JP2010530865A - 結核症の治療用複素環化合物 - Google Patents

結核症の治療用複素環化合物 Download PDF

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Abstract

式(I)の三環式含窒素化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシド:該化合物を含有する組成物、結核の治療におけるそれらの使用、およびかかる化合物の製法が提供される。

Description

本発明は結核を治療するための化合物、該化合物を含有する組成物、その治療における使用、ならびにかかる化合物の製法に関する。
PCT特許公報 WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210,WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2006002047、WO2006014580、WO2006010040、WO2006017326、WO2006012396、WO2006017468、WO2006020561、WO2006081179、WO2006081264、WO2006081289、WO2006081178、WO2006081182、WO01/25227、WO02/40474、WO02/07572、WO2004024712、WO2004024713、WO2004035569、WO2004087647、WO2004089947、WO2005016916、WO2005097781、WO2006010831、WO2006021448、WO2006032466、WO2006038172、WO2006046552、WO2006099884、WO2006105289、WO2006081178、WO2006081182、WO2006134378、WO2006137485、WO2007016610、WO2007081597、WO2007071936、WO2007115947、WO2007118130、WO2007122258、WO2007138974、WO2008006648、WO2008003690およびWO2008009700は、抗菌活性を有する、キノリン、ナフチリジン、モルホリン、シクロヘキサン、ピペリジンおよびピペラジン誘導体、また三環式縮合環化合物を開示する。WO2004104000は、カンナビノイド受容体に対して選択的に作用しうる三環式縮合環化合物を開示する。
結核(TB)を治療するための合成薬が半世紀にわたって利用されてきたが、該疾患の発生率が世界中で伸び続けている。2004年には、24,500人が活動性疾患を発症し、 people developed active diseaseおよび約5,500の人が毎日TBで死んでいる(World Health Organization、Global Tuberculosis Control:Surveillance、Planning、Financing. WHO RepoRt 2006、Geneva、Switzerland、ISBN 92−4 156314−1)。HIVによる同時感染が発生率の増加に追い打ちをかけており(Williams, B.g.;Dye, C.、Science、2003、301、1535)、アフリカにおけるエイズ患者の31%の死亡原因がTBによるものである(Corbett, E. L.;Watt, C. J.;Catherine, J.;Walker, N.;Maher D.;Williams, B.g.;Raviglione, M. C.;Dye, C.、Arch. Intl. Med.、2003、163、1009:Septkowitz, A.;Raffalli, J.;Riley, T.;Kiehn, T. E.;Armstrong, D.、Clin. Microbiol. Rev. 1995、8、180)。マイコバクテリウム・ツベルカロシス(Mycobacterium tuberculosis)の多剤耐性菌(MDR−TB)の出現と相俟って、この問題の規模が増幅された。WHOがTBの「世界的衛生緊急事態」(World Health Organization、Global Tuberculosis Control:Surveillance、Planning、Financing. WHO RepoRt 2006、Geneva、Switzerland、ISBN 92−4 156314−1)を宣言してから、10年以上が経過している。
結核治療および予防の限界は周知である。現在入手可能なワクチン、BCGが1921年に導入されたが、それでは小児期を過ぎた人々の大部分を保護できない。活動性疾患に感染するようになった患者は、現在、イソニアジド、リファムピン、ピラジンアミド、およびエタンブトールとの併用療法を2ヶ月間維持し、ついでさらに4ヶ月間イソニアジドおよびリファムピンを摂取し続ける。日々の投与が必要であり、低コンプライアンスが治療に対して反発している多剤耐性菌の出現および蔓延に追い打ちをかける。最近になって公開された詳細な報文では、今までの発病、疫学、創薬およびワクチン開発などのTBの多くの態様について検討している(Nature Medicine、Vol 13(3)、pages 263−312)。
それほど頻繁には摂取されず、耐性の発生に対して高いバリアを有するより活性な薬剤、すなわち、TBの多剤耐性菌に対して効果的である薬剤の短期療法が急ぎ必要とされている。したがって、TBを治療するための新規な化学物質を創製かつ開発する必要がある(最近の合成リード化合物がBallell, L.;Field, R. A.;Duncan, K.;Young, R.、J. Antimicrob. Agents Chemother. 2005、49、2153に報告されている)。
本発明は、式(I):
Figure 2010530865
(I)
[式中:
1aおよびR1bは、水素;ハロゲン;シアノ;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;カルボキシ;(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシ置換の(C1−6)アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ置換の(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;1個または2個の(C1−6)アルキル、ホルミル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基でN−置換されていてもよいアミノ基;またはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は(C1−4)アルキルで置換されていてもよい)から独立して選択され;
は水素または(C1−4)アルキルであるか、Rと一緒になって後記のYを形成し;
Aは基(ia)または(ib):
Figure 2010530865
(ia) (ib)
ここで、RはR1aまたはR1bと同意義であるか、またはオキソであり、nは1または2であるか;あるいは
Aは基(ii):
Figure 2010530865
(ii)
ここで、W、WおよびWはCRであるか、またはWおよびWはCRであり、WはWとNの間の結合であり;
XはO、CRまたはNRであり;
一のRはR1aおよびR1bと同意義であり、残りのRおよびRは水素であるか、あるいは一のRとRが一緒になってオキソを形成し、残りが水素であり;
は水素または(C1−6)アルキルであるか;あるいはRと一緒になってYを形成し;
は水素;ハロゲン;(C1−6)アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ;または(C1−6)アルキルであり;
YはCRCH;CHCR;C=O;CR;CR(C=O);または(C=O)CRであるか;
あるいはXがCRである場合、RとRが一緒になって結合を表す;
UはCOまたはCHから選択され;および
は置換されていてもよい二環式炭素環または複素環系(B):
Figure 2010530865
(B)
であり、各環が4個までのヘテロ原子を含有し、
環(a)および(b)のうち少なくとも一つは芳香族であり;
はCあるいは芳香族環の一部である場合にN、または非芳香族環の一部である場合にCR14であり;
はN、NR13、O、S(O)、CO、あるいは芳香族または非芳香族環の一部である場合にCR14であり、あるいはまた非芳香族環の一部である場合にCR1415であってもよく;
およびXは、独立して、NまたはCであり;
は不在であるか、1ないし4個の基を含有するリンカーであり、その各々の基が、N、NR13、O、S(O)、CO、および芳香族または非芳香族環の一部である場合にCR14、あるいはまた非芳香族環の一部である場合にCR1415であってもよい群より独立して選択され;
は2ないし6個の基のリンカーであり、Yの各々の基が、N、NR13、O、S(O)、CO、芳香族または非芳香族環の一部である場合にCR14、あるいはまた非芳香族環の一部である場合にCR1415であってもよい群より独立して選択され;
14およびR15の各々は、独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;アミノ、または(C1−4)アルキルでモノ−またはジ−置換されていてもよいアミノカルボニルより選択されるか;あるいは
14およびR15は一緒になってオキソを表してもよく;
13は、各々独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル;アミノカルボニル(ここで、アミノ基は(C1−4)アルキルでモノ−またはジ−置換されていてもよい)であり;
xは、各々独立して、0、1または2であり;および
はフルオロまたはヒドロキシを意味する]
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドの、哺乳動物の結核の治療にて用いるための医薬の製造における使用を提供する。
本発明の一の態様において、式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩またはN−オキシドの、哺乳動物の結核の治療にて用いるための医薬の製造における使用が提供される。
本発明の一の態様において、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の、哺乳動物の結核の治療にて用いるための医薬の製造における使用が提供される。
本発明はまた、哺乳動物、特にヒトにおける結核の治療法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを投与することを含む、方法を提供する。
本発明の一の態様において、哺乳動物、特にヒトにおける結核の治療法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩またはN−オキシドを投与することを含む、方法が提供される。
本発明の一の態様において、哺乳動物、特にヒトにおける結核の治療法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む、方法が提供される。
本発明はさらに、哺乳動物における結核の治療にて用いるための式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを提供する。
本発明の一の態様において、哺乳動物における結核の治療にて用いるための式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩またはN−オキシドが提供される。
本発明の一の態様において、哺乳動物における結核の治療にて用いるための式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩が提供される。
本発明はその上さらに、式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドと、医薬上許容される担体とを含む医薬組成物の、哺乳動物の結核の治療にて用いるための医薬の製造における使用を提供する。
本発明の一の態様にて、式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩またはN−オキシドと、医薬上許容される担体とを含む医薬組成物の、哺乳動物の結核の治療にて用いるための医薬の製造における使用が提供される。
本発明の一の態様にて、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩と、医薬上許容される担体とを含む医薬組成物の、哺乳動物の結核の治療にて用いるための医薬の製造における使用が提供される。
一の態様にて、式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドと、医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤とを含む医薬組成物の、哺乳動物、例えばヒトの結核の治療にて用いるための医薬の製造における使用が提供される。
さらなる態様にて、式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドと、医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤とを含む、哺乳動物、例えばヒトの結核の治療にて用いるための医薬組成物が提供される。
本発明の一の態様において、「哺乳動物」への言及はヒトに限定される。
一の態様において、R1aおよびR1bは、各々独立して、水素、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)アルキルチオ、(C1−4)アルキル、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシメチルまたはハロゲンである。さらなる態様において、R1aおよびR1bは、各々独立して、水素、メトキシ、メチル、シアノまたはハロゲンである。
一の実施形態において、R1aおよびR1bは、各々、水素、メトキシ、メチルまたはハロゲン、例えばクロロまたはフルオロである。一の実施形態において、一方の基R1aまたはR1bだけが水素以外の基、例えばR1aはクロロ、フルオロまたはメトキシであり、R1bは水素である。一の実施形態において、R1aおよびR1bが共に水素以外の基である。さらなる実施形態において、R1aおよびR1bが共にハロゲンであり、例えばR1aがフルオロであり、R1bがクロロまたはフルオロである。
一の態様において、Rは水素である。
一の態様において、Rは、水素;置換されていてもよいヒドロキシ;置換されていてもよいアミノ;ハロゲン;(C1−4)アルキル;1−ヒドロキシ−(C1−4)アルキル;置換されていてもよいアミノカルボニルである。さらなる態様において、R基は水素;CONH;1−ヒドロキシアルキル、例えばCHOH;置換されていてもよいヒドロキシ、例えばメトキシ;置換されていてもよいアミノ;およびハロゲン、例えばフルオロである。さらなる態様において、Rは水素、ヒドロキシまたはフルオロである。その上さらなる態様において、Rは水素である。
一の態様において、R基が結合している炭素原子での立体化学はS配置である。
一の態様において、Aが(ia)の場合、nは1である。一の態様において、Rは3−または4−位にある。さらなる態様において、Aは(ia)であって、nは1であり、Rは3−位にある。さらなる態様において、AはNR基に対してシス位にある。
一の実施形態において、Aは基(ia)であって、nは1であり、Rは水素またはヒドロキシである。
一の態様において、Aが(ii)である場合、XはCRであり、RはHでありR4はHまたはOHであり、一の実施形態においてOHはRに対してトランス位にある。一の態様において、RはHである。一の実施形態において、Wは結合手であり、X、WおよびWは、各々、CHであって、RはHである。
一の実施形態において、UはCHである。
一の実施形態において、Rは、2−4個のヘテロ原子を含む8−11個の環原子を有し、そのうちの少なくとも1個はNまたはNR13であり、ここでさらなる実施形態において、Yが2−3個のヘテロ原子を含有し、そのうちの1個がSで、1−2個がNであって、一のNがXと結合する。
一の実施形態において、複素環式環(B)は置換されていてもよいベンゾ、ピリドおよびピリダジノより選択される芳香族の環(a)と、Yが少なくとも1個のヘテロ原子を含む3−5原子を、例えば4個の原子を有し、O、S、CHまたはNR13でXに結合し、ここでR13は水素以外の基であり、Nを介してXに結合するか、O、S、CHまたはNHを介してXに結合するNHCOのいずれかである、非芳香族の環(b)を有する。一の態様において、環(a)は芳香族窒素を含有する。さらなる態様において、環(a)はピリジンまたはピラジンである。環(B)の例として、置換されていてもよい以下の環:
(a)および(b)が芳香族の環:
1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル、1H−ピロロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル、3H−イミダゾ[4,5−b]−ピリド−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル(4(1H)−キナゾリノン−2−イルまたは4−オキソ−1,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル)、ベンズイミダゾール−2−イル、ベンゾ[1,2,3]−チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,2,5]−オキサジアゾール−5−イル、ベンゾフル−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、ベンズオキサゾール−2−イル、クロメン−4−オン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ−[1,2−a]−ピリミジン−2−イル、インドール−2−イル、インドール−6−イル、イソキノリン−3−イル、[1,8]−ナフチリジン−3−イル、オキサゾロ[4,5−b]−ピリジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノキサリン−2−イル、インダン−2−イル、ナフタレン−2−イル、1,3−ジオキソ−イソインドール−2−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、ベンゾチオフェン−2−イル、1H−ベンゾトリアゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3H−ベンゾチアゾール−2−オン−5−イル、3H−キナゾリン−4−オン−6−イル、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−6−イル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,4]オキサジン−2−オン−3−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、ベンゾチアゾール−6−イル、シンノリン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリダジン−2−イル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル、ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−2−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−3−イル、キナゾリン−2−イル、キノキサリン−6−イル、チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン−7−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル、1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル、チアゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル、[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、2H−イソキノリン−1−オン−3−イル、1,8−ナフチリジン−2−イル、2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−イル、2(1H)−キノキサリノン−3−イル;
(a)が非芳香族の環:
(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル、(2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル、3−(R,S)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−イル、3−(R)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、3−(S)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル、3−置換−3H−キナゾリン−4−オン−2−イル
(b)が非芳香族の環:
1,1,3−triオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ1 l−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾチアゾール−2−オン−6−イル(3−置換−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−7−イル、4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−7−イル、5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−6−イル、1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−2−オン−7−イル(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]チアジン−7−イル)、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]チアジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−7−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン−7−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−イル、2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−[1,8]ナフチリジン−6−イル、6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザ−ナフタレン−3−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル、[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−7−イル、2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−イル、5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、1,2,3−ベンゾチアジアゾール−6−イル、7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−イル
が挙げられる。
一の実施形態において、R13が、環(a)にあるならばHであり、あるいは付加的に環(b)にある場合にはメチルまたはイソプロピルなどの(C1−4)アルキルである。さらなる実施形態において、環(b)において、R13はNR13がXに結合する場合にはHであり、NR13がXに結合する場合には(C1−4)アルキルである。
一の実施形態において、R14およびR15は、水素、ハロ、ヒドロキシ、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ニトロおよびシアノより独立して選択される。さらなる実施形態において、R15は水素である。
一の実施形態において、R14は、各々、水素、クロロ、フルオロ、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、ニトロまたはシアノより選択される。さらなる実施形態において、R14は水素、フッ素またはニトロより選択される。
一の実施形態において、R14およびR15は、各々、Hである。
一の実施形態において、Rは:
[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ−1,4−ジオキシン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル(4H−ベンゾ[1,4] チアジン−3−オン−6−イル)、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル、6−ニトロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4] オキサジン−6−イル、8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル、8−ヒドロキシキノリン−2−イル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、チアゾロ−[5,4−b]ピリジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル、[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル、5−カルボニトロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−7−イル、2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−5−イル、5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシノ−7−イル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル、6−オキソ−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]チアジン−3−イル、7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−2−イル、キノキサリン−2−イル、1,8−ナフチリジン−2−イル、イソキノリン−3−イル、キノリン−3−イル、2(1H)−キノキサリノン−3−イル、4(1H)−キナゾリノン−2−イル、(3H−キナゾリン−4−オン−2−イルまたは4−オキソ−1,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル)、7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル 、キノキサリン−6−イル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル、1−(1−メチルエチル)−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−5−イル、2,1,3−ベンゾオキサジアゾール−5−イル、キノリン−2−イル、1H−インドール−6−イル、4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−イル、7−カルボニトロ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル、5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、 3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル、1,2,3−ベンゾチアジアゾール−6−イル、5,7−ジフルオロ−1H−インドール−2−イルまたは6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イルから選択される。
もう一つ別の実施形態において、Rは、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、 [1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル、2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−イル or 6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルより選択される。
一の態様において、本発明の有用な化合物は実施例に列挙されている化合物ならびにその塩、溶媒和物およびN−オキシドを包含する。
もう一つ別の態様において、本発明の有用な化合物は:
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4R/S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4R)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2 エナンチオマーシリーズ);
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4R)−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4R)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4R)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4R)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
(4R/S)−3−クロロ−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4R/S)−3−クロロ−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−4−({4−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4R)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[(2−キノキサリニルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1);
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1);
(4R/S)−8−クロロ−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4R/S)−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2 エナンチオマー);
4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマー);
4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマー);
3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
4−({4−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
(4S)−4−({4−[6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イルメチル]アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−イソキノリニル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
または表1もしくは2より選択される化合物、あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを包含する。
さらなる態様において、本発明の有用な化合物は:
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4R/S)−3−クロロ−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[(2−キノキサリニルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1);
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1);
4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
4−({4−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
(4S)−4−({4−[(2,1,3−ベンゾチアジアゾール−5−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[(3−イソキノリニルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[(3−キノリニルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−4−[(4−{[(7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
5−{[(1−{[(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル}−4−ピペリジニル)アミノ]メチル}−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−カルボニトリル;
(4S)−4−({4−[(1,3−ベンゾチアゾール−5−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[(6−キノキサリニルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−4−({4−[(1,2,3−ベンゾチアジアゾール−5−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−4−({4−[(2,1,3−ベンズオキサジアゾール−5−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(8−ヒドロキシ−2−キノリニル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ −7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[(2−キノリニルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−4−({4−[(1,2,3−ベンゾチアジアゾール−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−4−[(4−{[(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[((3R)−3−{[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]メチル}−1−ピロリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;and
(4S)−4−({4−[6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イルメチル]アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−イソキノリニル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを包含する。
一の態様において、本発明の新規な化合物は、リストAに列挙される化合物を包含する。リストA
(4S)−4−({4−[6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イルメチル]アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;および
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−イソキノリニル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
本発明はさらには、療法にて用いるためのリストAの化合物を提供する。
本発明はその上さらに、哺乳動物において、結核を含む細菌感染の治療に用いるためのリストAの化合物を提供する。
本発明はその上さらに、哺乳動物において、結核を含む細菌感染の治療に用いるための医薬の製造におけるリストAの化合物の使用を提供する。
本発明はその上さらに、哺乳動物、特にヒトにおいて、結核を含む細菌感染の治療方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に、有効量のリストAの化合物を投与することを含む方法を提供する。
語句および定義
本明細書中で使用される「(C1−6)アルキル」なる語は、1ないし6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖のアルキル基をいう。一例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルが挙げられるが、これに限定されない。本明細書中で使用される「(C1−4)アルキル」なる語は、1ないし4個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖のアルキル基をいう。一例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、t−ブチルが挙げられるが、これに限定されない。
本明細書中で使用される「(C2−4)アルケニル」なる語は、1個の二重結合を有し、2ないし4個の炭素原子を有する不飽和の直鎖または分岐鎖のアルケニル基をいう。一例として、エテニル、プロパ−1−エニル、プロパ−2−エニル、ブタ−1−エニル、ブタ−2−エニル、ブタ−3−エニル、1−メチル−プロパ−1−エニルおよび2−メチル−プロパ−1−エニルが挙げられる。
本明細書中で使用される「ハロ」または「ハロゲン」なる語はフルオロ(F)、クロロ(Cl)、ブロモ(Br)およびヨード(I)を包含する。
本明細書中で使用される「ハロアルキル」なる語は、上記したアルキル基であって、アルキル基の1ないし3個の水素原子がハロゲンと置き換わっている基をいう。「ハロアルキル」の一例としてトリフルオロメチルが挙げられるが、これに限定されるものではない。
本明細書中で使用される「(C1−6)アルコキシ」なる語は、1ないし6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のアルコキシ基をいう。「(C1−6)アルコキシ」基の一例として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブタ−1−オキシ、ブタ−2−オキシ、2−メチルプロパ−2−オキシ、ペントキシ、ヘキソキシ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。本明細書中で使用される「(C1−4)アルコキシ」なる語は、1ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のアルコキシ基をいう。「(C1−4)アルコキシ」基の一例として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブタ−1−オキシ、ブタ−2−オキシ、2−メチルプロパ−2−オキシ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書中で使用される「(C1−6)アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ」なる語は、H原子が(C1−6)アルキル基で置換されていてもよい−OH基をいう。「(C1−6)アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ」基の一例として、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の範囲内にある化合物は炭素環基を含んでもよく、複素環基の性質に応じて2種またはそれ以上の互変異性形態にて存在しうる。このような互変異性形態はすべて本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物のいくつかは、水性および有機溶媒などの溶媒から結晶化または再結晶化されてもよい。そのような場合には溶媒和物が形成されうる。本発明は、その範囲内に、水和物ならびに凍結乾燥などの方法により生成されうる可変量の水を含有する化合物を含む、化学量論的溶媒和物を含む。
さらには、「式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシド」および「式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩またはN−オキシド」なる語は、式(I)の化合物、式(I)のN−オキシド、式(I)の化合物の医薬上許容される塩、式(I)の溶媒和物、あるいはこれらの医薬上許容される組合せのすべてを包含することを意図とする。かくして、本明細書にて例示を目的として使用される実施例において、「式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物」および「式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩」は、溶媒和物としても存在している式(I)の化合物の医薬上許容される塩を包含しうる。
本発明にて有用である化合物は炭素環または複素環式環系を含んでもよく、炭素環または複素環式環系の性質に応じて2種またはそれ以上の互変異性形態にて存在しうる。このような互変異性形態はすべて本発明の範囲内に含まれる。
本発明にて有用な化合物のいくつかは水性および有機溶媒などの溶媒から結晶化または再結晶化されてもよい。そのような場合には溶媒和物が形成されうる。本発明は、その範囲内に、水和物ならびに凍結乾燥などの方法により生成されうる可変量の水を含有する化合物を含む、化学量論的溶媒和物を含む。
式(I)の化合物は医薬組成物で用いることを目的とするため、ある実施形態において、実質的に純粋な形態、例えば少なくとも60%の純度、より適当には少なくとも75%の純度、とりわけ少なくとも85%、特に少なくとも98%の純度(%は重量に対する重量を基準とする)にて提供されることは容易に理解されよう。純粋でない化合物の調製物は医薬組成物に用いられるより純粋な形態を調製するのに使用されうる;これらのあまり純粋でない化合物の調製物は少なくとも1%、より適当には少なくとも5%、とりわけ10ないし59%の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはN−オキシドを含有する必要がある。
本発明の特定の化合物は、実施例に挙げられている化合物およびその医薬上許容されるN−オキシド、塩および溶媒和物を包含する。
上記した式(I)の化合物の医薬上許容される塩は、酸付加塩または第4級アンモニウム塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸などの鉱酸、あるいは酢酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸または酒石酸などの有機酸との塩を包含する。式(I)の化合物はまた、N−オキシドとして調製されうる。本発明はこのような塩、溶媒和物またはN−オキシドのすべてに及ぶものである。
式(I)の化合物のあるものは、光学異性体の形態、例えばジアステレオマーならびにすべての割合での異性体の混合物、例えばラセミ体混合物にて存在してもよい。本発明はそのようなすべての形態、特に純粋な異性体形態を包含する。例えば、本発明はエナンチオマーおよびNR、Rおよび/またはRの結合点でのジアステレオマーを包含する。異なる異性体の形態は慣用的方法により一方を他方から分離または分割してもよく、あるいは所定の異性体を慣用的合成方法または立体特異的合成または不斉合成により得てもよい。
本発明のさらなる態様において、式(I)の化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを製造する方法であって、式(IIA):
Figure 2010530865
(IIA)
で示される化合物を、化合物:HA−N(R20)R’と反応させ、ここでWは脱離基であり、R20はURまたはURに変換可能な基であり、R’はRまたはRに変換可能な基であり、A、R1a、R1b、R、R、UおよびRは式(I)の記載と同意義であり、式(IIB):
Figure 2010530865
(IIB)
で示される化合物を得、その後所望によりまたは必要に応じて、R20およびR’をURおよびRに変換し、いずれの可変基も相互変換し、および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを形成することを含む方法により調製されうる。
該反応は、炭酸ナトリウムまたはトリエチルアミンなどの適当な塩基の存在下、エタノールまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒中、外界温度と60℃の間の温度で反応するようなアミンカップリング反応についての慣用的条件下で実施される。RがOHである場合、塩基で処理すると、エポキシドが得られ、それがアミンと反応して(IIB)を得ることができる。かかる反応は単離する必要はなく、このエポキシドを介して進行させることができる。
脱離基はメタンスルホニルまたはメタンベンゼンスルホニルなどのいずれの慣用的な基であってもよい。都合よくは、R20およびR’の一方はt−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルまたは9−フルオレニルメチルオキシカルボニルなどのN−保護基である。これは当業者に周知のいくつかの方法(例えば、「Protectivegroups in Organic Synthesis、T.W.greeneおよびP.G.M. Wuts、Wiley−Interscience、1999」を参照のこと)、例えば、トリフルオロ酢酸または塩酸で通常の酸加水分解に付すことにより除去することができる。
本発明はさらに、R20が水素である、式(IIB)の化合物を提供する。
式(IIB)の遊離アミン(ここで、R20は水素である)は、一般的条件下、UがCOまたはSOである化合物の場合、アシル誘導体 RCOWまたはRSOWでアミドまたはスルホンアミド形成に付し、あるいはUがCHである場合、塩基の存在下でハロゲン化アルキル RCH−ハライドでアルキル化し、アシル誘導体 RCOWでアシル化/還元に、またはアルデヒド RCHOで還元アルキル化に付すなどの通常の手段によりNRURに変換されうる(例えば、Smith、M.B.;March、J.M. Advanced Organic Chemistry、Wiley−Interscienceを参照のこと)。必要とされるR基を含有する適当な試薬は既知の化合物であるか、あるいは既知の化合物と同様に調製されうる。例えば、WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO06002047、WO06014580、WO06010040、WO06017326、WO06012396、WO06017468、WO06020561およびEP0559285を参照のこと。
がNH基を含有する場合、この基は、R誘導体と式(IIB)の遊離アミンとのカップリングの間、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルまたは9−フルオレニルメチルカルボニルなどの適当なN−保護基で保護されうる。該保護基はトリフルオロ酢酸で処理するような、一般的方法により除去されうる。
の結合位置でのエナンチオマーの分割は、式(I)、(IIA)または(IIB)の化合物で、分取性高性能液体クロマトグラフィーなどの一般的方法により実施される。
式(IIA)の化合物は、以下のスキーム1により調製されうる:
スキーム1
Figure 2010530865

TsCl=塩化トシル
TSO=トシラート
ブロモナフチリジン(1)をスズキ(Sizuki)条件下でメチルビニル類似体(2)に変換する。メチル基をNaOClで官能基とし、クロロ類似体(3)を得、それを環化してビニル三環式ナフチリドン(4)を得る。このビニル三環式ナフチリドン(4)を、AD−ミックス−αおよび/またはβ、オスミウム酸カリウム、フェリシアン化カリウムおよびジヒドロキシラートオレフィンに対してキラル様式にて既知のキラルアルカロイド誘導のリガンドの混合物を用いてジヒドロキシル化類似体(5)に変換する。K.B.Sharplessら、Chem.Rev., 1994, 94, 2483を参照のこと。ヒドロキニンアントラキノン−1,4−ジイルジエーテルなどの別のリガンドを用いてもよい。第一ヒドロキシル基が、通常、式(IIA)の化合物の脱離基Wに対して、例えば塩化トシル/酸化ジブチル錫でトシラート(6)に対して官能基化される。
本発明はまた、式(5)の化合物を提供する。
1aがFであり、R1bがHであるビニル誘導体(4)に至る別の経路をスキーム2に示す:
スキーム2
Figure 2010530865
DMSO=ジメチルスルホキシド
(CHO)n=パラホルムアルデヒド
BOC=t−ブトキシカルボニル
Ms2O=無水メタンスルホン酸
(1)などのブロミドをジメチルマロナートのナトリウム塩を用いる銅触媒反応に付してジエステル(8)に変換しうるが、(7)などのトリフラートをジメチルマロナートのナトリウム塩との反応により(8)に直接変換することもできる。該ジエステルはKrapchoら、J.Org.Chem., 1987, 52(9), 1880の条件を用いて、DMSO/水中のジエステルとLiClの混合物を100℃で24時間加熱することによりモノエステル(9)に変換することができる。パラホルムアルデヒドを縮合させてプロペノアート(10)を得、ついで連続してアミノピペリジンでのミカエル付加(ZはHまたはOH)、エステルのアルコールへの還元、および環化に付して三環誘導体(11)を得る。ついで、酸触媒レトロミカエル反応に付して鍵となるオレフィン(4)を得、それはスキーム1に記載の方法に従ってさらに変換させうる。
1a、R1b、R、A、RおよびRの相互変換は一般的な操作である。保護されていてもよいヒドロキシ基を含有する化合物において、分子の残りの部分を分裂させることなく除去されうる適当かつ一般的なヒドロキシ保護基として、アシルおよびアルキルシリル基が挙げられる。N−保護基は一般的操作により除去される。
ヒドロキシは、中間体(5)のようなどの時点であっても、(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリドなどのフッ化剤と反応させることでフルオロに変換できる。
式(I)の化合物あるいは(5)などの初期の中間体またはR20が水素である式(IIB)の遊離アミンで、R1aおよびR1b基の相互変換を慣用的に行うことができる。例えば、R1aまたはR1bメトキシは、リチウムおよびジフェニルホスフィン(Irelandら、J. Amer. Chem. Soc.、1973、7829に記載の一般的方法)またはHBrで処理することによりR1aまたはR1bヒドロキシに変換可能である。ヒドロキシ基をハライドなどの脱離基を有する適当なアルキル誘導体でアルキル化し、R1aまたはR1b置換のアルコキシを得る。R1aハロゲンは一般的手段により他のR1aに、例えば、金属触媒カップリング反応、一例としてSynlett(2003)、15、2428−2439およびAngewandte Chemie、International Edition、2003、42(44)、5400−5449に報告されるように銅を用いて、ヒドロキシ、アルキルチオール(チオールを介して)およびアミノに変換可能である。R1aフルオロはメタノール中ナトリウムメトキシドで処理することでメトキシに変換されうる。ブロモなどのR1bハロは、M. A. Alonsoら、Tetrahedron 2003、59(16)、2821またはP. Imming ら、J. Med. Chem., 2001,36(4)、375の一般的方法により導入されてもよい。クロロなどのR1bハロはN−クロロスクシンイミドで処理することにより導入されてもよい。ブロモなどのR1aまたはR1bハロは、N,N−ジメチルホルムアミド中のシアン化銅(I)で処理することによりシアノに変換されてもよい。R1aまたはR1bカルボキシはR1aまたはR1bシアノを通常の加水分解に付すことで得ることができ、そのカルボキシは一般的還元によりヒドロキシメチルに変換される。
式:HA−N(R20)R’、(1)および(7)の化合物は既知の化合物であるか、既知の化合物と同様にして調製することができる:例えば、WO2004/035569、WO2004/089947、WO02/08224、WO02/50061、WO02/56882、WO02/96907、WO2003087098、WO2003010138、WO2003064421、WO2003064431、WO2004002992、WO2004002490、WO2004014361、WO2004041210、WO2004096982、WO2002050036、WO2004058144、WO2004087145、WO2003082835、WO2002026723、WO06002047およびWO06014580を参照のこと。
スキーム3に示されるように、式(XIII)のヒドロキシ−アミノメチルピロリジン(HA−NH(R20))(ここで、Aは(ii)で、XはCRで、Wは結合手で、WおよびWは共にCHで、RおよびRはHであり、RはOH)は二重に保護されたキラル中間体(XVI)より調製でき、分取性HPLCにより分離される。ベンジルオキシカルボニル保護基は水素添加により除去されて(XV)を得、そのアミノ官能基がトリフルオロアセトアミド(XIV)に変換される。t−ブトキシカルボニル(Boc)保護基をHClを用いて除去し、ピロリジン塩酸塩(III)を得る。
スキーム3
Figure 2010530865
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
中間体(XVI)はスキーム4の一般的方法により調製されてもよい:
スキーム4
Figure 2010530865
試薬と条件:(a)N−ヒドロキシベンジルアミン塩酸塩、パラホルムアルデヒド、トルエン、EtOH、80℃;(b)Pd(OH)、H(50psi)、MeOH、室温;(c) ベンジルオキシカルボニル−スクシンイミド、EtN、ジクロロメタン、室温
スキーム5において、式(XVII)のアミノメチルピロリジン(HA−NH(R20)、Aは(ii)で、XはCRで、Wは結合手で、WおよびWは共にCHで、R、RおよびRはすべてHである)は市販されているBoc−保護のアミノメチルピロリジンより調製され、トリフルオロアセトアミドに変換されうる。
スキーム5
Figure 2010530865
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
式(XXI)のアミノメチルモルホリン中間体(HA−NH(R20)、Aは(ii)で、XはOで、W、WおよびWは各々CHである)は、まず、アミノ官能基をBoc−保護基(XXII)で保護し、水素添加でジクロロベンジル基を除去して(XXI)を得、(クロマトグラフィーで精製できるように)モルホリンのN−原子をベンジルオキシカルボニル基で保護して(XX)とし、それを水素添加に付して所望のモルホリン誘導体(XXI)を得ることにより、キラルジクロロベンジル中間体(XXIII)(WO2003082835)(スキーム6)より調製されうる。
スキーム6
Figure 2010530865
式(I)の化合物を調製するためのさらなる詳細は実施例に記載される。
本願発明において有用な化合物は、他の抗結核剤などの他の抗菌剤と同様に、ヒトまたは動物医薬にて用いるための一般的方法にて投与できるように処方されうる。
したがって、もう一つ別の態様において、式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドと、医薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤とを含む、医薬組成物が提供される。
本発明の医薬組成物は、経口、局所または非経口的使用に適する形態の組成物を包含し、ヒトを含む哺乳動物の細菌感染の治療に用いることができる。
組成物はいずれの経路による投与にも処方されうる。組成物は、錠剤、散剤、顆粒、ロゼンジ、クリームまたは経口もしくは滅菌非経口液剤または懸濁液などの液体製剤の形態であってもよい。
本発明の局所処方は、例えば、軟膏、クリームまたはローション、眼軟膏および点眼または点耳剤、含浸包帯およびエアロジルとして投与されてもよく、保存剤、薬物の浸透を助けるための溶媒などの適当な一般的添加剤を、軟膏およびクリームに皮膚軟化剤を含有してもよい。
処方はまた、混和性の一般的な担体、例えばクリームまたは軟膏基剤およびローション用のエタノールまたはオレイルアルコールを含有してもよい。かかる担体は組成物の約1%から約98%までとして配合されてもよい。より有用には、該担体は組成物の約80%までを形成するであろう。
経口投与用錠剤およびカプセルは単位投与形態であってもよく、結合剤、例えばシロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントまたはポリビニルピロリドン;充填剤、例えばラクトース、ショ糖、トウモロコシ澱粉、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤、例えばイモ澱粉;またはラウリル硫酸ナトリウムなどの許容される湿潤剤などの通常の賦形剤を含有してもよい。錠剤は通常の薬務にて周知の方法に従ってコーティングされていてもよい。経口液体製剤は、例えば水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、あるいは使用前に水または適当なビヒクルで復元される乾燥製品として提供されてもよい。かかる液体製剤は、懸濁化剤、例えばソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは硬化食用油、乳化剤、例えばレシチン、ソルビタンモノオレアート、またはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含んでいてもよい)、例えば落花生油、グリセリンなどの油状エステル、プロピレングリコールまたはエチルアルコール;保存剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロピルあるいはソルビン酸、および所望により、慣用的な矯味矯臭剤または着色剤を含有してもよい。
坐剤は慣用的な坐剤用基剤、例えばカカオ脂または他のグリセリドを含有するであろう。
非経口投与の場合、流体単位剤形は化合物と滅菌ビヒクル(水が好ましい)を利用して調製される。化合物は、使用するビヒクルおよび濃度に応じて、ビヒクルに懸濁または溶解させるかのいずれかとすることができる。液剤の調製において、化合物を注射用水に溶かし、適当なバイアルまたはアンプルに充填する前に濾過滅菌処理に付し、密封することができる。
有利には、局所麻酔剤、保存剤および緩衝剤などの薬剤をビヒクルに溶かすことができる。安定性を強化するのに、組成物をバイアルに充填した後に凍結させ、その中の水を真空下で除去することができる。ついで、凍結乾燥散剤をバイアルに密封し、注射用水の付属したバイアルを供給し、使用前に液体を復元してもよい。非経口懸濁液は、化合物を溶解させる代わりにバイアルに懸濁させ、滅菌処理を濾過で行うことができない、ことを除いて実質的に同様の方法にて調製される。化合物は滅菌ビヒクルに懸濁させる前に酸化エチレンに曝すことで滅菌することができる。有利には、界面活性剤または湿潤剤を組成物に配合し、化合物の均一な分布を促進する。
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%からの、好ましくは10−60重量%の活性物質を含有してもよい。組成物が投与単位を含む場合、各単位は、好ましくは50−1000mgの活性成分を含有するであろう。成人の治療に用いられる用量は、投与経路および頻度に応じて、100−3000mg/日の範囲にある、例えば1500mg/日であることが好ましい。かかる用量は1.5−50mg/kg/日に相当する。適当には、用量は5−30mg/kg/日である。
式(I)の化合物は本発明の組成物の唯一の治療薬であっても、他の治療剤との組み合わせであってもよい。かくして、本発明は、さらなる態様にて、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドと、さらなる治療剤とを含む組み合わせを提供する。
式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドがその同じ病態に対して活性な第2の治療薬と組み合わせて使用される場合、各化合物の用量はその化合物を単独で使用する場合の用量とは異なるかもしれない。適当な用量は当業者であれば容易に判るであろう。治療で用いるのに要求される本発明の化合物の量は、治療されている症状の特性ならびに患者の年齢および状態で変わるし、最終的に顧問医または獣医の裁量によるであろう。
該組み合わせは医薬処方の形態での使用に配合されるのが都合がよい。哺乳動物における結核の治療に用いるための医薬の製造における、一の組み合わせと医薬上許容される担体とを含む医薬処方の使用は、本発明のさらなる態様を構成する。かかる組み合わせの個々の成分は、いずれか都合のよい経路により、別々のまたは併用した医薬処方にて連続的に、または同時に投与されてもよい。
投与を連続的に行う場合、本発明の化合物または第2の治療薬のいずれを先に投与してもよい。投与が同時になされる場合、その組み合わせは同じまたは別個の医薬組成物のいずれで投与されてもよい。同じ処方で組み合わされる場合、2つの化合物は安定しており、相互におよび処方中の他の成分と混和性がなければならない。別個に処方される場合、該化合物はいずれか都合のよい処方にて、都合よくは当該分野にてかかる化合物について公知のように提供されてもよい。
次に実施例を用いて、式(I)の特定の化合物の製造および式(I)の特定の化合物のMycobacterium tuberculosisに対する活性を説明する。
実施例および実験
概要
実施例における略語:
Rt=室温
MS=質量スペクトル
ES=電子噴射質量分光法
LCMSまたはLC−MS=液体クロマトグラフィー質量分光法
HPLC=高性能液体クロマトグラフィー(Rtは保持時間をいう)
MDAPまたはマスダイレクテッド自動分取=質量ダイレクテッド分取性HPLC(ZQマススペクトロメータ(Waters)を用いる)
特定の試薬もまた、本明細書にて略して使用する。DMFはN,N−ジメチルホルムアミドをいい、TFAはトリフルオロ酢酸をいい、THFはテトラヒドロフランをいい、Pd/Cは炭素上パラジウム触媒をいい、DCMはジクロロメタンをいう。
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルは400または250MHzで記録されており、化学シフトは内部標準のテトラメチルシラン(TMS)から低磁場への百万分の値(δ)で報告される。NMRに関する略語は次のとおりである:s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、m=多重項、dd=二重項の二重項、dt=三重項の二重項、app=見かけ、br=広範な。CDClは重水素クロロホルムである。質量スペクトルは電子噴射(ES)イオン化技法を用いて得られた。温度はすべて摂氏で報告される。MP−カルボナートはマクロ多孔性トリエチルアンモニウムメチルポリスチレンカルボナート(Argonaut Technologies)をいう。Chiralpak ADおよびAD-Hカラムは、アミロース トリス(3,5−ジメチルフェニルカルバマート)(Chiral Technologies、USA)でコーティングされた分取性カラム用シリカ(5μmの粒径のAD-H、21x250mm;20μmの粒径のAD、101.6x250mm)からなる。
Chiralcel ODカラムはセルローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバマート)でコーティングされた分取性カラム用シリカ(20μmの粒径;77x240mm)を含む。
保持時間の測定はクロマトグラフィー操作の正確な条件に依存する。以下の実施例にて引用される場合、それは溶出の順序の指標である。
ADミックスアルファはオスミウム酸カリウム(KOsO・2HO)(0.52g)と、(3a,9R,3’’’a,4’’’b,9’’’R)−9,9’−[1,4−フタラジンジイルビス(オキシ)]ビス[6’−(メチルオキシ)−10,11−ジヒドロシンコナン][(DHQ)PHAL](5.52g)とを混合し、ついでフェリシアン化カリウム[KFe(CN)](700g)および炭酸カリウム粉末(294g)を加えることで調製される。この混合物をブレンダーで30分間攪拌する。この操作により、略1kgのADミックスアルファが得られ、それはAldrichより市販されている(K.Barry Sharplessら、J.Org.Chem., 1992, 57(10), 2771を参照のこと)。ADミックスベータは、(9S,9’’’S)−9,9’−[1,4−フタラジンジイルビス(オキシ)]ビス[6’−(メチルオキシ)−10,11−ジヒドロシンコナン][(DHQD)PHAL]を用いて製造される対応する混合物である。ADミックスアルファ/ベータに言及する場合、これはアルファとベータのミックスの1:1混合物である。
セライト(登録商標)は酸洗浄した珪藻土シリカからなる濾過助剤であり、Mancille Corp, Denver, Coloradoの登録商標である。
Chiralcel ODは多糖類をベースとするキラルHPLCカラム(Chiral Technologies Inc.)である。
水素化リチウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジ−イソブチルアルミニウム、水素化ナトリウム、ホウ水素化ナトリウムおよびトリアセトキシホウ水素化ナトリウムを含む、金属水素化物の関与する反応はアルゴン下でなされる。
抽出工程は、当業者に理解されるように、所望により、特定の溶媒の代わりに酢酸エチルを用いて実施されてもよい。
示差走査熱量測定(DSC)
DSCをTA Instrument model Q100 Differential Scanning Calorimeterで行う。試料をAl DSCパンに置いて秤量する。該パンを業者により供給されるハンドプレスを用いて密封する。該試料を25℃から300℃まで15℃/分の速度で昇温させる。
X−線粉末回折(XRPD)
PXRD General Area Detector Diffraction System
試料を以下のパラメータを用いてスキャンする:
スキャンの範囲:2−56° 2−シータ
ジェネレーターの出力:40kV、40mA
照射源:CuKa
スキャンの型:カップルドスキャン
フレームの数:4フレーム
フレーム当たりの時間:5分
試料の振幅:試料の大きさに応じて0.1−0.5mmの振幅
検出器の距離:25cm
フィルター/モノクロメーター:Single Goebel Mirror
検出器の型:General Area Detector Diffraction
当業者であれば認識するように、他の調製と同様の方法にて実施されるか、または一般的方法による調製に対する言及は、時間、温度、後処理条件、試薬量のわずかな変更などの慣用的なパラメータの変更を包含しうる。
実施例1 (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ)塩酸塩
Figure 2010530865
(a)ピリジン−トリス(1−メチルエテニル)ボロキシン(1:1)
マグネシウム屑(20.83g、868ミリモル)のTHF(1.2リットル)中懸濁液を、アルゴン下、室温にて2−ブロモプロペン(20ml)で処理し、少し加熱して反応を開始させた。開始後、外部加熱を止め、さらに2−ブロモプロペン(53ml)を約1.5時間にわたって3回に分けて添加して反応混合物を約50−60℃に維持した。臭化イソプロペニルマグネシウムを含有する混合物を外界温度にまで冷却させた。残りの操作は対応するピリジン−トリス(トリエテニル)ボロキシン(1:1)(J. Org. Chem. 2002、67、4968)に記載されている操作に従った。臭化イソプロペニルマグネシウム(約826ミリモル/1.2リットルのTHF)および別のバッチの臭化イソプロペニルマグネシウム(250ミリモル/500mlのTHF)(市販材料)をトリメチルボレート(217ml、1937ミリモル)のTHF(1L)中溶液に加え、アルゴン下で−78℃に冷却した。添加終了後(約1時間)、該混合物を−78℃で1時間維持し、1M HCl(550ml)を5分間にわたって添加した。混合物を外界温度に加温させ、ついでブライン(500ml)およびジエチルエーテル(500ml)を添加した。水相をさらにジエチルエーテル(3x500ml)で抽出し、合した有機抽出液を水(500ml)、ブライン(500ml)で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、約1/8の容量まで蒸発させた。ピリジン(220ml)を加え、該混合物を4時間攪拌した。蒸発に付して油を得た(86.4g、83%)。
δH(CDCl、400MHz)1.80(9H,s)、5.45(3H,s)、5.65(3H,s)、7.62(2H,t)、8.02(1H,m)、8.85(2H,d)。
触媒量のヨウ素を用いて2−ブロモプロペンとマグネシウムの反応を開始させてもよい。過剰なホウ酸およびその誘導体をセライト(登録商標)を介して濾過することで反応混合物より除去し、ピリジンを添加してもよい。
(b)7−フルオロ−8−(1−メチルエテニル)−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
方法A
8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン(8.53g、33.2ミリモル)(合成に関してはWO2004058144、実施例53(g)を参照のこと)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.92g、1.7ミリモル)の脱気ジメトキシエタン(300ml)中溶液をアルゴン下で30分間攪拌した。炭酸カリウム(4.58g、33.2ミリモル)、水(90ml)およびピリジン−トリス(1−メチルエテニル)ボロキシン(1:1)(3.8g、13.3ミリモル)を加え、該混合物を10時間加熱還流した。混合物を冷却し、水(500ml)およびジエチルエーテル(500ml)で処理した。相を分離し、水相をさらにジエチルエーテル(3x500ml)で抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣をシリカ上ヘキサン中0−50%酢酸エチルの勾配で溶出するクロマトグラフィーに付し、黄色油を得た(6.9g、95%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z 219(MH+)。
方法B
フラスコにTHF(50ml)およびマグネシウム屑(1.9g、2当量)を充填して脱気した。該混合物を室温で30−60分間攪拌した。まずTHF(20mL)中の2−ブロモプロペン(全部で6.9ml、9.4g、1.3当量)の10−20%の部分を添加した。触媒量のヨウ素を加え、40℃に加熱してグリニャール反応を開始させ、ついで放冷させた。グリニャール反応が始まると、温度上昇が観察された。温度を62℃より下に維持しながら、残りの2−ブロモプロペンを添加した。添加後に得られた混合物は約50℃であり、反応が完了したことを保証するために約47℃で加熱した。
分離フラスコに、THF(20ml)を充填した。塩化亜鉛固体(20g、2.5当量)を一度に加え、温度上昇を観察した。混合物が約10℃になるまで冷却した。
上記の新たに調製したグリニャール試薬(THF中)を、温度が25℃より低く維持される速度でゆっくりとこのZnClの混合物に移した。得られた混合物を室温に加温し、さらに20mlのTHFを加え、室温で約2時間攪拌した。
上記した反応混合物に、固体としてのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)[Pd(PPh3)4、1.3g、2%モル]を一度に、および固体としての8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン(15.0g、1当量)を一度に添加した。発熱は観察されなかった。HPLCでモニターしながら反応が完了するまで反応混合物を還流温度で加熱した。
反応物が約10℃になるまで冷却し、100mlの10%クエン酸水溶液でクエンチした(発熱)。酢酸エチル(100ml)を抽出のために添加した。有機層を100mlの水で洗浄し、水層を100mlの酢酸エチルで抽出した。合した有機溶液を濃縮して乾燥させて暗色油を得、さらに溶出液としてヘプタン/酢酸エチル(1/0、3/1、2/1)を用いてシリカカラムにより精製した(11.8g、收率約93%、HPLCによる面積比で約97%の純度)。
塩化亜鉛の代わりに臭化亜鉛を用い、パラジウム触媒の濃度を0.5%に下げてもよい。洗浄工程を水の代わりに4%クエン酸水溶液で行ってもよい。
(c)8−[1−(クロロメチル)エテニル]−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
方法A
7−フルオロ−8−(1−メチルエテニル)−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(7.3g、33.5ミリモル)のtert−ブタノール(500ml)中溶液を、アルゴン下で塩化セリウム(III)・7水和物(12.5g、33.5ミリモル)で処理し、つづいて次亜塩素酸ナトリウム溶液(12%w/v、21.1ml、33.5ミリモル)を滴下した。黄色懸濁液が形成された。15分後、さらなる次亜塩素酸ナトリウム(12%w/v、21.1ml、33.5ミリモル)を添加した。10分間攪拌した後、亜硫酸ナトリウム飽和水溶液(200ml)を加えた。5分間攪拌した後、水(500ml)を加え、該混合物をエーテル(3x500ml)で抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣をシリカ上ヘキサン中0−50%酢酸エチルの勾配で溶出するクロマトグラフィーに付し、生成物(4.9g、58%)を得た。
硫酸マグネシウム上で乾燥させる代わりに、ブラインおよび酢酸エチルで洗浄して、有機抽出液を乾燥させてもよい。
方法B
7−フルオロ−8−(1−メチルエテニル)−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(31.86g、146ミリモル)のtert−ブタノール(2L)中溶液を塩化セリウム(III)・7水和物(54.4g、146ミリモル)で処理して15分間攪拌し、ついで次亜塩素酸ナトリウム(12%w/v、139ml、221ミリモル)の溶液を15分間にわたって添加して処理した。15分攪拌した後、亜硫酸ナトリウム飽和水溶液(800ml)を添加した。30分間攪拌した後、さらに水を加え、該混合物をジエチルエーテル(1x500ml、2x2L)で抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣を0−100%ジクロロメタン/ヘキサンの勾配で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、生成物(17.5g、48%)を得た。
MS(+veイオン電子噴射)m/z253(MH+)。
(d)3−フルオロ−4−メチリデン−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
8−[1−(クロロメチル)エテニル]−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(4.9g、19.5ミリモル)およびヨウ化ナトリウム(29g、195ミリモル)のアセトン(100ml)中混合物を18時間加熱還流た。該混合物を蒸発させ、残渣を水(200ml)とジクロロメタン(200ml)の間に分配させた。水相をさらにジクロロメタン(2x200ml)で溶出し。合したジクロロメタン抽出物を水(2x200ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させた。得られた固体を酢酸エチル(50ml)でトリチュレートし、濾過し、酢酸エチル(20ml)で洗浄して褐色固体を得た。ついで、この物質を酢酸エチルに溶かし、シリカプラグを介して濾過した。蒸発に付して固体を得た(1.4g、36%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z203(MH+)。
必要ならば、生成物をn−ヘキサンに溶かして沈降させ、冷アセトンと一緒に攪拌させることで固体を精製してもよい。
(e)3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
方法A
3−フルオロ−4−メチリデン−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(37.1g、183ミリモル)、tert−ブタノール(1.5リットル)、水(1.5リットル)およびADミックスアルファ(Aldrich)(246g)の混合物を室温で16時間激しく攪拌した。亜硫酸ナトリウム(300g)を加え、該混合物を30分間攪拌した。相を分離し、水相を酢酸エチル中10%メタノールで3回(合計で1L)洗浄した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させ、固体を得た(45g、100%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z237(MH+)。
方法B
1Lの3口フラスコに、ヘキサンシアノ鉄酸(III)カリウム(24.50g)、炭酸カリウム(顆粒、10.25g)、オスミウム酸カリウム(VI)二水和物(25mg)および水(125mL)を加えた。この混合物を室温で10分間攪拌し、そこに予め溶解させたヒドロキニーネアントラキノン−1,4−ジイルジエーテル((DHQ)2AQN)(200mg)の2−ブタノール(125mL)中溶液を添加した。得られた混合物を15分間攪拌し、そこに3−フルオロ−4−メチリデン−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(4.60g)を添加した。得られた混合物を外界温度で18時間攪拌した。該混合物に、NaSO(37.25g)を加え、室温で30分間攪拌した。この混合物に、水(100mL)およびメタノール(10mL)を添加し、3x250mLの酢酸エチルで抽出した。合した酢酸エチルフラクションをブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させて標記化合物をガム状物として得た。キラルHPLCは4R/4S比が13.3/86.7であることを示した。
(DHQ)2AQNとの上記反応において2−ブタノールの代わりにt−ブタノールを用いてもよく、また抽出工程についても酢酸エチルの代わりに用いてもよい。必要ならば、生成物を加温トルエンに溶かし、冷却して生成物を固体として沈殿させてもよい。
(f)1,1−ジメチルエチル{1−[(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバマート
方法A
3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(25.09g、106.3ミリモル)のジクロロメタン(1リットル)、THF(1リットル)およびN,N−ジメチルホルムアミド(100ml)中溶液をトリエチルアミン(22.7ml、159ミリモル)、パラ−トルエンスルホニルクロリド(20.2g、106.3ミリモル)および酸化ジブチル錫(1.32g、5.23ミリモル)で処理した。16時間室温で攪拌した後、水(400ml)を加え、ついで有機相を分離し、水性炭酸水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し、乾燥かつ蒸発させて、対応するエポキシドおよびDMF(43.8g)をいくらか含有する粗製トルエンスルホナート(約3:1 4S:4R)を得た。この物質をエタノール(1.1リットル)に溶かし、炭酸ナトリウム(33.4g)および1,1−ジメチルエチル4−ピペリジニルカルバマート(28.3g、142ミリモル)で処理した。該混合物を週末にかけて攪拌し、ついで蒸発させてほとんど乾固させた。残渣を水とジクロロメタン中5%メタノールに分配させた。相を分離し、水相を2部のジクロロメタン中5%メタノールでさらに抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣を2−5%メタノール/ジクロロメタンで溶出するシリカ(2kg)上のクロマトグラフィーに付し、生成物(39.94g、90%)を得た。
MS(+veイオン電子噴射)m/z419(MH+)。
方法B
3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマー比4R/4Sが15.7/84.3で1.32g、およびエナンチオマー比4R/4Sが17/83で2.33g、合計3.65g)、塩化トルエンスルホニル(2.94g)、酸化ジブチル錫(IV)(192mg)、テトラヒドロフラン(無水物、146mL)、ジクロロメタン(無水物、146mL)、トリエチルアミン(3.31mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(無水物、14.6mL)を懸濁液として室温で18時間攪拌した。該混合物を水、飽和水性NaHCOおよびブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮させて対応するトルエンスルホナートを得た。
上記のトルエンスルホナート、1,1−ジメチルエチル−4−ピペリジニルカルバマート(4.13g)、NaCO(4.87g)のエタノール(160mL)中混合物を懸濁液として室温で2.5日間攪拌した。この混合物を、エナンチオマー比4R/4Sが17/83の、1.50gの3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オンより同様にして調製した別のバッチと合わせた。得られた混合物を濾過し、NaCOケーキをエタノールで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、300mLのジクロロメタン中5%メタノールに溶かした。得られた溶液を飽和水性NaHCO(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮してガム状物を得た。ジクロロメタンでトリチュレートし、1.27gの標記化合物(收率14%、エナンチオマー比が4R/4S:15/85)を得た。濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して精製し、2.00gの標記化合物(收率22%、エナンチオマー比4R/4S:52/48)を得た。上記のNaCOケーキを水に溶かし、ジクロロメタン中5%メタノールで抽出し、3.85gの標記化合物(收率42%、エナンチオマー比:0/100)を得た。
2.0gの標記化合物(エナンチオマー比4R/4S:15/85)を45mLの熱エタノールに溶かした。該溶液を室温で1.5日間養生し、0℃で5時間、−20℃で1日冷却し、濾過して1.12gの物質を得、該物質のエナンチオマー比4R/4Sは測定すると0/100であった。
エナンチオマー比4R/4Sが15/85の1.050gの標記化合物およびエナンチオマー比4R/4Sが52/48の400mgの標記化合物(この得られた混合物のエナンチオマー比4R/4Sを測定すると24/76であった)を40mLの熱エタノールに溶かした。該溶液を室温まで徐々に冷却し、外界温度で2.5日間養生し、0℃で15分間冷却し、濾過し、3x1.5mLの冷エタノールで洗浄し、乾燥させて580mgの標記化合物を得た。該化合物のエナンチオマー比4R/4Sは測定すると0/100であった。濾液のエナンチオマー比4R/4Sは測定すると48/52であった。
p−トルエンスルホニルクロリドとの反応、および1,1−ジメチルエチル4−ピペリジニルカルバマートとの反応は共に、ジクロロメタン中で行うことができる。1,1−ジメチルエチル4−ピペリジニルカルバマートとの反応にて、炭酸ナトリウムの代わりに炭酸カリウムを用いてもよい。必要ならば、この反応にてトリエチルアミンを加え、反応の終了を促進してもよい。
粗生成物から高いエナンチオマー純度(4S)の標記化合物を調製する精製プロトコルは以下のとおりである:
1.反応物にメタノールを加え、つづいて水を加えて、5−10分間攪拌する。
2.有機層を分離する。
3.水層をDCM中10%メタノールで抽出する。
4.有機層を合し、ブライン溶液で洗浄する。
5.溶媒を減圧下25−35℃でその容量にて10分の一以下まで除去する。
6.n−ヘキサン中10%酢酸エチルを該残渣に加える。
7.室温で10−12時間攪拌する。
8.固体を濾過し、該固体を50−60℃、真空下で6−8時間乾燥させる。
9.段階8およびアセトニトリルをチャージする。
10.反応物を60−70℃で1−2時間攪拌する。
11.反応混合物を室温で10−12時間攪拌する。
12.温度を50−60℃に上げ、2−3時間攪拌するか、あるいは濾過したアンプルから由来の固体の分析キラルHPLCにおいて望ましくない異性体が<1.0%となるまで攪拌する。
13.単離した固体を50−60℃で濾過し、該固体をアセトニトリルで洗浄する。
14.該固体を30−45分間吸引乾燥に付す。
15.該物質を真空下50−60℃でオーブン中乾燥させる。
得られた(4S)−1,1−ジメチルエチル{1−[(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバマートを、キラルクロマトグラフィー工程が不要である、以下の段階(g)に用いてもよい。
(g)4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
1,1−ジメチルエチル{1−[(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバマート(47.94g、115ミリモル)のジクロロメタン/メタノール(870ml/610ml)中溶液を氷浴中で冷却し、1,4−ジオキサン中塩酸(4M、1.5リットル)で処理した。得られた混合物を室温で1.5時間攪拌し、ついで部分的に蒸発させた。濾過し、少量のジクロロメタンで洗浄し、真空下で乾燥させ、標記化合物の塩酸塩を固体として得た(51.55g)。標記化合物の塩酸塩(50.5g)を水(500ml)に溶かし、pHが8になるまで炭酸ナトリウム飽和水溶液で処理した(約100ml)。該混合物を蒸発乾固させ、得られた固体を15%メタノール/クロロホルム(3x500ml)で抽出した。抽出液を別々に蒸発させて22g、10g、および4gの固体を得、それは分光分析によれば本質的に同一であった。
標記化合物(96.5g)をアセトニトリル:イソプロピルアルコール:イソプロピルアミン 80:20:0.1で溶出するキラルパックADカラム上のクロマトグラフィーに付し、まずE1エナンチオマーの(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(66.1g)を得、ついでE2エナンチオマーの(4R)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(24.4g)を得た。
MS(+veイオン電子噴射)m/z319(MH+)。
この反応は、別に、溶媒としてのジクロロメタン中で濃塩酸を用いて行ってもよい。塩酸塩としての生成物をアセトンより沈殿させてもよく、無水酢酸ナトリウムを用いて中和した後、以下の段階(h)に直接使用してもよい。
(h)標記化合物
方法A
4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(5.7g、18ミリモル)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照のこと)(3.0g、18ミリモル)のジクロロメタン/メタノール(75ml/7ml)中溶液を、アルゴン下、氷浴中で冷却し、攪拌し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(7.6g、35.9ミリモル)で処理した。さらにジクロロメタン/メタノール(50ml/5ml)を加え、該混合物を0℃で1時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(150ml)を、ついでブライン(100ml)を添加した。得られた混合物を10%メタノール/ジクロロメタン(2x100ml)で、ついで20%メタノール/ジクロロメタン(100ml)で抽出し、有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させ、黄色泡沫体を得た(7.6g)。これを0−25%のメタノール中2Mアンモニア/酢酸エチルで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を得た(およそ3:1 4S:4R)(6.8g、81%)。
方法B
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(1.0g、3.14ミリモル)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例2(c)またはWO03/087098、実施例19(d)を参照のこと)(0.52g、3.14 ミリモル)のジクロロメタン/メタノール(13ml/1ml)中溶液を、アルゴン下、0℃でトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(1.33g、6.29ミリモル)で処理した。ついで、該反応物を室温にまで加温し、室温で2.5時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(20ml)、ついでブライン(25ml)を添加した。得られた混合物を10%メタノール/ジクロロメタン(3 x 20ml)で、ついで20%メタノール/ジクロロメタン(15ml)で、ついで10%メタノール/ジクロロメタン(20ml)で抽出した。有機抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて黄色固体/油(1.42g)を得た。これを0−10%のメタノール中2Mアンモニア/ジクロロメタンで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を得た(0.969g、66%)。
還元アルキル化反応をDCM/メタノールの代わりにDMF中で行ってもよい。モレキュラーシーブを反応物中に含めてもよい。
抽出をクロロホルム中10%メタノールで行い、生成物をシリカ上のクロマトグラフィーの代わりにアセトンからの結晶化で精製してもよい。
標記化合物の遊離塩基のNMR
δH(CDCl、400MHz)1.35−1.55(2H,m)、1.85−1.95(2H,m)、2.37(1H,t)、2.45−2.60(2H,m)、2.85−2.92(2H,m)、2.95−3.02(1H,d)、3.20(1H,d)、3.75(2H,s)、4.25−4.29(2H,m)、4.32−4.35(2H,m)、4.38−4.42(2H,m)、6.75−6.80(2H,m)、7.88(1H,d)、8.05(1H,s)、8.35(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z468(MH+)。
標記化合物の非晶質遊離塩基(361.0mg)、テトラヒドロフラン(1.5mL)を添加した。投入した物質は完全に溶媒に溶解した。溶液を静かに放置しておくと、2、3分以内に結晶が現れ始めた。該スラリーを一夜静かに放置し、該固体を偏光顕微鏡法を用いて分析し、それによると結晶性物質の存在が明らかにされた。固体を濾過し、テトラヒドロフランで洗浄し、真空オーブン中、50℃で一夜、窒素を少し流しながら乾燥させた。得られた結晶性遊離塩基の物質の重量は約271.9mgであった。
開始融点:184.7℃(DSCによる測定)。
XRPDピーク(2シータ度で示される値):9.5±0.2(2θ)、12.5±0.2(2θ)、13.2±0.2(2θ)、14.7±0.2(2θ)、17.6±0.2(2θ)、19.7±0.2(2θ)。
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ)(25mg、0.05ミリモル)の溶液を過剰量の塩酸/エーテルで処理し、二塩酸塩(21mg)を得た。
MS(+veイオン電子噴射)m/z468(MH+)。
アセトニトリル(500μL)を標記化合物の結晶性遊離塩基(10.1mg)に添加した。該スラリーに、フマル酸(1.0当量、エタノール中0.2M溶液)を添加した。該スラリーを、HPLCバイアル中、室温(24℃)で48時間振とうした。ついで、固体を濾過し、真空オーブン中50℃で一夜乾燥させ、フマル酸塩を得た。
開始融点:140.6℃(DSCにより測定)。
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ)(919mg)のジクロロメタン(25ml)中溶液を塩酸/エーテル(1M、2.4ml、2.4ミリモル)で処理し、標記の塩酸塩を固体として得た(1.0g)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z468(MH+)。
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ)(48g)を500mlの還流メタノールに溶かした。該溶液を50℃に冷却し、6N HCl(17.1ml、1当量)を一度に添加した。該溶液をさらに30℃に冷却し、減圧下、50℃で濃縮した。得られた黄色固体を高真空下50℃で18時間乾燥させ、54gの標記塩酸塩を得た。
別法として、標記の塩酸塩を、その遊離塩基をピリジン塩酸塩/メタノールで処理して調製し、該溶液にアセトンをゆっくりと添加することにより生成物を析出させてもよい。
標記化合物の立体化学(メタノールおよびトルエン中溶液をゆっくりと蒸発させて再結晶させ、単斜針状晶を得る)を3方向X−線回折データより4Sであることが測定された。
アセトン(3000μL)を非晶質遊離塩基(367.0mg)に添加した。得られた溶液室温で30分間攪拌し、ついで塩酸(1,4−ジオキサン中1M溶液、1.0当量)を添加した。スラリーを室温で一夜攪拌した。固体を濾過し、アセトンで洗浄し、真空オーブン中、50℃で窒素をゆっくりと流しながら乾燥させた。標記の結晶性塩酸塩の収率は87.5%(346.7mg)であった。
開始融点:215.6℃(DSCにより測定)。
XRPDピーク(2シータ度で示される値):5. 3±0.2(2θ)、9.2±0.2(2θ)、13.4±0.2(2θ)、13.9±0.2(2θ)、14.9±0.2(2θ)、16.0±0.2(2θ)、16.6±0.2(2θ)。
1,4−ジオキサン:10容量%水(500μL)を標記の結晶性塩酸塩(約30mg)に添加した。得られたスラリーを、75rpmの回転速度の下で、40℃で1時間保持し、ついで約8時間にわたって0−40℃の温度サイクルに付した(−1℃/分の傾斜で0℃とし、1時間保持し、+1℃/分で40℃とし、1時間保持する)。最後に、生成物を500rpmの回転速度で−1℃/分の傾斜にて23℃とし、1時間保持した。得られて固体および上澄を室温で濾過により分離した。固体を外界実験条件下で真空乾燥に付した。
融点/分解の開始は約229℃であった(DSCによる測定)。
実施例1B (4R/S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
Figure 2010530865
(a)[(4R/S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル 4−メチルベンゼンスルホナート
(4R/S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(553mg、2.3ミリモル)(ラセミ体、実施例1(e)の方法Aと同様の操作にてADミックスアルファ/ベータを用いて、3−フルオロ−4−メチリデン−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オンより調製)のジクロロメタン/テトラヒドロフラン/N,N−ジメチルホルムアミド(19ml/19ml/2ml)中混合物を、トリエチルアミン(0.5ml、3.5ミリモル)、パラ−トルエンスルホニルクロリド(446mg、2.3ミリモル)および酸化ジブチル錫(29mg、0.1ミリモル)で処理し、室温で一夜攪拌した。ついで、水を加え、有機相を分離し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、かつ真空下で蒸発させた。残渣をジクロロメタン中0−100%酢酸エチル、ついで酢酸エチル中0−10%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、白色固体を得た(321mg、35%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z391(MH+)。
(b)1,1−ジメチルエチル(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{[(4R/S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバマート
[(4R/S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル 4−メチルベンゼンスルホナート(100mg、0.25ミリモル)、1,1−ジメチルエチル(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−4−ピペリジニルカルバマート(84mg、0.24ミリモル)(合成に関して、WO2004058144、実施例99(h)を参照のこと)、炭酸ナトリウム(77mg、0.7ミリモル)およびエタノール(2.5ml)の混合物を室温で一夜攪拌し、ついで真空下で蒸発させた。残渣を水で処理し、混合物をジクロロメタンで2回抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣をジクロロメタン中0−100%酢酸エチル、ついで酢酸エチル中0−10%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、黄色油を得た(88mg、64%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z568(MH+)。
(c)標記化合物
1,1−ジメチルエチル(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)(1−{[(4R/S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバマート(88mg、0.15ミリモル)のジクロロメタン(1.5ml)中溶液をトリフルオロ酢酸(1.5ml)で処理した。攪拌しながら1時間経過した後、該混合物を真空下で蒸発させた。残渣を1:1のメタノール:ジクロロメタンに溶かし、MP−カルボナート樹脂で処理した。2時間攪拌した後(pH7)、該混合物を濾過し、メタノールおよびジクロロメタン:メタノール(1:1)で交互に洗浄した。蒸発させて黄色油を得た(56mg、77%)。このラセミ体の分光学的データは上記(実施例1)のキラル物質のデータと同じであった。この物質を過剰量のジエチルエーテル中塩酸(1M)で処理し、得られた固体を単離して標記化合物を単離した(66mg)。
実施例2 (4R)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2 エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4R)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマー)(127mg、0.4ミリモル)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例2(c)を参照のこと)(66mg、0.4ミリモル)のクロロホルム/メタノール(1ml/1ml)中溶液を、3Åモレキュラーシーブの存在下、65℃で4時間加熱した。冷却した混合物をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(169mg、0.8ミリモル)で処理し、16時間攪拌した。該混合物をKieselguhrを介して濾過し、蒸発させ、ついで該残渣をジクロロメタン中20%メタノールと炭酸水素ナトリウム飽和水溶液の間に分配した。水相をさらにジクロロメタン中20%メタノールで(2回)抽出し、合した抽出液を乾燥かつ蒸発させた。これをジクロロメタン/メタノール/アンモニア飽和水溶液(95:5:5)で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基(144mg、77%)を得、それは対応するE1エナンチオマー(実施例1)と同一の分光学的特性を示した。
この物質(144mg、0.31ミリモル)をクロロホルムに溶かし、エーテル中塩酸で処理し、ついで蒸発乾固させ、標記化合物を固体として得た(163mg)。
実施例3A (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(40mg、0.126ミリモル)および2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−カルボアルデヒド(20mg、0.126ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(80mg、0.375ミリモル)で処理した。一夜攪拌した後、該混合物を炭酸ナトリウム飽和水溶液で処理し、ジクロロメタン中10%メタノールで抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣を酢酸エチル中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基(25mg、42%)を得た。
δH(CDCl、400MHz)1.45−1.65(2H,m)、1.90−2.00(2H,m)、2.40(1H,t)、2.55− 2.65(2H,m)、2.85(1H,d)、2.95(2H,m)、3.28(1H,d)、3.72(2H,s)、4.28(4H,s)、4.35(1H,d)、4.42(1H,d)、6.75−6.88(3H,m)、7.92(1H,d)、8.38(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z467(MH+)。
この物質をジクロロメタンに溶かし、1,4−ジオキサン中塩酸で処理し、つづいて得られた固体をエーテルでトリチュレートして標記化合物(22mg)を得た。
実施例3B (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 塩酸塩
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ)を塩酸(1当量)で処理し、ついで蒸発させてその塩酸塩を得た。
実施例4A (4S)−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
Figure 2010530865
この物質を(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(40mg、0.126ミリモル)および3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例126(e)を参照のこと)より、実施例10(トリアセトキシホウ水素化ナトリウムと溶媒としてのN,N−ジメチルホルムアミド)と同様の操作にて調製し、標記化合物の遊離塩基を油状物として得た(28mg、47%)。
δH(CDCl、250MHz)1.45−1.65(2H,m)、1.90−2.10(4H,m)、2.40(1H,t)、2.50− 2.65(3H,m)、2.75(1H,t)、2.85(1H,d)、3.00(2H,m)、3.28(1H,d)、3.80(2H,s)、4.20(2H,m)、4.35(1H,d)、4.45(1H,d)、6.82(1H,d)、6.98(1H,s)、7.90(1H,d)、8.06(1H,s)、8.36(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z466(MH+)。
この物質をジクロロメタンに溶かし、1,4−ジオキサン中4M HClで処理し、つづいて得られた固体をエーテルでトリチュレートして標記化合物(27mg)を得た。
実施例4B (4S)−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 塩酸塩
(4S)−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ)をジエチルエーテル中塩酸(0.55ml)で処理し、ついで蒸発させてその塩酸塩を得た。
実施例5 (4R)−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ) 塩酸塩
Figure 2010530865
(4R)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマー)(49mg、0.154ミリモル)および3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例126(e)を参照のこと)(25mg、0.154ミリモル)のジクロロメタン/メタノール(2ml/0.2ml)中溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(65mg、0.31ミリモル)で処理した。1時間後、該混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付した。部分的に精製された物質を同様にして再びクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基の一酢酸塩を得た(16mg、18%)。
δH(CDCl、400MHz)1.50−1.70(2H,m)、1.90−2.10(7H,m)、2.40(1H,t)、2.55(1H,t)、2.65(1H,m)、2.75(2H,t)、2.85(1H,d)、3.00(2H,m)、3.28(1H,d)、3.85(2H,s)、4.20(2H,m)、4.35(1H,d)、4.40(1H,d)、6.82(1H,d)、6.98(1H,s)、7.90(1H,d)、8.06(1H,s)、8.36(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z466(MH+)。
この物質を1当量の1,4−ジオキサン中塩酸で処理することで標記化合物(17mg)に変換した。
実施例6 (4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ)二塩酸塩
Figure 2010530865
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(40mg、0.126ミリモル)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例7(d)を参照のこと)のN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)中溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(82mg、0.38ミリモル)で処理した。一夜攪拌した後、さらにトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(30mg)を添加した。4時間後、該混合物を炭酸ナトリウム飽和水溶液で塩基性にし、ジクロロメタン中10%メタノールで抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣をジクロロメタン中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付して標記化合物の遊離塩基を得た。
δH(CDCl、250MHz)1.40−1.65(2H,m)、1.80−2.00(2H,m)、2.40(1H,t)、2.45−2.65(2H,d)、2.85(1H,d)、2.90−3.05(2H,m)、3.25(1H,d)、3.45(2H,s)、3.85(2H,s)、4.40(2H,q)、6.80(1H,d)、6.95(1H,d)、7.58(1H,d)、7.90(1H,d)、8.37(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z497(MH+)。
この物質をメタノール/クロロホルムに溶かし、1,4−ジオキサン中塩酸で処理し、標記化合物を淡黄色固体として得た(43mg)。
実施例7 (4R)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4R)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2 エナンチオマー)(49mg、0.154ミリモル)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例7(d)を参照のこと)(30mg)のクロロホルム/メタノール(1ml/1ml)中溶液を3Åモレキュラーシーブで処理し、アルゴン下で4時間加熱還流した。混合物を冷却し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(65mg、0.30ミリモル)を添加して処理した。該混合物を一夜攪拌し、Kieselguhrを介して濾過し、20%メタノール/ジクロロメタンと炭酸水素ナトリウム飽和水溶液の間に分配した。水相をさらに20%メタノール/ジクロロメタンで抽出し、合した抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣をジクロロメタン/メタノール/飽和水性880アンモニア(95:5:5)で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を得た。その分光学的特性は対応するE1エナンチオマー(実施例6)の特性と同じであった。
この物質をクロロホルムに溶かし、エーテル中塩酸で処理した。蒸発させて標記化合物(53mg)を得た。
実施例8A (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(40mg、0.126ミリモル)および2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(23mg、0.13ミリモル)(合成に関して、WO2004058144、実施例60(i)を参照のこと)のN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)中溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(82mg、0.38ミリモル)で処理した。一夜攪拌した後、該混合物を炭酸ナトリウム飽和水溶液で塩基性にし、ジクロロメタン中10%メタノールで抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣をジクロロメタン中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を得た。
δH(CDCl、250MHz)1.40−1.65(2H,m)、1.85−2.00(2H,m)、2.38(1H,t)、2.45−2.65(2H,d)、2.85(1H,d)、2.90−3.05(2H,m)、3.15−3.22(2H,m)、3.25(1H,d)、3.78(2H,s)、4.30−4.50(4H,m)、6.80(1H,d)、7.00(1H,s)、7.90(1H,d)、8.00(1H,s)、8.37(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z484(MH+)。
この物質をメタノール/クロロホルムに溶かし、1,4−ジオキサン中塩酸で処理し、標記化合物を淡黄色固体として得た(32mg)。
実施例8B (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ)塩酸塩
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ)をジエチルエーテル中塩酸(0.46ml)で処理し、ついで蒸発させてその塩酸塩を得た。
実施例9 (4R)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ) 塩酸塩
Figure 2010530865
(4R)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマー)(55mg、0.173ミリモル)および2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(31mg、0.173ミリモル)(合成に関して、WO2004058144、実施例60(i))のジクロロメタン/メタノール(2ml/0.2ml)中溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(73mg、0.35ミリモル)で処理した。1時間後、該混合物を蒸発させて、残渣をジクロロメタン中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基の一酢酸塩を得た(41mg、49%)。
δH(CDCl、400MHz)1.50−1.70(2H,m)、1.90−2.00(5H,m)、2.38(1H,t)、2.50(1H,t)、2.65(1H,m)、2.78(1H,d)、2.95(1H,d)、3.05(1H,d)、3.15(2H,m)、3.20(1H,d)、3.85(2H,s)、4.46−4.52(4H,m)、6.80(1H,d)、7.00(1H,s)、7.88(1H,d)、7.98(1H,s)、8.36(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z484(MH+)。
この物質を1当量の1,4−ジオキサン中塩酸で処理することで標記化合物(37mg)に変換した。
実施例10A (4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(40mg、0.126ミリモル)および[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(21mg、0.126ミリモル)(合成に関して、WO2004058144、実施例61を参照のこと)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(81mg、0.382ミリモル)で処理した。一夜攪拌した後、さらにトリアセトキシホウ水素化ナトリウムを加え、該混合物を7時間攪拌した。該混合物を炭酸ナトリウム飽和水溶液で塩基性にし、ジクロロメタン中10%メタノールで抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣を酢酸エチル中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を得た(32mg、54%)。
δH(CDCl、250MHz)1.38−2.03(6H,m)、2.40(1H,t)、2.50− 2.68(2H,m)、2.85(1H,d)、2.90−3.05(2H,m)、3.29(1H,d)、3.83(2H,s)、4.39(2H,q)、5.73(2H,s)、6.84(1H,d)、7.20(1H,s)、7.90(1H,d)、8.01(1H,s)、8.37(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z470(MH+)。
この物質をジクロロメタンに溶かし、1,4−ジオキサン中塩酸で処理し、つづいて得られた固体をエーテルでトリチュレートし、標記化合物を得た(37mg)。
実施例10B (4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 塩酸塩
(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オンを、1当量の5M水性塩酸で処理することで標記化合物に変換した。
実施例11 (4R)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ) 塩酸塩
Figure 2010530865
(4R)−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマー)(48mg、0.151ミリモル)および[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(25mg、0.151ミリモル)(合成に関して、WO2004058144、実施例61を参照のこと)のジクロロメタン/メタノール(2ml/0.2ml)中溶液をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(64mg、0.30ミリモル)で処理した。1時間経過後、該混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基の一塩酸塩を得た(38mg、54%)。
δH(CDCl、400MHz)1.60−1.80(2H,m)、1.95−2.05(5H,m)、2.40(1H,t)、2.50(1H,t)、2.78(1H,m)、2.85(1H,d)、2.95(1H,d)、3.08(1H,d)、3.25(1H,d)、3.95(2H,s)、4.60(2H,s)、5.78(2H,s)、6.82(1H,d)、7.20(1H,s)、7.90(1H,d)、7.98(1H,s)、8.37(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z470(MH+)。
この物質を1当量の1,4−ジオキサン中塩酸で処理することで標記化合物に変換した(38mg)。
実施例12 (4R/S)−3−クロロ−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
Figure 2010530865
(a)ジメチル[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]プロパンジオアート
方法1
0℃でのジメチルマロナート(82ml、715ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(1400ml)中溶液に、水素化ナトリウム(油中60%分散液)(28.6g、715ミリモル)を添加した。該混合物を0.5時間攪拌し、0.5時間超音波処理に付し、1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸3−クロロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルエステル(合成に関して、WO2004058144、実施例1(b)を参照のこと)(88.88g、238.5ミリモル)を添加した。ついで、該反応混合物を50℃で12時間加熱した。反応物を冷却し、酢酸エチル、水およびHCl(2M)(340ml)で処理した。有機相を水で2回洗浄し、乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をトルエンで処理し、1時間攪拌した。濾過して所望の化合物を得た。該トルエン溶液をヘキサンおよび酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーに付し、sらなる所望の化合物を得た(合計収量:62.72g、81%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z325(MH+)。
方法2
(i)8−ブロモ−7−クロロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
0℃での3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4(1H)−オン(3−クロロ−6−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン−4−オール(合成に関して,WO2004058144、実施例1(a)を参照のこと)(43g、204.8ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(500ml)中溶液に、三臭化リン(23.3ml、245.8ミリモル)を滴下した。ついで、該反応混合物を10℃で0.5時間攪拌し、ついで25℃で1時間攪拌した。該混合物を1600mlの水に注ぎ、炭酸カリウムでpH7の塩基性にした。形成した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、所望の化合物を得た(51g、91%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z274(MH+)。
(ii)ジメチル[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]プロパンジオアート
ジメチルマロナート(68.6ml、600ミリモル)の1,4−ジオキサン(600ml)中溶液に、水素化ナトリウム(油中60%分散液)(22g、550ミリモル)を添加した。該混合物を75℃で2時間攪拌し、8−ブロモ−7−クロロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(54.5g、200ミリモル)および臭化銅(I)(10g、69.7ミリモル)を添加した。ついで、該反応混合物を100℃で12時間加熱した。反応物を冷却し、酢酸エチル、水およびHCl(2N)(175ml)で処理した。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を水で2回洗浄し、乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をヘキサンおよび酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーに付し、所望の化合物を得た(63g、97%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z325(MH+)。
(b)メチル[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]アセタート
ジメチル[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]プロパンジオアート(56g、173ミリモル)のジメチルスルホキシド(1210ml)中溶液に、塩化リチウム(14.9g、350ミリモル)および水(3.2ml、180ミリモル)を加えた。該混合物を100℃で16時間加熱し、ついで冷却し、酢酸エチルおよび水で処理した。有機相を水で2回洗浄し、水相を酢酸エチルで抽出し、これを水で洗浄した。合した有機相を乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をヘキサンおよび酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーに付し、所望の化合物を得た(43g、94%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z267(MH+)。
(c)メチル2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−プロパノアート
メチル[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]アセタート(43g、162ミリモル)のシクロヘキサン(1060ml)中溶液に、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(71.2g、313ミリモル)、炭酸カリウム(42g、304ミリモル)およびパラホルムアルデヒド(42g)を加えた。ついで、該反応混合物を80℃で24時間加熱し、冷却し、酢酸エチルおよび水で処理した。水相を酢酸エチルで抽出した。合した有機相を乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をヘキサンおよび酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーに付して所望の化合物を得た(40g、89%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z279(MH+)。
(d)メチル(2R/S)−2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−[(3R,4S)−4−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}プロパノアート
メチル2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−プロパノアート(10g)、1,1−ジメチルエチル[(3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル]カルバマート(合成に関して、WO2004058144、実施例34(a)を参照のこと)、シス−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−ヒドロキシ−ピペリジン(エナンチオマー1)(8.05g)および1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(1ml)のN,N−ジメチルホルムアミド(40ml)中混合物を80℃で4時間加熱し、冷却して、蒸発乾固させた。メタノール/ジクロロメタンで溶出するクロマトグラフィーに付し、生成物を得た(17.4g、98%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z495(MH+)。
(e)1,1−ジメチルエチル((3R,4S)−1−{(2R/S)−2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ヒドロキシプロピル}−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル)カルバマート
−70℃、アルゴン下のメチル(2R/S)−2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−[(3R,4S)−4−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ−3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル}プロパノアート(17.4g、35.2ミリモル)のTHF(400ml)中溶液を、水素化アルミニウムリチウムのTHF中1M溶液(40.5ml、40.5ミリモル)で滴下処理し、0℃まで徐々に加温した。該溶液を室温で2時間攪拌し、水(3ml)、2N水酸化ナトリウム(5.7ml)および水(6.6ml)で処理し、室温で1時間攪拌して濾過した。濾液を蒸発させ、残渣をメタノール/ジクロロメタンで溶出するクロマトグラフィーに付し、生成物を得た(8.75g、53%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z467(MH+)。
(f)3−クロロ−4−メチリデン−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
1,1−ジメチルエチル((3R,4S)−1−{(2R/S )−2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ヒドロキシプロピル}−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル)カルバマート(8.75g、18.7ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(4.9ml)のジクロロメタン(90ml)中溶液を0℃のアルゴン下でパラ−トルエンスルホン酸無水物(6.7g、20.6ミリモル)で処理した。室温で3時間経過した後、さらにパラ−トルエンスルホン酸無水物(0.7g)を添加した。2.5日経過した後、該混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。水相をジクロロメタン(2x)で抽出し、合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣をメタノール/ジクロロメタンで溶出するクロマトグラフィーに付し、まず部分精製された標記化合物(0.84g、21%)を得、ついで1,1−ジメチルエチル{(3R,4S)−1−[(3−クロロ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−ピペリジニル}カルバマート(3.93g、48%)を得た。部分精製された標記化合物(0.84g)をメタノール/ジクロロメタンで溶出するクロマトグラフィーでさらに精製し、純粋な生成物を得た(0.57g)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z219(MH+)。
(g)(4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
3−クロロ−4−メチリデン−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(565mg、2.6モル)のtert−ブタノール/水(25ml/25ml)中溶液をAD−ミックスアルファ/ベータ(3.5g/3.5g)で処理し、一夜攪拌した。亜硫酸ナトリウム(5g)を加え、該混合物を1時間攪拌した。酢酸エチル、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液およびブラインを加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで2回以上抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。該粗物質をクロマトグラフィーに付し、生成物(300mg)を得た。
MS(+veイオン電子噴射)m/z253(MH+)。
(h)[(4R/S)−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)]メチル 4−メチルベンゼンスルホナート
(4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(300mg、1.2ミリモル)のジクロロメタン/テトラヒドロフラン/N,N−ジメチルホルムアミド(10ml/10ml/2ml)中懸濁液をトリエチルアミン(0.25ml、1.8ミリモル)、パラ−トルエンスルホニルクロリド(220mg、1.2モル)および酸化ジブチル錫(15mg、0.06ミリモル)で処理した。3時間後、水を加え、相を分離させた。有機相を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、乾燥かつ蒸発させて生成物を得た(465mg)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z407(MH+)。
(i)1,1−ジメチルエチル(1−{[(4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバマート
[(4R/S)−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホナート(465mg、1.15ミリモル)、1,1−ジメチルエチル4−ピペリジニルカルバマート(218mg、1.1ミリモル)および炭酸ナトリウム(350mg、3.3ミリモル)のエタノール(12.5ml)中混合物を室温で一夜攪拌した。1日経過した後、さらに1,1−ジメチルエチル4−ピペリジニルカルバマート(100mg)を添加した。1時間後、該混合物を蒸発させ、残渣を20%メタノール/ジクロロメタンと水の間に分配した。有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。粗物質をクロマトグラフィーに付して生成物を得た(410mg、82%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z435.5(MH+)。
(j)(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
1,1−ジメチルエチル(1−{[(4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバマート(410mg)をジクロロメタン/トリフルオロ酢酸(5ml/4ml)に溶かした。30分後、該混合物を蒸発させた。残渣をメタノールに溶かし、Amberlyst樹脂で処理した。1時間後、該混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固させた。粗物質を0−20%のジクロロメタン中2Mアンモニア/メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、生成物を得た(300mg、95%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z335.5(MH+)。
(k)標記化合物
(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(50mg、0.15ミリモル)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例2(c)を参照のこと)(25mg、0.15ミリモル)のクロロホルム/メタノール(2ml/2ml)中溶液を、室温で2時間攪拌し、ついでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(96mg、0.45ミリモル)で処理した。2時間後、該反応混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基の一酢酸塩を得た(55mg、70%)。
δH(CDCl、400MHz)1.50(1H,m)、1.62(1H,m)、1.85−1.95(2H,t)、2.00(3H,s)、2.35(1H,t)、2.50(1H,t)、2.65(1H,m)、2.85(1H,d)、2.90(1H,d)、3.05(1H,d)、3.45(1H,d)、3.85(2H,s)、4.39(2H,m)、4.45(3H,m)、4.50(1H,d)、6.84(1H,s)、6.87(1H,d)、7.90(1H,d)、8.01(1H,s)、8.40(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z484(MH+)。
この物質をジクロロメタンに溶かし、1,4−ジオキサン中塩酸で処理し、つづいて得られた固体をエーテルでトリチュレートし、標記化合物を得た。
実施例13 (4R/S)−3−クロロ−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(50mg、0.15ミリモル)および3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例126(e)を参照のこと)(25mg、0.15ミリモル)のクロロホルム/メタノール(2ml/2ml)中溶液を室温で2時間攪拌し、ついでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(96mg、0.45ミリモル)で処理した。2時間後、該反応混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基の一酢酸塩を得た(70mg、88%)。
δH(CDCl、400MHz)1.58(1H,m)、1.70(1H,m)、1.85−2.05(7H,m)、2.38(1H,t)、2.55(1H,t)、2.70−2.80(3H,m)、2.85(1H,d)、2.90(1H,d)、3.05(1H,d)、3.45(1H,d)、3.90(2H,s)、4.20(2H,t)、4.35(1H,d)、4.50(1H,d)、6.86(1H,d)、7.02(1H,s)、7.90(1H,d)、8.05(1H,s)、8.40(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z482(MH+)。
この物質をジクロロメタンに溶かし、1,4−ジオキサン中塩酸で処理し、つづいて得られた固体をエーテルでトリチュレートし、標記化合物を得た。
実施例14 (4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(50mg、0.15ミリモル)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例7(d)を参照のこと)(29mg、0.15ミリモル)のクロロホルム/メタノール(2ml/2ml)中溶液を室温で2時間攪拌し、ついでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(96mg、0.45ミリモル)で処理した。2時間後、該反応混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基の一酢酸塩を得た(77mg、95%)。
δH(CDCl、400MHz)1.58(1H,m)、1.70(1H,m)、1.90−2.05(6H,m)、2.38(1H,t)、2.50(1H,t)、2.75 (1H,m)、2.90(1H,d)、3.10(1H,d)、3.35(1H,d)、3.50(2H,s)、3.95(2H,s)、4.35(1H,d)、4.55(1H,d)、6.85(1H,d)、6.97(1H,d)、7.58(1H,d)、7.90(1H,d)、8.42(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z514(MH+)。
この物質をジクロロメタンに溶かし、1,4−ジオキサン中塩酸で処理し、つづいて得られた固体をエーテルでトリチュレートして標記化合物を得た。
実施例15 (4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(50mg、0.15ミリモル)および[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(25mg、0.15ミリモル)(合成に関して、WO2004058144、実施例61を参照のこと)のクロロホルム/メタノール(2ml/2ml)中溶液を室温で2時間攪拌し、ついでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(96mg、0.45ミリモル)で処理した。2時間後、該反応混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタン中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付して標記化合物の遊離塩基の一酢酸塩を得た(73mg、95%)。
δH(CDCl、400MHz)1.58(1H,m)、1.68(1H,m)、1.95(2H,t)、2.00(3H,s)、2.38(1H,t)、2.50(1H,t)、2.73(1H,m)、2.85(1H,d)、2.90(1H,d)、3.08(1H,d)、3.35(1H,d)、3.92(2H,s)、4.37(1H,d)、4.50(1H,d)、5.76(2H,s)、6.85(1H,d)、7.20(1H,s)、7.90(1H,d)、8.05(1H,s)、8.42(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z486(MH+).
この物質をジクロロメタンに溶かし、1,4−ジオキサン中塩酸で処理し、つづいて得られた固体をエーテルでトリチュレートして標記化合物を得た。
実施例16A (4S)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
Figure 2010530865
(a)2−クロロ−5−フルオロ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジンカルボン酸
2,6−ジクロロ−5−フルオロ−3−ピリジンカルボン酸(51.12g、243ミリモル)のメタノール(400ml)中溶液をメタノール中ナトリウムメトキシド(25%w/v、100ml、535ミリモル)で処理し、該混合物を4時間加熱還流した。該混合物を冷却し、それを水(400ml)で処理し、水性塩酸(2M)でpHを2の酸性とし、ついで約400mlまで濃縮した。濾過し、水で洗浄し、真空下、P2O5で18時間乾燥させ、生成物を白色固体として得た(32.65g、65%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z208(MH+)。
(b)1,1−ジメチルエチル[2−クロロ−5−フルオロ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]カルバマート
2−クロロ−5−フルオロ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジンカルボン酸(32.65g、159ミリモル)のトルエン/トリエチルアミン/tert−ブタノール(300ml/26.4ml/75ml)中混合物をジフェニルホスホリルアジド(37.7ml、174.8ミリモル)で処理し、100℃で2時間加熱した。該混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(500ml)で処理し、ついで酢酸エチル(3x500ml)で抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させた。残渣をペトロール中0−40%ジクロロメタンで溶出するクロマトグラフィーに付し、生成物を白色固体として得た(36.35g、83%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z221/223(M(−t−Bu)H+)。
(c)1,1−ジメチルエチル[2−[1−(エチルオキシ)エテニル]−5−フルオロ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]カルバマート
1,1−ジメチルエチル[2−クロロ−5−フルオロ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]カルバマート(20g、72.2ミリモル)の1,4−ジオキサン(200ml)中脱気溶液をビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(1.05g)、フッ化セシウム(21.93g)およびトリブチル[1−(エチルオキシ)エテニル]スタンナン(26.9ml)で処理し、ついで100℃で一夜加熱した。その混合物を冷却し、10%フッ化カリウム水溶液で処理した。0.5時間攪拌した後、該混合物をKieselguhrを介して濾過し、1,4−ジオキサンで洗浄した。酢酸エチルおよび水を濾液に加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させた。残渣を速やかにヘキサン中25−50%ジクロロメタンで溶出するクロマトグラフィーに付し、生成物を明褐色油として得た(22.2g、99%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z313(MH+)。
(d)1,1−ジメチルエチル[5−フルオロ−2−(フルオロアセチル)−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]カルバマート
1,1−ジメチルエチル[2−[1−(エチルオキシ)エテニル]−5−フルオロ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]カルバマート(6.72g、21.54ミリモル)、アセトニトリル(70ml)および炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(15ml)の混合物を、0℃のアルゴン下で、5分間にわたって[1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボラート)(Selectfluor(登録商標)(8.9g、25.05ミリモル)で少しずつ処理した。添加後、該混合物を室温で0.5時間攪拌し、ついで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(50ml)で処理し、10分間攪拌させ、ついで水(100ml)で希釈し、酢酸エチル(3x200ml)で抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させた。残渣をヘキサン中0−50%ジクロロメタンで溶出するクロマトグラフィーに付し、生成物を白色固体として得た(3.72g、57%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z247(M(−t−Bu)H+)。
(e)1,1−ジメチルエチル[2−[3−(ジメチルアミノ)−2−フルオロアクリロイル]−5−フルオロ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]カルバマート
1,1−ジメチルエチル[5−フルオロ−2−(フルオロアセチル)−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]カルバマート(3.72g、12.32ミリモル)の乾燥トルエン(20ml)中溶液を{(ジメチルアミノ)[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]メチル}ジメチルアミン(Bredereck's試薬)(3.05ml、14.78ミリモル)で処理し、40℃で2時間加熱した。該混合物を蒸発させ、残渣を3x200mlのヘキサンでトリチュレートし、残りの固体を真空下で乾燥させ、生成物を得た(2.15g、49%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z358(MH+)。
(f)8−ブロモ−3,7−ジフルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
1,1−ジメチルエチル[2−[3−(ジメチルアミノ)−2−フルオロアクリロイル]−5−フルオロ−6−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]カルバマート(2.15g、6.02ミリモル)のトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(20ml/20ml)中溶液をアルゴン下室温で0.5時間攪拌し、蒸発させた。残渣を約50mlのメタノール中2Mアンモニアで処理して塩基性とし、蒸発させた。この残渣を真空下で乾燥させ、ついで酢酸エチル中0−10%メタノールで溶出するクロマトグラフィーに付し、固体の8−ヒドロキシ−3,7−ジフルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(3.64g)を得た。 8−ヒドロキシ−3,7−ジフルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(3.64g)をN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶かし、三臭化リン(0.68ml、7.22ミリモル)で処理した。1時間後、さらに三臭化リン(0.68ml、7.22ミリモル)を添加した。0.5時間後、該混合物を水で希釈し、炭酸カリウム固体で塩基性にした。濾過および真空乾燥に付し、生成物を得た(0.95g、57%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z275/277(MH+)。
(g)3,7−ジフルオロ−8−(1−メチルエテニル)−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
8−ブロモ−3,7−ジフルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(1.14g、4.15ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(240mg、0.21ミリモル)の脱気したジメトキシエタン(40ml)中溶液をアルゴン下で30分間攪拌した。炭酸カリウム(570mg、4.2ミリモル)、水(12ml)およびピリジン−トリス(1−メチルエテニル)ボロキシン(1:1)(470mg、1.66ミリモル)を添加し、該混合物を5時間加熱還流した。その冷却した混合物を水(100ml)およびエーテル(200ml)で処理した。相を分離し、水相をさらにエーテル(2x200ml)で抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させた。残渣をヘキサン中0−50%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、白色固体を得た(820mg、84%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z237(MH+)。
(h)8−[1−(クロロメチル)エテニル]−3,7−ジフルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
アルゴン下の3,7−ジフルオロ−8−(1−メチルエテニル)−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(820mg、3.5ミリモル)のtert−ブタノール(50ml)中溶液を塩化セリウム(III)7水和物(1.29g、3.5ミリモル)で、つづいて次亜塩素酸ナトリウム溶液(12%w/v、2.6ml、4.2ミリモル)で処理した。30分間攪拌した後、亜硫酸ナトリウム飽和水溶液(20ml)を添加した。15分間攪拌した後、該混合物をエーテル(3x200ml)で抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させた。残渣をヘキサン中0−50%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、白色固体を得た(320mg、34%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z271/273(MH+)。
(i)3,8−ジフルオロ−4−メチリデン−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
8−[1−(クロロメチル)エテニル]−3,7−ジフルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(320mg、1.18ミリモル)およびヨウ化ナトリウム(885mg)のアセトニトリル(20ml)中混合物を20時間加熱還流した。その冷却した混合物を蒸発させ、ついで水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させた。残渣をヘキサン中0−100%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、生成物を得た(168mg、65%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z221(MH+)。
(j) 3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
3,8−ジフルオロ−4−メチリデン−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(631mg、2.9ミリモル)のtert−ブタノール/水(30ml/30ml)中溶液を、アルゴン下、ADミックスアルファ(4.3g)で処理した。18時間攪拌した後、該反応混合物を亜硫酸ナトリウム飽和溶液(30ml)で処理した。10分攪拌した後、該混合物をジクロロメタン中20%メタノール(3x300ml)で抽出した。有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させて白色固体を得た(710mg、97%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z255(MH+)。
(k)[3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル 4−メチルベンゼンスルホナート
3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(710mg、2.79ミリモル)のジクロロメタン(35ml)およびテトラヒドロフラン(35ml)中溶液をトリエチルアミン(0.58ml、4.19ミリモル)、パラ−トルエンスルホニルクロリド(586mg、3.07ミリモル)および酸化ジブチル錫(35mg、0.14ミリモル)で処理した。アルゴン下、室温で6時間攪拌した後、該混合物を蒸発させ、水(200ml) を添加した。水相をジクロロメタン(3x200ml)で抽出し、合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させ、所望の化合物(1.2g、100%)を得、それをさらに精製することなく使用した。
MS(+veイオン電子噴射)m/z409(MH+)。
(l)1,1−ジメチルエチル(1−{[3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバマート
粗製[3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル 4−メチルベンゼンスルホナート(1.2g、2.79ミリモル)のエタノール(40mL)中溶液を炭酸ナトリウム(889mg、8.38ミリモル)および1,1−ジメチルエチル4−ピペリジニルカルバマート(615mg、3.07ミリモル)で処理した。該反応混合物をアルゴン下室温で18時間攪拌し、蒸発させ、水(200mL)で処理した。水層をジクロロメタン中10%メタノール溶液(3x200mL)で抽出し、合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させた。残渣をジクロロメタン中0−10%勾配のメタノールで溶出するクロマトグラフィーに付し、黄色固体(1.1g、91%)を得た。
MS(+veイオン電子噴射)m/z437(MH+)。
(m)(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
1,1−ジメチルエチル(1−{[3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル}−4−ピペリジニル)カルバマート(1.11g、2.5ミリモル)のクロロホルム(20mL)中溶液に、HClの1,4−ジオキサン中4M溶液(20mL)を添加した。該反応混合物を15分間攪拌し、ついでメタノール(20mL)を加え、15分間攪拌し、蒸発させ、水(40mL)に再び溶かした。炭酸ナトリウム(約1g)を加えて塩基性にした。水層をメタノールのジクロロメタン中20%溶液(4x200mL)で抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させ、粗生成物を得た(864mg、100%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z337(MH+)。
この物質の一部(740mg、E1:E2の推定比 約3:1)を、50:50:0.1−CHCN:イソプロピルアルコール:イソプロピルアミンで溶出し、Chiralpak ADカラムを用いる分取HPLCにより2つのエナンチオマーE1およびE2に分割し、553mgの所望のE1(4S)エナンチオマー(>99.5%ee)を第1に溶出するエナンチオマーとして得た。
(n)標記化合物
方法A
4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(109mg、0.32ミリモル)および[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(54mg、0.32ミリモル)(合成に関して、WO2004058144、実施例61を参照のこと)のクロロホルム/メタノール(5ml/0.5ml)中溶液をアルゴン下で1時間攪拌し、ついでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(206mg、0.97ミリモル)で処理した。10分間攪拌した後、該反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム(20mL)で処理した。水層をメタノールのジクロロメタン中10%溶液(3x100mL)で抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させた。該残渣をメタノールのジクロロメタン中0−20%勾配で溶出するクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基(エナンチオマー比は特徴付けられない)を黄色固体として得た(100mg、63%)。
δH(CDCl、400MHz)1.50(2H,m)、1.93(2H,m)、2.42−2.60(4H,m)、2.80−3.00(3H,m)、3.25(1H,d)、3.80(2H,s)、4.40(2H,s)、5.30(1H,s)、5.74(2H,s)、7.17(1H,s)、7.64(1H,d)、7.94(1H,s)、8.41(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z488(MH+)。
この物質を1,4−ジオキサン中の4M塩酸(103μl、2当量)で処理し、標記化合物を得た(57mg)。
方法B
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(180mg、0.536ミリモル)および[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(89mg、0.536ミリモル)(合成に関して、WO2004058144、実施例61を参照のこと)のクロロホルム/メタノール(5ml/0.5ml)中溶液をアルゴン下室温で1時間攪拌し、ついでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(341mg、1.608ミリモル)で処理した。1時間攪拌した後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム(20ml)で処理した。水層をメタノールのジクロロメタン中10%溶液(3x200ml)で抽出した。合した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥かつ蒸発させた。残渣をメタノールのジクロロメタン中0−20%勾配で溶出するクロマトグラフィーに付し、最初に82mgを、標記化合物の遊離塩基の混合フラクションを再びクロマトグラフィーに付すことにより13mgを黄色固体として得た(95mg、36%)。
δH(CDCl、400MHz)1.44−1.50(2H,m)、1.87−1.96(2H,m)、2.42−2.60(3H,m)、2.80−3.00(3H,m)、3.25(1H,d)、3.80(2H,s)、4.44(2H,s)、5.30(1H,s)、5.74(2H,s)、7.17(1H,s)、7.64(1H,d)、7.94(1H,s)、8.41(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z488(MH+)。
この物質をHClで処理することにより標記化合物に変換した(黄色固体、12mg)。
実施例16B (4S)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 塩酸塩
(4S)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン/メタノールを6N塩酸(1当量)で処理し、ついで蒸発させてその塩酸塩を得た。
実施例17 (4S)−4−({4−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(a)4−ブロモ−2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3(2H)−ピリダジノンおよび5−ブロモ−2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3(2H)−ピリダジノン
4−メトキシベンジルアルコール(6.2ml、50ミリモル)の乾燥エーテル(120ml)中溶液を三臭化リン(2.07ml、22ミリモル)で滴下処理し、1時間還流し、冷却し、水で2回洗浄し、乾燥させ、溶媒を蒸発させた。こうして得られた臭化4−メトキシベンジルを、4−ブロモ−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン(調製については、B. Kasnarら、Nucleosides & Nucleotides(1994)、13(1−3)、459−79または実施例30(a)を参照のこと)(4g、21ミリモル)および炭酸カリウム(8.28g、60ミリモル)の乾燥DMF(60ml)中混合物に添加し、室温にて一夜攪拌した。該混合物を酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、小さな容量まで蒸発させた。いくらかの固体を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を20%酢酸エチル/ヘキサン、ついで100%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。この操作により、極性のより低い2つの所望の生成物(3.233g)と、極性のより高い2つの所望の生成物(1.626g)と、その混合物(1.351g)を得た。収量合計:6.30g、70%。
極性のより低い生成物:MS(+veイオン電子噴射)m/z431および433(MH+、15%)、121(100%)。
極性のより高い生成物:MS(+veイオン電子噴射)m/z431および433(MH+、15%)、121(100%)。
(b)ブチル(2E)−3−[2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロパノアートおよびブチル(2E)−3−[1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロパノアート
アルゴンを4−ブロモ−2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3(2H)−ピリダジノンおよび5−ブロモ−2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3(2H)−ピリダジノン(1.35g、3.14ミリモル)の乾燥1,4−ジオキサン(7.5ml)中混合物に20分間に通気した。ついで、該溶液をビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(32mg、0.0628ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(29mg、0.0314ミリモル)、ジシクロヘキシルメチルアミン(0.74ml、3.45ミリモル)およびn−ブチルアクリラート(0.543ml、3.78ミリモル)で処理し、アルゴン下室温で1時間攪拌し、95℃で一夜加熱した。該混合物を冷却し、酢酸エチルと水の間に分配し、分離し、水相を酢酸エチルで再び抽出した。合した有機溶液を乾燥かつ蒸発させ、残渣を15%酢酸エチル/ヘキサンで、ついで35%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するクロマトグラフィーに付した。
極性のより低い生成物(ブチル(2E)−3−[2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロパノアート)(838mg、55%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z479(MH+、70%)、121(100%)。
極性のより高い生成物(ブチル(2E)−3−[1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロパノアート)(580mg、39%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z479(MH+、70%)、121(100%)。
(c)ブチル3−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)プロパノアート
ブチル(2E)−3−[2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロパノアート(838mg)のエタノール(15ml)/1,4−ジオキサン(10ml)中溶液を10%Pd/C(400mg)で処理し、水素下、外界圧および室温で2時間攪拌した。触媒をkieselguhrを用いて濾過し、濾液を蒸発させ、1,4−ジオキサンに再び溶かし、該溶液を蒸発乾固させ、生成物を無色油として得た(0.56g、89%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z361(MH+、60%)、121(100%)。
(d)5−(3−ヒドロキシプロピル)−1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン
ブチル3−(2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)プロパノアート(0.56g、1.56ミリモル)を乾燥THF(30ml)に溶かした。該溶液を、アルゴン下、−30℃に冷却し、水素化アルミニウムリチウムのTHF中1M溶液(1.8ml、1.8ミリモル)で滴下処理し、0℃まで徐々に加温し、氷浴中で30分間攪拌した。2M塩酸をpHが3になるまで添加し、該混合物を水と酢酸エチルの間に分配した。水相を酢酸エチルで再び抽出し、合した有機溶液を乾燥かつ蒸発させた。残渣を酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付し、生成物を白色固体として得た(300mg、67%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z291(MH+、30%)、121(100%)。
(e)4−(3−ヒドロキシプロピル)−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン
5−(3−ヒドロキシプロピル)−1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン(2.734g)をアニソール(10ml)およびTFA(100ml)で処理し、40℃で一夜攪拌した。該溶液を冷却し、蒸発乾固させ、高真空下に30分間保持した。該残渣をメタノール(150ml)に溶かし、12時間還流させ、冷却して蒸発させた。残渣を高真空下に1時間保持し、エーテルでトリチュレートし、該固体を濾過した。真空下で乾燥させ、生成物を固体として得た(1.48g、92%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z171(MH+、100%)。
(f)6,7−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン
4−(3−ヒドロキシプロピル)−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン(1.48g、8.7ミリモル)のTHF(105ml)中懸濁液を超音波浴中に5分間入れ、ついでアルゴン下氷浴中で冷却した。トリフェニルホスフィン(3.67g、14ミリモル)を加え、つづいてジイソプロピルアゾジカルボキシラート(2.76ml、14ミリモル)を添加した。30分後、溶媒を蒸発させ、残渣を高真空下で一夜保持した。トリフェニルホスフィンオキシドが除去されるまで、まず2.5%メタノール/ジクロロメタンで溶出するクロマトグラフィーに付し、ついで5%メタノール/ジクロロメタンで溶出するクロマトグラフィーに付して、生成物を灰白色固体として得た(1.049g、79%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z153(MH+、100%)。
(g)ブチル3−(1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)プロパノアート
ブチル(2E)−3−[1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−4−ピリダジニル]−2−プロパノアート(580mg)のエタノール(15ml)/1,4−ジオキサン(5ml)中溶液を10%Pd/C(400mg)で処理し、水素下にて外界圧および室温で2時間攪拌した。触媒をkieselguhrを用いて濾過し、濾液を蒸発させ、1,4−ジオキサンに溶かし、該溶液を蒸発乾固させて生成物を得た(0.43g、98%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z361(MH+、50%)、121(100%)。
(h)4−(3−ヒドロキシプロピル)−1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン
ブチル 3−(1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)プロパノアート(0.43g、1.19ミリモル)を乾燥THF(20ml)に溶かした。アルゴン下の溶液を−30℃に冷却し、水素化アルミニウムリチウムのTHF中1M溶液(1.4ml、1.4ミリモル)で滴下処理し、0℃まで徐々に加温させ、氷浴にて30分間攪拌した。2M塩酸をpHが3になるまで加え、該混合物を水と酢酸エチルの間に分配した。水相を酢酸エチルで再び抽出し、合した有機溶液を乾燥かつ蒸発させた。得られた固体を酢酸エチルでトリチュレートし、濾過し、酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥させて生成物を得た(241mg、70%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z291(MH+、10%)、121(100%)。
(i)2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6,7−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン
4−(3−ヒドロキシプロピル)−1−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン(2.624g、9.1ミリモル)のTHF(100ml)中懸濁液を超音波浴にて15分間保持した。トリフェニルホスフィン(3.57g、13.6ミリモル)をアルゴン下で加え、ついで該反応混合物を−10℃に冷却し、 ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(2.68ml、13.6ミリモル)を加え、該混合物を徐々に室温まで加温させた。1時間後、溶媒を蒸発させた。まず酢酸エチルで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して副生成物を除去し、ついで10%エタノール/酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付し、トリフェニルホスフィンオキシドの少し混入した生成物を得た(2.55g)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z273(MH+、50%)、121(100%)。
(j)6,7−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン
2−{[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}−6,7−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン(2.75g、10.1ミリモル)をアニソール(10ml)およびTFA(100ml)で処理し、70℃で24時間加熱した。該溶液を冷却し、蒸発させ、残渣を2.5% メタノール/ジクロロメタンに溶かした。これをシリカゲルカラムに充填し、ついでこの溶媒混合液で、つづいて5%メタノール/ジクロロメタンで溶出し、生成物を灰白色固体として得た(1.36g、88%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z153(MH+、100%)。
(k)6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルトリフルオロメタンスルホナート
アルゴン下での6,7−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3(5H)−オン(152mg、1ミリモル)のDMF(2.5ml)中溶液を氷冷し、水素化ナトリウム(60mgの油中60%分散液、1.5ミリモル)で処理し、1時間攪拌し、室温にまで加温させた。N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(505mg、1.4ミリモル)を加え、攪拌を2時間続けた。混合物を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および水(2回)で洗浄し、水相を酢酸エチルで再び抽出し、これを順次水で洗浄した。合した有機相を乾燥かつ蒸発させた。40%酢酸エチル/ヘキサンで溶出してシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、生成物を白色固体として得た(228mg、80%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z285(MH+、100%)。
(l)3−エテニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン
6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルトリフルオロメタンスルホナート(228mg、0.8ミリモル)の1,2−ジメトキシエタン(6.5ml)中溶液にアルゴンを15分間通気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50mg、0.0435ミリモル)を加え、該溶液をアルゴン下で20分間攪拌した。ついで、該混合物を炭酸カリウム(111mg、0.8ミリモル)、水(1.9ml)および2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサン:ピリジン複合体(180mg、0.75ミリモル)(この試薬の調製については、F. KerinsおよびD. F. O’Shea、J. Org. Chem. 2002、67、4968−4971を参照のこと)で処理した。80℃で2時間攪拌した後、該混合物を冷却し、ジクロロメタンと炭酸水素ナトリウム飽和水溶液の間に分配させた。層を分離し、水性フラクションを20%メタノール/ジクロロメタンで2回抽出した。合した有機溶液を乾燥させ、蒸発させ、残渣を酢酸エチルで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、生成物を白色固体として得た(100mg、77%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z163(MH+、100%)。
(m)6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン(100mg、0.617ミリモル)の1,4−ジオキサン(5.5ml)/水(1.1ml)中溶液を氷/水にて冷却し、過ヨウ素酸ナトリウム(306mg、1.43ミリモル)および四酸化オスミウムの4%水溶液(0.55ml)で処理した。1時間後、該混合物を室温にまで加温させ、合計で4.75時間攪拌させた後、溶媒を蒸発させた。1,4−ジオキサンを添加し、蒸発させ、つづいてジクロロメタンを加え、該混合物を超音波浴に短時間保持した。混合物全体をシリカゲルカラムに加え、酢酸エチルで溶出し、生成物を得た(55mg、54%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z165(MH+、100%)。
(n)標記化合物
アルゴン下、65℃での(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(40mg、0.126ミリモル)、6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(25.7mg、0.157ミリモル)および3Åモレキュラーシーブのクロロホルム/メタノール(1mL/1mL)中溶液を、5時間攪拌し、ついで冷却し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(53mg、0.25ミリモル)で処理した。室温で一夜攪拌した後、該混合物をKieselguhrを介して濾過し、ジクロロメタン:メタノールの1:1混合液を通して洗浄し、濾過し、蒸発させ、重炭酸塩とメタノールのジクロロメタン中20%溶液の間に分配させた。水層を2回抽出した。合した有機層を乾燥かつ蒸発させた。残渣をジクロロメタン/メタノール/NHOH 95/5/0.5の混合液で溶出するクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を得た(20mg、34%)。
δH(CDCl、250MHz)1.35−1.60(2H,m)、1.90−2.00(2H,m)、2.02− 2.08(2H,m)、2.39(1H,dt,J 11.2および2.4Hz)、2.50−2.63(2H,m)、2.82−3.01(5H,m)、3.26(1H,d,J 13.6Hz)、3.98(2H,s)、4.37−4.45(4H,m)、6.81(1H,d,J 10.0Hz)、7.28(1H,s)、7.89(1H,d,J 10.0Hz)、8.37(1H,d, J 1.6Hz)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z467(MH+)。
この物質をクロロホルム/メタノールに溶かし、ジエチルエーテル中1M塩酸(2当量)で処理し、蒸発させて標記化合物を白色固体として得た(30mg)。
実施例18 (4S)−4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(a)2−[(3,6−クロロ−4−ピリダジニル)チオ]エタノール
3,4,6−トリクロロピリダジン(25g)のテトラヒドロフラン(200ml)およびトリエチルアミン(19ml)中溶液を0℃(氷浴冷却)にて2−メルカプトエタノール(8.33ml)で5分間にわたって処理した。添加終了後、該混合物を室温で72時間攪拌した。該混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液およびジクロロメタンと一緒に攪拌し、固体を集め、水、エーテルおよびペンタンで洗浄し、真空下で乾燥させて生成物を得た(22.9g)。水性フラクションおよび有機フラクションを合し、容量を半分にまで蒸発させ、さらなる固体を得、それを上記のように洗浄かつ乾燥させた(5.0g)。この固体の合計収量(27.9 g;91%)はNMRによればいくらかブロモ−アナログ(5−10%)を含有した。
(b)3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン
2−[(3,6−クロロ−4−ピリダジニル)チオ]エタノール(13g)(真空下、50℃で予め乾燥させた)の乾燥1,4−ジオキサン(250ml)中溶液を水素化リチウム(3g)で少しずつ処理し、105−110℃で24時間加熱した。該反応混合物を冷却し、氷水でクエンチさせた。該溶液を5M塩酸でpH10−11とし、蒸発させた。水を加え、該混合物をジクロロメタンで4回抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)かつ蒸発させ、0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、白色固体を得た(1.61g)(約10%のブロモ種を含有する)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z189/91(Cl MH+);233/5(Br MH+)。
δH(CDCl、400MHz)3.23(2H,m)、4.67(2H,m)、7.26(1H,s)(主たるクロロ−化合物について)。
(c)3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン
3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン(1.0g) のジメトキシエタン(25ml)中溶液をアルゴン下で脱気し、ついでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(135mg)、炭酸カリウム(0.695g)、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(0.8g)および水(3.7ml)を添加した。該混合物を105℃で一夜加熱した。さらに2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(0.4g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(30mg)を添加し、加熱を24時間続けた。該混合物を冷却し、炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCMで4回抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、蒸発させて0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲル(70g)上のクロマトグラフィーに付し、固体(0.56g)(LC−MSによれば87%純度)を得た。.
MS(+veイオン電子噴射)m/z181(MH+)。
(d)6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン(320mg)の1,4−ジオキサン/水(20ml/5ml)中溶液を四酸化オスミウム水溶液(4% w/v、2ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(1.08g)で処理し、最初に氷浴中で攪拌し、ついで室温にまで加温させた。2.5時間経過後、該混合物を蒸発乾固させ、1,4−ジオキサンおよびクロロホルムに溶かした。シリカゲルを加え、混合物を蒸発乾固させ、シリカカラム(50g)に加え、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付し、白色固体を得た(116mg、36%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z183(MH+)。
(e)標記化合物
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(50mg、0.16ミリモル)および6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(32mg、0.18ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中溶液を2.5時間攪拌し、ついでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(100mg)で処理した。さらに1.5時間後に、さらにアルデヒド(8mg)、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(100mg)およびメタノール(2ml)を添加した。一夜攪拌した後、混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で塩基性にし、ジクロロメタン中10%メタノールで4回抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣を酢酸エチル中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を得た(25mg、42%)。
δH(CDCl、250MHz)1.35−1.60(2H,m)、1.85−2.00(2H,m)、2.38(1H,t)、2.45−2.65(3H,m)、2.85−3.05(3H,m)、3.18−3.25(2H,m)、3.95(2H,s)、4.35−4.45(2H,m)、4.60−4.68(2H,m)、6.80(1H,d)、7.30(1H,s)、7.88(1H,d)、8.35(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z485(MH+)。
この物質をメタノール/ジクロロメタンに溶かし、1,4−ジオキサン中4M塩酸で処理し、つづいて得られた固体をエーテルでトリチュレートし、標記化合物を得た(41mg)。
実施例19 (4S)4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(a)3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン
2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)チオ]エタノール(34g、0.15モル) の乾燥1,4−ジオキサン(700ml)中溶液を水素化リチウム(1.52g、0.18モル)で処理し、一夜加熱還流した。さらに水素化リチウム(1.15g)を加え、該混合物を再び一夜加熱還流した。反応混合物を冷却し、氷水でクエンチし、濾過した。濾液をその容量の4分の一まで蒸発させた。水を加えた。水層を酸性にし、ジクロロメタンで4回抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、蒸発させてジクロロメタン中0−50%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、初期のフラクションにて黄色固体を得た(170mg、0.5%)。酢酸エチル−ヘキサンでトリチュレートし、純粋な生成物を得た(98mg)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z189/91(MH+)。
δH(CDCl、400MHz)3.29(2H,m)、4.51(2H,m)、6.86(1H,s)。
[後期のフラクションから、異性体の3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン(4.2g)を得た−実施例18bを参照のこと]
(b)3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン
3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン(450mg、2.4ミリモル)のジメトキシエタン(12ml)中溶液をテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(61mg)、炭酸カリウム(313mg)、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(375mg)および水(1.5ml)で処理した。混合物を96℃で一夜加熱した。該混合物を蒸発乾固させ、炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCMで抽出し(x4)、乾燥(硫酸ナトリウム)かつ蒸発させ、1:1の酢酸エチル−ヘキサンで溶出するシリカゲル(50g)上のクロマトグラフィーに付し、不純な生成物をわずかに含有する、固体(200mg、46%)を得た。
MS(+veイオン電子噴射)m/z181(MH+)。
(c)6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン(200mg、1.11ミリモル)の1,4−ジオキサン/水(10ml/2ml)中溶液を四酸化オスミウム水溶液(4%w/v、1ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(0.55g)で処理し、まず氷浴にて1.5時間攪拌し、ついで室温にまで加温させた。1.5時間経過後、該混合物を炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、蒸発乾固させ、1,4−ジオキサンおよびクロロホルムに溶かした。シリカゲルを加え、該混合物を蒸発乾固させ、シリカカラム(20g)に加え、ヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付し、淡黄色固体を得た(63mg、31%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z183(MH+)。
(d)標記化合物
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(46mg、0.14ミリモル)、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(26mg、0.14ミリモル) および3ÅモレキュラーシーブのN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中混合物を4時間攪拌し、ついでメタノール(4ml)で処理した。さらに3時間後、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(92mg)を加えた。一夜攪拌した後、該混合物を65℃で加熱し、0.5時間後、さらにトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(92mg)を添加した。該混合物を65℃に4時間加熱し、ついで室温にまで冷却し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で塩基性にし、ジクロロメタン中10%メタノールで4回抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣を酢酸エチル中0−25%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を得た。
δH(CDCl、250MHz)1.40−1.60(2H,m)、1.90−2.00(2H,m)、2.40(1H,t)、2.50(1H,t)、2.62(1H,m)、2.88(1H,d)、2.90−3.05(2H,m)、3.22−3.30(3H,m)、4.00(2H,s)、4.40(2H,m)、4.48−4.52(2H,m)、6.80(1H,d)、6.88(1H,s)、7.88(1H,d)、8.35(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z485(MH+)。
この物質をメタノール/ジクロロメタンに溶かし、1,4−ジオキサン中4M塩酸で処理し、つづいて得られた固体をエーテルでトリチュレートし、標記化合物(28mg)を得た。
実施例20Aおよび21 (4S)−および(4R)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1およびE2 エナンチオマーシリーズ) 塩酸塩
Figure 2010530865
(a)(4R/S)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
3,8−ジフルオロ−4−メチリデン−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(219mg、1ミリモル)のtert−ブタノール/水(10ml/10ml)中溶液をADミックスアルファ/ベータ(0.75g/0.75g)で処理した。6時間後、該反応混合物を亜硫酸ナトリウム飽和溶液(10ml)で処理した。10分後、該混合物をジクロロメタン中20%メタノール(3x200ml)で抽出した。水相を濃縮(約20mlまで)し、さらにジクロロメタン中20%メタノール(3x200ml)で抽出した。有機抽出液を乾燥かつ蒸発させ、白色固体を得た(206mg、82%)。
(b)1,1−ジメチルエチル(1−{[(4R/S)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル}−4−ピペリジニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバマート
(4R/S)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(206mg、0.811ミリモル)のジクロロメタン(10ml)、THF(10ml)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)中溶液をトリエチルアミン(0.17ml、1.2ミリモル)、パラ−トルエンスルホニルクロリド(170mg、0.9ミリモル)および酸化ジブチル錫(10mg、0.04ミリモル)で処理した。室温で6時間攪拌した後、水(100ml)を加え、有機相を分離した。水相をさらにジクロロメタン(3x100ml)で抽出し、合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させ、油状物を得た(0.42g)。これをエタノール(10ml)に溶かし、ついで1,1−ジメチルエチル(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−4−ピペリジニルカルバマート(284mg、0.8ミリモル)(この中間体の製造については、WO2004058144、実施例99(h)を参照のこと)および炭酸水素ナトリウム(258mg、2.43ミリモル)で処理した。18時間後、さらに炭酸水素ナトリウム(258mg、2.43ミリモル)を添加した。さらに24時間経過した後、該反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン中10%メタノール(3x100ml)で抽出した。その有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣をジクロロメタン中0−10%メタノールの勾配で溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、黄色油を得た(400mg、84%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z586(MH+)。
(c)(4R/S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル(1−{[(4R/S)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル]メチル}−4−ピペリジニル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)カルバマート(400mg、0.68ミリモル)のジクロロメタン/メタノール(20ml/5ml)中溶液を1,4−ジオキサン中塩酸(4M、20ml)で処理した。0.5時間後、該混合物を蒸発させた。残渣を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(50ml)で処理し、ジクロロメタン中20%メタノールで3回抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣を酢酸エチル中0−20%メタノールで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記ラセミ化合物の遊離塩基を黄色固体として得た(214mg、65%)。
δH(CDCl、400MHz)1.40−1.65(2H,m)、1.92−2.00(2H,m)、2.40(1H,t)、2.55−2.68(2H,m)、2.85(1H,d)、2.95−3.00(2H,m)、3.30(1H,d)、3.80(2H,s)、4.30(2H,m)、4.35(2H,m)、4.40(1H,d)、4.48(1H,d)、6.82(1H,s)、7.65(1H,d)、8.10(1H,s)、8.45(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z486(MH+)。
該遊離塩基(214mg)の溶液を1,4−ジオキサン中塩酸(4M、0.22ml)で処理し、つづいて蒸発させることにより、この物質を標記のラセミ体の二塩酸塩(196mg)に変換した。
(d)標記化合物
(4R/S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩(157mg)の一部を、0.1:25:75のイソプロピルアミン:イソプロパノール:アセトニトリルで溶出するChiralpak AD−Hカラムを用いる、分取HPLCにより2種のエナンチオマーE1およびE2に分割し、E1エナンチオマー(Rt:5.6分)を、ついでE2エナンチオマー(Rt:12.8分)を遊離塩基として得た(各々>98%ee)。各エナンチオマーをメタノールに溶かし、1当量の水性6.0N HClを添加し、蒸発乾固させることにより、標記の塩酸塩E1(47mg)およびE2(45mg)に変換した。
実施例20B (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
HClで処理することにより、(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン エナンチオマーE1を二塩酸塩に変換した。
実施例22 (4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[(2−キノキサリニルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(80mg、0.25ミリモル)および2−キノキサリンカルボアルデヒド(30mg、0.20ミリモル)のジクロロメタン/メタノール(0.5mL/0.1mL)中混合物をトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(127mg、06mL)で処理した。1時間後、該反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(2mL)およびクロロホルム(1mL)で処理した。混合物を5分間振とうした。水層をさらにジクロロメタン/メタノール(1mL/0.2mL)で抽出した。合した有機抽出液をカラムの頂部に添加し、メタノール/ジクロロメタンの0−30%勾配で溶出するクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を透明な油として得た(30mg、33%)。
δH(CDCl、250MHz)1.45−1.73(2H,m)、1.90−2.10(2H,m)、2.40(1H,t)、2.55(1H,t)、2.70(1H,m)、2.90(1H,d)、2.95−3.07(2H,m)、3.27(1H,d)、4.25(2H,s)、4.35(1H,d)、4.45(1H,d)、6.85(1H,d)、7.25−7.32(2H,m)、7.88(1H,d)、8.05−8.15(2H,m)、8.38(1H,s)、8.90(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z461(MH+)。
該遊離塩基(30mg)のクロロホルム(1mL)中溶液を塩酸のジエチルエーテル中溶液(1M、1mL)で処理し、つづいてジエチルエーテル(約5mL)で希釈し、0℃に5分間冷却し、遠心分離に付し、上澄みをデカントし、残りの白色固体を真空下で乾燥させることにより、この物質を標記の二塩酸塩(30mg)に変換した。
実施例23A (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(a){5−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−4−[(フェニルメチル)オキシ]−2−ピリジニル}メチル アセタート
トリフェニルホスフィン(39.3g、150ミリモル)のテトラヒドロフラン(600ml)中溶液を0℃でビス(1−メチルエチル)(E)−1,2−ジアゼンジカルボキシラート(30ml、152ミリモル)で処理した。10分後、[5−({[4−(メトキシ)フェニル]メチル}オキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−2−ピリジニル]メチルアセタート(33.5g、110ミリモル)(合成に関して、WO2004058144、実施例60(c)を参照のこと)を添加した。10分後、ベンジルアルコール(12.4ml、120ミリモル)を加え、該混合物を一夜攪拌した。蒸発およびヘキサン中20−50%酢酸エチルで溶出するシリカ上のクロマトグラフィーに付し、油状物を得た(26.3g、61%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z394(MH+)。
(b){5−ヒドロキシ4−[(フェニルメチル)オキシ]−2−ピリジニル}メチルアセタート トリフルオロ酢酸塩
{5−({[4−(メチルオキシ)フェニル]メチル}オキシ)−4−[(フェニルメチル)オキシ]−2−ピリジニル}メチル アセタート(26.3g、67ミリモル)のジクロロメタン(700ml)中溶液をトリエチルシラン(10ml、62.6ミリモル)およびトリフルオロ酢酸(35ml)で処理した。16時間後、該混合物を蒸発させ、トルエン/酢酸エチル(250ml/5ml)でトリチュレートして白色固体を得、それを濾過により単離し、真空下で乾燥させた(22.5g)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z274(MH+)。
(c)(4−[(フェニルメチル)オキシ]−5−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−2−ピリジニル)メチルアセタート
5−ヒドロキシ−4−[(フェニルメチル)オキシ]−2−ピリジニル}メチルアセタートトリフルオロ酢酸塩(22.5g)およびトリエチルアミン(24ml)のジクロロメタン(700ml)中溶液を1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−[(トリフルオロメチル)スルホニル]メタンスルホンアミド(22.8g)で処理した。4時間後、該反応混合物を水、ブラインで洗浄し、ついで乾燥かつ蒸発させて油を得た。ペトロール中20−50%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、白色固体を得た(23.3g)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z406(MH+)。
(d)(5−[(1,1−ジメチルエチル)チオ]−4−[(フェニルメチル)オキシ]−2−ピリジニル)メチルアセタート
(4−[(フェニルメチル)オキシ]−5−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−2−ピリジニル)メチルアセタート(12.15g、30ミリモル)のトルエン(500ml)中溶液に、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル(1.87g、3ミリモル)を添加した。該反応混合物をアルゴンでパージした。酢酸パラジウム(663mg、3ミリモル)を加え、該混合物を10分間攪拌した。2−メチル−2−プロパンチオールナトリウム塩(4.69、41.8ミリモル)を加え、該反応混合物を再びアルゴンでフラッシュさせ、ついで80℃で7時間加熱し、そして冷却した。溶媒を蒸発させた。残渣を水とEtOAcの1:1の混合液の間に分配させた。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、Kieselguhrを介して濾過した。残渣をヘキサン:EtOAcの4:1混合物で溶出するクロマトグラフィーに付し、生成物を得た(8.3g、80%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z346(MH+)。
(e){5−[(1,1−ジメチルエチル)チオ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−2−ピリジニル}メチル アセタート
(5−[(1,1−ジメチルエチル)チオ]−4−[(フェニルメチル)オキシ]−2−ピリジニル)メチル アセタート(6g)の1,4−ジオキサン/水(100ml/50ml)中溶液をチャコール上10%パラジウム(7g)を用いて一夜、外界圧の下で水素化した。濾過および蒸発により、白色固体を得た(4.46g、95%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z255(MH+)。
(f)2−(ヒドロキシメチル)−5−メルカプト−4(1H)−ピリジノール 塩酸塩
{5−[(1,1−ジメチルエチル)チオ]−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−2−ピリジニル}メチルアセタート(240mg、0.94ミリモル)および濃塩酸(2ml)の混合物を80℃で一夜加熱した。溶媒を蒸発させて、淡黄色固体を得た。
MS(+veイオン電子噴射)m/z158(MH+)。
(g)2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド
2−(ヒドロキシメチル)−5−メルカプト−4(1H)−ピリジノール 塩酸塩(2.0g)、ジブロモエタン(2.2ml)、炭酸カリウム(5.26g、38ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(120ml)中混合物を70℃で一夜加熱した。ついで、該反応混合物を80℃でさらに24時間加熱し、ついで冷却した。溶媒を蒸発させ、残渣を水と酢酸エチルの間に分配させた。水層を酢酸エチルで3回洗浄し、合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ついで蒸発させて油状物を得た(2.5g)。この物質(2.5g)と二酸化マンガン(5g)/ジクロロメタン(200ml)を室温で一夜攪拌した。該混合物をKieselguhrを介して濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を蒸発させて残渣を酢酸エチルのヘキサン中50−100%勾配で溶出するクロマトグラフィーに付し、黄色油を得た。酢酸エチルのヘキサン中0−100%勾配で溶出する別のクロマトグラフィー精製を実施し、所望の化合物を白色固体として得た(350mg)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z182(MH+)。
(h)標記化合物
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)(225mg、0.71ミリモル)のメタノール/ジクロロメタン(0.5ml/5ml)中溶液を2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(129mg、0.71ミリモル)で処理した。10分後、該溶液を氷水浴にて冷却し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(300mg、1.42ミリモル)で処理し、0−10℃で1時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム(10ml)を、ついでブラインを加え、水層をジクロロメタン中10%メタノール(3x30ml)で抽出した。合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させ、2M NH/メタノールのジクロロメタン中0−10%勾配で溶出するクロマトグラフィーに付し、生成物を淡黄色固体として得た(250mg、58%)。
δH(CDCl、400MHz)1.40−1.60(2H,m)、1.70−2.00(2H,m)、2.35(1H,dt)、2.55(2H,m)、2.85(1H,d)、2.95(2H,dt)、3.10(2H,m)、3.25(1H,d)、3.80(2H,s)、4.45(2H,m)、4.50(2H,m)、6.73(1H,s)、6.81(1H,d)、7.88(1H,d)、8.11(1H,s)、8.37(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z484(MH+)。
該遊離塩基を塩酸のジエチルエーテル中1M溶液で処理することにより、この物質を標記の二塩酸塩に変換した。
実施例23B (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1) 塩酸塩
(4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1)を塩酸(1当量)で処理し、ついで蒸発させてその塩酸塩を得た。
実施例24 (4R/S)−8−クロロ−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
Figure 2010530865
(a)(4R/S)−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
(4R/S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(1.44g、6.1ミリモル)およびN−クロロスクシンイミド(2.04g、15.25ミリモル)の酢酸(40mL)および水(25mL)中混合物を100℃で1時間加熱した。さらに2.5当量のN−クロロスクシンイミド(2.04g、15.25ミリモル)を添加し、該反応混合物をさらに1時間攪拌し、蒸発させ、炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で処理し、メタノールのジクロロメタン中10%溶液(3x500mL)で抽出した。水層を約20mLまで減らし、さらにメタノールのジクロロメタン中20%溶液(3x500mL)で抽出した。合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて生成物を余分の塩と共に得た(2.2g、130%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z271/273(MH+)。
(b)((4R/S)−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホナート
純粋でない(4R/S)−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(2.20g、推定6.10ミリモル)のジクロロメタン/テトラヒドロフラン/N,N−ジメチルホルムアミド(50mL/50mL/5mL)中懸濁液に、パラ−トルエンスルホニルクロリド(1.16g、6.10ミリモル)、酸化ジブチル錫(76mg、0.31ミリモル)を、最後にトリエチルアミン(1.27mL、9.15ミリモル)を添加した。反応混合物をアルゴン下室温で3時間攪拌し、水(100mL)で処理し、ジクロロメタン(3x200mL)で抽出した。合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させ、さらに真空下で乾燥させて粗生成物(46%)、エポキシド(8’−クロロ−3’−フルオロ−7’H−スピロ[オキシラン−2,4’−ピロロ[3,2,1−de][1,5]ナフチリジン]−7’−オン)(10%)および不明物質(30%)を得た。
MS(+veイオン電子噴射)m/z425/427(MH+)。
(c)1,1−ジメチルエチル{1−[((4R/S)−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバマート
アルゴン下室温での粗((4R/S)−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル 4−メチルベンゼンスルホナート(約2.5g、推定6.10ミリモル)のエタノール(50mL)中溶液に、1,1−ジメチルエチル4−ピペリジニルカルバマート(1.22g、6.10ミリモル)およびナトリウムヒドロゲノカルボナート(1.94g、18.31ミリモル)を添加した。反応混合物を8時間攪拌した。さらに0.5当量の1,1−ジメチルエチル4−ピペリジニルカルバマート(0.61g、3.05ミリモル)および1.5当量のナトリウムヒドロゲノカルボナート(0.97g、9.15ミリモル)を添加した。該反応混合物をさらに18時間攪拌し、水(200mL)で処理し、メタノールのジクロロメタン中10%溶液(3x200mL)で抽出した。合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させ、クロマトグラフィーに付して純粋でない生成物を得、それを次の工程にて純粋でないまま使用した。
(d)(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン
粗1,1−ジメチルエチル{1−[((4R/S)−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバマート(約1g、2ミリモル)のジクロロメタン/メタノール(20mL/20mL)中溶液をHClの1,4−ジオキサン中4M溶液(20mL)で処理し、室温、アルゴン下で30分間攪拌した。該反応混合物を蒸発させ、水(約10mL)に溶かし、炭酸ナトリウム固体を加えて塩基性にし、蒸発させた。残渣をメタノールのジクロロメタン中15%溶液(3x200mL)と一緒に攪拌した。合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させ、ジクロロメタンおよび2Mアンモニア/メタノールの勾配で溶出するクロマトグラフィーに付して生成物を得た(215mg、27%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z353/355(MH+)。
(e)標記化合物
(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(118mg、0.33ミリモル)および2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例2(c)を参照のこと)(55mg、0.33ミリモル)のクロロホルム/メタノール(4mL/0.4mL)中溶液をアルゴン下室温で30分間攪拌した。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(142mg、0.67ミリモル)を添加し、該反応混合物をさらに30分間攪拌し、蒸発させ、メタノールのジクロロメタン中0−20%勾配で溶出するクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基の一酢酸塩を黄色油として得た(129mg、77%)。
δH(CDCl、400MHz)1.50−1.70(2H,m)、1.90−2.00(2H,m)、2.02(3H,s)、2.40(1H,t)、2.52(1H,t)、2.65(1H,m)、2.88(1H,d)、2.95(1H,m)、3.03(1H,m)、3.25(1H,d)、3.85(2H,s)、4.25−4.35(4H,m)、4.40−4.48(2H,m)、6.82(1H,s)、8.08(1H,s)、8.12(1H,s)、8.40(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z502/504(MH+)。
該遊離塩基のDCM/メタノール中溶液を4M塩酸(2当量)で処理することで、この物質を標記の二塩酸塩に変換した。
実施例25 (4R/S)−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(97mg、0.27ミリモル)および[1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−カルボアルデヒド(46mg、0.27ミリモル)(合成に関して、WO2004058144、実施例61を参照のこと)のクロロホルム/メタノール(4mL/0.4mL)中溶液を、アルゴン下室温で30分間攪拌した。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(117mg、0.55ミリモル)を添加し、該反応混合物をさらに30分間攪拌し、蒸発させ、メタノールのジクロロメタン中0−20%勾配で溶出するクロマトグラフィーに付して、標記化合物の遊離塩基の一酢酸塩を得た(60mg、43%)。
δH(CDCl、250MHz)1.52−1.80(2H,m)、1.90−2.20(5H,m)、2.30−2.55(2H,m)、2.75(1H,m)、2.88(1H,d)、2.95(1H,m)、3.05(1H,m)、3.25(1H,d)、3.90(2H,s)、4.45(2H,s)、5.28(2H,s)、7.20(1H,s)、7.95(1H,s)、8.13(1H,s)、8.40(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z503(MH+)。
該一酢酸塩の溶液を塩酸/ジオキサンで処理することでこの物質を標記の二塩酸塩に変換した。
実施例26Aおよび27 4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 塩酸塩(E1およびE2エナンチオマー)
Figure 2010530865
(a)1,1−ジメチルエチル{1−[((4R/S)−3,4−ジフルオロ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバマート
1,1−ジメチルエチル{1−[(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバマート(15.93g、38.1ミリモル)のジクロロメタン(320ml)中溶液を氷浴中で冷却し、(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(10.1ml、75.9ミリモル)で処理した。室温で2.5時間経過した後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を添加し、ついで相を分離した。水相をジクロロメタンで2回以上抽出し、有機抽出液を合し、蒸発させた。ジクロロメタン中のメタノールの勾配で溶出するクロマトグラフィーに付し、生成物を得た(5.35g、33%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z421(MH+)。
(b)(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
1,1−ジメチルエチル{1−[((4R/S)−3,4−ジフルオロ−7−オキソ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−4−イル)メチル]−4−ピペリジニル}カルバマート(98mg、0.23ミリモル)のジクロロメタン(2ml)およびメタノール(1.5ml)中溶液を塩酸/1,4−ジオキサン(4M、3.5ml、14ミリモル)で処理した。1.5時間後、該混合物を蒸発させて生成物を得た(82mg)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z321(MH+)。
(c)標記化合物
(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩(82mg、0.21ミリモル)、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例2(c)を参照のこと)(35mg、0.21ミリモル)、酢酸ナトリウム(86mg、1.05ミリモル)および酢酸(8滴)のメタノール/クロロホルム(2.5ml/2.5ml)中混合物を3Åモレキュラーシーブと一緒に1時間攪拌し、ついでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(51mg)を添加した。5時間後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液 を加え、ついで相を分離した。水相をジクロロメタン中10%メタノールで2回抽出した。合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣をジクロロメタン中0−10%メタノールでh溶出するクロマトグラフィーに付し、標記化合物のラセミ遊離塩基(70mg、71%)を得た。
δH(CDCl、250MHz)1.40−1.60(2H,m)、1.70(1H,m)、2.25−2.45(2H,m)、2.60(1H,m)、2.78 (1H,m)、2.95(1H,d)、3.10(1H,d)、3.35(1H,t)、3.80(2H,s)、4.25−4.35(4H,m)、4.55(1H,t)、4.68(1H,d)、4.80(1H,t)、6.82(1H,s)、6.88(1H,d)、7.90(1H,d)、8.10(1H,s)、8.45(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z470(MH+)。
(4R/S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(43mg) を、50:50:0.1のアセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出する、Chiralpak AD−Hカラムを用いる分取キラルHPLCにより2種のエナンチオマーE1およびE2に分割し、エナンチオマーE1(最初に溶出)およびE2(次に溶出)を得、それをメタノールに溶かし、1当量の水性6.0N HClを添加し、蒸発乾固させることにより一塩酸塩に変換した。
E1(HCl塩)ネット:15mg、>99%ee 、アルファD +100.6°(メタノール、20℃、c=1.00)。
E2(HCl塩)ネット:18mg、>99%ee 、アルファD −102.0°(メタノール、20℃、c=1.00)。
実施例26B 4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン二塩酸塩(E1エナンチオマー)
4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)の溶液をHCl/エーテルで処理し、その二塩酸塩を得た。
実施例28 4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩(E1エナンチオマー)
Figure 2010530865
(a)4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン エナンチオマーE1およびE2
4.3gの(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩の遊離塩基を、50:50:0.1のアセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出する、Chiralpak ADカラムを用いる分取キラルHPLCにより2種のエナンチオマーE1およびE2に分割し、エナンチオマーE1(最初に溶出)およびE2(次に溶出)を得た。
E1ネット:1.5g、>99%ee
E2ネット:2.0g、>99%ee
(b)標記化合物
4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン E1エナンチオマー(60mg、0.19ミリモル)、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(36mg、0.2ミリモル)および酢酸(8滴)の無水クロロホルム(2.5mL)およびメタノール(2.5mL)中溶液を、3Åモレキュラーシーブの存在下、室温で1時間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(50mg)を加え、該反応混合物をさらに7.5時間攪拌した。水性炭酸水素ナトリウムを加え、塩基性にし、相を分離した。水相をメタノールのジクロロメタン中10%溶液(3x)で抽出した。合した有機層を乾燥させ、蒸発させ、メタノールのジクロロメタン中0−20%勾配で溶出する5gのシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基(42mg、45.5%)を得た。
δH(CDCl、250MHz)1.38(2H,m)、1.85(2H,m)、2.36(2H,m)、2.52(1H,m)、2.74(2H,d)、3.00(1H,t)、3.08(1H,d)、3.21(2H,m)、3.350(1H,t)、3.96(2H,s)、4.55(1H,t)、4.65(2H,m)、4.73(1H,d)、4.80(1H,t)、6.88(1H,d)、7.33(1H,s)、7.93(1H,d)、8.43(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z487(MH+)。
該遊離塩基(42mg)の溶液を塩酸/1,4−ジオキサン(0.4M、0.43ml)で処理し、つづいて蒸発させ、ジエチルエーテル(2x)でトリチュレートすることで、この物質を標記の二塩酸塩(46mg)に変換した。
実施例29 4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩(E2エナンチオマー)
Figure 2010530865
4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン E2エナンチオマー(60mg、0.19ミリモル)、6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(36mg、0.2ミリモル)および酢酸(8滴)の無水クロロホルム(2.5mL)およびメタノール(2.5mL)中溶液を、3Åモレキュラーシーブの存在下、室温で1時間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(50mg)を添加し、該反応混合物をさらに7.5時間攪拌した。水性炭酸水素ナトリウムを添加して塩基性にし、相を分離した。水相をメタノールのジクロロメタン中10%溶液(4x)で抽出した。合した有機層を乾燥かつ蒸発させ、メタノールのジクロロメタン中0−20%勾配で溶出する5gのシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を得た(32.6mg、29%)。
δH(CDCl、250MHz)1.38(2H,m)、1.85(2H,m)、2.36(2H,m)、2.52(1H,m)、2.74(2H,d)、3.00(1H,t)、3.08(1H,d)、3.21(2H,m)、3.35(1H,t)、3.96(2H,s)、4.55(1H,t)、4.65(2H,m)、4.73(1H,d)、4.80(1H,t)、6.88(1H,d)、7.33(1H,s)、7.93(1H,d)、8.43(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z487(MH+)。
該遊離塩基(32.6mg)の溶液を塩酸/1,4−ジオキサン(0.4M、0.35ml)で処理し、つづいて蒸発させ、ジエチルエーテルでのトリチュレートに2回付すことで、この物質を標記の二塩酸塩(26.6mg)に変換した。
実施例30および31 4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 一塩酸塩(E1エナンチオマーおよびE2エナンチオマー)
Figure 2010530865
(a)3,4,6−トリクロロピリダジン
この物質は、Kasnarら、Nucleosides & Nucleotides (1994)、 13(1−3)、 459−79の方法を少し変形することで調製された。
ヒドラジンサルファート塩(51g)を水(250ml)に懸濁させ、加熱還流し、ブロモマレイン酸無水物(90.38g)を滴下した。該混合物を4時間加熱還流し、ついで室温に冷却した。該反応を29gのヒドラジンサルファート、53gのブロモマレイン酸無水物および130mlの水で繰り返した。沈殿物を濾過で集め、水およびアセトンで洗浄し、バッチを合して真空下で乾燥させ、4−ブロモ−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオンを白色固体として得た(113g)。
2つのバッチの固体をオキシ塩化リン(2x200ml)で処理し、3.5時間加熱還流した。該混合物を冷却し、蒸発させ、トルエンとの共沸混合に付した。残渣をジクロロメタンと炭酸水素ナトリウム飽和水溶液の間に分配し、DCMで2回以上抽出した。有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。この残渣をジクロロメタンに再び溶かし、シリカゲル(300g)上のクロマトグラフィーに付し(溶出液としてのDCM)、白色固体を得た(101.5g、87%)。
(LC/MS分析は、約20−30%の不純物、ブロモ−ジクロロピリダジンの異性体の存在を示した)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z184/185/186(MH+)、トリクロロピリダジン。
MS(+veイオン電子噴射)m/z228/229/231(MH+)、ブロモ−ジクロロピリダジン。
(b)2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)オキシ]エタノール
エチレングリコール(55ml)のテトラヒドロフラン(200ml)中溶液を約0℃(氷浴冷却)で水素化ナトリウム(油中60%分散液、5.9g)を用いて40分間にわたって処理した。添加終了後、不純物としてのブロモ−ジクロロピリダジンの異性体を含有する3,4,6−トリクロロピリダジン(27g)を少しずつ加え、乾燥THF(50ml)で洗浄し、該混合物を0℃で1時間、ついで室温で一夜攪拌した。該混合物を濃縮し(1/3の容量まで)、ついで炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、クロロホルム(5x)および酢酸エチル(3x)で抽出した。合した有機抽出液を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、固体を濾過し、CHCl(x3)で洗浄し、真空オーブン中、40℃で一夜乾燥させ、いくらかのブロモ誘導体(10−15%)を含有する、白色固体を得た(25.5g、83%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z209/211(MH+)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z255/7(MH+)、ブロモ誘導体。
(c)3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン
いくらかのブロモ誘導体を含有する、2−[(3,6−ジクロロ−4−ピリダジニル)オキシ]エタノール(15.46g;0.0703モル)の乾燥1,4−ジオキサン(1.2L)中溶液を水素化リチウム(2.3g;0.28 モル)で少しずつ処理し、アルゴン下の室温で1時間攪拌し、ついで110℃で一夜加熱した。該反応混合物を湿った1,4−ジオキサンで、ついで氷水でクエンチした。該溶液を半分の容量まで蒸発させ、5M塩酸でpH8とし、蒸発乾固させた。水を加え、残渣をクロロホルムで5回抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、蒸発させて白色固体を得た(12.4g、約77%)(約15%のブロモ種を含有する)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z173/5(Cl MH+);217/9(Br MH+)。
(d)3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン
約15%のブロモ種を含有する3−クロロ−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(13.6g、0.079 モル)のジメトキシエタン(400ml)中溶液をアルゴン下で10分間脱気し、ついでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2g)、炭酸カリウム(10.33g)、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(11.32g)および水(55ml)を加えた。該混合物を95℃で48時間加熱し、冷却して蒸発乾固させた。混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCMで5回抽出した。抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)かつ蒸発させ、残渣を0−100%酢酸エチル−ヘキサンで溶出する、シリカゲル(500g)上のクロマトグラフィーに付し、生成物を得た(6.43g、50%);[不純物のフラクションもいくらか含む(1.8g)]。
MS(+veイオン電子噴射)m/z165(MH+)。
(e)6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
氷中に冷却した3−エテニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(11.58g)の1,4−ジオキサン/水(600ml/180ml)中溶液を四酸化オスミウム水溶液(4% w/v、25ml)および過ヨウ素酸ナトリウム(43g)で処理した。この混合物を室温に加温し、攪拌下で7時間経過した後、該混合物を蒸発乾固させ、1,4−ジオキサンとの共沸混合に付した。シリカゲル、1,4−ジオキサンおよびクロロホルムを加え、該混合物を一夜蒸発乾固させ、ついでシリカカラム(400g)に加え、クロロホルムで、ついでヘキサン中0−100%酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付し、白色固体を得た(7.55g、64%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z167(MH+)。
(f)標記化合物
(4R/S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(63mg、0.20ミリモル)、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(33mg、0.2ミリモル)および酢酸(8滴)の無水クロロホルム(2.5mL)およびメタノール(2.5mL)中溶液を、3Åモレキュラーシーブの存在下、室温で1時間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(50mg)を加え、反応混合物をさらに6時間攪拌した。さらに攪拌した30分後に、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(22mg)および酢酸(6滴)を、つづいてシアノホウ水素化ナトリウム(35mg)を加えた。さらに6時間後、6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(25mg)を加えた。該混合物を1時間攪拌し、ついでシアノホウ水素化ナトリウム(35mg)を加え、攪拌を7時間続けた。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、塩基性とし、相を分離した。水相をメタノールのジクロロメタン中10%溶液で抽出した。合した有機層を乾燥かつ蒸発させ、メタノールのジクロロメタン中0−10%勾配で溶出する9gのシリカ上のクロマトグラフィーに付し、ラセミの標記化合物の遊離塩基(36mg、389%)を得た。
δH(CDCl、250MHz)1.44(2H,m)、1.87(2H,m)、2.37(2H,m)、2.53(1H,m)、2.78(2H,d)、3.01(1H,t)、3.10(1H,d)、3.36(1H、7)、3.83(2H,s)、4.54(1H,t)、4.63(2H,m)、4.68(1H,d)、4.81(1H,t)、6.84(1H,d)、6.93(1H,d)、7.20(1H,d)、7.92(1H,d)、8.43(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z508(MH+)。
50:50:0.1のアセトニトリル:メタノール:イソプロピルアミンで溶出し、Chiralpak AD−Hカラムを用いるキラルHPLCにより標記化合物の遊離塩基のこの物質(36mg)を分割し、異性体E1およびE2を得た。
E1ネット:9mg、100%ee。
E2ネット:8.6mg、99%ee。
これらの異性体は、その各々をメタノールに溶かし、1当量の水性6.0N HClを添加し、蒸発乾固させることによりその対応する一塩酸塩に変換された。
実施例32 3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩(E1エナンチオマー)
Figure 2010530865
4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン E1エナンチオマー(60mg、0.19ミリモル)、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド(合成に関して、WO2004058144、実施例1(1)を参照のこと)(36mg、0.2ミリモル)および酢酸(8滴)の無水クロロホルム(2.5mL)およびメタノール(2.5mL)中溶液を、3Åモレキュラーシーブの存在下、室温で1時間攪拌した。シアノホウ水素化ナトリウム(50mg)を加え、該反応混合物をさらに8時間攪拌した。水性炭酸水素ナトリウムを加えて塩基性とし、相を分離した。水相をメタノールのジクロロメタン中10%溶液(3x)で抽出した。合した有機層を乾燥かつ蒸発させ、メタノールのジクロロメタン中0−20%勾配で溶出する5gのシリカ上のクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を得た(65mg、71%)。
δH(CDCl、250MHz)1.39(2H,m)、1.84(2H,m)、2.35(2H,m)、2.52(1H,m)、2.24(1H,d)、3.00(1H,t)、3.08(1H,d)、3.35(1H,t)、4.00(2H,s)、4.37(2H,m)、4.51(2H,m)、4.55(1H,t)、4.68(1H,d)、4.80(1H,t)、6.88(1H,d)、7.04(1H,s)、7.93(1H,d)、8.43(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z556(MH+)。
該遊離塩基(32.6mg)の溶液を塩酸/1,4−ジオキサン(0.4M、0.65ml)で処理し、蒸発させることで、この物質を標記の二塩酸塩(68mg)に変換した。
実施例33 4−({4−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩(E1エナンチオマー)
Figure 2010530865
4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン E1エナンチオマー(40mg、0.125ミリモル)および6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド(25.4mg、0.156ミリモル)のクロロホルム(15mL)およびメタノール(1mL)中溶液を、3Åモレキュラーシーブの存在下、アルゴン下、65℃で5時間攪拌した。該反応混合物を冷却し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(53mg、0.25ミリモル)を加え、該反応混合物をさらに18時間攪拌した。ついで、該混合物をKieselguhrを介して濾過し、ジクロロメタン/メタノール(1/1)で洗浄し、濾過し、蒸発させ、炭酸水素ナトリウムとメタノールのジクロロメタン中20%溶液(3x)の間に分配させた。合した有機層を乾燥かつ蒸発させ、ジクロロメタン/メタノール/NHOH 95/5/0.5で溶出するクロマトグラフィーに付し、標記化合物の遊離塩基を黄色泡沫体として得た(3mg、56%)。
δH(CDCl、250MHz)1.30−1.50(2H,m)、1.86(2H,ブロードなt)、2.06(2H,q)、2.30−2.43(2H,m)、2.50−2.60(1H,m)、2.74(1H,d)、2.86(2H,t)、2.97−3.10(2H,m)、3.35(1H,t)、4.37(2H,m)、3.99(2H,s)、4.44(2H,t)、4.58(1H,dd)、4.78(1H,ddt)、6.88(1H,d)、7.28(1H,s)、7.93(1H,d)、8.43(1H,s)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z542(MH+)。
該遊離塩基(32.6mg)を塩酸のジエチルエーテル中1M溶液(0.15ml)で処理し、つづいて蒸発させることで、この物質を標記の二塩酸塩(39mg)に変換した。
表1:実施例34−57は、(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー)と、個々のアルデヒドとから、実施例1(h)の一般的操作に従って製造した;ただし、典型的なアルキル化条件の下、個々のハロゲン化アルキルを用いる実施例38と39は除く(KCO、KI、DMF、40℃、1h)。
Figure 2010530865

Figure 2010530865
Figure 2010530865
Figure 2010530865
Figure 2010530865
Figure 2010530865
*(+veイオン電子噴射)m/z(MH+)。
表2:実施例58−64は、個々のトシラート、環状アミンおよびアルデヒドから、実施例1(f)−(h)の一般的方法に従って製造した。実施例65−68は個々のアミンとアルデヒドから実施例1(h)の一般的方法により製造した。
Figure 2010530865
Figure 2010530865
Figure 2010530865
Figure 2010530865
Figure 2010530865
Figure 2010530865
Figure 2010530865
*(+veイオン電子噴射)m/z(MH+)。
調製例(A) 5−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−カルボニトリル
(a)7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−カルボアルデヒド
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−カルボアルデヒド(1.0g、6.75ミリモル)の氷酢酸(8ml)中溶液に、酢酸ナトリウム(664mg、8.1ミリモル)および臭素(0.7ml、13.5ミリモル)を10℃でゆっくりと添加した。該反応物を室温で2時間攪拌した。該反応物をチオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(10ml)で希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、ついで酢酸エチルで抽出した。有機層を合し、硫酸ナトリウム上で乾燥かつ真空下で乾燥させ、所望の化合物を得た(1.4g、91%)。
MS(+veイオン電子噴射):m/z227(M+H)+。
(b)標記化合物
7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−カルボアルデヒド(1.3g、4.7ミリモル)のジメチルアセトアミド(2mL)の溶液に、シアン化銅(I)(0.41g、4.7ミリモル)を添加した。反応物を18時間還流し、ついで減圧下で濃縮した。残渣を加温した酢酸エチルで十分に洗浄した。合した酢酸エチル層を濃縮し、乾燥させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、4:1および2:1のヘキサン:酢酸エチル勾配)に付して精製し、所望の生成物を得た(0.5g、50%)。
MS(+veイオン電子噴射):m/z174(M+H)+。
調製例(B) 5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボアルデヒド
(a)(3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)酢酸
(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−3−フラニル)酢酸(9g)およびヒドラジンスルファート(7.2g)の水中混合物を4時間加熱還流し、ついで外界温度に冷却した。沈殿物を濾過し、水で、ついでアセトンで洗浄した。真空下で乾燥させ、白色固体を得た(8.04g、82%)。
MS(ES+)m/z171(MH+)。
(b)メチル(3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)アセタート
(3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)酢酸(5.0g)、メタノール(75ml)および1,4−ジオキサン中4M塩酸(20ml)の混合物を一夜攪拌した。蒸発させて白色固体を得た。
MS(ES+)m/z185(MH+)。
(c)4−(2−ヒドロキシエチル)−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン
メチル(3,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリダジニル)アセタート(11.1g、60.3ミリモル)のTHF(2リットル)中懸濁液を超音波処理に付し、細かな分散液を得た。該混合物を−15℃に冷却し、水素化アルミニウムリチウムのTHF中溶液(1M;90ml、90ミリモル)で滴下処理した。該混合物を0℃で2時間攪拌した。水酸化ナトリウム(2M;15ml、30ミリモル)を加え、ついで該混合物を5M塩酸で酸性化し、約pH4−5にした。上澄みをデカントして廃棄した。油状残渣を水/メタノール(500ml/1リットル)で抽出した。この抽出液を残りの残渣からデカントし、シリカで処理し、蒸発させた。このシリカの残渣をカラムの頂部に充填し、DCM中10−30%メタノールで溶出し、淡黄色油を得た(2.7g)。
MS(ES+)m/z157(MH+)。
(d)5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3(2H)−オン
4−(2−ヒドロキシエチル)−1,2−ジヒドロ−3,6−ピリダジンジオン(2.7g)のTHF(200ml)中混合物をトリフェニルホスフィン(6.6g)で処理し、ビス(1−メチルエチル)(E)−1,2−ジアゼンジカルボキシラート(5.0ml)を40℃に加温した。3時間後、該混合物を蒸発させ、それをカラムの頂部に加えるシリカ上のクロマトグラフィーに付した。DCM中0−10%メタノールで溶出するクロマトグラフィーに付して純粋でない生成物を得(420mg)、それを同様にしてクロマトグラフィーでさらに精製し、生成物を得た(390mg)。
MS(ES+)m/z139(MH+)。
(e)5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル トリフルオロメタンスルホン酸塩
5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3(2H)−オン(780mg)のDMF(15ml)中溶液を水素化ナトリウム(435mg)で処理し、2時間後にN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(3.62g)で処理した。2時間後、該混合物を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。水相をさらに酢酸エチルで抽出(2回)し、合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させ、生成物を得た(937mg)。
MS(ES+)m/z271(MH+)。
(f)3−エテニル−5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン
5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン−3−イルトリフルオロメタンスルホナート(500mg、1.85ミリモル)のジメトキシエタン(20ml)中溶液を脱気し、ついでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(116mg)、炭酸カリウム(257mg)、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(この試薬の調製については、F. KerinsおよびD. F. O’Shea、J. Org. Chem. 2002、67、4968-4971を参照のこと)(416mg)および水(3.6ml)で処理した。該混合物を80℃で2時間攪拌し、ついでDCMと炭酸水素ナトリウム飽和水溶液の間に分配した。水相をDCM中10%メタノールで抽出し、ついで合した有機抽出液を乾燥かつ蒸発させた。残渣を酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付し、白色固体を得た(111mg、36%)。
MS(ES+)m/z149(MH+)。
(g)標記化合物
3−エテニル−5,6−ジヒドロフロ[2,3−c]ピリダジン(110mg、0.74ミリモル)、水中4%四酸化オスミウム(0.66ml)、過ヨウ素酸ナトリウム(367mg)、1,4−ジオキサン(6.6ml)および水(1.3ml)の混合物を3時間攪拌した。該混合物を蒸発させ、残渣をクロロホルムで処理し、カラムの頂部に加えた。酢酸エチルで希釈し、生成物を得た(23mg)。
MS(ES+)m/z151(MH+)。
調製例(C) フェニルメチル[(3R)−3−ピペリジニルメチル]カルバマート
(a)1,1−ジメチルエチル(3S)−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシラート
0℃での1,1−ジメチルエチル(3S)−3−(アミノメチル)−1−ピペリジンカルボキシラート(2.0g、9.33ミリモル)のDCM(12ml)中溶液に、トリエチルアミン(1.7ml、12.1ミリモル)を、つづいてN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(2.56g、10.3ミリモル)を添加した。2、3分後、冷却浴を取り外し、反応物を室温で2時間攪拌した。該反応物を酢酸エチルで希釈し、水(2x)で洗浄し、1N HCl、NaHCO飽和水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)かつ濃縮させた。該生成物を10%酢酸エチル−DCMで溶出するシリカゲル上で精製し、3.48gの物質を得た。それは少量のN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミドを含有し、それを次の工程に直接使用した。
LC/MS(ES)m/e349(M+H)+。
(b)標記化合物
1,1−ジメチルエチル(3S)−3−[({[(フェニルメチル)オキシ]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボキシラート(約9.3ミリモル)をDCM(25mL)に溶かし、1,4−ジオキサン中4M HCl(24mL、96ミリモル)で処理した。該反応物を室温で3時間攪拌し、その時点でLC/MSはすべての出発物質が消費されたことを示した。該反応物を真空下で濃縮し、粘性のガム状物を得た。この物質を水に溶かし、酢酸エチルで抽出した。水相を分離し、NaCO固体で処理し、pHを約10にした。ついで、該生成物をCHCl(3x)中に抽出し、合した有機相を乾燥(NaSO)させ、濃縮して所望の生成物を橙色油として得た(2.3g、2工程で100%)。
LC/MS(ES)m/e249(M+H)+。
調製例(D) 1,1−ジメチルエチル[(2R)−2−モルホリニルメチル]カルバマート
(a)ラセミ2−{[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
4−ベンジル−2−(クロロメチル)モルホリン(2.0g、8.86ミリモル)のDMF(10mL)中溶液に、カリウムフタルイミド(1.96g、10.6ミリモル)を添加し、該混合物を165℃で4時間加熱した。冷却して、該反応混合物を水(20mL)中に注ぎ、該生成物をCHCl(3x)中に抽出し、合した有機層を少量の水、ブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)させた。溶媒を蒸発させて明黄褐色固体を得、それを次工程に直接使用した。
LC/MS(ES)m/e337(M+H)+。
(b)ラセミ{[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}アミン
粗ラセミ2−{[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(約8.8ミリモル)を無水エタノール(15mL)に懸濁させ、ヒドラジン一水和物(0.75mL、15.4ミリモル)で処理した。該反応混合物を加熱還流させ、その間に反応溶液は黄色に変色し、均一となり、つづいて白色固体を沈殿させた。2時間後、該反応物を室温に冷却し、CHClで希釈し、該固体を濾過した。濾液を蒸発させ、残渣をCHClに溶かし、少量の水、ブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)させた。溶媒を蒸発させて黄色油を得(1.69g)、それを次工程に直接使用した。
LC/MS(ES)m/e207(M+H)+。
(c)ラセミ1,1−ジメチルエチル{[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバマート
0℃での粗ラセミ{[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}アミン(1.69g、8.2ミリモル)のDCM(15mL)中溶液に、ジ−tert−ブチルジカルボナート(1.88g、8.6ミリモル)を添加した。冷却浴を取り外し、反応物を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、残りの油をCHCl−メタノール−NHOH(96:4:1)で溶出するシリカゲル上で精製し、標記化合物を白色固体として得た(1.94g、3工程にわたって71%):LC/MS(ES)m/e307(M+H)+。
(d)1,1−ジメチルエチル{[(2S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバマートおよび1,1−ジメチルエチル{[(2R)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバマート
ラセミ1,1−ジメチルエチル{[(2R,S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバマート(10g)を、95:5のヘキサン:エタノールで溶出するChiralcel ODカラムを用いるキラル分取HPLCを介して2種のエナンチオマーE1およびE2に分割し、1,1−ジメチルエチル{[(2S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバマート(E2、2番目に溶出、4.9g、99%ee、[α]=−14.6°)を無色油として得、1,1−ジメチルエチル{[(2R)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバマート(E1、最初に溶出、5.0g、>98%ee、[α]=+14.6°)を無色油として得た。
(e)標記化合物
1,1−ジメチルエチル{[(2S)−4−(フェニルメチル)−2−モルホリニル]メチル}カルバマート(4.9g、16ミリモル)のエタノール(160mL)中溶液に、10%Pd/C(1.5g)を添加した。該懸濁液を50psiで8時間水素添加に付した。該反応物をセライト(登録商標)パッドを介して濾過し、該パッドをメタノールで数回洗浄した。濾液を濃縮して標記化合物(3.35g、97%)を無色固体として得、それはさらに精製されなかった:LC/MS(ES)m/e217(M+H)+。標記化合物の絶対立体化学をバイブレーションサーキュラージクロイズム(VCD)で測定した。
調製例(E) (4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−4−ヒドロキシ−3−(メチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン エナンチオマーE1
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1)をその対応するギ酸塩(0.72g、2ミリモル)に変換し、メタノール(7mL)に溶かし、ついでナトリウムメトキシド(メタノール中25%、1.3mL、6ミリモル)で処理した。ついで、該反応物をアルゴン下の還流温度で約2時間加熱した。冷却した混合物を約12滴の水性塩化アンモニウムで処理し、蒸発乾固させた。残渣を20%メタノール/ジクロロメタンで2回抽出し、該抽出液を濾過し、蒸発させて生成物を得た(0.66g、100%)。
MS(+veイオン電子噴射)m/z331(MH+)。
実施例69:(4S)−4−({4−[6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イルメチル]アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ) 二塩酸塩
Figure 2010530865
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(88mg;0.226ミリモル)および6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(合成に関して、WO2004014361、中間体8を参照のこと)(41mg;0.249ミリモル)および固体NaHCO(1.13ミリモル;95mg)を、スパテラ量の硫酸ナトリウムと一緒にDCM(10mL)およびMeOH(3mL)中に合し、一夜攪拌した。該反応混合物をNaBH(OAc)(0.339ミリモル;72mg)で処理し、2時間攪拌した。該反応混合物を濃縮し、90:10:1のDCM:MeOH:NHOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して精製し、生成物を遊離塩基として得た(34mg;32%)。
H NMR(400MHz、MeOH−d4)δppm 2.33(s,2H)、2.48−2.59(m,2H)、3.43−3.54(m,2H)、3.73(s,1H)、3.89(s,1H)、3.97(s,1H)、4.12(d,J=13.64Hz、2H)、4.37−4.46(m,4H)、4.55−4.65(m,3H)、4.83(s,1H)、6.93(d,J=9.85Hz、1H)、8.09(d,J=9.60Hz、1H)、8.31(s,1H)、8.56(d,J=1.26Hz、1H)。
MS(ES+)m/z469.3(MH+)。
この物質をメタノール/クロロホルムに溶かし、1N HCl/エーテル(0.145μL)で処理し、標記化合物(二塩酸塩)を灰白色固体として得た。
実施例70:(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二塩酸塩
Figure 2010530865
50mLの丸底フラスコの1,2−ジクロロメタン(6ml)およびメタノール(3ml)に、(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(75mg、0.236ミリモル)遊離塩基(実施例1g)および7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−カルボアルデヒド(54.9mg、0.306ミリモル)(調製については、WO2008009700の調製例F(a)を参照のこと)を添加した。該反応物を25℃で18時間攪拌し、NaBH(OAc)3(150mg、0.707ミリモル)を添加し、該反応混合物を1時間攪拌した。該溶液を濃縮し、残渣をISCO(10:1のCHCl/MeOH、1%NHOを含有する;4gカラム)を介してドライ−ローディング(1g SiO)により精製した。濃縮した後、60mgの油を得た。該油を1,2−ジクロロメタン(3ml)に溶かし、HCl/エーテル(2当量、1N)で処理した。標記化合物の生成物を単離した(二塩酸塩)(47mg、36%)。MS(ES+)m/z482(MH+)。H NMR(400MHz、CHCl−d)δ ppm1.51(brs,1H)、1.55(d,J=10.11Hz、1H)、1.92(brs,1H)、1.94(d,J=6.06Hz,1H)、2.39(brs,1H)、2.52(d,J=2.02Hz,1H)、2.61(d,J=3.79Hz,1H)、2.88(d,J=13.39Hz,1H)、2.94(d,J=11.12Hz,1H)、3.02(d,J=11.12Hz,1H)、3.26(d,J=13.39Hz,1H)、3.98(s,2H)、4.42(s,2H)、4.72(s,2H)、5.31(s,2H)、6.82(d,J=9.85Hz,1H)、7.93(d,J=9.85Hz,1H)、8.23(s,1H)、8.40(d,J=1.52Hz,1H)。
実施例71:(4S)−3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二トリフルオロ酢酸塩
Figure 2010530865
50mLの丸底フラスコのジクロロメタン(DCM)(3.00ml)およびメタノール(3ml)に、(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 遊離塩基(実施例28)および7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−カルボアルデヒド(合成に関して、WO2008009700の調製例F(a)を参照のこと)を添加した。該反応物を25℃で18時間攪拌し、NaBH(OAc)を添加し、該混合物を1時間攪拌し、反応を終了させた。該溶液を濃縮し、残渣をBiotage(10:1 CHCl/MeOH、1%NHO含有;4gカラム)を介して精製した。フラクションを集め、生成物(20mg、85%純度)を単離した。それをMeOHに溶かし、Gilson(0−100%CHCN/0.1%TFA)で精製し、標記化合物(二TFA塩として)(17mg)を単離した。MS(ES+)m/z484(MH+)。H NMR(400MHz、MeOD)δppm 1.81(d,J=3.54Hz,1H)、1.86(dd,J=16.04、3.92 Hz,3H)、2.21(brs,4H)、2.55(brs,1H)、2.60(d,J=12.63Hz,3H)、2.65(brs,1H)、3.15(brs,1H)、3.16(d,J=9.09Hz,2H)、3.41(brs,4H)、3.54−3.60(m,2H)、3.62(brs,1H)、4.00(s,2H)、4.37(s,5H)、4.79−4.83(m,5H)、6.93(d,J=9.60Hz,2H)、8.08(d,J=9.85Hz,2H)、8.30(s,1H)、8.56(d,J=1.26Hz,2H)。
実施例72:(4S)−3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 二トリフルオロ酢酸塩
Figure 2010530865
25mLの丸底フラスコの1:1のCHCl/MeOH(10mL)に、(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(0.060g、0.187ミリモル)(実施例28)および7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(0.044g、0.187ミリモル)(合成に関して、WO2008009700の実施例125cを参照のこと)を添加した。過剰量のNaSOを添加し、反応物を室温で44時間攪拌した。NaBH(OAc)(0.119g、0.561ミリモル)を加え、該反応物を室温で1時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。粗物質を逆相HPLCに付して精製し、標記化合物を二TFA塩として、明黄色固体にて単離した(0.015g、21%)。LCMS:m/z482.2(MH+)。H NMR(400MHz,MeOD)δppm 1.97(td,J=12.57、3.92Hz,2H)、1.96(s,1H)、2.29(d,J=16.67Hz,1H)、2.28(brs,1H)、2.67−2.89(m,1H)、2.73(t,J=7.71Hz,3H)、3.03(t,J=7.71Hz,2H)、3.37−3.62(m,3H)、3.74(t,J=13.52Hz,1H)、4.42(s,2H)、4.64−4.81(m,1H)、4.85−4.95(m,1H)、6.93(d,J=9.85Hz,1H)、8.09(d,J=9.85Hz,1H)、8.49(s,1H)、8.57(d,J=1.26Hz,1H)。
実施例73:(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン 塩酸塩
Figure 2010530865
(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(0.064g/0.20ミリモル)(実施例1g)の1:1のMeOH/CHCl(20mL)中溶液に、粗7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−カルボアルデヒド(0.070g;0.39ミリモル)(合成に関して、WO2008009700の実施例125cを参照のこと)、NaHCO(0.117g、1.39ミリモル)および過剰量のNaSOを添加した。該溶液を外界温度で16時間攪拌し、つづいてNa(OAc)BH(0.127g;0.60ミリモル)を添加した。得られた溶液をさらに2時間攪拌した。ついで、該溶液を真空下のシリカゲル上で濃縮し、粗残渣ををシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(90:10:1のCHCl/MeOH/NHOH)に付して精製し、所望の生成物の遊離塩基を黄色がかった固体として得た(0.042g、44%)。LCMS:m/z480.0(MH+)。H NMR(400MHz、CHCl−d)δppm 1.51−1.71(m,2 H)、1.98(d,J=6.06Hz,2H)、2.41(td,J=11.37、2.27Hz,1H)、2.55(td,J=11.43、2.15Hz,1H)、2.67(t,J=10.11 Hz,1H)、2.73(t,J=7.71Hz,2H)、2.87(d,J=13.39Hz,1H)、2.97(t,J=7.58Hz,3H)、3.27(d,J=13.64Hz,1H)、3.48(s,2H)、4.01(s,2H)、4.41(d,J=8.34Hz,1H)、6.82(d,J=9.85Hz,1H)、7.91(d,J=9.85Hz,1H)、8.32−8.42(m,1H)、8.37(d,J=3.54Hz,1H)。CHClに溶かした遊離塩基をジエチルエーテル中1M塩化水素で処理し、蒸発乾固させ、標記化合物(塩酸塩)を灰白色粉末として得た。
実施例74:(4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−イソキノリニル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン トリフルオロ酢酸塩
Figure 2010530865
50mLの丸底フラスコの1,2−ジクロロメタン(6ml)およびメタノール(3ml)に、(4S)−4−[(4−アミノ−1−ピペリジニル)メチル]−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(83mg、0.23ミリモル)(HCl塩として)および8−メトキシ−1,2−ジヒドロ−1−オキソ−3−イソキノリンカルボアルデヒド(合成に関して、WO2002008224、実施例622(e)を参照のこと)(54mg、0.23ミリモル)を添加した。NaHCO(58mg、0.69ミリモル)を加えた。該反応物を25℃で18時間攪拌し、Na(OAc)BH(146mg、0.69ミリモル)を添加し、該反応混合物を1時間攪拌し、ほんの微量の生成物が形成された。NaBH(17mg、0.46ミリモル)を加え、該溶液を連続して1時間攪拌し、濃縮して残渣をISCO((10:1のDCM/MeOH、1%NHO含有);4gカラム)を介してドライ−ローディング(1g SiO)により精製した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製した後、MOM(メトキシメチル)保護基をジオキサン中4N HClで切断した。濃縮して、生成物をさらにGilson(0−50%CHCN/HO/1%TFA)で精製した。標記化合物をTFA塩として単離した(5mg、3%)。MS(ES+)m/z492(MH+)。
生物学的活性
一般的抗微生物活性アッセイ
全細胞抗微生物活性は、Clinical and Laboratory Standards Institute (CLSI) の推奨操作である、Document M7-A7、「Methods for Dilution Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically」を用いるブロスミクロダイリューションにより測定してもよい。0.016ないし16mcg/mLの範囲にある連続して4回の希釈にて化合物を試験してもよい。
化合物の活性をStaphylococcus aureus、Streptococcus pneumoniae、Streptococcus pyogenes、Enterococcus faecalisおよびEnterococcus faeciumを含む一群のグラム陽性微生物について評価した。
加えて、化合物の活性を、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Escherichia coli、Pseudomonas aeruginosa、Proteus mirabilis、Legionella pneumophila、Chlamydia pneumoniae、Enterobacter cloacae、Enterobacter aerogenes、Klebsiella pneumoniaeおよびStenotrophomonas maltophiliaを含む一群のグラム陰性菌株について評価した。
可視的な増殖を阻害した化合物の最低濃度として最小阻害濃度(MIC)を測定してもよい。ミラーリーダーを用いてMICの終点を決定するのを助成してもよい。
抗微生物活性アッセイの結果
本願明細書に示される列挙された実施例の化合物は、各々、少なくとも1種の実施形態の塩の形態にて試験された。特記しない限り、列挙された実施例の化合物は、上記した少なくとも1種の生物の菌株に対して2μg/mlのMICを有した。実施例24、38および39は上記した少なくとも1種の生物の菌株に対してMIC<4μg/mlを有した。実施例47および65は上記した少なくとも1種の生物の菌株に対してMIC8μg/mlを有した。実施例66化合物についてのMIC値は上記した生物の菌株のすべてに対して>16μg/mlであった。
Mycobacterium tuberculosisH37Rv阻害アッセイ
最小阻害濃度(MIC)の各試験化合物についての測定は96ウェルの平底のポリスチレン製マイクロタイタープレートにて行った。純粋なDMSO中、400μMで開始する、10回の2倍薬物希釈を行った。5μlのこれらの薬物溶液を95μlのMiddlebrook7H9培地に加えた。(プレートレイアウト:列A−H、行1−10)。陽性対照としてイソニアジドを用い、160μg/mlで開始してイソニアジドの8回の2倍希釈体を調製し、この対照曲線にある5μlを95μlのMiddlebrook7H9培地(Difcoカタログ番号271310)に加えた。(行11、列A−H)。純粋なDMSO5μlを行12に加えた(増殖およびブランク対照)。
接種材料を約1x10cfu/mlに標準化し、Middlebrook7H9ブロス(Middlebrook ADC enrichment、Becton Dickinson Catalogue Ref.211887より入手可能なマイコバクテリア種の増殖を支持する乾燥培地)にて100分の1に希釈し、H37Rv菌株(ATCC25618)の最終接種材料を生成した。100μlのこの接種材料をG−12とG−12ウェル(ブランク対照)以外のすべてのプレートに加えた。すべてのプレートを密閉したボックスに入れ、末梢(peripheral)ウェルが乾ききるのを防止し、それらを6日間振とうすることなく37℃でインキュベートした。

1錠のレサズリン(resazurin)(Resazurin Tablets for Milk Testing;Ref 330884Y VWR International Ltd)を30mlの滅菌PBS(リン酸緩衝セイライン)に溶かすことでその溶液を調製した。この溶液25μlを各ウェルに加えた。48時間経過後に蛍光を測定し(Spectramax M5 molecular Devices、励起530nm、発光590nm)、MIC値を測定した。
Mycobacterium tuberculosisH37Rv阻害アッセイの結果
実施例1、3A、4A、6、8A、10B、13−15、19、20A、22、23A、26B、32、33、35−37、40−43、46、48、49、51、53、54、56、59、69および70をMycobacterium tuberculosisH37Rv阻害アッセイにて試験した。実施例1、3A、6、8A、10B、13−15、19、20A、23A、26B、32、33、35−37、40−42、46、48、49、51、53、54、56、69および70は4.0μg/ml以下のMIC値を示した。実施例3A、6、8A、10B、14、19、23A、32、35、37、40、41、46、48、53、54、56および70は1.7μg/ml以下のMIC値を示した。

Claims (14)

  1. 式(I):
    Figure 2010530865
    (I)
    [式中:
    1aおよびR1bは、水素;ハロゲン;シアノ;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;カルボキシ;(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシ置換の(C1−6)アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ置換の(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;1個または2個の(C1−6)アルキル、ホルミル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基でN−置換されていてもよいアミノ基;またはアミノカルボニル(ここで、アミノ基は(C1−4)アルキルで置換されていてもよい)から独立して選択され;
    は水素または(C1−4)アルキルであるか、Rと一緒になって後記のYを形成し;
    Aは基(ia)または(ib):
    Figure 2010530865
    (ia) (ib)
    ここで、RはR1aまたはR1bと同意義であるか、またはオキソであり、nは1または2であるか;あるいは
    Aは基(ii):
    Figure 2010530865
    (ii)
    ここで、W、WおよびWは、各々、CRであるか、またはWおよびWはCRであり、WはWとNの間の結合であり;
    XはO、CRまたはNRであり;
    一のRはR1aおよびR1bと同意義であり、残りのRおよびRは水素であるか、あるいは一のRとRが一緒になってオキソを形成し、残りが水素であり;
    は水素または(C1−6)アルキルであるか;あるいはRと一緒になってYを形成し;
    は水素;ハロゲン;(C1−6)アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ;または(C1−6)アルキルであり;
    YはCRCH;CHCR;C=O;CR;CR(C=O);または(C=O)CRであるか;
    あるいはXがCRである場合、RとRが一緒になって結合を表す;
    UはCOまたはCHから選択され;および
    は置換されていてもよい二環式炭素環または複素環系(B):
    Figure 2010530865
    (B)
    であり、各環が4個までのヘテロ原子を含有し、
    環(a)および(b)のうち少なくとも一つは芳香族であり;
    はCあるいは芳香族環の一部である場合にN、または非芳香族環の一部である場合にCR14であり;
    はN、NR13、O、S(O)、CO、あるいは芳香族または非芳香族環の一部である場合にCR14であり、あるいはまた非芳香族環の一部である場合にCR1415であってもよく;
    およびXは、独立して、NまたはCであり;
    は不在であるか、1ないし4個の基を含有するリンカーであり、その各々の基が、N、NR13、O、S(O)、CO、および芳香族または非芳香族環の一部である場合にCR14、あるいはまた非芳香族環の一部である場合にCR1415であってもよい群より独立して選択され;
    は2ないし6個の基のリンカーであり、Yの各々の基が、N、NR13、O、S(O)、CO、芳香族または非芳香族環の一部である場合にCR14、あるいはまた非芳香族環の一部である場合にCR1415であってもよい群より独立して選択され;
    14およびR15の各々は、独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−4)アルコキシ(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;アミノ、または(C1−4)アルキルでモノ−またはジ−置換されていてもよいアミノカルボニルより選択されるか;あるいは
    14およびR15は一緒になってオキソを表してもよく;
    13は、各々独立して、H;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル;アミノカルボニル(ここで、アミノ基は(C1−4)アルキルでモノ−またはジ−置換されていてもよい)であり;
    xは、各々独立して、0、1または2であり;および
    はフルオロまたはヒドロキシを意味する]
    で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドの、哺乳動物の結核の治療にて用いるための医薬の製造における使用。
  2. 1aがクロロ、フルオロまたはメトキシであり、R1bが水素であるか、またはR1aがフルオロであり、R1bがクロロまたはフルオロである、請求項1に記載の化合物の使用。
  3. が水素である、請求項1または2に記載の化合物の使用。
  4. 基の結合する炭素原子での立体化学がS形である、請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物の使用。
  5. Aが基(ia)であり、ここでnが1であり、Rが水素またはヒドロキシである、請求項1ないし4のいずれかに記載の化合物の使用。
  6. Aが(ii)であり、Wが結合であり、X、WおよびWが、各々、CHであって、RがHである、請求項1ないし4のいずれかに記載の化合物の使用。
  7. UがCHである、請求項1ないし6のいずれかに記載の化合物の使用。
  8. が2ないし4個のヘテロ原子を含み、そのうちの少なくとも1個がNまたはNR13である8ないし11個の環原子を有する芳香族複素環式環(B)であり、ここでYは2−3個のヘテロ原子を含有し、そのうちの1個がSであり、1−2個がNであって、1個のNがXに結合するか、あるいは置換されていてもよいベンゾ、ピリドおよびピリダジノより選択される芳香族の環(a)および非芳香族の環(b)を有し、Yが少なくとも1個のヘテロ原子を含む3ないし5個の原子を有し、O、S、CHまたはNR13でXに結合し、ここでR13は水素以外の基であり、NHCOがNを介してXに結合するか、O、S、CHまたはNHがXに結合するかのいずれかである、請求項1ないし7のいずれかに記載の化合物の使用。
  9. が以下の基より選択される、請求項1ないし7のいずれかに記載の化合物の使用:
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル;
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル;
    6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル;
    6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル;
    6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン−3−イル;
    2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル;
    [1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イル;
    2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル;
    2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イル;
    3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イル;
    2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−イル;および
    6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の化合物であって、以下の群より選択される:
    (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4R/S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4R)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
    (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4S)−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4R)−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
    (4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4R)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
    (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4R)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
    (4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4R)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
    (4R/S)−3−クロロ−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4R/S)−3−クロロ−4−({4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4R/S)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4S)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4S)−4−({4−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4S)−4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4S)4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4R)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,8−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマーシリーズ);
    (4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[(2−キノキサリニルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1);
    (4S)−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[3,2−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(エナンチオマーE1);
    (4R/S)−8−クロロ−4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4R/S)−8−クロロ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−({4−[([1,3]オキサチオロ[5,4−c]ピリジン−6−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
    4−({4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2 エナンチオマー);
    4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
    4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]オキサチイノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマー);
    4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
    4−({4−[(6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E2エナンチオマー);
    3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
    4−({4−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラノ[2,3−c]ピリダジン−3−イルメチル)アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3,4−ジフルオロ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマー);
    (4S)−4−({4−[6,7−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イルメチル]アミノ]−1−ピペリジニル}メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン(E1エナンチオマーシリーズ);
    (4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4S)−3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピリミド[5,4−b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4S)−3,4−ジフルオロ−4−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(7−オキソ−1,5,6,7−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    (4S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−[(4−{[(8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−イソキノリニル)メチル]アミノ}−1−ピペリジニル)メチル]−4,5−ジヒドロ−7H−ピロロ[3,2,1−de]−1,5−ナフチリジン−7−オン;
    あるいは表1または2より選択される化合物;
    またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドの使用。
  11. 哺乳動物における結核の治療用の、請求項1―10のいずれかに記載の式(I)の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシド。
  12. 哺乳動物における結核の治療法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1ないし10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドを投与することを含む、方法。
  13. 哺乳動物における結核の治療にて用いるための医薬の製造における、請求項1ないし10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドと、医薬上許容される担体とを含む医薬組成物の使用。
  14. 請求項1ないし10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはN−オキシドと、医薬上許容される担体、賦形剤または希釈剤とを含む、哺乳動物における結核の治療用医薬組成物。
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