度を示す情報を含むフェード指示を分割時間(1分)毎に行う。そして、図12に示される59分に行われるフェード指示は、目標の色温度(3000K)を示す情報を含み、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、色温度を目標の色温度に変化させる。
このように、変化後の点灯制御方式が、変化前の点灯制御方式と異なる場合、フェード指示は、色温度を示す情報を含む。そして、フェード指示は、照明器具30の色温度を、目標の色温度に向けて段階的に変化させるために分割時間毎に行われる。
また、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示は、点灯制御方式の変化時に例えば1度行われ、変化後の点灯制御方式に応じた情報を含む。例えば、変化後の点灯制御方式が人感制御方式の場合、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示は、滞在調光率、移動調光率、不在調光率を示す情報を含む。変化後の点灯制御方式が明るさ制御方式の場合、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示は、目標照度を示す情報を含む。変化後の点灯制御方式が人感・明るさ制御方式の場合、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示は、滞在目標照度、移動調光率、不在調光率を示す情報を含む。変化後の点灯制御方式が調光制御方式の場合、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示は、調光率を示す情報を含む。
次に、ステップS24における照明コントローラ20の動作について図13及び14を用いて説明する。
図13は、実施の形態に係る照明コントローラ20の、時間帯が変わる前後で点灯制御方式が異なる場合における動作の一例を示す図である。図13には、図10に示される組み合わせのうち、変化前の点灯制御方式が調光制御方式、変化後の点灯制御方式が人感制御方式の場合における照明コントローラ20の動作が示される。
例えば、時間帯が変わる前の目標値として、調光率を100%、色温度を6000Kとする。なお、時間帯が変わる前の照明器具30の調光率及び色温度は、目標値に変化し終わっているとする。また、例えば、時間帯が変わった後の目標値として、滞在調光率を70%、移動調光率を30%、不在調光率を5%、色温度を3000Kとする。図13には、時間帯が変わった後において、人が不在であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を変化させるときの照明コントローラ20の動作が一例として示される。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、フェード指示を点灯制御方式の変化時(時間帯の変わり目)から所定の時間の間、分割時間毎に行う。また、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示を点灯制御方式の変化時に行う。したがって、照明コントローラ20は、点灯制御方式の変化時から分割時間毎にフェード指示を受け付ける。また、照明コントローラ20は、点灯制御方式の変化時に、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示を受け付ける。ここで、フェード指示及び照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示は、例えば、図12に示されるフェード指示及び照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示とする。また、センサ21は、人感制御方式に応じて照明器具30のそれぞれが照明している領域における人の有無の検出を行う。このとき、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示には、滞在調光率、移動調光率及び不在調光率を示す情報が含まれる。しかし、照明コントローラ20は、センサ21の検出結果に応じて人が滞在している領域、人が移動中の領域及び人が不在の領域を照明している照明器具30を認識することができる。したがって、照明コントローラ20は、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示及びセンサ21の検出結果に応じて、例えば図13に示されるように、人が不在であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を、点灯制御方式の変化時に目標の不在調光率に変化させる。
具体的には、照明コントローラ20は、例えば、人が不在であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を、点灯制御方式の変化時に100%から目標の不在調光率5%に変化させる。同様に、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて、人が滞在していると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を、点灯制御方式の変化時に目標の滞在調光率に向けて変化させる。同様に、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて、人が移動中であると検出された領域を照明している照明器具30の調光率を、点灯制御方式の変化時に目標の移動調光率に向けて変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて、照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる。具体的には、照明コントローラ20は、例えば、照明器具30の色温度を、点灯制御方式の変化時から60分間、1分毎に段階的に6000Kから目標の色温度3000Kに向けて変化させる。
図14は、実施の形態に係る照明コントローラ20の、時間帯が変わる前後で点灯制御方式が異なる場合における動作の他の一例を示す図である。図14には、図10に示される組み合わせのうち、変化前の点灯制御方式が調光制御方式、変化後の点灯制御方式が明るさ制御方式の場合における照明コントローラ20の動作が示される。
例えば、時間帯が変わる前の目標値として、調光率を100%、色温度を6000Kとする。なお、時間帯が変わる前の照明器具30の調光率及び色温度は、目標値に変化し終わっているとする。また、例えば、時間帯が変わった後の目標値として、目標照度を500lx、目標の色温度を3000Kとする。
スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、フェード指示を点灯制御方式の変化時(時間帯の変わり目)から所定の時間の間、分割時間毎に行う。また、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示を点灯制御方式の変化時に行う。したがって、照明コントローラ20は、点灯制御方式の変化時から分割時間毎にフェード指示を受け付ける。また、照明コントローラ20は、点灯制御方式の変化時に、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示を受け付ける。また、センサ21は、明るさ制御方式に応じて照明器具30のそれぞれが照明している領域における明るさの検出を行う。照明コントローラ20は、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示及びセンサ21の検出結果に応じて、照明器具30が照明している領域の照度を、点灯制御方式の変化時に目標照度に変化させるように、照明器具30の調光率を変化させる。
具体的には、照明コントローラ20は、例えば、照明器具30が照明している領域の照度を、点灯制御方式の変化時に目標照度500lxに変化させるように、照明器具30の調光率を500lx相当の調光率に変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて、照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる。具体的には、照明コントローラ20は、例えば、照明器具30の色温度を、点灯制御方式の変化時から60分間、1分毎に段階的に6000Kから目標の色温度3000Kに向けて変化させる。
このように、照明コントローラ20は、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示及びセンサ21の検出結果に応じて、点灯制御方式の変化時に目標の調光率に変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる。
[効果等]
従来、照明器具の光特性のパラメータを予め定められたスケジュールに応じて変化させ、光特性のパラメータを段階的に変化させる(フェードさせる)照明システムが知られており、照明器具の光特性のパラメータを照明器具の周囲の環境に合わせた目標値に向けて段階的に変化させたいという要望がある。
そこで、本実施の形態に係る照明システム1は、スケジュールコントローラ10と、照明コントローラ20と、照明器具30とを備える照明システムである。スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の点灯制御方式を予め定められたスケジュールに応じて変化させる指示を行い、段階的に照明器具30の光特性のパラメータを目標値に向けて変化させるためのフェード指示を所定の時間の間、所定の時間を分割した分割時間毎に行う。また、照明コントローラ20は、点灯制御方式に応じた検出を行うセンサ21を備える。そして、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に選択的に応じて照明器具30の光特性のパラメータを、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標値に向けて変化させる。
また、本実施の形態に係るスケジュールコントローラ10は、照明器具30を制御する照明コントローラ20に対して、照明器具30の点灯制御方式を予め定められたスケジュールに応じて変化させる指示を行う。そして、スケジュールコントローラ10は、段階的に照明器具30の光特性のパラメータを目標値に向けて変化させるためのフェード指示を所定の時間の間、所定の時間を分割した分割時間毎に行う。
また、本実施の形態に係る照明制御方法は、スケジュールコントローラ10と、照明コントローラ20と、照明器具30とを備える照明システム1における照明制御方法である。スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の点灯制御方式を予め定められたスケジュールに応じて変化させる指示を行い、段階的に照明器具30の光特性のパラメータを目標値に向けて変化させるためのフェード指示を所定の時間の間、所定の時間を分割した分割時間毎に行う。また、照明コントローラ20が備えるセンサ21は、点灯制御方式に応じた検出を行う。そして、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に選択的に応じて照明器具30の光特性のパラメータを、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標値に向けて変化させる。
これにより、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して、照明器具30の点灯制御方式を予め定められたスケジュールに応じて変化させる指示を行うため、例えばセンサにより照明器具30の周囲の環境を検出することできる。したがって、照明器具30の光特性のパラメータを照明器具30の周囲の環境に合わせた目標値に向けて段階的に変化させることができる。
また、変化後の点灯制御方式が、変化前の点灯制御方式と同じ場合、スケジュールコントローラ10は、段階的に照明器具30の調光率及び色温度を目標の調光率及び目標の色温度に向けて変化させるためのフェード指示を所定の時間の間、照明コントローラ20に対して分割時間毎に行う。そして、照明コントローラ20は、フェード指示及びセンサ21の検出結果に応じて照明器具30の調光率を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の調光率に向けて変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる。
これにより、照明器具30の光特性のパラメータとして調光率及び色温度を段階的に変化させることができる。さらに、照明器具30の光特性のパラメータのうち調光率を照明器具30の周囲の環境に合わせた目標値に向けて段階的に変化させることができる。
また、点灯制御方式は、照明器具30の調光率を制御する調光制御方式と、センサ21が人の有無を検出し、検出された人の有無に応じて照明器具30の調光率を制御する人感制御方式と、センサ21が明るさを検出し、検出された明るさに応じて照明器具30の調光率を制御する明るさ制御方式と、人感制御方式及び明るさ制御方式を組み合わせた人感・明るさ制御方式とを含む。
これにより、照明器具30の光特性のパラメータを照明器具30の周囲の環境として人の有無または明るさに合わせた目標値に向けて段階的に変化させることができる。
また、変化後の点灯制御方式が、変化前の点灯制御方式と異なる場合、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示を点灯制御方式の変化時に行う。また、スケジュールコントローラ10は、照明コントローラ20に対して段階的に照明器具30の色温度を目標の色温度に向けて変化させるためのフェード指示を所定の時間の間、分割時間毎に行う。そして、照明コントローラ20は、照明器具30の調光率を目標の調光率に変化させる指示及びセンサ21の検出結果に応じて照明器具30の調光率を、点灯制御方式の変化時に目標の調光率に変化させる。また、照明コントローラ20は、フェード指示に応じて照明器具30の色温度を、所定の時間の間、分割時間毎に段階的に目標の色温度に向けて変化させる。
これにより、照明器具30の調光率を照明器具30の周囲の環境に合わせた目標の調光率にすぐに変化するため、ユーザに違和感を与えることを抑制することができる。また、時間帯が変わる前後で点灯制御方式が異なる場合、照明器具30の調光率を段階的に変化させることが難しくなることがあるため、調光率をすぐに変化させるが、色温度については段階的に変化させることができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明に係る照明システム、スケジュールコントローラ及び照明制御方法について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、所定の時間は60分であり、分割時間は1分であったが、これに限らない。例えば、所定の時間は60分より短くても長くてもよく、分割時間は1分より短くても長くてもよい。
また、上記実施の形態では、分割時間毎に行われるフェード指示のそれぞれは、例えば1分毎のように、同じ時間間隔で行われたが、これに限らない。例えば、分割時間毎に行われるフェード指示のそれぞれは、異なる時間間隔で行われてもよい。
また、上記実施の形態では、分割時間毎に行われるフェード指示のそれぞれは、例えば50K毎のように、同じ間隔ずつ離れた値を有するが、これに限らない。例えば、分割時間毎に行われるフェード指示のそれぞれは、異なる間隔ずつ離れた値を有してもよい。
なお、本発明の包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。例えば、本発明は、上記照明制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。