JP6539579B2 - インターホンシステム - Google Patents
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Description
ミキサ回路が出力する位相差情報から移動体の存在を判定する移動体判定部とを具備したことを特徴とする。
この構成によれば、居室親機がワイヤレス親機と無線通信する機能を利用して居室親機周辺の移動体を検出することが可能となり、別途人感センサ等の移動体検出手段を設けることなく居住者の存在を確認でき、安否確認に利用できる。しかも、進行波である同期信号に対する反射波から居住者の存在を判定するため、人感センサで使用される焦電型赤外線方式に比べて誤検知を削減できる。更に、ミキサ回路によりキャリア周波数成分が削除されるため、移動体の判定をし易い。
この構成によれば、移動体を一定時間以上検出しなければ、留守録モードに移行して来訪者があったらカメラの撮像映像を保存する。よって、外出する際に留守録モードに設定し忘れても、自動で留守録モードに移行して訪問者を録画するため、後から確認でき、利便性が良い。
この構成によれば、居住者が居室親機に近づいたらモニタが表示動作するため、別途表示操作することなく、所定の情報を表示させることができ、利便性が良い。
この構成によれば、長時間に亘り居住者を確認できない場合、外部に通知するため、訪問することなく居住者に発生した異常を把握でき、速やかな対応が可能となる。
この構成によれば、電波がLCDユニット等の遮蔽物の存在により一定の方向に対して通信出来なくなる問題を解消でき、LCDユニット等の備えていても通信アンテナを居室親機内部に収納した状態で、ワイヤレス親機との間で死角の無い通信を実施できる。よって、移動体の検出に対しても死角が発生することがない。
この構成によれば、無線通信部が送信する同期信号が一定の周期で送信される間欠信号であっても、ミキサ回路の出力信号は保持されるため、反射波から人物の存在を良好に検知できる。また、従来より使用されている同期信号を変更することなく移動体検知を実施できる。
通信アンテナ42は同期信号を送信すると同時にその反射波を受信し、受信した反射波を方向性結合器43が分離してミキサ回路45において進行波と掛け合わされる。このミキサ回路45の作用は、以下の様に数式で表すことができる。
まず、進行波周波数f、進行波振幅Atx、反射波振幅Arxとすると、進行波(Pf)及び反射波(Pr)が次式のように表される。
そして、このミキサ回路45の出力はIFアンプ46で増幅された後、サンプルホールド回路47で波形が保持されて積分回路48を介して移動体判定部49で移動体Pの有無が判定される。
そして、ミキサ回路45の出力は移動体Pの存在により変化するため、図4(c)に示すようにサンプルホールド回路47の出力が変化し、移動体即ち居住者の存在を判別できる。
また、無線通信部41が送信する同期信号が一定の周期で送信される間欠信号であっても、ミキサ回路45の出力信号は保持されるため、反射波から人物の存在を良好に検知できるし、ミキサ回路によりキャリア周波数成分が削除されるため、移動体の判定をし易い。更に、従来より使用されている同期信号を変更することなく移動体検知を実施できる。
居住者の存在を検知しない時間が例えば10時間(第1の設定時間)継続したら、親機CPU29は居住者が外出したと判断して留守録モードに移行制御する。留守録モードに移行すると、玄関子機1の呼出ボタン11押下を受けてカメラ13が撮像を開始したら、その映像が録画メモリ26に録画される。
サーバ6は警備会社等に設置されており、この信号を受けて予め登録されている見守り先住所データから関連する住所、居住者氏名等を読み出して図示しないディスプレイに表示するし、警報音が鳴動して異常発生を表示と音で通知する。
また、長時間に亘り居住者を確認できない場合、外部に通知するため、訪問することなく居住者に発生した異常を把握でき、速やかな対応が可能となる。
このように、居住者が居室親機2に近づいたらモニタ21が表示動作するため、別途表示操作することなく、所定の情報を表示させることができ、利便性が良い。
そこで、LCDユニットの左右にアンテナ42を配置することで死角を無くすことができ、2本のアンテナ42a,42bを備えた構成であっても居室親機2の筐体内にアンテナ42a,42bを収納でき、外観上もスッキリしたデザインにできる。
但し、2本のアンテナ42a,42bはアンテナ切替器51により無線通信部41の制御でダイバシティ制御が実施され、ワイヤレス親機3と通信するアンテナ42が自動で切り替わり、移動体Pを確実に検知できる。
また、上記実施形態では居住者の異常発生を外部のサーバに通知しているが、福祉担当者や家族が携行している携帯端末に対して通知しても良い。
Claims (6)
- 来訪者が居住者を呼び出して通話するための玄関子機と、居住者が前記玄関子機からの呼び出しに応答するための居室親機と、前記居室親機と無線通信して前記玄関子機からの呼び出しに応答するためのワイヤレス親機とを有するインターホンシステムにおいて、
前記居室親機は、待機時に前記ワイヤレス親機に対して定期的にマイクロ波を使用した同期信号を送信する無線通信部と、
前記ワイヤレス親機と無線通信する通信アンテナと、
前記同期信号の進行波と前記通信アンテナが受信した反射波とを分離抽出する方向性結合器と、
抽出した前記反射波からキャリア周波数成分を削除するためのミキサ回路と、
前記ミキサ回路が出力する位相差情報から移動体の存在を判定する移動体判定部とを具備したことを特徴とするインターホンシステム。 - 前記玄関子機が来訪者を撮像するためのカメラを有する一方、前記居室親機が前記カメラの撮像映像を表示するモニタ及び撮像映像を保存する映像記憶部と、前記カメラの撮像映像を保存制御する親機制御部とを有し、
前記親機制御部は、前記移動体判定部が移動体を検出しない時間が所定時間を超えたら、前記玄関子機の呼出操作を受けて起動した前記カメラの撮像映像を保存する留守録モード動作を実施することを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。 - 前記居室親機は、起動操作を受けて前記モニタに予め設定されたスタート画面を表示し、
前記親機制御部は、前記移動体判定部が移動体を検出したら、前記モニタに前記スタート画面を表示させることを特徴とする請求項2記載のインターホンシステム。 - 前記居室親機は、公衆通信網を介して外部の通信装置と通信する通信部を有し、
前記親機制御部は、前記移動体判定部が前記所定時間を超える一定の時間に亘り移動体を検出しなければ、前記通信装置に異常発生情報を送信することを特徴とする請求項2又は3記載のインターホンシステム。 - 前記居室親機は左右側部にそれぞれ前記通信アンテナを有し、
前記無線通信部はダイバシティ制御を実施することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のインターホンシステム。 - 前記同期信号が、一定の周期で送信される間欠信号であり、
前記ミキサ回路の出力信号を一定時間保持するサンプルホールド回路を具備することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のインターホンシステム。
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