JP6546716B2 - ストラットマウント - Google Patents

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本発明は、ショックアブソーバを車体へマウントするストラットマウントに関する。
ショックアブソーバを車体へマウントするストラットマウントとして、車体へ取り付けられる外筒部材と、外筒部材に挿通されショックアブソーバのピストンロッドが取り付けられる内筒部材と、外筒部材と内筒部材とを連結する弾性体とを備えたストラットマウントがある。この種のストラットマウントにおいて、内筒部材に接着された弾性体の肉厚を全周に亘って薄くした括れ部が形成されたものがある(例えば、特許文献1)。
特開2008−144905号公報
ところで、ショックアブソーバへこじり方向の力が入力されると、内筒部材が外筒部材に対して傾いて弾性体の径方向の一方向側が圧縮され他方向側が引張られるが、この状態で耐久性を損なわずに軸方向の振動を減衰吸収できるストラットマウントが求められている。
引用文献1のストラットマウントでは、内筒部材が傾くのに伴って括れ部が開くので、弾性体に作用する引張力が小さくなり耐久性が損なわれない。しかしながら、内筒部材が傾いた状態でピストンロッドから軸方向の振動が入力されると、肉厚が薄い弾性体では振動を十分に減衰吸収できず、乗り心地が低下する虞がある。
本発明は、上記事実を考慮し、特定のこじり方向に力が入力された状態で、耐久性を確保すると共に振動を減衰吸収できるストラットマウントを提供することを目的とする。
請求項1に記載のストラットマウントは、車体へ取り付けられ、中央部に外筒本体部が設けられた外筒部材と、前記外筒部材へ挿通され、車体の上下方向に延びると共に、下端部にショックアブソーバのピストンロッドが取り付けられる内筒部材と、前記内筒部材の上端部から径方向外側へ延出し、前記外筒部材の開口縁と対面するフランジ部と、前記外筒部材の内周面と前記内筒部材の外周面及び前記フランジ部とを連結し、前記ショックアブソーバの前記ピストンロッドからの入力のみを負担する弾性体と、前記フランジ部と前記外筒部材との間の前記弾性体に形成されると共に、前記ショックアブソーバから前記内筒部材へこじり方向の力が入力された際に前記弾性体が圧縮される方向及び前記弾性体が引張られる方向の二方向側の前記弾性体の肉厚が薄くされた括れ部と、を有し、前記外筒部材と前記内筒部材との間にある前記弾性体のうち、車体前方側及び車体後方側の前記弾性体の下面に凹部が形成されており、前記凹部は、前記外筒本体部の軸方向中央部の高さから前記外筒本体部の上端側の開口近傍まで直線状に形成されている
請求項1に記載のストラットマウントによれば、外筒部材が車体に取り付けられており、この外筒部材へ挿通された内筒部材が車体の上下方向に延びている。また、内筒部材の下端部にはショックアブソーバのピストンロッドが取り付けられ、内筒部材の上端部には径方向外側へ延出して外筒部材の開口縁と対面するフランジ部が形成されている。さらに、外筒部材の内周面と内筒部材の外周面及びフランジ部とは、弾性体で連結されている。
ここで、フランジ部と外筒部材との間の弾性体には、ショックアブソーバから内筒部材へこじり方向の力が入力された際に弾性体が圧縮される方向及び弾性体が引張られる方向の二方向側の弾性体の肉厚が薄くされた括れ部が形成されている。すなわち、例えば、こじり方向の力が入力され内筒部材が車体幅方向内側へ傾いて車体幅方向内側の弾性体が圧縮されると、弾性体が引張られる車体幅方向外側の括れ部が開き、弾性体が圧縮される車体幅方向内側の括れ部が閉じる。これにより、こじり方向に力が入力された状態で、弾性体に作用する引張力及び圧縮力が小さくなりストラットマウントの耐久性を確保できる。
一方、車体前後方向側の弾性体は、括れ部が形成されておらず肉厚なので、軸方向の入力された振動を減衰吸収できる。
また、車体前方側及び車体後方側の弾性体の下面に凹部を形成することで、車体前後方向における弾性体の剛性が低減される。これにより、例えば、ブレーキング時にタイヤから車体へ伝達される衝撃を和らげることができる。一方、車体幅方向側の弾性体には凹部が形成されていないので、コーナリング時に接地面に作用する車体幅方向の力(コーナリングフォース)を弾性体が受けてコーナリングを安定させることができる。
請求項2に記載のストラットマウントは、請求項1に記載のストラットマウントであって、前記括れ部は、車体幅方向内側側及び車体幅方向外側の前記弾性体の肉厚を薄くして形成されている。
請求項2に記載のストラットマウントによれば、弾性体の車体幅方向内側及び車体幅方向外側に括れ部を形成している。これにより、ショックアブソーバが車体幅方向に斜めに取り付けられた車両のように、ショックアブソーバからこじり方向の力が入力されると内筒部材が外筒部材に対して車体幅方向内側へ傾く場合、ストラットマウントの耐久性を確保すると共に振動を減衰吸収できる。
請求項3に記載のストラットマウントは、請求項1又は2に記載のストラットマウントであって、軸方向から見た前記括れ部の輪郭は、滑らかな曲線で描かれている。
請求項3に記載のストラットマウントによれば、弾性体へ作用する引張力が1箇所に集中するのを抑制できる。
本発明は、上記の構成としたので、耐久性を確保しつつ、特定のこじり方向に力が入力された状態で、振動を減衰吸収できるストラットマウントを提供できる。
本発明の第1実施形態に係るストラットマウントが取り付けられたサスペンション装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るストラットマウントを示す、車体前後方向に沿って切断した断面図である。 本発明の第1実施形態に係るストラットマウントを示す、車体幅方向に沿って切断した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る括れ部を示す、図2の4−4線断面図である。 本発明の第1実施形態に係るストラットマウントへこじり方向の力が入力されている状態を示す、車体幅方向に沿って切断した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る括れ部を示す、図4と同様の箇所で切断した断面図である。
(第1実施形態)
<サスペンション装置の構成>
図を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るストラットマウント10が取り付けられたサスペンション装置100について説明する。なお、図中の矢印FR、RE、IN,OUTはそれぞれ、車体の前方、後方、幅方向内側、幅方向外側を示している。また、以下の説明において、軸方向とは、ストラットマウント10の中心軸Sに沿って中心軸Sと平行な方向を指し、径方向とは、軸方向と直交する方向を指す。図1に示すように、サスペンション装置100は、車体の上下方向に延びるショックアブソーバ102と、ショックアブソーバ102の外周側に設けられたコイルスプリング104とを備えている。
ショックアブソーバ102は、筒状のシリンダ部102Aと、シリンダ部102Aの内部に設けられたピストンに接続されシリンダ部102Aから上方に延びたピストンロッド102B(図2参照)とを備えており、ショックアブソーバ102は、上端部が車体幅方向内側を向くように車体に対して斜めに取り付けられている。
また、ショックアブソーバ102の下端部は、シリンダ部102Aがロアアーム106を介して車輪108へ接続されており、ショックアブソーバ102の上端部は、ピストンロッド102Bがストラットマウント10を介して車体(不図示)へ連結される。
ショックアブソーバ102のシリンダ部102Aの外周面には環状の支持部102が突設され、この支持部102にコイルスプリング104が取り付けられている。コイルスプリング104は、支持部102からストラットマウント10の近傍まで軸方向に螺旋状に延びている。
ここで、路面に接地したタイヤ110が受けた衝撃がロアアーム106を介してショックアブソーバ102のシリンダ部102Aへ軸方向の力として入力されると、シリンダ部102Aが軸方向にスライドしてコイルスプリング104を収縮させ衝撃を吸収する。そして、コイルスプリング104が復元する際に、ピストンロッド102Bとシリンダ部102Aとが相対移動することで、コイルスプリング104の周期振動を減衰させる。また、ピストンロッド102Bの振動をストラットマウント10が減衰吸収して車体へ振動が伝達されるのを抑制する。
なお、ここで説明したサスペンション装置100は、車体とタイヤの間に設けられるサスペンション装置の一例であり、他の方式のサスペンション装置を適用してもよい。
<ストラットマウント10の構成>
次に、本実施形態のストラットマウント10の構成を説明する。図2及び図3に示すように、ストラットマウント10は主として、外筒部材12、内筒部材14、及び弾性体16で構成されている。外筒部材12は、平板部材をプレスして形成された金属部材であり、中央部に設けられた外筒本体部12Aと、外筒本体部12Aから径方向外側へ延出した締結フランジ12Bとを備えている。
締結フランジ12Bには複数のボルト112が挿通されており、このボルト112を車体へ締結して外筒部材12を車体へ固定する。締結フランジ12Bより径方向内側には、車両の上下方向に延びる外筒本体部12Aが設けられている。
外筒本体部12Aは、軸方向の両端部が開口した略円筒体であり、外筒本体部12Aの下端部が径方向外側へ延出し、さらに軸方向上側へ延びて締結フランジ12Bの内周縁部へ接続されている。また、外筒本体部12Aの上端部は、径方向外側へ延出して外筒フランジ12Cを構成しており、後述する内筒フランジ18Aと対面している。
外筒部材12の内周側には、内筒部材14が配設されている。内筒部材14は、車体の上下方向に延びて外筒部材12へ挿通されており、内筒部材14の上側に位置する上筒体18と、下側に位置する下筒体20とで構成されている。
上筒体18は、有底円筒状の金属部材であり、上部は開口している。また、上筒体18の上端部には、開口縁から径方向外側へ延出した内筒フランジ18Aが形成されており、この内筒フランジ18Aの下面と外筒部材12の外筒フランジ12Cの上面とが対面している。
上筒体18の下方には、下筒体20が設けられている。下筒体20は、下側が開放された有底円筒状の金属部材であり、上側に設けられた小径筒部20Aと下側に設けられた大径筒部20Bとで構成されている。また、下筒体20の上面と上筒体18の下面とは面接触しており、下筒体20には互いの底部を連通する挿通孔20Cが形成されている。なお、本実施形態では、下筒体20の上面の中央部から上方へ突出した係合突起部20Dへ上筒体18の貫通孔18Bを係合させて上筒体18と下筒体20とを連結しているが、これに限らず、上筒体18の下面と下筒体20の上面を溶接してもよい。
挿通孔20Cには、ショックアブソーバ102のピストンロッド102Bの先端部が挿通される。ピストンロッド102Bの先端部は、ピストンロッド102Bより小径の雄ねじ部102となっており、この雄ねじ部102へナット114が捩じ込んでピストンロッド102Bを内筒部材14へ固定する。
なお、ショックアブソーバ102の外周側にダストカバーを設けてもよい。ピストンロッド102Bからシリンダ部102Aまでをダストカバーで覆うことで、ショックアブソーバ102へ異物が侵入するのを抑制できる。
また、ピストンロッド102Bの外周側に弾性を有する筒状のストッパーを設けてもよい。下筒体20の小径筒部20Aの内周壁にストッパーの一端部を取り付けた場合、ショックアブソーバ102へ振動が入力されると、シリンダ部102Aが軸方向にスライドしてストッパーに接触してストッパーを弾性変形させ、所定の位置でシリンダ部102A止めることができる。これにより、ショックアブソーバ102に衝撃を与えることなく変位を制限できる。
外筒部材12と内筒部材14の間には、弾性体16が設けられている。弾性体16は、エラストマー等で形成されており、外筒部材12を構成する外筒本体部12Aの内周面及び上筒体18の外周面へ加硫接着され、これらを弾性変形可能に連結している。
図2に示すように、外筒部材12と内筒部材14との間にある弾性体16のうち、車体前方側及び車体後方側の弾性体16の下面には凹部16Aが形成されている。凹部16Aはそれぞれ、外筒本体部12Aの軸方向中央部の高さから外筒本体部12Aの開口近傍まで直線状に形成されている。また、図3に示すように、車体幅方向側の外筒本体部12Aの内周面と上筒体18の外周面との間の弾性体16には凹部16Aが形成されていない。
外筒本体部12Aの軸方向中央部より下側には、弾性体16から下方へ延出された肉薄の延出部16Bが外筒本体部12Aと一周に亘って加硫接着されている。延出部16Bは、外筒本体部12Aの内周面に沿って、外筒本体部12Aの下面まで延びており、下筒体20の大径筒部20Bと対面している。
外筒本体部12Aの外筒フランジ12Cと上筒体18の内筒フランジ18Aとの間にも弾性体16が設けられており、外筒フランジ12Cの上面と内筒フランジ18Aの下面とを弾性変形可能に連結している。ここで、外筒フランジ12Cと内筒フランジ18Aとの間の弾性体16には、弾性体16の肉厚が薄くされた括れ部16Cが形成されている。
括れ部16Cは、図4に示すように、車体幅方向内側の弾性体16及び車体幅方向外側の弾性体16の肉厚を薄くして形成されており、括れ部16Cにおける弾性体16の肉厚は同じ厚さとなっている。すなわち、本実施形態では、こじり方向の力が入力された際に弾性体16が圧縮される方向及び引張られる方向の二方向の弾性体16の肉厚が薄くされていることとなる。また、車体前後方向側の弾性体16は、外筒フランジ12Cの外周縁の近傍まで延出した肉厚部16Dとされている。
なお、ここでいう車体前方側とは、ストラットマウント10の中心軸Sを通り車体幅方向に対して±45の角度で引いた直線T、Uで区切られた領域のうち、図中右側の領域を指し、車体前方側とは、直線T、Uで区切られた領域のうち、図中左側の領域を指す。また、車体幅方向内側とは、直線T、Uで区切られた領域のうち、図中上側の領域を指し、車体幅方向外側とは、直線T、Uで区切られた領域のうち、図中下側の領域を指す。
ここで、括れ部16Cは、上筒体18の外周面に沿って略円弧状で肉薄に形成されており、軸方向から見た括れ部16Cの輪郭は、角がない滑らかな曲線で描かれる。また、肉厚部16Dは、外筒フランジ12Cの外周縁へ向かって突出するように形成されており、全体として角が丸められた菱形状に形成されている。
なお、図2に示すように、肉厚部16Dは、僅かに径方向内側へ凹んだ形状となっている。このため、弾性変形し易くなっているが、これに限らず、車体前後方向側における外筒フランジ12Cと内筒フランジ18Aとの間の弾性体16の厚みを一定に形成してもよい。
<作用>
次に、本実施形態のストラットマウント10の作用について説明する。図1に示すサスペンション装置100が取り付けられた車両が路面上を走行している場合、路面からの振動がタイヤ110を介してショックアブソーバ102へ入力される。
ショックアブソーバ102へ入力された振動は、ピストンロッド102Bから内筒部材14へ伝達される。このとき、ピストンロッド102Bからの振動が微小な振動であれば、内筒部材14が変位して弾性体16を弾性変形させることで、振動が減衰吸収される(図2参照)。
次に、車両が縁石に乗り上げた場合や、路面の起伏が激しい場合、ショックアブソーバ102へ軸方向の過大な力が入力される。この場合、コイルスプリング104が収縮して衝撃を吸収する。また、ピストンロッド102Bから内筒部材14へ軸方向の力が作用して、内筒部材14を軸方向に押し上げる。
ここで、内筒部材14の変位量が大きい場合、下筒体20の大径筒部20Bが外筒部材12の下面に接触して変位を制限する。このとき、図2に示すように、外筒部材12の下面に延出部16Bが設けられているので、金属同士がぶつかる異音の発生を抑制できる。また、内筒部材14が軸方向下向きに大きく変位した場合、内筒フランジ18Aが外筒フランジ12Cに接触して変位を制限する。このとき、内筒フランジ18Aと外筒フランジ12Cの間に設けられた弾性体16により異音の発生を抑制できる。
さらに、車体前後方向側の弾性体16の下面に凹部16Aが形成されているので、車体前後方向における弾性体16の剛性を低減できる。これにより、例えば、ブレーキングを踏んだ際に、内筒部材14が車体前方側へ変位して弾性体16を弾性変形させ、車体へ加えられる衝撃を和らげることができる。
一方、車体幅方向側の外筒本体部12Aと上筒体18との間の弾性体16の下面には凹部16Aが形成されておらず、弾性体16の剛性を確保している。これにより、車体幅方向側の弾性体16がコーナリング時に接地面に作用するコーナリングフォースを受けて、コーナリングを安定させることができる。
ここで、図1に示すように、ショックアブソーバ102の上端部が車体径方向内側を向くように車体に対して斜めにショックアブソーバ102を取り付けた車両において、路面からタイヤ110へ車体上方向の力が入力されると、ショックアブソーバ102が車体幅方向内側へ入り込んで、図5に示すように、ピストンロッド102Bから内筒部材14へ矢印Aのこじり方向の力が入力され、内筒部材14を外筒部材12に対して車体幅方向内側へ傾ける。
これにより、車体幅方向外側の内筒フランジ18Aが外筒フランジ12Cから離れる方向に変位して、車体幅方向外側の内筒フランジ18Aと外筒フランジ12Cとを連結する弾性体16に引張力が作用する。このとき、車体幅方向外側の弾性体16に形成された括れ部16Cが開くので、弾性体16に作用する引張力を小さくできる。また、車体幅方向内側の括れ部16Cは閉じるだけなので、弾性体16に作用する圧縮力を小さくできる。さらに、括れ部16Cの輪郭は滑らかな曲線で描かれているので、引張力が一箇所に集中するのを抑制できる。
一方、車体前後方向は肉厚部16Dとなっており、弾性体16が括れていないので、内筒部材14が傾いた状態で、ショックアブソーバ100から入力された軸方向の振動を減衰吸収できる。
さらに、矢印Aのこじり方向へ過大な力が入力されると、車体幅方向内側の内筒フランジ18Aが外筒フランジ12Cへ接触して内筒部材14の変位を制限し、弾性体16に所定以上の引張力が作用するのを抑制できる。また、内筒フランジ18Aと外筒フランジ12Cとの間の間隔より下筒体20の大径筒部20Bと外筒本体部12Aとの間の間隔の方が狭い場合は、下筒体20の大径筒部20Bが外筒本体部12Aに接触して内筒部材14の変位を制限し、弾性体16に所定以上の引張力が作用するのを抑制できる。
なお、本実施形態では、内筒部材14及び外筒部材12は円筒状に形成されていたが、これに限らず、上面視で矩形あるいは多角形状の筒体であってもよい。また、内筒部材14を構成する上筒体18と下筒体20は、一体に形成してもよい。
また、内筒部材14の変位を制限する手段として、内筒フランジ18Aと外筒フランジ12Cを接触させる方法、及び下筒体20を外筒部材12の下面へ接触させる方法を説明したが、これに限らず、他の手段により内筒部材14の変位を制限してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態のストラットマウント50について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。本実施形態のストラットマウント50は、第1実施形態のストラットマウント10を構成する弾性体16の形状を変えたものであり、図6に示すように、本実施形態のストラットマウント50の弾性体52には括れ部52Aが形成されている。
括れ部52Aは、車体幅方向内側の弾性体52及び車体幅方向外側の弾性体52の肉厚を薄くして形成されており、車体前後方向側の弾性体52は、肉厚部52Bとされている。また、車体幅方向内側の弾性体52の肉厚と車体幅方向外側の弾性体52の肉厚は同じ厚みとなっており、車体前方側の弾性体52の肉厚と車体後方側の弾性体52の肉厚は同じ厚みとなっている。
ここで、肉厚部52Bは、外筒フランジ12Cの外周縁に沿って略円弧状に形成されており、第1実施形態の肉厚部16Dより断面積が大きくなっている。これにより、第1実施形態と比較して、弾性体16のバネ性が高められ、内筒部材14が外筒部材12に対して車体幅方向内側へ傾いた状態でも振動を効率よく減衰吸収できる。
以上、本発明の第1、2の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、図4の車体幅方向内側の括れ部16Cの肉厚と、車体幅方向外側の括れ部16Cの肉厚を異なる厚さで形成してもよい。
10 ストラットマウント
12 外筒部材
12A 外筒本体部
12C 外筒フランジ
14 内筒部材
16 弾性体
16A 凹部
16C 括れ部
18A 内筒フランジ(フランジ部)
50 ストラットマウント
52 弾性体
52A 括れ部
100 サスペンション装置
102 ショックアブソーバ
102A シリンダ部
102B ピストンロッド
102C 支持部

Claims (3)

  1. 車体へ取り付けられ、中央部に外筒本体部が設けられた外筒部材と、
    前記外筒部材へ挿通され、車体の上下方向に延びると共に、下端部にショックアブソーバのピストンロッドが取り付けられる内筒部材と、
    前記内筒部材の上端部から径方向外側へ延出し、前記外筒部材の開口縁と対面するフランジ部と、
    前記外筒部材の内周面と前記内筒部材の外周面及び前記フランジ部とを連結し、前記ショックアブソーバの前記ピストンロッドからの入力のみを負担する弾性体と、
    前記フランジ部と前記外筒部材との間の前記弾性体に形成されると共に、前記ショックアブソーバから前記内筒部材へこじり方向の力が入力された際に前記弾性体が圧縮される方向及び前記弾性体が引張られる方向の二方向側の前記弾性体の肉厚が薄くされた括れ部と、
    を有し、
    前記外筒部材と前記内筒部材との間にある前記弾性体のうち、車体前方側及び車体後方側の前記弾性体の下面に凹部が形成されており、
    前記凹部は、前記外筒本体部の軸方向中央部の高さから前記外筒本体部の上端側の開口近傍まで直線状に形成されているストラットマウント。
  2. 前記括れ部は、車体幅方向内側及び車体幅方向外側の前記弾性体の肉厚を薄くして形成されている請求項1に記載のストラットマウント。
  3. 軸方向から見た前記括れ部の輪郭は、滑らかな曲線で描かれている請求項1又は2に記載のストラットマウント。
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