JP6537270B2 - 真空包装機 - Google Patents
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Description
特許文献1には明確に記載されていないが、真空引きポンプに接続されているラインの途中で分岐した経路にセンサシステムが接続されている場合には、真空シール用プラスチック袋(真空包装用袋)に水分の多い収容物を収容すると、真空引きポンプによる吸引動作の解除に伴って発生する負圧により、収容物の水分が前記分岐した経路に流れ込んでセンサシステムにまで到達し、その水分によってセンサシステムが破壊される可能性があった。
第1の局面は、
上面に凹部が形成された本体部と、下面に凹部が形成された蓋部と、本体部または蓋部の少なくともいずれかの凹部の外側に配設されたシーラー部とを備え、本体部の凹部に真空包装用袋の開口端を挿入した後に、本体部に対して蓋部を閉じると、本体部の凹部と蓋部の凹部とが合わさって真空室が形成される真空包装機であって、
本体部の凹部は長尺略直方体状であり、
本体部の凹部内の長手方向の一端側近傍に連通する脱気口と、
本体部の凹部内の長手方向の他端側近傍に連通する測定口と、
脱気口に接続された真空室内の真空吸引用の真空ポンプと、
測定口に接続された真空室内の気圧測定用の圧力センサとを備える。
しかし、第1の局面では、脱気口と測定口とが本体部の凹部内の長手方向の両端側近傍にそれぞれ配置されているため、脱気口から逆流した収容物の水分が測定口にまで到達するおそれは無く、その水分によって圧力センサが破壊されるのを防止できる。
第2の局面は、第1の局面において、脱気口と真空ポンプとを接続する第1経路と、測定口と圧力センサとを接続する第2経路とが、本体部の凹部の長手方向を介して分離されている。
第2の局面によれば、第1の局面の前記作用・効果を確実に得ることができる。
図1〜図3に示すように、本実施形態の真空包装機10は、本体部11(凹部11a、ヒンジ部11b、底板11c)、シーラー部12、スポンジ13,17、操作スイッチ群14、蓋部15(凹部15a、ヒンジ部15b)、圧着ゴム16、突起部18,19、脱気口20、測定口21、液受部材22、取手部23、カバー部24,25、真空ポンプ26、圧力センサ27、接続口28,29、接続チューブ30〜33、分岐部材34、制御基板35、外部脱気口36、真空室VRなどを備え、真空包装用袋40(開口端40a)内に収容物を真空包装するために使用される。
本体部11の上面において、前方側(使用者の手前側)には長手方向に沿って凹部(脱気溝)11aが形成され、後端部の左右両端側近傍にはヒンジ部11bが形成され、凹部11aの外側(使用者の手前側)にはシーラー部12が配設され、凹部11aを囲繞するように長尺額縁状のスポンジ13が配設され、略中央部には操作スイッチ群14と外部脱気口36とが配設されている。
本体部11の下面には底板11cが着脱可能に取付固定されている。
シーラー部12と凹部11aとの長さは略同一に形成され、各部12,11aは平行かつ左右方向にずれることなく配置されている。
蓋部15の下面には凹部15aが形成され、蓋部15の後端部の左右両端側近傍にはヒンジ部15bが形成され、凹部11aの外側には圧着ゴム16が配設され、凹部15aを囲繞するように長尺額縁状のスポンジ17が配設されている。
本体部11のヒンジ部11bと、蓋部15のヒンジ部15bとは接続され、各ヒンジ部11b,15bにより1個のヒンジが構成され、そのヒンジにより本体部11に対して蓋部15が、図1(A)に示す矢印α−α’方向に開閉自在に取り付けられている。
短冊状の扁平な圧着ゴム16は、平面視にてシーラー部12と略同一寸法形状に形成されている。
そして、本体部11に対して蓋部15を閉じた状態において、シーラー部12と圧着ゴム16とが左右方向にずれることなく重なり合うように配置されている。
突起部18,19は、略円筒状であり、本体部11の凹部11a内における長手方向の両端側近傍にそれぞれ突設されている。
脱気口20は、突起部18の上端部に開口形成されている。
測定口21は、突起部19の上端部に開口形成されている。
液受部材22は、短手方向の断面が略U字状で長手方向両端側が閉塞された長樋状であり、本体部11の上方から凹部11aに装着されている。
取手部23は、縦断面L字状であり、液受部材22の長手方向両端部にて、液受部材22の開口部から上方に向けて突設されている。
カバー部24,25は、上端側が閉塞された半円筒状であり、液受部材22の長手方向両端側近傍にて、液受部材22の開口部から上方に向けて突設されている。
本体部11の凹部11aは長尺略直方体状であり、凹部11aの裏面の長手方向両端側近傍には、図2に示す脱気口20に連通された接続口28と、図2に示す測定口21に連通された接続口29とが形成されている。
接続チューブ30の一端部は接続口28に接続され、接続チューブ30の他端部は分岐部材34を介して各接続チューブ31,32の一端部に接続され、接続チューブ31の他端部は真空ポンプ26に接続され、接続チューブ32の他端部は外部脱気口36に接続されている。
すなわち、本体部11の上面側に形成された脱気口20は、本体部11の裏面側に形成された接続口28から、接続チューブ30と分岐部材34と接続チューブ31とを介して真空ポンプ26に接続されている。
また、本体部11の上面側に形成された測定口21は、本体部11の裏面側に形成された接続口29から接続チューブ33を介して圧力センサ27に接続されている。
制御基板35には、圧力センサ27と制御回路(図示略)とが実装・搭載されている。
図1(A)および図2に示すように、使用者は、本体部11に対して蓋部15を開いた状態にし、本体部11の凹部11aに装着された液受部材22内に真空包装用袋40の開口端40aを挿入する。
真空包装用袋40は熱可塑性の合成樹脂フィルム材により形成されており、 平たく畳んだ状態では略矩形状である。
このとき、真空包装用袋40の開口端40a近傍は、各凹部11a,15aを囲繞する各スポンジ13,17に挟み込まれて移動不能に固定されると共に、シーラー部12と圧着ゴム16との間に挟持され、圧着ゴム16によりシーラー部12に押圧されることで、皺や弛みが無くピンと張った状態でシーラー部12に密着される。
真空ポンプ26が真空吸引動作を行うと、真空室VR内の空気は、液受部材22のカバー部24と本体部11の突起部18との間の前記空隙を通り、突起部18の脱気口20から接続口28と接続チューブ30,31と分岐部材34とを介して真空ポンプ26へ送られて真空包装機10の外部へ排出され、真空室VR内は略真空状態になるため、真空包装用袋40内の空気も排出(脱気)される。
そのため、接続チューブ33内の気圧は真空室VR内の気圧と同一になり、圧力センサ27は真空室VR内の気圧を測定することができる。
制御基板35の制御回路は、真空包装用袋40内の空気が確実に排出されるように、圧力センサ27が測定した真空室VR内の気圧に基づいて、真空ポンプ26の吸引動作を最適な状態に制御する。
その結果、真空包装用袋40内の収容物(図示略)は真空包装される。
制御基板35の制御回路は、真空包装用袋40の開口端40aが確実に溶着されるように、シーラー部12の温度を最適な状態に制御する。
そのため、真空包装用袋40が脱気口20に吸い付けられることがなく、真空包装用袋40が測定口21から排出される空気に煽られることもないことから、真空包装用袋40内の空気を確実に排出することができる。
そして、液受部材22内の清掃が済んだ後は、液受部材22を元の通り本体部11の凹部11aに取り付ける。
本実施形態の真空包装機10によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
しかし、真空包装機10では、脱気口20と測定口21とが本体部11の凹部11a内の長手方向の両端側近傍にそれぞれ配置されているため、脱気口20から逆流した収容物の水分が測定口21にまで到達するおそれは無く、その水分によって圧力センサ27が破壊されるのを防止できる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、前記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
尚、熱シーラーは、構造が簡単であり、寸法的な制約が少ないため、本発明には特に好適である。
11…本体部
11a…凹部
12…シーラー部
15…蓋部
15a…凹部
20…脱気口
21…測定口
22…液受部材
26…真空ポンプ
27…圧力センサ
28…接続口(第1経路)
29…接続口(第2経路)
30,31…接続チューブ(第1経路)
33…接続チューブ(第2経路)
34…分岐部材(第1経路)
35…制御基板
VR…真空室
40…真空包装用袋
40a…開口端
Claims (2)
- 上面に凹部が形成された本体部と、下面に凹部が形成された蓋部と、前記本体部または前記蓋部の少なくともいずれかの前記凹部の外側に配設されたシーラー部とを備え、前記本体部の凹部に真空包装用袋の開口端を挿入した後に、前記本体部に対して前記蓋部を閉じると、前記本体部の凹部と前記蓋部の凹部とが合わさって真空室が形成される真空包装機であって、
前記本体部の凹部は長尺略直方体状であり、
前記本体部の凹部内の長手方向の一端側近傍に連通する脱気口と、
前記本体部の凹部内の長手方向の他端側近傍に連通する測定口と、
前記脱気口に接続された前記真空室内の真空吸引用の真空ポンプと、
前記測定口に接続された前記真空室内の気圧測定用の圧力センサと
を備え、
前記凹部の一端側と他端側にそれぞれ円筒状の突起が形成され、該一端側の突起の上端部に前記脱気口が開口し、前記他端側の突起の上端部に前記測定口が開口し、
該測定口と前記真空室を介して、前記圧力センサは真空包装用袋の開口端と連通している、真空包装機。 - 前記脱気口と前記真空ポンプとを接続する第1経路と、前記測定口と前記圧力センサとを接続する第2経路とが、前記本体部の凹部の長手方向を介して分離された、
請求項1に記載の真空包装機。
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