JP6544196B2 - 窒化物半導体装置 - Google Patents

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本明細書で開示する技術は、窒化物半導体装置に関する。
ヘテロ接合を有する窒化物半導体積層体を備える窒化物半導体装置が開発されている。この窒化物半導体装置は、ヘテロ接合面近傍に形成される2次元電子ガス層をチャネルとして利用する。この窒化物半導体装置では、ドレイン電極とソース電極の間にゲート電極が設けられており、そのゲート電極の電位に応じてドレイン電極とソース電極の間を流れる電流量が制御される。
非特許文献1及び非特許文献2に開示されるように、この種の窒化物半導体装置では、ゲート電極と窒化物半導体積層体の間にp型窒化物半導体層を介在させるJFET (Junction Field Effect)型ゲート構造の技術が開発されている。JFET型ゲート構造を有する窒化物半導体装置では、ゲート電極が接地されたときに、p型窒化物半導体層から伸びる空乏層が、p型窒化物半導体層の下方の2次元電子ガス層の電子を枯渇させることができる。一方、ゲート電極に正電位が印加されると、空乏層が縮小し、p型窒化物半導体層の下方に2次元電子ガス層が形成され、ドレイン電極とソース電極が2次元電子ガス層を介して導通する。このように、JFET型ゲート構造を有する窒化物半導体装置は、ノーマリオフで動作することができる。
Injun Hwang et. al., ISPSD (2012), p.41 Y. Uemoto et. al., IEEE Transaction on Electron Devices, Vol.54 (2007), p.3393
この種の窒化物半導体装置では、ターンオンした直後のドレイン電流が減少する電流コラプス現象の発生が問題となっている。電流コラプス現象は、JFET型ゲート構造のドレイン側端部近傍の窒化物半導体積層体の表面準位又は窒化物半導体積層体とパッシベーション膜の間の界面準位等のトラップ準位に電荷が捕捉されることが1つの原因だと考えられている。本明細書は、このような電流コラプス現象が抑えられた窒化物半導体装置を提供する。
本明細書で開示する窒化物半導体装置の一実施形態は、ヘテロ接合を有する窒化物半導体積層体、ドレイン電極、ソース電極、p型窒化物半導体層及びゲート電極を備える。ドレイン電極は、窒化物半導体積層体上に設けられている。ソース電極は、窒化物半導体積層体上に設けられており、ドレイン電極から離れて配置されている。p型窒化物半導体層は、窒化物半導体積層体上に設けられており、ドレイン電極とソース電極の間であってドレイン電極とソース電極の双方から離れて配置されている。ゲート電極は、p型窒化物半導体層に接する。p型窒化物半導体層は、ドレイン側に向けて突出する複数の凸部を有する。複数の凸部は、ドレイン電極とソース電極を結ぶ第1方向に対して直交する第2方向に分散して設けられている。
上記実施形態の窒化物半導体装置では、p型窒化物半導体層の複数の凸部が電界集中箇所となり、この複数の凸部近傍のトラップ準位に電荷が捕捉される。一方、凸部と凸部の間に対応する部分の電界が弱くなり、この部分での電荷の捕捉が抑えられる。ターンオンした直後のドレイン電流は、凸部と凸部の間に対応する部分を低抵抗で流れることができる。上記実施形態の窒化物半導体装置では、電荷が捕捉される箇所を局所に制限することで、電荷の捕捉が抑制された箇所が形成され、電流コラプス現象が抑えられる。
実施例の窒化物半導体装置の要部断面図を模式的に示しており、図2のI-I線に対応した断面である。 実施例の窒化物半導体装置の要部断面図を模式的に示しており、図1のII-II線に対応した断面である。 平面視したときのp型窒化物半導体層の凸部の拡大図を模式的に示す。 規格化オン抵抗の時間依存性を示す。 平面視したときのp型窒化物半導体層の凸部の他の一例の拡大図を模式的に示す。 平面視したときのp型窒化物半導体層の凸部の他の一例の拡大図を模式的に示す。 平面視したときのp型窒化物半導体層の凸部の他の一例の拡大図を模式的に示す。
以下、本明細書で開示される技術の特徴を整理する。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有する。
本明細書で開示する窒化物半導体装置の一実施形態は、ヘテロ接合を有する窒化物半導体積層体、ドレイン電極、ソース電極、p型窒化物半導体層及びゲート電極を備えていてもよい。ドレイン電極は、窒化物半導体積層体上に設けられている。ソース電極は、窒化物半導体積層体上に設けられており、ドレイン電極から離れて配置されている。p型窒化物半導体層は、窒化物半導体積層体上に設けられており、ドレイン電極とソース電極の間であってドレイン電極とソース電極の双方から離れて配置されている。ゲート電極は、p型窒化物半導体層に接する。p型窒化物半導体層は、ドレイン側に向けて突出する複数の凸部を有する。凸部の形状は、電界が集中する限りにおいて特に制限されるものではない。複数の凸部は、ドレイン電極とソース電極を結ぶ第1方向に対して直交する第2方向に分散して設けられている。
窒化物半導体積層体は、電子走行層及びバリア層を有していてもよい。電子走行層の半導体材料は、InXaAlYaGa1−Xa−YaN(0≦Xa≦1、0≦Ya≦1、0≦Xa+Ya≦1)であり、バリア層の半導体材料は、InXbAlYbGa1−Xb−YbN(0≦Xb≦1、0≦Yb≦1、0≦Xb+Yb≦1)であり、InXbAlYbGa1−Xb−YbNのバンドギャップがInXaAlYaGa1−Xa−YaNのバンドギャップよりも大きいのが望ましい。p型窒化物半導体層の半導体材料は、InXcAlYcGa1−Xc−YcN(0≦Xc≦1、0≦Yc≦1、0≦Xc+Yc≦1)である。p型窒化物半導体層の組成は、バリア層の組成と同一でもよい。
p型窒化物半導体層は、凸部と凸部の間に、第2方向に対して平行な平坦側面を有していてもよい。このような平坦側面が設けられていると、その平坦側面近傍での電界集中が緩和され、その平坦側面近傍での電荷の捕捉が抑制される。このため、この実施形態の窒化物半導体装置では、電流コラプス現象の発生が効果的に抑制される。
凸部と平坦側面は、第2方向に沿って交互に周期的に配置されていてもよい。即ち、複数の凸部の各々が共通形状であり、複数の平坦側面が共通形状であり、これらが第2方向に沿って交互に配置されている。この実施形態の窒化物半導体装置では、第2方向に沿って電荷が蓄積する箇所と電荷の蓄積が抑制される箇所が交互に周期的に配置される。このため、ターンオンした直後のドレイン電流が、ドレイン電極とソース電極の間を広範囲に均一に流れることができる。この実施形態の窒化物半導体装置では、電流コラプス現象の発生が効果的に抑制される。
図1に示されるように、窒化物半導体装置1は、HFET(Heterostructure Field Effect Transistor)又はHEMT(High Electron Mobility Transistor)と称される種類であり、基板12、バッファ層14、窒化物半導体積層体16、p型窒化物半導体層18、パッシベーション膜22、ドレイン電極32、ソース電極34及びゲート電極36を備える。
基板12の材料には、窒化物半導体系の半導体材料が結晶成長可能なものが用いられている。基板12の材料には、一例では窒化ガリウム、サファイア、炭化珪素、又はシリコンが用いられる。
バッファ層14は、基板12の上面に接して設けられている。バッファ層14の材料には、一例ではノンドープの窒化ガリウム(i-GaN)、ノンドープの窒化アルミニウム(i-AlN)、ノンドープの窒化アルミニウムガリウム(i-AlGaN)が用いられる。バッファ層14は、有機金属気相成長法(MOCVD: Metal Organic Chemical Vapor Deposition)を利用して、基板12上に低温下で積層されている。
窒化物半導体積層体16は、電子走行層15及びバリア層17を有する。電子走行層15は、バッファ層14の上面に接して設けられている。電子走行層15の材料には、一例ではノンドープの窒化ガリウム(i-GaN)が用いられている。電子走行層15は、有機金属気相成長法を利用して、バッファ層14上に積層されている。バリア層17は、電子走行層15の上面に接して設けられている。バリア層17の材料には、一例ではノンドープの窒化アルミニウムガリウム(i-AlGaN)が用いられている。バリア層17は、有機金属気相成長法を利用して、電子走行層15上に積層されている。バリア層17のバンドギャップは、電子走行層15のバンドギャップよりも大きい。このため、電子走行層15とバリア層17のヘテロ接合面のうちの電子走行層15側には、2次元電子ガス層が形成される。
p型窒化物半導体層18は、バリア層17の上面に接して設けられており、ドレイン電極32とソース電極34の間であってドレイン電極32とソース電極34の双方から離れて配置されている。p型窒化物半導体層18の材料には、一例ではマグネシウムがドープされた窒化ガリウム(p-GaN)又は窒化アルミニウムガリウム(p-AlGaN)が用いられている。p型窒化物半導体層18のマグネシウムのドーパント濃度は、一例では1×1018〜1×1020cm-3である。p型窒化物半導体層18は、有機金属気相成長法を利用して、バリア層17の上面に積層されている。
図2に示されるように、p型窒化物半導体層18は、ドレイン側に向けて突出する複数の凸部18aを有する。複数の凸部18aは、ドレイン電極32とソース電極34を結ぶ方向(紙面左右方向であり、以下、「ゲート長方向」という)に対して直交する方向(紙面上下方向であり、以下、「ゲート幅方向」という)に分散して設けられている。また、p型窒化物半導体層18は、凸部18aと凸部18aの間に設けられており、ゲート幅方向に対して平行な平坦側面18sを有する。複数の平坦側面18sが、ゲート幅方向に沿って分散して設けられている。複数の凸部18aの各々は共通形状であり、複数の平坦側面18sの各々は共通形状である。このため、凸部18aと平坦側面18sが、ゲート幅方向に沿って交互に周期的に配置されている。
図3に示されるように、p型窒化物半導体層18の凸部18aは、平面視したときに(窒化物半導体積層体16の上面に対して直交する方向から観測したときに)、曲線で構成されている。ここで、凸部18aのゲート幅方向の長さをLaとし、平坦側面18sのゲート幅方向の長さをLbとし、平坦側面18sからドレイン側に向けて突出する凸部18aのゲート長方向の長さをLcとする。長さLaと長さLbは、概ね等しいのが望ましく、約1〜10μmであるのが望ましい。後述するように、長さLaと長さLbが約2〜3μmであると、電流コラプス現象の抑制効果が高い。長さLcは、約0.5〜2.0μmであるのが望ましい。長さLcが約0.5μm以上であると、凸部18aを精度良く加工することができる。長さLcが約2.0μm以下であると、G−D間の距離が長く確保されるので、耐圧低下が抑えられる。
図1に示されるように、パッシベーション膜22は、p型窒化物半導体層18の上面に接して設けられている。パッシベーション膜22は、ドレイン電極32、ソース電極34及びゲート電極36を露出させるように、それら電極以外の領域を被覆する。パッシベーション膜22の材料には、一例ではUSG(Undoped Silicate Glasses)膜、窒化シリコン(SiN)又は酸化アルミニウム(Al23)が用いられている。
ドレイン電極32及びソース電極34の各々は、バリア層17の上面に接して設けられている。ドレイン電極32とソース電極34は、p型窒化物半導体層18を間に置いて対向する位置に配置されている。ドレイン電極32の材料には、窒化物半導体系の材料に対してオーミック接触可能な材料が用いられるのが望ましい。ドレイン電極32の材料には、一例ではチタンとアルミニウムの積層電極が用いられている。ソース電極34の材料にも、窒化物半導体系の材料に対してオーミック接触可能な材料が用いられるのが望ましい。ソース電極34の材料には、一例ではチタンとアルミニウムの積層電極が用いられている。これにより、ドレイン電極32及びソース電極34の各々は、電子走行層15とバリア層17のヘテロ接合面近傍に形成される2次元電子ガス層に対してオーミック接触可能に構成されている。ドレイン電極32及びソース電極34の各々は、電子ビーム蒸着技術を利用して、バリア層17の上面に成膜されている。
ゲート電極36は、p型窒化物半導体層18の上面に接して設けられている。ゲート電極36の材料には、窒化物半導体系の材料に対してオーミック接触可能な材料が用いられるのが望ましい。ゲート電極36の材料には、一例ではチタンとアルミニウムの積層電極が用いられている。これにより、ゲート電極36は、p型窒化物半導体層18に対してオーミック接触可能に構成されている。ゲート電極36は、電子ビーム蒸着技術を利用して、p型窒化物半導体層18の上面に成膜されている。なお、ゲート電極36の材料には、窒化物半導体系の材料に対してショットキー接触可能な材料が用いられてもよい。
次に、窒化物半導体装置1の動作を説明する。窒化物半導体装置1は、ノーマリオフで動作する。窒化物半導体装置1は、ドレイン電極32に正電位が印加され、ソース電極34に接地電位が印加されて用いられる。ゲート電極36が接地されているとき、p型窒化物半導体層18から伸びる空乏層が、p型窒化物半導体層18の下方において、電子走行層15とバリア層17のヘテロ接合面近傍の2次元電子ガス層の電子を枯渇させる。このため、ドレイン電極32とソース電極34の間の電流経路は、このp型窒化物半導体層18が対向するヘテロ接合面において遮断され、窒化物半導体装置1はオフになる。
ゲート電極36に正電位が印加されると、p型窒化物半導体層18から伸びていた空乏層が縮小し、p型窒化物半導体層18の下方においても、電子走行層15とバリア層17のヘテロ接合面近傍に2次元電子ガス層が発生する。ソース電極34から注入された電子は、2次元電子ガス層を介してドレイン電極32に流れ、窒化物半導体装置1はオンになる。このように、窒化物半導体装置1は、ノーマリオフで動作する。
窒化物半導体装置1がオフのとき、p型窒化物半導体層18の複数の凸部18aの頂部が電界集中箇所となる。このため、この複数の凸部18aの頂部近傍のバリア層17の表面準位又はバリア層17とパッシベーション膜22の間の界面準位等のトラップ準位に電荷が捕捉される。一方、p型窒化物半導体層18の平坦側面18sの電界が弱くなり、この平坦側面18sに対応するバリア層17の表面準位又はバリア層17とパッシベーション膜22の間の界面準位等のトラップ準位での電荷の捕捉が抑えられる。このため、ゲート幅方向において、電界が集中する箇所と電界が緩和される箇所が交互に存在し、電荷が蓄積する箇所と電荷の蓄積が抑制される箇所が交互に存在する。ターンオンした直後のドレイン電流は、平坦側面18sに対応する2次元電子ガス層を低抵抗で流れることができる。窒化物半導体装置1では、電荷が蓄積する箇所を局所に制限し、電荷の蓄積が抑制される箇所を形成することで、電流コラプス現象が抑えられる。
図4に、ターンオンした直後の窒化物半導体装置1の規格化したオン抵抗の時間依存性を示す。ここで、p型窒化物半導体層18の凸部18aは、ゲート幅方向の長さLa(図3参照)が約2μmであり、ゲート長方向の長さLc(図3参照)が約1μmである。N=10,17,25は、ゲート幅方向の長さが100μmの間に等間隔で配置されている凸部18aの個数を示す。このため、平坦側面18sのゲート幅方向の長さLbは、凸部18aの個数に応じて変動する。N=10の例では、長さLaが約2μmの凸部18aと長さLbが約8μmの平坦側面18sがゲート幅方向に沿って交互に周期的に配置されている。N=17の例では、長さLaが約2μmの凸部18aと長さLbが約4μmの平坦側面18sがゲート幅方向に沿って交互に周期的に配置されている。N=25の例では、長さLaが約2μmの凸部18aと長さLbが約2μmの平坦側面18sがゲート幅方向に沿って交互に周期的に配置されている。なお、比較例は、p型窒化物半導体層18に凸部18aが設けられていない例である。
図4に示されるように、凸部18aが設けられている例はいずれも、比較例に比して、ターンオンした直後の規格化オン抵抗の増加が抑えられている。また、凸部18aの個数が多いほど、ターンオンした直後の規格化オン抵抗の増加が抑えられている。このように、p型窒化物半導体層18のドレイン側に複数の凸部18aが設けられていると、電流コラプス現象の発生が抑えられていることが確認された。
上記で例示した凸部18aは、平面視したときの形態が曲面で構成されていた。このため、過度な電界集中が抑えられ、窒化物半導体装置1の信頼性が向上するという特徴を有する。しかしながら、凸部18aの形態は、電流コラプス現象を抑えるような電界集中を引き起こす限りにおいて、特に限定されるものではない。例えば、図5に示されるように、平面視したときの凸部18aの形態が、ドレイン側に向けて先細りとなる三角状であってもよい。この場合、凸部18aの頂部に対応した部分の電界集中が強くなるので、凸部18aのゲート長方向の長さLcが短くてもよい。このため、凸部18aを設けたとしても、G−D間距離を長く確保することができるので、耐圧低下が抑えられる。また、図6に示されるように、平面視したときの凸部18aの形態が、四角状であってもよい。この場合、1つの凸部18aに2つの角部が構成されているので、電界集中を効率良く集約させることができる。なお、この例では、長さLaが長さLbの約2倍であるのが望ましい。また、図7に示されるように、平面視したときの凸部18aの形態が、ドレイン側に向けて先細りとなる台形状であってもよい。この場合、図6の四角状と同様に、1つの凸部18aに2つの角部が構成されているので、電界集中を効率良く集約させることができる。一方、2つの角部の内角が大きくなり、過度な電界集中が抑えられ、窒化物半導体装置1の信頼性が向上する。なお、この例でも、長さLaが長さLbの約2倍であるのが望ましい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:窒化物半導体装置
12:基板
14:バッファ層
15:電子走行層
16:窒化物半導体積層体
17:バリア層
18:p型窒化物半導体層
18a:凸部
18s:側面
32:ドレイン電極
34:ソース電極
36:ゲート電極

Claims (5)

  1. 窒化物半導体装置であって、
    ヘテロ接合を有する窒化物半導体積層体と、
    前記窒化物半導体積層体上に設けられているドレイン電極と、
    前記窒化物半導体積層体上に設けられており、前記ドレイン電極から離れて配置されているソース電極と、
    前記窒化物半導体積層体上に設けられており、前記ドレイン電極と前記ソース電極の間であって前記ドレイン電極と前記ソース電極の双方から離れて配置されているp型窒化物半導体層と、
    前記p型窒化物半導体層に接するゲート電極と、を備え、
    前記p型窒化物半導体層は、ドレイン側に向けて突出する複数の凸部を有しており、
    前記複数の凸部は、前記ドレイン電極と前記ソース電極を結ぶ第1方向に対して直交する第2方向に分散して設けられており、
    前記複数の凸部の各々は、前記第1方向の長さが前記第2方向の長さよりも小さい、窒化物半導体装置。
  2. 前記p型窒化物半導体層は、前記凸部と前記凸部の間に、前記第2方向に対して平行な平坦側面を有する、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
  3. 前記凸部と前記平坦側面は、前記第2方向に沿って交互に周期的に配置されている、請求項2に記載の窒化物半導体装置。
  4. 窒化物半導体装置であって、
    ヘテロ接合を有する窒化物半導体積層体と、
    前記窒化物半導体積層体上に設けられているドレイン電極と、
    前記窒化物半導体積層体上に設けられており、前記ドレイン電極から離れて配置されているソース電極と、
    前記窒化物半導体積層体上に設けられており、前記ドレイン電極と前記ソース電極の間であって前記ドレイン電極と前記ソース電極の双方から離れて配置されているp型窒化物半導体層と、
    前記p型窒化物半導体層に接するゲート電極と、を備え、
    前記p型窒化物半導体層は、ドレイン側に向けて突出する複数の凸部を有しており、
    前記複数の凸部は、前記ドレイン電極と前記ソース電極を結ぶ第1方向に対して直交する第2方向に分散して設けられており、
    前記複数の凸部の各々は、平面視したときに、曲線で構成されている、窒化物半導体装置。
  5. 窒化物半導体装置であって、
    ヘテロ接合を有する窒化物半導体積層体と、
    前記窒化物半導体積層体上に設けられているドレイン電極と、
    前記窒化物半導体積層体上に設けられており、前記ドレイン電極から離れて配置されているソース電極と、
    前記窒化物半導体積層体上に設けられており、前記ドレイン電極と前記ソース電極の間であって前記ドレイン電極と前記ソース電極の双方から離れて配置されているp型窒化物半導体層と、
    前記p型窒化物半導体層に接するゲート電極と、を備え、
    前記p型窒化物半導体層は、ドレイン側に向けて突出する複数の凸部を有しており、
    前記複数の凸部は、前記ドレイン電極と前記ソース電極を結ぶ第1方向に対して直交する第2方向に分散して設けられており、
    前記複数の凸部の各々は、平面視したときに、三角形状で構成されている、窒化物半導体装置。
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