JP6535263B2 - 内装用漆黒水系塗材組成物 - Google Patents
内装用漆黒水系塗材組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6535263B2 JP6535263B2 JP2015190104A JP2015190104A JP6535263B2 JP 6535263 B2 JP6535263 B2 JP 6535263B2 JP 2015190104 A JP2015190104 A JP 2015190104A JP 2015190104 A JP2015190104 A JP 2015190104A JP 6535263 B2 JP6535263 B2 JP 6535263B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- composition
- parts
- jet
- black water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
本発明に使用するアクリル樹脂系エマルジョン(A)は、アクリレートモノマーを含む、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、及びこれらのモノエステルや、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン等のスチレン類、酢酸ビニル等のビニルエステル類、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類などの不飽和基含有重合性単量体の重合によって合成され、アクリル酸エステル系共重合樹脂、酢酸ビニル・アクリル酸エステル系共重合樹脂、シリコン変性アクリル系樹脂等の水性アクリル樹脂系エマルジョンが使用できる。またそのガラス転移温度は−30〜20℃が好ましい。ガラス転移温度が−30℃未満の場合は仕上がり表面にタックが生じて汚れやすくなり、20℃超の場合は成膜不良となる。市販のガラス転移温度が−30〜20℃のアクリル樹脂系エマルジョンとしては、アクロナールYJ−2810Dap(商品名,固形分48.5重量%,ガラス転移温度−14℃,BASFジャパン株式会社製)がある。アクリル樹脂系エマルジョン(A)の配合量は、内装用漆黒塗材組成物全体に対して、固形分で5.5重量%〜8.5重量%以下であり、5.5重量%未満では骨材(B)及び充填剤(C)のバインド力が不足し、8.5重量%超では不燃性能が不足する。
本発明に使用する平均粒径100μm以上の骨材(B)は、本内装用漆黒水系塗材組成物の仕上がり表面に凹凸を付与することを目的として配合されるが、平均粒径が100μm以上であればその粒子径は任意に選択することができ、例えば硅砂、ガラス、シリカ、タルク、重質炭酸カルシウムなどが使用可能である。なお本願で言う平均粒径とは重量による積算分率50%の粒子径を言う。市販の平均粒径が200μmの重質炭酸カルシウムとしてはK−250(商品名、旭鉱末(株)製)がある。骨材(B)の配合量は塗材組成物全体に対して40〜65重量%であり40重量%未満では意匠性(塗材の凹凸感)が不足し、65重量%超では作業性が低下する。
本発明に使用する平均粒径100μm未満の充填剤(C)は、塗材粘度や塗付性の調整を目的として配合し、重質炭酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、硅砂粉等が使用できるが、重質炭酸カルシウムが安価でコスト的負担を軽減させることが出来る。充填材(C)の配合量は塗材組成物全体に対して3〜20重量%、好ましくは5〜12重量%であり、3重量%未満では下地の色が透けるなどの隠蔽性が不足し、20重量%超では塗材粘度が高くなって塗付作業性が不良となる。3重量%未満では色調によっては隠蔽性が低下する場合があり、12重量%超では冬季等の低温度下では塗付作業性が低下する傾向にある。
本発明に使用する顆粒状顔料組成物(D)は、C13〜C15の分枝及び直鎖アルコールのエチレンオキシド付加物である非イオン性表面活性添加剤12〜14重量部と、カーボンブラック75〜85重量部と、スルホネート、スルフェート、ホスホネートまたはホスフェートをベースとする少なくとも1種のアニオン性表面活性添加剤と、を含有して成り、具体的には特許第4800578号に示される顔料調整物である。
酸化チタン(E)は内装用漆黒水系塗材組成物の下地隠ぺい力が保持するために顔料として配合する。配合量は内装用漆黒水系塗材組成物全体100重量部に対して0.5〜5.0重量%が好ましく、0.5重量%未満では下地隠ぺい力が不足し、5.0重量%超では塗付作業性が不十分と成る。市販の酸化チタン(E)としては、R−820(商品名、平均粒径D50;0.26μm、石原産業株式会社製)がある。
表1の配合に従って、実施例1、実施例2、及び比較例1乃至比較例5の内装用漆黒水系塗材組成物を調製した。表1において、アクリル樹脂系エマルジョン(A)はアクロナールYJ−2810Dapを、平均粒径100μm以上の骨材(B)は重質炭酸カルシウムK−250(商品名、旭鉱末(株)製)を、平均粒径100μm未満の充填材(C)は重質炭酸カルシウムBF−200(商品名、平均粒径10μm、備北粉化工業(株)社製)を、カーボンブラックトナーはAMI 9700(商品名、ガーボンブラック含有量:17重量%、大日精化工業株式会社製)を、顆粒状顔料組成物(D)はXfastBlack 0066を、酸化チタン(E)はR−820を使用し、その他の添加剤には消泡剤と分散剤と増粘剤、防腐剤、防カビ剤と成膜助剤を使用した。実施例1、実施例2、及び比較例1乃至比較例5の内装用漆黒水系塗材組成物の有機質分(重量%)は表2に記載した。
下地としてJIS A5430規定のフレキシブルボード(70×70mm厚さ8mm)を使用し、シーラーJS−410(商品名、アイカ工業株式会社製、溶剤型塩化ゴム系シーラー)を0.8kg/m2塗付して23℃にて4時間乾燥させたのち、実施例、比較例の内装用漆黒水系塗材組成物を0.9kg/m2で金鏝で塗付し、23℃50RH%で12時間乾燥後、さらに同一の内装用漆黒水系塗材組成物を2.0kg/m2で金鏝で平滑に塗付し、同様に23℃50Rh%にて14日間乾燥させ試験体とする。該試験体の表面のL値、a値、及びb値を色彩色差計 CR−410(商品名、コニカミノルタ社製)にて測定した。L値が26.0以下を漆黒と判断した。
実施例及び比較例の内装用漆黒水系塗材組成物について、23℃にてBH型粘度計TVB−10(商品名、東機産業社製)にてNo7ローターを用い2回転/分 時の粘度を測定した。また同様に同ローターで20回転/分 時の粘度を測定し、2回転時の粘度を20回転時の粘度で除して、T.I値とした。粘度は500〜650Pa・sである場合を適正(塗付作業性良好)と判断し、T.I値は4.5〜8.0を適正(垂直面に塗付した際に2mm凹凸を付けてもダレが生じない)と判断した。
不燃材料認定番号NM−8619に該当するせっこうボード(厚さ12.5mm×縦100mm×横100mm)に下塗材として固形分40重量%の水系アクリル樹脂シーラーJS−500(商品名,アイカ工業(株)製)を0.075kg/m2塗布し,温度23℃湿度50%RHで12時間養生する。乾燥後表1の内装用漆黒水系塗材組成物を1.7kg/m2塗布して厚さ13.5mmの試験板とする。該試験板についてISO5660 Part1に準拠したコーンカロリーメーターを使用した発熱性試験を行った。試験時間は20分,輻射強度は50kW/m2,排気流量速度は24L/secとし,20分間の総発熱量(MJ/m2)を測定し,8MJ/m2以下を○と評価した。
Claims (2)
- アクリル樹脂系エマルジョン(A)と、平均粒径100μm以上の骨材(B)と、平均粒径100μm未満の充填剤(C)と、C13〜C15の分枝及び直鎖アルコールのエチレンオキシド付加物である非イオン性表面活性添加剤12〜14重量部と、カーボンブラック75〜85重量部と、スルホネート、スルフェート、ホスホネートまたはホスフェートをベースとする少なくとも1種のアニオン性表面活性添加剤と、を含有する顆粒状顔料組成物(D)と、酸化チタン(E)と、から成り、顆粒状顔料組成物(D)は組成物全体100重量部中の1.0〜3.0重量部であり、有機質分が6.5〜8.5重量部であることを特徴とする内装用漆黒水系塗材組成物。
- 前記骨材(B)は重質炭酸カルシウムであることを特徴とする請求項1記載の内装用漆黒水系塗材組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015190104A JP6535263B2 (ja) | 2015-09-28 | 2015-09-28 | 内装用漆黒水系塗材組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015190104A JP6535263B2 (ja) | 2015-09-28 | 2015-09-28 | 内装用漆黒水系塗材組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017066196A JP2017066196A (ja) | 2017-04-06 |
JP6535263B2 true JP6535263B2 (ja) | 2019-06-26 |
Family
ID=58491529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015190104A Active JP6535263B2 (ja) | 2015-09-28 | 2015-09-28 | 内装用漆黒水系塗材組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6535263B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10296068A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-10 | Kao Corp | 有機粉末の分散安定剤及びこれを含有する分散体組成物 |
US6204319B1 (en) * | 1998-10-30 | 2001-03-20 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Aqueous coating compositions |
ATE510887T1 (de) * | 2002-02-04 | 2011-06-15 | Basf Se | Pigmentzubereitungen |
DE10227657A1 (de) * | 2002-06-20 | 2004-01-08 | Basf Ag | Feste Pigmentzubereitungen, enthaltend anionische und nichtionische oberflächenaktive Additive |
JP2008285632A (ja) * | 2007-05-21 | 2008-11-27 | Mikuni Color Ltd | 高漆黒性カーボンブラック分散体及びその製造方法、並びに高漆黒性カーボンブラック分散体を用いた塗料組成物 |
JP6076220B2 (ja) * | 2013-07-31 | 2017-02-08 | アイカ工業株式会社 | 水系塗材組成物 |
JP6177657B2 (ja) * | 2013-10-16 | 2017-08-09 | アイカ工業株式会社 | 砂壁状水系塗料組成物及びこの施工方法 |
JP6710033B2 (ja) * | 2015-09-28 | 2020-06-17 | アイカ工業株式会社 | 漆黒水系塗材組成物 |
-
2015
- 2015-09-28 JP JP2015190104A patent/JP6535263B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017066196A (ja) | 2017-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9950954B2 (en) | Two component cement composition | |
CN101163757B (zh) | 低voc乳液聚合物涂料组合物 | |
US9315643B2 (en) | Self priming spackling compound | |
JP5362494B2 (ja) | 厚膜施工用水系樹脂組成物及びこれを用いた表面処理方法 | |
US4267089A (en) | Adherent, flame-resistant acrylic decorative coating composition for wall board and the like | |
US20080107817A1 (en) | Coating Composition | |
JP6177657B2 (ja) | 砂壁状水系塗料組成物及びこの施工方法 | |
JP5307442B2 (ja) | 水系塗材組成物 | |
JP6535263B2 (ja) | 内装用漆黒水系塗材組成物 | |
JP2023115332A (ja) | 水性被覆材 | |
KR100657020B1 (ko) | 방수 도막 형성용 수용성 아스팔트계 방수제 | |
JP6710033B2 (ja) | 漆黒水系塗材組成物 | |
WO2022133786A1 (en) | A method of reducing the drying time of a coating composition and coating compositions having reduced drying time | |
JP7453869B2 (ja) | 塗材仕上げ工法 | |
JP6171060B1 (ja) | ポリマーセメント系組成物 | |
JP2004352809A (ja) | ポリ塩化ビニル系防水シート用保護塗料およびその製造方法 | |
JP2020143254A (ja) | 塗料組成物 | |
JP2006299044A (ja) | 水性エマルジョン系防水塗料組成物及び塗膜 | |
JP2008115355A (ja) | 水性塗材 | |
JP2007162351A (ja) | 仕上げ方法 | |
JP2014028960A (ja) | 厚膜施工用水系樹脂組成物及びこれを用いた表面処理方法 | |
JP2004244511A (ja) | 水性塗料組成物及び該水性塗料組成物による塗膜形成方法 | |
JP2022052302A (ja) | 塗装方法及び下塗り塗料 | |
JP2013245283A (ja) | 断熱塗料 | |
JP2006316109A (ja) | 膨れ防止剤および水性コーティング組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180717 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190424 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190514 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190531 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6535263 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |