JP6547723B2 - リチウム空気電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、リチウム空気電池を備えるリチウム空気電池システムに関する。
近年、パーソナルコンピュータ、携帯電話等のポータブル機器の開発に伴い、その電源としての電池の需要は大幅に拡大している。そして、より大容量の電池の実現を目指し、正極活物質として空気中の酸素を用いるリチウム空気電池の研究が進められている。リチウム空気電池は、エネルギー密度が高い。
リチウム空気電池は、正極活物質を充填する必要がないため、非常に大きな放電容量を示すことが報告されている。
リチウム空気電池は、例えば、導電性材料、触媒、及び結着材を含有する正極層と、正極層の集電を行う正極集電体と、金属又は合金からなる負極層と、負極層の集電を行う負極集電体と、正極層及び負極層の間に介在する電解質とを有する。そして、リチウム空気電池は、以下のような充放電反応が進むと考えられている。
[放電時]
負極 : Li → Li+ + e-
正極 : 2Li+ + O2 + 2e- → Li22
[充電時]
負極 : Li+ + e- → Li
正極 : Li22 → 2Li+ + O2 + 2e-
従来、電池の電解質として、有機溶媒に支持電解質塩を溶解させた電解液が使用されている。有機溶媒を媒体とした電解液は高いイオン伝導率を示す。
しかしながら、電解液を用いたリチウム空気電池は、有機溶媒の燃焼を防止するために短絡時の温度上昇を抑える安全装置の取り付けや短絡防止のための構造・材料面での改善が必要となる。また、有機溶媒は揮発性であるため、空気を電池内に取り込む構造を有し、かつ空気中の酸素を正極内に取り込むことによって動作するリチウム空気電池においては、長期作動での安定性に課題があると考えられる。すなわち、リチウム空気電池の長期作動では、正極から電解液が揮発するおそれがある。電解液が揮発してしまうことにより、リチウム空気電池は電池抵抗が増大し、電池性能が著しく低下することが予想される。
一方、電解液を固体電解質に変更した全固体空気電池は、電池内に有機溶媒を用いない。また、固体電解質は、昇温によってイオン伝導度が向上する。よって、昇温防止のための安全装置の簡素化が図れ、製造コストや生産性に優れる。また、全固体空気電池は、正極から有機溶媒が揮発するおそれもない。したがって、有機溶媒が揮発することによる電池性能低下を防止できる。
特許文献1は、負極と、酸素還元のための触媒及び第1固体電解質層を含む正極と、負極と正極の間に配置された第2固体電解質層とを備えるリチウム空気電池を開示する。特許文献1では、更に第1固体電解質層と第2固体電解質層とが物理的に分離せず連続していることも開示している。しかしながら、空気極表面に有機電解液、水溶液電解液を必要とするため、その揮発による性能の低下を防止することはできなかった。
これらの電解液に揮発の問題に対して、その水溶液や電解質を不要とした構成の電池も検討されている。
特開2011−96586号公報
しかしながら、従来のリチウム空気電池では、放電後の充電時に過電圧が発生することが知られている。過電圧が発生すると、電池容量が低下し、リチウム空気電池の性能低下を招く。このため、リチウム空気電池で安定的に充放電を行うことが困難であった。
本発明は上記点に鑑み、安定的な充放電が可能となるリチウム空気電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極材料を有する負極(21)と、酸素を正極活物質とし、かつ、酸素を還元する触媒(20b)を備える正極材料を有する正極(20)と、該負極及び該正極の間に介在する固体電解質を含む固体電解質層(22)と、を有するリチウム空気電池(2)と、酸素を含むとともに少なくとも正極に接するガスの湿度を調整する湿度制御部(5、7)と、を備え、湿度制御部は、少なくともリチウム空気電池の動作時に、リチウム空気電池の温度に基づいてガスの湿度を調整し、ガスに含まれる気相の水の存在下で、正極の表面にリチウム化合物からなるリチウムイオン伝導層(24)が形成され、湿度制御部は、リチウム空気電池の温度におけるリチウム化合物の飽和水溶液の飽和蒸気圧に基づいて、ガスの湿度を制御することを特徴としている。
これによれば、リチウム空気電池の動作時において、リチウム空気電池の温度に基づいてガスの湿度を制御することで、リチウム電池温度の変化に対応して、放電による反応生成物の表面に形成されるリチウムイオン伝導層を適切に維持することができる。これにより、リチウム空気電池の動作温度範囲内で、安定的にリチウム空気電池の充放電を行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態のリチウム空気電池システムの構成を示す図である。 リチウム空気電池の構成を模式的に示す構成図である。 正極での反応生成物を示す概念図である。 水酸化リチウムの溶解度を示す図である。 水と水酸化リチウム飽和水溶液の飽和蒸気圧を示す図である。 電池温度60℃でのリチウム空気電池の充放電特性を示す図である。 電池温度70℃でのリチウム空気電池の充放電特性を示す図である。 電池温度80℃でのリチウム空気電池の充放電特性を示す図である。 相対湿度66%および100%でのリチウム空気電池の充放電特性を示す図である。 リチウム空気電池システムの湿度制御を示すフローチャートである。 第2実施形態のリチウム空気電池システムの構成を示す図である。 第3実施形態のリチウム空気電池システムの構成を示す図である。 第4実施形態の塩化リチウム飽和水溶液の飽和蒸気圧を示す図である。 第4実施形態の臭化リチウム水溶液の飽和蒸気圧を示す図である。 第4実施形態のヨウ化リチウム飽和水溶液の飽和蒸気圧を示す図である。 第4実施形態の電池温度70℃でのリチウム空気電池の充放電特性を示す図である。 第4実施形態の電池温度30℃でのリチウム空気電池の充放電特性を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態に係るリチウム空気電池システムを具体的に説明する。図1に示すように、本実施形態のリチウム空気電池システム1は、リチウム空気電池2、ガス供給装置4、ガス排出装置5、湿度調整装置6、制御装置7等を備えている。図示を省略しているが、空気電池2の電極に接続される導線や電極端子等のリチウム空気電池システム1の構成に必要な部材も設けられている。
図2に示すように、リチウム空気電池2(以下、「空気電池2」という)は、正極20、負極21、固体電解質層22を備えている。正極20は空気極とも称する。
空気電池2は、一次電池であっても二次電池であってもよい。好ましくは充放電可能な二次電池である。
本実施形態の空気電池2は、正極20、負極21、固体電解質層22が積層した積層体として構成されている。なお、空気電池2は、積層体でなくともよい。
空気電池2の外形は、正極20に酸素を含むガスを接触させることができる形状であれば特に限定されない。正極20にガスを接触させることができる形状(構成)としては、ガス取り込み口を有する形状を例示できる。外形としては、例えば円筒型、角型、ボタン型、コイン型、又は扁平型等、所望の形状をとることができる。
正極20は、固体電解質20a、触媒20bを含む正極材料を有する。正極材料は、固体電解質20aを母材とし、内部に気体(すなわち、酸素を含むガス)を導入可能な孔を備えている。固体電解質20aの表面(すなわち、孔の内面)には、触媒20bが配される。
固体電解質20aは、固体電解質層22に用いることができる固体電解質から選択することができる。固体電解質20aは、固体電解質層22に選択される固体電解質と同じ無機固体電解質を用いることが好ましい。固体電解質20aが上記した固体電解質層22を構成する固体電解質と同じ電解質よりなることで、固体電解質層22と正極20を構成する正極材料とが同一の固体電解質で結合可能となり、製造が容易で、界面抵抗が低い空気電池を得ることができる。
触媒20bは、正極20において正極活物質である酸素の反応(すなわち、還元反応)を促進する。正極活物質の酸素は、空気電池2(特に正極20)の周囲に存在する酸素(雰囲気に含まれる酸素)が用いられる。
触媒20bには、銀、パラジウム、金、白金、アルミニウム、ニッケル、チタン、イリジウム酸化物、ルテニウム酸化物、マンガン酸化物、コバルト酸化物、酸化ニッケル、酸化鉄、酸化銅、及び金属フタロシアニン類からなる群から選択される1種又は2種以上を例示できる。本実施形態では、触媒20bとして白金を用いている。
正極材料には、必要に応じて導電材が含まれる。導電材は、導電性を有するものであれば特に限定されない。導電材は、空気電池2内の雰囲気下で必要な安定性を有することが必要である。また、正極20、または負極21と一体化する際に用いる導電材としては焼成に適した材料であることが好ましい。例えば、耐酸化性の高い金属又は合金を用いることが好ましい。耐酸化性の高い金属又は合金とは、金属であれば、銀、パラジウム、金、白金、アルミニウム、ニッケル、チタン等であることが好ましい。合金であれば、銀、パラジウム、金、白金、銅、アルミニウム、ニッケルから選ばれる2種以上の金属からなる合金であることが好ましい。また、これらの酸化物であってもよい。
正極20は、上述した正極材料に加え、図示しない正極集電体を有している。正極集電体は、電気伝導性をもつものであればよい。正極20は、正極材料に酸素を含有するガスを導入するための手段が必要であることから、正極集電体は、酸素が透過可能に形成されていることが好ましい。例えば、正極集電体は、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、銅等の金属から構成される多孔質材料、網、パンチングメタルであることが好ましい。また、多孔質材料等を用いる場合にはその孔に、導電材、触媒などを充填した形態を採用することが好ましい。
負極21は、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質を含む負極材料を有する。負極材料は、負極活物質以外に、固体電解質、導電材、を含むことができる。負極集電体としては、例えば、銅、ニッケル等を網、パンチドメタル、フォームメタル、板状、箔状などの形態とすることができる。負極集電体は、電池筐体を兼用することもできる。
負極活物質は、金属リチウム、リチウム合金、リチウムの吸蔵と放出が可能な金属材料、リチウムの吸蔵と放出が可能な合金材料、及びリチウムの吸蔵と放出が可能な化合物からなる群から選択される1種又は2種以上の材料である。合金材料は、金属のみからなる合金はもちろん、金属と半金属との合金をも含む概念として用いている。合金材料の組織には固溶体、共晶(すなわち、共融混合物)、金属間化合物あるいはそれらのうち2種以上が共存するものがある。後述するように、正極部、固体電解質部、及び負極部を一体焼成により形成するため、負極活物質は焼成に適した材料が好ましい。また、Li金属を用いる際には、Li金属溶解析出部を形成した負極中に挿入、または電気化学的に析出させることにより導入することができる。
金属材料及び合金材料を構成できる金属元素及び半金属元素としては、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)、ケイ素(Si)、亜鉛(Zn)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、カドミウム(Cd)、マグネシウム(Mg)、ホウ素(B)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、銀(Ag)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)、ハフニウム(Hf)が例示できる。これらの合金材料あるいは化合物としては、化学式MafMbgLih、あるいは化学式MasMctMduで表されるものが挙げられる。これら化学式において、Maはリチウムと合金を形成可能な金属元素及び半金属元素のうちの少なくとも1種を表し、Mbはリチウム及びMa以外の金属元素及び半金属元素のうちの少なくとも1種を表し、Mcは非金属元素の少なくとも1種を表し、MdはMa以外の金属元素及び半金属元素のうちの少なくとも1種を表す。また、f>0、g≧0、h≧0、s>0、t>0、u≧0である。
なかでも負極材料は、短周期型周期表における4B族の金属元素あるいは半金属元素の単体、合金又は化合物が好ましく、特に好ましいのはケイ素(Si)あるいはスズ(Sn)、又はこれらの合金あるいは化合物である。これらは結晶質のものでもアモルファスのものでもよい。
リチウムを吸蔵・放出可能な材料としては、更に、酸化物、硫化物、あるいはLiN3などのリチウム窒化物などの他の金属化合物が挙げられる。酸化物としては、MnO2、V25、V613、NiS、MoSなどが挙げられる。その他、比較的電位が卑でリチウムを吸蔵及び放出することが可能な酸化物として、例えば酸化鉄、酸化ルテニウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化チタン、酸化スズなどが挙げられる。硫化物としてはNiS、MoSなどが挙げられる。
負極材料に含まれる固体電解質は、必要に応じて用いられる。負極材料に含まれる固体電解質は、固体電解質層22に選択される固体電解質と同じ無機固体電解質を用いること好ましい。負極材料に含まれる固体電解質が上記した固体電解質層22を構成する固体電解質と同じ電解質よりなることで、固体電解質層22と負極21の負極材料とが同一の固体電解質で結合可能となり、製造が容易で、界面抵抗が低い空気電池が可能となる。
負極材料には、必要に応じて導電材が含まれる。負極材料の導電材は、正極20において例示した導電材を用いることができる。
負極21は、上述した負極材料に加え、図示しない負極集電体を有している。負極集電体は、電気伝導性をもつものであればよい。例えば、銅、ステンレス、ニッケル等の材質を挙げることができる。負極集電体の形状としては、例えば箔状、板状及びメッシュ(グリッド)状等の形状を挙げることができる。
固体電解質層22は、正極20及び負極21の間に介在し、リチウムイオンを伝導可能な固体電解質からなる。固体電解質層22は、リチウムイオンが正極20と負極21との間を移動する伝達経路として機能する。固体電解質層22は、単層に限らず、後述の準固体電解質層を有するように複数層であってもよい。
固体電解質層22を構成する固体電解質は、電子の伝導性がなく、リチウムイオンの伝導性が高い材料を用いることが好ましい。また、固体電解質は、大気雰囲気で高温焼成できる無機材料(すなわち、無機固体電解質)を用いることが好ましい。
無機固体電解質は、結晶、ガラス、両者の混合物ないし複合物のいずれでもよい。また、無機固体電解質は、水蒸気に接することで著しい性能の低下を起こさないものであればよく、より好ましくは、大気安定性に優れるとともに、高温焼成に適した酸化物系の無機固体電解質である。
このような酸化物系無機固体電解質として、ペロブスカイト型、NASICON型、LISICON型、チオ−LISICON型、γ−Li3PO4型、ガーネット型、及びLIPON型からなる群から選ばれる結晶構造を持つ少なくとも1以上の無機固体電解質材料を含むことが好ましい。
ペロブスカイト型酸化物としては、例えば、LixLa1-xTiO3等で表される酸化物(Li−La−Ti−O系ペロブスカイト型酸化物)を挙げることができる。
NASICON型酸化物としては、例えば、Liabcde(XはB、Al、Ga、In、C、Si、Ge、Sn、Sb及びSeよりなる群から選択される少なくとも1種である。YはTi、Zr、Ge、In、Ga、Sn及びAlよりなる群から選択される少なくとも1種である。また、0.5<a<5.0、0≦b<2.98、0.5≦c<3.0、0.02<d≦3.0、2.0<b+d<4.0、3.0<e≦12.0の関係を満たす。)で表される酸化物を挙げることができる。特に、上記式において、X=Al、Y=Tiである酸化物(Li−Al−Ti−P−O系NASICON型酸化物)、及び、X=Al、Y=Ge若しくはX=Ge、Y=Alである酸化物(Li−Al−Ge−Ti−O系NASICON型酸化物)が好ましい。そして、Li−Al−Ti−P−O系NASICON型酸化物であるLi1.3Al0.3Ti1.7(PO43(LATP)がより好ましい。
LISICON型酸化物、チオ−LISICON型酸化物、又はγ−Li3PO4型酸化物としては、例えば、Li4XO4−Li3YO4(XはSi、Ge、及びTiから選ばれる少なくとも1種である。YはP、As及びVから選ばれる少なくとも1種である。)、Li4XO4−Li2AO4(XはSi、Ge、及びTiから選ばれる少なくとも1種である。AはMo及びSから選ばれる少なくとも1種である。)、Li4XO4−Li2ZO2(XはSi、Ge、及びTiから選ばれる少なくとも1種である。ZはAl、Ga及びCrから選ばれる少なくとも1種である。)、並びに、Li4XO4−Li2BXO4(XはSi、Ge、及びTiから選ばれる少なくとも1種である。BはCa及びZnから選ばれる少なくとも1種である。)、Li3DO3−Li3YO4(DはB、YはP、As及びVから選ばれる少なくとも1種である。)等が挙げられる。特に、Li3.25Ge0.250.754、Li4SiO4−Li3PO4、Li3BO3−Li3PO4等が好ましい。
ガーネット型酸化物としては、例えば、Li3+xyz2-vv12で表される酸化物を挙げることができる。ここで、A、G、M及びBは金属カチオンである。Aは、Ca、Sr、Ba及びMg等のアルカリ土類金属カチオン、又は、Zn等の遷移金属カチオンであることが好ましい。また、Gは、La、Y、Pr、Nd、Sm、Lu、Eu等の遷移金属カチオンであることが好ましい。また、Mとしては、Zr、Nb、Ta、Bi、Te、Sb等の遷移金属カチオンを挙げることができ、中でもZrが好ましい。また、Bは、例えばInであることが好ましい。0≦x≦5を満たすことが好ましく、4≦x≦5を満たすことがより好ましい。0≦y≦3を満たすことが好ましく、0≦y≦2を満たすことがより好ましい。0≦z≦3を満たすことが好ましく、1≦z≦3を満たすことがより好ましい。0≦v≦2を満たすことが好ましく、0≦v≦1を満たすことがより好ましい。なお、Oは部分的に、又は、完全に二価アニオン及び/又は三価のアニオン、例えばN3−と交換されていてもよい。ガーネット型酸化物としては、Li7La3Zr212(LLZ)等のLi−La−Zr−O系酸化物が好ましい。
LiPON型酸化物としては、例えばLi2.88PO3.730.14、Li3.0PO2.01.2等を挙げることができる。
固体電解質層22は、更に準固体からなる電解質層(準固体電解質層と称する)を有していてもよい。準固体電解質層とは、ゲルに形状変化可能な電解質層(弾性変形可能な電解質層)を示し、非水電解質よりなる層を例示できる。準固体電解質層を形成する非水電解質は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔膜、樹脂不織布、ガラス繊維不織布等の絶縁性多孔質体に含浸させた状態で、固体電解質層22と負極21との間に配置してもよい。
なお、非水電解質は、例えば、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のポリマーを添加し、ゲル化して用いることもできる。非水電解質のイオン伝導性の観点から、非水電解質はゲル化せずに用いることが好ましい。
図1に戻り、空気電池2は、ケース3の内部に配置されている。ケース3は、その内部に空気電池2を収容可能な密閉空間を形成する。ケース3は、その構成が限定されるものではなく、例えばチャンバを用いることができる。
ガス供給装置4は、ケース3内に供給されるガスの種類(組成)及び流入量を制御可能な装置よりなる。例えば、ガスボンベと、ガスボンベとケース3内を連通する管路と、管路内を流れるガスの流量を制御するバルブとを有する装置を挙げることができる。
ガス供給装置4が供給するガスは、酸素を含有するガスであれば限定されるものではない。例えば、空気、純酸素ガス等のガスを挙げることができる。
ガス排出装置5は、ケース3内から排出されるガスの排出量を制御可能な装置よりなる。例えば、ケース3内と外部を連通する管路と、管路内を流れるガスの流量を制御するバルブとを有する装置を挙げることができる。
ガス供給装置4のガス供給およびガス排出装置5のガス排出によって、ケース3内の酸素を含んだガス雰囲気が調整される。このため、ガス供給装置4およびガス排出装置5は、ケース3内のガス雰囲気を調整する雰囲気調節部を構成している。
湿度調整装置6は、空気電池2の正極20に接する酸素を含んだガスを加湿する加湿装置である。具体的には、湿度調整装置6は、ガス供給装置4からケース3の内部に供給されるガスを加湿する。この加湿されたガス(つまり、気相の水を含んだガス)が、ケース3の内部で空気電池2の正極20に供給され、正極20に接する。
湿度調整装置6は、ガス供給装置4から供給されるガスを加湿することで、気相の水(つまり、水蒸気)を正極20に供給する。湿度調整装置6によるガスの加湿によって、正極20に導入される酸素の還元の進行を、気相の水の存在下で行わせることができる。
湿度調整装置6は、空気電池2の正極20に供給されるガス(以下、「供給ガス」ともいう)の加湿量を調整できる構成であれば、特に限定されない。湿度調整装置6によるガスの加湿量の調整は、後述する制御部7によって制御される。湿度調整装置6は、湿度制御部に相当する。
制御装置7は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成され、そのROM内に記憶された空調制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。制御装置7は、出力側に接続されたガス供給装置4、ガス排出装置5、湿度調整装置6等の作動を制御する制御部である。
制御装置7は、その出力側に接続された各種制御対象機器を制御する制御部が一体に構成されたものであるが、それぞれの制御対象機器の作動を制御する構成(すなわち、ハードウェアおよびソフトウェア)が、それぞれの制御対象機器の作動を制御する制御部を構成している。
制御装置7の入力側には、温度センサ8等の検出信号が入力される。温度センサ8は、空気電池2の温度(以下、「電池温度」ともいう)を検出する温度検出部である。温度センサ8は、少なくとも空気電池2の正極20付近の温度を検出することが望ましい。
温度センサ8の数は、1個でも複数個でもよい。図1に示す例では、3つの温度センサ8を用いて空気電池2の3箇所の温度を検出するようになっている。
制御装置7は、温度センサ8によって検出した電池温度に基づいて、湿度調整装置6によるガスの湿度を制御する。制御装置7は、湿度制御部に相当する。
図3に示すように、空気電池2の正極20では、酸素を含むガスの存在下で放電によって反応生成物23が生成する。反応生成物23は固体であり、Li22を含んでいる。
反応生成物23の表面には、気相の水を含んだガスが接する。このため、反応生成物23の表面において、反応生成物23に含まれるリチウムの一部が水分子のヒドロキシ基と結合し、水酸化リチウム(LiOH)が生成する。
水酸化リチウムは水溶性であり、気相の水の存在下で吸湿して水酸化リチウム層が形成される。この結果、反応生成物23の表面には、水酸化リチウム層からなる表面イオン伝導層24が生成する。表面イオン伝導層24を構成する水酸化リチウム層は、主に水酸化リチウム水溶液からなる液相となっているが、表面イオン伝導層24は必ずしも液相である必要はない。
この表面イオン伝導層24によって、正極20の反応場にリチウムイオン伝導層が形成される。この結果、空気電池2で放電後の充電を行う際に、電池容量の途中で電圧が大きく上昇する過電圧の発生を抑制でき、安定的に充放電を行うことが可能となる。
表面イオン伝導層24のイオン伝導度の大きさは、供給ガスに含まれる気相の水分量(つまり、湿度)に基づいて変動する。具体的には、供給ガスの湿度が高いと表面液相24が拡大し、供給ガスの湿度が低いと表面イオン伝導層24が縮小する。なお、本明細書中において、湿度は相対湿度を意味するものとする。
表面イオン伝導層24が拡大しすぎると、反応生成物23が縮小するとともに、表面イオン伝導層24が流出するおそれがある。また、表面イオン伝導層24が縮小しすぎると、空気電池2の充放電を安定的に実施できなくおそれがある。
このため、空気電池2の充放電が行われる動作時には、供給ガスの湿度を適正に制御し、表面イオン伝導層24を適正に維持する必要がある。供給ガスの湿度は、湿度調整装置6による加湿量を制御することで調整できる。
供給ガスに含まれる気相の水が正極20の表面で結露すると、表面イオン伝導層24が過大になるおそれがある。このため、本実施形態では、供給ガスに含まれる水蒸気量が、電池温度における飽和水蒸気量より少なくなるようにしている。
供給ガスの水蒸気分圧と、表面イオン伝導層24を構成する水酸化リチウム層が飽和水溶液化した場合の飽和蒸気圧(以下、「LiOH飽和蒸気圧」という)が等しい場合には、表面イオン伝導層24が平衡状態となる。つまり、供給ガスの水蒸気分圧がLiOH飽和蒸気圧より高いと、表面イオン伝導層24が拡大し、供給ガスの水蒸気分圧がLiOH飽和蒸気圧より低いと、表面イオン伝導層24が縮小する。
図4は、温度変化に伴う水酸化リチウムの水に対する溶解度の変化を示している。図4に示すように、温度上昇すると水酸化リチウムの溶解度が高くなる。
図5は、温度変化に伴う飽和水蒸気圧およびLiOH飽和蒸気圧の変化と、LiOH飽和蒸気圧に対応する湿度を示している。図5に示すように、温度変化に応じて飽和水蒸気圧およびLiOH飽和蒸気圧は変化し、温度上昇に伴って飽和水蒸気圧およびLiOH飽和蒸気圧は高くなる。
LiOH飽和蒸気圧は、水溶液による蒸気圧降下で、飽和水蒸気圧よりも低くなっている。また、高温になると、水酸化リチウムの溶解度が大きくなるので、飽和水蒸気圧とLiOH飽和蒸気圧との差が大きくなっている。
飽和水蒸気圧は湿度100%であるので、飽和水蒸気圧に対するLiOH飽和蒸気圧の割合が、LiOH飽和蒸気圧に対応する湿度(%)となる。図5に示すように、温度によって変動するが、LiOH飽和蒸気圧に対応する湿度は84%前後となっている。このため、電池温度での供給ガスの湿度が84%付近になるように制御することで、表面液相24を平衡状態とすることができる。
供給ガスの湿度が低すぎると、表面イオン伝導層24が縮小しすぎるため、供給ガスの湿度は60%以上とすることが望ましい。また、供給ガスの湿度が高すぎると、表面イオン伝導層24が拡大しすぎるため、供給ガスの湿度は90%以下とすることが望ましい。
このため、本実施形態では、湿度調整装置6による供給ガスの加湿量が、電池温度における湿度60〜90%の範囲内となるように制御している。表面イオン伝導層24を拡大させることなく、表面イオン伝導層24を安定的に維持する観点から、通常時の供給ガスの加湿量はLiOH飽和蒸気圧に対応する湿度よりも低くなるように設定することが望ましい。なお、供給ガスの望ましい湿度範囲は触媒20bの種類によって変動し得る。
図5に示すように、温度変化によってLiOH飽和蒸気圧は変化する。本実施形態では、温度変化に伴ってLiOH飽和蒸気圧が変化した場合においても、LiOH飽和蒸気圧に対する供給ガスの湿度の割合が一定値となるようにしている。
また、供給ガスの加湿量は、目的とする空気電池2の充放電電流密度に基づいて設定してもよい。
空気電池2の充放電電流密度は、表面イオン伝導層24のイオン伝導度と関連性があり、表面イオン伝導層24のイオン伝導度が高くなると、これに対応して空気電池2の充放電電流密度が高くなり、表面イオン伝導層24のイオン伝導度が低くなると、これに対応して空気電池2の充放電電流密度が低くなる。
また、表面イオン伝導層24のイオン伝導度は供給ガスの湿度と関連性があり、供給ガスの湿度が高くなると、これに対応して表面イオン伝導層24のイオン伝導度が高くなり、供給ガスの湿度が低くなると、これに対応して表面イオン伝導層24のイオン伝導度が低くなる。
つまり、表面イオン伝導層24が目的とする空気電池2の充放電電流密度に応じたイオン伝導度となるように、供給ガスの湿度を設定すればよい。目的とする空気電池2の充放電電流密度が高い場合には、これに対応して供給ガスの湿度を高く設定し、目的とする空気電池2の充放電電流密度が低い場合には、これに対応して供給ガスの湿度を低く設定すればよい。
上述のように、供給ガスの湿度がLiOH飽和蒸気圧に対応する湿度よりも大幅に高くすることは、表面イオン伝導層24を安定的に維持する観点から好ましくない。このため、空気電池2の高出力が要求される場合には、一時的な措置として、供給ガスの加湿量を増大し、表面イオン伝導層24のイオン伝導度を高くすることが望ましい。
また、空気電池2の放電量が多いと正極20での反応生成物23の析出量が増大する。このため、正極20での反応生成物23の析出量が増大すると予測される場合には、これに応じて供給ガスの加湿量を増大する時間を長くしてもよい。
図6は、電池温度60℃において、供給ガスの湿度を変化させた場合の充放電特性を示している。図7は、電池温度70℃において、供給ガスの湿度を変化させた場合の充放電特性を示している。図8は、電池温度80℃において、供給ガスの湿度を変化させた場合の充放電特性を示している。
図6に示すように、電池温度60℃において、供給ガスの湿度を84%に制御した場合に、電流密度が最も増大している。また、図7に示すように、電池温度70℃において、供給ガスの湿度を83%に制御した場合に、電流密度が最も増大している。また、図8に示すように、電池温度80℃において、供給ガスの湿度を83%に制御した場合に、電流密度が最も増大している。
図9は、本実施形態のリチウム空気電池1で供給ガスの湿度が66%および100%での充放電特性を示している。図9は、100μA/cm2の電流密度で放電を行った後に充電を行った場合の放電電圧と充電電圧の変化を示している。充電電圧と放電電圧の差はエネルギー損失であり、充電電圧と放電電圧の差が小さくほど充放電効率が高い。
図9に示すように、湿度100%で充放電を行った場合は、充電電圧が約4.8Vであり、放電電圧が約3.0Vであり、充電電圧よりも放電電圧が約1.8V低くなっている。また、湿度66%で充放電を行った場合は、充電電圧が約4.0Vであり、放電電圧が約2.7Vであり、充電電圧よりも放電電圧が約1.3V低くなっている。つまり、湿度によってリチウム空気電池1の充放電効率が異なり、湿度100%で充放電を行った場合よりも、湿度66%で充放電を行った場合の方が充放電効率が高くなっている。
空気電池2の充放電が行われてない停止時には表面イオン伝導層24は不要であり、表面イオン伝導層24を縮小あるいは消失させることが望ましい。このため、空気電池2の停止時には、空気電池2の動作時よりも供給ガスの湿度を低下させる。本実施形態では、空気電池2の停止時には、供給ガスを乾燥雰囲気にしている。
次に、リチウム空気電池システム1の供給ガス湿度制御について説明する。図10に示すように、まず、S10の処理で空気電池2の充放電が行われている動作中であるか否かを判定する。
この結果、空気電池2が動作中と判定された場合には、S20の処理で温度センサ8を用いて電池温度を検出する。
次に、S30の処理で電池温度に基づいて供給ガスの目標加湿量を取得する。供給ガスの目標加湿量は、電池温度におけるLiOH飽和蒸気圧に対応する湿度から求めることができる。そして、S40の処理で目標加湿量に基づいて湿度調整装置6による供給ガスの加湿量を制御する。
S10の処理で空気電池2が動作中ではないと判定された場合は、空気電池2が停止中であるので、S50の処理で供給ガスが乾燥雰囲気となるように湿度調整装置6による供給ガスの加湿量を制御する。
以上説明した本実施形態によれば、空気電池2の動作時において、空気電池2の温度に基づいて供給ガスの湿度を制御することで、電池温度の変化に対応して、表面イオン伝導層24を適切に維持することができる。これにより、空気電池2の動作温度範囲内で、安定的に空気電池2の充放電を行うことができる。
また、本実施形態では、表面イオン伝導層24を構成するリチウム化合物水溶液の飽和蒸気圧に基づいて、供給ガスの湿度を制御している。これにより、表面イオン伝導層24を構成するリチウム化合物の種類に応じて供給ガスの湿度を設定でき、表面イオン伝導層24を適切に維持することができる。
また、本実施形態では、供給ガスに含まれる水蒸気量を電池温度における飽和水蒸気量より少なくしている。これにより、供給ガスに含まれる気相の水が正極20の表面で結露することを防止でき、過剰な水分によって表面イオン伝導層24が過大になることを防止できる。
また、本実施形態では、空気電池2の停止時には、空気電池2の動作時よりも供給ガスの湿度を低下させている。これにより、空気電池2の停止時に、表面イオン伝導層24が拡大して流出することを防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態では、上記第1実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図11に示すように、本第2実施形態のリチウム空気電池システム1は、空気電池2の温度を調整する温度調整装置9を備えている。なお、図11では、制御部7の図示を省略している。
温度調整装置9は、熱媒体が流通する熱媒体通路9a、熱媒体と空気電池2とを熱交換させる熱交換器9b、熱媒体を圧送するポンプ9c、熱媒体を放熱する放熱器9d、熱媒体を加熱するヒータ9e等を備えている。さらに、図示を省略しているが、熱媒体の流れを放熱器9dまたはヒータ9eに切り替える流路切替弁等を備えている。温度調整装置9の動作は、制御部7によって制御される。
本第3実施形態では、温度調整装置9によって空気電池2の温度を変化させることで、LiOH飽和蒸気圧を変化させ、供給ガスの湿度を調整している。具体的には、ケース3内に流入する供給ガスの湿度が低ければ、温度調整装置9によって空気電池2の温度を低下させる。これにより、電池温度におけるLiOH飽和蒸気圧が低くなり、供給ガスの湿度が上昇する。また、ケース3内に流入する供給ガスの湿度が高ければ、空気電池2の温度を上昇させる。これにより、電池温度におけるLiOH飽和蒸気圧が高くなり、供給ガスの湿度が低下する。
以上説明した本第2実施形態によれば、空気電池2の温度を制御することで、供給ガスの湿度を制御している。これにより、表面イオン伝導層24を適切に維持することができ、安定的に空気電池2の充放電を行うことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本第3実施形態では、上記各実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図12に示すように、本第3実施形態の湿度調整装置6は、ケース3の内部に配置されている。つまり、湿度調整装置6は、空気電池2と同一空間内に配置されている。湿度調整装置6は、水酸化リチウム水溶液と、これを収容する容器とからなる。なお、図12では、制御部7の図示を省略している。
湿度調整装置6の水酸化リチウム水溶液は、飽和水溶液となっている。湿度調整装置6の水酸化リチウム水溶液は、表面イオン伝導層24を構成する水酸化リチウム水溶液と同種のリチウム化合物水溶液である。
湿度調整装置6の水酸化リチウム水溶液は、ケース3の内部で供給ガスと接することが可能となっている。湿度調整装置6の水酸化リチウム水溶液は、供給ガスの湿度を調整する調湿材として機能する。
供給ガスの湿度がLiOH飽和蒸気圧に対応する湿度より高い場合には、供給ガスに含まれる気相の水は湿度調整装置6の水酸化リチウム水溶液に吸収される。この結果、供給ガスの湿度が低下し、LiOH飽和蒸気圧に対応する湿度に近づく。一方、供給ガスの湿度がLiOH飽和蒸気圧に対応する湿度より低い場合には、湿度調整装置6の水酸化リチウム水溶液から気相の水が供給ガスに放出される。この結果、供給ガスの湿度が上昇し、LiOH飽和蒸気圧に対応する湿度に近づく。
以上説明した本第3実施形態では、表面イオン伝導層24を構成する水酸化リチウム水溶液と同種の水酸化リチウム水溶液を空気電池2と同一空間内に配置している。これにより、供給ガスの湿度をLiOH飽和蒸気圧に対応する湿度に近づくよう調整することができる。なお、本第3実施形態の水酸化リチウム水溶液を用いた湿度調整装置6と、上記第1実施形態の加湿装置からなる湿度調整装置6を併用してもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本第4実施形態では、上記各実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
上記各実施形態では、表面イオン伝導層24を構成するリチウム化合物水溶液として、水酸化リチウム水溶液を用いたが、本第4実施形態では、表面イオン伝導層24を構成するリチウム化合物水溶液として、塩化リチウム水溶液、臭化リチウム水溶液あるいはヨウ化リチウム水溶液を用いている。
固体状の塩化リチウム(LiCl)、固体状の臭化リチウム(LiBr)あるいはヨウ化リチウム(LiI)を正極20の表面に予め付着させておくことで、供給ガスに含まれる気相の水を吸収して塩化リチウム水溶液、臭化リチウム水溶液あるいはヨウ化リチウム水溶液となり、表面イオン伝導層24が形成される。固体状の塩化リチウム、固体状の臭化リチウムあるいは固体状のヨウ化リチウムは、触媒20bを含む正極20全体の表面に付着させておくことが望ましい。
図13は塩化リチウム水溶液を飽和水溶液化した際の飽和蒸気圧(以下、LiCl飽和蒸気圧という)およびLiCl飽和蒸気圧に対応する湿度を示し、図14は臭化リチウム水溶液を飽和水溶液化した際の飽和蒸気圧(以下、LiBr飽和蒸気圧という)およびLiBr飽和蒸気圧に対応する湿度を示し、図15はヨウ化リチウム水溶液を飽和水溶液化した際の飽和蒸気圧(以下、LiI飽和蒸気圧という)およびLiI飽和蒸気圧に対応する湿度を示している。
図13に示すように、LiCl飽和蒸気圧に対応する湿度は、30〜70℃の温度範囲で15%前後となっている。このため、表面イオン伝導層24として塩化リチウム水溶液を用いる場合には、表面イオン伝導層24の縮小を抑制するために、供給ガスの湿度を10%以上とすることが望ましい。さらに、表面イオン伝導層24として塩化リチウム水溶液を用いる場合には、表面イオン伝導層24の拡大を抑制するために、供給ガスの湿度を20%以下とすることが望ましい。
図14に示すように、LiBr飽和蒸気圧に対応する湿度は、30〜70℃の温度範囲で10%前後となっている。このため、表面イオン伝導層24として臭化リチウム水溶液を用いる場合には、表面イオン伝導層24の縮小を抑制するために、供給ガスの湿度を5%以上とすることが望ましい。さらに、表面イオン伝導層24として臭化リチウム水溶液を用いる場合には、表面イオン伝導層24の拡大を抑制するために、供給ガスの湿度を15%以下とすることが望ましい。
図15に示すように、LiI飽和蒸気圧に対応する湿度は、30〜70℃の温度範囲で33%前後となっている。このため、表面イオン伝導層24としてヨウ化リチウム水溶液を用いる場合には、表面イオン伝導層24の縮小を抑制するために、供給ガスの湿度を25%以上とすることが望ましい。さらに、表面イオン伝導層24としてヨウ化リチウム水溶液を用いる場合には、表面イオン伝導層24の拡大を抑制するために、供給ガスの湿度を40%以下とすることが望ましい。
図16は、表面イオン伝導層24として塩化リチウム水溶液を用いた空気電池2において、電池温度70℃で、供給ガスの湿度を異なる露点(本例では28℃、32℃、34℃)に対応する湿度に変化させた場合の充放電特性を示している。露点28℃に対応する70℃での湿度は13.8%であり、露点32℃に対応する70℃での湿度は17.1%であり、露点34℃に対応する70℃での湿度は19.0%である。
図16に示すように、電池温度70℃において、各露点に対応する供給ガスの湿度を10%以上に制御することで、良好な充放電特性が得られる。供給ガスの湿度を露点32℃に対応する湿度以上に制御した場合に、特に良好な充放電特性が得られる。
図17は、表面イオン伝導層24として塩化リチウム水溶液を用いた空気電池2において、電池温度30℃で、供給ガスの湿度を20.5%にした場合の充放電特性を示している。図15に示すように、電池温度30℃において、供給ガスの湿度を10%以上に制御することで、良好な充放電特性が得られる。また、図17の条件で、空気電池2の充放電を10サイクル繰り返したが、ほぼ同じ電流電圧変化を示すことを確認した。すなわち、空気電池2の充放電を繰り返しても、空気電池2の充放電特性の低下が生じなかった。
以上説明した本第4実施形態によれば、表面イオン伝導層24として塩化リチウム水溶液、臭化リチウム水溶液あるいはヨウ化リチウム水溶液を用いた場合においても、電池温度に基づいて供給ガスの加湿量を制御することで、電池温度の変化に対応して、表面イオン伝導層24を適切に維持することができる。これにより、空気電池2の動作温度範囲内で、安定的に空気電池2の充放電を行うことができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された構成は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(1)上記第1実施形態では、反応生成物23に含まれるリチウムと供給ガスに含まれる気相の水によって水酸化リチウムを生成するようにしたが、これに限らず、正極20の表面に予め固体状の水酸化リチウムを付着させておいてもよい。固体状の水酸化リチウムは、触媒20bを含めて正極20全体の表面に付着させておくことが望ましい。この固体状の水酸化リチウム水溶液が供給ガスに含まれる気相の水を吸収して水酸化リチウム水溶液となり、表面イオン伝導層24を形成することができる。
(2)上記各実施形態では、空気電池2を単セルとして構成したが、これに限らず、空気電池2を複数のセルが積層された積層型の空気電池として構成してもよい。
(3)上記第1実施形態では、湿度調整装置6を構成する加湿装置によって供給ガスを加湿するように構成したが、湿度調整装置6は供給ガスの湿度を調整できればよく、湿度調整装置6によって供給ガスを除湿するようにしてもよい。
(4)上記第2実施形態では、空気電池2の温度調整を行う温度調整装置9を設けたが、空気電池2の冷却が不要であれば、放熱器9dを省略してもよく、空気電池2の加熱が不要であれば、ヒータ9eを省略してもよい。
1 リチウム空気電池システム
2 リチウム空気電池
20 正極
20b 触媒
21 負極
22 固体電解質層
24 表面イオン伝導層(リチウムイオン伝導層)
3 ケース
4 ガス供給部
5 ガス排出部
6 湿度調整装置(湿度制御部)
7 制御部(湿度制御部)
8 温度センサ(温度検出部)
9 温度調整装置(電池温度調整部)

Claims (17)

  1. リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極材料を有する負極(21)と、酸素を正極活物質とし、かつ、酸素を還元する触媒(20b)を備える正極材料を有する正極(20)と、該負極及び該正極の間に介在する固体電解質を含む固体電解質層(22)と、を有するリチウム空気電池(2)と、
    酸素を含むとともに少なくとも前記正極に接するガスの湿度を調整する湿度制御部(5、7)と、を備え、
    前記湿度制御部は、少なくとも前記リチウム空気電池の動作時に、前記リチウム空気電池の温度に基づいて前記ガスの湿度を調整し、
    前記ガスに含まれる気相の水の存在下で、前記正極の表面にリチウム化合物からなるリチウムイオン伝導層(24)が形成され、
    前記湿度制御部は、前記リチウム空気電池の温度における前記リチウム化合物の飽和水溶液の飽和蒸気圧に基づいて、前記ガスの湿度を制御するリチウム空気電池システム。
  2. 前記湿度制御部は、前記リチウム空気電池の温度が変化した場合において、前記リチウム化合物の飽和水溶液の飽和蒸気圧に対する前記ガスの湿度の割合が一定値となるように、前記ガスの湿度を調整する制御する請求項に記載のリチウム空気電池システム。
  3. 前記湿度制御部は、前記リチウムイオン伝導層が所望の充放電密度に応じたイオン伝導度となるように、前記ガスの湿度を制御する請求項1または2に記載のリチウム空気電池システム。
  4. 前記リチウム空気電池は容器(3)に収容されており、
    前記湿度制御部は、前記容器内に配置され、かつ、前記リチウムイオン伝導層と同種のリチウム化合物水溶液を含んでいる請求項1ないし3のいずれか1つに記載のリチウム空気電池システム。
  5. 前記リチウム化合物は、水酸化リチウムである請求項1ないし4のいずれか1つに記載のリチウム空気電池システム。
  6. 前記湿度制御部は、前記ガスの相対湿度が60〜90%の範囲内となるように制御する請求項に記載のリチウム空気電池システム。
  7. 前記リチウム化合物は、塩化リチウムである請求項1ないし4のいずれか1つに記載のリチウム空気電池システム。
  8. 前記湿度制御部は、前記ガスの相対湿度が10%以上となるように制御する請求項に記載のリチウム空気電池システム。
  9. 前記リチウム化合物は、臭化リチウムである請求項1ないし4のいずれか1つに記載のリチウム空気電池システム。
  10. 前記湿度制御部は、前記ガスの相対湿度が5%以上となるように制御する請求項に記載のリチウム空気電池システム。
  11. 前記リチウム化合物は、ヨウ化リチウムである請求項1ないし4のいずれか1つに記載のリチウム空気電池システム。
  12. 前記湿度制御部は、前記ガスの相対湿度が25%以上となるように制御する請求項11に記載のリチウム空気電池システム。
  13. 前記湿度制御部は、前記リチウム空気電池の温度における飽和水蒸気量より低くなるように前記ガスの湿度を制御する請求項1ないし12のいずれか1つに記載のリチウム空気電池システム。
  14. 前記湿度制御部は、前記リチウム空気電池の停止時には、前記リチウム空気電池の動作時よりも、前記ガスの湿度を低下させる請求項1ないし13のいずれか1つに記載のリチウム空気電池システム。
  15. 前記湿度制御部は、前記ガスを加湿する加湿装置(6)を含んでおり、前記加湿装置による加湿量を制御することで、前記ガスの湿度を調整する請求項1ないし14のいずれか1つに記載のリチウム空気電池システム。
  16. 前記リチウム空気電池の温度を検出する温度検出部(8)を備え、
    前記湿度制御部は、前記温度検出部で検出した温度に基づいて、前記ガスの湿度を制御する制御部(7)を含んでいる請求項1ないし15のいずれか1つに記載のリチウム空気電池システム。
  17. 前記湿度制御部は、前記リチウム空気電池の温度を調整する電池温度調整部(9)を含んでおり、
    前記湿度制御部は、前記電池温度調整部によって前記リチウム空気電池の温度を調整することで、前記ガスの湿度を制御する請求項1ないし16のいずれか1つに記載のリチウム空気電池システム。
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