JP6553338B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Description
(A)カチオン界面活性剤 0.5〜3質量%
(B)炭素数12以上22以下の直鎖アルコール 1.5〜15質量%
(C)一般式(I)で示されるポリオキシプロピレンアルキルエーテル
RO−(PO)n−H (I)
(一般式(I)中、Rは炭素数3〜8のアルキル基、POはプロピレンオキシ基、nはPOの平均付加モル数を示し、n=2.5〜15であり、オクタノール−水分配係数(logP値)が1以上4以下である。)
(D)水
を含有し、
成分(A)と成分(B)の合計の重量に対する成分(C)の重量比((C)/{(A)+(B)})が、0.003以上0.8以下であり、
成分(A)〜(D)の混合物が25℃においてラメラ構造を形成する毛髪化粧料を提供する。
ラメラ構造は、偏光顕微鏡による観察、小角X線散乱、または微分干渉顕微鏡を用いて観察することができる。
アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば下記一般式(1)で表されるものが挙げられる。
R1−N+(CH3)3X− (1)
〔式中、R1は炭素数12〜22のアルキル基を示し、X−は塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオンを示す。〕
具体的には、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば下記一般式(2)で表されるものが挙げられる。
R2−O−R3−N+(CH3)3X− (2)
〔式中、R2は炭素数12〜22のアルキル基を示し、R3はヒドロキシ基が置換していてもよいエチレン基又はプロピレン基を示し、X−は上記と同じである。〕
具体的には、ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアロキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアロキシヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
ジアルキルジメチルアンモニウム塩としては、例えば下記一般式(3)で表されるものが挙げられる。
(R4)2N+(CH3)2X− (3)
〔式中、R4はそれぞれ独立して炭素数12〜22のアルキル基又はベンジル基を示し、X−は上記と同じである。〕
具体的には、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
アルキルジメチルアミンは、酸と反応して4級アンモニウム塩となり、界面活性剤となる。従って、ここでは、アルキルジメチルアミン及びその塩をカチオン界面活性剤と定義する。また、その含有量は、アルキルジメチルアミンの質量で換算する。アルキルジメチルアミン及びその塩としては、例えば下記一般式(4)で表されるもの及びその塩が挙げられる。
R5−N(CH3)2 (4)
〔式中、R5は炭素数12〜22のアルキル基を示す。〕
具体的なアルキルジメチルアミン及びその塩としては、N,N−ジメチルベヘニルアミン、N,N−ジメチルステアリルアミン及びそれらの有機酸塩が挙げられ、N,N−ジメチルベヘニルアミンの乳酸塩、N,N−ジメチルステアリルアミンのグリコール酸塩などが好ましい。
アルコキシジメチルアミンは、酸と反応して4級アンモニウム塩となり、界面活性剤となる。従って、ここでは、アルキルジメチルアミン及びその塩をカチオン界面活性剤と定義する。また、その含有量は、アルコキシジメチルアミンの質量で換算する。アルコキシジメチルアミン及びその塩としては、例えば下記一般式(5)で表されるもの及びその塩が挙げられる。
R6−O−R7−N(CH3)2 (5)
〔式中、R6は炭素素数12〜22のアルキル基を示し、R7はエチレン基又はプロピレン基を示す。〕
具体的なアルコキシジメチルアミン及びその塩としては、N,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミン及びそれらの有機酸塩が挙げられ、N,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミンの乳酸塩、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミンのグリコール酸塩が好ましい。
アルキルアミドジメチルアミンは、酸と反応して4級アンモニウム塩となり、界面活性剤となる。従って、ここでは、アルキルジメチルアミン及びその塩をカチオン界面活性剤と定義する。また、その含有量は、アルキルアミドジメチルアミンの質量で換算する。アルキルアミドジメチルアミン及びその塩としては、例えば下記一般式(6)で表されるもの及びその塩が挙げられる。
R8−C(=O)NH−R9−N(CH3)2 (6)
〔式中、R8は炭素数11〜21のアルキル基を示し、R9はエチレン基又はプロピレン基を示す。〕
具体的なアルキルアミドジメチルアミン及びその塩としては、N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ドコサナミド、N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ステアラミド及びそれらの有機酸塩が挙げられ、N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ドコサナミドの乳酸塩、N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]ステアラミドのグリコール酸塩が好ましい。
RO−(PO)n−H (I)
(一般式(I)中、Rは炭素数3〜8のアルキル基、POはプロピレンオキシ基、nはPOの平均付加モル数を示し、n=2.5〜15である。)
粘度計としては、例えば、レオメーター(Anton Paar社、Physica MCR301)を使用することができる。
一般に、リンス等の毛髪化粧料は、カチオン界面活性剤と高級アルコールとを構成成分とする二分子膜を形成し、これが毛髪化粧料全体にラメラ構造を形成することにより、増粘していると考えられている。しかしながら、このような従来の毛髪化粧料は、水による希釈によりかかる二分子膜が膨張して破壊され、低粘化しやすいものであった。
これに対し、本発明の毛髪化粧料は、特定の比率で、成分(A)、(B)に、成分(C)を組み合わせることで、成分(C)中のプロピレンオキシ基が親水性と疎水性の両方の性質を兼ねることで、成分(A)、(B)により形成された二分子膜の構造及び二分子膜が層状に重なったラメラ構造を補強すると考えられる。これにより、ラメラ構造が水により膨潤しても構造が維持されるため、毛髪化粧料の使用時に水により希釈されても、毛髪化粧料の粘度の低下が抑制され、弾性(法線応力)が得られると考えられる。このように、本発明の毛髪化粧料は、毛髪化粧料自体の粘度を高くするものではなく、水による希釈に対して、希釈前の粘度を保持しようとするものである。したがって、毛髪全体に「伸ばしやすい」といった効果に加えて、特定の成分(C)を含有することで、厚み感、栄養感が得られる結果「コク感」を付与できる。
毛髪化粧料に同重量の水を加えて2重量倍に希釈し、2倍希釈液を調製する。得られた2倍希釈液を用いて、レオメーター(Anton Paar社、Physica MCR301)により、せん断速度(1000s−1)に対する、正の法線応力の発現を確認することができる。
本発明による毛髪化粧料の製造方法は、次の成分(A)〜(C);
(A)カチオン界面活性剤
(B)炭素数12以上22以下の直鎖アルコール
(C)下記一般式(I)で示されるポリオキシプロピレンアルキルエーテル
RO−(PO)n−H (I)
(一般式(I)中、Rは炭素数3〜8のアルキル基、POはプロピレンオキシ基、nはPOの平均付加モル数を示し、n=2.5〜15であり、オクタノール−水分配係数(logP値)が1以上4以下である。)を含有する油相を用い、
水相に、上記油相を均一混合し、乳化物を得る工程と、
当該乳化物を室温まで冷却する工程と、を含み、
上記乳化物を得る工程は、上記乳化物の相転移温度未満かつ上記油相の融点以上で加熱しながら均一混合するものである。
本発明は、さらに以下の組成物、製造方法、或いは用途を開示する。
次の成分(A)〜(D);
(A)カチオン界面活性剤 0.5〜3質量%
(B)炭素数12以上22以下の直鎖アルコール 1.5〜15質量%
(C)一般式(I)で示されるポリオキシプロピレンアルキルエーテル
RO−(PO)n−H (I)
(一般式(I)中、Rは炭素数3〜8のアルキル基、POはプロピレンオキシ基、nはPOの平均付加モル数を示し、n=2.5〜15であり、オクタノール−水分配係数(logP値)が1以上4以下である。)
(D)水
を含有し、
成分(A)と成分(B)の合計の重量に対する成分(C)の重量比((C)/{(A)+(B)})が、0.003以上0.8以下であり、
成分(A)〜(D)の混合物が25℃においてラメラ構造を形成する毛髪化粧料。
(E)ポリプロピレングリコールを、当該毛髪化粧料全体に対し、0.01〜5質量%を含有することが好ましく、0.05質量%以上3質量%以下の範囲がより好ましく、0.05質量%以上2質量%以下の範囲がさらに好ましく、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、一方、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい、<1>に記載の毛髪化粧料。
<3>
成分(A)の重量に対する成分(B)の重量比((B)/(A))が、3以上5以下であり、3.5以上が好ましく、一方、4以下が好ましい、<1>または<2>に記載の毛髪化粧料。
<4>
成分(A)が、好ましくは、(i)アルキルトリメチルアンモニウム塩、(ii)アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩、(iii)ジアルキルジメチルアンモニウム塩、(iv)アルキルジメチルアミン及びその塩、(v)アルコキシジメチルアミン及びその塩、(vi)アルキルアミドジメチルアミン及びその塩の中から選ばれる少なくとも一つであり、より好ましくは、(v)アルコキシジメチルアミン及びその塩、又は(vi)アルキルアミドジメチルアミン及びその塩であり、さらに好ましくは、(v)アルコキシジメチルアミン及びその塩であり、ことさら好ましくは、N,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミン(ステアロキシプロピルジメチルアミン)又はこれらの混合物である、<1>乃至<3>いずれかに記載の毛髪化粧料。
<5>
成分(A)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、1質量%以上が好ましく、一方、2質量%以下が好ましく、1.5質量%以下がより好ましく、また、1質量%以上2質量%以下が好ましく、1質量%以上1.5質量%以下の範囲がより好ましい、<1>乃至<4>いずれかに記載の毛髪化粧料。
<6>
成分(B)は、好ましくは炭素数16以上22以下、より好ましくは炭素数18の直鎖アルコールであり、さらに好ましくは、セチルアルコール(炭素数16)、ステアリルアルコール(炭素数18)、アラキルアルコール(炭素数20)、ベヘニルアルコール(炭素数22)等が挙げられ、ステアリルアルコールの中から選ばれる少なくとも一つである、<1>乃至<5>いずれかに記載の毛髪化粧料。
<7>
成分(B)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、2質量%以上が好ましく、一方、4質量%以上がより好ましく、10質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましく、また、2質量%以上10質量%以下が好ましく、4質量%以上6質量%以下の範囲がより好ましい、<1>乃至<6>いずれかに記載の毛髪化粧料。
<8>
成分(C)のオクタノール−水分配係数(logP値)は、1.3以上4以下が好ましく、2以上4以下がより好ましく、3以上4以下がさらに好ましい、<1>乃至<7>いずれかに記載の毛髪化粧料。
<9>
成分(C)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、0.01質量%以上が好ましく、0.03質量%以上がより好ましく、一方、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、また、0.01質量%以上10質量%以下が好ましく、0.03質量%以上5質量%以下の範囲がより好ましい、<1>乃至<8>いずれかに記載の毛髪化粧料。
<10>
成分(A)と成分(B)の合計の重量に対する成分(C)の重量比((C)/{(A)+(B)})は、0.006以上が好ましく、一方、0.05以下が好ましく、0.02以下がより好ましい、<1>乃至<9>いずれかに記載の毛髪化粧料。
<11>
成分(D)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、一方、98質量%未満が好ましく、95質量%以下がより好ましい、<1>乃至<10>いずれかに記載の毛髪化粧料。
<12>
毛髪化粧料を水で20重量倍に希釈した際の25℃でのpHが、1〜5.5であることが好ましく、2〜6がより好ましく、コク感を付与する観点から、2.5〜5がさらに好ましい、<1>乃至<11>いずれかに記載の毛髪化粧料。
<13>
毛髪化粧料を水で2重量倍に希釈した際の30℃におけるせん断速度(500s−1)の時の粘度が、好ましくは、0.050〜0.270(Pa・s)である、<1>乃至<12>いずれかに記載の毛髪化粧料。
<14>
<1>乃至<13>いずれかに記載の毛髪化粧料を濡れた毛髪に塗布する毛髪化粧料の使用方法。
<15>
次の成分(A)〜(C);
(A)カチオン界面活性剤
(B)炭素数12以上22以下の直鎖アルコール
(C)下記一般式(I)で示されるポリオキシプロピレンアルキルエーテル
RO−(PO)n−H (I)
(一般式(I)中、Rは炭素数3〜8のアルキル基、POはプロピレンオキシ基、nはPOの平均付加モル数を示し、n=2.5〜15であり、オクタノール−水分配係数(logP値)が1以上4以下である。)を含有する油相を用い、
水相に、前記油相を均一混合し、乳化物を得る工程と、
当該乳化物を室温まで冷却する工程と、を含み、
前記乳化物を得る工程は、前記乳化物の相転移温度未満かつ前記油相の融点以上で加熱しながら均一混合する、毛髪化粧料の製造方法。
表1に示す組成の毛髪化粧料を、以下の手順により製造した。
(1)55℃に加熱した成分(D)に有機酸を添加した。(水相)
(2)成分(A)、(B)、(C)(場合により、成分(E))を80℃で混合溶解した。(油相)
(3)水相をプロペラ攪拌(500ml程度の製造で約200r/min)しながら、水相に油相を添加し、約20分間加熱混合して、乳化した(乳化温度は表1に示した)。
(4)30℃まで冷却し、毛髪化粧料を得た。
得られた乳化物および油相について示差走査熱量計(SEIKO社製 SSC5200シリーズ、DSC120、昇温スピード 2℃/min)で測定した。
結果を、表1に示す。
logP値、KOWWIN(tm):Estimates the log octanol−water partition coefficient, log KOW, of chemicals using an atom/fragment contribution method.(Perspectives in Drug Discovery and Design, 19: 67-84, 2000)により、フラグメントアプローチで計算された数値を用いた。
毛髪化粧料を、偏光顕微鏡を用いて、25℃におけるラメラ構造の有無を観察した。結果を、表1に示す。
(官能評価)
日本人女性の毛髪20g(約15〜20cm)を束ね、標準シャンプーで洗浄した。この毛束に、得られた毛髪化粧料2gを均一に塗布し、評価を行った。「塗布時に厚みがあってコクのある感じ」、「塗布時の伸ばしやすさ」の各評価項目について以下の基準で評価し、専門パネラー3人の合計点を評点とした。
・標準シャンプーの処方(pH7.0)
25%ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩 62.0%
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.3%
エデト酸二ナトリウム 0.15%
安息香酸ナトリウム 0.5%
塩化ナトリウム 0.8%
75%リン酸 適量
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
・評価基準
5:良い
4:やや良い
3:どちらでもない
2:やや悪い
1:悪い
・粘度
毛髪化粧料に同重量の水を加えて2重量倍に希釈し、100rpmで10分間撹拌して、2倍希釈液を調製した。得られた2倍希釈液について、レオメーター(Anton Paar社、Physica MCR301)を用いて、30℃におけるせん断速度(500s−1)に対する粘度を測定した(Pa・s)。治具は直径50mm、サンドブラスト処理したコーンプレート(Anton Paar社 CP50−1/S)を用い、せん断速度0.001s−1〜1000s−1の範囲で測定し、500s−1時の粘度を読み取った。
上記のようにして得られた2倍希釈液について、コクが強く感じられた実施例2,3,10についてレオメーター(Anton Paar社、Physica MCR301)を用いて、30℃におけるせん断速度0.001s−1〜1000s−1の範囲で法線応力を測定し、せん断速度(1000s−1)に対する、法線応力が正の値を取るか、そうでないかを確認した。正の値を取る場合は○、そうでない場合は×とした。なお、治具は直径50mm、サンドブラスト処理したコーンプレート(Anton Paar社 CP50−1/S)を用た。
表1に示す組成の毛髪化粧料を、上記のように調製し評価した。結果を、表1に示す。
また、法線応力を測定した結果を表2に示す。
ステアロキシプロピルジメチルアミン(ファーミン DME−80、花王株式会社)
ステアリルアルコール(カルコール8098、花王株式会社)
ポリオキシプロピレン(3)オクチルエーテル(logP=3.24)(ソフケア GP−1、花王株式会社)なお、括弧内の数値は、PO基の平均付加モル数を示す(以下、同)。
ポリオキシプロピレン(7)プロピルエーテル(logP=1.35)(合成品)
ポリオキシプロピレン(10)ブチルエーテル(logP=2.27)(合成品)
ポリオキシプロピレン(6)オクチルエーテル(logP=3.66)(合成品)
ポリオキシプロピレン(10)ラウリルエーテル(logP=6.20)(合成品)
ポリオキシプロピレン(3)プロピルエーテル(logP=0.78)(合成品)
ポリプロピレングリコール(PPG−7)(アデカ カーポール DL−30、株式会社ADEKA
DL−乳酸(ムサシノ乳酸90、武蔵野化学株式会社)
Claims (3)
- 次の成分(A)〜(E);
(A)カチオン界面活性剤 0.5〜3質量%
(B)炭素数12以上22以下の直鎖アルコール 1.5〜15質量%
(C)一般式(I)で示されるポリオキシプロピレンアルキルエーテル
RO−(PO)n−H (I)
(一般式(I)中、Rは炭素数3〜8のアルキル基、POはプロピレンオキシ基、nはPOの平均付加モル数を示し、n=2.5〜15であり、オクタノール−水分配係数(logP値)が1以上4以下である。)
(D)水
(E)ポリプロピレングリコール 0.01〜5質量%
を含有し(ただし、芳香族アルコールおよび以下の一般式(a)で表される両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサンを含まない。
(R2R3 2)SiO−(R3 2SiO)x−(R3R4SiO)y−Si(R2R3 2) (a)
式(a)中、R2は炭素数12〜30の直鎖または分岐のアルキル基、R3は置換または非置換の炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R4は3−アミノプロピル基、またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基をそれぞれ示し、xは1〜2000、yは1〜100の整数である。)、
成分(A)と成分(B)の合計の重量に対する成分(C)の重量比((C)/{(A)+(B)})が、0.003以上0.8以下であり、乳化型の毛髪化粧料であって、
前記乳化型の前記毛髪化粧料が25℃においてラメラ構造を備える、毛髪化粧料。 - 成分(A)の重量に対する成分(B)の重量比((B)/(A))が、3以上5以下である請求項1に記載の毛髪化粧料。
- 次の成分(A)〜(C)、(E);
(A)カチオン界面活性剤
(B)炭素数12以上22以下の直鎖アルコール
(C)下記一般式(I)で示されるポリオキシプロピレンアルキルエーテル
RO−(PO)n−H (I)
(一般式(I)中、Rは炭素数3〜8のアルキル基、POはプロピレンオキシ基、nはPOの平均付加モル数を示し、n=2.5〜15であり、オクタノール−水分配係数(logP値)が1以上4以下である。)
(E)ポリプロピレングリコール 0.01〜5質量%
を含有する油相を用い、
水相に、前記油相を均一混合し、乳化物を得る工程と、
当該乳化物を室温まで冷却する工程と、を含み、
前記乳化物を得る工程は、前記乳化物の相転移温度未満かつ前記油相の融点以上で加熱しながら均一混合し、
成分(A)と成分(B)の合計の重量に対する成分(C)の重量比((C)/{(A)+(B)})が、0.003以上0.8以下である、
(ただし、前記乳化物が、芳香族アルコールおよび以下の一般式(a)で表される両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサンを含まない。
(R2R3 2)SiO−(R3 2SiO)x−(R3R4SiO)y−Si(R2R3 2) (a)
式(a)中、R2は炭素数12〜30の直鎖または分岐のアルキル基、R3は置換または非置換の炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R4は3−アミノプロピル基、またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基をそれぞれ示し、xは1〜2000、yは1〜100の整数である。)、毛髪化粧料の製造方法。
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