JPH10296068A - 有機粉末の分散安定剤及びこれを含有する分散体組成物 - Google Patents

有機粉末の分散安定剤及びこれを含有する分散体組成物

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JPH10296068A
JPH10296068A JP9108540A JP10854097A JPH10296068A JP H10296068 A JPH10296068 A JP H10296068A JP 9108540 A JP9108540 A JP 9108540A JP 10854097 A JP10854097 A JP 10854097A JP H10296068 A JPH10296068 A JP H10296068A
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dispersion
dispersion stabilizer
organic powder
ethylene oxide
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Naoyuki Ikenaga
尚之 池永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の有機粉末を、水中及び油中で高濃度か
つ低粘度で長期間にわたって安定に分散させることので
きる分散安定剤及びこれを含有する分散体組成物の提
供。 【解決手段】 非イオン性界面活性剤(I)からなる有
機粉末の分散安定剤、及びこの分散安定剤と、有機粉末
と、水又は油からなる分散媒を含有する分散体組成物。 RO-(EO)x-(PO)y-(EO)z-H (I) 〔式中、R は炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基、EOはオ
キシエチレン基、POはオキシプロピレン基、x は1〜20
の数、y は1〜10の数、z は1〜20の数を示す。尚、(E
O)x、(PO)y、(EO)zはこの順にブロック結合してい
る。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカーボンブラック、
有機顔料、金属石鹸、合成樹脂粉末等の各種有機粉末を
水中又は油中に高濃度かつ安定に分散させることのでき
る分散安定剤及びこれを含有する分散体組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】有機粉
末は種々の産業分野において水、油等に分散させて使用
されている。このような有機粉末としては、例えば塗料
やインクの有機顔料、顔料捺染用ピグメントカラー用顔
料、合成樹脂粉末、製紙用滑剤としての金属石鹸等があ
る。有機粉末は単独では分散性が不十分な場合が多く、
従来分散安定剤として種々の化合物が使用されてきた。
例えばポリアクリル酸塩や、オレフィンと無水マレイン
酸との共重合物の塩等の高分子界面活性剤、あるいはノ
ニルフェノールのエチレンオキサイド付加物、スチレン
化フェノールのエチレンオキサイド付加物等の非イオン
性界面活性剤が使用されている。
【0003】しかしながら従来の分散安定剤では各種分
野に応用できるような高濃度かつ低粘度に有機粉末を分
散させることは困難であった。オレフィンと無水マレイ
ン酸との共重合物の塩は各種有機顔料の水中分散に対し
て汎用性があるものの、表面張力低下能が小さく、従っ
て極度に表面が疎水性の顔料に対しては表面エネルギー
の低下による水に対する濡れ性向上は期待できず、この
ような有機顔料に対しては性能が不十分であった。また
スチレン化フェノールのエチレンオキサイド付加物は顔
料捺染用ピグメントカラー用分散剤としては有効である
が、例えばカーボンブラックの分散安定剤としては性能
不十分であった。ノニルフェノールのエチレンオキサイ
ド付加物は用途により、水中でも油中でも分散剤として
使用できるが、やはりカーボンブラックに対する分散性
が不十分である。また生分解性が悪いため、その使用が
制限されつつある。
【0004】したがって本発明の課題は、各種の有機粉
末を、水中及び油中で高濃度かつ低粘度で長期間にわた
って安定に分散させることのできる分散安定剤及びこれ
を含有する分散体組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、特定の構造を有する非イ
オン性界面活性剤が優れた分散安定化効果を有すること
を見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち本発
明は、下記一般式(I)で表される非イオン性界面活性
剤からなることを特徴とする有機粉末の分散安定剤を提
供するものである。
【0006】RO-(EO)x-(PO)y-(EO)z-H (I) 〔式中、R は炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を示し、
EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示
す。x はエチレンオキサイドの平均付加モル数を示す1
〜20の数、y はプロピレンオキサイドの平均付加モル数
を示す1〜10の数、zはエチレンオキサイドの平均付加
モル数を示す1〜20の数を示す。尚、(EO)x、(PO)y、(E
O)zはこの順にブロック結合している。〕 また、本発明は、(a) 有機粉末、(b) 水又は油からなる
分散媒、及び(c) 上記一般式(I)で表される非イオン
性界面活性剤からなる分散安定剤を含有することを特徴
とする分散体組成物を提供するものである。
【0007】炭素数が8〜20の直鎖又は分岐の長鎖アル
コールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
エチレンオキサイドを逐次的に付加させた構造をもつ非
イオン性界面活性剤は公知である。米国特許第4134854
号明細書によれば、炭素数8〜20のアルコール混合物に
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エチレン
オキサイドを逐次的に付加して得られる界面活性剤は、
対応する曇点を有するポリオキシエチレンモノアルキル
エーテルに比較して、界面活性能に影響を与えることな
く、流動点を低下させるという特徴がある。また特開昭
53−113805号公報には、炭素数8〜18の飽和脂肪族第一
級アルコール(直鎖率30%以上)に、プロピレンオキサ
イドとエチレンオサイドとを混合状態で(ランダム)付
加させるか、単独で交互にそれぞれを2回以上に分割し
て付加反応(ブロック付加)させるか、ランダム付加と
ブロック付加を併用して得られた付加体が、融点が低
く、洗浄性能に優れていることが開示されている。しか
しながらこれらの非イオン性界面活性剤は洗浄剤として
は公知であるが、有機粉末の分散安定剤として使用され
た例はない。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、一般式(I)で
表される非イオン性界面活性剤は、一般式(II) R−OH (II) (式中、R は前記の意味を示す。)で表される脂肪族長
鎖アルコールにエチレンオキサイド、次にプロピレンオ
キサイド、更にエチレンオキサイドを順にブロック付加
させることにより得ることができる。
【0009】原料となる一般式(II)で表される脂肪族
長鎖アルコールは天然油脂の還元アルコールであって
も、オキソアルコール、チーグラーアルコールなどのよ
うな合成アルコールであってもよい。またこれらの各種
アルコールの2種以上の混合物であってもよい。これら
の原料長鎖アルコールを構成する炭化水素基は、直鎖の
ものであっても直鎖と分岐鎖の混合物であってもよい
が、分散安定化性能の面から直鎖率は50%以上であるこ
とが好ましい。
【0010】また原料脂肪族長鎖アルコールの炭化水素
基の炭素数は8〜22のものが使用できるが、好ましくは
12〜18、さらに好ましくは16〜18である。炭化水素基の
炭素数が8未満であると水への溶解性は良好となるが、
有機粉末表面への吸着性能が低下し好ましくない。また
炭化水素基の炭素数が22より大きいと、有機粉末への吸
着性は良好となるが、水への溶解性が低下し、結果的に
分散性能が低下する。原料脂肪族長鎖アルコールの炭化
水素基は飽和のものであっても不飽和のものを含有して
いてもよいが、飽和炭化水素基をできるだけ多く含有す
る方が好ましい。
【0011】このような脂肪族長鎖アルコールの具体的
な例としては、デシルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ミリスチルアルコール等の直鎖アルコール(花王
(株)製、商品名「カルコール1095」、「カルコール20
98」及び「カルコール4098」等)、炭素数8〜22の範囲
で混合された混合アルコール(花王(株)製、商品名
「カルコール2474」及び「カルコール6850」等)、オキ
ソ法やチーグラー法を用いて合成された分枝を有する炭
素数8〜22のアルコール(協和発酵(株)製、商品名
「オキソコール900 」、「オキソコール1213」、「デカ
ノール」及び「トリデカノール」、三菱化学(株)製、
商品名「ドバノール23」、「ドバノール25」及び「ダイ
ヤドール 115H」、シェル化学(株)製、商品名「ネオ
ドール23」、「ネオドール25」、「ネオドール1」及び
「リネボール911 」等)等が挙げられる。
【0012】本発明における一般式(I)で表される非
イオン性界面活性剤は、上記のような脂肪族長鎖アルコ
ールに、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドが
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エチレン
オキサイドの順に逐次ブロック的に付加していることが
重要である。原料となる脂肪族長鎖アルコールにエチレ
ンオキサイドのみ付加したものでは生分解性は良好であ
るが、有機粉末に対する分散性は不良であった。またエ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイドを混合状態で
ランダム付加したもの、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイドの順にブロック付加したもの、あるいは逆
にプロピレンオキサイド、エチレンオキサイドの順にブ
ロック付加したもの等では有機粉末に対する分散安定性
が向上するが、まだ十分な分散安定性を示さず、炭素数
が8〜22の脂肪族長鎖アルコールにエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイドを逐次
ブロック的に付加させた構造をもつものが、特に優れた
分散安定性を有することができるのである。
【0013】脂肪族長鎖アルコールへのエチレンオキサ
イド及びプロピレンオキサイドの付加は公知の技術によ
って行うことができる。すなわちエチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドの付加重合は従来公知の酸触媒、
又はアルカリ触媒を使用できる。酸触媒としては、硫
酸、リン酸、あるいは塩化第二スズ、三フッ化臭素のよ
うなルイス酸が挙げられ、アルカリ触媒としては、三級
アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ア
ンモニウム、炭酸カリウム、水酸化カルシウム、水酸化
バリウム等が挙げられる。脂肪族長鎖アルコールへのア
ルキレンオキサイドの付加反応は50〜200 ℃の温度範囲
で容易に進行する。エチレンオキサイドもプロピレンオ
キサイドもこの温度範囲では気体であるため、付加反応
は密閉容器中で加圧下に行われる。
【0014】一般式(I)において、最初のエチレンオ
キサイドの平均付加モル数x は1〜20であり、好ましく
は2〜15、さらに好ましくは2〜8である。x が1未満
であるとエチレンオキサイドを付加した効果が現れな
い。また20を越えると親水性が強すぎ、有機粉末表面へ
の吸着性が劣るようになり、分散安定化性能が低下す
る。またプロピレンオキサイドの平均付加モル数y は1
〜10であり、さらに好ましくは1〜5である。y が1未
満であるとプロピレンオキサイドを付加したことによる
効果、すなわち本発明で使用する分散安定剤分子の疎水
性を高め、有機粉末表面への吸着性の向上効果が得られ
ず、また10を越えると疎水性が強くなりすぎ、好ましく
ない。末端のエチレンオキサイド平均付加モル数z は1
〜20であり、好ましくは2〜15、さらに好ましくは2〜
8である。z が1未満であると末端にエチレンオキサイ
ドを付加した効果が現れず、また20を越えると本発明の
分散安定剤分子の親水性が高くなりすぎ、有機粉末表面
への吸着性が低下し好ましくない。
【0015】本発明の分散体組成物は、(a) 有機粉末
と、(b) 水又は油からなる分散媒と、(c) 上記のような
一般式(I)で表される非イオン性界面活性剤からなる
分散安定剤を含有する。
【0016】本発明の分散体組成物中の分散質である
(a) 成分の有機粉末は特に限定されないが、カーボンブ
ラック、不溶性アゾ顔料、フタロシアニンブルー、染色
レーキ、キナクリドン、ペリレン等の有機顔料や、ポリ
オレフィン系合成樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド
系合成樹脂、ポリエステル系合成樹脂、ポリメチルメタ
クリレート等の合成樹脂や、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸マグネシウム、ラウリン酸カルシウム等の金属
石鹸等が挙げられる。
【0017】本発明の分散体組成物中の分散媒である
(b) 成分としては水、及び各種の油が挙げられる。油と
しては灯油、軽油、重油等の燃料油、ヘキサン、シクロ
ヘキサン、イソオクタン等の脂肪族炭化水素油、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素油、酢酸エ
チル、ジオクチルフタレート、大豆油等のエステル油、
1,1,1 −トリクロロエタン、トリクロロエチレン等の塩
素系溶剤、流動パラフィン等が挙げられる。
【0018】本発明の分散体組成物中の(a) 成分と(b)
成分の配合割合は、重量比で (a)/(b) =1/99〜70/
30が好ましい。(a) /(b) を1/99以上とすることによ
り分散体として使用する利点が多くなり、また70/30以
下において分散体の流動性を維持することができ実用的
である。また、本発明の分散体組成物中の(a) 成分と
(c) 成分の配合割合は重量比で (c)/(a) = 0.1〜30が
好ましく、 0.5〜10が更に好ましい。 (c)/(a) を 0.1
以上とすることにより十分な分散安定性を示すことがで
き、また (c)/(a) が30を越えてもそれほど効果の向上
がないので30以下が経済的に有利である。
【0019】本発明の有機粉末の水中分散体及び油中分
散体組成物を得るには、常法に準じて行えばよく、例え
ば上記の分散安定剤を溶解させた水又は油の中に有機粉
末を加えて、適当な攪拌機又はアトライター、サンドミ
ル、ボールミル等の分散機器により分散させる等の方法
を使用できる。
【0020】本発明の分散体組成物において、上記一般
式(I)で表される非イオン性界面活性剤を分散安定剤
として使用することにより、有機粉末を安定に分散させ
ることができるが、さらにその効果を助長するための添
加剤、例えばアニオン界面活性剤や増粘剤等を配合して
もよい。また本発明の分散体組成物を塗料やインク等と
して使用する場合には、公知のバインダーやビヒクル、
各種の塗料用添加剤等を添加してもよい。
【0021】
【実施例】以下に本発明に係わる分散安定剤の合成例及
び比較合成例、本発明に係わる分散体組成物の実施例及
び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、例中の部及び%は特記しない限り重量基準である。
【0022】合成例1〜6 原料アルコールとしてカルコール2474(花王(株)製商
品名、アルキル基の炭素数C12 が74重量%、C14 が25重
量%、C8及びC10、C16及びC18 がそれぞれ1重量%以
下、直鎖率 100%、以下このアルキル基をR1と略記す
る)を使用し、エチレンオキサイド用とプロピレンオキ
サイド用の2つの計量槽のついた5リットルの回転攪拌
式オートクレーブに原料アルコール、及び水酸化カリウ
ムを仕込み、窒素置換の後、 110℃に昇温し、40Torrで
1時間脱水を行った。続いて、表1に示す付加形態及び
付加モル数のアルキレンオキサイドをそれぞれ反応させ
て、表1に示す目的物を得た。この際、アルキレンオキ
サイドの反応は、エチレンオキサイド付加の場合は 150
℃、プロピレンオキサイド付加の場合は 120℃で行っ
た。
【0023】合成例7〜11 原料アルコールとして、カルコール6850(花王(株)製
商品名、アルキル基の炭素数C16 が約50重量%、C18
約50重量%、C12 及びC14 が3重量%以下、直鎖率 100
%、以下このアルキル基をR2と略記する)を使用する以
外は、合成例1〜6と同様にして表1に示すアルキレン
オキサイドの付加形態及び付加モル数を示す目的物を得
た。
【0024】合成例12〜16 原料アルコールとして、ドバノール23(三菱化学(株)
製商品名、アルキル基の炭素数C12 が43重量%、C13
57重量%の合成アルコールであり、直鎖率80%以下この
アルキル基をR3と略記する)を使用する以外は、合成例
1〜6と同様にして表1に示すアルキレンオキサイドの
付加形態及び付加モル数を示す目的物を得た。
【0025】比較合成例1〜7 原料アルコールとして、合成例1〜6と同様のカルコー
ル2474を使用し、表2に示す付加形態及び付加モル数の
アルキレンオキサイドを反応させる以外は合成例1〜6
と同様にして表2に示す構造を有する比較の分散安定剤
を得た。この際、アルキレンオキサイドの反応は、エチ
レンオキサイドのみの付加の場合は 150℃、プロピレン
オキサイドのみでは 120℃、エチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドのランダム付加の場合には 135℃で行
った。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】注) *:表1及び表2において、分散安定剤の構造は、次の
略記方法で示す。すなわち原料アルコールにまずプロピ
レンオキサイドを付加し、次いでエチレンオキサイドを
付加した場合RPEと略記する。また原料アルコールに
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドをランダム
に付加し、次いでエチレンオキサイドを付加した場合、
R(E/P)Eと略記する。また付加モル数はE又はP
のあとの数字で示す。例えば原料アルコールにまずエチ
レンオキサイドを3モル付加し、次いでプロピレンオキ
サイドを2モル付加し、さらにエチレンオサキイドを3
モル付加した場合、RE3P2E3と略記する。
【0029】上記合成例1〜16及び比較合成例1〜7で
得られた分散安定剤、及び表3に示す従来公知の分散安
定剤を用いた、分散体組成物の実施例及び比較例を以下
に示す。
【0030】
【表3】
【0031】実施例1〜9及び比較例1〜8 有機粉末としてカーボンブラック(HAF)10部を用
い、水90部、表4に示す分散安定剤1部の割合で混合
し、これをTKホモミキサー(特殊機化工業(株)製)
で2000rpm 、10分間混合することにより水中分散体を得
た。これらの水中分散体の分散安定性を以下の方法で評
価した。結果を表4に示す。
【0032】<分散安定性>水中分散体の調製後、直ち
に 100mlの目盛り付き試験管に入れ、25℃の恒温室に静
置し、24時間後のカーボンブラック粉末の分散状態を観
察して以下の基準で評価した。 ◎:全く沈降していない ○:わずかに沈降している △:かなり沈降している ×:完全に沈降している。
【0033】
【表4】
【0034】実施例10〜18及び比較例9〜16 有機粉末としてフタロシアニンブルー30部を用い、水70
部、表5に示す分散安定剤2部の割合で混合し、実施例
1と同様に水中分散体を得、同様に分散安定性を評価し
た。結果を表5に示す。
【0035】
【表5】
【0036】実施例19〜27及び比較例17〜24 有機粉末としてステアリン酸カルシウム40部を用い、水
60部、表6に示す分散安定剤2部の割合で混合し、実施
例1と同様に水中分散体を得、同様に分散安定性を評価
した。結果を表6に示す。
【0037】
【表6】
【0038】実施例28〜36及び比較例25〜31 油中に分散させる有機粉末としてカーボンブラック(H
AF)を使用した。カーボンブラック10部、トルエン90
部、表7に示す分散安定剤2部の割合で混合し、実施例
1と同様に油中分散体を得、同様に分散安定性を評価し
た。結果を表7に示す。
【0039】
【表7】
【0040】
【発明の効果】本発明の有機粉末の分散安定剤を使用す
ることにより、各種有機粉末を高濃度かつ低粘度で長期
間にわたって水又は油中に安定に分散させることができ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される非イオン性
    界面活性剤からなることを特徴とする有機粉末の分散安
    定剤。 RO-(EO)x-(PO)y-(EO)z-H (I) 〔式中、R は炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を示し、
    EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示
    す。x はエチレンオキサイドの平均付加モル数を示す1
    〜20の数、y はプロピレンオキサイドの平均付加モル数
    を示す1〜10の数、zはエチレンオキサイドの平均付加
    モル数を示す1〜20の数を示す。尚、(EO)x、(PO)y、(E
    O)zはこの順にブロック結合している。〕
  2. 【請求項2】 一般式(I)において、x が2〜8の
    数、y が1〜5の数、z が2〜8の数である請求項1記
    載の分散安定剤。
  3. 【請求項3】 一般式(I)において、R が炭素数8〜
    22の直鎖又は分岐のアルキル基である請求項1又は2記
    載の分散安定剤。
  4. 【請求項4】 一般式(I)において、R が炭素数12〜
    18の直鎖又は分岐のアルキル基である請求項1又は2記
    載の分散安定剤。
  5. 【請求項5】 一般式(I)において、R が炭素数16〜
    18の直鎖又は分岐のアルキル基である請求項1又は2記
    載の分散安定剤。
  6. 【請求項6】 (a) 有機粉末、(b) 水又は油からなる分
    散媒、及び(c) 請求項1〜5のいずれか一項に記載の分
    散安定剤を含有することを特徴とする分散体組成物。
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