メチル基(methyl group)、エチル基(ethyl group)、n-プロピル基(n-propyl group)、イソプロピル基(isopropyl group)、-CH2C(CH3)(CH3)(OH)、シクロプロピル基(cyclopropyl group)、シクロブチル基(cyclobutyl group)、プロピルメチレン(propylmethylene group)、シクロプロピオニル基(cyclo propionyl group)、ベンジルオキシ基(benzyloxy group)、トリフルオロメチル基(trifluoromethyl group)、アミノメチル基(aminomethyl group)、ヒドロキシメチル基(hydroxymethyl group)、メトキシ基(methoxyl group)、ホルミル基(formyl group)、メトキシカルボニル基(methoxycarbonyl group)、メタンスルホニル(methanesulfonyl group)、メチルスルフィニル(methylsulfinyl group)、エトキシ基(ethoxy group)、アセチル基(acetyl group)、エタンスルホニル基(ethanesulfonyl group)、エトキシカルボニル基(ethoxycarbonyl group)、ジメチルアミノ基(dimethylamino group)、ジエチルアミノ基(diethylamino group)、ジメチルアミノカルボニル基(dimethylaminocarbonyl group)、ジエチルアミノカルボニル基(diethylaminocarbonyl group)、
フェニル基(phenyl group)、チアゾリル基(thiazolyl group)、ビフェニル基(biphenyl group)、ナフチル基(naphthyl group)、シクロペンチル基(cyclopentyl group)、フリル基(furyl group)、3-ピロリニル(3-pyrrolinyl)、ピロリジニル基(pyrrolidinyl group)、1,3-ジオキソラニル基(dioxolanyl)、ピラゾリル基(pyrazolyl group)、2-ピラゾリニル(2-pyrazolinyl)、ピラゾリジニル基(pyrazolidinyl group)、イミダゾリル基(imidazolyl group)、オキサゾリル基(oxazolyl group)、チアゾリル基(thiazolyl group)、1,2,3-オキサジアゾリル(1,2,3-oxazolyl)、1,2,3-トリアゾリル(1,2,3-triazolyl)、1,2,4-トリアゾリル(1,2,4-triazolyl)、1,3,4-チアジアゾリル(1,3,4-thiadiazolyl)、4H-ピラニル(4H-pyranyl)、ピリジニル基(pyridyl group)、ピペリジニル基(piperidinyl group)、1,4-ジオキサニル(1,4-dioxanyl)、モルホリニル基(morpholinyl group)、ピリダジニル基(pyridazinyl group)、ピリミジニル基(pyrimidinyl)、ピラジニル基(pyrazinyl)、ピペラジニル基(piperazinyl)、1,3,5-トリチアニル(1,3,5-trithiyl)、1,3,5-トリアジニル(1,3,5-triazinyl)、ベンゾフラニル基(benzofuranyl group)、ベンゾチエニル基(benzothienyl group)、インドリル基(indolyl group)、ベンゾイミダゾリル基(benzimidazolyl group)、ベンゾチアゾリル基(benzothiazolyl group)、プリニル(Purinyl)、キノリニル基(quinolinyl group)、イソキノリニル基(isoquinolinyl group)、シンノリニル基(cinnolinyl group)またはキノキサリニル基(quinoxalinyl group)を含むが、それに限定されなく、
ここで採用している用語「薬学的に許容される」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対することで、それは健全な医学的判断の範囲内で、人類と動物との組織が接触して使われることに適用されており、過度の毒性、刺激性、アレルギー反応または他の問題または合併症がなく、合理的な利益/リスクの比率に見合うことである。
用語「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の塩を意味し、本発明に発見された特定の置換基を有する化合物と、比較的非毒性である酸または塩基とから製造される。本発明の化合物が比較的酸性の官能基(functional group)を含む場合、純粋な溶液または適切な不活性溶媒に、十分な量の塩基が、その化合物の中性形態と接触する方式によって、塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩(alkali-addition salt)は、ナトリウム(sodium)、カリウム(potassium)、カルシウム(calcium)、アンモニウム(ammonium)、有機アンモニウム(organic ammonia)、またはマグネシウム塩(magnesium salt)または類似な塩を含む。本発明の化合物に比較的塩基性の官能基が含まれる場合、純粋な溶液または適切な不活性溶媒で、十分な量の酸が、その化合物の中性形態と接触する方式によって、酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩(acid-addition salt)においての実例は、塩酸(hydrochloric acid)、臭化水素酸塩(hydrobromic acid)、硝酸(nitric acid)、炭酸(carbonic acid)、重炭酸塩(bicarbonate)、リン酸(phosphoric acid)、リン酸一水素(hydrogen phosphate)、リン酸二水素(dihydrogen phosphate)、硫酸(sulfuric acid)、重硫酸塩(hydrogen sulfate)、ヨウ化水素酸(hydroiodic acid)、亜リン酸(phosphorous acid)等の無機酸塩(organic acid salt)と、酢酸(acetic acid,)、プロピオン酸(propionic acid)、イソ酪酸(isobutyric acid)、マレイン酸(maleic acid)、マロン酸(malonic acid)、安息香酸(benzoic acid)、コハク酸(succinic acid)、スベリン酸(suberic acid)、フマル酸(fumaric acid)、乳酸(lactic acid)、マンデル酸(mandelic acid)、フタル酸(phthalic acid)、ベンゼンスルホン酸(phenylsulfonicacid)、p-p-トルエンスルホン酸(p-toluenesulfonic acid)、クエン酸(citric acid)、酒石酸(tartaric acid)及びメタンスルホン酸(methylsulfonic acid)等の類似な酸である有機酸塩(salt oforganic acid )とを、含み、アミノ酸(amino acid)(例えばアルギニン(arginine)等)の塩と、グルクロン酸等の有機酸の塩(Bergeetal.、「Pharmaceutical Salts」、Journalof PharmaceuticalScience66:1-19(1977)を参照)とを、さらに含む。本発明のある特定の化合物は、塩基性及び酸性である官能基を含んでいるので、塩基または酸のいずれかを付加することにより、塩に変換されることができる。
好ましくは、従来の方式で、塩が塩基または酸に接触されるようにし、また母体化合物を単離することにより、化合物の中性形態をまた生する。化合物の母体形式は、ある物理的性質、例えば、極性溶媒における溶解度が異なっている点で、その多様な塩の形式と異なっている。
本明細書に記載されている「薬学的に許容される塩」は、本発明における化合物の誘導体であり、ここで、酸により塩を形成または塩基により塩を形成する方式により、前記母体化合物を修飾する。薬学的に許容される塩においての実例は、塩基、例えば、アミンの無機酸塩または有機酸塩と、酸基(acid group)、例えば、カルボン酸(carboxylic acid)のアルカリ金属または有机塩等とを含むが、それに限定されない。薬学的に許容される塩は、一般の非毒性の塩または母体化合物の第四級アンモニウム塩(quaternary ammonium salts)、例えば非毒性の無機酸(inorganic acids)または有機酸(organic acids)から構成された塩を含んでいる。一般の非毒性の塩は、その無機酸と有機酸とから誘導された塩を含むが、それに限定されなく、前記無機酸または有機酸は、2-アセトキシ安息香酸(2-acetoxybenzoic acid)、2-ヒドロキシエタンスルホン酸(2-isethionicacid)、酢酸、アスコルビン酸(ascorbic acid)、ベンゼンスルホン酸(phenylsulfonic acid)、安息香酸、重炭酸塩(bicarbonate)、炭酸(carbonic acid)、クエン酸、エデト酸(edetic acid)、エタンジスルホン酸(ethanedisulfonic acid)、エタンスルホン酸(ethanesulfonic acid)、フマル酸(fumaric acid)、グルコヘプトン酸(glucoheptose)、グルコン酸(gluconic acid)、グルタミン酸(glutamic acid)、グリコール酸(glycolic acid)、臭化水素酸(hydrobromic acid)、塩酸(hydrochloric acid)、ヨウ化水素酸塩(hydriodate acid)、ヒドロキシ基(hydroxyl)、ヒドロキシナフトエ酸(hydroxynaphthoic acid)、イセチオン酸(isethionic acid)、乳酸、ラクトース(lactose)、ドデシルスルホン酸(dodecanesulfonic acid)、マレイン酸、リンゴ酸(malic acid)、扁桃酸、メタンスルホン酸(methanesulfonicacid)、硝酸(nitric acid)、シュウ酸(oxalic acid)、パモ酸(pamoic acid)、パントテン酸(Pantothenic acid)、フェニル酢酸エチル(phenylacetic acid)、リン酸(phosphoric acid)、ポリガラクチュロナーゼ(polygalacturonan)、プロピオン酸(propionic acid)、サリチル酸(salicylic acid)、ステアリン酸(stearic acid)、フォリン酸(folinate acid)、コハク酸、スルファミン酸(aminosulfonic acid)、スルファニル酸(Sulfanilic acid)、硫酸、タンニン(tannicacid)、酒石酸及びp-トルエンスルホン酸から選択される。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基または塩基を含む母体化合物によって、従来の化学的方法を通じて合成されることができる。一般的に、このような塩の調製方法は、水または有機溶媒または両者の混合物に、遊離酸(free acids)または塩基形式のその化合物と、化学的に計量した適当な塩基または酸を反応させることにより、製造される。一般的に、エーテル(ether)、酢酸エチル(ethyl acetate)、エタノール(ethanol)、イソプロパノール(isopropanol)またはアセトニトリル(acetonitrile)等の非水溶媒であることが好ましい。
塩の形式に加えて、本発明に提供される化合物には、さらにプロドラッグの形態が存在する。本明細書に説明された化合物のプロドラッグは、容易に生理的条件下で、化学変化を生じることにより、本発明の化合物に変換される。その他、プロドラッグは、生体内環境の中で、化学的または生化学的方法によって、本発明の化合物に変換されることができる。
本発明のある化合物は、水及び物形態を含む非溶媒及び形態、または溶媒及び形態で存在することができる。一般的に、溶媒和物形態は非溶媒和物形態に相当することで、すべて本発明の範囲内に属している。
本発明のある化合物は、不斉炭素原子(光学中心)または二重結合を有することができる。ラセミ体(racemicisomers)、ジアステレオマー(diastereomers)、幾何異性体(geometricisomers)および単一異性体(singleisomers)は、すべて本発明の範囲内に属している。
本明細書において、ラセミ化合物、アンビスケールミックとスケールミック(ambiscalemic and scalemic)、またはエナンチオマー(enantiopure)に対する純粋な化合物の図示法は、Maehr,J.Chem.Ed.1985、62:114-120、1985年、62:114-120から由来したものである。特に断りのない限り、くさび結合、点線の結合で、立体中心の絶対配置を示すことである。本明細書における前記化合物が、オレフィン二重結合または他の幾何学的不斉中心を含む場合、特に断りのない限り、それらはE、Z幾何異性体を含む。同様に、全ての互変異性形態は、本発明の範囲内に属している。
本発明の化合物は、特定の幾何または立体異性体形態で存在してもよい。本発明は、すべてのこのような化合物が、シス-トランス異性体、(-)-と(+)-のエナンチオマー、(R)-と(S)-のエナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-の異性体、(L)-の異性体、及びそのラセミ混合物とその他の混合物、例えば、エナンチオマーまたはジアステレオマーから濃縮された混合物を含むことを意図し、すべてのこのような混合物は、すべて本発明の範囲内に属している。アルキル基等の置換基には、他の不斉炭素原子が存在することができる。すべてのこのような異性体及びそれらの混合物は、すべて本発明の範囲内に属している。
キラル合成またはキラル試薬、またはその他の従来の技術を採用し、光学活性の(R)-及び(S)-異性体及びD及びL異性体を製造することができる。本発明におけるある化合物のエナンチオマーを希望の場合、不斉合成またはキラル補助剤を有する誘導作用を利用して、製造することができ、ここで、得られたジアステレオマーの混合物を分離し、また補助基は、切断されて純粋な所望のエナンチオマーを提供することである。または、分子が、塩基性官能基(例えば、アミノ基)または酸性官能基(例えば、カルボキシル基)を含む場合、適切な光学活性の酸または塩基とジアステレオマーの塩を形成して、当該技術分野で周知されている方法で、ジアステレオマーの分離を行ってから、回収して、純粋なエナンチオマーを得る。その他、エナンチオマー及びジアステレオマーの分離は、一般的に、クロマトグラフィーにより実現され、前記クロマトグラフィーは、キラル固定相を採用しており、またいずれかの化学誘導法と結合されている(例えば、アミンからカルバマートを生成する)。
本発明の化合物は、一つまたは複数の当該化合物を構成した原子に、不自然な比率である原子の同位体を含むことができる。例えば、放射性同位体を利用し、例えば、三重水素(tritium)(3H)、ヨウ素(iodine)-125(125I)またはC-14(14C)である化合物を標識することができる。本発明の化合物においてのすべての同位体から構成された変換は、放射性か否かに係らず、すべて本発明の範囲内に属している。
用語「薬学的に許容される担体」は、本発明に送達できる有効量の活性物質、活性物質の生物活性また宿主または患者に対して毒性の副作用がないいずれかの製剤、または水、油、野菜やミネラル、クリームベース、ローション基剤及び軟膏基剤等を含む担体媒体の代表的担体を意味する。これらの基質は、懸濁剤、増粘剤及び浸透促進剤等を含む。これらの製剤は、化粧品分野または一部分の薬物分野における当業者なら了解し得ることである。担体に関するその他の情報は、Remington: The Scienceand Practiceof Pharmacy、21st Ed.、Lippincott、WiLLiams&WiLkins(2005)を参照しても良く、当該文献の内容は、引用の方式で本明細書に記載されることである。
薬物または薬理学的活性剤について、用語「有効量」または「治療有効量」とは、非毒性であるが所望の効果が達成できる薬物または薬剤の十分な量を意味する。本発明における経口剤形に対して、組成物において一種類の活性物質の「有効量」とは、当該組成物に別の活性物質を組み合わせて使う時、所望の効果を達成するために必要となる使用量を指す。有効量の確定は、人によって異なることで、受容体の年齢及び一般状況によって決められるし、または具体的な活性物質によって決められ、それぞれの技術方案における適切な有効量は、本発明の当業者が日常的な試験によって決定しても良い。
用語「置換される」とは、重水素と水素の変形を含んだ特定原子上のいずれか一つまたは複数の水素原子が、置換基によって置換されることを指し、また特定原子の原子価状態が正常であれば、置換された後の化合物は安定的である。置換基はケトン基(即ち、=O)である場合、2個の水素原子が、置換されたことを意味する。ケトの置換は、アリール基には発生しない。用語「任意に置換された」とは、置換されてもよく、また置換されなくてもよいことを指し、特に断りのない限り、置換基の種類と数が、化学的に実現できることを前提に、いずれでもよい。
いずれかの変数(例えば、R)は、化合物の組成または構造で、一度以上表示される場合、それは、それぞれの場合における定義はすべて独立的である。従って、例えば、一個の基が0-2個のRに置換される場合、前記基は、少なくてもいずれか2個のRに置換されることができ、またそれぞれの場合のRは、すべて独立的なオプションを有する。また、置換基及び/又はその変異の組み合わせは、ただこのような組み合わせが安定な化合物を生成する場合に許可されることである。
アルキル基及びヘテロ原子団の置換基は、一般的に、「アルキル置換基(alkyl substituent)」と呼ばれ、それらは、-R'、-OR'、=O、=NR'、=N-OR'、-NR'R''、-SR'、ハロゲン、-SiR'R''R'''、OC(O)R'、-C(O)R'、-CO2R'、-C(=O)NR'R''、-OC(O)NR'R''、-NR''C(O)R'、NR'C(O)NR''R'''、-NR''C(O)2R'、-NR'''''-C(NR'R''R''')=NR''''、NR''''C(NR'R'')=NR'''、-S(O)R'、-S(O)2R'、-S(O)2NR'R''、NR''SO2R'、-CN、-NO2、-N3、-CH(Ph)2及びフルオロ(C1-C4)アルキル( fluoro(C1-C4)alkyl )の中の一つまたは複数個から選択されることができるが、それに限定されなく、また置換基の数は、0〜(2m'+1)であり、その中で、m'は、このような原子団の中の炭素原子の総数である。R'、R''、R'''、R''''及びR'''''は、それぞれ独立的に水素、置換または無置換のヘテロアルキル基、置換または無置換のアリール基(例えば1〜3個のハロゲンがアリール基に置換される)、置換または無置換のアルキル基、アルコキシ基、チオアルコキシ基またはアラルキル基から選択されることが好ましい。本発明の化合物が、一つ以上のR基を含む場合、例えば、それぞれのR基は、例えば、一つ以上のR'、R''、R'''、R''''及びR'''''基がある場合の各これらの基と同様に、独立的に選択されることができる。R'及びR''が、同じ窒素原子に密着される場合、それらはその窒素原子と結合されて、5-、6-または7-員環を形成することができる。例えば、-NR'R''は、1-ピロリジニルと4-モルホリノとを含むが、それに限定されない。前記の置換基に関する議論によると、本発明の当業者は、用語「アルキル基」は、炭素原子が非水素基に結合されて形成した基、例えば、ハロアルキル基(haloalkyl group)(例えば、-CF3、-CH2CF3)とアシル基(acyl group)(例えば-C(O)CH3、-C(O)CF3、-C(O)CH2OCH3等)を含むと解釈しなければならない。
アルキル基と、前記置換基は類似っていて、アリール置換基とヘテロアリール置換基は、一般的に、「アリール置換基」と呼ばれ、例えば、-R'、-OR'、-NR'R''、-SR'、-ハロゲン、-SiR'R''R'''、OC(O)R'、-C(O)R'、-CO2R'、-CONR'R''、-OC(O)NR'R''、-NR'C(O)R'、NR'C(O)NR''R'''、-NR''C(O)2R'、-NR'''''-C(NR'R''R''')=NR''''、NR''''C(NR'R'')=NR'''、-S(O)R'、-S(O)2R'、-S(O)2NR'R''、NR''SO2R'、-CN、-NO2、-N3、-CH(Ph)2、フルオロ(C1-C4)アルコキシ及びフルオロ(C1-C4)アルキル等から選択され、置換基の数は0から芳香環(aromatic ring)での原子価の総数の間にあり、ここで、R'、R''、R'''、R''''及びR'''''は、独立的に水素、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のヘテロアルキル基、置換または無置換のアリール基及び置換または無置換のヘテロアリール基から選択されることが好ましい。本発明の化合物が、一個以上のR基を含む場合、例えば、それぞれのR基は、一つ以上のR'、R''、R'''、R''''及びR'''''の基が存在する時のこれらの各基のように、独立的に選択されることができる。
アリール基またはヘテロアリール環の隣接原子上の2個の置換基は、式が-T-C(O)-(CRR')q-U-であるいずれかの置換基に置換されることができ、ここでTとUは、独立的に-NR-、-O-、CRR'-または単結合から選択され、qは0乃至3の整数である。別の方法として、アリール基またはヘテロアリール環の隣接原子上の2個の置換基は、式が-A(CH2)rB-であるいずれかの置換基に置換されることができ、ここでAとBは、独立的に-CRR'-、-O-、-NR-、-S-、-S(O)-、S(O)2-、-S(O)2NR'-または単結合から選択され、rは1〜4の整数である。このように形成された新しい環上のいずれか一個の単結合は、二重結合に置換されることができる。別の方法として、アリール基またはヘテロアリール環の隣接原子上の2個の置換基は、式が-A(CH2)sX(CH2)dB-であるいずれかの置換基に置換されることができ、ここでsとdは、それぞれ独立的に0〜3の整数から選択され、Xは、-O-、-NR'、-S-、-S(O)-、-S(O)2-または-S(O)2NR'-である。置換基R、R'、R''及びR'''は、それぞれ独立的に水素と、置換または無置換の(C1-C6)アルキル基から選択されることが好ましい。
特に断りのない限り、用語「ハロゲン化される(halogenated)」または「ハロゲン」自体または他の置換基としての一部分は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。また、用語「ハロアルキル基」は、一個のハロアルキル基と多数個のハロアルキル基を含むことを意味する。例えば、用語「ハロ(C1-C4)アルキル」は、トリフルオロメチル基(trifluoromethyl)、2、2、2-トリフルオロエチル(2、2、2-trifluoroethyl)、4-クロロブチル(4-chlorobutyl)及び3-ブロモプロピル(3-bromopropyl)等を含むが、それに限定されないことを意味する。
ハロアルキル基の実例は、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基(trichloromethyl group)、ペンタフルオロエチル基(pentafluoroethyl group)、及びペンタクロロフェノールエチル基(pentachloroethyl group)を含むが、それに限定されない。「アルコキシ基」は、酸素ブリッジによって、結合された特定数の炭素原子を有する前記アルキル基を表す。C1-6アルコキシ基は、C1、C2、C3、C4、C5及びC6アルコキシ基を含む。アルコキシ基の例には、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ(n-propoxy)、イソプロポキシ基(isopropoxy group)、n-ブトキシ(n-butoxy)、sec-ブトキシ(sec-butoxy)、tert-ブトキシ(tert-butoxy)、n-ペントキシ(n-pentyloxy)及びS-ペントキシ(S-pentyloxy)が含まれるが、それに限定されない。「シクロアルキル基」は、飽和環式基、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基またはシクロペンチル基を含む。3-7シクロアルキル基は、C3、C4、C5、C6及びC7シクロアルキル基を含む。「アルケニル基」は、直鎖または分枝鎖構造の炭化水素鎖であり、ここで、チェーンのいずれかの安定した位置には、例えばエチレン基とプロピレン基である一個または複数個の炭素-炭素二重結合が存在する。
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、フッ素(fluorine)、塩素(chlorine)、臭素(bromine)およびヨウ素(iodine)を指すことである。
特に断りのない限り、用語「ヘテロ」は、「ヘテロ原子」または「ヘテロ原子団」(即ち、ヘテロ原子を含む原子団)を表し、例えば、炭素(C)と水素(H)を除いた原子及びそれらのヘテロ原子を含む原子団である。例えば、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)及びホウ素(B)、-O-、-S-、=O、=S、-C(=O)O-、-C(=O)-、-C(=S)-、-S(=O)、-S(=O)2-、及び任意に置換された-C(=O)N(H)-、-N(H)-、-C(=NH)-、-S(=O)2N(H)-または-S(=O)N(H)-を含む。
特に断りのない限り、「環」は、置換または無置換のシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基、アリール基またはヘテロアリール基を表す。いわゆる環とは、単環、ビフェニル環、スピロ環、平行環または架橋環を含む。環の原子の数は、一般的に、員環数として定義され、例えば、「5〜7員環」とは、5〜7個の原子がサラウンド配置されることを指す。特に断りのない限り、その環は、いずれか1〜3個のヘテロ原子を含む。従って、「5〜7員環」は、例えばフェニルピリジン及びピペリジニルを含み、一方、用語「5〜7員シクロヘテロシクロアルキル基」は、ピリジル及びピペリジニルを含むが、フェニルは含まない。用語「環」は、少なくとも一個の環を含む環系をさらに含み、ここでそれぞれの「環」は、すべて独立的に前記定義に符合されている。
特に断りのない限り,用語「ヘテロシクリル」または「ヘテロシクリル基」とは、安定的なヘテロ原子またはヘテロ原子団を含む単環式、二環式または三環式を指し、それらは、飽和、部分的に不飽和または不飽和(芳香族)の状態になってもよく、それらは、炭素原子と、1、2、3または4個の独立的にN、O及びSから選択されたシクロヘテロ原子を含み、ここで、前記のいずれかのヘテロシクリルは、一個のベンゼン環に縮合して二環式を形成することができる。窒素および硫黄のヘテロ原子は、任意に酸性化されることができる(即ち、NO及びS(O)p)。窒素原子は、置換または無置換のものである(即ち、NまたはNRであり、ここでRは、Hまたは本明細書で定義された他の置換基である)。前記ヘテロシクリルは、いずれかのヘテロ原子または炭素原子のペンダント基に密着されることにより、安定的な構造を形成する。生成した化合物が安定的であれば、本明細書における前記ヘテロシクリルの炭素位置または窒素位置は置換されることができる。ヘテロシクリルにおいての窒素原子は、任意に四級化(quaternized)される。技術方案において、ヘテロシクリルにおいてのS及びO原子の総数が1個を超えた場合、これらのヘテロ原子は、互いに隣接されないことが好ましい。他の技術方案において、ヘテロシクリルにおけるS及びO原子の総数は、一個を超えない。本明細書において、用語「芳香族複素環基」または「ヘテロアリール基」とは、安定的な5、6、7員の単環式または二環式または7、8、9または10員二環式複素環基の芳香環を指し、それは炭素原子と、1、2、3または4個の独立的にN、O及びSから選択されたシクロヘテロ原子とを含む。窒素原子は、置換または無置換のものでも良い(即ち、NまたはNRであり、ここでRは、Hまたは本明細書で定義された他の置換基である)。窒素及び硫黄ヘテロ原子は、任意に酸性化されることができる(即ち、NO及びS(O)p)。注意したいのは、芳香族複素環においてのS及びO原子の総数は、1個を超えない。架橋環は、また複素環の定義に含まれている。一個または複数個の原子(即ち、C、O、NまたはS)が、2個の隣接していない炭素原子または窒素原子に接続される場合、架橋環形成する。架橋環は、一個の炭素原子、2個の炭素原子、一個の窒素原子、2個の窒素原子及び一個の炭素-窒素基を含むが、それに限定されないことが好ましい。注意したいのは、一個の架橋は、いつも単環式を三環式に変換される。架橋環において、環上の置換基は、架橋に示されても良い。
複素環式化合物の実例は、アクリジニル基(acridinyl group)、アゾシン(azocinyl)、ベンゾイミダゾリル基(benzimidazolyl group)、ベンゾフラニル基(benzofuranyl group)、メルカプトベンゾフリル基(benzomercaptofuranyl group)、ベンゾメルカプトフェニル(benzomercatophenyl)、ベンゾオキサゾリル(benzoxazolyl)、ベンゾオキサゾリン(benzoxazolinyl)、ベンゾチアゾリル(benzothiazolyl)、ベンゾトリアゾリル(benzotriazolyl)、ベンゾテトラゾリル(benzotetrazolyl)、ベンゾイソオキサゾリル(benzoisoxazolyl)、ベンゾイソチアゾール(benzoisothiazolyl)、ベンゾイミダゾリニル(benzoimidazolinyl)、カルバゾリル(carbazolyl)、4aH-カルバゾリル(4aH-carbazolyl)、カルボリニル(carbolinyl)、クロマニル(chromanyl)、クロメン(chromene)、シンノリニルデカヒドロキノリン(cinnolinyl decahydroquinolyl)、2H,6H-1,5,2-ジチアジニル(2H,6H-1,5,2-dithiazinyl)、ジヒドロフロ[2,3-b]テトラヒドロフラニル(dihydrofuro[2,3-b]tetrahydrofuranyl)、フリル(furanyl)、フラザニル(furazanyl)、イミダゾリジニル(imidazolidinyl)、イミダゾリニル(imidazolinyl)、イミダゾリル(imidazolyl)、1H-インダゾリル(1H-indazolyl)、アルケニルインドリル(indoalkenyl)、インドリニル(Indolinyl)、インドリジニル(indolizinyl)、インドリル(indolyl)、3H-インドリル(3H-indolyl,)、isatino基(isatino group)、イソベンゾフラニル(isobenzofuranyl)、ピラニル(pyranyl)、イソインドリル(isoindolyl)、イソインドリン(isoindolinyl)、イソインドリル(isoindolyl)、インドリル(indolyl)、イソキノリニル(isoquinolyl)、イソチアゾリル(isothiazolyl)、イソオキサゾリル(isoxazolyl)、メチレンジオキシフェニル(methylenedioxyphenyl)、モルホリニル(morpholinyl)、ナフチリジニル(naphthyridinyl)、オクタヒドロイソキノリニル(octahydroisoquinolyl)、オキサジアゾリル(oxadiazolyl)、1,2,3-オキサジアゾリル(1,2,3-oxadiazolyl)、1,2,4-オキサジアゾリル(1,2,4-oxadiazolyl)、1,2,5-オキサジアゾリル(1,2,5-oxadiazolyl)、1,3,4-オキサジアゾリル(1,3,4-oxadiazolyl)、オキサゾリジニル(oxazolidinyl)、オキサゾリル(oxazolyl)、イソキサゾリル(isoxazolyl)、オキシンドリル(hydroxylindyl)、ピリミジニル(pyrimidyl)、フェナントリジニル(phenanthridinyl )、フェナントロリニル(phenanthrolinyl)、フェナジン(phenazine)、フェノチアジン(phenothiazine)、ベンゾキサンチン(benzopurinyl)、フェノールオキサジニル(phenoxazinyl)、フタラジニル(phthalazinyl)、ピペラジニル(piperazinyl)、ピペリジニル(piperidyl)、オキソピペリジニル(oxopiperidinyl)、4-ピペリドン(4-oxopiperidinyl)、ピペロニル(piperonyl)、プテリジニル(pteridyl)、プリン、ピラニル(pyranyl)、ピラジニル(pyrazinyl)、ピラゾリジニル(pyrazolidinyl)、ピラゾリニル(pyrazolinyl)、ピラゾリル(pyrazolyl)、ピリダジニル(pyridazinyl)、ピリドオキサゾリル(oxazolopyridine)、ピリドイミダゾール(pyridinomidazole)、ピリジンリンチアゾール(pyridinothiazole)、ピリジル(pyridyl)、ピリミジニル(pyrimidinyl)、ピロリジニル(pyrrolidinyl)、ピロリニル(pyrrolinyl)、2H-ピロリル(2H-pyrrolyl)、ピロリル(pyrrolyl)、ピラゾリル(pyrazolyl)、キナゾリニル(quinazolinyl)、キノリニル(quinolyl)、4H-キノリジニル(4H-quinolizinyl)、キノキサリニル(quinoxalinyl)、キヌクリジニル(quinuclidinyl)、テトラヒドロフラニル(tetrahydrofuryl)、テトラヒドロイソキノリン(tetrahydroisoquinolinyl)、テトラヒドロキノリニル(tetrahydroquinolinyl)、テトラゾリル(tetrazolyl)、6H-1,2,5-チアジアジニル(6H-1,2,5-thiadiazinyl)、1,2,3-チアジアゾリル(1,2,3-thiadiazolyl)、1,2,4-チアジアゾリル(1,2,4-thiadiazolyl)、1,2,5-チアジアゾリル(1,2,5-thiadiazolyl)、1,3,4-チアジアゾリル(1,3,4-thiadiazolyl)、チアントレニル(thienyl)、チアゾリル(thiazolyl)、イソチアゾリルチエニル(isothiazolylthienyl)、チエニル(thienyl)、チエニルオキサゾリル(thienyloxazolyl)、thiophenothiazolyl、チエノイミダゾリル(thienoimidazolyl)、チエニル(thienyl)、トリアジニル(triazinyl)、1,2,3-トリアゾリル(1,2,3-triazolyl)、1,2,4-トリアゾリル(1,2,4-triazolyl)、1,2,5-トリアゾリル(1,2,5-triazolyl)、1,3,4-トリアゾリル(1,3,4-triazolyl)及びキサンテニル(xanthenyl)を含むが、それに限定されない。また縮合環化合物及びスピロ化合物をさらに含む。
特に断りのない限り、用語「ヒドロカルビル基」またはその下位概念(例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基等)自体、または他の置換基一部分として、直鎖で、分岐鎖でまたは環状である炭化水素基またはこれらの組み合わせは、完全飽和あるいは一価または多価不飽和でもよく、一置換、二置換または多置換されたものでもよく、一価(例えば、メチル基)、二価(例えば、メチレン)または多価(例えば、メチン基)であるものでもよく、また二価または多価基、特定の数を有する炭素原子を含んでもよい(例えば、C1-C10は、1乃至10個の炭素を示す)。「ヒドロカルビル基」は、脂肪族炭化水素基と芳香族炭化水素基とを含むが、それに限定されなく、前記脂肪族炭化水素基は、チェーン状及び環状を含み、具体的にアルキル基、アルケニル基及びアルキニル基を含むが、それに限定されなく、前記芳香族炭化水素基は、例えば、ベンゼン、ナフタレン(naphthalene)等の6-12員の芳香族炭化水素基を含むが、それに限定されない。いくつかの実施例において、用語「アルキル基」は、直鎖または分岐鎖である基、またはそれらの組み合わせを表し、完全飽和あるいは一価または多価不飽和でも良く、二価及び多価基を含んでも良く。飽和炭化水素基の実例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、イソブチル、シクロヘキシル、(シクロヘキシル)メチル、シクロプロピルメチル、及びn-アミル(n-amyl)、n-ヘキシル(n-hexyl)、n-ヘプチル(n-heptyl)、n-オクチル(n-octyl)等の基においての同族体または異性体を含むが、それに限定されない。不飽和アルキル基は、一個または複数個の二重結合または三重の結合を有することで、その実例は、ビニール(vinyl)、2-プロペニル(2-propenyl)、ブテニル(butenyl)、クロチル(crotyl)、2-イソペンテニル(2-isopentenyl)、2-(ブタジエニル)(2-(butadienyl))、2、4-ペンタジエニル(2,4-pentadienyl)、3-(1、4-ペンタジエニル)(3-(1,4-pentadienyl))、エチニル(acetenyl)、1-プロピニル(1-propinyl)と3-プロピニル、3-ブチニル(3-butynyl)並びにより高級な同族体及び異性体を含むが、それに限定されない。
特に断りのない限り、用語「ヘテロヒドロカルビル基」またはその下位概念(例えば、ヘテロアルキル基、ヘテロアルケニル基、ヘテロアルキニル基、ヘテロアリール基等)の自体または他の用語と組み合わせて、安定した直鎖、分岐鎖または環状であるヒドロカルビル基またはその組み合わせを表し、また一定の数を有する炭素原子と少なくとも一個のヘテロ原子とから構成されている。いくつかの実施例において、用語「ヘテロアルキル基」自体または他の用語と組み合わせて、安定した直鎖、分岐鎖であるヒドロカルビル基またはその組成物を表し、また一定の数を有する炭素原子と少なくとも一個のヘテロ原子とから構成されている。例示的な一実施例において、ヘテロ原子は、B、O、N及びSから選択され、ここで窒素と硫黄原子は、任意に酸性化され、窒素原子は、任意に四級化される。ヘテロ原子B、O、N及びSは、ヘテロヒドロカルビル基のいずれかの内部の位置に配置されても良い(前記ヒドロカルビル基が分子の残り部分に密着された位置を含む)。実例は、-CH2-CH2-O-CH3、-CH2-CH2-NH-CH3、-CH2-CH2-N(CH3)-CH3、-CH2-S-CH2-CH3、-CH2-CH2、-S(O)-CH3、-CH2-CH2-S(O)2-CH3、-CH=CH-O-CH3、-CH2-CH=N-OCH3及び-CH=CH-N(CH3)-CH3を含むが、それに限定されない。例えば、-CH2-NH-OCH3のように、少なくても2個のヘテロ原子は連続できる。
用語「アルコキシ基」、「アルキルアミノ基(alkylamino group)」及び「アルキルチオ基(alkylthio group)」(またはチオアルコキシ基(thioalkoxy group))は、慣用表現に属しているもので、それぞれに一個の酸素原子、アミノ基または硫黄原子によって、分子の残り部分に結合されたそのアルキル基を指す。
特に断りのない限り、用語「シクロヒドロカルビル基」、「ヘテロシクロアルキル基(heterocyclohydrocarbonyl group)」、またはその下位概念(例えば、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基等)自体またはその他の用語と組み合わせて、それぞれに環化された「アルキル基」、「ヘテロアルキル基」を表す。その他、ヘテロアルキル基またはヘテロシクロアルキル基(例えば、ヘテロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基)の場合は、ヘテロ原子は、前記ヘテロシクリルが分子の残り部分に密着された位置を占めることができる。シクロアルキル基の実例は、シクロペンチル、シクロヘキシル、1-シクロヘキセニル(1-cyclohexenyl)、3-シクロヘキセニル(3-cyclohexenyl)、シクロヘプチル(cycloheptyl)等を含むが、それに限定されない。ヘテロシクリル基の非限制性の実例は、1-(1,2,5,6-テトラヒドロピリジル)(1-(1,2,5,6-tetrahydropyridinyl))、1-ピペリジニル(1-piperidyl)、2-ピペリジニル(2-piperidyl)、3-ピペリジニル(3-piperidyl)、4-モルホリニル(4-morpholinyl)、3-モルホリニル(3-morpholinyl)、テトラヒドロフラン-2-イル(tetrahydrofuran-2-yl)、テトラヒドロフランインドール-3-イル(tetrahydrofuranylindol-3-yl)、テトラヒドロチオフェン-2-イル(tetrahydrothiophene-2-yl)、テトラヒドロ-3-イル(tetrahydrothiophene-3-yl)、1-ピペラジニル(1-piperazinyl)及び2-ピペラジニル(2-piperazinyl)を含む。
特に断りのない限り、用語「アリール基」は、多価不飽和の芳香族炭化水素の置換基を表し、一置換、二置換または多置換されたものでも良く、それは単環式または多環(好ましくは1乃至3個の環であり、その中でいずれか一つの環は芳香族である)であっても良く、またそれらは一緒に融合されたり、共有結合されている。用語「ヘテロアリール基」は、1個乃至4個のヘテロ原子を含むアリール基(または環)を指す。例示的な一実例において、ヘテロ原子は、B、N、O及びSから選択され、ここで窒素及び硫黄原子は、任意に酸性化され、窒素原子は、任意に四級化される。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子によって、分子の残り部分に結合される。アリール基またはヘテロアリール基の非限制性の実施例は、フェニル基、1-ナフチル(1-naphthyl)、2-ナフチル(2-naphthyl)、4-ビフェニル(4-biphenyl)、1-ピロリル(1-pyrrolyl)、2-ピロリル(2-pyrrolyl)、3-ピロリル(3-pyrrolyl)、3-ピラゾリル(3-pyrazolyl)、2-イミダゾールリル(2-imidazolyl)、4-イミダゾールリル(4-imidazolyl)、ピラジニル(pyrazinyl)、2-オキサゾリル(2-oxazolyl)、4-オキサゾリル(4-oxazolyl)、2-フェニル-4-オキサゾリル(2-phenyl-4-oxazolyl)、5-オキサゾリル(5-oxazolyl)、3-イソオキサゾリル(3-isoxazolyl)、4-イソオキサゾリル(4-isoxazolyl)、5-イソオキサゾリル(5-isoxazolyl)、2-チアゾリル(2-thiazolyl)、4-チアゾリル(4-thiazolyl)、5-チアゾリル(5-thiazolyl)、2-フリル(2-furanyl)、3-フリル(3-furanyl)、2-チエニル(2-thienyl)、3-チエニル(3-thienyl)、2-ピリジル、3-ピリジル(3-pyridyl)、4-ピリジル(4-pyridyl)、2-ピリミジル(2-pyrimidinyl)、4-ピリミジル(2-pyrimidinyl)、5-ベンゾチアゾリル(5-benzothiazolyl)、プリニル、2-ベンズイミダゾリル(2-benzoimidazolyl)、5-インドリル(5-indolyl)、1-イソキノリル(1-isoquinolyl)、5-イソキノリル(5-isoquinolyl)、2-キノキサリニル(2-quinoxalyl)、5-キノキサリニル(5-quinoxalyl)、3-キノリル(3-quinolyl)及び6-キノリル(6-quinolyl)を含む。前記のいずれか一つのアリール基とヘテロアリール環系置換基は、以下で説明される許容される置換基から選択される。
簡単に説明を行うために、アリール基は、他の用語と組み合わせて使用される場合(例えば、アリールオキシ基、アリールチオ基、アラルキル基)、前記の定義に示すようなアリール基及びヘテロアリール環を含む。従って、用語「アラルキル基」は、アリール基がアルキル基に密着されたそれらの基(例えば、ベンジル(benzyl)、フェニルエチル(phenylethyl)、ピリジルメチル基等)を含むことを指し、またその中の炭素原子(例えば、メチレン)、例えば酸素原子で置換されたそのアルキル基、例えばフェノキシメチル(Phenoxymethyl)、2-ピリジルオキシメチル-3-(1-ナフトキシ)プロピル(2-pyridyloxymethyl-3-(1-naphthoxy)propyl)を含む。
用語「脱離基」とは、置換反応(例えば、求核置換反応)によって、他の官能基または原子で置換される官能基または原子を指す。例えば、代表的な脱離基には、トリフラート(triflate)と、塩素、臭素、ヨウ素と、例えばメシレート(mesylate)、トシラート(tosylate)、ブロシレート(Brosylate)、p-ブロモベンゼンスルホン酸(p-bromobenzenesulfonate)、p-トシラート(P-tosylate)等のスルホン酸基(sulfonate group)と、例えばアセトキシ基(acetoxy group)、トリフルオロアセトキシ(trifluoroacetoxy)等のアシルオキシ基(acyloxy group)とが含まれている。
用語「保護基」は、「アミノ基の保護基」、「ヒドロキシ基の保護基」または「チオール基の保護基」を含むが、それに限定されない。用語「アミノ基の保護基」とは、アミノ窒素上の副反応を防止するために適切な保護基を指す。代表的なアミノ基の保護基は、ホルミル基(formyl group)と、例えばアルカノイル基(alkanoyl group)(例えば、アセチル基(acetyl group)、トリクロロアセチル(trichloroacetyl)またはトリフルオロアセチル(trifluoroacetyl))のようなアシル基(acyl group)と、tert-ブトキシカルボニル基(tert-butoxycarbonyl group,Boc)のようなアルコキシカルボニル基(arkoxycarbonyl group)と、ベンジルオキシカルボニル基(benzyloxycarbonyl(Cbz)group)及び9-フルオレニルメトキシカルボニル基(9-fluorenylmethoxycarbonyl(Fmoc)group)のようなアリールメトキシカルボニル基(aryl methoxycarbonyl group)と、ベンジル(benzyl(Bn))、トリフェニル(triphenyl(Tr))、1,1-2-(4'-メトキシフェニル)メチル(1,1-bis-(4'-methoxyphenyl)methyl)のようなアリールメチル基(aryl methyl group)、トリメチルシリル(trimethylsilyl(TMS))及びtert-ブチルジメチルシリル(tert-butyldimethylsilyl(TBS))のようなシリル基(Silyl group)等を含むが、それに限定されない。用語「ヒドロキシ基の保護基」とは、ヒドロキシ基の副反応を防止するのに適した保護基を指す。代表的なヒドロキシ基の保護基は、メチル基、エチル基およびtert-ブチル基のようなアルキル基と、アルカノイル基(例えば、アセチル基)のようなアシル基と、ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル基(p-methoxybenzyl(PMB))、9-フルオレニルメチル(9-fluorenylmethyl(FM))、およびジフェニルメチル(diphenylmethyl(DPM))のようなアリールメチル基と、トリメチルシリル(TMS)及びtert-ブチルジメチルシリル(TBS)のようなシリル基等を含むが、それに限定されない。
本発明の化合物は、本発明の当業者が周知されている多様な方法により製造されることで、以下に挙げられている具体的な実施形態、それと他の化学合成方法の結合により形成された実施形態及び本発明の当業者に周知されている均等の交換方式を含み、好ましい実施形態は、本発明の実施例を含むが、それに限定されない。
本発明に用いられる溶媒は、市販されているものから獲得できる。以下のような略語を使用する。aq.は、水であり、equivalentは、当量であり、SEMClは、(2-(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン((2-(chloromethoxy)ethyl)trimethylsilane)であり、i-PrOHは、イソプロパノール(isopropanol)であり、DCMは、ジクロロメタン(dichloromethane)であり、PEは、石油エーテル(petroleum ether)であり、DIPEAは、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(N,N-diisopropylethylamine)であり、DMFは、N,N-ジメチルホルムアミド(N,N-dimethylformamide)であり、EtOAcは、酢酸エチル(ethyl acetate)であり、EtOHは、エタノールであり、MeOHは、メタノールであり、THFは、テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)であり、DMSOは、ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide)であり、AcOHは、酢酸(acetic acid)であり、BOCは、アミノ保護基であるtert-ブトキシカルボニル基(tert-butoxycarbonyl group)であり、Bnは、ベンジル基であり、CuIは、ヨウ化銅(cuprous iodide)であり、AcOCuは、酢酸銅(copper acetate)であり、Pd(OH)2は、水酸化パラジウム(palladium hydroxide)であり、RTは、室温であり、POCl3は、オキシ塩化リン(phosphorus oxychloride)であり、Boc2Oは、Boc酸無水物(Boc anhydride)であり、Bn2NHは、ジベンジルアミン(dibenzylamine)であり、(N-Bu)4Snは、テトラ-n-ブチルすず(tetra-n-butyltin)であり、DMAPは、4-ジメチルアミノピリジン(4-dimethylaminopyridine)であり、(NH4)2CO3は、炭酸アンモニウム(ammonium carbonate)であり、TFAは、トリフルオロ酢酸(trifluoroacetate)であり、TFAAは、トリフルオロ酢酸無水物(trifluoroacetic anhydride)であり、TEAは、トリエチルアミン(triethylamine)であり、DIBAl-Hは、水素化ジイソブチルアルミニウム(diisobutylaluminium hydride)であり、NISは、N-ヨードスクシンイミド(N-iodosuccinimide)であり、Pd(PPh3P)2Cl2は、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Bis(triphenylphosphine)palladium)であり、DASTは、ジエチルアミノ硫黄三ふっ化(Diethylaminosulfurtrifluoride)であり、n-BuSnは、n-ブチルスズ(n-butyltin)、Pd(PPh3)4は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(tetraphenylphenylphosphine)であり、LDAは、リチウムジイソプロピルアミド(lithium diisopropylamide)であり、B(i-PrO)3は、ホウ酸トリイソプロピル(triisopropylborate)であり、CsFは、フッ化セシウム(caesium fluoride)であり、NaHは、水素化ナトリウム(Sodium hydride)であり、TMSCF3は、トリフルオロメチルトリメチルシラン(Trimethyltrifluoromethyltrimethylsilane)であり、MSは、分子篩(molecular sieve)であり、Cbzは、ベンジルオキシカルボニル基(benzyloxycarbonyl)であり、TBDMSは、tert-ブチルジメチル クロロシラン(tert-butyldimethylsilyl)である。
本発明の化合物は、本発明の当業者が周知されている多様な合成方法により、一連の合成段階を通じて製造されることができる。本発明の化合物は、以下に説明されている合成方法または別の合成方法から合成されることができる。
明らかに、上述した反応において、反応生成物は、反応媒体から分離されることができ、必要によって、さらに本発明の当業者が周知されている精製方法によって、例えば抽出方法及びクロマトグラフィーによる精製方法を採用することができる。さらに、一つ以上のエナンチオマー(enantiomer)を有する反応生成物に対して、式(I)の化合物は、本発明の当業者が周知されている分離方法を通じて、特に分取クロマトグラフィー、例えば、分取高速液体クロマトグラフィー(high performance liquid chromatography、HPLC)、分取超臨界流体クロマトグラフ(Supercritical Fluid Chromatography、SFC)等でその異性体に分離される。
反応スキーム4に含まれるステップAにおいて、窒素上に適切な保護基を有するピペリジノン(piperidone)またはピロリドン(pyrrolidone)は、N,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(N,N-dimethylformamide dimethyl acetal)または適切な臭素化剤(液体臭素、ブロモスクシンイミド、臭化銅、フェニルトリメチルアミントリブロミド)と、適切な溶媒(例えばトルエン、キシレン、DMF)の中で反応し、一般的に必要とする結構高い温度は50℃乃至140℃である。次のステップBにおいて、得られた付加物は、求核剤と適切な溶媒(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert-ブタノール(Tert-butanol)、DMF)、適切な塩基(例えば、トリエチルアミン、DIPEA等)の存在下で行う。ステップCにおいて、保護基PG1の除去は、水素化反応または化学方法により実現される。ステップDにおいて、エポキシ化された中間体と求核剤との反応は、一般的に適切な塩基(例えば、DIPEA、酢酸ナトリウム等)を必要とし、適切な溶媒(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t-ブタノール等)の中で80℃〜100℃で行う。次のステップEにおいて、適切な塩基(例えば、水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウム)、適切な溶媒(例えば、DMFまたは酢酸t-ブチル)の存在下で、0℃乃至120℃で反応させて式(I)の化合物が得られる。
反応スキーム5に含まれるステップAにおいて、アリルアルコール(allyl alcohol)は、当該(+)酒石酸ジイソプロピル((+)diisopropyltartrate)または(-)酒石酸ジイソプロピル及びオルトチタン酸テトライソプロピル(tetraisopropytitanate)の存在下で、ジクロロメタン(dichloromethane)に酸化され、当該反応は、一般的に適切な溶媒(例えば、ジクロロメタン、トルエン)の中で行う。前記保護基は、ニトロベンゼンスルホニルクロリドに対して適切な塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン(diisopropylethylamine)、ジメチルアミノピリジン)を必要とし、当該反応は、一般的に-20℃〜0℃で行う。次のステップBにおいて、エポキシがニトロイミダゾールへの移動は、上記から得られたエポキシの中間体を、原料であるニトロイミダゾールと一緒に加熱し、反応は適切な溶媒(例えば、エタノール、イソプロパノール、t-ブタノール、酢酸tert-ブチル等)、適切な塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム等)を必要とし、当該反応は一般的に40℃〜100℃で行う。ステップCにおいて、同様に直接に光学不活性である式(IV)の中間体化合物が得られ、脱離基を有するエポキシとニトロイミダゾールとを加熱することにより得られ、当該反応は、適切な溶媒(例えば、エタノール、イソプロパノール、tert-ブタノール、酢酸t-ブチル等)、適切な塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミン、酢酸ナトリウム(sodium acetate)等)を必要とし、当該反応は、一般的に40℃〜100℃で行う。
本発明の化合物を獲得するために、時々本発明の当業者が、従来の実施形態を前提に、合成ステップまたは反応スキームに対して、変更または選択を行うことを必要とする。
本発明における具体的な実施形態の化学反応は、適切な溶媒の中で実現されることで、前記溶媒は、本発明の化学変化及びその必要とする試薬と材料に適応されなければならない。本発明の化合物を獲得するために、時々本発明の当業者は、従来の実施形態を前提に、合成ステップまたは反応スキームに対して、変更または選択を行う。
本発明の技術分野における任意の合成経路の計画における重要な考慮事項は、反応性官能基(例えば、本発明においてのアミノ基)に適切な保護基を選択することである。訓練を受けた専門家にとって、Greene and Wutsの(Protective Groupsin Organic Synthesis,Wiley and Sons,1991)は、この方面での権威である。本発明に引用されるすべての参考文献は、全体的に本発明に組み込まれる。
本発明の化合物は、本発明の当業者が周知されている多様な合成方法により製造されることができ、以下に挙げられている具体的な実施形態、それと他の化学合成方法の結合により形成された実施形態及び本発明の当業者に周知されている均等の交換方式を含み、好ましい実施形態は、本発明の実施例を含むがそれに限定されない。
本発明で使われるすべての溶媒は市販されるもので、さらに精製する必要なく直接使用することができる。反応は、一般的に不活性窒素ガス下で、無水溶媒の中で行う。プロトン核磁気共鳴気共鳴データはBruker Avance III 400(400 MHz)分光計に記録されており、化学シフトは、テトラメチルシラン(tetramethylsilane)の低磁場の位置の(ppm)で表す。マススペクトルは、Agilent 1200シリーズプラス6110(&1956A)で測定する。LC/MSまたはShimadzu MSは、一つのDAD:SPD-M20A(LC)及びShimadzu Micromass 2020検出器を含む。質量分析計には、一つの正または負のモードの下で操作するエレクトロスプレーイオン化法(electrosprayionsource ,ESI)がある。
Shimadzu SIL-20Aオートサンプラ及び日本島津DAD:SPD-M20A検出器が配置されているの島津LC20ABシステムを利用して高速液体クロマトグラフィーを行い、Xtimate C18(3μmの充填剤であり、規格は2.1×300mmである)クロマトグラフィーカラムを採用する。0-60AB_6分間の方法は次のようである。リニアグラジエントを応用して、100%のA(Aは、0.0675%のTFA水溶液である)で溶出し始め、60%のB(Bは、0.0625%のTFAのMeCN溶液である)で溶出を終了し、プロセス全体は4.2分間であり、続いて60%のBで1分間溶出する。クロマトグラフィーカラムを0.8分間再平衡化させて100:0に達成させ、合計実行時間は6分間である。10-80AB_6分間の方法は次のようである。リニアグラジエントを応用して、90%のA(Aは、0.0675%のTFA水溶液である)溶出し始め、80%のB(Bは、0.0625%のTFAのアセトニトリル(Acetonitrile)の溶液である)溶出を終了し、プロセス全体は4.2分間であり、続いて80%のBで1分間溶出する。クロマトグラフィーカラムを0.8分間また再度平衡させて90:10に達成させ、実行時間の合計は6分間である。カラムの温度は50℃であり、流速は0.8mL/minである。ダイオードアレイ検出器でスキャンした波長は200〜400nmである。
Sanpont-groupのシリカゲルGF254で薄層クロマトグラフィー(TLC)を行い、一般的な紫外線を照射してスポットを観察し、ある場合には他の方法を採用して、スポットを観察し、この場合、ヨウ素(10gのシリカゲルに約1gのヨウ素を追加して完全に混合したもの)、バニリン(vanillin)(約1gのバニリンを100mLの10%のH2SO4に溶解させて製造される)、ニンヒドリン(ninhydrin)(Aldrichから購入される)または特別な発色剤((NH4)6Mo7O24・4H2O、5gの(NH4)2Ce(IV)(NO3)6、450mLのH2O及び50mLの濃H2SO4を完全に混合して製造される)TLCプレートを展開し、化合物を観察する。Still,W.C.; Kahn,M.; and Mitra,M.Journal of Organic Chemistry,1978,43,2923-2925.で開示されている技術の類似方法を採用して、Silicycleの40-63μm(230-400メッシュ)シリカゲル上で、フラッシュカラムクロマトグラフィーを行う。フラッシュカラムクロマトグラフィーまたは薄層クロマトグラフィーの一般な溶媒は、ジクロロメタン/メタノール、酢酸エチル/メタノール及びヘキサン(hexane)/酢酸エチルの混合物である。
Gilson-281 Prep LC 322システムは、ギルソン社のUV/VIS-156検出器を採用して、分取クロマトグラフィーを行い、採用されているクロマトグラフィーカラムは、Agella Venusil ASB Prep C18,5μm、150×21.2mm、またはPhenomenex Gemini C18,5μm、150×30mm、またはBoston Symmetrix C18,5μm、150×30mmと、またはPhenomenex Synergi C18,4μm、150×30mmである。流速が約25mL/minの場合、低いグラジエントのアセトニトリル/水を利用して化合物を溶出し、その中で、水には0.05%のHCl、0.25%のHCOOHまたは0.5%のNH3・H2Oを含み、実行時間は合計で、8〜15分間である。
Agilent1260オートサンプラ及びAgilent DAD:1260検出器が設置されているAgilent 1260 Infinity SFCシステムを利用して、SFC分析を行う。クロマトグラフィーカラムは、Chiralcel OD-H 250×4.6mm I.D.,5μmまたはChiralpak AS-H 250×4.6mm I.D.,5μmまたはChiralpak AD-H 250×4.6mm I.D.,5μmである。OD-H_5_40_2.35MLのクロマトグラフィーの条件は次のようであり、具体的に、Chiralcel OD-Hクロマトグラフィーカラム(規格は250×4.6mm I.D.,5μm充填剤である)であり、移動相は、40%のエタノール(0.05%のDEA)-CO2であり、流速は2.35mL/minであり、検出波長は220nmである。AS-H_3_40_2.35MLのクロマトグラフィーの条件は次のようであり、具体的に、Chiralpak AS-Hクロマトグラフィーカラム(規格は250×4.6mm I.D.,5μmの充填剤である)であり、移動相は40%のメタノール(0.05%のDEA)-CO2であり、流速は2.35mL/minであり、検出波長は220nmである。OD-H_3_40_2.35Mクロマトグラフィーの条件は次のようであり、具体的に、Chiralcel OD-Hクロマトグラフィーカラム(規格は250×4.6mm I.D.,5μm充填剤である)であり、移動相は40%のメタノール(0.05%のDEA)-CO2であり、流速は2.35mL/minであり、検出波長は220nmである。AD-H_2_50_2.35MLのクロマトグラフィーの条件は次のようであり、具体的に、Chiralpak AD-Hクロマトグラフィーカラム(規格は250×4.6mm I.D.,5μm充填剤である)であり、移動相は50%のメタノール(0.1%のMEA)-CO2であり、流速は2.35mL/minであり、検出波長は220nmである。
GilsonUV検出器を使用するWatersThar 80 Pre-SFCシステムで、分取超臨界流体クロマトグラフィーを行い、採用されているクロマトグラフィーカラムは、Chiralcel OD-H(規格は250×4.6mm I.D,5μm充填剤である)またはChiralpak AD-H(規格は250×4.6mm I.D,5μm充填剤である)である。流速が約40〜80mL/minの場合、低いグラジエントのエタノールと二酸化炭素またはメタノールと二酸化炭素で化合物を溶出させ、その中でメタノールまたはエタノールは、0.05%のNH3・H2O、0.05%のDEAまたは0.1%のMEAを含み、実行時間は合計で20〜30分間である。
特定の化合物または中間体のキラル中心の炭素原子の絶対立体配置、または二重結合の構成は、実験によりテストされてない。この場合、まずキラル分離用分取クロマトグラフィーで分離された異性体を「A」と表示され、続いて分離されたのは「B」と表示される。いずれかの本発明の当業者は、「A」及び「B」の異性体に対して例えば核磁気共鳴気共鳴(Nuclear Magnetic Resonance,NMR)のような特定の方法により、明確な区別ができる。当該方法は、三次元形状を判断する最も適切な方法である。
以下に記載されている実例は、すべて本明細書に説明されている方法で製造、分離及び特徴の説明を行ったものである。以下の実例は、本発明の範囲内で代表性を有する部分であり、発明の全部ではない。本明細書はもう本発明を詳しく説明しており、その中で詳しく本発明の具体的な実施形態を開示しており、本発明の当業者にとって、本発明の思想及び範囲を逸脱しない範囲内で、本発明の具体的な実施形態に対して、多様な変化及び変更を行うのは明らかなことである。
重要中間体A、重要中間体B及び重要中間体Cの製造は次のようである。
(S)-2-((2-クロロ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-chloro-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H) -yl)methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b] oxazole)
ステップ1:
1-ベンジル-4-ピロリジン-1-イル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン(1-benzyl-4-pyrrolidin-1-yl-3,6-dihydro-2H-pyridine)
1-ベンジル-4-オン(1-benzyl-4-one)(90.00グラム、475.56ミリモル、1.00当量)のトルエン(70.00mL)の溶液に、窒素下で、30℃で、ピロリジン(33.82グラム、475.56ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を130℃で12時間撹拌する。続いて混合物を真空濃縮させ、45℃で、1-ベンジル-4-ピロリジン-1-イル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン(110.00グラム、粗生成物)が得られ、黄色固体であり、それをさらに精製する必要がなく、直接次のステップに使用する。
ステップ2:
6-ベンジル-1,3,4,5,7,8-ヘキサヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン(6-benzyl-1,3,4,5,7,8-hexahydro-1,6-naphthyridin-2-one)
1-ベンジル-4-ピロリジン-1-イル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン(119.00グラム、491.01ミリモル、1.00当量)のトルエン(80.00mL)の溶液に、30℃で、プロパン-2-エンアミド(Propan-2-enamide)(52.35グラム、736.51ミリモル、1.50当量)を追加し、続いて混合物を、130℃で、12時間撹拌し、混合物を30℃まで冷却し、45℃で減圧濃縮する。残留物を石油エーテル(100mL)で洗浄し、濾過し、フィルターケーキを真空の中で濃縮させ、6-ベンジル-1,3,4,5,7,8-ヘキサヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン( 76.00グラム、313.63ミリモル、63.88%の収率)を得て、黄色固体である。
ステップ3:
6-ベンジル1,5,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン(6-benzyl 1,5,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridin-2-one)
6-ベンジル-1,3,4,5,7,8-ヘキサヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン(35.00グラム、144.44ミリモル、1.00当量)を酢酸(200.00mL)に溶解させ、窒素下で、0℃で、当該溶液に液体臭素(23.08グラム、144.44ミリモル、1.00当量)及び酢酸(200.00mL)の混合物を追加する。当該混合物を0℃で、30分間撹拌し、続いて110℃まで加熱し、12時間撹拌する。混合物を30℃まで冷却し、45℃で減圧濃縮する。炭酸ナトリウムの水溶液(70mL)に残留物を注ぎ、10分間撹拌する。固体を濾過して、石油エーテル(30mL)で洗浄し、真空乾燥して、6-ベンジル1,5,7,8テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン( 35.00グラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:241(M+1)。
ステップ4:
6-ベンジル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-chloro-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル1,5,7,8テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン(35.00グラム、145.65ミリモル、1.00当量)を、30℃で、オキシ塩化リン(178.62グラム、1.16モル、8.00当量)に分けて追加し、追加した後10分間撹拌し、続いて混合物を130℃まで加熱し、2時間撹拌する。混合物を冷却し、50℃で減圧蒸留し、オキシ塩化リンを除去する。残留物をジクロロメタンで希釈し、水(500mL)に入れ、混合物を、飽和炭酸ナトリウム溶液(500mL)で塩基性化する。水相は、ジクロロメタン(500mL×3)で抽出する。合わせた有機相を、飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム(anhydroussodium sulfate)で乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=15/1,7/1)で精製して、6-ベンジル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(重要中間体A )(17.00グラム、65.70ミリモル、45.11%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.41-7.30(m,5H),7.26(d,J=8.0 Hz,1H),7.10(d,J=8.0 Hz,1H),3.73(s,2H),3.61(s,2H),3.07-3.01(m,2H),2.88-2.83(m,2H)。
ステップ5:
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(2-chloro-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine hydrochloride)
6-ベンジル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(15.00グラム、57.97ミリモル、1.00当量)を、ジクロロエタン(dichloroethane)(80.00ml)に溶解させ、窒素下で、0℃で、1-クロロエチルクロロホーメート(1-chloroethyl carbonochloridate)(12.43グラム、86.96ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、0℃で0.5時間撹拌し、続いて85℃まで加熱して、12時間撹拌する。混合物を濃縮して、続いてメタノール(30.00mL)に溶解させて、80℃で、当該混合物をまた2時間撹拌する。混合物を冷却して濾過して、2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(6.30グラムの粗生成物)を得て、白色固体である。それをさらに精製する必要がなく、直接に次のステップに使用する。
ステップ6:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((S)-1-(2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-3,2-chloro-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)-2-methylpropan-2-ol)
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(11.00グラム、65.24ミリモル、1.00当量)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(2-Chloro-1-[[(2R)-2-methyloxiran-2-yl]methyl]-4-nitroimidazole)(14.20グラム、65.24ミリモル、1.00当量)を、エタノール(150.00ml)に溶解させ、窒素下で、15℃で、当該溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(N,N-diisopropylethylamine)(21.08グラム、163.10ミリモル、2.50当量)を添加する。混合物を85℃で、12時間撹拌する。続いて混合物を、15℃まで冷却して、60℃で減圧濃縮する。残留物を水(30mL)に入れる。酢酸エチル(200mL×4)で抽出し、合わせた有機相を、飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1、1/2)で精製して、(S)-1-(2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)-3-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-プロパン-2-オール(20.00グラム、51.78ミリモル、79.37%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:386(M+1)。
ステップ7:
(S)-2-((2-クロロ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-(2-chloro-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(S)1-(2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)-3-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-プロパン-2-オール(9.00グラム、23.30ミリモル、1.00当量)を、DMF(80.00mL)の溶液に溶解させ、-20℃で、窒素下で、NaH(1.12グラム、46.60ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を-20℃で10分間撹拌し、続いて-5℃まで加温させて、10分間撹拌してから、15℃まで昇温し続けて、また10分間撹拌する。混合物を0℃まで冷却してから、混合物を0.25モルの塩酸水溶液(400mL)に滴下してから、混合物を、重炭酸ナトリウム水溶液で、pH=7〜8になるまで塩基性化し、沈殿物を、濾過して乾燥し、(S)-2-((2-クロロ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-B]オキサゾール(重要中間体B)(6.70グラム、19.16ミリモル、82.22%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.52(s,1H),7.27(s,1H),7.12(d,J=8.0 Hz,1H),4.39(d,J=9.6 Hz,1H),3.96(d,J=9.6 Hz,1H),3.82(q,J=15.3 Hz,2H),3.14-3.03(m,2H),3.02-2.85(m,3H),2.80(d,J=14.8 Hz,1H),1.68(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:350(M+1)。
(R)-2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール((R)-2-chloro-1-((2-methyloxiran-2-yl)methyl)-4-nirto-1H-imidazole)
ステップ1:
(S)-(2-メチルオキシラン-2-イル)メチル-4-ニトロベンゼンスルホン酸((S)-(2-methyloxiran-2-yl)methyl-4-nitrobenzenesulfonate)
4Aの分子篩(15.00グラム)は、DCMの懸濁液(300.00mL)の溶液に、窒素下で、10〜30℃で、2-メチルプロパ-2-エン-1-オール(2-methylprop-2-en-1-ol)(15.00グラム、208.02ミリモル、1.00当量)及びジイソプロピル(2S、3S)-酒石酸ジイソプロピル(diisopropyl(2S, 3S)-diisopropyl tartrate)(2.92グラム、12.48ミリモル、0.06当量)を追加する。混合物を-10〜0℃まで冷却し、チタンテトライソプロポキシド(titanium tetraisopropoxide)(3.55グラム、12.48ミリモル、0.06当量)を、反応混合物に滴下して、反応温度を-15〜-5℃に保持し、続いて混合物を0.5時間撹拌し、(1-ヒドロペル-1-メチル-エチル)ベンゼン(63.32グラム、416.03ミリモル、2.00当量)を当該混合物に滴下し、温度を-15〜-5℃に保持し、3時間後、亜リン酸トリメチル (trimethyl phosphite)(25.83グラム、208.02ミリモル、1.0当量)の混合物は、-15〜-5℃で、当該反応混合物に追加し、20分間後、4-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(46.10グラム、208.02ミリモル、1.00当量)、DMAP(1.27グラム、10.40ミリモル、0.05当量)を、反応混合物に追加し、続いてトリエチルアミン(25.81グラム、208.02ミリモル、1.0当量)を滴下し、追加した後、混合物を徐々に20℃まで昇温させ、1時間後、水(100mL)を反応混合物に追加して20分間撹拌し、濾過し、濾液をジクロロメタン(50mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(30mL*1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで(250ミリメートルのカラムの高さ、100ミリメートルの直径、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=30/1、5/1)精製し、[(S)-(2-メチルオキシラン-2-イル)メチル-4-ニトロベンゼンスルホン酸(24.00グラム、87.83ミリモル、42.22%の収率)を得て、それは淡黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.47-8.37(m,2H),8.17-8.11(m,2H),4.28(d,J=10.9 Hz,1H),4.04(d,J=10.9 Hz,1H),2.77-2.65(m,2H),1.43-1.35(m,3H)。
ステップ2:
(R)-2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール((R)Chloro-1-((2-methyloxiran-2-yl)methyl)-4-nitro-1H-imidazole)
2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール(20.00グラム、135.57ミリモル、1.00当量)及び(S)-(2-メチルオキシラン-2-イル)メチル-4-ニトロベンゼンスルホン酸(37.05グラム、135.57ミリモル、1.00当量)のDMF(300.00mL)の混合物に、炭酸カリウム(56.21グラム、406.71ミリモル、3.00当量)を追加し、窒素で脱気して3回置換してから、混合物を60℃で、12時間撹拌する。反応混合物を、減圧濃縮し、溶媒を除去する。残留物を希釈し、飽和炭酸ナトリウム(200mL)で中和して酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウム(sodium sulfate)で乾燥して、濾過して減圧濃縮して残留物を得る。残留物は、カラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=5/1、2/1)で、(重要中間体C)(R)-2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(17.86グラム、82.07ミリモル、収率60.54%)を得て、黄色油状物である。LCMS(ESI)m/z:218(M+1)。
実施例1
2-メチル-6-ニトロ-2-((2-フェニル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール(2-methyl-6-nitro-2-((2-phenyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2, 3-dihyroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-2-フェニル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-phenyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
重要中間体A(1.10グラム、4.25ミリモル)のジオキサン/水(11mL、10/1)の混合溶液に、リン酸カリウム(potassium phosphate)(2.23グラム、10.51ミリモル)、フェニルボロン酸(1.03グラム、8.45ミリモル)及びPd(PPh3)4(734.00ミリグラム、635.19ミリモル)を追加し、混合物を、130℃で3時間撹拌する。混合物を濾過し、濾液を濃縮し、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/0,10/1)で精製して、6-ベンジル-2-フェニル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(750.00ミリグラム、58.75%)を得て、白色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.96(d,J=7.2 Hz,2H),7.53-7.36(m,10H),3.76(s,2H),3.69(s,2H),3.16(t,J=5.9 Hz,2H),2.93(t,J=5.9 Hz,2H)。LCMS(ESI)m/z:301(M+1)。LCMS(ESI)m/z:301(M+1)。
ステップ2:
2-フェニル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-Phenyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-フェニル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(375.00ミリグラム、1.25ミリモル)のジクロロエタン溶液(15mL)に、0℃で、1−クロロエチルクロロホーメート(232.02ミリグラム、1.62ミリモル)を追加し、当該混合物を0℃で15分間撹拌してから、85℃まで加熱して12時間撹拌する。混合物を減圧濃縮して、残留物にメタノール(15mL)を追加してから、また60℃で1時間撹拌する。混合物を濃縮して、2-フェニル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(340.00ミリグラム、粗生成物)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:211(M+1)。
ステップ3:
1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-フェニル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)プロパン-2-オール(1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-2-methyl-3-(2-phenyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)propan-2-ol
2-フェニル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(500.00ミリグラム、2.38ミリモル)のエタノール(5mL)の溶液に、2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(672.69ミリグラム、3.09ミリモル)を追加し、混合物を70℃で6時間撹拌する。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1、2/1)で精製して、1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-フェニル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)プロパン-2-オール(600.00ミリグラム粗生成物)を得て、黄色油状物である。LCMS(ESI)m/z:428(M+1)。
ステップ4:
2-メチル-6-ニトロ-2-((2-フェニル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール(2-methyl-6-nitro-2-((2-phenyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-フェニル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)プロパン-2-オール(600.00ミリグラム、1.40ミリモル)のDMF(10mL)の溶液に、窒素下で、0℃で、NaH(67.20ミリグラム、2.80ミリモル)を追加する。当該混合物を、0℃で、1時間撹拌する。混合物を撹拌する水(40mL)に追加し、析出した固体を濾過して、酢酸エチル(50mL)の中でまた結晶させ、白色固体を得て、それをキラルSFC(Chiralpak AD 250×30mm I.D.5um,Supercritical CO2/EtOH(0.2% NH3H2O)=60/40,80mL/min,220nm)スプリットして、2つのエナンチオマーを得て、得られた第一化合物は、2-メチル-6-ニトロ-2-((2-フェニル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾールであり、化合物1A(40.60ミリグラム、7.19%)と呼ばれ、得られた第二化合物は、2-メチル-6-ニトロ-2-((2-フェニル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾールであり、化合物1B(48.10ミリグラム、8.48%)と呼ばれる。核磁気共鳴は次のようである。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.94(d,J=7.2 Hz,2H),7.53-7.36(m,6H),4.45(d,J=10.0 Hz,1H),3.97-3.86(m,3H),3.16-2.99(m,5H),2.81(d,J=14.8 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:392(M+1)。
実施例2
2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロ[2,1-b]オキサゾール(2-methyl-6-nitro-2-((2-(4-(trifluoromethoxy)phenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H))methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-(4-(trifluoromethoxy)phenyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
重要中間体A(1.20グラム、4.64ミリモル、1.00当量)のジオキサン(5ml)及び水(0.5ml)の混合溶液に、リン酸カリウム(2.46グラム、11.60ミリモル、2.50当量)を追加し、窒素下で、0℃で、Pd(PPh3)4(536.18ミリグラム、464.00ミリモル、0.10当量)、(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸(1.43グラム、6.96ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、120℃で、3時間撹拌する。混合物を冷却して、50℃で減圧濃縮し、残留物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1、15/1)で精製して、6-ベンジル-2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(1.30グラム、3.38ミリモル、72.89%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:385(M+1)。
ステップ2:
2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-(4-(Trifluoromethoxy)phenyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(1.30グラム、3.38ミリモル、1.00当量)のジクロロエタン(20mL)の溶液に、窒素下で、0℃で、1−クロロエチルクロロホーメート(Chloroethyl carbonochloridate)(725.28ミリグラム、5.07ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、15℃で0.5時間撹拌してから、80℃まで加熱して、12時間撹拌する。当該混合物にメタノール(5mL)に追加して、また4時間撹拌した後、冷却し、50℃で、当該混合物を減圧濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=50/1、10/1)で精製して、2-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン( 500.00ミリグラム、1.70ミリモル、50.27%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:295(M+1)。
ステップ3:
1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)プロパン-2-オール(1-(2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-2-methyl-3-(2-(4-(trifluoromethoxy)phenyl)-7,8- dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)propan-2-ol)
2-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(400.00ミリグラム、1.36ミリモル、1.00当量)及び2-クロロ-1-[(2-メチルオキシラン-2-イル)メチル]-4-ニトロイミダゾール(591.90ミリグラム、2.72ミリモル、2.00当量)のエタノール(10mL)の溶液に、DIPEA(74.00ミリグラム、572.58ミリモル、0.42当量)を追加する。混合物を、80℃で、12時間撹拌する。混合物を冷却して、50℃で減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=15/1、1/1)で精製して、1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン6(5H)-イル)プロパン-2-オール(500.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:512(M+1)。
ステップ4:
2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロ[2,1-b]オキサゾール(2-methyl-6-nitro-2-((2-(4-(trifluoromethoxy)phenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H))methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン6(5H)-イル)プロパン-2-オール(300.00ミリグラム、586.07ミリモル、1.00当量)のDMF(5.00mL)の溶液に、窒素下で、0℃で、NaH(28.13ミリグラム、1.17ミリモル、2.00当量)を追加する。当該混合物を、0℃で0.5時間撹拌して、溶液の色は赤になる。当該混合物を、0℃で、水(10mL)に追加し、水相を酢酸エチル(50mL×4)で抽出する。合わせた有機相を、飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮し、残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-D、Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%-54%、water(0.225% NH4OH)、25mL/min)で精製して、2つの異性体である混合物(90ミリグラム)を得て、それを、キラルSFC(Chiralpak AD 250×30mm I.D.5μm、Supercritical CO2/EtOH(0.2% NH3H2O)=60/40、70mL/min、220nm)で分離して2つのエナンチオマーが得られ、得られた第一化合物は、2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾールであり、化合物2A(48.20ミリグラム、97.33ミリモル、16.61%の収率、96%の純度)と呼ばれ、得られた第二化合物は、2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾールであり、化合物2B(33.40ミリグラム、67.02ミリモル、11.44%の収率であり、95.4%の純度である)と呼ばれる。核磁気共鳴は次のようである。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.98(d,J=8.8 Hz,2H),7.56-7.45(m,2H),7.42-7.36(m,1H),7.30(d,J=8.4 Hz,2H),4.43(d,J=9.6 Hz,1H),4.01-3.78(m,3H),3.21-2.92(m,5H),2.81(d,J=14.8 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:476(M+1)。
実施例 3
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-(3- (trifluoromethoxy)phenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H))methyl)-2-,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(120.00ミリグラム、343.08ミリモル、1.00当量)及び[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]ボロン酸(70.65ミリグラム、343.08ミリモル、1.00当量)を、ジオキサン(5.00mL)及び水(500.00マイクロリットル)に溶解させ、当該溶液窒素下で、30℃で、Pd(dppf)Cl2(25.10ミリグラム、34.31ミリモル、0.10当量)、炭酸ナトリウム(90.91ミリグラム、857.70ミリモル、2.5当量)を追加する。混合物を110℃で、12時間撹拌する。反応が終わってから、混合物を30℃まで冷却して、45℃で減圧濃縮する。水(10mL)に残留物を注いで、5分間撹拌する。水相は酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相は、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、また無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/2.5)で精製して分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%-54%、water(0.225% fomic acid)25mL/min)で分離精製して、(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物3(12.00ミリグラム、24.62ミリモル、収率7.18%であり、純度97.54%である)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.89-7.87(d,J=8.03 Hz,1H),7.84(s,1H),7.52(s,1H),7.51-7.46(m,2H),7.41(d,J=8.16 Hz,1H),7.27(d,J=8.16 Hz,1H),4.44(d,J=9.66 Hz,1H),3.97(d,J=9.66 Hz,1H),3.95-3.84(m,2H),3.18-3.01(m,5H),2.82(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:476(M+1)。
実施例4
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-(2-(trifluoromethoxy)phenyl)-7,8-dihydro-6(5H)-yl)methyl)-2-,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(100.00ミリグラム、285.90ミリモル、1.00当量)及び(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸(70.65ミリグラム、343.08ミリモル、1.20当量)を、ジオキサン(5.00mL)及び水(500.00 マイクロリットル)の混合溶液に溶解させ、当該混合溶液は、窒素下で、15℃で、炭酸ナトリウム(60.61ミリグラム、571.80ミリモル、2.00当量)、Pd(dppf)Cl2(20.92ミリグラム、28.59ミリモル、0.10当量)を追加する。混合溶液を、120℃で、12時間撹拌する。反応が終わった後、混合溶液を15℃まで冷却し、濾過して濾液を真空濃縮する。残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%-54%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物4(15.00ミリグラム、29.97ミリモル、収率10.48%であり、純度95%である)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.77(d,J=2.8 Hz,1H),7.55(s,1H),7.49-7.31(m,5H),4.45(d,J=9.6 Hz,1H),4.01-3.82(m,3H),3.23-2.93(m,5H),2.83(d,J=14.8 Hz,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:476(M+1)。
実施例5
(S)-2-((2-(2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-(2-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-2-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-(2-fluorophenyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
重要中間体A(1.50グラム、5.80ミリモル、1.00当量)及び(2-フルオロフェニル)ボロン酸(973.84ミリグラム、6.96ミリモル、1.20当量)を、ジオキサン(20.00mL)及び水(5.00mL)の混合溶液に溶解させ、窒素下で、Pd(dppf)Cl2(424.39ミリグラム、580.00ミリモル、0.10当量)及び炭酸ナトリウム(1.23グラム、11.60ミリモル、2.00当量)を追加してから、混合溶液を、100℃で、12時間撹拌する。反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を、水(20mL)で希釈して酢酸エチル(10mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、6-ベンジル-2-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ1,6-ナフチリジン(1.39グラム、4.37ミリモル、75.27%の収率)を得て、褐色固体である。
ステップ2:
2-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-(2-fluorophenyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(1.39グラム、4.37ミリモル、1.00当量)を、メタノール(20.00mL)に溶解させ、窒素雰囲気下で、Pd(OH)2/C(10%、139ミリグラム)を追加する。当該混合溶液を、水素ガスで3回置換する。当該混合溶液を、50℃まで加熱してH2(50 psi)の条件下で、12時間撹拌する。反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗生成物2-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(1.05グラム、粗生成物)を得る。粗生成物は、さらに精製する必要がなく、直接次のステップ使用する。
ステップ3:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((S)-1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-3-(2-(2-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)-2-methylpropan-2-ol)
2-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(300.00ミリグラム、1.31ミリモル、1.00当量)、(R)-2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(286.00ミリグラム、1.31ミリモル、1.00当量)、DIPEA(507.91ミリグラム、3.93ミリモル、3.00当量)を、エタノール(20.00mL)に溶解させ、当該混合溶液を、窒素で三回置換する。続いて混合溶液を、窒素雰囲気下で、80℃で12時間撹拌する。反応混合物を、減圧濃縮して溶媒除去する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=5/1,1/1)で精製して、(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(300.00ミリグラム、672.84ミリモル、収率51.36%)を得て、黄色固体である。
ステップ4:
(S)-2-((2-(2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-(2-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(300.00ミリグラム、672.84ミリモル、1.00当量)を、DMF(5.00mL)に溶解する。当該混合溶液は、0℃で、NaH(32.30ミリグラム、807.41ミリモル、1.20当量)を追加し、当該温度下で30分間撹拌する。反応混合物を、0℃で、飽和塩化アンモニウム(20 mL)に入れてから、水(20mL)で希釈して、DCM(10mL×3)で抽出する。合わせた有機層を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物を得る。残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-E、Innoval C18 150*30mm*5μm、acetonitrile 12%-42%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物5(101.80ミリグラム、248.65ミリモル、収率36.96%)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.94-7.87(m,1H),7.57-7.54(m,1H),7.53(s,1H),7.42-7.33(m,2H),7.28-7.23(m,1H),7.19-7.11(m,1H),4.44(d,J=8.0 Hz,1H),3.96(d,J=8.0 Hz,1H),3.92-3.83(m,2H),3.22-3.08(m,2H),3.08-2.94(m,3H),2.82(d,J=12.0 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:409(M+1)。
実施例 6
(S)-2-((2-(3-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-2-(3-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-(3-fluorophenyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
重要中間体A(1.50グラム、5.80ミリモル、1.00当量)、3-フルオロフェニル)ボロン酸(973.36ミリグラム、6.96ミリモル、1.20当量)を、ジオキサン(20.00mL)及び水(5.00mL)の混合溶液に溶解する。当該混合溶液に、窒素下で、Pd(dppf)Cl2(424.17ミリグラム、579.71ミリモル、0.10当量)及び炭酸ナトリウム(1.23グラム、11.59ミリモル、2.00当量)を追加する。続いて混合物を窒素雰囲気下で、100℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去する。残留物を、水(20mL)で希釈して酢酸エチル(10mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、6-ベンジル-2-(3-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(1.40グラム、4.40ミリモル、75.81%の収率)である褐色固体を得る。
ステップ2:
2-(3-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-(3-fluorophenyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-(3-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(1.40グラム、4.40ミリモル、1.00当量)を、メタノール(20.00mL)に溶解する。窒素下で、Pd(OH)2/C(10%、140ミリグラム)を追加する。当該混合溶液を、水素ガスで3回置換する。混合物をH2(50 psi)の条件下で、50℃まで加熱して12時間撹拌する。混合物を濾過して濾液を減圧濃縮して、粗生成物2-(3-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(1.10グラム、粗生成物)を得る。粗生成物を直接次のステップに使用する。粗生成物をさらに精製する必要がなく、次のステップに使用する。
ステップ3:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(3-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((S)-1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-3- (2-(3-fluorophenyl)-7,8- dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)-2-methylpropan-2-ol)
2-(3-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(300.00ミリグラム、1.31ミリモル、1.00当量)、(R)-2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(286.00ミリグラム、1.31ミリモル、1.00当量)、DIPEA(507.91ミリグラム、3.93ミリモル、3.00当量)を、エタノール(20.00mL)に溶解させ、混合物を窒素下で、80℃で、12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ(silica)、石油エーテル/酢酸エチル=5/1、1/1)で精製して、(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(3-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(300.00ミリグラム、672.84ミリモル、51.36%の収率)である黄色固体を得る。
ステップ4:
(S)-2-((2-(3-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(3-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(300.00ミリグラム、672.84ミリモル、1.00当量)を、DMF(5.00mL)に溶解させ、0℃で、当該混合溶液に、NaH(32.30ミリグラム、807.41ミリモル、1.20当量)を追加して30分間撹拌する。反応混合物を、0℃で、飽和塩化アンモニウム溶液( 20mL)でクエンチしてから、水(20mL)で希釈してDCM(10mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物を得る。残留物を、分取クロマトグラフィー(GX-E、Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4μm、acetonitrile 15%〜45%、water(0.13% HCl)、25mL/min)で精製して、(S)-2-((2-(3-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物6(161.80ミリグラム、395.20ミリモル、収率58.74%)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.76-7.66(m,2H),7.53(s,1H),7.50(d,J=8.0 Hz,1H),7.46-7.37(m,2H),7.14-7.06(m,1H),4.44(d,J=8.0 Hz,1H),3.97(d,J=12.0 Hz,1H),3.92-3.82(m,2H),3.20-3.08(m,2H),3.07-2.95(m,3H),2.82(d,J=12.0 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:409(M+1)。
実施例 7
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(6-benzyl-2-(4-fluorophenyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
重要中間体A(2.00グラム、7.73ミリモル、1.00当量)及び(4-フルオロフェニル)ボロン酸(1.08グラム、7.73ミリモル、1.00当量)を、ジオキサン(20.00mL)及び水(2.00mL)の混合溶液に溶解する。窒素下で、15℃で、炭酸ナトリウム(1.64グラム、15.46ミリモル、2.00当量)、Pd(dppf)Cl2(565.60ミリグラム、773.00ミリモル、0.10当量)を追加する。混合溶液を、窒素下で、110℃で12時間撹拌する。反応が終わった後、混合溶液を、15℃まで冷却して50℃で減圧濃縮し、残留物に水(20mL)を入れ、水相をジクロロメタン(100mL×4)で抽出し、合わせた有機相を、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1、5/1)で精製して、6-ベンジル-2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン(1.86グラム、5.84ミリモル、収率75.57%)である黄色固体を得る。1HNMR(400MHz,CDCl3):δ8.00-7.89(m,2H),7.47-7.30(m,7H),7.15(t,J=8.8 Hz,2H),3.76(s,2H),3.68(s,2H),3.19-3.07(m,2H),2.92(t,J=6.0 Hz,2H)。
ステップ2:
2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(2-(4-fluorophenyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine hydrochloride)
6-ベンジル-2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(1.86グラム、5.84ミリモル、1.00当量)を、ジクロロエタン(20.00mL)に溶解する。窒素下で、0℃で、1−クロロエチルクロロホーメート(1.25グラム、8.76ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、0℃で、0.5時間撹拌する。続いて85℃まで加熱して12時間撹拌する。続いて混合物を濃縮して溶媒を除去し、残留物にメタノール(20.00mL)を追加し、混合物を85℃でまた2時間撹拌する。当該混合溶液を濾過して乾燥して、2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(1.54グラム、粗生成物)である黄色固体を得て、直接次のステップに使用する。
ステップ3:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((S)-1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-3- (2-(4-fluorophenyl)-7,8- dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)-2-methylpropan-2-ol)
2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(1.54グラム、6.75ミリモル、1.00当量)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(1.47グラム、6.75ミリモル、1.00当量)を、エタノール(20.00mL)に溶解する。窒素下で、15℃で、DIPEA(2.18グラム、16.88ミリモル、2.50当量)を追加する。混合物を、80℃で12時間撹拌した後、混合物を15℃まで冷却して、60℃で減圧濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,石油エーテル/酢酸エチル=20/1,1/3)で精製して、(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((S)-1- (2-chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-3- (2-(4-fluorophenyl)-7,8- dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)-2-methylpropan-2-ol)(1.20グラム、2.69ミリモル、39.87%の収率)の黄色固体を得る。
ステップ4:
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(1.20グラム、2.69ミリモル、1.00当量)を、DMF(10.00mL)に溶解させ、当該混合溶液を、窒素下で、-20℃で、NaH(129.12ミリグラム、5.38ミリモル、2.00当量)を追加してから、混合溶液を、-20℃下で10分間撹拌してから、-5℃下で10分間撹拌し、15℃下で10分間撹拌する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1、1/3)で精製して、得られた生成物を、メタノール(20mL)の条件下で、75℃下で0.5時間撹拌してから、15℃まで冷却し、濾過して乾燥して、(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物7(711.10mg,1.72mmol,63.99% yield,99.1% purity)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.93(dd,J=8.8,5.5 Hz,2H),7.52(s,1H),7.48-7.42(m,1H),7.40-7.33(m,1H),7.14(t,J=8.7 Hz,2H),4.43(d,J=9.6 Hz,1H),4.02-3.78(m,3H),3.22-2.90(m,5H),2.81(d,J=15.1 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:410(M+1)。
実施例 8
(S)-2-((2-(4-クロロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-(2-(4-Chlorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
窒素下で、15℃で、重要中間体B(100.00ミリグラム、285.90ミリモル、1.00当量)及び(4-クロロフェニル)ボロン酸(53.65ミリグラム、343.08ミリモル、1.20当量)を、ジオキサン(5.00mL)及び水(500.00マイクロリットル)の混合溶液に溶解する。混合物を、120℃下で、12時間撹拌してから、15℃まで冷却し、濾過し、濾液を、50℃で減圧濃縮し、残留物を分取クロマトグラフィー (GX-D、Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% fomic acid)、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(4-クロロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物8(10.80ミリグラム、24.26ミリモル、収率8.49%、純度95.67%)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.90(d,J=8.4 Hz,2H),7.55-7.34(m,5H),4.43(d,J=9.5 Hz,1H),4.03-3.79(m,3H),3.24-2.92(m,5H),2.81(d,J=14.8 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:426(M+1)。
実施例 9
(S)-4-(6-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ1,6-ナフチリジン-2-イル)ベンゾニトリル((S)-4-(6-((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazol-2-yl)5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridin-2-yl)benzonitrile)
重要中間体B(120.00ミリグラム、343.08ミリモル、1.00当量)及び(4-シアノフェニル)ボロン酸(60.49ミリグラム、411.70ミリモル、1.20当量)を、ジオキサン(5.00mL)に溶解させ、窒素下で、30℃で、当該溶液にPd(dppf)Cl2(25.10ミリグラム、34.31ミリモル、0.10当量)、炭酸ナトリウム(90.91ミリグラム、857.70ミリモル、2.5当量)を追加する。混合物を、110℃で12時間撹拌する。続いて30℃まで冷却して、45℃で減圧濃縮し、当該残留物に水(10mL)を入れる。水相は、酢酸エチル(20mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/2.5)で予め調製してから、分取クロマトグラフィー (GX-D、Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% fomic acid)、25mL/min)で分離精製して、(S)-4-(6-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-B]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)ベンゾニトリル化合物9(9.60ミリグラム、23.05ミリモル、6.72%の収率、99.3%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ8.09-8.07(d,J=8.28 Hz,2H),7.76-7.74(d,J=8.41 Hz,2H),7.55(d,J=8.03 Hz,1H),7.52(s,1H),7.43-7.41(d,J=8.03 Hz,1H),4.43-4.41(d,J=9.66 Hz,1H),3.98-3.96(d,J=9.54 Hz,1H),3.92-3.84(m,2H),3.17-3.00(m,5H),2.82(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:417(M+1)。
実施例 10
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-(4-(trifluoromethyl)phenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)methyl)-2-, 3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(120.00ミリグラム、343.08ミリモル、1.00当量)及び[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(65.16ミリグラム、343.08ミリモル、1.00当量)を、ジオキサン(5.00mL)及び水(500.00マイクロリットル)の混合物の溶液に溶解させ、窒素雰囲気下で、5℃で炭酸ナトリウム(72.73ミリグラム、686.17ミリモル、2.00当量)、Pd(dppf)Cl2(25.10ミリグラム、34.31ミリモル、0.10当量)を追加する。当該混合溶液を、110℃で、12時間撹拌し、分取クロマトグラフィー (Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% fomic acid)、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物10(16.40ミリグラム、34.16ミリモル、9.96%の収率、95.7%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.07(d,J=8.0 Hz,2H),7.72(d,J=8.2 Hz,2H),7.59-7.48(m,2H),7.42(d,J=8.0 Hz,1H),4.44(d,J=9.8 Hz,1H),4.04-3.81(m,3H),3.23-2.93(m,5H),2.82(d,J=14.8 Hz,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:460(M+1)。
実施例 11
(S)-2-((2-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3-fluoro-4-(trifluoromethoxy)phenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(62.32ミリグラム、178.17ミリモル、1.00当量)及び[3-フルオロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]ボロン酸(39.90ミリグラム、178.17ミリモル、1.00当量)を、ジオキサン(5.00mL)に溶解させ、窒素下で、30℃でPd(dppf)Cl2(13.04ミリグラム、17.82ミリモル、0.10当量)、炭酸ナトリウム(47.21ミリグラム、445.42ミリモル、2.5当量)を追加する。混合溶液を、110℃で、12時間撹拌した後冷却し、45℃で減圧濃縮する。水(10mL)に残留物を注いで、5分間撹拌する。水相を酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/2.5)で予め調製した後、また分取クロマトグラフィー (GX-E、Column:Innoval C18 150*30mm*5μm、acetonitrile 30%〜60%、water(0.225% fomic acid、25mL/min))で分離精製して、(S)-2-((2-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物11(10.70ミリグラム、20.82ミリモル、11.68%の収率、96%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.86(dd,J=11.36,2.07 Hz,1H),7.85(d,J=8.53 Hz,1H),7.72(s,1H),7.52-7.49(m,1H),7.47-7.39(m,2H),4.43(d,J=9.66 Hz,1H),3.96(d,J=9.66 Hz,1H),3.91-3.83(m,2H),3.20-2.99(m,5H),2.82(d,J=14.93 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:494(M+1)。
実施例 12
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン- 6(5H)- イル)メチル)- 2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロ-イミダゾ[2,1-b]オキサゾール)((S)−2−((2−3,4−Difluorophenyl)−7,8−dihydro−1,6−naphthyridin−6(5H)yl)−2−methyl−6−nitro−2,3−dihydroimidazo[2,1−b]oxazole)
重要中間体B(300.00ミリグラム、857.71ミリモル、1.00当量)及び(3,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(162.53ミリグラム、1.03ミリモル、1.20当量)を、ジオキサン(5.00mL)及び水(500.00 マイクロリットル)の混合溶液に溶解する。窒素下で、30℃で炭酸ナトリウム(113.64ミリグラム、1.07ミリモル、2.50当量)、Pd(dppf)Cl2(62.76ミリグラム、85.77ミリモル、0.10当量)を追加する。混合物を、100℃まで加熱して12時間撹拌して、冷却し、水(10mL)を当該混合溶液に追加して、水相を酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1,0/1)で予め調製した後、分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% fomic acid),25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-B]オキサゾール化合物12(5.70ミリグラム、13.34ミリモル、収率3.11%、純度95.0%)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.85(ddd,J=11.83,7.83,2.13 Hz,1H),7.83(br.s.,1H),7.52(s,1H),7.46-7.44(m,1H),7.39-7.37(m,1H),7.26-7.21(m,1H),4.43(d,J=9.66 Hz,1H),3.96(d,J=9.54 Hz,1H),3.90-3.82(m,2H),3.11(d,J=14.93 Hz,2H),3.01-2.99(m,3H),2.83-2.79(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:428(M+1)。
実施例 13
(S)-2-((2-(2,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(2,4-difluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2-,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(300.00ミリグラム、857.71ミリモル、1.00当量)及び(2,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(162.53ミリグラム、1.03ミリモル、1.20当量)を、ジオキサン(5.00mL)及び水(500.00 マイクロリットル)の混合溶液に溶解させ、続いて窒素下で、30℃で、炭酸ナトリウム(113.64ミリグラム、1.07ミリモル、2.50当量)、Pd(dppf)Cl2(62.76ミリグラム、85.77ミリモル、0.10当量)を追加する。続いて100℃まで加熱して12時間撹拌する。混合物を30℃まで冷却する。水(10mL)を当該混合物に追加する。酢酸エチルで(30mL×3)抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1、0/1)で精製して、続いて分取クロマトグラフィー(GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% fomic acid),25mL/min)で、(S)-2-((2-(2,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物13(35.70ミリグラム、83.53ミリモル、19.48%の収率、97.0%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.95-7.93(td,J=8.78,6.65 Hz,1H),7.53-7.50(m,2H),7.38-7.36(d,J=8.16 Hz,1H),7.00-6.99(td,J=8.03,2.76 Hz,1H),6.93-6.88(ddd,J=11.11,8.72,2.51 Hz,1H),4.43(d,J=9.66 Hz,1H),3.96(d,J=9.66 Hz,1H),3.90-3.87(m,2H),3.17-3.09(m,2H),3.03-2.99(m,3H),2.81(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:428(M+1)。
実施例 14
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3,5-Difluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)−yl)methyl)−2-methyl-6-nitro-2-,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(200ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び(3,5-ジフルオロフェニル)ボロン酸(628.98ミリモル、1.10当量)を、ジオキサン(5.00mL)に溶解させ、窒素雰囲気下で、Pd(dppf)Cl2(42ミリグラム、57.18ミリモル、0.10当量)及びフッ化セシウム(217ミリグラム、1.43ミリモル、2.50当量)を追加する。混合物を110℃まで加熱して2時間撹拌する。混合物を20℃まで冷却し、減圧濃縮する。残留物を水で希釈し、水相を酢酸エチル(20mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは250ミリメートル、直径は100ミリメートル、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=2/1、1/1)で精製して、(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物14(26.00ミリグラム、59.62ミリモル、10.43%の収率)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.52-7.46(m,4H),7.41-7.39(m,1H),6.84(tt,J=8.67,2.31 Hz,1H),4.43(d,J=9.66 Hz,1H),4.98-3.87(m,3H),3.17-2.84(m,5 H),2.80(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:428(M+1)。
実施例 15
(S)-2-((2-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2(5-Chloro-2-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(200.00ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び(5-クロロ-2-フルオロ-フェニル)ボロン酸(119.64ミリグラム、686.17ミリモル、1.20当量)を、水(500.00 マイクロリットル)及びジオキサン(3.00mL)の混合溶液に溶解させ、またPd(dppf)Cl2(41.84ミリグラム、57.18ミリモル、0.10当量)及びフッ化セシウム(260.57ミリグラム、1.72ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を、110℃で、窒素下で16時間撹拌する。真空濃縮して、残留物を分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Green ODS 150*30 5u; acetonitrile 40%〜70%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物15(40.09ミリグラム、88.24ミリモル、15.43%の収率、97.7%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.94(dd,J=6.78,2.76 Hz,1H),7.53-7.56(m,2H),7.39(d,J=8.00 Hz,1H),7.32(ddd,J=8.75,4.17,2.76 Hz,1H),7.10(dd,J=10.42,8.78 Hz,1H),4.44(d,J=9.66 Hz,1H),4.00-3.82(m,3H),2.93-3.22(m,5H),2.82(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:444.0(M+1)。
実施例 16
(S)-2-((2-(2,3-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(2,3-Difluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(200.00ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)、(2,3-ジフルオロフェニル)ボロン酸(135.44ミリグラム、857.70ミリモル、1.50当量)、及びフッ化セシウム(173.71ミリグラム、1.14ミリモル、2.00当量)を、水(300.00マイクロリットル)及びジオキサン(3.00mL)の混合溶液に溶解する。当該混合溶液を、窒素下で、三回置換した後、Pd(dppf)Cl2(41.84ミリグラム、57.18ミリモル、0.10当量)を追加し、110℃で12時間撹拌する。残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-A;Phenomenex Gemini C18 250*50 10u; acetonitrile38%〜68%、H2O(0.2%NH3.H2O、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(2,3-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-B]オキサゾール化合物16(28.00ミリグラム、65.51ミリモル、収率11.46%)を得る。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ8.11(s,1H),7.73-7.43(m,4H),7.37-7.22(m,1H),4.29(s,1H),4.10(d,J=10.54 Hz,1H),3.85(d,J=14.05 Hz,2H),2.98(d,J=3.76 Hz,6H),1.60(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:428.0(M+1)。
実施例 17
(S)-2-((2-(2,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(2,5-Difluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2-, 3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(200.00ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び(2,5-ジフルオロフェニル)ボロン酸(108.3ミリグラム、686.16ミリモル、1.20当量)を、トルエン(5.00mL)及び水(500.00マイクロリットル)の混合溶液に溶解させ、窒素雰囲気下で、30℃、フッ化セシウム(260.57ミリグラム、1.72ミリモル、3.00当量)、Pd(dppf)Cl2(41.84ミリグラム、57.18ミリモル、0.10当量)を追加してから、100℃まで加熱して12時間撹拌する。混合物を、30℃まで冷却した後、水(10mL)を当該混合物に追加し、水相を酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1,0/1)で予め調製した後、また分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% fomic acid),25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(2,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-B]オキサゾール化合物17(51.50ミリグラム、118.69ミリモル、20.76%の収率、98.5%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.71-7.60(ddd,J=9.22,6.02,3.20 Hz,1H),7.59(dd,J=8.03,2.26 Hz,1H),7.53(s,1H),7.38(d,J=8.03 Hz,1H),7.12-7.05(m,2H),4.44(d,J=9.66 Hz,1H),3.98(d,J=9.66 Hz,1H),3.91-3.84(m,2H),3.16-3.09(m,2H),3.04-3.00(m,3H),2.83-2.80(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:428(M+1)。
実施例 18
(S)-2-((2-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3-Chloro-4-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazole[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(300.00ミリグラム、857.71ミリモル、1.00当量)、(3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)ボロン酸(224.32ミリグラム、1.29ミリモル、1.50当量)、フッ化セシウム(260.57ミリグラム、1.72ミリモル、2.00当量)溶解させ水(500.00マイクロリットル)及びジオキサン(5.00mL)の混合溶液で、窒素下でPd(dppf)Cl2(62.76ミリグラム、85.77ミリモル、0.10当量)を追加し、110℃下で、12時間撹拌する。濃縮した後、分取クロマトグラフィー (GX-G;Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4μm,acetonitrile 45%〜75%、H2O(+0.0022 NH3.H2O、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物18(90.00ミリグラム、202.77ミリモル、23.64%の収率)を得る。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ8.27-8.18(m,1H),8.10(s,1H),8.09-8.03(m,1H),7.84-7.75(m,1H),7.63-7.43(m,2H),4.30(d,J=10.67 Hz,1H),4.16-4.06(m,1H),3.82(d,J=12.67 Hz,2H),2.97(d,J=3.51 Hz,6H),1.60(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:444.1(M+1)。
実施例19
(S)-2-((2-(3-クロロ-2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3-Chloro-2-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(200.00ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)ボロン酸(99.70ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)を、ジオキサン(3.00mL)及び水(500.00マイクロリットル)の混合溶液に溶解させ、またPd(dppf)Cl2(41.84ミリグラム、57.18ミリモル、0.10当量)及びフッ化セシウム(260.57ミリグラム、1.72ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を、窒素下で、110℃で、16時間撹拌し、濃縮して、残留物を分取クロマトグラフィー (GX-D;Boston Green ODS 150*30 5u; acetonitrile 40%〜70%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(3-クロロ-2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物19(47.80ミリグラム、101.12ミリモル、17.68%の収率、93.9%の純度)を得る。1HNMR(400 MHz,CDCl3):δ7.83-7.74(m,1H),7.56-7.50(m,2H),7.47-7.37(m,2H),7.19(td,J=7.91,0.88 Hz,1H),4.43(d,J=9.66 Hz,1H),3.99-3.86(m,3H),3.24-2.91(m,5H),2.82(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:444.1(M+1)。
実施例 20
(S)-2-((2-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-Chloro-3-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(200ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び(4-クロロ-3-フルオロ-フェニル)ボロン酸(628.98ミリモル、1.10当量)を、ジオキサン(5.00mL)に溶解させ、窒素下で、Pd(dppf)Cl2(42ミリグラム、57.18ミリモル、0.10当量)及びフッ化セシウム(217ミリグラム、1.43ミリモル、2.50当量)を追加する。混合物を、110℃まで加熱して2時間撹拌した後、混合物を、20℃まで冷却して、減圧濃縮する。残留物を水で希釈し、水相を酢酸エチル(20mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、分取クロマトグラフィー (Instrμment:GX-D;Column:Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、Mobile phase:MeCN:25%〜55%、H2O(+0.0023 HCOOH),Rate:25mL/min; Monitored Wavelength:220nm/254nm; Run length:10min/15min; Column temperature:20℃)で分離精製して、(S)-2-((2-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物20(26.00ミリグラム、52.72ミリモル、9.22%の収率)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.81(d,J=10.29 Hz,1H),7.68(d,J=8.78 Hz,1H),7.52-7.38(m,4H),4.43(d,J=9.54 Hz,1H),3.98-3.66(m,3H),3.16-2.79(m,6H),1.69(s,1H)。LCMS(ESI)m/z:444(M+1)。
実施例21
(S)-2-((2-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3-Chloro-5-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(200ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び(3-クロロ-5-フルオロ-フェニル)ボロン酸(628.98ミリモル、1.10当量)を、ジオキサン(5.00mL)に溶解させ、窒素下で、Pd(dppf)Cl2(42ミリグラム、57.18ミリモル、0.10当量)及びフッ化セシウム(217ミリグラム、1.43ミリモル、2.50当量)を追加する。混合溶液を、110℃まで加熱し、2時間撹拌した後、20℃まで冷却し、減圧濃縮し、残留物を水で希釈し、水相を酢酸エチル(20mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮し、残留物を、分取クロマトグラフィー (Instrμment:GX-D; Column:Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、Mobile phase:MeCN:15%〜45%、H2O(+0.0023 HCOOH),Rate:25mL/min; Monitored Wavelength:220nm/254nm; Run length:10min/15min; Column temperature:20℃)で分離精製して、(S)-2-((2-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物21(88.00ミリグラム、193.70ミリモル、33.88%の収率)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.76(s,1H),7.59(dt,J=9.47,1.98 Hz,1H),7.53(s,1H),7.50-7.43(m,1H),7.43-7.35(m,1H),7.12(dt,J=8.16,2.07 Hz,1H),4.43(d,J=9.66 Hz,1H),3.98-3.68(m,3H),3.34-2.88(m,5H),2.82(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:444(M+1)。
実施例22
(S)-2-((2-(2-クロロ-5-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(2-Chloro-5-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(200ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び(2-クロロ-5-フルオロ-フェニル)ボロン酸(628.98ミリモル、1.10当量)を、ジオキサン(5.00mL)に溶解させ、窒素下で、Pd(dppf)Cl2(42ミリグラム、57.18ミリモル、0.10当量)及びフッ化セシウム(217ミリグラム、1.43ミリモル、2.50当量)を追加する。混合物を、110℃まで加熱して2時間撹拌する。混合物を、20℃まで冷却して、減圧濃縮する。残留物を水で希釈し、水相を酢酸エチル(20mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、分取クロマトグラフィー (Instrμment:GX-D; Column:Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、Mobile phase:MeCN:35%〜75%、H2O(+0.0023 HCOOH),Rate:25mL/min; Monitored Wavelength:220nm/254nm; Run length:10min/15min; Column temperature:20℃)で分離精製して、(S)-2-((2-(2-クロロ-5-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物22(30.00ミリグラム、66.91ミリモル、11.70%の収率)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.54(s,1H),7.47-7.36(m,3H),7.31(dd,J=8.97,3.07 Hz,1H),7.04(td,J=8.22,3.14 Hz,1H),4.44(d,J=9.66 Hz,1H),4.12-3.68(m,3H),3.36-2.91(m,5H),2.83(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:444(M+1)。
実施例23
(S)-2-((2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-Chloro-2-fluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(200.00ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び(4-クロロ-2-フルオロ-フェニル)ボロン酸(119.64ミリグラム、686.16ミリモル、1.20当量)を、ジオキサン(3.00mL)及び水(500.00マイクロリットル)の混合溶液に溶解する。窒素下で、Pd(dppf)Cl2(41.84ミリグラム、57.18ミリモル、0.10当量)及びフッ化セシウム(260.57ミリグラム、1.72ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を、110℃で16時間撹拌する。濃縮して、残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-G; Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4μm; acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物23(56.26ミリグラム、125.10ミリモル、21.88%の収率、98.7%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.92(t,J=8.41 Hz,1H),7.57-7.50(m,2H),7.38(d,J=8.03 Hz,1H),7.27-7.22(m,1H),7.22-7.16(m,1H),4.43(d,J=9.66 Hz,1H),4.0-3.81(m,3H),3.23-2.90(m,5H),2.81(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:444.0(M+1)。
実施例24
(S)-2-((2-(フラン-3-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(Furan-3-yl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin -6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(200.00ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び3-フリルボロン酸(76.77ミリグラム、686.16ミリモル、1.20当量)を、ジオキサン(5.00mL)及び水(500.00マイクロリットル)の混合溶液に溶解させ、窒素下で、炭酸ナトリウム(121.21ミリグラム、1.14ミリモル、2.00当量)、Pd(PPh3)4(66.07ミリグラム、57.18ミリモル、0.10当量)を追加する。混合物を、90℃で12時間撹拌する。混合物を30℃まで冷却して、45℃で減圧濃縮し、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1,1/1)予め調製し、続いて分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、MeCN:24%〜54%、H2O(+0.0025 FA)、25mL/minで分離精製して、(S)-2-((2-(フラン-3-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物24(56.67ミリグラム、142.65ミリモル、24.95%の収率、96%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.99(s,1H),7.51(s,1H),7.48(t,J=1.69 Hz,1H),7.31-7.29(m,1H),7.28-7.24(m,1H),6.87(d,J=1.13 Hz,1H),4.43(d,J=9.66 Hz,1H),3.95(d,J=9.66 Hz,1H),3.81(m,2H),3.14-3.07(m,2H),2.99-2.96(m,3H),2.79(d,J=14.81 Hz,1H),1.68(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:382(M+1)。
実施例25
(S)-2-((2-(フラン-2-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(Furan-2-yl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
重要中間体B(150.00ミリグラム、428.85ミリモル、1.00当量)及びトリブチル(2-フリル)スタンナン(tributyl (2-furyl)stannane)(229.73ミリグラム、643.28ミリモル、1.50当量)を、ジクロロエタン(10.00ml)に溶解させ、窒素下で、30℃で、Pd(dppf)Cl2(31.38ミリグラム、42.89ミリモル、0.10当量)、塩化リチウム(lithium chloride)(6.09ミリグラム、143.76ミリモル、1.00当量)を追加する。続いて120℃まで加熱して12時間撹拌する。混合物を冷却して45℃で減圧濃縮する。水(10mL)を当該混合物に追加して5分間撹拌し、水相を酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮し、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製した後,分取クロマトグラフィーで (Instrμment:GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)分離精製して、(S)-2-((2-(フラン-2-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物25(31.70ミリグラム、83.12ミリモル、19.38%の収率)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3): δ7.53(m,1H),7.52(s,1H),7.47(d,J=8.16 Hz,1H),7.33(d,J=8.16 Hz,1H),6.99(d,J=3.39 Hz,1H),6.52(dd,J=3.39,1.76 Hz,1H),4.43(d,J=9.54 Hz,1H),3.95(d,J=9.66 Hz,1H),3.85(d,J=14.18 Hz,2H),3.09(d,J=14.81 Hz,2H),3.01-2.97(m,3H),2.79(d,J=14.81 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:382(M+1)。
実施例26
(S)-2-((2-シクロプロピル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール ((S)-2-((2-Cyclopropyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin)-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-2-シクロプロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-cyclopropyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
重要中間体A(1.50グラム、5.80ミリモル、1.00当量)及びトルエンシクロプロピルボロン酸(647.69ミリグラム、7.54ミリモル、1.30当量)を、トルエン(10.00mL)溶解させ、窒素下で、30℃で、ビス(1-アダマンチル)-tert-ブチル-ホスフィン(di (adamantan-1- yl)(butyl)-phosphine)(415.91ミリグラム、1.16ミリモル、0.20当量)、炭酸セシウム(3.78グラム、11.60ミリモル、2.00当量)及びPd(OAc)2(130.22ミリグラム、580.00ミリモル、0.10当量)を追加する。続いて混合物を100℃まで加熱して12時間撹拌する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=30/1)で精製して、6-ベンジル-2-シクロプロピル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(1.30グラム、4.92ミリモル、84.79%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.35-7.29(m,2H),7.27(s,1H),7.25-7.21(m,1H),7.21-7.17(m,1H),7.05(d,J=7.9 Hz,1H),6.71(d,J=7.9 Hz,1H),3.62(s,2H),3.49(s,2H),2.93-2.85(m,2H),2.79-2.71(m,2H),1.99 - 1.87(m,1H),0.92-0.85(m,2H),0.84-0.80(m,2H)。LCMS(ESI)m/z:265(M+1)。
ステップ2:
2-シクロプロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン塩酸塩(2-Cyclopropyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine hydrochloride)
6-ベンジル-2-シクロプロピル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(200.00ミリグラム、756.54ミリモル、1.00当量)を、ジクロロエタン(10.00mL)に溶解させ、窒素下で、0℃で、1-ホスゲン(162.24ミリグラム、1.13ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、0℃で20分間撹拌してから、80℃まで加熱して12時間撹拌する。濃縮した後、メタノール(10.00mL)を、当該混合物に追加し、75℃でまた2時間撹拌する。混合物を冷却して、45℃で減圧濃縮する。残留物を、ジクロロメタン(20mL×3)で洗浄し、濾過し、フィルターケーキで乾燥して、2-シクロプロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン塩酸塩(170.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黄色固体であり、それはさらに精製する必要がなく、次のステップに使用する。
ステップ3:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-(2-シクロプロピル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((2S)-1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-3- (2-cyclopropyl-7,8-dihydro-5H-l-6-naphthyridin-6-yl)-2-methylpropan-2-ol)
2-シクロプロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(550.00ミリグラム、3.16ミリモル、1.00当量)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(893.94ミリグラム、4.11ミリモル、1.30当量)を、エタノール(20.00mL)の溶液に溶解させ、窒素下で、30℃で、DIPEA(1.02グラム、7.90ミリモル、2.50当量)を追加する。混合物を当該温度下で10分間撹拌してから、80℃まで加熱して12時間撹拌する。当該混合物を、水(20mL)で希釈し、水相を酢酸エチル(20mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1、2/1)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-(2-シクロプロピル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)-2-メチル-プロパン-2-オール(400.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:392(M+1)。
ステップ4:
(S)-2-((2-シクロプロピル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-Cyclopropyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin)-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-(2-シクロプロピル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)-2-メチル-プロパン-2-オール(440.00ミリグラム、1.12ミリモル、1.00当量)を、DMF(5.00mL)に溶解させ、窒素下で、-45℃で、NaH(67.37ミリグラム、1.68ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を-45℃乃至-15℃で、2時間撹拌する。残留物を、飽和塩化アンモニウム(20mL)の水溶液に入れて、0℃で、20分間撹拌し、水相を酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 20%〜54%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-シクロプロピル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物26(157.10ミリグラム、442.05ミリモル、39.47%の収率)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.51(s,1H),7.16(d,J=7.91 Hz,1H),6.82(d,J=8.03 Hz,1H),4.42(d,J=9.66 Hz,1H),3.93(d,J=9.54 Hz,1H),3.79(q,J=14.89 Hz,2H),3.07-3.04(m,2H),2.94-2.85(m,3H),2.76(d,J=14.81 Hz,1H),2.03-2.01(m,1H),1.66(s,3H),0.98-0.96(m,2H),0.92-0.90(m,2H)。LCMS(ESI)m/z:356(M+1)。
実施例27
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(トリフルオロメチル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-(trifluoromethyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine-6(5H)-yl)methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
ベンジル-4-ピロリジン-1-イル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン(Benzyl-4-pyrrolidin-1-yl-3,6-dihydro-2H-pyridine)
1-ベンジル-4-オン(10.00グラム、52.84ミリモル、1.00当量)及びピロリジン(4.51グラム、63.41ミリモル、1.20当量)を、トルエン(100mL)に溶解させ、110℃で、ウォータセパレータで4.5時間水を分離し、混合物を冷却し、濃縮して、1-ベンジル-4-ピロリジン-1-イル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン(10.50グラム、粗生成物)を得て、黄色油状物であり、それをさらに精製する必要がなく、次のステップに使用する。
ステップ2:
6-ベンジル-2-(トリフルオロメチル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-(trifluoromethyl)-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine)
1-ベンジル-4-ピロリジン-1-イル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン(2.50グラム、10.32ミリモル、1.00当量)及び(E)-4-エトキシ-1,1,1-トリフルオロ-3-ブテン-2-オン((E)-4-ethoxy-1,1,1-trifluoro-but-3-en-2-one)(2.08グラム、12.38ミリモル、1.20当量)を、ジオキサン(30.00mL)に溶解させ、100℃まで加熱して4時間撹拌する。続いて酢酸アンモニウム(Ammonium acetate)(2.39グラム、30.96ミリモル、3.00当量)を追加して、また16時間撹拌する。混合物を冷却して水で希釈する。水相を酢酸エチル(100mL×3)で抽出する。合わせた有機相を、飽和食塩水で(100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは300ミリメートルであり、直径は40ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=30/1)で精製して、6-ベンジル-2-(トリフルオロメチル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(1.50グラム、5.13ミリモル、49.73%の収率)を得て、黄色油状物である。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.46-7.29(m,7H),3.75(s,2H),3.70(s,2 H),3.15(t,J=5.90 Hz,2H),2.92(t,J=5.96 Hz,2H)。
ステップ3:
2-(トリフルオロメチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-(T rifluoromethyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-(トリフルオロメチル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(1.50グラム、5.13ミリモル、1.00当量)を、メタノール(20.00mL)に溶解させ、また溶液にPd/C(100.00ミリグラム)を追加する。混合物を、H2(50psi)下で16時間撹拌する。混合物を濾過して濃縮し、2-(トリフルオロメチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(850.00ミリグラム、粗生成物)を得て、灰白色固体であり、それをさらに精製する必要がなく、次のステップに使用する。
ステップ4:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-(トリフルオロメチル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)プロパン-2-オール((S)-1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-2-methyl-3- (2-(trifluoromethyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine-6(5H)-yl)propan-2-ol)
2-(トリフルオロメチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(200.00ミリグラム、989.22ミリモル、1.00当量)及び(R)-2-クロロ-1-((2-エポキシプロパン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(322.90ミリグラム、1.48ミリモル、1.50当量)を、エタノール(10.00mL)に溶解させ、窒素下でDIPEA(127.85ミリグラム、989.22ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を80℃まで加熱して16時間撹拌する。混合物を冷却して減圧濃縮し、水(50mL)に残留物を注いで、酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(50mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-(トリフルオロメチル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)プロパン-2-オール(310.00ミリグラム、粗生成物)を得て、褐色油状物である。LCMS(ESI)m/z:420.1(M+1)。
ステップ5:
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(トリフルオロメチル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-(trifluoromethyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-(トリフルオロメチル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)プロパン-2-オール(100.00ミリグラム、238.21ミリモル、1.00当量)を、DMF(2.00mL)に溶解させ、窒素下で、-20℃で、NaH(19.06ミリグラム、476.42ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を-20℃下で1時間撹拌する。氷水(w/w=1/1)(10mL)に混合物を注いで、5分間撹拌する。水相を酢酸エチル(10mL×3)で抽出する。合わせた有機相を、無水Na2SO4で乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、分取クロマトグラフィー (Instrument:GX-G;Column:Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4μm;Mobile phase:MeCN:20%〜60%、H2O(+0.0025 FA、Rate:25mL/min; Monitored Wavelength:220nm/254nm; Run length:10min/15min; Column temperature:30℃)で分離精製して、(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(トリフルオロメチル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物27(42.00ミリグラム、108.47ミリモル、45.54%の収率、99%の純度)を得る。1H NMR(300 MHz,CDCl3):δ7.52-7.47(m,3H),4.39(d,J=9.8 Hz,1H),3.99-3.89(m,3H),3.14-3.84(m,5H),2.82(d,J=14.7 Hz,1H),1.68(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:384(M+1)。
実施例28
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(ピペリジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール ((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-(piperidin-1-yl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-2-(1-ピペリジニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-(1-piperidinyl)-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine)
重要中間体A(500.00ミリグラム、1.93ミリモル、1.00当量)及びピペリジン(328.68ミリグラム、3.86ミリモル、2.00当量)を、トルエン(5.00mL)の溶液に溶解させ、窒素下で、30℃で、ナトリウムtert-ブトキシド(sodium tert-butoxide)(370.95ミリグラム、3.86ミリモル、2.00当量)、Pd2(dba)3(88.37ミリグラム、96.5ミリモル、0.05当量)、ナトリウムtert-ブトキシド(741.92ミリグラム、7.72ミリモル、2.00当量)及びXphos(92.01ミリグラム、193.00ミリモル、0.10当量)を追加する。混合物を、100℃で12時間撹拌してから、冷却して、45℃で減圧濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1、5/1)で精製して、6-ベンジル-2-(1-ピペリジニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(550.00ミリグラム、1.79ミリモル、92.70%の収率)を得て、黄色固体である。1HNMR(400MHz,CDCl3):δ7.43-7.39(m,2H),7.39-7.33(m,2H),7.33-7.29(m,1H),7.09(d,J=8.5 Hz,1H),6.47(d,J=8.5 Hz,1H),3.71(s,2H),3.52(s,2H),3.51-3.46(m,4H),2.91-2.87(m,2H),2.84-2.80(m,2H),1.67-1.61(m,6H)。LCMS(ESI)m/z:308(M+1)。
ステップ2:
2-(1-ピペリジニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-(1-Piperidinyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-(1-ピペリジニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(500.00ミリグラム、1.63ミリモル、1.00当量)を、メタノール(20.00mL)に溶解させ、窒素下で、30℃で、Pd/C(100.00ミリグラム、1.63ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を、H2(50psi)の条件下で、30℃で、18時間撹拌する。混合物を濾過して45℃で、減圧濃縮して、2-(1-ピペリジニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(410.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黄色固体であり、それをさらに精製する必要がなく、次のステップに使用する。
ステップ3:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-[2-(1-ピペリジニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]プロパン-2-オール((2S)-1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-2-methyl-3-[2-(1-piperidinyl)-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-6-yl]propan-2-ol)
2-(1-ピペリジニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(200.00ミリグラム、920.34ミリモル、1.00当量)及び(R)-2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(300.41ミリグラム、1.38ミリモル、1.50当量)を、エタノール(3.00mL)に溶解させ、窒素下で、30℃で、DIPEA(59.47ミリグラム、460.17ミリモル、0.50当量)を追加する。混合物を80℃で12時間撹拌して、冷却して、45℃で減圧濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1、1/1)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-[2-(1-ピペリジニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]プロパン-2-オール(200.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。
ステップ4:
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(ピペリジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-(piperidin-1-yl)-7,8dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-[2-(1-ピペリジニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]プロパン-2-オール(139.00ミリグラム、319.60ミリモル、1.00当量)を、DMF(5.00mL)に溶解させ、窒素下で、-45℃で、NaH(25.57ミリグラム、639.20ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を-45℃乃至-15℃で、1時間撹拌した後、水(3mL)を追加して、当該混合物を5分間撹拌する。水相をジクロロメタン(20mL×3)で抽出する。合わせた有機相を、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/2.5)で精製した後、また分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(ピペリジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-B]オキサゾール化合物28(5.40ミリグラム、13.55ミリモル、4.24%の収率)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.51(s,1H),7.07(d,J=8.66 Hz,1H),6.46(d,J=8.53 Hz,1H),4.43(d,J=9.66 Hz,1H),3.91(d,J=9.54 Hz,1H),3.73-3.66(m,2H),3.48( br.S.,4H),3.08-3.02(m,2H),2.90-2.89(m,2H),2.72(d,J=14.81 Hz,2H),1.65(s,3H),1.63(br.s.,6H)。LCMS(ESI)m/z:399(M+1)。
実施例 29
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(Benzyl-2-(3,6-dihydro-2H-pyran-4-yl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
重要中間体A(1.33グラム、5.14ミリモル、1.20当量)、2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(2-(3,6-dihydro-2H-pyran-4-yl)-4,4,5,5-tetramethyl-1,3,2-dioxaborolane)(900.00ミリグラム、4.28ミリモル、1.00当量)を、THF(20.00mL)及び水(5.00mL)の混合溶液に溶解させ、当該混合溶液を、窒素下で、Pd(dppf)Cl2(313.17ミリグラム、428.00ミリモル、0.10当量)及び炭酸セシウム(2.79グラム、8.56ミリモル、2.00当量)を追加してから、混合物を、80℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ、PE:酢酸エチル=5:1)で精製して、6-ベンジル-2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(960.00ミリグラム、3.13ミリモル、73.20%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:308(M+1)。
ステップ2:
2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-(Tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(500.00ミリグラム、1.62ミリモル、1.00)を、メタノール(10.00mL)に溶解させ、窒素雰囲気下で、Pd/C(10%、0.05グラム)を追加する。混合溶液を、水素ガスで三回置換して、28℃で、H2(50 psi)の条件下で12時間撹拌する。反応混合物を濾過して濾液を減圧濃縮し、粗生成物2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(400.00ミリグラム、粗生成物)を得て、無色油状物であり、粗生成物をさらに精製する必要がなく、次のステップに使用する。LCMS(ESI)m/z:219(M+1)。
ステップ3:
(S)-2-メチル-2-((2-モルホリノ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-2-((2-morpholino-7,8-dihydro-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(350.00ミリグラム、1.60ミリモル、1.00当量)、(R)-2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(417.81ミリグラム、1.92ミリモル、1.20当量)及びDIPEA(620.35ミリグラム、4.80ミリモル、3.00当量)を、エタノール(10.00mL)に追加し、窒素下で、80℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,ジクロロメタン/メタノール=20/1)で精製して、(S)-2-メチル-2-((2-モルホリノ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-2-((2-morpholino-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin)-6(5H)-yl)methyl)-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)(530.00ミリグラム、1.22ミリモル、75.99%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.06(s,1H),7.29(d,J=8.0 Hz,1H),7.01(d,J=8.0 Hz,1H),4.13-4.07(m,2H),4.06(s,2H),3.92-3.72(m,2H),3.62-3.49(m,2H),3.15-2.89(m,5H),2.74-2.50(m,2H),1.89-1.84(m,4H),1.21(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:436/438(M+1)。
ステップ4:
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-(tetrahydro-2H-pyran-4-yl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(S)-2-メチル-2-((2-モルホリノ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール(530.00ミリグラム、1.22ミリモル、1.00当量)を、DMF(5.00mL)に溶解させ、0℃で、NaH(58.56ミリグラム、1.46ミリモル、1.20当量)を追加する。混合物を、0℃で20分間撹拌してから、飽和塩化アンモニウム(30mL)を追加してクエンチし、続いて水(10mL)で希釈し、DCM(10mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-G; Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4μm; acetonitrile 0%〜30%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-B]オキサゾール化合物29(300.00ミリグラム、751.05ミリモル、61.56%の収率)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.52(s,1H),7.27(d,J=8.0 Hz,1H),6.98(d,J=8.0 Hz,1H),4.42(d,J=8.0 Hz,1H),4.13-4.06(m,2H),3.95(d,J=12.0 Hz,1H),3.89-3.75(m,2H),3.60-3.51(m,2H),3.15-3.04(m,2H),3.01-2.87(m,4H),2.79(d,J=12.0 Hz,1H),1.90-1.81(m,4H),1.68(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:399(M+1)。
実施例 30
(S)-2-メチル-2-((2-モルホリノ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-B]オキサゾール((S)-2-methyl-2-((2-morpholino-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine)-6(5H)-yl)methyl)-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
4-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)モルホリン(4-(6-Benzyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-2-yl)morpholine)
窒素下で、30℃で、重要中間体A(1.00グラム、3.86ミリモル、1.00当量)、モルホリン(672.57ミリグラム、7.72ミリモル、2.00当量)、Pd2(dba)3(176.73ミリグラム、193.00ミリモル、0.05当量)、ナトリウムtert-ブトキシド(741.92ミリグラム、7.72ミリモル、2.00当量)及びXphos(184.01ミリグラム、386.00ミリモル、0.10当量)を、トルエン(20.00mL)に溶解する。続いて混合物を、100℃まで加熱して12時間撹拌する。混合物を冷却して、45℃で減圧濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1、1/1)で精製して、4-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)モルホリン(1.10グラム、3.56ミリモル、92.11%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.43-7.39(m,2H),7.36(t,J=7.3 Hz,2H),7.31(d,J=7.0 Hz,1H),7.15(d,J=8.4 Hz,1H),6.45(d,J=8.5 Hz,1H),3.86-3.81(m,4H),3.72(s,2H),3.54(s,2H),3.49-3.44(m,4H),2.92-2.87(m,2H),2.85-2.81(m,2H)。LCMS(ESI)m/z:310(M+1)。
ステップ2:
4-(6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)モルホリン(4-(6-Benzyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridin-2-yl)morpholine)
4-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)モルホリン(700.00ミリグラム、2.26ミリモル、1.00当量)を、メタノール(20.00mL)に溶解させ、またPd(OH)2/C(10%,20ミリグラム)追加する。当該混合溶液を、水素ガスで三回置換した後、50℃で、H2(50 psi)の条件下で12時間撹拌する。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)モルホリン(400.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:220(M+1)。
ステップ3:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-モルホリノ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)プロパン-2-オール((2S)-1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-2-methyl
-3 - (2-morpholino-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-6-yl)propan-2-ol)
窒素下で、30℃で、4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)モルホリン(250.00ミリグラム、1.14ミリモル、1.00当量)及び(R)-2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(198.46ミリグラム、912.00ミリモル、0.80当量)を、tert-ブタノール(3.00ml)溶解させ、またDIPEA(147.34ミリグラム、1.14ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を、80℃で12時間撹拌し、冷却して、45℃で減圧濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1、2/1)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-モルホリノ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)プロパン-2-オール(200.00ミリグラム、457.78ミリモル、40.16%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:437(M+1)。
ステップ4:
(S)-2-メチル-2-((2-モルホリノ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-2-((2-morpholino-7,8-dihydro-1,6-6(5H)-yl)methyl)-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-モルホリノ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6基)プロパン-2-オール(200.00ミリグラム、457.78ミリモル、1.00当量)を、DMF(5.00mL)に溶解させ、窒素下で、-45℃で、NaH(36.62ミリグラム、915.56ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を在-45℃乃至-15℃で2時間撹拌する。続いて塩化アンモニウム(ammonium chloride)(20mL)でクエンチする。水相を酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-A; Phenomenex Gemini C18 250*50 10u;(0.05% ammonia-ACN、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-メチル-2-((2-モルホリノ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物30(39.10ミリグラム、97.06ミリモル、21.2%の収率、99.4%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.51(s,1H),7.13(d,J=8.53 Hz,1H),6.45(d,J=8.53 Hz,1H),4.43(d,J=9.66 Hz,1H),3.93(d,J=9.54 Hz,1H),3.83-3.81(m,4H),3.72-3.68(m,2H),3.47-3.44(m,4H),3.07-3.04(m,2H),2.76(ddd,J=12.02,7.18,4.77 Hz,1H)2.75-2.71(m,3H)1.66(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:401(M+1)。
実施例31
(S)-2-((2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール ((S)-2-((2-(4,4-Difluoropiperidin - 1- yl)
-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin - 6(5H)- yl)methyl-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo - イミダゾ[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
ベンジル-4,4-ジフルオロピペリジン(Benzyl-4,4-difluoropiperidine)
1-ベンジル-4-オン(1.00グラム、5.28ミリモル、1.00当量)を、DCM(10.00mL)に溶解させ、窒素下で、0℃で、DAST(2.56グラム、15.85ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を、0℃下で0.5時間撹拌し、続いて15℃まで加温させて12時間撹拌する。0℃で、当該混合物を、飽和的重炭酸ナトリウム(60mL)の溶液に追加してから、混合物を、DCM(100mL×4)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(40ml)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、1-ベンジル-4,4-ジフルオロピペリジン(1.20グラム、粗生成物)を得て、黒い固体であり、それをさらに精製する必要がなく、直接次のステップに使用する。1HNMR(400MHz,CDCl3):δ7.39-7.29(m,5H),3.66-3.52(m,2H),2.57(t,J=5.3 Hz,4H),2.02(ddd,J=19.7,13.7,5.8 Hz,4H)。
ステップ2:
4,4-ジフルオロピペリジン塩酸塩(4,4-Difluoropiperidine hydrochloride)
1-ベンジル-4,4-ジフルオロピペリジン(1.20グラム、5.68ミリモル、1.00当量)を、ジクロロエタン(10.00mL)に溶解させ、窒素下で、0℃で、1−クロロエチルクロロホーメート(1.22グラム、8.52ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、当該温度で0.5時間撹拌する。続いて85℃まで加熱して12時間撹拌する。混合物を濃縮して、残留物にメタノール(10.00mL)を追加してから、当該混合物を、85℃でまた2時間撹拌する。混合物を冷却して、60℃で減圧濃縮して、4,4-ジフルオロピペリジン塩酸塩(580.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黒い固体であり、それをさらに精製する必要がなく、直接次のステップに使用する。
ステップ3:
6-ベンジル-2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-(4,4-difluoropiperidin-1-yl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
窒素下で、15℃で、6-ベンジル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(1.03グラム、3.98ミリモル、1.00当量)及び4,4-ジフルオロピペリジン(960.00ミリグラム、7.93ミリモル、1.99当量)を、トルエン(15.00mL)の溶液に溶解させ、ナトリウムtert-ブトキシド(956.36ミリグラム、9.95ミリモル、2.50当量)、ジシクロヘキシル-[2-(2,4,6-トリイソプロピルイル)フェニル]ホスフィン(dicyclohexyl-[2-(2,4,6-triisopropyl)phenyl]phosphine)(284.65ミリグラム、597.10ミリモル、0.15当量)、Pd2(dba)3(291.61ミリグラム、318.45ミリモル、0.08当量)を追加する。混合物を、110℃で、12時間撹拌して、冷却して、60℃で減圧濃縮する。残留物に水(20mL)を入れ、水相をジクロロメタン(100mL×4)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。6-ベンジル-2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(6-benzyl-2-(4,4-difluoropiperidin-1-yl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)(700.00ミリグラム、1.67ミリモル、41.92%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.49-7.30(m,5H),7.21-7.06(m,1H),6.58-6.47(m,1H),3.78-3.66(m,5H),3.64-3.46(m,2H),2.86(dd,J=18.7,5.4 Hz,3H),2.10-1.95(m,3H),1.40-1.20(m,2H),1.03-0.79(m,2H)。LCMS(ESI)m/z:344(M+1)。
ステップ4:
2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-(4,4-Difluoropiperidin-1-yl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-[4-(4,4-ジフルオロ-1-ピペリジニル)フェニル]-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(600.00ミリグラム、1.75ミリモル、1.00当量)を、メタノール(30.00mL)に溶解させ、また15℃でPd(OH)2/C(24.22ミリグラム、174.98ミリモル、0.10当量)を追加する。60℃で、H2(50 psi)的条件下12時間撹拌する。混合物を濾過して濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1,1/10)で精製して、2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(250.00ミリグラム、987.01ミリモル、56.40%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:254(M+1)。
ステップ5:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((S)-1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-3- (2-(4,4-difluoropiperidin-1-yl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)-2-methylpropan-2-ol)
窒素下で、15℃で、2-(4,4-ジフルオロ-1-ピペリジニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(100.00ミリグラム、394.80ミリモル、1.00当量)、2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(85.91ミリグラム、394.80ミリモル、1.00当量)及びDIPEA(127.56ミリグラム、987.00ミリモル、2.50当量)を、tert-ブタノール(5.00mL)溶解する。混合物を、85℃で12時間撹拌し、冷却して、60℃で濃縮し、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1、1/2)で精製して、(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-1-,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(200.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黄色油状物である。LCMS(ESI)m/z:471(M+1)。
ステップ6:
(S)-2-((2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4,4-Difluoropiperidin-1-yl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-[2-(4,4-ジフルオロ-1-ピペリジニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-(5H)-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(200.00ミリグラム、424.72ミリモル、1.00当量)を、DMF(5.00mL)に溶解させ、窒素下で、-20℃で、NaH(20.39ミリグラム、849.44ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を、-20℃で10分間撹拌してから、0℃まで加温させ、10分間撹拌してから、混合物を15℃で、別途に10分間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチし、混合物を濾過し、フィルターケーキを乾燥して粗生成物を得て、粗生成物を、分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%-54%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物31(15.00ミリグラム、33.88ミリモル、7.98%の収率、98.12%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4):δ7.81(s,1H),7.21(d,J=8.4 Hz,1H),6.67(d,J=8.4 Hz,1H),4.40(d,J=10.3 Hz,1H),4.11(d,J=10.3 Hz,1H),3.75-3.61(m,6H),3.11-2.98(m,2H),2.95-2.85(m,2H),2.77-2.67(m,1H),2.66-2.55(m,1H),2.06-1.91(m,4H),1.66(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:435(M+1)。
実施例32
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-(3,4,5-trifluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H) )- yl)methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
合成方法は、実施例29のようである。
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物32(123.50ミリグラム、272.34ミリモル、52.49%の収率、98.216%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.68-7.59(m,2H),7.52(s,1H),7.46-7.37(m,2H),4.43(d,J=12.0 Hz,1H),3.97(d,J=8.0 Hz,1H),3.95-3.81(m,2H),3.24-2.92(m,5H),2.82(d,J=12.0 Hz,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:446(M+1)。
実施例 33
(S)-N-(4-フルオロフェニル)-6-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6,7,8-,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-アミン((S)-N- (4-fluorophenyl)-6-((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazol-2-yl)methyl)-5,6,7,8-,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine-2-amine)
合成方法は、実施例30のようである。
(S)-N-(4-フルオロフェニル)-6-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-アミン化合物33(9.50ミリグラム、22.09ミリモル、6.79%の収率、98.7%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.47(s,1H),7.97(br.s.,1H),7.53(s,1H),7.25(d,J=4.6 Hz,1H),7.18(d,J=8.5 Hz,1H),7.05(t,J=8.5 Hz,2H),6.63(d,J=8.5 Hz,1H),4.41(d,J=9.5 Hz,1H),3.96(d,J=9.8 Hz,1H),3.79-3.65(m,2H),3.12-3.04(m,2H),2.94(dd,J=6.3,11.4 Hz,1H),2.88-2.73(m,3H),1.67(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:425(M+1)。
実施例 34
(S)-2-((2-(4-フルオロフェノキシ)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-fluorophenoxy)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
tert-ブチル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(tert-Butyl-2-chloro-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-carboxylate)
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(850.00ミリグラム、4.14ミリモル、1.00当量)及びtert-ブトキシカルボニル-tert-ブチルカーボネート(Di-tert-butyldicarbonate)(1.36グラム、混合物6.22ミリモル、1.50当量)を、ジクロロメタン(15.00mL)及び水(15.00mL)の混合溶液に溶解させ、15℃で重炭酸ナトリウム(1.04グラム、12.43ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を、15℃で2時間撹拌する。水(30mL)に混合物を注ぎ、水相を酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(30mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1、30/1)で精製して、tert-ブチル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(1.00グラム、3.72ミリモル、89.75%の収率)を得て、白色固体である。
ステップ2:
tert-ブチル-2-クロロ-1-オキソ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-1-オニウム-6-カルボキシレート(tert-Butyl-2-chloro-1-oxo-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-1-onium-6-carboxylate)
tert-ブチル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(1.20グラム、4.47ミリモル、1.00当量)を、クロロホルム(chloroform)(20.00mL)の溶液に溶解させ、混合物に、0℃で、M-クロロ過安息香酸(m-chloroperbenzoic acid)(1.45グラム、6.71ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、25℃で12時間撹拌する。続いて混合物を飽和亜硫酸ナトリウム(saturated sodium sulfite)(20mL)でクエンチし、ジクロロメタン(40mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、tert-ブチル-2-クロロ-1-オキソ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-1-オニウム-6-カルボキシレート(1.00グラム、3.51ミリモル、78.52%の収率)を得て、黄色固体であり、それを直接次のステップに使用する。LCMS(ESI)m/z:285(M+1)。
ステップ3:
6-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-1-オキシド(6- (tert-butoxycarbonyl)-2-(4-fluorophenoxy)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine-1-oxide)
tert-ブチル-2-クロロ-1-オキソ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-1-オニウム-6-カルボキシレート(600.00ミリグラム、2.11ミリモル、1.00当量)及び4-フルオロフェノール(4-fluorophenol)(283.46ミリグラム、2.53ミリモル、1.20当量)を、DMF(3.00mL)に溶解させ、窒素下で、0℃で、NaH(168.57ミリグラム、4.21ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を、70℃で12時間撹拌した後冷却して、水(15mL)に残留物を注ぎ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1、1/3)で精製して、6-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-1-オキシド(510.00ミリグラム、1.42ミリモル、67.07%の収率)を得て、黄色固体である。
ステップ4:
tert-ブチル-2-(4-フルオロフェノキシ)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(tert-Butyl-2-(4-fluorophenoxy)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-carboxylate)
6-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(4-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-1-オキシド(410.00ミリグラム、1.14ミリモル、1.00当量)を、塩化アンモニウム(3.00mL)及びTHF(3.00mL)の混合溶液に溶解させ、窒素下で、0℃で、亜鉛(zinc)(745.45ミリグラム、11.40ミリモル、10.00当量)を追加する。混合物を、15℃で2時間撹拌する。混合物を濾過し、濾液を酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。続いて残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1、10/1)で精製して、tert-ブチル-2-(4-フルオロフェノキシ)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(420.00ミリグラム、粗生成物)を得て、白色固体である。1HNMR(400MHz,CDCl3):δ7.41(d,J=8.4 Hz,1H),7.12-7.05(m,4H),6.66(d,J=8.4 Hz,1H),4.55(s,2H),3.72(t,J=5.8 Hz,2H),2.92-2.81(m,2H),1.51(s,9H)。
ステップ5:
2-(4-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-(4-fluorophenoxy)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
tert-ブチル-2-(4-フルオロフェノキシ)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(200.00ミリグラム、580.75ミリモル、1.00当量)を、ジクロロメタン(1.00mL)の溶液に溶解させ、15℃で、TFA(66.24ミリグラム、580.75ミリモル、1.00当量)を追加して、1時間撹拌する。続いて当該混合物を減圧濃縮して、2-(4-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(177.00ミリグラム、粗生成物、TFA塩)を得て、黄色油状物である。
ステップ6:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェノキシ)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]-2-メチルプロパン-2-オール((2S)-1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)3-[2-(4-fluorophenoxy)-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-6-yl]-2-methylpropan-2-ol)
2-(4-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(177.00ミリグラム、494.01ミリモル、1.00当量、TFA塩)を、tert-ブタノール(2.00mL)の溶液に溶解させ、15℃で、DIPEA(191.54ミリグラム、1.48ミリモル、3.00当量)、2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(129.00ミリグラム、592.81ミリモル、1.20当量)を追加する。混合物を、70℃で12時間撹拌して、冷却して、45℃で減圧濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1、3/1)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェノキシ)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(130.00ミリグラム、281.46ミリモル、56.97%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:462(M+1)。
ステップ7:
(S)-2-((2-(4-フルオロフェノキシ)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-fluorophenoxy)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェノキシ)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(160.00ミリグラム、346.42ミリモル、1.00当量)を、DMF(2.00mL)に溶解させ、窒素下で、-45℃でNaH(27.71ミリグラム、692.84ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を、-45℃乃至15℃で1時間撹拌する。飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)でクエンチし、5分間撹拌する。水相を酢酸エチル(40mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(30mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-G; Phenomenex Synergi Max-RP 250*80 10u; acetonitrile 30%〜60%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(4-フルオロフェノキシ)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物34(56.00ミリグラム、129.00ミリモル、37.24%の収率、98%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.52(s,1H),7.30(br.s.,1H),7.09(s,2H),7.07(d,J=1.9 Hz,2H),6.60(d,J=8.3 Hz,1H),4.41(d,J=9.8 Hz,1H),3.95(d,J=9.7 Hz,1H),3.79(q,J=14.9 Hz,2H),3.11-3.03(m,2H),2.93(td,J=6.0,11.6 Hz,1H),2.84-2.74(m,3H),1.68(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:426(M+1)。
実施例 35
(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル((S)-2-(3,4-Difluorophenyl)-6-((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole-2-yl)methyl)-5,6-, 7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine-3-carbonitrile)
ステップ1:
tert-ブチル-3-シアノ-2-オキソ-1,2,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(tert-Butyl-3-cyano-2-oxo-1,2,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine-6(5H)-carboxylate)
(Z)-tert-ブチル3-((ジメチルアミノ)メチレン)-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート((Z)-tert-Butyl 3 - ((dimethylamino)methylene)-4-oxopiperidine-1- carboxylate)(16.00グラム、62.91ミリモル、1.00当量)を、DMF(120.00mL)に溶解させ、0℃でNaH(5.03グラム、125.82ミリモル、2.00当量)を分けて追加して、1時間撹拌する。追加した後、混合物を当該温度でまた30分間撹拌してから、2-シアノアセトアミド(2-cyanoacetamide)(5.55グラム、66.06ミリモル、1.05当量)を追加して、DMF(80.00mL)に溶解させ、混合溶液に滴下しながら温度を保つ。得られた混合物を28℃で12時間撹拌する。減圧濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM/酢酸エチル=1/1,1:5)で精製して、ブチル3-シアノ-2-オキソ-1,2,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(1.00グラム、3.63ミリモル、5.77%の収率)を得て、それは暗褐色固体である。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ8.04(s,1H),4.24(s,2H),3.55(t,J=4.0 Hz,2H),2.64(t,J=4.0 Hz,2H),1.42(s,9H)。
ステップ2:
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル(2-Chloro-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine-3-carbonitrile)
tert-ブチル-3-シアノ-2-オキソ-1,2,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(2.00グラム、7.26ミリモル、1.00当量)を、オキシ塩化リン(28.22グラム、184.05ミリモル、25.35当量)に追加する。混合物を、110℃で3時間撹拌する。28℃の水(1500mL)に反応混合物を注いでから、pH=10になるまで炭酸ナトリウムを追加する。混合物を、DCM(500mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(500mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、粗生成物2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル(2.00グラム、粗生成物)を得て、直接次のステップに使用する。
ステップ3:
tert-ブチル-2-クロロ-3-シアノ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(tert-Butyl-2-chloro-3-cyano-7,8- dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-carboxylate)
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル(1.40グラム、7.23ミリモル、1.00当量)を、THF(20.00mL)及び水(10.00ml)の混合溶液に溶解させ、また二炭酸ジ-tert-ブチル(di-tert-butyl dicarbonate)(3.16グラム、14.46ミリモル、2.00当量)及び炭酸ナトリウム(2.30グラム、21.69ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を、25℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、残留物を、DCM(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,石油エーテル/酢酸エチル=10/1、5/1)で精製して、tert-ブチル-2-クロロ-3-シアノ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(700.00ミリグラム、2.38ミリモル、32.96%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.74(s,1H),4.61(s,2H),3.75(t,J=8.0 Hz,2H),3.03(t,J=8.0 Hz,2H),1.48(s,9H)。
ステップ4:
tert-ブチル-3-シアノ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(tert-Butyl-3-cyano-2-(3,4-difluorophenyl)
-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-carboxylate)
tert-ブチル-2-クロロ-3-シアノ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(350.00ミリグラム、1.19ミリモル、1.00当量)、(3,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(225.50ミリグラム、1.43ミリモル、1.20当量)及び炭酸セシウム(775.45ミリグラム、2.38ミリモル、2.00当量)を、ジオキサン(10.00mL)及び水(4.00mL)の混合溶液に溶解させし、窒素下で、Pd(dppf)Cl2(87.07ミリグラム、119.00ミリモル、0.10当量)を追加してから、混合物を、110℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、残留物を、DCM(20mL)で希釈して、DCM(20mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(20mL×2)で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,石油エーテル/酢酸エチル=10/1,5/1)で精製して、ブチル3-シアノ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(420.00ミリグラム、1.13ミリモル、95.04%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.53(s,1H),8.32-8.25(m,1H),8.24-8.19(m,1H),7.31-7.22(m,1H),4.65(s,2H),3.81(t,J=6.0 Hz,2H),3.03(t,J=6.0 Hz,2H),1.53(s,9H)。
ステップ5:
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル(2-(3,4-Difluorophenyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine-3-carbonitrile)
tert-ブチル-3-シアノ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート(246.00ミリグラム、662.39ミリモル、1.00当量)を、DCM(2.00mL)の溶液に溶解させ、またTFA(75.52ミリグラム、662.39ミリモル、1.00当量)を追加し、混合物を、25℃下で1時間撹拌して、減圧濃縮して生成物2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル(250.00ミリグラム、粗生成物)を得て、精製する必要がなく、直接次のステップに使用する。
ステップ6:
(S)-6-(3-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル((S)-6- (3- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)
2-hydroxy-2-methylpropyl)-2-(3,4-difluorophenyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine-3-carbonitrile)
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル(180.00ミリグラム、663.57ミリモル、1.00当量)及び(R)-2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(173.28ミリグラム、796.28ミリモル、1.20当量)を、tert-ブタノール(10.00mL)に溶解させ、またDIPEA(257.28ミリグラム、1.99ミリモル、3.00当量)に追加する。混合物を、80℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,石油エーテル/酢酸エチル=5/1、1:1)で精製して、(S)-6-(3-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6-7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル(230.00ミリグラム、470.47ミリモル、70.90%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:489/491(M+1/M+3)。
ステップ7:
(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6-((2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル((S)-2-(3,4-Difluorophenyl)-6(2-methyl-6-nitro-2-, 3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazol-2-yl)methyl)-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine- 3-carbonitrile)
(S)-6-(3-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル(230.00ミリグラム、470.47ミリモル、1.00当量)を、DMF(5.00mL)の溶液に溶解させ、0℃でNaH(22.58ミリグラム、564.56ミリモル、1.20当量)を追加する。混合物を、0℃で10分間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)でクエンチしてから、水(20mL)で希釈して、DCM(20mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物を分取クロマトグラフィー (GX-F; WelchUltimate AQ-C18 150*30mm*5μm、acetonitrile 43%〜73%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6-((2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボニトリル化合物35(20.90ミリグラム、42.91ミリモル、9.12%の収率、92.884%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.80-7.66(m,3H),7.53(s,1H),7.36-7.29(m,1H),4.37(d,J=12.0 Hz,1H),4.00(d,J=8.0 Hz,1H),3.93(d,J=13.2 Hz,2H),3.25-2.98(m,5H),2.84(d,J=16.0 Hz,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:453(M+1)。
実施例 36
(S)-2-((3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((3-Chloro-2-(3,4-difluorophenyl)7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-3-クロロ1,5,7,8テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン(6-Benzyl-3-chloro 1,5,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridin-2-one)
4-メチルベンゼンスルホン酸(4-methylbenzenesulfonic acid)(4.30グラム、24.98ミリモル、1.50当量)及び6-ベンジル1,5,7,8テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン(4.00グラム、16.65ミリモル、1.00当量)を、アセトニトリル(30.00mL)に溶解させ、またNCS(3.33グラム、24.98ミリモル、1.50当量)を追加する。当該混合物を25℃で12時間撹拌する。水でクエンチし、反応混合物を、酢酸エチル(250mL×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,石油エーテル/酢酸エチル=3/1、ジクロロメタン/メタノール=10/1)で精製して、6-ベンジル-3-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(220.00ミリグラム、750.37ミリモル、29.43%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:275.1(M+1)。
ステップ2:
6-ベンジル-2,3-二クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2,3-dichloro-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-3-クロロ1,5,7,8テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン(700.00ミリグラム、2.55ミリモル、1.00当量)及びオキシ塩化リン(3.33グラム、21.73ミリモル、8.53当量)を、トルエン(5.00mL)に溶解させ、混合物を、100℃まで加熱して5時間撹拌するする。25℃で、水(100mL)に反応混合物を注ぎ、炭酸ナトリウム溶液を徐々に追加することにより、pH値を約9まで調整し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,石油エーテル/酢酸エチル=80/1、20/1)で精製して、6-ベンジル-2,3-二クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(220.00ミリグラム、750.37ミリモル、29.43%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:293.0(M+1)。
ステップ3:
6-ベンジル-3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-3-chloro-2-(3,4-difluorophenyl)-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2,3-二クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(200.00ミリグラム、682.15ミリモル、1.00当量)、(3,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(96.95ミリグラム、613.94ミリモル、0.90当量)及びフッ化セシウム(207.24ミリグラム、1.36ミリモル、2.00当量)を、ジオキサン(3mL)及び水(300.00マイクロリットル)の混合溶液に溶解させ、窒素下で、Pd(dppf)Cl2(49.91ミリグラム、68.22ミリモル、0.10当量)を追加して、当該混合物を、110℃で12時間撹拌する。真空濃縮して残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=50/1、20:1)で精製して、6-ベンジル-3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(170.00ミリグラム、458.44ミリモル、67.21%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:370.9(M+1)。
ステップ4:
3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(3-Chloro-2-(3,4-difluorophenyl)-5,6,7,8-tetrahydro
-1,6-naphthyridine hydrochloride)
6-ベンジル-3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(140.00ミリグラム、377.54ミリモル、1.00当量)及び1−クロロエチルクロロホーメートの溶液(70.17ミリグラム、490.80ミリモル、1.30当量)を、ジクロロエタン(100.00mL)に溶解させ、80℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、メタノール(100.00mL)をまた反応混合物に追加し、80℃で12時間撹拌する。当該反応混合物を減圧濃縮して、粗生成物3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(140.00ミリグラム、粗生成物、塩酸)を得て、さらに精製する必要がなく、次のステップに使用する。LCMS(ESI)m/z:280.9(M+1)。
ステップ5:
(2S)-1-[3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]-3-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((2S)-1-[3-Chloro-2-(3,4-difluorophenyl)-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-6-yl](2-chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-2-methylpropan-2-ol)
3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(140.00ミリグラム、498.75ミリモル、1.00当量)を、tert-ブタノール(5.00mL)の溶液に溶解させ、またDIPEA(161.15ミリグラム、1.25ミリモル、2.50当量)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(130.24ミリグラム、598.50ミリモル、1.20当量)を追加する。混合物を100℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,石油エーテル/酢酸エチル=20/1,1/3)で精製して、(2S)-1-[3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]-3-(2-クロロ-4ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-プロパン-2-オール(80.00ミリグラム、160.54ミリモル、32.19%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:499.8(M+1)。
ステップ6:
(S)-2-((3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((3-Chloro-2-(3,4-difluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)- yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(2S)-1-[3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]-3-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-プロパン-2-オール(80.00ミリグラム、160.54ミリモル、1.00当量)を、DMF(2.00mL)に溶解させ、-20℃でNaH(3.85ミリグラム、160.54ミリモル、1.00当量)を追加して30分間撹拌してから、混合物を15℃で1時間撹拌する。反応混合物を、0℃で、水(15mL)に追加し、クエンチしてから、酢酸エチル(100mL×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-A,Phenomenex Gemini C18 250*50mm*10μm,acetonitrile 50%〜80%、0.05%ammonia-ACN; 25mL/min)で精製して、(S)-2-((3-クロロ-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物36(17.80ミリグラム、38.38ミリモル、23.91%の収率、99.580%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.53(s,1H),7.45(s,1H),7.28-7.20(m,1H),4.40(d,J=9.8 Hz,1H),4.03-3.79(m,3H),3.22-3.07(m,2H),3.05-2.75(m,4H),1.69(s,3H)LCMS(ESI)m/z:462.1(M+1)。
実施例 37
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3,4-Difluorophenyl)-4-methyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(6-Benzyl-4-methyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridin-2 (1H)-one)
1-ベンジル-4-オン(10.00グラム、52.84ミリモル、1.00当量)及び3-オキソブチルアミド(5.88グラム、58.12ミリモル、1.10当量)のEATON'S REAGENT(20.00mL)の混合物を、110℃で12時間撹拌する。当該混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(300mL)に追加し、pH値>7になるように調整し、水層を酢酸エチル(200mL×4)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、アセトン(acetone)(100mL)に残留物を注いでから、濾過し、フィルターケーキを乾燥して6-ベンジル-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2(1H)ケトン(7.00グラム、27.52ミリモル、52.09%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.46-7.25(m,5H),6.25(br,s,1H),3.76(s,2H),3.42(br,s,2H),2.84-2.64(m,4H),2.10(s,3H)。
ステップ2:
6-ベンジル-2-クロロ-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-chloro-4-methyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2(1H)-オン(7.80グラム、30.67ミリモル、1.00当量)を、オキシ塩化リン(97.44グラム、635.49ミリモル、20.72当量)に追加し、110℃で12時間撹拌した後冷却してから、混合物を水(300mL)に入れてクエンチし、混合物30分間撹拌してから、水層を重炭酸ナトリウム水溶液で、pH値>7になるように塩基性化する。混合物を、DCM(200mL×4)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、6-ベンジル-2-クロロ-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(5.00グラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:273(M+1)。
ステップ3:
6-ベンジル-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-(3,4-difluorophenyl)-4-methyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
窒素下で、15℃で、6-ベンジル-2-クロロ-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(1.87グラム、6.86ミリモル、1.00当量)、(3,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(1.30グラム、8.23ミリモル、1.20当量)及びフッ化セシウム(3.13グラム、20.58ミリモル、3.00当量)を、ジオキサン(25.00mL)及び水(2.50mL)の混合溶液に溶解させ、またPd(dppf)Cl2(501.95ミリグラム、686.00ミリモル、0.10当量)を追加し、当該混合物を、110℃で12時間撹拌する。当該混合物を、水(10mL)に追加してから、混合物をジクロロメタン(100mL×4)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1,5/1)で精製して、6-ベンジル-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(1.30グラム、3.71ミリモル、54.08%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.83(ddd,J=2.1,7.8,11.7 Hz,1H),7.66(ddd,J=2.0,4.2,6.3 Hz,1H),7.46-7.30(m,6H),7.27-7.18(m,1H),3.83-3.78(m,2H),3.64(s,2H),3.11(t,J=5.8 Hz,2H),2.87(t,J=5.9 Hz,2H),2.23(s,3H)。
ステップ4:
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(2-(3,4-Difluorophenyl)-4-methyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine hydrochloridee)
6-ベンジル-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(1.30グラム、3.71ミリモル、1.00当量)を、ジクロロエタン(20.00mL)に溶解させ、窒素下で、15℃で、1-ホスゲン(1-Phosgene)(795.63ミリグラム、5.57ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を85℃で12時間撹拌する。続いて混合物を濃縮して、残留物にメタノール(20.00mL)を追加し、得られた混合物を85℃でまた2時間撹拌する。混合物を濾過し、フィルターケーキを回収して、乾燥して、2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(800.00ミリグラム、2.70ミリモル、72.67%の収率)を得て、白色固体であり、それを直接次のステップに使用する。
ステップ5:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((S)-1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-3- (2-(3,4-difluorophenyl)-4-methyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)-2-methylpropan-2-ol)
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(800.00ミリグラム、2.70ミリモル、1.00当量)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(705.06ミリグラム、3.24ミリモル、1.20当量)を、エタノール(20.00mL)の溶液に溶解させ、窒素下で、15℃で、DIPEA(872.37ミリグラム、6.75ミリモル、2.50当量)を追加する。混合物を、80℃で12時間撹拌して冷却し、60℃で減圧濃縮して、残留物を水(10mL)に入れる。水相をジクロロメタン(50mL×4)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは250ミリメートルであり、直径は100ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1、1/1)で精製して、(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(800.00ミリグラム、1.67ミリモル、62.00%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:478(M+1)。
ステップ6:
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3,4-Difluorophenyl)-4-methyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-1,c-ナフチリジン-6(5H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(400.00ミリグラム、837.01ミリモル、1.00当量)を、DMF(5.00mL)の溶液に溶解させ、窒素下で、-20℃で、NaH(40.18ミリグラム、1.67ミリモル、2.00当量)を追加し、10分間撹拌してから、-5℃まで加温させて10分間撹拌する。続いて混合物を15℃でまた10分間撹拌する。混合物を0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)でクエンチする。続いて混合物を濾過し、フィルターケーキを回収して乾燥し、粗生成物を得て、それを分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で精製して、(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物37(97.50ミリグラム、215.79ミリモル、25.78%の収率、97.7%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4):δ7.88-7.78(m,2H),7.71(d,J=8.5 Hz,1H),7.46(s,1H),7.38-7.30(m,1H),4.45(d,J=10.5 Hz,1H),4.14(d,J=10.3 Hz,1H),3.84(s,2H),3.18-3.08(m,2H),3.05-2.90(m,3H),2.88-2.78(m,1H),2.30(s,3H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:442(M+1)。
実施例 38
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-B]オキサゾール-2-イル)メチル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-5(6H)-オン(2-(3,4-Difluorophenyl)-6-((2-methyl-6-nitro-2,3- dihydroimidazo[2,1-b]oxazol-2-yl)methyl)-7,8-dihydro-1, 6-naphthyridin-5 (6H)-one)
ステップ1:
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(2-Chloro-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine hydrochloride)
6-ベンジル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(2.70グラム、10.43ミリモル、1.00当量)を、ジクロロエタン(50.00mL)に溶解させ、窒素下で、15℃で、1−クロロエチルクロロホーメート(2.24グラム、15.65ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を85℃で12時間撹拌する。続いて混合物を濃縮して、溶媒を除去し、残留物にメタノール(50.00mL)を追加してから、それを80℃まで加熱させて2時間撹拌する。混合物を濾過し、フィルターケーキを回収して乾燥し、2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(2.00グラム、9.75ミリモル、93.50%の収率)を得て、白色固体であり、直接次のステップに使用する。
ステップ2:
tert-ブチル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(tert-Butyl-2-chloro-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine6(5H)-carboxylate)
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(2.00グラム、9.75ミリモル、1.00当量)を、DCM(20.00mL)に溶解させ、窒素下で、15℃で、トリエチルアミン(2.47グラム、24.38ミリモル、2.50当量)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(3.19グラム、14.63ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、15℃で12時間撹拌する。水(30mL)に混合物を注ぎ、水相をジクロロメタン(100mL×4)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。ブチル2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(2.50グラム、9.30ミリモル、95.41%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:269(M+1)。
ステップ3:
tertブチル-2-クロロ-5-オキソ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(tert-Butyl 2-chloro-5-oxo-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine-6-carboxylate)
tert-ブチル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(2.30グラム、8.56ミリモル、1.00当量)を、アセトニトリル(740.00 マイクロリットル)、四塩化炭素(carbon tetrachloride)(37.00mL)及び水(14.80mL)の混合溶液に、窒素下で、15℃で、過ヨウ素酸ナトリウム(sodium pentachlorate)(5.49グラム、25.68ミリモル、3.00当量)及びRuCl3(532.58ミリグラム、2.57ミリモル、0.30当量)を追加する。混合物を15℃で12時間撹拌する。水(20mL)に当該混合物を注いでから、ジクロロメタン(100mL×4)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは250ミリメートルであり、直径は100ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1乃至10/1)で精製して、ブチル2-クロロ-5-オキソ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(1.80グラム、6.37ミリモル、74.38%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.38(d,J=8.3 Hz,1H),7.37(d,J=8.0 Hz,1H),4.13-4.04(m,2H),3.24-3.12(m,2H),1.60(s,9H)。LCMS(ESI)m/z:283(M+1)。
ステップ4:
tert-ブチル-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-オキソ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-カルボキシレート
tert-ブチル-2-クロロ-5-オキソ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(1.80グラム、6.37ミリモル、1.00当量)を、ジオキサン(30.00mL)及び水(3.00mL)の混合溶液に溶解させ、また(3,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(1.21グラム、7.64ミリモル、1.20当量)、フッ化セシウム(2.90グラム、19.11ミリモル、3.00当量)を追加する。窒素下で、15℃で、Pd(dppf)Cl2(466.09ミリグラム、637.00ミリモル、0.10当量)を追加する。混合物を、110℃で12時間撹拌する。混合物を15℃まで冷却し、減圧濃縮する。残留物に水(20mL)を入れ、水相をジクロロメタン(100mL×4)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは250ミリメートルであり、直径は100ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1、10/1)で精製して、tert-ブチル2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-オキソ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(1.40グラム、3.89ミリモル、60.99%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.49(d,J=8.3 Hz,1H),7.99(ddd,J=2.0,7.8,11.5 Hz,1H),7.82(ddd,J=2.0,4.1,6.4 Hz,1H),7.73(d,J=8.3 Hz,1H),7.35-7.29(m,1H),4.18-4.08(m,2H),3.28(t,J=6.4 Hz,2H),1.62(s,10H)。
ステップ5:
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-5(6H)-オン(2-(3,4-Difluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-5(6H)-one)
tert-ブチル-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-オキソ-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(500.00ミリグラム、1.39ミリモル、1.00当量)を、塩酸酢酸エチル(10.00mL)に溶解させ、当該溶液を、15℃で1時間撹拌する。混合物を濃縮して乾燥し、2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-6H-1,6-ナフチリジン-5-オン(350.00ミリグラム、1.34ミリモル、96.76%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:261(M+1)。
ステップ6:
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル]-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-5(6H)-オン(2-(3,4-Difluorophenyl)-6 -[(2-methyloxiran-2-yl)methyl)7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-5(6H)-one)
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-6H-1,6-ナフチリジン-5-オン(250.00ミリグラム、960.65ミリモル、1.00当量)及び2-(クロロメチル)-2-メチル-オキシラン(2-(chloromethyl)-2-methyl-oxirane)(153.54ミリグラム、1.44ミリモル、1.50当量)のDMF(3.00ml)の溶液に、窒素下で、15℃で、カリウムtert-ブトキシド(Potassium tert-butoxide)(215.59ミリグラム、1.92ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を、110℃で3時間撹拌する。当該混合物を水(10mL)に入れてから、混合物を、酢酸エチル(50mL×4)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは250ミリメートルであり、直径は10ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1、1/1)で精製して、2-(3,4-フルオロフェニル)-6-[(2-メチルオキシラン-2-イル)メチル]-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-5-オン(240.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:331(M+1)。
ステップ7:
6-[3-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール)-2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル]-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-5(6H)-オン(6-[3- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-2-hydroxy-2-methylpropyl]-2-(3,4-difluorophenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-5(6H)-one)
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6-[(2-メチルオキシラン-2-イル)メチル]-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-5(6H)-オン(150.00ミリグラム、454.09ミリモル、1.00当量)及び2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール(66.99ミリグラム、454.09ミリモル、1.00当量)を、酢酸tert-ブチル(5.00mL)の溶液に溶解させ、窒素下で、15℃で、酢酸ナトリウム(37.25ミリグラム、454.09ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を110℃で3時間撹拌する。混合物を冷却して、70℃で減圧濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、6-(3-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-5(6H)-オン(40ミリグラム、粗生成物)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:478(M+1)。
ステップ8:
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-7,8-ジヒドロ-1-,6-ナフチリジン-5(6H)-オン(2-(3,4-Difluorophenyl)-6-((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazol-2-yl)methyl)-7,8-dihydro-1-, 6-naphthyridin-5 (6H)-one)
6-[3-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル]-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-5(6H)-オン(30.00ミリグラム、83.71ミリモル、1.00当量)を、DMF(2.00mL)の溶液に溶解させ、-20℃で、窒素下で、NaH(4.02ミリグラム、167.42ミリモル、2.00当量)を追加し、混合物を、-20℃で10分間撹拌してから、0℃まで加温させ、10分間撹拌し、また15℃で10分間撹拌する。混合物を0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチし、当該混合物を、酢酸エチル(30mL×4)で抽出する。合わせた有機相を、塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54% 、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で精製して、2-( 3,4-ジフルオロフェニル)-6-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-5(6H)-オン化合物38(8.00ミリグラム、18.12ミリモル、21.65%の収率)を得る。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4):δ8.35(d,J=8.3 Hz,1H),8.13-8.02(m,1H),7.91(d,J=8.3 Hz,2H),7.84(s,1H),7.46-7.35(m,1H),4.68-4.47(m,1H),4.34-4.16(m,2H),3.96-3.78(m,2H),3.31-3.14(m,2H),3.08-2.96(m,1H),1.76(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:442(M+1)。
実施例39
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-fluorophenyl)-6,7-dihydrothiazolo[5,4-c]pyridine-5 (4H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
ベンジル3-ブロモ-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(Benzyl3-bromo-4-oxopiperidine-1-carboxylate)
ベンジル-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(2.00グラム、8.57ミリモル、1.00当量)の酢酸エチル(10.00mL)の溶液に、窒素下で、臭化銅(3.83グラム、17.14ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を80℃で1時間撹拌する。混合物を濾過して減圧濃縮して、ベンジル-3-ブロモ-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(2.40グラム、粗生成物)を得て、それを直接次のステップに使用する。
ステップ2:
ベンジル2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート(Benzyl2-(4-fluorophenyl)-6,7-dihydrothiazolo[5,4-c]pyridine-5(4H)-carboxylate)
ベンジル3-ブロモ-4-オキソピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(2.40グラム、7.69ミリモル、1.00当量)及び4-フルオロチオベンズアミド(1.19グラム、7.69ミリモル、1.00当量)を、イソプロパノール(20.00mL)に溶解させ、80℃まで加熱して2時間撹拌する。減圧濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは300ミリメートルであり、直径は50ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=30/1、5/1)で精製して、ベンジル2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート(1.20グラム、3.26ミリモル、42.36%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.12-7.73(m,2H),7.49-7.31(m,5H),7.19-7.06(m,2H),5.22(s,2H),4.78(br.s.,2H),3.89(br.s.,2H),2.98(br.s.,2H)。
ステップ3:
2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン(2-(4-F luorophenyl)-4,5,6,7-tetrahydrothiazolo[5,4-c]pyridine)
ベンジル2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート(1.20グラム、3.26ミリモル、1.00当量)を、AcOH(5.00mL)の溶液に溶解させ、20℃でHBrの酢酸溶液(48%、5mL)の溶液に追加して、1時間撹拌する。混合物を濾過して、フィルターケーキを酢酸エチルで洗浄し、真空乾燥して、2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン(800.00ミリグラム、2.54ミリモル、77.85%の収率)を得て、黄色固体であり、それを直接次のステップに使用する。
ステップ4:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-チアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール((2S)-1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-3-[2-(4-fluorophenyl)6,7-dihydro-4H-thiazolo[5,4-c]pyridin-5-yl]-2-methyl-propan-2-ol)
2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(150.00ミリグラム、689.31ミリモル、1.10当量)及び2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン(197.52ミリグラム、626.64ミリモル、1.00当量)を、エタノール(5.00mL)の溶液に溶解させてから、DIPEA(202.47ミリグラム、1.57ミリモル、2.50当量)を追加する。混合溶液を、80℃で5時間撹拌し、冷却して減圧濃縮し、残留物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(30mL)洗浄し、また無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-チアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(250.00ミリグラム、粗生成物)を得て、それを直接次のステップに使用する。
ステップ5
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-fluorophenyl)-6,7-dihydrothiazolo[5,4-c]pyridine-5 (4H)-yl)methyl)2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-チアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(150.00ミリグラム、331.93ミリモル、1.00当量)を、DMF(3.00ml)に溶解させ、窒素下で、0℃でNaH(26.55ミリグラム、663.86ミリモル、2.00当量)を追加して30分間撹拌する。氷水(w/w=1/1)(20mL)に混合物を注ぎ、10分間撹拌する。水相を酢酸エチル(20mL×3)で抽出する。合わせた有機相を、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-A; Phenomenex Gemini C18 250*50 10u; 0.225%FA-ACN; Begin from 25 to 55; Flow Rate(25mL/min))で分離精製して、(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物39(20.00ミリグラム、47.18ミリモル、14.21%の収率、98%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.99-7.79(m,1H),7.55(s,1H),7.12(t,J=8.7 Hz,2H),4.42(d,J=9.7 Hz,1H),4.08-3.84(m,3H),3.24-3.10(m,2H),3.09-2.95(m,1H),2.94-2.69(m,3H),1.67(s,3H、LCMS(ESI)m/z:416(M+1)。
実施例 40
(2S)-2-[[2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-チアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]メチル]-2-メチル-6-ニトロ-3H-イミダゾ[2,1-b]オキサゾール((2S)-2-[[2-(3,4-Difluorophenyl)- 6,7-dihydro-4H-thiazolo[5,4-c]pyridine-5-yl]methyl]-2-methyl-6-nitro-3H-imidazo[2,1-b]oxazole)
合成方法は、実施例39のようである。
(2S)-2-[[2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-チアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]メチル]-2-メチル-6-ニトロ-3H-イミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物40(30.00ミリグラム、92.29ミリモル、43.37%)。1HNMR(300MHz,CDCl3):δ7.78-7.71(m,1H),7.65-7.56(m,2H),7.26-7.20(m,1H),4.41(d,J=9.8 Hz,1H),4.06-3.85(m,3H),3.23-2.95(m,3H),2.93-2.68(m,3H),1.67(s,3H、LCMS(ESI)m/z:434(M+1)。
実施例41
(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[5,4-c]ピリジン((S)-2-(3,4-Difluorophenyl)-5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazol-2-yl)-4,5,6,7-tetrahydrooxazolo[5,4-c]pyridine)
ステップ1:
1-ベンジル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン(1-Benzyl-3,6- dihydro-2H-pyridine)
1-ベンジルピリジン-1-イウムブロミド(1-Benzylpyridin-1-ium bromide)(53.00グラム、211.89ミリモル、1.00当量)を、メタノール溶液(500.00mL)に溶解させ、また水素化ホウ素ナトリウム(12.02グラム、317.83ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を25℃で12時間撹拌して、減圧濃縮して、残留物を水(250mL)で希釈し、酢酸エチル(500mL×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、1-ベンジル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン(30.00グラム、粗生成物)を得て、直接次のステップに使用する。
ステップ2:
4-ベンジル-7-オキサ-4-アザビシクロ〔4.1.0〕ヘプタン(4-Benzyl-7-oxa-4-azabicyclo[4.1.0]heptane)
25℃で、1-ベンジル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン(10.00グラム、57.72ミリモル、1.00当量)を、水(190.00mL)及びトリフルオロ酢酸(24.02グラム、210.68ミリモル、3.65当量)の混合溶液に溶解させ、当該温度下で、1時間撹拌してから、それを35℃まで加温させ、ブロモスクシンイミド(bromosuccinimide)(20.55グラム、115.44ミリモル、2.00当量)を追加して5時間撹拌し、25℃まで冷却し、混合溶液に水素酸ナトリウム(2.31グラム、57.72ミリモル、1.00当量)及びアセトニトリル(50.00mL)を追加し、12時間撹拌した後、減圧濃縮して、溶媒を除去する。残留物を、酢酸エチル(500mL×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=10/1、3:1)で精製して、4-ベンジル-7-オキサ-4-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン(5.00グラム、26.42ミリモル、45.77%の収率)を得て、黄色固体である。
ステップ3:
4-アジド-1-ベンジルピペリジン-3-オール(4-Azido-1-benzylpiperidin-3-ol)
ベンジル-4-ベンジル-7-オキサ-4-アザビシクロ〔4.1.0〕ヘプタン(5.00グラム、26.42ミリモル、1.00当量)及び過塩素酸リチウム(lithium perchlorate)(2.81グラム、26.42ミリモル、1.00当量)を、アセトニトリル(30.00mL)に溶解させ、窒素下で、アジ化ナトリウム(sodium azide)(2.23グラム、34.35ミリモル、1.30当量)を追加し、80℃まで加温させ、16時間撹拌する。重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)に混合物を注ぎ、10分間撹拌する。水相を、酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水で(50mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、4-アジド-1-ベンジル-ピペリジン-3-オール(5.50グラム、粗生成物)を得て、直接次のステップに使用する。
ステップ4:
4-アミノ-1-ベンジルピペリジン-3-オール(4-Amino-1-benzylpiperidin-3-ol)
4-アジド-1-ベンジル-ピペリジン-3-オール(5.50グラム、23.68ミリモル、1.00当量)を、テトラヒドロフラン(50.00mL)及び水(2.00mL)の混合溶液に溶解させ、15℃で、トリフェニルホスフィン(triphenylphosphine)(12.42グラム、47.36ミリモル、2.00当量)を分けて入れ、16時間撹拌してから、真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは300ミリメートルであり、直径は50ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=50/1)で分離精製して、4-アミノ-1-ベンジル-ピペリジン-3-オール(3.40グラム、16.48ミリモル、69.60%の収率)を得て、黄色固体である。
ステップ5:
N-(1-ベンジル-3-ヒドロキシ-4-ピペリジニル)-3,4-ジフルオロ-ベンズアミド(N- (1-Benzyl-3-hydroxy-4-piperidinyl)-3,4-difluorobenzamide)
4-アミノ-1-ベンジルピペリジン-3-オール(2.00グラム、9.70ミリモル、1.00当量)及び3,4-ジフルオロ安息香酸(3,4-difluorobenzoic acid)(1.53グラム、9.70ミリモル、1.00当量)を、ジクロロメタン(30.00ml)の溶液に溶解させてから、15℃でEDCI(3.72グラム、19.40ミリモル、2.00当量)、HOBT(2.62グラム、19.40ミリモル、2.00当量)、トリエチルアミン(3.93グラム、38.80ミリモル、4.00当量)を追加して、12時間撹拌する。続いて水(20mL)で希釈し、水相を、酢酸エチル(40mL×3)で抽出する。合わせた有機相を、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1、1/3)で分離精製して、N-(1-ベンジル-3-ヒドロキシ-4-ピペリジニル)-3,4-ジフルオロ-ベンズアミド(1.70グラム、4.91ミリモル、50.62%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.71-7.64(m,1H),7.58-7.47(m,1H),7.38-7.30(m,4H),7.27-7.21(m,1H),6.11(d,J=6.1 Hz,1H),3.92-3.82(m,1H),3.66(dt,J=4.3,9.3 Hz,1H),3.59(s,2H),3.13(dd,J=3.2,11.2 Hz,1H),2.87(d,J=11.8 Hz,1H),2.21-2.13(m,1H),2.11-2.03(m,2H),1.66(dq,J=4.3,11.8 Hz,1H)。LCMS(ESI)m/z:347(M+1)。
ステップ6:
3,4-ジフルオロ-N-(3-ヒドロキシ-4-ピペリジニル)ベンズアミド(3,4-Difluoro-N- (3-hydroxypiperidin -4- yl)benzamide)
N-(1-ベンジル-3-ヒドロキシ-4-ピペリジニル)-3,4-ジフルオロ-ベンズアミド(1.70グラム、4.91ミリモル、1.00当量)を、メタノール(50.00mL)に溶解させ、窒素下で、Pd(OH)2/C(10%,0.05グラム)を追加する。続いて水素ガスで三回置換して、混合物をH2(50PSI)の条件下で、50℃で12時間撹拌する。反応混合物を濾過して濾液を濃縮して、3,4-ジフルオロ-N-(3-ヒドロキシ-4-ピペリジニル)ベンズアミド(1.20グラム、粗生成物)を得て、それをさらに精製する必要がなく、次のステップに使用する。LCMS(ESI)m/z:257(M+1)。
ステップ7:
ベンジル4-[(3,4-ジフルオロベンゾイル)アミノ]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(Benzyl4 -[(3,4-difluorobenzoyl)amino]-3-hydroxy-piperidine-1-carboxylate)
クロロギ酸ベンジル(Carbobenzoxychloride)(878.75ミリグラム、5.15ミリモル、1.10当量)、3,4-ジフルオロ-N-(3-ヒドロキシ-4-ピペリジニル)ベンズアミド(1.20グラム、4.68ミリモル、1.00当量)を、ジクロロメタン(30.00mL)に溶解させ、また15℃でトリエチルアミン(1.42グラム、14.04ミリモル、3.00当量)を追加し、10時間撹拌する。水(20mL)を混合物に入れ、水相を酢酸エチル(40mL×3)で抽出する。合わせた有機相を塩水(30ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1,1/1)で分離精製して、ベンジル4-[(3,4-ジフルオロベンゾイル)アミノ]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(1.25グラム、3.20ミリモル、68.42%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:391(M+1)。
ステップ8:
ベンジル4-[(3,4-ジフルオロベンゾイル)アミノ]-3-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(Benzyl4 -(3,4-difluorobenzamido)-3-oxo-piperidine-1-carboxylate)
ベンジル4-[(3,4-ジフルオロベンゾイル)アミノ]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(920.00ミリグラム、2.36ミリモル、1.00当量)を、ジクロロメタン(30.00mL)の溶液に追加し、また15℃でDMP(3.00グラム、7.08ミリモル、3.00当量)を追加し、3時間撹拌する。続いて、水素酸ナトリウム水溶液(0.5N、40mL)に残留物を注ぎ、水相をジクロロメタン(60mL×3)で抽出する。合わせた有機相を、塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1、1/3)で精製して、ベンジル4-[(3,4-ジフルオロベンゾイル)アミノ]-3-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(1.00グラム、粗生成物)を得て、黄色油状物である。
ステップ9:
、ベンジル2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-5-カルボキシレート(Benzyl2-(3,4-difluorophenyl)-6,7-dihydro-4H-oxazolo[5,4-c]pyridine-5-carboxylate)
窒素下で、15℃で、オキシ塩化リン(2.55グラム、16.63ミリモル、5.38当量)のジオキサン(20.00mL)の溶液に、、ベンジル4-[(3,4-ジフルオロベンゾイル)アミノ]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(1.20グラム、3.09ミリモル、1.00当量)に追加する。続いて110℃を加温させ、3時間撹拌する。続いて水(50mL)に残留物を注ぎ、5分間撹拌する。水相を酢酸エチル(60mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮した後、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,石油エーテル/酢酸エチル=1/0、10/1)で精製して、2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-5-カルボン酸ベンジルエステル(800.00ミリグラム、2.16ミリモル、69.90%の収率)を得て、黄色油状物である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.89-7.69(m,2H),7.42-7.39(m,4H),7.39-7.34(m,1H),7.28-7.22(m,1H),5.21(s,2H),4.68(br.s.,2H),3.86(br.s.,2H),2.87-2.67(m,2H)。LCMS(ESI)m/z:371(M+1)。
ステップ10:
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[5,4-c]ピリジン(2-(3,4-Difluorophenyl)-4,5,6,7-tetrahydrooxazolo[5,4-c]pyridine)
ベンジル2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-5-カルボン酸ベンジルエステル(800.00ミリグラム、2.16ミリモル、1.00当量)を、臭化水素酸溶液(hydrobromic acid )(20ml)に溶解させ、15℃で3時間撹拌する。混合物を濾過し、フィルターケーキを真空濃縮し、2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[5,4-c]ピリジン(450.00ミリグラム、1.42ミリモル、收率は65.69%であり、臭化水素酸塩(hydrobromide))を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:237(M+1)。
ステップ11:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]-2-メチルプロパン-2-オール((2S)-1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-3-[2-(3,4-difluorophenyl)-6,7-dihydro-4H-oxazolo[5,4-c]pyridin-5-yl]-2-methylpropan-2-ol)
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[5,4-c]ピリジン(200.00ミリグラム、630.66ミリモル、1.00当量、臭化水素酸塩)及び2-クロロ-1-〔〔(2S)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(137.24ミリグラム、630.66ミリモル、1.00当量)を、tert-ブタノール(15.00mL)の溶液に溶解させ、またDIPEA(244.52ミリグラム、1.89ミリモル、3.00当量)を追加する。当該混合物を80℃で12時間撹拌する。冷却して、45℃で濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで(石油エーテル/酢酸エチル=10/1,3/1)で精製して、(2R)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(166.00ミリグラム、365.78ミリモル、58.00%の収率)を得て、黄色油状物である。LCMS(ESI)m/z:454(M+1)。
ステップ12:
(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[5,4-c]ピリジン((S)-2-(3,4-Difluorophenyl)-5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazol-2-yl)-4,5,6,7-tetrahydrooxazolo[5,4-c]pyridinee)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(166.00ミリグラム、365.78ミリモル、1.00当量)を、DMF(3.00mL)の溶液に溶解させ、窒素下で、-45℃でNaH(29.26ミリグラム、731.56ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を-45〜-15℃下2時間撹拌する。続いて混合物を飽和塩化アンモニウム(20mL)でクエンチする。水相を酢酸エチルで抽出(50mL×2)する。合わせた有機相を塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。続いて残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-D; Boston Green ODS 150*30 5u; acetonitrile 42%-72%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[5,4-c]ピリジン化合物41(49.40ミリグラム、115.64ミリモル、31.61%の収率、97.7%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.85-7.78(m,1H),7.74(dd,J=3.1,7.7 Hz,1H),7.55(s,1H),7.27-7.20(m,1H),4.40(d,J=9.7 Hz,1H),3.97(d,J=9.7 Hz,1H),3.87(s,2H),3.17-3.07(m,2H),3.02-2.94(m,1H),2.80(d,J=14.9 Hz,1H),2.65(d,J=1.9 Hz,2H),1.67(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:418(M+1)。
実施例 42
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロイミダゾ[1,2-α]ピラジン-7(8H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-fluorophenyl)-5,6-dihydroimidazo[1,2-a]pyrazine-7 (8H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3- dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
2-ブロモ-1-(4-フルオロフェニル)エタノン(2-Bromo-1- (4-fluorophenyl)ethanone)
1-(4-フルオロフェニル)エタノン(9.00グラム、65.15ミリモル、1.00当量)を、酢酸(100.00mL)に溶解させ、15℃で液体臭素(10.41グラム、65.15ミリモル、1.00当量)を追加して20分間撹拌し、続いて得られた混合物を50℃で12時間撹拌して減圧濃縮し、炭酸ナトリウム溶液でpH値を9に調整する。当該混合物を、酢酸エチル(200mL×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは250ミリメートルであり、直径は100ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=1/0)で精製して、2-ブロモ-1-(4-フルオロフェニル)エタノン(6.30グラム、29.03ミリモル、44.56%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:218.8(M+1)。
ステップ2:
3- クロロピラジン-2-アミン(3-Chloropyrazine-2-amine)
2,3-ジクロロピラジン(2,3-Dichloropyrazine)(5.00グラム、33.56ミリモル、1.00当量)及びアンモニア(ammonia)(68.27グラム、1.95モル、58.04当量)を混合し、85℃で12時間撹拌し、減圧濃縮して、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは250ミリメートルであり、直径は100ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=50/1、20/1)で精製して、3-クロロピラジン-2-アミン(700.00ミリグラム、5.40ミリモル、16.09%の収率)を得て、白色固体である。
ステップ3:
8-クロロ-2-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン(8-Chloro-2-(4-fluorophenyl)imidazo[1,2-a]pyrazine)
15℃で、2-ブロモ-1-(4-フルオロフェニル)エタノン(3.02グラム、13.90ミリモル、1.20当量)及び3- クロロピラジン-2-アミン(1.50グラム、11.58ミリモル、1.00当量)をエチレングリコールジメチルエーテル(ethylene glycol dimethyl ether)(20.00mL)に溶解させてから、混合物を35℃まで加熱して12時間撹拌する。混合物を濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは250ミリメートルであり、直径は100ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1、5/1)で精製して、8-クロロ-2-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン(900.00ミリグラム、3.63ミリモル、31.38%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:247.9(M+1)。
ステップ4:
2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン塩酸塩(2-(4-F luorophenyl)-5,6,7,8- tetrahydroimidazo[1,2-a]pyrazine hydrochloride)
8-クロロ-2-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピラジン(900.00ミリグラム、3.63ミリモル、1.00当量)を、メタノール(20.00mL)の溶液に溶解させ、窒素下でPd/Cを追加する。続いて混合溶液を50℃で、H2(50 psi)の条件下で、12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮し、2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン塩酸塩(850.00ミリグラム、2.93ミリモル、80.70%の収率)を得て、直接次のステップに使用する。
ステップ5:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,8-ジヒドロ-5H-イミダゾ[1,2-a]ピラジン-7-イル]-2-メチルプロパン-2-オール((2S)-1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-3-[2-(4-fluorophenyl)- 6,8-dihydro-5H-imidazo[1,2-a]pyrazin-7-yl]-2-methylpropan-2-ol)
2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン塩酸塩(400.00ミリグラム、1.58ミリモル、1.00当量)を、tert-ブタノール(10.00mL)の溶液に溶解させ、またDIPEA(509.42ミリグラム、3.94ミリモル、2.50当量)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(514.65ミリグラム、2.36ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を100℃まで加温させて、12時間撹拌する。水(20mL)に当該反応液を注いでから、酢酸エチル(50mL×2)で抽出する。合わせた有機層を濃縮して乾燥する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さは250ミリメートルであり、直径は100ミリメートルであり、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5/1、1/3)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,8-ジヒドロ-5F-イミダゾ[1,2-a]ピラジン-7-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(200ミリグラム、459.93ミリモル、29.17%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:435.0(M+1)。
ステップ6:
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロイミダゾ[1,2-α]ピラジン-7(8H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-fluorophenyl)-5,6-dihydroimidazo[1,2-a]pyrazine-7 (8H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro 2,3- dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,8-ジヒドロ-5H-イミダゾ[1,2-α]ピラジン-7-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(200.00ミリグラム、459.93ミリモル、1.00当量)を、DMF(3.00mL)の溶液に溶解させ、-25℃でNaH(11.04ミリグラム、459.93ミリモル、1.00当量)を追加して1時間撹拌する。混合物を0℃で水(15mL)に入れてから、酢酸エチル(30mL×2)で抽出する。合わせた有機層を濃縮して乾燥する。残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-B;Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4μm,acetonitrile 20%〜50%、0.1%TFA-ACN; 25mL/min)で分離精製して、(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロイミダゾ[1,2-α]ピラジン-7(8H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物42(70.60ミリグラム、176.28ミリモル、38.33%の収率、99.476%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4):δ7.86(s,1H),7.78(s,1H),7.71(dd,J=5.0,8.7 Hz,2H),7.29(t,J=8.7 Hz,2H),4.47-4.38(m,1H),4.31-4.05(m,5H),3.30-3.09(m,3H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:399.0(M+1)。
実施例 43
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロイミダゾ[1,2-α]ピラジン-7(8H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3,4-Difluorophenyl)-5,6-dihydroimidazo[1,2-a]pyrazine-7 (8H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
合成方法実施例42のようである。
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロイミダゾ[1,2-α]ピラジン-7(8H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物43(82.00ミリグラム、192.51ミリモル、21.79%の収率、97.753%の純度)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4):δ7.85(d,J=11.9 Hz,2H),7.69-7.62(m,1H),7.54-7.40(m,2H),4.42(d,J=10.7 Hz,1H),4.31-4.06(m,5H),3.30-3.09(m,3H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:417.0(M+1)。
実施例 44
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-フェニル-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2(2-phenyl-7,8-dihydropyrido[4,3-d]pyrimidin-6(5H)-yl)methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
ステップ1:
tert-ブチル(3E)-3-(ジメチルアミノメチレン)-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(tert-Butyl (3E)-3- (dimethylamino)methylene)-4-oxopiperidine-1-carboxylate)
tert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(tert-Butyl4-oxopiperidine-1-carboxylate)(5.00グラム、25.09ミリモル、1.00当量)を、ジオキサン(30.00mL)に溶解させてから、1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(1,1-dimethoxy-N, N-dimethylmethylamine)(11.96グラム、100.36ミリモル、4.00当量)を追加する。混合物を120℃で16時間撹拌して、冷却し、50℃で減圧濃縮する。残留物を水(50mL)で希釈し、20分間撹拌する。水相を、酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=20/1)で分離精製して、tert-ブチル(3E)-3-(ジメチルアミノメチレン)-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(3.00グラム、11.80ミリモル、47.02%の収率)を得て、黄色油状物である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.51(s,1H),4.57(s,2H),3.62(t,J=4.0 Hz,1H),3.13(s,7H),2.46(t,J=4.0 Hz,1H),1.49(s,9H)。
ステップ2:
tert-ブチル2-フェニル-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-6-カルボキシレート(tert-Butyl2-phenyl-7,8-dihydro-5H-pyrido[4,3-d]pyrimidine-6-carboxylate)
tert-ブチル(3E)-3-(ジメチルアミノメチレン)-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(3.00グラム、11.80ミリモル、1.00当量)及びベンズアミジン(benzamidine)(1.85グラム、11.80ミリモル、1.00当量)を、エタノール(30.00mL)に溶解させ、またトリエチルアミン(3.58グラム、35.40ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を80℃で2時間撹拌し、冷却して、減圧濃縮する。残留物を水(30mL)で希釈して、20分間撹拌する。水相を酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を、飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で分離精製して、tert-ブチル2-フェニル-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-6-カルボキシレート(2.10グラム、6.74ミリモル、57.15%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.54(s,1H),8.46-8.36(m,2H),7.54-7.44(m,3H),4.64(s,2H),3.80(t,J=4.0 Hz,2H),3.03(t,J=4.0 Hz,2H),1.53(s,9H)。LCMS(ESI)m/z:312(M+1)。
ステップ3:
2-フェニル-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン(2-Phenyl-5,6,7,8-tetrahydropyrido[4,3-d]pyrimidine)
tert-ブチル2-フェニル-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-6-カルボキシレート(500.00ミリグラム、1.61ミリモル、1.00当量)を、ジクロロメタン(1.00mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(183.09ミリグラム、1.61ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を28℃で2時間撹拌して、50℃で減圧濃縮して、2-フェニル-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[4,3-d]ピリミジンのトリフルオロ酢酸塩(800.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黄色油状物である。当該生成物をさらに精製する必要がなく、次のステップに使用する。
ステップ4:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-フェニル-7,8-ジヒドロピリジン[4,3-d]ピリミジン-6-(5H)-イル)プロパン-2-オール((S)-1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-l-yl)-2-methyl-3- (2-phenyl-7,8-dihydropyrido[4,3-d]pyrimidin-6- (5H)-yl)propan-2-ol)
2-フェニル-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン(340.00ミリグラム、1.61ミリモル、1.00当量)及び(R)-2-クロロ-1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(420.42ミリグラム、1.93ミリモル、1.20当量)を、エタノール(10.00mL)に溶解させてから、DIPEA(623.99ミリグラム、4.83ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を80℃12時間撹拌して、50℃で冷却して減圧濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)で分離精製して、(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-フェニル-7,8-ジヒドロピリジン[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)プロパン-2-オール(650.00ミリグラム、1.52ミリモル、94.14%の収率)を得て、黄色油状物である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.46(s,1H),8.43-8.36(m,2H),8.06(s,1H),7.52-7.45(m,3H),4.10-4.06(m,2H),3.96-3.78(m,2H),3.19-2.99(m,4H),2.77-2.56(m,2H),1.22(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:429/431(M+1)。
ステップ5:
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-フェニル-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-methyl-6-nitro-2-((2-phenyl)-7,8-dihydropyrido[4,3-d]pyrimidine-6(5H)-yl)methyl)-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-フェニル-78-ジヒドロピリジン[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)プロパン-2-オール(350.00ミリグラム、816.10ミリモル、1.00当量)を、DMF(5.00mL)に溶解させ、窒素下で、0℃で、NaH(39.17ミリグラム、979.32ミリモル、1.20当量)を追加して30分間撹拌する。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム(20mL)でクエンチしてから、水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出する。合わせた有機層を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物を、分取クロマトグラフィー (GX-E、Diamonsil 150*25mm*5μm、acetonitrile 20%〜50%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で分離精製して、(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-フェニル-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物44(23.10ミリグラム、58.87ミリモル、7.21%の収率)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ8.45(s,1H),8.43-8.36(m,2H),7.53(s,1H),7.51-7.46(m,3H),4.43-3.95(m,2H),3.93-3.82(m,2H),3.25-3.17(m,1H),3.12(d,J=16.0 Hz,1H),3.05-2.89(m,3H),2.83(d,J=12.0 Hz,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:393(M+1)。
実施例45
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-fluorophenyl)- 7,8-dihydropyrido[4,3-d]pyrimidin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2-, 3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
合成方法は、実施例44のようである。
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物45(100.00ミリグラム、243.66ミリモル、27.22%の収率)。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ8.44-8.37(m,3H),7.53(s,1H),7.19-7.12(m,2H),4.42-3.96(m,2H),3.89-3.85(m,2H),3.24-3.16(m,1H),3.12(d,J=16.0 Hz,1H),3.03-2.87(m,3H),2.83(d,J=16.0 Hz,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:411(M+1)。
実施例 46
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(3,4-difluorophenyl)-7,8-dihydropyrido[4,3-d]pyrimidine-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
合成方法は、実施例44のようである。
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物46(20.80ミリグラム、47.05ミリモル、7.06%の収率、96.9%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.42(s,1H),8.31-8.16(m,2H),7.53(s,1H),7.27-7.21(m,1H),4.39(d,J=12.0 Hz,1H),3.99(d,J=12.0 Hz,1H),3.93-3.82(m,2H),3.26-3.16(m,1H),3.12(d,J=16.0 Hz,1H),3.04-2.88(m,3H),2.83(d,J=16.0 Hz,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:429(M+1)。
実施例 47
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-methyl-6-nitro-2-((2-(4-(trifluoromethoxy) phenyl)- 7,8-dihydropyrido [4,3-d] pyrimidine-6(5H) -yl) methyl) -2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例44のようである。
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物47(26.70ミリグラム、56.04ミリモル、5.75%の収率)。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ8.49-8.41(m,3H),7.53(s,1H),7.31(d,J=8.0 Hz,2H),4.43-3.95(m,2H),3.94-3.82(m,2H),3.25-3.16(m,1H),3.12(d,J=16.0 Hz,1H),3.04-2.89(m,3H),2.83(d,J=16.0 Hz,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:477(M+1)。
実施例 48
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(3,5-Difluorophenyl)-7,8-dihydropyrido [4,3-d] pyrimidin-6(5H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例44のようである。
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物48(25.20ミリグラム、57.67ミリモル、15.77%の収率、98.030%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):・8.35(s,1H),7.91-7.83(m,2H),7.43(s,1H),6.86-6.78(m,1H),4.29(d,J=8.0 Hz,1H),3.89(d,J=8.0 Hz,1H),3.85-3.74(m,2H),3.14-3.07(m,1H),3.03(d,J=16.0 Hz,1H),2.96-2.79(m,3H),2.75(d,J=16.0 Hz,1H),1.61(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:429(M+1)。
実施例 49
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール ((S) -2-((2-(3,5-Difluorophenyl)-4-methoxy-7,8-dihydropyrido [4,3-d] pyrimidin-6(5H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
エチル1-ベンジル-4-オキソ-ピペリジン-3-カルボキシレート(Ethyl 1-benzyl-4-oxo-piperidine-3-carboxylate)
1-ベンジル-4-オン(5.00グラム、26.42ミリモル、1.00当量)のテトラヒドロフラン(20.00mL)の溶液に、窒素下で、15℃で、一度に水酸化ナトリウム(2.11グラム、52.84ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を15℃で30分間撹拌する。続いてジエチルカーボネート(Diethyl carbonate)(6.24グラム、52.84ミリモル、2.00当量)を当該混合物に追加し、70℃で1時間撹拌する。水(50mL)に混合物を注ぎ、30分間撹拌する。水相を酢酸エチル(100mL×3)で抽出する。合わせた有機相を塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=30/1、10/1)で精製して、エチル1-ベンジル-4-オキソ-ピペリジン-3-カルボキシレート(4.50中グラム、17.22ミリモル、65.18%の収率)を得て、黄色油状物である。
ステップ2:
6-ベンジル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-4-オール(6-Benzyl-2-(3,5-difluorophenyl)-7,8-dihydro-5H-pyrido [4,3-d] pyrimidin-4-ol)
エチル1-ベンジル-4-オキソ-ピペリジン-3-カルボキシレート(1.20グラム、4.59ミリモル、1.00当量)及び3,5-ジフルオロベンズアミジン(931.63ミリグラム、5.97ミリモル、1.30当量)のメタノール(15.00mL)の溶液に、ナトリウムメトキシド(sodium methoxide)(496.13ミリグラム、9.18ミリモル、2.00当量)を追加し、混合物を、80℃で2時間撹拌する。45℃で、当該混合物を濃縮して減圧濃縮し、残留物を水(50mL)及び酢酸エチル(30mL)の混合溶液に入れて5分間撹拌し、濾過し、フィルターケーキを乾燥して、6-ベンジル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-4-オール(400.00ミリグラム、1.13ミリモル、24.66%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:354.1(M+1)。
ステップ3:
6-ベンジル-4-クロロ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン(6-Benzyl-4-chloro-2-(3,5-difluorophenyl) -7,8-dihydro-5H-pyrido [4,3-d] pyrimidine)
6-ベンジル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-4-オール(720.00ミリグラム、2.04ミリモル、1.00当量)のトルエン(5.00mL)の溶液に、オキシ塩化リン(2.77グラム、18.07ミリモル、8.86当量)を追加し、混合物を120℃で2時間撹拌して、混合物を水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)の混合溶液に入れ、それを5分間撹拌し、濾過し、フィルターケーキを乾燥して、6-ベンジル-4-クロロ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン(540.00ミリグラム、1.45ミリモル、71.08%の収率)を得て、白色固体である。
ステップ4:
6-ベンジル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン(6-Benzyl-2-(3,5-difluorophenyl) -4-methoxy-7,8-dihydro-5H-pyrido [4,3-d] pyrimidine)
6-ベンジル-4-クロロ-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン(540.00ミリグラム、1.45ミリモル、1.00当量)のメタノール(10.00mL)の溶液に、ナトリウムメトキシド(783.29ミリグラム、14.50ミリモル、10.00当量)を追加し、混合物を70℃で8時間撹拌し、水(50mL)を混合溶液に追加して5分間撹拌する。混合物を濾過し、フィルターケーキを乾燥して、6-ベンジル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン(410.00ミリグラム、1.12ミリモル、76.96%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.90-7.83(m,2H),7.34-7.29(m,3H),7.27-7.16(m,2H),6.80(tt,J=2.4,8.7 Hz,1H),3.98(s,3H),3.68(s,2H),3.48(s,2H),2.92-2.85(m,2H),2.78-2.70(m,2H)。
ステップ5:
2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン(2-(3,5-Difluorophenyl) -4-methoxy-5,6,7,8-tetrahydropyrido [4,3-d] pyrimidine)
6-ベンジル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン(410.00ミリグラム、1.12ミリモル、1.00当量)のジクロロエタン(15.00mL)の溶液に、0℃で、窒素下で、1−クロロエチルクロロホーメート(240.19ミリグラム、1.68ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、0℃で30分間撹拌し、90℃まで加熱して、11.5時間撹拌した後、混合物を45℃で減圧濃縮し、メタノール(15mL)を追加して、90℃で2時間撹拌する。続いて45℃で混合物を減圧濃縮して、残留物にジクロロメタン(30mL)を追加し、30分間撹拌し、濾過して、フィルターケーキを回収して、2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン(286.00ミリグラム、911.61ミリモル、81.39%の収率、塩酸塩)を得て、白色固体である。
ステップ6:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール((2S) -1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-3- [2-(3,5-difluorophenyl) -4-methoxy-7,8-dihydro-5H-pyrido [4,3-d] pyrimidin-6-yl] -2-methyl-propan-2-ol)
2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン(286.00ミリグラム、911.61ミリモル、1.00当量、塩酸塩)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(238.05ミリグラム、1.09ミリモル、1.20当量)を、tert-ブタノール(6.00mL)に溶解して、窒素下で、ジイソプロピルアミン(diisopropylamine)(235.63ミリグラム、1.82ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を80℃で12時間撹拌する。混合物を15℃まで冷却し、また45℃で減圧濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(直径は250ミリメートル,カラムの高さは100mm,100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1,2/1)で分離精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(400.00ミリグラム、808.28ミリモル、88.66%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.02(s,1H),8.00-7.91(m,2H),6.92(tt,J=2.3,8.6 Hz,1H),4.11(s,3H),4.07(s,2H),3.82-3.67(m,2H),3.63-3.51(m,2H),3.02-2.98(m,2H),2.77-2.57(m,2H),1.35(s,3H)。
ステップ7:
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-7,8-ジヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(3,5-Difluorophenyl)-4-methoxy-7,8-dihydropyrido [4,3-d] pyrimidin-6(5H) -yl) methyl) -2-methyl 6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(2R)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-イミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-7,8-ジヒドロ-5H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(200.00ミリグラム、404.14ミリモル、1.00当量)のDMF(3.00mL)の溶液に、-45℃で、窒素下で、水酸化ナトリウム(32.33ミリグラム、808.28ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を-45〜0℃で、1時間撹拌する。混合物を飽和塩化アンモニウム(50mL)に入れ、5分間撹拌する。水相を酢酸エチル(100mL×2)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(30ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物をメタノール(30mL×2)で洗浄し、濾過し、フィルターケーキを回収して、(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メトキシ-7,8-ジヒドロ[4,3-d]ピリミジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物49(39.00ミリグラム、81.08ミリモル、20.06%の収率,95.3%純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.85(d,J=7.7 Hz,2H),7.43(s,1H),6.80(t,J=8.0 Hz,1H),4.29(d,J=9.5 Hz,1H),4.00(s,3H),3.87(d,J=9.3 Hz,1H),3.72-3.56(m,2H),3.11-2.98(m,2H),2.89-2.67(m,4H),1.60(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:459.1(M+1)。
実施例50
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(3,5-Difluorophenyl)-5,6-dihydro- [1,2,4] triazolo [1,5-a] pyrazine-7 (8H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
エチル-N-(ピラジン-2-イルチオカルバモイル)カルバメート(Ethyl-N-(pyrazin-2-ylthiocarbamoyl)carbamate)
ピラジン-2-アミン(10.00グラム、105.15ミリモル、1.00当量)のジオキサン(200.00mL)の混合物溶液に、0〜5℃で、窒素下で、エチル-N-(メチルチオアルキレン)アミノ酸(Ethyl-N- (thiomethylene) carbamic acid)(17.05グラム、130.00ミリモル、1.24当量)を滴下する。15℃で混合して16時間撹拌する。得られた懸濁液を濾過させ、ジクロロメタン(200mL)で洗浄し、エチル-N-(ピラジン-2-イルチオカルバモイル)カーバメート(Ethyl-N- (pyrazin-2-ylthiocarbamoyl) carbamate)(13.60グラム、60.11ミリモル、57.16%の収率)を得て、淡黄色固体である。1H NMR(400MHz,DMSO-d6): δ12.08(s,1H),11.79(s,1H),9.68(s,1H),8.51(s,2H),4.24(m,2H),1.27(m,3H)。
ステップ2:
[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-2-アミン( [1,2,4] Triazolo [1,5-a] pyrazin-2-amine)
エチル-N-(ピラジン-2-イルチオカルバモイル)カーバメート(12.60グラム、55.69ミリモル、1.00当量)のメタノール(80.00mL)及びエタノール(80.00mL)の混合溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(hydroxylamine hydrochloride)(6.97グラム、100.24ミリモル混合物、1.80当量)及びジイソプロピルアミン(17.76グラム、137.55ミリモル、2.47当量)を追加する。混合物を、65℃で16時間撹拌する。反応混合物を、減圧濃縮して、約20mLの体積にする。得られた懸濁液を濾過し、固体を回収してジクロロメタン:エタノール(60:1,90mL)で洗浄し、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-2-アミン(5.30グラム、39.22ミリモル、70.43%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ8.83(s,1H),8.69-8.68(d,J=4.3 Hz,1H),7.97-7.96(d,J=4.3 Hz,1H),6.46(s,2H)
ステップ3:
2-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(2-Bromo- [1,2,4] triazolo [1,5-a] pyrazine)
臭化銅(1.98グラム、8.88ミリモル、1.20当量)及び亜硝酸tert-ブチル(tert-butyl nitrite)(1.14グラム、11.10ミリモル、1.50当量)のアセトニトリル(30mL)の溶液に、65℃で [1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-2-アミン(1.00グラム、7.40ミリモル、1.00当量)を追加する。追加した後、混合物を、当該温度で2時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮する。残留物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、1N 塩酸(100mL)及び飽和塩化アンモニウム(100mL)で洗浄する。有機層を、無水Na2SO4で乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物を得て、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ,石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、2-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(350.00ミリグラム、1.76ミリモル、23.77%の収率)を得て、淡黄色固体である。1H NMR(300MHz,DMSO-d6):δ9.38(s,1H),9.10-9.09(d,J=4.3 Hz,1H),8.33-8.32(d,J=4.3 Hz,1H)。
ステップ4:
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(2-Bromo-5,6,7,8-tetrahydro [1,2,4] triazolo [1,5-a] pyrazine)
2-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(350.00ミリグラム、1.76ミリモル、1.00当量)のエタノール(10.00mL)混合溶液に、水素化ホウ素リチウム(lithium borohydride)(154.00ミリグラム、7.08ミリモル、4.02当量)を追加する。混合物を50℃で2時間撹拌する。反応混合物を、減圧濃縮し、粗生成物を得て、白色固体であり、それを直接次のステップに使用する。LCMS(ESI)m/z:203/205(M+1)/(M+2)。
ステップ5:
tert-ブチル2-ブロモ-5,6-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-カルボキシレート(tert-butyl 2-bromo-5,6-dihydro [1,2,4] triazolo [1,5-a] pyrazine-7 (8H) -carboxylate)
2-ブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(350.00ミリグラム、1.72ミリモル、1.00当量)の水溶液(15.00mL)に、重炭酸ナトリウム(144.82ミリグラム、1.72ミリモル、1.00当量)及びBoc2O(379.98ミリグラム、1.74ミリモル、1.01当量)を追加する。混合物を、10〜20℃で0.5時間撹拌する。反応混合物に水(50mL)を追加し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、ブチル2-ブロモ-6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7-カルボキシレート(600.00ミリグラム、粗生成物)を得て、淡黄色固体である。1HNMR(300MHz,CDCl3):δ4.72(s,2H),4.23-4.13(m,2H),3.99-3.89(m,2H),1.50(s,9H)。
ステップ6:
tert-ブチル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-カルボキシレート(tert-butyl-2-(3,5-difluorophenyl)
-5,6-dihydro- [1,2,4] triazolo [1,5-a] pyrazine-7 (8H) -carboxylate)
ブチル2-ブロモ-6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-α]ピラジン-7-カルボキシレート(500.00ミリグラム、1.65ミリモル、1.00当量)及び(3,5-ジフルオロフェニル)ボロン酸(260.00ミリグラム、1.65ミリモル、1.00当量)のジオキサン(10.00mL)及び水(1.00mL)の混合溶液に、窒素下で、一度に炭酸セシウム(1.08グラム、3.30ミリモル、2.00当量)及びPd(dppf)Cl2(60.00ミリグラム、82.00ミリモル、0.05当量)を追加する。混合物を、80℃まで加熱して16時間撹拌する。当該混合物を、水(30mL)で洗浄し、水相を酢酸エチル(30mL×2)で抽出する。合わせた有機相を、無水Na2SO4で乾燥し、濾過して真空濃縮し、残留物を得る。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=20/1〜5:1)で精製して、tert-ブチル2-(3,5-ジフルオロフェニル)-6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7-カルボキシレート(310.00ミリグラム、921.69ミリモル、55.86%の収率)を得て、淡黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:337.1(M+1)。
ステップ7:
2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(2-(3,5-Difluorophenyl) -5,6,7,8-tetrahydro- [1,2,4] triazolo [1,5-a] pyrazine)
tert-ブチル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7-カルボキシレート(310.00ミリグラム、921.69ミリモル、1.00当量)のジクロロメタン(10.00mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3.06グラム、26.84ミリモル、29.12当量)を追加する。混合物を、15℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、残留物を得て、暗褐色固体であり、直接次のステップに使用する。LCMS(ESI)m/z:237.1(M+1)。
ステップ8:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((S) -1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)
-3- (2-(3,5-difluorophenyl) -5,6-dihydro- [1,2,4] triazolo [1,5-a] pyrazine-7 (8H) -yl) -2-methylpropan-2-ol)
2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(550.00mg、1.57mmol,1.00eq、トリフルオロ酢酸塩)のtert-ブタノール(10.00mL)の溶液に、2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(250.00ミリグラム、1.15ミリモル、0.73当量)及びジイソプロピルアミン(1.01グラム、7.85ミリモル、5.00当量)を追加する。混合物を、80℃で、16時間撹拌する。反応混合物を、水(50mL)で洗浄し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出する。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧で濃縮して残留物を得る。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=3/1至1/5)で精製して、(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(250.00ミリグラム、550.87ミリモル、35.09%の収率)を得て、淡黄色油状物である。LCMS(ESI)m/z:454.1(M+1)。
ステップ9:
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(3,5-Difluorophenyl)-5,6-dihydro- [1,2,4] triazolo [1,5-a] pyrazin-7 (8H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(100.00ミリグラム、220.35ミリモル、1.00当量)のDMF(5.00mL)の溶液に、-50℃で、窒素下で、水酸化ナトリウム(20.00ミリグラム、500.00ミリモル、2.27当量)を追加する。混合物を、-50℃で0.5時間撹拌する。続いて混合物を0℃まで加熱し、また0.5時間撹拌する。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(40mL)に入れ、酢酸エチル(30mL×2)で抽出する。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで濾過し、減圧濃縮して、残留物を得る。残留物を、分取クロマトグラフィーで分離精製して、(S)-2-[[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール(11.25ミリグラム、26.36ミリモル、11.96%の収率、97.79%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ8.42(br.s.,1H),8.10(s,1H),7.55(d,J=6.5 Hz,2H),7.31(br.s.,1H),4.31(d,J=10.8 Hz,1H),4.22-4.15(m,1H),4.10(d,J=10.5 Hz,1H),4.02-3.90(m,3H),3.19-3.15(m,2H),3.08-3.04(m,2H),1.59(s,3H)。LCMS1(ESI)m/z:418.2(M+1)。
実施例51
(S)-2-((2-(3,5-二クロロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール
重要中間体B(200.00ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び(3,5-二クロロフェニル)ボロン酸(109.11ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)のジオキサン(5.00mL)及び水(500.00マイクロリットル)の混合溶液に、窒素下で、一度にPd(dppf)Cl2(20.92ミリグラム、28.59ミリモル、0.05当量)、フッ化セシウム(260.57ミリグラム、1.72ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を、100℃で6時間撹拌する。混合物を酢酸エチルで希釈し、濾過して濃縮する。残留物を、分取クロマトグラフィーで分離精製して(GX-F; Phenomenex Synergi C18 150*25*10μm; 0.225%FA-ACN; Begin from 52 to 82; FlowRate(25mL/min)、(S)-2-((2-(3,5-二クロロフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物51(50.00ミリグラム、107.54ミリモル、18.81%の収率、99%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):・7.86(d,J=1.9 Hz,2H),7.53(s,1H),7.50-7.44(m,1H),7.43-7.35(m,2H),4.43(d,J=9.7 Hz,1H),4.07-3.66(m,3H),3.30-2.88(m,5H),2.82(d,J=14.9 Hz,1H),1.69(s,3H、LCMS(ESI)m/z:460(M+1)。
実施例52
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール ((S) -2-((2-(3,5-Difluorophenyl) -4-methyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3- dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-4-メチル-1,5,7,8テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン(6-Benzyl-4-methyl-1,5,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridin-2-one)
1-ベンジル-4-オン(4.00グラム、21.14ミリモル、1.00当量)及び3-オキソブチルアミド(3-oxobutanamide)(2.35グラム、23.25ミリモル、1.10当量)を、イートン試薬(E a t o n' s r e a g e n t)(8.00mL)に溶解させ、110℃で12時間撹拌する。混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)に入れ、pH>7になるようにコントロールし、水層を酢酸エチル(100mL×4)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、アセトン(60mL)で洗浄してから、濾過して、フィルターケーキを回収して、6-ベンジル-4-メチル-1,5,7,8テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン(2.80グラム、11.01ミリモル、52.08%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ11.25(br,s,1H),7.34(d,J=4.3 Hz,4H),7.27(qd,J=4.1,8.6 Hz,1H),5.99(s,1H),3.66(s,2H),3.26(s,2H),2.61-2.52(m,4H),1.95(s,3H)。
ステップ2:
6-ベンジル-2-クロロ-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-chloro-4-methyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-4-メチル-1,5,7,8テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-オン(2.80グラム、11.01ミリモル、1.00当量)及びオキシ塩化リン(9.00mL)を混合した後、110℃で12時間撹拌する。混合物を氷水(100mL)に滴下してから、混合物を15℃で0.5時間撹拌する。続いてpH>7になるまで、混合物に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)を追加する。混合物を、ジクロロメタン(100mL×4)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、6-ベンジル-2-クロロ-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(3.50グラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:273(M+1)。
ステップ3:
6-ベンジル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-(3,5-difluorophenyl) -4-methyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-クロロ-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(500.00ミリグラム、1.83ミリモル、1.00当量)及び(3,5-ジフルオロフェニル)ボロン酸(346.77ミリグラム、2.20ミリモル、1.20当量)のジオキサン(10.00mL)及び水(1.00mL)の混合溶液に、窒素下で、15℃で、一度にフッ化セシウム(694.94ミリグラム、4.58ミリモル、2.50当量)及びPd(dppf)Cl2(133.90ミリグラム、183.00ミリモル、0.10当量)を追加する。混合物を110℃で5時間撹拌する。当該混合物に水(10mL)を追加してから、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さ250ミリメートル、直径100ミリメートル、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=40/1乃至15/1)で精製して、6-ベンジル-2-( 3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(580.00ミリグラム、1.66ミリモル、90.45%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.41(d,J=6.8 Hz,2H),7.32(br,s,3H),7.27-7.16(m,3H),6.78-6.65(m,1H),3.70(s,2H),3.55(s,2H),3.08-2.95(m,2H),2.83-2.71(m,2H),2.14(s,3H)。
ステップ4:
2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ヒドララジン塩酸塩(2-(3,5-Difluorophenyl) -4-methyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine hydrochloride)
6-ベンジル-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(580.00ミリグラム、1.66ミリモル、1.00当量)のジクロロエタン(15.00mL)の溶液に、窒素下で、15℃で、一度に1-ホスゲン(354.98ミリグラム、2.48ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、90℃で12時間撹拌する。続いて混合物を濃縮して乾燥し、残留物にメタノール(10.00mL)を追加し、得た混合物を90℃でまた1時間撹拌する。混合物を濃縮して乾燥し、2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(400.00ミリグラム、1.35ミリモル、81.56%の収率、塩酸塩)を得て、白色固体である。
ステップ5:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,5-difluor Oフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール((2S) -1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-3- [2-(3,5 difluorophenyl) -4-methyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-6-yl] -2-methyl-propan-2-ol)
2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(400.00ミリグラム、1.35ミリモル、1.00当量、塩酸塩)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(352.53ミリグラム、1.62ミリモル、1.20当量)を、tert-ブタノール(8.00mL)に混合させ、窒素下で、15℃で、一度にジイソプロピルアミン(436.19ミリグラム、3.38ミリモル、2.50当量)を追加する。混合物を100℃で12時間撹拌する。混合物を濃縮して乾燥する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さ250ミリメートル、直径100ミリメートル、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=30/1至1/2)で精製して、(2S)-1-( 2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(260.00ミリグラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:478(M+1)。
ステップ6:
(2S)-2-[[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]メチル]-2-メチル-6-ニトロ-3H-イミダゾ[2,1-b]オキサゾール((2S) -2-[[2-(3,5-Difluorophenyl) -4-methyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-6-yl] 2-methyl-6-nitro-3H-imidazo [2,1-b] oxazole)
(2S)-1-( 2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(260.00ミリグラム、544.06ミリモル、1.00当量)のDMF(5.00mL)の溶液に、-20℃で、窒素下で、一度に水酸化ナトリウム(43.60ミリグラム、1.09ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を-20℃で10分間撹拌してから、0℃まで加熱し、10分間撹拌してから、15℃まで加熱し、また10分間撹拌する。混合物を塩化アンモニウム(20mL)に滴下してから、混合物を濾過してフィルターケーキを回収して、粗生成物を得る。粗生成物を塩基性の分取クロマトグラフィーで分離精製して((GX-D; Boston Symmetrix C18 ODS-R 150*30mm*5μm、acetonitrile 24%〜54%、water(0.225% NH4OH、25mL/min))、(2S)-2-[[2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]メチル]-2-メチル-6-ニトロ-3H-イミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物52(60.00ミリグラム、135.51ミリモル、24.91%の収率、99.7%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.56-7.45(m,3H),7.31(s,1H),6.87-6.77(m,1H),4.44(d,J=9.8 Hz,1H),3.97(d,J=9.5 Hz,1H),3.88-3.71(m,2H),3.20-2.81(m,6H),2.25(s,3H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:442(M+1)。
実施例53
(S)-2-((2-(2-クロロチアゾール-3-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール(S)-2-((2-(2-Chlorothiazol-3-yl) -7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H) -yl) methyl) -2-methyl
-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(2S)-2-[(2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)ニトロフェニルエチル]-2-メチル-6-ニトロ-3H-イミダゾ[2,1-b]オキサゾール((2S)-2-[(2-chloro-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-6-yl)nitrophenethyl]-2-methyl-6-nitro-3H-imidazo[2,1-b]oxazole)(200.00ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)及び(2-クロロ-3-チエニル)ボロン酸(92.86ミリグラム、571.80ミリモル、1.00当量)のジオキサン(3.00mL)及び水(300.00マイクロリットル)の混合溶液に、フッ化セシウム(173.71ミリグラム、1.14ミリモル、2.00当量)及びPd(dppf)Cl2(8.37ミリグラム、11.44ミリモル、0.02当量)を追加する。混合物を、70℃で12時間撹拌する。反応混合物を、水(50mL)に追加してクエンチしてから、酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過し、減圧濃縮して、残留物を得る。残留物を、分取クロマトグラフィー(GX-F;Phenomenex Synergi C18 150*25*10μm; acetonitrile 30%-60%、ACN(0.225% fomic acid、25mL/min) で分離精製して、(2S)-2-[[2-(2-クロロ-3-チエニル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]メチル]-2-エトキシメチル-6-ニトロ-3H-イミダゾ[2,1-b]オキサゾール((2S)-2-((2-(2-chlorothiophen-3-yl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)化合物53(26.30ミリグラム、59.55ミリモル、10.41%の収率、97.8%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,METHANOL-d4):δ7.82(s,1H),7.65(d,J=6.15 Hz,2H),7.39(d,J=5.90 Hz,1H),7.31(d,J=5.77Hz,1H),4.42(d,J=10.54 Hz,1H),4.15(d,J=10.54 Hz,1H),3.95(s,2H),3.25-2.81(m,6H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:432.2(M+1)。
実施例 54
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(5-(トリフルオロメチル)フラン-2-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-methyl-6-nitro-2-((2-(5- (trifluoromethyl) furan-2-yl) -7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H) -yl) methyl)-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
メチル-6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-カルボキシレート(methyl-6-benzyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine-2-carboxylate)
6-ベンジル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(5.00グラム、19.32ミリモル、1.00当量)のメタノール(50.00mL)の溶液に、窒素下で、Pd(dppf)Cl2(706.96ミリグラム、966.00ミリモル、0.05当量),トリエチルアミン(3.65グラム、36.07ミリモル、1.87当量)を追加する。懸濁液を一酸化炭素で脱気する。混合物を、一酸化炭素(50Psi)の条件下で、80℃で12時間撹拌する。反応混合物を、減圧濃縮して溶媒を除去する。残留物を希釈して、炭酸ナトリウム(100mL)で洗浄し、酢酸エチル(500mL×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、残留物を得る。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製する(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=50/1〜5:1)。6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-カルボキシレート(3.00グラム、10.63ミリモル、55.00%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:283.2(M+1)。
ステップ2:
1-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)-2-ジメトキシホスホリル-エタノン(1- (6-Benzyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-2-yl) -2-dimethoxyphosphoryl-ethanone)
メチル-6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-カルボキシレート(2.50グラム、8.85ミリモル、1.00当量)のテトラヒドロフラン(125.00mL)の溶液に、-78℃でn-ブチルベンゼン(n-butyllithium)(2.5M、10.62mL、3.00当量)を滴下し、30分間滴下してから、混合物を当該温度で30分間撹拌してから、-78℃で、[メトキシ(メチル)ホスホリル]オキシメタン([methoxy (methyl) phosphoryl] oxy methane)(3.51グラム、28.32ミリモル、3.20当量)のTHF(125.00mL)の溶液に追加する。得られた混合物を、-78℃で2時間撹拌する。-78℃で反応溶液に塩化アンモニウム(30mL)を追加してクエンチしてから、酢酸エチル(400mL×2)で抽出する。合わせた有機層を、減圧濃縮して、残留物を得る。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO 2、石油エーテル/酢酸エチル=3/1〜0:1)で分離精製して、化合物1-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)-2-ジメトキシホスホリル-エタノン(2.35グラム、6.28ミリモル、70.93%の収率)を得て、無色固体である。
ステップ3:
(E)-エチル4-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)-4-オキソ-2-エノエート((E) -Ethyl4-(6-benzyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-2-yl) -4-oxobut-2-enoate)
1-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)-2-ジメトキシホスホリル-エタノン(2.35グラム、6.28ミリモル、1.00当量)のジクロロエタン(30.00mL)の溶液に、カリウムtert-ブトキシド(845.24ミリグラム、7.53ミリモル、1.20当量)及び2-オキソ酢酸エチル(2.56グラム、12.55ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を-20℃で2時間撹拌する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO 2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜20:1)で分離精製して、化合物エチル(E)-4-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)-4-オキソ-2-エノエート(1.50グラム、4.28ミリモル、68.16%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.48(d,J=15.9 Hz,1H),7.82(d,J=7.9 Hz,1H),7.41-7.22(m,6H),6.92(d,J=15.9 Hz,1H),4.25-4.19(m,2H),3.65(d,J=16.9 Hz,4H),3.12-3.00(m,2H),2.83(t,J=6.0 Hz,2H),1.30-1.23(m,3H)。LCMS(ESI)m/z:351.1(M+1)。
ステップ4:
5-(6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フラン-3-カルボキシレート(5- (6-benzyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridin-2-yl) -2-(trifluoromethyl) furan-3-carboxylate)
トリフルオロ酢酸無水物(1.35グラム、6.42ミリモル、1.50当量)及びトリフェニルホスフィン(1.12グラム、4.28ミリモル、1.00当量)のジクロロメタン(15.00mL)の溶液に、エチル(E)-4-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)-4-オキソ-2-エノエート(1.50グラム、4.28ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を、25℃で0.5時間撹拌する。残留物を、カラムクロマトグラフィー(SiO 2,石油エーテル/酢酸エチル=50/1〜10:1)で精製して、化合物5-(6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フラン-3-カルボキシレート(1.30グラム、3.02ミリモル、70.57%の収率)を得て、黄色固体である。
ステップ5:
ソジウム5-(6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フラン-3-カルボキシレート(sodium5- (6-benzyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridin-2-yl) -2-(trifluoromethyl) furan-3-carboxylate)
5-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フラン-3-カルボキシレート(700.00ミリグラム、1.63ミリモル、1.00当量)のエタノール(7.00mL)及び水(7.00mL)の溶液に、水素酸ナトリウム(260.80ミリグラム、6.52ミリモル、4.00当量)を追加する。混合物を、25℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、溶媒を除去して、化合物5-(6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フラン-3-カルボキシレート(1.00グラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。
ステップ6:
6-ベンジル-2-[5-(トリフルオロメチル)-2-フリル]-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-[5- (trifluoromethyl) -2-furyl] -7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine)
5-(6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フラン-3-カルボキシレート(1.00グラム、2.36ミリモル、1.00当量)のN-メチルピロリドン(N-methylpyrrolidone)(10.00mL)の溶液に、硫酸銅(copper sulfate)(37.67ミリグラム、236.00ミリモル、0.10当量)を追加する。混合物を150℃で2時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、溶媒を除去する。残留物を、分取クロマトグラフィーで分離精製(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=2:1)して、化合物6-ベンジル-2-[5-(トリフルオロメチル)-フラン-2-フリル]-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(500.00ミリグラム、1.40ミリモル、59.12%の収率)を得て、黄色固体である。
ステップ7:
2-[5-(トリフルオロメチル)-2-フリル]-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-[5- (Trifluoromethyl) -2-furyl] -5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-[5-(トリフルオロメチル)フラン-2-フリル]-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(600.00ミリグラム、1.67ミリモル、1.00当量)及び1−クロロエチルクロロホーメート(358.14ミリグラム、2.51ミリモル、1.50当量)を、1,2-ジクロロエタン(6.00mL)に溶解させ、混合物を、80℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、溶媒を除去して、メタノール(6.00mL)を追加する。混合物を、80℃で12時間撹拌する。反応混合物を、減圧濃縮して溶媒を除去する。徐々に炭酸ナトリウム溶液を追加して、pH値を約9に調整させ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、2-[5-(トリフルオロメチル)-2-フリル]-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(200.00ミリグラム、745.63ミリモル、収率は44.65%である)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:269.1(M+1)。
ステップ8:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-[2-[5-(トリフルオロメチル)フラン-2-フリル]-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]プロパン-2-オール((2S) -1- (2-Chloro-4-nitroimidazole-1-yl) -2-methyl-3- [2-[5- (trifluoromethyl) -2-furan-2- yl]-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-6-yl] propan-2-ol)
2-[5-(トリフルオロメチル)-2-フリル]-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(200.00ミリグラム、745.63ミリモル、1.00当量)のtert-ブタノール(5.00mL)の溶液に、ジイソプロピルアミン(192.73ミリグラム、1.49ミリモル、2.00当量)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(178.48ミリグラム、820.19ミリモル、1.10当量)を追加する。混合物を、100℃で12時間撹拌する。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO 2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1〜1:1)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-[2-[5-(トリフルオロメチル)-2-フリル]-7,8-ジヒドロ5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]プロパン-2-オール(260.00ミリグラム、535.16ミリモル、71.77%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:486.2(M+1)。
ステップ9:
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(5-(トリフルオロメチル)フラン-2-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-methyl-6-nitro-2-((2-(5- (trifluoromethyl) furan-2-yl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H) -yl) methyl)-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-[2-[5-(トリフルオロメチル)-2-フリル]-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]プロパン-2-オール(260.00ミリグラム、535.16ミリモル、1.00当量)的DMF(3.00mL)の溶液に、0℃で、水酸化ナトリウム(32.11ミリグラム、1.34ミリモル、2.50当量)を追加して、10分間撹拌して、混合物を15℃でまた50分間撹拌する。反応混合物を0℃で塩化アンモニウム(10mL)を追加してクエンチしてから、酢酸エチル(100mL×2)で抽出する。合わせた有機層を、塩化ナトリウム(sodium chloride)(20mL*1)で洗浄し、減圧濃縮して残留物を得る。残留物を、分取クロマトグラフィーで分離精製(GX-I,YMC-Actus ODS-AQ 100*30 5u,acetonitrile 24%-54%、0.1%TFA-ACN;25mL/min)して、(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(5-(トリフルオロメチル)フラン-2-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物54(48.00ミリグラム、105.28ミリモル、19.67%の収率、98.561%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.59-7.55(m,1H),7.52(s,1H),7.42-7.34(m,1H),7.11-7.01(m,1H),6.94-6.84(m,1H),4.48-4.37(m,1H),4.03-3.78(m,3H),3.26-2.73(m,6H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:450.2(M+1)。
実施例5
(S)-2-メチル-2-((2-(4-メチルチアゾール-2-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-methyl-2-((2-(4-methylthiazol-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H) -yl) methyl)-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
メチル6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボキシレート(methyl6-benzyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine-2-carboxylate)
6-ベンジル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(3.80グラム、14.69ミリモル、1.00当量)のトリエチルアミン(2.00mL)及びメタノール(20.00mL)の溶液に、窒素下で、Pd(dppf)Cl2(1.07グラム、1.47ミリモル、0.10当量)を追加する。懸濁液を、真空下で脱気して、一酸化炭素でパージして、混合物を一酸化炭素(50 Psi)の条件下で、80℃で12時間撹拌する。濾過して濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1,1/2)で精製して、6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボキシレート(3.90グラム、13.81ミリモル、94.04%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):・7.93(d,J=7.9 Hz,1H),7.45(d,J=7.9 Hz,1H),7.42-7.30(m,5H),4.01(s,3H),3.75(s,2H),3.71(s,2H),3.18(t,J=6.0 Hz,2H),2.90(t,J=6.0 Hz,2H)。
ステップ2:
6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボキサミド(6-benzyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine-2-carboxamide)
アンモニア(4.58グラム、269.20ミリモル、20.00当量)を、-50℃でメタノール(50.00mL)入れて、10分間後、15℃で当該溶液に、6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボキシレート(3.80グラム、13.46ミリモル、1.00当量)を追加し、混合物を15℃で120分間撹拌する。反応混合物を濃縮して、6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボキサミド(3.30グラム、12.34ミリモル、91.71%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):7.97(d,J=7.9 Hz,1H),7.46(d,J=7.9 Hz,1H),7.43-7.30(m,5H),3.75(s,2H),3.70(s,2H),3.09-3.02(m,2H),2.93-2.84(m,2H)。
ステップ3:
6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-カルボチオアミド(6-Benzyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine-2-carbothioamide)
6-ベンジル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボキサミド(1.50グラム、5.61ミリモル、1.00当量)のテトラヒドロフラン(30.00mL)の溶液に、窒素下でローソン試薬(Lawesson's reagent)(3.40的グラム、8.42ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を80℃で4時間撹拌する。濃縮して、当該混合物を45℃で減圧濃縮する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1、0/1)で精製して、6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-カルボチオアミド(780.00ミリグラム、2.75ミリモル、49.06%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.47(d,J=8.0 Hz,1H),7.45(d,J=7.8 Hz,3H),7.37(d,J=7.5 Hz,3H),3.96(br.s.,2H),3.84(d,J=7.7 Hz,2H),3.14(br.s.,4H)。
ステップ4:
2-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)-4-メチル-チアゾール(2-(6-Benzyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-2-yl) -4-methyl-thiazole)
6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-カルボチオアミド(780.00ミリグラム、2.75ミリモル、1.00当量)のエタノール(15.00mL)の溶液に、窒素下で、1-クロロプロパ-2-オン(1.48グラム、16.00ミリモル、5.82当量)を追加する。混合物を、80℃で12時間撹拌する。混合物を45℃で減圧濃縮する。残留物を、(石油エーテル:酢酸エチル=10:1、40ml)で洗浄して濾過し、フィルターケーキを乾燥して、2-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジンピリジン-2-イル)-4-メチル-チアゾール(719.00ミリグラム、2.24ミリモル、81.34%の収率)を得て、褐色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):・7.91(d,J=7.9 Hz,1H),7.43-7.33(m,6H),6.95(s,1H),3.74(s,2H),3.66(s,2H),3.12-3.07(m,2H),2.92-2.87(m,2H),2.52(s,3H)。
ステップ5:
4-メチル-2-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)チアゾール(4-methyl-2-(5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridin-2-yl) thiazole)
2-(6-ベンジル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル)-4-メチル-チアゾール(360.00ミリグラム、1.12ミリモル、1.00当量)のジクロロエタン(10.00mL)の溶液に、0℃で、窒素下で、1−クロロエチルクロロホーメート(240.19ミリグラム、1.68ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を、100℃で、12時間撹拌してから、混合物を20℃まで冷却して、また45℃で減圧濃縮して、メタノール(15.00mL)を残留物に追加して、80℃で2時間撹拌する。45℃で当該混合物を減圧濃縮して、ジクロロメタン(20mL)を残留物に追加して、10分間撹拌し、濾過してフィルターケーキを回収して、4-メチル-2-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)チアゾール(150.00ミリグラム、560.16ミリモル、50.01%の収率、塩酸)を得て、白色固体である。1H NMR(300MHz,DMSO-d6):・7.98(d,J=8.1 Hz,1H),7.81(d,J=8.1 Hz,1H),7.43(s,1H),4.33(br.s.,2H),3.47(br.s.,2H),3.18-3.14(m,2H),2.44(s,3H)。
ステップ6:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-[2-(4-メチルチアゾール-2-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-1-,6-ナフチリジン-6-イル]プロパン-2-オール((2S) -1- (2-chloro-4-nitroimidazol-1-yl) -2-methyl-3- [2-(4-methylthiazol-7,8-dihydro-5H-1-, 6-naphthyridin-6-yl] propan-2-ol)
4-メチル-2-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-イル)チアゾール(150.00ミリグラム、560.16ミリモル、1.00当量、HClの中)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(146.28ミリグラム、672.19ミリモル、1.20当量)のtert-ブタノール(10.00mL)の溶液に、窒素下でジイソプロピルアミン(144.79ミリグラム、1.12ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を80℃で12時間撹拌する。当該混合物を45℃で減圧濃縮して、残留物に水(20mL)を追加して5分間撹拌する。水相を酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物を、分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で分離精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-[2-(4-メチルチアゾール-2-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル]プロパン-2-オール(73.00ミリグラム、162.61ミリモル、29.03%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ8.07(s,1H),7.97(d,J=8.1 Hz,1H),7.41(d,J=8.1 Hz,1H),6.99(s,1H),4.07(s,2H),3.98-3.81(m,2H),3.18-3.04(m,4H),2.76-2.67(m,1H),2.54(s,3H),2.07(s,1H),1.22(s,3H)。
ステップ7:
(S)-2-メチル-2-((2-(4-メチルチアゾール-2-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-methyl-2-((2-(4-methylthiazol-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H) -yl) methyl)-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-[2-(4-メチルチアゾール-2-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-1-,6-ナフチリジン-6-イル]プロパン-2-オール(73.00ミリグラム、162.61ミリモル、1.00当量)のDMF(2.00mL)の溶液に、-45℃で、窒素下で一度に水酸化ナトリウム(13.01ミリグラム、325.22ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を-45℃〜0℃で10分間撹拌する。残留物を飽和塩化アンモニウム溶液(30mL)に入れて5分間撹拌する。水相を酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合わせた有機相を塩水(20mL×2)で洗浄し、無水無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、残留物を分取クロマトグラフィーで分離精製(GX-F; Phenomenex Synergi C18 150*25*10μm; acetonitrile 32%〜62%、water(0.225%FA-ACN、25mL/min)して、(S)-2-メチル-2-((2-(4-メチルチアゾール-2-イル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物55(27.96ミリグラム、65.35ミリモル、40.19%の収率、96.4%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.94(d,J=8.0 Hz,1H),7.52(s,1H),7.39(d,J=8.0 Hz,1H),6.97(s,1H),4.43(d,J=9.7 Hz,1H),3.96(d,J=9.5 Hz,1H),3.93-3.80(m,2H),3.19-3.07(m,2H),3.06-2.90(m,3H),2.80(d,J=14.9 Hz,1H),2.53(s,3H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:413.1(M+1)。
実施例56
(S)-2-((2-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluoro-2-methylphenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
重要中間体B(300.00ミリグラム、857.71ミリモル、1.00当量)及び(4-フルオロ-2-メチル-フェニル)ボロン酸(198.07ミリグラム、1.29ミリモル、1.50当量)をジオキサン(5.00mL)及び水(500.00マイクロリットル)に溶解させ、Pd(dppf)Cl2(31.38ミリグラム、42.89ミリモル、0.05当量)及びフッ化セシウム(260.57ミリグラム、1.72ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を110℃で10時間撹拌する。反応混合物に水(50mL)を追加してクエンチしてから、酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過して減圧濃縮して、残留物を得る。残留物を分取クロマトグラフィーで分離精製して(GX-F;Phenomenex Synergi C18 150*25*10μm; acetonitrile 28%〜49%、ACN(0.225% fomic acid、25mL/min)、(S)-2-((2-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物56(104.70ミリグラム、239.60ミリモル、27.93%の収率、96.9%の収率)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.54(s,1H),7.38(d,J=7.91 Hz,1H),7.33(dd,J=8.28,6.02 Hz,1H),7.21-7.11(m,1H),7.03-6.91(m,2H),4.45(d,J=9.66 Hz,1H),4.03-3.80(m,3H),3.22-2.92(m,5H),2.83(d,J=14.81 Hz,1H),2.39-2.28(s,3H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:424.1(M+1)。
実施例57
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl) -5,6-dihydro - [1,2,4] triazolo [1,5-a] pyrazine-7 (8H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例50のようである。
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物57(6.85ミリグラム、16.20ミリモル、44.13%の収率、94.46%の純度)。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4):δ8.02-7.96(m,2H),7.86-7.82(m,1H),7.20-7.14(m,2H),4.67-4.60(m,1H),4.45-4.38(m,1H),4.15(s,2H),4.07(s,1H),4.00(s,2H),3.24-3.14(m,2H),3.09-3.02(m,1H),1.69-1.65(m,3H)。LCMS(ESI)m/z:400.1(M+1)。
実施例58
(S)-2-((2-(4-フルオロ-3-メチルフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluoro-3-methylphenyl)-7,8-dihydro-1,6-naphthyridin-6(5H) -yl) methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
重要中間体B(100.00ミリグラム、285.90ミリモル、1.00当量)及び(4-フルオロ-3-メチル-フェニル)ボロン酸(44.01ミリグラム、285.90ミリモル、1.00当量)を、せジオキサン(1.00mL)及び水(100.00マイクロリットル)に溶解さ、フッ化セシウム(86.86ミリグラム、571.80ミリモル、2.00当量)及びPd(dppf)Cl2(20.92ミリグラム、28.59ミリモル、0.10当量)を追加する。混合物を、110℃で10時間撹拌する。反応混合物に水(50mL)を追加してクエンチしてから、酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過して減圧濃縮して残留物を得て、残留物を分取クロマトグラフィー (GX-G;Phenomenex Synergi Max-RP 250*80 10u; acetonitrile 20%〜50%、ACN(0.225% fomic acid、25mL/min) で分離精製して、(S)-2-((2-(4-フルオロ-3-メチルフェニル)-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物58(38.74ミリグラム、89.20ミリモル、31.20%の収率、97.5%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.80(d,J=7.53 Hz,1H),7.74-7.68(m,1H),7.53(s,1H),7.47-7.43(m,1H),7.38-7.34(m,1H),7.08(t,J=8.97 Hz,1H),4.44(d,J=9.66 Hz,1H),4.02-3.79(m,3H),3.22-2.91(m,5H),2.81(d,J=14.81 Hz,1H),2.36(s,3H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:424.1(M+1)。
実施例59
(S)-2-((2-シクロヘキシル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール ((S) -2-((2-Cyclohexyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine)6 (5H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
6-ベンジル-2-(シクロヘキセン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(6-Benzyl-2-(cyclohexen-1-yl) -7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(200.00ミリグラム、772.95ミリモル、1.00当量)、シクロヘキセン-1-イルボロン酸(146.04ミリグラム、1.16ミリモル、1.50当量)、Pd(dppf)Cl2(56.56ミリグラム、77.30ミリモル、0.10当量)及びフッ化セシウム(234.82ミリグラム、1.55ミリモル、2.00当量)を、ジオキサン(4.00mL)及び水(0.4mL)に溶解させてから、窒素下で110℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、残留物に水(10mL)を追加して、酢酸エチル(20mL)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=20/1〜10:1)で分離精製して、6-ベンジル-2-(シクロヘキセン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(160.00ミリグラム、525.57ミリモル、68.00%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.36-7.11(m,6H),7.05-6.99(m,1H),6.54(s,1H),3.64(s,2H),3.53(s,2H),3.01-2.92(m,2H),2.83-2.73(m,2H),2.39(br.s.,2H),2.17(d,J=6.2 Hz,2H),1.77-1.66(m,2H),1.65-1.55(m,2H)。
ステップ2:
2-シクロヘキシル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(2-Cyclohexyl-5,6,7,8-tetrahydro-1,6-naphthyridine)
6-ベンジル-2-(シクロヘキセン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(160.00ミリグラム、525.57ミリモル、1.00当量)のメタノール(5.00mL)の溶液に、窒素下で水酸化パラジウム/炭素(7.38ミリグラム、52.55ミリモル、0.10当量)を追加する。懸濁液を脱気して、水素ガスで何回置換する。混合物を水素ガス(30psi下)の条件下で撹拌し、15℃で12時間反応させる。反応混合物を濾過し、濃縮して、2-シクロヘキシル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(110.00ミリグラム、508.51ミリモル、96.75%の収率、100%の純度)を得て、無色油状物である。
ステップ3:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-(2-シクロヘキシル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)-2-メチル-プロパン-2-オール((2S) -1- (2-chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-3- (2-cyclohexyl-7,8-dihydro-5H-1,6-naphthyridin-6-yl)-2-methyl-propan-2-ol)
2-シクロヘキシル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(110.00ミリグラム、508.51ミリモル、1.00当量)のエタノール(5.00mL)の溶液に、ジイソプロピルアミン(131.44ミリグラム、1.02ミリモル、2.00当量)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(132.79ミリグラム、610.21ミリモル、1.20当量)を追加する。混合物を、80℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮し、残留物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL)で抽出する。合わせた有機層を塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル)で分離精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-(2-シクロヘキシル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)-2-メチル-プロパン-2-オール(80.00ミリグラム、135.87ミリモル、26.72%の収率、73.7%の純度)を得て、黄色固体である。
ステップ4:
(S)-2-((2-シクロヘキシル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-cyclohexyl-7,8-dihydro-1,6-naphthyridine)-6(5H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-(2-シクロヘキシル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(80.00ミリグラム、184.36ミリモル、1.00当量)のDMF(2.00mL)の溶液に、0℃で水酸化ナトリウム(8.85ミリグラム、221.23ミリモル、1.20当量)を追加する。混合物を0℃で1時間撹拌する。反応混合物をゆっくり冷却された飽和塩化アンモニウム(10mL)に追加してから、酢酸エチル(20mL)で抽出する。合わせた有機層を、塩水(10mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物を分取クロマトグラフィーで分離精製して(Instrμment:GX-D; Column:BostonGreen ODS 150*30 5u;Mobile phase:20%〜50%、H2O(+0.00225 FA、Rate:25mL/min; MonitoredWavelength:220nm/254nm; Run length:10min/15min; Column temperature:30℃)、(S)-2-((2-シクロヘキシル-7,8-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物59(70.00ミリグラム、174.71ミリモル、94.76%の収率、99.2%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.52(s,1H),7.30(s,1H),7.00(d,J=8.0 Hz,1H),4.42(d,J=9.7 Hz,1H),3.94(d,J=9.7 Hz,1H),3.87-3.74(m,2H),3.15-2.90(m,5H),2.84-2.67(m,2H),2.02-1.72(m,5H),1.67(s,3H),1.52-1.23(m,5H)。LCMS(ESI)m/z:398.2(M+1)。
実施例60
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール ((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)-7,7-dimethyl-6,7-dihydrothiazolo [5,4-c] pyridin-5 (4H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
1-ベンジル-3,3-二メチルピペリジン-4-オン(1-Benzyl-3,3-dimethylpiperidin-4-one)
ホルムアルデヒド(18.26グラム、225.00ミリモル、2.25当量)をエタノール(100.00mL)に溶解させ、アミン(10.72グラム、100.00ミリモル、1.00当量)をゆっくり当該溶液に追加する。混合物を15℃で1時間撹拌する。続いて当該混合物をゆっくり3-メチル丁-2-オン(8.61グラム、100.00ミリモル、1.00当量)のエタノール(100.00mL)及び塩酸(9.20mL)の還流溶液に追加する。混合物を80℃で12時間撹拌する。続いて混合物を15℃まで冷却してから、ジイソプロピルアミン(14.22グラム、110.00ミリモル、1.10当量)及びホルムアルデヒド(2.44グラム、30.00ミリモル、0.30当量)を追加し、当該混合物を80℃でまた7時間撹拌する。反応混合物を水酸化カリウム(potassium hydroxide)でpH >10に調整してから、酢酸エチル(200mL)で抽出する。合わせた有機層を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO 2、石油エーテル/酢酸エチル=30/1〜10:1)で精製して、1-ベンジル3,3-二メチルピペリジン-4-オン(10.00グラム、46.02ミリモル、46.02%の収率)を得て、無色油状物である。
ステップ2:
3,3-二メチルピペリジン-4-オン(3,3-dimethylpiperidin-4-one)
1-ベンジル-3,3-二メチルピペリジン-4-オン(5.00グラム、23.01ミリモル、1.00当量)及び1−クロロエチルクロロホーメート(6.58グラム、46.02ミリモル、2.00当量)を、ジクロロエタン(50.00mL)に溶解させ、混合物を脱気して、窒素で3回置換してから、混合物を80℃で12時間撹拌してから、混合物を濃縮し、メタノール(50.00mL)を追加し、当該混合物を80℃でまた4時間撹拌する。反応混合物を濃縮してMeOHを除去し、残留物をジクロロメタン(20mL)で洗浄し、濾過し、固体を回収して、3,3-二メチルピペリジン-4-オン(3.00グラム、18.33ミリモル、79.67%の収率、塩酸塩)を得て、白色固体である。
1HNMR(400MHz,METHANOL-d4):δ3.56(t,J=6.7 Hz,1H),3.37(s,1H),3.25-3.07(m,1H),3.01(s,1H),2.76(t,J=6.7 Hz,1H),2.07-1.99(m,1H),1.25(s,3H),1.10(d,J=13.2 Hz,3H)。
ステップ3:
ベンジル3,3-二メチル-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(Benzyl3,3-dimethyl-4-oxopiperidine-1-carboxylate)
3,3-二メチルピペリジン-4-オン、塩酸塩(1.00グラム、6.11ミリモル、1.00当量)のテトラヒドロフラン(5.00mL)及び水(5.00mL)の混合溶液に、0℃で重炭酸ナトリウム(1.28グラム、15.28ミリモル、2.50当量)及びCbzCl(1.25グラム、7.33ミリモル、1.20当量)を追加する。混合物を15℃で12時間撹拌する。当該反応混合物を酢酸エチル(20mL)で抽出する。合わせた有機層を、塩水(10mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、3,3-二メチル-4-オキソピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(1.60グラム、4.81ミリモル、78.66%の収率、78.5%の純度)を得て、無色油状物である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.35-7.25(m,6H),5.11(s,2H),3.72(t,J=6.3 Hz,2H),3.42(br.s.,2H),2.44(br.s.,2H),1.02(br.s.,6H)。
ステップ4:
ベンジル5-ブロモ-3,3-二メチル-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(Benzyl-5-bromo-3,3-dimethyl-4-oxopiperidine-1-carboxylate)
3,3-二メチル-4-オキソピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(1.10グラム、4.21ミリモル、1.10当量)のTHF(10.00mL)の溶液に、フェニルトリメチルアンモニウムトリビニルアミド(phenyltrimethylaminetribiomide)(1.44グラム、3.83ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を15℃で1時間撹拌する。水(10mL)に追加してクエンチしてから、酢酸エチル(20ml)で抽出する。合わせた有機層を塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、粗生成物5-ブロモ-3,3-二メチル-4-オキソ-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(1.40グラム、粗生成物)を得て、黄色油状物であり、直接次のステップに使用する。
ステップ5:
2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-4,6-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-カルボキシレート(2-(4-fluorophenyl) -7,7-dimethyl-4,6-dihydrothiazolo [5,4-c] pyridine-5-carboxylate)
5-ブロモ-3,3-二メチル-4-オキソ-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(1.85グラム、5.44ミリモル、1.00当量)、4-フルオロチオベンズアミド(843.89ミリグラム、5.44ミリモル、1.00当量)を、イソプロパノール(20.00mL)に溶解させ、混合物を脱気して窒素で3回置換してから、混合物を80℃で12時間反応させる。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(40mL)で抽出する。合わせた有機層を塩水40mL(20mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過して減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO 2、石油エーテル/酢酸エチル=20/1〜10:1)で精製して、2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-4,6-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-カルボン酸ベンジルエステル(800.00ミリグラム、2.02ミリモル、37.09%の収率)を得て、無色油状である。
ステップ6:
2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-5,6-ジヒドロ-4H-チアゾロ[5,4-c]ピリジン(2-(4-fluorophenyl) -7,7-dimethyl-5,6-dihydro-4H-thiazolo [5,4-c] pyridine)
2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-4,6-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-カルボン酸ベンジルエステル(500.00ミリグラム、1.26ミリモル、1.00当量)を、臭化水素酢酸溶液(5.00mL)に溶解させ、窒素で置換してから、混合物を15℃で2時間撹拌する。反応混合物を濃縮して一部の酢酸を除去し、固体を濾過し、2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-5,6-ジヒドロ-4H-チアゾロ[5,4-c]ピリジン(400.00ミリグラム、1.17ミリモル、92.86%の収率、臭化水素酸塩)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.35-7.25(m,6H),5.11(s,2H),3.72(t,J=6.3 Hz,2H),3.42(br.s.,2H),2.44(br.s.,2H),1.02(br.s.,6H)。
ステップ7:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-4,6-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール((2S) -1- (2-chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-3- [2-(4-fluorophenyl)-7,7-dimethyl-4,6- dihydrothiazolo [5,4-c] pyridin-5-yl] -2-methyl-propan-2-ol)
2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-5,6-ジヒドロ-4H-チアゾロ[5,4-c]ピリジン(200.00ミリグラム、582.65ミリモル、1.00当量、臭化水素酸塩)、2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(152.15ミリグラム、699.18ミリモル、1.20当量)及びジイソプロピルアミン(225.91ミリグラム、1.75ミリモル、3.00当量)を、エタノール(5.00mL)に溶解させ、窒素で置換してから、混合物を80℃で12時間撹拌する。反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出しる。合わせた有機層を、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO 2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1〜5/1)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-4,6-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(200.00ミリグラム、416.71ミリモル、71.52%の収率)を得て、黄色油状物である。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ8.05(s,1H),7.94-7.84(m,2H),7.12(t,J=8.6 Hz,2H),4.09-3.78(m,4H),2.90-2.57(m,4H),1.47-1.35(m,6H),1.31-1.26(m,3H)。
ステップ8:
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)-7,7-dimethyl-6,7-dihydrothiazolo [5,4-c] pyridine-5 (4H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-4,6-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(250.00ミリグラム、520.89ミリモル、1.00当量)のDMF(5.00mL)の溶液に、0℃で、水酸化ナトリウム(31.25ミリグラム、781.33ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を0℃で1時間撹拌して、反応混合物を、冷却された飽和塩化アンモニウム(20mL)に追加してクエンチしてから、酢酸エチル(20mL)で抽出する。合わせた有機層を、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過して減圧濃縮し、残留物を分取クロマトグラフィー(Instrμment:GX-D; Column:Boston Green ODS 150*305u; Mobile phase:58%-88%、ACN(+0.00225 FA、Rate:25mL/min; Monitored Wavelength:220nm/254nm; Run length:10min/15min ; Column temperature:30℃.)で精製して、(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-7,7-二メチル-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物60(72.40ミリグラム、163.25ミリモル、31.34%の収率、100%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):・7.87(dd,J=5.3,8.8 Hz,1H),7.52(s,1H),7.11(t,J=8.6 Hz,2H),4.51(d,J=9.7 Hz,1H),3.96(d,J=9.7 Hz,1H),3.92-3.81(m,2H),3.12(d,J=15.1 Hz,1H),2.89(d,J=11.5 Hz,1H),2.79(d,J=15.1 Hz,1H),2.66(d,J=11.5 Hz,1H),1.69(s,3H),1.32(s,3H),1.16(s,3H、LCMS(ESI)m/z:444.2(M+1)。
実施例61
(S)-2-(4-フルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6-,7-テトラヒドロオキサゾロ[5,4-c]ピリジン((S) -2-(4-fluorophenyl) -5 - ((2-methyl-6-nitro- dihydroimidazo [2,1-b] oxazole-2-yl) methyl)-4,5,6,7-tetrahydrooxazolo [5,4-c] pyridine)
合成方法は、実施例41のようである。
(S)-2-(4-フルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[5,4-c]ピリジン化合物61(63.20ミリグラム、149.47ミリモル、8.12%の収率、94.452%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.94-7.86(m,2H),7.46(s,1H),7.06(s,2H),4.35-4.29(m,1H),3.91-3.85(m,1H),3.77(s,2H),3.09-2.97(m,2H),2.93-2.84(m,1H),2.75-2.67(m,1H),2.56(br.s.,2H),1.58(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:400.2(M+1)。
実施例62
(S)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[5,4-c]ピリジン((S) -5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl) methyl) -2-(3,4,5-trifluorophenyl)4, 5,6,7-tetrahydrooxazolo [5,4-c] pyridine)
合成方法は、実施例41のようである。
(S)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[5,4-c]ピリジン化合物62(222.70ミリグラム、484.42ミリモル、42.49%の収率、94.7%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.62(t,J=7.2 Hz,2H),7.55(s,1H),4.45-4.35(m,1H),3.98(d,J=9.8 Hz,1H),3.86(s,2H),3.19-3.06(m,2H),3.03-2.92(m,1H),2.80(d,J=14.8 Hz,1H),2.70-2.58(m,2H),1.68(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:436(M+1)。
実施例63
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-methyl-6-nitro-2-((2-(3,4,5-trifluorophenyl) -6,7-dihydrothiazolo [5,4-c] pyridine-5 (4H) -yl) methyl)-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
3,4,5-トリフルオロベンゼンチオアミド(3,4,5-Trifluorobenzenethioamide)
3,4,5-トリフルオロベンズアミド(3,4,5-trifluorobenzamide)(2.90グラム、16.56ミリモル、1.00当量)のテトラヒドロフラン(80.00mL)の溶液に、ローソン試薬(7.37グラム、18.22ミリモル、1.10当量)を追加する。混合物を70℃で3時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、溶媒を除去し、残留物を水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層を飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過して減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO 2、石油エーテル/酢酸エチル=5/1)で精製して、3,4,5-トリフルオロベンゼンチオアミド(4.35グラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。
ステップ2:
ベンジル3-ブロモ-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(Benzyl3-bromo-4-oxopiperidine-1-carboxylate)
ベンジル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(5.00グラム、21.44ミリモル、1.00当量)のクロロホルム(50.00mL)の溶液に、25℃で、窒素下で、液体臭素(3.43グラム、21.44ミリモル、1.00当量)を滴下する。混合物を25℃で2時間撹拌して、反応混合物を冷却された飽和亜硫酸ナトリウム(100mL)に追加してクエンチしてから、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出する。合わせた有機層を飽和炭酸ナトリウム(100mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、粗生成物3-ブロモ-4-オキソピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(7.10グラム、粗生成物)を得て、黄色油状物であり、直接次のステップに使用する。
ステップ3:
ベンジル2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート(Benzyl2-(3,4,5-trifluorophenyl) -6,7-dihydrothiazolo [5,4-c] pyridine-5 (4H) - carboxylate)
3-ブロモ-4-オキソピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(7.10グラム、22.74ミリモル、1.00当量)のイソプロパノール(50.00mL)の溶液に、3,4,5-トリフルオロベンゼンチオアミド(4.35グラム、22.74ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を80℃で12時間撹拌して、反応混合物を濃縮して溶媒を除去して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO 2、石油エーテル/酢酸エチル=5/1〜1:1、次にジクロロメタン:メタノール=50:1)で精製して、ベンジル2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート(1.00グラム、粗生成物)を得て、黄色油状物である。LCMS(ESI)m/z:405(M+1)。
ステップ4:
2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン(2-(3,4,5-trifluorophenyl) -4,5,6,7-tetrahydrothiazolo [5,4-c] pyridine)
ベンジル2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート(1.00グラム、2.47ミリモル、1.00当量)を、臭化水素/酢酸溶液(3.00mL)に溶解させる。混合物を25℃で2時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、溶媒を除去し、粗生成物2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン(1.00グラム、粗生成物、臭化水素酸塩)を得て、黄色固体である,直接次のステップに使用する。LCMS(ESI)m/z:271(M+1)。
ステップ5:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチエノ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)プロパン-2-オール((S) -1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl) -2-methyl-3-(2-(3,4,5-trifluorophenyl)6,7-dihydrothio [5,4-c] pyridin-5 (4H) -yl) propan-2-ol)
2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン(350.00ミリグラム、996.61ミリモル、1.00当量、臭化水素酸塩)及び(R)-2-クロロ1-((2-メチルオキシラン-2-イル)メチル)-4-ニトロ-1H-イミダゾール(260.25ミリグラム、1.20ミリモル、1.20当量)のエタノール(10.00mL)の溶液にジイソプロピルアミン(386.41ミリグラム、2.99ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を80℃で12時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO 2、石油エーテル/酢酸エチル=5/1〜1:1)で精製して、(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)プロパン-2-オール(200.00ミリグラム、409.94ミリモル、41.13%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:488/490(M+1/M+3)。
ステップ6:
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-methyl-6-nitro-2-((2-(3,4,5-trifluorophenyl)-6,7-dihydrothiazolo [5,4-c] pyridine-5 (4H) -yl) methyl) -2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-2-メチル-3-(2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチエノ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)プロパン-2-オール(100.00ミリグラム、204.97ミリモル、1.00当量)のDMF(2.00mL)の溶液に、0℃で、水酸化ナトリウム(9.84ミリグラム、245.96ミリモル、1.20当量)を追加する。混合物を0℃で30分間撹拌し、飽和塩化アンモニウム(50mL)を追加してクエンチして、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物を分取クロマトグラフィー(GX-F; Phenomenex Synergi C18 150*30mm*4μm; acetonitrile 50%〜80%、water(0.225% fomic acid、Rate:25mL/min)で精製して、(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物63(23.00ミリグラム、50.67ミリモル、24.72%の収率、99.448%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):・7.60-7.48(m,3H),4.41(d,J=8.0 Hz,2H),4.03-3.91(m,3H),3.22-3.10(m,2H),3.09-2.99(m,1H),2.91-2.83(m,2H),2.79(d,J=16.0 Hz,2H),1.68(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:452(M+1)。
実施例64
(S)-2-(4-フルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン((S)-2-(4-フルオロフェニル)-5 -((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン)
ステップ1:
ベンジル3-[2-(4-フルオロフェニル)-2-オキソ-エチル]-4-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(Benzyl3- [2-(4-fluorophenyl) -2-oxo-ethyl] -4-oxo-piperidine-1- carboxylate)
ベンジル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(5.00グラム、21.44ミリモル、1.00当量)及びピロリジン(6.10グラム、85.76ミリモル、4.00当量)、TsOH.H2O(407.83ミリグラム、2.14ミリモル、0.10当量)を、トルエン(20.00mL)に溶解させ、130℃まで加熱して撹拌しながら、ウォータセパレータで水を分離し、12時間後、約水0.5mLが分離され、50℃で当該混合物を濃縮して、粗生成物4-ピロリジン-1-イル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(7.00グラム、粗生成物)を得て、褐色油状物であり、当該粗生成物(1.50グラム、5.24ミリモル、1.00当量)のトルエン(15.00mL)の溶液に、10℃で、窒素下で、一度に2-ブロモ-1-(4-フルオロフェニル)エタノン(1.14グラム、5.24ミリモル、1.00当量)を追加し、混合物を10℃で12時間撹拌して、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1,2/1)で精製しえ、ベンジル3-[2-(4-フルオロフェニル)-2-オキソ-エチル]-4-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(550.00ミリグラム、1.49ミリモル、28.41%の収率)を得て、黄色油状物である。
ステップ2:
ベンジル2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート(Benzyl2-(4-fluorophenyl) -6,7-dihydrofuro [3,2-c] pyridine-5 (4H) - carboxylate)
ベンジル3-[2-(4-フルオロフェニル)-2-オキソ-エチル]-4-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(400.00ミリグラム、1.08ミリモル、1.00当量)のトルエン(6.00mL)の溶液に、窒素下で、15℃で、一度にオキシ塩化リン(1.81グラム、11.80ミリモル、10.93当量)を追加する。混合物を100℃で1時間撹拌する。混合物を水(30mL)に入れ、5分間撹拌する。水相を酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(30mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0,10/1)で分離精製して、ベンジル2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート(200.00ミリグラム、569.20ミリモル、52.70%の収率)を得て、黄色油状物である。
ステップ3:
2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン(2-(4-fluorophenyl) -4,5,6,7-tetrahydrofuro [3,2-c] pyridine)
ベンジル2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロフロ[3,2-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート(233.00ミリグラム、663.12ミリモル、1.00当量)を、臭化水素酢酸溶液(5ml、92.08ミリモル、138.86当量)に溶解させ、混合物を15℃で30分間撹拌する。45℃で当該混合物を濃縮して、2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン(200.00ミリグラム、粗生成物、臭化水素酸塩)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:218.1(M+1)。
ステップ4:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-フロ[3,2-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール((2S) -1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-3- [2-(4-fluorophenyl)-6,7-dihydro-4H-furo [3,2-c] pyridin-5-yl] -2-methylpropan-2-ol)
2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン(197.71ミリグラム、663.12ミリモル、1.00当量、臭化水素酸塩)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(158.73ミリグラム、729.43ミリモル、1.10当量)のtert-ブタノール(10.00mL)の溶液に、窒素下で、一度にジイソプロピルアミン(171.40ミリグラム、1.33ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を80℃で12時間撹拌して、45℃で当該混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0、2/1)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-フロ[3,2-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(190.00ミリグラム、436.93ミリモル、65.89%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):・8.08(s,1H),7.64-7.57(m,2H),7.12-7.04(m,2H),6.39(s,1H),4.07-4.02(m,2H),3.65(d,J=14.9 Hz,2H),3.12-2.95(m,2H),2.85-2.78(m,2H),2.70(d,J=14.1 Hz,1H),2.54(d,J=14.2 Hz,1H),1.20(s,3H)。
ステップ5:
(S)-2-(4-フルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン((S) -2-(4-fluorophenyl) -5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl) methyl)-4,5,6,7-tetrahydrofuro [3,2-c] pyridine)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-フロ[3,2-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(190.00ミリグラム、436.93ミリモル、1.00当量)のDMF(5.00mL)の溶液に、-45℃で、窒素下で、一度に水酸化ナトリウム(34.95ミリグラム、873.86ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を-45〜0℃で、10分間撹拌し、混合物を飽和塩化アンモニウム(30mL)に入れ、5分間撹拌する。酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合わせた有機相を、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮して、残留物を分取クロマトグラフィー(GX-D; Boston Green ODS 150*30 5u; acetonitrile 40%-70%、water(0.225% fomic acid、25mL/min)で精製して、(S)-2-(4-フルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリジン化合物64(33.40ミリグラム、82.41ミリモル、18.86%の収率、98.3%の収率)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.58(dd,J=5.3,8.8 Hz,2H),7.54(s,1H),7.06(t,J=8.7 Hz,2H),6.36(s,1H),4.42(d,J=9.5 Hz,1H),3.94(d,J=9.5 Hz,1H),3.63(s,2H),3.19-3.06(m,2H),2.98-2.88(m,1H),2.74(d,J=14.9 Hz,1H),2.71-2.56(m,2H),1.67(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:399.1(M+1)。
実施例65
(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5-6,7-テトラヒドロオキサゾロ[4,5-c]ピリジン((S) -2-(3,4-Difluorophenyl)
-5 - ((2-methyl-6-nitro
-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl) methyl) -4,5-6,7-tetrahydrooxazolo [4,5-c] pyridine)
ステップ1:
3-アミノピリジン-4-オール(3-Aminopyridin-4-ol)
3-ニトロピリジン-4-オール(30.00グラム、214.13ミリモル、1.00当量)のメタノール(500.00mL)及びDMF(10.00mL)の混合溶液に、15℃で、窒素下で、一度にパラジウム炭素(palladium on carbon)(3.00グラム、214.13ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を15℃で、水素ガス(25-40 Psi)の条件下で4時間撹拌し、濾過し、濾液を濃縮して乾燥し、残留物に塩酸メタノール(4N、100mL)を追加してから、混合物を濾過し、フィルターケーキをジクロロメタン(200mL)で洗浄し、濾過してフィルターケーキを回収して、3-アミノピリジン-4-オール(31.00グラム、211.50ミリモル、98.77%の収率、塩酸)を得て、灰白色固体である。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ14.44(br,s,1H),7.96-7.84(m,2H),7.27(d,J=6.3 Hz,1H)。
ステップ2:
3,4-ジフルオロ-N-(4-ヒドロキシ-3-ピリジル)ベンズアミド(3,4-Difluoro-N- (4-hydroxy-3-pyridyl) benzamide)
3-アミノピリジン-4-オール(15.00グラム、102.34ミリモル、1.00当量,塩酸塩)のジクロロメタン(200.00mL)に、窒素下で、0℃で、一度にトリエチルアミン(41.42グラム、409.36ミリモル、56.74mL、4.00当量)を追加する。続いて3,4-ジフルオロベンゾイルクロリド(3,4-difluorobenzoyl chloride)(25.30グラム、143.28ミリモル、17.94ml、1.40当量)を追加し、得られた混合物を、15℃で12時間撹拌する。混合物を濾過し、フィルターケーキを、ジクロロメタン(50mL)で洗浄し、3,4-ジフルオロ-N-(4-ヒドロキシ-3-ピリジル)ベンズアミド( 30.00グラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。1HNMR(400MHz,DMSO-d6):δ11.91(br,s,1H),9.39(s,1H),8.69(br,s,1H),7.97(ddd,J=2.1,7.8,11.2 Hz,1H),7.84-7.77(m,1H),7.73(d,J=5.1 Hz,1H),7.62(td,J=8.4,10.3 Hz,1H),6.31(d,J=7.0 Hz,1H)。LCMS(ESI)m/z:251(M+1)。
ステップ3:
2-(3,4-ジフルオロフェニル)オキサゾロ[4,5-c]ピリジン(2-(3,4-Difluorophenyl) oxazolo [4,5-c] pyridine)
ヘキサクロロエタン(Hexachloroethane)(35.48グラム、149.88ミリモル、16.98mL、2.50当量)、トリフェニルホスフィン(triphenylphosphine)(47.17グラム、179.86ミリモル、3.00当量)及びトリエチルアミン(48.53グラム、479.62ミリモル、66.48mL、8.00当量)を、ジクロロメタン(200.00mL)に溶解させ、混合物を15℃で0.5時間撹拌してから、分けて3,4-ジフルオロ-N-(4-ヒドロキシ-3-ピリジル)ベンズアミド(15.00グラム、59.95ミリモル、1.00当量)に追加する。続いて得られた混合物を15℃で12時間撹拌する。0℃で、当該反応混合物を1N塩酸に滴下し、水層をジクロロメタン(100mL×3)で抽出してから、水層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=8に調整し、水層をジクロロメタン(100mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮し、2-(3,4-ジフルオロフェニル)オキサゾロ[4,5-c]ピリジン(4.50中グラム、19.38ミリモル、32.33%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ9.13(d,J=0.8 Hz,1H),8.6c-8.58(m,1H),8.16-8.02(m,2H),7.62-7.53(m,1H),7.38(td,J=8.4,9.3 Hz,1H)。LCMS(ESI)m/z:233(M+1)。
ステップ4:
5-ベンジル-2-(3,4-ジフルオロフェニル)オキサゾロ[4,5-c]ピリジン-5-イウムブロミド(5-Benzyl-2-(3,4-difluorophenyl) oxazolo [4,5-c] pyridin-5-ium bromide)
2-(3,4-ジフルオロフェニル)オキサゾロ[4,5-c]ピリジン(4.50グラム、19.38ミリモル、1.00当量)のアセトニトリル(80.00mL)の溶液に、窒素下で、0℃で、臭化ベンジル(benzyl bromide)(16.57グラム、96.90ミリモル、11.51mL、5.00当量)を追加する。混合物を15℃で12時間撹拌する。混合物を濾過し、フィルターケーキを回収して、5-ベンジル-2-(3,4-ジフルオロフェニル)オキサゾロ[4,5-c]ピリジン-5-イウムブロミド(6.00グラム、14.88ミリモル、76.78%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400MHz,METHANOL-d4):δ9.78(s,1H),9.12(d,J=7.0 Hz,1H),8.46(d,J=6.8 Hz,1H),8.37-8.21(m,2H),7.69-7.55(m,3H),7.54-7.42(m,3H),6.04-5.95(m,2H)。LCMS(ESI)m/z:323(M+1)。
ステップ5:
5-ベンジル-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[4,5-c]ピリジン(5-Benzyl-2-(3,4-difluorophenyl) -6,7-dihydro-4H-oxazolo [4,5-c] pyridine)
5-ベンジル-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[4,5-c]ピリジン(5.00グラム、12.40ミリモル、1.00当量)のメタノール(80.00mL)の溶液に、-10〜5℃で、窒素下で、水素化ホウ素ナトリウム(4.69グラム、124.00ミリモル、10.00当量)を追加する。混合物を15℃で12時間撹拌する。当該混合物に水(200mL)を入れてから、酢酸エチル(200mL×4)で抽出する。合わせた有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して真空濃縮する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さ250ミリメートル、直径100ミリメートル、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1至5/1)で精製して、5-ベンジル-2-( 3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[4,5-c]ピリジン(3.80グラム、粗生成物)を得て、黄色油状物である。1HNMR(400MHz,CDCl3):δ7.81(ddd,J=2.1,7.6,11.0 Hz,1H),7.77-7.72(m,1H),7.43-7.30(m,5H),7.28-7.19(m,2H),3.82-3.76(m,2H),3.60-3.53(m,2H),2.95-2.88(m,2H),2.88-2.79(m,2H)。
ステップ6:
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[4,5-c]ピリジン塩酸塩(2-(3,4-Difluorophenyl) -4,5,6,7-tetrahydrooxazolo [4,5-c] pyridine hydrochloride)
5-ベンジル-2-( 3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[4,5-c]ピリジン(3.80グラム、11.64ミリモル、1.00当量)のジクロロエタン(60.00mL)の溶液に、0℃で、窒素下で、一度に1−クロロエチルクロロホーメート(4.99グラム、34.92ミリモル、3.00当量)を追加する。混合物を100℃で12時間撹拌する。混合物を濃縮して溶媒を除去し、残留物にメタノール(80mL)を追加してから、混合物を80℃で、また1時間撹拌する。続いて混合物を濃縮して乾燥して、残留物に酢酸エチル(50mL)を追加して、混合物を濾過し、フィルターケーキを回収して、2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[4,5-c]ピリジン塩酸塩(3.80グラム、粗生成物、塩酸塩)を得て、黄色固体である。1HNMR(400MHz,DMSO-d6):δ9.85(br,s,2H),8.01-7.93(m,1H),7.87-7.79(m,1H),7.69-7.59(m,1H),4.20(br,s,2H),3.52-3.49(m,2H),3.12-3.03(m,2H)。
ステップ7:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ〔4,5-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール((2S) -1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl) -3- [2-(3,4-difluorophenyl) -6,7- dihydro-4H-oxazolo [4,5-c] pyridin-5-yl]-2-methyl-propan-2-ol)
2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[4,5-c]ピリジン(2.00グラム、7.33ミリモル、1.00当量、塩酸塩)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(1.60グラム、7.33ミリモル、1.00当量)のtert-ブタノール(30.00mL)の溶液に、窒素下で、15℃で、一度にジイソプロピルアミン(2.37グラム、18.34ミリモル、3.20mL、2.50当量)を追加する。混合物を100℃で12時間撹拌する。混合物を濃縮して乾燥し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さ250ミリメートル、直径100ミリメートル、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1乃至1/1)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ[4,5-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(1.00グラム、2.20ミリモル、30.06%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:454(M+1)。
ステップ8:
(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[4,5-c]ピリジン((S) -2-(3,4-Difluorophenyl)-5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole-2-yl) methyl) -4,5, 6,7-tetrahydrooxazolo [4,5-c] pyridine)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-オキサゾロ〔4,5-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(1.00グラム、2.20ミリモル、1.00当量)のDMF(10.00mL)の溶液に、-5℃で、窒素下で、一度に水酸化ナトリウム(176.00ミリグラム、4.40ミリモル、純度60%、2.00当量)を追加する。混合物を-5℃で0.5時間撹拌する。混合物を塩化アンモニウム(100mL)の溶液に滴下し、濾過してフィルターケーキを回収して、粗生成物を得て、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さ250ミリメートル、直径100ミリメートル、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1至1/1)で精製して、(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[4,5-c]ピリジン(386.40ミリグラム、907.28ミリモル、41.24%の収率、98.0%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.80(ddd,J=2.0,7.6,10.9 Hz,1H),7.74(ddd,J=1.7,4.0,8.6 Hz,1H),7.55-7.51(m,1H),7.24(td,J=8.3,9.8 Hz,1H),4.37(d,J=9.7 Hz,1H),3.96(d,J=9.7 Hz,1H),3.77-3.65(m,2H),3.23(td,J=4.9,12.1 Hz,1H),3.16(d,J=15.1 Hz,1H),2.94(ddd,J=4.6,7.9,12.3 Hz,1H),2.78(d,J=15.1 Hz,1H),2.75-2.66(m,1H),2.66-2.55(m,1H),1.68(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:418(M+1)。
実施例66
(S)-2-(4-フルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6-,7-テトラヒドロオキサゾロ[4,5-c]ピリジン((S) -2-(4-fluorophenyl) -5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl) methyl)-4,5,6,7-tetrahydrooxazolo [4,5-c] pyridine)
合成方法は、実施例65のようである。
(S)-2-(4-フルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-4,5,6,7-テトラヒドロオキサゾロ[4,5-c]ピリジン化合物66(16.60ミリグラム、39.04ミリモル、21.27%の収率、93.931%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.94-7.84(m,2H),7.45(s,1H),7.09(s,2H),4.32-4.22(m,1H),3.96-3.70(m,3H),3.31-3.17(m,2H),3.04-2.70(m,4H),1.63(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:400.2(M+1)。
実施例67
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチエノ[4,5-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)6,7-dihydrothiazolo [4,5-c] pyridine-5 (4H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
N-(4-クロロ-3-ピリジル)-4-フルオロベンズアミド(N- (4-Chloro-3-pyridinyl) -4-fluorobenzamide)
4-クロロピリジン-3-アミン(2.00グラム、15.56ミリモル、1.00当量)のアセトニトリル(20.00mL)の溶液に、ピリジン(2.46グラム、31.12ミリモル、2.00当量)及び4-フルオロベンゾイルクロリド(fluorobenzoyl chloride)(2.71グラム、17.12ミリモル、1.10当量)を追加する。混合物を20℃で2時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮する。続いて水(100mL)を追加してから、ジクロロメタン(200mL×3)で抽出する。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、N-(4-クロロ-3-ピリジル)-4-フルオロ-ベンズアミド(3.20グラム、12.77ミリモル、82.07%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(300 MHz,CDCl3):δ9.65(s,1H),8.28(d,J=5.27 Hz,1H),8.12(br.s.,1H),7.93-7.83(m,2H),7.33(d,J=5.09 Hz,1H),7.22-7.11(m,3H)。
ステップ2:
2-(4-フルオロフェニル)チアゾロ[4,5-c]ピリジン(2-(4-fluorophenyl) thiazolo [4,5-c] pyridine)
N-(4-クロロ-3-ピリジル)-4-フルオロ-ベンズアミド(3.20的グラム、12.77ミリモル、1.00当量)のトルエン(50.00mL)の溶液に、ローソン試薬(3.62グラム、8.94ミリモル、0.70当量)を追加する。混合物を110℃で12時間撹拌する。反応混合物を濃縮し、残留物に飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)を追加してから、ジクロロメタン(150mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さ300ミリメートル、直径50ミリメートル、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5/1、3/1、1/1)で精製し、2-( 4-フルオロフェニル)チアゾロ[4,5-c]ピリジン(1.50グラム、6.51ミリモル、51.01%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ9.28(s,1H),8.46(d,J=5.52 Hz,1H),8.09-8.00(m,2H),7.79(d,J=5.40 Hz,1H),7.21-7.09(m,2H)。
ステップ3:
5-ベンジル-2-(4-フルオロフェニル)チアゾロ[4,5-c]ピリジン-5-イウムブロミド(5-Benzyl-2-(4-fluorophenyl) thiazolo [4,5-c] pyridine-5-ium bromide)
2-(4-フルオロフェニル)チアゾロ[4,5-c]ピリジン(700.00ミリグラム、3.04ミリモル、1.00当量)及び臭化ベンジル(519.94ミリグラム、3.04ミリモル、1.00当量)を、アセトニトリル(5.00mL)に溶解させ、混合物を窒素で置換させてから、20℃で2時間撹拌する。混合物を濾過し、フィルターケーキをジクロロメタン(20mL)で洗浄する。フィルターケーキで回収して、5-ベンジル-2-(4-フルオロフェニル)チアゾロ[4,5-c]ピリジン-5-イウムブロミド(1.20グラム、2.99ミリモル、98.36%の収率)を得て、白色固体である。
ステップ4:
5-ベンジル-2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[4,5-c]ピリジン(5-Benzyl-2-(4-fluorophenyl) -4,5,6,7-tetrahydro [4,5-c] pyridine)
5-ベンジル-2-(4-フルオロフェニル)チアゾロ[4,5-c]ピリジン-5-イウムブロミド(900.00ミリグラム、2.24ミリモル、1.00当量)のメタノール(200.00mL)の溶液に、窒素下で、水酸化パラジウム/炭素(157.28ミリグラム、1.12ミリモル、0.50当量)を追加する。懸濁液を脱気して水素ガスで3回変更する。混合物を水素ガス(50 psi)の条件下で、50℃で12時間撹拌する。反応物を濾過する。濾液を減圧濃縮、5-ベンジル-2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[4,5-c]ピリジン(580.00ミリグラム、1.79ミリモル、79.91%の収率)を得て、白色固体である。1H NMR(400 MHz,METHANOL-d4):δ8.01-7.91(m,2H),7.68-7.51(m,5H),7.23(t,J=8.72 Hz,2H),4.59(s,2H),4.49-4.37(m,2H),3.74(br.s.,2H),3.38-3.33(m,2H)。
ステップ5:
2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[4,5-c]ピリジン(2-(4-fluorophenyl) -4,5,6,7-tetrahydro [4,5-c] pyridine)
5-ベンジル-2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-チアゾロ[4,5-c]ピリジン(600.00ミリグラム、1.85ミリモル、1.00当量)のジクロロエタン(5.00mL)に、1−クロロエチルクロロホーメート(396.74ミリグラム、2.78ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を80℃で、16時間撹拌する。濃縮してジクロロエタンを除去し、メタノール(5.00mL)を追加し、混合物を60℃で2時間撹拌する。混合物を濾過してフィルターケーキを乾燥して、2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[4,5-c]ピリジン(280.00ミリグラム、1.20ミリモル、64.60%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:235(M+1)。
ステップ6:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-チアゾロ[4,5-c]ピリジン-5-イル]-2-メチルプロパン-2-オール((2S) -1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl) -3- [2-(4-fluorophenyl) -6,7-dihydro-4H-thiazolo [4,5-c] pyridin-5-yl] -2-methylpropan-2-ol)
2-(4-フルオロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[4,5-c]ピリジン(200.00ミリグラム、853.64ミリモル、1.00当量)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチルエチル-4-ニトロイミダゾール(222.91ミリグラム、1.02ミリモル、1.20当量)のtert-ブタノール(2.00mL)の溶液に、ジイソプロピルアミン(220.65ミリグラム、1.71ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を80℃で12時間撹拌する。反応混合物に水(50mL)を追加してから、酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さ300ミリメートル、直径50ミリメートル、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5/1、3/1)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-チアゾロ[4,5-c]ピリジン-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(230.00ミリグラム、508.96ミリモル、59.62%の収率)を得て、黄色固体である。
ステップ7:
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチエノ[4,5-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl) -6,7-dihydrothi [4,5-c] pyridine-5 (4H) -yl) methyl) -2-methyl -6-nitro-2, 3 dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-4H-チアゾロ[4,5-c]ピリジン-5-イル)-2-メチル-プロパン-2-オール(230.00ミリグラム、508.96ミリモル、1.00当量)のDMF(3.00mL)の溶液に、水酸化ナトリウム(40.72ミリグラム、1.02ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を-45℃で30分間撹拌する。続いてそれを0℃で30分間撹拌する。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)に追加してから、酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物を得る。残留物を分取クロマトグラフィー(GX-I; Phenomenex Gemini 150*25mm*10μm; acetonitrile 36%-66%、ACN(0.225% fomic acid、25mL/min)で精製して、(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチエノ[4,5-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾー化合物67(84.60ミリグラム、200.99ミリモル、39.49%の収率、98.7%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3-d) δ7.83-7.72(m,2H),7.44(s,1H),7.09-6.98(m,2H),4.31(d,J=9.66 Hz,1H),3.92-3.72(m,3H),3.16-3.01(m,2H),2.84-2.52(m,4H),1.60(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:416(M+1)。
実施例68
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチエノ[4,5-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(3,4-Difluorophenyl) -6,7-dihydrothi [4,5-c] pyridine-5 (4H) -yl) methyl) -2 -methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例67のようである。
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-6,7-ジヒドロチエノ[4,5-c]ピリジン-5(4H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物68(75.10ミリグラム、171.19ミリモル、32.18%の収率、98.8%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.73(ddd,J=2.2,7.6,11.0 Hz,1H),7.62-7.56(m,1H),7.53(s,1H),7.26-7.17(m,1H),4.39(d,J=9.5 Hz,1H),3.99-3.82(m,3H),3.28-3.11(m,2H),2.92-2.74(m,3H),2.73-2.61(m,1H),1.69(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:434.2(M+1)。
実施例69
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazole-5 (6H)‐yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
2,5-ジヒドロ-1H-ピロール(2,5-Dihydro-lH-pyrrole)
tert-ブチル-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキシレート(2.00グラム、11.82ミリモル、1.00当量)のジクロロメタン(6.00mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(9.18グラム、80.51ミリモル、6.81当量)を追加し、混合物を20℃で1時間撹拌する。混合物を減圧濃縮して、粗生成物を得て、暗褐色油状物である。直接次のステップに使用する。
ステップ2:
1-トシル-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール(1-Tosyl-2,5-dihydro-1H-pyrrole)
2,5-ジヒドロ-1H-ピロール(2.16グラム、11.79ミリモル、1.00当量,TFA)のジクロロメタン(10.00mL)の溶液に、TosCl(2.70グラム、14.15ミリモル、1.20当量)及びトリエチルアミン(3.58グラム、35.37ミリモル、3.00当量を追加する。混合物を20℃で16時間撹拌する。反応混合物を、1M稀塩酸(30mL)、飽和NaHCO3溶液(30mL)及び塩水(30mL)で洗浄する。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、1-(p-トルエンスルホニル)-2,5-ジヒドロピロール(1.50グラム、6.72ミリモル、56.98%の収率)を得て、褐色固体である。
ステップ3:
4-ブロモ-1-トシルピロリジン-3-オール(4-Bromo-1-tosylpyrrolidin-3-ol)
1-(p-トルエンスルホニル)-2,5-ジヒドロピロール(1.50グラム、6.72ミリモル、1.00当量)のDMSO(10.00mL)及びアセトニトリル(5.00mL)の溶液に、0℃で、NBS(1.79グラム、10.08ミリモル、1.50当量)を分けて入れる。続いて混合物を、15℃で16時間撹拌する。反応混合物に水(50mL)を入れ、酢酸エチル(30mL×2)で抽出する。合わせた有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=10:1至3:1)で精製して、4-ブロモ-1-(p-トルエンスルホニル)ピロリジン-3-オール(1.58グラム、4.93ミリモル、73.43%の収率)を得て、白色固体である。
ステップ4:
4-ブロモ-1-トシルピロリジン-3-オン(4-Bromo-1-tosylpyrrolidin-3-one)
4-ブロモ-1-(p-トルエンスルホニル)ピロリジン-3-オール(1.58グラム、4.93ミリモル、1.00当量)のジクロロメタン(15.00mL)の溶液に、デス‐マーチン試薬(Dess-Martin periodinane)(4.19グラム、9.87ミリモル、2.00当量)を追加し、窒素で変更させてから、混合物を10〜15℃で12時間撹拌する。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液(50mL×2)で洗浄し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出する。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至1:1)で分離精製して、4-ブロモ-1-(p-トルエンスルホニル)ピロリジン-3-オン(980.00ミリグラム、3.08ミリモル、62.47%の収率)を得て、黄色固体である。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.69-7.61(d,J=8.1 Hz,2H),7.35-7.28(d,J=7.8 Hz,2H),4.32-4.25(t,J=6.3 Hz,1H),4.00-3.91(m,1H),3.61(s,2H),3.55-3.47(m,1H),2.39(s,3H)。
ステップ5:
2-(4-フルオロフェニル)-5-トシル4,5,6,6a-テトラヒドロ-3aH-ピロロ[3,4-d]チアゾール-3a-オール(2-(4-fluorophenyl) -5-tosyl 4,5,6,6a-tetrahydro-3aH-pyrrolo [3,4-d] thiazol-3a-ol)
4-ブロモ-1-(p-トルエンスルホニル)ピロリジン-3-オン(880.00ミリグラム、2.77ミリモル、1.00当量)のDMF(12.00mL)の溶液に、4-フルオロチオベンズアミド(430.00ミリグラム、2.77ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を60℃で16時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、残留物を酢酸エチル(10mL)で希釈して、濾過し、フィルターケーキを回収して濾過した後の液体を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=10:1,3:1)で精製して、2-(4-フルオロフェニル)-5-トシル4,5,6,6a-テトラヒドロ-3aH-ピロロ[3,4-d]チアゾール-3a-オール(900.00ミリグラム、2.49ミリモル)を得t、灰白色固体である。
ステップ6:
2-(4-フルオロフェニル)-5-トシル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール(2-(4-fluorophenyl) -5-tosyl-5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazole)
2-(4-フルオロフェニル)-5-トシル4,5,6,6a-テトラヒドロ-3aH-ピロロ[3,4-d]チアゾール3aのアルコール(900.00ミリグラム、2.29ミリモル、1.00当量)、塩化メタンスルホニル(methanesulfonyl chloride)(444.00ミリグラム、3.88ミリモル、1.69当量)及びトリエチルアミン(730.00ミリグラム、7.21ミリモル、3.15当量)を、ジクロロメタン(20.00mL)に溶解させ、混合物を脱気して窒素で保護してから、混合物を20℃で16時間撹拌する。水(50mL)を追加し、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出する。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=20:1乃至1:1)で精製して、2-(4-フルオロフェニル)-5-トシル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール(600.00ミリグラム、1.11ミリモル、48.28%の収率、69%の純度)を得て、淡黄色固体である。
ステップ7:
2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール(2-(4-fluorophenyl) -5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazole)
2-(4-フルオロフェニル)-5-トシル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール(550.00ミリグラム、1.01ミリモル、1.00当量)の水(3.00mL)及びAcOH(15.00mL)の混合溶液に、臭化水素酢酸溶液(81.72ミリグラム、1.01ミリモル、1.00当量)を追加する。混合物を20℃で1時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮してから、水(50mL)で希釈して、酢酸エチル(50mL)で抽出する。水層をNaOHで塩基性化して、pH値=11に調整させてから、酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール(145.00ミリグラム、658.28ミリモル、65.18%の収率)を得て、淡黄色固体である。
ステップ8:
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(4-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール((S) -1- (2-Chloro-4-nitro-1H-imidazol-1-yl)-3- (2-(4-fluorophenyl)-4H-pyrrolo[3,4-d]thiazole-5 (6H)-yl)-2-methylpropan-2-ol)
2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール(160.00ミリグラム、726.38ミリモル、1.00当量)の溶液に、2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(158.00ミリグラム、726.07ミリモル、1.00当量)及びジイソプロピルアミン(481.00ミリグラム、3.72ミリモル、5.12当量)を追加する。混合物を80℃で16時間撹拌する。水(50mL)を追加して、酢酸エチル(30mL×2)で抽出する。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮して、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(シリカ,ジクロロメタン:メタノール=20:1)で分離して、(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(4-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(150.00ミリグラム、342.56ミリモル、47.16%の収率)を得て、淡黄色固体である。
ステップ9:
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-fluorophenyl)-4H-pyrrolo[3,4-d]thiazole-5(6H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
(S)-1-(2-クロロ-4-ニトロ-1H-イミダゾール-1-イル)-3-(2-(4-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(150.00ミリグラム、342.56ミリモル、1.00当量)のDMF(5.00ml)の溶液に、0℃で、窒素下で、水酸化ナトリウム(30.00ミリグラム、750.00ミリモル、2.19当量)を追加する。混合物を0℃で1時間撹拌する。反応混合物を0℃で、飽和塩化アンモニウム溶液(40mL)に入れてから、酢酸エチル(30mL×2)で抽出する。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、残留物を酢酸エチルで精製して、(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール(17.71ミリグラム、40.90ミリモル、11.94%の収率、92.71%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.91-7.84(m,2H),7.57(s,1H),7.17-7.09(t,J=8.4 Hz,2H),4.53-4.48(d,J=9.6 Hz,1H),4.20(d,J=3.3 Hz,3H),4.13-4.07(m,1H),4.03-3.97(m,J=9.6 Hz,1H),3.42(d,J=14.8 Hz,1H),3.12(d,J=14.8 Hz,1H),1.64-1.60(m,3H)。LCMS(ESI)m/z:402.10(M+1)。
実施例70
(S)-2-((2-(3-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(3-fluorophenyl)-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazol-5 (6H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(3-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物70(67.10ミリグラム、165.99ミリモル、48.46%の収率、99.3%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.67-7.58(m,2H),7.55(s,1H),7.39(dt,J=5.8,8.0 Hz,1H),7.11(dt,J=1.8,8.3 Hz,1H),4.49(d,J=9.7 Hz,1H),4.26-4.17(m,3H),4.14-4.06(m,1H),3.98(d,J=9.7 Hz,1H),3.40(d,J=14.8 Hz,1H),3.11(d,J=14.7 Hz,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:402.2(M+1)。
実施例71
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(3,4-Difluorophenyl)-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazol-5 (6H) -yl) methyl) -2-methyl-2-, 3 dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(3,4-ジフルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物71(49.80ミリグラム、115.42ミリモル、21.05%の収率、97.2%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):・7.75(ddd,J=2.2,7.5,11.0 Hz,1H),7.65-7.58(m,1H),7.56(s,1H),7.25-7.19(m,1H),4.49(d,J=9.7 Hz,1H),4.27-4.18(m,3H),4.13-4.07(m,1H),4.00(d,J=9.7 Hz,1H),3.42(d,J=14.8 Hz,1H),3.12(d,J=14.7 Hz,1H),1.72(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:420.2(M+1)。
実施例72
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-methyl-6-nitro-2-((2-(4-(trifluoromethyl) phenyl) -4H-pyrrolo [3,4-d] thiazol-5(6H)- methyl)-2-, 3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物72(24.30ミリグラム、52.53ミリモル、17.68%の収率、97.59%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.01(d,J=8.0 Hz,2H),7.70(d,J=8.3 Hz,2H),7.57(s,1H),4.50(d,J=9.7 Hz,1H),4.29-4.20(m,3H),4.16-4.09(m,1H),4.00(d,J=9.7 Hz,1H),3.43(d,J=14.8 Hz,1H),3.13(d,J=14.7 Hz,1H),1.72(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:452.2(M+1)。
実施例73
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-methyl-6-nitro-2-((2-(4-(trifluoromethoxy) phenyl) -4H-pyrrolo [3,4-d] thiazole-5(6H)- yl) methyl)-2-, 3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物73(46.00ミリグラム、97.82ミリモル、16.43%の収率、99.4%の純度)。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d)=7.96-7.89(m,1H),7.56(s,1H),7.31-7.29(m,2H),4.54-4.46(m,1H),4.29-4.17(m,3H),4.16-4.07(m,1H),4.00(d,J=9.7 Hz,1H),3.42(d,J=14.7 Hz,1H),3.12(d,J=14.7 Hz,1H),1.72(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:468.1(M+1)。
実施例74
(S)-2-((2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(2-fluorophenyl)-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazol-5 (6H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(2-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物74(45.45ミリグラム、110.14ミリモル、34.45%の収率、97.271%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.23-8.16(m,1H),7.56(s,1H),7.44-7.36(m,1H),7.28-7.17(m,2H),4.51(d,J=8.0 Hz,1H),4.29-4.22(m,3H),4.17-4.10(m,1H),4.00(d,J=12.0 Hz,1H),3.43(d,J=16.0 Hz,1H),3.13(d,J=16.0 Hz,1H),1.72(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:402(M+1)。
実施例75
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)5H-pyrrolo [3,4-d] thiazol-5-yl) methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(2S)-2-[[2-(4-フルオロフェニル)-4,6-ジヒドロピロロ[3,4-d]チアゾール-5-イル]メチル]-2-メチル-6-ニトロ-3H-イミダゾ[2,1-b]オキサゾール(100.00ミリグラム、249.12ミリモル、1.00当量)の酢酸エチル(30.00mL)の溶液に、空気中で、80℃で20時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して、残留物を分取薄層クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=15:1)で分離精製する。続いてメタノール(5mL)で洗浄し、(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物75(12.30ミリグラム、30.40ミリモル、12.20%の収率、98.7%の)を得る。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ8.04(s,1H),8.01-7.93(m,2H),7.41-7.31(m,3H),7.04(d,J=1.8 Hz,1H),4.69-4.54(m,2H),4.29-4.16(m,2H),1.56(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:400.2(M+1)。
実施例76
(S)-2-((2-(4-クロロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S)-2-((2-(4-Chlorophenyl)-4H-pyrrolo[3,4-d]thiazol-5(6H)-yl)methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo[2,1-b]oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(4-クロロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物76(114.50ミリグラム、267.79ミリモル、60.83%の収率、97.729%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.83(d,J=8.5Hz,2H),7.56(s,1H),7.41(d,J=8.5Hz,2H),4.50(d,J=9.5Hz,1H),4.29-4.16(m,3H),4.14-4.05(m,1H),4.00(d,J=9.8 Hz,1H),3.42(d,J=14.8Hz,1H),3.11(d,J=14.8Hz,1H),1.71(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:418.2(M+1)。
実施例77
(S)-2-((2-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(2-chloro-4-fluorophenyl)-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazole-5 (6H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物77(38.00ミリグラム、85.78ミリモル、27.01%の収率、98.384%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):・8.13-8.06(m,1H),7.56(s,1H),7.27-7.23(m,1H),7.13-7.07(m,1H),4.50(d,J=8.0 Hz,1H),4.30-4.20(m,3H),4.18-4.09(m,1H),4.00(d,J=12.0 Hz,1H),3.42(d,J=12.0 Hz,1H),3.13(d,J=12.0 Hz,1H),1.72(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:436/438(M+1/M+3)。
実施例78
(S)-2-((2-(2,4-ジフルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(2,4-Difluorophenyl)-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazole-5 (6H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2-, 3-dihydroimidazo [2,1-b])oxazole
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(2,4-ジフルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物78(117.40ミリグラム、271.83ミリモル、82.61%の収率、97.107%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.23-8.14(m,1H),7.56(s,1H),7.03-6.92(m,2H),4.50(d,J=8.0 Hz,1H),4.28-4.21(m,3H),4.16-4.08(m,1H),4.00(d,J=12.0 Hz,1H),3.42(d,J=12.0 Hz,1H),3.12(d,J=12.0 Hz,1H),1.72(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:420(M+1)。
実施例79
(S)-2-((2-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluoro-2-methylphenyl)-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazole-5 (6H) - yl) methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(4-フルオロ-2-メチルフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物79(332.10ミリグラム、786.28ミリモル、39.12%の収率、98.36%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.65-7.54(m,2H),7.05-6.92(m,2H),4.56-4.46(m,1H),4.31-4.17(m,3H),4.15-4.09(m,1H),4.03-3.97(m,1H),3.47-3.35(m,1H),3.20-3.06(m,1H),2.56(s,3H),1.72(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:416.1(M+1)。
実施例80
(S)-2-((2-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluoro-2-methoxyphenyl)-4H-pyrrolo [3,4-d]thiazol-5 (6H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3- dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物80(47.90ミリグラム、105.87ミリモル、38.11%の収率、95.36%の純度)。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM-d) δ=8.21-8.12(m,1H),7.47(s,1H),6.73-6.61(m,2H),4.43(d,J=9.7 Hz,1H),4.19-4.08(m,3H),4.06-3.97(m,1H),3.93(s,3H),3.89(d,J=9.7 Hz,1H),3.32(d,J=14.7 Hz,1H),3.02(d,J=14.8 Hz,1H),1.62(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:432.1(M+1)。
実施例81
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(3,5-difluoropyridin-2-yl)-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazole-5 (6H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3- dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物81(24.50ミリグラム、55.89ミリモル、36.48%の収率、95.9%の収率)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.30(d,J=2.1 Hz,1H),7.47(s,1H),7.32-7.25(m,1H),4.42(d,J=9.7 Hz,1H),4.25-4.13(m,3H),4.10-4.03(m,1H),3.90(d,J=9.8 Hz,1H),3.34(d,J=14.7 Hz,1H),3.05(d,J=14.7 Hz,1H),1.63(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:421.1(M+1)。
実施例82
(S)-2-((2-(5-フルオロピリジン-2-イル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(5-fluoropyridin-2-yl)-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazol-5 (6H) -yl) methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(5-フルオロピリジン-2-イル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物82(970.60ミリグラム、2.37ミリモル、63.61%の収率、98.1%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.45(d,J=2.8 Hz,1H),8.11(dd,J=4.5,8.7 Hz,1H),7.56(s,1H),7.51(dt,J=2.8,8.4 Hz,1H),4.51(d,J=9.5 Hz,1H),4.27-4.18(m,3H),4.14-4.07(m,1H),3.99(d,J=9.7 Hz,1H),3.42(d,J=14.7 Hz,1H),3.12(d,J=14.8 Hz,1H),1.72(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:403(M+1)。
実施例83
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(2,4,5-トリフルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-methyl-6-nitro-2-((2-(2,4,5-trifluorophenyl) -4H-pyrrolo [3,4-d] thiazol-5 (6H) -yl) methyl) -2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-メチル-6-ニトロ-2-((2-(2,4,5-トリフルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物83(50.80ミリグラム、114.98ミリモル、14.54%の収率、99%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.06(ddd,J=6.8,8.8,10.9 Hz,1H),7.61-7.49(m,1H),7.12-7.01(m,1H),4.50(d,J=9.7 Hz,1H),4.29-4.18(m,3H),4.16-4.07(m,1H),4.01(d,J=9.7 Hz,1H),3.42(d,J=14.7 Hz,1H),3.13(d,J=14.8 Hz,1H),1.72(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:438.0(M+1)。
実施例84
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(3,5-ジフルオロフェニル)-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2-,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物84(48.70ミリグラム、115.57ミリモル、27.67%の収率、99.53%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.56(s,1H),7.47-7.39(m,2H),6.87(tt,J=2.3,8.7 Hz,1H),4.49(d,J=9.5 Hz,1H),4.28-4.19(m,3H),4.15-4.08(m,1H),4.00(d,J=9.7 Hz,1H),3.42(d,J=14.8 Hz,1H),3.12(d,J=14.7 Hz,1H),1.72(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:420.1(M+1)。
実施例85
(S)-N-(4-フルオロフェニル)-N-メチル-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-2-アミン((S) -N- (4-fluorophenyl) -N-methyl-5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3)- dihydroimidazo [2,1-b] oxazole-2-yl) methyl)-5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazol-2-amine)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-N-(4-フルオロフェニル)-N-メチル-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d]チアゾール-2-アミン化合物85(27.10ミリグラム、62.20ミリモル、14.52%の収率、98.8%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.54(s,1H),7.36-7.30(m,2H),7.17-7.08(m,2H),4.48(d,J=9.7 Hz,1H),4.09-3.87(m,5H),3.46(s,3H),3.35(d,J=14.7 Hz,1H),3.04(d,J=14.8 Hz,1H),1.67(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:431(M+1)。
実施例86
(S)-2-((2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-4H-ピロロ〔3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4,4-Difluoropiperidin-1-yl)-4H-pyrrolo [3,4-d] thiazole-5 (6H)- yl) methyl)-2-methyl-6- nitro-2,3- dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)-4H-ピロロ〔3,4-d]チアゾール-5(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物86(9.30ミリグラム、20.98ミリモル、13.31%の収率、96.2%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.54(s,1H),4.48(d,J=9.7 Hz,1H),4.08-4.00(m,3H),3.98-3.85(m,2H),3.66-3.58(m,4H),3.35(d,J=14.7 Hz,1H),3.04(d,J=14.8 Hz,1H),2.15-2.02(m,4H),1.68(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:427.0(M+1)。
実施例87
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5H-ピロロ[3,4-d]ピリミジン-6(7H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)-5H-pyrrolo [3,4-d] pyrimidin-6 (7H)- yl) methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例44のようである。
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5H-ピロロ[3,4-d]ピリミジン-6(7H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物87(14.60ミリグラム、35.57ミリモル、13.21%の収率、96.567%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.58(s,1H),8.47-8.36(m,2H),7.55(s,1H),7.19-7.11(m,2H),4.46(d,J=8.0 Hz,1H),4.28-4.11(m,4H),4.00(d,J=8.0 Hz,1H),3.33(d,J=12.0 Hz,1H),3.11(d,J=12.0 Hz,1H),1.73(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:397(M+1)。
実施例88
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-6(7H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)-5H-pyrrolo [3,4-b] pyridine-6 (7H)- yl) methyl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
ステップ1:
ピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(Pyridine-2,3-dicarboxylate)
ピリジン-2,3-ジカルボン酸(20.00グラム、119.67ミリモル、1.00当量)のメタノール(150.00mL)の溶液に、濃硫酸(17.61グラム、179.51ミリモル、9.57mL、1.50当量)を追加する。混合物を60℃で10時間撹拌する。炭酸ナトリウム溶液を追加して、pH値を約9に調整し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=20/1〜3:1)で分離して、ピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(20.00グラム、102.47ミリモル、85.63%の収率)を得て、白色固体である。
ステップ2:
ピリジン1-オキシド-1-オニウム-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(dimethylpyridine-1-oxide -1-onium-2,3-dicarboxylate)
ピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(20.00グラム、102.47ミリモル、1.00当量)のクロロホルム(160.00mL)の溶液に、m-CPBA(28.74グラム、133.21ミリモル、純度80%、1.30当量)を追加する。混合物を60℃で4時間撹拌する。反応混合物に重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)を追加し、ジクロロメタン(500mL×4)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、酢酸エチル(50mL)で洗浄し、濾過してフィルターケーキを回収して、1-ピリジンN-オキシド-1-オニウム-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(17.50グラム、粗生成物)を得て、白色固体であり、それを直接次のステップに使用する。
ステップ3:
ピリジン6-クロロピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(dimethyl6-chloropyridine-2,3-dicarboxylate)
ピリジン-1-オキシド-1-オニウム-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(14.00グラム、66.30ミリモル、1.00当量)を、ジオキサン(140.00mL)の溶液に、オキシ塩化リン(50.83グラム、331.50ミリモル、30.81mL、5.00当量)を追加する。混合物を100℃で2時間撹拌する。反応混合物を25℃で水(100mL)に入れ、炭酸ナトリウム溶液でpH値を約9に調整させ、酢酸エチル(500mL×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=40/1〜10:1)で精製して、6-クロロピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(9.50グラム、41.37ミリモル、62.40%の収率)を得て、黄色油状物である。
ステップ4:
ピリジン6-(4-フルオロフェニル)ピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(dimethyl6- (4-fluorophenyl) pyridine-2,3-dicarboxylate)
ピリジン6-クロロピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(5.00グラム、21.78ミリモル、1.00当量)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(3.96グラム、28.31ミリモル、1.30当量)、Pd(dppf)Cl2(796.65ミリグラム、1.09ミリモル、0.05当量)及び炭酸ナトリウム(4.62グラム、43.56ミリモル、2.00当量)を、ジオキサン(30.00mL)及びH2O(400.00マイクロリットル)に溶解させ、溶液を脱気して窒素で置換し、混合物を80℃で10時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=30/1〜10:1)で分離して、6-(4-フルオロフェニル)ピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(5.00グラム、17.29ミリモル、79.36%の収率)を得て、白色固体である。LCMS(ESI)m/z:290.2(M+1)。
ステップ5:
[6-(4-フルオロフェニル)-2-(ヒドロキシメチル)-3-ピリジニル]メタノール([6- (4-fluorophenyl) -2-(hydroxymethyl) -3-pyridyl] methanol)
ピリジン6-(4-フルオロフェニル)ピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチルエステル(5.00グラム、17.29ミリモル、1.00当量)のメタノール(100.00mL)の溶液に、塩化カルシウム(calcium chloride)(2.30グラム、20.75ミリモル、1.20当量)及び水素化ホウ素ナトリウム(6.54グラム、172.90ミリモル、10.00当量)を追加する。混合物を15℃で3時間撹拌する。当該反応混合物を酢酸エチル(1L×2)で抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=20/1〜3:1)で分離精製して、[6-(4-フルオロフェニル)-2-(ヒドロキシメチル)-3-ピリジニル]メタノール(3.50グラム、15.01ミリモル、86.79%の収率)を得て、白色固体である。
ステップ6:
2,3-ビス(クロロメチル)-6-(4-フルオロフェニル)ピリジン(2,3-Bis (chloromethyl) -6- (4-fluorophenyl) pyridine)
[6-(4-フルオロフェニル)-2-(ヒドロキシメチル)-3-ピリジニル]メタノール(1.50グラム、6.43ミリモル、1.00当量)のDジクロロメタン(20.00mL)の溶液に塩化チオニル(thionyl chloride)(19.68グラム、165.42ミリモル、12.00mL、25.73当量)を追加する。混合物を0℃で0.5時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去して、2,3-ビス(クロロメチル)-6-(4-フルオロフェニル)ピリジン(2.00グラム、粗生成物)を得て、黄色油状物である。LCMS(ESI)m/z:270.1(M+1)。
ステップ7:
2-(4-フルオロフェニル)-6-トリチル-5,7-ジヒドロピロロ[3,4-b〕ピリジン(2-(4-fluorophenyl) -6-trityl-5,7-dihydropyrrolo [3,4-b] pyridine)
2,3-ビス(クロロメチル)-6-(4-フルオロフェニル)ピリジン(2.00グラム、7.40ミリモル、1.00当量)のDMF(60.00mL)の溶液に、ジイソプロピルアミン(2.87グラム、22.20ミリモル、3.88mL、3.00当量)及びトリチルアミン(2.88グラム、11.10ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を80℃で20時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して溶媒除去する。残留物を酢酸エチル(200mL×2)え抽出する。合わせた有機層を減圧濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜50:1)で分離精製して、2-(4-フルオロフェニル)-6-トリチル-5,7-ジヒドロピロロ[3,4-b]ピリジン(1.50グラム、粗生成物)を得て、白色固体である。1HNMR(400MHz,CDCl3):δ7.80(dd,J=5.4,8.8 Hz,2H),7.53(d,J=7.5 Hz,6H),7.33(s,2H),7.26-7.18(m,8H),7.11(d,J=7.3 Hz,4H),7.03(s,2H),4.04-3.90(m,4H)。
ステップ8:
2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン;2,2,2-トリフルオロ酢酸(2-(4-F luorophenyl) -6,7-dihydro-5H-pyrrolo [3,4-b] pyridine; 2,2,2-trifluoroacetic acid)
2-(4-フルオロフェニル)-6-トリチル-5,7-ジヒドロピロロ[3,4-b]ピリジン(1.50グラム、3.29ミリモル、1.00当量)のメタノール(7.00mL)及びクロロホルム(7.00mL)の溶液に、トリフルオロ酢酸(10.78グラム、94.54ミリモル、7.00mL、28.74当量)を追加する。混合物を0℃で0.5時間撹拌する。反応混合物を水(150mL×2)で洗浄する。合わせた水相を減圧濃縮して、2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン;2,2,2-トリフルオロ酢酸( 1.00グラム、粗生成物)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:215.2(M+1)。
ステップ9:
(2S)-1-(2-ブロモ-4-ニトロ-イミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-5,7-ジヒドロピロロ[3,4-b]ピリジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(2S) -l- (2-bromo-4-nitro-imidazol-1-yl) -3- [2-(4-fluorophenyl) -5,7-dihydropyrrolo [3,4-b ] pyridin-6-yl] -2-methyl-propan-2-ol)
2-(4-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン;2,2,2-トリフルオロ酢酸(1.00グラム、3.05ミリモル、1.00当量)のtert-ブタノール(50.00mL)に、ジイソプロピルアミン(1.18グラム、9.14ミリモル、1.60ml、3.00当量)及び2-ブロモ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(1.20グラム、4.58ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を40℃で10時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮して溶媒除去し、残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2,石油エーテル/酢酸エチル=10/1〜3:1)で精製して、(2S)-1-(2-ブロモ-4-ニトロ-イミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-5,7-ジヒドロピロロ[3,4-b]ピリジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(700.00ミリグラム、粗生成物)を得て、褐色油状物である。LCMS(ESI)m/z:476.0(M+1)。
ステップ10:
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-6(7H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)-5H-pyrrolo [3,4-b] pyridine-6 (7H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
(2S)-1-(2-ブロモ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-5,7-ジヒドロピロロ[3,4-b]ピリジン-6-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(700.00ミリグラム、1.47ミリモル、1.00当量)のDMF(4.00mL)の溶液に、水酸化ナトリウム(70.54ミリグラム、2.94ミリモル、2.00当量)を追加する。混合物を0℃で10分間撹拌する。反応混合物を0℃で飽和塩化アンモニウムの水溶液(200mL)に追加し、濾過してフィルターケーキを乾燥して、フィルターケーキを、分取薄層クロマトグラフィー(シリカ,DCM:メタノール=15:1)で分離精製して、(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-6-(7H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物88(243.60ミリグラム、600.70ミリモル、40.86%の収率、97.5%の純度)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.97-7.89(m,2H),7.55(s,3H),7.21-7.11(m,2H),4.58-4.46(m,1H),4.34-4.08(m,4H),4.04-3.93(m,1H),3.41-3.25(m,1H),3.15-3.04(m,1H),1.73(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:396.2(M+1)。
実施例89
(S)-2-(4-フルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ〔3,4-d〕オキサゾール((S) -2-(4-fluorophenyl) -5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl) ) -5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] oxazole)
ステップ1:
ベンジル6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(Benzyl6-oxa-3-azabicyclo [3.1.0] hexane-3- carboxylate)
ベンジル3-ブロモ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(7.50グラム、24.99ミリモル、1.00当量)のメタノール(50.00mL)及び水(50.00mL)の混合溶液に、水素酸ナトリウム(1.50グラム、37.49ミリモル、1.50当量)を追加する。混合物を20℃で12時間撹拌する。混合物に水(200ml)を追加してから、酢酸エチル(200mL×3)で抽出する。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(350.00ミリグラム、1.60ミリモル、95.81%の収率)を得て、淡黄色油状物である。1H NMR(300 MHz,CDCl3):δ7.36-7.31(m,5H),5.14-5.12(m,2H),3.88(t,J=12.90 Hz,1H),3.68-3.63(m,2H),3.43-3.37(m,3H)。
ステップ2:
ベンジル3-アミノ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(Benzyl3-amino-4-hydroxy-pyrrolidine-1- carboxylate)
ベンジル6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(5.40グラム、24.63ミリモル、1.00当量)及びアンモニア(43.17グラム、1.23モル、47.43mL、50.00当量)を混合させてから、混合物を100℃で16時間撹拌する。混合物を減圧濃縮して、3-アミノ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(5.00グラム、21.16ミリモル、85.92%の収率)を得て、淡黄色油状物である。
ステップ3:
ベンジル3-[(4-フルオロベンゾイル)-4-ヒドロキシピロリジン-1-カルボン酸ベンジル(Benzyl3 - [(4-fluorobenzamido)-4-hydroxypyrrolidine-1-carboxylate)
ベンジル3-アミノ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボキシレート(4.50中グラム、19.05ミリモル、1.00当量)及び4-フルオロ安息香酸(4-fluorobenzoic acid)(2.67グラム、19.05ミリモル、1.00当量)のジクロロメタン(50.00mL)の溶液に、HOBt(2.57グラム、19.05ミリモル、1.00当量)、EDCI(7.30グラム、38.10ミリモル、2.00当量)及びトリエチルアミン(5.78グラム、57.15ミリモル、7.92mL、3.00当量)を追加する。混合物を20℃で12時間撹拌する。反応混合物に水(200mL)を追加し、ジクロロメタン(150mL×3)で抽出する。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過して減圧濃縮して、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さ300ミリメートル、直径50ミリメートル、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5/1、2/1、0/1)で精製して、3-[(4-フルオロベンゾイル)アミノ]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジル(2.78グラム、7.76ミリモル、40.73%の収率)及び3-[(4-フルオロベンゾイル)アミノ]-4-(4-フルオロベンゾイル)オキシ-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(3 - [(4-fluorobenzoyl) amino] -4-(4-fluorobenzoyl) oxy-pyrrolidine-1-carboxylate)(2.20グラム、4.58ミリモル、24.04%の収率)を得て、淡黄色固体である。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6):・8.52(d,J=6.40 Hz,1H),7.92(dd,J=6.90,5.77 Hz,2H),7.38-7.36(m,5H),7.30(d,J=8.78 Hz,2H),5.08-5.06(m,2H),4.23-4.11(m,2H),3.65-3.57(m,2H),3.29-3.16(m,2H)。
ステップ4:
ベンジル3-[(4-フルオロベンゾイル)アミノ]-4-オキソピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(Benzyl3 - [(4-fluorobenzamido] -4-oxopyrrolidine-1- carboxylate)
3-[(4-フルオロベンゾイル)アミノ]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(4.20グラム、11.72ミリモル、1.00当量)のDCM(3.00mL)の溶液に、0℃で、デス‐マーチン試薬(9.94グラム、23.44ミリモル、7.26mL、2.00当量)を追加する。混合物を20℃で2時間撹拌する。反応混合物に亜硫酸ナトリウム(sulfite)溶液(100mL)及び重炭酸ナトリウム溶液(100mL)を追加し、ジクロロメタン(200mL×3)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水(200mL* 1)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過して減圧濃縮し、3-[(4-フルオロベンゾイル)アミノ]-4-オキソピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(4.00グラム、11.22ミリモル、95.78%の収率)を得て、淡黄色油状物である。1H NMR(400 MHz,DMSO):δ9.15(d,J=6.52 Hz,1H),7.92(dd,J=8.47,5.58 Hz,2H),7.41-7.33(m,7H),5.15(s,2H),4.51(d,J=8.91 Hz,1H),4.09-3.77(m,3H),3.40(s,1H)。
ステップ5:
ベンジル2-(4-フルオロフェニル)-4,6-ジヒドロピロロ[3,4-d〕オキサゾール-5-カルボン酸ベンジルエステル(Benzyl2-(4-fluorophenyl) -4,6-dihydropyrrolo [3,4-d] oxazole-5
- carboxylate)
ベンジル3-[(4-フルオロベンゾイル)アミノ]-4-オキソピロリジン-1-カルボキシレート(4.00グラム、11.22ミリモル、1.00当量)のジオキサン(5.00mL)の溶液に、オキシ塩化リン(9.62グラム、62.74ミリモル、5.83mL、5.59当量)を追加する。混合物を100℃で4時間撹拌する。冷却した後、当該混合物をゆっくりH2O(200mL)に追加し、濾過してフィルターケーキを、ジクロロメタン(50mL)で洗浄し、フィルターケーキを回収して、2-(4-フルオロフェニル)-4,6-ジヒドロピロロ[3,4-d〕オキサゾール-5-カルボン酸ベンジルエステル(1.50グラム、4.43ミリモル、39.48%の収率)を得て、褐色固体である。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6):δ8.03(dd,J=7.40,5.40 Hz,2H),7.44-7.36(m,7H),5.18(s,2H),4.68-4.60(m,2H),4.50-4.41(m,2H)。
ステップ6:
2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール(2-(4-fluorophenyl) -5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] oxazole)
ベンジル2-(4-フルオロフェニル)-4,6-ジヒドロピロロ[3,4-d〕オキサゾール-5-カルボン酸ベンジルエステル(1.50グラム、4.43ミリモル、1.00当量)を、臭化水素酢酸溶液(7.17グラム、88.60ミリモル、4.81mL、20.00当量)に溶解させ、20℃で窒素下で1時間撹拌する。混合物を減圧濃縮して、ジクロロメタン(20mL)及び酢酸エチル(20mL)を追加し、濾過してフィルターケーキを真空乾燥し、2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール(1.00グラム、3.51ミリモル、79.17%の収率、臭化水素酸塩)を得て、黒い固体である。1H NMR(300 MHz,DMSO):・8.07-7.89(m,2H),7.48-7.27(m,2H),4.58-4.23(m,4H)。
ステップ7:
(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-4,6-ジヒドロピロロ[3,4-d]オキサゾール-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール((2S) -1- (2-Chloro-4-nitroimidazol-1-yl)-3- [2-(4-fluorophenyl)-4,6-dihydropyrrolo [3,4-d] oxazol-5-yl] -2-methyl-propan-2-ol)
2-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール(1.00グラム、3.51ミリモル、1.00当量、臭化水素酸塩)及び2-クロロ-1-[[(2R)-2-メチルオキシラン-2-イル]メチル]-4-ニトロイミダゾール(916.57ミリグラム、4.21ミリモル、1.20当量)のtert-ブタノール(20.00mL)の溶液に、ジイソプロピルアミン(906.60ミリグラム、7.01ミリモル、1.23mL、2.00当量)を追加して、混合物を80℃で12時間撹拌する。反応混合物に水(50mL)を入れてから、酢酸エチル(100mL×3)で抽出する。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過して減圧濃縮して残留物を得る。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(カラムの高さ300ミリメートル、直径50ミリメートル、100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5/1、3/1、1/1)で精製して、(2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-4,6-ジヒドロピロロ[3,4-d]オキサゾール-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(700.00ミリグラム、1.66ミリモル、47.28%の収率)を得て、黄色固体である。LCMS(ESI)m/z:422.1(M+1)。
ステップ8:
(S)-2-(4-フルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ〔3,4-d〕オキサゾール((S) -2-(4-fluorophenyl) -5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl) ) -5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] oxazole)
((2S)-1-(2-クロロ-4-ニトロイミダゾール-1-イル)-3-[2-(4-フルオロフェニル)-4,6-ジヒドロピロロ[3,4-d]オキサゾール-5-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(700.00ミリグラム、1.66ミリモル、1.00当量)のDMF(5.00mL)の溶液に、-45℃で水酸化ナトリウム(132.76ミリグラム、3.32ミリモル、純度60%、2.00当量)を追加する。混合物を-45℃で30分間撹拌してから、それを0℃で30分間撹拌する。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)に追加してから、混合物を濾過し、フィルターケーキを、分取クロマトグラフィー(GX-A; Phenomenex Gemini 150*25mm*10μm; acetonitrile 40%〜70%、water(0.05% ammonia hydroxide v/v、25mL/min)で精製し、(S)-2-(4-フルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ〔3,4-d〕オキサゾール化合物89(46.00ミリグラム、117.70ミリモル、7.09%の収率、98.6%の純度)を得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.98(dd,J=8.85,5.33 Hz,2H),7.56(s,1H),7.15(t,J=8.66 Hz,2H),4.46(d,J=9.66 Hz,1H),4.11-3.89(m,5H),3.42(d,J=14.93 Hz,1H),3.10(d,J=14.81 Hz,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:386.1(M+1)。
実施例90
(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール((S) -2-(3,4-difluorophenyl)(2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl) methyl) -5,6-pyrrolo [3,4-d] oxazole)
合成方法は、実施例89のようである。
(S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール化合物90(24.80ミリグラム、59.27ミリモル、35.88%の収率、96.4%の純度)。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.84-7.77(m,1H),7.77-7.71(m,1H),7.56(s,1H),7.27-7.21(m,1H),4.45(d,J=9.66 Hz,1H),4.10-3.89(m,5H),3.42(d,J=14.93 Hz,1H),3.10(d,J=14.93 Hz,1H),1.70(s,3H)。
実施例91
(S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール((S) -2-(2,4-Difluorophenyl) -5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl) methyl) -5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] oxazole)
合成方法は、実施例89のようである。
(S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール化合物91(31.30ミリグラム、75.82ミリモル、24.48%の収率、97.7%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.03-7.91(m,1H),7.56(s,1H),6.98(d,J=8.2 Hz,2H),4.49-4.42(m,1H),4.16-3.89(m,5H),3.48-3.37(m,1H),3.17-3.03(m,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:404.1(M+1)。
実施例92
(S)-2-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール((S) -2-(3,5-Difluoropyridin-2-yl)-5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl)-5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] oxazole)
合成方法は、実施例89のよである。
(S)-2-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール化合物92(125.10ミリグラム、305.38ミリモル、51.10%の収率、98.7%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.48(d,J=2.1 Hz,1H),7.56(s,1H),7.41(ddd,J=2.3,7.8,10.0 Hz,1H),4.43(d,J=9.7 Hz,1H),4.20-4.06(m,3H),4.05-3.92(m,2H),3.43(d,J=14.8 Hz,1H),3.13(d,J=14.8 Hz,1H),1.71(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:405.0(M+1)。
実施例93
(S)-2-(5-フルオロピリジン-2-イル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール((S) -2-(5-fluoropyridin-2-yl)-5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl)-5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] oxazole)
合成方法は、実施例89のようである。
(S)-2-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール化合物93(175.46ミリグラム、445.96ミリモル、52.09%の収率、98.194%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.56(d,J=0.4 Hz,1H),8.13-8.07(m,1H),7.57-7.51(m,2H),4.43(d,J=12.0 Hz,1H),4.19-4.02(m,3H),4.01-3.92(m,2H),3.42(d,J=16.0 Hz,1H),3.11(d,J=16.0 Hz,1H),1.70(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:387(M+1)。
実施例94
(S)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-2-(2,4,5-トリフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール((S) -5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl) methyl) -2--trifluorophenyl) -5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] oxazole)
合成方法は、実施例89のようである。
(S)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-2-(2,4,5-トリフルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール化合物94(491.75ミリグラム、1.14ミリモル、57.13%の収率、97.416%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.89-7.74(m,1H),7.57(s,1H),7.15-7.02(m,1H),4.50-4.39(m,1H),4.14-3.90(m,5H),3.48-3.38(m,1H),3.16-3.07(m,1H),1.71(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:422(M+1)。
実施例95
(S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール((S) -2-(3,5-Difluorophenyl) -5 - ((2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazol-2-yl) methyl) -5,6-dihydro-4H-pyrrolo [3,4-d] oxazole)
合成方法は、実施例89のようである。
(S)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-((2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール-2-イル)メチル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-d〕オキサゾール化合物95(21.60ミリグラム、53.29ミリモル、10.32%の収率、99.5%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.56(s,1H),7.54-7.48(m,2H),6.95-6.83(m,1H),4.43(s,1H),4.15-3.88(m,5H),3.41(s,1H),3.10(d,J=14.8 Hz,1H),1.71(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:404.2(M+1)。
実施例96
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-8,9-ジヒドロ-5H-ピリド[3,2-c]アゼピン-6(7H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)-8,9-dihydro-5H-pyrido [3,2-c] azepine-6 (7H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例7のようである。
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-8,9-ジヒドロ-5H-ピリド[3,2-c]アゼピン-6(7H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物96(85.50ミリグラム、196.26ミリモル、36.10%の収率、97.2%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.08-7.93(m,2H),7.54-7.40(m,3H),7.16(t,J=8.7 Hz,2H),4.36(d,J=9.5 Hz,1H),4.03-3.84(m,3H),3.31-3.15(m,4H),2.96(d,J=15.3 Hz,1H),2.54(d,J=15.3 Hz,1H),1.80(br,s,2H),1.59(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:424(M+1)。
実施例97
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-8,9-ジヒドロ-5H-ピリド[2,3-d]アゼピン-7(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)-8,9-dihydro-5H-pyrido [2,3-d] azepine-7 (6H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例7のようである。
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-8,9-ジヒドロ-5H-ピリド[2,3-d]アゼピン-7(6H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物97(23.80ミリグラム、50.02ミリモル、9.20%の収率、89%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.11-7.89(m,2H),7.56-7.46(m,1H),7.45-7.34(m,2H),7.15(t,J=8.7 Hz,2H),4.36(d,J=9.5 Hz,1H),4.00-3.89(m,1H),3.19-2.62(m,10H),1.72-1.57(m,3H)。LCMS(ESI)m/z:424(M+1)。
実施例98
(2S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-5,8-エピミノシクロヘプタ[b]ピリジン-10-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((2S) -2-((2-(4-fluorophenyl) -6,7,8,9-tetrahydro-5H-5,8- epiminocyclohepta [b] pyridine-10-yl)-2-methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例7のようである。
(2S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-5,8-エピミノシクロヘプタ[b]ピリジン-10-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物98A(30.26ミリグラム、69.49ミリモル、32.79%の収率、100%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):・7.94-7.87(m,2H),7.45(s,1H),7.42-7.38(m,1H),7.36-7.31(m,1H),7.19-7.10(m,2H),4.39(d,J=9.7 Hz,1H),4.06(d,J=6.0 Hz,1H),3.93(d,J=9.7 Hz,1H),3.63(t,J=6.1 Hz,1H),3.39(dd,J=4.8,17.9 Hz,1H),3.08(d,J=14.7 Hz,1H),2.75-2.64(m,2H),2.29-2.08(m,2H),1.83-1.78(m,1H),1.73-1.63(m,4H)。LCMS(ESI)m/z:436.3(M+1)。
(2S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-5,8-エピミノシクロヘプタ[b]ピリジン-10-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物98B(41.29ミリグラム、94.82ミリモル、44.75%の収率、100%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.97-7.90(m,2H),7.55(s,1H),7.50-7.45(m,1H),7.42-7.37(m,1H),7.19-7.11(m,2H),4.50(d,J=9.4 Hz,1H),4.03(d,J=6.0 Hz,1H),3.94(d,J=9.4 Hz,1H),3.71-3.62(m,1H),3.22(d,J=14.6 Hz,1H),2.99(d,J=14.8 Hz,1H),2.80(d,J=14.8 Hz,1H),2.67(d,J=17.8 Hz,1H),2.15(d,J=11.7 Hz,1H),2.05-1.93(m,1H),1.76(d,J=12.3 Hz,2H),1.60(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:436.3(M+1)。
実施例99
(2S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-5,8-エピミノシクロヘプタ[d]チアゾール-9-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール((2S) -2-((2-(4-fluorophenyl) -5,6,7,8-tetrahydro-4H-5,8-epiminocyclohepta [d] thiazol-9-yl) -methyl-6-nitro-2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(2S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-5,8-エピミノシクロヘプタ[d]チアゾール-9-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物99A(3.70ミリグラム、8.26ミリモル、2.47%の収率、98.594%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):7.91-7.84(m,2H),7.53(s,1H),7.16-7.09(m,2H),4.35(d,J=8.0 Hz,1H),4.25(d,J=4.0 Hz,1H),3.95(d,J=8.0 Hz,1H),3.69-3.63(m,1H),3.38-3.27(m,1H),3.04(d,J=16.0 Hz,1H),2.80(d,J=16.0 Hz,1H),2.56(d,J=16.0 Hz,1H),2.19-2.10(m,2H),1.99-1.91(m,1H),1.67(s,3H),1.69-1.61(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:442(M+1)。
(2S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-5,8-エピミノシクロヘプタ[d]チアゾール-9-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1-b]オキサゾール化合物99B(3.70ミリグラム、8.33ミリモル、2.49%の収率、99.431%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.94-7.85(m,2H),7.56(s,1H),7.17-7.09(m,2H),4.45(d,J=12.0 Hz,1H),4.31-4.26(m,1H),3.95(d,J=8.0 Hz,1H),3.68-3.60(m,1H),3.23-3.14(m,1H),3.07(d,J=16.0 Hz,1H),2.78(d,J=12.0 Hz,1H),2.61-2.53(m,1H),2.21-2.09(m,1H),1.96-1.86(m,2H),1.61(s,3H),1.57-1.53(m,1H)。LCMS(ESI)m/z:442(M+1)。
実施例100
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-4H-チアゾロ[4,5-d]アゼピン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1- b]オキサゾール((S) -2-((2-(4-fluorophenyl)7,5-dihydro-4H-thiazolo [4,5-d] azepine-6(5H) -yl) methyl) -2-methyl-6-nitro- 2,3-dihydroimidazo [2,1-b] oxazole)
合成方法は、実施例69のようである。
(S)-2-((2-(4-フルオロフェニル)-7,8-ジヒドロ-4H-チアゾロ[4,5-d]アゼピン-6(5H)-イル)メチル)-2-メチル-6-ニトロ-2,3-ジヒドロイミダゾ[2,1 -b]オキサゾール化合物100(35.30ミリグラム、77.62ミリモル、10.33%の収率、94.431%の純度)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.87-7.78(m,2H),7.56(s,1H),7.13-7.07(m,2H),4.40(d,J=8.0 Hz,2H),3.97(d,J=8.0 Hz,2H),3.24(d,J=16.0 Hz,2H),3.17-3.09(m,1H),3.07-2.86(m,6H),2.82(d,J=16.0 Hz,2H),2.76-2.66(m,1H),1.67(s,3H)。LCMS(ESI)m/z:430(M+1)。
薬理学の部分
第一部分:H37Rv菌株を用いる抗結核菌化合物の生体外への薬効を試験する。
試験当日、化合物母液として、化合物を純粋なDMSO(Sigma 276855-2L)に溶解させて濃度を10mg/mLに調整する。96穴V底プレート(Axygen-wipp02280)の第2列のウェル乃至第11列のウェルに、30μlのDMSOを追加する。30μlの化合物母液を第2列のウェルに添加し、よく混合した後、第2列のウェルから30μlを取って、第3列のウェルに追加してピペッティングミックスを行う。これを第10列まで操作する。第11列には薬物を追加しなく、30μlのDMSOのみ含む。これを化合物「マザーボード」とする。第2列から第11列まで、対応する化合物の濃度は、5mg/ml、2.5mg/ml、1.25mg/ml、0.625mg/ml、0.3125mg/ml、0.156mg/ml、0.078mg/ml、0.039mg/ml、0.02mg/ml、0mg/mlである。薬効が好ましい化合物に対して、適当に試験濃度を低下する。96穴平底プレート (Greiner 655090)を「ドーターボード」とする。すべてのドーターボードのウェルに、98μlの7H9(Sigma M0178)の培地を追加する。マザーボードから2μlの化合物を取って、対応位置のドーターボードに追加する。ドーターボードのA行及びH行、第1列及び第12列には、7H9培地のみが含まれている。
グリセロールを利用する菌株の凍結保存用チューブの中のH37Rv菌株を、0.05%のツイーン80を含む7H9培地に接種し、37℃で、一分あたり200回転するシェーカーの中で、4週間培養する。菌液を、0.05%のツイーン80を含む7H9培地で2回洗浄し、また同じ培地に懸濁する。同じ培地を利用して、菌液の吸光度をOD550=0.4-0.5に調整する。その菌液をマイクロチューブに分注して-80℃で保存する。保存時間は、一ヶ月を越えない。試験当日、分注した菌液を解凍する。7H9培地で、解凍された菌液を、20倍に希釈した後また50倍に希釈し、合計1000倍に希釈し、この菌液はドーターボードの接種に使用される。100μlの菌液を、ドーターボードのウェル当たりに接種し、第12列に100μlの7H9培地を追加し、菌液は追加しない。
試験ドーターボードを、37℃のインキュベーターに入れて培養し、湿度は>80%を保つ。一週間後から毎日一つの細菌を含む第1列のウェル及び一つの細菌を含まない第12列のウェルに、12.5μlの20%のツイーン80を含む7H9培地及び20μlのアラマーブルー(AlamarBlue)(Invitrogen DAL1100)を追加し、24時間培養し続けてから観察する。第1列のウェルの中の菌液が、追加されたアラマーブルーを、24時間内にピンクに還元させた場合、20%のツイーン80を含む7H9培地及びアラマーブルーを試験プレート上のすべてのウェルに追加し、37℃で24時間培養し続けた後、蛍光値を検出する。
最小発育阻止濃度(Minimuminhibitory concentration,MIC)の定義は、次のようである。目視検査により、アラマーブルーが変色する最小の薬物濃度を完全に抑制することができ、または蛍光光度計で、90%の還元型アラマーブルーの生成が抑制できる最小の薬物濃度を検出する。一部の化合物の検出結果は、表1に示されている。
第二部分:Mycobacterium bovis BCG株TMC1019(ATCC35737)を用いて、抗結核菌化合物の生体外への薬効方法を試験する。
試験当日、化合物母液として、化合物を純粋なDMSO (Sigma 276855-2L)に溶解させ、濃度を12.8mg/mLに調整する。96穴V底プレート(Axygen-wipp02280)の第1列の穴乃至第12列のウェルに、30μlのDMSOを追加する。30μlの化合物母液を第1列のウェルに添加する。第1列のウェルから30μlを取って、第2のウェルに追加してピペッティングミックスを行う。この操作は第11列まで2倍のグラジエントで希釈する。第12列には化合物を入れなく、30μlのDMSOのみ含む。すべてのA行のウェル及びH行のウェルには30μlのDMSOのみ追加する。それを化合物「マザーボード」とする。第1列から第12列まで、対応化合物の濃度は、6.4mg/ml、3.2mg/ml、1.6mg/ml、0.8mg/ml、0.4mg/ml、0.2mg/ml、0.1mg/ml、0.05mg/ml、0.025mg/ml、0.0125mg/ml、0.00625mg/ml及び0mg/mlである。薬効が好ましい化合物に対して、適当に試験濃度を低下する。96穴平底プレート(Greiner 655090)を「ドーターボード」とする。すべてのドーターボードのウェルには、98μlの7H9(Sigma M0178)培地を入れる。マザーボードから2μlの化合物溶液を取って、対応位置のドーターボードに入れる。ドーターボードA行及びH行、並びに第12列には7H9培地及び対応濃度のDMSOのみ含まれている。
グリセロールを利用する菌株の凍結保存用チューブの中のBCG株を、0.05% のツイーン80を含む7H9液体培地に接種し、37℃で、一分あたり200回転するシェーカーで4週間培養する。菌液を0.05%のツイーン80を含む7H9培地で2回洗浄し、また同じ培地内で懸濁する。同じ培地を使用して菌液の吸光度をOD550=0.4-0.5に調整する。この菌液をマイクロチューブに分注させて-80℃で保存する。保存時間は一ヶ月を越えない。試験当日、分注された菌液を解凍する。7H9培地で解凍された菌液を20倍に希釈した後、また50倍に希釈し、合計1000倍に希釈し、この菌液を接種に使用される。100μLの菌液を、A行を除いたドーターボードの各ウェルに接種する。A行のウェルには100μLの7H9培地のみ追加し、菌液を入れない。薬物的試験においての最終濃度は、64μg/mL、32μg/mL、16μg/mL、8μg/mL、4μg/mL、2μg/mL、1μg/mL、0.5μg/mL、0.25μg/mL、0.125μg/mL、0.0625μg/mL及び0μg/mLである。試験ドーターボードを、37℃のインキュベーターに入れて培養し、湿度は>80%を保つ。
一週間後から、毎日一つの細菌を含まないA行のウェル及び一つの細菌を含むH行のウェルに、12.5μLの20%のツイーン80を含む7H9培地及び20μLのアラマーブルー(Invitrogen DAL1100)を追加し、24時間培養してから観察する。H行のウェル内の菌液が、追加されたアラマーブルーを24時間内にピンクに還元する場合、アラマーブルーを、試験プレートのすべてウェルに追加し、37℃で、24時間培養し続けてから最小発育阻止濃度(MIC)を観察する。
最小発育阻止濃度(MIC)の定義は、次のようである。目視検査により、アラマーブルーが変色する最小の薬物濃度を完全に抑制することができ、または蛍光光度計で、90%の還元型アラマーブルーの生成が抑制できる最小の薬物濃度を検出する。一部の化合物の検出結果は、表1に示されている。
+++:<1;++:1〜32;+:>32
実験結果から分かるように、本発明に係る化合物は、Mycobacterium bovis BCG株だけではなく結核菌H37Rv菌株に非常に良好な抑制活性を有し、基本的にすべての分子の最小抑制濃度はすべて<1ug/mLであり、本発明の化合物は細胞毒性はない。
第三部分:動力学的溶解度及びMDR1-MDCK細胞の双方向性の透過性評価実験。検出結果は、表2に示されている。
1.動力学的溶解度試験
定量的化合物サンプルを秤量して、純粋なDMSOに溶解させ、最終濃度は10mMである。試験化合物及び対照化合物(10mM DMSO母液、各ウェル10uL)を、各ウェルに490uLの緩衝液を含む96ウェルプレートに入れる。2分間渦動した後、サンプルプレートは発振器で室温(22±2℃)で24時間インキュベートする。続いて200uLのサンプルをマルチスクリーン(MultiScreen)フィルタープレート(ポリカーボネート膜(polycarbonate film))に移動させ、真空濾過(millipore vacuum manifold)により濾過して濾液を回収する。HPLC-UVで濾液の中の化合物の濃度を検出する。三つの異なる濃度のUV標準溶液及び溶解度試験サンプルが順序に準備されている。各サンプルは2回注射され、標準曲線により濃度を計算し、平均値を求める。
2.MDR1-MDCK細胞においての双方向性の透過性評価実験
永久的に人のP糖タンパク質(P-glycoprotein)を表すMDR1-MDCK細胞を、96ウェルInsert細胞プレートに播種し、4〜7日間培養した後、凝集された単層細胞を形成し、評価フェノテロール(fenoterol)(低透過性マーカ)及びプロプラノロール(propranolol)(高透過性マーカ)の単方向(A→B)透過性、並びにDigoxin(P糖タンパク質の基質)の双方向透過性を利用して、単層細胞の品質を検証する。これらの三つの対照化合物は2つのウェルを持つ。
試験化合物の輸送実験の標準的な条件は次のようである。
-試験濃度:2μM(DMSO≦1%)
-重複:n=3
-方向:双方向性輸送、A→B 及び B→Aの2つの方向を含む
-インキュベートする時間:単一時間、 2.5時間
-輸送緩衝液: HBSS、pH7.4
-インキュベートする条件:37℃、5%のCO2、95%の相対湿度。
インキュベートを終わってから、ドナーウェル(donor wells)及びレシーバーウェル(receiver wells)の中のサンプル溶液を取って、内部標準を含有する冷アセトニトリル溶液を混合する。内部標準を含有する冷アセトニトリル溶液で、細胞を溶解することにより、細胞内の化合物の蓄積量を検出する。LC/MS/MS方法を採用して、試験化合物が、すべてのサンプル(最初のドナー液、ドナーウェル上清液、レシーバー液、細胞溶解液を含む)においての濃度を分析する。試験化合物の濃度は、そのピーク面積と内部標準のピーク面積との比で表す。表2には、候補化合物の生体外の動力学的溶解度(Kinetic Solubility,KS)及びMDR1-MDCK 単層細胞における透過性データが示されている。
明らかに、上述した四つの候補化合物は、動力学的溶解度において、すべてOPC-67683より優れており、良好な溶解度は、生体内の薬物の吸収及び製剤の研究に役に立ち、同様に、透過性パラメータにより、好ましい分子はすべて高透過性膜を持つ分子であり、参照化合物(OPC-67683)に比べ、明らかな利点を持ち、また良好な透過性は、薬物の吸収をさらに促進することができ、良好な抗結核菌の效果を達成する。
第4部分:生体内の薬動態学
標準的な技術方案を利用し、化合物の静脈注射及び経口投与後の齧歯類動物の薬物動態特徴を試験する。具体的に、実験中、候補化合物静脈注射及び経口投与は、7〜10週齢のCD-1雄マウスを対象とする。経口製剤は、0.5%のメチルセルロースで調製された懸濁液であり、静脈注射製剤は、エタノール/DMSO/ポリエチレングリコール400/純水(10:10:50:30)で調製された透明な溶液である。血漿及び肺のサンプルを回収して、LC-MS/MS方法で分析を行い、薬物動態的パラメータを計算する。候補化合物7の薬物動態的パラメータは表3を参照する。
明らかに、新規化合物7の薬物動態的パラメータは、参照化合物(OPC-67683)に比べすべて良好であって、新規化合物7の肺部薬物濃度は、投与してから1時間経過した後、参照化合物(OPC-67683)に比べ、はるかに高くなったことが注目されていることで、参照化合物の9倍以上に達している。肺部が結核菌に感染された患者に対して、より高い薬物暴露量は、もっと優れた薬効を意味することで、この点は非常に重要である。
H37Rv菌株に対する活性試験から分かるように、本発明に係る分子は、すべて良好な抗結核菌化合物の生体外薬効を有することで、構造から分かるように、すべての分子は、皆塩基性の窒素原子を有して、塩になることができ、分子の溶解度を高めることに役に立つことで、もっと容易に製剤の研究を進み、溶解度の実験データからも本発明者の仮説が証明される。透過性試験から分かるように、本発明者に発見された多数の分子は、すべて高透過性膜を持つ分子であり、これらの分子は、生体内の分布及び吸収に役に立ち、もっと有効な治療効果を達することが期待される。生体内の薬動態学的データは、さらに検証が行われ、即ち、良好な溶解度、高い透過性と一体になる化合物7は、優れた肺部暴露量を示している。収集されたこれらのデータから分かるように、これらの分子は、参照化合物(OPC-67683)より良好な薬効を表し、多数の患者に利益をもたらすことである。