JP6542030B2 - 測深装置 - Google Patents

測深装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6542030B2
JP6542030B2 JP2015097587A JP2015097587A JP6542030B2 JP 6542030 B2 JP6542030 B2 JP 6542030B2 JP 2015097587 A JP2015097587 A JP 2015097587A JP 2015097587 A JP2015097587 A JP 2015097587A JP 6542030 B2 JP6542030 B2 JP 6542030B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
rocking
rotation
weight
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015097587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016212019A (ja
Inventor
直幸 加藤
直幸 加藤
成直 草刈
成直 草刈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toyo Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Construction Co Ltd filed Critical Toyo Construction Co Ltd
Priority to JP2015097587A priority Critical patent/JP6542030B2/ja
Publication of JP2016212019A publication Critical patent/JP2016212019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6542030B2 publication Critical patent/JP6542030B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

本発明は、巻上機からのワイヤーの先端に取り付けられた錘を着底させることで、底部までの深さを測定する測深装置に関するものである。
従来から、ケーソンの中詰量を計測する場合には、中詰材の投入作業の合間に、錘が先端に取り付けられた目盛付ロープを用意して、作業者が錘を中詰材が充填されている底面に着底させて、その時の目盛りを読んで中詰量の計測を行っており、いわゆる、レッド測深によりケーソン内の中詰量の計測を行っていた。
また、海底へマウンドを構築するための捨石積層工事や揚土工事の場合、マウンドの高さを計測(水深計測)する必要があるが、その方法として、船上より作業者によってレッドを用いて水深を測定する方法か、あるいは、捨石等の投入後に、単素子、四素子(多素子)、ナローマルチビーム等による音響測深装置等を用いて、事後計測を行う方法が一般的である。
しかしながら、作業者によってレッドを用いて測深する方法にあっては、作業者の技術(スキル)による測定結果のバラツキがあり、しかも、作業者は作業船のブーム下で作業を行うために作業環境も悪く改善する必要があった。また、音響測深装置等を用いて測深する方法にあっては、音響測深装置を搭載した計測船で計測箇所を移動する必要があり、投入船や揚土船などの作業船が移動したのちに計測を行う事後計測が基本であり、投入途中にマウンド高を計測することは困難であった。
これらの問題を解決すべく提案された、従来技術として特許文献1には、先端に重りを取り付けたワイヤーを、定滑車を介して、その他端をワイヤー巻取りドラムに巻取り可能に取り付けると共に、ワイヤーの近傍に静電容量形の近接センサーを配置し、その近接センサーからのワイヤーのたるみの検出信号を受信するロータリーエンコーダをワイヤー巻取りドラムの回転を検出可能に取り付けた水深測定装置が開示されている。
特開2002−48539号公報
しかしながら、特許文献1の発明に係る水深測定装置では、ワイヤーのたるみを直接近接センサーにより検知して水深を測定するように構成されているが、このような、ワイヤーのたるみを検知対象とする構成では、錘の着底に対して、たわみ箇所やたわみ量等の不確定要素が多く、精度良く水深を測定できない虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成であり、しかも、精度良く測深可能な測深装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、巻上機からワイヤーを繰り出し、該ワイヤーの先端に取り付けられた錘を着底させることで、底面までの深さを測定する測深装置であって、前記ワイヤーが巻回され、回転自在の回転ローラと、該回転ローラを回転自在に支持して、揺動自在に支持される揺動体と、該揺動体を、常時前記ワイヤーを巻き上げる方向に付勢する付勢手段と、前記揺動体の揺動を検知する揺動検知手段と、前記回転ローラの回転数及びその回転方向を検知する回転検知手段と、前記錘の上限位置を検知する位置検知手段と、前記揺動検知手段及び前記位置検知手段からの信号に基づき、前記巻上機の回転方向及びその駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記回転検知手段からの信号に基づいて、前記錘の降下時及び上昇時において、底面までの深さをそれぞれ演算することを特徴とするものである。
請求項1の発明では、制御部からの信号により巻上機が作動し、錘が上限位置から底面に向かって自重で降下していくと共に、ワイヤーが繰り出されることで、回転ローラが一方向に回転して、その回転数及び回転方向が回転検知手段により検知される。この錘の降下過程では、揺動体は、錘の重量により付勢手段の付勢力に抗して前下がりの姿勢となる。そして、錘が着底すると、ワイヤーがゆるむために揺動体の前部が付勢手段の付勢力により起き上がるように揺動する。この揺動体の揺動状態を揺動検知手段により検知して、その検知信号が制御部に伝達され、制御部においてその時点までの回転ローラの回転数が演算されて、錘の降下時における、底面までの深さを測定することができる
続いて、錘が着底すると、揺動検知手段からの信号に基いて、制御部からの指令により、巻上機がワイヤ巻き上げ動作に切り替わり、ワイヤーの巻き上げに伴う回転ローラの回転方向及び回転数が回転検知手段により検知される。そして、錘が上限位置に到達すると位置検知手段からの信号に基づいて、制御部からの指令により、巻上機が停止され、回転ローラが停止される。その結果、制御部では、錘の上昇時においても、回転検知手段及び位置検知手段からの信号に基づいて、底面までの深さを測定することができる。
これにより、制御部では、錘の上昇時及び降下時の2回のタイミングにて、底面までの深さを測定することができ、その測定結果の信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1の発明において、前記揺動体は、前記巻上機に揺動自在に支持されることを特徴とするものである。
請求項2の発明では、装置自体をコンパクトに構成することができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記回転検知手段は前記揺動体に配置され、前記揺動検知手段は前記巻上機に配置され、前記巻上機と前記揺動体とがユニット化されることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、巻上機と揺動体とがユニット化され、取り扱いが容易となるために、水深測定に限らず、ケーソン内の中詰量の計測等、様々な場所での測深が可能となる。
本発明に係る測深装置によれば、簡易な構成でコンパクト化でき、ワイヤーのたるみを揺動体の揺動作用に置換して、揺動体の揺動を検知することで錘の着底を検知するので、測深の計測精度を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る測深装置の一方からの側面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る測深装置の他方からの側面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る測深装置の上面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る測深装置の正面図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る測深装置に採用した回転検知用の各光学式近接センサー及び着底検知用の光学式近接センサーを示す上面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る測深装置に採用した回転ローラの側面図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る測深装置の作用を説明するための図であり、(a)は、錘の降下時の状態を示す側面図であり、(b)は、錘の着底時の状態を示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
本発明に実施の形態に係る測深装置1は、例えば、ケーソン内の中詰量を計測する際に、ケーソンの上端から充填された中詰材の上面(ケーソンの底面)までの深さを計測する測深装置や、海底へのマウンド構築のための捨石積層工事や揚土工事時、海底、すなわち、マウンド上面までの水深を計測する測深装置等に使用される。本実施の形態では、水深を計測する測深装置1として以下に説明する。なお、図1〜図7は概略図であり、各部材の形状、大きさ及び配置等は図面に示すものに限定されるものではない。また、説明の便宜上、図1及び図3の右方を前方として、左方を後方として、また、図2の左方を前方として、右方を後方として説明する。
本測深装置1は、錘4を使用して水深を計測する装置であって、レッドと称する測深装置である。図1〜図4に示すように、本測深装置1は、巻上機2と、巻上機2からのワイヤー3の先端に取り付けられる錘4と、ワイヤー3が巻回され、回転自在の回転ローラ5と、該回転ローラ5を回転自在に支持して、揺動自在に支持される揺動体6と、該揺動体6を、常時ワイヤー3を巻き上げる方向に付勢する付勢手段である第1スプリング7a及び各第2スプリング7b、7bと、揺動体6の揺動を検知する揺動検知手段である光学式近接センサー8と、回転ローラ5の回転数を検知する回転検知手段である2つの光学式近接センサー9、9と、これら回転検知用の各光学式近接センサー9、9及び着底検知用(揺動検知用)の光学式近接センサー8と電気的に接続される制御部10と、を備えて構成される。
巻上機2には、ワイヤー3先端の重量物、ここでは錘4を所定速度(例えば、30m/min)で巻上及び巻下(繰り出し)するものであり、電動式巻上機2が採用されている。この巻上機2は、その大きさが幅300mm,長さ500mm,高さ300mm相当であり、またその重さが15kg相当で、小型で軽量のものが採用される。巻上機2には、その起動及び停止を制御するコントローラ(図示略)が内蔵されている。該巻上機2のコントローラは、制御部10と電気的に接続される。そして、巻上機2は、制御部10からコントローラへの信号により起動及び停止するようになる。
巻上機2には、該巻上機2を後述するベース部35に支持させるための支持本体15が一体的に接続される。該支持本体15は、巻上機2のワイヤー3が延出する方向に延びるワイヤ延出部16を一体的に有している。該ワイヤ延出部16は頂板部18と、該頂板部18の両側からそれぞれ垂設される一対の側板部19、19とを備えている。ワイヤ延出部16の前側の上方には、後述する各第2スプリング7b、7bの一端部が連結されるコ字状固定部材21が頂板部18を跨るように装着される。ワイヤ延出部16の下部には、その一対の側板部19、19の間に延びる支持シャフト20が配置される。該支持シャフト20には、連結部材23の一端部が支持される。連結部材23は、巻上機2からワイヤー3が延出する方向(前方)に延びる。連結部材23の一端部は支持シャフト20に対して回動自在に支持される。支持シャフト20と連結部材23の一端部との間には第1スプリング7aが配置される。該第1スプリング7aは、例えばトーションスプリングである。該第1スプリング7aにより、連結部材23は支持シャフト20の軸心に対してワイヤー3の巻き上げ方向、すなわち、図1にて反時計周り方向に付勢される。また、側面視で、ワイヤ延出部16の前側に並ぶように揺動体6が配置される。言い換えれば、ワイヤ延出部16からワイヤー3の延出方向に揺動体6が配置される。
揺動体6は、間に間隔を開けて配置される一対の揺動板25、25と、各揺動板25、25間に配置される回転ローラ5とを備えている。各揺動板25は、本実施形態では矩形状に形成されるが、その形状は矩形状に限定されるものではない。回転ローラ5は各揺動板25、25間を延びる回転支持シャフト26a対して回転自在に支持される。各揺動板25、25は、その間に延びる複数の補強シャフト26bにより互いに連結される。回転ローラ5は、その外周面に周方向に沿う溝部5aを有し、その溝部5aに巻上機2からのワイヤー3が巻回される。巻上機2からワイヤー3が繰り出される際には、回転ローラ5は、図1にて時計周り方向に回転して、巻上機2にワイヤー3が巻き上げられる際には、回転ローラ5は、図1にて反時計周り方向に回転する。図6から解るように、回転ローラ5の外周部には、周方向に間隔を置いて複数の貫通孔27が形成される。各貫通孔27は、回転ローラ5の軸方向に沿って形成される。
揺動体6の各揺動板25、25に、連結部材23の他端部が接続される。図5も参照して、各揺動板25、25のうち一方の揺動板25には、間隔をおいて2つの光学式近接センサー9、9が配置される。各光学式近接センサー9、9は、回転ローラ5の、周方向に沿って複数配置された各貫通孔27と対向するように配置される。各光学式近接センサー9、9の光照射方向は、回転ローラ5の軸方向と同じ方向で、各貫通孔27に向かう方向となる。この結果、回転ローラ5が回転する際、各光学式近接センサー9、9により各貫通孔27間の複数の壁部の通過を検知することができる。そして、各光学式近接センサー9、9からの検知内容が制御部10に伝達され、制御部10により回転ローラ5の回転数及び回転ローラ5の回転方向を演算することができる。これら各光学式近接センサー9、9が回転検知手段に相当する。揺動体6の各揺動板25、25と、ワイヤ延出部16のコ字状固定部材21の対向壁部21a、21aとの間には、それぞれ第2スプリング7b、7bが配置される。各第2スプリング7b、7bはコイルスプリングである。各第2スプリング7b、7bにより、各揺動板25、25が支持シャフト20の軸心に対してワイヤー3の巻き上げ方向、すなわち、図1にて反時計周り方向に付勢される。
要するに、揺動体6は、第1スプリング7a及び各第2スプリング7b、7bによって、支持本体15のワイヤ延出部16に設けた支持シャフト20の軸心を中心に、ワイヤー3の巻き上げ方向、すなわち、図1にて反時計周り方向に付勢される。なお、第1スプリング7a及び各第2スプリング7b、7bの付勢力は、錘4を水中に投下した際、揺動体6が、支持シャフト20の軸心を中心にワイヤー3の繰り出し方向、すなわち、図1にて時計周り方向に回動しない程度の付勢力に設定される。第1スプリング7a及び各第2スプリング7b、7bが、揺動体6を常時ワイヤー3の巻き上げ方向、すなわち、図1にて反時計周り方向に付勢する付勢手段に相当する。
揺動体6は、連結部材23により、支持本体15(ワイヤ延出部16)の支持シャフト20の軸心を中心に、上限位置(図7(b)の位置よりもさらに上方に揺動された位置)と下限位置(図7(a)の位置)との間を揺動自在に支持される。図5も参照して、ワイヤ延出部16の各側板部19、19のうちの一方には、揺動体6が上限位置と下限位置との間を揺動する際、揺動体6が所定位置に揺動(回動)したことを検知するための光学式近接センサー8が配置される。詳しくは、ワイヤ延出部16の各側板部19、19の一方に、前方に突出するセンサ取付用板部材19aが装着され、該センサ取付用板部材19aの前端に光学式近接センサー8が取り付けられる。該光学式近接センサー8は、その光照射方向が回転ローラ5の軸方向と同じ方向で揺動体6の揺動板25の外面に向かう方向となり、該揺動板25の近接を検知するように配置される。その結果、この着底検知用の光学式近接センサー8により、揺動体6の揺動状態を検知することができ、その検知内容が制御部10に伝達される。この光学式近接センサー8が揺動検知手段に相当する。揺動体6の前端下部で、その揺動板25、25の間には、回転ローラ5からのワイヤー3が延びる位置に、ワイヤー3の方向を案内する一対のL字状案内板28、28が互いに近接するように配置される。また、支持本体15の各側板部19、19のうちの他方には、巻上機2のワイヤー繰り出し動作を停止させる巻下用非常停止リミットスイッチ30が配置される。揺動体6が何らかの原因で上限位置(図7(b)の位置よりもさらに上方に揺動された位置)まで到達すると、揺動体6の連結部材23の一部位が巻下用非常停止リミットスイッチ30を押圧する構造となっている。巻下用非常停止リミットスイッチ30は制御部10と電気的に接続される。
これら、巻上機2及び揺動体6の下方には、これら巻上機2及び揺動体6を支持するベース部35が配置される。該ベース部35は平面視略矩形状に形成され、ベース部35の前端には、回転ローラ5からのワイヤー3を水中に案内するための案内凹部37が形成される。また、ベース部35の上面には、揺動体6の各揺動板25、25の一部位を下方から支持する複数の凸状体36、36(本実施形態では2つ)が配置される。各凸状部36、36は前後方向に対して直交する左右方向に沿って間隔を置いて配置される。各凸状体36を跨るように支持板36aが配置される。凸状体36、36上の支持板36aにより支持される各揺動板25、25の下端の一部位は、支持本体15の支持シャフト20に最も近接した角部付近となる。図4から解るように、ベース部35の下方には、回転ローラ5からのワイヤー3に近接する位置に位置検知手段としての巻上用リミットスイッチ40が配置される。巻上用リミットスイッチ40は、制御部10に電気的に接続される。巻上用リミットスイッチ40の上方には、回動自在のアーム部41の先端が配置されている。アーム部41の基端にスイッチ用シャフト42の一端が固定される。錘4が何らかの原因でアーム部41の先端を下方から押圧した際、アーム部41がスイッチ用シャフト42の軸心を中心に回転すると共にスイッチ用シャフト42が回転することで、巻上機2の駆動を停止させる巻上用非常停止リミットスイッチ31を押圧する構造となっている。巻上用非常停止リミットスイッチ31は、制御部10に電気的に接続される。
本測深装置1では、上述した、支持本体15及び着底検知用の光学式近接センサー8を含む巻上機2と、回転検知用の各光学式近接センサー9、9を含む揺動体6と、制御部10と、ベース部35とを一体的にユニット化するように構成される。これにより、取り扱いが容易となるために、水深測定に限らず、ケーソン内の中詰量の計測等、様々な場所での測深が可能となる。
次に、本発明の実施の形態に係る測深装置1の作用を説明する。本測深装置1によって、例えば、水深を計測する方法を説明する。
まず、本測深装置1の制御部10の起動スイッチ(図示略)をONにする。すると、巻上機2のコントローラへ作動信号が伝達される。その結果、巻上機2が作動して、ワイヤー3が各揺動板25、25に設けた一対のL字状案内板28、28間からベース部35の案内凹部37を経て繰り出され、錘4が水中内を自重で降下していく。この時、図7(a)に示すように、揺動体6は、その各揺動板25、25の下端の角部がベース部35に設けた各凸状体36、36上の支持板36aに接触すると共に、第1スプリング7a及び各第2スプリング7b、7bの付勢力に抗して、支持シャフト20の軸心を中心に図1にて時計周り方向に揺動(スイング)した前下がりの姿勢(下限位置)となり、ワイヤー3の繰り出しに伴い回転ローラ5が図1にて時計周り方向に回転する。この繰り出し時の回転ローラ5の回転状況を、回転検知用の各光学式近接センサー9、9が検知して、その検知内容が制御部10に伝達される。そして、制御部10にて、回転ローラ5の回転方向が検知され、その回転数が常時演算される。
次に、錘4が着底すると、巻上機2はワイヤー繰り出し動作中のため、ワイヤー3がゆるみ始める。図7(b)に示すように、このワイヤー3のゆるみによって、揺動体6は、第1スプリング7a及び各第2スプリング7b、7bの付勢力により、その各揺動板25、25の下端の角部がベース部35に設けた凸状体36、36上の支持板36aから離れて、支持シャフト20の軸心を中心に図1にて反時計周り方向に揺動(スイング)して、着底検知用の光学式近接センサー8によりその揺動状態が検知される。続いて、着底検知用の光学式近接センサー8による検知信号が制御部10に伝達されて、制御部10では、この時点までの回転ローラ5の回転数が演算される。そして、制御部10により、錘4の降下時の回転ローラ5の回転数により水深が計測される。続いて、着底検知用の光学式近接センサー8の検知信号が、制御部10から巻上機2のコントローラに伝達されて、巻上機2がワイヤー巻き上げ動作に切り替わる。
なお、錘4が着底した際、ワイヤー3がゆるみ、揺動体6が揺動しても、何らかの原因で着底検知用の光学式近接センサー8によりその揺動が検知できない場合には、巻上機2はワイヤー繰り出し動作が継続しているために、ワイヤー3がさらにゆるみ、揺動体6が上限位置(図7(b)の位置よりもさらに上方に揺動された位置)まで揺動することになる。そして、揺動体6が上限位置まで揺動すると、揺動体6の連結部材23の一部位が巻下用非常停止リミットスイッチ30を押圧して、その信号が制御部10を経由して巻上機2のコントローラに伝達され、巻上機2のワイヤー繰り出し動作が停止される。
次に、巻上機2がワイヤー巻き上げ動作に切り替わると、ワイヤー3に張力が付与された段階で、図7(a)に示すように、錘4の重量により、再び、揺動体6は、第1スプリング7a及び各第2スプリング7b、7bの付勢力に抗して、その各揺動板25、25の下端の角部がベース部35に設けた各凸状体36、36の支持板36aに接触すると共に支持シャフト20の軸心を中心に図1にて時計周り方向に揺動した前下がりの姿勢(下限位置)となり、ワイヤー3の巻き上げに伴い回転ローラ5が図1にて反時計周り方向に回転する。この巻き上げ時も、回転ローラ5の回転状況を、回転検知用の各光学式近接センサー9、9が検知して、その検知内容が制御部10に伝達されて、制御部10にて、回転ローラ5の回転方向が検知され、その回転数が常時演算される。そして、錘4が水中を上昇して、巻上用リミットスイッチ40に接触すると、その接触信号が制御部10から巻上機2のコントローラに伝達されて、巻上機2によるワイヤー巻き上げ動作が停止される。そして、制御部10において、錘4の上昇時の回転ローラ5の回転数により水深を計測することができる。
なお、何らかの原因で、錘4が巻上用リミットスイッチ40に接触しても、巻上機2のワイヤー巻き上げ動作が停止されない時は、錘4は継続して上昇しているために、錘4がアーム部41の先端を下方から押圧する。その結果、アーム部41がスイッチ用シャフト42の軸心を中心に回転すると共にスイッチ用シャフト42が回転することで巻上用非常停止リミットスイッチ31が押圧され、その信号が制御部10を経由して巻上機2のコントローラに伝達され、巻上機2のワイヤー巻き上げ動作が停止される。これにより、水深の計測が完了する。
このように、本測深装置1では、制御部10の起動スイッチをONにすれば、自動的に水深が計測される構成になっている。このために、本測深装置1では、パソコン等からの遠隔操作で水深を計測することも可能となる。この形態では、パソコン等からの遠隔操作により、測深装置1全体の動作状況を常時確認することができ、最終的に水深を計測することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る測深装置1によれば、巻上機2からのワイヤー3が巻回され、回転自在の回転ローラ5と、該回転ローラ5を回転自在に支持して、揺動自在に支持される揺動体6と、該揺動体6を、常時ワイヤー3を巻き上げる方向に付勢する第1スプリング7a及び第2スプリング7b、7bと、揺動体6の揺動を検知する着底検知用の光学式近接センサー8と、記回転ローラ5の回転数を検知する回転検知用の各光学式近接センサー9、9とを備えている。これにより、錘4の着底の際のワイヤー3のゆるみを揺動体6の揺動動作に置換させて、その揺動動作を着底検知用の光学式近接センサー8で検知することで測深を計測するように構成されているので、従来に比べて、その計測精度を向上させることができる。しかも、構造も複雑化していなので、取り扱いも容易となり汎用性に富む。
また、本発明の実施の形態に係る測深装置1によれば、ベース部35の下方で、回転ローラ5からのワイヤー3に近接する位置に、位置検知手段としての巻上用リミットスイッチ40が配置されているので、測深の計測完了後、巻上機2のワイヤー巻き上げ動作を自動的に停止することができる。これにより、本測深装置1の遠隔操作も容易となる。
さらに、本発明の実施の形態に係る測深装置1によれば、回転検知用の光学式近接センサー9、9を複数備えることで、巻上機2からワイヤー繰り出し動作時、すなわち、錘4の降下時である、回転ローラ5の、図1における時計周り方向の回転方向を検知することができ、その時の回転ローラ5の回転数により錘4の降下時の水深を計測することができ、また、巻上機2へのワイヤー巻き上げ動作時、すなわち、錘4の上昇時である、回転ローラ5の、図1における反時計周り方向の回転方向を検知することができ、その時の回転ローラ5の回転数により錘4の上昇時の水深を計測することができる。このように、錘4の降下時及び上昇時の2回のタイミングで水深を計測することができ、水深の計測結果の信頼性をさらに向上させることができる。
なお、以上説明した、本発明の実施の形態に係る測深装置1では、巻上機2を、それ自身でワイヤーの繰り出し量を計測できないタイプを採用しているが、巻上機2を、それ自身でワイヤーの繰り出し量を計測できるタイプを使用すれば、回転検知用の各光学式近接センサー9、9及び回転ローラ5の複数の貫通孔27も必要ではない。
1 測深装置,2 巻上機,3 ワイヤー,4 錘,5 回転ローラ,6 揺動体,7a 第1スプリング(付勢手段),7b 第2スプリング(付勢手段),8 着底検知用の光学式近接センサー(揺動検知手段),9 回転検知用の光学式近接センサー(回転検知手段),10 制御部,40 巻上用リミットスイッチ(位置検知手段)

Claims (3)

  1. 巻上機からワイヤーを繰り出し、該ワイヤーの先端に取り付けられた錘を着底させることで、底面までの深さを測定する測深装置であって、
    前記ワイヤーが巻回され、回転自在の回転ローラと、
    該回転ローラを回転自在に支持して、揺動自在に支持される揺動体と、
    該揺動体を、常時前記ワイヤーを巻き上げる方向に付勢する付勢手段と、
    前記揺動体の揺動を検知する揺動検知手段と、
    前記回転ローラの回転数及びその回転方向を検知する回転検知手段と、
    前記錘の上限位置を検知する位置検知手段と、
    前記揺動検知手段及び前記位置検知手段からの信号に基づき、前記巻上機の回転方向及びその駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記回転検知手段からの信号に基づいて、前記錘の降下時及び上昇時において、底面までの深さをそれぞれ演算することを特徴とする測深装置。
  2. 前記揺動体は、前記巻上機に揺動自在に支持されることを特徴とする請求項1に記載の測深装置。
  3. 前記回転検知手段は前記揺動体に配置され、
    前記揺動検知手段は前記巻上機に配置され、
    前記巻上機と前記揺動体とがユニット化されることを特徴とする請求項1または2に記載の測深装置。
JP2015097587A 2015-05-12 2015-05-12 測深装置 Active JP6542030B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015097587A JP6542030B2 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 測深装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015097587A JP6542030B2 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 測深装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016212019A JP2016212019A (ja) 2016-12-15
JP6542030B2 true JP6542030B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=57550820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015097587A Active JP6542030B2 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 測深装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6542030B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110608755B (zh) * 2019-09-23 2023-02-07 重庆华渝电气集团有限公司 用于惯性导航设备的升沉测量性能检测装置及方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6415603A (en) * 1987-07-09 1989-01-19 Aisin Aw Co Steering sensor
DE4012816A1 (de) * 1990-04-21 1991-10-24 Gutehoffnungshuette Man Senkloteinrichtung zum bestimmen der schuetthoehe in einem schachtofen
JPH045519A (ja) * 1990-04-23 1992-01-09 Morihisa Seisakusho:Kk タンク内の液の深さ測定方法及び測深器
JP3719755B2 (ja) * 1996-02-29 2005-11-24 株式会社シマノ 釣り用リールの糸長計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016212019A (ja) 2016-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI360515B (en) Load control device for a crane
EP2062845B1 (fr) Portique de levage et de translation, à usage pédagogique ou industriel
CN107207227A (zh) 起重机以及用于监测此类起重机的过载保护的方法
JP2015177727A (ja) 架空電線検査装置
JP6542030B2 (ja) 測深装置
CN110379735A (zh) 一种晶圆斜插检测装置
EP0530686A1 (en) Improvements in a carriage for transporting a cylindrical body into a winding machine
KR20140017464A (ko) 컨테이너용 로딩 장치 및 작동 방법
KR102021196B1 (ko) 리클레이머용 감지장치
JP7189489B2 (ja) 移動式クレーン及びクレーンシステム
US20230391588A1 (en) Lifting gear, and method for determining slack rope on the lifting gear
JP2012192478A (ja) ピッキング用部品供給装置、および部品ピッキング装置
KR101556745B1 (ko) 드럼 무게 측정 장치
JP6280396B2 (ja) ロープトロリ式クレーンの振れ角度測定装置
JP5960002B2 (ja) 起振機
JP7516141B2 (ja) 建設機械の重量計測装置及び建設機械
JP5086781B2 (ja) 打撃貫入試験装置
EP2264396B1 (en) Device and method for measuring edge peripheral length of spectacle lens
JPH0639288Y2 (ja) 水深測定装置
CN210893989U (zh) 高效纱线耐磨测试仪
JP2020200173A (ja) クレーン
JP5822650B2 (ja) 杭打機及び杭打機の安定度測定方法
JP2739650B2 (ja) 掘削機の位置検出ワイヤに対する張力の付与方法と装置
KR20190119694A (ko) 슬라임 두께 측정이 가능한 암반 홀 표면 검사시스템
JP7067377B2 (ja) 作業機械の荷重表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6542030

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250