JP6539960B2 - 搬送車システム及び搬送車システムの制御方法 - Google Patents

搬送車システム及び搬送車システムの制御方法 Download PDF

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Description

本願発明は、天井近傍において荷物を搬送し、棚などに荷物を移載する搬送車システムに関する。
従来、天井に吊り下げられたレールに沿って搬送車を走行させ、荷物を天井近傍で搬送する搬送車システムが知られている。この搬送車システムに用いられる搬送車は、レールに沿って走行する走行車と、当該走行車に可撓性を有する吊部材で昇降可能に吊り下げられた昇降台とを備えている。そして、搬送車は、レールに沿って配置されたラックに荷物を移載する場合、当該ラックの載置部材の高さまで、昇降台を下降させた後に、荷物を当該載置部材に移載する。
上記搬送車において、作業効率を改善するために、搬送車をレールに沿った所定の位置まで移動し、かつ、昇降台を所定の載置部材の位置まで下降させるために要する時間を短縮することが要求される。そこで、当該時間の短縮のために、昇降台を走行車付近まで上昇させた状態で搬送車をレールに沿って走行させる動作に代えて、昇降台を下降させながら搬送車を走行させる動作を採用することが考えられる。しかしながら、この動作では、走行中に昇降台が振り子のように揺れるため、昇降台とラックとの間における荷物の移載に支障が生じる。そこで、特許文献1に記載された発明においては、昇降台の走行車に対する揺れを、昇降台と走行車との間に設けられたたすき掛け部材によって抑制しようとしている。
特開平6−24682号公報
特許文献1に記載された発明ではたすき掛け部材を使用しているが、制振制御により揺れを抑制することも考えられる。この場合、昇降台の揺れを完全には防止できない場合がある。例えば、搬送車が非常停止する場合には、昇降台が走行車に対して大きく揺れ、他の搬送車の昇降台と衝突する可能性がある。
本願発明は、上記従来の課題を考慮し、昇降台を下降させた状態で走行する搬送車が他の搬送車と干渉することを抑制できる搬送車システム及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る搬送車システムは、上方に設けられたレールに沿って走行する第1の走行車、前記第1の走行車から吊り下げられた第1の吊部材、及び、前記第1の走行車に前記第1の吊部材によって昇降可能に吊り下げられた第1の昇降台を備える第1の搬送車と、前記レールに沿って走行する第2の走行車、前記第2の走行車から吊り下げられた第2の吊部材、及び、前記第2の走行車に前記第2の吊部材によって昇降可能に吊り下げられた第2の昇降台を備え、かつ、前記第1の搬送車に先行して走行する第2の搬送車と、を備える搬送車システムであって、前記第1の搬送車は、前記第1の搬送車の速度である第1の速度を取得する第1の速度取得部と、前記第1の昇降台の前記第1の走行車からの下降量である第1の下降量を取得する第1の下降量取得部と、前記第1の昇降台及び前記第1の吊部材と、前記第2の昇降台及び前記第2の吊部材との干渉を防止するための前記第1の搬送車と前記第2の搬送車との車間距離である干渉防止距離を、前記第1の速度及び第1の下降量に基づいて算出する算出部と、前記第1の搬送車と前記第2の搬送車との車間距離が、前記干渉防止距離以上となるように、前記第1の走行車を制御する制御部とを備える。
この構成によれば、第1の搬送車と第2の搬送車とが各々の昇降台を下降させたまま走行している際に、当該2台の搬送車間の距離が干渉防止距離以上となるように制御される。したがって、一方の昇降台が他方の昇降台などと干渉する可能性を十分に抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムにおいて、前記第1の搬送車は、さらに、前記第2の搬送車の速度である第2の速度と前記第2の昇降台の前記第2の走行車からの下降量である第2の下降量とに関する情報である先行車情報を取得する先行車情報取得部を備え、前記算出部は、さらに、前記先行車情報にも基づいて前記干渉防止距離を算出してもよい。
この構成によれば、先行する第2の搬送車の情報も加味して干渉防止距離が算出されるため、より正確な干渉防止距離を得ることができる。したがって、当該2台の搬送車間の干渉の可能性をより確実に低減することができ、かつ、必要以上に車間距離を確保することを抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムにおいて、前記算出部は、前記第1の速度及び前記第1の下降量に基づいて、前記第1の搬送車が非常停止した場合に前記第1の吊部材及び前記第1の昇降台が振れる領域である第1の領域を算出し、かつ、前記先行車情報に基づいて、前記第2の搬送車が非常停止した場合に前記第2の吊部材及び前記第2の昇降台が振れる領域である第2の領域を算出し、前記第1の領域及び前記第2の領域に基づいて前記干渉防止距離を算出してもよい。
この構成によれば、より正確に干渉防止距離が算出されるため、必要以上に車間距離を確保することをより一層抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムにおいて、前記算出部は、前記第1の速度及び前記第1の下降量に基づいて、前記第1の搬送車が非常停止した場合における前記第1の昇降台の前記第1の走行車に対する振れ幅である第1の振れ幅を算出し、かつ、前記先行車情報に基づいて、前記第2の搬送車が非常停止した場合における前記第2の昇降台の前記第2の走行車に対する振れ幅である第2の振れ幅を取得し、前記第1の振れ幅及び前記第2の振れ幅に基づいて前記干渉防止距離を算出してもよい。
この構成によれば、上記各振れ幅を用いて干渉防止距離を算出することができる。そのため、非常停止する場合に、第1の昇降台と第2の昇降台とが干渉する可能性を低減することができる。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムの制御方法は、上方に設けられたレールに沿って走行する第1の走行車、前記第1の走行車から吊り下げられた第1の吊部材、及び、前記第1の走行車に前記第1の吊部材によって昇降可能に吊り下げられた第1の昇降台を備える第1の搬送車と、前記レールに沿って走行する第2の走行車、前記第2の走行車から吊り下げられた第2の吊部材、及び、前記第2の走行車に前記第2の吊部材によって昇降可能に吊り下げられた第2の昇降台を備え、かつ、前記第1の搬送車に先行して走行する第2の搬送車と、を備える搬送車システムの制御方法であって、前記第1の搬送車の速度である第1の速度を取得するステップと、前記第1の昇降台の前記第1の走行車からの下降量である第1の下降量を取得するステップと、前記第1の昇降台及び前記第1の吊部材と、前記第2の昇降台及び前記第2の吊部材との干渉を防止するための前記第1の搬送車と前記第2の搬送車との車間距離である干渉防止距離を、前記第1の速度及び第1の下降量に基づいて算出するステップと、前記第1の搬送車と前記第2の搬送車との車間距離が、前記干渉防止距離以上となるように、前記第1の走行車を制御するステップとを含む。
この方法によれば、第1の搬送車と第2の搬送車とが各々の昇降台を下降させたまま走行している際に、当該2台の搬送車間の距離が干渉防止距離以上となるように制御される。したがって、一方の昇降台が他方の昇降台などと干渉する可能性を十分に抑制することができる。
なお、当該搬送車システムの制御方法が含む各処理をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現すること、及び、そのプログラムが記録された記録媒体として実現することもできる。そして、そのプログラムをインターネット等の伝送媒体又はDVD等の記録媒体を介して配信することもできる。
本発明によれば、昇降台を下降させた状態で走行する搬送車が他の搬送車と干渉することを抑制できる搬送車システム及びその制御方法を提供することができる。
図1は、実施の形態1における搬送車システムの構成概要を示す平面図である。 図2は、実施の形態1における搬送車及びラックの構成概要を示す正面図である。 図3は、実施の形態1に係る搬送車の昇降台の動作の一例を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る搬送車の機能構成を示すブロック図である。 図5は、実施の形態1に係る第1の搬送車と第1の搬送車に先行して走行する第2の搬送車との間の干渉防止距離を示す図である。 図6は、実施の形態1に係る搬送車の動作を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態2に係る第1の搬送車と第1の搬送車に先行して走行する第2の搬送車との間の干渉防止距離を示す図である。
以下に、本発明の実施形態の搬送車システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する実施の形態は、包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[1−1.搬送車システムの全体構成]
まず、実施の形態1に係る搬送車システムの全体構成について図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態における搬送車システムの構成概要を示す平面図である。
図2は、本実施の形態における搬送車及びラックの構成概要を示す正面図である。
図1に示されるように、本実施の形態の搬送車システム100は、上方から吊り下げられたレール190に沿って走行する複数の搬送車101と、搬送車101の動作を制御する管理コントローラ103とを備えている。また、レール190に沿った位置に、ラック102及びステーション104が備えられている。
レール190は、上方に設けられた構造物であり、搬送車101の走行をガイドし、搬送車101の走行経路を形成する。本実施の形態では、レール190は、搬送車システム100の上方に位置する天井から吊り下げた状態で配置されている。
なお、図1においては、レール190のレイアウトは単純な形状で表されているが、これは、レール190のレイアウトの一例である。レール190のレイアウトとしては、工場建屋及び生産設備の配置などに応じて複雑な形状を採用することもできる。また、レール190は、分岐部を備えて他の経路の一部を共有するように構成される場合もある。
ラック102は、図2に示されるように、レール190に沿った方向、及び、鉛直方向(図2の上下方向)にそれぞれ複数の荷物50を保管することができる設備である。ラック102は、荷物50を載置して保管するための複数の載置部材121が走行方向に沿った方向及び鉛直方向に並んで設けられている。
ステーション104は、搬送車101と荷物50の授受を行うための設備であり、レール190に沿った位置に備えられる。なお、図1では、ステーション104が一つだけ備えられる構成が示されるが、複数備えられる構成としてもよい。
管理コントローラ103は、搬送車システム100が備える搬送車101のそれぞれと通信することで制御をする装置である。なお、本実施の形態では、無線通信によって各搬送車101と、情報のやり取りを行う。また、管理コントローラ103は、ハードウェアのみで構成されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現されてもよい。管理コントローラ103は、例えば、マイコンなどでも実現できる。
搬送車101は、図2に示されるように、レール190に沿って走行する走行車110と、吊部材111と、走行車110に吊部材111によって昇降可能に吊り下げられた昇降台112とを備える。
吊部材111は、走行車110から吊り下げられた部材であり、走行車110と昇降台112とを結ぶことにより、走行車110に昇降台112を吊り下げる。吊部材111は巻き取ることができる程度の可撓性を備えた部材であり、例えばベルトや金属製のワイヤーなどである。本実施の形態の場合、4本の吊部材111を用いて昇降台112を吊り下げている。
走行車110は、レール190にぶら下がった状態でレール190に沿って走行する台車である。本実施の形態の場合、走行車110は、搭載されたバッテリー、又は、レール190に沿って配線される給電線を介して給電される電力によりモータを駆動して走行する。また、走行車110は、吊部材111を巻き取ることができるモータを備えており、吊部材111を巻き取ったり送り出したりすることにより、吊部材111によって吊り下げられている昇降台112を昇降することができる。
昇降台112は、走行車110に吊部材111によって昇降可能に吊り下げられた台である。昇降台112は、被搬送物である荷物50が載置された状態で搬送され、ラック102などとの間で移載を行う。例えば、ラック102の下方の載置部材121との間で荷物50を移載する場合には、図2に示される右側の搬送車101のように、昇降台112は、走行車110から下方の載置部材121の高さにまで下降した状態で荷物50の移載を行う。本実施の形態の場合、昇降台112には移載装置(図示せず)が取り付けられており、移載装置が載置部材121に向かって出退することにより、昇降台112と載置部材121との間で荷物50を移載することができる。
以上のように搬送車101は、レール190に沿って走行車110が走行し、走行車110に対して昇降台112が昇降する。これにより、搬送車101の走行方向に沿って設けられたラック102のいずれの載置部材121にも昇降台112を位置させることができ、いずれの載置部材121との間でも荷物50を移載することができる。
[1−2.搬送車の動作概要]
次に、本実施の形態の搬送車101の昇降台112の動作概要について図3を参照しながら説明する。
図3は、本実施の形態に係る搬送車101の昇降台112の動作の一例を示す図である。
本実施の形態においては、荷物50の移載先である載置部材121へ、昇降台112をより短時間で到着させるために、搬送車101は、必要に応じて、昇降台112を走行車110から下降させた状態で、又は、上昇若しくは下降させながら、走行する。
例えば、図3に示されるように、本実施の形態に係る搬送車101は、レール190の位置P1から位置P4まで走行しながら昇降台112を下降させる。図3においては、レール190上の位置P1と位置P4との間の、位置P2及び位置P3における搬送車101及び昇降台112の位置が破線で示されている。
このように昇降台112を動作させることにより、走行車110を位置P4で停止させてから、昇降台112を下降させる場合より、短時間で昇降台112を所望の載置部材121の位置に到着させることができる。
なお、図3では、昇降台112が正弦曲線状の軌跡を描くように、走行車110の走行に合わせて昇降台112を下降させる例を示したが、昇降台112の動作の態様はこれに限られない。例えば、昇降台112が直線状の軌跡を描くように昇降台112を下降させてもよい。
上述した昇降台112の動作は、管理コントローラ103から指令された移動先の位置である指令位置の情報などに基づいて、搬送車101が決定する。すなわち、昇降台112の動作は、管理コントローラ103から指令位置が指令された時点における搬送車101の位置及び昇降台112の下降量、並びに、当該指令位置に基づいて搬送車101が決定する。ここで、昇降台112の下降量とは、昇降台112が走行車110から下降した長さである。例えば、搬送車101は、昇降台112が下降した状態で指令を受けた場合には、昇降台112を上昇させながら走行を開始する。なお、搬送車101は、昇降台112の下降量がゼロとなった場合には、その状態で走行を続ける。そして、搬送車101は、指令位置に近づくと昇降台112を下降させながら減速して指令位置で停止する。なお、指令位置が指令を受けた位置の近傍であれば、搬送車101は、昇降台112の下降量を一旦ゼロとすることなく、昇降台112を適宜昇降させながら走行してもよい。
また、実際には、複数の搬送車101が同一のレール190に沿って走行する。そのため、複数の搬送車101が干渉して故障などを起こすことのないように、各搬送車101は、他の搬送車101と干渉しないように常に他の搬送車101と十分な車間距離を保って走行する必要がある。また、本実施の形態のように、各搬送車101が昇降台112を下降させた状態で走行する可能性がある場合には、昇降台112及び吊部材111が他の搬送車のそれらと干渉することも考慮して、各搬送車101は走行を制御する必要がある。特に、搬送車システム100が故障などにより非常停止した場合には、全ての搬送車101が急停止するため、各搬送車101の昇降台112が振り子のように大きく揺れる。このような場合にも、各搬送車101の昇降台112及び吊部材111が他の搬送車101のそれらと干渉しないような車間距離を保って、各搬送車101は走行を制御する必要がある。当該制御については、後で詳述する。
[1−3.搬送車の機能構成]
次に、本実施の形態に係る搬送車101の機能構成について図4を参照しながら説明する。
図4は、本実施の形態に係る搬送車101の機能構成を示すブロック図である。
図4に示されるように、搬送車101は、機能的には、走行駆動部14、制御部15、昇降駆動部16、算出部17及び通信部18を備える。さらに、搬送車101は、第1の位置取得部11、第1の速度取得部12、第1の下降量取得部13、指令位置取得部20、第2の位置取得部21及び先行車情報取得部30を備える。
走行駆動部14は、制御部15からの指示に基づいて走行車110に備えられた走行車110を走行させるためのモータを駆動する駆動部である。
昇降駆動部16は、制御部15からの指示に基づいて走行車110に備えられた昇降台112を昇降するためのモータを駆動する駆動部である。
通信部18は、管理コントローラ103及び他の搬送車101と通信を行う処理部である。通信部18は、管理コントローラ103から、搬送車101及び昇降台112の目的位置である指令位置を示す信号などを受信し、他の搬送車101から当該搬送車の位置などの情報を示す信号を受信する。また、通信部18は、管理コントローラ103及び他の搬送車101に自車の位置などの情報を示す信号を出力する。
第1の位置取得部11は、自車の位置情報(レール190に沿った位置の情報)を取得する情報取得部であり、取得した位置情報を示す信号を制御部15及び通信部18へ出力する。第1の位置取得部11は、レール190に記された位置情報を含むバーコードを読み取ることにより、レール190に沿った位置情報を取得する。なお、第1の位置取得部11は、他の任意の方法によって位置情報を取得してもよい。
第1の速度取得部12は、自車の速度情報を取得する情報取得部であり、取得した速度情報を示す信号を制御部15、算出部17及び通信部18へ出力する。第1の速度取得部12は、走行駆動部14から搬送車101の速度情報を取得することができる。なお、第1の速度取得部12は、他の任意の方法によって速度情報を取得してもよい。例えば、第1の速度取得部12は、第1の位置取得部11によって取得される複数の位置情報と、各位置情報が取得された時刻とから速度情報を求めてもよい。
第1の下降量取得部13は、昇降台112が走行車110から下降した長さである下降量を取得する情報取得部であり、取得した下降量を示す信号を制御部15、算出部17及び通信部18へ出力する。第1の下降量取得部13は、走行車110から送り出した吊部材111の長さから下降量を取得することができる。なお、第1の下降量取得部13は、巻き取りドラムの回転量やサーボモーターのエンコーダなど、他の任意の方法によって下降量を取得してもよい。
指令位置取得部20は、管理コントローラ103から指令された搬送車101の及び昇降台112の目的位置である指令位置を取得する情報取得部である。当該指令位置の情報は、管理コントローラ103から通信部18に送信される信号に含まれ、指令位置取得部20は、通信部18から指令位置を取得する。また、指令位置取得部20は、取得した指令位置を示す信号を制御部15に出力する。管理コントローラ103から搬送車101に指令される指令位置は、例えば、ラック102における一つの載置部材121に対応する位置、ステーション104に対応する位置などである。
第2の位置取得部21は、他の搬送車101から通信部18へ送信された信号から当該他の搬送車101の位置情報を取得する情報取得部である。第2の位置取得部21は、取得した位置を示す信号を制御部15に出力する。
先行車情報取得部30は、他の搬送車101の速度と当該他の搬送車101の昇降台112の下降量とに関する情報である先行車情報を取得する情報取得部である。本実施の形態においては、先行車情報取得部30は、第2の速度取得部22及び第2の下降量取得部23を備える。
第2の速度取得部22は、他の搬送車101から通信部18へ送信された信号から当該他の搬送車101の速度情報を取得する情報取得部である。第2の速度取得部22は、取得した速度を示す信号を算出部17に出力する。
第2の下降量取得部23は、他の搬送車101から通信部18へ送信された信号から当該他の搬送車101の昇降台112の下降量情報を取得する情報取得部である。第2の下降量取得部23は、取得した下降量を示す信号を算出部17に出力する。
なお、本実施の形態においては、他の搬送車101の位置などの情報は、他の搬送車101から搬送車間通信によって送信されるが、当該情報は、管理コントローラ103から送信されてもよい。
算出部17は、自車及び他の搬送車101の各昇降台112及び各吊部材111が互いに干渉することを防止するための車間距離である干渉防止距離を算出する処理部である。算出部17は、自車の速度及び昇降台112の下降量に基づいて、非常停止した場合における昇降台112の振れ幅と、非常停止時に、停止命令などを受けてから自車が停止するまでに走行する距離である停止距離とを算出して、干渉防止距離を算出する。また、算出部17は、先行する他の搬送車101の速度及び当該他の搬送車101の昇降台112の下降量に関する情報である先行車情報に基づいて、当該昇降台112の振れ幅を取得し、当該振れ幅も考慮して、干渉防止距離を算出してもよい。当該干渉防止距離については、後で詳述する。
制御部15は、走行駆動部14及び昇降駆動部16を制御するための処理部である。制御部15は、管理コントローラ103から送信された指令位置の情報を指令位置取得部20から受けて、当該指令位置に走行車110及び昇降台112を移動させるように、走行駆動部14及び昇降駆動部16を制御する。その際に、自車の現在位置、速度、及び、昇降台112の下降量の情報をそれぞれ、第1の位置取得部11、第1の速度取得部12、及び、第1の下降量取得部13から受け取る。また、制御部15は、自車に先行する他の搬送車101との干渉を防止するための車間距離である干渉防止距離を算出部17から受け取る。そして、制御部15は、これらの情報に基づいて、先行する他の搬送車101との車間距離が干渉防止距離以上となるように走行駆動部14を制御する。なお、制御部15は、ハードウェアのみで構成されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現されてもよい。制御部15は、例えば、マイコンなどでも実現できる。
[1−4.干渉防止距離]
次に、上記算出部17で算出される干渉防止距離について図5を用いて説明する。
図5は、第1の搬送車101aと第1の搬送車101aに先行して走行する第2の搬送車101bとの間の干渉防止距離を示す図である。
図5には、第1の搬送車101a及び第2の搬送車101bが管理コントローラ103から非常停止の指令を受けた時点における各搬送車の位置(実線)と、各搬送車の停止後における位置(点線)とが示される。図5に示されるように、第1の搬送車101aは、第1の走行車110a、第1の吊部材111a及び第1の昇降台112aを備える。また、第2の搬送車101bは、第2の走行車110b、第2の吊部材111b及び第2の昇降台112bを備える。
図5に示されるように、第1の搬送車101aは、非常停止の指令を受けた位置から、当該指令を受けた時点における速度に応じた停止距離Eaだけ走行した後に停止する。また、図5に示されるように、第1の搬送車101aの第1の昇降台112a及び第1の吊部材111aは、急停止に伴い、第1の昇降台112aの下降量Raと、非常停止の指令を受けた時点における速度とに応じた振れ幅Saで振り子のように振れる。
第2の搬送車101bについても、第1の搬送車101aと同様に、非常停止の指令を受けた位置から、停止距離Ebだけ走行した後に停止する。また、第2の搬送車101bの第2の昇降台112b及び第2の吊部材111bは、急停止に伴い、第2の昇降台112bの下降量Rbと、非常停止の指令を受けた時点における速度とに応じた振れ幅Sbで振り子のように振れる。
図5に示されるように、非常停止後の第1の昇降台112aと第2の昇降台112bとが最も接近した場合の間隔がゼロより大きくなるように車間距離Dを保つことにより、両搬送車間の干渉を防ぐことができる。ここで、車間距離Dを両搬送車の中心間の距離と定義すると、両搬送車の干渉を防ぐことができる車間距離である干渉防止距離Dp1は、第1の昇降台112a及び第2の昇降台112bの進行方向における長さをLc、マージンをLmとして以下の式で表される。
Dp1=Ea−Eb+Sa+Lm+Sb+Lc (式1)
上記マージンLmは、計算上は、ゼロより大きければ両搬送車間の干渉を防止できる。しかしながら、現実には、上記式1の右辺の各数値に誤差が生じ得るため、当該誤差を許容できるように、上記マージンLmはゼロより大きい所定の値に設定される。例えば、Lmは500mmと設定される。上記式1に基づいて、算出部17において干渉防止距離Dp1が算出される。そして、第1の搬送車101aの制御部15は、第2の搬送車101bとの車間距離Dが干渉防止距離Dp1以上となるように、走行駆動部14を制御する。
ここで、上記式1に示される停止距離Ea及びEbは、それぞれ、第1の搬送車101a及び第2の搬送車101bの速度から求められる。第1の搬送車101aの算出部17は、各搬送車の速度に対応する停止距離を求めるためのテーブルを備え、当該テーブルを用いて停止距離を求める。なお、第1の搬送車101aの算出部17は、停止距離を他の方法によって求めてもよい。例えば、算出部17は、速度に対する停止距離の関係を示す関数を備えていてもよい。
また、式1に示される振れ幅Saは、それぞれ、第1の搬送車101aの速度、及び、第1の搬送車101aの第1の昇降台112aの下降量から求められる。第1の搬送車101aの算出部17は、第1の搬送車101aの速度、及び、第1の昇降台112aの下降量に対応する振れ幅Saを求めるためのテーブルを備え、当該テーブルを用いて停止距離を求める。また、式1に示される振れ幅Sbについても同様に求められる。なお、第1の搬送車101aの算出部17は、振れ幅Sa及びSbを他の方法によって求めてもよい。例えば、算出部17は、各搬送車の速度及び各昇降台の下降量に対する振れ幅の関係を示す関数を備えていてもよい。
本実施の形態に係る第1の搬送車101a及び第2の搬送車101bにおいては、それらの速度及び各昇降台の下降量が時々刻々変化し得るため、算出部17によって、それらの変化に対応できる周期で、干渉防止距離Dp1が算出される。例えば、当該周期は、50msec程度に設定される。あるいは、上記各速度及び各昇降台の下降量が変化した場合に算出部17によって、干渉防止距離Dp1が算出されてもよい。
[1−5.搬送車の動作]
次に、本実施の形態に係る搬送車101の動作について図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施の形態に係る搬送車101の動作を示すフローチャートである。
図6には、第1の搬送車101aと、第1の搬送車101aに先行する第2の搬送車101bとが、レール190に沿って走行している場合の第1の搬送車101aの動作を示す。
図6に示されるように、まず、第1の搬送車101aの算出部17は、第1の搬送車101a(自車)の情報を取得する(S11)。すなわち、当該算出部17は、自車の速度情報、及び、第1の昇降台112aの下降量をそれぞれ第1の速度取得部12、及び、第1の下降量取得部13から取得する。
次に、第1の搬送車101aの算出部17は、第2の搬送車101bの情報である先行車情報を取得する(S12)。本実施の形態においては、当該算出部17は、先行する第2の搬送車101bの速度、及び、第2の昇降台112bの下降量をそれぞれ第2の速度取得部22、及び、第2の下降量取得部23から取得する。
次に、第1の搬送車101aの算出部17は、取得した両搬送車の速度及び下降量に基づいて、上記式1で示される干渉防止距離Dp1を算出する(S13)。
次に、第1の搬送車101aの制御部15は、自車と第2の搬送車101bとの車間距離Dが、算出部17で算出された干渉防止距離Dp1以上となるように走行駆動部14を制御する(S14)。ここで、第1の搬送車101aの制御部15は、第1の搬送車101aの位置情報及び第2の搬送車101bの位置情報をそれぞれ第1の位置取得部11及び第2の位置取得部21から取得して、車間距離Dを算出する。そして、第1の搬送車101aの制御部15は、当該車間距離Dが干渉防止距離Dp1以上となるように走行駆動部14を制御することにより第1の走行車110aの速度を調整する。
第1の搬送車101aは、以上の各工程を所定の周期で繰り返すことにより、第2の搬送車101bとの車間距離Dを干渉防止距離Dp1以上に維持する。
[1−6.効果など]
以上のように、本実施の形態に係る搬送車システム100は、第1の搬送車101aと第1の搬送車101aに先行して走行する第2の搬送車101bとを備える。そして、第1の搬送車101aは、自車の速度、第2の搬送車101bの速度、並びに、第1の昇降台112a及び第2の昇降台112bの各下降量に基づいて、干渉防止距離を算出する算出部17を備える。さらに、第1の搬送車101aは、第2の搬送車101bとの車間距離が、当該干渉防止距離以上となるように、第1の走行車110aを制御する制御部15を備える。
これにより、搬送車システム100においては、第1の搬送車101a及び第2の搬送車101bが各々の昇降台を下降させたまま走行している際に、当該2台の搬送車間の距離が干渉防止距離以上となるように制御される。したがって、一方の昇降台が他方の昇降台などと干渉する可能性を十分に抑制することができる。
また、本実施の形態に係る搬送車システム100において、算出部17は、自車の速度及び第1の昇降台112aの下降量に基づいて、非常停止した場合における第1の昇降台112aの第1の走行車110aに対する振れ幅を算出する。また、算出部17は、第2の搬送車101bの速度及び第2の昇降台112bの下降量に関する情報である先行車情報に基づいて、非常停止した場合における第2の昇降台112bの第2の走行車110bに対する振れ幅を取得する。
これにより、搬送車システム100においては、上記各振れ幅を用いて干渉防止距離を算出することができる。そのため、両搬送車が非常停止する場合に、第1の昇降台112aと第2の昇降台112bとが干渉する可能性を低減することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る搬送車システムについて説明する。本実施の形態に係る搬送車システムは、上記実施の形態1より干渉防止距離を正確に算出することにより、必要以上に車間距離Dを大きくすることを抑制する。以下、本実施の形態に係る搬送車システムのうち、上記実施の形態1との相違点である干渉防止距離の算出方法を中心に説明する。
[2−1.干渉防止距離]
本実施の形態に係る搬送車システムの算出部17において計算される干渉防止距離の算出方法について図7を参照しながら説明する。
図7は、第1の搬送車101aと第1の搬送車101aに先行して走行する第2の搬送車101bとの間の干渉防止距離を示す図である。
図7には、図5と同様に、第1の搬送車101a及び第2の搬送車101bが管理コントローラ103から非常停止の指令を受けた時点における各搬送車の位置(実線)と、各搬送車の停止後における位置(点線)とが示される。
上記実施の形態1に係る搬送車システムにおいては、各昇降台の進行方向(すなわち、レール190に沿った方向)における位置に重なりが発生しないような車間距離を干渉防止距離とした。しかしながら、各昇降台の進行方向における位置に重なりがあったとしても、鉛直方向における位置がずれていれば、各昇降台が互いに干渉することがない。また、各昇降台同士が干渉しなくても、一方の昇降台が、他方の昇降台を吊り下げる吊部材と干渉する場合もあり得る。そこで、本実施の形態においては、非常停止時に、第1の吊部材111a及び第1の昇降台112aが振れる領域と、第2の吊部材111b及び第2の昇降台112bが振れる領域とが、干渉しないようにするための干渉防止距離が採用される。例えば、図7のハッチングされた領域同士が干渉しないようにするための干渉防止距離が算出部17において算出される。図7に示される例で上記両領域が水平方向に最も接近するのは、第1の昇降台112aが最も右側に振れ、かつ、第2の吊部材111bが最も左側に振れる場合である。したがって、第1の昇降台112aの振れ幅をSa、第1の昇降台112aが最も右側に振れる場合の第1の昇降台112aの鉛直方向高さにおける第2の吊部材111bの振れ幅をSbaとすると、干渉防止距離Dp2は以下の式で算出される。
Dp2=Ea−Eb+Sa+Lm+Sba+Lc (式2)
ここで、Ea及びEbは、上記実施の形態1と同様に、第1の搬送車101a及び第2の搬送車101bの停止距離を示し、Lcは、第1の昇降台112a及び第2の昇降台112bの進行方向における長さを示す。上記マージンLmについても上記実施の形態1と同様に、上記式2の右辺における各数値の誤差を許容できるように、ゼロより大きい所定の値に設定される。例えば、Lmは500mmと設定される。
なお、図7に示される例においては、上記式2によって、干渉防止距離Dp2が算出されるが、干渉防止距離Dp2を求める式は、上記両昇降台のうちいずれが鉛直方向に高い位置まで振れるか、によって異なる。いずれの場合においても、干渉防止距離Dp2は、各搬送車の速度及び各昇降台の下降量から上記の例と同様に求められる。
[2−2.効果など]
以上のように、本実施の形態に係る搬送車システム100の算出部17は、第1の搬送車101aの速度及び第1の昇降台112aの下降量に基づいて、非常停止した場合に第1の吊部材111a及び第1の昇降台112aが振れる領域を算出する。また、算出部17は、第2の搬送車101bの速度及び第2の昇降台112bの下降量に基づいて、非常停止した場合に第2の吊部材111b及び第2の昇降台112bが振れる領域を算出する。そして、算出部17は、これらの両領域が干渉しないように干渉防止距離Dp2を算出する。
これにより、本実施の形態に係る搬送車システム100の各搬送車において、より正確に干渉防止距離が算出されるため、必要以上に車間距離を確保することを抑制することができる。
(変形例など)
以上、本発明の搬送車システム及びその制御方法について、実施の形態に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施形態に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態1では、第1の搬送車101aの停止距離Ea及び第1の昇降台112aの振れ幅Saに加えて、第2の搬送車101bの停止距離Eb及び第2の昇降台112bの振れ幅Sbも、算出部17によって算出された。しかしながら、算出部17によって、第1の搬送車101aの停止距離Ea及び第1の昇降台112aの振れ幅Saだけが算出されてもよい。この場合、干渉防止距離Dp3は、例えば、以下の式で算出される。
Dp3=Ea+Sa+Lc+Lm (式3)
ここで、マージンLmは、上記実施の形態1と同様に定められてもよいし、第2の搬送車101bの停止距離及び第2の昇降台112bの振れ幅などを推測して両搬送車間の干渉を防止できるように定められてもよい。
さらに、第1の搬送車101a及び第2の搬送車101bの停止距離がほぼ等しい(すなわち、Ea−Eb≒0)と仮定して、算出部17によって各搬送車の停止距離が算出されなくてもよい。この場合、干渉防止距離を上記式1において、Ea−Eb=0として求めてもよい。また、干渉防止距離Dp4を以下の式で求めてもよい。
Dp4=Sa+Lc+Lm (式4)
ここで、マージンLmは、上記実施の形態1と同様に定められてもよいし、第2の昇降台112bの振れ幅などを推測して両搬送車間の干渉を防止できるように定められてもよい。
上述した各変形例に係る干渉防止距離を用いる場合でも、上記実施の形態1に係る干渉防止距離を用いる場合と同様に、両搬送車間の干渉の可能性が低減される。また、算出部17における演算が上記実施の形態1より簡略化されるため、算出部17の処理負担が軽減される。一方、上記実施の形態1及び実施の形態2においては、先行する第2の搬送車101bの情報も加味して干渉防止距離を算出するため、当該変形例より正確に干渉防止距離を算出することができる。
また、上記各実施の形態においては、先行車情報取得部30において、先行車情報として、第2の搬送車101bの速度と、第2の昇降台112bの下降量とを取得する構成が示された。しかしながら、先行車情報はこれらに限られず、当該速度と下降量とに関する情報であればよい。例えば、先行車情報は、第2の搬送車101bで当該速度に基づいて算出された非常停止時における停止距離Ebなどを含む情報であってもよい。また、先行車情報は、当該速度及び下降量に基づいて算出された非常停止時における振れ幅Sb、あるいは、第2の吊部材111b及び第2の昇降台112bが振れる領域などを含む情報であってもよい。
また、上記各実施の形態においては、第1の搬送車101aは、先行する第2の搬送車101bからその速度及び第2の昇降台112bの下降量を示す信号を受信して、非常停止時における第2の昇降台112bの振れ幅が算出された。しかしながら、本発明においては各搬送車において非常停止時における自車の昇降台の振れ幅が算出されているので、第2の搬送車101bから第1の搬送車101aに、第2の昇降台112bの当該振れ幅と第2の昇降台112bの下降量とが送信されてもよい。これにより、第1の搬送車101aにおいて、第2の昇降台112bの振れ幅を算出する処理が不要となる。
また、上記各実施の形態においては、第1の搬送車101aと先行する第2の搬送車101bとの車間距離は、各搬送車の位置情報から算出されるが、当該車間距離は、他の手段によって、取得されてもよい。例えば、各搬送車がレーザ測距装置を備えて、先行する搬送車との車間距離を測定してもよい。
本願発明は、荷物を天井近傍において搬送し、棚に荷物を保管する自動倉庫や工場などに利用可能である。
11 第1の位置取得部
12 第1の速度取得部
13 第1の下降量取得部
14 走行駆動部
15 制御部
16 昇降駆動部
17 算出部
18 通信部
20 指令位置取得部
21 第2の位置取得部
22 第2の速度取得部
23 第2の下降量取得部
30 先行車情報取得部
50 荷物
100 搬送車システム
101 搬送車
101a 第1の搬送車
101b 第2の搬送車
102 ラック
103 管理コントローラ
104 ステーション
110 走行車
110a 第1の走行車
110b 第2の走行車
111 吊部材
111a 第1の吊部材
111b 第2の吊部材
112 昇降台
112a 第1の昇降台
112b 第2の昇降台
121 載置部材
190 レール

Claims (5)

  1. 上方に設けられたレールに沿って走行する第1の走行車、前記第1の走行車から吊り下げられた第1の吊部材、及び、前記第1の走行車に前記第1の吊部材によって昇降可能に吊り下げられた第1の昇降台を備える第1の搬送車と、
    前記レールに沿って走行する第2の走行車、前記第2の走行車から吊り下げられた第2の吊部材、及び、前記第2の走行車に前記第2の吊部材によって昇降可能に吊り下げられた第2の昇降台を備え、かつ、前記第1の搬送車に先行して走行する第2の搬送車と、を備える搬送車システムであって、
    前記第1の搬送車は、
    前記第1の搬送車の速度である第1の速度を取得する第1の速度取得部と、
    前記第1の昇降台の前記第1の走行車からの下降量である第1の下降量を取得する第1の下降量取得部と、
    前記第1の昇降台及び前記第1の吊部材と、前記第2の昇降台及び前記第2の吊部材との干渉を防止するための前記第1の搬送車と前記第2の搬送車との車間距離である干渉防止距離を、前記第1の速度及び第1の下降量に基づいて算出する算出部と、
    前記第1の搬送車と前記第2の搬送車との車間距離が、前記干渉防止距離以上となるように、前記第1の走行車を制御する制御部とを備え
    前記算出部は、前記第1の搬送車及び前記第2の搬送車が非常停止した場合における前記干渉防止距離を算出する
    搬送車システム。
  2. 前記第1の搬送車は、さらに、
    前記第2の搬送車の速度である第2の速度と前記第2の昇降台の前記第2の走行車からの下降量である第2の下降量とに関する情報である先行車情報を取得する先行車情報取得部を備え、
    前記算出部は、さらに、前記先行車情報にも基づいて前記干渉防止距離を算出する
    請求項1に記載の搬送車システム。
  3. 前記算出部は、前記第1の速度及び前記第1の下降量に基づいて、前記第1の搬送車が非常停止した場合に前記第1の吊部材及び前記第1の昇降台が振れる領域である第1の領域を算出し、かつ、前記先行車情報に基づいて、前記第2の搬送車が非常停止した場合に前記第2の吊部材及び前記第2の昇降台が振れる領域である第2の領域を算出し、前記第1の領域及び前記第2の領域に基づいて前記干渉防止距離を算出する
    請求項2に記載の搬送車システム。
  4. 前記算出部は、前記第1の速度及び前記第1の下降量に基づいて、前記第1の搬送車が非常停止した場合における前記第1の昇降台の前記第1の走行車に対する振れ幅である第1の振れ幅を算出し、かつ、前記先行車情報に基づいて、前記第2の搬送車が非常停止した場合における前記第2の昇降台の前記第2の走行車に対する振れ幅である第2の振れ幅を取得し、前記第1の振れ幅及び前記第2の振れ幅に基づいて前記干渉防止距離を算出する
    請求項2に記載の搬送車システム。
  5. 上方に設けられたレールに沿って走行する第1の走行車、前記第1の走行車から吊り下げられた第1の吊部材、及び、前記第1の走行車に前記第1の吊部材によって昇降可能に吊り下げられた第1の昇降台を備える第1の搬送車と、
    前記レールに沿って走行する第2の走行車、前記第2の走行車から吊り下げられた第2の吊部材、及び、前記第2の走行車に前記第2の吊部材によって昇降可能に吊り下げられた第2の昇降台を備え、かつ、前記第1の搬送車に先行して走行する第2の搬送車と、を備える搬送車システムの制御方法であって、
    前記第1の搬送車の速度である第1の速度を取得するステップと、
    前記第1の昇降台の前記第1の走行車からの下降量である第1の下降量を取得するステップと、
    前記第1の昇降台及び前記第1の吊部材と、前記第2の昇降台及び前記第2の吊部材との干渉を防止するための前記第1の搬送車と前記第2の搬送車との車間距離である干渉防止距離を、前記第1の速度及び第1の下降量に基づいて算出するステップと、
    前記第1の搬送車と前記第2の搬送車との車間距離が、前記干渉防止距離以上となるように、前記第1の走行車を制御するステップとを含み、
    前記算出するステップにおいて、前記第1の搬送車及び前記第2の搬送車が非常停止した場合における前記干渉防止距離を算出する
    搬送車システムの制御方法。
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