JPWO2019031271A1 - 流体セル式マットレス - Google Patents
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Abstract
良好な寝心地や床ずれの防止効果を簡単な構造で有効に得ることができる、新規な流体セル式マットレスを提供すること。内部に流体室(52)が形成されて上下方向に伸縮可能とされた支持セル(28)を備えている流体セル式マットレス(10)において、支持セル(28)が下段セル部(30)と下段セル部(30)の上側に配された上段セル部(32)とを備えており、下段セル部(30)と上段セル部(32)の接続部分が括れ形状とされて上段セル部(32)が下段セル部(30)に対して相対的に傾動可能とされていると共に、下段セル部(30)の内部空間(34)と上段セル部(32)の内部空間(40)が連通孔(50)を通じて相互に連通されて流体室(52)が形成されている一方、支持セル(28)において複数の上段セル部(32)が下段セル部(30)の長さ方向に並んで配置されている。
Description
本発明は、内部に流体室を備えて拡縮変形可能とされた支持セルを有する流体セル式マットレスに関するものである。
従来から、寝心地の改善や床ずれの防止などを目的として、流体セル式マットレスが提案されている。流体セル式マットレスは、例えば、特開2008−125798号公報(特許文献1)に開示されたエアマットのように、内部に空気を充填可能とされた袋状のエアセルの複数が、並列に設けられた構造を有している。
ところで、特許文献1のエアマットでは、エアセルがベッドの幅方向の略全長に亘って延びる細長い形状とされており、複数のエアセルがベッドの長さ方向に並んで配設されている。
しかし、特許文献1のようなベッドの幅方向の略全長に亘るほどに長いエアセルでは、エアセルに使用者が載るなどして荷重が加わると、空気がエアセル内で長さ方向に移動することから、エアセルの内圧を低く設定して使用者の体に作用する圧力を低減する場合などに、エアセルにおいて使用者と接触する面が不安定になって、寝心地の悪さや船酔いのような不快感を与えるおそれがあった。
そこで、本出願人は、先の出願である特開2013−027531号公報(特許文献2)において、平面視で角丸矩形状などとされた細長くない袋状のセルを、ベッドの長さ方向と幅方向に各複数配したマットレスを提案している。特許文献2の構造によれば、各セルの流体室内での流体の流動が制限されることから、各セルにおける使用者と接触する面の形状が安定して、寝心地の改善が図られる。しかも、特許文献2では、セルが上段と下段の接続部分に括れ部を備えた二段構造とされており、セルの上段が下段に対して首振り状に傾動可能とされていることから、使用者と間接的に接する上面が安定した形状で使用者の体表面に追従するように変位して、良好な寝心地や摩擦による床ずれの低減が図られる。
しかしながら、特許文献2のマットレスでは、使用者と接する各セルの上面の面積が小さくされていることでセルの数が多くなり易いことから、例えば、各セルにそれぞれ空気を給排するための配管が必要な場合などには、構造が複雑になるおそれがあった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、良好な寝心地や床ずれの防止効果を簡単な構造で有効に得ることができる、新規な流体セル式マットレスを提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、本発明の第一の態様は、内部に流体室が形成されて上下方向に伸縮可能とされた支持セルを備えている流体セル式マットレスにおいて、前記支持セルが下段セル部と該下段セル部の上側に配された上段セル部とを備えており、該下段セル部と該上段セル部の接続部分が括れ形状とされて該上段セル部が該下段セル部に対して相対的に傾動可能とされていると共に、該下段セル部の内部空間と該上段セル部の内部空間が連通孔を通じて相互に連通されて前記流体室が形成されている一方、該支持セルにおいて複数の該上段セル部が該下段セル部の長さ方向に並んで配置されていることを、特徴とする。
このような第一の態様に従う構造とされた流体セル式マットレスによれば、支持セルが下段セル部と上段セル部を備えており、支持セルにおいて複数の上段セル部が下段セル部の長さ方向に並んで配されている。それ故、支持セルの上下方向の拡縮変形量が十分に確保されると共に、使用者に近い側に配される上段セル部が下段セル部よりも細かく分割されていることで、流体セル式マットレスの表面が使用者の体表面により高度に対応する形状に変形可能とされる。その結果、良好な寝心地を提供することができると共に、圧迫に起因する床ずれの発生を防ぐことができる。
しかも、下段セル部と上段セル部の接続部分が括れ形状とされていることによって、上段セル部が下段セル部に対して相対的に傾動可能とされており、支持セルの首振り状の変形によって流体セル式マットレスの表面が使用者の体表面の凹凸に追従し易くなっている。これにより、使用者と流体セル式マットレスの間で剪断方向に作用する摩擦などの力が低減されて、寝心地の更なる改善が図られると共に、剪断力に起因する床ずれの発生を防ぐことができる。
加えて、支持セルは、複数の上段セル部の内部空間が、1つの下段セル部の内部空間と連通孔によって相互に連通された流体室を有していると共に、下段セル部と上段セル部の接続部分が括れ形状とされている。これにより、使用者から流体セル式マットレスへの荷重入力時に、支持セルを構成する複数の上段セル部の内部空間の間で流体が移動するようになっていると共に、それら上段セル部間の流体流動が連通孔および下段セル部を介して生じることで流体の流動量又は流動速度が制限され得る。その結果、複数の上段セル部の上面が使用者に追従して変形することで、体圧の分散化がより効率的に実現されると共に、例えば、流体の急激な移動による寝心地の悪化などの軽減や回避を図ることも可能となる。
また、支持セルの流体室の流体を給排可能とする場合に、支持セルを構成する複数の上段セル部の内部空間が相互に連通されていることから、少ない配管によってそれら上段セル部の内部空間に対する流体の給排を実現することができて、流体セル式マットレスの構造を簡単にすることができる。
本発明の第二の態様は、第一の態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記下段セル部の長さ方向がベッドの幅方向とされるものである。
第二の態様によれば、例えば使用者が寝返りをするなどして、使用者から流体セル式マットレスへ作用する荷重の大きさや位置がベッドの幅方向で変化する場合に、複数の上段セル部の間で流体が流動すると共に、下段セル部の内部空間において長さ方向での流体の移動が生ぜしめられる。これにより、支持セルが使用者の移動などに速やかに応答して変形することから、体圧の分散化が有利に図られる。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記下段セル部が上下に重ね合わされたアッパシートとロアシートの外周部分を相互に溶着して形成されていると共に、それらアッパシートとロアシートの少なくとも一方が平らな形状で形成されているものである。
第三の態様によれば、下段セル部の上下方向の伸縮変形を他の方向の伸縮変形よりも大きく生じさせ易くなって、支持セルの上下方向の伸縮変形による体圧の分散化が効率的に実現される。しかも、下段セル部を構成するアッパシートとロアシートの少なくとも一方が、流体室に流体を入れない収縮状態又は溶着前の初期状態において平らな形状とされていることにより、シートの製造が容易になる。
本発明の第四の態様は、第一〜第三の何れか1つの態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記下段セル部が上下に重ね合わされたアッパシートとロアシートの外周部分を相互に溶着して形成されていると共に、前記流体室に連通される管体が該アッパシートと該ロアシートの外周部分の重ね合わせ面間に差し入れられて、それらアッパシートとロアシートが該管体の外周面に溶着されているものである。
第四の態様によれば、管体を通じて流体室に対する流体の供給や排出を行うことができる。しかも、管体がアッパシートとロアシートの重ね合わせ面間に差し入れられていることにより、アッパシートやロアシートに管体を挿通するための孔を形成する必要がない。加えて、管体がアッパシートとロアシートに溶着されていることにより、管体のずれや抜けなどが防止されて、流体室に対する流体の供給や排出を安定して実現することができる。
本発明の第五の態様は、第一〜第四の何れか1つの態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記下段セル部の長さ方向に並んで隣り合う前記上段セル部が、収縮状態で外周部分において相互に重なり合っているものである。
第五の態様によれば、下段セル部の長さ方向において上段セル部間の隙間が小さくなる或いはなくなることにより、寝心地の改善などが図られる。
本発明の第六の態様は、第一〜第五の何れか1つの態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、複数の前記支持セルが前記下段セル部の幅方向に並んで配設されているものである。
第六の態様によれば、下段セル部の長さ方向に並ぶ複数の上段セル部を備えた支持セルが、下段セル部の幅方向に複数並ぶように配設されていることによって、流体セル式マットレスにおいて支持セルで構成される範囲を下段セル部の幅方向で自由に設定することができる。
本発明の第七の態様は、第六の態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記下段セル部の幅方向に並んで隣り合う前記上段セル部が、収縮状態で外周部分において相互に重なり合っているものである。
第七の態様によれば、下段セル部の幅方向において上段セル部間の隙間が小さくなる或いはなくなることにより、寝心地の改善などが図られる。
本発明の第八の態様は、第一〜第七の何れか1つの態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記下段セル部が上下に重ね合わされたアッパシートとロアシートの外周部分を相互に溶着して形成されていると共に、複数の該下段セル部が長さ方向に並んで配設されており、それら長さ方向に並ぶ複数の下段セル部を構成する該アッパシートと該ロアシートの少なくとも一方が一体的に連続しているものである。
第八の態様によれば、長さ方向に並ぶ複数の下段セル部がアッパシートとロアシートの少なくとも一方において一体とされていることにより、長さ方向に並ぶ複数の下段セル部を少ない部品点数で形成することができると共に、それら下段セル部が特別な位置決め手段を要することなく相互に位置決めされる。
本発明の第九の態様は、第一〜第八の何れか1つの態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、複数の前記支持セルが前記下段セル部の幅方向に並んで配設されていると共に、幅方向に並んだ該支持セルの該下段セル部を相対的に位置決めする位置決め手段が設けられているものである。
第九の態様によれば、下段セル部を位置決め手段によって相対的に位置決めすることで、例えば、支持セル間に大きな隙間が形成されるのを防ぐことができて、使用者が支持セル間へ落ち込むのを防ぐことで、良好な寝心地や安定した体圧分散性能などを実現することができる。
本発明の第十の態様は、第九の態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、幅方向に並んだ前記支持セルの前記下段セル部に跨って巻き付けられる連結体によって前記位置決め手段が構成されているものである。
第十の態様によれば、複数の下段セル部に跨って巻き付けられる連結体によって、それら下段セル部の相対変位量を制限することで、それら下段セル部を相互に位置決めする位置決め手段を、簡単に実現することができる。
本発明の第十一の態様は、第十の態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記連結体が帯状とされているものである。
第十一の態様によれば、下段セル部に巻き付けられる連結体が帯状とされていることで、下段セル部と連結体の接する面積を大きく得易くなって、連結体の下段セル部に対する巻き付けられた取付状態が安定する。その結果、連結体の下段セル部に対するずれなどが生じ難くなって、複数の下段セル部が連結体によって安定して位置決めされる。
本発明の第十二の態様は、第十又は第十一の態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記下段セル部の上側で長さ方向に並んで配された複数の前記上段セル部の間を通って前記連結体が該下段セル部に巻き付けられているものである。
第十二の態様によれば、連結体の下段セル部に対する長さ方向への変位量が、上段セル部への当接によって制限されることから、連結体の下段セル部に対する巻付け位置が、下段セル部の長さ方向でずれ難くなって、下段セル部が連結体によって安定して位置決めされる。
本発明の第十三の態様は、第十〜第十二の何れか1つの態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記支持セルの下側に基体が設けられており、該基体と前記連結体の間には該連結体を該基体に取り付ける取付手段が設けられているものである。
第十三の態様によれば、支持セルを基体に対して連結体を介して取り付けることができる。特に、気密性を要する支持セルに対して取付手段を直接設ける場合に比べて、支持セルに巻き付けられる連結体に取付手段を設けることで、取付手段を設け易くなる。しかも、位置決め手段を構成する連結体が基体に取り付けられることで、複数の連結体が基体によって相互に位置決めされることから、連結体による下段セル部の位置決めをより効果的に実現することができる。
本発明の第十四の態様は、第九〜第十三の何れか1つの態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記位置決め手段が、前記上段セル部に対しては直接に拘束力を及ぼさない状態で設けられているものである。
第十四の態様によれば、下段セル部を相互に位置決めしながら、それら下段セル部の上側に設けられた上段セル部の相対変位を許容することで、優れた体圧分散性能も実現することができる。
本発明の第十五の態様は、第一〜第十四の何れか1つの態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、前記支持セルが並んで複数配設されていると共に、それら複数の支持セルの前記下段セル部の上方を覆うようにして中間シートが配されており、括れ形状とされた前記上段セル部の該下段セル部への接続部分が該中間シートに挿通されて、複数の該支持セルの相対変位を該接続部分において制限する変位制限手段が該中間シートによって構成されているものである。
第十五の態様によれば、複数の支持セルの相対変位量が中間シートによって制限されることによって、使用者が載る流体セル式マットレスの上面の過剰な変形が防止され、上面の安定化が図られることから、良好な寝心地や体圧分散性能を実現することができる。
しかも、中間シートが下段セル部の上方を覆うように配されて、複数の支持セルの相対変位が括れ形状とされた下段セル部と上段セル部の接続部分において制限されていることにより、上段セル部の下段セル部に対する首振り状の変位は、中間シートによって制限されることなく許容されている。それ故、使用者を広い面積で支持することによる体圧の分散化や、使用者とマットレスの上面との間に作用する摩擦力の低減などが図られて、床ずれ防止などの効果が有効に発揮される。
本発明の第十六の態様は、第一〜第十四の何れか1つの態様に記載された流体セル式マットレスにおいて、第十五の態様に記載された前記中間シートを用いて前記位置決め手段が構成されているものである。
第十六の態様によれば、複数の支持セルの相対的な変位量を制限する変位制限手段と、下段セル部を相対的に位置決めする位置決め手段とを、中間シートによって構成することで、部品点数の削減などが図られる。
本発明によれば、支持セルが下段セル部と上段セル部を備えており、支持セルにおいて複数の上段セル部が下段セル部の長さ方向に並んで配されていることから、支持セルの上下方向の拡縮変形量が大きく得られると共に、流体セル式マットレスの表面が使用者に精度よく追従して、使用者を支持することができる。しかも、下段セル部と上段セル部の接続部分が括れ形状とされていることによって、上段セル部が下段セル部に対して相対的に傾動可能とされており、支持セルの首振り状の変形によって流体セル式マットレスの表面が使用者の体表面の凹凸に追従し易くなっている。加えて、複数の上段セル部の内部空間の間で流体が移動可能とされていると共に、それら上段セル部間の流体流動が連通孔および下段セル部を介して生じることで、例えば流体の急激な移動による寝心地の悪化を抑えるようなチューニングも実現可能となる。また、例えば、支持セルの流体室の流体を給排可能とする場合に、複数の上段セル部の内部空間が相互に連通されていることから、少ない配管によって各上段セル部の内部空間に対する流体の給排を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜3には、本発明の第一の実施形態としての流体セル式マットレス(以下、マットレス)10を示す。マットレス10は、ベッド12に敷かれるマットレス本体14と、マットレス本体14の上面を覆う蓋体16とを、含んで構成されている。以下の説明において、原則として、上下方向とは使用状態での鉛直上下方向となる図3中の上下方向を、左右方向とはベッド12の幅方向となる図2中の左右方向を、前後方向とはベッド12の長さ方向となる図2中の上下方向を、それぞれ言う。更に、本実施形態におけるベッド12の上下方向と、ベッド12の長さ方向と、ベッド12の幅方向は、図1中に矢印で図示した各方向を言う。なお、図2では、構造の理解を容易にするために、蓋体16を透視した状態のマットレス10を図示した。
より詳細には、マットレス本体14は、全体として前後方向に延びる溝形状とされたベース18に対して、頭部支持クッション20と複数のセルユニット22が収容された構造を有している。
ベース18は、例えば、半硬質ウレタンフォームのような発泡樹脂などで形成されており、形状安定性と衝突時の緩衝性を両立して実現できることが望ましい。また、ベース18は、ベッド12の上面に略対応する板形状の底壁部24と、底壁部24の左右両端部において前後方向に延びる四角柱形状の側壁部26,26とを備えており、全体としてベッド12の長さ方向に延びる溝形状とされている。
また、ベース18には、頭部支持クッション20が配設されている。頭部支持クッション20は、ベース18と同様の発泡樹脂などで形成されており、四角ブロック形状とされている。そして、頭部支持クッション20は、ベース18の側壁部26,26の間に差し入れられて、マットレス10がベッド12に敷かれる際に後述する使用者Aの頭部側となる端部に配置されている。なお、頭部支持クッション20は、例えば、ベース18に対して固定されていても良いし、ベース18に対して非固定で嵌め合わされていても良い。
また、ベース18には、複数のセルユニット22が配設されている。セルユニット22は、図4,5に示すように、3つの支持セル28,28,28を備えている。
支持セル28は、図6,7に示すように、1つの下段セル部30と2つの上段セル部32,32とを備えている。下段セル部30は、内部空間34を有する袋状であって、図8に示すように、平面視において左右方向に長手とされた略角丸長方形とされている。本実施形態の下段セル部30は、図6に示すように、アッパシートとしての第一の上シート36と、ロアシートとしての第一の下シート38とが上下に重ね合わされて、それら第一の上シート36と第一の下シート38が下段セル部30の外周部分において相互に溶着された構造を有している。第一の上シート36と第一の下シート38は、柔軟な熱可塑性のエラストマシートであって、その形成材料は特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレンなどの合成樹脂とされ得る。なお、第一の上シート36と第一の下シート38の溶着部分が、図8中において斜線のハッチングで図示されている。
一方、上段セル部32は、内部空間40を有する袋状であって、平面視において、略角丸四角形状を呈していると共に、図6,7中の上下方向の寸法と左右方向の寸法が略同じとされており、図6,7中の左右方向の寸法が下段セル部30よりも小さくされている。なお、上段セル部32の図6,7中の左右方向の寸法は、下段セル部30の同方向の寸法の半分よりも大きくされていることが望ましい。また、本実施形態の上段セル部32は、第二の上シート42と第二の下シート44が上下に重ね合わされて、それら第二の上シート42と第二の下シート44が外周端部において相互に溶着された構造を有している。第二の上シート42と第二の下シート44は、第一の上シート36および第一の下シート38と同様のエラストマシートであって、例えば、第一の上シート36および第一の下シート38と同様の材料で形成され得る。なお、第二の上シート42と第二の下シート44の溶着部分が、図7中において斜線のハッチングで図示されている。また、図6では、見易さのために、第一,第二の上シート36,42および第一,第二の下シート38,44の厚さを誇張して図示した。
そして、2つの上段セル部32,32が下段セル部30の長さ方向に並んで配置されており、各上段セル部32が下段セル部30に溶着されている。即ち、下段セル部30を構成する第一の上シート36に2つの第一開口46,46が貫通形成されていると共に、上段セル部32を構成する第二の下シート44に第二開口48が貫通形成されており、2つの上段セル部32,32における第二開口48,48の開口縁部が、下段セル部30における第一開口46,46の各一方の開口縁部に重ね合わされて溶着されることにより、2つの上段セル部32,32が下段セル部30に溶着されて支持セル28が構成されている。なお、本実施形態の支持セル28は、後述するように3つが連続して一体的に形成されているが、図6,7では、1つの支持セル28を示す。同様に、図8では、1つの下段セル部30のみを示す。
さらに、下段セル部30に設けられた第一開口46,46と、各上段セル部32に設けられた第二開口48とによって、連通孔50,50が形成されている。そして、下段セル部30の内部空間34と上段セル部32,32の内部空間40,40が連通孔50,50によって連通されることで、流体を収容する流体室52が支持セル28の内部に形成されている。要するに、支持セル28の流体室52は、下段セル部30の内部空間34と、上段セル部32,32の内部空間40,40とを、含んで構成されている。なお、流体室52に封入される流体は、特に限定されるものではなく、気体や液体が適宜に選択されて採用され得るが、本実施形態では空気などの気体とされている。
また、空気が流体室52に入れられた図6に示す使用状態において、上段セル部32の第二の下シート44は、第二開口48に向けて断面積が小さくなる形状となっており、下段セル部30と上段セル部32の接続部分が括れ形状を有している。したがって、連通孔50,50の孔断面積は、下段セル部30の内部空間34の最大断面積および上段セル部32の内部空間40の最大断面積に対して小さくされており、下段セル部30の内部空間34と上段セル部32,32の内部空間40,40との間で連通孔50,50を通じて流動する流体の量が制限されている。
また、流体室52には、管体54が差し入れられている。管体54は、柔軟なチューブや硬質のパイプなどであって、一方の端部がポンプ56に接続されていると共に、他方の端部が、図9に示すように、下段セル部30の第一の上シート36と第一の下シート38の重ね合わせ面間において流体室52に差し入れられている。これにより、ポンプ56を作動させることで管体54を通じて流体室52に空気を供給および排出することができて、流体室52の内圧を調節することで、支持セル28のばね特性(硬さ)を調節することが可能とされている。しかも、管体54が下段セル部30において流体室52に差し入れられていることから、管体54が使用者Aから離れた位置に配されて、使用者Aに対して管体54への接触による違和感などを与え難くなっている。
本実施形態では、管体54が熱可塑性樹脂で形成されたチューブとされており、第一の上シート36と第一の下シート38の溶着部分の重ね合わせ面間に挿通されることで、それら第一の上シート36と第一の下シート38が、外周部分で相互に溶着されると同時に管体54の外周面にも溶着されるようになっている。なお、管体54は、下段セル部30の角部において流体室52に差し入れられているが、下段セル部30の辺部において流体室52に差し入れられていても良い。また、第一の上シート36と第一の下シート38の何れかに管体54の挿通孔を貫通形成して、管体54を第一の上シート36と第一の下シート38の何れかを貫通するように配することもできる。
内部に流体室52を備えた支持セル28は、流体室52内の空気量が調節されることによって、拡縮変形可能とされている。特に、支持セル28は、下段セル部30と上段セル部32を備えており、下段セル部30が第一の上シート36と第一の下シート38を上下に重ね合わせた構造を有していると共に、上段セル部32が第二の上シート42と第二の下シート44を上下に重ね合わせた構造を有していることから、上下方向において前後方向や左右方向よりも大きな拡縮変形が生じるようになっている。
このような構造とされた支持セル28は、3つが連続的に設けられてセルユニット22を構成している。即ち、それら3つの支持セル28,28,28を構成する下段セル部30,30,30が、長さ方向を互いに同じ向きに揃えられた状態で、下段セル部30の長さ方向に直列的に並んで配設されている。セルユニット22を構成する3つの支持セル28,28,28は、互いに独立して形成されて、溶着などの手段で成形後に接続されていても良いが、本実施形態では、図10に示すように、3つの支持セル28,28,28の下段セル部30,30,30を構成する第一の下シート38が一体とされており、3つの支持セル28,28,28が第一の下シート38において一体的に連続して設けられている。
なお、セルユニット22を構成する3つの支持セル28,28,28の各流体室52は、相互に連通することなく独立した管体54によって各別にポンプ56に接続されている。また、1つのセルユニット22を構成する6つの上段セル部32,32,・・・32は、それぞれ独立して形成されていると共に、下段セル部30,30,30に接続されていることで、下段セル部30,30,30を介して間接的に繋がっている。更に、下段セル部30,30,30の長さ方向に並んで隣り合う上段セル部32,32は、流体室52の空気が排出された収縮状態において、外周部分で相互に重なり合っている。
セルユニット22は、例えば、図11に示すような工程によって製造される。先ず、図11(a)に示すように、予め準備した第一の上シート36と第二の下シート44,44とを、第一開口46と第二開口48の開口周縁部において重ね合わせて溶着する。本実施形態では、セルユニット22が3つの支持セル28,28,28によって構成されることから、第一の上シート36を3つ準備すると共に、第二の下シート44を6つ準備して、1つの第一の上シート36と2つの第二の下シート44,44とを溶着したものを3つ製造する。なお、図11(a)では、分かり易さのために、第一の上シート36と第二の下シート44が凸形状又は凹形状を有するシートとして図示されているが、本実施形態の第一の上シート36と第二の下シート44は、平らな形状で成形されている。
次に、図11(b)に示すように、それぞれ第二の下シート44,44が溶着された3つの第一の上シート36,36,36の外周部分を、予め準備した第一の下シート38にそれぞれ重ね合わせて溶着することで、3つの下段セル部30,30,30を形成する。本実施形態の第一の下シート38は、第一の上シート36に対応する形状の部分が、長さ方向に3つ連続して一体で設けられた構造を有している。そして、3つの第一の上シート36,36,36を、第一の下シート38における第一の上シート36に対応する部分の各1つに重ね合わせて、それぞれ外周部分で第一の下シート38に溶着することにより、長さ方向に直列的に並ぶ3つの下段セル部30,30,30を一体的に形成する。なお、図11(b)では、分かり易さのために、第一の下シート38が3箇所に凹形状を有するシートとして図示されているが、本実施形態の第一の下シート38は、図10(b)に示すように、平らな形状で成形されている。
さらに、第一の上シート36と第一の下シート38を重ね合わせる際に、それら第一の上シート36と第一の下シート38の重ね合わせ面間に対して、予め準備した管体54を差し入れて配設する。このように、管体54を第一の上シート36と第一の下シート38の重ね合わせ面間に配することで、第一の上シート36や第一の下シート38に管体54を挿通するための孔を設けることなく、管体54を流体室52に差し入れることができる。また、管体54を熱可塑性樹脂で形成することにより、第一の上シート36と第一の下シート38の溶着時に、管体54の外周面をそれら第一の上シート36と第一の下シート38に溶着して、管体54を下段セル部30に固定することができる。これにより、管体54のずれや抜けを特別な接着工程などを要することなく防ぐことができる。
また次に、図11(c)に示すように、第二の下シート44と予め準備した第二の上シート42を重ね合わせて外周部分を溶着することで、上段セル部32を形成する。第二の上シート42は、第二の下シート44と同じ6つを準備して、それぞれ第二の下シート44と溶着することで、6つの上段セル部32,32,・・・32を形成する。以上により、3つの支持セル28,28,28を備えるセルユニット22の製造を完了する。なお、図11(c)では、分かり易さのために、第二の上シート42が凸形状を有するシートとして図示されているが、本実施形態の第二の上シート42は平らな形状で成形されている。
かくの如きセルユニット22は、図1,2に示すように、複数が下段セル部30の幅方向に並んで配設されており、ベース18の左右の側壁部26,26の間に配設されている。これにより、セルユニット22を構成する3つの支持セル28,28,28が、ベース18の幅方向に並んで配置されていると共に、複数のセルユニット22がベース18の長さ方向に並んで配置されている。また、下段セル部30の幅方向で隣り合って配された支持セル28,28の上段セル部32,32は、図12に示すように、流体室52の空気が排出された収縮状態において、外周部分で互いに重なり合っており、隣り合うセルユニット22,22間に隙間が形成され難くなっている。
なお、下段セル部30の幅方向に並ぶ複数のセルユニット22は、例えば、互いに独立して配設されていても良いが、シートやバンドなどの別部材によって相互に位置決めされていても良いし、下段セル部30の外周溶着部分を相互に固着するなどして相互に連結されていても良い。更に、全てのセルユニット22が位置決め乃至は連結された構造も採用され得るが、例えば、複数のセルユニット22が相互に位置決め乃至は連結されてセルユニット群をなしており、複数のセルユニット群が互いに独立して配設された構造も採用可能である。図12では、3つのセルユニット22,22,22からなるセルユニット群が、各支持セル28の収縮状態で示されている。尤も、セルユニット群を構成するセルユニット22の数は限定されるものではないし、マットレス本体14に配設されるセルユニット22の総数も特に限定されない。
また、図1に示すように、セルユニット22を備えたマットレス本体14の上面を覆うように蓋体16が配設されている。蓋体16は、ウレタンフォームのような緩衝性を有する発泡弾性体などで形成されており、マットレス本体14と対応する平面形状の矩形板状とされている。更に、蓋体16は、横たわる使用者A(後述)に硬さによる寝心地の悪さを感じさせず、且つ支持セル28の高さ寸法の変化を蓋体16の上面に反映させ得る程度の柔軟性を有していることが望ましい。本実施形態の蓋体16は、セルユニット22だけでなく、ベース18の側壁部26,26や頭部支持クッション20の上面も覆うように配設されているが、蓋体16がセルユニット22だけを覆うように配されて、マットレス10の上面が蓋体16と側壁部26,26と頭部支持クッション20とによって構成されるようにしても良い。
このような構造とされたマットレス10は、図1に示すように、ベッド12に敷かれた状態で使用される。本実施形態では、マットレス10がベッド12に敷かれた状態において、支持セル28における下段セル部30の長さ方向がベッド12の幅方向とされる。なお、マットレス10に対する汚れの付着を防ぐなどの目的で、マットレス10にカバーを付けることもできる。このカバーは、使用者と主に接するマットレス10の上面だけを覆うものであっても良いが、マットレス10の全体を収容する袋状のものであっても良い。
図13に示すように、使用者Aがベッド12に敷かれたマットレス10に載ると、各支持セル28に作用する荷重に応じてポンプ56が制御されて、空気がポンプ56によって管体54を通じて各支持セル28の流体室52に給排されることから、各支持セル28が作用する荷重に応じて上下に伸縮せしめられる。これにより、使用者Aがマットレス10に対して広い面積で当接して、使用者Aとマットレス10の間に作用する圧力が広範囲に分散せしめられる。それ故、使用者Aがマットレス10による圧迫を感じ難く良好な寝心地が実現されると共に、使用者Aに作用する圧力に起因する床ずれが効果的に防止される。なお、例えば、各支持セル28に対して上下方向で作用する圧力を検出する圧力センサが、マットレス本体14における複数のセルユニット22が配された領域に配設されており、ポンプ56が圧力センサによって検出されたマットレス本体14の圧力分布に基づいて制御されるようにもできる。
さらに、マットレス10を構成する支持セル28は、下段セル部30と上段セル部32,32を備えていることから、流体室52の空気の給排によって下段セル部30と上段セル部32,32がそれぞれ変形することで、支持セル28の上下方向の変形量(ストローク)が大きく確保されている。しかも、下段セル部30が第一の上シート36と第一の下シート38を上下に重ね合わせて溶着した構造を有していると共に、上段セル部32が第二の上シート42と第二の下シート44を上下に重ね合わせて溶着した構造を有していることから、それら下段セル部30と上段セル部32を備える支持セル28の上下方向の伸縮変形が大きく許容される。加えて、第一,第二の上シート36,42と第一,第二の下シート38,44が何れも平らな形状で成形されていることから、それら各シート36,38,42,44の製造が容易である。
更にまた、1つの支持セル28を構成する2つの上段セル部32,32は、それらの内部空間40,40が下段セル部30の内部空間34を通じて相互に連通されていることから、何れか一方の上段セル部32に他方の上段セル部32よりも大きな荷重が作用すると、一方の上段セル部32の内部空間40に収容された空気が、下段セル部30の内部空間34を通じて他方の上段セル部32の内部空間40へ移動する。これにより、2つの上段セル部32,32の高さ寸法が入力荷重の差に応じて調節されて、マットレス10の上面が使用者Aの体表面に沿うように速やかに変形せしめられる。
しかも、ポンプ56による空気の給排によって上段セル部32,32の伸縮変形を能動的に生ぜしめる際に、下段セル部30の内部空間34に連通された1つの管体54によって、2つの上段セル部32,32を伸縮変形させることができる。それ故、管体54の数を少なくすることができて、マットレス10の構造の簡略化や軽量化、低コスト化などを図ることができる。このような2つの上段セル部32,32の内部空間40,40に対して1つの管体54を通じて一括して空気の給排を行う構造であっても、それら2つの上段セル部32,32の間で空気の流動が十分に許容されることで、各上段セル部32,32に最適な空気圧がそれぞれ設定されることとなって、上段セル部32に相当するセルを1つずつ独立して制御する場合に比して遜色のない寝心地や床ずれの防止効果を実現することができる。
さらに、1つの流体室52を構成する上段セル部32の数が2つと比較的に少なくされていることにより、流体室52に対する空気の給排に対して、各上段セル部32,32が速やかに応答して変形する。それ故、管体54の削減やポンプ56における給排制御の簡単化などを図りつつ、入力に対する優れた応答性によって良好な寝心地や床ずれの防止が図られる。
また、マットレス10を構成する支持セル28は、下段セル部30と上段セル部32,32を備える二段構造とされており、各上段セル部32が下段セル部30に対して相対的に傾動可能とされて、上段セル部32の上面への剪断入力に対して首振り状に変形するようになっている。これにより、図13に示すような荷重入力状態において、マットレス10と使用者Aの間に作用する摩擦などの剪断力が低減されることから、寝心地の改善が図られると共に、使用者Aに作用する剪断力に起因する床ずれの発生を防ぐことができる。なお、下段セル部30の変形によっても、使用者Aに対する圧迫やずれ剪断などが低減される。
また、セルユニット22において3つの支持セル28,28,28がベッド12の幅方向に並んで配置されていると共に、複数のセルユニット22がベッド12の長さ方向に並んで配置されていることにより、上段セル部32がベッド12の幅方向と長さ方向の両方に各複数の列をなして配置されている。これにより、マットレス10において支持セル28が広い範囲に配設されて、支持セル28の拡縮変形による体圧分散効果をより広い範囲で得ることができる。なお、マットレス10における使用者Aの頭部を支持する部分は、体圧を高度に分散させる必要がなく、且つ大きく変形しない安定した上面が求められることから、本実施形態のマットレス10では、当該部分が支持セル28ではなく頭部支持クッション20で構成されている。これにより、能動的に変形しない頭部支持クッション20によって頭部を安定して支持することができると共に、ベッド12の長さ方向の全体に支持セル28を配設する場合に比して構造が簡単になって、製造が容易になると共に、コストの低減も図られ得る。
しかも、各支持セル28の流体室52が相互に独立していることから、複数の支持セル28の変形量を各別に制御することができて、例えば、局所的に過剰な変形が生じることで寝心地が悪化するなどの不具合を回避することができる。更に、蓋体16を介して使用者Aに間接的に接する上段セル部32が、使用者Aから離れた位置に配される下段セル部30よりも上面の面積を小さくされており、使用者Aに沿ったマットレス10の上面をより高度に実現することで、体圧の分散効果を有利に得ることができる。
さらに、ベッド12の幅方向で隣り合って配置された上段セル部32が外周部分において相互に重なり合っていると共に、ベッド12の長さ方向で隣り合って配置された上段セル部32も外周部分において相互に重なり合っていることから、隣り合う上段セル部32,32の間に隙間が形成され難い。それ故、マットレス10の上面において上段セル部32,32の隙間による凹みができ難く、マットレス10の上面を使用者Aに沿う形状とし易くなる。
図14〜19には、本発明の第二の実施形態としての流体セル式マットレスを構成するセルユニット60が示されている。本実施形態のセルユニット60は、第一の実施形態のセルユニット22に相当する構造が、幅方向(ベッドの縦方向となる図17中の上下方向)に3つ並んで配されて、相互に連結されたものとなっている。以下の説明において、第一の実施形態と実質的に同一の部材および部位については、図中に同一の符号を付すことで、説明を省略する。
より詳細には、セルユニット60は、9つの支持セル28,28,28,28,28,28,28,28,28が縦横に3つずつ並ぶように配された構造を有している。支持セル28は、第一の実施形態と同様に、上下方向視で長手形状とされた下段セル部30と、下段セル部30の長さ方向に並んで配された2つの上段セル部32,32とを、備えている。
また、セルユニット60において、下段セル部30の幅方向に並んだ3つの支持セル28,28,28は、それらの下段セル部30,30,30が連結体としての連結帯62によって相互に連結されている。連結帯62は、所定の幅で延びる帯状とされて、両端部が相互に固着された環状とされていると共に、下段セル部30に対する2つの上段セル部32,32の接続部分間の距離よりも幅寸法が小さくされており、2つの上段セル部32,32の間、より詳しくは、下段セル部30に対する2つの上段セル部32,32の各固着部分(接続部分)の間において、下段セル部30に巻き付けられている。このように、連結帯62が2つの上段セル部32,32の間を通って下段セル部30に巻き付けられていることにより、連結帯62による拘束力は、下段セル部30に及ぼされる一方、上段セル部32,32に対しては直接に及ぼされていない。
本実施形態では、3つの下段セル部30,30,30の全体に外挿された1つの連結帯62に複数の輪状部分を設けることで、連結帯62の各輪状部分が複数の下段セル部30にそれぞれ巻き付けられて、連結帯62が3つの下段セル部30に跨って巻き付けられた状態とされている。すなわち、図20(a)に示すように、連結帯62を3つの下段セル部30,30,30の全体に外挿可能な環状として、下段セル部30,30,30に外挿された状態の連結帯62において、下段セル部30,30,30よりも上側部分と下側部分とを、幅方向で隣り合う各下段セル部30の間でそれぞれ相互に固着することにより、図20(b)に示すように、各1つの下段セル部30に外嵌された3つの輪状部分を連結帯62に形成する。これにより、連結帯62の各輪状部分が各下段セル部30に巻き付けられた状態で設けられる。
もっとも、独立した複数の輪状部分が複数の下段セル部30に巻き付けられて、それら輪状部分が相互に接着等されて連結されることで、それら複数の下段セル部30が複数の輪状部分を備える連結帯によって相互に位置決めされるようにしても良い。さらに、図20(a)のように連結帯62を3つの下段セル部30,30,30の全体に外挿した状態によって、それら3つの下段セル部30,30,30が相互に位置決めされるようにしても良く、その場合には、連結帯62の上側部分と下側部分が、隣り合う下段セル部30,30の間で相互に固着される必要はない。
そして、幅方向に並んだ支持セル28,28の下段セル部30,30が、それら下段セル部30,30に跨って巻き付けられた連結帯62によって相互に締結されることにより、幅方向に並んだ下段セル部30,30を相対的に位置決めする位置決め手段が構成されている。本実施形態では、セルユニット60において3つの支持セル28,28,28が幅方向に並んで配されており、それら支持セル28,28,28の下段セル部30,30,30が、それら下段セル部30,30,30に跨って巻き付けられた連結帯62によって互いに位置決めされて、幅方向の相対変位量が制限されている。
また、連結帯62には、取付手段としての樹脂ホック64が設けられている。樹脂ホック64は、連結帯62の下面に設けられており、後述するベース66の樹脂ホック68と嵌合可能な構造とされている。更に、樹脂ホック64は、連結帯62において、幅方向の両端に位置する2つの下段セル部30,30に巻き付けられた輪状部分に設けられている一方、幅方向の中間に位置する下段セル部30に巻き付けられた輪状部分には設けられていない。
このように、連結帯62によって相互に連結されたセルユニット60は、図21に示すベース66に取り付けられている。ベース66は、第一の実施形態のベース18と同様に、基体としての底壁部24の左右両端部において図示しないベッドの縦方向(図21中に矢印で示す前後方向)に延びる側壁部26,26を備えていると共に、底壁部24におけるベッド12の縦方向の一端側には、頭部支持クッション20が配されている。
さらに、ベース66の底壁部24には、取付手段としての樹脂ホック68が複数設けられている。この樹脂ホック68は、連結帯62に設けられた樹脂ホック64と対をなす構造とされており、連結帯62の樹脂ホック64を底壁部24の樹脂ホック68に嵌め合わせることで、連結帯62を底壁部24に固定することが可能とされている。
そして、連結帯62で相互に連結されたセルユニット60は、ベッドの縦方向に並ぶ6つが、ベース66に取り付けられる。セルユニット60は、底壁部24の上側において、側壁部26,26と頭部支持クッション20によって囲まれた領域に配されており、セルユニット60の各支持セル28に接続された管体54(図14,15参照)は、ベース66の一方の側壁部26に設けられた貫通孔69(図21参照)を通じて側方に延び出している。側方へ延び出した管体54は、図示しないポンプなどに接続されており、各支持セル28に対する空気の給排を能動的に制御可能とされている。尤も、全ての管体54が左右何れかの側方に延び出している必要はなく、例えば、左右方向に2つのセルユニット60,60が並んで配される場合に、左側のセルユニット60の管体54が左方に延び出すと共に、右側のセルユニット60の管体54が右方に延び出すようにしても良い。なお、図21では、底壁部24上における各セルユニット60の配設領域が2点鎖線で示されている。
さらに、セルユニット60は、下側に設けられた底壁部24の樹脂ホック68に対して、連結帯62に設けられた樹脂ホック64が嵌合されることで、底壁部24の上側に配されてベース66に取り付けられる。これにより、セルユニット60がベース66に対して位置決めされており、特に下段セル部30のベース66に対する相対的な変位量が制限されていることから、支持セル28の過剰な変位による寝心地の悪化などが防止され易い。本実施形態では、連結帯62の樹脂ホック64と底壁部24の樹脂ホック68との嵌合によって、連結帯62を底壁部24に取り付ける取付手段が構成されている。
本実施形態では、セルユニット60において幅方向の中央に位置する下段セル部30の連結帯62には、樹脂ホック64が設けられていないが、幅方向両端の下段セル部30,30の各連結帯62が樹脂ホック64,68によってベース66に位置決めされると共に、幅方向中央の下段セル部30が幅方向両側の下段セル部30,30に対して連結帯62で位置決めされていることから、樹脂ホック64,68の数を少なくしながら、幅方向中央の下段セル部30をベース66に対して十分に位置決めすることができる。
しかも、ベッドの縦方向(下段セル部30の幅方向)で隣り合う支持セル28,28の下段セル部30,30が、連結帯62によって連結されていることから、連結帯62で連結された下段セル部30,30が相対的に位置決めされている。これにより、支持セル28の上面の安定化による良好な寝心地に加えて、それら下段セル部30,30の間に大きな隙間が形成されるのを防いで、使用者の隙間への落ち込みなども回避できる。
さらに、連結帯62が支持セル28における2つの上段セル部32,32の間を通って下段セル部30に巻き付けられていることから、連結帯62が下段セル部30の長さ方向に抜け難く、支持セル28のベース66への取付け状態や、隣り合う下段セル部30,30間の位置決めなどが、安定して実現される。
また、下段セル部30が連結帯62によって相互に位置決めされる一方で、上段セル部32は、連結帯62によって拘束されることなく相対変位を許容されている。それ故、上段セル部32の変位による体圧の分散化が有効に図られて、床ずれの防止や良好な寝心地の提供などが実現される。
図22〜24には、本発明の第三の実施形態としての流体セル式マットレスを構成するセルユニット70が示されている。セルユニット70は、第二の実施形態のセルユニット60と略同じ構造とされて、9個の支持セル28,28,28,28,28,28,28,28,28が設けられていると共に、それら支持セル28の下段セル部30と上段セル部32,32の接続部分に中間シート72が設けられている。
中間シート72は、ポリウレタンなどで形成された薄肉の樹脂シートであって、上下方向視で略矩形とされて、セルユニット70に対応する大きさとされていると共に、図25に示すように、各支持セル28における下段セル部30と上段セル部32,32の接続部分に対応するセル挿通孔74が形成されている。なお、中間シート72は、伸縮性を有していてもよいが、好適には伸縮し難い方が、後述する支持セル28への装着状態において、複数の上段セル部32の相対変位量を有効に制限することができる。
そして、中間シート72が支持セル28の下段セル部30の上方を覆うようにして設けられて、括れ形状とされた下段セル部30と上段セル部32,32の接続部分が、中間シート72のセル挿通孔74に挿通されており、中間シート72におけるセル挿通孔74の周縁部分が、下段セル部30と上段セル部32,32の接続部分に嵌め合わされている。
本実施形態のセル挿通孔74は、図25に示すように、各上段セル部32と下段セル部30との接続部分に対応する丸孔とされており、中間シート72に18個のセル挿通孔74,74,・・・74が形成されている。尤も、例えば、セル挿通孔が上下方向視で長手形状の孔とされており、支持セル28を構成する2つの上段セル部32,32が、中間シート72の1つのセル挿通孔に差し入れられるようにしても良い。
これにより、セルユニット70を構成する複数の支持セル28において、下段セル部30と上段セル部32の接続部分が、中間シート72によって相対的に位置決めされており、複数の支持セル28の相対変位を当該接続部分において制限する変位制限手段が、中間シート72によって構成されている。更に、上段セル部32の下段セル部30に対する首振り状の変位は、中間シート72によって阻害されることなく許容されている。
このような中間シート72を備える構造によれば、隣り合う上段セル部32,32の大きな相対変位によって、それら上段セル部32,32の間に隙間が形成されるのを防いで、上段セル部32で構成される流体セル式マットレスの上面を安定させることができると共に、上段セル部32の下段セル部30に対する首振り状の変位によって、作用する体圧に対する流体セル式マットレスの上面の追従性を確保することができる。
本実施形態では、変位制限手段を構成する中間シート72が、位置決め手段を構成する連結帯62とは別に設けられているが、例えば図26に示すセルユニット80のように、中間シート72を含んで位置決め手段を構成することもできる。すなわち、セルユニット80では、下段セル部30の下方に重ね合わされる帯状の連結帯82が、下段セル部30の上方を覆う中間シート72に対して、下段セル部30の幅方向両側で固着されることにより、連結帯82と中間シート72が各下段セル部30に巻き付くように設けられて、幅方向に隣り合う下段セル部30を相互に位置決めする位置決め手段が、それら連結帯82と中間シート72によって構成されている。このように、位置決め手段を構成する連結体の少なくとも一部が、中間シート72によって構成されていても良い。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、支持セル28は、3つ以上の上段セル部32が、1つの下段セル部30に溶着されて、下段セル部30の長さ方向に並んで配設された構造であっても良い。更に、支持セル28を構成する上段セル部32は、下段セル部30の長さ方向だけでなく幅方向にも複数並んで配置され得る。
また、下段セル部30の具体的な形状は、上面視で長手形状とされていれば良く、例えば、長円形状などであっても良い。更に、上段セル部32の具体的な形状は特に限定されず、例えば、上面視で略円形であっても良いし、長手形状(長方形や長円形など)であっても良い。
また、支持セル28の流体室52に発泡ウレタンなどの弾性体を収容して、衝撃的な大荷重の入力時に底付きをより効果的に防止すると共に、荷重の解除時において、上下方向で収縮した支持セル28が弾性体によって速やかに初期形状に復元せしめられるようにしても良い。
さらに、下段セル部30と上段セル部32は、何れもシートを上下に重ね合わせて外周部分を溶着した構造には限定されない。また、第一,第二の上シート36,42や第一,第二の下シート38,44は、必ずしも平らな形状に限定されるものではなく、例えば、流体室52に空気を入れて膨らんだ支持セル28の形状を考慮して、予め凹部又は凸部を有する形状で成形されていても良い。
また、第一の上シート36と第一の下シート38の外周部分と、第二の上シート42と第二の下シート44の外周部分は、何れも溶着による固着に限定されず、接着剤を用いた接着などの各種態様で固着され得る。同様に、第一の上シート36と第二の下シート44は、連通孔50の周囲において溶着以外の方法で固着されていても良いし、管体54は、第一の上シート36と第一の下シート38に対して溶着以外の方法で固着されていても良い。
また、支持セル28は、下段セル部30と上段セル部32を備えていれば良く、例えば、下段セル部30の下側に最下段セル部が設けられて、全体として三段以上の多段構造とされていても良い。
前記実施形態では、下段セル部30の長さ方向がベッド12の幅方向となるように支持セル28が配設された例を示したが、例えば、下段セル部30の長さ方向がベッド12の長さ方向となるように支持セル28を配設することもできる。
また、セルユニット22を構成する支持セル28の数は限定されるものではなく、下段セル部30の長さ方向に並ぶ4つ以上又は2つの支持セル28で構成されていても良い。また、複数のセルユニット22が下段セル部30の長さ方向に並んで配置されていても良い。
また、前記第二の実施形態では、セルユニット60において、幅方向に並ぶ3つの下段セル部30,30,30の全てが、連結帯62で構成された位置決め手段によって相互に位置決めされた構造を例示したが、位置決め手段は、適宜に選択された2つ以上の下段セル部30を相対的に位置決めし得るものであれば良い。
さらに、連結体は、前記第二,第三の実施形態に示す帯状の連結帯62に限定されず、例えば、幅方向に並ぶ支持セル28の下段セル部30に巻き付けられる紐状などであっても良い。また、例えば、幅方向で隣り合う下段セル部30,30の表面に連結体を固着することで、連結体を下段セル部30に対して巻き付けることなく取り付けることも可能である。
更にまた、位置決め手段は、必ずしも下段セル部30の長さ方向の中央部分に1つだけが設けられるものに限定されない。具体的には、例えば、下段セル部30の長さ方向の複数箇所に位置決め手段が設けられていても良く、その場合に、位置決め手段は、例えば下段セル部30の長さ方向の中央を挟んだ両側に設けられ得る。
また、前記第二,第三の実施形態に示した樹脂ホック64,68は、取付手段の一例であって、取付手段の具体的な構造は、特に限定されない。具体的には、例えば、金属製のばねホックや面ファスナなどによって取付手段を構成することもできる。さらに、樹脂ホック64,68の数は、前記第二,第三の実施形態に示したものに限定されず、より多く設けられていても良いし、より少なく設けられていても良い。具体的には、例えば、連結帯62の全ての輪状部分に樹脂ホック64を設けることもできる。
10:流体セル式マットレス、12:ベッド、24:底壁部(基体)、28:支持セル、30:下段セル部、32:上段セル部、34:内部空間、36:第一の上シート(アッパシート)、38:第一の下シート(ロアシート)、40:内部空間、50:連通孔、52:流体室、54:管体、62,82:連結帯(位置決め手段、連結体)、64,68:樹脂ホック(取付手段)、72:中間シート
Claims (16)
- 内部に流体室が形成されて上下方向に伸縮可能とされた支持セルを備えている流体セル式マットレスにおいて、
前記支持セルが下段セル部と該下段セル部の上側に配された上段セル部とを備えており、該下段セル部と該上段セル部の接続部分が括れ形状とされて該上段セル部が該下段セル部に対して相対的に傾動可能とされていると共に、該下段セル部の内部空間と該上段セル部の内部空間が連通孔を通じて相互に連通されて前記流体室が形成されている一方、
該支持セルにおいて複数の該上段セル部が該下段セル部の長さ方向に並んで配置されていることを特徴とする流体セル式マットレス。 - 前記下段セル部の長さ方向がベッドの幅方向とされる請求項1に記載の流体セル式マットレス。
- 前記下段セル部が上下に重ね合わされたアッパシートとロアシートの外周部分を相互に溶着して形成されていると共に、それらアッパシートとロアシートの少なくとも一方が平らな形状で形成されている請求項1又は2に記載の流体セル式マットレス。
- 前記下段セル部が上下に重ね合わされたアッパシートとロアシートの外周部分を相互に溶着して形成されていると共に、前記流体室に連通される管体が該アッパシートと該ロアシートの外周部分の重ね合わせ面間に差し入れられて、それらアッパシートとロアシートが該管体の外周面に溶着されている請求項1〜3の何れか一項に記載の流体セル式マットレス。
- 前記下段セル部の長さ方向に並んで隣り合う前記上段セル部が、収縮状態で外周部分において相互に重なり合っている請求項1〜4の何れか一項に記載の流体セル式マットレス。
- 複数の前記支持セルが前記下段セル部の幅方向に並んで配設されている請求項1〜5の何れか一項に記載の流体セル式マットレス。
- 前記下段セル部の幅方向に並んで隣り合う前記上段セル部が、収縮状態で外周部分において相互に重なり合っている請求項6に記載の流体セル式マットレス。
- 前記下段セル部が上下に重ね合わされたアッパシートとロアシートの外周部分を相互に溶着して形成されていると共に、複数の該下段セル部が長さ方向に並んで配設されており、それら長さ方向に並ぶ複数の下段セル部を構成する該アッパシートと該ロアシートの少なくとも一方が一体的に連続している請求項1〜7の何れか一項に記載の流体セル式マットレス。
- 複数の前記支持セルが前記下段セル部の幅方向に並んで配設されていると共に、幅方向に並んだ該支持セルの該下段セル部を相対的に位置決めする位置決め手段が設けられている請求項1〜8の何れか一項に記載の流体セル式マットレス。
- 幅方向に並んだ前記支持セルの前記下段セル部に跨って巻き付けられる連結体によって前記位置決め手段が構成されている請求項9に記載の流体セル式マットレス。
- 前記連結体が帯状とされている請求項10に記載の流体セル式マットレス。
- 前記下段セル部の上側で長さ方向に並んで配された複数の前記上段セル部の間を通って前記連結体が該下段セル部に巻き付けられている請求項10又は11に記載の流体セル式マットレス。
- 前記支持セルの下側に基体が設けられており、該基体と前記連結体の間には該連結体を該基体に取り付ける取付手段が設けられている請求項10〜12の何れか一項に記載の流体セル式マットレス。
- 前記位置決め手段が、前記上段セル部に対しては直接に拘束力を及ぼさない状態で設けられている請求項9〜13の何れか一項に記載の流体セル式マットレス。
- 前記支持セルが並んで複数配設されていると共に、それら複数の支持セルの前記下段セル部の上方を覆うようにして中間シートが配されており、括れ形状とされた前記上段セル部の該下段セル部への接続部分が該中間シートに挿通されて、複数の該支持セルの相対変位を該接続部分において制限する変位制限手段が該中間シートによって構成されている請求項1〜14の何れか一項に記載の流体セル式マットレス。
- 請求項15に記載の前記中間シートを用いて前記位置決め手段が構成されている請求項9〜14の何れか一項に記載の流体セル式マットレス。
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