JP6539985B2 - 分析装置、及び分析方法 - Google Patents
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Description
搬送装置は、検体の入れられた搬送対象物を把持して処理部へ受け渡すことができる。搬送装置に設けられた読み取り装置は、搬送装置と共に移動して搬送対象物を識別する情報を含んだ識別部材を処理部毎に読み取る。
また、搬送装置に設けられ、識別部材を読み取る読み取り装置は、搬送装置と共に移動して処理部毎に識別部材を読み取るため、識別部材を読み取る読み取り装置を処理部毎に設置する必要がない。
搬送対象物に付与された前記搬送対象物を識別する識別部材を、搬送装置に設けられ前記搬送装置と共に移動する読み取り装置で読み取る読み取り工程と、
前記読み取り装置で読み取った前記識別部材が付与された前記搬送対象物が、次の処理部へ受け渡すように指示された搬送対象物と一致するか否かを制御装置で照合する照合工程と、を有し、前記読み取り工程、及び前記照合工程を前記処理部毎に行い、照合した結果が一致する場合には、前記識別部材の読み取りが行われた前記搬送対象物を搬送装置で次の処理部へ受け渡し、照合した結果が一致しない場合には、前記搬送装置の作動を停止する。
照合工程では、読み取り装置で読み取った識別部材が付与された搬送対象物が、次の処理部へ受け渡すように指示された搬送対象物と一致するか否かを制御装置で照合する。
そして、照合した結果が一致する場合には、識別部材の読み取りが行われた搬送対象物を搬送装置で次の処理部へ受け渡し、照合した結果が一致しない場合には、搬送装置の作動を停止する。
ここで、識別部材の読み取り工程、及び照合工程は、処理部毎に行われる。これにより、間違っている搬送対象物を次の処理部へ搬送することを防止できる。
[分析装置の全体概略構成]
図1に示すように、分析装置10は、箱状の筐体12を備えており、筐体12の上下方向中間部には、筐体内部を上下に区画する第1の棚板14が配置されている。
第1の棚板14の上側には、装置左側(図面矢印L方向側)に反応プレート16を複数枚格納可能とする反応プレートストッカ18が設けられている。反応プレートストッカ18は、装置左側に分注前の反応プレート16を格納する格納部を6個備え、装置右側に分注後の反応プレート16を格納する格納部を6個備えている。
第1の棚板14と第2の棚板46との間には、装置左側から反応停止液分注ユニット48、測光ユニット50、洗浄ユニット52が順に配置されている。
洗浄ユニット52は、反応プレート16の凹部16Aに洗浄液を吐出し、凹部16Aに吐出された洗浄液を吸引する。
また、測光ユニット50は、反応プレート16の凹部16Aに所定の波長の光を投光するための投光器、凹部16Aを透過した光を受光するための受光器等を含んで構成されており、所定の波長の強度を測定することにより、試料の分析を行う。
図3〜5にしたがって、反応プレート16、検体プレート23、及びディスポチップボックス28を搬送する搬送装置56の構成を説明する。
図3〜5に示すように、右側壁12R、及び左側壁12Lには、装置正面側に、昇降用スライドレール58が鉛直方向に取り付けられている。
一方の昇降用スライドレール58と他方の昇降用スライドレール58との間には、長手方向を装置幅方向とした水平アーム60が配置されている。
水平アーム60の両端部には、昇降用スライドレール58に沿って移動自在に支持される昇降用スライドブロック61が取り付けられている。
送りねじ62の下端には、後述する無端の昇降用タイミングベルト66が巻き掛けられる送りねじ用タイミングプーリー68が取り付けられている。
先ず、ハンドユニット左右移動装置80の構成を説明する。
水平アーム60の上面には、アーム長手方向に沿ってスライドレール82が取り付けられている。スライドレール82には、図示しないスライドブロックがレール長手方向にスライド自在に支持されており、このスライドブロックの上面にハンドユニット78が取り付けられている。
ハンドユニット78はタイミングベルト84に連結されており、タイミングベルト84を装置幅方向移動用モーター88で駆動することで、ハンドユニット78を水平アーム60の長手方向に沿って移動させることが出来る。
開閉ハンド装置100は、反応プレート16、検体プレート23、及びディスポチップボックス28を側部から把持する一対のハンド102を備えている。一対のハンド102は装置前後方向に沿って延びており、図示しないアクチュエータで互いに接離する方向(装置幅方向)に開閉移動する。一対のハンド102を互いに接近させることで反応プレート16、検体プレート23、及びディスポチップボックス28を側部から把持することができる。
制御装置91は、コンピュータ等を含んで構成されており、各種設定や入力を行うキーボード等の入力装置92、入力した情報、装置の作動状況等を表示する表示装置93、ブザー等の警報装置94が接続されている。コンピュータには、装置各部を制御するためのプログラムが記憶されている。
次に、本実施形態の作用、効果を説明する。
先ず、ハンドユニット78を装置幅方向に移動する場合は、装置幅方向移動用モーター88を回転させてタイミングベルト84を駆動する。これにより、タイミングベルト84に連結されたハンドユニット78を装置幅方向に移動することが出来る。
なお、検体プレート23、及びディスポチップボックス28も反応プレート16と同様にして搬送することができる。
次に、分析装置10における検体の分析手順を説明する。
先ず、最初に、凹部16Aに一次抗体が固相化された新品の反応プレート16を反応プレートストッカ18の左側の格納部にセットし、反応プレートストッカ18の右側の格納部は空けておく。また、検体(例えば、血清等)を凹部23Aに入れた検体プレート23を検体プレートストッカ32に左側の格納部にセットし、検体プレートストッカ32の右側の格納部は空けておく。装置左側の試薬容器ステージ19の試薬容器20に標識抗体液を入れ、装置右側の試薬容器ステージ19の試薬容器22に発色基質液を入れておく。また、洗浄ユニット52には洗浄液、反応停止液分注ユニット48には反応停止液を準備しておく。
スタートボタンを押すと、最初のステップ200では、ハンドユニット78が検体プレートストッカ32の左側の格納部に移動し、検体プレートストッカ32へ向けて前進してバーコードリーダー90が検体プレート23のバーコード24を読み取って照合を行う(図4(B)参照)。
照合した反応プレート16が、これから搬送すべき正規のものであると判断されるとステップ208へ進み、ハンドユニット78は照合した反応プレート16を把持して第1分注台26Aへ搬送する。一方、照合した反応プレート16が、これから搬送すべき正規のものではないと判断されるとステップ210へ進んで警報装置94で警報を出し、搬送装置56の作動を停止する。
なお、分注ユニット38で検体等の液体の吸引、吐出は、予めディスポチップ配置部30に配置したディスポチップボックス28に収容された新品のディスポチップを、分注ノズル38Aを下降させることで分注ノズル38Aの先端に装着した状態で行う。吐出終了後には、使用済みのディスポチップを分注ノズル38Aから取り外して回収箱(図示省略)に回収する。以後、分注ユニット38で検体等の液体の吸引、吐出を行う際には同様の動作を行う(なお、図6〜図10のフローチャートでは、ディスポチップの取り付け、取り外しのステップを省略している。)。
一方、照合した反応プレート16が、これから搬送すべき正規のものではないと判断されるとステップ252へ進んで警報装置94で警報を出し、搬送装置56の作動を停止する。
ステップ260では、ハンドユニット78のバーコードリーダー90が第1分注台26Aに配置されている反応プレート16のバーコード17を読み取り、反応プレート16の照合を行う。照合した反応プレート16が、これから搬送すべき正規のものであると判断されるとステップ262へ進み、ハンドユニット78は照合した反応プレート16を把持してインキュベータ44に搬送する。
一方、照合した反応プレート16が、これから搬送すべき正規のものではないと判断されるとステップ264へ進んで警報装置94で警報を出し、搬送装置56の作動を停止する。
一方、照合した反応プレート16が、これから搬送すべき正規のものではないと判断されるとステップ278へ進んで警報装置94で警報を出し、搬送装置56の作動を停止する。
一方、照合した反応プレート16が、これから搬送すべき正規のものではないと判断されるとステップ286へ進んで警報装置94で警報を出し、搬送装置56の作動を停止する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記実施形態では、反応プレート16の識別を行うための識別部材としてバーコード17を用い、検体プレート23の識別を行うための識別部材としてバーコード24を用いたが、QRコード(登録商標)、ICタグ等の他の識別部材を用いても良い。
上記実施形態では、照合した反応プレート16または検体プレート23がこれから搬送すべきものではないと判断されたときに、ハンドユニット78で反応プレート16または検体プレート23を把持しないようにしたが、少なくとも反応プレート16または検体プレート23を搬送しない限りでは、ハンドユニット78は反応プレート16または検体プレート23を把持しても良い。
上記実施形態では、反応プレート16または検体プレート23の配置が間違っている場合に警報を出したが、配置の間違っている反応プレート16または検体プレート23の装置中における位置を表示装置93に表示しても良い。
16 反応プレート(搬送対象物)
17 バーコード(識別部材)
23 検体プレート(搬送対象物)
24 バーコード(識別部材)
26 分注ステージ(処理部)
44 インキュベータ(処理部)
48 反応停止液分注ユニット(処理部)
50 測光ユニット(処理部)
52 洗浄ユニット(処理部)
56 搬送装置(搬送装置)
90 バーコードリーダー(読み取り装置)
91 制御装置
94 警報装置
Claims (4)
- 搬送対象物を識別する情報を含んだ識別部材が付与された前記搬送対象物に入れた検体の分析を自動で行うための分析装置であって、
前記搬送対象物に入れた検体の分析を行うための処理を行う複数の処理部と、
前記搬送対象物を把持して前記処理部へ受け渡す搬送装置と、
前記搬送装置に設けられ、前記識別部材を読み取る読み取り装置と、
処理工程に従って前記搬送対象物を複数の前記処理部へ順次受け渡すように前記搬送装置を制御する制御装置と、
を備え、
前記読み取り装置は、前記搬送装置と共に移動して、前記処理部毎に、前記搬送対象物に付与された前記識別部材を読み取り、
前記制御装置は、前記読み取り装置で前記識別部材を読み取った前記搬送対象物が、前記処理部へ受け渡すように指示された搬送対象物と一致するかを前記処理部毎に照合し、一致する場合には前記搬送対象物を前記搬送装置で次の処理部へ搬送し、一致しない場合に前記搬送装置の作動を停止する、分析装置。 - 警報を発する警報装置を備え、
前記制御装置は、前記照合が一致しない場合に前記警報装置を作動させて警報を行う、請求項1に記載の分析装置。 - 前記搬送装置は、前記照合が一致しない場合に前記搬送対象物を把持しない、請求項1または請求項2に記載の分析装置。
- 検体が入れられた搬送対象物を複数の処理部に順次搬送して、前記搬送対象物に入れた前記検体の分析を自動で行うための分析方法であって、
搬送対象物に付与された前記搬送対象物を識別する識別部材を、搬送装置に設けられ前記搬送装置と共に移動する読み取り装置で読み取る読み取り工程と、
前記読み取り装置で読み取った前記識別部材が付与された前記搬送対象物が、次の処理部へ受け渡すように指示された搬送対象物と一致するか否かを制御装置で照合する照合工程と、を有し、
前記読み取り工程、及び前記照合工程を前記処理部毎に行い、照合した結果が一致する場合には、前記識別部材の読み取りが行われた前記搬送対象物を搬送装置で次の処理部へ受け渡し、照合した結果が一致しない場合には、前記搬送装置の作動を停止する、分析方法。
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