JP6554424B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、スキャナ装置等の原稿の画像を読取る画像処理装置に関する。
従来、コンタクトガラスに載置された原稿の画像を読取る画像処理装置としての画像読取装置があった。このような画像読取装置が読取る原稿には種々の形態があり、原稿の形態に応じて読取った画像の品質の向上が求められている。特開2009−177698号公報(特許文献1)には、カールした原稿を読取る際に、カールを矯正して、原稿の位置決めを容易にする画像読取装置が記載されている。
一方近年、原稿としてのIDカードを読取って画像とし、印刷して保管する機会が増えてきている。
特開2009−177698号公報
しかしながら、読取ったIDカードの画像についても品質の向上の要望も強くなっている。特に、四隅が丸くなっているIDカードが、画像読取装置のコンタクトガラスの媒体突当部に突き当てて載置されるとき、当該媒体突当部に突き当てたIDカードの角の画像の仕上がりが悪いという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、IDカードの画像読取に際し、仕上がりのきれいな読取画像を提供することを可能とするものである。
上記課題を解決するために請求項1記載の本発明に関する画像形成装置は、ユーザの操作入力を受付ける操作部と、丸い複数の角を有するカード状の媒体を載置することが可能な載置台と、前記載置台に載置された前記媒体の画像を読取る読取部と、前記読取部で読取った前記画像について画像処理を行う画像処理部を有し、前記載置台には、前記載置台に載置された前記媒体を読取る範囲を規制する第1の方向に延びる第1の媒体規制部材と、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる第2の媒体規制部材を設け、前記媒体の所定の二辺を前記第1の媒体規制部材及び前記第2の媒体規制部材に突き当てて載置し、前記画像処理部は、前記操作部で受付けた前記操作入力に基づいて、前記媒体が有する前記複数の角のうち前記第1の媒体規制部材及び前記第2の媒体規制部材のどちらにも面さない第1の角について前記第1の角の前記画像の前記画像処理を行うとともに、前記第1の角の前記画像を用いて前記第1の媒体規制部材及び前記第2の媒体規制部材のうち少なくとも一方と面する第2の角の前記画像の前記画像処理を行うことを特徴とするものである。
請求項2記載の本発明に関する画像形成装置は、前記画像処理部が、前記第1の角を含む所定の領域の前記画像を前記第2の角の前記画像に上書きする前記画像処理を行うことを特徴とするものである。
請求項記載の本発明に関する画像形成装置は、前記読取部の読取を制御する制御部を有し、前記操作部は、前記載置台に載置される前記媒体のサイズの前記操作入力を受付け、更に、前記制御部は、前記操作部に前記操作入力された前記媒体の前記サイズに基づいて、前記読取部による読取範囲を決定し、前記読取部は前記第1の角及び前記第2の角を含んだ前記媒体の前記サイズのみ読み取ることを特徴とするものである。
請求項記載の本発明に関する画像形成装置は、前記読取部の読取を制御する制御部を有し、前記操作部は前記載置台に載置される前記媒体の種類を選択する前記操作入力を受付け、前記操作部に前記操作入力された前記媒体の種類に応じたサイズを予め記憶する記憶部を有し、更に、前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記媒体の前記サイズに基づいて、前記読取部による読取範囲を決定し、前記読取部は前記第1の角及び前記第2の角を含んだ前記媒体の前記サイズのみ読み取ることを特徴とするものである。
請求項記載の本発明に関する画像形成装置は、前記操作部は、前記載置台に載置される前記媒体のサイズの前記操作入力を受付け、更に、前記画像処理部は、前記操作部に前記操作入力された前記媒体の前記サイズに基づいて、前記読取部で読取った前記画像の切出しを行い、前記第1の角及び前記第2の角の前記画像に対する前記画像処理を行うことを特徴とするものである。
請求項記載の本発明に関する画像形成装置は、前記操作部は、前記載置台に載置される前記媒体の種類を選択する前記操作入力を受付け、更に、前記操作部に前記操作入力された前記媒体の種類に応じたサイズを予め記憶する記憶部を有し、更に、前記画像処理部は、前記記憶部に記憶した前記媒体の前記サイズに基づいて、前記読取部で読取った前記画像の切出しを行い、前記第1の角及び前記第2の角の前記画像に対する前記画像処理を行うことを特徴とするものである。
上記構成を有する本発明によれば、ユーザの操作入力を受付ける操作部と、媒体を載置する載置台と、前記載置台に載置された媒体を読取る読取部と、前記読取部で読取った画像について画像処理を行う画像処理部を有し、ユーザが画像処理を希望するときは、所望の画像処理を操作部に入力することにより、読取部で読取った画像について画像処理をするので、仕上がりのきれいな読取画像を提供することができる。特に、四隅が丸くなっているIDカードが、画像読取装置のコンタクトガラスの媒体突当部に突き当てて載置されるとき、当該媒体突当部に突き当てたIDカードの角の画像の仕上がりが、当該媒体突当部に面さないIDカードの角の画像と同等に良好にすることができる読取画像を提供することが可能になる。
第1の実施の形態に関する画像処理装置のブロック図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置の斜視図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置のコンタクトガラスと媒体の配置を示す説明図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置のオペレータパネル及びコピー種類選択画面を示す説明図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置のCopy設定の動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に関する画像処理装置の四隅補正設定画面を示す説明図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置の四隅補正を示す説明図である。 第1の実施の形態に関する四隅補正における基準となる角に作成されたマスクパターンの拡大図である。 第1の実施の形態に関する四隅補正における基準となる角以外の角に作成されたマスクパターンの拡大図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置のカードサイズ入力画面を示す説明図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置のカードサイズ記憶部の説明図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置におけるIDカードコピー動作のシーケンス図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置におけるIDカードコピー動作のシーケンス図である。 第1の実施の形態に関する画像処理部の画像加工前の読取データの説明図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置の画像処理部の画像加工処理フローである。 第1の実施の形態に関する画像処理部の画像加工後の読取データの説明図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置の印刷結果を示す説明図である。 第1の実施の形態に関する画像処理装置の斜視図である。 第1の実施の形態に関する画像読取装置のA−A断面図である。 画像読取装置の印刷結果を示す説明図である。 第2の実施の形態に関する画像処理装置のカードサイズ入力画面である。 第2の実施の形態に関する画像処理装置の定型カードサイズ記憶部の説明図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。図2は第1の実施の形態に関する画像処理装置の斜視図である。第1の実施の形態に関する画像処理装置100は、ユーザ110によるオペレータパネル125からのCopy設定に従って、媒体としてのIDカードCを読取り、印刷を行うものである。画像処理装置100は、媒体としての原稿の画像を読取るスキャナ部130と、スキャナ部130に対して開閉自在に設けられたオートドキュメントフィーダ(以後ADFという)ユニット140と、読取った画像を用紙に印刷する印刷部120と、ユーザ110の操作入力を受付ける操作部としてのオペレータパネル125を有する。ユーザ110がADFユニット140に、又はスキャナ部130の載置台としてのコンタクトガラス132に媒体としての原稿をセットした後、オペレータパネル125上のタッチパネルなどを操作して、画像処理装置100に対してコピーを指示する。すると、画像処理装置100は、ユーザ110が行ったCopy設定に従いコピーを行うものである。
スキャナ部130は印刷部120の上側に設けられる。スキャナ部130は、媒体としての原稿を載置する載置台としてのコンタクトガラス132と、コンタクトガラス132上において媒体としての原稿を読取る範囲を規制する媒体規制部としての媒体突当部133及び134と、コンタクトガラス132上に載置された媒体としての原稿を読取る読取部としてのCISセンサ(密着イメージセンサ)131(図3参照)を有する。
また、ADFユニット140は、スキャナ部130の上側に開閉可能に設けられ、複数の原稿を一枚毎に順次CISセンサ131の読取位置に送り込む。ADFユニット140は、コンタクトガラス132と対向する位置に蓋部141が配置される。蓋部141には原稿を押圧する媒体押圧部としてのスポンジ部142が配置されている。スポンジ部142の原稿側の表面には白色のシートが貼り付けられている。CISセンサ131からみて載置された原稿がスポンジ部142より狭い場合、即ち、原稿からはみ出てスポンジ部142が見える場合に、スポンジ部142が画像として映らないように構成されている。また、スポンジ部142の白色のシートは、原稿の裏面の画像を読取ってしまうこと(いわゆる裏写り)を低減するためでもある。
操作入力部としてのオペレータパネル125は、スキャナ部130の横側、即ちユーザ110からみて手前側に設けられる。ユーザ110は原稿としてのIDカードCの良好な画像を希望するときには、オペレータパネル125を操作することによりCopy設定を行い、後述するように良好な画像を得ることができる。
図1は第1の実施の形態に関する画像処理装置のブロック図である。画像処理装置100は各種の機能を有する複合機であるが、以下の説明では本発明に関連する機能のみ説明する。画像処理装置100は、オペレータパネル125と、パネル制御部210と、スキャナ部130と、ADFユニット140と、スキャナ制御部220と、画像処理部230と、印刷部120及びこれらを制御する状態管理部240で構成される。
オペレータパネル125は、後述するようにタッチパネル及び各種ボタンからなり、パネル制御部210に接続されている。オペレータパネル125はパネル制御部210の指示に従い、ユーザ110への情報を表示するとともに、ユーザ110の操作で各種設定の入力や、ジョブの起動等を行う。
特に、後述するようにユーザ110は「IDカードコピー設定」を有効とすることができる(図4参照)。その場合四隅補正を行った上で、出力用紙の片面を上下2個の領域に分割し、原稿としてのIDカードCの表面C1と裏面C2の画像を分割したそれぞれの領域に配置して印刷する(図16参照)。
また、ユーザ110が行う「四隅補正設定」では、補正方法と、補正量を指定することができる。後述するように四隅補正の補正方法には「OFF」、「三角(さんかく)白抜き」、「四角(しかく)白抜き」、「角(かど)マスク」、「角(かど)複製」を選択することができる。
パネル制御部210は状態管理部240の指示に従い、オペレータパネル125を制御し、後述するコピー種類選択画面151等のパネル表示を行う。また、ユーザ110がオペレータパネル125を操作することによって各種設定の入力やジョブの起動を行った場合、パネル制御部210はその入力等を受付け、これを状態管理部240に通知する。
記憶部215は、画像処理装置100の動作に必要な固定的なデータ及び一時的なデータを記憶する。特に、本実施の形態においては、後述するカードサイズ入力画面161(図10参照)においてユーザ110が入力したIDカードCのカードサイズを記憶する(図11参照)。
スキャナ制御部220は状態管理部240より読取開始を指示されると、ADFユニット140上に原稿がある場合、ADFユニット140に対し一枚毎に原稿を繰出すよう指示する。ADFユニット140に原稿がなくなるまで、後述するCISセンサ131によって1枚毎に原稿の読取りを行う。また、ADFユニット140上に原稿がない場合、CISセンサ131によってコンタクトガラス132上の原稿の1回目読取りを行う(図12に示すS207参照)。また、スキャナ制御部220は、コンタクトガラス132に対して1回目又は2回目の原稿を読取ると、状態管理部240に読取完了を通知する(S208、S220参照)。また、スキャナ制御部220は読取った画像データを画像処理部230に通知する(S211、S223参照)。
ここで、スキャナ制御部220はスキャナ部130がIDカードCの画像を読取る際に、ユーザ110がオペレータパネル125から入力したIDカードCのカードサイズに基づいて、スキャナ部130による読取範囲を決定し、当該カードサイズのみ読取るように制御する。
次に、状態管理部240は、パネル制御部210からユーザ110による各種設定とともに、表面C1の読取としての1回目の読取のCopy開始を通知されると(S202参照)、パネル制御部210に読取中画面の表示依頼を通知し(S203参照)、オペレータパネル125上に読取中画面を表示させる。そして状態管理部240は、ユーザ110による各種設定に基づき、画像処理部230に画像処理指定を行う(S205参照)。
画像処理指定の中には、IDカードコピー設定が有効か無効かという情報も含む。更に、画像処理指定の中には、四隅補正の補正方法、補正量の情報も含む。四隅補正の補正方法には、後述する「OFF」、「三角白抜き」、「四角白抜き」、「角マスク」、「角複製」がある。「角マスク」及び「角複製」の場合は、更に、四隅補正の基準となる角を特定する基角情報を含む。基角情報は、左上、左下、右上又は右下のいずれかである。
状態管理部240は画像処理指定をした後、スキャナ制御部220に読取開始を通知する(S206参照)。また、状態管理部240は、IDカードコピー時にスキャナ制御部220から1回目の読取完了が通知されると(S208参照)、パネル制御部210に2回目としての次原稿画面の表示依頼を通知し(S209参照)、オペレータパネル125上にIDカードCの裏面C2をセットして読取開始を促す次原稿画面を表示させる。次原稿画面ではユーザ110が原稿をセットした後、ユーザ110に対し読取開始ボタンの押下を促すことが可能である。
状態管理部240は、オペレータパネル125上で2回目の読取りの開始が指示されると、パネル制御部210から裏面C2の読取としての2回目の読取開始が通知される(S215参照)。状態管理部240に読取開始が通知されると、状態管理部240は、パネル制御部210に読取中画面の表示依頼を通知し(S216参照)、オペレータパネル125上に読取中画面を表示させる。更に状態管理部240は、スキャナ制御部220に読取開始を通知する(S218参照)。
状態管理部240は、2回目の読取完了が通知されると(S220参照)、パネル制御部210に印刷中画面の表示依頼を通知し(S221参照)、オペレータパネル125上に印刷中であることを示す印刷中画面を表示させる。更に、状態管理部240は印刷部120から印刷完了を通知されると(S228参照)、パネル制御部210に待機画面の表示依頼を通知し(S229参照)、オペレータパネル125上に、待機画面を表示させる。
画像処理部230は状態管理部240から画像処理指定を受けると(S205参照)、画像処理指定の内容に合わせて画像処理を行う。ユーザ110によりIDカードコピーが選択された場合、画像処理部230は読取った画像データに対して、画像処理としての画像加工を行う(S224参照)。更に、画像処理部230は後に図16で示すように出力用紙サイズを2分割し、2ページ分の画像データを配置した後(S225参照)、作成した印刷データを印刷部120に送信し、印刷依頼を行う(S226参照)。
また、画像処理部230は、ユーザ110により選択された四隅補正の補正方法の種類及び補正量に基づいて、画像処理としての画像データの加工を行う。四隅補正の補正方法が「OFF」の場合、画像データの加工は行わない。その他の補正方法は、後に図7において詳述するが、概略は次の通りである。
即ち、四隅補正の補正方法が「三角白抜き」の場合、画像データの四隅を補正量の大きさの2辺を持つ直角二等辺三角形で角に合わせて白抜きするように画像データの加工を行う。四隅補正の補正方法が「四角白抜き」の場合、IDカードCの画像データの4個の角それぞれを、補正量の大きさの辺を持つ正方形で角に合わせて白抜きするように画像データの加工を行う。
四隅補正の補正方法がマスク処理としての「角マスク」の場合、まず四隅補正の基準となる角の位置を特定する基角情報に従い、指定された角を基準として、基準となる角からマスクパターンを作成する。基準となる角以外の角に対して、当該マスクパターンを90度順次回転させながら、画像データと、当該マスクパターンの論理演算をANDで行うように画像データの加工を行う。
四隅補正の補正方法が複製処理としての「角複製」の場合、四隅補正の基準となる角を特定する基角情報に従い、指定された角を他3個の角に対して90度順次回転させながら上書きするように画像データの加工を行う。
更に画像処理部230はスキャナ制御部220から読取データ入力が行われると、受信した画像データに対して、設定されている加工内容に従い、画像加工を行う。
そして、印刷部120は、画像処理部230より印刷依頼を通知されると印刷を行う(S227参照)。印刷が完了すると、印刷部120は状態管理部240に印刷完了を通知する(S228参照)。
図3は第1の実施の形態に関する画像処理装置のコンタクトガラスと媒体の配置を示す説明図である。媒体としての原稿を載置する載置台としてのコンタクトガラス132はほぼ横長の長方形である。前述のようにコンタクトガラス132の直下にはCISセンサ131が第2の方向としての矢印Y方向にライン状に形成され、矢印Y方向に直交する第1の方向としての矢印X方向に水平に移動可能に設けられる。CISセンサ131は、コンタクトガラス132の左端から矢印X方向に移動すると同時にコンタクトガラス132上に載置した媒体としての原稿の画像を読取る。CISセンサ131は一回の移動で原稿の画像を読み終わると、矢印Xの逆方向へ移動し元の位置に戻る。
載置台としてのコンタクトガラス132の周囲には、コンタクトガラス132上をX方向に延びる第1の媒体規制部材としての第1の媒体突当部133と、X方向と直交する第2の方向としてのY方向に延びる第2の媒体規制部材としての第2の媒体突当部134を有する。第1の媒体突当部133と第2の媒体突当部134は、CISセンサ131によって読取ることができる読取範囲を規制する。第1の媒体突当部133と第2の媒体突当部134との交点近傍には、媒体突当マーカ135が描かれている。ユーザ110はこの媒体突当マーカ135に原稿を突き当てて載置することができる。
図3は原稿としてのIDカードCの裏面C2を上側にして、かつIDカードCの上辺C9を第2の媒体突当部134に突き当て、IDカードCの他の辺を第1の媒体突当部133に突き当てた状態を示す。そして、IDカードCの角C−2、C−3、C−4は媒体突当部133又は134に突き当てられ、即ち媒体突当部133又は134に面しており、角C−1は媒体突当部133又は134のどちらにも面さないことを示す。
ここで、スキャナ部130はIDカードCの画像を読取る際に、スキャナ制御部220の制御によって、ユーザ110がオペレータパネル125から入力したIDカードCのカードサイズに基づいて、スキャナ部130による読取範囲が決定され、当該カードサイズのみ読取るように制御される。このようにして、CISセンサ131はIDカードCの表面C1の画像のみを読取ることができる。読取画像は後に図13において説明する。
しかしながら、四隅が丸くなっているIDカードCを、媒体突当部133又は134に突き当てて載置するとき、当該媒体突当部133又は134に突き当てたIDカードCの角C−2、C−3、C−4の画像の印刷の仕上がりが、当該媒体突当部133及び134のどちらにも面さない角C−1の画像に対して影が生じる等の影響で見劣りすることがある(図13参照)。
図4は第1の実施の形態に関する画像処理装置のオペレータパネル及びコピー種類選択画面を示す説明図である。オペレータパネル125には、タッチパネル124及び各種ボタン126乃至129からなる。ユーザ110への情報の表示はタッチパネル124によって行われる。ユーザ110による各種設定の入力やジョブの起動等は、タッチパネル124への入力及びテンキー126、アップキー127−1、ダウンキー127−2、OKボタン128及びBACKキー129への入力により行うことができる。コピー種類選択画面151については、次の画像処理装置100の動作の説明において説明する。
(第1の実施の形態のCopy設定)
次に第1の実施の形態に関する画像処理装置100のCopy設定の動作について、図5(図4の一部を含む)乃至図11を用いて説明する。図5は第1の実施の形態に関する画像処理装置のCopy設定の動作を示すフローチャートである。
S101:まず、状態管理部240はパネル制御部210に対し、オペレータパネル125にコピー種類選択画面151を表示するよう指示する。パネル制御部210はオペレータパネル125にコピー種類選択画面151を表示する。
前記図4に示すタッチパネル124には、コピー種類選択画面151が表示されていることを示す。コピー種類選択画面151は、ユーザ110に対し選択を促す表示152として「コピーの種類を選択して下さい。」と表示する。そして、その下にユーザ110が通常のコピーを希望するときに押下する通常のコピーボタン153及びユーザ110がIDカードCの補正処理を希望するときに押下するIDカードコピーボタン154を表示する。ユーザ110は、指でIDカードコピーボタン154を押下することにより、又はアップキー127−1又はダウンキー127−2を使用してカーソルをIDカードコピーボタン154に合わせてOKボタン128を押下することにより選択することができる。
S102:状態管理部240はパネル制御部210に対し、ユーザ110がオペレータパネル125のIDカードコピーボタン154を押下したかどうか判定するよう指示する。ユーザ110がIDカードコピーボタン154を選択すると、IDカードコピー有効としてステップS104へ移行する。ユーザ110が通常のコピーボタン153を選択すると、IDカードコピー無効としてステップS103へ移行する。
S103:状態管理部240は各部及び印刷部120を制御して、通常のコピー動作を行う。
S104:次に状態管理部240はパネル制御部210に対し、オペレータパネル125に四隅補正設定画面155を表示するよう指示する。
図6は第1の実施の形態に関する画像処理装置の四隅補正設定画面を示す説明図である。四隅補正設定画面155は、四隅補正の補正方法の種類及び補正量並びに四隅補正の基準となる角を特定する基角情報をユーザ110に選択させる画面である。補正方法の種類は、前記のように「OFF」、「三角白抜き」、「四角白抜き」、「角マスク」、「角複製」がある。「角マスク」及び「角複製」の場合は、更に、四隅補正の基準となる角を特定する基角情報を含む。基角情報は、左上、左下、右上又は右下のいずれかである。
四隅補正設定画面155は、ユーザ110が前記IDカードコピーボタン154を選択すると、オペレータパネル125のタッチパネル124に表示される。四隅補正設定画面155には、まずユーザ110に対し選択を促す表示156として「四隅の補正を設定して下さい。」と表示する。そして、その下に四隅補正の補正方法を選択できる選択ボタンとしてOFFボタン157−1、三角白抜きボタン157−2、四角白抜きボタン157−3、角マスク157−4及び角複製157−5が表示される。
更に四隅補正設定画面155の下方には、四隅補正の基準となる角の位置を特定する基角情報の入力を促す表示158として「基礎にする角(表面から見たとき)」と表示する。左上、右上、左下、右下の各ボタンが表示される。ここでは右下ボタン159が選択されたものとする。角が右下ということは、第1の媒体突当部133と第2の媒体突当部134のどちらにも面さない角である。四隅補正の基準となる角の入力は、四隅補正の補正方法が「角マスク」及び「角複製」のときに必要となる。
そして、四隅補正設定画面155の下方には、補正量160を入力する領域を表示する。ここで補正量は、四隅補正の補正方法が「四角白抜き」の場合の正方形の一辺の長さであり、「三角白抜き」の場合の直角二等辺三角形の二等辺の長さであり、「角マスク」の場合のマスクパターンの一辺の長さであり、更に、「角複製」の場合の複製する正方形の一辺の長さである。
図7は第1の実施の形態に関する画像処理装置の四隅補正を示す説明図である。図7(a)は 四隅補正の補正方法が「四角白抜き」の場合を示す。IDカードCの表面C1の画像データの四隅としての角C3−1、C3−2、C3−3及びC3−4それぞれを、指定された補正量の大きさの辺を持つ正方形で角に合わせて白抜きするように画像データの加工を行う。これによりIDカードCの四隅の周囲に生じた影は消去することができる。
図7(b)は、四隅補正の補正方法が「三角白抜き」の場合を示す。IDカードCの表面C1の画像データの四隅としての角C4−1、C4−2、C4−3及びC4−4を指定された補正量の大きさの2等辺を持つ直角二等辺三角形で角に合わせて白抜きするように画像データの加工を行う。白抜きするところは、直角の角C5−1を頂点とする二等辺三角形であり、IDカードCの丸みの部分C6−1が含まれる。これによりIDカードCの四隅の周囲に生じた影は消去することができる。
図7(c)は四隅補正の補正方法がマスク処理としての「角マスク」及び複製処理としての「角複製」の場合を示す。四隅補正の補正方法が「角マスク」の場合、四隅補正の基準となる角の位置を特定する基角情報(ここでは右下C7−1)に従い、まず指定された角C7−1から図8に示す正方形のマスクパターンが作成される。
図8は第1の実施の形態に関する四隅補正における基準となる角に作成されたマスクパターンの拡大図である。基角情報としての右下の角C7−1において作成されたマスクパターンM10は正方形である。そのうちIDカードCの隅の丸み部分と重なる部分をオンビットM11とし、丸み部分を除いた部分をオフビットM12にする。
図9は第1の実施の形態に関する四隅補正における基準となる角以外の角に作成されたマスクパターンの拡大図である。四隅補正における基準となる角に作成されたマスクパターンM10から基準となる角以外の角(C7−2→C7−3→C7−4)に対して、正方形のマスクパターンM10を90度順次回転させながら、正方形のマスクパターンM13、M14及びM15を作成する。
その後、IDカードCの表面C1の画像データと、マスクパターンM10、M13、M14及びM15の論理演算をANDで行うように画像データの加工を行う。マスクパターンは、指定された長さを一辺とする正方形の2値画像である。マスクパターンと画像データの論理演算をANDで行った場合、マスクパターンでオンビット(例えばM11)となっている画素と論理演算を行った画像データの画素は、画像データの画素が残る。そして、マスクパターンでオフビット(例えばM12)となっている画素と論理演算を行った画像データの画素は、画素が消えることになる。これによりIDカードCの基準となる角以外の角の周囲に生じた影は消去することができる。
図7(c)に示す四隅補正の補正方法が複製処理としての「角複製」の場合、四隅補正の基準となる角を特定する基角情報(この場合もC7−1)に従い、指定された角C7−1の正方形の画像を他3個の角C7−2、C7−3及びC7−4に対して90度順次回転させながら上書きすることにより画像データの加工を行う。この場合もIDカードCの基準となる角以外の角の周囲に生じた影は消去することができる。
図5に戻り、S105:次に状態管理部240はパネル制御部210に対し、オペレータパネル125のタッチパネル124にカードサイズ入力画面161を表示するよう指示する。カードサイズ入力画面161及びカードサイズ記憶部167については、次に図10において説明する。
図10は第1の実施の形態に関する画像処理装置のカードサイズ入力画面を示す説明図である。タッチパネル124のカードサイズ入力画面161には、まずユーザ110に対し入力を促す表示162として「カードのサイズを入力して下さい。」と表示する。そして、その下にIDカードCの縦のサイズ及び横のサイズを説明するイラスト163を表示する。更に縦のサイズ表示領域164及び横のサイズ表示領域165を表示する。ユーザ110はテンキー126及びOKボタンを使用して縦のサイズ表示領域164及び横のサイズ表示領域165に各サイズを入力する。更に、カードサイズ入力画面161の下方には、コピー開始ボタン166を表示する。
図11は第1の実施の形態に関する画像処理装置のカードサイズ記憶部の説明図である。カードサイズ記憶部167は図1で示した画像処理装置100の記憶部215の一部である。記憶部215のカードサイズ記憶部167には、ステップS105により、ユーザ110がオペレータパネル125のカードサイズ入力画面161から入力したIDカードCの縦のサイズ167−1及び横のサイズ167−2が記憶される。
再度図5に戻り、S106:最後に、状態管理部240はIDカードコピーを実施する。詳細は次の図12において説明する。以上でCopy設定が完了する。
(第1の実施の形態の動作)
第1の実施の形態に関する画像処理装置100におけるIDカードコピー動作を説明する。図12は、第1の実施の形態に関する画像処理装置におけるIDカードコピー動作のシーケンス図である。
ユーザ110は、前述のようにオペレータパネル125を操作しCopy設定の動作を行う。即ち、IDカードコピーを有効とし、四隅補正の補正方法を図6に示すように、四隅補正の補正方法を「角マスク」とし、基角情報を右下、補正量を5mmに設定した後、原稿サイズをユーザ指定サイズの横86mm、縦54mmに設定する。更にその後、ユーザ110は、コンタクトガラス132上に幅86mm、高さ54mmのIDカードCをセットする。この時の原稿となっているIDカードCは、背景が一定の有色で、四隅の角が半径3mmの丸くなっているカードである。ユーザ110は、Copy開始ボタン166を押下する。
S201:状態管理部240はパネル制御部210に対し、オペレータパネル125からCopy開始ボタン166の押下を受付けるよう指示する。パネル制御部210はオペレータパネル125からCopy設定及びCopy開始ボタン166の押下を受付ける。
S202:状態管理部240はパネル制御部210に対し、Copy設定及びCopy開始を通知するよう指示する。パネル制御部210は、状態管理部240へCopy設定及びCopy開始を通知する。
S203:次に、状態管理部240はパネル制御部210に対し、読取中画面を表示するよう依頼する。
S204:パネル制御部210はオペレータパネル125上に原稿読取中であることを示す読取中画面を表示する。
S205:状態管理部240は、パネル制御部210より通知されたCopy設定に従い、画像処理部230に対し、「画像処理指定」を通知する。画像処理指定の中には、IDカードコピー設定が有効か無効かという情報及び四隅補正の補正方法、補正量の情報を含む。この例では、画像処理指定が、IDカードコピー設定が有効とし、四隅補正の補正方法が「角マスク」であり、基角情報は右下である。画像処理部230は、以降の動作をIDカード設定が有効の状態にする。また、四隅補正の補正方法が「角マスク」なので、ステップS212において、これに従った画像データの加工を行う。
S206:更に、状態管理部240はスキャナ制御部220に対し読取開始を指示する。読取開始の指示の中には、ユーザ110がオペレータパネル125からカードサイズ入力画面161により入力したIDカードCのカードサイズのデータを含む。
S207:スキャナ制御部220はADFユニット140に原稿がないと判断し、コンタクトガラス132に対して、IDカードCの表面C1の読取り、即ち第1回目の読取りを開始する。このときスキャナ制御部220は、スキャナ部130がIDカードCの画像を読取る際に、ユーザ110がオペレータパネル125からカードサイズ入力画面161により入力したIDカードCのカードサイズに基づいて、スキャナ部130による読取範囲を決定し、当該IDカードCの表面C1のカードサイズのみ読取る。
S208:状態管理部240は、スキャナ制御部220に対して状態管理部240に読取完了を通知するよう指示する。スキャナ制御部220が原稿の読取りを完了すると、スキャナ制御部220は状態管理部240に読取完了を通知する。
S209:状態管理部240はパネル制御部210に対し、オペレータパネル125上に次原稿画面の表示をするよう依頼する。
S210:パネル制御部210は、オペレータパネル125上に次原稿としてのIDカードCの裏面C2をコンタクトガラス132上にセットすることを促し、かつ、読取開始指示ができる次原稿画面を表示する。
S211:ステップS207における原稿読取りを完了すると、スキャナ制御部220は、読取データを画像処理部230に入力する。この時、画像処理部230に入力された画像データを図13に示す。
図13は第1の実施の形態に関する画像処理部の画像加工前の読取データの説明図である。図13に示す読取データは、ユーザ110がオペレータパネル125からカードサイズ入力画面161により入力したIDカードCのカードサイズに基づいて、スキャナ制御部220がスキャナ部130による読取範囲を決定し、当該IDカードCの表面C1のカードサイズのみの読取データである。IDカードCは四隅が丸くなっている。四隅のうちコンタクトガラス132の媒体突当部133及び134に突き当てていた角C7−2、角C7−3及び角C7−4に影ができ黒くなっている。IDカードCの右下の隅としての角C7−1は、コンタクトガラス132の媒体突当部133及び134のどちらにも面さないため、きれいな画像データとなっている。
S212:画像処理部230は、ステップS211において入力された読取データに対して、次に図14に示す処理フローで画像を加工する。
図14は第1の実施の形態に関する画像処理装置の画像処理部の画像加工処理フローである。前述のように、四隅補正の補正方法は「角マスク」であり、基角情報は右下である。
S301:画像処理部230はまず、四隅補正の補正量が5mmなので、画像データから原稿の右下の角C7−1から一辺が5mmの大きさに相当する正方形の矩形領域410の画像を切り出す。
S302:画像処理部230はこの切出画像に対して2値化処理を施し、マスクパターンM10を生成する。このとき作成されたマスクパターンM10は、図8に示すように黒い領域M11がオンビット、白い領域M12がオフビットである。
S303:更に、画像処理部230は、作成したマスクパターンM10を90度右に回転させて角C7−2用のマスクパターンM13を作成し、角C7−2に対して論理演算を実施する。同様に角C7−3に対しても、マスクパターンM13を90度右に回転してマスクパターンM14を作成した後、論理演算を実施する。同様に角C7−4に対しても、マスクパターンM14を90度右に回転してマスクパターンM15を作成した後、論理演算を実施する。
この結果の画像加工後の画像データは図15に示す。図15は第1の実施の形態に関する画像処理部の画像加工後の読取データの説明図である。図15に示すIDカードCの表面C1の右下の角C8−1の画像データは、図13に示す角C7−1と同じ画像データである。図15に示す角C8−2の画像データは、図13に示す角C7−2の画像データを画像加工したものであることを示す。以下同様に、図15に示す角C8−3及び角C8−4の画像データは、図13に示す角C7−3及び角C7−4の画像データを画像加工したものであることを示す。
図12に戻り、S213:更に、画像処理部230は、加工した第1回目の画像データを印刷データにおいて上下2個に分割した領域の一つの左上に画像配置を行う。印刷結果の詳細は、後に図16により説明する。
S214:ステップ210において、オペレータパネル125上の次原稿画面を見たユーザ110は、IDカードCを裏返し、再度コンタクトガラス132上にセットし、オペレータパネル125から読取開始ボタンを押下する。状態管理部240はパネル制御部210に対し、オペレータパネル125から読取開始ボタンの押下を受付けるよう指示する。するとパネル制御部210はオペレータパネル125から読取開始ボタン166の押下を受付ける。
S215:次に、状態管理部240はパネル制御部210に対し、読取開始を通知するよう指示する。パネル制御部210は、状態管理部240へ読取開始を通知する。
S216:状態管理部240はパネル制御部210に対し、読取中画面を表示するよう依頼する。
S217:パネル制御部210はオペレータパネル125上に原稿読取中であることを示す読取中画面を表示する。
S218:更に、状態管理部240はスキャナ制御部220に対し、ステップ206と同様に、読取開始を指示する。
S219:スキャナ制御部220はADFユニット140に原稿がないと判断し、コンタクトガラス132に対して、IDカードCの裏面C2の読取り、即ち第2回目の読取りを開始する。
S220:状態管理部240は、スキャナ制御部220に対して状態管理部240に読取完了を通知するよう指示する。スキャナ制御部220が原稿の読取りを完了すると、スキャナ制御部220は状態管理部240に読取完了を通知する。
S221:状態管理部240は、IDカードコピー時の2回目の原稿読取の完了通知を受けたので、パネル制御部210に対し、オペレータパネル125上に印刷中画面の表示をするよう依頼する。
S222:パネル制御部210は、オペレータパネル125上に印刷中であることを示す印刷中画面を表示する。
S223:ステップS219における原稿読取りを完了すると、スキャナ制御部220は、読取データを画像処理部230に入力する。この読取データは、ユーザ110がオペレータパネル125からカードサイズ入力画面161により入力したIDカードCのカードサイズに基づいて、スキャナ制御部220が読取範囲を決定し、当該IDカードCの裏面C2のカードサイズのみ読取った読取データである。
更に読取データは、IDカードCの裏面C2の読取データであり、ステップS211において図13に示したIDカードCの表面C1の読取データと模様が異なるだけなので説明を省略する。
S224:画像処理部230は、ステップS223において入力された読取データに対して、前記図14に示した処理フローで画像を加工する。前記ステップS212と同じであるので説明を省略する。
S225:更に、画像処理部230は、加工した第2回目の画像データを、前記第1回目の画像データを配置した印刷データにおいて、上下2個に分割した領域の他の一つの領域の左上に画像配置を行う。印刷結果の詳細は次に図16により説明する。
S226:2回分の画像配置を行ったので、状態管理部240は画像処理部230に対し、印刷部120に印刷依頼を行うよう指示する。画像処理部230は印刷部120に対し印刷依頼を行う。
S227:印刷部120は印刷を行う。
図16は第1の実施の形態に関する画像処理装置の印刷結果を示す説明図である。例えばA4版の出力用紙171の片面を上下2個の領域171−1、171−2に分割し、原稿としてのIDカードCの表面C1の印刷データC1−1は、分割した上側の領域171−1の左上に配置される。そして、裏面C2の印刷データC2−1は、下側の領域171−2の左上に配置される。
即ち、表面C1の印刷は、前記ステップS212において、画像加工された画像データ(図15参照)が、ステップS213において印刷データC1−1として配置されて行われる。そして、裏面C2の印刷は、前記ステップS224において、画像加工された画像データが、ステップS225において印刷データC2−1として配置されて行われる。
S228:印刷部120は印刷が完了すると、印刷完了を状態管理部240に通知する。
S229:状態管理部240は、パネル制御部210に待機画面の表示を依頼する。
S230:オペレータパネル125上には、次のジョブの設定や実行を行うことができる待機画面が表示される。
以上、本実施の形態に関する画像処理装置100によれば、四隅が丸くなっているIDカードCを、スキャナ部130のコンタクトガラス132の媒体突当部133又は134に突き当てて載置するとき、当該媒体突当部133又は134に突き当てたIDカードCの角C−2、C−3、C−4の画像の仕上がりが、当該媒体突当部133及び134のどちらにも面さない角C−1の画像と同等に良好にすることができる読取画像を提供することが可能になる。
なお、媒体突当部133又は134に突き当てたIDカードCの角C−2、C−3、C−4の画像について詳述する。図17は第1の実施の形態に関する画像処理装置の斜視図である。スキャナ部130と、ADFユニット140と、印刷部120と、オペレータパネル125については、第2図の説明と同じである。図17は、IDカードCをコンタクトガラス132上に媒体突当部133又は134に突き当てて載置し、CISセンサ131がIDカードCの下側にあることを示す。
図18は第1の実施の形態に関する画像読取装置のA−A断面図である。コンタクトガラス132に原稿としてのIDカードCを載置して、ADFユニット140を閉じたときのA−A断面図を示す。スポンジ部142の押圧力を原稿としてのIDカードCに一様に及ぼすために、スポンジ部142と媒体突当部134との間には所定のクリアランスWが設けられる。そのため空間Nが形成されることになる。更に、媒体突当部134と直交する媒体突当部134とスポンジ部142との間も同様に、所定のクリアランスWが設けられ、そのため空間Nが形成されることになる。
コンタクトガラス132上に載置されたIDカードCは、ユーザ110によって媒体突当部133又は134に突き当てられて配置されるが、媒体突当部133との間に隙間Pが形成されてしまうと、クリアランスWによって形成される空間NがCISセンサ131によって影として読み取られてしまうことがある。
図19は画像読取装置の印刷結果を示す説明図である。出力用紙171には、IDカードCの印刷データとは別に、水平な影Jと直交する影Kが余計な印刷データとして表れる。影Jは、IDカードCの上辺C9と媒体突当部134との間の隙間Pが影J(P)として表れ、他の空間Nが影J(N)として表れる。影Jと直交する影Kについても同様である。
しかしながら、本実施の形態によれば、オペレータパネル125によって、IDカードCのカードサイズを入力するようにしたので、スキャナ制御部220はIDカードCのカードサイズのみの画像を読取ることができる。即ち、スキャナ部130が読み取るのはIDカードCの領域のみであり、影J及びKを読取らない。具体的には、図13に示す画像データとなる。これにより、媒体突当部133又は134に突き当てたIDカードCの角C−2、C−3、C−4の画像の仕上がりが、当該媒体突当部133及び134どちらにも面さない角C−1の画像と同等に良好にすることができる読取画像を提供することが可能になる。
(第1の実施の形態の変形例1)
第1の実施の形態では、図6に示す四隅補正設定画面155において、四隅補正の基準となる角を特定する基角情報をユーザに選択させるものとした(図6では右下)。しかしながら、ユーザ110に選択を促すことなく、自動的に右下の角(本実施の形態では媒体突当部133及び134のどちらにも面さない角C−1)を四隅補正の基準となる角とすることとしてもよい。このようにすることで、ユーザの操作負担を軽減することが可能となる。
(第1の実施の形態の変形例2)
第1の実施の形態では、スキャナ制御部220はスキャナ部130がIDカードCの画像を読取る際に、ユーザ110がオペレータパネル125からカードサイズ入力画面161により入力したIDカードCのカードサイズに基づいて、当該IDカードCのカードサイズのみ読取ることを説明した。しかしながら、画像処理部230が画像の切出しを行うことにより、同等の効果を生じることができる。即ち、スキャナ制御部220は読取可能な範囲全てを読み取り、その後、画像処理部230がユーザ110の入力したIDカードCのカードサイズに基づいてIDカードCの画像を切出しするようにしてもよい。更にその後に画像処理部230が前述の四隅補正の補正方法を行うことになる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、図10に示すカードサイズ入力画面161において、IDカードCのサイズを入力したが、第2の実施の形態では、IDカードCの種類を入力するものである。このようにすれば、IDカードCのサイズを入力しなくてもよい。図20は、第2の実施の形態に関する画像処理装置のカードサイズ入力画面である。タッチパネル124のカードサイズ入力画面181には、まずユーザ110に対し入力を促す表示162として「カードのサイズを入力して下さい。」と表示する。そして、その下に運転免許証などの定型サイズボタ181及び非定型サイズボタン183を表示する。
また、図21は第2の実施の形態に関する画像処理装置の定型カードサイズ記憶部の説明図である。定型カードサイズ記憶部197は、前記図1で示す第1の実施の形態に関する画像処理装置100の記憶部215の一部である。記憶部215の定型カードサイズ記憶部197において、カードの種類欄197−1には、カードの種類として例えば「運転免許証」が記憶され、そして、「運転免許証」に対応して縦のサイズ欄197−2には「54mm」が、横のサイズ欄197−3には「86mm」が予め記憶されている。このように定型サイズのカードサイズが予め定型カードサイズ記憶部197に記憶されているので、ユーザ110が定型サイズのIDカードCのコピーを希望するときは、定型サイズボタン182を押下するだけで実際のサイズを入力する必要がない。なお、ユーザ110が非定型サイズボタン183を押下した場合は、次にパネル制御部210はオペレータパネル125に前記図10で示したカードサイズ入力画面161を表示することになる。
前記実施の形態の説明では、コピーを例に読取った画像を印刷する場合を説明したが、コピーに限定するものではなく、読取画像から電子ファイルを作成する場合にも適応可能である。また、前記実施の形態の説明では、コンタクトガラス上の原稿の読取りを例に説明したが、ADFユニットから原稿の読取りの場合にも適応可能である。
100 画像処理装置
120 印刷部
125 オペレータパネル
130 スキャナ部
131 CISセンサ
132 コンタクトガラス
133、134 媒体突当部
151 コピー種類選択画面
155 四隅補正設定画面
161 カードサイズ入力画面
C IDカード

Claims (6)

  1. ユーザの操作入力を受付ける操作部と、
    丸い複数の角を有するカード状の媒体を載置することが可能な載置台と、
    前記載置台に載置された前記媒体の画像を読取る読取部と、
    前記読取部で読取った前記画像について画像処理を行う画像処理部を有し、
    前記載置台には、前記載置台に載置された前記媒体を読取る範囲を規制する第1の方向に延びる第1の媒体規制部材と、前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる第2の媒体規制部材を設け、前記媒体の直交する二辺を前記第1の媒体規制部材及び前記第2の媒体規制部材に突き当てて載置し、
    前記画像処理部は、前記操作部で受付けた前記操作入力に基づいて、
    前記媒体が有する前記複数の角のうち前記第1の媒体規制部材及び前記第2の媒体規制部材のどちらにも面さない第1の角について前記画像の前記画像処理を行うとともに、
    前記第1の角の前記画像を用いて、前記第1の媒体規制部材及び前記第2の媒体規制部材のうち少なくとも一方と面する第2の角の前記画像の前記画像処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理部は、前記第1の角を含む所定の領域の前記画像を前記第2の角の前記画像に上書きする前記画像処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記読取部の読取を制御する制御部を有し、
    前記操作部は、前記載置台に載置される前記媒体のサイズの前記操作入力を受付け、
    更に、前記制御部は、前記操作部に前記操作入力された前記媒体の前記サイズに基づいて、前記読取部による読取範囲を決定し、前記読取部は前記第1の角及び前記第2の角を含んだ前記媒体の前記サイズのみ読み取ることを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  4. 前記読取部の読取を制御する制御部を有し、
    前記操作部は前記載置台に載置される前記媒体の種類を選択する前記操作入力を受付け、
    前記操作部に前記操作入力された前記媒体の種類に応じたサイズを予め記憶する記憶部を有し、
    更に、前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記媒体の前記サイズに基づいて、前記読取部による読取範囲を決定し、前記読取部は前記第1の角及び前記第2の角を含んだ前記媒体の前記サイズのみ読み取ることを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  5. 前記操作部は、前記載置台に載置される前記媒体のサイズの前記操作入力を受付け、
    更に、前記画像処理部は、前記操作部に前記操作入力された前記媒体の前記サイズに基づいて、前記読取部で読取った前記画像の切出しを行い、前記第1の角及び前記第2の角の前記画像に対する前記画像処理を行うことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  6. 前記操作部は、前記載置台に載置される前記媒体の種類を選択する前記操作入力を受付け、
    更に、前記操作部に前記操作入力された前記媒体の種類に応じたサイズを予め記憶する記憶部を有し、
    更に、前記画像処理部は、前記記憶部に記憶した前記媒体の前記サイズに基づいて、前記読取部で読取った前記画像の切出しを行い、前記第1の角及び前記第2の角の前記画像に対する前記画像処理を行うことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
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