JP6538072B2 - 耐摩耗部品およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は耐摩耗部品およびその製造方法に関するものである。
油圧ショベル、ブルドーザ、ホイールローダなど、土砂の存在する環境下で稼働する作業機械を構成する部品として、リッパ、ツースなどの耐摩耗部品が用いられる。耐摩耗部品において特に高い耐摩耗性が要求される領域には、肉盛層が形成される場合がある。肉盛層としては、たとえば鋼からなる母材中に硬質粒子が分散したものを採用することができる。肉盛層は、たとえば肉盛溶接により形成することができる(たとえば、特開2008−763号公報(特許文献1)および特開平8−47774号公報(特許文献2)参照)。
特開2008−763号公報 特開平8−47774号公報
肉盛層を有する耐摩耗部品は、所望の形状に成形されたベース部を準備し、ベース部のうち特に高い耐摩耗性が要求される領域を覆うように肉盛層を形成することにより得られる。肉盛層の形成により耐摩耗部品の耐久性を向上させることができる一方で、形成された肉盛層に起因したデメリットが発生する場合がある。たとえば、油圧ショベルのバケットのツースに肉盛層を形成した場合、ツースの土砂への貫入抵抗が上昇する場合がある。
本発明は、肉盛層を有する耐摩耗部品において肉盛層の形成に起因したデメリットを抑制することを目的とする。
本発明に従った耐摩耗部品は、第1金属からなるベース部と、ベース部の表面の一部である被覆領域を覆うようにベース部に接触して配置された肉盛層と、を備える。ベース部の表面の、被覆領域と被覆領域以外の領域である露出領域との境界である肉盛端部において、露出領域と肉盛層の表面とは同一面を構成する鍛造面となっている。
上述のように、肉盛層は、ベース部の表面上に肉盛溶接などの手法によって形成される。肉盛層が形成された耐摩耗部品では、ベース部の表面の、肉盛層に覆われた領域(被覆領域)と被覆領域以外の領域(露出領域)との境界である肉盛端部において、肉盛層の表面とベース部の露出領域との間に段差が形成されるのが一般的である。この段差は、肉盛層の形成に起因したデメリットの原因となる。たとえば、油圧ショベルのバケットのツースに肉盛層が形成される場合がある。肉盛層の形成によりツースの耐摩耗性が向上する一方で、上記段差が形成されることによりツースの土砂に対する貫入抵抗が上昇する場合がある。他の部品と接触しつつ使用される部品に肉盛層が形成された場合、上記段差に起因して、当該他の部品との所望の接触状態が十分に達成できない場合がある。
本発明の耐摩耗部品では、肉盛端部において、ベース部の露出領域と肉盛層の表面とが同一面を構成する。そのため、上記段差に起因した肉盛層の形成によるデメリットが抑制される。また、肉盛端部が鍛造面に含まれることにより、切削等によってベース部の露出領域と肉盛層の表面とが同一面となるように加工する工程を省略することが可能となる。そのため、硬度差の大きい肉盛端部の加工、および硬度の高い肉盛層の加工を回避することができる。このように、本発明の耐摩耗部品によれば、肉盛層を有する耐摩耗部品において肉盛層の形成に起因したデメリットを抑制することが可能な耐摩耗部品を提供することができる。
上記耐摩耗部品において、上記肉盛層は、第2金属からなる母相と、母相中に分散する硬質粒子と、を含んでいてもよい。このようにすることにより、耐摩耗性に優れた肉盛層を容易に形成することができる。
上記耐摩耗部品において、肉盛層の表面から硬質粒子の平均粒径以内の領域である肉盛層表層領域内に位置する硬質粒子は、肉盛層に埋め込まれた状態で並んで配置されていてもよい。このようにすることにより、肉盛層の表面から硬質粒子が大きく突出して配置されることが抑制される。その結果、耐摩耗部品の使用中における硬質粒子の脱落が抑制される。なお、硬質粒子の平均粒径は、肉盛層の表面に垂直な断面を光学顕微鏡にて観察し、観察される硬質粒子10個の直径の平均値を計算することにより得ることができる。
上記耐摩耗部品において、上記肉盛層表層領域内に位置する上記硬質粒子は、上記肉盛層の表面に接するように配置されてもよい。これにより、肉盛層の表面から露出する硬質粒子の領域がわずかとなり、硬質粒子の脱落が抑制される。
上記耐摩耗部品において、上記肉盛層表層領域内に位置する上記硬質粒子の、上記肉盛層の表面から露出する領域に対応する中心角は鋭角(90°未満)であってもよい。これにより、肉盛層の表面から露出する硬質粒子の領域がわずかとなり、硬質粒子の脱落が抑制される。
上記耐摩耗部品において、上記肉盛層は、上記肉盛層と上記ベース部との界面を含む領域において、上記ベース部に向けて突出する突出部を含んでいてもよい。これにより、ベース部から肉盛層が剥離することが抑制される。
上記耐摩耗部品において、上記突出部には、上記硬質粒子の少なくとも一部が進入していてもよい。これにより、ベース部から肉盛層が剥離することが、より確実に抑制される。
本発明に従った耐摩耗部品の製造方法は、第1金属からなるベース部材を準備する工程と、ベース部材の表面の一部である被覆領域に接触して被覆領域を覆うように、肉盛層を形成する工程と、ベース部の表面の、被覆領域と被覆領域以外の領域である露出領域との境界である肉盛端部が加工されるように、肉盛層が形成されたベース部材を鍛造する工程と、を備える。
本発明の耐摩耗部品の製造方法では、肉盛端部が加工されるように、肉盛層が形成されたベース部材が鍛造される。そのため、肉盛端部において、肉盛層の表面とベース部の露出領域とが同一面を構成する鍛造面である耐摩耗部品が製造され、上記段差に起因した肉盛層の形成によるデメリットが抑制される。また、肉盛端部が鍛造面に含まれることにより、切削等によってベース部の露出領域と肉盛層の表面とが同一面となるように加工する工程を省略することが可能となる。そのため、硬度差の大きい肉盛端部の加工、および硬度の高い肉盛層の加工を回避することができる。このように、本発明の耐摩耗部品の製造方法によれば、肉盛層を有する耐摩耗部品において肉盛層の形成に起因したデメリットを抑制することが可能な耐摩耗部品を製造することができる。
上記耐摩耗部品の製造方法において、肉盛層が形成されたベース部材を鍛造する工程では、肉盛層が形成されたベース部材が熱間鍛造されてもよい。熱間鍛造を採用することにより、肉盛層が形成されたベース部材を容易に鍛造することが可能となる。
上記耐摩耗部品の製造方法において、肉盛層を形成する工程では、第2金属からなる母相と、母相中に分散する硬質粒子と、を含む肉盛層が形成されてもよい。このようにすることにより、耐摩耗性に優れた肉盛層を容易に形成することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の耐摩耗部品およびその製造方法によれば、肉盛層を有する耐摩耗部品において肉盛層の形成に起因したデメリットを抑制することができる。
油圧ショベルのバケットの構造を示す概略斜視図である。 ツースの構造を示す概略平面図である。 図2の線分III−IIIに沿う断面を示す概略断面図である。 比較例のツースの構造を示す概略断面図である。 肉盛層の表面付近の構造を示す概略断面図である。 肉盛層とベース部との界面付近の構造を示す概略断面図である。 ツースの製造方法の概略を示すフローチャートである。 ツースの製造方法を説明するための概略断面図である。 ツースの製造方法を説明するための概略断面図である。 肉盛層の形成方法を説明するための概略断面図である。 ツースの断面を示す写真である。 肉盛層の表面付近の光学顕微鏡写真である(実施例)。 肉盛層の表面付近の光学顕微鏡写真である(比較例)。 肉盛層とベース部との界面付近の光学顕微鏡写真である(実施例)。 肉盛層とベース部との界面付近の光学顕微鏡写真である(比較例)。 貫入抵抗試験に供したツースの写真である(実施例)。 貫入抵抗試験に供したツースの写真である(比較例)。 貫入抵抗試験の結果を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
油圧ショベルのバケットのツースを例に、本実施の形態の耐摩耗部品について説明する。図1は、油圧ショベルのバケットの構造を示す概略斜視図である。図2は、ツースの構造を示す概略平面図である。図3は、図2の線分III−IIIに沿う断面を示す概略断面図である。
図1を参照して、バケット1は、油圧ショベルのアーム(図示しない)の先端に装着され、土砂を掘削する。バケット1は、板状部材から構成され、開口を有する本体10と、本体10の開口外周部12の掘削側からその一部が突出するように本体10に取り付けられた複数の(図1に示すバケット1においては3つの)ツース20と、本体10の、ツース20が取り付けられる側とは反対側に配置された装着部30とを備えている。バケット1は、装着部30において油圧ショベルのアームに支持される。掘削時には、バケット1は、ツース20から土砂へと進入する。そのため、ツース20には、高い耐摩耗性(耐土砂摩耗性)が要求される。ツース20は、土砂に接触する用途に使用される機械部品である耐土砂摩耗部品である。
ツース20は、図2に示すように、先端21と、基端22とを含む。ツース20は、基端22側において本体10に取り付けられ、先端21側がバケット1の開口外周部12から突出する。ツース20は、他の部品である本体10と接触しつつ使用される。バケット1は、ツース20の先端21側から土砂へと進入する。そのため、ツース20の先端21側には、特に高い耐摩耗性(耐土砂摩耗性)が要求される。
図3を参照して、ツース20は、第1金属からなるベース部25と、ベース部25の表面の一部である被覆領域25Aを覆うようにベース部25に接触して配置される肉盛層27と、を備える。ベース部25を構成する第1金属としては、たとえばJIS規格に規定される機械構造用炭素鋼または機械構造用合金鋼(たとえばS45C、SCM435のほか、同等量の炭素を含むSMn鋼、SCr鋼、SCM鋼など)などを採用することができる。ベース部25の表面の、被覆領域25Aと被覆領域25A以外の領域である露出領域25Bとの境界である肉盛端部29において、露出領域25Bと肉盛層27の表面27Aとは同一面を構成する鍛造面となっている。肉盛層27の表面27Aは、全域にわたって鍛造面となっている。
図4は、肉盛層を有する比較例のツースの構造を示す概略断面図である。一般に、ツースの先端付近の耐摩耗性向上を目的として肉盛層を形成する場合、所望の形状を有する鋼製のベース部に肉盛層が形成される。図4を参照して、肉盛層を有する一般的なツースである比較例のツース920は、先端921と、基端922とを含む。ツース920の先端921側には肉盛層927が形成されている。肉盛層927は、所望の形状に成形されたベース部925の被覆領域925Aを覆うように、たとえば肉盛溶接により形成される。そのため、被覆領域925Aと被覆領域925A以外の領域である露出領域925B,925Cとの境界である肉盛端部929A,929Bにおいて露出領域925B,925Cと肉盛層927の表面927Aとの間に段差が形成される。この段差に起因して、ツース920の土砂への貫入抵抗が大きくなる。また、ベース部925の成形後に肉盛層927を形成するため、先端921付近に肉盛層927を形成することは困難である。そのため、先端921を含む領域には肉盛層927が形成されていない領域である先端側露出領域925Cが形成される。先端側露出領域925Cの耐摩耗性が低いことに起因して、ツース920の摩耗の進行が速くなり、交換頻度が増加する。
図3を参照して、本実施の形態におけるツース20によれば、肉盛端部29において露出領域25Bと肉盛層27の表面27Aとが同一面を形成することにより、肉盛端部29における段差に起因した貫入抵抗の上昇を回避することができる。肉盛端部29が鍛造面に含まれることにより、切削等によって露出領域25Bと肉盛層27の表面27Aとが同一面となるように加工する工程を省略することが可能となる。そのため、硬度差の大きい肉盛端部29の加工、および硬度の高い肉盛層27の加工を回避することができる。このように、本実施の形態におけるツース20によれば、肉盛層27の形成に起因したデメリットを抑制することができる。また、ベース部材上に肉盛層を形成した後、鍛造を実施して先端21を含む領域を成形すれば、図3に示すように先端21を含む領域を肉盛層27に覆われたものとすることが容易となり、高い耐摩耗性を有するツース20を得ることができる。
次に、肉盛層27の構造について説明する。図5は、肉盛層の表面付近の構造を示す概略断面図である。図6は、肉盛層とベース部との界面付近の構造を示す概略断面図である。図5および図6を参照して、肉盛層27は、第2金属からなる母相95と、母相95中に分散する硬質粒子91と、を含んでいる。母相95を構成する第2金属は、たとえば溶接ワイヤに由来する金属とベース部25を構成する第1金属とが混合されたものとすることができる。硬質粒子91としては、母相95よりも硬度が高い粒子、たとえば超硬合金からなる粒子を採用することができる。肉盛層27は、ベース部25よりも耐摩耗性(耐土砂摩耗性)が高い。
図5を参照して、肉盛層27の表面27Aは鍛造面となっている。肉盛層27の表面27Aから硬質粒子91の平均粒径以内の領域である肉盛層表層領域27B内に位置する硬質粒子91は、肉盛層27に埋め込まれた状態で並んで配置される。これにより、肉盛層27の表面27Aから硬質粒子91が大きく突出して配置されることが抑制される。その結果、ツース20の使用中における硬質粒子91の脱落が抑制され、ツース20の耐摩耗性が向上している。
肉盛層表層領域27B内に位置する硬質粒子91は、図6に示すように肉盛層27の表面27Aに接するように配置されていてもよい。これにより、肉盛層27の表面27Aから露出する硬質粒子91の領域がわずかとなり、硬質粒子91の脱落が抑制される。
硬質粒子91の、肉盛層27の表面27Aから露出する領域に対応する中心角θは鋭角(90°未満)であることが好ましい。これにより、肉盛層27の表面27Aから露出する硬質粒子91の領域がわずかとなり、硬質粒子91の脱落が抑制される。
図6を参照して、肉盛層27は、肉盛層27とベース部25との界面を含む領域において、ベース部25に向けて突出する突出部99を含む。突出部99によるアンカー効果により、ベース部25から肉盛層27が剥離することが抑制される。突出部99には、硬質粒子91の少なくとも一部が進入している。これにより、ベース部25から肉盛層27が剥離することがより確実に抑制される。突出部99に進入している硬質粒子91とベース部25との間には肉盛層27の母相95が介在している。突出部99に進入している硬質粒子91とベース部25とは、接触していない。硬質粒子91の中心は、突出部99の外部に位置している(硬質粒子91の体積の1/2未満の領域が突出部99内に進入している。)。各突出部99内には、1つの硬質粒子91が進入している。各突出部99の深さは、当該突出部99に進入する硬質粒子91の半径よりも小さい。
次に、図7〜図10を参照して、本実施の形態における耐摩耗部品であるツース20の製造方法について説明する。図7は、ツースの製造方法の概略を示すフローチャートである。図8および図9は、ツースの製造方法を説明するための概略断面図である。図10は、肉盛層の形成方法を説明するための概略断面図である。
図7を参照して、本実施の形態におけるツース20の製造方法では、まず工程(S10)としてベース部材準備工程が実施される。この工程(S10)では、図8を参照して、ツース20のベース部25となるべきベース部材50が準備される。ベース部材50は、第1金属からなる。ベース部材50は円筒形状である。ベース部材50は、一方の端面52と、他方の端面53と、一方の端面52と他方の端面53とを接続する側面51とを含む円筒状の形状を有している。一方の端面52と側面51とが接続される領域には、第1面取り部52Aが形成されている。他方の端面53と側面51とが接続される領域には、第2面取り部53Aが形成されている。図8および図3を参照して、ベース部材50の一方の端面52側がツース20の先端21側に対応し、ベース部材50の他方の端面53側がツース20の基端22側に対応する。
次に、工程(S20)として肉盛層形成工程が実施される。この工程(S20)では、図8および図9を参照して、工程(S10)において準備されたベース部材50の表面の一部である被覆領域51Aに接触して被覆領域51Aを覆うように肉盛層60が形成される。肉盛層60は、後述する熱間鍛造が実施されることによりベース部25の所望の領域を覆うように形成される。被覆領域51Aは、たとえば予め有限要素法を用いた熱間鍛造のシミュレーションを行うことにより決定することができる。本実施の形態では、図9を参照して、側面51の一方の端面52側、第1面取り部52Aおよび一方の端面52を覆うように、肉盛層60が形成される。
肉盛層60の形成は、たとえば以下のように炭酸ガスアーク溶接法を利用した肉盛溶接により実施することができる。まず、肉盛層形成装置について説明する。図10を参照して、肉盛層形成装置は、溶接トーチ70と、硬質粒子供給ノズル80とを備えている。溶接トーチ70は、中空円筒形状を有する溶接ノズル71と、溶接ノズル71の内部に配置され、電源(図示しない)に接続されたコンタクトチップ72とを含む。コンタクトチップ72に接触しつつ、溶接ワイヤ73が溶接ノズル71の先端側へと連続的に供給される。溶接ワイヤとしては、たとえばJIS規格YGW12を採用することができる。溶接ノズル71とコンタクトチップ72との隙間は、シールドガスの流路となっている。当該流路を流れるシールドガスは、溶接ノズル71の先端から吐出される。硬質粒子供給ノズル80は、中空円筒状の形状を有している。硬質粒子供給ノズル80内には硬質粒子91が供給され、硬質粒子供給ノズル80の先端から硬質粒子91が吐出される。
上記肉盛層形成装置を用いて肉盛層60を以下の手順で形成することができる。ベース部材50を一方の電極とし、溶接ワイヤ73を他方の電極としてベース部材50と溶接ワイヤ73との間に電圧を印加すると、溶接ワイヤ73とベース部材50との間にアーク74が形成される。アーク74は、溶接ノズル71の先端から矢印βに沿って吐出されるシールドガスによって、周囲の空気から遮断される。シールドガスとしては、たとえば二酸化炭素を採用することができる。アーク74の熱により、ベース部材50の一部および溶接ワイヤ73の先端が溶融する。溶接ワイヤ73の先端が溶融して形成された液滴は、ベース部材50の溶融した領域へと移行する。これにより、溶融したベース部材50と溶接ワイヤ73とが混ざり合った液体領域である溶融池92が形成される。溶融池92には、硬質粒子供給ノズル80から吐出された硬質粒子91が供給される。
肉盛溶接装置を構成する溶接トーチ70および硬質粒子供給ノズル80がベース部材50に対して矢印αの向きに相対的に移動すると、溶融池92が形成される位置が順次移動し、先に形成された溶融池92は凝固して、肉盛層60となる。肉盛層60は、溶融池92が凝固して形成された母相95と、母相95中に分散する硬質粒子91とを含む。以上の手順により、ベース部材50の表面の被覆領域51Aを覆う肉盛層60が形成される。肉盛層60が形成されなかったベース部材50の表面は、露出領域51Bとなる。図9を参照して、被覆領域51Aと露出領域51Bとの境界が肉盛端部59である。なお、肉盛溶接は、たとえば溶接電流230A、溶接電圧17V、硬質粒子の供給量110g/min、ビード余盛高さ4mmの条件で実施することができる。溶接ワイヤとしては、JIS規格YGW11を採用してもよい。硬質粒子としては、WC、WC系の粒子を採用してもよい。
次に、工程(S30)として熱間鍛造工程が実施される。この工程(S30)では、工程(S20)において肉盛層60が形成されたベース部材50が熱間鍛造される。図9および図3を参照して、肉盛層60が形成されたベース部材50が熱間鍛造可能な温度に加熱された上で、所望のツース20の形状に対応するキャビティを有する金型内に配置され、鍛造される。この熱間鍛造により、肉盛端部59を含むベース部材50の領域が加工される。熱間鍛造により、肉盛端部59は肉盛端部29となる。熱間鍛造において肉盛端部59が加工されることにより、肉盛端部29において、露出領域25Bと肉盛層27の表面27Aとが同一面を構成するツース20が得られる。肉盛端部29において、露出領域25Bと肉盛層27の表面27Aとは、熱間鍛造において用いられる金型の表面の肉盛端部59を加工する領域に対応する同一面を構成する鍛造面となる。肉盛端部29において、露出領域25Bと肉盛層27の表面27Aとは、鍛造用の金型の形状に対応する同一面を構成する。肉盛端部29は、鍛造面に含まれる。
図10および図5を参照して、肉盛層60が形成されたベース部材50が熱間鍛造されることにより、肉盛層60の形成時において肉盛層60の表面から突出していた硬質粒子91は、肉盛層60の内部へと押し込まれる。その結果、ツース20では、肉盛層表層領域27B内に位置する硬質粒子91は、肉盛層27の表面27Aに接するように配置される(図5参照)。肉盛層表層領域27B内に位置する硬質粒子91の、肉盛層27の表面27Aから露出する領域に対応する中心角θは鋭角(90°未満)となる。これにより、ツース20の使用中における硬質粒子91の脱落が抑制され、ツース20の耐摩耗性が向上する。
図10および図6を参照して、肉盛層60が形成されたベース部材50が熱間鍛造されることにより、肉盛層60の形成時において肉盛層60とベース部材50との界面付近に位置していた硬質粒子91の影響により、ツース20では、肉盛層27に突出部99が形成される。突出部99には、硬質粒子91の少なくとも一部が進入した状態となる。上記プロセスにより、表面27Aに接するように硬質粒子91が配置された耐摩耗性に優れた肉盛層27の表層領域と、肉盛層27のベース部25からの剥離を抑制する突出部99とが同時に形成される。
図7を参照して、次に工程(S40)として熱処理工程が実施される。この工程(S40)では、工程(S30)において熱間鍛造されて得られたツース20に対して、熱処理が実施される。工程(S40)において実施される熱処理は、たとえば焼入および焼戻である。これにより、ツース20のベース部25に対し、所望の硬度および靱性を付与することができる。以上の手順により、本実施の形態におけるツース20が完成する。
なお、上記実施の形態の耐摩耗部品の製造方法において、ベース部材に肉盛層を形成するに際して、肉盛層が形成されるべきベース部材の領域に対応するベース部材の表層部を予め除去してから、すなわちベース部材にアンダーカット部を形成してから肉盛層を形成してもよい。これにより、鍛造時における肉盛層の変形量が抑制され、鍛造後の肉盛層にしわが形成される等の不具合を抑制できる。
上記実施の形態において説明した製造方法と同様の手順でツース20を作製し、肉盛層の構造等を確認するとともに、得られたツース20の粘土への貫入抵抗を確認する実験を行った(実施例)。比較のため、同様の製造方法において、肉盛層形成工程(工程(S20))を省略し、熱処理後に肉盛層を肉盛溶接により形成したツースを作製し、同様の実験を行った(比較例)。実施例および比較例において、熱間鍛造に用いた金型は同一形状を有するものである。実験の詳細は以下の通りである。
図11は、実施例のツース20の断面を示す写真である。図11を参照して、肉盛端部29において、露出領域25Bと肉盛層27の表面27Aとは同一面を構成する鍛造面となっている。このことから、上記実施の形態における製造方法により、上記実施の形態におけるツース20が製造可能であることが確認される。肉盛層27とベース部25との間に亀裂は見られず、肉盛層の形成後に熱間鍛造を実施したことによる不具合は確認されない。
図12は、実施例の肉盛層の表面付近を撮影した光学顕微鏡写真である。図13は、比較例の肉盛層の表面付近を撮影した光学顕微鏡写真である。図13に示すように、肉盛溶接により形成され、その後鍛造による加工を受けていない比較例の肉盛層では、硬質粒子91が肉盛層の表面27Aから大きく突出している。図12を参照して、肉盛層の形成後に鍛造による加工を受けた実施例の肉盛層では、表層領域に位置する硬質粒子91が、肉盛層(母相95)に埋め込まれた状態で並んで配置されている。硬質粒子91が肉盛層27の表面27Aに接するように並んでいる。硬質粒子91の、肉盛層27の表面27Aから露出する領域に対応する中心角θは鋭角(90°未満)となっている。これは、肉盛層が鍛造により加工される際に、肉盛層の表面27Aから突出していた硬質粒子91が相対的に硬度の低い母相95内に押し込まれるためであると考えられる。
図14は、実施例の肉盛層とベース部との界面付近を撮影した光学顕微鏡写真である。図15は、比較例の肉盛層とベース部との界面付近を撮影した光学顕微鏡写真である。図15に示すように、肉盛溶接により肉盛層が形成され、その後肉盛層が鍛造による加工を受けていない比較例では、肉盛層(母相95)とベース部25との界面は平坦な状態となっている。図14を参照して、肉盛層の形成後に鍛造による加工を受けた実施例では、肉盛層(母相95)とベース部25との界面を含む領域に、肉盛層(母相95)がベース部25に向けて突出する突出部99が形成されている。この突出部99には、硬質粒子91の一部が進入している。突出部99は、肉盛層が鍛造により加工される際に、ベース部材との界面付近に存在していた硬質粒子91の影響により形成されたものと考えられる。突出部99の形成に寄与した硬質粒子91は、当該突出部99の内部に、少なくともその一部が進入した状態となる。
次に、ツースの貫入抵抗試験について説明する。図16は、貫入抵抗試験に供した実施例のツースの外観を撮影した写真である。図17は、貫入抵抗試験に供した比較例のツースの外観を撮影した写真である。図16に示すように、肉盛層の形成後に鍛造による加工を受けた実施例では、ツースの表面が平坦な状態となっている。図17に示すように、肉盛溶接により肉盛層が形成され、その後肉盛層が鍛造による加工を受けていない比較例では、ツースの表面において段差を形成するように肉盛層27が存在している。図16および図17に示すツースを、土砂を想定した油粘土に貫入させ、その際の貫入抵抗を測定する実験を行った。貫入時のツースの変位速度は1mm/secとし、ツースの先端が深さ50mmの位置に到達するまで、表面が平坦な油粘土中にツースを貫入させた。
図18は貫入抵抗試験の結果を示す図である。図18において、実線は実施例、破線は比較例の試験結果に対応する。図18を参照して、ツースの変位が50mmに到達した時点における貫入抵抗は、比較例が約0.25kNであったのに対し、実施例では約0.21kNとなっている。実施例は比較例に比べて貫入抵抗が約15%低減されている。このように、本発明の耐摩耗部品である上記実施の形態のツース20によれば、肉盛層27の形成に起因したデメリットである貫入抵抗の上昇を抑制できることが確認される。
なお、上記実施の形態においては、本発明の耐摩耗部品の一例として作業機械(油圧ショベル)のバケットのツースについて説明したが、本発明の耐摩耗部品はこれに限られず、たとえば作業機械の履帯式足回りを構成するローラ、ブシュ、リンク、シュー、アイドラ、スプロケット(スプロケットティース)などの部品や、コンクリート破砕用の破砕装置の歯などに適用することができる。上記実施の形態では、バケットのツースとして、小型の油圧ショベル用の中実のツースについて説明したが、バケットのアダプタに被せるように取り付けて使用される中、大型油圧ショベル用のツースにも本発明の耐摩耗部品を適用することができる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、請求の範囲によって規定され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の耐摩耗部品およびその製造方法は、肉盛層を有する耐摩耗部品およびその製造方法に、特に有利に適用され得る。
1 バケット、10 本体、12 開口外周部、20 ツース、21 先端、22 基端、25 ベース部、25A 被覆領域、25B 露出領域、27 肉盛層、27A 表面、27B 肉盛層表層領域、29 肉盛端部、30 装着部、50 ベース部材、51 側面、51A 被覆領域、51B 露出領域、52 一方の端面、52A 第1面取り部、53 他方の端面、53A 第2面取り部、59 肉盛端部、60 肉盛層、70 溶接トーチ、71 溶接ノズル、72 コンタクトチップ、73 溶接ワイヤ、74 アーク、80 硬質粒子供給ノズル、91 硬質粒子、92 溶融池、95 母相、99 突出部。

Claims (8)

  1. 第1金属からなるベース部と、
    前記ベース部の表面の一部である被覆領域を覆うように前記ベース部に接触して配置される肉盛層と、を備え、
    前記ベース部の表面の、前記被覆領域と前記被覆領域以外の領域である露出領域との境界である肉盛端部において、前記露出領域と前記肉盛層の表面とは同一面を構成する鍛造面となっており、
    前記肉盛層は、
    第2金属からなる母相と、
    前記母相中に分散する硬質粒子と、を含む、耐摩耗部品。
  2. 前記肉盛層の前記表面から前記硬質粒子の平均粒径以内の領域である肉盛層表層領域内に位置する前記硬質粒子は、前記肉盛層に埋め込まれた状態で並んで配置される、請求項に記載の耐摩耗部品。
  3. 前記肉盛層表層領域内に位置する前記硬質粒子は、前記肉盛層の前記表面に接するように配置される、請求項に記載の耐摩耗部品。
  4. 前記肉盛層表層領域内に位置する前記硬質粒子の、前記肉盛層の前記表面から露出する領域に対応する中心角は鋭角である、請求項に記載の耐摩耗部品。
  5. 前記肉盛層は、前記肉盛層と前記ベース部との界面を含む領域において、前記ベース部に向けて突出する突出部を含む、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の耐摩耗部品。
  6. 前記突出部には、前記硬質粒子の少なくとも一部が進入している、請求項に記載の耐摩耗部品。
  7. 第1金属からなるベース部材を準備する工程と、
    前記ベース部材の表面の一部である被覆領域に接触して前記被覆領域を覆うように、肉盛層を形成する工程と、
    前記ベース部材の表面の、前記被覆領域と前記被覆領域以外の領域である露出領域との境界である肉盛端部が加工されるように、前記肉盛層が形成された前記ベース部材を鍛造する工程と、を備え
    前記肉盛層を形成する工程では、第2金属からなる母相と、前記母相中に分散する硬質粒子と、を含む前記肉盛層が形成される、耐摩耗部品の製造方法。
  8. 前記肉盛層が形成された前記ベース部材を鍛造する工程では、前記肉盛層が形成された前記ベース部材が熱間鍛造される、請求項に記載の耐摩耗部品の製造方法。
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