JP6546510B2 - マットレス - Google Patents

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Description

本発明は、介護用ベッドなどに適用されるマットレスに関するものである。
従来から、自発的な寝返りが困難な高齢者や身体障害者などの褥瘡の防止などを目的として、人体を支持する基体上に複数のセルを配した構造を有するマットレスが提案されている。このようなマットレスは、たとえば特開2013−27531号公報(特許文献1)に開示されており、セル内の流体を給排調節して、使用者の体に作用する圧力(体圧)を調節することにより、体圧の分散化による褥瘡の防止などが期待されている。
ところで、介護用ベッドなどでは、食事の際などに使用者の上体を起こす背上げ機能を有するものがあり、かかる背上げ機能付きのベッドに適用されるマットレスは、ベッドの背上げによって腰折部で屈曲せしめられるようになっていることが望ましい。
しかしながら、マットレスの屈曲作動に関しては、未だ十分な検討がなされているとは言い難かった。
特開2013−27531号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、ベッドの背上げに作動を実現しつつ、セルの挙動の安定化や優れた寝心地を得ることができる、新規な構造のマットレスを提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明者は、マットレスをベッドの背上げに追従し易くして使用者への圧迫の軽減を図るために、マットレスにおける腰折部に対応する部分で隣接するセルユニットを備えた新規な構造とすることによって、ベッドの背上げに際してそれらセルユニットを相対的に傾動させることが有効であると考えた。特に、それらセルユニットを腰折部で分割された基体上に複数のセルを配した構造とすれば、使用者に大きな圧力が作用し易い臀部などにおいて体圧の分散化も図られる。
ところが、このような分割構造のマットレスについて、本発明者が更なる検討と実験を行ったところ、背上げ状態で腰折部において使用者の支持が不十分になる場合もあることが分かった。
すなわち、一つの態様を例示的に挙げると、本発明者は、ベッドの背上げ時にもマットレスの使用者を支持する面を大きく確保して、良好な寝心地などを実現するために、ベッドの背上げ時に、セルユニットがベッドよりも上方を中心として相対傾動する構造を検討した。このような構造では、図23のマットレス100において示すように、背上げ時のセルユニット16a,16b間において、下側へ行くに従って大きくなる隙間64が形成されて、使用者の臀部がかかる隙間に入り込むことで、マットレスによる支持が有効になされないおそれがある。特に、ベッド11の背上げ時には、使用者の臀部付近に作用する圧力が高まることから、腰折部62の近傍に配されたセル22内の流体が排出調節されて、セル22に許容される変形量が大きくなる。その結果、使用者の臀部などがセルユニット16a,16b間の隙間64に入り込み易くなって、底付きなどの不具合が生じるおそれがあった。なお、図23に示す態様は、本発明の前提条件となるものではなく、後述する図1〜22と同様に、本発明や本発明の対象を限定するものではない。
ここにおいて、本発明の第一の態様は、人体を支持する基体の上面に流体室を備えるセルの複数が配された構造を有するマットレスであって、ベッド長さ方向の一部に設定された腰折部において前記基体が分割されており、分割された各該基体上に前記セルを配した構造を有するセルユニットが該腰折部を挟んで隣接して配設されていると共に、該腰折部を挟んで隣接する該セルユニットの間に跨って配設されてそれらセルユニットの該セルによって支持される接続体が設けられていることを、特徴とする。
このような第一の態様に従う構造とされたマットレスによれば、セルユニットの隣接部分(分割部分)によって、ベッドの背上げ作動が有利に実現される。また、接続体が設けられていることにより、セルの挙動の安定化が図られるなどして、寝心地の改善などが実現される。
本発明の第二の態様は、第一の態様に記載されたマットレスにおいて、前記セルが上下中間部分に断面形状を小さくされた括れ部を備える上下二段構造とされており、前記接続体が該セルの該括れ部に取り付けられているものである。
第二の態様によれば、セルが括れ部を備えた上下二段構造とされていることにより、流体室内の流体量の調節に対してセルの高さ寸法を効率的に変化させることができて、セル高さの調節による体圧の分散化を有利に実現できる。
また、括れ部を備えた上下二段構造のセルでは、使用者の体重の作用によるセルの傾動(倒れ方向の変位)が生じ易くなるが、腰折部を挟んで隣接する両セルユニットのセルを接続体で相互に繋ぐことにより、それらセルの傾動が緩和的に抑制され得て、セル間の過大な隙間を防ぐことによるマットレス上面の安定化が図られ得る。特に、上下二段構造のセルでは、上下荷重の入力に対して、括れ部よりも上部が下部に対して相対傾動する首振り様の変形を生じ易いが、かかる首振り変形時に傾動した上部が接続体に当接することで傾動の量を抑制されて、過度な首振り変形の防止によるマットレス上面の安定化も期待できる。
加えて、セルの括れ部に接続体が取り付けられることにより、下向きの荷重が接続体に作用しても、接続体が括れ部よりも大きなセルの下部によって基体の上方に支持されることから、底付きが生じ難い。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様に記載されたマットレスにおいて、前記セルユニット内の前記セルの相対変位量を抑える変位抑制部材を備えているものである。
第三の態様によれば、セルユニット内のセルの相対傾動などによる相対変位量が、変位抑制部材によって抑えられることによって、セルユニット内のセル間の隙間が過大になるのを防いで、使用者が当該隙間へ入り込むのを防止できる。特に、背上げ時などに大きな力が作用する接続体を取り付けられたセルと、他のセルとを、相互につなぐように変位抑制部材を配することにより、荷重の各セルへの分散化も図られる。
また、変位抑制部材をセルによって支持させれば、セルユニット内のセル間の隙間が変位抑制部材で全体的乃至は部分的に覆われて、隙間に入り込んだ使用者の体が変位抑制部材で支持されることにより、底付きの発生が回避される。
本発明の第四の態様は、第三の態様に記載されたマットレスにおいて、前記セルが上下中間部分に断面形状を小さくされた括れ部を備える上下二段構造とされており、前記変位抑制部材が該セルの該括れ部に取り付けられているものである。
第四の態様によれば、セルが括れ部を備えた上下二段構造とされていることにより、流体室内の流体量の調節に対してセルの高さ寸法を効率的に変化させることができて、セル高さの調節による体圧の分散化を有利に実現できる。
また、括れ部を備えた上下二段構造のセルでは、使用者の体重の作用によるセルの傾動(倒れ方向の変位)が生じ易くなるが、セルユニット内のセルを変位抑制部材で相互に繋ぐことにより、それらセルの傾動が抑制され得て、セル間の過大な隙間を防ぐことによるマットレス上面の安定化が図られ得る。特に、上下二段構造のセルでは、上下荷重の入力に対して首振り様の変形を生じ易いが、かかる首振り変形時に傾動した上部が変位抑制部材に当接することで傾動を抑制されて、過度な首振り変形の防止によるマットレス上面の安定化も期待できる。
加えて、セルの括れ部に変位抑制部材が取り付けられることにより、下向きの荷重が変位抑制部材に作用しても、変位抑制部材が括れ部よりも大径とされたセルの下部によって基体の上方に支持されることから、底付きが生じ難い。
本発明の第五の態様は、第三又は第四の態様に記載されたマットレスにおいて、前記変位抑制部材が他部材に連結されて、該変位抑制部材の前記セルユニット上での移動量が抑えられているものである。
第五の態様によれば、変位抑制部材がベッド上に載置されるマットレスのベースなどの他部材に連結されることにより、変位抑制部材のセルユニット上での移動が抑制されて、セルの移動量も抑えられることから、人体を支持するマットレス上面の安定化などが図られ得る。
本発明の第六の態様は、第三〜第五の何れか一つの態様に記載されたマットレスにおいて、前記変位抑制部材が可撓性を有しているものである。
第六の態様によれば、変位抑制部材でつながれた各セルの変位や変形が、変位抑制部材の撓み変形によって許容されることから、体圧の分散化が有利に実現され得る。特に、第四の態様に示すような上下二段構造のセルを採用する場合には、変位抑制部材で連結された各セルの上下方向の変形が変位抑制部材の変形によってそれぞれ許容されることから、下向きの荷重入力に対する各セルの変形量の差が大きく許容されて、体圧分散効果が有利に発揮される。
本発明の第七の態様は、第六の態様に記載されたマットレスにおいて、前記変位抑制部材が伸縮性を有しているものである。
第七の態様によれば、変位抑制部材でつながれた各セルの相対変位を変位抑制部材の伸縮変形によってある程度まで許容しながら、それらセルの過大な相対変位を制限することができる。特に、第五の態様のように変位抑制部材が他部材に連結された構造においても、セルの変形を変位抑制部材の伸縮変形によって許容することができる。また、接続体を取り付けられたセルと他のセルとをつなぐように変位抑制部材を設けることにより、接続体を取り付けられたセルに作用する力が、変位抑制部材の伸縮性によってセルユニット内の他のセルに分配されて、マットレスの上面が使用者の支持状態に安定して保たれる。
本発明の第八の態様は、第一〜第七の何れか一つの態様に記載されたマットレスにおいて、前記接続体が可撓性を有しているものである。
第八の態様によれば、接続体の撓み変形によってセルの傾動や変形がある程度まで許容されて、体圧の分散化が有利に図られ得る。
本発明の第九の態様は、第八の態様に記載されたマットレスにおいて、前記接続体が伸縮性を有しているものである。
第九の態様によれば、接続体の伸縮変形によってセルの傾動や変形がある程度まで許容されて、体圧の分散化が有利に図られ得る。
本発明の第十の態様は、第八又は第九の態様に記載されたマットレスにおいて、前記接続体が前記セルを挿通する複数の孔を備えたシートとされているものである。
第十の態様によれば、接続体を複数のセルに対して簡単に取り付けることができる。特に、第二の態様に記載された括れ部を備えた上下二段構造のセルと組み合わせて採用すれば、接続体の孔にセルの括れ部を挿通することで、接続体をセルに対して簡単に取り付けることもできる。
また、接続体が可撓性と伸縮性の少なくとも一方を有することから、体圧の分散化が有利に図られると共に、接続体における孔の位置や大きさ、或いはセルの配設位置や形状、サイズなどの誤差が、接続体の変形によって許容されることから、セルユニットの製造作業が簡単になる。
本発明の第十一の態様は、第一〜第十の何れか一つの態様に記載されたマットレスにおいて、ベッド長さ方向で前記腰折部を挟んで隣接する前記セルユニットが、ベッド幅方向の全体に亘って連続しているものである。
第十一の態様によれば、セルユニットの相対傾動によるベッドの背上げに対する追従性が、簡単な構造によって十分に確保される。
本発明の第十二の態様は、第一〜第十一の何れか一つの態様に記載されたマットレスにおいて、ベッド長さ方向に前記腰折部を外れた箇所で分割された前記セルユニットとは別の分割ユニットを備えているものである。
第十二の態様によれば、セルユニットだけでなく分割ユニットも含む3つ以上のユニットを備えた構造とされることから、各ユニットに対して支持する人体の部位に応じた特性や構造を設定することができて、体圧分散効果の向上やより安定した支持の実現、構造の簡略化などが実現され得る。具体的には、たとえば、体圧が小さくなり易い頭部の支持部位や脚部の支持部位では、ポリウレタンなどの柔軟ブロック材で形成された分割ユニットを採用することにより、構造の簡略化が図られ得る。
本発明の第十三の態様は、第一〜第十二の何れか一つの態様に記載されたマットレスにおいて、前記セルユニットはベッド長さ方向とベッド幅方向のそれぞれにおいて複数列の前記セルを備えているものである。
セルユニットにおけるセルは、ベッド長さ方向やベッド幅方向において単列で配置されていても良いが、セルの製造や交換などの際には、セルユニットにおいてベッド長さ方向とベッド幅方向のそれぞれで複数列のセルが設けられている方が、効率的である。
また、本態様に記載の構造を第三〜第七の各態様に記載の構造と組み合わせて採用すれば、セルユニット内の各セルの相対的な変位量や変形量が変位抑制部材で抑えられることから、各セルユニットによる支持面を十分に大きく設定しながら、当該支持面の安定化も図られる。
本発明によれば、マットレスにおける腰折部を挟んで隣接する部分が、基体を腰折部で分割されたセルユニットによって構成されており、それらセルユニットの相対傾動によって、ベッドの背上げ作動を有利に実現できる。また、腰折部を挟んで隣接するセルユニット間には、それらセルユニットのセルを相互に繋ぐ接続体が設けられており、セルの挙動の安定化や使用者の安定した支持などによって、腰折部への使用者の落ち込みが防止される。
本発明の第一の実施形態としてのマットレスを示す分解斜視図。 図1に示すマットレスを構成するマットレス本体の平面図。 図2に示すマットレス本体を構成するセルユニットの斜視図。 図3に示すセルユニットの平面図。 図3に示すセルユニットの正面図。 図3に示すセルユニットを構成するセルの縦断面図。 腰折部を挟んで隣接する図3のセルユニットを背上げ状態で示す斜視図。 腰折部を挟んで隣接する図3のセルユニットを背上げ状態で示す平面図。 腰折部を挟んで隣接する図3のセルユニットを背上げ状態で示す右側面図。 接続体の伸縮率の評価方法を説明する図であって、(a)が荷重入力前を、(b)が荷重入力後を、それぞれ示す。 図10の評価方法による測定結果を示すグラフ。 図1に示すマットレスを背上げ状態で示す側面透視図。 本発明の第二の実施形態としてのマットレスを構成するセルユニットの斜視図。 図13に示すセルユニットの平面図。 図13に示すセルユニットの正面図。 腰折部を挟んで隣接する図13のセルユニットを背上げ状態で示す斜視図。 腰折部を挟んで隣接する図13のセルユニットを背上げ状態で示す平面図。 腰折部を挟んで隣接する図13のセルユニットを背上げ状態で示す右側面図。 本発明の別の態様としてのマットレスを構成するセルの斜視図。 図19に示すセルの正面図。 図19に示すセルの底面図。 図20のXXII−XXII断面図。 別態様のマットレスを背上げ状態で示す側面透視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の第一の実施形態としてのマットレス10が示されている。マットレス10は、ベッド11上に敷かれるマットレス本体12と、マットレス本体12の上面を覆う蓋体14を組み合わせて構成されている。なお、図1では、分かり易さのために、マットレス本体12と蓋体14が上下に離れた状態で図示されている。
より詳細には、マットレス本体12は、図1,2に示すように、2つのセルユニット16a,16bと、5つの分割ユニット18a,18b,18c,18d,18eを備えている。
セルユニット16は、図3〜5に示すように、板状乃至はシート状の発泡ポリウレタン等で形成された基体20に、複数のセル22を取り付けた構造を有している。本実施形態のセルユニット16は、基体20上に18個のセル22を備えており、それらセル22がベッド長さ方向で3行且つベッド幅方向で6列に配置されている。
セル22は、図6に示すように、内部に流体室24を備える中空袋状とされており、本実施形態では、上下中間部分に横断面形状が小さくされた括れ部26を有する上下二段構造とされている。より具体的には、セル22は、略円板形状の天壁と底壁を周壁によって一体連結した中空袋状の上部28と下部30を備えており、上部28の底面と下部30の天面が接着や溶着等の手段で相互に固着されて形成されている。上部28と下部30の各周壁は、上下外側に行くに従って径寸法が小さくなるテーパ形状とされており、それら上部28と下部30の固着部分において径寸法(横断面形状)が小さくなっていることにより、セル22の上下中間部分に括れ部26が形成されている。さらに、セル22において相互に固着される上部28の底壁と下部30の天壁には、上下に貫通する連通孔32が形成されている。尤も、セル22の具体的な構造は、特に限定されるものではなく、たとえば、中空柱状などの括れ部26をもたない構造でも良いし、上下に離れた複数の括れ部26を備える上下三段以上の多段構造とされていても良い。
なお、特に限定されるものではないが、セル22の上部28と下部30は、たとえば、二枚の樹脂シートを外周部分で重ね合わせて接着や溶着等で相互に固着することにより形成され得る。尤も、セル22は、合成樹脂材料による真空成形などによっても、得ることができる。また、セル22の形成材料は特に限定されないが、伸縮変形量が小さく且つ柔軟であることが望ましく、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリウレタンなどの合成樹脂材料が採用され得る。
また、セル22の内部には、上部28の内部空間と下部30の内部空間が連通孔32を通じて相互に連通されることにより、流体室24が形成されている。更にまた、セル22の下部30の底壁には、給排ポート34が設けられている。この給排ポート34は、樹脂や金属などによって下部30と一体又は別体で形成された中空の管であって、流体室24に連通されている。本実施形態では、給排ポート34がセル22の底壁から下方へ延び出すとともに側方へ湾曲して延びており、上下寸法が小さくされていると共に、支持構造への影響が低減され、更に給排ポート34に接続される管路36(後述)の配管の容易化が図られている。
そして、このような構造とされたセル22は、基体20上に配置される。即ち、セル22は、図5に示すように、底部が基体20の上面に重ね合わされて、接着などの手段で固定されると共に、給排ポート34が基体20を貫通して下方に突出している。本実施形態では、セルユニット16がベッド長さ方向とベッド幅方向のそれぞれにおいて複数列のセル22を備えており、セルユニット16においてセル22がベッド長さ方向で3行且つベッド幅方向で6列に配列されていると共に、ベッド幅方向で隣り合うセル22,22の給排ポート34が管路36によって相互に連通されている。本実施形態では、管路36によって接続されたセル22,22の流体室24,24に対して、空気などの流体を同様に給排することにより、構造や制御の簡略化が図られているが、たとえば管路36に弁体を設けるなどして、それら相互に連通された各流体室24に対して、独立して流体を給排可能とすることもできる。本実施形態で示すセルユニット16におけるセル22の数や配置は、あくまでも例示であって、特に限定されるものではない。
また、本実施形態のセルユニット16では、セル22が配設される領域の側方に、給排装置38が配設されている。給排装置38は、セルユニット16内の各セル22の流体室24に対する空気等の流体の給排を行うものであって、図示しないポンプとバルブを備えていると共に、ポンプの作動とバルブの開閉を制御する図示しない制御装置を備えている。そして、給排装置38は、管路36によって各セル22に接続されて流体室24に連通されており、各セル22の流体室24に対して空気などの流体を選択的に給排できるようになっている。これにより、セル22内の流体量が調節されて、使用者の体重などが作用しない非載荷状態において、セル22の上下高さ寸法が給排装置38によって変更設定されるようになっている。なお、給排装置38はセルユニット16から離れて配置されていても良く、それによってポンプやバルブの作動音などが使用者に不快感を与えるのを防ぎ易くなる。また、給排装置38によって流体室24に給排される流体は、空気などの気体であっても良いし、水などの液体であっても良い。
一方、分割ユニット18a〜18eは、本実施形態において、ベッド長さ方向およびベッド幅方向の大きさが何れもセルユニット16と略同じとされており、ベッド長さ方向で並んで配置されるようになっている。
分割ユニット18aは、セルユニット16におけるセル22の配設領域と略同じ平面形状を有する矩形板状乃至はシート状の基体40の上に、発泡ポリウレタン(ウレタンフォーム)などの柔軟な材料で形成されて、基体40と略同じ平面形状の略矩形ブロック状とされたクッション体42を配した構造とされている。本実施形態では、分割ユニット18c,18dが分割ユニット18aと略同じ構造とされている。
分割ユニット18bは、セルユニット16と略同じ構造とされており、基体20上に複数のセル22が配置されていると共に、各セル22の流体室24に管路36によって接続される給排装置38を側方に備えている。本実施形態の分割ユニット18bは、セルユニット16と同様に、ベッド長さ方向に3行且つベッド幅方向に6列で配列された18個のセル22を備えている。
分割ユニット18eは、基体40の上に、発泡ポリウレタンなどの柔軟な材料で形成されたクッション体44を配した構造とされている。クッション体44は、下部が略矩形ブロック状とされていると共に、略円錐形状を有する多数の突起が上方へ突出して設けられた構造とされている。これにより、分割ユニット18eは、同様の発泡ポリウレタンなどで形成される分割ユニット18a,18c,18dに比して、少なくとも上部が変形し易い柔軟な構造とされている。
かくの如き構造とされたセルユニット16a,16bと分割ユニット18a〜18eは、ベース46に取り付けられている。ベース46は、全体としてベッド長さ方向に延びる溝状とされており、略平板形状の底壁部48と、ベッド幅方向の端部に設けられる側壁部50,50とを、備えている。
底壁部48は、ベッド11の上面に対応する平面形状を有する薄肉板状とされており、独立気泡の発泡ポリウレタンなどで形成された比較的に変形し難い部材とされている。
側壁部50,50は、底壁部48と同様の材料で形成された中実矩形ブロック状乃至は中空矩形箱状の部材であって、底壁部48のベッド幅方向両端部に設けられて、底壁部48の上方へ突出している。これにより、底壁部48と側壁部50,50からなるベース46には、上方に開口しながらベッド長さ方向に延びるユニット配設凹所52が形成されている。更に、側壁部50の上面には、緩衝体54が取り付けられている。緩衝体54は、連続気泡の発泡ポリウレタンなどで形成された側壁部50よりも柔軟な部材であって、たとえば矩形板状とされて、側壁部50の上面が緩衝体54によって覆われている。
さらに、ベース46は、ベッド長さ方向の中間部分において分割されており、かかる分割部分がベッド11の腰折部62に対応する位置とされている。そして、ベース46は、分割された両側が相対的に傾動可能とされている。
そして、ベース46のユニット配設凹所52には、セルユニット16a,16bと分割ユニット18a〜18eが配設されている。より具体的には、セルユニット16a,16bと分割ユニット18a〜18eは、ベッド長さ方向に並んで配設されており、ベッド長さ方向で頭部側から、分割ユニット18a、分割ユニット18b、セルユニット16a、セルユニット16b、分割ユニット18c、分割ユニット18d、分割ユニット18eの順番で配置されている(図1,2参照)。このように、本実施形態では、ベッド11の腰折部62に対応するセルユニット16a,16bの境界部分だけでなく、ベッド11の腰折部62をベッド長さ方向に外れた箇所でも分割されたユニット構造を有しており、セルユニット16a,16bとは別に5つの分割ユニット18a〜18eが配設されている。尤も、ベース46は、ベッド11の腰折部62に対応するベッド長さ方向の一部でのみ分割されており、分割ユニット18aと分割ユニット18bとセルユニット16aが、ベース46の頭部側によって相互に位置決めされていると共に、セルユニット16bと分割ユニット18cと分割ユニット18dと分割ユニット18eが、ベース46の脚部側によって相互に位置決めされている。また、本実施形態において、セルユニット16a,16bと分割ユニット18a〜18eは、何れもベッド幅方向では分割されることなく、ユニット配設凹所52の全体に亘って連続している。更に、セルユニット16a,16bと分割ユニット18bの各給排装置38は、ベース46の側壁部50に設けられた図示しない空所に収容されている。なお、分割ユニット18a〜18eの具体的な構造や、それら分割ユニット18a〜18eの配置や組み合わせなどは、特に限定されるものではなく、分割ユニットが5つである必要もない。
また、セルユニット16aとセルユニット16bは、ベース46の分割部分を挟んでベッド長さ方向で隣接するように配置されて、それらセルユニット16a,16bの基体20,20が、ベース46の分割部分において隣接しており、基体20,20の分割部分(境界)において、相対的に傾動可能とされている。ここにおいて、セルユニット16aとセルユニット16bにおける基体20,20の分割部分に隣接するセル22には、接続体56が取り付けられている。
接続体56は、柔軟な可撓性シートとされており、図7〜9に示すように、ベッド長さ方向で隣接するセルユニット16aとセルユニット16bに跨って配されている。また、接続体56には、複数のセル取付孔58が貫通形成されており、それら複数のセル取付孔58がセル22の括れ部26に対応する円形断面を有している。本実施形態の接続体56では、12個のセル取付孔58がベッド長さ方向に2行且つベッド幅方向に6列に配列されている。セル取付孔58の孔形状は、特に限定されるものではなく、例えば、セル22の横断面形状に応じて多角形断面や異形断面の孔であっても良い。
なお、接続体56の形成材料は、特に限定されるものではないが、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの合成樹脂や柔軟な非発泡ポリウレタン、シリコーンゴムなどのエラストマが好適に採用され、本実施形態の接続体56は非発泡ポリウレタンで形成されている。本実施形態において接続体56が可撓性を有するとは、たとえば、一般的な使用者の体重の作用に対して曲げ(撓み)変形を生じる柔軟性を備えており、使用者の体重の作用に対して剛性による抵抗が十分に小さいことを意味する。
さらに、接続体56は、ある程度の伸縮性を備えていることが望ましく、それによって後述するセル22の変形を接続体56の伸縮変形によって許容することが可能となる。本実施形態において接続体56が伸縮性を有するとは、接続体56の伸縮率(伸長変形前寸法に対する伸長変形後寸法の百分率)が100%より大きくされて、同じ接続体56に取り付けられた隣接するセル22,22の相対変位が、接続体56の弾性的な変形によって許容されることを意味している。
尤も、接続体56の伸長変形の許容量が過大であると、セル22の変形を抑制する機能が不十分になることから、接続体56の伸長変形の許容量は、必要とされるセル22の変形を許容し得る程度に抑えられることが望ましい。具体的には、接続体56の伸長変形の許容量は、マットレス10の分割部分で隣接する隣接セル22,22間の隙間が70mm以下に制限されるように設定されることが望ましく、それにより使用者のセル22,22間への入り込みが効果的に防止される。この接続体56に許容される伸長変形量は、たとえば、接続体56の引張弾性率や厚みを隣接セル22,22間に作用する相互に引き離す方向の力に応じて設定することで、上記の好適な範囲に設定される。即ち、「河内まき子・持丸正明、2005 AIST人体寸法データベース、産業技術総合研究所H16PRO 287」によれば、隣接セル22,22間への嵌り込みが生じ得る人体の部位で最も寸法が小さいのは、側臥状態で嵌り込みが生じ得る腕付根前後径(前腋窩点と後腋点の距離)であり、特に老人女子の腕付根前後径の最小値である71mmが、隣接セル22,22間への嵌まり込みを想定される人体部位の最小寸法となる。従って、接続体56の伸長変形の許容量を隣接セル22,22間の隙間が70mm以下に制限されるように設定することにより、使用者の隣接セル22,22間への嵌り込みを回避することができる。なお、被介護者による使用を想定する場合には、使用者である被介護者の隣接セル22,22間への嵌まり込みに加えて、介護者が膝や手をついた場合の嵌り込みも想定されるが、介護者として想定される成人女子において嵌り込みを生じ易い膝幅の最小寸法は87mmであり、接続体56の伸長変形の許容量を隣接セル22,22間の隙間が70mm以下に制限されるように設定することにより、介護者の嵌り込みも防止できる。
このような接続体56の伸長変形の許容量(伸縮率)は、たとえば以下のような評価方法によって、上記の如き好適な範囲内に設定されていることを確認することができる。即ち、図10に示すように、全てのセル22に評価用の接続体56が取り付けられた評価用のセルユニット16の基体20を略鉛直に支持し、下端に配されたセル22の上部28に略伸縮しない環状の引張帯66を取り付ける。また、引張帯66の下端部に連結された略伸縮しない紐やワイヤ等の伝力部67が巻取装置68によって巻き取り可能とされており、巻取装置68による伝力部67の巻取りによって引張帯66に下向きの荷重を及ぼすことができるようになっている。更に、伝力部67の経路上には、伝力部67に作用する引張力を計測可能なばねばかり等の計測装置69が設けられている。なお、評価用のセルユニット16において上下方向で隣接するセル22,22は、静置状態において、隙間が略0であるとともに上下方向の中心間の距離L1が90mmとされている。更に、接続体56のセル取付孔58の直径がセル22の括れ部26の外径と略同じとされており、ここでは何れも35mmとされている。そして、巻取装置68による伝力部67の巻取りによって、引張帯66に対して10kgfの下向き荷重(一般的なマットレス10の使用状態において想定されるセル22に作用する面方向の最大入力荷重)を及ぼして、かかる荷重の作用状態で下端に位置するセル22とその上方に隣接するセル22との中心間距離L2を測定し、図11に実線で示すようにL2が160mm以下である場合に、接続体56の伸長変形の許容量が適切であると評価する。
なお、接続体56を設けない構造において同様の評価を行った結果(図11中の破線)によれば、小さな荷重の入力によって隣接セル22,22の中心間距離が160mmを越えて、隣接セル22,22間への使用者の嵌まり込みが問題となり得ることから、接続体56を設けて隣接セル22,22の中心間距離を制限することが望ましいことが分かった。尤も、上記の評価において想定した面方向の最大入力荷重は、後述するようにセルユニット16a,16bの隣接端部に配されたセル22,22に対して背上げによって入力される荷重を想定しており、本実施形態において示すように、同じセルユニット16を構成する複数のセル22間では接続体56による相互の接続が必要とされない場合もある。
そして、ベース46の分割部分を挟んで隣接する12個のセル22が、接続体56に設けられた12個のセル取付孔58に各別に挿通されることによって、接続体56がそれら12個のセル22に対して非接着で取り付けられて、12個のセル22によって支持されている。これにより、接続体56は、セルユニット16a,16b間に配設されて、それらセルユニット16a,16bの分割部分を跨いで配置されている。本実施形態では、接続体56がセル22の括れ部26に外挿状態で取り付けられており、セル22の下部30によって基体20に対して上方に離れて支持されている。なお、セル22を接続体56のセル取付孔58に挿通する作業時には、セル22の流体室24内の空気量を減らしてセル22の変形量を大きく許容すれば、作業が簡単になる。また、セル22の括れ部26をセル取付孔58に挿通した後で流体室24に空気を供給することにより、セル22のセル取付孔58からの抜けが防止される。
本実施形態では、セル22の上下中間部分に一枚の接続体56が配されているが、たとえば、複数枚の接続体56が設けられていても良い。特に、複数の括れ部26を備えるセル22では、それら括れ部26の全部または幾つかにそれぞれ接続体56を取り付けることもできる。更に、複数枚の接続体56を重ね合わせて、セル22の上下方向の一部に取り付けることも可能であり、耐荷重性の向上などが実現される。
以上のような構造を有するマットレス本体12に対して、蓋体14が取り付けられることにより、マットレス10が構成されている。蓋体14は発泡ポリウレタンなどで形成された柔軟な部材であって、本実施形態では、下方へ向けて開口する矩形開放箱状とされている。そして、蓋体14は、マットレス本体12の上部に被せ付けられて、セルユニット16および分割ユニット18a〜18eの上面を覆っている。
このような構造とされたマットレス10は、図1,11に示すように、ベッド11の上面に敷設されて、上面によって使用者を支持するようになっている。本実施形態のマットレス10では、仰臥位において使用者の体重が集中的に作用する肩から大腿にかけて支持する領域において、セル22を用いた分割ユニット18bとセルユニット16a,16bが採用されており、効果的な体圧分散による褥瘡防止効果などを得ることができる。セルユニット16a,16bでは、蓋体14の上面に作用する使用者の支持荷重が、セル22を介して基体20に伝達されるようになっており、使用者が基体20によって間接的に支持されるようになっている。本実施形態では、分割ユニット18bにおいても同様に、使用者が分割ユニット18bに及ぼす荷重が、基体40によって間接的に支持されるようになっている。一方、使用者に作用する体圧が小さい頭部や膝から足首にかけての脚部を支持する領域では、簡易な構造のクッション体42を用いた分割ユニット18a,18c,18dが採用されており、構造や制御の簡略化が図られている。また一方、使用者の足を支持する領域では、セル22を用いることなく、形状によって分割ユニット18a,18c,18dより柔軟とされたクッション体44を備える分割ユニット18eが採用されており、簡単な構造によって体圧分散が図られている。
また、ベッド11は、長さ方向の中間に設けられた腰折部62を挟んで一方側が他方側に対して相対傾動可能とされている。具体的には、ベッド11には、図12に示すように、使用者の上半身を支持する部分が下半身を支持する部分に対して相対的に傾動して、ベッド11上に寝ている使用者の上半身を起こす背上げ機構が設けられている。なお、ベッド11の背上げ機構の具体的な構造は、上記の如き傾動による背上げを実現するものであれば、特に限定されるものではないが、たとえば、油圧や空気圧によって作動するものや、電気モータの出力によって作動するものなどが、好適に採用される。
このようなベッド11の背上げ機構に対して、マットレス10は、ベッド11の腰折部62で分割された構造を有しており、分割部分を挟んで上半身側が下半身側に対して略独立して相対傾動することにより、ベッド11の背上げに追従し易くなっている。しかも、マットレス10がベッド11の腰折部62で過度な変形を伴って折り曲げられるのを防いで、ベッド11の背上げが繰り返されても十分な耐久性が確保される。なお、分割されているとは、背上げに際して上半身側と下半身側の屈曲等の相対移動が許容されるように、セルユニット16a,16bの基体20,20が一体構造となっていなければ良く、たとえば各基体20,20は相対的な動きを許容し得る可撓性や弾性を持った連結部材で相互に連結されていても良い。また、基体20,20が相対移動可能に分割されていれば良く、各基体20,20に装着されたセル22に対する圧力流体給排用の管路36や給排装置38などは、分割された各基体20,20ごとに独立して設けられている必要はない。
また、本実施形態では、セルユニット16がセル22の配設領域の側方に給排装置38を備えており、セル22と給排装置38を繋ぐ管路36が一組のセルユニット16a,16bの分割部分を跨ぐことなく、平面視で各基体20の下方に収まるように配置されている。従って、セル22の流体室24に連通される管路36において、ベッド11の腰折部62で繰り返される屈曲によって、耐久性の低下や予期しない遮断などが発生することもない。
また、ベッド11の腰折部62に対応するマットレス10の分割部分において、分割部分を挟んで隣接する6組のセル22に跨って接続体56が配設されており、接続体56によってそれらセル22の変形量が抑制されている。即ち、ベッド11が背上げされると、図12に示すように、腰折部62を挟んで両側に配されたセル22の上部28が、使用者の体重の作用によって腰折部62側へ首振り状に傾動する。そこにおいて、傾動したセル22の上部28が、接続体56に当接することにより傾動変形量を抑制されて、上部28の過大な傾動が阻止される。これにより、使用者の臀部などが腰折部62においてセルユニット16a,16bのセル22間に入り込むのを防ぐことができて、使用者の体を安定して支持することができる。
さらに、腰折部62を挟んだ両側に配されたセル22が接続体56によって繋がっていることにより、特定のセル22に及ぼされた荷重が接続体56を介して他のセル22に及ぼされて、入力の分散化が図られる。それ故、特定のセル22だけが大きく変形するのを防いで、支持面(マットレス10の上面)の安定化が図られる。
さらに、腰折部62に対応する分割部分を挟んで隣接するセル22が、外力の作用によって腰折部62と反対側に傾動する場合には、それらセル22の腰折部62からの離隔変位量が接続体56によって抑えられる。それにより、腰折部62を挟んで配されたセル22の間の隙間を、抑制乃至は回避することができる。
本実施形態では、腰折部62に対応する分割部分を挟んで隣接するセル22が、ベッド幅方向でも接続体56によって相互にある程度位置決めされていることから、ベッド幅方向でもそれらセル22の間に大きな隙間ができるのが防止されて、支持面が安定して保持される。その結果、寝心地の良さや、体圧分散効果の安定化による褥瘡の防止などが実現される。このように、本実施形態の接続体56は、各セルユニット16内でセル22の一部を相対的に位置決めして、それらセル22の相対変位量を抑制しており、変位抑制部材としての機能も備えている。
また、ベッド11の背上げに際して、マットレス10の傾動中心がベッド11の上面から上方へ離れていることから、マットレス10には、分割部分であるセルユニット16a,16bの間において、ベッド11側へ行くに従って大きくなる隙間64が形成される。この隙間64に対して、使用者の臀部などが入り込むことにより、使用者が隣接するセル22の間で底付きを生じるおそれがある。しかしながら、セル22の上下中間部分で支持された接続体56が設けられていることにより、セルユニット16a,16b間の隙間64に使用者が入り込んだとしても、使用者が接続体56によって受け止められて、使用者が硬いベッド11に接触する底付きの発生を防ぐことができる。
さらに、接続体56がセル22の上下中間部分に取り付けられていることにより、接続体56が基体20に対して上方に離れて支持されて、接続体56による底付き防止効果が有効に発揮される。更にまた、本実施形態では、セル22の高さの変化に伴って接続体56の上下位置が変化するようになっていることから、セル22の流体室24内の流体の給排による体圧分散効果を有効に得ながら、腰折部62における底付きの発生を防止することができる。
特に、接続体56が可撓性シートで形成されていることから、使用者が接続体56によって柔軟に受け止められて、接続体56への接触による痛みや違和感が問題にならない。しかも、接続体56は、セル22の下部30によって弾性的に支持されることから、接続体56自体の撓みや伸縮変形だけでなく、セル22の弾性変形によっても、接続体56による使用者の柔軟な受け止めが有利に実現される。なお、接続体56は、使用者を柔軟に受け止めるために、ある程度の伸縮変形が許容されることが望ましいが、許容される伸縮変形量は、セル22の下部30の高さや、腰折部62と隣接するセル22の間隔などを考慮して、接続体56の変形に起因する底付きが生じ得ない程度に設定される。
図13〜15には、本発明の第二の実施形態としてのマットレスを構成するセルユニット70が示されている。セルユニット70は、第一の実施形態において示したセルユニット16に対して、変位抑制部材72が設けられた構造とされている。以下の説明において、第一の実施形態と実質的に同一の部材および部位については、図中に同一の符号を付すことにより、説明を省略する。また、図中に示されていない部分(分割ユニット18a〜18eやベース46、蓋体14など)については、第一の実施形態と同様の構造を採用することができる。
より詳細には、変位抑制部材72は、セルユニット70内の18個のセル22を相互に位置決めして、それらセル22の相対変位量を抑えるものであって、本実施形態では可撓性シートに対して18個の挿通孔74を形成して3行×6列に配した構造とされている。そして、18個のセル22が18個の挿通孔74の各一つに挿通されて、変位抑制部材72がセル22の括れ部26に外挿状態で取り付けられることにより、変位抑制部材72が基体20の上方に配されてセル22の上下中間部分に支持されている。これにより、セルユニット70を構成するセル22は、変位抑制部材72によって軸直角方向で位置決めされており、それらセル22の間隔が緩和的に規定されている。本実施形態では、変位抑制部材72の挿通孔74が、セル22における括れ部26の外径寸法よりも大径とされており、変位抑制部材72で繋がれた複数のセル22の相対変位量がある程度まで許容されつつ抑制されている。
なお、変位抑制部材72は、硬質で変形が抑制されたものであっても良いが、可撓性を有する柔軟なものであることが望ましく、本実施形態では、第一の実施形態の接続体56と同様の材料で形成された高分子シートとされている。また、変位抑制部材72は、セル22の相対変位を有効に抑えるために、許容される伸縮変形量が小さくされていることが望ましいが、本実施形態では弾性的な伸縮性を有しており、セル22の相対変位を緩和的に抑制することで、寸法誤差の許容やセル22の変位による体圧分散の促進などが図られている。この場合、変位抑制部材72の挿通孔74は、セル22の括れ部26の外径寸法に対して略同じ寸法とされて、変位抑制部材72の弾性変形によってセル22の相対変位が許容されるようになっていても良い。なお、変位抑制部材72の弾性的な伸長変形の許容量は、接続体56の伸長変形の許容量と略同様に設定され、接続体56と同様の方法によって評価することができる。
さらに、本実施形態では、セルユニット70内のセル22に対して、上下中間部分に1つの変位抑制部材72が取り付けられているが、たとえば、複数の変位抑制部材72をセル22に取り付けることもできる。このように、複数の変位抑制部材72を設ける場合には、それら変位抑制部材72を上下に離れて配しても良いし、当接状態で上下に重ね合わせて配しても良い。また、変位を抑制されるセル22が各変位抑制部材72ごとに異なっていても良く、変位抑制部材72は、本実施形態のようにセルユニット70内の全てのセル22に取り付けられる場合の他、選択された幾つかのセル22に対して取り付けられ得る。
そして、基体20を分割されて相互に独立した一組のセルユニット70a,70bは、第一の実施形態と同様に、ベッド11の腰折部62と対応するマットレスの分割部分を挟んで両側に配設されており、図16〜18に示すように、それらセルユニット70a,70bが相互に傾動可能とされている。また、セルユニット70a,70bにおける分割部分を挟んで隣接する12個のセル22には、第一の実施形態と同様に接続体56が取り付けられている。なお、本実施形態では、接続体56と変位抑制部材72の両方が、分割部分を挟んで隣接するセル22の括れ部26に取り付けられており、それら接続体56と変位抑制部材72が分割部分を挟んで隣接するセル22への取付部分において相互に重なり合っている。
このような構造とされた本実施形態のマットレスによれば、各セルユニット70内のセル22が変位抑制部材72によって、相対的な変位量を抑制されることから、各セルユニット70を構成するセル22の間隔が過度に大きくなるのを防いで、セル22の間に使用者の体が入り込むのを防ぐことができる。特に、セルユニット70内の複数のセル22を、変位抑制部材72によって相互に繋ぐことにより、それらセル22が連動して変位乃至は変形することから、入力に対するセル22の過大な変位乃至は変形が生じ難い。
また、本実施形態では、マットレスの分割部分に隣接する隣接セル22に対して、接続体56と変位抑制部材72の両方が取り付けられていることから、隣接セル22に大きな力が作用する場合に、隣接セル22に作用する力が変位抑制部材72によって他のセル22に分散して伝達される。これにより、隣接セル22の変位を抑えることができる。
さらに、変位抑制部材72が可撓性を有していることにより、変位抑制部材72でつながれた各セル22の相対変位や変形が変位抑制部材72の撓み変形によって許容される。特に、上下二段構造のセル22に対して変位抑制部材72が括れ部26に取り付けられた構造では、セル22の上面に下向きの荷重が作用する際に、上部28だけでなく下部30の変形も変位抑制部材72の撓み変形によって許容されることから、同じセルユニット70を構成するセル22の高さの差を大きく許容することができて、体圧の分散化が有利に図られ得る。これにより、隣接セル22に接続体56から荷重が入力される場合に、隣接セル22と同じセルユニット70を構成する他のセル22が、変位抑制部材72を介して分配される荷重を受けると共に、変位抑制部材72によるセル22の過度な拘束が回避されることでマットレスの上面が歪に変形するのを防止できる。
更にまた、変位抑制部材72が伸縮性を有していることにより、セルユニット70を構成する各セル22の相対変位が変位抑制部材72の伸縮変形によってある程度まで許容されて、各セル22の過度な相対変位による使用者のセル22間への入り込みを防止しつつ、体圧の分散化を有利に図り得る。しかも、接続体56を取り付けられた隣接セル22に荷重が入力される場合に、隣接セル22と変位抑制部材72によって接続された他の複数のセル22が、変位抑制部材72の伸縮変形によってそれぞれ比較的自由に変形可能とされている。具体的には、例えば、変位抑制部材72によって伝達される面方向の力に対して、上下方向の支持荷重が大きいセル22の変形量が小さくされると共に、上下方向の支持荷重が小さいセル22の変形量が大きくされるなどして、マットレス上面による使用者の安定した支持を維持しながら、荷重の分散化も図られ得る。
さらに、本実施形態では、変位抑制部材72の挿通孔74がセル22の括れ部26よりも大径とされていることから、セル22の独立した変位乃至は変形がある程度まで許容されており、体圧分散効果が有効に発揮される。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、セルユニット16や分割ユニット18a〜18eは、ベッド幅方向の全体に亘って連続していなくても良く、ベッド幅方向で複数に分割されていても良い。この場合には、ベッド幅方向の分割部分を挟んで隣接するセル22に対して、接続体56と同様の構造を有する連結体が取り付けられて、分割部分を跨ぐように配されていることが望ましく、これにより、それらセル22の間の隙間が連結体で覆われて、使用者の体がかかる隙間に入り込むのを防ぐことができる。
また、分割ユニット18a〜18eは必須ではなく、前記実施形態において、分割ユニット18a〜18eで構成されていた部分をセルユニットによって構成することもできる。
また、セルユニット16や分割ユニット18bを構成するセル22は、全てが略同じ構造および形状である必要はなく、たとえば、使用者の荷重が集中的に作用するベッド幅方向の中央部分に対して、ベッド幅方向の両端部分よりも小さな平面形状のセル22をより多く配することにより、体圧分散効果がより有利に発揮されるようにしても良い。
また、接続体56や変位抑制部材72は、セル22によって支持されていれば、必ずしもセル22の中間部分に設けられるものに限定されず、たとえば、セル22の上端に対して、接着や溶着、或いは一体形成などによって設けられて、セル22の上端に支持され得る。
さらに、接続体56や変位抑制部材72は、何れもシートに挿通孔を形成した構造には限定されない。具体的には、たとえば、腰折部62に対応する分割部分を挟んで隣接するセル22に対して紐状乃至は帯状の接続体を取り付けたり、メッシュ状の接続体の網目にセル22を挿通させて取り付けたり、シート状の接続体にセル22を挿通するスリット(切込み)を線状や放射状に形成したりしたものも、採用され得る。また、接続体56や変位抑制部材72としては、織物や編み物(例えば天然繊維や化学繊維を織った布など)に挿通孔を形成したものを採用することもできる。更に、接続体56や変位抑制部材72として、繊維からなる織物や編み物やメッシュなどの表面をゴム材などで覆った複合体も採用することもできる。なお、たとえば接続体56や変位抑制部材72として織物や編み物を採用する場合には、繊維を伸縮性のある材質で形成することによって伸縮性を設定することができると共に、織り方や編み方によって伸縮性を設定することもできる。要するに、接続体56や変位抑制部材72の伸縮性は、構造や形成材料の材質などによって適宜に設定される。
接続体56は、腰折部62に対応する分割部分を挟んで隣接するセル22に跨って配設されていれば、ベッド幅方向に並ぶセル22に跨って配設される必要はない。また、分割部分を挟んで隣接するセル22の全てに接続体56が取り付けられている必要はなく、たとえば、背上げ時に使用者のセル22間への入り込みが問題になるベッド幅方向の中央部分に配されたセル22に対して接続体56が選択的に取り付けられていても良い。
さらに、接続体は、腰折部62に対応する分割部分を挟んで隣接するセル22に取り付けられていれば、他のセル22にも取り付けられていて良く、これによれば、接続体が変位抑制部材を兼ねる構造とされて、部品点数の削減やそれに伴う構造の簡略化などが図られる。接続体は、腰折部62を挟んだ両側において、それぞれベッド長さ方向の任意の数の行に亘ってセル22に取り付けられ得る。更に、接続体は、腰折部62を挟んだ両側において、ベッド長さ方向の相互に異なる数の行に亘ってセル22に取り付けられていても良い。
また、接続体56や変位抑制部材72は、他部材としての基体20やベース46、分割ユニット18などに対して取り付けられていても良く、それによってセルユニット16上での移動量が抑えられて、セル22の変位量をより有利に抑制することができ得る。具体的には、たとえば、接続体や変位抑制部材がベッド長さ方向の少なくとも一端において分割ユニット18a,18cの少なくとも一方に固定されることにより、セルユニット16上において、接続体や変位抑制部材のベッド長さ方向やベッド幅方向へのずれによる移動量が抑えられるようにもできる。なお、セル22は、基体20に対して、接続体や変位抑制部材を介して間接的に取り付けられていても良く、セル22の底面が基体20に対して上方に離れて直接的には取り付けられていなくても良い。また、接続体や変位抑制部材が他部材に連結された構造において、接続体や変位抑制部材に可撓性や伸縮性をもたせることにより、接続体や変位抑制部材の他部材に対する移動量を抑えながら、接続体や変位抑制部材によるセル22の過度な拘束を防いで体圧の分散化を図ることができる。
また、セルの具体的な構造は、あくまでも例示であって、内部に流体室を備えて、流体室内の流体量の調節によって上下に伸縮変形可能とされていれば、具体的な形状は特に限定されない。たとえば、前記実施形態では上面視で略円形のセル22が例示されているが、上面視で楕円形や多角形、異形などであっても良い。
具体的には、たとえば、図19〜22に示すようなセル80も採用され得る。セル80は、それぞれ中空袋状の上部82と下部84を備えており、上部82と下部84は、何れも軸方向視で角を円弧状に丸められた略角丸矩形とされていると共に、軸方向外側へ行くに従って次第に収縮する湾曲縦断面をもって周方向に連続する周壁を備えている。更に、上部82の天面と下部84の底面には、それぞれ略円形の平坦部分が設けられている。そして、上部82と下部84は、上下に連続して一体形成されて二段袋状のセル80を構成しており、それら上部82と下部84の連続部分に横断面形状を小さくされた括れ部86が形成されている。また、セル80の底壁には、管路36に接続される給排ポート88が設けられており、給排ポート88を通じてセル80の内部に設けられた流体室90に対する空気などの給排が可能とされている。このような構造とされた図19〜22に示すセル80を、前記実施形態のセル22に替えて或いは加えて採用することもできる。なお、セル80においても、前記実施形態のセル22と同様に、上部82と下部84をそれぞれ複数の合成樹脂シートを外周部分で接着乃至は溶着することにより別々に形成して、それら上部82と下部84を相互に固着して形成することも可能であるし、真空成形などによって上部82と下部84を一体的に形成しても良い。
10:マットレス、11:ベッド、16,70:セルユニット、18:分割ユニット、20:基体、22,80:セル、24,90:流体室、26,86:括れ部、56:接続体、58:セル取付孔、62:腰折部、72:変位抑制部材

Claims (13)

  1. 人体を支持する基体の上面に流体室を備えるセルの複数が配された構造を有するマットレスであって、
    ベッド長さ方向の一部に設定された腰折部において前記基体が分割されており、分割された各該基体上に前記セルを配した構造を有するセルユニットが該腰折部を挟んで隣接して配設されていると共に、該腰折部を挟んで隣接する該セルユニットの間に跨って配設されてそれらセルユニットの該セルによって支持される接続体が設けられていることを特徴とするマットレス。
  2. 前記セルが上下中間部分に断面形状を小さくされた括れ部を備える上下二段構造とされており、前記接続体が該セルの該括れ部に取り付けられている請求項1に記載のマットレス。
  3. 前記セルユニット内の前記セルの相対変位量を抑える変位抑制部材を備えている請求項1又は2に記載のマットレス。
  4. 前記セルが上下中間部分に断面形状を小さくされた括れ部を備える上下二段構造とされており、前記変位抑制部材が該セルの該括れ部に取り付けられている請求項3に記載のマットレス。
  5. 前記変位抑制部材が他部材に連結されて、該変位抑制部材の前記セルユニット上での移動量が抑えられている請求項3又は4に記載のマットレス。
  6. 前記変位抑制部材が可撓性を有している請求項3〜5の何れか一項に記載のマットレス。
  7. 前記変位抑制部材が伸縮性を有している請求項6に記載のマットレス。
  8. 前記接続体が可撓性を有している請求項1〜7の何れか一項に記載のマットレス。
  9. 前記接続体が伸縮性を有している請求項8に記載のマットレス。
  10. 前記接続体が前記セルを挿通する複数の孔を備えたシートとされている請求項8又は9に記載のマットレス。
  11. ベッド長さ方向で前記腰折部を挟んで隣接する前記セルユニットが、ベッド幅方向の全体に亘って連続している請求項1〜10の何れか一項に記載のマットレス。
  12. ベッド長さ方向に前記腰折部を外れた箇所で分割された前記セルユニットとは別の分割ユニットを備えている請求項1〜11の何れか一項に記載のマットレス。
  13. 前記セルユニットはベッド長さ方向とベッド幅方向のそれぞれにおいて複数列の前記セルを備えている請求項1〜12の何れか一項に記載のマットレス。
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