JP6542884B2 - 補助照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、補助照明装置に関するものである。
異なるスペクトルの照射光を照射可能な照射部から発生された照射光を対象物に照射したときの対象物から生ずる波長領域の光の強度を測定し、測定値に基づいて特定の波長領域の光の強度が増大するように照射部を制御する照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1においては、特定の波長領域として460nmから500nmを選択することにより、人の肌を美しく見せるための照明を行うことができるとしている。
特開2014−238989号公報
特許文献1の照明装置は、それ自体が空間全体を照らす照明装置として働くことに主眼が置かれているため、他の環境光について考慮していない。このため、環境光(例えば、太陽光、室内灯等)の中で併用して用いる補助照明装置として用いた場合、環境光によらず人の肌を美しく見せるための同じ照明がなされてしまう。例えば、オフィスのような明るいバランスのよい白色光が環境光として存在する環境と、居酒屋のように暗く偏った白色光が環境光として存在する環境とで、同じ照明がなされた場合には、いずれかまたは両方の環境下で不自然で違和感のある照明となる。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、環境光に応じて各環境に適した自然な照明がなされるようにすることができる補助照明装置を提供する。
本発明の一態様は、環境光の強度を測定する環境光測定部と、対象物の分光反射率特性を目標分光反射率特性から減算して得られた差分スペクトルに近似するスペクトルを有する補助光を射出する光源部と、前記目標分光反射率特性を記憶する記憶部と、前記対象物の分光反射率特性を取得する反射率特性取得部と、前記記憶部に記憶されている前記目標分光反射率特性から、前記反射率特性取得部により取得された分光反射率特性を減算して前記差分スペクトルを算出するスペクトル算出部と、前記環境光測定部により測定された環境光の強度に基づいて、前記光源部から射出する補助光の強度を調節し、かつ、前記対象物に含有される成分の吸収特性の極大値または極小値を含む波長帯域の強度を調節することによって、前記スペクトル算出部により算出された前記差分スペクトルに近似するスペクトルを有する補助光が得られるように前記光源部を調節する制御部とを備える補助照明装置である。
本態様によれば、環境光測定部により環境光の強度が測定されると、測定された環境光の強度に基づいて制御部により強度が調節された補助光が光源部から対象物に向けて射出される。補助光は、対象物の分光反射率特性を目標分光反射率特性から減算して得られた差分スペクトルに近似するスペクトルを有しているので、補助光が照射された対象物はあたかもそれ自体が目標分光反射率特性を有するかのように見えるようになる。これにより対象物に応じた自然な色みへの調整が可能となる。さらに、補助光の強度が環境光の強度に応じて調節されるので、環境光が明るいところでは明るい補助光が照射され、環境光が暗いところでは暗い補助光が照射されることにより、環境に適した自然な照明を行うことができる。
また、反射率特性取得部により取得された対象物の分光反射率特性が記憶部に記憶されている目標分光反射率特性から減算されてスペクトル算出部により差分スペクトルが算出され、制御部によって、算出された差分スペクトルに近似するスペクトルを有する補助光が得られるように光源部が調節される。すなわち、対象物の分光反射率特性が変化しても、目標分光反射率特性からの差分スペクトルによって光源部が調節されることにより、常に対象物が目標分光反射率特性を有するかのように見える照明を行うことができる。
また、上記態様においては、前記制御部が、前記対象物に含有される成分の吸収特性の極大値または極小値を含む波長帯域の強度を調節するように前記光源部を調節する。
このようにすることで、制御部により、対象物に含有される成分の吸収特性の極大値または極小値を含む波長帯域の強度が調節される。吸収特性が極大または極小となる波長帯域は、対象物の色を特徴付ける波長帯域であり、この波長帯域の補助光を調節することで効果的に対象物の色を調節することができる。
また、上記態様においては、前記記憶部に記憶される前記目標分光反射率特性を調節する目標特性調節部を備えていてもよい。
このようにすることで、目標特性調節部により目標分光反射率特性を適宜調節して、環境光に応じて環境に適した所望の見栄えとなる自然な照明を行うことができる。
また、上記態様においては、前記対象物が人の顔であり、装着者の顔の少なくとも一部に補助光が照射されるように、少なくとも前記光源部を装着可能にする装着部材を備えていてもよい。
このようにすることで、装着部材によって装着者に装着された光源部から補助光が装着者の顔に向けて照射される。これにより、環境が変わっても目標分光反射率特性を有するような見栄えを達成する補助照明を行うことができる。
また、本発明の他の態様は、環境光の強度を測定する環境光測定部と、対象物の分光反射率特性を目標分光反射率特性から減算して得られた差分スペクトルに近似するスペクトルを有する補助光を射出する光源部と、前記目標分光反射率特性を記憶する記憶部と、前記対象物の分光反射率特性を取得する反射率特性取得部と、前記記憶部に記憶されている前記目標分光反射率特性から、前記反射率特性取得部により取得された分光反射率特性を減算して前記差分スペクトルを算出するスペクトル算出部と、前記環境光測定部により測定された環境光の強度に基づいて、前記光源部から射出する補助光の強度を調節し、かつ、前記対象物に含有される成分の吸収特性の極大値または極小値を含む波長帯域の強度を調節することによって、前記スペクトル算出部により算出された前記差分スペクトルに近似するスペクトルを有する補助光が得られるように前記光源部を調節する制御部と、前記対象物を撮像するための撮像レンズ系と、該撮像レンズ系を保持する鏡枠と、前記環境光測定部と、前記光源部と、前記記憶部と、前記反射率特性取得部と、前記スペクトル算出部と、前記制御部と、前記鏡枠とを保持する筐体とを備えるカメラである
上記態様の参考例としての態様においては、前記光源部が複数の発光素子を有し、各該発光素子が、前記撮像レンズ系の撮像する視野に向けて、前記鏡枠を囲むように間隔をあけて前記筐体上に配置されていてもよい。
本発明によれば、環境光に応じて各環境に適した自然な照明がなされるようにすることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る補助照明装置を示すブロック図である。 ヘモグロビンの吸収スペクトルを示す図である。 図2Aに基づいて設定されるLEDからの光のスペクトルを示す図である。 人の皮膚の色の見えのメカニズムを説明する図である。 図1の補助照明装置の制御部による差分スペクトルの演算を説明する図である。 図4の演算により求められた差分スペクトルからの補助光の算出を説明する図である。 ヘモグロビンの弱吸収波長領域での補助光による反射強度スペクトルの変化を説明する図である。 図2BのLEDからの光のスペクトルの変形例を示す図である。 図2BのLEDからの光のスペクトルの他の変形例を示す図である。 カロテンの吸収スペクトルを示す図である。 図9Aに基づいて設定されるLEDからの光のスペクトルを示す図である。 ヘモグロビンとカロテンの吸収スペクトルを示す図である。 図10Aに基づいて設定されるLEDからの光のスペクトルを示す図である。 メラニンの吸収スペクトルを示す図である。 メラニンの吸収特性に基づいて設定された補助光による反射強度スペクトルの変化を説明する図である。 カロテンの吸収特性に基づいて設定された補助光による反射強度スペクトルの変化を説明する図である。 眼鏡フレーム型の補助照明装置を示す斜視図である。 図13の補助照明装置により円形スポットの補助光が頬骨に照射された状態を示す図である。 図13の補助照明装置により線状スポットの補助光が目の下に照射された状態を示す図である。 手鏡フレーム型の補助照明装置を示す図である。 モニタに取り付ける方式の補助照明装置を示す図である。 モニタ一体型の補助照明装置を示す図である。 カメラ一体型の補助照明装置を示す図である。 装置本体と演算部とが分離された方式の補助照明装置を示すブロック図である。 図20の演算部からさらに反射率特性取得部を分離した方式の補助照明装置を示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る補助照明装置1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る補助照明装置1は、図1に示されるように、対象物、例えば、対象者Bの皮膚Aに対して補助光を照射する装置であって、対象者Bが置かれる環境の環境光の強度を測定する環境光測定部2と、対象者Bの皮膚Aに対して補助光を照射する光源部3と、目標とする分光反射率特性(目標分光反射率特性)を記憶する記憶部4と、対象者Bの皮膚Aの分光反射率特性を取得する反射率特性取得部5と、取得された分光反射率特性と記憶部4に記憶されている目標分光反射率特性とに基づいて補助光のスペクトルを決定し光源部3を制御する制御部6とを備えている。
環境光測定部2は、環境光を測定してその平均強度を取得するようになっている。
光源部3は、例えば、異なる波長帯域の光を射出する複数のLED7を備えている。
各LED7の波長帯域は、例えば、ヘモグロビン吸収スペクトルに基づいて設定されている。
具体的には、図2Aに示されるように、ヘモグロビンの吸収スペクトルのうち、弱吸収波長領域Δλ,Δλ内にピークを有する光を射出するLED7を選択している。ここで、弱吸収波長領域Δλ,Δλとは、ヘモグロビンの吸収スペクトルにおいて下に凸(極小値)となる吸収ピーク波長を有し、短波長側および長波長側のスペクトルの変曲点まで連続する波長帯域を言うものとする。
例えば、各LED7の波長特性は、図2Bに示されるように、それぞれの弱吸収波長領域Δλ,Δλに対して、その領域内に発光スペクトルの半値全幅が収まる波長帯域460から500nm、600から700nmに設定されている。各LED7は独立してその強度を調節することができるようになっている。
反射率特性取得部5は、対象者Bの皮膚Aに対し光を照射するとともに、その光の波長を走査して各波長の光に対する対象者Bの皮膚Aから戻る反射光の強度を検出することにより、分光反射率特性を取得するようになっている。皮膚Aの分光反射率特性は、図3に示されるように、皮膚Aを構成している細胞の反射散乱特性と血液やヘモグロビン等の生体色素の吸収特性が合成されて構成されており、各成分に個人差があるために、分光反射率特性には個人差がある。
なお、分光反射率特性の取得方法はこれに限定されるものではなく、白色光を照射し、対象者Bの皮膚Aから戻る光を分光して検出することにより取得してもよい。
制御部(スペクトル算出部)6は、図4に示されるように、取得された分光反射率特性を記憶部4に記憶されている目標分光反射率特性から減算することにより差分スペクトルを取得し、当該差分スペクトルに近似する補助光が得られるように光源部3を制御するようになっている。すなわち、差分スペクトルに近似するスペクトルの補助光となるように各LED7の強度バランスが調節されるようになっている。
また、制御部6は、環境光測定部2により測定された環境光の平均強度に基づいて、補助光の強度を調節するようになっている。すなわち、環境光の平均強度が高い場合には図5に示されるように、補助光の強度を高くし、環境光の平均強度が低い場合には補助光の強度を低くするように、差分スペクトルに基づいて調節された強度に環境光の平均強度に比例する係数を乗算し、各LED7の電流を決定するようになっている。
このように構成された本実施形態に係る補助照明装置1の作用について説明する。
本実施形態に係る補助照明装置1を用いて対象者Bの皮膚Aを照明するには、光源部3からの補助光が対象者Bの皮膚Aの照明したい領域に照射されるように配置する。また、反射率特性取得部5から射出される光が対象者Bの皮膚Aの同じ領域に照射されるように配置する。
そして、反射率特性取得部5を作動させ、対象者Bの皮膚Aの分光反射率特性を取得し、環境光測定部2を作動させて環境光の平均強度を測定する。取得された分光反射率特性および測定された環境光の平均強度は制御部6に送られる。
制御部6においては、記憶部4に記憶されている目標分光反射率特性が読み出され、反射率特性取得部5から送られてきた対象者Bの皮膚Aの分光反射率特性が目標分光反射率特性から減算されて差分スペクトルが算出される。そして、算出された差分スペクトルに基づいて、該差分スペクトルに近似するスペクトルの補助光が構成されるように、各LED7の光量バランスが調節される。さらに、制御部6においては、環境光測定部2から送られてきた環境光の平均強度に基づいて決定される係数が調節された各LED7の光量に乗算されて各LED7に入力する電流値が決定され、光源部3に出力される。
すなわち、本実施形態に係る補助照明装置1によれば、対象者Bの皮膚Aの分光反射率特性を取得して目標分光反射率特性からの差分スペクトルに近似した光量バランスの補助光が対象者Bの皮膚Aに照射されるので、皮膚Aからの反射光は、図6に破線で示される強度分布から実線で示されるように変化し、対象者Bの皮膚Aがあたかも目標分光反射率特性を有しているかのような見栄えを得ることができる。また、環境光測定部2により測定された環境光の平均強度に基づいて、平均強度が高いほど補助光の強度を高くするように調節するので、対象者Bが置かれる環境に応じた強度の補助光が対象者Bの皮膚Aに照射され、自然な見栄えを得ることができるという利点がある。
なお、環境光測定部2は、環境光の強度(明るさ)を波長(色味)情報を含んだスペクトルとして測定できるようにしてもよい。この場合、制御部6は、環境光測定部2により測定された環境光のスペクトルに基づいて、補助光の強度をより細かく調整できるようになる。すなわち、差分スペクトルに基づいて調節された補助光の強度に、環境光の強度と波長情報に応じて設定した、波長依存性のある(波長によって変化する)比例計数を乗算し、各LED7の電流を決定する。例えば環境光の色味が暖色系の場合には、長波長領域の比例計数を短波長領域の比例計数より大きく設定することで、環境光の色味を補助光の色味に反映し、より環境に適した自然な補助照明光を得ることができる。
また、環境光測定部2が環境光の強度と光源タイプ(例えば、太陽光、蛍光灯、白熱灯、LED灯等)とを判別可能になっていてもよい。この場合には、上記環境光のスペクトルを測定するよりも簡便に環境光タイプに応じた補助光の調整が可能となり、上記に準じた効果を得られる。
例えば、対象者Bがオフィスのような明るいバランスのよい白色光が環境光として存在する環境下にいる場合には明るく、居酒屋のように暗く偏った白色光が環境光として存在する環境下にいる場合には暗く照明することで、いずれの場合にも自然な照明となる。
また、本実施形態においては、LED7として、ヘモグロビンの吸収特性が極小値となる波長を含む波長帯域の光を発生するものを採用しているので、この波長帯域の補助光の照射により、自然な赤みを演出するチークのような効果を奏することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、LED7が射出する光として、ヘモグロビンの吸収特性の極小値を含む波長帯域において、単一のピークを有するスペクトルのものを例示したが、これに代えて、図7に示されるように、上記波長帯域内に独立して強度調節可能なピークの異なる光を発生する複数のLED7を採用してもよい。これにより、補助光のスペクトルをさらに細かく調節することができる。また、図8に示されるように、上記波長帯域内において、補助光のスペクトルのピーク位置を偏らせてもよい。
また、本実施形態においては、ヘモグロビンの吸収特性に基づいて各LED7から射出される光の波長帯域を決定したが、これに代えて、メラニン(ユーメラニン、フェオメラニン)の吸収特性やカロテンの吸収特性を基準に決定してもよい。カロテンの吸収特性を基準とする場合には、図9Aに示されるように、強吸収波長領域Δλに設定することが好ましい。
ここで、強吸収波長領域Δλとは、各成分の吸収スペクトルにおいて上に凸(極大値)となる吸収ピーク波長を有し、短波長側および長波長側のスペクトルの変曲点まで連続する波長帯域を言うものとする。そして、LED7の波長特性は、図9Bに示されるように、強吸収波長領域Δλに対して、その領域内に発光スペクトルの半値全幅が収まる波長帯域に設定される。
また、ヘモグロビンとカロテンのように複数の吸収色素成分を考慮した場合の補助光については、図10A、図10Bに示されるように、吸収スペクトルが重なる波長帯域Δλと重ならない波長帯域Δλとで区切って、各波長帯域Δλ,Δλの光を独立して発光可能なLED7を設けることにすればよい。
メラニンの場合には、図11に示されるように波長が短くなるほど高くなる吸収特性を有するので、補助光としては波長の短い波長帯域の光を採用することが効果的である。
このような補助光を照射することにより、反射光の強度を図12Aの破線から実線のように変化させて色黒の皮膚Aを血色感のある色白の見栄えにしたり、図12Bに示されるように黄色みがかった肌を血色感のある色白の見栄えにしたりすることができる。
また、本実施形態に係る補助照明装置1は、さらに具体的には以下の装置として実現することができる。
例えば、図13に示されるように、対象者Bが装着する眼鏡フレーム型の補助照明装置8を挙げることができる。
図13に示す例では、眼鏡フレーム(装着部材)9の下縁に光源部3および反射率特性取得部5を配置し、眼鏡フレーム9の上縁に環境光測定部2を配置している。眼鏡フレーム9のノーズパッド10やイヤーパッド11には図示しない接触センサが配置されていて、接触が検知されると起動する用になっていればよい。
光源部3からの補助光は、図14に示されるように、頬骨に合わせた略円形のスポット形状で対象者Bの頬に照射されることにより、チークの効果を奏させることができる。また、図15に示されるように、ライン状のスポットからなる補助光で目と頬との間の領域を照明することにより、目の隈をなくしたり、しわによる影をなくしたりすることができる。なお、スポット形状は任意でよい。
これにより、環境光に照らされる空間内の部分的な領域(例えば、頬骨、シワ部分、顔全域等)が、補助光に照らされていない(環境光にのみ照らされている)周囲の見栄えに調和して、自然な色味の演出が加えられるという効果を奏する。
また、図16に示される手鏡フレーム型の補助照明装置12を構成することにより、手鏡フレーム(装着部材)13に装着された鏡14に映る対象者Bの顔の少なくとも一部を補助光により照明して、見栄えよく映らせることができる。
また、図17に示されるようにパーソナルコンピュータやスマートフォンのモニタ15に取り付ける補助照明装置16、あるいは図18に示されるようにモニタ一体型の補助照明装置17を構成することにより、モニタ15前で作業する対象者Bの顔の見栄えをよくすることができる。
また、図19に示されるように、カメラ50と一体型の補助照明装置18を構成することにより、被写体としての対象者Bに補助光を照射して、環境光に適した自然な照明で見栄えを改善したポートレート写真を取得することができる。図19において、符号51は撮像レンズ系、符号52は鏡枠、符号53は筐体を示している。
さらに、顕微鏡の光源からの光に補助光を合波するユニットとしての補助照明装置を構成することにより、例えば、ハロゲンランプからなる光源からの光(環境光)がオレンジ色であっても、接眼レンズによって取得される標本の色を自然な色に近づけることができる。
この場合、補助光を構成するLED7は標本の染色色素の吸収スペクトルの極大値または極小値を含む波長帯域の光を発するものを採用する。
図17に示されるモニタ一体型の例で示したように、眼鏡フレーム型、手鏡フレーム型、カメラ一体型等の補助照明装置8,12,18が着脱可能になっていても良い。
また、本実施形態においては、一体型の補助照明装置1を例示したが、これに限定されるものではなく、図20および図21に示されるように、図1の機能を分離してもよい。
例えば、図20に示す例では、補助照明装置25は、眼鏡フレームやカメラ等の装置本体(装着部材)19と、携帯端末型の演算部20とを備えている。装置本体19に、環境光測定部2と、光源部3と、光源部3を制御する第1制御部21と、演算部20との間で通信を行う第1通信部22とを設け、演算部20に、装置本体19との間で通信を行う第2通信部23と、記憶部4と、反射率特性取得部5と、第2制御部24を設けることにすればよい。
装置本体19の環境光測定部2により測定された環境光の平均強度が、第1制御部21および第1通信部22を介して演算部20に送られ、演算部20において、第2通信部23を介して受け取った環境光の平均強度と、記憶部4に記憶されている目標分光反射率特性と、反射率特性取得部5により取得された対象者Bの分光反射率特性とに基づいて、第2制御部24により補助光のスペクトルが算出される。そして、算出された補助光のスペクトルが、第2通信部23および第1通信部22を介して装置本体19の第1制御部21により受け取られ、光源部3が制御される。
このようにすることで、対象者Bが装着する眼鏡フレーム型の装置本体19に最小限の機能を持たせるだけで済み、軽量化を図ることができる。
また、図21の例に示すように、携帯端末型の演算部20から、反射率特性取得部5を分離して演算部20と相互に通信可能な端末26を採用することもできる。
例えば、図21に示す例では、補助照明装置27は、装置本体19と、演算部20と、端末26とを備えている。演算部20に、装置本体19との間および端末26との間で通信を行う第2通信部23と、記憶部4と、第2制御部24を設け、端末26に、演算部20との間で通信を行う第3通信部28と、反射率特性取得部5と、第3制御部29とを設けることにすればよい。
装置本体19の環境光測定部2により測定された環境光の平均強度が、第1制御部21および第1通信部22を介して演算部20に送られ、端末26の反射率特性取得部5により取得された対象者Bの分光反射率特性が、第3制御部29および第3通信部28を介して演算部20に送られる。演算部20において、第2通信部23を介して受け取った環境光の平均強度と、対象者Bの分光反射率特性と、記憶部4に記憶されている目標分光反射率特性とに基づいて、第2制御部24により補助光のスペクトルが算出される。
また、本実施形態においては、目標分光反射率特性を記憶部4に記憶しておくこととしたが、補助照明装置1が記憶部4に記憶される目標分光反射率特性を調節可能な目標特性調節部(図示略)を備え、該目標特性調節部により目標分光反射率特性が調節可能であっても、複数選択肢から選択可能であってもよい。これにより、シーンに合わせて見栄えを変更することができる。
また、補助照明装置1としては、眼鏡フレーム型の他、帽子型、入れ歯型、ピアス型、ネックレス型、指輪型、時計型、着衣型、靴型、マスク型等、任意のウェアラブルデバイスに適用してもよい。
また、本実施形態においては、対象物として、主として対象者Bの皮膚Aを例示して説明したが、これに限定されるものではなく、任意の対象物の補助照明として使用することができる。
また、本実施形態においては、制御部6に差分スペクトル算出機能および補助光スペクトル算出機能が一体化しているものを例示したが、これに限定されるものではなく、制御部6から、スペクトル算出機能を分離して、スペクトル算出部が差分スペクトルを算出し、制御部6が補助光のスペクトルを算出するようにしてもよい。
1,8,12,16,17,18,25,27 補助照明装置
2 環境光測定部
3 光源部
4 記憶部
5 反射率特性取得部
6 制御部(制御部、スペクトル算出部)
LED(発光素子)
9 眼鏡フレーム(装着部材)
13 手鏡フレーム(装着部材)
19 装置本体(装着部材)
50 カメラ
51 撮像レンズ系
52 鏡枠
53 筐体
A 対象物(皮膚)

Claims (4)

  1. 環境光の強度を測定する環境光測定部と、
    対象物の分光反射率特性を目標分光反射率特性から減算して得られた差分スペクトルに近似するスペクトルを有する補助光を射出する光源部と、
    前記目標分光反射率特性を記憶する記憶部と、
    前記対象物の分光反射率特性を取得する反射率特性取得部と、
    前記記憶部に記憶されている前記目標分光反射率特性から、前記反射率特性取得部により取得された分光反射率特性を減算して前記差分スペクトルを算出するスペクトル算出部と、
    前記環境光測定部により測定された環境光の強度に基づいて、前記光源部から射出する補助光の強度を調節し、かつ、前記対象物に含有される成分の吸収特性の極大値または極小値を含む波長帯域の強度を調節することによって、前記スペクトル算出部により算出された前記差分スペクトルに近似するスペクトルを有する補助光が得られるように前記光源部を調節する制御部とを備える補助照明装置。
  2. 前記記憶部に記憶される前記目標分光反射率特性を調節する目標特性調節部を備える請求項に記載の補助照明装置。
  3. 前記対象物が人の顔であり、装着者の顔の少なくとも一部に補助光が照射されるように、少なくとも前記光源部を装着可能にする装着部材を備える請求項1または請求項に記載の補助照明装置。
  4. 環境光の強度を測定する環境光測定部と、
    対象物の分光反射率特性を目標分光反射率特性から減算して得られた差分スペクトルに近似するスペクトルを有する補助光を射出する光源部と、
    前記目標分光反射率特性を記憶する記憶部と、
    前記対象物の分光反射率特性を取得する反射率特性取得部と、
    前記記憶部に記憶されている前記目標分光反射率特性から、前記反射率特性取得部により取得された分光反射率特性を減算して前記差分スペクトルを算出するスペクトル算出部と、
    前記環境光測定部により測定された環境光の強度に基づいて、前記光源部から射出する補助光の強度を調節し、かつ、前記対象物に含有される成分の吸収特性の極大値または極小値を含む波長帯域の強度を調節することによって、前記スペクトル算出部により算出された前記差分スペクトルに近似するスペクトルを有する補助光が得られるように前記光源部を調節する制御部と、
    前記対象物を撮像するための撮像レンズ系と、
    該撮像レンズ系を保持する鏡枠と、
    前記環境光測定部と、前記光源部と、前記記憶部と、前記反射率特性取得部と、前記スペクトル算出部と、前記制御部と、前記鏡枠とを保持する筐体とを備えるカメラ。
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