JP6542551B2 - 商品比較システム,比較情報提案装置およびその制御方法 - Google Patents

商品比較システム,比較情報提案装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

この発明は,商品比較システム,比較情報提案装置およびその制御方法に関する。
電気店,スーパー,百貨店などでは,一般に同種の商品について,様々なメーカーから提供される多種多様な商品が販売されている。顧客はその中からいずれの商品を購入するかを決める。その判断基準は,値段,デザイン,色,素材など,顧客ごとに異なるのが一般的である。
特許文献1は,複数の商品のそれぞれのスペック項目の内容を一覧表示するシステムであって,一覧表示するときに,スペック項目の優位性を利用する商品比較情報表示システムを記載する。商品にICタグがつけられており,店舗内に設置されたデータ処理端末によってICタグのIDが読み取られる。データ処理端末のデータ記憶部にはIDとともに複数のスペック項目の内容とその優位性を示すデータが記憶されている。複数の商品のスペック項目の内容を一覧に表示するときに,優位性を示すデータによって商品の表示順が並び替えられる。
特開2008−83771号公報
しかしながら,値段を重要視する消費者もいれば,値段よりもデザインを重要視する消費者もいる。商品を選択するときに重要視するスペック項目は,必ずしもすべての消費者について同じではなく,固定的なものでもない。優位性の順序で商品を並べても,それが商品を選択するときの消費者に対する適切な提案ないしアドバイスには必ずしもつながらない。
この発明は,複数の商品の中から購入する商品を検討しているときに,客観的かつ適切な提案ないしアドバイスを提供することができるようにすることを目的とする。
この発明また,他の消費者の過去の商品比較動向を参考にして,商品を比較することができるようにすることを目的とする。
この発明による商品比較システムは,ネットワークを通じて相互に通信可能に接続される端末装置と処理装置とを備えている。端末装置は,個別商品識別データと,上記個別商品識別データによって識別される個別商品が備える複数の仕様項目およびその内容を表すデータとを含む商品情報の入力を受付ける商品情報入力手段,上記商品情報に含まれる複数の仕様項目の中からその一部の仕様項目の選択を受付ける比較仕様項目選択手段,上記商品情報入力手段によって商品情報が入力された複数の比較個別商品について,上記比較仕様項目選択手段によって選択された比較仕様項目の内容を並べて表示する表示手段,ならびに表示手段に表示される複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを含む比較データを,上記処理装置に送信する送信手段を備える。処理装置は,上記端末装置から送信される上記比較データを受信する受信手段,上記受信手段によって受信された上記比較データに含まれる複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを比較動向実績データとして記憶する記憶手段,上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データを用いて,上記端末装置において比較されている複数の比較個別商品以外の新たな個別商品,および上記端末装置において比較されている比較仕様項目以外の新たな仕様項目の少なくとも一方を決定する決定手段,ならびに上記決定手段によって決定された新たな個別商品および仕様項目の少なくとも一方を,上記端末装置に通知する第1の通知手段を備える。
この発明は商品比較システムを構成する処理装置(比較情報提案装置)およびその制御方法も提供する。
この発明による比較情報提案装置は,端末装置から送信される,上記端末装置において比較された複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを含む比較データを受信する第1の受信手段,上記第1の受信手段によって受信された上記比較データに含まれる複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを比較動向実績データとして記憶する記憶手段,上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データを用いて,上記端末装置において比較されている複数の比較個別商品以外の新たな個別商品,および上記端末装置において比較されている比較仕様項目以外の新たな仕様項目の少なくとも一方を決定する決定手段,ならびに上記決定手段によって決定された新たな個別商品および仕様項目の少なくとも一方を,上記端末装置に通知する第1の通知手段を備える。
この発明による比較情報提案装置の制御方法は,受信手段が,端末装置から送信される,上記端末装置において比較された複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを含む比較データを受信し,記憶手段が,上記受信手段によって受信された上記比較データに含まれる複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを比較動向実績データとして記憶し,決定手段が,上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データを用いて,上記端末装置において比較されている複数の比較個別商品以外の新たな個別商品,および上記端末装置において比較されている比較仕様項目以外の新たな仕様項目の少なくとも一方を決定し,通知手段が,上記決定手段によって決定された新たな個別商品および仕様項目の少なくとも一方を,上記端末装置に通知するように比較情報提案装置を制御するものである。
端末装置が用いられて商品比較は行われる。比較される個別商品についての商品情報が端末装置に入力される。商品情報は,個別商品識別データと,上記個別商品識別データによって識別される個別商品が備える複数の仕様項目およびその内容を表すデータとを含む。複数の互いに異なる個別商品の商品情報が入力されることで,比較されるべき複数の個別商品のそれぞれについての商品情報が端末装置に与えられる。
一実施態様では,上記端末装置が備える商品情報入力手段が,上記商品情報が記憶されたIC(Integrated Circuit)タグから商品情報を読み出すICタグ・リーダである。端末装置をICタグに近づけることによって,比較されるべき個別商品の商品情報を端末装置に簡便に取込むことができる。
上記商品情報に含まれる複数の仕様項目の中からその一部の仕様項目の選択が受付けられ,商品情報が入力された複数の比較個別商品について,選択された比較仕様項目の内容が並べて表示される。すなわち,商品情報に含まれる複数の仕様項目の中から,商品を選択するときに重要視する仕様項目が選ばれて,選ばれた仕様項目の内容が並べて表示される。重要視しない仕様項目(選ばれていない仕様項目)の内容は表示されないので,消費者のそれぞれの判断基準(嗜好)に沿う仕様項目の内容を表示することができる。
端末装置において表示される複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを含む比較データは,処理装置に送信されて,比較動向実績データとして記憶(蓄積)される。比較動向実績データは,どの商品同士が,どのような観点(仕様項目)において比較されたのかを表す。端末装置を用いて商品比較が行われることで,比較動向実績データが処理装置の記憶手段に記憶されていく。
この発明によると,上述した比較動向実績データが用いられて,端末装置において比較されている複数の比較個別商品以外の新たな個別商品,および比較されている比較仕様項目以外の新たな仕様項目の少なくとも一方が決定され,それが端末装置に通知される。すなわち,端末装置を用いて現在商品比較を行っている消費者に対して,自分が選んだ(商品情報を入力した)商品以外の商品,および/または自分が選んだ(選択した)仕様項目以外の仕様項目が,これまで(過去)の実績にしたがって通知される。商品比較時に見落としていた商品ないし見落としていた仕様項目の存在に気付くことができる。
処理装置において決定されて端末装置に通知される新たな商品および/または仕様項目は,どの商品同士が,どのような観点(仕様項目)において過去に比較されたのかを表す比較動向実績データを用いて決定される。したがって他の消費者の過去の動向が参酌された客観的かつ適切なアドバイスないし提案を,現在商品比較を行っている消費者に提供することができる。
一実施態様では,上記決定手段が,上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データの中から,上記比較データによって特定される複数の個別商品と同一の複数の個別商品の個別商品識別データを含み,かつ上記比較データによって特定される仕様項目と異なる仕様項目を含む比較動向実績データ(レコード)を抽出する第1の抽出処理,第1の抽出処理によって抽出された比較動向実績データを用いて,仕様項目ごとの出現頻度を集計する第1の集計処理,上記第1の集計処理によって集計された仕様項目ごとの出現頻度に基づいて,上記新たな仕様項目を決定する第1の決定処理を実行するものである。多くの他の消費者が過去に比較検討した仕様項目であってかつ現在商品を比較検討している消費者がまだ比較検討していない仕様項目を,端末装置の消費者に提案(紹介)することができる。第1の抽出処理によって,端末装置を用いて比較検討している複数の個別商品と同一の複数の個別商品の個別商品識別データを含む比較動向実績データが抽出される(絞り込まれる)から,現在商品比較をしている消費者の比較検討動向に適合した新たな仕様項目を,決定することができる。
他の実施態様では,上記決定手段が,上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データの中から,上記比較データによって特定される仕様項目と同一の仕様項目を含み,かつ上記比較データによって特定される複数の個別商品と異なる個別商品の個別商品識別データを含む比較動向実績データ(レコード)を抽出する第2の抽出処理,第2の抽出処理によって抽出された比較動向実績データを用いて,個別商品ごとの出現頻度を集計する第2の集計処理,上記第2の集計処理によって集計された個別商品ごとの出現頻度に基づいて,上記新たな個別商品を決定する第2の決定処理を実行するものである。多くの他の消費者が過去に比較検討した個別商品であってかつ現在商品を比較検討している消費者がまだ比較検討していない個別商品を,端末装置の消費者に提案(紹介)することができる。第2の抽出処理によって,端末装置を用いて比較検討している仕様項目と同一の仕様項目を含む比較動向実績データが抽出される(絞り込まれる)から,現在商品比較をしている消費者の比較検討動向に適合した新たな個別商品を,決定することができる。
さらに他の実施態様では,上記比較動向実績データが,上記端末装置において比較された比較仕様項目の重要度を表す数値データを含み,上記決定手段が,上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データの中から,上記比較データによって特定される複数の個別商品と同一の複数の個別商品の個別商品識別データを含み,かつ上記比較データによって特定される仕様項目と異なる仕様項目を含む比較動向実績データ(レコード)を抽出する第3の抽出処理,第3の抽出処理によって抽出された比較動向実績データを用いて,仕様項目ごとに重要度を表す数値データを合計する第1の合計処理,および上記第1の合計処理によって合計された仕様項目ごとの重要度の合計値に基づいて,上記新たな仕様項目を決定する第3の決定処理を実行するものである。
上記端末装置において比較された比較仕様項目の重要度を表す数値データは,端末装置を用いて商品を比較検討している消費者に入力させてもよいし,表示手段において並べて表示される比較仕様項目の表示順序に応じた数値を割り当ててもよい。多くの他の消費者が過去に比較検討した仕様項目であってかつ現在商品を比較検討している消費者がまだ比較検討していない仕様項目を端末装置の消費者に提案(紹介)するときに,仕様項目ごとの重要度の合計値を利用することができる。たとえば多くの他の消費者が過去に比較検討した仕様項目であってかつ現在商品を比較検討している消費者がまだ比較検討していない仕様項目が多数見つかった場合に,重要度の合計値に応じて消費者に提案(紹介)する仕様項目を決定することができる。
さらにこの発明の他の実施態様では,上記比較動向実績データが,上記端末装置において比較された比較個別商品の重要度を表す数値データを含み,上記決定手段が,上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データの中から,上記比較データによって特定される仕様項目と同一の仕様項目を含み,かつ上記比較データによって特定される複数の個別商品と異なる個別商品の個別商品識別データを含む比較動向実績データ(レコード)を抽出する第4の抽出処理,第4の抽出処理によって抽出された比較動向実績データを用いて,個別商品ごとに重要度を表す数値データを合計する第2の合計処理,および上記第2の合計処理によって合計された個別商品ごとの重要度の合計値に基づいて,上記新たな個別商品を決定する第4の決定処理を実行するものである。
上記端末装置において比較された比較個別商品の重要度を表す数値データについても,端末装置を用いて商品を比較検討している消費者に入力させてもよいし,表示手段において並べて表示される比較個別商品の表示順序に応じた数値を割り当ててもよい。多くの他の消費者が過去に比較検討した仕様項目であってかつ現在商品を比較検討している消費者がまだ比較検討していない仕様項目を端末装置の消費者に提案(紹介)するときに,仕様項目ごとの重要度の合計値を利用することができる。たとえば多くの他の消費者が過去に比較検討した個別商品であってかつ現在商品を比較検討している消費者がまだ比較検討していない個別商品が多数見つかった場合に,重要度の合計値に応じて消費者に提案(紹介)する個別商品を決定することができる。
重要度の合計値そのものを用いるのではなく,重要度の合計値に所定の処理を行った結果得られる値に応じて,消費者に提案(紹介)する個別商品ないし仕様項目を決定することもできる。たとえば,個別商品ごとに算出される重要度の合計値を,抽出された比較動向実績データ(レコード)に含まれる個別商品ごとの数によってそれぞれ除算した値に基づいて,メッセージ・データに含ませるべき個別商品を選択するようにしてもよい。
好ましくは,上記端末装置から上記処理装置に送信される上記比較データおよび上記処理装置の記憶装置に記憶される比較動向実績データが,上記比較データが送信されるときの上記端末装置の位置データを含む。位置データを用いることで,特定地域または地点において比較検討が行われた比較動向実績データのみを用いて,端末装置に通知する新たな商品および/または仕様項目を決定することができる。
たとえば,上記端末装置から送信される地点または地域を指定する場所指定データを利用して,上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データの中から,上記場所指定データによって指定される地点または地域に属する位置データを持つ比較動向実績データ(レコード)を抽出する抽出手段が処理装置(比較情報提案装置)に設けられる。地域または地点ごとの過去の商品比較動向を,新たな商品および/または仕様項目を決定するときに考慮することができる。
一実施態様では,上記処理装置(比較情報提案装置)が,上記比較データによって特定される複数の個別商品と同じ複数の個別商品の個別商品識別データを含み,かつ上記比較データによって特定される仕様項目と同じ仕様項目を含む,そのような上記比較動向実績データ(レコード)の数を算出する算出手段,上記算出手段によって算出された比較動向実績データの数を上記端末装置に通知する第2の通知手段,上記端末装置の使用時間と所定の閾値とを比較する比較手段,ならびに上記比較手段によって端末装置の使用時間が所定の閾値以内であることが判断された場合に,上記決定手段および上記第1の通知手段を動作させ,上記比較手段によって端末装置の使用時間が所定の閾値を超えていることが判断された場合に,上記算出手段および上記第2の通知手段を動作させる通知制御手段を備えている。比較的長い時間検討している消費者に対しては,新たな商品および/または仕様項目は通知されず,自分と同じ商品比較動向を過去に取った者の数(比較動向実績データ(レコード)の数)が通知されることになる。商品購入の契機とすることができる。
商品比較システムの全体的構成を示す。 ICタグのメモリの内容を示す。 比較動向実績データのデータ構造を示す。 商品比較システムを構成する携帯端末とサーバ・コンピュータの処理の流れを示すフローチャートである。 携帯端末の処理の流れを示すフローチャートである。 サーバ・コンピュータの処理の流れを示すフローチャートである。 サーバ・コンピュータの処理の流れを示すフローチャートである。 携帯端末の画面例を示す。 携帯端末の画面例を示す。 携帯端末の画面例を示す。 携帯端末の画面例を示す。 サーバ・コンピュータにおいて作成されるメッセージ例を示す。 サーバ・コンピュータにおいて作成されるメッセージ例を示す。 他の実施例の比較動向実績データを示す。 他の実施例の携帯端末の画面例を示す。 他の実施例のサーバ・コンピュータの処理の流れを示すフローチャートである。
図1は商品比較システムの全体構成を示している。
商品比較システムは,携帯端末1,サーバ・コンピュータ2およびICタグ5a〜5nを含む。
携帯端末1は,複数の商品を比較(対比)検討する消費者によって使用されるもので,たとえばスマートフォンである。携帯端末1は中央演算ユニット(CPU),記憶装置,メモリ,通信装置,ICタグ・リーダ,表示装置等を備える。後述するように,携帯端末1の表示装置の表示画面に,消費者が比較検討している複数の商品の商品名,仕様項目およびその内容などが一覧に表示される。消費者は,携帯端末1の表示画面に表示される一覧を見て,複数の商品の仕様を比較検討し,購入する商品を決定することになる。携帯端末1の処理および携帯端末1の表示画面に表示される画面例の詳細は後述する。
サーバ・コンピュータ2は,携帯端末1を用いて複数の商品を比較検討している消費者に対して,その消費者の比較検討動向に即したアドバイス・メッセージを提供する。サーバ・コンピュータ2も中央演算ユニット,記憶装置,メモリ,通信装置等を備える。携帯端末1とサーバ・コンピュータ2とはインターネットなどのネットワークを通じてデータ送受信可能に接続される。図1には,サーバ・コンピュータ2が備える複数のハードウエアのうち記憶装置3が明示的に示されている。記憶装置3に記憶されているプログラムおよびデータにしたがって,サーバ・コンピュータ2は所定の処理を実行する。サーバ・コンピュータ2の処理の詳細も後述する。
IC(Integrated Circuit)タグ(RF(Radio Frequency )タグ)5a〜5nは,店舗等で販売される商品またはその商品の包装材(たとえばブリスターパック,台紙など)のそれぞれに固定(たとえば貼着)されて用いられる。以下に詳述するように,ICタグ5a〜5nが備えるメモリには,ICタグ5a〜5nが固定されている商品の商品名,その商品が備える仕様を表すデータなどが記憶されている。
上述したように,携帯端末1はICタグ・リーダを備えている。携帯端末1をICタグ5a〜5nに近づけることで,ICタグ5a〜5nのメモリに記憶されているデータを携帯端末1に向けて無線送信することができる。
図1には,携帯端末1に装着可能なケース(スマートフォン用ケース)4a,4b,4c・・・4nを包装しているブリスターパックに,ICタグ5a〜5nがそれぞれ固定されている様子が示されている。スマートフォン用ケース4a〜4nは,いずれも携帯端末1に装着可能なケース(携帯端末1の機種の専用ケース)であって,かつ別々の(同一ではない)商品である。以下の説明において,スマートフォン用ケース4a〜4nのそれぞれを「個別商品」と呼び,スマートフォン用ケース4a〜4nを包括して「同種商品」と呼ぶ。「同種商品」と対をなす用語として「異種商品」を用いる。たとえば携帯端末1と異なる別の機種の携帯端末の専用ケース,スマートフォン用ケース以外の商品(冷蔵庫,洗濯機など)は,「異種商品」に含まれる。商品比較システムにおける商品比較は「同種商品」同士で行われる。
図2はICタグのメモリに記憶されているデータの一例を示している。
ICタグには,同種商品識別情報,個別商品識別情報および商品仕様情報を表すデータが記憶されている。
「同種商品識別情報」は,上述した「同種商品」を識別(特定)する情報であり,たとえば同種商品名「I社製スマートフォン6用ケース」を用いることができ,これにより携帯端末1の機種の専用ケースであることが特定される。もちろん,番号,記号など,他の識別データ(同種商品識別データ)によって同種商品を識別してもよい。
「個別商品識別情報」は,上述した「個別商品」を識別(特定)する情報であり,たとえば個別商品名「ケースA」を用いることができ,これによりスマートフォン用ケース4a〜4nのうちのスマートフォン用ケース4aであることが特定される。番号,記号など他の識別データ(個別商品識別データ)によって個別商品を識別してもよい。
「商品仕様情報」は,個別商品が備える複数の仕様項目(その名称)およびその内容を表す情報である。スマートフォン用ケースであれば,仕様項目には,たとえば「デザイン」,「重量」,「色」,「光沢」,「素材」,「値段」などが含まれる。ある同種商品に属する複数の個別商品は,基本的には仕様項目が共通しており,仕様項目の内容の一部または全部が個別商品ごとに異なる。詳細は後述するが,個別商品が備える複数の仕様項目のうちの一つまたは複数が,消費者が同種商品の中から特定の個別商品を選ぶときに比較される項目(比較仕様項目)として用いられる。
図3はサーバ・コンピュータ2の記憶装置3に記憶されている消費者の比較動向実績データを示している。
比較動向実績データ3aは,同種商品,比較場所,比較個別商品群,および比較仕様項目(群)を表すデータを含む,複数のデータ・レコードから構成される。図3に即して具体的に説明すると,図3に示す比較動向実績データ3aの第1行目のレコードは,商品比較システムを過去に利用した消費者が,同種商品「I社製スマートフォン6用ケース」について,「東京都新宿区西新宿○−○−○3F アクセサリー売場」において商品比較を行ったこと,比較された個別商品が「ケースA」,「ケースB」および「ケースC」の3つの個別商品であったこと,さらにこの消費者は「デザイン」,「重量」および「色」の3つの仕様項目に着目して比較検討したことを表している。
以下に詳述するように,携帯端末1が用いられて複数の商品が比較検討され,その結果として,サーバ・コンピュータ2において比較動向実績データ3aに新たなレコードが追加される。別の消費者が携帯端末1(携帯端末自体は同じでなくてもよい)を用いて複数の商品を比較検討すると,比較動向実績データ3aにはさらに新たなレコードが追加される。記憶装置3に記憶されている比較動向実績データ3aが,商品比較を行っている消費者に対して提供されるアドバイス・メッセージ(後述する)の作成の基礎とされる。
図4から図7は携帯端末1とサーバ・コンピュータ2の処理の流れを示すフローチャートである。図8から図11は携帯端末1の表示画面に表示される画面例を示している。図12および図13はサーバ・コンピュータ2において作成されるアドバイス・メッセージの一例を示している。図4から図13を参照して,商品比較システムの処理動作を詳細に説明する。
図4を参照して,はじめに携帯端末1において初期処理が行われる(ステップ11)。初期処理の詳細が図5に示されている。
図5を参照して,携帯端末1の記憶装置に記憶されている商品比較アプリ(プログラム)が起動される(ステップ31)。以下に説明する携帯端末1の動作は,基本的にこの商品比較アプリにしたがう処理である。
消費者は,店舗に陳列されている個別商品のうち,購入候補の個別商品に携帯端末1を近づける。上述したように個別商品にはICタグが固定されている。また,上述したように,携帯端末1はICタグ・リーダを備えている。個別商品に固定されているICタグのメモリに記憶されている情報(データ)(図2参照)が読出されて,携帯端末1によって読み取られ,携帯端末1が備えるメモリに記憶される(ステップ32)。
ICタグのメモリから読み出される情報には,上述したように,同種商品識別情報,個別商品識別情報および商品仕様情報が含まれる。携帯端末1は,ICタグから読み出した商品仕様情報を用いて,比較仕様項目チェック画面を作成して表示する(ステップ33)。
図8は比較仕様項目チェック画面の一例を示している。比較仕様項目チェック画面W1は,ICタグから読み出された商品仕様情報に含まれる仕様項目(その名称)とチェックボックスとの組と,OKボタンW1aとを含む。複数の個別商品を比較検討するにあたって,いずれの仕様項目を重要視するかが,この比較仕様項目チェック画面W1を用いて選択(チェック)される(ステップ34)。仕様項目のチェックの後,OKボタンW1aがタップされる。このように比較仕様項目チェック画面W1が用いられて,ICタグから読み出された複数の仕様項目のうちの一部が選択されることになる。比較仕様項目チェック画面W1を用いて選択された仕様項目を,以下「比較仕様項目」と呼ぶ。
図9を参照して,比較仕様項目チェック画面W1を用いて比較仕様項目を選択し,OKボタンW1aをタップすると,同種商品名と,個別商品名と,比較仕様項目名およびその内容とから構成される表とを含む画面W2が,携帯端末1の表示画面に表示される。図9に示す画面W2は,個別商品「ケースA」(ケースAに固定されているICタグ)に携帯端末1を近づけ,かつ上述した比較仕様項目チェック画面W1において「デザイン」,「重量」,「色」の3つの仕様項目を比較仕様項目として選択したときの表示例である。
次に,消費者は,別の個別商品に携帯端末1を近づける。すると,携帯端末1が近づけられた商品に固定されているICタグから,上述と同様にして,同種商品識別情報,個別商品識別情報,および商品仕様情報が読出され,携帯端末1によって読取られる(ステップ35)。
ここで,ICタグから読み出された同種商品識別情報が用いられて,比較可能な同種商品であるかどうかが判断される(ステップ36)。たとえば,最初に(ステップ32で)読み取られた同種商品識別情報が「I社製スマートフォン6用ケース」であり,次に(ステップ35で)読み取られた同種商品識別情報も「I社製スマートフォン6用ケース」であれば,同種商品識別情報が同じであるから,次の処理に進むことになる。しかしながら,最初に(ステップ32で)読み取られた同種商品識別情報が「I社製スマートフォン6用ケース」であり,次に(ステップ35で)読み取られた同種商品識別情報が「冷蔵庫」であるとすると,同種商品識別情報が一致しない。同種商品識別情報が一致しない場合(ステップ36でNO),携帯端末1は所定の処理を実行する(ステップ37)。たとえば,同種商品に携帯端末1を近づけるように消費者を指示するメッセージを,携帯端末1の表示画面に表示することができる。
同種商品識別情報が一致する場合(ステップ36でYES ),新たな個別商品についての個別商品名と,比較仕様項目の内容とが追加表示される(ステップ38)。図10は,ケースAに加えて,ケースBおよびケースCについての比較仕様項目の内容が追加表示されている画面(比較画面)W3を示している。比較画面W3には,列方向に個別商品ごとの情報がまとめられ,行方向に比較仕様項目ごとの情報がまとめられた表形式の比較表が表示される。ステップ35,ステップ36の処理が繰返されることで,比較画面W3の比較表に列データが追加されていく。
比較画面W3には,「アドバイスを受けますか?」のメッセージとともに,YESボタンW3aおよびNOボタンW3bも表示される。
商品比較システムのアドバイスを受けない場合にはNOボタンW3bがクリックされる(ステップ39でNO)。この場合には商品比較システム(サーバ・コンピュータ2)によるアドバイスは無い。同種商品,現在位置,比較されている複数の個別商品(比較個別商品群)および比較されている仕様項目(群)(比較仕様項目(群))を表すデータが,携帯端末1からサーバ・コンピュータ2に送信される(ステップ45)。サーバ・コンピュータ2の記憶装置3に記憶されている比較動向実績データ3a(図3参照)に新たなレコードが追加され,そこに同種商品,現在位置,比較個別商品群および比較仕様項目(群)を表すデータが格納される。なお,現在位置を表すデータは,この実施例では室内における位置(たとえば階数やフロア)まで特定することができるデータが用いられる。GPS(Global Positioning System)データ,Wi-Fiアクセスポイントを利用した位置データ,IMES(Indoor Messaging System )データなど(これらの組合せを含む)を,現在位置を表すデータとして用いることができる。
YESボタンW3aがクリックされると(ステップ39でYES ),地域選択画面が携帯端末1の表示画面に表示される(ステップ40)。図11は地域選択画面W4の一例を示している。地域選択画面W4では,「同一地域」,「近隣地域」,「地域不問」,「同一店舗内同一エリア」,「同一店舗内別エリア」,「近隣店舗」および「隣接都道府県店舗」の7つの選択肢の中からいずれかが選択される(ステップ41)。後述するように,選択された地域(地点)の比較場所データ(図3)を含む比較動向実績データ(レコード)が用いられて,アドバイス・メッセージが作成されることになる。
地域選択画面W4のOKボタンW4aがクリックされると,現在位置,選択地域,同種商品,比較個別商品群,比較仕様項目(群),ならびに商品比較アプリを起動したときからの経過時間を表すデータが,携帯端末1からサーバ・コンピュータ2に送信される(ステップ42)。ステップ42においてサーバ・コンピュータ2に上記データが送信されたときに,サーバ・コンピュータ2において比較動向実績データ3aに新たなレコードを追加して,同種商品,現在位置,比較個別商品群および比較仕様項目(群)を表すデータを格納してもよい。これに代えてまたは加えて,後述するように,商品比較システムのアドバイスを受けた後,商品比較アプリを終了するタイミングにおいて,比較動向実績データ3aに新たなレコードを追加するようにしてもよい。
図4に戻って,上述した初期処理(ステップ11)において携帯端末1から送信された現在位置,選択地域,同種商品,比較個別商品群および比較仕様項目(群),ならびに商品比較アプリを起動したときからの経過時間を表すデータを受信したサーバ・コンピュータ2は,はじめに上記経過時間が所定時間(たとえば30分)以内であるかどうかを判断する(ステップ22)。
経過時間が所定時間以内であるとき(ステップ22でYES ),サーバ・コンピュータ2は提案モードに進む(ステップ23)。他方,経過時間が所定時間を超えているときには(ステップ22でNO),サーバ・コンピュータ2は提案モードではなく,商品決定催促モードに進む(ステップ24)。
図6を参照して,はじめに提案モードを説明する。提案モードでは以下の処理が行われる。
記憶装置3に記憶されている比較動向実績データ3a(多数のデータ・レコード)(図3)の中から,携帯端末1からサーバ・コンピュータ2に送信された同種商品を表すデータと同じ同種商品についてのレコードが抽出される(ステップ50)。携帯端末1からサーバ・コンピュータ2に送信された同種商品を表すデータが,たとえば「I社製スマートフォン6用ケース」を表している場合には,比較動向実績データ3aの中から,同種商品「I社製スマートフォン6用ケース」を含むレコードが抽出されることになる。
抽出された比較動向実績データ3a(レコード)の中から,消費者が地域選択画面W4(図11)を用いて選択した地域(地点)の比較場所データを含むレコードがさらに抽出される(ステップ51)。上述したように,携帯端末1からサーバ・コンピュータ2に送信されるデータには携帯端末1の現在位置を表すデータが含まれている。サーバ・コンピュータ2の記憶装置3に記憶されている比較動向実績データ3aは比較場所を表すデータを含む。これらのデータを用いることで,消費者によって選択(指定)された地域(または地点)に属する比較場所を表すデータを含むレコードが抽出される。
たとえば,消費者によって「同一地域」が選択され,かつ携帯端末1の現在位置を表すデータが「東京都新宿区」内の位置データであったとする。この場合,記憶装置3に記憶されている比較動向実績データ3aにおいて,比較場所を表すデータとして「東京都新宿区」を含むレコードが抽出されることになる。これにより,地域ごとに特有のアドバイスを得ることができるようになる。なお,消費者によって「地域不問」が選択された場合であれば,ステップ51の処理がスキップされるのは言うまでもない。
抽出されたレコードが用いられて,さらに以下の2系統の処理が行われる。
第1系統(ステップ52〜54)
携帯端末1を用いて比較されている複数の個別商品(比較個別商品群)と同一の比較個別商品群を表すデータを含み,かつ携帯端末1を用いて比較されている比較仕様項目(群)と異なる(完全に同一ではない)比較仕様項目(群)を表すデータを含むレコードが,さらに抽出される(ステップ52)。たとえば,携帯端末1を用いて商品比較をしている消費者が,「ケースA」,「ケースB」および「ケースC」の3つの個別商品を比較個別商品群とし,かつ「デザイン」,「重量」および「色」の3つの仕様項目を比較仕様項目群としている場合(図10の状態)には,比較動向実績データ3aにおいて比較個別商品群として「ケースA」,「ケースB」および「ケースC」の組を含み,かつ「デザイン」,「重量」および「色」の3つの比較仕様項目の全てを備えない(少なくとも一部が異なる),そのようなレコードが抽出されることになる。
ここまでの抽出処理を経たレコードが用いられて,各比較仕様項目の出現頻度が集計される(ステップ53)。たとえば,100個のレコードが抽出された場合であれば,100個のレコードそれぞれに含まれる比較仕様項目(たとえばデザイン,重量,色,値段など)のそれぞれについての出現回数が数えられることになる。
携帯端末1から送信された比較仕様項目(群)に含まれていない仕様項目を少なくとも一つ含み,かつ高頻度の仕様項目が選択される(ステップ54)。高頻度の仕様項目の選択は,たとえば,上述の集計結果において最高頻度であった一つの仕様項目を選択するものであってもよいし,最高頻度の仕様項目に加えて二番目および三番目に高頻度であった仕様項目も含めて三つの仕様項目を選択するものであってもよい。いずれにしても,携帯端末1から送信された比較仕様項目(群)に含まれていない仕様項目を少なくとも一つは含むようにして仕様項目は選択される。たとえば,一つの仕様項目を選択する場合であれば,携帯端末1から送信された比較仕様項目(群)ではない仕様項目のうちの最高頻度の仕様項目を選択することができる。携帯端末1から送信された比較仕様項目(群)が三つであり,かつこれが,集計結果において最高頻度,二番目および三番目に高頻度であった三つの仕様項目と完全に一致する場合には,四番目に高頻度であった仕様項目も含めて四つの仕様項目を選択するようにしてもよい。
第2系統(ステップ55〜57)
携帯端末1を用いて比較されている比較仕様項目(群)と同一の比較仕様項目(群)を表すデータを含み,かつ携帯端末1を用いて比較されている比較個別商品群と異なる(完全に同一ではない)比較個別商品群を表すデータを含むレコードが抽出される(ステップ55)。たとえば,携帯端末1を用いて比較検討をしている消費者が,「ケースA」,「ケースB」および「ケースC」の3つの個別商品を比較個別商品群とし,かつ「デザイン」,「重量」および「色」の3つの仕様項目を比較仕様項目群としている場合(図10の状態)には,比較動向実績データ3aにおいて「デザイン」,「重量」および「色」の3つの比較仕様項目群を備え,かつ比較個別商品群として「ケースA」,「ケースB」および「ケースC」の全てを備えない(少なくとも一部が異なる),そのようなレコードが抽出されることになる。
抽出されたレコードを用いて,各個別商品の出現頻度が集計される(ステップ56)。集計された各個別商品の出現頻度に基づいて,携帯端末1から送信された比較個別商品群に含まれていない個別商品を少なくとも一つ含み,かつ高頻度の個別商品が選択される(ステップ57)。上述した仕様項目の選択(ステップ54)と同様に,選択する個別商品の数,選択手法は任意である。いずれにしても,携帯端末1から送信された比較個別商品群に含まれていない個別商品を少なくとも一つは含むようにして,かつ各個別商品の出現頻度を利用して,個別商品は選択される。
ステップ54において選択された仕様項目およびステップ57において選択された個別商品が用いられて,メッセージ・データが作成される(ステップ58)。作成されたメッセージ・データはサーバ・コンピュータ2から携帯端末1に送信され,その表示画面に表示される(図4,ステップ12)。
たとえば,第1系統の処理(ステップ52〜54)において選択された仕様項目が「色」および「値段」であったとする。図12に示すように,たとえば「ケースA,ケースB,ケースCを検討されている方は,項目『色』,『値段』を重視されています。」というメッセージが作成される。仕様項目「色」,「値段」は,個別商品ケースA,ケースB,ケースCを比較検討した多くの消費者が着目した仕様項目であって,かつ少なくともその一つは携帯端末1から送信された比較仕様項目(群)に含まれていない(すなわち現在比較されていない)仕様項目である。上記メッセージによって,ケースA,ケースB,ケースCを比較検討した多くの他の消費者が着目した仕様項目であって,かつ自分がまだ着目してない仕様項目に気付くことができる。
同様に,第2系統の処理(ステップ55〜57)において選択された個別商品が「ケースA」,「ケースC」,「ケースM」,「ケースR」であったとする。図12に示すように,「項目『デザイン』,『重量』,『色』を重視されている方は,ケースA,ケースC,ケースM,ケースRを比較検討されています。」というメッセージが作成される。個別商品「ケースA」,「ケースC」,「ケースM」,「ケースR」は,仕様項目「デザイン」,「重量」,「色」を重視して比較検討した多くの消費者が比較した個別商品であって,かつ少なくともその一つは携帯端末1から送信された比較個別商品群に含まれていない(すなわち現在比較されていない)個別商品である。上記メッセージによって,「デザイン」,「重量」,「色」を重視した多くの他の消費者が比較した個別商品であって,かつ自分がまだ比較していない個別商品に気付くことができる。
消費者は,携帯端末1に表示されるメッセージを参考にして,比較仕様項目を増減したり,比較個別商品を増減したりすることで,比較表を修正することができる(ステップ13,ステップ14でNO)。
商品比較アプリを終了するとき(ステップ14でYES ),比較個別商品群および比較仕様項目(群)が携帯端末1からサーバ・コンピュータ2に送信される(ステップ15)。サーバ・コンピュータ2は,比較動向実績データ3aにレコードを新たに追加し,そこに同種商品(ステップ42で送信済),現在位置(ステップ42で送信済),比較個別商品群および比較仕様項目(群)を表すデータを格納する(ステップ25)。新たに追加されたレコードは,別の消費者が商品比較を行うときに,メッセージの作成の基礎として用いられることになる。
経過時間が所定時間を超えているとき(図4,ステップ22でNO),サーバ・コンピュータ2は商品決定催促モードに進む(ステップ24)。
図7を参照して,はじめに同種商品のレコードであって,かつ指定された選択地域のレコードが抽出される(ステップ60,61)のは,上述した提案モードと同じである。
次に,携帯端末1を用いて比較されている比較個別商品群と同一の比較個別商品群を表すデータを含み,かつ携帯端末1を用いて比較されている比較仕様項目(群)と同一の比較仕様項目(群)を表すデータを含むレコードが,さらに抽出される(ステップ62)。抽出されたレコード数が算出され(ステップ63),それを用いてメッセージが作成される(ステップ64)。図13を参照して,たとえば,「項目『デザイン』,『重量』,『色』を重視して,ケースA,ケースB,ケースCを比較検討されている方は20人います。」というメッセージが作成される。商品決定催促モードで作成されたメッセージも,提案モードと同様にして,サーバ・コンピュータ2から携帯端末1に送信され,携帯端末1の表示画面に表示される(図4,ステップ12)。
商品比較アプリを起動して所定時間が経過している場合には,新たな個別商品や新たな仕様項目の提示はされず,過去に同じ比較検討を行った他の消費者の数(レコード数)が示される。商品購入の決断を促進することができる。
上述した第1実施例では,選択された地域(地点)の比較場所データを含む比較動向実績データ(レコード)を抽出しているが(ステップ51),比較場所データに基づく抽出処理に代えてまたは加えて,他の抽出処理を実行するようにしてもよい。たとえば,比較動向実績データに比較日時に関するデータを記憶させておき,たとえば「直近1ヶ月」,「直近1年」などの期間を指定させて,指定された期間に含まれる比較動向実績データを抽出するようにしてもよい。選択した期間によって異なるアドバイスを受けることができる。もちろん指定される期間に「指定なし」を含ませることで,比較日時データを用いたレコード抽出処理を行わないようにしてもよい。
図14は第2実施例の比較動向実績データを示している。図15は第2実施例における比較画面の例を示している。
第2実施例では,携帯端末1を用いて個別商品および仕様項目が比較されるときに,各個別商品および各仕様項目についての重要度が入力され,その重要度を表す数値が比較動向実績データに記憶される。後述するように,比較動向実績データに記憶された個別商品および仕様項目の重要度は,メッセージ(図12)の作成に用いられる。
図14を参照して,第2実施例の比較動向実績データ3bは,比較個別商品ごとの重要度を表す数値が格納されかつ比較仕様項目ごとにも重要度を表す数値が格納されている点が,上述した比較動向実績データ3a(図3)と異なっている。図15に示す比較画面W3Aは,列データおよび行データの順番が並び替えられている点が,図10に示す比較画面W3と異なる。
上述したように,携帯端末1を商品に近づけると,商品に固定されているIDタグから個別商品名と比較仕様項目の内容とが読み出されて,比較画面W3に表示される(図9,図10)。携帯端末1が商品に近づけられるたびに比較画面W3に個別商品名が次々と追加されていくので,多数の商品に携帯端末1が近づけられると,比較画面W3上には個別商品名を一覧には表示することができなくなる。この場合には,比較画面W3を横方向にスクロールすることで,多数の個別商品名の全部を見ることができる。同様に,項目チェック画面W1(図9)を用いて多数の比較仕様項目が選択された場合も,比較画面W3上に多数の比較仕様項目を一覧には表示することができなくなるが,比較画面W3を縦方向にスクロールすることで,多数の比較仕様項目の全部を見ることができる。
第2実施例では,比較画面W3に表形式で表示されている複数の個別商品名および複数の比較仕様項目は,列データおよび行データを単位にスライドさせることで,その位置を移動させる(並び替える)ことができる。たとえば,図10に示す比較画面W3において「ケースC」の列データを「ケースA」の列データの左側にスライドさせると,図15に示すように,「ケースC」の列データを,比較画面W3Aの1列目に表示することができる。同様にして,図10に示す比較画面W3において「色」の仕様項目の行データを「デザイン」の仕様項目の下にスライドさせることで,「色」の仕様項目の行データを比較画面W3Aの2行目に表示することができる。
比較画面W3Aにおける列データ(個別商品)の並び順および行データ(仕様項目)の並び順が,個別商品ごとおよび仕様項目ごとの重要度として扱われる。重要度を表す数値データが比較動向実績データ3bに記憶される。
図14を参照して,比較動向実績データ3bの比較個別商品群のデータには,携帯端末1を用いて比較された個別商品名が記憶されるとともに,個別商品名ごとに数値が記憶されている。この個別商品名ごとの数値が重要度を表す数値である。たとえば,比較画面W3Aにおいて1列目に表示された個別商品には数値「10」が割り当てられる。2列目に表示された個別商品にはそれよりも小さい数値「9」が,3列目に表示された個別商品にはそれよりもさらに小さい数値「8」がそれぞれ割り当てられる。数値は,それが大きいほど重要度が高いことを意味する。たとえば携帯端末1を用いて比較された個別商品が「ケースA」,「ケースB」および「ケースC」の3つであり,「ケースC」,「ケースA」,「ケースB」の順番で3つの個別商品が比較画面W3Aで並べて表示された場合(図15参照),図14の第1行目のデータが記憶される。表形式の場合,より小さい列およびより小さい行のデータが,一般に消費者が重要視するデータであり,これに合わせて重要度を表す数値を割り当てるものである。もっとも,重要度を表す数値を携帯端末1の利用者に直接に入力させるようにしてもよい。
同様にして,比較動向実績データ3bの比較仕様項目(群)のデータには,比較された仕様項目が記憶されるとともに,仕様項目ごとの重要度を表す数値も記憶される。たとえば,比較画面W3Aにおいて1行目に表示された仕様項目には最も大きな数値である「10」が割り当てられる。同様にして2行目に表示された仕様項目には数値「9」が,3列目に表示された仕様項目には数値「8」がそれぞれ割り当てられる。たとえば,比較画面W3Aにおいて,比較された仕様項目が「デザイン」,「重量」および「色」の3つであり,「デザイン」,「色」,「重量」の順番で3つの仕様項目が比較画面W3Aにおいて並べられた場合(図15参照)に,図14の第1行目のデータが記憶される。
比較動向実績データ3bに記憶された重要度を表す数値は,メッセージ・データ(図12)を作成するときの処理に用いられる。
図16は,重要度を表す数値を含む比較動向実績データ3bを利用してメッセージを作成する,第2実施例におけるサーバ・コンピュータ2の処理を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートと同一の処理には同一符号を付し,重複説明を省略する。
第1系統の処理(ステップ52,53A,54A)では,携帯端末1を用いて比較されている複数の個別商品(比較個別商品群)と同一の比較個別商品群を表すデータを含み,かつ携帯端末1を用いて比較されている比較仕様項目(群)と異なる(完全に同一ではない)比較仕様項目(群)を表すデータを含むレコードが抽出され(ステップ52),この抽出されたレコードが用いられて,重要度を表す数値が仕様項目ごとに合計される(ステップ53A)。そして,携帯端末1から送信された比較仕様項目(群)に含まれていない仕様項目を少なくとも一つ含むようにして,重要度の合計値の大きい仕様項目が選択される(ステップ54A)。上述と同様に,重要度の合計値の大きい仕様項目の選択は,合計値が最も大きい一つの仕様項目を選択するものであってもよいし,合計値が最も大きい仕様項目に加えて,二番目,三番目に合計値が大きい仕様項目も含めて三つの仕様項目を選択するものであってもよい。いずれにしても,携帯端末1から送信された比較仕様項目(群)に含まれていない仕様項目を少なくとも一つは含むようにして仕様項目は選択される。
第2系統の処理(ステップ55,56A,57A)では,携帯端末1を用いて比較されている比較仕様項目(群)と同一の比較仕様項目(群)を表すデータを含み,かつ携帯端末1を用いて比較されている比較個別商品群と異なる(完全に同一ではない)比較個別商品群を表すデータを含むレコードが抽出され(ステップ55),この抽出されたレコードを用いて重要度が個別商品ごとに合計される(ステップ56A)。そして,携帯端末1から送信された比較個別商品群に含まれていない個別商品を少なくとも一つは含むようにして,重要度の合計値の大きい個別商品が選択される(ステップ57A)。
選択された仕様項目および個別商品が用いられてメッセージ・データが作成され(ステップ58),作成されたメッセージが携帯端末1の表示画面に表示されることで,自分がまだ着目していない仕様項目および個別商品に気付くことができるのは,第1実施例と同じである。
個別商品ごとに算出される重要度の合計値に基づいてメッセージ・データに含ませる個別商品を選択するのに代えて,個別商品ごとに算出される重要度の合計値を,抽出されたレコードに含まれる個別商品ごとの数によってそれぞれ除算した値の大きさに基づいて,メッセージ・データに含ませる個別商品を選択するようにしてもよい。たとえば,抽出された10個のレコードのすべてに個別商品「ケースA」が含まれており,個別商品「ケースA」についての重要度の合計値が55であれば,55/10=5.5が算出される。他方,抽出された10個のレコードのうちの2つに個別商品「ケースB」が含まれており,個別商品「ケースB」の重要度の合計値が20であれば20/2=10が算出される。この場合,算出された値がより大きい個別商品「ケースB」の方が,個別商品「ケースA」よりもメッセージ・データに含まれやすくなる。これにより,少人数の者だけによって着目されている(比較されている)ために重要度の合計値は小さいものの,その少人数のうちの多くが着目している(大きな重要度が割り当てられている)個別商品がアドバイスされやすくなる。すなわち,多くの消費者が気付いていない(比較していない)ものの,隠れた人気商品を紹介することができる。このことは仕様項目についても同じである。
上述した第1,第2実施例では,携帯端末1を用いて比較された個別商品および仕様項目のすべてをサーバ2に送信して比較動向実績データ3a,3bに記憶しているが,携帯端末1を用いて比較された個別商品および仕様項目のすべてではなく,その一部をサーバ2に送信して比較動向実績データ3a,3bに記憶してもよい。たとえば比較画面W3において左から3列程度の個別商品名および上から3行程度の仕様項目をサーバ2に送信し,それ以外はサーバ2に送信しないようにする。送信されるデータ数(列数および行数)は,携帯端末1の画面のサイズに応じて変えるようにしてもよい。
1 携帯端末(端末装置)
2 サーバ・コンピュータ(処理装置,比較情報提案装置)
3 記憶装置
3a,3b 比較動向実績データ
4a,4b,4c,4n スマートフォン用ケース(個別商品)
5a,5b,5c,5n ICタグ

Claims (9)

  1. ネットワークを通じて相互に通信可能に接続される端末装置と処理装置とを備える商品比較システムであって,
    上記端末装置が,
    個別商品識別データと,上記個別商品識別データによって識別される個別商品が備える複数の仕様項目およびその内容を表すデータとを含む商品情報の入力を受付ける商品情報入力手段,
    上記商品情報に含まれる複数の仕様項目の中からその一部の仕様項目の選択を受付ける比較仕様項目選択手段,
    上記商品情報入力手段によって商品情報が入力された複数の比較個別商品について,上記比較仕様項目選択手段によって選択された比較仕様項目の内容を並べて表示する表示手段,ならびに
    表示手段に表示される複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを含む比較データを,上記処理装置に送信する送信手段を備え,
    上記処理装置が,
    上記端末装置から送信される上記比較データを受信する受信手段,
    上記受信手段によって受信された上記比較データに含まれる複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを比較動向実績データとして記憶する記憶手段,
    上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データを用いて,上記端末装置において比較されている複数の比較個別商品以外の新たな個別商品,および上記端末装置において比較されている比較仕様項目以外の新たな仕様項目の少なくとも一方を決定する決定手段
    上記決定手段によって決定された新たな個別商品および仕様項目の少なくとも一方を,上記端末装置に通知する第1の通知手段,
    上記比較データによって特定される複数の個別商品と同じ複数の個別商品の個別商品識別データを含み,かつ上記比較データによって特定される仕様項目と同じ仕様項目を含む,そのような上記比較動向実績データの数を算出する算出手段,
    上記算出手段によって算出された比較動向実績データの数を上記端末装置に通知する第2の通知手段,
    上記端末装置の使用時間と所定の閾値とを比較する比較手段,ならびに
    上記比較手段によって端末装置の使用時間が所定の閾値以内であることが判断された場合に,上記決定手段および上記第1の通知手段を動作させ,上記比較手段によって端末装置の使用時間が所定の閾値を超えていることが判断された場合に,上記算出手段および上記第2の通知手段を動作させる通知制御手段,
    を備えている,
    商品比較システム。
  2. 端末装置から送信される,上記端末装置において比較された複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを含む比較データを受信する第1の受信手段,
    上記第1の受信手段によって受信された上記比較データに含まれる複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを比較動向実績データとして記憶する記憶手段,
    上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データを用いて,上記端末装置において比較されている複数の比較個別商品以外の新たな個別商品,および上記端末装置において比較されている比較仕様項目以外の新たな仕様項目の少なくとも一方を決定する決定手段
    上記決定手段によって決定された新たな個別商品および仕様項目の少なくとも一方を,上記端末装置に通知する第1の通知手段
    上記比較データによって特定される複数の個別商品と同じ複数の個別商品の個別商品識別データを含み,かつ上記比較データによって特定される仕様項目と同じ仕様項目を含む,そのような上記比較動向実績データの数を算出する算出手段,
    上記算出手段によって算出された比較動向実績データの数を上記端末装置に通知する第2の通知手段,
    上記端末装置の使用時間と所定の閾値とを比較する比較手段,ならびに
    上記比較手段によって端末装置の使用時間が所定の閾値以内であることが判断された場合に,上記決定手段および上記第1の通知手段を動作させ,上記比較手段によって端末装置の使用時間が所定の閾値を超えていることが判断された場合に,上記算出手段および上記第2の通知手段を動作させる通知制御手段,
    を備えている,
    比較情報提案装置。
  3. 上記決定手段が,
    上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データの中から,上記比較データによって特定される複数の個別商品と同一の複数の個別商品の個別商品識別データを含み,かつ上記比較データによって特定される仕様項目と異なる仕様項目を含む比較動向実績データを抽出する第1の抽出処理,
    第1の抽出処理によって抽出された比較動向実績データを用いて,仕様項目ごとの出現頻度を集計する第1の集計処理,および
    上記第1の集計処理によって集計された仕様項目ごとの出現頻度に基づいて,上記新たな仕様項目を決定する第1の決定処理,
    を実行するものである,
    請求項2に記載の比較情報提案装置。
  4. 上記決定手段が,
    上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データの中から,上記比較データによって特定される仕様項目と同一の仕様項目を含み,かつ上記比較データによって特定される複数の個別商品と異なる個別商品の個別商品識別データを含む比較動向実績データを抽出する第2の抽出処理,
    第2の抽出処理によって抽出された比較動向実績データを用いて,個別商品ごとの出現頻度を集計する第2の集計処理,および
    上記第2の集計処理によって集計された個別商品ごとの出現頻度に基づいて,上記新たな個別商品を決定する第2の決定処理,
    を実行するものである,
    請求項2または3に記載の比較情報提案装置。
  5. 上記比較動向実績データが,上記端末装置において比較された比較仕様項目の重要度を表す数値データを含み,
    上記決定手段が,
    上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データの中から,上記比較データによって特定される複数の個別商品と同一の複数の個別商品の個別商品識別データを含み,かつ上記比較データによって特定される仕様項目と異なる仕様項目を含む比較動向実績データを抽出する第3の抽出処理,
    第3の抽出処理によって抽出された比較動向実績データを用いて,仕様項目ごとに重要度を表す数値データを合計する第1の合計処理,および
    上記第1の合計処理によって合計された仕様項目ごとの重要度の合計値に基づいて,上記新たな仕様項目を決定する第3の決定処理,
    を実行するものである,
    請求項2に記載の比較情報提案装置。
  6. 上記比較動向実績データが,上記端末装置において比較された比較個別商品の重要度を表す数値データを含み,
    上記決定手段が,
    上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データの中から,上記比較データによって特定される仕様項目と同一の仕様項目を含み,かつ上記比較データによって特定される複数の個別商品と異なる個別商品の個別商品識別データを含む比較動向実績データを抽出する第4の抽出処理,
    第4の抽出処理によって抽出された比較動向実績データを用いて,個別商品ごとに重要度を表す数値データを合計する第2の合計処理,および
    上記第2の合計処理によって合計された個別商品ごとの重要度の合計値に基づいて,上記新たな個別商品を決定する第4の決定処理,
    を実行するものである,
    請求項2または5に記載の比較情報提案装置。
  7. 上記端末装置から送信される上記比較データおよび上記記手段に記憶される比較動向実績データが,上記比較データが送信されるときの上記端末装置の位置データを含む,
    請求項2に記載の比較情報提案装置。
  8. 上記端末装置から送信される地点または地域を指定する場所指定データを受信する第2の受信手段,および
    上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データの中から,上記場所指定データによって指定される地点または地域に属する位置データを持つ比較動向実績データを抽出する第5の抽出手段を備えている,
    請求項7に記載の比較情報提案装置。
  9. 受信手段が,端末装置から送信される,上記端末装置において比較された複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを含む比較データを受信し,
    記憶手段が,上記受信手段によって受信された上記比較データに含まれる複数の比較個別商品の個別商品識別データと比較仕様項目とを比較動向実績データとして記憶し,
    決定手段が,上記記憶手段に記憶されている比較動向実績データを用いて,上記端末装置において比較されている複数の比較個別商品以外の新たな個別商品,および上記端末装置において比較されている比較仕様項目以外の新たな仕様項目の少なくとも一方を決定し,
    第1の通知手段が,上記決定手段によって決定された新たな個別商品および仕様項目の少なくとも一方を,上記端末装置に通知
    算出手段が,上記比較データによって特定される複数の個別商品と同じ複数の個別商品の個別商品識別データを含み,かつ上記比較データによって特定される仕様項目と同じ仕様項目を含む,そのような上記比較動向実績データの数を算出し,
    第2の通知手段が,上記算出手段によって算出された比較動向実績データの数を上記端末装置に通知し,
    比較手段が,上記端末装置の使用時間と所定の閾値とを比較し,
    通知制御手段が,上記比較手段によって端末装置の使用時間が所定の閾値以内であることが判断された場合に,上記決定手段および上記第1の通知手段を動作させ,上記比較手段によって端末装置の使用時間が所定の閾値を超えていることが判断された場合に,上記算出手段および上記第2の通知手段を動作させる,
    比較情報提案装置の制御方法。
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