JP6545273B2 - 測位衛星選択装置、測位情報発信装置および測位システム - Google Patents

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Description

この発明は、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)等の測位衛星を利用した測位システム及び測位装置に関するものである。
測位衛星を用いた測位対象の位置の計測(測位)では、測位に使用する衛星の組み合わせを適切に決めることが重要である。測位対象の位置の正確度と精密度である位置の品質は、各衛星に対する距離観測値の品質に依存するため、観測誤差の大きな衛星は不使用とすることが望ましい。また、使用する衛星数が多いほど必要なチャンネル数と測位演算負荷が増加するため、端末の許容可能なチャンネル数や演算負荷に応じて衛星数の上限を決め、測位対象の位置の品質が最良になるような衛星の組み合わせを選択使用することが望ましい。
2020年には、GPS(GPS:Global Positioning System)、日本の準天頂衛星、ロシアのGLONASS、中国のBeiDou、欧州のGalileoを合わせた100を越える測位衛星が地球を周回し、アジアオセアニアではそのうち30機程度が常時利用可能となると予想されている。一方、測位端末のチャンネル数はコストに応じて10程度から200以上まで幅が広く、特にチャンネル数の少ない端末にとっては、信号を受信する衛星の組み合わせを決めることが重要である。同様にディファレンシャルの誤差補正情報を生成してユーザに提供する測位サービスにおいても、誤差補正の対象とできる衛星数には回線容量に応じた制約があるため、ユーザ端末の位置の品質が最良になるよう、サービス提供側で衛星の組み合わせを決めることが望ましい。
測位に使用する衛星の組み合わせの決定には、個々の衛星の観測値の品質、仰角、可視時間や、衛星の組み合わせによる幾何学的配置から決まる精度劣化指数(DOP:Dilution of Precision)などが考慮される。これに関する従来技術として、例えば特許文献1では列車位置検知におけるマルチパス誤差の低減のため、基準局において算出した位置と予め定められた真位置との誤差が最小となる測位衛星の組み合わせを決定し、組み合わせ情報を列車に提供し、列車は受信した衛星信号から組み合わせ情報に含まれる衛星の信号を選択して測位を行う列車位置検知システムを提案している。
特開2010−163118号公報
従来の測位システムは、時刻毎の独立した評価に基づいて各時刻での衛星の組み合わせを決定するため、衛星の組み合わせに継続利用時間が短い衛星が選択され得る。端末側の測位フィルタで衛星を継続して利用できない衛星が選択されると、衛星の測位データの誤差の低減に必要な時間をとれず誤差が大きくなり、安定した測位ができない問題がある。
本発明は、多数の測位衛星から使用する衛星を選択して測位を行う場合に、(衛星の測位データの誤差の低減に必要な時間をとり、)安定した測位を行うことを目的とする。
本発明の測位衛星選択装置は、複数の測位衛星から発信される信号から測位対象の位置での測位に用いる時刻ごとの測位衛星の選択組合せを求める測位衛星選択装置において、複数の測位衛星の航法情報および距離観測値を含む測位データを取得する測位データ取得部と、測位データの航法情報から測位衛星の時刻ごとの衛星位置を算出する衛星位置算出部と、測位データの品質を評価した品質評価値を求める品質評価部と、測位衛星を選択する最短時間である最短選択時間を品質評価値が悪いほど長い値に設定する最短時間指定部と、複数の測位衛星の衛星位置から算出される天空上の時刻ごとの幾何学的配置から求めた精度劣化指数を評価基準に、最短選択時間より長く選択することを条件として時刻ごとの選択組合せを求める計画立案部と、測位衛星の時刻ごとの選択組合せの計画を保存する計画保存部とを備え、測位する装置に安定した測位を行わせる測位衛星の選択組合せを求めることができる測位衛星選択装置である。
本発明の測位装置は、複数の測位衛星の航法情報および距離観測値を含む測位データを取得する測位データ取得部と、測位データの航法情報から測位衛星の時刻ごとの衛星位置を算出する衛星位置算出部と、測位データの品質を評価した品質評価値を求める品質評価部と、測位衛星を選択する最短時間である最短選択時間を前記品質評価値が悪いほど長い値に設定する最短時間指定部と、複数の測位衛星の衛星位置から算出される天空上の時刻ごとの幾何学的配置から求めた精度劣化指数を評価基準に、測位衛星の最短選択時間より長く選択することを条件として、測位で使用する測位衛星の時刻ごとの選択組合せを計画する計画立案部と、測位衛星の時刻ごとの選択組合せの計画を保存する計画保存部と、計画保存部から測位衛星の時刻ごとの選択組合せの計画を取得し、選択組合せに含まれる前記測位衛星の測位データを用いて位置の計測演算を行う測位演算部とを備え、安定した測位を行うことができる測位装置である。
本発明の測位システムは、測位情報発信装置と測位端末とを備えた測位システムにおいて、複数の測位衛星から測位衛星の航法情報および距離観測値を含む測位データを取得する基準局から前記測位データを取得する測位データ取得部と、測位データに含まれる航法情報から測位衛星の時刻ごとの衛星位置を算出する衛星位置算出部と、測位衛星の測位データに含まれる誤差を補正する補正データを生成する補正データ生成部と、補正データの品質を評価した品質評価値を求める品質評価部と、測位衛星を選択する最短時間である最短選択時間を品質評価値が悪いほど長い値に設定する最短時間指定部と、複数の測位衛星の衛星位置から算出される天空上の時刻ごとの幾何学的配置から求めた精度劣化指数を評価基準に、測位衛星の最短選択時間より長く選択することを条件として、測位で使用する測位衛星の時刻ごとの選択組合せを計画する計画立案部と、測位衛星の時刻ごとの選択組合せを保存する計画保存部と、時刻ごとの選択組合せに含まれる測位衛星およびこの測位衛星の補正データを出力する補正データ出力部とを有する測位情報発信装置、および測位端末にて測位衛星の距離観測値および航法情報を取得する端末測位データ取得部と、測位情報発信装置から測位衛星の補正データを取得する補正データ取得部と、測位衛星の補正データで補正した距離観測値を用いて位置を算出する測位演算部とを有する測位端末を備え、安定した測位を行うことができる測位システムである。
この発明によれば、チャンネル数や、測位演算負荷に制約があるような場合であっても、衛星の選択継続時間が、衛星の測位データの誤差の低減に必要な時間より長くなり、安定した測位を行うことができる。
本発明の実施の形態1による測位システムの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1による測位装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による測位装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施の形態1による測位装置処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1による計画立案処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1による計画立案処理において、衛星を割り当てた時刻の周辺時刻に同じ衛星を割り当てる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1による計画修正処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2による測位システムの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態2による通信回線を用いた測位システムの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態2による測位情報発信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2による測位端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2による測位情報発信装置のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の実施の形態2による測位端末のハードウェア構成例を示す図である。
実施の形態1.
従来の測位システムは、時刻毎の独立した評価に基づいて各時刻での衛星の組み合わせを決定する。このため、評価の対象となる測位衛星の数に対して選択される衛星数が少ない場合には、組み合わせの時間的な変化が顕著になり、端末側の測位フィルタで個々の衛星を継続して利用できない。特に、搬送波位相観測量を用いたリアルタイムキネマティック測位(RTK:Real Time Kinematic)や精密単独測位(PPP:Precise Point Positioning)では、観測誤差の大きさに対して個々の衛星信号の継続利用時間が短い場合には、誤差のランダム成分のため搬送波位相アンビギュイティ(波長の整数倍の不定性)が決定できず、高精度な搬送波位相観測量を活かしたセンチメータ級測位を行うことができない。
特に、搬送波位相観測量を用いたリアルタイムキネマティック測位(RTK:Real Time Kinematic)や、精密単独測位(PPP:Precise Point Positioning)などでは、誤差のランダム成分のため搬送波位相アンビギュイティが決定できず、高精度な測位ができない問題がある。
この発明によれば、チャンネル数や、測位演算負荷に制約があるような場合であっても、一旦測位の使用に選択された衛星の選択継続時間が、衛星の測位データの誤差の低減に必要な時間より長くなり、安定した測位を行うことができる。搬送波位相観測量を用いた測位においては、衛星の測位データの品質に応じて搬送波位相アンビギュイティの決定に要する時間が確保でき、安定したセンチメータ級測位を行うことができる。
本発明は、多数の測位衛星から使用する衛星を選択して測位を行う場合において、使用する衛星の組み合わせの時間的変化を小さくし、安定した測位を行うことを目的とする。
搬送波位相観測量を用いた測位においては、衛星の測位データの品質に応じて搬送波位相アンビギュイティの決定に要する時間が確保でき、安定したセンチメータ級測位を行うことができる。
この発明によれば、チャンネル数や、測位演算負荷に制約があるような場合であっても、一旦測位の使用に選択された衛星の選択継続時間が、衛星の測位データの誤差の低減に必要な時間より長くなり、安定した測位を行うことができる。搬送波位相観測量を用いた測位においては、衛星の測位データの品質に応じて搬送波位相アンビギュイティの決定に要する時間が確保でき、安定したセンチメータ級測位を行うことができる、といった従来にない顕著な効果を奏するものである。
図1は、本発明の実施の形態1による測位装置30を含むシステム全体の構成例を示す図である。図に示すように、本実施の形態の測位装置30は、測位衛星10の信号を受信して測位対象20の位置を測位する装置である。ここで、測位衛星10は、天空に複数存在し、測位装置30は、複数の測位衛星10の中から、実際に測位に使用する複数の選択測位衛星11を選択して測位対象20の位置を測位する。測位対象20は、例えば、自動車、オートバイ、列車、飛行機などの移動体である。
図2は、本実施の形態による測位装置30の構成を示すブロック図である。測位装置30は、測位衛星10,11からの測位データを取得する測位データ取得部111、測位データ取得部11が取得した航法情報を用いて、任意の時刻の衛星の3次元位置を算出する衛星位置算出部112、測位データの品質を評価する品質評価部114、選択測位衛星11の最短選択時間を設定する最短時間指定部115、衛星位置算出部112で求めた衛星の位置から求まる幾何学的配置による精度劣化指数を評価指標として、選択測位衛星11を連続して選択する選択時間を最短選択時間よりも長く選択する条件で測位衛星の選択組合せを求める計画立案部113、選択組合せを選択組合せ情報として(記憶部に)記憶する計画保存部117、および選択組合せ情報に含まれる測位衛星11の測位データを用いて位置の計測演算を行う測位演算部118を備える。
ここで、測位データは、測位衛星10、11から伝送される航法情報、距離観測値およびこの距離観測値の誤差補正値を含むデータである。最短時間指定部115は、測位衛星を選択する最短時間である最短選択時間を品質評価部114が評価した品質が良いほど短い値に設定する。具体的には、品質評価部114は、品質を評価した品質評価値を求め、最短時間指定部115は、品質評価値が良いほど短い値に、品質評価値が悪いほど長い値に設定する。
また、測位装置30は、品質評価値に応じて現時刻から修正時間の間の計画を修正する計画修正部116を備え、修正された計画を計画保存部117に保存し、測位演算部119が、計画保存部117から衛星の選択組合せを取得して、組合せに含まれる測位衛星11の測位データを用いて自己位置の計測演算を行うように構成しても良い。このように構成することで、計画立案部113にて選択組合せを求めた後も、計画修正部116にて計画を修正するから、継続的に安定した測位を行うことができる。
以下、各ブロックについて説明を行う。
測位データ取得部111は、測位衛星10,11が発信する測距信号を受信し、測位衛星11に対する距離観測値と、測位生成10、11の航法情報を取得する。この際、測位装置30が保有する衛星の測位信号を受信するチャンネル数が、可視の衛星数に対して少ない場合には、計画保存部117から現在時刻の選択組合せを読出し、選択組合せに含まれる選択測位衛星11の測距信号を優先的に受信する。また、測位装置の演算能力が、すべての対象信号を処理する能力より低い場合にも、同様に選択組合せに含まれる選択測位衛星11の測距信号を優先的に受信する。
距離観測値は、擬似距離観測値のみの場合と、擬似距離観測値と搬送波位相観測値の両方を含む場合がある。また、信号の周波数は、1周波のみの場合と、2周波以上の場合がある。
航法情報は、高精度な位置および時計誤差を算出するための航法暦(Broadcast Ephemeris)のみの場合と、航法暦と衛星の概略位置を算出するためのアルマナック(Almanac)の両方を含む場合がある。また航法暦の代わりにIGS(International GNSS Service)等が提供する高精度軌道・時刻情報を用いても良い。
衛星位置算出部112は、測位データ取得部111が取得した航法情報を用いて、計画する対象時間内の任意の時刻における衛星の天空上の3次元位置を算出する。航法情報に含まれるパラメータから測位衛星10,11の位置を算出する手法は、各測位衛星10,11を運用する機関が提供する仕様書に記載されている手順に従う。
計画立案部113は、衛星位置算出部112で求められる各測位衛星の位置から算出される幾何学的配置から精度劣化指標を求める。求めた精度劣化指標を用いて、対象時間である開始時刻tstartから終了時刻tendまでの各時刻の精度劣化指数の最大値が最小になるように、各時刻での衛星の組み合わせの選択を計画する。
このとき、各測位衛星が時間的に連続して選択される最短時間が、最短時間指定部115が指定する時間tshortestよりも長くすることを制約条件として、計画する。
衛星の選択組合せを決める時刻間隔は、衛星の幾何学的配置の変化を考慮して、例えば30秒とする。
精度劣化指標は、例えば、PDOP(Position Dilution of Precision)を用いる。測位装置30の位置におけるPDOPは、選択組合せに含まれる衛星iの位置から算出される測位装置30に対する仰角eliと方位角aziを用いて以下のように表される。ただし、nは組み合わせに含まれる衛星数である。
Figure 0006545273
Figure 0006545273
Figure 0006545273
ここで、Qは、観測行列Hから決まる共分散行列であり、q11、q22、q33はそれぞれ、水平方向(2軸)と垂直方向の位置推定値の分散である。Hを用いて表現すると、(HH)−1であり、展開すると式2のようにq11〜q44の行列式で表される。衛星iの位置から算出される測位装置30に対する仰角eliと方位角aziを用いると、Hは式(3)のように表わされる。H行列の各行ベクトル(1×4)は、各衛星に対する視線方向単位ベクトル(1×3)と、受信機時計誤差の推定に関する数値の1で構成される。
PDOPの代わりに、水平方向の精度を優先する場合には、HDOP(Horizontal Dilution of Precision)を、垂直方向の精度を優先する場合には、VDOP(Vertical Dilution of Precision)を指標として用いることもできる。HDOPおよびVDOPは次式で表わされる。
Figure 0006545273
すなはち、HDOPは、q11とq22の和の平方根、VDOPは、q33の平方根で求められる。
また、選択組合せに含まれる測位衛星のうち、1機以上が実際には建物の陰に隠れる等により不可視となることを考慮して、選択組合せから1機以上の任意の衛星が不可視となった場合のDOP(PDOP,HDOP,VDOP)の最大値を精度劣化指標として用いることもできる。
品質評価部114は、測位データ取得部111が取得した各測位衛星10,11の測位データの品質を評価し、各衛星の測位データの品質の指標値である品質評価値を求める。品質評価部114は、実際の測位演算に用いるための測位データ、距離観測値ではなく、測位データの品質を評価のための測位データ、距離観測値を一旦演算する。いわば品質評価用に距離観測値を求めるため、ここでは、品質評価部114で求める距離観測値を擬似距離観測値と呼ぶ。
ここで、擬似距離とは、衛星から発信された信号が受信機に到達するまでの伝播時間を、信号の搬送波に乗せられた測位用符号列(C/Aコード、P2コードなど)の観測値と、受信機の時計を衛星の時計と同じ基準時刻に同期して生成した同じ測位用符号列の値、の位相差から計算し、光速を掛けることで求めた衛星―受信機間の距離である。受信機の時計および衛星の時計の基準時刻に対する同期には誤差があり、求めた距離には時計のずれによる誤差が含まれているため、“擬似”距離と呼ばれる。
擬似距離観測値の評価指標としては、例えば、全測位衛星の擬似距離観測値を用いて、最小二乗法により測位を行ったときの最小二乗残差、すなわち全測位衛星の擬似距離観測値の最小二乗残差を用いることができる。全測位衛星の擬似距離観測値の最小二乗残差は、例えば、次式を用いることができる。
Figure 0006545273
ここで、yベクトルは、各測位衛星の擬似距離観測値で構成される列ベクトル、vベクトルは、各測位衛星の擬似距離観測値の最小二乗残差で構成される列ベクトル、Hは、式3と同様に各衛星の仰角と方位角から算出される行列、Rは、擬似距離観測値の誤差行列である。
搬送波位相観測値の評価指標としては、例えば、カルマンフィルタにおける観測更新前残差を用いることで、アンビギュイティのFix(不定であった波長の整数倍の整数値が解け、固定値として使用できる状態)の有無に拘わらず、評価指標を算出することができる。
搬送波位相観測値とは、擬似距離の測定に使用する測位用符号列の観測時に追尾した搬送波の位相と、受信機の時計を衛星の時計と同じ基準時刻に同期して生成した同じ搬送波信号との位相差である。位相差には2π×N(Nは波数で整数値)のあいまいさ(アンビギュイティ)がある。L1搬送波位相の観測更新前残差として、例えば、次式を用いることができる。
Figure 0006545273
Figure 0006545273
Figure 0006545273
ここで、yベクトルは、各衛星のL1搬送波位相観測値で構成される列ベクトルで、zベクトルは、yベクトルによる観測更新前の状態推定値で構成される列ベクトルである。xi、yi、ziは、i番目の測位衛星iの位置を表し、λL1は、L1搬送波の波長(0.1903〔m〕)を示す。zベクトルには、測位装置30の位置xr、yr、zr、m換算された時計誤差δt、i番目の測位衛星iに対するアンビギュイティN が含まれる。なお、下付きrは、それが受信機に関する項であることを表す。式6のhΦは、観測モデルである。
式(6)は観測更新前残差(実際の観測値と、観測更新前の状態推定値と観測モデルから算出した予測観測値の差分)、式(7)は観測モデル、式(8)は推定すべき状態量を示す。
なお、擬似距離観測値の評価指標としても、式6と同様のカルマンフィルタにおける観測更新前残差を用いても良い。観測更新前残差を用いることで、短い時間間隔での急な観測量の変化が検出できることから、使用する測位衛星10,11の数が少ない場合においても、強いマルチパス等の環境変化による品質劣化が検出できる。
また、アンビギュイティがFixした衛星については、搬送波位相観測量の評価指標としても式5の最小二乗残差を用いても良い。式5や式6の評価指標には、測位衛星10,11の位置が含まれているため、測位衛星10,11の位置を算出する航法情報の品質評価も、同時に行われていると見なせる。
また、上述の擬似距離観測値の最少二乗残差、L1搬送波位相の観測更新前残差などの観測残差の代わりに、一般のディファレンシャルGNSS(Global Navigation Satellite System)サービスが提供する各測位衛星の測距精度情報(URA:User Range Accuracy)を品質の評価指標として用いても良い。URAは、「RTCM STANDARD 10403.2 Differential GNSS (Global Navigation Satellite Systems) Services - Version 3, February 1, 2013. (11、81頁)」に定義されるメッセージから算出することができる。また、測位衛星10,11のクロック軌道成分、電離層、マルチパス、および対流圏の個々の誤差の統計値が得られている場合には、「宇宙航空研究開発機構, 準天頂衛星システム ユーザインタフェース仕様書, 2014年11月28日.(197〜199頁)」に定義されるように、上記誤差の統計値から算出した測距精度情報を用いても良い。
最短時間指定部115は、計画立案部113において、各測位衛星10,11が時間的に連続して選択される最も短い時間である最短選択時間tshortestを指定する。最短選択時間tshortestは、品質評価部114が算出した各測位衛星の測位データの品質評価値に応じて、決定する。具体的には、例えば、次式のように、最短時間tshortestは、観測残差が閾値以下の測位衛星10,11の観測残差の分散に対して比例係数aを掛けて決定することができる。
Figure 0006545273
ここで、vは、観測残差であり、nは観測残差が閾値以下の測位衛星10,11の数である。式9において、分散の代わりに、平均値を用いても良いし、二乗平均平方根(RMS:Root Mean Square)を用いても良いし、最大値を用いても良いし、その他の統計値を用いても良い。
比例係数aは、例えば、測位衛星10,11の観測値を連続的に処理することにより低減するランダム誤差のレベルの目標値をσrand[m]、サンプル間隔をΔtとすると次式で与えられる。
Figure 0006545273
(式10)は観測回数に反比例してランダム誤差のレベルが低減することを用いている。
また、観測残差の分散の計算においては、干渉測位での1つのデータ取得間隔である1エポックでの観測残差の評価値から、分散を計算しても良い。また、過去数秒から数時間の時間での評価値から、分散を計算しても良い。
また、評価値の閾値(観測残差が閾値以下の測位衛星の観測残差を求めるときの観測残差の閾値)としては、例えば、観測誤差行列から算出される単位重み当りの観測誤差標準偏差の3倍としても良いし、分散値から求めた標準偏差の3倍としても良い。単位重み当りの観測誤差標準偏差は、例えば、次式で求められる。
Figure 0006545273
ここで、λはユニタリー変換により対角化した観測誤差行列Rの各固有値である。なお、最短選択時間は、各エポックの測位データの評価値とは独立に、経験に基づく値を与えても良い。
品質の評価指標として、上述の測距精度情報を用いる場合には、例えば、測距精度が閾値以下の測位衛星の測距精度の最大値に対して、前記比例係数を掛けた値を最短時間とすることができる。最大値の他、平均値等の他の統計値を用いても良い。
計画修正部116は、品質評価値に応じて、現時刻から修正時間tmodifyの間の計画を修正する。現時刻での選択組合せの計画に含まれる測位衛星11で、品質評価部114が出力する測位データの品質評価値が、閾値を越える(評価が悪い)測位衛星が含まれる場合、現時刻から修正時間tmodifyの間、その測位衛星11を組み合わせから外し、閾値を越えていない他の測位衛星10で、選択組合せに含まれていない測位衛星10を新たに組み合わせに追加する。なお、測位データの評価値が取得できていない場合は、閾値を越えた場合として取り扱う。ここで、修正時間tmodifyとは現時刻から、計画の修正を行う終端時刻までの時間を指す。
修正時間tmodifyとしては、追加された選択衛星11の選択時間が、必ず最短選択時間より長くなるように、修正時間tmodifyを最短選択時間tshortestにして、修正時間tmodifyの時間間隔で計画を修正するようにしても良い。
Figure 0006545273
また、修正時間tmodifyとしては、現計画において、評価値が閾値を越える衛星が、現時刻から選択されなくなる直近の時刻までの時間である選択から除外される時間としても良い。また、選択から除外される時間と、最短選択時間tshortestとを比較して、最大値を修正時間tmodifyとしても良い。
追加しようとする測位衛星10の測位データの評価値が未取得の場合は、再度測位データ取得部111を実行して該当する測位衛星10の測位データを取得し、再度品質評価部114を実行して測位データの品質評価を行う。計画の修正には、計画立案部113による計画の立案と同様に、個々の測位衛星10の位置から算出される幾何学的配置による精度劣化指標を用い、各時刻の精度劣化指数の現時刻から修正時間tmodifyの間の最大値が最小になるよう、各時刻での衛星の組み合わせを修正する。このとき、各衛星が時間的に連続して選択される最短時間が、最短時間指定部15が指定する最短選択時間tshortestよりも長くすることを制約条件とする。
計画保存部117は、計画立案部113が立案した測位衛星10,11の選択組合せの選択計画を保存する。計画修正部116が、計画を修正した場合は、保存している選択組合せの計画を修正した計画で上書きする。測位衛星10,11の選択計画は、開始時刻tstartから終了時刻tendの各時刻において選択される衛星が分かるデータ構造で保存する。例えば、各時刻の衛星リストを定義して保存しても良いし、全時刻数×全測位衛星1数の2次元配列を定義して、t番目の時刻にi番目の衛星が選択される場合は配列の[t,i]要素の値を1、選択されない場合は値を0として表現しても良い。
測位演算部118は、計画保存部117から選択測位衛星11の組み合わせを取得し、測位データ取得部111から取得した各衛星の測位データのうち、選択組合せに含まれる選択衛星11の測位データを用いて、測位対象の位置の計測演算を行う。
測位演算部118は、航法暦に含まれる衛星時計誤差の情報を用いて補正した、4機以上の測位衛星11に対する擬似距離観測値や搬送波位相観測値を用いて、測位装置30の乗る測位対象の位置を算出する。上述の擬似距離観測値や搬送波位相観測値などの観測値としては、準天頂衛星等が提供する外部から得られる誤差補正値を適用した観測値を用いても良い。
誤差を補正する手順は、各測位衛星10,11や各サービスを運用する機関が提供する仕様書に記載されている手順に従う。例えば、1周波数の擬似距離観測値のみを用いる場合は、次の最小二乗法によって、測位装置30の位置x、y、z、および時計誤差σtを推定する。yベクトルは、各衛星の擬似距離観測値で構成される列ベクトルで、zベクトルは、状態推定値で構成される列ベクトルである。
Figure 0006545273
また、2周波の擬似距離観測値と2周波の搬送波位相観測値の両方を用いる場合は、次式の最小二乗法によって、測位装置30の位置x、y、zr、時計誤差σt、および各衛星に対するアンビギュイティNL1r 、NL2r を推定する。
Figure 0006545273
Figure 0006545273
ここで、λL1,λL2は、それぞれL1搬送波(0.1903[m])と、L2搬送波の波長(0.2442[m])を示す。zベクトルには、測位装置30の位置x、y、z、m換算された時計誤差σt、i番目の測位衛星iに対するアンビギュイティN が含まれる。
推定したアンビギュイティは、LAMBDA(The Least Squares Ambiguity Decorrelation Adjustment)等の手法を適用して整数化することにより、センチメータ級で測位装置3の測位装置3を得ることができる。なお、状態量の推定にあたっては、上述同様の最小二乗の他、カルマンフィルタ等の推定フィルタを用いても良い。
図3は、本実施の形態1による測位装置30のハードウェア構成を示す図である。
図において、測位用アンテナ151は、測位衛星10、11の信号を受ける。受信データ復調部152は、測位用アンテナ151で受けた信号を増幅、周波数変換などを行いAD変換してデジタル化し、コード復調等を行う。受信データ復調部152の信号を受けた演算処理部153は、航法情報の復調、衛星軌道演算、位置演算などの演算を行う。記憶部154は、演算を行う際の一時的なデータの保存、または選択組合せリストなどデータ保存を行う。出力部155は、演算処理部153で演算した結果、または記憶部154に保存されたデータを演算処理部153の指示によって、外部に出力する。この出力は、ディスプレイなどの表示装置への出力、信号としてインタフェースを介して外部機器へ情報を提供する。出力には、地図上への位置の表示も含まれる。
図2の各部が図3のハードウェアのどの構成で行われるかを説明する。測位データ取得部111は、測位用アンテナ111、受信データ復調部152で実行される。最終的な航法情報、距離観測値の算出は演算処理部153を用いて行われる。衛星位置算出部112、品質評価部114、最短時間指定部115、計画立案部113、計画修正部116および測位演算部118は、主に演算処理部153で演算処理される。測位データ、品質評価値、最短選択時間、選択組合せ情報、測位演算結果など演算処理部153で演算処理された結果は、記憶部154に保存される。計画保存部117は、選択組合せの計画を記憶部154に保存する。
図3の演算処理部153の処理は、記憶部154に記録されたプログラムを読みだして、衛星位置算出部112、品質評価部114、最短時間指定部115、計画立案部113、計画修正部116および測位演算部118の処理を行うようにしても良い。また、各部の処理を行う処理回路を専用のハードウェアで構成し、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサー、並列プログラム化したプロセッサー、ASIC,FPGAによって実現しても良い。
また、記憶部154は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
図4は、実施の形態1による測位装置30の処理の一例を示すフローチャートである。図4の測位装置3処理は、例えば測位装置3に電源が投入されると開始する。
測位データ取得部111は、測位衛星10,11から測位データを取得しない場合(ステップS11;NO)、ステップS11を繰り返し、測位データの取得を待機する。測位データを取得した場合(ステップS11;YES)、測位データ取得部111は、複数の測位衛星10,11に対する距離観測値と、測位衛星110,11の航法情報とを取得する。
品質評価部114は、測位データ取得部111が取得した各測位衛星1の測位データの品質を評価する。評価の結果、現時刻での組み合わせ計画に含まれる衛星で品質の評価値が閾値を越える衛星が存在し、計画修正が必要と判定された場合(ステップS12;YES)は、計画修正部116によって、現時刻から修正時間tmodifyの間の衛星選択組合せの計画を修正する(ステップS13)。
なお、測位装置30の処理周期が早く(例えば、0.1秒周期)、計画修正処理が、割り当てられた時間(例えば、0.05秒)以内に完了できないような形態においては、計画修正処理をループとは独立なスレッド処理とし、現ループでは品質の評価値が閾値を越える衛星を選択組合せから除去する処理のみを行うこととしても良い。
次に、現在時刻が、次の時間帯(計画終了時刻tend以降)の計画を行う時刻である場合(ステップS14;YES)、計画立案部113は、現在の計画終了時刻tendから新しい計画終了時刻tend’までの測位衛星の選択組合せの計画を立案する(ステップS15)。
計画には、衛星位置算出部112が算出する各衛星位置と、最短時間指定部115が測位データの品質から決定する最短選択時間とを用いる。計画立案の処理は、図4の測位装置30の処理でのループとは独立に、スレッド処理として行われ、計画立案の処理が完了後、計画保存部117に選択組合せの計画を保存する。
計画立案の処理がスレッド処理であること、立案した新しい選択組合せの計画に対して、計画修正が行われる可能性があることを考慮すると、次の時間帯(現在の計画終了時刻tend以降)の計画を行う時刻としては、tendから(tplanning+tmodify)以上前の時刻とすることが望ましい。ここで、tplanningは、計画立案に要する時間である。また、現在の計画終了時刻tendから、次の新しい計画終了時刻tend’までの時間は、例えば1時間とすれば良い。
次に、測位演算部118は、各衛星の測位データのうち、選択組合せに含まれる測位衛星11の測位データを用いて、測位対象の位置の計測演算を行う(ステップS16)。測位対象の位置は、測位装置自体の位置であっても良い。
電源が、OFFになっていなければ、処理はステップS11に戻り、ステップS11〜ステップS16を繰り返す。電源がOFFになると、処理を終了する。
図5は、実施の形態1による測位衛星の選択組合せの計画立案処理の一例を示すフローチャートである。図5の計画立案処理は、図4のステップS15が実行されると開始される。
衛星位置算出部112は、測位データに含まれる各測位衛星10,11の航法情報から、開始時刻tstartから終了時刻tendまでの衛星の3次元位置を算出し、測位装置30の位置に対する仰角elと方位角azを算出する(ステップS22)。
以下の処理は、計画立案部113が行う処理である。計画立案部113は、幾何学的配置による精度劣化指数の大きい、すなわち精度が劣化する時刻から優先的に、幾何学的配置が良好な測位衛星10を選択組合せに追加する処理を行う。
精度劣化指数の算出には、最少4機が必要であること、また、日本における高仰角の準天頂衛星等、組み合わせの基本構成要素になる測位衛星が存在する。このことから、まず、最終的な測位衛星10の選択組合せの精度劣化指数は考慮せずに、各時刻に精度劣化指数が最少となる測位衛星10を割り当てる(ステップS23)。
例えば、選択測位衛星11の最少の数を4機とし、各時刻で仰角の高い順に測位衛星10を割り当てれば良い。地域に応じて、選択する測位衛星10の測位衛星システムの優先度を変え、例えば、日本、東アジア、オセアニアでは、高仰角の準天頂衛星とGPS衛星のみを、ヨーロッパの高緯度地域では、高仰角のGLONASS衛星のみを割り当てても良い。一般に、測位端末の環境に依らず高仰角の衛星からの信号は建物等に遮断されにくく、品質も良い。
また、最少の衛星の割り当て(ステップS23)では、各測位衛星が、時間的に連続して選択される最短時間が、最短時間指定部15が指定する最短選択時間tshortestよりも長くするため、各高仰角順に衛星を割り当てた後で、周辺時刻の組み合わせに同じ衛星を割り当てる。
図6は、実施の形態1の計画立案処理において、時刻tに1機の測位衛星pを割り当てたときに、同時に周辺時刻に同じ測位衛星pを割り当てる処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、選択組合せに追加する測位衛星pを追加すると想定して、いかにして選択する測位衛星pを割当てる時刻の前後に隣接する時間帯(以下、周辺時刻とも呼ぶ)の選択組合せを決定するか(周辺時刻へ測位衛星を追加するか)について説明する。周辺時刻は、選択する測位衛星pを割当てる時刻の前後で、時間としては、最短選択時間tshortestの時間間隔となる。
時刻tは、測位衛星10を割り当てようとしている時刻である。時刻tに対する時間差分を時間差分dtとする。時間差分dtは、計画立案で測位衛星の選択組合せを決める時刻間隔を1単位とする。
ステップS31は、時間差分dt=0として、周辺時刻への衛星割当て処理を開始する。フローチャート上、ステップS31の次のブロックのBreakとは、ループを終了し、上位の処理に戻ることを意味する。最初にこのブロックを通過する際は、Breakの判断をしていないため、そのままNOである下に進む。
次に、ステップS32は、ここでは、選択組合せリストに、測位衛星pを時刻t+dtに追加する。周辺時刻への測位衛星の割り当ては、まず、時刻tよりも前の時刻に対して検討する。
次に、ステップS33は、
(1)測位衛星pを割当てた時刻tより時間間隔1単位前の時刻(t+dt−1)(単位は、選択組組合せを決める時間間隔を1とする単位)が、開始時刻より後であること
(2)時刻(t+dt−1)で測位衛星pが可視であること
(3)時刻tと時刻(t+dt−1)との差分dt−1が、最短選択時間tshortestの半分以下であること
(4)時刻(t+dt−1)に、既に割り当てられた測位衛星数が、同時に選択する測位衛星数の上限未満であることのすべての条件を満たすか否かを判断する。
上記(1)から(4)をすべて満たす場合(ステップS33;YES)に、ステップS33に処理が移り、時間差分dtは、1単位だけ前にする。すると、検討する時刻は、dt=dt−1として、時刻(t+dt)となる。上記(1)から(4)の条件が満たされる限り、ステップS32〜ステップS34を繰り返す。すると、上記(1)から(4)の条件を満たす時刻の選択組合せリストに、測位衛星pが入ることになる。条件(1)(2)(4)が満たされていれば、測位衛星pを追加する時刻tの最短選択時間tshortestの半分以下の時間前から、選択組合せに測位衛星pが計画されることになる。
ステップS33で、上記(1)から(4)のいずれかを満たさない場合(ステップS33;NO)、時刻tより前の時刻に対する衛星の割り当てを終了し、時刻tより後の時刻に対する衛星の割り当てを開始する。フローチャートでは、ステップS33でBreakとしてBreak判断ブロックに戻り、Breakと判断して、ステップS35に処理が移る。
ステップS35は、割当ての最も前の時刻として、dtbeginに先のループの現在のdtの値を記録し、割当ての最も前の時間差分dtbeginと、最短選択時間tshortestから、後ろの時刻の上限dtupperを設定する。具体的には、dtupper=tshortest+dtbegin―1となる。また、最後に時間差分dt=0に戻す。
ステップS36は、
(5)測位衛星を割り当てた時刻より1つ後ろの時刻(t+dt+1)が終了時刻より前であること
(6)時刻(t+dt+1)で、測位衛星pが可視であること
(7)時刻(t+dt+1)で、既に割り当てられた測位衛星数が、同時に選択する測位衛星数の上限未満であることのすべての条件を満たすか否かを判断する。
上記条件(5)から(7)をすべて満たす場合(ステップS36;YES)に、ステップS37に処理が移る。ステップS37は、時刻(t+dt+1)の選択組合せリストに測位衛星pを追加し、時間差分dtを1単位後ろの時間にする。具体的には、時間差分dt=dt+1とする。上記条件(5)から(7)およびdt<dtupperが満たされる限り、ステップS36からステップS37を繰り返す。
すると、上記(5)から(7)および時間差分dt<dtupperの条件を満たす時刻の選択組合せリストに、測位衛星pが入ることになる。もし条件(5)から(7)が満たされていれば、測位衛星pを追加される最も前の時刻t+dtbeginから時刻t+dtupperまで、選択組合せに測位衛星pが計画されることになる。
上記(5)から(7)のいずれかの条件が満たされないか(ステップS36;NO)、dt≧dtupperとなる場合には、時刻tより後ろの時刻に対する衛星の割り当てを終了し、ステップS38に処理が移る。ステップS38は、割り当てた最も後ろの時刻の時間差分として、この時点のdtをdtendに記録する。フローチャートでは、ステップS36でBreakとなり、Break判断ブロックに戻り、Breakと判断して、ステップS38に処理が移る。または、Break判断ブロックで時間差分が後ろの時刻の上限以上(dt≧dtupper)であれば、ステップS38に処理が移る。
上記ステップS33は、時刻tの時間差分dtが、最短選択時間tshortestの半分以下であることを条件として(条件(3))、時刻t+dtの選択組合せリストに測位衛星pを追加する。時刻tの後の時刻を調べた結果、測位衛星pが不可視になるなどして、ステップS38の時点で、割り当てた最も後ろの時刻の時間差分dtendと最も前の時刻の時間差分dtbeginとの差が、最短選択時間tshortestより短くなっている場合がある。
そこで、ステップS39は、割り当てた最も後ろの時刻と最も前の時刻の差が、最短選択時間tshortestより短い場合は、最も前の時刻(t+dtbegin)より更に前の時刻に対して、測位衛星pを割当てるか否かを追加して判断する。このため、ステップS310へ処理を移す。また、ステップS39は、割り当てた最も後ろの時刻と最も前の時刻の差が、最短選択時間tshortestより長い場合は、周辺時刻への測位衛星の割当て処理を終了する。
割り当てた最も後ろの時刻と最も前の時刻の差が、最短選択時間tshortestより短い場合、ステップS310へ処理が移る。ステップS310は、割り当てた最も前の時刻t+dtbeginよりも更に前の時刻に対して、追加で衛星を割り当てる場合、dt=dtbeginとする。
次に、ステップS311は、
(8)1つ前の時刻(t+dt−1)が開始時刻より後であること
(9)時刻(t+dt−1)で、測位衛星pが可視であること
(10)時刻(t+dt−1)と割り当てた最も後ろの時刻tendとの差が、最短選択時間tshortest以下であること
(11)時刻(t+dt-1)既に割り当てられた測位衛星数が、同時に選択する測位衛星数の上限未満であることのすべての条件を満たすか否かを判断する。
上記条件(8)から(11)をすべて満たす場合(ステップS311;YES)に、ステップS312に処理が移る。ステップS312は、時刻(t+dt―1)の選択組合せリストに測位衛星pを追加し、時間差分dtを1単位前の時間にする。すると、検討する時刻は、dt=dt−1として、時刻(t+dt)となる。上記(8)から(11)の条件が満たされる限り、ステップS311からステップS312を繰り返す。
すると、上記(8)から(11)の条件を満たす時刻の選択組合せリストに、測位衛星pが入ることになる。
上記(8)から(11)のいずれかの条件が満たされない場合(ステップS311;NO)には、処理がステップS313に移る。ステップS313は、割当てられる最も前の時刻の時間差分dtbeginに新たな時間差分dtを代入して、本周辺時刻への測位衛星の割当て処理を終了する。
以上のように図6に示した、周辺時刻への衛星割り当て処理により、時刻t+dtbeginから時刻t+dtendまでの間の選択組み合わせに、衛星pが追加される。
次に、図5の計画立案処理における、最少の衛星の割り当て(ステップS23)の後の処理(ステップS24以降)を説明する。
ステップS24は、
(1)選択衛星の割当てを求める開始時刻tstartから終了時刻tendまでの間に、選択された衛星数が上限未満の時刻があること
(2)上記(1)で選択された衛星の数が上限未満の時刻のうち、未選択の可視の衛星があること
の条件を満たす場合には、ステップS25へ処理を移す。ステップS24は、上記条件(1)(2)満たさない場合には、ステップS26へ処理を移す。
ステップS25は、上記(1)で選択された衛星の数が上限未満の時刻のうち、選択された測位衛星11による幾何学的配置の劣化指数(DOP)が最大となる時刻を選択する。さらに、幾何学的配置の劣化指数(DOP)が最大となる時刻において、未選択かつ可視の測位衛星10のうち、選択組合せに追加することによって、劣化指数(DOP)が最少となる測位衛星10を求める。次に、追加することによって、劣化指数(DOP)が最少となる測位衛星を劣化指数(DOP)が最大となる時刻の選択組合せリストに追加する。
次に、ステップS26は、周辺時刻への測位衛星割り当て処理を用いて、測位衛星を追加時刻の周辺時刻での選択組合せリストに同じ測位衛星を割当てて追加する。
ステップS24からステップS26の処理は、開始時刻tstartから終了時刻tendまでの間に、選択された衛星数が上限未満の時刻がなくなるまで、または選択された衛星数が上限未満の時刻において、未選択で可視の測位衛星がなくなるまで、処理が繰り返される。ステップS24は、全ての時刻において選択された測位衛星数が上限に達した、または選択された衛星数が上限未満の時刻において、未選択で可視の測位衛星がなくなった場合(ステップS24;NO)には、ステップS27に処理を移す。
ステップS27は、選択組合せリストを計画保存部117に保存して計画立案処理を終了する。ステップS27は、選択された測位衛星数が上限未満の時刻が存在しても、追加できる他の可視衛星がない場合は、衛星選択計画すなわち選択組合せリストを計画保存部117に上書きし、計画立案処理を終了する。以上が、計画立案部113が行う処理である。
次に、実施の形態1による衛星組み合わせ選択の計画修正処理の一例を示すフローチャートを図7に示す。図7の計画修正処理は、図4のステップS15が実行されると開始される。
まず、ステップS42は、衛星位置算出部112を用いて、測位データに含まれる各測位衛星11の航法情報から、現時刻から修正時間tmodifyの間の時間の測位衛星の3次元位置を算出し、測位装置30の位置に対する仰角elと方位角azを算出する。
次に、ステップS43は、品質評価部114が出力する測位データの評価値が、閾値を超えて測位データの品質が悪い測位衛星10を現計画での現在時刻から修正時間tmodifyの間、各時刻における衛星を組み合わせから外す。
次に、ステップS44は、
(1)選択衛星の割当てを求める現時刻から修正時間tmodifyまでの間に、選択された衛星数が上限未満の時刻があること
(2)上記(1)で選択された衛星の数が上限未満の時刻のうち、未選択の可視の衛星があること
の条件を満たす場合(ステップS44;YES)には、ステップS45へ処理を移す。ステップS44は、上記条件(1)(2)満たさない場合には、ステップS46へ処理を移す。
ステップS45は、上記(1)で選択された衛星の数が上限未満の時刻のうち、選択された測位衛星11による幾何学的配置の劣化指数(DOP)が最大となる時刻を選択する。さらに、幾何学的配置の劣化指数(DOP)が最大となる時刻において、未選択かつ可視の測位衛星10のうち、選択組合せに追加することによって、劣化指数(DOP)が最少となる測位衛星10を求める。次に、追加することによって、劣化指数(DOP)が最少となる測位衛星を劣化指数(DOP)が最大となる時刻の選択組合せリストに追加する。ただし、ここでは、ステップS43で組合せから除いた測位衛星は追加の対象外とする。
次に、ステップS46は、周辺時刻への衛星割り当て処理(図6)を用い、衛星を追加した時刻の周辺の時刻での選択組合せリストに同じ衛星を割り当てる。
ステップS44からステップS46の処理は、現時刻から修正時間tmodifyまでの間に、選択された衛星数が上限未満の時刻がなくなるまで、または選択された衛星数が上限未満の時刻において、未選択で可視の測位衛星がなくなるまで、処理が繰り返される。ステップS44は、全ての時刻において選択された測位衛星数が上限に達した、または選択された衛星数が上限未満の時刻において、未選択で可視の測位衛星がなくなった場合(ステップS44;NO)には、ステップS47に処理を移す。
ステップS47は、選択組合せリストを計画保存部117に保存して計画立案処理を終了する。ステップS27は、選択された測位衛星数が上限未満の時刻が存在しても、追加できる他の可視衛星がない場合は、衛星選択計画すなわち選択組合せリストを計画保存部117に上書きし、計画立案処理を終了する。以上が、計画修正部114が行う処理である。なお、ステップS44からステップS47の処理は、図5の計画立案部113のステップS24からステップS27の処理と、対象時間がことなるが同様の処理となる。
以上は、測位装置30として説明したが、上記の構成要素を用いて、数の測位衛星から発信される信号から位置での測位に用いる時刻ごとの前記測位衛星の選択組合せを求める測位衛星選択装置31として構成することもできる。
測位衛星選択装置31は、複数の測位衛星10、11の航法情報、距離観測値およびこの距離観測値の誤差補正値を含む測位データを取得する測位データ取得部111、測位データの品質を評価する品質評価部114、測位衛星11を選択する最短時間である最短選択時間を品質が悪いほど長い値に設定する最短時間指定部115、測位衛星を選択する場合には最短選択時間より長く選択することを条件として時刻ごとの選択組合せを求める計画立案部113、並びに測位衛星の時刻ごとの前記選択組合せの計画を保存する計画保存部を備える。測位衛星選択装置31は、測位衛星30の構成のうち、測位演算部118を除いたものと考えることができる。
さらに、測位衛星選択装置31は、衛星位置算出部112、計画修正部116を設けることができる。
上記に説明した実施の形態1の測位装置30を含むシステム全体の構成によれば、チャンネル数や、測位演算負荷などに制約があるような場合であっても、一旦測位の使用に選択された衛星の選択継続時間が、衛星の測位データの品質に応じた最短必要時間より長くなり、安定した測位を行うことができる。
特に、搬送波位相観測量を用いた測位においては、衛星の測位データの品質に応じて搬送波位相アンビギュイティの決定に要する時間が確保でき、安定したセンチメータ級測位を行うことができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1は、測位装置30が、測位衛星11の選択組合せを求めて、測位対象20の位置を測位する。これに対して、本実施の形態2は、測位衛星からの測位データを受信して受信情報を発信する正確な位置が判明している基準局からの情報を用いて、測位対象の位置を安定して測位する測位システムについて述べる。
また、基準局からの情報を用いて測位端末で使用される測位情報を求めて発信する測位情報発信装置と、この測位情報発信装置からの情報を受けて測位対象の位置を測位する測位端末で構成される測位システムについて述べる。
図8は、本実施の形態2の測位システム200の構成を示す図である。図において、測位衛星10、11は、実施の形態1の測位衛星10、11と同じである。基準局40は、正確な座標位置が既知であり、測位衛星10、11の測位データを受信してこの測位データを発信する。測位システム200は、基準局40が受信した測位データを取得して、測位で使用する測位衛星11を選択する選択組合せおよび補正データを求める測位情報発信装置50と、測位対象20の位置で受信した測位データ、(選択組合せ)および補正データから測位対象20の位置を測位する測位端末60とから構成される。
また、測位情報発信装置50は、測位対象20と独立に存在し、移動可能な測位対象20に測位端末60が搭載されるように構成することができる。
また、測位情報発信装置50から測位端末60への補正データの伝送は、多機能測位衛星17を介して伝送することができる。多機能測位衛星17は、高高度から情報を一律に配信することができるから、広範囲に存在する測位端末60へ補正データ等を伝送できる。また、測位対象20が、広範囲に移動しても、測位対象に搭載される測位端末60は、補正データを受信できる。多機能測位衛星17は、測位衛星10,11よりも高い高度の軌道にある。例えば、多機能測位衛星17は、日本の天頂(真上)を通る軌道を持ついわゆる準天頂衛星とすることができる。
図9は、図8の多機能測位衛星17とは別の手段で、測位情報発信装置50から測位端末60に補正データを伝送する場合の構成例を示す。図9の測位衛星10,11、基準局40、測位情報発信装置50、測位対象20、測位端末60は、図8と同様である。図9において、測位情報発信装置50は、多機能測位衛星17を介して、補正データを測位端末60に伝送するのではなく、インターネット、公衆回線などの有線、無線の通信回線80を用いて伝送しても良い。準天頂衛星などの多機能測位衛星17が無い地域では、補正データを伝送するのに好適である。また、多機能測位衛星17を介して補正データを送受信できない場合に、図8から図9の構成に切り替えるように測位情報発信装置50および測位端末60を構成するようにしても良い。
図10は、本実施の形態2による測位情報発信装置50の構成例を示すブロック図である。測位情報発信装置50は、複数の測位衛星10,11から航法情報および誤差情報を含む測位データを取得する基準局40から測位データを取得する測位データ取得部111と、測位データに含まれる航法情報から測位衛星10,11の時刻ごとの測位衛星位置を算出する衛星位置算出部112と、測位衛星10,11の測位データに含まれる誤差を補正する補正データを生成する補正データ生成部120と、補正データの品質を評価した品質評価値を求める品質評価部114と、測位に使用する測位衛星11を選択する最短時間である最短選択時間を品質評価値が良いほど短い値に設定する最短時間指定部115と、複数の測位衛星10,11の衛星位置から算出される天空上の時刻ごとの幾何学的配置から求めた精度劣化指数を評価基準に、測位衛星10,11の最短選択時間より長く選択することを条件として、測位で使用する測位衛星11の時刻ごとの選択組合せを計画する計画立案部113と、測位衛星11の時刻ごとの選択組合せを保存する計画保存部117と、選択組合せに含まれる測位衛星11の補正データを出力する補正データ出力部121とを備える。
また、測位情報発信装置50は、実施の形態1の測位装置30から測位演算部118を除いた構成に加え、補正データ生成部120と補正データ出力部121を備える。
また、測位端末60は、端末測位データ取得部131と、補正データ取得部122と、測位演算部118とを備える。
測位情報発信装置50は、基準局40から取得した測位データを用い、測位端末60が測位衛星11から取得した測位データに含まれる誤差を補正する補正データを生成し、多機能測位衛星17等の配信手段を用いて、測位端末60に補正データを提供する。
測位端末60は、測位端末60にて測位衛星11から取得した測位データと、多機能測位衛星17等の配信手段を介して測位情報発信装置50から取得した補正データを用いて、測位対象の計測演算を行う。
測位端末60は、測位情報発信装置50から発信される補正データを取得する補正データ取得部122と、測位衛星11の距離観測値および航法情報を取得する測位データ取得部111と、補正データで補正した距離観測値を用いて位置を算出する測位演算部118を備える。
本発明の実施の形態1の測位装置30は、各測位衛星10,11の幾何学的配置と測位データの品質に応じて、測位データ取得部111で測位データを取得する測位衛星10と、測位演算部18で測位演算に用いる測位衛星11の組み合わせを決定する。一方、本実施の形態2の測位システム200は、同様の各測位衛星10,11の幾何学的配置と測位データの品質に応じた処理によって、補正データにより補正の対象とする衛星の組み合わせを決定する。
以下、各部について説明する。
測位データ取得部111は、基準局40から、各測位衛星10,11の測位データを取得する。測位データの取得には、インターネット等の回線を使用すれば良い。取得する測位データは、本実施の形態1と同様に、各測位衛星10,11に対する距離観測値と測位衛星10,11の航法情報である。ただし、測位データは、広いエリアで補正データを有効とするため、複数の基準局40から取得しても良い。例えば、日本であれば、基準局40は、全国約1300点存在するから、これらの基準局から取得しても良い。
衛星位置算出部112は、本実施の形態1の測位装置30の衛星位置算出部112の動作と同じである。衛星位置算出部112は、測位データ取得部111が取得した航法情報を用いて、計画する対象時間内の任意の時刻における衛星の天空上の3次元位置を算出する。
計画立案部113は、本実施の形態1の測位装置30の計画立案部113と同様に、個々の衛星の位置から算出される幾何学的配置による精度劣化指標を用い、各時刻の精度劣化指数の開始時刻tstartから終了時刻tendまでの最大値が最小になるよう、各時刻での衛星の組み合わせの選択を計画する。
このとき、各衛星が時間的に連続して選択される最短時間が、最短時間指定部115が指定する最短選択時間tshortestよりも長くすることを制約条件として、計画する。ただし、DOPの算出に用いる衛星iの仰角eliと方位角aziの計算に用いる位置は、補正データを利用する測位対象20または測位端末60の位置とする。測位対象20の位置が不明な場合や、補正データを利用する測位対象20が複数存在する場合は、基準局4の位置や、複数の測位対象20の位置の平均値を用いてもよい。また、広いエリアで補正データを有効とするため複数の基準局40の測位データを用いている場合は、それら基準局4の位置の平均値等、対象エリアの代表地点の位置を用いても良い。
さらに、補正データを提供するエリアが広く(例えば日本全国)、幾何学的配置による精度劣化指標の値や、各衛星の可視状況が場所により著しくことなる場合には、エリアを複数のサブエリアし、サブエリア毎に代表地点を定め、サブエリア毎に衛星選択の計画を立案しても良い。例えば、日本全国を10のサブエリアに分割することができる。
補正データ生成部120は、基準局40から取得した測位衛星10、11の測位データと、既知である基準局40の正確な位置座標値から、各衛星の測位データに含まれる誤差を補正する補正データを生成する。
例えば、次式によって、測位衛星11についての擬似距離観測値を補正する擬似距離補正値と、搬送波位相観測値を補正する搬送波位相補正値とを計算し、擬似距離補正値と搬送波位相補正値とを補正データとする。基準局40の位置座標値は、別途静止測量等で求めた座標値や、国土地理院等の機関が提供する電子基準点の日々の座標値を用いても良い。
Figure 0006545273
ここで、xi、yi、ziは、測位データに含まれる航法情報から算出した衛星iの3次元位置であり、xr、yr、zrは、基準局40の3次元位置である。また、P 、Φ は、それぞれ航法情報のうち、航法暦に含まれる衛星時計誤差の情報を用いて補正した、i番目の測位衛星11に対するr番目の基準局40で取得した擬似距離観測値または搬送波位相観測値である。PRC 、CPC は、それぞれi番目の測位衛星11に対する擬似距離補正値と搬送波位相補正値とである。
航法情報から衛星位置を算出する方法および衛星時計誤差を補正する手順は、各測位衛星10,11または各サービスを運用する機関が提供する仕様書に記載されている手順に従う。
また、複数の基準局40の測位データを用いる場合は、複数の基準局40で算出した個々の補正値を補正データとしても良い。さらに、面補正パラメータ(FKP:Flachen Korrektur Parameter)方式を用いて求めた面補正パラメータ等を補正データに加えても良い。
また、複数の基準局40の測位データを用いる場合には、「Wubbena, G., A. Bagge, M. Shcmitz (2001). RTK Network based on Geo++ GNSMART - Concepts, Implementation, Results. Presented at the International Technical Meeting, ION GPS-01, Salt Lake City, Utah.(2〜9頁)」に記載の方法等を用いて、測位データから、精密衛星時計、精密軌道、電離層遅延量、対流圏遅延量等の個々の状態量を推定し、それら状態量を補正データとしても良い。ここで、精密衛星時計とは、航法暦に含まれる衛星時計誤差の情報よりも高精度な時計誤差情報による時計であり、精密軌道とは、航法暦から算出する衛星位置よりも高精度な衛星位置情報による軌道である。
また、測位情報発信装置60にて相対測位を行う場合には、基準局40から取得した擬似距離観測値または搬送波位相観測値そのものを補正データとしても良い。
また、補正データは、仮想基準点(VRS:Virtual Reference Station)方式を用いて求めた、仮想的な基準点における擬似距離観測値や搬送波位相観測値そのものを補正データとしても良い。
品質評価部114は、補正データの品質を評価し、各測位衛星10,11の補正データの品質の指標値を求める。擬似距離補正値および搬送波位相補正値の評価指標は、それぞれ、例えば、次式に示すように、過去の数エポック(例えば5分間)で求めた補正値のエポック間の差分の分散
Figure 0006545273
を用いれば良い。一般に、測位データが電離層の擾乱、強いマルチパス等の影響を受けると、補正データの時間差分の分散が大きくなるため、分散を指標とした品質評価ができる。
Figure 0006545273
ここで、valは、Uに含まれる値の分散を示す。Nはエポック数、Δtはエポックの時間間隔である。また、PRCは擬似距離補正量、CPCは搬送波位相補正量であり、iは、それが衛星にかかる項であること、rは、それが受信機にかかる項であることを表す。
複数の基準局40の測位データを用いる場合は、個々の基準局40で算出した補正値の、近接する基準局40(例えば、距離が10km以内の複数の基準局)での差分量の二乗平均平方根(RMS:Root Mean Square)を用いれば良い。評価値として分散を用いても良いし、その他の統計値を用いても良い。
Figure 0006545273
ここで、iは、測位衛星10,11の番号、tは、時刻、r1、r2は、基準局1、2を表す。rmsは、Uに含まれる値の二乗平均平方根を示す。
最短時間指定部115は、本実施の形態1の測位装置30の最短時間指定部115と同様に、計画立案部113において測位衛星11が時間的に連続して選択される最短選択時間tshortestを指定する。最短選択時間tshortestは、品質評価部114が算出した測位衛星10,11の補正データの品質評価値に応じて、決定する。具体的には、品質評価値が悪いほど長い値に設定する。ここで、例えば、測位衛星の種類(グループ)によって、最短選択時間tshortestを変え、測位衛星の種類ごとの品質評価値が悪いほど長い値に設定しても良い。また、測位衛星10,11の過去の品質評価値が悪いほど長い値に設定しても良い。
例えば、最短選択時間tshortestを決めるのに、測位衛星10,11の擬似距離補正値の品質の評価値として、補正値のエポック間の差分の分散を用いることを考える。品質評価値が閾値以下の測位衛星10,11の評価値の最大値(大きいほど評価が悪いとして)に比例係数を掛けて決定する。なお、擬似距離補正値の品質の評価値の閾値は、例えば、一般的な擬似距離観測値の観測誤差のランダム成分の3倍の1.5mとすれば良い。
Figure 0006545273
ここで、aは、係数、iは、i番目の測位衛星10,11を表す。rはそれが受信機にかかる項であることを、tは時刻を表す。
式20の比例係数aは、例えば、測位衛星10,11の観測値を連続的に処理することにより低減するランダム誤差のレベルの目標値をσrand[m]、サンプル間隔をΔtとすると次式で与えられる。
Figure 0006545273
測位端末60で搬送波位相観測値を用いた測位を行う場合には、同様に搬送波位相補正値の評価値を適用すれば良い。搬送波位相補正値の評価値の閾値としては、例えば搬送波の4分の1波長(L1搬送波の場合は0.048 [m]、L2搬送波の場合は0.061[m])とすれば良い。
計画修正部116は、本実施の形態1の測位装置30の計画修正部116と同様に、品質評価値に応じて現時刻から修正時間tmodifyの間の計画を修正する。現時刻での組み合わせ計画に含まれる衛星で、品質評価部114が出力する補正データの評価値が閾値を越える衛星が含まれる場合、現時刻から修正時間tmodifyの間、その衛星を組み合わせから外し、閾値を越えていない他の衛星で組み合わせに含まれていない衛星を新たに組み合わせに追加する。補正データの評価値が取得できていない場合は、閾値を越えた場合として取り扱う。
計画保存部117の動作は、本発明の実施の形態1の測位装置30の計画保存部117の動作と同じである。
補正データ出力部121は、計画保存部117から測位衛星11の選択組合せを取得し、補正データ生成部120から取得した各衛星の補正データのうち選択組合せに含まれる測位衛星11の補正データを出力する。補正データ出力部121が出力した補正データは、多機能測位衛星17等の配信手段を介して測位端末60に提供する。
図11は、本実施の形態2の測位システム200の測位端末60の構成例を示すブロック図である。測位端末60は、端末測位データ取得部131、補正データ取得部122、測位演算部118を備える。
端末測位データ取得部131は、測位衛星11が発信する測距信号を受信し、測位衛星11に対する距離観測値と測位衛星11の航法情報を取得する。
補正データ取得部122は、多機能測位衛星17を介して測位情報発信装置50から提供される補正データを取得する。補正データ取得部122は、多機能測位衛星17に代えて、インターネットを介して、無線通信、無線LANなどによって測位情報発信装置50から提供される補正データを取得するように構成しても良い。特に多機能測位衛星17と通信できないエリアでは有効である。
測位演算部118は、補正データが補正対象とする測位衛星11について、端末測位データ取得部131で取得した距離観測値を補正データ取得部122で取得した補正データで補正し、補正データで補正した距離観測値を用いて測位端末60または測位対象20の位置を算出する。補正した距離観測値を用いた位置の算出には、実施の形態1の測位装置30の測位演算部118と同様の計算を用いる。
図12は、本実施の形態の測位情報発信装置50のハードウェア構成を示す図である。図において、データ受信部162は、インターネット、公衆回線、専用回線などの通信回線161から情報の受信を行う。演算処理部163は、データ受信部162で受信したデータ、および記憶部164に保存されているデータから演算を行う。記憶部164は、予め入力された情報を保持し、演算処理部163で行う処理の一時的なデータ、結果となるデータを保持する。情報発信部165は、演算処理部163の指示によって、記憶部164に保存された演算結果等を外部に情報発信する。情報発信部165は、多機能測位衛星17へ情報発信するように構成する。または、情報発信部165は、インターネット、公衆回線、専用回線などの通信回線を介して情報発信するように構成しても良い。さらに多機能測位衛星17、通信回線の両方または一方を切替えて発信するようにしても良い。
図10に説明された測位情報発信装置50の各部が、どのハードウェア構成で行われるかを説明する。測位データ取得部111は、通信回線161およびデータ受信部162で実行される。衛星位置算出部112、補正データ生成部120、品質評価部114、最短時間指定部115、計画立案部113、計画修正部116は、演算処理部163によって実行される。演算処理部163で扱われる測位データ、補正データ、品質評価値、選択組合せリスト等の情報は、記憶部164に保持され、読みだされる。計画保存部117は、組合せリストおよび補正データを記憶部164に記憶させ、読みだす。また、補正データ出力部121は、演算処理部163の指示によって、記憶部164に保持される組合せリスト及び補正データを情報発信部165によって外部に情報発信する。情報発信部165は、多機能測位衛星17、通信回線を介して情報発信する。
図12の演算処理部163の処理は、記憶部164に記録されたプログラムを読みだして、衛星位置算出部112、補正データ生成部120、品質評価部114、最短時間指定部115、計画立案部113、計画修正部116の処理を行うようにしても良い。また、各部の処理を行う処理回路を専用のハードウェアで構成し、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサー、並列プログラム化したプロセッサー、ASIC,FPGAによって実現しても良い。
また、記憶部164は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
図13は、本実施の形態の測位端末60のハードウェア構成を示す図である。図において、測位用アンテナ151は、測位衛星10、11の信号を受ける。受信データ復調部152は、測位用アンテナ151で受けた信号を増幅、周波数変換などを行いAD変換してデジタル化し、コード復調等を行う。情報受信部171は、外部から情報を受信する。情報受信部171の情報の受信に、多機能測位衛星17から情報を受信するように構成しても良い。また、情報受信部171の情報の受信は、インターネット、公衆回線、専用回線などの通信回線から行うように構成しても良い。さらに、多機能測位衛星17からと通信回線からとの両方を用意し、切り替えて受信するようにしても良い。
受信データ復調部152の信号および情報受信部171の情報を受ける演算処理部173は、航法情報の復調、衛星軌道演算、位置演算などの演算を行うほか、各種演算を行う。記憶部174は、演算を行う際の一時的なデータの保存、または選択組合せリストなどデータ保存を行う。出力部175は、演算処理部173で演算した結果、または記憶部174に保存されたデータを演算処理部173の指示によって、出力部175が、外部に出力する。この出力は、ディスプレイなどの表示装置への出力、信号としてインタフェースを介して外部機器へ情報を提供する。出力には、地図上への位置の表示も含まれる。
次に、図11の各部が図13のハードウェアの構成で行われるかを説明する。測位データ取得部131は、測位用アンテナ151、受信データ復調部152で実行される。最終的な航法情報、距離観測値の算出は演算処理部173を用いて行われる。補正データ取得部122は、情報受信部171で行われる。測位演算部118は、主に演算処理部173で演算処理される。測位データ、選択組合せ情報、測位演算結果など演算処理部173で演算処理された結果は、記憶部174に保存される。測位演算部118で演算された測位結果は、出力部175によって、ディスプレイなどの表示装置へ出力され、表示される。表示には地図上への位置の表示も含まれる。また別のシステムへ測位結果を出力することも含まれる。
図13の演算処理部173の処理は、記憶部174に記録されたプログラムを読みだして、測位演算部118の処理を行うようにしても良い。また、各部の処理を行う処理回路を専用のハードウェアで構成し、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサー、並列プログラム化したプロセッサー、ASIC,FPGAによって実現しても良い。
また、記憶部174は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
上記で補正データ取得部122は、測位情報発信装置50から発信されるデータを取得するとしたが、別のデータをも取得するように構成しても良い。たとえば、測位衛星10,11の最短選択時間より長く選択することを条件とせず、幾何学的配置から求めた精度劣化指数を評価基準にして求めた測位衛星11の時刻ごとの別の選択組合せを求める他のシステムも存在する。この他のシステムの幾何学的配置から求めた精度劣化指数を評価基準にして求めた測位衛星の時刻ごとの別の選択組合せの測位衛星およびこの測位衛星の補正データを取得するように構成しても良い。
上述の別の選択組合せの測位衛星およびこの測位衛星の補正データの取得には、上記と同様に、多機能測位衛星17、通信回線を介して受信するように構成する。
補正データ取得部122は、測位情報発信装置50から発信される選択組合せの測位衛星11およびこの測位衛星の補正データを用いるか、別のシステムで最短選択時間より長く選択することを条件とせず、幾何学的配置から求めた精度劣化指数を評価基準にして求めた別の選択組合せの測位衛星およびこの測位衛星の補正データを用いるかを切替えるようにしても良い。
また、補正データ取得部122は、測位情報発信装置50から発信される信号が受信不可、または測位情報発信装置50から発信されておらず、現在時刻が既に取得した選択組合せの前記測位衛星の対象時刻を過ぎる場合に、上述の別の選択組合せの測位衛星およびこの別測位衛星の補正データを用いるように切替えるようにしても良い。何らかの理由で測位情報発信装置50から発信される信号できないときに有効である。
また、端末測位データ取得部131の測位データの品質を評価した品質評価値を求める端末品質評価部132を設け、補正データ取得部122は、上述の別の選択組合せのすべての別測位衛星の測位データの前記品質評価値が閾値より良い場合に、上述の別の選択組合せの測位衛星およびこの測位衛星の補正データを用いるように切替えるように構成しても良い。逆に補正データ取得部122は、上述の別の選択組合せの別測位衛星の測位データの前記品質評価値が1つでも閾値より悪い場合に、測位情報発信装置50から発信される選択組合せの測位衛星11およびこの測位衛星の補正データを用いるように構成しても良い。
以上説明した本実施の形態2の測位システム200によれば、ディファレンシャルの誤差補正情報を生成してユーザに提供する測位サービスで、一旦補正の対象に選択された測位衛星11の選択継続時間が、衛星の補正データの品質に応じた最短選択時間より長くなり、測位端末60で安定した測位を行うことができる。これは、特に誤差補正の対象とできる衛星数に回線容量に応じた制約がある場合において、有効である。
特に、本実施の形態2の測位システム200は、搬送波位相観測量を用いた測位において、衛星の測位データの品質に応じて搬送波位相アンビギュイティの決定に要する時間が確保でき、安定したセンチメータ級測位を行うことができる。
10 測位衛星、11 選択測位衛星、17 多機能測位衛星、20 測位対象、30 測位装置、31 測位衛星選択装置、40 基準局、50 測位情報発信装置、60 端末側測位装置、111 測位データ取得部、112 衛星位置算出部、113 計画立案部、114 品質評価部、115 最短時間指定部、116 計画修正部、117 計画保存部、118 測位演算部、120 補正データ生成部、121 補正データ出力部、122 補正データ取得部、131 端末測位データ取得部、200 測位システム。

Claims (17)

  1. 複数の測位衛星から発信される信号から測位対象の位置での測位に用いる時刻ごとの前記測位衛星の選択組合せを求める測位衛星選択装置において、
    複数の前記測位衛星の航法情報および距離観測値を含む測位データを取得する測位データ取得部と、
    前記測位データの前記航法情報から前記測位衛星の時刻ごとの衛星位置を算出する衛星位置算出部と、
    前記測位データの品質を評価した品質評価値を求める品質評価部と、
    前記測位衛星が時間的に連続して選択される最短時間である最短選択時間を前記品質評価値が悪いほど長い値に設定する最短時間指定部と、
    選択される測位衛星の最小の数を4機とし、各時刻で仰角の高い順に測位衛星を割り当てることで、前記最短選択時間で選択することを条件として時刻ごとの前記測位衛星の選択組合せを求め、選択された衛星数が上限未満で、選択された測位衛星による劣化指数DOPが最も劣化する時刻にて、劣化指数DOPが最良となるように未選択の測位衛星を選択して追加し、さらに当該時刻の前または後に隣接する周辺時刻で当該測位衛星が可視であれば当該測位衛星を選択し当該測位衛星を前記最短選択時間で選択する計画立案部と
    を備えた測位衛星選択装置。
  2. 前記計画立案部は、既に割り当てた最も後ろの時刻から最も前の時刻までの間の時間が前記最短選択時間より短い前記測位衛星を前記間の時間より前の時間に前記測位衛星を追加選択する請求項1に記載の測位衛星選択装置。
  3. 複数の測位衛星から発信される信号から測位対象の位置での測位に用いる時刻ごとの前記測位衛星の選択組合せを求める測位衛星選択装置において、
    複数の前記測位衛星の航法情報および距離観測値を含む測位データを取得する測位データ取得部と、
    前記測位データの前記航法情報から前記測位衛星の時刻ごとの衛星位置を算出する衛星位置算出部と、
    前記測位データの品質を評価した品質評価値を求める品質評価部と、
    前記測位衛星が時間的に連続して選択される最短時間である最短選択時間を前記品質評価値が悪いほど長い値に設定する最短時間指定部と、
    選択される測位衛星の最小の数を4機とし、各時刻で仰角の高い順に測位衛星を割り当てることで、時刻ごとの前記測位衛星の選択組合せを求める計画立案部と、
    前記品質評価値に基づき前記選択組合せから所定の測位衛星を削除し、または劣化指数DOPが最良となるように、可視となる前記測位衛星を前記選択組合せに追加する計画修正部とを備えた測位衛星選択装置。
  4. 前記品質評価部は、前記測位衛星の観測値を用いて測位を行ったときの観測残差、前記測位衛星の測距精度情報、または前記測位衛星の誤差補正値の1エポック間の差分の標準偏差を用いて前記品質評価値を求め、
    前記最短時間指定部は、前記最短選択時間を誤差レベル目標値及びサンプル間隔から求めた比例係数を掛けた値に設定する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の測位衛星選択装置。
  5. 前記最短時間指定部の前記比例係数は、サンプル間隔を誤差レベル目標値の二乗で除した値である請求項4に記載の測位衛星選択装置。
  6. 前記計画立案部は、高仰角の衛星から順に可視となる測位衛星を4つ以上選択し、測位衛星の選択組合せリストを生成する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の測位衛星選択装置。
  7. 前記計画立案部は、エポックのループとは独立のスレッド処理として実行され、既存の前記計画の計画終了時刻に対して所定時間前に処理を開始する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の測位衛星選択装置。
  8. 前記測位衛星の選択組合せに含まれる前記測位衛星の測位データを用いて位置の計測演算を行う測位演算部を備えた、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の測位衛星選択装置。
  9. 複数の測位衛星から前記測位衛星の航法情報および距離観測値を含む測位データを取得する基準局から前記測位データを取得する測位データ取得部と、
    前記測位データに含まれる航法情報から前記測位衛星の時刻ごとの衛星位置を算出する衛星位置算出部と、
    前記測位衛星の前記測位データに含まれる誤差を補正する補正データを生成する補正データ生成部と、
    前記補正データの品質を評価した品質評価値を求める品質評価部と、
    前記測位衛星が時間的に連続して選択される最短時間である最短選択時間を前記品質評価値が悪いほど長い値に設定する最短時間指定部と、
    選択される測位衛星の最小の数を4機とし、各時刻で仰角の高い順に測位衛星を割り当てることで、前記測位衛星の前記最短選択時間で選択することを条件として、測位で使用する前記測位衛星の時刻ごとの前記測位衛星の選択組合せを求め、選択された衛星数が上限未満で、選択された測位衛星による劣化指数DOPが最も劣化する時刻にて、劣化指数DOPが最良となるように未選択の測位衛星を選択し、当該時刻の前または後に隣接する周辺時刻で当該測位衛星が可視であれば当該測位衛星の選択を行い前記最短選択時間で選択する計画立案部と、
    時刻ごとの前記選択組合せに含まれる前記測位衛星およびこの測位衛星の前記補正データを出力する補正データ出力部と
    を備えた測位情報発信装置。
  10. 前記計画立案部は、既に割り当てた最も後ろの時刻から最も前の時刻までの間の時間が前記最短選択時間より短い前記測位衛星を前記間の時間の時刻に前記測位衛星を追加選択する請求項9に記載の測位情報発信装置。
  11. 複数の測位衛星から前記測位衛星の航法情報および距離観測値を含む測位データを取得する基準局から前記測位データを取得する測位データ取得部と、
    前記測位データに含まれる航法情報から前記測位衛星の時刻ごとの衛星位置を算出する衛星位置算出部と、
    前記測位衛星の前記測位データに含まれる誤差を補正する補正データを生成する補正データ生成部と、
    前記補正データの品質を評価した品質評価値を求める品質評価部と、
    前記測位衛星が時間的に連続して選択される最短時間である最短選択時間を前記品質評価値が悪いほど長い値に設定する最短時間指定部と、
    選択される測位衛星の最小の数を4機とし、各時刻で仰角の高い順に測位衛星を割り当てることで、測位で使用する前記測位衛星の時刻ごとの選択組合せを計画する計画立案部と、
    前記品質評価値に基づき前記選択組合せから所定の測位衛星を削除し、または劣化指数DOPが最良となるように、可視となる前記測位衛星を前記選択組合せに追加する計画修正部と、
    時刻ごとの前記選択組合せに含まれる前記測位衛星およびこの測位衛星の前記補正データを出力する補正データ出力部と
    を備えた測位情報発信装置。
  12. 前記品質評価部は、前記測位衛星の観測値を用いて測位を行ったときの観測残差、前記測位衛星の測距精度情報、または前記測位衛星の誤差補正値の1エポック間の差分の標準偏差のいずれかを用いて前記品質評価値を求め、
    前記最短時間指定部は、前記最短選択時間を誤差レベル目標値及びサンプル間隔から求めた比例係数を掛けた値に設定する請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の測位情報発信装置。
  13. 前記最短時間指定部の前記比例係数は、サンプル間隔を誤差レベル目標値の二乗で除した値である請求項12に記載の測位情報発信装置。
  14. 前記計画立案部は、高仰角の衛星から順に可視となる測位衛星を4つ以上選択し、測位衛星の選択組合せリストを生成する請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の測位情報発信装置。
  15. 前記計画立案部は、エポックのループとは独立のスレッド処理として実行され、既存の前記計画の計画終了時刻に対して所定時間前に処理を開始する請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の測位情報発信装置。
  16. 前記補正データ出力部は、多機能測位衛星を介して測位端末に対してデータを出力する請求項9から請求項15のいずれか1項に記載の測位情報発信装置。
  17. 時刻ごとの測位衛星の選択組合せに含まれる前記測位衛星および前記測位衛星の測位データに含まれる誤差を補正する補正データを出力する請求項9から請求項16のいずれか1項に記載の測位情報発信装置と、
    測位対象の位置での測位に用いる時刻ごとの測位衛星の選択組合せに含まれる前記測位衛星およびこの測位衛星の測位データに含まれる誤差を補正する補正データを取得する補正データ取得部と、前記測位衛星の距離観測値を含む測位データを取得する端末測位データ取得部と、前記補正データ取得部で取得した前記測位衛星の補正データで前記測位衛星の前記距離観測値を補正した前記距離観測値を用いて位置を算出する測位演算部とを備えた測位端末と
    を備えた測位システム。
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