JP6544279B2 - 単セル - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池の単セルに関する。
電解質として高分子電解質膜(以下、単に「電解質膜」と称する)を用いる燃料電池において、膜電極ガス拡散層接合体MEGA(Membrane Electrode and Gas Diffusion Layer Assembly)の周縁を取り囲む樹脂フレーム(シール部材)をMEGAの周縁に接着剤にて接着して一体化されたフレーム付きの膜電極ガス拡散層接合体(以下、「MEGAフレーム」とも称する)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−115131号公報
上記のようなMEGAフレームを用いた燃料電池の単セルにおいて、発電中のMEGAの発電領域内の湿度分布をみると、好適な湿度域の発電領域が小さいという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池の単セルであって、前記単セルの面内でカソードガスとアノードガスとを逆向きに流す対向流型の単セルが提供される。この単セルは、電解質膜と、前記電解質膜の一方の面に配置される第1の触媒層と、前記電解質膜の他方の面に配置される第2の触媒層と、を備える膜触媒層接合体と、前記膜触媒層接合体の前記第1の触媒層側の面に配置され、前記膜触媒層接合体の外形より外形が小さい第1のガス拡散層と、前記膜触媒層接合体の前記第2の触媒層側の面に配置され、前記第1のガス拡散層の外形より外形が大きい第2のガス拡散層と、第1の貫通孔が形成され、前記第1の貫通孔内に前記第1のガス拡散層が配置されるように前記膜触媒層接合体の前記第1の触媒層側の面に配置されて前記第1のガス拡散層の周りを取囲む枠状のシール部材と、を備え、前記カソードガスを供給するための第2の貫通孔と、前記アノードガスを供給するための第3の貫通孔と、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との間および前記第1の貫通孔と前記第3の貫通孔との間の少なくともいずれか一方に配置される第4の貫通孔と、を備える。
この形態の単セルでは、シール部材が第4の貫通孔を備える。例えば、第4の貫通孔が第1の貫通孔と第2の貫通孔との間に形成される場合、乾燥したカソードガスが供給されても、発電領域(第1のガス拡散層の領域)に到達する前に、第4の貫通孔を介して水分過多状態のアノードガスとの湿度交換により、カソードガスの湿度が上昇する。そのため、発電領域におけるカソードガスの湿度が上昇し、好適な湿度域の発電領域が拡大する。一方、第4の貫通孔が第1の貫通孔と第3の貫通孔との間に形成される場合、乾燥したアノードガスが供給されても、発電領域(第1のガス拡散層の領域)に到達する前に、第4の貫通孔を介して水分過多状態のカソードガスとの湿度交換により、アノードガスの湿度が上昇する。そのため、発電領域におけるアノードガスの湿度が上昇し、好適な湿度域の発電領域が拡大する。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、燃料電池スタック、燃料電池システム、車両などの種々の形態で実現することができる。
第1実施形態の燃料電池の単セルを分解して各構成を示す平面図である。 単セルの断面図である。 単セルのガス流れ方向の湿度分布を示す説明図である。 第2実施形態の単セルの構成を示す断面図である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態である燃料電池の単セル700を分解して各構成を示す平面図である。図2は、単セル700の断面図である。図2では、図1(B)に示すA−A切断面を図示している。単セル700は、膜電極ガス拡散層接合体200(以下、「MEGA200」と呼ぶ)と、シール部材300と、カソード流路を構成するカソード側セパレータ600と、アノード流路を構成するアノード側セパレータ500と、を備える。図1では、図2に示す各構成の積層順の上から順に図示している。単セル700は、いわゆる固体高分子型燃料電池であり、アノードガスとして供給される水素ガスと、カソードガスとして供給される空気とを用いて発電を行う。単セル700は、単セル700の面内でカソードガスとアノードガスとを逆向きに流す対向流型(カウンターフロー型)を採用している。
図1(A)は、カソード側セパレータ600のMEGA200と対向する面(図2の下側の面)を図示している。カソード側セパレータ600は、平面形状が略長方形状を成し、その略中央にカソード流路602が形成されたカソード流路部602Rを備える。カソード流路部602Rは、MEGA200のカソードガス拡散層206に対応している。カソード側セパレータ600の長手方向の一方の端(図1における左端)には、カソードガス供給用貫通孔604IN,冷却水排出用貫通孔605OT,アノードガス排出用貫通孔606OTが短手方向に並んで配置されている。カソード側セパレータ600の長手方向の他方の端(図1における右端)には、カソードガス排出用貫通孔604OT,冷却水供給用貫通孔605IN,アノードガス供給用貫通孔606INが短手方向に並んで配置されている。カソード流路部602Rと、カソードガス供給用貫通孔604IN,冷却水排出用貫通孔605OT,アノードガス排出用貫通孔606OTとの間には、複数の突起608INを備えるカソードガス第1接続部608INRが形成されている。同様に、カソード流路部602Rと、カソードガス排出用貫通孔604OT,冷却水供給用貫通孔605IN,アノードガス供給用貫通孔606INとの間には、複数の突起608OTを備えるカソードガス第2接続部608OTRが形成されている。また、カソード側セパレータ600は、カソードガス供給用貫通孔604IN、カソードガス第1接続部608INR、カソード流路部602R、カソードガス第2接続部608OTR、カソードガス排出用貫通孔604OTの周りを取囲むシール線部609を備える。シール線部609は、例えば、シリコーンゴムにより形成される。カソードガス供給用貫通孔604INを介して供給されたカソードガスは、カソードガス第1接続部608INR、カソード流路部602R、カソードガス第2接続部608OTRの順に通った後、カソードガス排出用貫通孔604OTに流入する。カソードガスは、カソード流路部602Rを流通しつつ、MEGA200に供給されて発電に用いられる。
図1(B)は、シール部材300のMEGA200と対向する面(図2の下側の面)を図示している。シール部材300の平面視の外形は、カソード側セパレータ600と同様に、平面形状が略長方形状を成し、その略中央であって、MEGA200のカソードガス拡散層206に対応する位置に、第1の貫通孔302が形成されており、シール部材300の平面形状は、全体として枠状を成す。シール部材300の長手方向の両端には、カソードガス供給用貫通孔304IN(「第2の貫通孔」とも呼ぶ),冷却水排出用貫通孔305OT,アノードガス排出用貫通孔306OT、およびカソードガス排出用貫通孔304OT,冷却水供給用貫通孔305IN,アノードガス供給用貫通孔306IN(「第3の貫通孔」とも呼ぶ)が、それぞれカソード側セパレータ600における各貫通孔と対応する位置に形成されている。第1の貫通孔302と、カソードガス供給用貫通孔304IN,冷却水排出用貫通孔305OT,アノードガス排出用貫通孔306OTとの間には、複数の第4の貫通孔308が形成されている。シール部材300が、膜触媒層接合体202(以下、CCM202とも呼ぶ)のカソード触媒層26側の面に配置されると、カソードガス拡散層206は、第1の貫通孔302内に配置される。第4の貫通孔308を介して、アノードガスとカソードガスとの湿度交換が行われる。後に詳述する。シール部材300は、電気絶縁性とガスバリア性とを有する樹脂部材で形成されていることが好ましい。例えば、シール部材300の材質としては、PEN(ポリエチレンテレフタレート)、PP(polypropylene)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、PE(polyethylene)、PET(Polyethylene terephthalate)等を用いることができる。
図1(C)は、MEGA200のカソードガス拡散層206側の面(図2の上側の面)を図示している。図2に示すように、MEGA200は、電解質膜22と、電解質膜22の一方の面(図2における上側の面)に配置されるカソード触媒層26(「第1の触媒層」とも呼ぶ)と、電解質膜22の他方の面(図2における下側の面)に配置されるアノード触媒層24(「第2の触媒層」とも呼ぶ)と、を備えるCCM202と、CCM202のカソード触媒層26側の面に配置されるカソードガス拡散層206(「第1のガス拡散層」とも呼ぶ)と、CCM202のアノード触媒層24側の面に配置されるアノードガス拡散層204(「第2のガス拡散層」とも呼ぶ)と、を備える。図2に示すように、アノード触媒層24の外形は電解質膜22と略同一であり、カソード触媒層26の外形は、電解質膜22より小さい。また、アノードガス拡散層204の外形は電解質膜22と略同一であり、カソードガス拡散層206の外形はカソード触媒層26の外形より小さい。換言すると、カソード触媒層26の外形は、アノード触媒層24より小さく、カソードガス拡散層206の外形はアノードガス拡散層204より小さい。アノードガス拡散層204は、電解質膜22と比較して変形し難いため、電解質膜22の外形と略同一の外形のアノードガス拡散層204をCCM202に接合することにより、薄くて柔らかい電解質膜22の機械的ダメージを減少させることができる。また、カソードガス拡散層206の外形を電解質膜22より小さくすることにより、アノードガス拡散層204とカソードガス拡散層206との電気的短絡を防止することができる。なお、膜触媒層接合体202(CCM202)は、一般に、「MEA(膜電極接合体)」とも呼ばれる。
図1(D)は、アノード側セパレータ500のMEGA200と対向する面(図2の上側の面)を図示している。アノード側セパレータ500は、平面形状がカソード側セパレータ600と同様の略長方形状を成し、その略中央にアノード流路502が形成されたアノード流路部502Rを備える。アノード流路部502Rは、カソード側セパレータ600のカソード流路部602Rに対応している。アノード側セパレータ500の長手方向の両端には、カソードガス供給用貫通孔504IN,冷却水排出用貫通孔505OT,アノードガス排出用貫通孔506OT、およびカソードガス排出用貫通孔504OT,冷却水供給用貫通孔505IN,アノードガス供給用貫通孔506INが、それぞれカソード側セパレータ600における各貫通孔と対応する位置に形成されている。アノード流路部502Rと、アノードガス供給用貫通孔506IN,冷却水供給用貫通孔505IN,カソードガス排出用貫通孔504OTとの間には、複数の突起508INを備えるアノードガス第1接続部508INRが形成されている。同様に、アノード流路部502Rと、アノードガス排出用貫通孔506OT,冷却水排出用貫通孔505OT,カソードガス供給用貫通孔504INとの間には、複数の突起508OTを備えるアノードガス第2接続部508OTRが形成されている。アノード側セパレータ500は、アノードガス供給用貫通孔506IN、アノードガス第1接続部508INR、アノード流路部502R、アノードガス第2接続部508OTR、アノードガス排出用貫通孔506OTの周りを取囲むシール線部509を備える。シール線部509は、例えば、シリコーンゴムにより形成される。アノードガス供給用貫通孔506INを介して供給されたアノードガスは、アノードガス第1接続部508INR、アノード流路部502R、アノードガス第2接続部508OTRの順に通った後、アノードガス排出用貫通孔506OTに流入する。アノードガスは、アノード流路部502Rを流通しつつ、MEGA200に供給されて発電に用いられる。
アノード側セパレータ500およびカソード側セパレータ600は、気密性(ガス不透過性)、耐食性、および導電性を備える。本実施形態では、金属プレートで形成されているが、緻密カーボン板等を用いてもよい。
シール部材300は、CCM202のカソード触媒層26側の面に配置され(図2)、接着剤にてMEGA200に接着されて、シール部材付きMEGA100を構成している。また、アノード側セパレータ500は、シール部材付きMEGA100のアノードガス拡散層204側の面に配置され、カソード側セパレータ600はシール部材付きMEGA100のカソードガス拡散層206側の面に配置され(図2)、それぞれ、接着剤にてシール部材300に接続されている。
図3は、単セル700のガス流れ方向の湿度分布を示す説明図である。図3では、横軸をセル面内位置(ガス流れ方向、すなわち、図1,2におけるX軸方向)、縦軸を湿度として、その関係を示している。また、グラフの下にシール部材300の平面図と単セル700の断面図とを記載している。グラフは、X軸方向の位置を単セル700と合わせて記載されている。図3のグラフにおいて、第1実施形態の単セル700を実線で示し、比較例の単セルを破線で示している。比較例として、第4の貫通孔308を備えないシール部材を用い、他の構成が単セル700と同じ単セルを用いた。
図3のグラフは、下記の試験条件で試験した結果を示している。
試験条件:
アノードガス:無加湿
カソードガス:無加湿
電流密度1.6A/cmで5分間発電を継続し、5分の時点のガス流路内の湿度を露点計にて計測。計測点数は、カソードガス、アノードガス、それぞれについて、ガス供給用貫通孔内、第1の接続部内、発電領域内(3点)、第2の接続部内、ガス排出用貫通孔内の各6点である。
燃料電池では、発電に伴い、カソード側で水が生成される(生成された水を「生成水」と呼ぶ)。カソード側の湿度がアノード側より高い場合には、湿度勾配により、生成水は、カソード側からアノード側に拡散する(拡散された水を「逆拡散水」とも呼ぶ)。また、アノード側の湿度がカソード側より高い場合には、湿度勾配により、アノード側からカソード側に水が移動する。また、アノード側からカソード側へのプロトンの移動に伴い、アノード側からカソード側へ水が移動する(このように移動する水を「随伴水」とも呼ぶ)。本実施形態の単セル700は、主に、湿度勾配による水の移動を促進するものである。
本実施形態の単セル700と比較例の単セルは、単セルの面内でカソードガスとアノードガスとを逆向きに流す対向流型(カウンターフロー型)を採用しているため、カソード側とアノード側との湿度勾配により、生成水を利用して互いの反応ガスを加湿することができる。
図3に破線で示すように、比較例の単セルにおいて、カソードガスは、発電領域においてカソードガスの供給孔側から排出孔側に向かって(ガスの流れ方向に沿って)湿度が上昇している。アノードガスも同様に、発電領域においてアノードガスの供給孔側から排出孔側に向かって(ガスの流れ方向に沿って)湿度が上昇している。それは、以下の理由による。
反応ガスは無加湿で供給されるので、反応ガスの供給孔(カソードガス供給用貫通孔604IN,アノードガス供給用貫通孔506IN)から供給される反応ガスは湿度が低く水不足の状態である。カソード側では水が生成されるため、発電領域を流れるカソードガスは生成水により加湿され、発電領域内において、カソードガスの流れに沿って湿度が高くなる。発電領域を過ぎると、発電されず水が生成されないためカソードガスの湿度は変化しない。一方、アノード側では水が生成されないものの、発電領域に入ると、生成水により加湿されたカソードガスとの湿度勾配により、生成水がカソード側からアノード側に拡散する。発電領域内において、アノードガスは、逆拡散水によって加湿され、アノードガスの流れに沿って湿度が高くなる。
これに対し、本実施形態の単セル700は、シール部材300が、第1の貫通孔302とカソードガス供給用貫通孔(第2の貫通孔)304INとの間に第4の貫通孔308を備えるため、カソードガス供給用貫通孔604INと発電領域との間において、カソード側とアノード側とで湿度交換可能となる。上述の通り、単セル700は、カウンターフロー型を採用しており、セル面内において、第4の貫通孔308に対応する位置を、発電領域に入る前の湿度が低いカソードガスと、発電領域を通過した湿度が高いアノードガスが流れる。そのため、湿度勾配により第4の貫通孔308を介して、アノード側からカソード側へ水が移動して、カソードガスが加湿される。その結果、発電領域におけるカソードガスの湿度が全体的に上昇する。
燃料電池において、単セル内の湿度が低すぎると、電解質膜の乾燥によりプロトンの移動が抑制され発電性能が低下する。逆に単セル内の湿度が高すぎると、反応ガスの供給が抑制され発電性能が低下する。すなわち、単セル内の湿度が好適な範囲内において、良好に発電が行われる。
本実施形態の単セル700によれば、発電領域におけるカソードガスの湿度が上昇するため、好適な湿度域の発電領域が拡大され、発電性能が向上する。
B.第2実施形態:
図4は、第2実施形態の単セル700Aの構成を示す断面図である。本実施形態の単セル700Aが、第1実施形態の単セル700と異なる点は、CCM202Aにおいて、アノード触媒層24Aが、カソード触媒層26とが同一の外形である点と、カソードガス拡散層206Aの外形がカソード触媒層26の外形と同一である点である。その他は、第1実施形態の単セル700と同一であるため、同一の構成には同一の符号を用い、その説明を省略する。なお、シール部材300は、カソードガス拡散層206Aの外形に合わせて、断面形状が若干変更されているものの第1実施形態のシール部材300と略同一であるため、同一の符号を用いる。
アノード触媒層24Aは多孔体であるため、アノード触媒層24Aの中を水が拡散する場合に、拡散速度が低下する。本実施形態の単セル700Aでは、アノード触媒層24Aの外形がカソード触媒層26と同じであり、CCM202Aの第4の貫通孔308に対応する部分に、アノード触媒層24Aが形成されていない。すなわち、第1実施形態の単セル700では、第4の貫通孔308に対応する位置において、アノード流路502から、アノードガス拡散層204、アノード触媒層24、電解質膜22を通って、カソード流路602へ水が移動するのに対して、本実施形態の700では、第4の貫通孔308に対応する位置において、アノード流路502から、アノードガス拡散層204、電解質膜22を通って、カソード流路602へ水が移動するため、第4の貫通孔308を介したアノード側からカソード側への水の移動速度の低下を抑制することができる。したがって、第1実施形態の単セル700と比較して、第4の貫通孔308を介した湿度交換がより良好に行われる。その結果、発電領域におけるカソードガスの湿度をさらに上昇させ、好適な湿度域の発電領域をさらに拡大することができる。
C.変形例:
この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態では、シール部材300として、カソードガス供給用貫通孔304INと第1の貫通孔302との間に第4の貫通孔308を備える例を示したが、アノードガス供給用貫通孔306INと第1の貫通孔302との間に第4の貫通孔308を備えてもよい。このようにすると、アノードガスが発電領域に入る前に、カソードガスとの湿度勾配により加湿されるため、発電領域におけるアノードガスの湿度が上昇し、好適な湿度域の発電領域が拡大する。また、カソードガス供給用貫通孔304INと第1の貫通孔302との間と、アノードガス供給用貫通孔306INと第1の貫通孔302との間の両方に第4の貫通孔308を備えてもよい。このようにしても、好適な湿度域の発電領域が拡大する。
(2)上記実施形態では、カソードガス拡散層206の外形がアノードガス拡散層204の外形より小さい例を示したが、アノードガス拡散層204の外形をカソードガス拡散層206の外形より小さくてもよい。アノードガス拡散層204の外形がカソードガス拡散層206の外形より小さい場合には、シール部材300を、CCM202のアノード触媒層24側の面に配置する。このようにしても、第4の貫通孔308を介して、アノード側とカソード側とで湿度交換が可能となり、好適な湿度域の発電領域が拡大する。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。たとえば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
24…アノード触媒層
24A…アノード触媒層
26…カソード触媒層
100…シール部材付きMEGA
200…MEGA(膜電極ガス拡散層接合体)
202…CCM(膜触媒層接合体)
202A…CCM
204…アノードガス拡散層
206…カソードガス拡散層
206A…カソードガス拡散層
300…シール部材
302…第1の貫通孔
304IN…カソードガス供給用貫通孔
304OT…カソードガス排出用貫通孔
305IN…冷却水供給用貫通孔
305OT…冷却水排出用貫通孔
306IN…アノードガス供給用貫通孔
306OT…アノードガス排出用貫通孔
308…第4の貫通孔
500…アノード側セパレータ
502…アノード流路
502R…アノード流路部
504IN…カソードガス供給用貫通孔
504OT…カソードガス排出用貫通孔
505IN…冷却水供給用貫通孔
505OT…冷却水排出用貫通孔
506IN…アノードガス供給用貫通孔
506OT…アノードガス排出用貫通孔
508IN…突起
508INR…アノードガス第1接続部
508OT…突起
508OTR…アノードガス第2接続部
509…シール線部
600…カソード側セパレータ
602…カソード流路
602R…カソード流路部
604IN…カソードガス供給用貫通孔
604OT…カソードガス排出用貫通孔
605IN…冷却水供給用貫通孔
605OT…冷却水排出用貫通孔
606IN…アノードガス供給用貫通孔
606OT…アノードガス排出用貫通孔
608IN…突起
608INR…カソードガス第1接続部
608OT…突起
608OTR…カソードガス第2接続部
609…シール線部
700…単セル
700A…単セル

Claims (1)

  1. 燃料電池の単セルであって、前記単セルの面内でカソードガスとアノードガスとを逆向きに流す対向流型の単セルにおいて、
    電解質膜と、前記電解質膜の一方の面に配置される第1の触媒層と、前記電解質膜の他方の面に配置される第2の触媒層と、を備える膜触媒層接合体と、
    前記膜触媒層接合体の前記第1の触媒層側の面に配置され、前記膜触媒層接合体の外形より外形が小さい第1のガス拡散層と、
    前記膜触媒層接合体の前記第2の触媒層側の面に配置され、前記第1のガス拡散層の外形より外形が大きい第2のガス拡散層と、
    第1の貫通孔が形成され、前記第1の貫通孔内に前記第1のガス拡散層が配置されるように前記膜触媒層接合体の前記第1の触媒層側の面に配置されて前記第1のガス拡散層の周りを取囲む枠状のシール部材と、
    を備え、
    前記シール部材は、
    前記カソードガスを供給するための第2の貫通孔と、前記アノードガスを供給するための第3の貫通孔と、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔との間および前記第1の貫通孔と前記第3の貫通孔との間の少なくともいずれか一方に配置される第4の貫通孔と、を備える、単セル。
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