JP6554655B2 - 移動棚 - Google Patents

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Description

本発明は、移動棚に関するものである。
間口面に直交する方向へ移動可能な移動棚を複数備える移動棚装置が知られている。当該移動棚装置には、走行車輪の駆動力源としてモーターなどを用いる電動式や、ハンドル等の操作部材を用いる手動式がある。
移動棚に物品を出し入れするときには、隣接する移動棚の収納口側に作業用通路を確保する必要がある。作業用通路は作業スペースを兼ねる。そこで、作業中は所定の通路幅を維持し続けるように、移動棚の移動を阻止するロック装置が備えられる。
上記のロック装置は、作業用通路内に作業者が入るときや作業用通路での作業中には必ず動作しなければならない。そこで、作業用通路内に作業者が入ったことを検知するセンサを備え、当該センサの検知に応じて自動的に動作するロック装置を備える移動棚装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
実開平01−141641号公報
移動棚の動作を自動的にロックするロック装置は、センサからの信号に応じて動作するアクチュエータとロック部材とを連動させて、ロック部材が移動棚の移動を機械的に阻止する構造を有する。この場合、センサの信号によってアクチュエータが正常に動作したとしても、ロック部材が移動棚の移動を完全に阻止できる状態にならない場合がある。
また従来のロック装置は、構造が大型になる。また従来のロック装置は、移動棚の側板パネルの奥行方向の寸法を大きくなり収納スペースを圧迫する可能性がある。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであって、不要な移動を確実に阻止できる移動棚を提供することを目的とする。
本発明は、操作部材と共に回転する回転部材を備え、前記操作部材の回転操作に応じて間口面に直交する方向へ移動可能な移動棚であって、前記間口面に直交する方向に対する移動の可否を判断する判断部と、前記判断部の信号に応じて前記間口面に直交する方向への移動を阻止する固定機構と、を有し、前記固定機構は、前記判断部が前記間口面に直交する方向への移動不可を判断したときに動作するアクチュエータと、前記アクチュエータの動作に応じて前記回転部材の回転を阻止する状態へ変位する回転阻止部材と、前記アクチュエータの動作と前記回転阻止部材の動作を連動させるリンク部材と、前記回転阻止部材が前記リンク部材により前記回転部材の回転を阻止する状態へと変位する方向に前記リンク部材を付勢する付勢部材と、を有し、前記固定機構は、前記回転阻止部材の変位を検知する状態検知センサを有し、前記固定機構は、前記判断部が前記間口面に直交する方向への移動不可と判断している状態において、前記回転阻止部材が前記回転部材の回転を阻止する状態にはないことを前記状態検知センサが検知しているとき、前記回転阻止部材が前記回転部材の回転を阻止する状態へ変位させるように前記アクチュエータを作動させることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、不要な移動を確実に阻止できる。
本発明に係る移動棚装置の外観の例を示す側面図である。 上記移動棚装置が備える移動棚を間口方向から見た正面図である。 上記移動棚の側面部における内部構造の例を示す拡大図である。 上記移動棚が備える固定機構の動作前の例を示す構造図である。 上記移動棚が備える固定機構の動作後の例を示す構造図である。 上記移動棚が備える固定機構の動作前の別の例を示す構造図である。 上記移動棚が備える固定機構の動作後の別の例を示す構造図である。 上記移動棚が備える固定機構の動作前のさらに別の例を示す構造図である。 上記移動棚が備える固定機構の動作後のさらに別の例を示す構造図である。 上記固定機構を含む固定装置の機能構成の例を示す機能ブロック図である。 上記固定装置の動作の流れの例を示すフローチャートである。 上記固定装置の動作の流れの別の例を示すフローチャートである。 上記固定装置の動作の流れのさらに別の例を示すフローチャートである。
●移動棚の構成
以下、本発明に係る移動棚装置の実施形態について図を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態に係る移動棚装置100は、複数の移動棚20から構成されている。移動棚20は、例えば手動式のものであって、一方の側面に設置された操作部材21を操作することで所定の方向に移動できるように構成されている。操作部材21は、回転操作ができる部材であって、例えば、ハンドル状の部材である。操作部材21は、中央部分に回転軸を備えていて、この回転軸から放射状に延びる複数のスポーク部分と、このスポーク部分によって保持されるハンドル部分と、を有してなる。操作部材21の回転軸には、移動棚20の内部に設置されている伝達機構が連結されている。
操作部材21のハンドル部分を周方向において回転させると、移動棚20の側面パネルの内部に備わっている伝達機構が、操作部材21の回転動作に応じて動作する。操作部材21を回転させると、伝達機構の動作と共に、回転部材であるロック板30(図3参照)も回転する。伝達機構は、移動棚20の底部に設けられている走行車輪に連結していて、操作部材21の回転動作による回転力が走行車輪に伝達されるように構成されている。これによって、移動棚20は図1の紙面左右方向に移動することができる。各走行車輪は、床上に敷設されたレールの上に乗せられていて、その少なくとも一つの走行車輪に対して上記の伝達機構により回転力が伝達される。以上のとおり、移動棚装置100は、操作部材21の回転操作に応じて所定の方向へ移動できるように構成されていて、各々の移動棚20を適宜移動させることができる。各々の移動棚20同士を集合・離散状態にすることで、作業用通路を確保することができる。
図2に示すように、移動棚20は、間口方向から物品を出し入れできる棚22を複数段備えている。移動棚20に物品を収納するとき、または、移動棚20から物品を取り出そうとするとき、当該棚22の前面側に作業者が作業できるような作業用通路が必要になる。そこで、上記のように、各々の移動棚20を集合・離散状態にして、作業対象の棚22を備える移動棚20と、これに隣接する移動棚20との間に作業用通路を確保する。
操作部材21を備える方の側面パネルの内側には、移動棚20の固定機構であるロック機構11が設置されている。また、操作部材21を備える方の側面パネルの端部には、入退出検知センサ13が設置されている。また、移動棚20の上端には複数の通路内検知センサ14が設置されている。なお、後述するように通路内検知センサ14は、作業用通路内における人や物の存在を検知するセンサである。通路内検知センサ14は、図2に示すように、移動棚20の上端に設置されてもよいし、移動棚20の下段あたりの棚22の前端部に設置されてもよい。例えば、棚22の前端部に通路内検知センサ14を配置するときには、下から2段目の棚22において、棚22の長手方向に所定の間隔を空けて複数個を設置してもよい。
●ロック装置の機能ブロック
ここで、上記のロック機構11を含むロック装置10の機能構成について図10を用いて説明する。図10に示すように、ロック装置10は、複数のセンサと、ロック機構11と、制御基板12と、を有してなる。複数のセンサには、入退出検知センサ13、通路内検知センサ14、状態検知センサ15、回転検知センサ16が含まれる。
制御基板12は、状態判断部1011と、ロック命令部1012と、を有してなる。状態判断部1011は、上記の各センサから出力される信号に基づいて移動棚20の状態を判断する。状態判断部1011は、各センサからの信号に基づく判断結果に応じた命令をロック命令部1012に出力する。ロック命令部1012は、状態判断部1011からの命令に応じて、ロック機構11のアクチュエータ120に対してロック信号を出力する。ロック機構11の詳細な構造と動作については後述する。
入退出検知センサ13は、移動棚20の間に形成された作業用通路への入り口を作業者が通過したことを検知するセンサである。入退出検知センサ13による検知に基いて当該作業通路への作業者の進入と退出を判断することができる。通路内検知センサ14は、作業用通路における物体(作業者を含む)の存在有無を検出するセンサである。通路内検知センサ14による検知に基づいて、当該作業用通路を形成している移動棚20のロック状態を維持するか否かの判断をすることができる。なお、通路内検知センサ14は、人感センサであってもよいし、人と物を検知する光電センサであってもよい。状態検知センサ15は、ロック機構11が動作したときに、ロック機構11が確実にロックされた状態になっているか否かを検出するセンサである。回転検知センサ16は、移動棚20が間口方向に直交する方向へ移動しているか否かを検出するセンサである。
上記の各センサによって構成される検知部は、移動棚20を移動可能状態として良いか否か(移動の可否)を判断するために必要な情報を状態判断部1011に対して入力する。この検知部とロック機構11の連携によって、移動棚20の間口面に直交する方向への不要な移動を確実に阻止できる状態にする。
図1および図2に示すように、入退出検知センサ13は、移動棚20の間口側面の端部に配置されている。入退出検知センサ13は、たとえば光電センサであって、発投光部と受光部との組み合わせ、または投受光部と反射板との組み合わせにより構成されている。発投光部と受光部を組み合わせてなる光電センサと、投受光部と反射板を組み合わせてなる光電センサのいずれを用いても、本実施形態に係る入退出検知センサ13は成り立つ。以下、本実施形態に係る入退出検知センサ13は、投受光部と反射板を組み合わせてなる光電センサを例として用いることとする。
通常時において入退出検知センサ13は、投受光部からの光が反射板で反射されて受投光部に返える状態を継続し、この継続状態を示す信号を制御基板12の状態判断部1011に対して出力し続ける。入退出検知センサ13は対向する移動棚20同士の側面端部に設置されているから、一方側に設置されている投受光部と他方側に設置されている反射板との間を作業者が横切ると、投受光部から出て反射板で反射されて投受光部へ返る光が途切れる。光が途切れると上記の信号も途切れる。このように状態判断部1011が投受光部における受光状態の変化を検知することで、作業用通路への作業者の進入、または、作業用通路からの作業者の退出を判断することができる。
通路内検知センサ14は、たとえば焦電センサであって、移動棚20の間口面の上部に複数設置されている。通路内検知センサ14は、移動棚20の間口面側に形成されている作業用通路に作業者がいるときに、その旨を示す信号を制御基板12の状態判断部1011に対して出力する。なお、通路内検知センサ14として、上記のような光電センサを用いてもよく、作業通路内に残置されている物体を検知するものであってもよい。また、移動棚20の下の方の棚22前面に複数配置してもよい。
●ロック装置10の動作フロー
次に、ロック装置10における処理動作の流れについて図11から図13に示すフローチャートを用いて説明する。各処理ステップに対してS11、S12、S13、・・・のように符号を付す。
まず、入退出検知センサ13から上記にて説明した所定の信号が出力されているか否かを判定する(S11)。入退出検知センサ13から所定の信号が出力されていれば、当該処理をループさせる(S11のNO)。入退出検知センサ13から所定の信号が途切れたとき、作業用通路に作業者が入ったことになるので(S11のYES)、ロック処理が実行される(S12)。
ロック処理(S12)は、状態判断部1011の判断処理に基づいてロック命令部1012(図10)からロック機構11のアクチュエータ120に対してロック信号を出力する処理である。ロック処理(S12)におけるロック機構11の動作の詳細については後述する。
次に、入退出検知センサ13からの所定の信号の出力状態を再度判定する(S13)。この再判定処理(S13)において、入退出検知センサ13から所定の信号が出力されていれば、作業通路内には作業者がいることになるので、当該処理をループさせる(S13のNO)。入退出検知センサ13からの所定の信号が途切れたときは、作業用通路から作業者が出た可能性がある(S13のYES)。この場合は、作業用通路内における作業員の有無を確認する通路内確認処理が実行される(S14)。
通路内確認処理は、通路内検知センサ14から所定の信号が出力されているか否かを判定する処理である(S14)。この通路内確認処理(S14)において、通路内検知センサ14から所定の信号が出力されているならば、作業通路内には作業者がいることになるので、処理を再判定処理に戻す(S14のYES)。通路内検知センサ14から所定の信号が出力されていなければ、作業者は作業用通路から出たことになるので(S14のNO)、アンロック処理を実行する(S15)。
アンロック処理(S15)は、ロック命令部1012(図10)からロック機構11のアクチュエータ120に対してアンロック信号を出力する処理である。なお、アンロック処理(S15)の実行対象となる移動棚20は、作業者が出たことが検知された作業用通路を形成している両端の移動棚20のみである。アンロック処理(S15)によって、該当する移動棚20は移動可能状態になる。
ロック装置10が後述する状態検知センサ15を備える場合、図12に示すように、ロック命令部1012からロック信号の出力有無を判定するロック信号判定処理が実行される(S21)。ロック命令部1012からロック信号が出力されていなければ、処理はループする(S21のNO)。ロック命令部1012からロック信号が出力されていれば、状態検知センサ15からの信号を状態判断部1011において判定するロック状態判定処理が実行される(S22)。
状態検知センサ15は、ストッパー軸110の変位状態を検知するセンサであって、ストッパー軸110がロック板30の回転を阻止する位置(正常位置)にあるか否かを検知する。また、状態検知センサ15は、リンクアーム130の変位状態を検知するセンサでもある。状態検知センサ15においてリンクアーム130の状態(位置)を検知すれば、ストッパー軸110の変位状態を検知することができる。これによって、ストッパー軸110がロック板30の回転を阻止する位置(正常位置)にあるか否かを検知することができる。
ストッパー軸110がロック状態における正常位置であれば、状態検知センサ15からは信号は出力されず、異常位置であれば、その旨を示す所定の信号が出力される。したがって、ロック状態判定処理において状態検知センサ15からの所定の信号が出力されていないと判定されれば確実にロックされている状態であるから(S22のYES)、当該処理を終了する。
一方、状態検知センサ15から所定の信号が出力されているならば、確実にロックされている状態ではない(S22のNO)。この場合、ロック処理(S12)を再度行うように処理を移行する。このとき、再度のロック処理(S12)にともなって、異常状態を報知するための報知手段を動作させる処理を実行してもよい。なお、報知手段は、例えば、警告ランプの点灯や警報などである。
また、ロック装置10が後述する回転検知センサ16をさらに備える場合、図13に示すように、状態判断部1011において回転検知センサ16からの信号を判定する回転判定処理が実行される(S31)。回転検知センサ16はロック板30が回転していなければ、所定の信号を出力し続ける状態が継続するか、所定の信号を出力しない状態が継続するように構成されている。ロック板30が回転しているときは、回転検知センサ16からの所定の信号は、出力されている/出力されていない、というよぅに断続的に変化する。したがって、回転検知センサ16からの信号状態が変化していなければ、当該処理をループさせる(S31のNO)。
回転検知センサ16からの信号が断続的に変化しているならば(S31のYES)、ロック板30が回転して移動棚20が移動状態にある。そこで、通路内検知センサ14からの信号に基づいて作業用通路内に人が存在するか否かを判定する通路内判定処理(S32)を実行する。通路内判定処理(S32)において、作業用通路内に人がいないと判定されれば、当該処理は終了する(S32のNO)。
通路内判定処理(S32)において、作業用通路内に人が存在することが検知されたときは(S32のYES)、ロック処理(S12)を再度行うように処理を移行する。なお、再度のロック処理(S12)に移行するとともに、異常状態を報知するために報知手段を動作させてもよい。報知手段は、たとえば、警告ランプの点灯や警報などである。
●ロック装置の概要
次に、ロック装置10の詳細な構造について説明する。図3に示すように、ロック装置10は、ロック機構11と、制御基板12と、ロック板30と、を有してなる。
ロック機構11は、回転阻止部材であるストッパー軸110を備えている。このストッパー軸110が所定の位置へ変位することで、ロック板30の回転が阻止される状態になる。ロック機構11の動作制御は、すでに説明した制御基板12によって実行される。なお、図3は、移動棚20の一方の側面パネルを取り外した状態を示している。
図3に示すように、ロック板30は、操作部材21の回転軸と同軸となる中心軸を有する歯車状の円板であって、その外周は一定の間隔をもって凸部31と凹部32が形成されている。
ロック機構11は、制御基板12から出力されるロック信号に応じて動作する。ロック信号は、入退出検知センサ13と通路内検知センサ14との検出結果に基づいて出力される。ロック機構11がロック信号に応じて動作すると、ストッパー軸110はロック板30に向かって落下する。先端部111が凹部32の底部にまで落下した状態になると、ロック板30の回転しようとしても先端部111を含むストッパー軸110が凸部31の回転方向の側面に衝突する。これによってロック板30の回転は阻止される状態になる。ロック板30が回転しなければ伝達機構による走行車輪への駆動力の伝達はなく、移動棚20の移動は阻止される(ロックされる)。
●実施形態1
次に、ロック機構11の詳細な構造の例について説明する。図4は、ロック機構11がロック信号に応じて動作する前の状態を示している。図5は、ロック機構11がロック信号に応じて動作した後の状態を示している。ロック機構11が動作する前の状態において、ロック板30は操作部材21の操作に応じて回転できる状態にある。しかし、ロック機構11の動作後は、操作部材21を操作してもロック板30は回転できない状態になっている。図4および図5に示すようにロック装置10は、ストッパー軸110と、アクチュエータ120と、リンクアーム130と、引張バネ140と、を有してなる。
ストッパー軸110は、硬質の素材からなる棒状の部材であって、例えば金属製である。ストッパー軸110は、移動棚20の高さ方向を長手方向とする棒状の部材である。ストッパー軸110は、ガイド孔113に挿通されていて、このガイド孔113に沿って上下方向に変位できる状態で保持されている。後述するアクチュエータ120の動作に応じて、ストッパー軸110はロック板30に向かって落下する。ストッパー軸110が正常な位置に落下したときに、移動棚20は移動不能状態になる。
ストッパー軸110には、リンクアーム130が連結されている。ストッパー軸110の側面に形成されている突起部112にリンクアーム130の長孔132が嵌合することによって、ストッパー軸110とリンクアーム130は連結される。
アクチュエータ120は、前述したロック命令部1012からのロック信号が与えられるまでソレノイド121を引き下げた状態で維持する(図4を参照)。
リンクアーム130は、アクチュエータ120の動作とストッパー軸110の動作を連動させるリンク部材であって、リンクアーム軸131においてロック機構11の筐体に固定されている。リンクアーム130は、リンクアーム軸131を回転軸として両方の端部が互い違いに上下動する構造になっている。リンクアーム130の一方の端部には、ストッパー軸110と連結するための長孔132が形成されている。長孔132は、リンクアーム130の長手方向に長軸を有していて、これに嵌合されるストッパー軸110の突起部112は、長孔132の長軸方向にスライド可能になっている。
リンクアーム130の他方の端部には、アクチュエータ120のソレノイド121と連結するための孔133が形成されている。孔133には、ソレノイド121の先端部分に形成されている突起が嵌められている。孔133の直径はソレノイド121の先端部分の突起の径よりも大きく、ソレノイド121の上下動に応じてリンクアーム130の他方の端部が上下動できるように構成されている。
ロック機構11は、ソレノイド121の上下動に応じて、ストッパー軸110が上下動をするように構成されている。なお、ソレノイド121の上下動とストッパー軸110の上下動は互い違いの反対方向に動くようになっている。
引張バネ140は、一方の端部がリンクアーム130のリンクアーム軸131と長孔132との間に引っ掛けられていて、他方の端部はロック機構11の内部に形成されているバネ固定軸141に引っ掛けられている。アクチュエータ120がソレノイド121を引き下げた状態で維持しているとき(ロック命令部1012からのロック信号が与えられるまで)、引張バネ140は引き伸ばされた状態になっている(図4参照)。すなわち、リンクアーム130は、付勢部材である引張バネ140によって下方向に付勢力が加わっている。
ロック命令部1012からロック信号が与えられてアクチュエータ120が動作すると(図5参照)、ソレノイド121を引き下げ状態で維持していた永久磁石の磁力とは反対方向(逆押し方向)の磁力を一瞬だけ生じる。これによってソレノイド121を引き下げ状態で保持していた永久磁石の磁力がゼロになる。
リンクアーム130は引張バネ140によって下方向に付勢されているので、ソレノイド121を維持していた力が開放されると、リンクアーム130の長孔132側が下方に引っ張られる。また、長孔132に嵌合されているストッパー軸110の自重がリンクアーム130の端部にかかっているので、リンクアーム130はリンクアーム軸131を回転中心として回転し、ストッパー軸110の先端部111がロック板30に向かって落下する。
このとき、リンクアーム130のソレノイド121側の端部は、リンクアームストッパー134に当って止まる。以上のとおり、ロック命令部1012からのロック信号によってロック機構11は動作し、ストッパー軸110の先端部111がロック板30の凸部31に当たる位置まで落下し止まる。この状態でロック板30を回転させようとしても、先端部111が凸部31に衝突する。以上のようにストッパー軸110が変位をすることで、移動棚20の移動は阻止される。
以上の構成を備えるロック装置10によれば、複数のセンサの検出結果に応じて出力されるロック信号に基づいて、ストッパー軸110をロック板30に向かって勢い良く落下させることができる。これによって、より素早く、より確実に、ストッパー軸110をロック板30の回転を阻止する位置に移動させることができる。また、引張バネ140の付勢力とストッパー軸110の自重により、ストッパー軸110には下方向への力が加わっている。したがって、ロック板30の凸部31の上端に先端部111が乗っかったとしてもアクチュエータ120は戻らず、移動棚20が少しでも動けばすぐにストッパー軸110が所定の位置まで変位しロック状態になる。これによって作業用通路内に人が入っているとき(所定方向への移動不可のとき)には、移動棚20の移動を確実に阻止することができる。
●実施形態2
次に、ロック装置10の詳細な構造の別の例について説明する。図6は本実施形態に係るロック装置10が備えるロック機構11aがロック信号に応じて動作する前の状態を示している。図7はロック機構11aがロック信号に応じて動作した後の状態を示している。なお、上記において説明した実施形態と構成が同じものには同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図6および図7に示すように本実施形態に係るロック機構11aは、すでに説明をしたロック機構11と同様の構成として、ストッパー軸110、アクチュエータ120、リンクアーム130、引張バネ140、の他に状態検知センサ15を有してなる。
以下、すでに説明をしたロック機構11と同様の構成については、詳細な説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。状態検知センサ15は、たとえば、フォトインタラプタであって、投光部と受光部を有してなる。投光部からの光が受光部に入っているとき、状態検知センサ15は、例えばON信号を出力し続ける。投光部からの光が遮られて受光部に入らないときは、ON信号が途切れる。
図6および図7に示すように、状態検知センサ15は、ロック機構11aが動作する前においてリンクアーム130により光が遮られない位置であって、ロック機構11aが動作した後においてリンクアーム130により光が遮られる位置に設置されている。リンクアーム130が状態検知センサ15の光を遮る位置にあるとき、ストッパー軸110がロック板30の回転を阻止する状態にある。
したがって、ロック命令によってアクチュエータ120が動作した後において、状態検知センサ15からのON信号は出力されない状態が正常なロック動作後の状態である。したがって、ロック命令をアクチュエータ120に与えた後において、状態検知センサ15からのON信号を状態判断部1011が検出しなければ、ロック板30が正常にロックされている。一方、状態検知センサ15からのON信号を状態判断部1011が検出され続けているとき、ロック状態は異常であるから、再度、ロック命令をアクチュエータ120に与えて、正常なロック状態に移行させる。なお、ロック状態が異常であるときは、サイレンを鳴らしたり、警告ランプを点灯させたり、作業員への注意喚起を行ってもよい。
以上のとおり、状態検知センサ15を用いることでロック状態をより確実に把握することができる。例えば、アクチュエータ120にロック信号が与えられた後において、ロック板30が確実にロックされていない状態を検出することができる。ロック板30が確実にロックされていない状態とは、例えば、アクチュエータ120が正常に反応せずストッパー軸110が下降していないときや、リンクアーム130が何らかの原因で十分な位置にまで下がっていないときである。この場合、再度、アクチュエータ120に対してロック命令を与えることで、より確実にロックすることができる。
●実施形態3
次に、ロック装置10の詳細な構造の更なる別の例について説明する。図8は、本実施形態に係るロック装置10が備えるロック機構11bがロック信号に応じて動作する前の状態を示している。図9は、ロック機構11bがロック信号に応じて動作した後の状態を示している。なお、上記において説明した実施形態と構成が同じものについては同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図8および図9に示すようにロック機構11bは、ストッパー軸110、アクチュエータ120、リンクアーム130、引張バネ140、状態検知センサ15、の他に回転検知センサ16を有してなる。
以下、すでに説明をしたロック機構11と同様の構成については、詳細な説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。回転検知センサ16は、状態検知センサ15と同様に、例えばフォトインタラプタであって、投光部と受光部を有してなる。投光部からの光が受光部に入っているとき、回転検知センサ16はON信号を出力し続ける。回転検知センサ16が備える投光部と受光部との間をロック板30の凸部31が遮るとON信号が途切れる。
したがって、回転検知センサ16からのON信号が断続的に途切れているときは、ロック板30が回転しているから、移動棚20が移動していることになる。
ロック命令によってアクチュエータ120が動作をした後にも関わらず、回転検知センサ16からのON信号が断続的に途切れるときは、ロック状態は異常である。この場合、再度、ロック命令をアクチュエータ120に与えて、正常なロック状態に移行させる。なお、ロック状態が異常であるときは、サイレンを鳴らしたり、警告ランプを点灯させたり、作業員への注意喚起を行ってもよい。
回転検知センサ16を備えることで、作業用通路内に作業者がいるにも関わらず、移動棚20が移動するという状態を未然に防ぐことができる。
●実施形態4
以上説明をしたロック装置10の動作を手動操作によって切り替られるように構成してもよい。この場合、切り替えスイッチを移動棚20の側面や、操作部材21に設ければよい。
切り替えスイッチによってロック装置10の動作をオフ状態にしたとき、状態判断部1011は、入退出検知センサ13や通路内検知センサ14からの信号に基づいて、通路内に人や物が存在しないことを確認する。ここで、通路内に人や物が存在しないことが確認されたときには、状態判断部1011は、ロック命令部1012にアンロック命令を出力する。ロック命令部1012は、アンロック命令に応じて、ロック機構11のアクチュエータ120にアンロック信号を出力する。これによって、移動棚20はロックが解除されて移動可能状態になる。
一方、切り替えスイッチによってロック装置10に動作をオフ状態にしたときに、通路内に人や物が存在するときには、状態判断部1011はロック命令部1012にアンロック命令を出力しない。したがって、ロック装置10の動作は、オフにはならず、ロック状態を維持することができる。
●本発明の効果
以上説明したロック装置10によれば、ロック板30を確実にロックし、移動棚20の不要な移動を確実に阻止することができる。また、コンパクトな構造であるから、移動棚20の側面パネルの奥行を薄くすることができる。これによって、構造体としても移動棚の美感を損なわないだけでなく、従来品にも容易に取り付けることができる。
10 ロック装置
11 ロック機構
12 制御基板
13 入退出検知センサ
14 通路内検知センサ
15 状態検知センサ
16 回転検知センサ
20 移動棚
21 操作部材
30 ロック板
100 移動棚装置
110 ストッパー軸
120 アクチュエータ
130 リンクアーム
140 引張バネ

Claims (5)

  1. 操作部材と共に回転する回転部材を備え、前記操作部材の回転操作に応じて間口面に直交する方向へ移動可能な移動棚であって、
    前記間口面に直交する方向に対する移動の可否を判断する判断部と、
    前記判断部の信号に応じて前記間口面に直交する方向への移動を阻止する固定機構と、を有し、
    前記固定機構は、
    前記判断部が前記間口面に直交する方向への移動不可を判断したときに動作するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの動作に応じて前記回転部材の回転を阻止する状態へ変位する回転阻止部材と、
    前記アクチュエータの動作と前記回転阻止部材の動作を連動させるリンク部材と、
    前記回転阻止部材が前記リンク部材により前記回転部材の回転を阻止する状態へと変位する方向に前記リンク部材を付勢する付勢部材と、を有し、
    前記固定機構は、前記回転阻止部材の変位を検知する状態検知センサを有し、
    前記固定機構は、前記判断部が前記間口面に直交する方向への移動不可と判断している状態において、前記回転阻止部材が前記回転部材の回転を阻止する状態にはないことを前記状態検知センサが検知しているとき、前記回転阻止部材が前記回転部材の回転を阻止する状態へ変位させるように前記アクチュエータを作動させることを特徴とする移動棚。
  2. 前記回転阻止部材は、前記回転部材に嵌合するストッパー軸であり、
    前記ストッパー軸は、前記アクチュエータの動作に応じて自重による落下と前記付勢部材による付勢力によって前記状態へと変位することを特徴とする請求項1記載の移動棚。
  3. 前記状態検知センサは、前記リンク部材の状態を検知する請求項1または2記載の移動棚。
  4. 前記固定機構は、前記回転部材の回転を検知する回転検知センサを有する請求項1乃至3のいずれかに記載の移動棚。
  5. 前記判断部は、前記間口面における物体の有無を検知する物体検知センサを含み、
    前記固定機構は、前記物体検知センサが前記物体を検知し、かつ、前記回転検知センサが前記回転部材の回転を検知したとき、当該回転部材の回転を阻止するように前記アクチュエータを動作させる請求項4記載の移動棚。
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