JP6537305B2 - シート処理装置及びこれを備える画像形成システム - Google Patents

シート処理装置及びこれを備える画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、複写機、プリンタなどの画像形成装置から順次搬出され集積し束としたシートに対して折りを行う装置であり、より詳しくは折り曲げられたシート束の折りループを押圧して、排出後に折りシートが開かないような処理を行うシート処理装置に関する。
一般に、画像形成装置から搬出されるシートを部揃えしてステープル綴じ、或いは冊子状に折り合わせる処理装置は広く知られている。これらの処理装置はシートの中ほどをステープルあるいは接着剤で中綴じして冊子状に折り合わせるものがある。このような装置にあっては、2、3枚から30枚程度のシート束を二つに折り曲げ処理するが、排出後にこの折り曲げ処理をした折りループ部分が開いてしまい折りシート束の集積量が少なくなってしまっていた。
この為、一旦折り曲げ処理をした二つ折りシートの折りループ部分に対して再びシート束をそのループ表裏から押圧する処理が広く知られている。
例えば特許文献1には、二つ折りシートの折りループに沿ってこの折りループの上下方向から押えローラにより挟圧しながら移動する装置が示されている。また、この装置は上下の押えローラで挟圧するやや後方の位置を折りループ位置の正面側から押圧する平坦ローラも移動するようになっている。つまり、この装置はシート折りループの上下から挟圧する押えローラと折りループ正面位置から押圧する平坦ローラをユニット化してシート折りループに沿って移動するようにしているので、押えローラにより挟持している場所を平坦にでき、把持力の差による折りループの皺や破れを少なくできる。
また、同文献には第2の実施形態の装置として、その図11及び図12に示されているように、折りループ正面から押圧する平坦ローラの前後に折りループ上下から挟圧する一対の押えローラを2列設けたユニットがシート束の折りループに沿って移動するものも示されている。このものは、各列の押えローラを挟圧させた状態でシート束の幅方向の一方の端部外側から内側に向かって移動して他方の端部を通過させて背折り部を平坦化している。
特許文献2には、二つ折りシート束の折りループをシート厚み方向から押圧する一対の押えローラと、この一対の押えローラをシート幅方向に往復移動する移動ユニットを備えた装置が示されている。この装置は、さらに、一対の押えローラを相互に離間する位置と圧接する位置に移動するように構成し、シートに増し折りを行うときに一対の押えローラを離間した状態でシートの端部から内側に移動し、内側で押圧してシートの折り目(ループ部分)を押圧する。そして、シートの一方の端部を抜けた後に、押圧を解除して離間させ、再び移動するときは離間状態でシートの端部を通過させ、その後内側から押圧して、他方の端部に抜ける処理装置が示されている。言い換えると、シート束の折りループの押圧をシート幅方向の内側から開始してシート端部を通過させたものである。
特許第4217640号公報 特開2014−76903号公報
画像形成装置などから搬出される折りシート束に対して増し折りをする上述の装置には、それぞれ次の問題がある。
まず、特許文献1のものは、互いに圧接状態の一対のローラを圧接状態で折りループに沿って移動させるものであるが、移動による折ループの押圧は複数回折りループに沿って往復動しても、上記一対のローラは同じ位置を押圧することになり、折り位置は一直線上に重なるのみあった。このため、押圧後にシート束が開いて広がってしまい、折りシート束の集積性をあまり向上させることができない。また、一対のローラを移動方向に2列配置したものにあっては、折ループ端部がこの一対のローラの間の隙間に巻き込まれてしまいループ押圧がスムーズになされずシートジャムを誘発する。
一方、特許文献2に示すは、一対の押えローラはシート幅よりも外側の待機位置では相互に離間させ、この離間状態でシート束の折りループがある内側に位置してから、これらのローラを圧接させて増し折りを開始させるものであるが、折りループに対する押えローラの押圧は、もっぱら同じ位置で折ループの押圧を繰り返すので、この増し折りは一直線上に重なるのみで、押圧後にシート束が開いて広がってしまい、折りシート束の集積性を向上させることが難しかった。また、押圧するローラは一列のため特にローラ間の配慮はなされてこなかった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであって、移動方向に段階的に狭くなるように配置して、折りシートが集積後に開いてしまい集積量が少なくなることを低減し、また、折ループの押えローラ対を列として配置する際に、この前後の押えローラ間にシート端部が巻き込まれてしまうこと防ぐガイド部材を精度よく取り付けることをその課題としている。
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を採用する。
折りシートの折ループをその厚さ方向から押圧する押え部材と、この押え部材を厚さ方向に相互に対向させて折ループに沿って移動するとともに移動方向の下流から上流に向かって対向する押え部材の間隔が段階的に狭くなるように複数列に支持した支持ユニットと、この支持ユニット移動方向の前後押え部材の間に配置され折ループを案内するガイドプレートと、このガイドプレートが、前後何れか一方の前記押え部材によって位置決めされているものである。
本発明は上記の解決手段を有することにより下記の効果を奏する。
これによれば、折りシートが集積後に開いてしまい集積量が少なくなることを低減するとともに、折ループの押えローラ対を列として配置する際に、この前後の押えローラ間にシート端部が巻き込まれてしまうこと防ぐガイドを精度よく取り付けることができる。
画像形成装置と本発明に係わる段階折りユニットを内装してシート処理装置と組み合わせた全体構成を示した説明図である。 本発明に係わる段階折りユニットを内装したシート処理装置の全体説明図である。 シート処理装置における折りローラの折り処理の説明図である。 押えローラを支持する支持ユニットの移動機構を束排出口側から見た斜視図である。 図4における段階折りユニットを矢視dとして折りローラ側から見た段階折りユニットの斜視図である。 図4の段階折りユニット内を移動する押圧ローラユニットを支持する支持ユニットの折りローラ側からの斜視図である。 図6の支持ユニットのフロント上ベース板を外した状態の折りローラ側からの正面図である。 図7の押えローラ及びガイドプレート付近の拡大図である。 図6図7で示した支持ユニットに支持される押えローラユニットとこれに取り付けられるガイドプレートとを説明のための図で、図9(a)は第2上押えローラユニットにガイドプレートが位置決めされた斜視図である。図9(b)はこの斜視図の断面説明図である。 押えローラユニットとガイドプレートの位置決めを示す他の実施例を示し、図10(a)は第1上押えローラユニットらガイドプレートが位置決めされる支持図である。図10(b)はこの斜視図の断面説明図である。 図4から図10に示した押えローラを支持する支持ユニットの初期位置にある状態の正面図である。 図4から図10に示した支持ユニットの幅方向中程に移動している状態の正面図である。 図4から図10に示した押えローラユニットの幅方向の終了状態の正面図である。 図11から図13により段階折りされ複数の折り線が形成されたシート折り冊子の説明図で、図14(a)は第1上押えローラと第1下押えローラにより押圧された状態を示す図である。図14(b)は第2上押えローラと第2下押えローラによる押圧された状態を示す図である。図14(c)は最終の第3上押えローラと第3下押えローラによって押圧された状態を示す図である。図14(d)は、これらの段階折りを施した冊子を示す図である。 図2のシート処理装置の制御構成説明図である。
以下図示の実施の態様に基づいて本発明を詳述する。図1に示す画像形成システムは画像形成装置Aとシート処理装置Bで構成され、シート処理装置Bには段階折りユニット50が組み込まれている。
[画像形成装置の構成]
図1に示す画像形成装置Aは、給紙部1からシートを画像形成部2に送り、画像形成部2でシートに印刷した後、本体排出口3からシートを搬出する。給紙部1は複数のサイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部2に給送する。画像形成部2は例えば静電ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5と現像器6と、転写チャージャ7と定着器8が配置され、静電ドラム4上にレーザ発光器5で静電潜像を形成し、これに現像器6でトナーを付着し、転写チャージャ7でシート上に画像を転写し、定着器8で加熱定着する。このように画像形成されたシートは本体排出口3から順次搬出される。図示9は循環経路であり、定着器8から表面側に印刷したシートを、本体スイッチバック経路10を介して表裏反転した後、再び画像形成部2に給送してシートの裏面側に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートは本体スイッチバック経路10で表裏反転された後、本体排出口3から搬出される。
図示11は画像読取装置であり、プラテン12上にセットした原稿シートをスキャンユニット13で走査し、反射ミラー、集光レンズを経て光電変換素子14で電気的に読み取る。この画像データは画像処理部で例えばデジタル処理された後、データ貯蔵部17に転送され、前記レーザ発光器5に画像信号を送る。また、図示15は原稿送り装置であり、原稿スタッカ16に収容した原稿シートをプラテン12に給送するフィーダ装置である。
上記構成の画像形成装置Aには制御部(コントローラ)が設けられ、コントロールパネル18から画像形成条件、例えばシートサイズ指定、カラー・モノクロ印刷指定、プリント部数指定、片面・両面印刷指定、拡大・縮小印刷指定などのプリントアウト条件が設定される。一方、画像形成装置Aには上記スキャンユニット13で読み取った画像データ或いは外部のネットワークから転送された画像データがデータ貯蔵部17に蓄積され、このデータ貯蔵部から画像データはバッファメモリに転送され、このバッファメモリ19から順次、レーザ発光器5にデータ信号が移送されるように構成されている。
[シート処理装置の構成]
上述の画像形成装置Aに連結されたシート処理装置Bは、図2に示すようにケーシング20に上記第1排紙トレイ21と第2排紙トレイ22を備え、本体排出口3に連なる搬入口23を有するシート搬入経路P1が設けられている。
このシート搬入経路P1はケーシング20に略々水平方向の直線経路で構成されている。そしてこのシート搬入経路P1から分岐しシートを反転方向に移送する第1スイッチバック搬送路SP1と第2スイッチバック搬送路SP2が配置されている。そして第1スイッチバック搬送路SP1が経路下流側で、第2スイッチバック搬送路SP2が経路上流側でそれぞれシート搬入経路P1から分岐され、両搬送路は互いに距離を隔て配置されている。
このような経路構成でシート搬入経路P1には搬入ローラ24と排紙ローラ25が配置されている。排紙ローラ25は正逆転可能となっている。またシート搬入経路P1には第2スイッチバック搬送路SP2にシートを案内する経路切換片(図示せず)が配置されソレノイドなどの作動手段に連結されている。またシート搬入経路P1には、搬入口23からのシートに、例えば1枚ずつ穿孔処理する1枚穿孔ユニット28が搬入ローラ24の下流側に設けられている。
[第1スイッチバック搬送路SP1の構成]
図2に示されるように第1スイッチバック搬送路SP1は次のように構成されている。シート搬入経路P1の出口端に排紙ローラ25が設けられ、この排紙ローラ25のシートを積載支持する処理トレイ29が設けられている。この処理トレイ29の上方には正逆転ローラ30がトレイ上のシートと接する位置と離間した待機位置との間で昇降自在に配置されている。この正逆転ローラ30が連結され処理トレイ29上にシートが進入する際は同図時計方向に回転し、シート後端が排紙ローラ25から排紙されトレイ上に進入した後は反時計方向に回転するように制御される。従って処理トレイ29上に第1スイッチバック搬送路SP1が構成されている。この処理トレイ29の排紙方向後端部には、端面綴じステープル装置33が配置されている。このステープル装置33は処理トレイ29上に集積されたシート束の後端縁の1個所若しくは複数個所にステープル綴じする。綴じ処理されたシート束は第1排紙トレイ21排出される。
[第2スイッチバック搬送路の構成]
前記シート搬入経路P1から分岐された第2スイッチバック搬送路SP2の構成について説明する。この第2スイッチバック搬送路SP2は、図2に示すようにシートが排紙ローラ25にニップされた状態で正転から逆転してスイッチバック搬送されてくるシートを案内する搬送路である。この搬送路は、図2に示すようにケーシング20に略々鉛直方向に配置され、経路入口に搬送ローラ36が、経路出口に出口搬送ローラ37が配置されている。また第2スイッチバック搬送路SP2の下流側にはこの搬送路から送られたシートを部揃えし一時集積する第2の処理トレイを構成するスタッカ部35が設けられている。図示のスタッカ部35はシートを移送する搬送ガイドで構成されている。このスタッカ部35には中綴じステープラ40と折りローラ45が配置されている。以下順次これらの構成について説明する。
[スタッカ部の構成]
スタッカ部35は、シートの搬送をガイドするガイド部材で形成され、このガイド上にシートを積載収納するように構成されている。図示のスタッカ部35は第2スイッチバック搬送路SP2に連なり、ケーシング20の中央部に略々鉛直方向に配置されている。これによって装置を小型コンパクトに構成している。このスタッカ部35は内部に最大サイズシートを収納する長さ形状に形成され、特に図示のものは後述する中綴じステープラ40と折りローラ45(45a、45b)を配置する側に突出するように湾曲又は屈曲した形状に構成されている。
上記スタッカ部35の搬送方向後端側には前述の第2スイッチバック搬送路SP2の出口端とオーバラップするスイッチバック進入路35aが連設されている。これは第2スイッチバック搬送路SP2の出口搬送ローラ37から送られる搬入(後続)シートの先端とこのスタッカ部35に支持されている積載済(先行)シートの後端をオーバラップさせることによって集積するシートのページ順位を確保するためである。また、スタッカ部35にはシートの搬入方向先端を規制するストッパ手段としての先端規制部材(以下、ストッパ38という)がガイド下流側に配置してあり、このストッパ38はスタッカ部35に沿って移動可能にガイドレールなどに支持され、図示しないシフト手段でシートをスタッカ部35に搬入する位置、集積方向の中程で綴じる位置及び折りローラ45で折る位置に移動するように構成されている。また、スタッカ部35の搬送方向中ほどには、シートを整合する整合部材39が設けられシートの搬入の都度に側縁を押圧して整合を行う。
[中綴じステープラの説明]
次に、このスタッカ部35の上方に位置する中綴じステープラ40は、ステープル針をシート束に打ち込むドライバーユニット41と打ち込まれたステープル針の脚部を互いに向き合う方向に折り曲げるクリンチャユニット42で構成され、それぞれのユニットはスタッカ部35を挟んで対向する位置に構成され、通常シート長さの2分の1となる図示Xの綴じ位置でシートを綴じる。
尚、この中綴じステープラ40はシート束の綴じるスープル針として金属の針を用いるほか紙製からなる紙製針や針を使用しない圧着や切り込みをシートに入れて綴じてもよい。
[折りローラの説明]
次に、折りローラ45の構成について説明する。上述の中綴じステープラ40の下流側に配置された折位置Yには、図2に示すようにシート束を折り合わせる折りローラ45とこの折りローラ45のニップ位置にシート束を挿入する折りブレード46が備えられている。図3を参照すると、折りローラ45は互いに圧接した上圧接ローラ45aと下圧接ローラ45bで構成され、この上圧接ローラ45a下圧接ローラ45bは略々最大シートの幅長さより多少長く形成されている。この折りローラ45は、図示されていない圧縮スプリングで互いに圧接方向に付勢されている。上記一対の折りローラ45はゴムローラなどの比較的摩擦係数の大きい材料で形成されている。
上記の折りローラ45の圧接位置には、この位置に向かって侵入する折りブレード46が進退可能に配置されている。この折りブレード46は、シート束が中綴じステープラ40で中綴じされた後、この綴じ位置を折りローラ45に押し込むように移動し、この動作に連動して折りローラ45が圧接回転することにより中綴じシートを折り曲げて二つ折りにしていく。この途中で折りブレード46は元の位置に復帰して次のシート束の搬入に備える。折りブレード46の移動位置は、折り位置Yとして図2に示されており、この位置はシートが束として綴じ針で綴じられた位置Xに一致している。
ここで、スタックされあるいはスタック中綴じされたシート束の折り処理手順を図3により説明する。シートがストッパ38により係止され束となり、このストッパ38が上昇してシートの搬送方向中程の位置を中綴じステープラ40で綴じ処理を行う。綴じ処理後、今度は綴じられたシート束を下降してシート綴じ位置を折り位置になるようにストッパ38を停止する。この状態が図3(a)に示されている。この位置は、折りローラ45の上圧接ローラ45aと下圧接ローラ45bの圧接位置に一致するように停止している。その後図示しない駆動モータにより上圧接ローラ45aと下圧接ローラが同じ方向に回転し、折りブレード46が圧接位置に押し込むように移動する。この状態は図3(b)に示されている。
次に、図3(c)に示す様に、引き続き上圧接ローラ45aと下圧接ローラ45bが同じ方向に回転が継続され、折りブレード46が圧接位置手前で一旦停止する。今度は折りブレード46は、元の戻り方向に移動して退避する。その後さらに上圧接ローラ45aと下圧接ローラ45bが同じ方向に回転継続すると、図3(d)に示す様に、折りシート束BSは一定のループBLを描いて折り処理される。このシート束は、折りブレード46で突いた折り目となる折りループ先端BL1、これを中心に上方に膨らんだ上方ループBL2、下方に膨らんだ下方ループBL3、ループを維持するようにシートを押圧するループ基端部BL4が形成され、この状態で一旦停止する。
ところで、折り目でループが発生するのは、シート束自らが折り目位置で外側に開こうする力が働くためである。従って、折りシート束BSの枚数が多ければ多いほど開いて広がろうとする力が強く、このまま排出するとシート束が開いてしまうことになるので、本願のものは以下に述べるような順次にループ部分を、再度段階的に押圧して折り込む段階折りを行っている。
[支持ユニットの説明]
ここから、上述の折り処理をおこなった折りシート束BSが開いてしまうのを防止するための本発明に係わるシート処理装置の一部となる段階折りユニット50を説明する。図4はこのユニットを排出側から見た斜視図である。図5は図4の矢視dとして示した折りローラ45側から見た斜視図である。また、この段階折りユニット50内で折りシート幅方向に折ループに沿って移動する支持ユニット56について折りローラ45側からの斜視図である図6と正面図である図7を参照して説明する。その後に、図8から図10までで押えローラ70間に位置するガイドプレート201及び押えローラ70との関係を説明し、図11から図14により段階折りの動作について説明する。
まず、図2に戻って段階折りユニット50は、折りローラ45の下流側の折りシート搬送パスBPを横断するように配置されている。より詳しくは、この段階折りユニット50は、折りローラ45が折りシート束BSを折り曲げて折り状態したシート束を間隔の異なる押圧ローラとなる押えローラ70で押圧して折り処理する。この段階折りユニット50は、シート幅方向に折り目を有し一定のループを有する折りシート束BSの折り目に対峙している。
また、図2の段階折りユニット50の前後には折りローラ45で折り込まれて搬送される折りシートの背及び小口を検出するシート束検出センサ(SEN3)129と束排出ローラ49からの排出を検出する束排出センサ(SEN4)131がそれぞれ配置してある。
なお、図2の段階折りユニット50は折りローラ45と機外に排出する排出部材としての束排出ローラ49との間に設置されているが、折りシート搬送パスBPを横切るようにすれば、束排出ローラ49の下流側に装置することもできる。
この段階折りユニット50は、図4に示すように装置の一方に配置された右側板53とこれに対向する左側板54と、これらをその上方で連結する連結アングル55で装置全体のフレームを構成している。この右側板53と左側板54との間には、この側板間を往復移動する複数列の押えローラを支持して移動するユニットである支持ユニット56が配置してある。この支持ユニット56の側板間の往復移動は、右側板53と左側板54との間で上方に位置する上ガイドレール57と下ガイドレール58によってスライド移動する。すなわち、上ガイドレール57に支持ユニット56の上方に取り付けられた上スライドブロック60が摺動し、下ガイドレール58に支持ユニット56の下方に取り付けられた下スライドブロック61が摺動するように移動可能に支持されている。
また、上記支持ユニット56の上方には、この装置の右側板53と左側板54との間に移動ベルト65が張設されている。この移動ベルトは図4に示される右側板53側に移動ベルト65を巻回する右プーリ63が、左側板54側には移動ベルト65を巻回する左プーリ64が位置している。そして、この移動ベルト65の一端が支持ユニット56の上端にベルト固定部65bで固定されている。従って、移動ベルト65を移動してベルト固定部65bを装置手前(左側)から奥側側(右側)に移動すると、支持ユニット56も上ガイドレール57及び下ガイドレール58に沿って図4の装置手前(左側)から奥側(右側)に移動することになる。移動ベルト65を逆方向に移動するとベルト固定部65bも逆方向に移動し、支持ユニット56も逆方向に移動する。
なお、本発明にあっては、追って説明する複数列の押えローラ70対が広い方から狭くなる方向に移動して折ループを段階的に押圧する方向でこれから移動する方を下流側、移動してきた側を上流側としている。言い換えると図4の左から右が移動方向(矢印UB方向)で右側が下流側、左側を上流側としている。
ところで、移動ベルト65を巻回する左プーリ64には、正逆転可能なユニット駆動モータ69左側板54に設けられたモータギアユニット68に取り付けてある。このユニット駆動モータ69の回転駆動は、モータ出力ギア67からモータギアユニット68に設けられた伝達ギア66を介して移動ベルト65の左プーリ64に連結してある。
したがって、ユニット駆動モータ69の駆動回転方向の選択により、支持ユニット56も装置手前側(左側)から奥側(右側)にして折ループを押圧し、逆に奥側(右側)から手前側(左側)に復帰するように選択的に移動することができる。なお、図5で示されるように、支持ユニット56の左側板54側の上方端部付近には、左側板54寄りに位置するホームポジション位置にあることを示すユニットフラグ107が設けてある。このユニットフラグ107をホームポジションセンサ108で検出すると支持ユニット56はホームポジションに位置していることになる。この位置から図5の白抜き矢印UBにユニット移動して折ループを段階的に押圧していく。
そして、このホームポジション位置から矢印UB方向に支持ユニット56が移動するとユニット駆動モータ69に内蔵された図示しないパルス発生機よりその位置が判別され、右側板53寄りの折り返しポジションに位置していることが判別される。この折り返しポジションではユニット駆動モータ69を逆回転させて、今度はホームポジションに向かって支持ユニット56が移動するように制御する。従って、支持ユニット56は、移動ベルト65等によって移動されるユニット移動部材となっている。
[支持ユニットの説明]
次に、図示左右に移動する支持ユニット56について説明する。図5は折りローラ45側から見たものであるが、支持ユニット56はこのユニットの背面側を構成するユニットベース板62a(図4)と上下に分割されたフロント上ベース板62bとフロント下ベース板62cと、この側方を先行ユニット側板95と後行ユニット側板96と、その上下をユニット天板59aと、ユニット底板59bで囲われている。
図6に示されているように、先行ユニット側板95には比較的大きく開口した先行側板開口97と後行ユニット側板には先行側板開口97より狭く設定した後行側板開口98が設けられている。これらの開口はシートの折り目を支持ユニット56が挟んで移動するために設けられ、先行側板開口97側から折ループBLの押圧を開始する。
この支持ユニット56の内部について図6及び図8により説明するが、説明のためフロント上ベース板62bを省いている。
まず、先行ユニット側板95側から後行ユニット側板に向かって、複数列この実施例にあっては3列からなる押えローラ(この押えローラを総称して符号70で示している)対が設けられている。これらの押えローラ70はその列ごとに対のローラ間(折ループ厚さ方向)の間隔が異なっている。すなわち、一列目のローラは第1上押えローラ71とシート折り目位置を中央としてほぼ等しい対向位置で所定間隔離れた位置に第1下押えローラ72が配置されている。これらの押えローラ70は、後述するように押えローラユニット81として構成され、この押えローラユニットは押えローラ70を支持している。
図示のものは、第1上押えローラ71の軸である第1上押えローラ軸78aがこれを支持する第1上押えローラ支持アーム91aに取り付けられ、この第1上押えローラ支持アーム91aはモールド部材からなり板金で中空に折り曲げ加工された第1上押えローラフレーム86aに取り付けられてユニット化されている。
さらに、上記第1上押えローラ71と第1上押えローラフレーム86aの天板との間には、この第1上押えローラ71を常時折ループを押圧する方向(図8の下方向)に付勢する第1上押えローラ押圧バネ147aが配置されている。また、上記第1上押えローラ支持アーム91aには支持アーム長穴94が設けられている。
従って、第1上押えローラ軸78aはこの範囲で移動可能となっており、支持ユニット56に取り付けられたときは、この支持アーム長穴94が第1上押えローラ71の移動を規制することになる。
また、折りシートの折ループBLを挟んで対向する位置ある第1下押えローラ72も、上記同様に第1下押えローラ72の軸である第1下押えローラ軸78bはこれを支持する第1下押えローラ支持アーム91bに取り付けられている。この第1下押えローラ支持アーム91bもモールド部材からなり板金で中空に折り曲げ加工された第1下押えローラフレーム86bに取り付けられてユニット化されている。
また、同様に上記第1下押えローラ72と第1下押えローラフレーム86bの天板との間には、この第1押えローラ72を常時折ループを押圧する方向(図8の上方向)に付勢する第1下押えローラ押圧バネ147bが配置されている。
さらに、上記第1下押えローラ支持アーム91bは支持アーム長穴94が設けられている。従って、第1下押えローラ軸78bはこの範囲で移動可能となっており、支持ユニット56に取り付けられたときは、この支持アーム長穴94が第1下押えローラ72の上方への移動を規制する。
また、2列目の第2上押えローラ73を支持する第2上押えローラユニット83a及びと第2下押えローラ74を支持する第2下押えローラユニット83b、さらに3列目の第3上押えローラ75を支持する第3上押えローラユニット84a及びと第3下押えローラ76を支持する第3下押えローラユニット84bも1列目と同様にユニット相互が対向するような構成となっている。
従って、各々の押えローラ70は押えローラ支持アーム90に支持されて押えローラ押圧バネ146とともに押えローラユニット81として予め組み立てられてユニット化され、この押えローラユニット81の支持ユニット56への組み込みが容易に行える。尚、この押えローラ70のユニット構成については図9により再度説明する。
[支持ユニットにおける各押えローラの関係]
次に、支持ユニットにおける各押えローラ70の関係について説明する。図7によく示されているように、第1上押えローラ71と第1下押えローラ72とのローラ相互の間隔L1は常時一定に保たれている。本実施例においては、このL1は、略14ミリメートルに設定してある。また、図8に示される第1上押えローラ押圧バネ147a及び第1下押えローラ押圧バネ147bは両ローラが接触した状態で各略4.0キログラムの荷重が与えられるように設定されている。
また、図7に示されているように、第2上押えローラ73と第2下押えローラ74とのローラ相互の間隔L2も常時一定に保たれている。本実施例においては、このL2は、略7ミリメートルに設定してある。また、図8に示される第2上押えローラ押圧バネ148a及び第2下押えローラ押圧バネ148bは両ローラの接触時で各略4.0キログラムの荷重が与えられるように設定されている。
以上のように、1列目の第1上押えローラ71と第1下押えローラ72とは図7に示す様に所定各間隔L1(本実施例では略14ミリメートル)、2列目の第2上押えローラ73と第2下押えローラ74とは同様に所定間隔L2(本実施例では略7ミリメートル)離間をしている。これは、各押えローラ70を支持する押えローラ支持アーム90の支持アーム長穴によってその移動範囲を規制するとともに1列目2列目の押えローラユニット81の支持ユニットへの取り付け位置を設定している。
従ってこれにより1列目2列目の押えローラ70相互は所定以上狭くならないように位置規制されていることになる。
しかし、この実施例における最終列としての3列目の第3上押えローラ75と第3下押えローラ76とは図6から図6から図9に示されるように、常時圧接可能に弾性付勢されている。これは、ローラ間隔L3=0になるように、3列目の押えローラユニット81の位置を規定している。なお、この実施例にあっては、図8の第3上押えローラ押圧バネ149a及び第3下押えローラ押圧バネ149bもローラ接触位置で各略4.0キログラムの荷重が与えられるように設定されている。これより、折りシート束BSの折ループ(ループ先端の折り目BL1)には両側に4キログラムを超える荷重が与えられながら、段階折りを行うことになる。従って、各押えローラ70はシートを押圧する方向に付勢されている。この段階折りの動作については図11から図13によって後述する。
[ガイドプレートの説明]
ここで、各々の押えローラ70の間に配置されて折ループを案内するガイドプレートについて図6から図8により説明する。
図示の様に、第1列目の第1上押えローラ71と2列目の第2上押えローラ72の間に第1上ガイドプレート201aが配置され、第2上押えローラ72と3列目の第3上押えローラ75との間には第2上ガイドプレート202aが配置されている。また、これらと折ループを挟んで対向する位置である第1列目の第1下押えローラ72と2列目の第2下押えローラ74の間に第1下ガイドプレート201bが配置され、この第2下押えローラ74と3列目の第3下押えローラ76との間には第2下ガイドプレート202bが配置されている。
この各ガイドプレート201は先端が各押えローラ70の周面に延設したガイド部203と有し、基端部側は押えローラユニット81に取り付けられている。この取り付けの構造については図9で説明を加えるが、このガイド部203は支持ユニット56の移動(図8図中の矢印UB方向への移動)で押えローラ70が移動する際に、この押えローラ70の対向する間隔に応じ位置決めされ、この押えローラ70とガイドプレート201のガイド部203でロート断面(3列目ローラを頂点とする二等辺三角形)形状に構成することによって折ループ端部が各押えローラ70の間に巻き込まれることを付勢でいる。
次に、押えローラ70とガイドプレート201の先端側に形成されたガイド部203との位置関係について特に図8により説明する。
ガイドプレート201は図示の様に上下2組ずつ4つ配列されているが、このうち第1上押えローラ71と第2上押えローラ73との間に配置たされた第1上ガイドプレート201aについて説明する。この第1上ガイドプレート201aの先端が膨出して第1上押えローラ71と第2上押えローラ73とローラ間に位置する第1上ガイド突出部(凸部)211a側より延設されて膨出した第1上ガイド部203aを形成してある。この第1上ガイド部203aは、第1上押えローラ71(下流)側の第1上ガイド下流部209aから第2上押えローラ73(上流)側に向かって図示下方に傾斜した第1上ガイド傾斜部205aを有している。この延設と傾斜は、折ループBLの端部が第1上押えローラ71と第2上押えローラ73の間に巻き込まれたり、引っ掛かりを生じたりすることを防ぐために設けられている。
第1上押えローラ71、第2上押えローラ73と第1上ガイド部の関係は、前記第1上ガイド傾斜部205aに対して下流側の第1上押えローラ71の支持ユニット56移動方向と略直交する方向で下流側の第1上押えローラ71の中心軸である第1上押えローラ軸78aを通る垂線nに、この下流側の 第1上押えローラ71の周面で略直角を成す接線Tが上記第1ガイド傾斜部205aに交差する関係(Tの矢印が当接する関係)に配置してある。なお、この場合の接線Tは、折ループBL端部をガイドする範囲内にあればよい。
また、前記第1上ガイド傾斜部205aとこの上流側に位置する第2上押えローラ73との関係は、この第2上押えローラ73の中心軸である第2上押えローラ軸79aを通る上記支持ユニット56の移動方向に沿う直線mと、この直線mと略直角を成す垂線nで囲まれる第1上ガイド傾斜部205aの上流側の第2上押えローラ73の周面の範囲に第1上ガイド上流部207aが対応する関係(PT矢印が当接する関係であり、実質的に第2上押えローラ73の図8左下の1/4の周面の範囲に位置する関係)に夫々配置してある。
上述の関係にすることによって、これにより、このガイド部203は支持ユニット56の移動方向に延びて前後の押えローラ70周面を露出するようになって全体としてロート断面状(下流側を底辺とし上流側を頂点としたた略二等辺三角形状)に折ループを案内することとになり、段階的な折り込みが比較的スムーズに行える。
[押えローラユニットへのガイドプレートの取り付け]
本実施例にあっては、ガイドプレート201のガイド部が各押えローラ70と上述の関係に設定してあるので、相互の正確な位置出しが必要となる。
そこで図9に示すような取り付け構成を有している。図9(a)は第2上押えローラユニットにガイドプレートが位置決めされた斜視図である。図9(b)はこの斜視図の断面説明図である。図10は図9取り付け構成の変形例である。以下、説明する。
ここで先に多少触れたが、第2上押えローラユニット83aについて先に説明を追加しておく。図9(a)に示すように、第2上押えローラユニット83aは、折ループBLを押圧する回転可能な第2上押えローラ73と、この第2上押えローラ73を支持する第2上押えローラブラケット142aをその内壁で摺動可能に保持する第2上押えローラフレーム87a(フレーム)を有している。
この第2上押えローラフレーム87aと上記第2上押えローラブラケット142aの間には、図示様に第2上押えローラ73をシート押圧方向に付勢する第2上押えローラ押圧バネ148a(弾性スプリング)が左右に2本第2上押えローラバネ受け162aを介して取り付けられている。
さらに、図示の第2上押えローラフレーム87aの左右その面には、上記の第2上押えローラ73の第2上押えローラ軸79aを支持アーム長穴94で移動可能に支持する第2上押えローラ支持アーム92aが取り付けられている。この第2上押えローラ支持アーム92aの取り付けは、第2上押えローラフレーム87aの側部に設けられた開口に、これに嵌合するアームフック92afによって係止されている。一方、第2上押えローラ支持アーム92aの支持アーム長穴94は第2上押えローラブラケットに個設したローラブラケット軸157もEリング158によって移動可能に取り付けられている。これらによって、ユニット化されて第2上押えローラユニット83aが構成されている。
したがって、図9(a)に示に示す様に、第2上押えローラ支持アーム92aがアームフック92afで係止されてユニット化されているので、この状態で支持ユニット56に組み付けてネジ89で容易に取り付けることができる。この構成は図6から図8のすべての押えローラユニット81が同様になっている。
また、第2上押えローラユニット83aは支持ユニット56に対して位置調整が可能なようにその頂部に第2上押えローラユニット調整ネジ182aが取り付けられている。
以上により、第2上押えローラ73やこれを付勢する第2上押えローラ押圧バネ148aなどをユニット化した第2上押えローラユニット83aを支持ユニット56に取り付け可能としたので、組み付けが容易となる。また、第2上押えローラユニット83aは支持ユニット56に対して上下に調整可能な第2上押えローラユニット調整ネジ182を設けている。これにより折ループBLに対して最も適切な押圧する位置が設定できる。
次に、上記の第2上押えローラユニット83aに対して、支持ユニット56移動方向の下流側に位置する第1上ガイドプレート201aの取り付け構成について説明する。
図9(a)の斜視図にあるように、第2上押えローラユニット83aの第2上押えローラフレーム87aの上流側の外壁には、フレームの一部を図示の様に切り欠いたフレーム切り欠き部右145aとフレーム切り欠き部左145bが設けられている。この切り込みに対して、第1上ガイドプレート201aの第2上押えローラユニット83a側面(下流側面/裏面)には、その第1上ガイド部203aの上方の取り付け部側に第2上押えローラユニット83aに向かって突出した第1上ガイド突出部(凸部)211aが形成してある。また、図9(b)の断面説明図によく示されるように、第1上ガイドプレート201aの第1上ガイド部203aの反対側の上端部には、第2上押えローラユニット83aの上端部に嵌合するガイド係止部213aが設けてある。
この第1上ガイド突出部(凸部)211aが上述のフレームの一部を図示の様に切り欠いたフレーム切り欠き部右145aとフレーム切り欠き部左145b及び第2上押えローラユニット83aの上端部に嵌合するガイド係止部213a夫々勘合して第2上押えローラ73とこの第1上ガイドプレート201aとの位置関係がユニット組み立て時に設定できるようになっている。これによれば上ガイドプレート201aの第1上ガイド部203aと第2上押えローラ73との位置関係が制度よく設定できる。
なお、図示のものは上ガイドプレート201aの取り付けはこの凹凸関係でなされおり、第2上押えローラユニット83aと第1上押えローラユニット82aとで挟み込むようになっていて、特に取り付けネジなどがなくとも容易に取り付けることができる。
以上の構成によれば、第1上ガイドプレート201aの第1ガイド部203aと第2上押えローラ73との位置合わせが制度よくできる。
これらの構成は、他の各ガイドプレート201とこのガイドプレート201の上流側の押えローラユニット81も同様に構成されている。
これにより、折ループの押えローラ70対を列として配置する際に、この前後の押えローラ70間にシート端部が巻き込まれてしまうこと防ぐガイドプレート201を凹凸部相互の嵌合により、容易かつ位置精度を保ちながら取り付けることができる。
次に、図9の変形例を図10により説明する。図9では、第1上ガイドプレート201aをその上流側に位置する第2上押えローラユニット83aに取り付けたが、図10のものはこの上ガイドプレート201aを下流側に位置する第1上押えローラユニット82aで位置決めして取り付けてある。
なお、この変形例も第1上押えローラ71を保持する第1上押えローラ支持アーム91aは第1上押えローラフレーム86aの側部切り欠き係合するアームフック91afによりユニット化されている点など図9のものと同じ構成となっている。
図10に示される第1上押えローラユニット82aの第1上押えローラフレーム86aには、フレーム上流側面300に長方形形状に切り欠いた上流側切り欠き部302が設けられている。この上流側切り欠き部302に第1上押えローラユニット82aの下流側面に設けた下流側突出部(凸部)306が嵌合するようにもうけてある。これによれば上ガイドプレート201aの第1上ガイド部203aと第1上押えローラ71との位置関係が制度よく設定できる。
[支持ユニットの動作説明]
ここからは、図11から図13により段階折りユニット50内の支持ユニット56の折りシート束BSへの搬入、段階的な押圧動作について説明する。これらの図11から図13は、束排出口側からの見た支持ユニット56で、説明の都合上この支持ユニット56のユニットベース板62aを省略したものである。図11は支持ユニット56がホームポジションに位置し折りシート束BSの搬入に備え待機している状態を示している。図12は支持ユニット56が折りシート束BSの幅方向中程まで移動し3列のローラによる折ループBLを段階的な折りを行っている状態を示している。図13は、3列のローラによる段階的な段階折りが完了し支持ユニット56が折り返しポジションに位置している状態を示している。以下、各状態について説明する。
まず図11では、3列の押えローラを有する支持ユニット56のユニットフラグ107が右側板53に取り付けられたホームポジションセンサ108に検出され、支持ユニット56はホームポジションに位置している。この位置で、後述する「段階折りモード」が設定されている場合は、折りローラ45で折り曲げ処理され、折りシート搬送パスBPを搬送されてくる折りシート束BSの搬入を待つ。
ところで、このホームポジションに位置する支持ユニット56は、移動方向から順に相互の間隔が狭くなり、最終列は圧接する押えローラ70が設けられている。既に説明しているように本実施例にあっては1列目の第1上押えローラ71と第1下押えローラ72が略14ミリメートルの間隔を持って配置されている。また、2列目の第2上押えローラ73と第2下押えローラ74が略7ミリメートルの間隔を有している。さらに3列目の第3上押えローラ75と第3下押えローラ76は領域R1で相互に圧接している。さらにこれらのローラ相互の離間及び圧接の中心は折りシート束BSの中心である折りシートの折りループ先端(折り目)BL1に略一致するように配置されている。
この折りシート束BSの折りループが所定の大きさ(本実施例にあってはループの上下方向が、例えば22ミリメートル)になると、折りローラ45を停止させて支持ユニット56を図11右側にユニット駆動モータ69の駆動で移動させる。この移動が開始すると折りシート束の図示左側(一方)の端部(シート端部)を一列目の第1上押えローラ71と第1下押えローラ72が乗り越え、折りシート先端ループBL1からやや上方の位置に折り目をつけながら左側に移動する。先ほど述べたように本実施例におけるループの大きさは略22ミリメートル程度であり、第1上押えローラ71と第1下押えローラ72との間隔は略14ミリ程度とされているので、上下に略4ミリメートル弱オーバラップし、これが図14(a)に示す第1の折り線100を付与することになる。
また、第1上押えローラ71と第1下押えローラ72との間隔が開いているので、折りシート束BS端部をそれほど損傷することなくこれらのローラが乗り越えることになる。また、第1上押えローラ71と第1下押えローラ72を含む押えローラ70はシート搬送方向と同方向に軸支され、この軸上で回転自在に支持されている。この回転によっても折りシート束端部の乗り越えが容易となる。
さらに、第1上押えローラ71、第2上押えローラ73、第3上押えローラ75の移動方向の間には第1上ガイドプレート201a、第2上ガイドプレート202aが配置されている。一方、折ループBLを挟んでこれらと対向する第1下押えローラ72、第2下押えローラ74、第3下押えローラ76の移動方向の間には第1下ガイドプレート201b、第2下ガイドプレート202bが配置されている。これらにより、折りシート束BSの折ループBLはローラ間に侵入することなく上流側の押えローラ70間にスムーズに案内される。
支持ユニット56が引き続き移動すると、第1上押えローラ71と第1下押えローラ72とのとの間隔で押圧されたループは、さらに第2上押えローラ73と第2下押えローラ74とのやや狭められた間隔で折りシート束BSのループを押え付けて第2の折り目をつけることになる。本実施例におけるさらに第2上押えローラ73と第2下押えローラ74との間隔は略7ミリメートルに設定され、第1上押えローラ71と第1下押えローラ72とのとの間隔よりも上下にそれぞれ略3.5ミリメートル程度オーバラップし、これが図14(b)に示す第2折り線101を付与することになる。
これに引き続き、3列目のローラである第3上押えローラ75と第3下押えローラ76にその折り目BL1が段階折りされる。すなわち、第3上押えローラ75と第3下押えローラ76は、その間隔は0として略圧接状態となっているので、折り目のシート厚さ方向の分シートを第3上押えローラ押圧バネ149aと第3下押えローラ押圧バネ149bに押圧されながら段階折りされることになり、これが図14(c)に示す最終折り線102を付与することになる。
上記の内容で折りシート束BSを1ユニット内で段階的に押圧して支持ユニット56が折りシート束BSのシート幅方向略中央に位置した状態が図12に示されている。この状態からさらに支持ユニット56は図示右側に向かってシートの折り目厚さ方向から相互の間隔が狭くなる押えローラ70により段階的にシートに折り線を付与しながら移動する。この移動により、折りシート束の図示右左(一方)端部(シート端部)を3列目の第3上押えローラ75と第3下押えローラ76が通過して段階折りを行う。
この通過後、支持ユニット56が図示の左側板54側の折り返しポジションに到達する。この状態が図13に示されている。この折り返しポジションに到達するとユニット駆動モータ69の駆動を停止する。その後、段階折りを施した(押えローラ70での押圧完了した)折りシート束BSが折りローラ45及び束排出ローラ49の排出方向への回転により排出されるのを待つ。段階折りされた折りシート束BSの排出完了が図2に示した束排出センサ(SEN4)131で検出されると、支持ユニット56を折り返しポジションからホームポジションに復帰させ、図11の位置で次の折りシート束BSの搬入に備える。
なお、上記においては図13の段階折りした折りシートBSを一旦排出してから支持ユニット56をホームポジションに復帰するようにしたが、折りシート束BSを排出することなく、再度支持ユニット56を図13の右側から左側に移動して、第3上押えローラ75と第3下押えローラ76により、折りシート束BSの折り目を再度押圧させながら、ホームポジションに復帰させれば、最終列の段階折りをより確実にすることもできる。
以上のように、本実施例にあっては、折り曲げられた折りシート束BSに対して支持ユニット56により、3段階の折りを実行している。この折り動作を行って排出した折りシート束BSについて図14により説明する。
これまで説明してきたように、本発明のシート束の押圧部材としての第1上押えローラ71と第1下押えローラ72で折りシート束BSの折り目厚さ方向(折り目で折りシート束BS搬送方向と交差する上下方向)から、折りローラ45で折り目がつけられ折ループBLが生じた箇所を折り目方向に移動して複数の折り目を付けている。既に説明したように、第1段階の第1上押えローラ71と第1下押えローラ72の間隔を折りループよりもやや狭い間隔 (本実施例にあってはループ高さ22ミリメートルに対して略14ミリメートル) に規定して、折りローラ45によって付けられた折り目に沿って移動して第1段階の折り目をつける。これが、図14(a)の実線矢印が示す第1折り線100であり、図14(d)では折りシート束BSに薄いラインで第1折り線100として表れている。これは、図14(a)の様にループとなった部分に第1上押えローラ71と第1下押えローラ72で押えられた部分が集中荷重を受けシート束が座屈し折り生じ、第1上押えローラ71と第1下押えローラ72の幅方向への移動により第1折り線100となって現れるからである。
次に、第2段階はシート束の押圧部材としての第2上押えローラ73と第2下押えローラ74の間隔は、第1段階で押圧形成したループよりもやや狭い間隔 (本実施例にあっては略7ミリメートル) で規定してあり、折りローラ45によって付けられた折り目に沿って移動して第2段階の折り目をつける。これが、これが、図11(b)に示す第1折り線100よりも背側に位置する実線矢印が示す第2折り線101であり、図12では折りシート束BSに薄いラインで第2折り線101としてあらわれている。これも、図14(b)の様にループとなった部分に第2上押えローラ73と第2下押えローラ74で押えられた部分が集中荷重を受けシート束に座屈し折り生じ、第2上押えローラ73と第2下押えローラ74の幅方向への移動により第1折り線101となって現れるからである。
最終の段階としてシート束の押圧部材としての第3上押えローラ75と第3下押えローラ76は、第3上押えローラ押圧バネ149aと第3下押えローラ押圧バネ149bとの弾性力で押圧している。この最終列階では、第1段階、第2段階のように第3上押えローラ75と第3下押えローラ76の間隔をあけていない。(本実施例にあっての規制間隔は0ミリメートル)。
従って、最終列階での押圧は折りシート束BSの押圧した厚さの位置を、第3上押えローラ75と第3下押えローラ76で押圧しながら折り目方向に移動する。この最終列の押えローラ70の折り目は折りシート束BSに、図14(c)の実線矢印が示す最終折り線102であり、図14(d)では折りシート束BSに比較的濃いラインで最終折り線102として表れている。
なお、折りシート束BSの幅方向端部には、折りローラ45及び押えローラ70の圧接状態からシートに乗り上げる際の端部折り目103が形成されている。これは略圧接状態の第3上押えローラ75と第3下押えローラ76で押えられる部分は折り目を強化された最終折り線102として現れている。
以上のように、各押えローラ70を異なる間隔で座屈させて折り目が形成されるようにし、これにより第1段階の薄いラインである第1折り線100、第2段階の薄いラインである第2折り線101、及び最終列階の折りシート束BS厚さに応じて生じた比較的濃いラインである最終折り線102の各ライン位置で、折りシート束BSの閉じ方向(折り目を通過する搬送方向の線)側への折り方向が向くことにより、排出後も折りシート束BSが開いてしまい、整列性や集積性が低下することを防止できる。
[制御構成の説明]
これまで、説明した段階折りユニット50を備えるシート処理装置B及びこのシート処理装置Bを含む画像形装置Aの制御構成を図15のブロック図により説明する。画像形成手段を備える画像形成装置制御部110は、コントロールパネル18に設けられた入力手段111から所望の処理を入力する。この入力はモード設定手段によって、シート処理装置Bのシート処理装置制御部115を制御する。
本実施例のシート処理装置Bの処理モードは、次のモードを備えている。
すなわち、(1)画像形成がされたシートを第1排紙トレイ21に収容する「プリントアウトモード」。(2)本体排出口3からのシートを束状に部揃ええしてー端面綴じステープル装置33で綴じ後第1排紙トレイ21に収納する「ステープル綴じモード」(3)本体排出口3からのシートを第2の処理トレイであるスタッカ部35で束状に部揃えしてこのシート束の中程を中綴じステープラ40で綴じ後、冊子状に折り畳んで第2排紙トレイ22に収納する「束中綴じ束折りモード」。(4)中綴じして冊子状に折り畳んだシート束の折り目のループを段階折りして、第2排紙トレイに22に収納する「段階折りモード」。これらのモードが指定可能なように構成されている。
シート処理装置Bは、上記の指定されたモードによって動作可能とされるシート処理装置制御部115と、動作プログラムを格納したROM113と、制御データを記憶したRAM114を備えている。そして、このシート処理装置制御部115は、この装置内のシート搬送を制御するシート搬送制御部116と、1枚ごとにシートに1枚穿孔ユニット28で押圧処理を行う1枚穿孔制御部117と、処理トレイ29でシートの集積制御を行う処理トレイ制御部118と、この処理トレイ29にシート束として集積されたシートの端面側を綴じ、綴じ後排出する端面綴じ制御部119を備えている。
シート束のシート搬送方向の1/2付近を綴じる中綴じたり中折りしたりする場合、シートのスタッカ部35にシート束を集積するスタッカ部制御部120で制御される。このスタッカ部制御部120は、1枚ずつスタッカ部35に搬入してくるシートの先端を規制するストッパ38や整合部材39で整列してシート束を生成する。さらに、シート束の中程にステープル針等を打ち込むように中綴じステープラを制御する中綴じ制御部121と中綴じされたシート束を折りブレード46で折りローラ45に押し込んで中折りを施すように制御するシート中折り制御部122を備える。このシート中折り制御部122はシート束検出センサ(SEN3)129、特に図示していないがエンコーダセンサに結線されその出力信号により、折りローラ45を駆動する折りモータを制御する。
この折りシート束BSに対して、これまで説明した「段階折りモード」に従って複数列の押えローラ70を支持する支持ユニット56を移動するユニット駆動モータ69に結線されこれを制御する折りシート段階折り制御部123を備える。このシート折りシート段階折り制御部123は、段階折りユニットがホームポジションにあることを確認するホームポジションセンサ108にも結線されている。
そして、段階折りが終了した折りシート束BSは、束排出ローラ49を駆動する束排出ローラ駆動モータに結線された中折りシート排出制御部124により制御されて第2排紙トレイに排出集積される。この中折りシート排出制御部は、束排出センサ(SEN4)131に結線されて折りシート束BSの排出動作を確認する。
本発明に特に関連する、折りシート段階折り制御については、これまで各機構の説明及び図11から図13までの各動作状態説明図で説明したので、ここでの説明は省略するが、その内容で段階折りを実行するように段階折りユニット50を制御する。
以上のように、この発明を実施するための形態によれば、下記のような効果を奏する。
1.互いに対向して配置され、折り処理を施されたシートの折り目を含むループBLをその厚さ方向から押圧する押えローラ70(押え部材)と、上記押えローラを上記ループに沿った移動方向に移動するとともに、上記移動方向の下流から上流に向かって上記押えローラ相互の対向する間隔が段階的に狭くなるように複数列の上記押えローラ70を支持する支持ユニット56とを備え上記支持ユニットは、上記移動方向において隣り合う上記押えローラ70の間に配置されて上記ループを案内するガイドプレート201を有するとともに上記ガイドプレートが、上記移動方向において隣り合う上記何れか一方の上記押えローラ70によって位置決めされているシート処理装置である。
これによれば、折り処理を施されたシートの折り目を含む折りループを段階的に折るので、折り処理を施された折りシートが所定の集積部に集積された後に開いてしまい、集積部における集積量が少なくなることを低減する。また、
ループを押圧すべく対向して配置された押えローラ対を列として配置する際に、前後の押えローラ対の間にシート端部が巻き込まれてしまうこと防ぐガイドを精度よく取り付けることができる。
2.上記ガイドプレート201が上記支持ユニット56の上記移動方向上流側の上記押えローラユニット81を含む押えローラ70(押え部材)によって位置決め支持されている上記1に記載のシート処理装置である。
これによれば、ガイドプレートは移動方向上流側の押えローラとの位置合わせ精度よくできる。
3.上記ガイドプレート201が上記支持ユニット56の上記移動方向下流側の上記押えローラユニット81を含む押えローラ70(押え部材)によって位置決め支持されている上記1に記載のシート処理装置である。
これによれば、ガイドプレートは移動方向下流側の押えローラとの位置合わせ精度よくできる。
4.上記部材は、上記ループを押圧する回転可能な押えローラ70と上記押えローラを支持する上記支持ユニット56に取り付けられた押えローラフレーム85とからなり、上記ガイドプレートは、上記移動方向において隣り合う上記の押えローラ70間で上記折りループをガイドする傾斜したガイド傾斜部205と上記移動方向上流側の上記押えローラフレーム85に取り付ける取り付け部を有する上記2に記載のシート処理装置である。
これによれば、ガイドプレートの移動方向上流側の押えローラとの位置合わせ、特に移動方向と交差する方向の位置合わせ精度よくできる。
5.上記取り付け部は、上記押えローラフレーム85に形成された切り欠きまたは凹部145a、145bに嵌合するガイドプレートの突出部または凸部211である上記4に記載のシート処理装置である。
これによれば、ガイドプレートと押えローラとの位置合わせ凹凸部相互の嵌合により、容易かつ位置精度良く行うことができる。
6.上記ガイド傾斜部205は、上記取り付け部より上記移動方向において隣り合う上記押えローラ側に延設している上記5に記載のシート処理装置である。
これによれば、支持ユニット移動方向の押えローラ間の間隔を狭くするとともにガイド範囲を比較的広くできる。
7.上記ガイド傾斜部205は上記移動方向に延びて上記隣り合う押えローラ70周面を露出するように配置され、上記各押えローラと上記ガイド傾斜部205で略ロート状を形成して上記ループの押圧と案内を行うことを特徴とする上記6に記載のシート処理装置である。
これによれば、各列の押えローラ対とこのローラ間のガイド部対でスロート状の折ループの押え経路を構成するので、段階的な折り込みスムーズに行える。
8.上記押えローラ70と上記移動方向において上記押えローラ70の上流側に位置する上記ガイド傾斜部205とは、上記移動方向と略直交する方向で上記押えローラの中心軸を通る直線nに、略直角を成す上記押えローラの2つの接線の内、対向する他方の上記押えローラに近い接線Tが上記ガイド傾斜部に交差するよう(図示P矢印部)に配置され、一方、上記ガイド傾斜部(205)と上記移動方向において上記ガイド傾斜部の上流側に位置する上記押えローラ70とは、上記押えローラの中心軸を通る上記移動方向の直線mと上記直線と略直角を成す垂線nで囲まれる上記ガイド傾斜部側の上記押えローラの2つの周面の内、対向する他方の上記押えローラに近い周面に上記ガイド傾斜部の上記移動方向上流部が対応するよう(図示TP矢印部)に夫々配置される上記7に記載のシート処理装置である。
これによれば、押えローラからガイド部、ガイド部から押えローラへループ押えながら案内する際に、押えローラ間とガイド部の隙間に折りシート端部が巻き込まれることが少なくなりジャム発生を抑えることができる。
9.互いに対向して配置され、折り処理を施されたシートの折り目を含むループBLをその厚さ方向から押圧する押えローラ70と、
上記押えローラ70を上記ループに沿った移動方向に移動するとともに、上記移動方向の下流から上流に向かって上記押えローラ相互の対向する間隔が段階的に狭くなるように複数列の上記押えローラを支持する支持ユニット56とを備え
上記支持ユニットは、上記移動方向において隣り合う上記押えローラ間に配置されて上記ループを案内するガイド部203を有するガイドプレート201を有し
上記押えローラ70は、上記支持ユニット56に設けられ、切り欠きまたは凹部が形成された押えローラフレーム85に取れ付けられ、
上記ガイドプレート201は、上記移動方向上流側において隣り合う上記押えローラフレーム85の一方の上記切り欠きまたは凹部と嵌合して上記押えローラフレームに上記ガイドプレートを取り付ける突出部または凸部からなる取付け部を備えたシート処理装置である。
これによれば、折り処理を施されたシートの折り目を含む折りループを段階的に折るので、折り処理を施された折りシートが所定の集積部に集積された後に開いてしまい、集積部における集積量が少なくなることを低減する。また、ループを押圧すべく対向して配置された押えローラ対を列として配置する際に、この前後の押えローラ対の間にシート端部が巻き込まれてしまうこと防ぐガイドを精度よく取り付けることができる。また、その位置合わせも凹凸部相互の嵌合で容易かつ精度よく取り付けることができる
10.シート上に画像形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、上記画像形成装置からのシートに所定のシート処理を施す上記請求項1ないし請求項9の何れかに記載のシート処理装置とを備えている画像形成システム装置である。
これによれば、上記1ないし9で述べた効果を奏する画像形成装置が提供できる。
なお、前記の実施の形態における効果の説明では、本実施の形態の各部について、特許請求の範囲における各構成要素をかっこ書で示し、もしくは参照符号を付して両者の関係を明確にした。
さらに、本発明は前述した実施の形態に限定されず、本発明を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてが本発明の対象となる。これまでの実施の形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
A 画像形成装置
B シート処理装置
X 綴じ位置
Y 折り位置
BS 折りシート束
BL 折りループ
BL1 折りループ先端(折り目)
PA シート束移動方向
UB 支持ユニット移動(押圧)方向
35 スタッカ部
40 中綴じステープラ
45 折りローラ
49 束排出ローラ
50 段階折りユニット
53 右側板
54 左側板
55 連結アングル
56 支持ユニット(移動部材)
57 上ガイドレール
58 下ガイドレール
60 上スライドブロック
61 下スライドブロック
62 段階折りベース板
63 右プーリ
64 左プーリ
65 移動ベルト
66 伝達ギア
67 モータ出力ギア
68 モータギアユニット
69 駆動モータ
70 押えローラ(押圧部材)
71 第1上押えローラ
72 第1下押えローラ
73 第2上押えローラ
74 第2下押えローラ
75 第3上押えローラ
76 第3下押えローラ
77 押えローラ軸
78a 第1上押えローラ軸
78b 第1下押えローラ軸
79a 第2上押えローラ軸
79b 第2下押えローラ軸
80a 第3上押えローラ軸
80b 第3下押えローラ軸
81 押えローラユニット
82a 第1上押えローラユニット
82b 第1下押えローラユニット
83a 第2上押えローラユニット
83b 第2下押えローラユニット
84a 第3上押えローラユニット
84b 第3下押えローラユニット
85 押えローラフレーム
86a 第1上押えローラフレーム
86b 第1下押えローラフレーム
87a 第2上押えローラフレーム
87b 第2下押えローラフレーム
88a 第3上押えローラフレーム
88b 第3下押えローラフレーム
90 押えローラ支持アーム
91a 第1上押えローラ支持アーム
91af アームフック
91b 第1下押えローラ支持アーム
92a 第2上押えローラ支持アーム
92af アームフック
92b 第2下押えローラ支持アーム
93a 第3上押えローラ支持アーム
93b 第3下押えローラ支持アーム
94 支持アーム長穴
95 先行ユニット側板
96 後行ユニット側板
97 先行側板開口
98 後行側板開口
100 第1折り線
101 第2折り線
102 最終折り線
103 端部折り目
140 押えローラブラッケト
141a 第1上押えローラブラケット
141b 第1下押えローラブラケット
142a 第2上押えローラブラケット
142b 第2下押えローラブラケット
143a 第3上押えローラブラケット
143b 第3下押えローラブラケット
144 ブラケット長穴
145a フレーム切り欠き部右
145b フレーム切り欠き部左
146 押えローラ押圧バネ
147a 第1上押えローラ押圧バネ
147b 第1下押えローラ押圧バネ
148a 第2上押えローラ押圧バネ
148b 第2下押えローラ押圧バネ
149a 第3上押えローラ押圧バネ
149b 第3下押えローラ押圧バネ
157 ローラブラケット軸
158 Eリング
160 押えローラバネ受け
161a 第1上押えローラバネ受け
161b 第1下押えローラバネ受け
162a 第2上押えローラバネ受け
162b 第2下押えローラバネ受け
163a 第3上押えローラバネ受け
163b 第3下押えローラバネ受け
180 ユニット調整ネジ
181a 第1上押えローラユニット調整ネジ
181b 第1下押えローラユニット調整ネジ
182a 第2上押えローラユニット調整ネジ
182b 第2下押えローラユニット調整ネジ
183a 第3上押えローラユニット調整ネジ
183b 第3下押えローラユニット調整ネジ
185 ベース板調整孔
186b 第1下フレーム調整孔
187b 第2下フレーム調整孔
188b 第3下フレーム調整孔
201 ガイドプレート
201a 第1上ガイドプレート
201b 第1下ガイドプレート
202a 第2上ガイドプレート
202b 第2下ガイドプレート
203 ガイド部
203a 第1上ガイド部
203b 第1下ガイド部
204a 第2上ガイド部
204b 第2下ガイド部
205 ガイド傾斜部
205a 第1上ガイド傾斜部
205b 第1下ガイド傾斜部
206a 第2上ガイド傾斜部
206b 第2下ガイド傾斜部
207 ガイド上流部
207a 第1上ガイド上流部
207b 第1下ガイド上流部
208a 第2上ガイド上流部
208b 第2下ガイド上流部
209 ガイド下流部
209a 第1上ガイド下流部
209b 第1下ガイド下流部
210a 第2上ガイド下流部
210b 第2下ガイド下流部
211 ガイド突出部
211a 第1上ガイド突出部 (凸部)
213 ガイド係止部
213a 第1上ガイド係止部
300 フレーム上流側面
302 上流側切り欠き部
304 第1上ガイドプレート下流側面
306 下流側突出部(凸部)

Claims (10)

  1. 互いに対向して配置され、折り処理を施されたシートの折り目を含むループをその厚さ方向から押圧する押え部材と、
    上記押え部材を上記ループに沿った移動方向に移動するとともに、上記移動方向の下流から上流に向かって上記押え部材相互の対向する間隔が段階的に狭くなるように複数列の上記押え部材を支持する支持ユニットとを備え
    上記支持ユニットは、上記移動方向において隣り合う上記押え部材の間に配置されて上記ループを案内するガイドプレートを有するとともに
    上記ガイドプレートが、上記移動方向において隣り合う上記何れか一方の上記押え部材によって位置決めされていることを特徴とするシート処理装置。
  2. 上記ガイドプレートが上記支持ユニットの上記移動方向上流側の上記部材によって位置決め支持されていることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 上記ガイドプレートが上記支持ユニットの上記移動方向下流側の上記部材によって位置決め支持されていることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  4. 上記部材は、上記ループを押圧する回転可能な押えローラと上記押えローラを支持する上記支持ユニットに取り付けられた押えローラフレームとからなり、上記ガイドプレートは、上記移動方向において隣り合う上記押えローラ間で上記折りループをガイドする傾斜したガイド傾斜部と上記移動方向上流側の上記押えローラフレームに取り付ける取り付け部を有することを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  5. 上記取り付け部は、上記押えローラフレームに形成された切り欠きまたは凹部に嵌合するガイドプレートの突出部または凸部であることを特徴とする請求項4に記載のシート処理装置。
  6. 上記ガイド傾斜部は、上記取り付け部より上記移動方向において隣り合う上記押えローラ側に延設していることを特徴とする請求項5に記載のシート処理装置。
  7. 上記ガイド傾斜部は上記移動方向に延びて上記隣り合う押えローラ周面を露出するように配置され、上記各押えローラと上記ガイド傾斜部で略ロート状を形成して上記ループの押圧と案内を行うことを特徴とする請求項6記載のシート処理装置。
  8. 上記押えローラと上記移動方向において上記押えローラの上流側に位置する上記ガイド傾斜部とは、上記移動方向と略直交する方向で上記押えローラの中心軸を通る直線に、略直角を成す上記押えローラの2つの接線の内、対向する他方の上記押えローラに近い接線が上記ガイド傾斜部に交差するように配置され、一方、上記ガイド傾斜部と上記移動方向において上記ガイド傾斜部の上流側に位置する上記押えローラとは、上記押えローラの中心軸を通る上記移動方向の直線と上記直線と略直角を成す垂線で囲まれる上記ガイド傾斜部側の上記押えローラの2つの周面の内、対向する他方の上記押えローラに近い周面に上記ガイド傾斜部の上記移動方向上流部が対応するように夫々配置されることを特徴とする請求項7記載のシート処理装置。
  9. 互いに対向して配置され、折り処理を施されたシートの折り目を含むループをその厚さ方向から押圧する押えローラと、
    上記押えローラを上記ループに沿った移動方向に移動するとともに、上記移動方向の下流から上流に向かって上記押えローラ相互の対向する間隔が段階的に狭くなるように複数列の上記押えローラを支持する支持ユニットとを備え
    上記支持ユニットは、上記移動方向において隣り合う上記押えローラ間に配置されて上記ループを案内するガイド面を有するガイドプレートを有し
    上記押えローラは、上記支持ユニットに設けられ、切り欠きまたは凹部が形成された押えローラフレームに取れ付けられ、
    上記ガイドプレートは、上記移動方向において隣り合う上記押えローラフレームの一方の上記切り欠きまたは凹部と嵌合して上記押えローラフレームに上記ガイドプレートを取り付ける突出部または凸部からなる取付け部を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  10. シート上に画像形成する画像形成部を備えた画像形成装置と、
    上記画像形成装置からのシートに所定のシート処理を施す上記請求項1ないし請求項9の何れかに記載のシート処理装置とを備えていることを特徴とする画像形成システム
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