JP6540093B2 - 多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法 - Google Patents

多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6540093B2
JP6540093B2 JP2015037012A JP2015037012A JP6540093B2 JP 6540093 B2 JP6540093 B2 JP 6540093B2 JP 2015037012 A JP2015037012 A JP 2015037012A JP 2015037012 A JP2015037012 A JP 2015037012A JP 6540093 B2 JP6540093 B2 JP 6540093B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite membrane
porous support
zeolite
pressure
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015037012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016159185A (ja
Inventor
野口 直樹
直樹 野口
林 幹夫
幹夫 林
美樹 山田
美樹 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2015037012A priority Critical patent/JP6540093B2/ja
Publication of JP2016159185A publication Critical patent/JP2016159185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6540093B2 publication Critical patent/JP6540093B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Description

本発明は多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の製造方法に関し、さらに詳しくは水圧処理を施すことによりゼオライト膜複合体を製造する方法に関する。
従来、気体または液体の混合物の分離、濃縮は、対象となる物質の性質に応じて、蒸留法、共沸蒸留法、溶媒抽出/蒸留法、吸着剤などにより行われている。
しかしながら、これらの方法は、多くのエネルギーを必要とする、あるいは分離、濃縮対象の適用範囲が限定的であるといった欠点がある。
近年、これらの方法に代わる分離方法として、高分子膜やゼオライト膜などの膜を用いた膜分離、濃縮方法が提案されている。高分子膜、例えば平膜や中空糸膜などは、加工性に優れるが、耐熱性が低いという欠点がある。また高分子膜は、耐薬品性が低く、特に有機溶媒や有機酸といった有機物との接触で膨潤するものが多いため、分離、濃縮対象の適用範囲が限定的である。
また、ゼオライト膜は、通常、支持体上に膜状にゼオライトを形成させた多孔質支持体―ゼオライト膜複合体として分離、濃縮に用いられている。ゼオライトのような無機材料の膜を用いた分離、濃縮は、蒸留や吸着剤による分離に比べ、エネルギーの使用量を削減できるほか、高分子膜よりも広い温度範囲で分離、濃縮を実施できる。
ゼオライト膜としては、A型ゼオライト膜(特許文献1)、モルデナイト型ゼオライ
ト膜(特許文献2)、チャバサイト型ゼオライト膜(特許文献3)などが提案されている。
特開平7−185275号公報 特開2003−144871号公報 特開2011−121040号公報
従来のゼオライト膜では、透過する必要のない物質が透過側へと流出してしまう漏れの問題があり、特に気体の混合物などにおいては、パーミエンス(透過する物質の物質量を膜面積と時間と透過する物質の分圧差の積で割ったもの)比を十分に高くすることができないという問題があった。
そこで、本発明では、漏れ量が少なく、パーミエンス比が十分に高いゼオライト膜を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ゼオライト膜に対し、特定条件の処理を施すことにより、上記課題を解決できるゼオライト膜を得られることがわかり、本発明に到達した。
すなわち、本発明は以下を要旨とするものである。
(1)多孔質支持体上にゼオライト膜を有する多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の製造方法であって、ゼオライト膜が形成された多孔質支持体を溶媒中で0.5MPa以上の圧
力下で処理することを特徴とする、多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の製造方法。
(2)該溶媒が水である、上記(1)に記載の多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の製造方法。
(3)上記(1)または(2)の製造方法により製造された多孔質支持体―ゼオライト膜複合体。
(4)気体または液体の混合物を、上記(3)に記載の多孔質支持体―ゼオライト膜複合体に接触させて、該混合物から、透過性の高い物質を透過させて分離することを特徴とする、気体または液体の混合物の分離方法。
本発明によれば、漏れ量が少なく、パーミエンス比が十分に高い多孔質支持体−ゼオライト膜複合体を製造することができる。
バブル法の概略図 圧力処理装置の概略図 ゼオライト膜複合体の封止方法の概略図 パーベーパレーション法に用いる装置の模式図 ガス透過試験に用いる装置の模式図
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定はされない。
本発明は、多孔質支持体上にゼオライト膜を有する多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の製造方法であって、ゼオライト膜が形成された多孔質支持体を溶媒中で0.5MPa以上の圧力下で処理することを特徴とする、多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の製造方法に関する。
(ゼオライト膜)
まず、ゼオライト膜について説明する。本発明のゼオライト膜は多孔質支持体上に形成されたものである。
本発明において、多孔質支持体としては、その表面などにゼオライトを膜状に結晶化できるような化学的安定性があり、無機の多孔質よりなる支持体(無機多孔質支持体)であれば如何なるものであってもよい。例えば、シリカ、α−アルミナ、γ−アルミナ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化珪素、炭化珪素などのセラミックス焼結体(セラッミクス支持体)、鉄、ブロンズ、ステンレス等の焼結金属や、ガラス、カーボン成型体などが挙げられ、セラミックス支持体が好ましい。
具体的には、例えば、シリカ、α−アルミナ、γ−アルミナ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化珪素、炭化珪素などを含むセラミックス焼結体(セラミックス支持体)が挙げられる。それらの中で、アルミナ、シリカ、ムライトのうち少なくとも1種を含む無機多孔質支持体が好ましい。
多孔質支持体の形状は、気体混合物または液体混合物を有効に分離できるものであれば特に制限されず、具体的には、例えば、平板状、管状(例えば、円筒管状、角柱管状)、ハニカム状(例えば円筒状、円柱状や角柱状の孔が多数存在するハニカム状)、モノリスなどが挙げられる。中でも、特に管状支持体が好ましく、特に円筒管状支持体が好ましい。
多孔質支持体の平均厚さ(肉厚)は、通常0.1mm以上、好ましくは0.3mm以上
、より好ましくは0.5mm以上であり、通常7mm以下、好ましくは5mm以下、より好ましくは3mm以下である。多孔質支持体の気孔率は、通常20%以上、好ましくは25%以上、より好ましくは30%以上であり、通常70%以下、好ましくは60%以下、より好ましくは50%以下である。
多孔質支持体上にゼオライト膜を形成させて、ゼオライト膜複合体を得る。
ゼオライト膜を構成する成分としては、ゼオライト以外にシリカ、アルミナなどの無機バインダー、ポリマーなどの有機化合物、あるいは下記詳述するようなゼオライト表面を修飾するSi原子を含む材料またはその反応物などを必要に応じ含んでいてもよい。また、本発明におけるゼオライト膜は、一部アモルファス成分などを含んでいてもよい。
尚、ゼオライトとしては、アルミノ珪酸塩であるものが好ましい。
ゼオライト膜の厚さは特に制限されないが、通常0.1μm以上、好ましくは0.6μm以上、より好ましくは1.0μm以上であり、通常100μm以下、好ましくは60μm以下、より好ましくは20μm以下の範囲である。膜厚が大きすぎると透過量が低下する傾向があり、小さすぎると選択性が低下したり、膜強度が低下したりする傾向がある。
ゼオライトの粒子径は特に限定されないが、小さすぎると粒界が大きくなるなどして透過選択性などを低下させる傾向がある。それゆえ、通常30nm以上、好ましくは50nm以上、より好ましくは100nm以上であり、上限は膜の厚さ以下である。さらに、ゼオライトの粒子径が膜の厚さと同じである場合が特に好ましい。
ゼオライト膜自体のSiO/Alモル比(SAR)は、通常0.5以上、好ましくは5以上、より好ましくは8以上、さらに好ましくは10以上、特に好ましくは12以上であり、好ましくは2000以下、より好ましくは1000以下、さらに好ましくは500以下、特に好ましくは100以下、最も好ましくは50以下である。
ゼオライト膜自体のSiO/Alモル比は、走査型電子顕微鏡−エネルギー分散型X線分光法(SEM−EDX)により得られた数値である。SEM−EDXにおいて、X線の加速電圧を10kV程度として測定することにより、数ミクロンの膜のみの情報を得ることができる。ゼオライト膜は均一に形成されているので、この測定により、膜自体のSARを求めることができる。
ゼオライト膜を構成する主たるゼオライトは、酸素8員環以下の細孔構造を有するゼオライトを含むものが好ましく、酸素6〜8員環の細孔構造を有するゼオライトを含むものがより好ましい。ここでいう酸素n員環を有するゼオライトのnの値は、ゼオライト骨格を形成する酸素とT元素(骨格を構成する酸素以外の元素)で構成される細孔の中で最も酸素の数が大きいものを示す。例えば、MOR型ゼオライトのように酸素12員環と8員環の細孔が存在する場合は、酸素12員環のゼオライトとみなす。
酸素8員環以下の細孔構造を有するゼオライトとしては、例えば、AEI、AFG、ANA、BRE、CAS、CDO、CHA、DDR、DOH、EAB、EPI、ERI、ESV、FAR、FRA、GIS、GIU、GOO、ITE、KFI、LEV、LIO、LOS、LTA、LTN、MAR、MEP、MER、MEL、MON、MSO、MTF、MTN、NON、PAU、PHI、RHO、RTE、RTH、RUT、SGT、SOD、TOL、TSC、UFI、VNI、YUGなどが挙げられる。
酸素6〜8員環構造を有するゼオライトとしては、例えば、AEI、AFG、ANA、CHA、EAB、ERI、ESV、FAR、FRA、GIS、ITE、KFI、LEV、LIO、LOS、LTA、LTN、MAR、PAU、RHO、RTH、SOD、TOL、UFIなどが挙げられる。
なお、本明細書において、ゼオライトの構造は、上記のとおり、International Zeolite Association(IZA)が定めるゼオライトの構造を規定するコードで示す。
酸素n員環構造はゼオライトの細孔のサイズを決定するものであり、酸素6員環よりも小さいゼオライトではHO分子のKinetic直径よりも細孔径が小さく、透過する気体成分や液体成分の透過度が小さくなり実用的でない場合がある。また、酸素8員環構造よりも大きい場合は細孔径が大きくなり、サイズの小さな気体成分や液体成分では分離性能が低下することがあり、用途が限定的になる場合がある。
ゼオライトのフレームワーク密度(T/1000Å)は特に制限されないが、通常17以下、好ましくは16以下、より好ましくは15.5以下、特に好ましくは15以下であり、通常10以上、好ましくは11以上、より好ましくは12以上である。
フレームワーク密度とは、ゼオライトの1000Åあたりの、骨格を構成する酸素以外の元素(T元素)の数を意味し、この値はゼオライトの構造により決まる。なおフレームワーク密度とゼオライトとの構造の関係はATLAS OF ZEOLITE FRAMEWORK TYPES Sixth Revised Edition 2007 ELSEVIERに示されている。
本発明において、好ましいゼオライトの構造は、AEI、AFG、CHA、EAB、ERI、ESV、FAR、FRA、GIS、ITE、KFI、LEV、LIO、LOS、LTN、MAR、PAU、RHO、RTH、SOD、TOL、UFIであり、より好ましい構造は、AEI、CHA、ERI、KFI、LEV、PAU、RHO、RTH、UFIであり、さらに好ましい構造は、CHA、LEV、RHOであり、最も好ましい構造はCHAである。
ゼオライト膜は従来公知の方法で製造することが可能であるが、例えば、水熱合成により、多孔質支持体上にゼオライト膜を形成させる方法などが好ましい。
具体的には、例えば、多孔質支持体を、組成を調整して均一化した水熱合成用の反応混合物が入ったオートクレーブなどの耐熱耐圧容器に入れて密閉し、一定時間加熱することによりゼオライト膜を形成することができる。
水熱合成に際しては、例えば種結晶を加えることで、支持体上にゼオライトの結晶化を促進できる。特に、支持体上に種結晶を付着させておくことが好ましい。支持体上に予め種結晶を付着させておくことで緻密で分離性能良好なゼオライト膜が生成しやすくなる。
また、ゼオライトの結晶化において、必要に応じて有機テンプレート(構造規定剤)を用いることができる。有機テンプレートを用いて合成することにより、結晶化したゼオライトのアルミニウム原子に対するケイ素原子の割合が高くなり、耐酸性、耐水蒸気性が向上する。
このようにして製造された多孔質支持体―ゼオライト膜複合体は、バブル法により、欠陥の有無を確認することができる。
バブル法とは、多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の管状支持体(以下単に支持体という場合がある)内部にガスで圧力を付与した状態で液中に浸し、泡を検知することにより欠陥部を確認する方法である。
具体的には、図1に示すように、支持体両端にゴム栓等で栓をし、ゴム栓の一方にはチューブを通し、チューブを介して内部にガスを供給することができるようにする。この際、栓はガス圧により外れないように押さえておく。液体としては、通常、水を用いるがこれに限定する必要はない。また、表面張力を低下させて、欠陥部の検知がより正確にできるように界面活性剤を加えてもよい。
ガスとしては、通常、空気、窒素、ヘリウム、アルゴン等を用いる。ガスの圧力(ガス圧)は、通常0.1〜0.9Mpaで実施することが好ましい。バブルテストを実施する際、欠陥の検知がより正確にするため、多孔質支持体―ゼオライト膜複合体を濡らさぬよう、水中に浸す前に支持体内部にガス圧を加えたのち、浸すことが好ましい。欠陥が見られない多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の場合、目視にて泡(バブル)は観察されないが、欠陥があると、泡が観察され、欠陥の場所を特定することができる。
特定された欠陥は、樹脂や金属等で修復することもできる。具体的には、パラフィルムのような熱可塑性樹脂を欠陥が検出された部位に貼り付け、熱を加えて軟化、もしくは、溶融させたのち、冷却して固化することで欠陥部を埋めることができる。パラフィルムを用いる場合は、パラフィルムを貼り付けたのち、さらに、パラフィルムを覆う形で支持体外側に熱収縮チューブを取り付け、加熱装置にて熱を加えることでより強固に修復することが可能である。
(圧力処理)
本発明では、多孔質支持体―ゼオライト膜複合体(以下、単に、ゼオライト膜複合体という場合がある)を溶媒中で0.5MPa以上の圧力下で処理することを特徴とする。溶媒としては、水、アルコールなどが挙げられるが、コストや安全性の点から水を用いることが好ましい。
溶媒中にゼオライト膜複合体を浸漬して圧力をかける。圧力をかける方法としては、例えば、図2に示すように、支持体を水封したオートクレーブ内に設置し、オートクレーブに水圧ポンプで水を供給し加圧する。
図3に示すように、ゼオライト膜複合体の片端のボトムインサートは栓で封止され、もう一方の端部は穴の開いたトップインサートで封止する。ゼオライト膜複合体の内部はトップインサートの穴を介してオートクレーブの外部と通じる構造(リーク)にし、加圧時は支持体内部を大気圧に保つ。水が、欠陥部やゼオライト膜を介して支持体内部に浸透するとオートクレーブ内部の圧力が低下するので、その際は、ポンプで水を供して所定圧力を保つことが好ましい。
圧力は、0.5MPa以上であればよく、好ましくは1.0MPa以上、より好ましくは2.0MPa以上であり、通常20MPa以下、好ましくは10MPa以下である。
処理時間としては、通常1分以上、好ましくは10分以上、通常720分以下、好ましくは360分以下である。
このような処理をすることにより、本発明の効果が得られる理由は定かではないが、溶媒中に含まれる何らかの物質がゼオライト膜に存在する欠陥等に入り込む等の作用により、欠陥を封じることが出来るためと考えられる。
処理後の多孔質支持体―ゼオライト膜複合体は、加熱、風乾等により乾燥処理を施すことが好ましい。
(分離方法)
本発明の分離方法は、有機物を含む気体または液体の混合物を、上記多孔質支持体―ゼオライト膜複合体に接触させて、該混合物から、透過性の高い物質を透過させて分離することに特徴をもつものである。この発明において、多孔質支持体―ゼオライト膜複合体は、上記と同様のものが用いられる。また、好ましいものも上記と同様である。
通常、得られた多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の1本または複数本を分離膜モジュールに設置して分離を行う。用途によっては、分離膜モジュールにて分離する前または分離した後に、他の分離手段(例えば、PSA法、アミン吸収法などの手段)を併設して分離を行ってもよい。
本発明の分離方法において、ゼオライト膜を備えた多孔質支持体を介し支持体側又はゼオライト膜側の一方の側に有機物を含む気体または液体の混合物を接触させ、その逆側を混合物が接触している側よりも低い圧力とすることによって混合物から、ゼオライト膜に透過性が高い物質(透過性が相対的に高い混合物中の物質)を選択的に、すなわち透過物質の主成分として透過させる。これにより、混合物から透過性の高い物質を分離することができる。その結果、混合物中の特定の有機物(透過性が相対的に低い混合物中の物質)の濃度を高めることで、特定の有機物を分離回収、あるいは濃縮することができる。
例えば、水と有機物の混合物の場合、通常水がゼオライト膜に対する透過性が高いので、混合物から水が分離され、有機物は元の混合物中で濃縮される。パーベーパレーション法(浸透気化法)、ベーパーパーミエーション法(蒸気透過法)と呼ばれる分離・濃縮方法は、本発明の分離方法におけるひとつの実施形態である。
有機物としては、例えば、酢酸、アクリル酸、プロピオン酸、蟻酸、乳酸、シュウ酸、酒石酸、安息香酸などのカルボン酸類や、スルフォン酸、スルフィン酸、ハビツル酸、尿酸、フェノール、エノール、ジケトン型化合物、チオフェノール、イミド、オキシム、芳香族スルフォンアミド、第1級および第2級ニトロ化合物などの有機酸類;メタノール、エタノール、イソプロパノール(2−プロパノール)、アリルアルコールなどのアルコール類;アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミドなどの窒素を含む有機化合物(N含有有機化合物)、酢酸エステル、アクリル酸エステル等のエステル類;グリシン、リシン、グルタミン酸などのアミノ酸;グルコース、ガラクトース、マンノースなどの糖類などが挙げられる。
気体の混合物である場合、気体の混合物としては、例えば、二酸化炭素、酸素、窒素、水素、メタン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ノルマルブタン、イソブタン、1−ブテン、2-ブテン、イソブテン、トルエンなどの芳香族系化合物、六フッ化硫黄
、ヘリウム、一酸化炭素、一酸化窒素、水などから選ばれる少なくとも1種の成分を含むものが挙げられる。これらの気体成分からなる混合物のうち、パーミエンスの高い気体成分は、分離膜を透過し分離され、パーミエンスの低い気体成分は供給ガス側に濃縮される。
本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
(実施例1)
多孔質支持体−ゼオライト膜複合体は、CHA型ゼオライトを多孔質支持体上に直接水熱合成することで次のとおり作製した。
水熱合成用の反応混合物として、以下のものを調製した。
1mol/L−NaOH水溶液10.5gと1mol/L−KOH水溶液7.0gと水100.5gを混合したものに水酸化アルミニウム(Al 53.5重量%含有、アルドリッチ社製)0.88gを加えて撹拌し溶解させ、透明溶液とした。これに有機テンプレートとして、N,N,N−トリメチル−1−アダマンタンアンモニウムヒドロキシド(以下これを「TMADAOH」という。)水溶液(TMADAOH25重量%含有、セイケム社製)2.36gを加え、さらにコロイダルシリカ(日産化学社製 スノーテック−40)10.5gを加えて2時間撹拌し、反応混合物とした。
この反応混合物の組成(モル比)は、SiO/Al/NaOH/KOH/HO/TMADAOH=1/0.066/0.15/0.1/100/0.04、SiO
/Al=15である。
無機多孔質支持体として、多孔質アルミナチューブ(外径12mm、内径9mm)を80mmの長さに切断し、超音波洗浄機で洗浄したのち乾燥させたものを用いた。
種結晶として、SiO/Al/NaOH/HO/TMADAOH=1/0.
033/0.1/40/0.1のゲル組成(モル比)で160℃、2日間水熱合成して結晶化させたものを、ろ過、水洗、乾燥して得られたCHA型ゼオライトを用いた。この種結晶の粒径は0.5μm程度であった。
この種結晶を0.3質量%水中に分散させた分散液に、上記支持体を所定時間浸漬した後、100℃で5時間以上乾燥させて、種結晶を付着させた。付着した種結晶の質量は0.66g/mであった。
この種結晶を付着させた支持体を、上記反応混合物の入ったテフロン(登録商標)製内筒(200ml)に垂直方向に浸漬してオートクレーブを密閉し、静置状態で、180℃まで5時間で昇温したのち、18時間、自生圧力下で加熱した。所定時間経過後、放冷した後にゼオライト膜複合体を反応混合物から取り出し、洗浄後100℃で4時間以上乾燥させた。
テンプレート焼成前のゼオライトの膜複合体を電気炉で500℃、5時間焼成した。焼成後の膜複合体の重量と支持体の重量の差から求めた、支持体上に結晶化したCHA型ゼオライトの重量は128g/mであった。
焼成後のゼオライト膜複合体の空気透過量は32L/(m・h)であった。空気透過量[L/(m・h)]は多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の一端を封止し、他端を、密閉状態で5kPaの真空ラインに接続して、真空ラインと多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の間に設置したマスフローメーターで空気の流量を測定することで得た。マスフローメーターとしてはLintec社製MM−2100M、Airガス用、最大流量20ml/
min(0℃、1気圧換算)を用いて測定した。
生成した膜のXRDを測定したところ、CHA型ゼオライトが生成していることがわかった。多孔質支持体−ゼオライト膜複合体をSEMで観測した結果、表面に結晶が緻密に生成していた。SEM−EDXにより測定した、ゼオライト膜のSiO/Alモル比は17であった。
得られた多孔質支持体−ゼオライト膜複合体を用いてパーベーパレーション法により、70℃の水/2−プロパノール水溶液(10/90質量%)から水を選択的に透過させる分離を行った。
パーベーパレーション法に用いた装置の概略図を図4に示す。図4において多孔質支持体―ゼオライト膜複合体5aは真空ポンプ9aによって内側が減圧され、被分離液4aが接触している外側と圧力差が約1気圧(1.01×10Pa)になっている。この圧力差によって、被分離液4a中の透過物質(水)が多孔質支持体―ゼオライト膜複合体5aに浸透気化して透過する。透過した物質はトラップ7aで捕集される。一方、被分離液4a中の有機化合物は、多孔質支持体―ゼオライト膜複合体5aの外側に滞留する。
その結果、3時間後の、多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の透過流束は5.27kg/(m・h)、分離係数は2700、透過液中の水の濃度は99.677質量%、透過液中の2−プロパノール濃度は0.323%であった。結果を表1に示す。
パーベーパレーション法による透過試験を実施後、多孔質支持体−ゼオライト膜複合体を脱塩水に浸漬し100℃で20時間加熱して洗浄したのちに100℃で1時間以上乾燥させ、その後、圧力処理を実施した。圧力処理は図2に示す装置で実施した。溶媒としては水(水道水)を用い、圧力を2.2〜2.5MPaに保ち、常温で1時間処理した。
具体的には、図2に示すように、多孔質支持体―ゼオライト膜複合体を水封したオートクレーブ内(エンプティカラムXC255DR、ワイエムシィ社製)に設置し、オートクレーブに水圧ポンプ(TP50N,アサダ社製)で水を供給し加圧した。
尚、ゼオライト膜複合体の片端のボトムインサートは図3に示すように、栓で封止され、もう一方の端部は穴の開いたトップインサートで封止した。ゼオライト膜複合体の内部はトップインサートの穴を介してオートクレーブの外部と通じる構造(リーク)にし、加圧時は支持体内部を大気圧に保った。処理後、ゼオライト膜複合体(支持体)内部には水の侵入は認められなかった。
圧力処理後の多孔質支持体−ゼオライト膜複合体を用いてパーベーパレーション法により、70℃の水/2−プロパノール水溶液(10/90質量%)から水を選択的に透過させる分離を行った。3時間後の透過流束は4.79kg/(m・h)、分離係数は14300、透過液中の水の濃度は99.923質量%、透過液中の2−プロパノール濃度は0.077%であった。結果を表1に示す。
(実施例2)
水熱合成用の水性反応混合物、多孔質支持体、種結晶として以下ものを用い、水熱合成時の180℃まで5時間で昇温したのちの保持時間を24時間とした以外は実施例1と同様に多孔質支持体−ゼオライト膜複合体を作成した。
水性反応混合物として組成(モル比)が、SiO/Al/KOH/HO=1/0.125/0.7/80/、SiO/Al=8のものを調整して用いた。水性反応混合物は、前記組成で、水酸化アルミニウム(Al53.5質量%含有、アルドリッチ社製)に1mol/L−KOH水溶液と水を加えて混合撹拌し溶解させ溶液としたのちに、これにコロイダルシリカ(日産化学社製 スノーテック−40)を加えて2
時間撹拌することで得た。
多孔質支持体としては、多孔質アルミナチューブ(外径12mm、内径9mm)を所定の長さに切断後、エアーブローしたものを用いた。
種結晶としては、プロトン型のY型ゼオライト(HY(SAR=5)、触媒化成工業社製)10.0gにNaOH5.00gと水100gを混合したものを100℃で7日間加熱した後、ろ過、水洗、乾燥することにより得た、FAU型ゼオライトを用いた。このFAU型ゼオライトの粒度分布を測定したところD50は9.50μm、極大値は1.00μm、17.34μmであった。
この種結晶を水に0.5質量%分散させたものに、上記支持体を所定時間浸した後、100℃で5時間以上乾燥させて種結晶を付着させた。付着した種結晶の質量は0.48g/mであった。
水熱合成後に洗浄し、乾燥させて得た多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の空気透過量は3.6L/(m・h)であった。
得られた多孔質支持体−ゼオライト膜複合体を80mmに切断したものを用いてパーベーパレーション法により、70℃の水/2−プロパノール水溶液(10/90質量%)から水を選択的に透過させる分離を行った。
3時間後の、多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の透過流束は4.95kg/(m
h)、分離係数は2900、透過液中の水の濃度は99.710質量%、透過液中の2−
プロパノール濃度は0.290%であった。結果を表1に示す。
パーベーパレーション法による透過試験を実施後、多孔質支持体−ゼオライト膜複合体を脱塩水に浸漬し、100℃で20時間加熱して洗浄したのちに100℃で1時間以上乾燥させ、その後、実施例1と同様にして圧力処理を実施した。
圧力処理後の多孔質支持体−ゼオライト膜複合体を用いてパーベーパレーション法により、70℃の水/2−プロパノール水溶液(10/90質量%)から水を選択的に透過させる分離を行った。3時間後の透過流束は4.73kg/(m・h)、分離係数は14100、透過液中の水の濃度は99.934質量%、透過液中の2−プロパノール濃度は0.066%であった。結果を表1に示す。
Figure 0006540093
実施例1,2の結果から、圧力処理を行うことで、分離係数の向上がみられるとともに、2−プロパノールの透過濃度が下がり、漏れ量が少なくなることが分かった。
(実施例3)
多孔質支持体−ゼオライト膜複合体は、CHA型ゼオライトを多孔質支持体上に直接水熱合成することで次のとおり作製した。
水熱合成用の反応混合物は次のとおり調製した。
1mol/L−NaOH水溶液2.2g、1mol/L−KOH水溶液5.0gに水酸化アルミニウム(Al 53.5質量%含有、アルドリッチ社製)0.195gを加えて撹拌し溶解させ、さらに脱塩水を114g加えて撹拌し透明溶液とした。これに有機テンプレートとして、N,N,N−トリメチル−1−アダマンタンアンモニウムヒドロキシド(以下これを「TMADAOH」と称する。)水溶液(TMADAOH25質量%含有、セイケム社製)2.4gを加え、さらにコロイダルシリカ(スノーテック−40、日産化学社製)10.8gを加えて30分間撹拌し、水性反応混合物とした。
この反応混合物の組成(モル比)は、SiO/Al/NaOH/KOH/HO/TMADAOH=1/0.014/0.03/0.07/100/0.04、SiO/Al=70である。
無機多孔質支持体としては、多孔質ムライトチューブ(外径12mm、内径9mm)を80mmの長さに切断した後に脱塩水で洗浄したのち乾燥し、さらにフュームドシリカ(アエロジル200、日本アエロジル社製)をコートしたものを用いた。
フュームドシリカは1質量%を水中に分散させ分散液として、ディップ法で多孔質ムライトチューブにコートし、その後120℃で1時間乾燥した。乾燥後の重量変化は3.2g/mであった。
種結晶として、SiO/Al/NaOH/KOH/HO/TMADAOH=1/0.033/0.1/0.06/40/0.07のゲル組成(モル比)で160℃、2日間水熱合成して結晶化させたCHA型ゼオライトを用いた。 この種結晶を1質量%
水中に分散させた分散液に、上記支持体を所定時間浸漬してディップ法で種結晶を付着させ、140℃で1時間乾燥させて種結晶を付着させた。乾燥後の質量増加は7.0g/mであった。
種結晶を付着させた支持体を、上記水性反応混合物の入ったテフロン(登録商標)製内筒(200ml)に垂直方向に浸漬して、オートクレーブを密閉し、180℃で18時間、静置状態で、自生圧力下で加熱した。所定時間経過後、放冷した後にゼオライト膜複合体を反応混合物から取り出し、洗浄後、120℃で1時間以上乾燥させた。その後500℃にて焼成を行い、有機テンプレートを除去した。
焼成後のゼオライト膜複合体の質量と支持体の質量の差から求めた、支持体上に結晶化したCHA型ゼオライトの質量は104g/mであった。
上記で作製したCHA型ゼオライト膜複合体を4cmにカットして合成時に下部に位置した部分を用いて単成分ガス透過試験を行った。
単成分ガス透過試験は、図5に模式的に示す装置を用いて、以下のとおり行った。用いた試料ガスは、二酸化炭素(東邦酸素工業社製)、メタン(ジャパンファインプロダクツ製)、水素(HORIBA STEC製水素発生器OPGU−2200より発生)、窒素
(東邦酸素工業製)である。
図5において、円筒形のゼオライト膜複合体1bは、ステンレス製の耐圧容器2bに格納された状態で恒温槽(図示せず)に設置されている。恒温槽には、試料ガスの温度調整が可能なように、温度制御装置が付設されている。
円筒形のゼオライト膜複合体1bの一端は、円柱状のエンドピン3bで密封されている。他端は接続部4bで接続され、接続部4bの他端は、耐圧容器2bと接続されている。円筒形のゼオライト膜複合体の内側と、透過ガス9bを排出する配管11bが、接続部4bを介して接続されている。配管10bには、試料ガスの供給圧力を調整する調圧弁6bと試料ガスの供給圧力を測る圧力計5bが接続されている。各接続部は気密性よく接続されている。
図5の装置において、試料ガス(供給ガス8b)を耐圧容器2bとゼオライト膜複合体1bの間に調圧弁6bを用いて一定の圧力で試料ガスを供給する。この時バルブ7bは閉とする。ゼオライト膜複合体を透過した透過ガス9bを、配管11bに接続されている流量計(図示せず)にて測定する。
さらに具体的には、水分や空気などの成分を除去するため、測定温度以上での乾燥、及び、排気若しくは使用する供給ガスによるパージ処理をした後、試料温度及びゼオライト膜複合体1bの供給ガス8b側と透過ガス9b側の差圧を一定として、透過ガス流量が安定したのちに、ゼオライト膜複合体1bを透過した試料ガス(透過ガス9b)の流量を測定し、ガスのパーミエンス[mol・(m・s・Pa)−1]を算出する。パーミエンスを計算する際の圧力は、供給ガスの供給側と透過側の圧力差(差圧)を用いる。
上記測定結果に基づき、各ガスのパーミエンス比を下記式(1)により算出する。
α=(Q/Q)/(P/P) (1)
〔式(1)中、QおよびQは、それぞれ、透過性の高いガスおよび透過性の低いガスの透過量[mol・(m・s)−1]を示し、PおよびPは、それぞれ、供給ガスである透過性の高いガスおよび透過性の低いガスの圧力[Pa]を示す。〕
前処理として、ゼオライト膜複合体を、50℃で、供給ガス8bとして二酸化炭素、を、耐圧容器2bとゼオライト膜複合体1bとの円筒の間に導入して、圧力を約0.2MP
aに保ち、ゼオライト膜複合体1bの円筒の内側を0.1MPa(大気圧)として、二酸化炭素の透過量が安定するまで乾燥した。評価したガスは二酸化炭素、メタン、水素、窒素である。
その後、供給側の圧力を0.2MPaとし、供給ガスを各評価ガスに変更した。このとき、供給ガス8b側と透過ガス9b側の差圧は、0.1MPaであった。
単成分ガス透過試験を実施後、圧力を4.8〜5.0MPa、処理時間を10分間とした以外は、実施例1と同様にして圧力処理を実施した。
圧力処理後、再び同様の方法で単ガス透過試験を実施した。得られた各ガスのパーミエンスおよびパーミエンス比を表2に示す。圧力処理前はCO/CH、H/CHパーミエンス比はそれぞれ121、54であったが、圧力処理後はそれぞれ143、61に上昇した。圧力処理を実施することで分離性能が向上したことがわかった。
Figure 0006540093
1 シリコーン栓
2 ゼオライト膜複合体
3 水圧ポンプ
4 圧力センサー
5 バルブ(エア抜き用)
6 トップインサート
7,12 ゼオライト膜複合体
8 オートクレーブ
9,10 ボトムインサート
11 Oリング
13 挿入部
14 クリアランス
1a スターラー
2a 湯浴
3a 撹拌子
4a 被分離液
5a ゼオライト膜複合体
6a ピラニゲージ
7a 透過液捕集用トラップ
8a コールドトラップ
9a 真空ポンプ
1b ゼオライト膜複合体
2b 耐圧容器
3b エンドピン
4b 接続部
5b 圧力計
6b 調圧弁
7b バルブ
8b 供給ガス
9b 透過ガス
10b,11b,12b 配管

Claims (4)

  1. 気体の混合物の分離に用いる、多孔質支持体上にゼオライト膜を有する多孔質支持体−
    ゼオライト膜複合体の製造方法であって、
    ゼオライト膜が形成された多孔質支持体を溶媒中で、常温で2.0MPa以上の圧力下
    で保持することを特徴とする、多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法。
  2. 該溶媒が水である、請求項1に記載の多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法。
  3. 多孔質支持体の内部を大気圧に保ち該保持を行う、請求項1または2に記載の多孔質支
    持体−ゼオライト膜複合体の製造方法。
  4. 溶媒中で720分以下で該保持を行う、請求項1〜3のいずれか一項に記載の多孔質支
    持体−ゼオライト膜複合体の製造方法。
JP2015037012A 2015-02-26 2015-02-26 多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法 Active JP6540093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015037012A JP6540093B2 (ja) 2015-02-26 2015-02-26 多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015037012A JP6540093B2 (ja) 2015-02-26 2015-02-26 多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016159185A JP2016159185A (ja) 2016-09-05
JP6540093B2 true JP6540093B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=56845890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015037012A Active JP6540093B2 (ja) 2015-02-26 2015-02-26 多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6540093B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7222571B2 (ja) * 2017-09-19 2023-02-15 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP7174146B2 (ja) * 2019-03-26 2022-11-17 日本碍子株式会社 ゼオライト膜複合体、ゼオライト膜複合体の製造方法、ゼオライト膜複合体の処理方法、および、分離方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3754520B2 (ja) * 1997-01-30 2006-03-15 三井造船株式会社 NaX型ゼオライト膜の製膜法
JP4856595B2 (ja) * 2007-07-06 2012-01-18 財団法人地球環境産業技術研究機構 ガス分離用ゼオライト膜複合体の製造方法
JP5903802B2 (ja) * 2010-08-26 2016-04-13 三菱化学株式会社 多孔質支持体―ゼオライト膜複合体の製造方法
JP5779397B2 (ja) * 2011-05-11 2015-09-16 日立造船株式会社 石炭ガス化プロセスにおける二酸化炭素膜分離システム、およびこれを用いた石炭ガス化複合発電設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016159185A (ja) 2016-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7060042B2 (ja) 多孔質支持体-ゼオライト膜複合体及び多孔質支持体-ゼオライト膜複合体の製造方法
US11065586B2 (en) Porous support-zeolite membrane composite and process for producing porous support-zeolite membrane composite
WO2010106881A1 (ja) ゼオライト分離膜配設体、その製造方法、混合流体の分離方法、及び混合流体分離装置
KR102017483B1 (ko) 다공질 지지체-제올라이트막 복합체
JP4890611B2 (ja) 複合膜の製造方法
WO2014069676A1 (ja) セラミック分離膜構造体、およびその補修方法
JP5051816B2 (ja) フィリップサイト型ゼオライト複合膜及びその製造方法
US11110403B2 (en) Method for producing separation membrane using MFI-type zeolite (silicalite)
JP2009066462A (ja) 複合膜の製造方法
JP6540093B2 (ja) 多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法
WO2017150737A1 (ja) 二酸化炭素の分離方法、及び二酸化炭素の分離装置
JP7353017B2 (ja) 多孔質支持体-ゼオライト膜複合体の製造方法
JP2015186776A (ja) ゼオライト膜の評価方法
JP2006320896A (ja) 複合膜とその製造方法
JP6413283B2 (ja) 多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法
JP2012045484A (ja) ゼオライト膜の再生方法
US20200009510A1 (en) Method for manufacturing zeolite membrane structure
JP7413763B2 (ja) 多孔質支持体-ゼオライト膜複合体の製造方法
JP7358827B2 (ja) ゼオライト膜複合体の再生方法
JP2015044163A (ja) 多孔質支持体−ゼオライト膜複合体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170424

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190214

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190527

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6540093

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151