JP3170125U - 顔照明装置及び該顔照明装置を用いた測色装置 - Google Patents

顔照明装置及び該顔照明装置を用いた測色装置 Download PDF

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【課題】被写体の顔全体を均一に照明させる顔照明装置を提供する。
【解決手段】被写体の顔全体を収容し所定の空間が形成された筐体20により、被写体の顔を撮影するために用いられる顔照明装置を構成する。前記筐体の空間内における前記被写体の照射対象領域に対して、左右対称にそれぞれ複数設けられる光源31−1〜31−6と、前記光源から前記被写体に照射される光の照射位置に応じて透過率が異なるように設置される拡散部材25−1a、25−2a等と、前記拡散部材を通過した光が照射された前記被写体の顔全体を撮影可能な撮像手段とを備えることにより、顔照明装置を構成する。
【選択図】図2

Description

本考案は、顔照明装置及び該顔照明装置を用いた測色装置に係り、特に被写体の顔全体を均一に照明させるための顔照明装置及び該顔照明装置を用いた測色装置に関する。
従来、被写体の顔や肌、毛髪、唇、睫、眉等を化粧品又はケア製品を人体のそれらの部分に塗る前後において、その色や起伏、均一性を評価するための顔画像を取得するための装置が存在している(例えば、特許文献1参照。)。
また、美容カウンセリング等を行う場合において、被写体の顔をカメラで撮影し、その画像を元に顔の輪郭、凹凸、肌の色等を評価する評価システムが存在している(例えば、特許文献2参照。)。
この場合、上述したような肌等の評価等に用いられる画像を取得するために、被写体の顔等に最適な照明環境を提供するために顔全体や体全体を筐体やエンクロージャー等により被写体の顔を覆い、その内部で光源を照射している。
特開2003−162712号公報 特開2004−251750号公報
しかしながら、上述の構成では、例えば、被験者の顎付近や顔の骨格、曲面の違い等により肌表面に対して均一な光が照射されていなかった。そのため肌表面が持つ色情報を正確に観察、撮影することができなかった。本考案は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、被写体の顔全体を均一に照明させるための顔照明装置及び該顔照明装置を用いた測色装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本考案は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
請求項1に記載された考案は、被写体の顔全体を収容し所定の空間が形成された筐体により、前記被写体の顔を撮影するために用いられる顔照明装置において、前記筐体の空間内における前記被写体の照射対象領域に対して、左右対称にそれぞれ複数設けられる光源と、前記光源から前記被写体に照射される光の照射位置に応じて透過率が異なるように設置される拡散部材と、前記拡散部材を通過した光が照射された前記被写体の顔全体を撮影可能な撮像手段とを有することを特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、被写体の顔全体を均一に照明させることができる。これにより、撮影された画像から、肌表面等における色情報を高精度に取得することができる。また、被写体の肌及び唇の色の評価等に用いられる画像を高精度に撮影して、測色することができる。したがって、被写体の肌及び唇の色の評価等に用いられる画像を高精度に撮影して、測色することができる。また、光源の位置により顔全体に影を生じさせずに、色計測を行うことができる。
請求項2に記載された考案は、前記拡散部材は、透過率の異なる2枚の部材を重ね合わせて形成されることを特徴とする。
請求項2記載の考案によれば、簡単な構成で、光源からの光を被写体の照射位置に応じて変更して適切な光を照射することができる。これにより、より均一に光源からの光を照射することができる。
請求項3に記載された考案は、前記拡散部材は、前記2枚の部材のうち、光源に近い方の部材の透過率をもう一方の部材の透過率より低くすることを特徴とする。
請求項3記載の考案によれば、簡単な構成で、光源からの光を被写体の照射位置に応じて変更して適切な光を照射することができる。これにより、より均一に光源からの光を照射することができる。
請求項4に記載された考案は、前記拡散部材は、透過率の高い部材を所定の位置で折り曲げ、折曲領域を形成することを特徴とする。
請求項4記載の考案によれば、光源から得られる拡散光を効率的に被写体の顔に均一に照射することができる。
請求項5に記載された考案は、前記拡散部材は、前記被写体の顎周辺に照射される前記光源からの光と、他の部分に照射される前記光源からの光との透過率を異ならせるように設置されることを特徴とする。
請求項5記載の考案によれば、より均一に光源からの光を照射することができる。
請求項6に記載された考案は、前記請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の顔照明装置を用いて、前記被写体の顔に光源からの光が照射された状態で撮影された画像を取得し、肌及び唇の測色を行う測色装置において、前記画像を解析して前記被写体の顔の測色部位を抽出する画像解析手段と、前記画像解析手段により得られた解析結果から、少なくとも肌及び唇の測色を行う測色手段とを有することを特徴とする。
請求項6記載の考案によれば、被写体の顔全体を均一に照明させることができる。これにより、撮影された画像から、肌表面等における色情報を高精度に取得することができる。また、被写体の肌及び唇の色の評価等に用いられる画像を高精度に撮影して、測色することができる。したがって、例えば顔の自動認識や化粧くずれの評価法等を提供することができる。
本考案によれば、被写体の顔全体を均一に照明させることができる。これにより、撮影された画像から、肌表面等における色情報を高精度に取得することができる。
本実施形態における肌測色装置の概略構成の一例を示す図である。 図1に示す顔照明装置の内部構成を上から見た図である。 被写体から見た顔照明装置の概要図を示す図である。 拡散部材の形状について説明するための一例を示す図である。 拡散部材の分光透過率の一例を示す図である。 本実施形態における測色処理装置の機能構成の一例を示す図である。 本実施形態における測色結果の一例を示す図である。
<本考案について>
例えば、照明部において、顔全体を均一に照明することで、艶や影をなくし、肌表面が持つ色情報を正確に観察、撮影できるようにする。
具体的には、顔の正面又は左顔、又は右顔に垂直な面に対し、左右それぞれ顔正面から所定の角度に1又は複数の光源を配置する。また、光源から被験者の間に高透過率及び低透過率を有する光を拡散する拡散部材を設置する。したがって、これらの光源から上述した2種類の拡散部材を通過させて、被写体に照射される位置に応じて光を拡散させることで、光源をより均一に顔全体に照射させることができる。
以下に、本考案における顔照明装置及び該顔照明装置を用いた測色装置を好適に実施した形態について、図面を用いて説明する。
<顔照明装置:概略構成例>
本実施形態における顔照明装置の概略構成例について図を用いて説明する。図1は、本実施形態における肌測色装置の概略構成の一例を示す図である。図1に示す肌測色装置10は、大略すると、顔照明装置としての顔照明装置11と、測色処理装置12とを有するよう構成されており、顔照明装置11と、測色処理装置12とは、ケーブル等を有して、データ及び制御信号の送受信が可能な状態で接続されている。
顔照明装置11は、被写体の顔を筐体20に予め設けられた顎台21−1〜21−3の何れかにセットし、筐体20内に照射される後述する所定の光源により顔全体(正面、左右側面)に均一になるように照明を当てて、その画像をカメラ等の撮像手段22により筐体の所定の位置に設けられた開口部23によりカメラのレンズ24を位置付けて、被写体の顔を撮影する。
なお、このとき、被写体の左右にセットされた光源からの光を拡散する拡散部材25−1,25−2により光源からの光を拡散し、拡散された照明を被写体の顔に照射して顔全体に均一の照明を行う。なお、拡散部材25−1,25−2は、それぞれ高透過率及び低透過率を有する光を拡散する拡散部材が重ね合わさるように設置されている。このように、2枚の拡散部材を重ね合わせることにより、拡散部材間の拡散の誤差、つまり、拡散部材間に空間を設けることによる表面反射による光の損失等を防止することができ、効率的に明るい光を照射させることができる。なお、上述した拡散部材は、新たに専用の拡散部材を作成する必要がなく、簡易に本装置を構成することができる。
また、測色処理装置12は、顔照明装置11から得られる被写体の画像から予め設定された評価手法を用いて、被写体の肌及び唇、又はその他の部位についての測色を行い、肌の色、ツヤ、凹凸、ハリ等の評価を行う。なお、測色の評価としては、例えば対象物の分光反射率を測定するために、例えばウイナー推定法、マルコフ推定法、及び主成分を基にした推定法のうち、少なくとも1つを用いて、分光分布の推定を行うことができる。なお、測色処理装置12は、汎用的なパーソナルコンピュータ等を用いて本実施形態における測色処理を実現することができる。測色処理装置12における処理の具体例については、後述する。
<顔照明装置11>
次に、顔照明装置11の具体例について図を用いて説明する。図2は、図1に示す顔照明装置の内部構成を上から見た図である。なお、図2(A)は、顔照明装置11における撮影時の被写体向きを明確にした図を示し、図2(B)は、顔照明装置11における被写体の顎台及び額当ての配置を明確にした図を示している。また、以下に示す本実施形態における顔照明装置11の幅Wは約500〜700mm程度とし、奥行きDは約300〜500mm程度として説明するが、本考案においてはこれに限定されるものではない。
ここで、被写体30が筐体20内に顔をセットする場合に、顔の両側には、被写体30の顔の左右対称に均一の光源を照射するための光源31を少なくとも1つ有している。
なお、図2の例では、左右にそれぞれ3個ずつ、合成6個の光源31−1〜31−6を有している。また、各光源31―1〜31−6からの照明が効率的に被写体側に向かうように、高反射率を有する反射部材(反射板)32−1,32−2を有している。
なお、この反射部材31−1,31−2は、拡散部材25(25−1a,25−1b,25−2a,25−2b)の被写体の位置と略平行に設置されることが好ましい。これにより、反射部材31−1,31−2からの光を高精度に被写体側で照射させることができる。
なお、反射部材31としては、例えば、銀面、アルミ特殊合金電解研磨面、ガラス鏡面(アルミ合金)、水銀、金、白金、銅等の正反射性材料や、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化アルミ、白色ペイント、エナメル、白紙、白色タイル等を使用することができる。
また、図2(A),(B)において、拡散部材25の位置は、被写体が正面を向いた位置とカメラ22のレンズ24との設置位置を基準として所定の角度に設置されていることが好ましい。
例えば、図2(A),(B)に示すように、左右にそれぞれ3台ずつ合計6個の光源31−1〜31−6が設けられている場合、カメラ22のレンズ24と被写体の中心の線から角度θ,θ,θとなるように設置し、更に左右対称に設置することができる。なお、角度θは約15〜20度程度がよく、約17度程度が好ましい。また、角度θは約40〜50度程度がよく、約45度程度が好ましい。更に、角度θは約80〜90度程度がよく、85度程度が好ましい。
また、図2に示すように拡散部材25は、光源31のから照射された光が最初に高透過率の拡散部材25−1a,25−2aを通過し、その後、低透過率の拡散部材25−1b,25−2bを通過し、被写体30に照射されるように、2種類の透過率を有する反射部材が重ね合わさるようにして設置されている。
なお、左右の高透過率の拡散部材25−1b,25−2bには、被写体30の顎付近に照射する光を均一にするために、所定の位置から被写体方向に折り曲げた折曲領域33−1,33−2を設ける。この構成は、容易に形成することができ、これにより被写体の顎付近に照射される光源30からの光は、低透過率の拡散部材を通過しないものも含まれるため、影のできやすい領域に強めの光を照射させることができるため、顔全体に均一の光を照射させることができる。なお、高透過率の拡散部材25−1a,25−2a及び低透過率の拡散部材25−1b、25−2bについては、後述する。
また、図2において、拡散部材25は、カメラ22のレンズ24側から被写体30に向かって所定の位置まで真っ直ぐに設置した後、所定の角度θを有するように被写体30から離れる方向に傾きを設けて設置する。なお、角度θは、例えば約140〜160度程度がよく、特に約150度程度が好ましい。
なお、被写体30が顔のセットするために、図2に示すように顎台20−1〜20−3が設置されており、また、被写体30の額を当てるための額当て34−1〜34−3を有している。なお、顎台20−2,20−3と、額当て34−2,34−4との位置関係は、例えばカメラ22のレンズ24と、被写体との中心に対して左右対象に角度θを有するよう設置されている。ここで、角度θは約30〜60程度がよく、特に約45度程度が好ましい。なお、顎台20−2,20−3及び額当て34−3,34−3の各角度は、上述した位置の他にも設定することができる。また、顎台20及び額当てを移動可能な構成にしてもよい。
これにより、図2(A)に示すように被写体30の所定の角度の側面顔を正確且つ容易に撮影することができる。また、側面顔に対しても高精度な顔画像を生成することができる。なお、図2においては、筐体20の被写体30が顔をセットする方向については、湾曲部35を有している。これにより、被写体30をより筐体20内部で顔設定することができ、被写体の顔に均一に光源からの光を照射することができる。
ここで、図3は、被写体から見た顔照明装置の概要図を示す図である。図3に示すように光源30−1〜30−6は、被写体から見て所定の角度に設定されている。なお,光源30は、例えば蛍光灯等を使用することができ、円筒形のものや、円筒がU字型になっているもの、球形のもの等、市販されている蛍光灯を使用することができる。また、光源30−1〜30−6は、縦に限定されず横に配列されていてもよい。
また、本考案における光源の種類はこれに限定されるものではなく、例えばハロゲンランプを使用することができ、また、白熱電球・ハロゲン電球等の温度照射光源や、高圧水銀ランプ、セルフバラスト水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ等の高圧放電ランプ(放電発光光源)、蛍光ランプ、低圧ナトリウムランプ等の定圧放電ランプ(放電発光光源)、EL(Electro Luminescence)、LED(Light Emitting Diode)等の電界発光光源等を用いることができる。
また、ハロゲンについては、例えばハロゲンランプや、両口金型ハロゲン、PARランプ、ダイクロイックミラー等を代用することができる。また、蛍光ランプについては、一般照明用ランプやレフランプ、クリプトンランプ、水銀ランプ、バラストレス水銀ランプ(チョークレス)、高圧ナトリウムランプ、メタルハライドランプ、HQIランプ等に代用することができる。
また、例えば光源30の数は、少なくとも1つ有していればよい(図1及び2の場合は、顔の左右に2つ)。なお、光源の設置位置については、照射による被写体の顔の影の位置等により異なるため、調整する必要がある。
また、額当て34については、筐体20の上部からパイプ等のような棒状の部材により所定の位置で保持されるように吊して設定されているが、本考案においてはこの限りではなく、例えば筐体の下から所定の位置で設定されるようにしてもよく、上下左右に自在に移動可能な伸縮可能な構成にしてもよい。
また、拡散部材25−1b,25−2bにおいて、折曲領域33−1,33−2は、所定の角度θにより所定の位置になるように折り曲げられている。なお、角度θは、約35〜40度程度がよく、特に38度が好ましい。
また、拡散部材25−1b,25−2bにより折曲領域33−1,33−2を形成することにより得られる筐体20の下からの高さhは、約1.5〜2.0cmがよく、特に約1.7cmが好ましい。
また、カメラ22のレンズ24がセットされる開口部23の位置は、被写体30の正面方向に縦l、横w、高さhの位置に設定される。このとき、縦lは約130〜150mm程度がよく、特に140mm程度が好ましい。また、横wは約100〜120mm程度がよく、特に約110mm程度が好ましい。更に、高さhは約30〜50mm程度がよく、特に約40mm程度が好ましい。なお、開口部の大きさは、本考案においては、上述した大きさに限定されず、筐体20の大きさやカメラ22のレンズ24の大きさ等により任意に設定することができる。
<拡散部材25の形状について>
次に、本実施形態における拡散部材について説明する。図4は、拡散部材の形状について説明するための一例を示す図である。図4(A),(B)に示す拡散部材25は、高透過率の拡散部材25−1a及び低透過率の拡散部材25−1bが示されている。
ここで、上述した高透過率の拡散部材25−1a(及び25−2a)としては、透明又は半透明のアクリル製やガラス製等の拡散部材を使用することができ、低透過率の拡散部材25−1b(及び25−2b)としては、不透明のアクリル製やガラス製等の拡散部材を使用することができる。
ここで、図5は、拡散部材の分光透過率の一例を示す図である。図5において、横軸は波長(nm)を示し、縦軸は透過率(%)を示している。図5に示すように、高透過率を有する拡散部材25−1a,25−2aは、光源の波長が約450〜750nm程度の間で、約50〜65%程度の透過率を有しているものが好ましい。更に、低透過率を有する拡散部材25−1b、25−2bは、光源の波長が450〜750nm程度の間で、約7〜15%程度の透過率を有しているものが好ましい。したがって、光源も波長が約450〜750nm程度のものが照射されるような光源が好ましい。また、図4における折り曲げる幅Wは、約5〜10cm程度がよく、特に約8cm程度が好ましい。
なお、本実施形態では、図5に示すような透過率を有しているものであれば、上述した材質以外の材質であってもよい。また、本実施形態では、高透過率の拡散部材と、低透過率の拡散部材とを重ね合わせているため、光源から2種類の拡散部材を通過して被写体30に照射される。
更に、図4(A)では、上述した実施形態に対応した折曲領域33−1が形成されているが、図4(B)では、更に上述した折曲領域33−1に対して、更に第2の折曲領域41を有している。これは、左右対称の折曲領域33−2についても同じように対象的に折り曲げられている。これは、カメラ22による被写体の撮影をする際に、画像に含まれてしまうことを防止するためである。
なお、拡散部材25は、板状に形成されているため、容易に形成することができる。なお、拡散部材25の形状については、本考案においてはこの限りではなく、例えば被写体30に対して湾曲するように設定されていてもよい。
上述したように、顔照明装置11により、顔全体を均一に照明することで艶や影をなくし、肌表面が持つ色情報を正確に観察、撮影できるようにすることができる。
具体的には、上述したように、顔の正面顔、左顔、又は右顔に垂直な面に対し、左右それぞれ約17度、約45度、約85度の位置にある計6本の蛍光灯を配置し、高透過率(半透明)のアクリル製拡散板と低透過率(不透明に近い)のアクリル拡散板を通すことで光を拡散させ顔全体を均一に照明する。
また、低透過率拡散板は、上述したように底面から約1.7cm程度の隙間ができるように下端から約8cm程度の位置で約38度に折り曲げられている。なお、観察、撮影の際に邪魔にならないように、図4(B)に示すように折り曲げた部分(第2の折り曲げ領域41)を更に有してもよく、第2の折り曲げ領域41を切除してもよい。
これにより、拡散光を適切な位置に照射させることで、被写体の肌及び唇の色の評価等に用いられる画像を高精度に撮影することができる。
<測色処理装置12:機能構成例>
次に、本実施形態における測色処理装置における実施形態について図を用いて説明する。図6は、本実施形態における測色処理装置の機能構成の一例を示す図である。図6に示す測色処理装置12は、入力手段51と、出力手段52と、蓄積手段53と、撮影画像取得手段54と、画像解析手段55と、測色手段56と、制御手段57とを有するよう構成されている。
入力手段51は、使用者等からの画像取得指示や画像解析指示、評価指示等の各種指示の開始/終了等の入力を受け付ける。なお、入力手段51は、例えばキーボードや、マウス等のポインティングデバイス等からなる。また、入力手段51は、デジタルカメラ等の撮像手段等により撮影された被写体の撮像部分を含む画像を入力する機能も有する。
また、出力手段52は、入力手段51により入力された内容や、入力内容に基づいて実行された内容等の表示・出力を行う。なお、出力手段52は、ディスプレイやスピーカ等からなる。更に、出力手段52としてプリンタ等の機能を有していてもよく、その場合には、画像解析結果等を紙等の印刷媒体に印刷して、使用者や被写体等に提供することもできる。
なお、入力手段51と出力手段52とは、例えばタッチパネル等のように一体型の入出力手段であってもよく、この場合には使用者の指やペン型の入力装置等を用いて所定の位置をタッチして入力を行うことができる。
また、蓄積手段53は、撮影画像取得手段54により得られる撮影画像、画像解析手段55により画像解析結果、測色手段56による評価結果等による各画像情報等の各種データを蓄積する。また、蓄積手段53は、必要に応じて蓄積されている各種データを読み出すことができる。
また、撮影画像取得手段54は、顔照明装置11においてカメラ22により撮影された被写体の顔画像を取得する。なお、撮影画像取得手段54は、顔照明装置11により被写体の顔を撮影する際に、撮影する画像の内容に応じて、例えば使用する光源の種類や位置、数等を設定することができる。更に、撮影画像取得手段54は、顔照明装置11のカメラ22に対し、例えばレンズ24と被写体との間やレンズ24内に着脱或いは切り替え自在に設けられる色フィルタの有り、又は、無しの各状態において、被写体を撮影するために、その指示情報を生成し、顔照明装置11に出力する。
画像解析手段55は、解析された結果に基づいて被写体の各部位(肌、唇、頬、額、瞼、目の下、目の周り、耳、目、口等)を画像中から特定する作業を行う。ここで、画像解析手段55における各部位の位置情報を取得する方法は、例えば画像の色情報とその色の位置情報から各部位を識別するような画像処理を行ってもよいが、本実施形態においてはこれに限定されるものではなく、例えば各画素レベルの周囲との色差情報等に基づいて画像解析を行い、その解析結果から部位を特定するような手法を用いて予め設定された画像中の被写体の顔の各部位を抽出するようにしてもよい。
また、測色手段56は、画像解析手段55により得られる画像の解析結果に基づいて、目的とする被写体の各部位の測色を行う。なお、測色手段56は、少なくとも被写体の肌及び唇の測色を行う。また、測色手段56は、例えば肌、唇色の測定の他にも、例えばメラニン濃度・ヘモグロビン量、ヘモグロビン酸素飽和度の出力、スペクトルの表示等の評価を行うことができる。また、測色手段56は、推定式を作成するためのサンプルデータの収集や、上述のデータを用いた色値の算出等を行うことができる。
ここで、測色手段56は、上述した各処理を行うにあたり、画像解析手段55により得られる画像から分光特性による評価を行う。なお、測色手段56の具体例については、後述する。
また、制御手段57は、測色処理装置12の各構成部全体の制御を行う。具体的には、制御手段57は、例えば使用者等による入力手段51からの指示等に基づいて、画像解析処理や測色処理等の各制御を行う。
<観察、測定による測色について>
次に、測色手段56の具体例について説明する。本実施形態における肌測色装置10は、観察・測定用窓である開口部23を通し、人が観察又は色彩計やデジタルカメラ22といった測定器を用いて測定する。なお、デジタルカメラで肌色の測定をする際は、例えば、特開2003−24283号公報に記載されているような公知の手法を用いてカメラ22を較正し、L*a*b*値やHVC等、様々な色彩値を取得することができる。
このとき、照明やカメラの経年変化を補正するために明るい肌色色票と暗い肌色色票の2色を同時に撮影し、これらの色彩値が常に同じ値となるよう各画像を補正することもできる。
具体的には、例えばある色彩値、例えばRに対し、明るい肌色色票、暗い肌色色票の基準の値がそれぞれRL、RD、撮影したときの値がそれぞれRL‘、RD‘のとき、任意の色Sの値RS‘の補正値RS‘を以下の式(2点による線形補正)により求める。
RS=(RL−RD)/(RL‘−RD‘)(RS‘−RL‘)+RL
(以下、R以外のG,B,H,V,C,L*,a*,b*等においても同様)
<測定結果>
次に、解析により得られる測色結果について説明する。図7は、本実施形態における測色結果の一例を示す図である。測色手段56で測色するために、デジタルカメラを用いた場合、従来手法により任意の指定範囲の平均色彩値、その分散や標準偏差、ヒストグラム等の統計量を算出することができる。また、予め対象とする色彩値の範囲、及びそれに対応する擬似色彩を設定しておき、各画素の色彩値が設定した範囲のどれに入るかによって対応する擬似色彩にて着色し、その色彩値の分布を視覚的に表現する。
つまり、図7に示すように、例えば明度L*を2毎に区切りそれぞれに色を当て嵌めて、該当する画素をその色で着色を行って上述した出力手段52等によりユーザに表示することでき、明度分布を視覚的に認識することができる。このとき、本実施形態を適用することで、この照明の均一性を肌色部がL*=71の均一な色であるメーキャップドールにて確認すると、顔の主要部の明度L*が71以上73未満の範囲に収まっており、実用に十分な均一性であることがわかる。
上述したように、本考案によれば、被写体の肌及び唇の色の評価等に用いられる画像を高精度に撮影して、測色することができる。また、筐体を球状とすることで、顔全体に均一で柔らかい光を照射することができる。更に、光源の位置により顔全体に影を生じさせずに色計測を行うことができる。
具体的には、本考案における顔照明装置を用いることで、効率的に均一な光を顔面の所定部位に照射することができ、より肌の色の評価、凹凸の記録等の個々の撮影目的に適した画像を撮るために最適な照明環境を、簡便な装置構成で、安定的に繰り返し実現することができる。これにより、例えば顔の自動認識や化粧くずれの評価法等を提供することができる。
なお、本考案における手法を適用し、例えばカメラにマルチセンサー等を用いることで、病変部の分光的特徴であるシミや皮膚炎、にきびの状態等、患部の特徴を強調して表示することができる。また、病変の状態の定量化、治療効果の評価、客への説明資料等、医療分野への応用(患部の色計測)も期待できる。
以上本考案の好ましい実施例について詳述したが、本考案は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10 肌測色装置
11 顔照明装置
12 測色処理装置
20 筐体
21 顎台
22 撮像手段
23 開口部
24 レンズ
25 拡散部材
30 被写体
31 光源
32 反射部材
33,41 折曲領域
34 額当て
51 入力手段
52 出力手段
53 蓄積手段
54 撮影画像取得手段
55 画像解析手段
56 測色手段
57 制御手段

Claims (6)

  1. 被写体の顔全体を収容し所定の空間が形成された筐体により、前記被写体の顔を撮影するために用いられる顔照明装置において、
    前記筐体の空間内における前記被写体の照射対象領域に対して、左右対称にそれぞれ複数設けられる光源と、
    前記光源から前記被写体に照射される光の照射位置に応じて透過率が異なるように設置される拡散部材と、
    前記拡散部材を通過した光が照射された前記被写体の顔全体を撮影可能な撮像手段とを有することを特徴とする顔照明装置。
  2. 前記拡散部材は、
    透過率の異なる2枚の部材を重ね合わせて形成されることを特徴とする請求項1に記載の顔照明装置。
  3. 前記拡散部材は、
    前記透過率の異なる2枚の部材のうち、光源に近い方の部材の透過率をもう一方の部材の透過率より低くすることを特徴とする請求項2に記載の顔照明装置。
  4. 前記拡散部材は、
    透過率の高い部材を所定の位置で折り曲げ、折曲領域を形成することを特徴とする請求項3に記載に顔照明装置。
  5. 前記拡散部材は、
    前記被写体の顎周辺に照射される前記光源からの光と、他の部分に照射される前記光源からの光との透過率を異ならせるように設置されることを特徴とする請求項1に記載の顔照明装置。
  6. 前記請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の顔照明装置を用いて、前記被写体の顔に光源からの光が照射された状態で撮影された画像を取得し、肌及び唇の測色を行う測色装置において、
    前記画像を解析して前記被写体の顔の測色部位を抽出する画像解析手段と、
    前記画像解析手段により得られた解析結果から、少なくとも肌及び唇の測色を行う測色手段とを有することを特徴とする測色装置。
JP2011003545U 2011-06-22 顔照明装置及び該顔照明装置を用いた測色装置 Expired - Lifetime JP3170125U (ja)

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