JP6535999B2 - 言語学習装置、言語学習方法及びプログラム - Google Patents
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Description
さらに、シャドーイング中においては、再生中の規範音声と、自分の発声音とがユーザに聞こえてしまうために、ユーザ自身が再生中の規範音声と同時或いは追い越して発声していることを自覚しにくい状況でもある。
このため、本発明の課題は、再生中の規範音声と同時或いは追い越してユーザが発声してしまうことを抑制し、言語の学習効率を高めることである。
外部の音声を取得する音声取得手段と、
音声を再生する再生手段と、
前記音声取得手段で取得された取得音声と、前記再生手段で再生中の再生音声とを照合する照合手段と、 前記照合手段による照合結果に基づいて、前記取得音声が、前記再生中の前記再生音声のうち、まだ再生されていない部分に対応していると判断した場合には、当該対応部分以降の部分を繰り上げて再生するように再生条件を制御する制御手段とを備えることを特徴とする言語学習装置が提供される。
図1(a)は、電子辞書1の平面図である。
なお、本発明に係る言語学習装置としての電子辞書1は、日本人のユーザが使用する場合を例示して説明する。日本人以外の外国人が母国以外の言語を学習する際においても本発明に係る構成は有効である。
戻るキー2gは、前回表示した画面に戻るとき等に使用されるキーである。
音声キー2hは、選択された語句や会話文を音声で出力するためのキーである。
続いて、電子辞書1の内部構成について説明する。図2は、電子辞書1の内部構成を示すブロック図である。
音声入力部55は本発明に係る音声取得手段であり、例えばマイクなどを備え、外部からの音声を取得するようになっている。
英和辞書データベース821は、英語の語句と、その語句の日本語訳とを対応付けて複数記憶している。
英語音声会話コンテンツ822は、英語の会話文と、その英語の会話文の音声データと、その会話文の日本語訳とを対応付けて複数記憶している。
続いて、電子辞書1の動作について、図面を参照しつつ説明する。
ステップS1では、CPU20は、ユーザにより選択された英語の会話文の音声データを英語音声会話コンテンツ822から読み出し、音声出力部50を制御することにより音声データを再生する。この再生時においては、CPU20は、音声入力部55を制御して、外部からの音声を取得可能な状態(音声入力状態)を維持している。
ステップS3では、CPU20は、所定時間経過分の入力音声波形(取得音声)を基準波形として抽出する。
図4は、正常にシャドーイング学習が行われているときの出力音声波形及び入力音声波形を示す説明図である。図4に示すように、入力音声波形のうち、直近の所定時間経過分の基準波形W1が抽出される。
なお、音声データは英語音声会話コンテンツ822内に記憶されているので、当該音声データの全体の音声波形(出力音声波形)は、再生前でも認識可能となっている。つまり、CPU20が音声データを読み出した時点で当該音声データの音声波形(音声データの波形)をCPU20は認識することになる。
ステップS7では、CPU20は、基準波形W1と最類似段階P-5との時間差ΔSを算出する。
図5は、音声出力部50から出力された音声を追い抜いてシャドーイング学習が行われているときの出力音声波形及び入力音声波形を示す説明図である。この場合、基準波形W2に対する最類似段階は段階P1とする。時間差ΔSは負の値であり、所定時間よりも小さいために、基準波形W2の中には、まだ再生されていない部分(段階P1内に含まれる出力音声波形のうち、点線部分:対応部分T1)が含まれていることになる。つまり、時間差ΔSが所定時間よりも小さい場合には、出力音声波形の最類似段階P1が出力し終える前に基準波形W2が入力されたことになり、音声出力部50から出力された音声と同時或いは追い越してユーザが発声していることになる。
この場合、基準波形W3に対する最類似段階は段階P-nとする。時間差ΔSが所定時間よりもあまりにも大きいために、出力された音声から大幅に遅れてユーザが発声していることが想定される。この場合においても、シャドーイング学習としては不適切である。このため、所定範囲としては、シャドーイング学習に適した範囲が設定されることが重要であり、本実施形態では、下限値を所定時間(例えば0.5秒)とし、上限値を0.8秒としている。
以上のように、本実施形態によれば、入力音声波形と、出力音声波形とを照合しているので、当該照合によって、出力音声波形に対して入力音声波形が同時となっている場合や、出力音声波形に対して入力音声波形が追い越している場合、或いは出力音声波形に対して入力音声波形が大幅に遅れている場合などを検出することができる。そして、この照合結果に基づいて、入力音声波形が設定された時間範囲内に再生された再生音声(出力音声波形)に対応するように当該再生音声の再生条件が制御されることにより、シャドーイング学習に適した状態となるように自動で再生音声の再生状態を変更することができる。したがって、再生中の音声と同時或いは追い越してユーザが発声してしまうことを抑制することができ、言語の学習効率を高めることが可能となる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、本発明に係るシャドーイング学習制御プログラム81は、電子辞書1に対して着脱可能な外部情報記憶媒体12aに記憶されることとしてもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
外部の音声を取得する音声取得手段と、
音声を再生する再生手段と、
前記音声取得手段で取得された取得音声と、前記再生手段で再生中の再生音声とを照合する照合手段と、
前記照合手段による照合結果に基づいて、前記取得音声が設定された時間範囲内に再生された前記再生音声に対応するように当該再生音声の再生条件を制御する制御手段とを備えることを特徴とする言語学習装置。
<請求項2>
請求項1記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記照合手段による照合結果に基づいて、前記取得音声が、前記再生中の前記再生音声のうち、まだ再生されていない部分に対応していると判断した場合には、当該対応部分以降の部分を繰り上げて再生するように再生条件を制御することを特徴とする言語学習装置。
<請求項3>
請求項2記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記対応部分以降の部分を繰り上げて再生する際には、現在の再生位置から前記対応部分までは再生を飛ばす再生条件にすることを特徴とする言語学習装置。
<請求項4>
請求項2記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記対応部分以降の部分を繰り上げて再生する際には、現在の再生位置から前記対応部分までの再生速度を速くする再生条件にすることを特徴とする言語学習装置。
<請求項5>
請求項1〜4のいずれか一項に記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記照合手段による照合結果に基づいて、前記取得音声が、前記再生中の前記再生音声のうち、再生されてから所定時間経過した部分に対応していると判断した場合には、当該第二の対応部分を繰り下げて再生するように再生条件を制御することを特徴とする言語学習装置。
<請求項6>
請求項5記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記第二の対応部分を繰り下げて再生する際には、現在の再生位置で一旦再生を中断する再生条件にすることを特徴とする言語学習装置。
<請求項7>
請求項5記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記第二の対応部分を繰り下げて再生する際には、現在の再生速度を遅くする再生条件にすることを特徴とする言語学習装置。
<請求項8>
外部の音声を取得する音声取得ステップと、
音声を再生する再生ステップと、
前記音声取得ステップで取得された取得音声と、前記再生ステップで再生中の再生音声とを照合する照合ステップと、
当該照合結果に基づいて、前記取得音声が設定された時間範囲内に前記再生ステップで再生された前記再生音声に対応するように当該再生音声の再生条件を制御する再生条件制御ステップとを含むことを特徴とする言語学習方法。
<請求項9>
言語学習装置が備えるコンピュータを、
外部の音声を取得する音声取得手段と、
音声を再生する再生手段と、
前記音声取得手段で取得された取得音声と、前記再生手段で再生中の再生音声とを照合する照合手段と、
前記照合手段による照合結果に基づいて、前記取得音声が設定された時間範囲内に前記再生手段で再生された前記再生音声に対応するように当該再生音声の再生条件を制御する制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
20 CPU(制御手段、照合手段)
30 入力部
40 表示部
50 音声出力部(再生手段)
55 音声入力部(音声取得手段)
60 記録媒体読取部
80 記憶部
82 英和データベース群(音声データ記憶手段)
Claims (8)
- 外部の音声を取得する音声取得手段と、
音声を再生する再生手段と、
前記音声取得手段で取得された取得音声と、前記再生手段で再生中の再生音声とを照合する照合手段と、
前記照合手段による照合結果に基づいて、前記取得音声が、前記再生中の前記再生音声のうち、まだ再生されていない部分に対応していると判断した場合には、当該対応部分以降の部分を繰り上げて再生するように再生条件を制御する制御手段とを備えることを特徴とする言語学習装置。 - 請求項1記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記対応部分以降の部分を繰り上げて再生する際には、現在の再生位置から前記対応部分までは再生を飛ばす再生条件にすることを特徴とする言語学習装置。 - 請求項1記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記対応部分以降の部分を繰り上げて再生する際には、現在の再生位置から前記対応部分までの再生速度を速くする再生条件にすることを特徴とする言語学習装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記照合手段による照合結果に基づいて、前記取得音声が、前記再生中の前記再生音声のうち、再生されてから所定時間経過した部分に対応していると判断した場合には、当該第二の対応部分を繰り下げて再生するように再生条件を制御することを特徴とする言語学習装置。 - 請求項4記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記第二の対応部分を繰り下げて再生する際には、現在の再生位置で一旦再生を中断する再生条件にすることを特徴とする言語学習装置。 - 請求項4記載の言語学習装置において、
前記制御手段は、前記第二の対応部分を繰り下げて再生する際には、現在の再生速度を遅くする再生条件にすることを特徴とする言語学習装置。 - 外部の音声を取得する音声取得ステップと、
音声を再生する再生ステップと、
前記音声取得ステップで取得された取得音声と、前記再生ステップで再生中の再生音声とを照合する照合ステップと、
当該照合結果に基づいて、前記取得音声が、前記再生中の前記再生音声のうち、まだ再生されていない部分に対応していると判断した場合には、当該対応部分以降の部分を繰り上げて再生するように再生条件を制御する再生条件制御ステップとを含むことを特徴とする言語学習方法。 - 言語学習装置が備えるコンピュータを、
外部の音声を取得する音声取得手段と、
音声を再生する再生手段と、 前記音声取得手段で取得された取得音声と、前記再生手段で再生中の再生音声とを照合する照合手段と、
前記照合手段による照合結果に基づいて、前記取得音声が、前記再生中の前記再生音声のうち、まだ再生されていない部分に対応していると判断した場合には、当該対応部分以降の部分を繰り上げて再生するように再生条件を制御する制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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JP2014188389A JP6535999B2 (ja) | 2014-09-17 | 2014-09-17 | 言語学習装置、言語学習方法及びプログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014188389A JP6535999B2 (ja) | 2014-09-17 | 2014-09-17 | 言語学習装置、言語学習方法及びプログラム |
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JP2016061865A JP2016061865A (ja) | 2016-04-25 |
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JP2014188389A Active JP6535999B2 (ja) | 2014-09-17 | 2014-09-17 | 言語学習装置、言語学習方法及びプログラム |
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