JP6541213B2 - 照準器 - Google Patents

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Description

この発明は、撮像装置や各種光学機器等に装着して使用する外付け型の照準器に関するものである。
従来、カメラ(デジタルカメラ,デジタルビデオカメラ等を含む)等の撮像装置を用いて遠距離にある撮像対象物(被写体)を拡大して撮像する場合や、望遠鏡(フィールドスコープ,スポッティングスコープ,双眼鏡等を含む)等の観察用の各種光学機器を用いて遠距離にある観察対象物を拡大して観察する場合等においては、撮像視野又は観察視野が狭くなるために、撮像若しくは観察を所望する対象物を撮像視野若しくは観察視野内に迅速かつ確実に導入することが困難であることが知られている。
そのために、例えば特表平8−504029号公報,特表2001−500990号公報,特開2012−202573号公報,特開2012−229844号公報等によって開示されているような形態の照準器を、撮像装置や各種光学機器等に取り付けて使用することで、被写体又は観察対象物の視野内への導入を容易に行うことができるようにする手段が、種々提案され実用化されている。
特表平8−504029号公報 特表2001−500990号公報 特開2012−202573号公報 特開2012−229844号公報
ところが、上記特表平8−504029号公報,上記特表2001−500990号公報,上記特開2012−202573号公報,上記特開2012−229844号公報等によって開示されている形態の照準器では、例えば日中野外の太陽光下等の環境において使用する場合に、レティクル(照準マーク)の視認性が充分に確保できないことがあるという問題点がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、レティクル(照準マーク)の視認性の向上に寄与し得ると共に、非使用時の形態をさらに小型化して携帯性の向上に寄与し得る構成を備えた照準器を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の照準器は、凹面状の反射面を有する光学素子と、上記光学素子の凹面状の反射面に向けて照準光を出射する照準光源と、を有し、上記照準光源から出射された照準光の光点を視野枠内に形成する照準器において、上記光学素子及び上記照準光源を収納し上面側に開口を有する本体筐体部と、上記本体筐体部の上面側を覆うカバー部材と、上記本体筐体部と上記カバー部材との間において互いに平行となるように配設された一対のリンクを有し、当該一対のリンクにより上記本体筐体部と上記カバー部材とを連結すると共に上記本体筐体部に対して上記カバー部材を移動させるリンク機構と、を具備し、上記カバー部材は、上記リンク機構における上記一対のリンクがそれぞれ当該リンクの支軸周りに回動することにより、上記本体筐体部の上面側の開口を被覆する閉位置と、上記本体筐体部の上面側の開口から離間した位置に配置され上記本体筐体部の上方を覆うと共に上記本体筐体部の内部の上記照準光源から出射される照準光の光路に沿う光路開口を形成する開位置と、の間において平行に移動され、上記リンク機構における上記一対のリンクは、上記カバー部材が開位置に配置された際、当該一対のリンクの間に隙間が形成されないオーバーラップ状態となるように配置される。
本発明によれば、レティクル(照準マーク)の視認性の向上に寄与し得ると共に、非使用時の形態をさらに小型化して携帯性の向上に寄与し得る構成を備えた照準器を提供することである。
本発明の一実施形態の照準器の非使用時の形態(カバー閉状態)の全体構成を示す斜視図 本発明の一実施形態の照準器の使用時の形態(カバー開状態)の全体構成を示す斜視図 本発明の一実施形態の照準器の非使用時の形態(カバー閉状態)の六面図 本発明の一実施形態の照準器の使用時の形態(カバー開状態)の六面図 図3[3B]に示す[5]−[5]線に沿う断面図 図3[3B]に示す[6]−[6]線に沿う断面図 図4[4B]に示す[7]−[7]線に沿う断面図 図4[4B]に示す[8]−[8]線に沿う断面図 図4[4D]に示す[9]−[9]線に沿う断面図 図9の符号[10]で示す領域を拡大して示す要部拡大断面図 本発明の一実施形態の照準器の使用時の形態(カバー開状態)において、一部の部品を取り外して内部構造を示す正面図 図11の右側面図 図11の左側面図 本発明の一実施形態の照準器における内部構造のうち照準光源及びその照準光源調整機構のみを取り出して主に右側面を示す斜視図 図14と同様に、同照準器における照準光源及びその照準光源調整機構の主に左側面を示す斜視図 図14と同様に、同照準器における照準光源及びその照準光源調整機構の主に底面側を示す斜視図 本発明の一実施形態の照準器における内部構造のうち照準光源及びその照準光源調整機構のみを取り出して示す右側面図 図17の上面図 図17の底面図 本発明の一実施形態の照準器を使用機器(撮像装置)に取り付けて使用状態としたようすを示す概念図
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。以下の説明に用いる各図面は模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさで示すために、各部材の寸法関係や縮尺等を各構成要素毎に異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、これら各図面に記載された構成要素の数量,構成要素の形状,構成要素の大きさの比率,各構成要素の相対的な位置関係等に関し、図示の形態のみに限定されるものではない。
なお、本実施形態においては、本発明を適用した照準器の使用時に、対象物に対向する面を前面というものとする。また、当該照準器の使用時に使用者が対面する面を背面というものとする。一方、当該照準器の上側カバー部材が配設されている面を上面というものとする。また、当該照準器の上面に対向する面を底面というものとする。他方、使用状態における当該照準器の両側面を、それぞれ左側面及び右側面というものとする。この場合における左右の判別は、当該照準器の使用時において対象物側から当該照準器の前面に向かって見たときの左側及び右側をそれぞれ左及び右として区別するものとする。
[図面の説明]
図1〜図4は、本発明の一実施形態の照準器の全体構成を示す図である。このうち図1,図2は、本発明の一実施形態の照準器を示す斜視図である。また、図3,図4は、本実施形態の照準器の六面図である。なお、図1,図3は同照準器の非使用時の形態(カバー閉状態)を示している。また、図2,図4は同照準器の使用時の形態(カバー開状態)を示している。なお、図3,図4において符号[3A],[4A]は正面図、符号[3B],[4B]は上面図、符号[3C],[4C]は底面図、符号[3D],[4D]は右側面図、符号[3E],[4E]は背面図、符号[3F],[4F]は左側面図を、それぞれ示している。
図5〜図9は、本実施形態の照準器の断面図である。このうち図5は図3の符号[3B]に示す[5]−[5]線に沿う断面図である。図6は図3の符号[3B]に示す[6]−[6]線に沿う断面図である。図7は図4の符号[4B]に示す[7]−[7]線に沿う断面図である。図8は図4の符号[4B]に示す[8]−[8]線に沿う断面図である。図9は図4の符号[4D]に示す[9]−[9]線に沿う断面図である。なお、図10は、図9の符号[10]で示す領域を拡大して示す要部拡大断面図である。
図11〜図13は、本実施形態の照準器の内部構造を示すために、同照準器の使用時の形態(カバー開状態)において本体筐体部等の一部の部品を取り外した状態を示す図である。このうち図11は正面図、図12は右側面図、図13は左側面図である。
図14〜図19は、本実施形態の照準器における内部構造のうち照準光源及びその照準光源調整機構のみを取り出して示す図である。このうち図14〜図16は斜視図、図17〜図18は平面図である。詳しくは、図14は同照準器における照準光源及びその照準光源調整機構の主に右側面を示す斜視図である。図15は同照準器における照準光源及びその照準光源調整機構の主に左側面を示す斜視図である。図16は同照準器における照準光源及びその照準光源調整機構の主に底面側を示す斜視図である。また、図17は同照準器における照準光源及びその照準光源調整機構の右側面図である。図18は同照準器における照準光源及びその照準光源調整機構の上面図である。図19は同照準器における照準光源及びその照準光源調整機構の底面図である。
図20は、本実施形態の照準器を使用機器である撮像装置に取り付けて使用状態としたようすを概念図である。
[全体構成]
まず、本実施形態の照準器の概略構成を、主に図1〜図4等を用いて以下に説明する。本実施形態の照準器1は、例えばカメラ(デジタルカメラ,デジタルビデオカメラ等を含む)等の撮像装置(不図示)や、望遠鏡(フィールドスコープ,スポッティングスコープ,双眼鏡等を含む)等の観察用の各種光学機器等を使用して遠距離にある撮像対象物(被写体)を拡大して撮像若しくは観察する際に、使用する各機器に直接装着し、若しくは使用する各機器の近傍に取付具(不図示)を用いて固定することによって、所望の対象物を当該照準器1を取り付けて使用する使用機器(例えば撮像装置等;不図示。以下、単に使用機器と略記する)の撮像視野若しくは観察視野内へ導入する際に補助するための外部機器である。本実施形態において例示する照準器1は、一般にドットサイト等と称されている形態を有するものである。なお、以下の説明においては、当該照準器1をカメラ等の撮像装置(不図示)に装着して使用する場合を想定している。
本実施形態の照準器1は、上側カバー部材11及び本体筐体部12とからなる外装部材と、平行リンク機構13と、上記本体筐体部12の内部に配設される各種構成ユニット(詳細後述)と、当該照準器1を上記使用機器の取付部(例えばアクセサリシュー等;不図示)に装着するための接続機構(18,19)等によって構成されている。
上記外装部材を構成する上側カバー部材11及び本体筐体部12は、いずれも一面に開口を有する筐体であって、両者(11,12)が双方の開口(11x,12x)を互いに被覆し合うように嵌合されることによって、両者(11,12)が一体となることで、内部に所定の空間を有する一つの筐体が形成されるように構成されている。
また、上側カバー部材11と本体筐体部12とは、平行リンク機構13によって連結されている。この平行リンク機構13は、上側カバー部材11と本体筐体部12とを連結し、各開口11x,12xを開閉自在とする部材であって、上側カバー部材11を本体筐体部12に対し所定の範囲内(後述する閉位置と開位置との間)において平行移動させるものである。なお、この平行リンク機構13の詳細構成は後述する。
したがって、本実施形態の照準器1は、上記平行リンク機構13が作用することによって、図1,図3に示す非使用時の形態(カバー閉状態)と、図2,図4に示す使用時の形態(カバー開状態)との二態様に変位し得るように構成されている。
ここで、図1,図3に示す非使用時の形態は、上側カバー部材11が本体筐体部12の上面側の開口12xの全体を覆い隠した状態である。この状態にあるとき、本体筐体部12の内部に収納されている各種の構成ユニットは、上側カバー部材11によって被覆された状態となる。なお、このときの上側カバー部材11の位置を閉位置というものとし、同状態をカバー閉状態というものとする。この状態においては、上側カバー部材11と本体筐体部12とは略一体となっており、両者(11,12)は内部に所定の空間を有する一つの筐体を構成している。このとき、平行リンク機構13は倒置した状態となって、当該筐体の空間内部に収納されている。
一方、図2,図4に示す使用時の形態は、本体筐体部12の上面側の開口12xから離間した位置に、平行リンク機構13を介して上側カバー部材11が配置された状態である。この状態にあるとき、上側カバー部材11は、本体筐体部12の上面側を覆っている。これと同時に、上側カバー部材11は、本体筐体部12の内部に収納されている構成ユニットのうち照準光源ユニット16(詳細は後述する)から出射される照準光の光路に沿う光路開口10(詳細後述。図7,図8参照)を上記本体筐体部12との間に形成している。このときの上側カバー部材11の位置を開位置というものとし、同状態をカバー開状態というものとする。この状態においては、上側カバー部材11と本体筐体部12とは、起立した状態の平行リンク機構13を介して連結されており、上側カバー部材11が本体筐体部12に対して離間した位置に配置されている。なお、上記上側カバー部材11の閉位置と開位置とをそれぞれ保持するための機構が設けられているが、それらの機構の詳細については後述する。
上側カバー部材11は、上述したように、一面に開口11xを有する筐体として、例えば樹脂成形等によって形成されたカバー部材である。上側カバー部材11は、開口11xに対向する位置の閉塞部をなし本体筐体部12の主に上面側を覆う面となる天面部11aと、開口11xを囲うように天面部11aの周縁から起立する複数の壁面、即ち右側壁11b,左側壁11c,前面壁11d,背面壁11eとによって形成される。
これら複数の壁面のうち右側壁11b及び左側壁11cは、本体筐体部12の主に左右両側面を覆う面である。右側壁11b及び左側壁11cは、Z軸に沿う背面寄りの一部領域11bbが、それ以外の領域11baに対して切り欠かれた形態となっている。これにより、当該上側カバー部材11が開位置となったとき、光路開口10に沿う方向において背面寄りの両側方の開口視野が確保されるように形成している。
また、前面壁11dは、本体筐体部12の主に前面側を覆う面である。この前面壁11dには、当該上側カバー部材11が開位置となったとき、光路開口10に沿う方向において前面側上方の開口視野を確保するために前面壁11dの一部が切り欠かれて切欠11daが形成されている。そして、背面壁11eは、本体筐体部12の主に背面面を覆う面である。この背面壁11eにも、上記前面壁11dと同様に、当該上側カバー部材11が開位置となったとき、光路開口10に沿う方向において背面側上方の開口視野を確保するために背面壁11eの一部が切り欠かれて切欠11eaが形成されている。
本体筐体部12は、上述したように、一面に開口12xを有する筐体として、例えば樹脂成形等によって形成されている。本体筐体部12は、開口12xに対向する位置の閉塞部をなし本体筐体部12の主に底面側を覆う面となる底面部と、開口12xを囲うように底面部の周縁から起立する複数の壁面(左右両側壁,前面壁,背面壁)とによって形成される。
なお、本体筐体部12に対して上側カバー部材11が閉位置に配設された状態では、上側カバー部材11の開口11xは、本体筐体部12の開口12xに対向配置されて、上側カバー部材11は本体筐体部12の開口12xを完全に被覆する。このとき、上側カバー部材11の外表面と、本体筐体部12の外表面とは、全体的に略面一となるように構成されている。
また、本体筐体部12に対して上側カバー部材11が開位置に配設された状態では、上述したように、上側カバー部材11は本体筐体部12の開口12xから離間した位置で同開口12xの上面側を覆っている。このとき、上側カバー部材11と本体筐体部12との間には、照準光源ユニット16から出射される照準光の光路に沿う光路開口10が形成される。この場合において、本体筐体部12の前面壁には、当該光路開口10に沿う方向において前面側下方及びその両側方の開口視野を確保するために、前面壁の一部が切り欠かれて前面切欠12eが形成されている。ここで、前面壁は厚みを有しており、上記前面切欠12e、さらに前面下方及び前面両側方に向けて広くなるような傾斜面を有して開口している。
本体筐体部12の内部には、各種構成ユニットが収納配置されている。例えば、光学素子14及び光学素子保持枠15と、照準光源ユニット16と、照準光源調整機構50と、電源部と、照度調整部20等が収納配置されている。
照準光源ユニット16は、照準光を出射する照準光源16b等を含んで構成される構成ユニットである。また、光学素子14及び光学素子保持枠15は、上記照準光源ユニット16からの照準光を反射する反射面14aを有すると共に、撮像若しくは観察を行う対象となる視野範囲を示す構成部である。これら光学素子14及び光学素子保持枠15,照準光源ユニット16の詳細構成は後述する。
照準光源調整機構50は、上記照準光源ユニット16から出射される照準光の出射方向の調整を行うための構成ユニットである。即ち、照準光源調整機構50は、上記照準光の光点の上記光学素子14の反射面上におけるX軸方向及びY軸方向の位置を調整するものである。この照準光源調整機構50の詳細構成は後述する。
電源部は、電源電池60等を含み、当該電源電池60の電力を上記照準光源ユニット16へと供給する電気回路等によって構成される。
照度調整部20は、上記照準光源ユニット16から出射される照準光の出射光量を調整ための光量調整機構である。なお、照度調整部20は、上記照準光源ユニット16からの照準光のオンオフ切り換えを行う切り換え機構も兼ねている。この照度調整部20の詳細構成は後述する。
本体筐体部12の外面側には、複数の操作部材が配設されている。これら複数の操作部材は、本体筐体部12の内部に収納されている各構成ユニットに連動するものである。例えば、本体筐体部12の右側面(右側壁11b)における前面寄りの部位には、照度調整部20に含まれる電源オンオフ兼照度調整ダイヤル21がX軸周りに回動自在に配設されている。また、本体筐体部12の右側面(右側壁11b)における背面寄りの部位には、照準光源調整機構50に含まれるX軸方向調整ダイヤル51xがX軸周りに回動自在に配設されている。本体筐体部12の左側面(左側壁11c)における背面寄りの部位であって、上記X軸方向調整ダイヤル51xに対向する部位には、照準光源調整機構50に含まれるY軸方向調整ダイヤル51yがX軸周りに回動自在に配設されている。さらに、本体筐体部12の背面壁に略中央部位には、上側カバー部材11の閉位置のロック状態を解除する操作部材である上側カバー開レバー17がX軸に沿う方向に摺動自在に配設されている。なお、この上側カバー開レバー17が含まれる閉位置ロック解除機構の詳細構成は後述する。
本体筐体部12の底面側には、当該照準器1を使用する使用機器の取付部(アクセサリシュー等;不図示)に当該照準器1を接続固定するための接続機構が配設されている。この接続機構は、上記使用機器のアクセサリシュー(不図示)に接続固定するための接続嵌合部18と、この接続嵌合部18を上記使用機器のアクセサリシュー(不図示)に固定するための締結リング19と、当該照準器1と使用機器との電気的な接続を確保するための接点18a等によって構成されている。なお、この接続機構は、従来一般に普及している撮像装置等のアクセサリシューに対応する汎用的な機構が適用されているものとする。したがって、その詳細構成は省略する。
また、本体筐体部12の内部において、底面側の所定の領域には、後述する電池収納室12aが形成されている(図1〜図4では不図示;図5等参照)。この電池収納室12aに収納される電源電池60を挿脱するために、本体筐体部12の底面部の一部領域は、電池蓋12bとして着脱自在に形成されている。そのために、この電池蓋12bを取り外すための電池蓋開閉機構が、本体筐体部12の内部に配設されている。なお、この電池蓋開閉機構の詳細構成は後述する。
[各部詳細構成:閉位置ロック解除機構/閉位置ロック機構]
次に、本実施形態の照準器1における各部の詳細構成について、以下に順次説明する。
まず、本照準器1において、上側カバー部材11が閉位置にあるときに、その閉位置ロック状態を解除するための閉位置ロック解除機構、及び同閉位置ロック状態を維持するための閉位置ロック機構の詳細構成を、主に図5〜図8を用いて以下に説明する。
上側カバー部材11の閉位置ロック解除機構及び閉位置ロック機構は、上側カバー開レバー17と、上側カバー係止部材30とによって主に構成されている。
上側カバー開レバー17は、上述したように、本体筐体部12の背面壁の略中央部位にX軸に沿う方向に摺動自在に配設されている。この場合において、上側カバー開レバー17は、使用者(ユーザ)が手指等を用いてスライド操作し得るように、その一部位が外部に露呈した形態で本体筐体部12に配設されている。
また、上側カバー開レバー17の他の一部位は、本体筐体部12の背面壁を介して内部に貫通配置されていて、当該他の一部位は、本体筐体部12の内部において、不図示の付勢部材等によってX軸に沿う一方向に向けて常に付勢されている。そして、当該他の一部位は、当該上側カバー開レバー17がスライド操作されたとき、上側カバー係止部材30に作用するように構成されている。
上側カバー係止部材30は、上述したように、上側カバー開レバー17のスライド操作に応じて作用することによって所定の一方向に移動するように本体筐体部12の内部に配設される部材である。上側カバー係止部材30は、本体筐体部12の内部において、不図示の付勢部材等によってZ軸に沿う方向であって前面側に向けて常に付勢されている。
上側カバー係止部材30は、図5等に示すように、先端がフック形状に形成された係止爪部30aを有している。この係止爪部30aは、上側カバー部材11が閉位置とされたときには、上側カバー部材11の内面に形成された被係止部11fを係止することによって、上側カバー部材11の閉位置を維持している。
また、上側カバー部材11が閉位置にあるときに、使用者(ユーザ)が上側カバー開レバー17を上記付勢部材(不図示)の付勢力に抗してX軸に沿う他方向にスライド操作すると、その上側カバー開レバー17のスライド移動に連動して、上側カバー係止部材30は、上記付勢部材(不図示)の付勢力に抗してZ軸に沿って背面壁に向けて移動して、上側カバー係止部材30の係止爪部30aと上側カバー部材11の被係止部11fとの係止状態が解除されるように構成されている。後述するように、上側カバー部材11は、平行リンク機構13に含まれる付勢部材(ねじりバネ31)の付勢力によってY軸に沿う略上方に向けて付勢されている。したがって、上述のようにして、係止爪部30aと被係止部11fとの係止状態が解除されると、上側カバー部材11は閉位置から開位置へと移動して、図7,図8の使用状態になる。
つまり、使用者(ユーザ)は、上側カバー開レバー17を所定の方向(X軸に沿う他方向)へとスライド操作するのみで閉位置ロック状態を解除して、当該照準器1を非使用状態から使用状態へと変位させることができる。
また、上側カバー部材11が開位置にあるときに、これを閉位置へと移動させ非使用状態とする際には、使用者(ユーザ)は、手指等にて上側カバー部材11の天面部を上面側からY軸に沿う略下方に向けて上記平行リンク機構13の付勢部材(ねじりバネ31;後述)の付勢力に抗して押し下げる。すると、上側カバー部材11は所定の閉位置へと向かい、やがて被係止部11fが係止爪部30aに係止される。
この場合において、上側カバー部材11の下降動作により被係止部11fが係止爪部30aにスムースに係止されるように、被係止部11fの先端部分には背面側に向けた傾斜面11faが形成されており、これに対応して係止爪部30aの先端部分には前面に向けた傾斜面が30aaが形成されている。ここで傾斜面11faと傾斜面30aaとは略同等の傾斜角度となるように設定される。
したがって、上側カバー部材11が所定の閉位置へと向かい、やがて被係止部11fの先端の傾斜面11faが係止爪部30aの先端の傾斜面30aaに当接する。この状態で、さらに上側カバー部材11が下降方向へ押圧されると、被係止部11fの傾斜面11faは、係止爪部30aの傾斜面30aaに当接し、上側カバー係止部材30を下方及び背面側に押圧しながら摺動する。そして、最終的に、被係止部11fに係止爪部30aが係止され、図5,図6の非使用状態(閉位置)が維持される。
このように、使用者(ユーザ)は、上側カバー部材11を所定の方向(Y軸に沿う略下方向)へと押圧操作するのみで上側カバー部材11を開位置から閉位置ロック状態へ変位させ、よって当該照準器1を使用状態から非使用状態へと変位させることができる。
[各部詳細構成:平行リンク機構]
次に、本照準器1において、平行リンク機構13の詳細構成を、主に図7,図8,図11〜図13等を用いて以下に説明する。
平行リンク機構13は、上側カバー部材11と本体筐体部12とを連結すると共に、各開口11x,12xを開閉自在とし、上側カバー部材11を本体筐体部12に対し所定の閉位置と開位置との間で平行移動させる機構ユニットである。
平行リンク機構13は、細長で幅を有する平板形状からなる複数のリンク部材、即ち第1リンク13aと、第2リンク13bと、連結リンク13c等によって構成される。なお、本実施形態の照準器1においては、左右両側面のそれぞれに同じ平行リンク機構13が配設されている。第1リンク13aと第2リンク13bとは、常に平行となるように、上側カバー部材11と本体筐体部12との間に配設されている。
この場合において、上側カバー部材11の左右両側壁(11b,11c)の各内面側には、それぞれに連結リンク13cが固定されている。これら連結リンク13cの前寄りの一端(符号13d)には第1リンク13aの一端が回動自在に軸支されている。同様に、連結リンク13cの後寄りの他端(符号13e)には第2リンク13bの一端が回動自在に軸支されている(図7,図8参照)。
なお、図7,図8等に示すように、当該照準器1を使用状態に設定して側方から見た時、第1リンク13aと第2リンク13bとは、一部がオーバーラップするように配置されている。この構成は、第1リンク13aと第2リンク13bの配置を次のようにすることで実現している。即ち、本実施形態においては、第1リンク13aを連結リンク13cの外側面に配置するよう連結し、第2リンク13bを連結リンク13cの内側面に配置するよう連結している。つまり、第1リンク13aと第2リンク13bとは、連結リンク13cを挟むようにして配置されている。この構成により、第1リンク13aと第2リンク13bとは、互いに干渉すること無く、連結リンク13cに対して摺動し、当該照準器1を非使用状態としたとき、三つのリンク部材が外側から第1リンク13a,連結リンク13c,第2リンク13bの順に重ね合わせた状態で収納される。また、この構成により、当該照準器1を使用状態にしたときには、第1リンク13aと第2リンク13bとの間に隙間が形成されないオーバーラップ状態となっているので、側方からの外光を遮光することができる。
ここで、第1リンク13aの一端と連結リンク13cの一端とが回動自在に軸支される部分を第1リンク上側回動支軸13dというものとする。同様に第2リンク13bの一端と連結リンク13cの他端とが回動自在に軸支される部分を第2リンク上側回動支軸13eというものとする。
一方、本体筐体部12の内部における略中程の固定部位12gには第1リンク13aの他端である第1リンク下側回動支軸13fが回動自在に軸支されている。同様に、本体筐体部12の内部における背面寄りの固定部位12fには第2リンク13bの他端である第2リンク下側回動支軸13gが回動自在に軸支されている(図12,図13参照)。
そして、第2リンク13bの第2リンク下側回動支軸13gには、付勢部材であるねじりバネ31が巻回配置されていて、当該第2リンク13bを第2リンク下側回動支軸13g周りに、図12において時計方向に(図13において反時計方向に)回動させるように、つまり当該第2リンク13bが本体筐体部12に対して常に起立するように付勢している。これに伴って、第1リンク13aも、同様に本体筐体部12に対して常に起立するように付勢されている。
図示されてはいないが、上記ねじりバネ31による第2リンク13bの回動付勢のための構成の具体的な例は次のようになる。即ち、ねじりバネ31は、上述のように、第2リンク13bの第2リンク下側回動支軸13gに巻回配置されている。このとき、同ねじりバネ31の一端が第2リンク13b側に植設されたボス部(不図示)に、同ねじりバネ31の他端が本体筐体部12の内部における固定部位12i(図12,図13参照)に形成された係止凸部に、それぞれ係止されている。そして、第2リンク13bが倒置された状態(上側カバー部材11が閉位置にある非使用状態)においてねじりバネ31は蓄勢された状態となっている。つまり、ねじりバネ31の付勢力は、第2リンク13bを常に起立させる方向に第2リンク下側回動支軸13g周りに回動付勢している。
一方、上記第1リンク13a及び第2リンク13bの起立方向への付勢を規制するために、第1リンク13aの第1リンク下側回動支軸13f近傍において、本体筐体部12の内部固定部位にはストッパ部12h(図12,図13参照)が形成されている。
上述のようにして、ねじりバネ31の付勢力により、第1リンク13a,第2リンク13bが第1リンク下側回動支軸13f,第2リンク下側回動支軸13g周りに所定方向(起立方向)に付勢されると、やがて、第1リンク13aの先端面13aaがストッパ部12hに当接する。これにより、第1リンク13aの第1リンク下側回動支軸13f周りの付勢回動が規制され、よって平行リンク機構13は所定の姿勢で安定するように構成されている。なお、平行リンク機構13が上記安定姿勢にあるとき、本照準器1は使用状態、即ち上側カバー部材11が開位置にある状態となる。
このように構成される上記平行リンク機構13においては、平行な一対のリンク(13a,13b)が各支軸(13g,13f)周りに回動することによって、本体筐体部12に対して上側カバー部材11を閉位置と開位置との間で平行移動させる。この場合において、上側カバー部材11は、Y軸に沿う方向において略上昇若しくは略下降することになるが、このとき同時に、上側カバー部材11は、Y軸に沿う方向の移動だけでなく、Z軸に沿う方向にも移動することになる。
つまり、上側カバー部材11は、閉位置から開位置へと移動する際に、本体筐体部12に対してY軸方向へ上昇するだけでなく、Z軸方向において背面側(後述するように照準光源16bの配置されている側)に向けて所定量だけ偏位するように構成されている。
ここで、図7に示す符号[C1]は上側カバー部材11が閉位置にあるときのY軸方向における位置を、同図符号[O1]は上側カバー部材11が開位置にあるときのY軸方向における位置を、それぞれ示すものとする。したがって、上側カバー部材11が閉位置から開位置へと移動するとき、上側カバー部材11のY軸方向における移動量は符号Y1で示すことができる。
一方、同図7に示す符号[C2]は上側カバー部材11が閉位置にあるときのZ軸方向における位置を、同図符号[O2]は上側カバー部材11が開位置にあるときのZ軸方向における位置を、それぞれ示すものとする。したがって、上側カバー部材11が閉位置から開位置へと移動するとき、上側カバー部材11のZ軸方向における移動量は符号Z1で示すことができる。つまり換言すると、上側カバー部材11が閉位置から開位置へと移動するとき、上側カバー部材11はZ軸方向において背面側(照準光源16bの側;後述)に向けて移動量Z1だけ偏位する。
なお、本実施形態においては、上側カバー部材11を開位置と閉位置とに変位させる機構として、複数のリンク部材からなる多節リンク機構として平行リンク機構13を例示挙げて説明しているが、当該機構の構成としては、この例に限られることはなく、他の形態の多節リンク機構を適用することも可能である。例えば、4つのリンク部材を菱形形状に構成し、伸縮させることによって、固定端の対面にある自由端を平行移動させるように構成したパンタグラフを後方に傾斜させた形態のものを適用し得る。
また、第1関節部または第2関節部を通る直線と、第3関節部または第4関節部と第2関節部とを通る直線とがなす角は常に直角になる。そして、第1,第3,第4関節部は第2関節部を中心として直径が所定の円周上にある複数のリンク機構を後方に傾斜させて用いてもよい。
また、一つのリンク部を揺動させた回転運動と、このリンク部の動きに連動して直線スライド運動に変換した軸摺動レバーとを組み合わせた機構にすることもできる。
[各部詳細構成:照準器の基本構成]
次に、本照準器1における基本構成の詳細、具体的には光学素子14及び光学素子保持枠15と照準光源ユニット16との詳細構成を、主に図5〜図8,図12,図13等を用いて以下に説明する。
光学素子14及び光学素子保持枠15と照準光源ユニット16とは、本実施形態の照準器1を構成する最も主たる構成部材である。本実施形態の照準器1は、一般にドットサイトと称されている形態を有するものである。
光学素子14は、例えば放物面形状もしくは放物面に近似した凹面状の反射面14aを有し、例えば透明なガラス若しくは透明樹脂材料によって形成される光学部材である。また、光学素子14の反射面14aは、可視光波長域のうちの所定の一部の波長域の光を反射する一方、上記一部以外の他の波長域の光を透過するダイクロイックミラー若しくはハーフミラー等が適用されている。なお、本実施形態の照準器1における光学素子14は、略矩形状に形成した例を示している。
光学素子保持枠15は、光学素子14を保持すると共に、非使用時の倒置状態と使用時の起立状態との間で姿勢変位し得るように構成されている。光学素子保持枠15は、光学素子14の周囲を囲む略矩形状の額縁状の枠状部と、この枠状部を支持する脚部と、この脚部を回動自在に軸支する回動支軸15bとを有して構成されている。回動支軸15bは、本体筐体部12の内部における固定部位に対し植設される軸部材である。回動支軸15bは、X軸に沿う方向に載置されている。したがって、光学素子保持枠15は光学素子14を保持した状態で、本体筐体部12の内部固定部位に対し回動支軸15b周りに回動自在に配設されている。
そして、光学素子保持枠15の回動支軸15bには、付勢部材であるねじりバネ32が巻回配置されていて(図12参照)、当該光学素子保持枠15を回動支軸15b周りに、図12において反時計方向に(図13において時計方向に)回動させるように、つまり当該光学素子保持枠15が本体筐体部12に対して常に起立するように付勢している。なお、上記ねじりバネ32は、光学素子保持枠15の二本ある脚部の少なくとも一方にあればよい。本実施形態においては、図12に示すように、光学素子保持枠15の二本の脚部のうちの一方のみにねじりバネ32を配置している。
ここで、上記ねじりバネ32による光学素子保持枠15の回動付勢のための構成の具体的な例を簡単に説明する。即ち、ねじりバネ32は、上述のように、光学素子保持枠15の回動支軸15bに巻回配置されている。このとき、同ねじりバネ32の一端は光学素子保持枠15の一方の脚部側に植設されたボス部(不図示)に係止されている一方、同ねじりバネ32の他端は本体筐体部12の内部固定部位に形成された係止凸部12k(図12参照)に係止されている。そして、光学素子保持枠15が倒置された状態(上側カバー部材11が閉位置にある非使用状態;図5,図6の状態)において、ねじりバネ32は蓄勢された状態となっている。つまり、ねじりバネ32の付勢力は、光学素子保持枠15を常に起立させる方向に回動支軸15b周りに回動付勢している。
一方、上記光学素子保持枠15の起立方向への付勢を規制するためのストッパ部12j(図5〜図8参照)が、本体筐体部12のZ軸に沿う前面寄りの内部固定部位に形成されている。このストッパ部12jは、光学素子保持枠15が図7,図8に示す起立状態となったときに、当該光学素子保持枠15の両脚部の基端部の前面に対向する部位に形成されている。
このような構成により、上述したように、ねじりバネ32の付勢力によって光学素子保持枠15が回動支軸15b周りに所定方向(起立方向)に付勢されて、光学素子保持枠15が図7,図8の起立状態になると、光学素子保持枠15の両脚部の基端部の前面がストッパ部12jに当接する。これにより、光学素子保持枠15の回動支軸15b周りの付勢回動が規制され、よって光学素子保持枠15は所定の起立姿勢で安定するように構成されている。なお、光学素子保持枠15が上記安定姿勢にあるとき、本照準器1は使用状態、即ち上側カバー部材11が開位置にある状態となる。
上述したように、本照準器1が非使用状態にあるとき(上側カバー部材11が閉位置にあるとき;図5,図6の状態)には、光学素子保持枠15は、本体筐体部12の内部においてZ軸に沿うように倒置状態となって、本体筐体部12と上側カバー部材11との間の空間に収納配置される。
光学素子保持枠15の図7,図8に示す起立状態から図5,図6に示す倒置状態へと変位させるための構成は次の通りである。即ち、光学素子保持枠15は、回動支軸15bとは反対側の端部に摺動突起15aが形成されている(図5〜図8参照)。この摺動突起15aは、当該光学素子保持枠15が起立状態となったときに、前面側に向けて突出するように形成されており、かつその先端の断面がR形状若しくは球形状に形成されている。
この摺動突起15aは、光学素子保持枠15が図5,図6に示す倒置状態にあるときには、上側カバー部材11の天面部11aの内面に当接した状態にある。つまり、この状態において、閉位置にある上側カバー部材11の内面が、光学素子保持枠15の摺動突起15aに当接することによって、光学素子保持枠15の回動支軸15b周りの付勢力に抗して、当該光学素子保持枠15の起立しようとする力量を抑え込んでいる。
ここで、上述したように、上側カバー開レバー17の所定の方向へのスライド操作によって閉位置ロック状態を解除する操作を行うと、上側カバー部材11は図5,図6の閉位置から図7,図8の開位置へと移動する。これに伴い、上側カバー部材11による光学素子保持枠15の押さえ込み状態も解除される。したがって、上側カバー部材11の閉位置から開位置への移動に伴って、光学素子保持枠15は、ねじりバネ32の付勢力によって回動支軸15b周りに所定方向に回動し、よって、図5,図6の倒置状態から図7,図8の起立状態へと移行する。このとき、光学素子保持枠15の摺動突起15aは、上側カバー部材11の内面に沿って摺動しつつ起立状態へと変位する。
そのために、上側カバー部材11の天面部11aの内面には、摺動突起15aが当接して摺動する部位においてZ軸に沿って摺動シート29が設けられている。この摺動シート29は、上側カバー部材11の摺動突起15aが当接しながら摺動しやすいように、平滑面を有するシート状部材によって構成されている。なお、摺動シート29は、上側カバー部材11の内面において、Z軸に沿って前面寄りの部位から当該上側カバー部材11の内面の中程の所定の部位の間に設けられている。この場合において、摺動シート29は、上側カバー部材11の内面においてZ軸に沿う前面寄りの一部領域に急傾斜を有するように配設されている。
そうして、光学素子保持枠15が図7,図8の起立状態になったときには、当該光学素子保持枠15は、上述したように、両脚部の基端部の前面がストッパ部12jに当接することによって、その回動が規制され安定した起立状態になる。この状態において、光学素子保持枠15の摺動突起15aは、上側カバー部材11の内面(摺動シート29)に対して若干の距離だけ離間した状態となっている(図7,図8参照)。このことは、光学素子保持枠15の安定した起立状態を保持するために、そのように設定されているものであるが、必ずしもこのような構成を採る必要はなく、摺動突起15aと上側カバー部材11の内面(摺動シート29)とが当接した状態を維持していてもよい。
一方、光学素子保持枠15を起立状態から倒置状態とする場合には、使用者(ユーザ)は手指等にて上側カバー部材11の天面部11aを上面側からY軸に沿う略下方に向けて押し下げる操作を行う。すると、この押し下げ操作に従動して、光学素子保持枠15は、図7,図8に示す起立状態から図5,図6に示す倒置状態へと変位する。即ち、まず、光学素子保持枠15の摺動突起15aが上側カバー部材11の内面の摺動シート29に当接する。この状態で、上側カバー部材11の押し下げ操作を続行すると、上側カバー部材11の内面の摺動シート29の表面は、摺動突起15aのR形状部に対し、これを下方へ押し下げる力量が加わる。ここで、摺動シート29のZ軸方向の前面寄りの一部領域は、上述したように急傾斜が設けられている。したがって、摺動突起15aのR形状部が摺動シート29の上記急傾斜部に沿って移動することによって、光学素子保持枠15はスムースに起立状態から所定の方向へ回動し倒置状態へと移行する。
上述のように構成された光学素子保持枠15は、本体筐体部12の内部においてZ軸に沿う方向の前面寄りの部位において、回動支軸15b周りに回動自在に配設されている。そして、本照準器1が図7,図8に示す使用状態とされて、上側カバー部材11が開位置にあり、光学素子保持枠15が起立状態にあるとき、上側カバー部材11と本体筐体部12との間には、Z軸に沿う方向に貫通する空間が形成される。そして、この空間の前面寄りの部位に光学素子保持枠15が起立状態で配置される。この状態においては、上記空間の背面寄りに形成される光路開口10(図7,図8参照)よりZ軸方向に沿う前方を覗くと、当該光学素子保持枠15に保持される光学素子14を介して前方視野を望むことができるように構成されている。
また、この状態(光学素子保持枠15の起立状態)にある時、光学素子14の反射面14aは、本体筐体部12の内部においてZ軸に沿う方向の背面寄りの部位に配置される照準光源ユニット16に含まれる照準光源16bに対向するように配置されている。この場合において、当該照準光源16bは、光学素子14の反射面14aの焦点近傍に配置されている。したがって、この構成により、照準光源16bから出射された光は、光学素子14の反射面14aによって反射された後、上側カバー部材11と本体筐体部12との間の空間を背面側の光路開口10に向けて進む。これにより、使用者(ユーザ)は、光学素子14を介して透過観察し得る前方視野像に、照準光源16bから出射され反射面14aによって反射された光点が重畳した形態の像を視認することができるように構成されている(詳細後述)。
ここで、照準光源ユニット16の構成を、主に図5〜図8,図14〜図19等を用いて以下に説明する。
照準光源ユニット16は、光学素子14の反射面14aに向けて照準光を出射する照準光源16bと、この照準光源16bを駆動する電気回路等を含んで構成される構成ユニットである。なお、照準光源ユニット16の底面寄りの部位には、照準光源調整機構50が一体的に配設されている(詳細後述)。
照準光源ユニット16は、本体筐体部12の内部おいて、Z軸に沿って背面寄りの部位に配置されている。この場合において、照準光源ユニット16の前面寄りの一端は、本体筐体部12の内部における固定部位に対しX軸に沿う方向に載置された支軸16aによって回動自在に軸支されている。
一方、照準光源ユニット16の背面寄りの他端は、後述するように付勢部材である緊縮性のコイルばね33によってY軸方向における底面側に向けて付勢されている(図14等参照)。ここで、上記コイルばね33の一端は、照準光源ユニット16の下面の係止部16cに係止されており、同コイルばね33の他端は、照準光源ユニット16の底面側に一体的に配設される照準光源調整機構50の本体固定部50bの係止部50aに係止されている。これにより、コイルばね33は、照準光源ユニット16の他端を照準光源調整機構50の側に向けて、つまりY軸方向の底面側に向けて付勢している。
照準光源16bは、点状の光源を出射する発光部材、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)などが適用されている。なお、照準光源16bの光源形状としては、上述の点状のみでなく、他の形態としてもよい。例えば、十字形マーク,丸印,二重丸印,十字と丸とを重畳させたマーク,目盛形状等、各種の形状が考えられ、さらに、これら複数のマークを切り換え選択可能とするような形態としてもよい。
照準光源16b及びその駆動用電気回路等は、照準光源ユニット16の内部において背面寄りの他端近傍に配設されている。そして、照準光源16bは、当該照準器1が使用状態(図7,図8参照)とされて光学素子保持枠15が起立状態にあるとき、光学素子14の反射面14aに向けて照準光を出射し得るように配設されている。
本実施形態の照準器1においては、上述したように、光学素子14の反射面14aは、例えばダイクロイックミラー等によって形成されている。したがって、上記反射面14aは、照準光源16bから出射される照準光の波長に含まれる所定の波長帯域の光を反射する一方、その他の波長帯域の光を透過させる。
ここで、例えば、本実施形態の照準器1における照準光源16bとして赤色光を発光する発光ダイオード(LED)が適用されているものとする。この場合、具体的には、反射面14aは、照準光源16bから出射される赤色の波長帯域を反射する一方、当該光学素子14は、青色及び緑色の波長帯域の光を透過する。
したがって、これにより、本照準器1の使用状態において、使用者(ユーザ)が上記光路開口10から前方を覗いた時、使用者(ユーザ)は、光学素子14を介して透過観察し得る前方視野像に、照準光源16bから出射され反射面14aによって反射された光点が重畳した形態の像を視認することができる。
ところで、本実施形態の照準器1を使用するのに際しては、これを使用する使用機器の取付部(アクセサリシュー等;不図示)に当該照準器1を接続固定した状態で、所定の調整を行う必要がある。ここで、所定の調整とは、当該照準器1における照準光源16bの光路と、使用機器による撮像若しくは観察方向(例えば撮像装置である場合には、その撮像光学系の光軸)との位置関係を略一致させるような調整である。
具体的には、照準器1を使用機器(撮像装置とする)に取り付けた状態において、当該照準器1を使用状態として、その光路開口10から覗いたときの前方視野像とこれに重畳視認される光点の位置と、使用機器(撮像装置)の撮像光学系によって撮像若しくは観察し得る撮像画像とその略中心点の位置とを略一致させるといった調整である。
この位置調整は、照準器1を使用機器(撮像装置とする)に取り付けた状態で、照準光源16bのX軸方向及びY軸方向における位置、具体的には照準光源16bの照準光の出射方向を調整することにより行い得る。そのために、本実施形態の照準器1においては、照準光源調整機構50が具備されている。
[各部詳細構成:照準光源調整機構]
ここで、本照準器1における照準光源調整機構50の詳細構成を、主に図14〜図19を用いて以下に説明する。
照準光源調整機構50は、照準光源ユニット16のX軸方向における位置調整を行うX軸調整機構と、同照準光源ユニット16のY軸方向における位置調整を行うY軸調整機構とによって構成されている。この照準光源調整機構50は、上述したように、照準光源ユニット16の底面側一体に配設されている。
X軸調整機構は、X軸方向調整ダイヤル51xと、X軸調整送りネジ52xと、雌ねじ部53xと、ガタ取りバネ54x等によって構成されている。
X軸方向調整ダイヤル51xは、照準光源ユニット16のX軸方向における位置調整を行うための操作部材である。X軸方向調整ダイヤル51xは、本体筐体部12の右側面(右側壁11b)における背面寄りの部位において一部が外部に露呈するように設けられている。このX軸方向調整ダイヤル51xは、本体筐体部12に対してX軸周りに回転自在に配設されている。そして、このX軸方向調整ダイヤル51xは、回転中心軸部材が本体筐体部12の内部に挿入されて、照準光源調整機構50の本体固定部50bの一部に回転自在に軸支されている。
X軸調整送りネジ52xは、上記X軸方向調整ダイヤル51xの同軸上に設けられている。このX軸調整送りネジ52xは、本体固定部50bの所定の部位に一体に形成される雌ねじ53xに螺合している。これにより、X軸調整送りネジ52xを含むX軸方向調整ダイヤル51xの回転中心軸部材は、上記雌ねじ53xにおいて回転自在に軸支されている。
雌ねじ部53xは、上述したように、本体固定部50bの所定の部位に形成され、上記X軸調整送りネジ52xに螺合し、これを回転自在に軸支している。
ガタ取りバネ54xは、X軸方向調整ダイヤル51xのX軸方向の取り付けガタを除去するために本体固定部50bとX軸方向調整ダイヤル51xとの間に設けられる付勢部材であって、例えばX軸方向に伸長性を有するコイルスプリング等が適用される。
このように構成されるX軸調整機構は、次のように作用する。即ち、使用者(ユーザ)がX軸方向調整ダイヤル51xを正逆回転させると、これに連動してX軸調整送りネジ52xも同方向に回転する。このX軸調整送りネジ52xには本体固定部50bに一体に形成される雌ねじ53xが螺合している。したがって、これにより、X軸調整送りネジ52xが所定方向に回転すると、本体固定部50bがX軸に沿う方向に移動する。これによって、照準光源ユニット16をX軸に沿う方向に移動させることができ、よって照準光源ユニット16のX軸方向における位置調整を行い得る。
Y軸調整機構は、Y軸方向調整ダイヤル51yと、Y軸調整用歯車列52yと、Y軸調整用カム53yと、コイルばね33と、カムフォロワ16y等によって構成されている。
Y軸方向調整ダイヤル51yは、照準光源ユニット16のY軸方向における位置調整を行うための操作部材である。Y軸方向調整ダイヤル51yは、本体筐体部12の左側面(左側壁11c)における背面寄りの部位において一部が外部に露呈するように設けられている。このY軸方向調整ダイヤル51yは、本体筐体部12に対してX軸周りに回転自在に配設されている。そして、このY軸方向調整ダイヤル51yは、回転中心軸部材が本体筐体部12の内部に挿入されて、不図示の固定部位に回転自在に軸支されている。なお、このY軸方向調整ダイヤル51yと上記X軸方向調整ダイヤル51xとは、本体筐体部12においてZ軸を挟んで対向するように配設されている。
Y軸方向調整ダイヤル51yには、同軸上に歯車が固設されており、この歯車は複数の歯車で構成されるY軸調整用歯車列52yの一部を構成している。そして、このY軸調整用歯車列52yの最終出力歯車の同軸上には、所定形状のカム面を有するY軸調整用カム53yがX軸に平行となるように所定の固定部位(不図示)に対して回転自在に軸支されている。
そして、上記Y軸調整用カム53yのカム面には、照準光源ユニット16の底面部から下方に向けて突設されるカムフォロワ16yの先端が当接している。
なお、照準光源ユニット16は、上述したように、緊縮性のコイルばね33によってY軸方向における底面側に向けて常に付勢されている(図14等参照)。したがって、これにより、上記Y軸調整用カム53yのカム面には、カムフォロワ16yの先端が常に当接した状態となっている。ここで、コイルばね33は、本体固定部50bの係止部50aと照準光源ユニット16との間に設けられ、照準光源ユニット16のY軸方向における可動ガタを除去するガタ取り手段として機能している。
このように構成されるY軸調整機構は、次のように作用する。即ち、使用者(ユーザ)がY軸方向調整ダイヤル51yを正逆回転させると、これに連動してY軸調整用歯車列52yを介してY軸調整用カム53yがX軸周りの所定方向に回転する。すると、このY軸調整用カム53yのカム面に当接するカムフォロワ16yを介して照準光源ユニット16がY軸に沿う方向に移動する。このとき、照準光学ユニット16は、支軸16a周りに回動し、結果的に照準光学ユニット16をY軸に沿う方向に移動させる。これによって、照準光源ユニット16のY軸方向における位置調整を行うことができる。
[各部詳細構成:照度調整部]
次に、本照準器1における照度調整部20の詳細構成を、主に図9,図10を用いて以下に説明する。
照度調整部20は、照準光源16bの照度を調整する構成部である。本実施形態において照準光源16bの照度の調整を電気的な抵抗を変更することによって行っている。また、本実施形態における照度調整部20は、電源状態のオンオフを行う切り換えスイッチをも兼ねるように構成している。
照度調整部20は、電源オンオフ兼照度調整ダイヤル21と、クリック板22と、クリック凸部23と、摺動切片24と、フレキシブルプリント(FPC)基板25と、FPC台板26と、接点板28等を含む電気回路及び電気部品等によって構成されている。
電源オンオフ兼照度調整ダイヤル(以下、単に照度調整ダイヤルという)21は、電源のオンオフ切り換えと照度調整のための切り換えを行う操作部材である。当該照度調整ダイヤル21は、本体筐体部12の右側面(右側壁11b)における前面寄りの部位において一部が外部に露呈するように設けられている。この照度調整ダイヤル21は、本体筐体部12の固定部位12m(図10参照)に対してX軸周りに回転自在となるように、例えば不図示のビス等によって取り付けられている。
なお、この場合において、図10に示すように、照度調整ダイヤル21の回転軸部21aと本体筐体部12の固定部位12mとの間には、O(オー)リング27等を配設するシーリング処理が施されており、これによって水滴や塵埃等の内部への侵入を抑え得る防塵防滴構造を備えている。
本体筐体部12の内部において、照度調整ダイヤル21の端部にはクリック板22が一体に固設されている。このクリック板22には、複数のクリック孔が所定の間隔を置いて円周上に並べて形成されている。そして、上記クリック板22の複数のクリック孔が並ぶ円周上に対向する部位であって、本体筐体部12の内部固定部位にはクリック凸部23が固設されている。したがって、照度調整ダイヤル21の回転操作に伴ってクリック板22が同方向に回転する。この回転に応じて、クリック板22の複数のクリック孔に対してクリック凸部23が出入りすることでクリック感が発生するように構成されている。これにより、照度調整ダイヤル21は、クリック感を伴う回転操作を行い得るように構成されている。
また、上記クリック板22の外面には、電気接点を備えた接点板28が一体に配設されている。これに対向するように、本体筐体部12の内部固定部位の側には、摺動切片24が固設されている。この摺動切片24は、フレキシブルプリント(FPC)基板25と電気的に接続されている。また、このフレキシブルプリント基板25は、本体筐体部12の内部固定部位に例えばビス等を用いて固設される台板26に対して、例えば両面接着テープ等を用いて貼着固定されている。
[各部詳細構成:電池蓋開閉機構]
次に、本照準器1における本体筐体部12の電池蓋開閉機構の詳細構成を、主に図5〜図8等を用いて以下に説明する。
上述したように、本体筐体部12の内部において、底面側の所定の領域、即ちにZ軸に沿う前方寄りの領域には、電源電池60を収納するための所定領域の空間を有する電池収納室12aが形成されている。この電池収納室12aの開口部分には、上記電池蓋12bが配設されている。
上記電池蓋12bは、本体筐体部12の底面部の一部領域、即ちZ軸に沿う前面寄りの領域において、上記電池収納室12aの開口部を外側から覆うように、かつ本体筐体部12の底面部に対して着脱自在となるように形成されている。
この場合において、電池蓋12bは、使用者(ユーザ)が本体筐体部12に対してZ軸に沿う方向において摺動移動させる操作を行うことによって、電池収納室12aの開口部の開閉を行うように構成されている。
より詳しくは、上記電池収納室12aの開口部が閉状態にあるとき(電池蓋12bが本体筐体部12の底面側の所定の部位に取り付けられている状態にあるとき)、使用者(ユーザ)は、電池蓋12bをZ軸に沿って前面側に向けて摺動移動させることで、電池収納室12aの開口部を開状態とすることができるように構成されている。また、電池収納室12aの開口部を閉状態とし、電池蓋12bを本体筐体部12の底面側の所定の部位に取り付けるには、使用者(ユーザ)は、電池蓋12bをZ軸に沿って前面側から背面側に向けて摺動移動させる。
なお、上記電池収納室12aの近傍には、電池蓋12bの閉状態を維持すると共に、閉状態にある電池蓋12bを開状態とするために電池蓋12bのロック状態を解除する電池蓋開閉機構が設けられている。この電池蓋開閉機構は、電池蓋開操作ボタン12cと、付勢ばね12dとによって主に構成される。
電池蓋開操作ボタン12cは、例えば金属製の軸状部材からなり、電池蓋12bの近傍における固定部材に対し、同電池蓋12bの開閉方向に対して直交する軸方向に突没自在に配設されている。そして、この電池蓋開操作ボタン12cは、例えば伸長性のコイルばね等の付勢ばね12dの付勢力によって本体筐体部12の固定部材の外表面から若干突出するように配設されている。これに対応させて、上記電池蓋12bの一部領域には、当該電池蓋12bが電池収納室12aを閉状態としたときに、上記電池蓋開操作ボタン12cの突出部が嵌合する嵌合孔12pが穿設されている。この嵌合孔12pは、電池蓋12bを貫通している。
このような構成により、電池蓋12bが閉状態にある時には、電池蓋開操作ボタン12cの突出部が電池蓋12bの嵌合孔12pに嵌合することによって、当該電池蓋12bの閉状態が維持されている。
一方、電池蓋12bの閉状態を解除するためには、使用者(ユーザ)は、次のような操作を行う。即ち、使用者(ユーザ)は、電池蓋12bの外表面側から嵌合孔12pを介して、既存の先細の棒状部材(具体的には例えば鉛筆,ボールペン等のペン先若しくは爪楊枝等の部材)を用いて電池蓋開操作ボタン12cの突出部を付勢ばね12dの付勢力に抗して内部へと押し下げる。すると、電池蓋開操作ボタン12cによる電池蓋12bの係止状態が解除され、当該電池蓋12bは、Z方向前面側に向けてのスライド移動が可能になる。そこで、使用者(ユーザ)は、電池蓋開操作ボタン12cの押し下げ状態を維持したまま、電池蓋12bをZ方向前面側に向けてスライド移動させる。これにより、電池蓋12bは、本体筐体部12の底面から離脱して、電池収納室12aの開口部が開状態となる。
したがって、この状態において、使用者(ユーザ)は、電池収納室12aに対して当該照準器1に適合する形態の電源電池60を収納する操作や、既に電池収納室12aに収納されている状態の電源電池60を取り外した後、新たな電源電池60を装着するといった電池交換操作等を行なうことができる。
なお、電池収納室12aに収納される電源電池60としては、例えばボタン型若しくはコイン型等と呼ばれる一次電池等が適用される。
[作用]
上述のように構成される本実施形態の照準器1は、例えば図20に示すように、撮像装置100等の所望の使用機器のアクセサリ取付部であるアクセサリシュー103に取り付けて、所定の調整を適正に行った後に、実際の使用に供することができる。
ここで、使用機器としての撮像装置100の構成を簡単に説明する。撮像装置100は、図20に示すように、箱型形状を有する本体部101と、筒型形状を有するレンズ鏡筒102とによって構成される。本体部101の上面には、図示されていないが、例えばシャッターリリースボタン,電源オンオフボタン等の複数の操作部材が設けられている。また、本体部101の上面の略中央部分には、各種のアクセサリ機器、例えば本実施形態の照準器1や汎用の閃光発光装置等を着脱可能とするアクセサリシュー103が配設されている。そして、本体部101の背面には、例えば撮像モードの切り換えダイヤル等を含む複数の操作部材(不図示)が設けられているほか、撮像動作時のライブビュー画像を表示したり撮像済み画像を表示する表示装置104が、その表示面を背面外方に向けて配設されている。
上記レンズ鏡筒102は、この本体部101の前面に設けられ、前方に向けて突出するように配設されている。レンズ鏡筒102は、複数の光学レンズからなる撮像光学系と、これら複数の光学レンズをそれぞれ保持する複数の筒部材と、これら複数の筒部材の一部を上記撮像光学系の光軸に沿う方向に進退駆動するための駆動機構等によって構成されている。このレンズ鏡筒102の構成としては、本体部101の前面に固設される形態のものであってもよいし、同本体部101の前面に対して着脱自在とした形態のものであってもよい。
アクセサリシュー103は、断面がチャンネル形状に形成される一対の保持部のそれぞれを、互いに対向するように配置した形態で、照準器1やその他の外部機器に共通形態で設けられる接続嵌合部18を保持し得るように構成される取り付け部位である。アクセサリシュー103は、主に導電性の金属部材を用いて形成されている。
また、上記撮像装置100の上面においては、上記アクセサリシュー103の一対の保持部によって囲まれる部位に、複数の電気接点(不図示)が設けられている。これら複数の電気接点は、本体部101の内部に設けられる電気回路に接続されている。また、これら複数の電気接点は、当該撮像装置100に上記照準器1が取り付けられた状態となったとき、つまりアクセサリシュー103に接続嵌合部18が嵌合配置されたとき、照準器1側の接点18aが接触する位置に配置されている。したがって、上記複数の電気接点及び接点18aとは、撮像装置100と照準器1とを電気的に接続することによって、例えば本体部101側から照準器1側へと電力を供給したり、照準器1側の照準光源16bの動作状態を本体部101側の制御部(不図示)へと伝達する等の信号通信を行う手段として機能する。
このように構成された撮像装置100に対し、その上面のアクセサリシュー103に本実施形態の照準器1の接続嵌合部18を嵌合させて取り付ける。そして、取り付けた照準器1を、上述した手順にて使用状態とする。
即ち、まず、使用者(ユーザ)は、照準器1の上側カバー開レバー17を所定の方向へスライド操作して上側カバー部材11の閉位置ロック状態を解除する。これにより、上側カバー部材11が図5,図6の閉位置から図7,図8の開位置へと移動すると同時に、光学素子保持枠15が倒置状態から起立状態へと変位する。こうして、当該照準器1は、非使用状態から使用状態に変位する。そして、撮像装置100及び照準器1のそれぞれを使用可能な電源オン状態とする。このときの状態が図20に示す状態である。
この状態において、まず、撮像装置100に対する照準器1の所定の調整を行う。ここで、所定の調整とは、上述したように、照準器1の照準光源16bの光路と、撮像装置100の撮像光学系の光軸との位置関係を略一致させるような調整である。
具体的には、照準器1を撮像装置100に取り付けた状態において、使用状態にある照準器1の光路開口10から覗いた前方視野像とこれに重畳視認される光点の位置と、撮像装置100の撮像光学系によって撮像され表示装置104の表示画面上に表示される表示画像の略中心点位置とを略一致させるといった調整である。
この調整を行うことで、照準器1の光学素子14の前方視野像に重畳視認される光点の光路の延長線と、撮像装置100の撮像光学系の光軸の延長線とが略平行に設定される。このように調整された照準器1と撮像装置100とでは、照準器1の光学素子14の前方視野像に重畳視認される光点を所望の被写体像に重ね合わせると、撮像装置100の表示装置104の表示面上の撮像画面内に上記所望の被写体像を捉えることができるようになる。
このような調整を施した後、使用者(ユーザ)は、照準器1を用いて所望の被写体を細くして撮像動作を実行する。即ち、図20に示す状態の装置において、使用者(ユーザ)は、照準器1の背面側から光路開口10を介して光学素子14を視認する。このとき、使用者(ユーザ)は、光学素子14を透して所望の被写体を含む所定範囲の観察像と、照準光源16bの光点を視認し得る。使用者(ユーザ)は、光路開口10を覗きつつ、当該照準器1を取り付けた使用機器(撮像装置)を任意に動かして、光学素子14を透して観察される観察範囲内に所望の被写体像が含まれるように大まかな構図設定(フレーミング)を行い、さらに、その所望の被写体像と照準光源16bの光点が重なるように構図設定(フレーミング)の微調整を行う。
そうして、所望の被写体像と光点とが重畳した状態となったとき、当該所望の被写体像は、撮像装置100側の表示装置104に表示される撮像範囲内に捉えられていることになる。したがって、使用者(ユーザ)は、この状態で、撮像装置100の表示装置104を用いて撮像のための最終的な構図設定(フレーミング)を行って所望のタイミングにてシャッターリリースボタンの押し下げ等、所定の撮像操作を実行する。これにより、所望の被写体像を確実に撮像することができる。
以上説明したように上記一実施形態によれば、照準器1の非使用状態においては、上側カバー部材11及び本体筐体部12が双方の開口(11x,12x)を互いに被覆し合うように嵌合して両者(11,12)が一体となるように構成したので、内部構成部材を保護することができると共に、照準器の小型化に寄与し、かつ携帯性を向上させることができる。
一方、照準器1の使用状態においては、本体筐体部12に対して上側カバー部材11が平行リンク機構13によって、本体筐体部12の上方に移動して、離間した所定の位置に配置した形態となるように構成したので、照準器1の使用時において、照準光源16bの光路内へ外部から入射する不要光のうち、特に上方からの入射光を、上側カバー部材11の天面部11aによって遮光することができる。さらに、これに加えて、上側カバー部材11の形状を工夫することによって、照準光源16bの光路内への不要光を遮光すると共に、上側カバー部材11の一部が視野を阻害することなく、照準器1の光路開口10からの良好な視野を確保することができる。
具体的には、例えば、左右両側壁(11b,11c)においては、Z軸に沿う背面寄りの一部領域11bbを、それ以外の領域11baに対して切り欠いた形態とし、使用時における光路開口10に沿う方向において背面寄りの両側方の開口視野を確保している。また、前面壁11dの切欠11daは、光路開口10に沿う方向において前面側上方の開口視野を確保している。そして、背面壁11eの切欠11eaは、光路開口10に沿う方向において背面側上方の開口視野を確保している。
さらに、本体筐体部12の前面壁においても、前面切欠12eを形成することによって、光路開口10に沿う方向において前面側下方及びその両側方の開口視野を確保している。
これらに加えて、さらに、本実施形態においては、上側カバー部材11を閉位置から開位置へと移動する際に、上側カバー部材11が本体筐体部12に対してY軸方向へ上昇するだけでなく、Z軸方向において背面側(照準光源16bの配置されている側)に向けて所定量(図7の符号Z1)だけ偏位するように構成している。これらの構成によって、本実施形態の照準器1においては、光路開口10の良好な視野を確保しながら、照準光源16bの光路内への不要光の遮光を行うことができる。
したがって、例えば日中野外の太陽光下等の環境にて使用する場合であっても、常に確実に照準光源16bの光点(レティクル若しくは照準マークという)と被写体観察像を視認することができ、よって視認性の向上に寄与することができる。
一方、照準器1を使用状態から非使用状態へと変位させるためには、使用者(ユーザ)は、手指等にて上側カバー部材11の天面部11aを上面側からY軸に沿う略下方に向けて平行リンク機構13のねじりバネ31の付勢力に抗して、被係止部11fが係止爪部30aに係止されるまで押し下げるのみの簡単な操作で実現できる。
[変形例]
ところで、上述の一実施形態の照準器1においては、本体筐体部12の一部領域に電池収納室12aを形成して、これを開閉する電池蓋12bを設けて構成している。そして、上記照準器1においては、電源電池60等を含む電源部を有して構成している。
このような形態の上記一実施形態の照準器1に対して、電源電池60を含む電源部を省略した形態の変形例が考えられる。
このような構成とした場合、照準器への電力の供給は、接続機構における接点18aを介して接続される使用機器(撮像装置等)の電源部(不図示)から受け得るように構成すればよい。そのために、例えば当該変形例の照準器に対応する使用機器(撮像装置等)側においては、当該照準器の取り付け状況を識別し、当該照準器が取り付けられていることを確認した場合に、使用機器側の電源部から照準器側に対して接点18aを介して電力供給を開始する制御を含めて構成する。なお、この変形例の構成では、照度調整部20に含まれる電源オンオフの切り換え機能を省略してもよい。その他の構成は、上記一実施形態と略同様に構成する。
このような形態の上記変形例によれば、電源電池60を含む電源部を省略することができるので、照準器自体のさらなる小型化に寄与することができる。また、使用機器側からの電力供給によって照準器を機能させて使用することができるので、照準器側に別途電源電池を用意する必要が無い。
[別の変形例]
一方、上記変形例の照準器とは別に、次のような形態の別の変形例も考えられる。ここで説明する別の変形例の照準器は、上記一実施形態の照準器1と略同様の構成を有しており、さらに、照準器側の電源状態がオフ状態である場合、若しくは照準器側の電源電池60が消耗する等によって照準光源16bを充分に駆動させることができない場合を識別し、その旨の状態識別がなされた場合にのみ使用機器(撮像装置等)側からの電力供給を受け得るような制御がなされるようにする。
このような構成とした場合、上記電源状態のオンオフ状態の識別若しくは電源電池60の消耗状態の確認は、例えば照準器側の電源部で行ってもよいし、使用機器(撮像装置等)側の電源部若しくは制御回路等によって行ってもよい。
このような形態の上記別の変形例によれば、照準器側の電源状態若しくは電源電池60の消耗状態に関わらず、常に必要となる電力を照準器へと供給することができ、よって常に確実に照準器1を使用機器に取り付けて使用することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。即ち、本発明の照準器を取り付けて使用する機器としては、上述の実施形態で例示したカメラ(デジタルカメラ,デジタルビデオカメラ等を含む)等の撮像装置のみに限られることはなく、例えば光学レンズ及び撮像素子を用いて取得した拡大画像を表示する表示用パネル等を備えた観察用の表示装置、若しくは望遠鏡(フィールドスコープ,スポッティングスコープ,双眼鏡等を含む)等の観察用の光学機器等に対しても同様に適用することができる。
また、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1……照準器,10……光路開口,
11……上側カバー部材,11a……天面部,11b……右側壁,11c……左側壁,11d……前面壁,11da,11ea……切欠,11e……背面壁,11f……被係止部,11fa……傾斜面,11x,12x……開口,
12……本体筐体部,12a……電池収納室,12b……電池蓋,12c……電池蓋開操作ボタン,12e……前面切欠,12f,12g,12i,12m……固定部位,12h,12j……ストッパ部,12k……係止凸部,12p……嵌合孔,
13……平行リンク機構,13a……第1リンク,13aa……先端面,13b……第2リンク,13c……連結リンク,13d……第1リンク上側回動支軸,13e……第2リンク上側回動支軸,13f……第1リンク下側回動支軸,13g……第2リンク下側回動支軸,
14……光学素子,14a……反射面,
15……光学素子保持枠,15a……摺動突起,15b……回動支軸,
16……照準光源ユニット,16a……支軸,16b……照準光源,16c……係止部,16y……カムフォロワ,
17……上側カバー開レバー,
18……接続嵌合部,18a……接点,19……締結リング,
20……照度調整部,21……電源オンオフ兼照度調整ダイヤル,21a……回転軸部,22……クリック板,23……クリック凸部,24……摺動切片,25……フレキシブルプリント基板,26……台板,27……Oリング,28……接点板,
29……摺動シート,30……上側カバー係止部材,30a……係止爪部,30aa……傾斜面,31,32……ねじりバネ,
50……照準光源調整機構,50a……係止部,50b……本体固定部,51x……X軸方向調整ダイヤル,51y……Y軸方向調整ダイヤル,52x……X軸調整送りネジ,52y……Y軸調整用歯車列,53x……雌ねじ部,53y……Y軸調整用カム,54x……ガタ取りバネ,60……電源電池,
100……撮像装置,101……本体部,102……レンズ鏡筒,103……アクセサリシュー,

Claims (12)

  1. 凹面状の反射面を有する光学素子と、上記光学素子の凹面状の反射面に向けて照準光を出射する照準光源と、を有し、上記照準光源から出射された照準光の光点を視野枠内に形成する照準器において、
    上記光学素子及び上記照準光源を収納し上面側に開口を有する本体筐体部と、
    上記本体筐体部の上面側を覆うカバー部材と、
    上記本体筐体部と上記カバー部材との間において互いに平行となるように配設された一対のリンクを有し、当該一対のリンクにより上記本体筐体部と上記カバー部材とを連結すると共に上記本体筐体部に対して上記カバー部材を移動させるリンク機構と、
    を具備し、
    上記カバー部材は、上記リンク機構における上記一対のリンクがそれぞれ当該リンクの支軸周りに回動することにより、上記本体筐体部の上面側の開口を被覆する閉位置と、上記本体筐体部の上面側の開口から離間した位置に配置され上記本体筐体部の上方を覆うと共に上記本体筐体部の内部の上記照準光源から出射される照準光の光路に沿う光路開口を形成する開位置と、の間において平行に移動され、
    上記リンク機構における上記一対のリンクは、上記カバー部材が開位置に配置された際、当該一対のリンクの間に隙間が形成されないオーバーラップ状態となるように配置される
    ことを特徴とする照準器。
  2. 上記カバー部材は、上記開位置に配置されたとき、上記照準光源から出射される照準光の光路に沿う両側面の一部を覆う側壁部を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の照準器。
  3. 上記カバー部材は、上記開位置に配置されたとき、上記カバー部材が上記閉位置にあるときよりも、上記光路開口に沿う方向において上記照準光源の配置されている側に偏位することを特徴とする請求項1に記載の照準器。
  4. 上記光学素子は、上記カバー部材の移動に従動して起倒することを特徴とする請求項1に記載の照準器。
  5. 上記光学素子は、
    上記カバー部材が開位置にあるときには、上記本体筐体部の内部において起立状態とされて、上記反射面が上記照準光源に対向するように配置され、
    上記カバー部材が閉位置にあるときには、上記本体筐体部の内部において倒置状態とされて、上記反射面が上記本体筐体部の開口を含む面に略平行となるように収納配置されることを特徴とする請求項4に記載の照準器。
  6. 上記光学素子は、
    上記カバー部材が開位置にあるときには、上記本体筐体部の内部において起立状態とされて、上記反射面が上記照準光の光路に略直交するように配置され、
    上記カバー部材が閉位置にあるときには、上記本体筐体部の内部において倒置状態とされて、上記反射面が上記照準光の光路に略平行となるように収納配置されることを特徴とする請求項4に記載の照準器。
  7. 上記本体筐体部の内部には、さらに電源部が具備されていることを特徴とする請求項1に記載の照準器。
  8. 上記電源部は、上記本体筐体部の内部において上記光学素子の配置されている部位よりも底面側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の照準器。
  9. 上記本体筐体部は、さらにアクセサリ取付部を具備することを特徴とする請求項1に記載の照準器。
  10. 上記アクセサリ取付部は、電気接点をさらに有し、
    上記アクセサリ取付部を介して外部機器に装着されたとき、上記外部機器から上記電気接点を介して電力供給を受け得ることを特徴とする請求項9に記載の照準器。
  11. 上記照準光源の位置調整を行う光源位置調整機構を、さらに具備することを特徴とする請求項1に記載の照準器。
  12. 上記光源位置調整機構は、上記照準光源から出射される照準光の光点の上記光学素子の反射面上におけるX軸方向およびY軸方向の二方向にそれぞれ独立して上記照準光源の位置を変位させることを特徴とする請求項11に記載の照準器。
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