JP6537305B2 - シート処理装置及びこれを備える画像形成システム - Google Patents
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Description
この為、一旦折り曲げ処理をした二つ折りシートの折りループ部分に対して再びシート束をそのループ表裏から押圧する処理が広く知られている。
折りシートの折ループをその厚さ方向から押圧する押え部材と、この押え部材を厚さ方向に相互に対向させて折ループに沿って移動するとともに移動方向の下流から上流に向かって対向する押え部材の間隔が段階的に狭くなるように複数列に支持した支持ユニットと、この支持ユニット移動方向の前後押え部材の間に配置され折ループを案内するガイドプレートと、このガイドプレートが、前後何れか一方の前記押え部材によって位置決めされているものである。
これによれば、折りシートが集積後に開いてしまい集積量が少なくなることを低減するとともに、折ループの押えローラ対を列として配置する際に、この前後の押えローラ間にシート端部が巻き込まれてしまうこと防ぐガイドを精度よく取り付けることができる。
図1に示す画像形成装置Aは、給紙部1からシートを画像形成部2に送り、画像形成部2でシートに印刷した後、本体排出口3からシートを搬出する。給紙部1は複数のサイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部2に給送する。画像形成部2は例えば静電ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5と現像器6と、転写チャージャ7と定着器8が配置され、静電ドラム4上にレーザ発光器5で静電潜像を形成し、これに現像器6でトナーを付着し、転写チャージャ7でシート上に画像を転写し、定着器8で加熱定着する。このように画像形成されたシートは本体排出口3から順次搬出される。図示9は循環経路であり、定着器8から表面側に印刷したシートを、本体スイッチバック経路10を介して表裏反転した後、再び画像形成部2に給送してシートの裏面側に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートは本体スイッチバック経路10で表裏反転された後、本体排出口3から搬出される。
上述の画像形成装置Aに連結されたシート処理装置Bは、図2に示すようにケーシング20に上記第1排紙トレイ21と第2排紙トレイ22を備え、本体排出口3に連なる搬入口23を有するシート搬入経路P1が設けられている。
このシート搬入経路P1はケーシング20に略々水平方向の直線経路で構成されている。そしてこのシート搬入経路P1から分岐しシートを反転方向に移送する第1スイッチバック搬送路SP1と第2スイッチバック搬送路SP2が配置されている。そして第1スイッチバック搬送路SP1が経路下流側で、第2スイッチバック搬送路SP2が経路上流側でそれぞれシート搬入経路P1から分岐され、両搬送路は互いに距離を隔て配置されている。
図2に示されるように第1スイッチバック搬送路SP1は次のように構成されている。シート搬入経路P1の出口端に排紙ローラ25が設けられ、この排紙ローラ25のシートを積載支持する処理トレイ29が設けられている。この処理トレイ29の上方には正逆転ローラ30がトレイ上のシートと接する位置と離間した待機位置との間で昇降自在に配置されている。この正逆転ローラ30が連結され処理トレイ29上にシートが進入する際は同図時計方向に回転し、シート後端が排紙ローラ25から排紙されトレイ上に進入した後は反時計方向に回転するように制御される。従って処理トレイ29上に第1スイッチバック搬送路SP1が構成されている。この処理トレイ29の排紙方向後端部には、端面綴じステープル装置33が配置されている。このステープル装置33は処理トレイ29上に集積されたシート束の後端縁の1個所若しくは複数個所にステープル綴じする。綴じ処理されたシート束は第1排紙トレイ21排出される。
前記シート搬入経路P1から分岐された第2スイッチバック搬送路SP2の構成について説明する。この第2スイッチバック搬送路SP2は、図2に示すようにシートが排紙ローラ25にニップされた状態で正転から逆転してスイッチバック搬送されてくるシートを案内する搬送路である。この搬送路は、図2に示すようにケーシング20に略々鉛直方向に配置され、経路入口に搬送ローラ36が、経路出口に出口搬送ローラ37が配置されている。また第2スイッチバック搬送路SP2の下流側にはこの搬送路から送られたシートを部揃えし一時集積する第2の処理トレイを構成するスタッカ部35が設けられている。図示のスタッカ部35はシートを移送する搬送ガイドで構成されている。このスタッカ部35には中綴じステープラ40と折りローラ45が配置されている。以下順次これらの構成について説明する。
スタッカ部35は、シートの搬送をガイドするガイド部材で形成され、このガイド上にシートを積載収納するように構成されている。図示のスタッカ部35は第2スイッチバック搬送路SP2に連なり、ケーシング20の中央部に略々鉛直方向に配置されている。これによって装置を小型コンパクトに構成している。このスタッカ部35は内部に最大サイズシートを収納する長さ形状に形成され、特に図示のものは後述する中綴じステープラ40と折りローラ45(45a、45b)を配置する側に突出するように湾曲又は屈曲した形状に構成されている。
次に、このスタッカ部35の上方に位置する中綴じステープラ40は、ステープル針をシート束に打ち込むドライバーユニット41と打ち込まれたステープル針の脚部を互いに向き合う方向に折り曲げるクリンチャユニット42で構成され、それぞれのユニットはスタッカ部35を挟んで対向する位置に構成され、通常シート長さの2分の1となる図示Xの綴じ位置でシートを綴じる。
尚、この中綴じステープラ40はシート束の綴じるスープル針として金属の針を用いるほか紙製からなる紙製針や針を使用しない圧着や切り込みをシートに入れて綴じてもよい。
次に、折りローラ45の構成について説明する。上述の中綴じステープラ40の下流側に配置された折位置Yには、図2に示すようにシート束を折り合わせる折りローラ45とこの折りローラ45のニップ位置にシート束を挿入する折りブレード46が備えられている。図3を参照すると、折りローラ45は互いに圧接した上圧接ローラ45aと下圧接ローラ45bで構成され、この上圧接ローラ45a下圧接ローラ45bは略々最大シートの幅長さより多少長く形成されている。この折りローラ45は、図示されていない圧縮スプリングで互いに圧接方向に付勢されている。上記一対の折りローラ45はゴムローラなどの比較的摩擦係数の大きい材料で形成されている。
ここから、上述の折り処理をおこなった折りシート束BSが開いてしまうのを防止するための本発明に係わるシート処理装置の一部となる段階折りユニット50を説明する。図4はこのユニットを排出側から見た斜視図である。図5は図4の矢視dとして示した折りローラ45側から見た斜視図である。また、この段階折りユニット50内で折りシート幅方向に折ループに沿って移動する支持ユニット56について折りローラ45側からの斜視図である図6と正面図である図7を参照して説明する。その後に、図8から図10までで押えローラ70間に位置するガイドプレート201及び押えローラ70との関係を説明し、図11から図14により段階折りの動作について説明する。
なお、図2の段階折りユニット50は折りローラ45と機外に排出する排出部材としての束排出ローラ49との間に設置されているが、折りシート搬送パスBPを横切るようにすれば、束排出ローラ49の下流側に装置することもできる。
なお、本発明にあっては、追って説明する複数列の押えローラ70対が広い方から狭くなる方向に移動して折ループを段階的に押圧する方向でこれから移動する方を下流側、移動してきた側を上流側としている。言い換えると図4の左から右が移動方向(矢印UB方向)で右側が下流側、左側を上流側としている。
したがって、ユニット駆動モータ69の駆動回転方向の選択により、支持ユニット56も装置手前側(左側)から奥側(右側)にして折ループを押圧し、逆に奥側(右側)から手前側(左側)に復帰するように選択的に移動することができる。なお、図5で示されるように、支持ユニット56の左側板54側の上方端部付近には、左側板54寄りに位置するホームポジション位置にあることを示すユニットフラグ107が設けてある。このユニットフラグ107をホームポジションセンサ108で検出すると支持ユニット56はホームポジションに位置していることになる。この位置から図5の白抜き矢印UBにユニット移動して折ループを段階的に押圧していく。
次に、図示左右に移動する支持ユニット56について説明する。図5は折りローラ45側から見たものであるが、支持ユニット56はこのユニットの背面側を構成するユニットベース板62a(図4)と上下に分割されたフロント上ベース板62bとフロント下ベース板62cと、この側方を先行ユニット側板95と後行ユニット側板96と、その上下をユニット天板59aと、ユニット底板59bで囲われている。
まず、先行ユニット側板95側から後行ユニット側板に向かって、複数列この実施例にあっては3列からなる押えローラ(この押えローラを総称して符号70で示している)対が設けられている。これらの押えローラ70はその列ごとに対のローラ間(折ループ厚さ方向)の間隔が異なっている。すなわち、一列目のローラは第1上押えローラ71とシート折り目位置を中央としてほぼ等しい対向位置で所定間隔離れた位置に第1下押えローラ72が配置されている。これらの押えローラ70は、後述するように押えローラユニット81として構成され、この押えローラユニットは押えローラ70を支持している。
さらに、上記第1上押えローラ71と第1上押えローラフレーム86aの天板との間には、この第1上押えローラ71を常時折ループを押圧する方向(図8の下方向)に付勢する第1上押えローラ押圧バネ147aが配置されている。また、上記第1上押えローラ支持アーム91aには支持アーム長穴94が設けられている。
従って、第1上押えローラ軸78aはこの範囲で移動可能となっており、支持ユニット56に取り付けられたときは、この支持アーム長穴94が第1上押えローラ71の移動を規制することになる。
また、同様に上記第1下押えローラ72と第1下押えローラフレーム86bの天板との間には、この第1押えローラ72を常時折ループを押圧する方向(図8の上方向)に付勢する第1下押えローラ押圧バネ147bが配置されている。
さらに、上記第1下押えローラ支持アーム91bは支持アーム長穴94が設けられている。従って、第1下押えローラ軸78bはこの範囲で移動可能となっており、支持ユニット56に取り付けられたときは、この支持アーム長穴94が第1下押えローラ72の上方への移動を規制する。
従って、各々の押えローラ70は押えローラ支持アーム90に支持されて押えローラ押圧バネ146とともに押えローラユニット81として予め組み立てられてユニット化され、この押えローラユニット81の支持ユニット56への組み込みが容易に行える。尚、この押えローラ70のユニット構成については図9により再度説明する。
次に、支持ユニットにおける各押えローラ70の関係について説明する。図7によく示されているように、第1上押えローラ71と第1下押えローラ72とのローラ相互の間隔L1は常時一定に保たれている。本実施例においては、このL1は、略14ミリメートルに設定してある。また、図8に示される第1上押えローラ押圧バネ147a及び第1下押えローラ押圧バネ147bは両ローラが接触した状態で各略4.0キログラムの荷重が与えられるように設定されている。
従ってこれにより1列目2列目の押えローラ70相互は所定以上狭くならないように位置規制されていることになる。
ここで、各々の押えローラ70の間に配置されて折ループを案内するガイドプレートについて図6から図8により説明する。
図示の様に、第1列目の第1上押えローラ71と2列目の第2上押えローラ72の間に第1上ガイドプレート201aが配置され、第2上押えローラ72と3列目の第3上押えローラ75との間には第2上ガイドプレート202aが配置されている。また、これらと折ループを挟んで対向する位置である第1列目の第1下押えローラ72と2列目の第2下押えローラ74の間に第1下ガイドプレート201bが配置され、この第2下押えローラ74と3列目の第3下押えローラ76との間には第2下ガイドプレート202bが配置されている。
ガイドプレート201は図示の様に上下2組ずつ4つ配列されているが、このうち第1上押えローラ71と第2上押えローラ73との間に配置たされた第1上ガイドプレート201aについて説明する。この第1上ガイドプレート201aの先端が膨出して第1上押えローラ71と第2上押えローラ73とローラ間に位置する第1上ガイド突出部(凸部)211a側より延設されて膨出した第1上ガイド部203aを形成してある。この第1上ガイド部203aは、第1上押えローラ71(下流)側の第1上ガイド下流部209aから第2上押えローラ73(上流)側に向かって図示下方に傾斜した第1上ガイド傾斜部205aを有している。この延設と傾斜は、折ループBLの端部が第1上押えローラ71と第2上押えローラ73の間に巻き込まれたり、引っ掛かりを生じたりすることを防ぐために設けられている。
上述の関係にすることによって、これにより、このガイド部203は支持ユニット56の移動方向に延びて前後の押えローラ70周面を露出するようになって全体としてロート断面状(下流側を底辺とし上流側を頂点としたた略二等辺三角形状)に折ループを案内することとになり、段階的な折り込みが比較的スムーズに行える。
本実施例にあっては、ガイドプレート201のガイド部が各押えローラ70と上述の関係に設定してあるので、相互の正確な位置出しが必要となる。
そこで図9に示すような取り付け構成を有している。図9(a)は第2上押えローラユニットにガイドプレートが位置決めされた斜視図である。図9(b)はこの斜視図の断面説明図である。図10は図9取り付け構成の変形例である。以下、説明する。
この第2上押えローラフレーム87aと上記第2上押えローラブラケット142aの間には、図示様に第2上押えローラ73をシート押圧方向に付勢する第2上押えローラ押圧バネ148a(弾性スプリング)が左右に2本第2上押えローラバネ受け162aを介して取り付けられている。
以上により、第2上押えローラ73やこれを付勢する第2上押えローラ押圧バネ148aなどをユニット化した第2上押えローラユニット83aを支持ユニット56に取り付け可能としたので、組み付けが容易となる。また、第2上押えローラユニット83aは支持ユニット56に対して上下に調整可能な第2上押えローラユニット調整ネジ182を設けている。これにより折ループBLに対して最も適切な押圧する位置が設定できる。
図9(a)の斜視図にあるように、第2上押えローラユニット83aの第2上押えローラフレーム87aの上流側の外壁には、フレームの一部を図示の様に切り欠いたフレーム切り欠き部右145aとフレーム切り欠き部左145bが設けられている。この切り込みに対して、第1上ガイドプレート201aの第2上押えローラユニット83a側面(下流側面/裏面)には、その第1上ガイド部203aの上方の取り付け部側に第2上押えローラユニット83aに向かって突出した第1上ガイド突出部(凸部)211aが形成してある。また、図9(b)の断面説明図によく示されるように、第1上ガイドプレート201aの第1上ガイド部203aの反対側の上端部には、第2上押えローラユニット83aの上端部に嵌合するガイド係止部213aが設けてある。
以上の構成によれば、第1上ガイドプレート201aの第1ガイド部203aと第2上押えローラ73との位置合わせが制度よくできる。
これにより、折ループの押えローラ70対を列として配置する際に、この前後の押えローラ70間にシート端部が巻き込まれてしまうこと防ぐガイドプレート201を凹凸部相互の嵌合により、容易かつ位置精度を保ちながら取り付けることができる。
なお、この変形例も第1上押えローラ71を保持する第1上押えローラ支持アーム91aは第1上押えローラフレーム86aの側部切り欠き係合するアームフック91afによりユニット化されている点など図9のものと同じ構成となっている。
ここからは、図11から図13により段階折りユニット50内の支持ユニット56の折りシート束BSへの搬入、段階的な押圧動作について説明する。これらの図11から図13は、束排出口側からの見た支持ユニット56で、説明の都合上この支持ユニット56のユニットベース板62aを省略したものである。図11は支持ユニット56がホームポジションに位置し折りシート束BSの搬入に備え待機している状態を示している。図12は支持ユニット56が折りシート束BSの幅方向中程まで移動し3列のローラによる折ループBLを段階的な折りを行っている状態を示している。図13は、3列のローラによる段階的な段階折りが完了し支持ユニット56が折り返しポジションに位置している状態を示している。以下、各状態について説明する。
これに引き続き、3列目のローラである第3上押えローラ75と第3下押えローラ76にその折り目BL1が段階折りされる。すなわち、第3上押えローラ75と第3下押えローラ76は、その間隔は0として略圧接状態となっているので、折り目のシート厚さ方向の分シートを第3上押えローラ押圧バネ149aと第3下押えローラ押圧バネ149bに押圧されながら段階折りされることになり、これが図14(c)に示す最終折り線102を付与することになる。
これまで説明してきたように、本発明のシート束の押圧部材としての第1上押えローラ71と第1下押えローラ72で折りシート束BSの折り目厚さ方向(折り目で折りシート束BS搬送方向と交差する上下方向)から、折りローラ45で折り目がつけられ折ループBLが生じた箇所を折り目方向に移動して複数の折り目を付けている。既に説明したように、第1段階の第1上押えローラ71と第1下押えローラ72の間隔を折りループよりもやや狭い間隔 (本実施例にあってはループ高さ22ミリメートルに対して略14ミリメートル) に規定して、折りローラ45によって付けられた折り目に沿って移動して第1段階の折り目をつける。これが、図14(a)の実線矢印が示す第1折り線100であり、図14(d)では折りシート束BSに薄いラインで第1折り線100として表れている。これは、図14(a)の様にループとなった部分に第1上押えローラ71と第1下押えローラ72で押えられた部分が集中荷重を受けシート束が座屈し折り生じ、第1上押えローラ71と第1下押えローラ72の幅方向への移動により第1折り線100となって現れるからである。
従って、最終列階での押圧は折りシート束BSの押圧した厚さの位置を、第3上押えローラ75と第3下押えローラ76で押圧しながら折り目方向に移動する。この最終列の押えローラ70の折り目は折りシート束BSに、図14(c)の実線矢印が示す最終折り線102であり、図14(d)では折りシート束BSに比較的濃いラインで最終折り線102として表れている。
なお、折りシート束BSの幅方向端部には、折りローラ45及び押えローラ70の圧接状態からシートに乗り上げる際の端部折り目103が形成されている。これは略圧接状態の第3上押えローラ75と第3下押えローラ76で押えられる部分は折り目を強化された最終折り線102として現れている。
これまで、説明した段階折りユニット50を備えるシート処理装置B及びこのシート処理装置Bを含む画像形装置Aの制御構成を図15のブロック図により説明する。画像形成手段を備える画像形成装置制御部110は、コントロールパネル18に設けられた入力手段111から所望の処理を入力する。この入力はモード設定手段によって、シート処理装置Bのシート処理装置制御部115を制御する。
すなわち、(1)画像形成がされたシートを第1排紙トレイ21に収容する「プリントアウトモード」。(2)本体排出口3からのシートを束状に部揃ええしてー端面綴じステープル装置33で綴じ後第1排紙トレイ21に収納する「ステープル綴じモード」(3)本体排出口3からのシートを第2の処理トレイであるスタッカ部35で束状に部揃えしてこのシート束の中程を中綴じステープラ40で綴じ後、冊子状に折り畳んで第2排紙トレイ22に収納する「束中綴じ束折りモード」。(4)中綴じして冊子状に折り畳んだシート束の折り目のループを段階折りして、第2排紙トレイに22に収納する「段階折りモード」。これらのモードが指定可能なように構成されている。
そして、段階折りが終了した折りシート束BSは、束排出ローラ49を駆動する束排出ローラ駆動モータに結線された中折りシート排出制御部124により制御されて第2排紙トレイに排出集積される。この中折りシート排出制御部は、束排出センサ(SEN4)131に結線されて折りシート束BSの排出動作を確認する。
本発明に特に関連する、折りシート段階折り制御については、これまで各機構の説明及び図11から図13までの各動作状態説明図で説明したので、ここでの説明は省略するが、その内容で段階折りを実行するように段階折りユニット50を制御する。
これによれば、折り処理を施されたシートの折り目を含む折りループを段階的に折るので、折り処理を施された折りシートが所定の集積部に集積された後に開いてしまい、集積部における集積量が少なくなることを低減する。また、
折りループを押圧すべく対向して配置された押えローラ対を列として配置する際に、前後の押えローラ対の間にシート端部が巻き込まれてしまうこと防ぐガイドを精度よく取り付けることができる。
これによれば、ガイドプレートは移動方向上流側の押えローラとの位置合わせを精度よくできる。
これによれば、ガイドプレートは移動方向下流側の押えローラとの位置合わせを精度よくできる。
これによれば、ガイドプレートの移動方向上流側の押えローラとの位置合わせ、特に移動方向と交差する方向の位置合わせを精度よくできる。
これによれば、ガイドプレートと押えローラとの位置合わせを凹凸部相互の嵌合により、容易かつ位置精度良く行うことができる。
これによれば、支持ユニット移動方向の押えローラ間の間隔を狭くするとともにガイド範囲を比較的広くできる。
これによれば、各列の押えローラ対とこのローラ間のガイド部対でスロート状の折りループの押え経路を構成するので、段階的な折り込みをスムーズに行える。
これによれば、押えローラからガイド部、ガイド部から押えローラへと折りループを押えながら案内する際に、押えローラ間とガイド部との隙間に折りシート端部が巻き込まれることが少なくなりジャム発生を抑えることができる。
上記押えローラ70を上記折りループに沿った移動方向に移動するとともに、上記移動方向の下流から上流に向かって上記押えローラ相互の対向する間隔が段階的に狭くなるように複数列の上記押えローラを支持する支持ユニット56とを備え、
上記支持ユニットは、上記移動方向において隣り合う上記押えローラ間に配置されて上記折りループを案内するガイド部203を有するガイドプレート201を有し、
上記押えローラ70は、上記支持ユニット56に設けられ、切り欠きまたは凹部が形成された押えローラフレーム85に取れ付けられ、
上記ガイドプレート201は、上記移動方向上流側において隣り合う上記押えローラフレーム85の一方の上記切り欠きまたは凹部と嵌合して上記押えローラフレームに上記ガイドプレートを取り付ける突出部または凸部からなる取付け部を備えたシート処理装置である。
これによれば、折り処理を施されたシートの折り目を含む折りループを段階的に折るので、折り処理を施された折りシートが所定の集積部に集積された後に開いてしまい、集積部における集積量が少なくなることを低減する。また、折りループを押圧すべく対向して配置された押えローラ対を列として配置する際に、この前後の押えローラ対の間にシート端部が巻き込まれてしまうこと防ぐガイドを精度よく取り付けることができる。また、その位置合わせも凹凸部相互の嵌合で容易かつ精度よく取り付けることができる。
これによれば、上記1ないし9で述べた効果を奏する画像形成装置が提供できる。
B シート処理装置
X 綴じ位置
Y 折り位置
BS 折りシート束
BL 折りループ
BL1 折りループ先端(折り目)
PA シート束移動方向
UB 支持ユニット移動(押圧)方向
35 スタッカ部
40 中綴じステープラ
45 折りローラ
49 束排出ローラ
50 段階折りユニット
53 右側板
54 左側板
55 連結アングル
56 支持ユニット(移動部材)
57 上ガイドレール
58 下ガイドレール
60 上スライドブロック
61 下スライドブロック
62 段階折りベース板
63 右プーリ
64 左プーリ
65 移動ベルト
66 伝達ギア
67 モータ出力ギア
68 モータギアユニット
69 駆動モータ
70 押えローラ(押圧部材)
71 第1上押えローラ
72 第1下押えローラ
73 第2上押えローラ
74 第2下押えローラ
75 第3上押えローラ
76 第3下押えローラ
77 押えローラ軸
78a 第1上押えローラ軸
78b 第1下押えローラ軸
79a 第2上押えローラ軸
79b 第2下押えローラ軸
80a 第3上押えローラ軸
80b 第3下押えローラ軸
81 押えローラユニット
82a 第1上押えローラユニット
82b 第1下押えローラユニット
83a 第2上押えローラユニット
83b 第2下押えローラユニット
84a 第3上押えローラユニット
84b 第3下押えローラユニット
85 押えローラフレーム
86a 第1上押えローラフレーム
86b 第1下押えローラフレーム
87a 第2上押えローラフレーム
87b 第2下押えローラフレーム
88a 第3上押えローラフレーム
88b 第3下押えローラフレーム
90 押えローラ支持アーム
91a 第1上押えローラ支持アーム
91af アームフック
91b 第1下押えローラ支持アーム
92a 第2上押えローラ支持アーム
92af アームフック
92b 第2下押えローラ支持アーム
93a 第3上押えローラ支持アーム
93b 第3下押えローラ支持アーム
94 支持アーム長穴
95 先行ユニット側板
96 後行ユニット側板
97 先行側板開口
98 後行側板開口
100 第1折り線
101 第2折り線
102 最終折り線
103 端部折り目
140 押えローラブラッケト
141a 第1上押えローラブラケット
141b 第1下押えローラブラケット
142a 第2上押えローラブラケット
142b 第2下押えローラブラケット
143a 第3上押えローラブラケット
143b 第3下押えローラブラケット
144 ブラケット長穴
145a フレーム切り欠き部右
145b フレーム切り欠き部左
146 押えローラ押圧バネ
147a 第1上押えローラ押圧バネ
147b 第1下押えローラ押圧バネ
148a 第2上押えローラ押圧バネ
148b 第2下押えローラ押圧バネ
149a 第3上押えローラ押圧バネ
149b 第3下押えローラ押圧バネ
157 ローラブラケット軸
158 Eリング
160 押えローラバネ受け
161a 第1上押えローラバネ受け
161b 第1下押えローラバネ受け
162a 第2上押えローラバネ受け
162b 第2下押えローラバネ受け
163a 第3上押えローラバネ受け
163b 第3下押えローラバネ受け
180 ユニット調整ネジ
181a 第1上押えローラユニット調整ネジ
181b 第1下押えローラユニット調整ネジ
182a 第2上押えローラユニット調整ネジ
182b 第2下押えローラユニット調整ネジ
183a 第3上押えローラユニット調整ネジ
183b 第3下押えローラユニット調整ネジ
185 ベース板調整孔
186b 第1下フレーム調整孔
187b 第2下フレーム調整孔
188b 第3下フレーム調整孔
201 ガイドプレート
201a 第1上ガイドプレート
201b 第1下ガイドプレート
202a 第2上ガイドプレート
202b 第2下ガイドプレート
203 ガイド部
203a 第1上ガイド部
203b 第1下ガイド部
204a 第2上ガイド部
204b 第2下ガイド部
205 ガイド傾斜部
205a 第1上ガイド傾斜部
205b 第1下ガイド傾斜部
206a 第2上ガイド傾斜部
206b 第2下ガイド傾斜部
207 ガイド上流部
207a 第1上ガイド上流部
207b 第1下ガイド上流部
208a 第2上ガイド上流部
208b 第2下ガイド上流部
209 ガイド下流部
209a 第1上ガイド下流部
209b 第1下ガイド下流部
210a 第2上ガイド下流部
210b 第2下ガイド下流部
211 ガイド突出部
211a 第1上ガイド突出部 (凸部)
213 ガイド係止部
213a 第1上ガイド係止部
300 フレーム上流側面
302 上流側切り欠き部
304 第1上ガイドプレート下流側面
306 下流側突出部(凸部)
Claims (10)
- 互いに対向して配置され、折り処理を施されたシートの折り目を含む折りループをその厚さ方向から押圧する押え部材と、
上記押え部材を上記折りループに沿った移動方向に移動するとともに、上記移動方向の下流から上流に向かって上記押え部材相互の対向する間隔が段階的に狭くなるように複数列の上記押え部材を支持する支持ユニットとを備え、
上記支持ユニットは、上記移動方向において隣り合う上記押え部材の間に配置されて上記折りループを案内するガイドプレートを有するとともに、
上記ガイドプレートが、上記移動方向において隣り合う上記何れか一方の上記押え部材によって位置決めされていることを特徴とするシート処理装置。 - 上記ガイドプレートが上記支持ユニットの上記移動方向上流側の上記押え部材によって位置決め支持されていることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
- 上記ガイドプレートが上記支持ユニットの上記移動方向下流側の上記押え部材によって位置決め支持されていることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
- 上記押え部材は、上記折りループを押圧する回転可能な押えローラと上記押えローラを支持する上記支持ユニットに取り付けられた押えローラフレームとからなり、上記ガイドプレートは、上記移動方向において隣り合う上記押えローラ間で上記折りループをガイドする傾斜したガイド傾斜部と上記移動方向上流側の上記押えローラフレームに取り付ける取り付け部を有することを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
- 上記取り付け部は、上記押えローラフレームに形成された切り欠きまたは凹部に嵌合するガイドプレートの突出部または凸部であることを特徴とする請求項4に記載のシート処理装置。
- 上記ガイド傾斜部は、上記取り付け部より上記移動方向において隣り合う上記押えローラ側に延設していることを特徴とする請求項5に記載のシート処理装置。
- 上記ガイド傾斜部は上記移動方向に延びて上記隣り合う押えローラの周面を露出するように配置され、上記各押えローラと上記ガイド傾斜部で略ロート状を形成して上記折りループの押圧と案内を行うことを特徴とする請求項6記載のシート処理装置。
- 上記押えローラと上記移動方向において上記押えローラの上流側に位置する上記ガイド傾斜部とは、上記移動方向と略直交する方向で上記押えローラの中心軸を通る直線に、略直角を成す上記押えローラの2つの接線の内、対向する他方の上記押えローラに近い接線が上記ガイド傾斜部に交差するように配置され、一方、上記ガイド傾斜部と上記移動方向において上記ガイド傾斜部の上流側に位置する上記押えローラとは、上記押えローラの中心軸を通る上記移動方向の直線と上記直線と略直角を成す垂線で囲まれる上記ガイド傾斜部側の上記押えローラの2つの周面の内、対向する他方の上記押えローラに近い周面に上記ガイド傾斜部の上記移動方向上流部が対応するように夫々配置されることを特徴とする請求項7記載のシート処理装置。
- 互いに対向して配置され、折り処理を施されたシートの折り目を含む折りループをその厚さ方向から押圧する押えローラと、
上記押えローラを上記折りループに沿った移動方向に移動するとともに、上記移動方向の下流から上流に向かって上記押えローラ相互の対向する間隔が段階的に狭くなるように複数列の上記押えローラを支持する支持ユニットとを備え、
上記支持ユニットは、上記移動方向において隣り合う上記押えローラ間に配置されて上記折りループを案内するガイド面を有するガイドプレートを有し、
上記押えローラは、上記支持ユニットに設けられ、切り欠きまたは凹部が形成された押えローラフレームに取れ付けられ、
上記ガイドプレートは、上記移動方向において隣り合う上記押えローラフレームの一方の上記切り欠きまたは凹部と嵌合して上記押えローラフレームに上記ガイドプレートを取り付ける突出部または凸部からなる取付け部を備えたことを特徴とするシート処理装置。 - シート上に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、
上記画像形成装置からのシートに所定のシート処理を施す上記請求項1ないし請求項9の何れかに記載のシート処理装置とを備えていることを特徴とする画像形成システム。
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