JP6534336B2 - ダクト及びダクトの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、1対の樹脂シートを成形して形成された1対の溝形部材が接合されて筒状にされたダクト及びその製造方法に関する。
従来、この種のダクトとして、溝形部材を構成する樹脂シートとして、独立発泡シートに不織布シートを積層してなる積層シートが用いられ、不織布シートにてダクトの外面が構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このダクトでは、独立発泡シートが断熱層を構成し、不織布シートは、独立発泡シートと不織布シートとの境界部分で発生した結露を保水する保水層を構成する。
特開2014−65382号公報(段落[0022]〜[0023]、図3)
しかしながら、上述した従来のダクトでは、成形過程で不織布シートが圧縮されると、不織布シートの保水性能が低下するという問題があった。また、この問題を解決するために、不織布シートの圧縮を抑えようとすると、不織布シートにより構成されるダクトの外面が変形し易くなるという別の問題が生じ得た。このように、従来のダクトでは、保水性能を向上させつつダクトの外面の変形を抑制することが困難であった。
本発明は、保水性能の向上を図りつつ外面の変形を抑制することが可能なダクト及びその製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、1対の樹脂シートで構成された1対の溝形部材が接合されて筒状にされると共に、前記1対の溝形部材のうち少なくとも一方の溝形部材を構成する前記樹脂シートが、断熱層の外側に保水層が積層された積層シートで構成されているダクトにおいて、前記保水層には、互いに厚みが異なる厚肉部と薄肉部とが設けられ、前記保水層の外面には、前記厚肉部により構成されて前記ダクトの幅方向に沿って延びる横断突条、又は、前記薄肉部により構成されて前記ダクトの幅方向に沿って延びる横断凹条が形成されているダクトである。
請求項2の発明は、前記横断突条又は前記横断凹条は、前記ダクトの走行方向の全体に亘って複数備えられている請求項1に記載のダクトである。
請求項3の発明は、前記一方の溝形部材の溝底壁を構成する部分における前記保水層の外面には、前記厚肉部により構成され且つ前記ダクトの走行方向と前記ダクトの幅方向とに沿って延びた格子状突部が形成され、前記横断突条の少なくとも一部が、前記格子状突部のうち前記ダクトの幅方向に延びる部分により構成されている請求項1又は2に記載のダクトである。
請求項4の発明は、前記一方の溝形部材の溝底壁を構成する部分における前記保水層の外面には、前記薄肉部により構成され且つ前記ダクトの走行方向と前記ダクトの幅方向とに沿って延びた格子状凹部が形成され、前記横断凹条の少なくとも一部が、前記格子状凹部のうち前記ダクトの幅方向に延びる部分により構成されている請求項1又は2に記載のダクトである。
請求項5の発明は、1対の樹脂シートを溝状に成形して1対の溝形部材を形成し、それら1対の溝形部材を接合して筒状にするダクトの製造方法において、前記1対の樹脂シートのうち少なくとも一方の樹脂シートを成形するための成形金型において、前記一方の樹脂シートから形成される一方の溝形部材の外側に臨む部分を成形する外側成形面に、前記一方の溝形部材の溝幅方向に沿って延びる横断溝又は横断突部を設けておき、前記一方の樹脂シートとして、断熱層に保水層が積層された積層シートを用い、前記保水層を前記外側成形面に向けて前記積層シートを成形することで、前記横断溝又は前記横断突部によって前記一方の溝形部材における前記保水層の外面に前記溝幅方向に沿って延びる横断突条又は横断凹条を形成するダクトの製造方法である。
請求項6の発明は、前記横断溝又は前記横断突部を、前記外側成形面において前記一方の溝形部材の溝走行方向全体に亘って複数設けておく請求項5に記載のダクトの製造方法である。
請求項7の発明は、前記外側成形面のうち前記一方の溝形部材の溝底壁を成形する部分に、前記横断溝と、前記一方の溝形部材の溝走行方向に沿って延びる縦断溝と、を設けておき、前記保水層を前記外側成形面に向けて前記積層シートを成形することで、前記横断溝によって前記横断突条を形成すると共に、前記縦断溝によって前記一方の溝形部材における前記保水層の外面に前記溝走行方向に沿って延びる縦断突条を形成し、それら横断突条及び縦断突条によって前記溝幅方向と前記溝走行方向とに沿って延びる格子状突部を形成する請求項5又は6に記載のダクトの製造方法である。
請求項8の発明は、前記外側成形面のうち前記一方の溝形部材の溝底壁を成形する部分に、前記横断突部と、前記一方の溝形部材の溝走行方向に沿って延びる縦断突部と、を設けておき、前記保水層を前記外側成形面に向けて前記積層シートを成形することで、前記横断突部によって前記横断凹条を形成すると共に、前記縦断突部によって前記一方の溝形部材における前記保水層の外面に前記溝走行方向に沿って延びる縦断凹条を形成し、それら横断凹条及び縦断凹条によって前記溝幅方向と前記溝走行方向とに沿って延びる格子状凹部を形成する請求項5又は6に記載のダクトの製造方法である。
[請求項1〜4の発明]
本発明では、1対の溝形部材のうち一方の溝形部材にてダクトの下側部分を構成することで、一方の溝形部材を構成する積層シートの保水層にて結露を吸収することが可能となる。この保水層には、互いに厚みが異なった厚肉部と薄肉部とが設けられていて、保水層に、圧縮度合の大きい部分と小さい部分とが存在する。従って、本発明のダクトでは、保水層全体が強く圧縮されている場合よりも保水性能を高くすることができ、保水層全体がほとんど圧縮されていない場合よりも保水層の剛性を高くすることができる。これにより、保水性能の向上を図りつつダクトの外面の変形を抑制することが可能となる。また、保水層の外面には、厚肉部により構成されてダクトの幅方向に沿って延びる横断突条又は薄肉部により構成されてダクトの幅方向に沿って延びる横断凹条が形成されているので、積層シートの成形により一方の溝形部材が形成される場合には、成形金型から一方の溝形部材を脱型する際に、横断突条又は横断凹条を形成する部分がアンダーカットとなることが抑えられる。
ここで、請求項2の発明のように、横断突条又は横断凹条をダクトの走行方向の全体に亘って複数備えた構成とすれば、ダクトの走行方向全体に亘って保水性能の向上を図りつつダクトの外面の変形を抑制することが可能となる。
また、請求項3の発明のように、一方の溝形部材の溝底壁を構成する部分における保水層の外面に、厚肉部により構成され且つダクトの走行方向と前記ダクトの幅方向とに沿って延びた格子状突部が形成された構成とすれば、ダクトの走行方向と幅方向の両方で、厚肉部と薄肉部を交互に配置することが可能となる。
また、請求項4の発明のように、一方の溝形部材の溝底壁を構成する部分における保水層の外面に、薄肉部により構成され且つダクトの走行方向と前記ダクトの幅方向とに沿って延びた格子状凹部が形成された構成とすれば、ダクトの走行方向と幅方向の両方で、厚肉部と薄肉部を交互に配置することが可能となる。
[請求項5〜8の発明]
本発明の製造方法により製造されたダクトでは、一方の溝形部材にてダクトの下側部分を構成することで、一方の溝形部材を構成する積層シートの保水層にて結露を吸収することが可能となる。ここで、本発明の製造方法では、積層シートを成形する成形金型のうち一方の溝形部材の外側を向く面を成形する外側成形面に横断溝又は横断突部が設けられ、その外側成形面に積層シートの保水層が押し付けられるので、保水層に、圧縮度合の大きい薄肉部と圧縮度合の小さい厚肉部とが形成される。従って、本発明の製造方法により製造されたダクトでは、成形過程で保水層全体が強く圧縮される場合よりも保水性能を高くしつつ、成形過程で保水層全体がほとんど圧縮されない場合よりも剛性を高くすることが可能となる。これにより、保水性能の向上を図りつつダクトの外面の変形を抑制することが可能となる。また、横断溝又は横断突部は、一方の溝形部材の溝幅方向に沿って延びるので、成形金型から一方の溝形部材を脱型する際に、一方の溝形部材に形成された横断突条又は横断凹条がアンダーカットとなることが抑えられる。
ここで、請求項6の発明のように、外側成形面において、横断溝又は横断突部を一方の溝形部材における溝走行方向の全体に亘って複数設けておけば、一方の溝形部材の溝走行方向の全体に亘って横断突条又は横断凹条を複数形成することが可能となり、ダクトの走行方向全体に亘って保水性能の向上を図りつつダクトの外面の変形を抑制することが可能となる。
また、請求項7の発明のように、外側成形面のうち一方の溝形部材の溝底壁を成形する部分に、横断溝と、一方の溝形部材の溝走行方向に沿って延びる縦断溝と、を設けておけば、一方の溝形部材における保水層の外面に、一方の溝形部材の溝幅方向と溝走行方向とに沿って延びる格子状突部を形成することが可能となる。その結果、ダクトの走行方向と幅方向の両方で、厚肉部と薄肉部を交互に配置することが可能となる。
また、請求項8の発明のように、外側成形面のうち一方の溝形部材の溝底壁を成形する部分に、横断突部と、一方の溝形部材の溝走行方向に沿って延びる縦断突部と、を設けておけば、一方の溝形部材における保水層の外面に、一方の溝形部材の溝幅方向と溝走行方向とに沿って延びる格子状凹部を形成することが可能となる。その結果、ダクトの走行方向と幅方向の両方で、厚肉部と薄肉部を交互に配置することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るダクトの使用状態を示す概略図 ダクトの一部破断斜視図 (A)ダクトを幅方向に切断したときの断面図、(B)ダクトを走行方向に沿って切断したときの断面図 真空成形金型にセットされた積層シートの断面図 (A)成形途中の積層シート及び真空成形金型の断面図、(B)成形後の積層シート及び真空成形金型の断面図 (A)成形前の積層シートと一方の分割型の断面図、(B)成形後の積層シートと一方の分割型の断面図 本発明の第2実施形態に係るダクトの製造方法を示す図 (A)成形前の積層シート及び下側プレス成形金型の断面図、(B)成形後の積層シート及び下側プレス成形金型の断面図 本発明の第3実施形態に係るダクトの一部破断斜視図 (A)ダクトを幅方向に切断したときの断面図、(B)ダクトを走行方向に沿って切断したときの断面図 下側溝形部材を成形する分割型の一部破断斜視図 本発明の第4実施形態に係るダクトの一部破断斜視図 (A)ダクトを幅方向に切断したときの断面図、(B)ダクトを走行方向に沿って切断したときの断面図 下側溝形部材を成形する分割型の一部破断斜視図
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態に係るダクト10は、空調ダクトであって、例えば、車両90におけるインストルメントパネル91の裏側に配設されて、エアコンユニット92から送給される調温空気をインストルメントパネル91に形成された吹出口91Aへと案内する。
図2には、ダクト10のうち本発明に深く関係する部分が示されている。同図に示されるように、ダクト10は、1対の積層シート30,30(図3(A)参照。本発明の「1対の樹脂シート」に相当する。)で構成された1対の溝形部材21,21からなる。1対の溝形部材21,21は、溝開口21A,21A(図3(A)参照)が互いに向き合うように配置されている。そして、1対の溝形部材21,21のうち溝開口縁21B,21Bから外側に張り出した1対の鍔部22,22同士が重ね合わされた状態で接合されることで、1対の溝形部材21,21が筒状に形成されている。ここで、1対の溝形部材21,21は、ダクト10の上側部分と下側部分とを構成する。以下では、上側の溝形部材21を上側溝形部材23と、下側の溝形部材21を下側溝形部材24と、称することで、1対の溝形部材21,21を適宜区別することとする。
図3(A)に示すように、積層シート30は、断熱層31と保水層32とが図示しない接着層を介して貼り合わされた構造になっている。1対の積層シート30,30は共に、保水層32がダクト10の外側を向くように配置されている。ここで、断熱層31は、例えば、独立発泡体で構成され、保水層32は、例えば、連続発泡体や不織布で構成されている。独立発泡体の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂の発泡体や、ポリウレタンの発泡体が挙げられる。連続発泡体の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂の発泡体や、ポリウレタンの発泡体が挙げられる。不織布の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート等の熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂繊維を少なくとも含むものが挙げられる。
図2に示すように、下側溝形部材24の外側を向く面には、ダクト10の幅方向に沿って延びる横断突条25Aが設けられている。横断突条25Aは、ダクト10の走行方向に沿って複数備えられている。そして、本実施形態では、ダクト10の走行方向で隣り合う横断突条25A,25A同士の間に、ダクト10の幅方向に沿って延びる横断凹条25Bが形成されている。詳細には、横断突条25Aと横断凹条25Bは、下側溝形部材24のうち溝底壁を構成する部分の下面24Kと、1対の溝側壁を構成する部分における1対の外側面24S,24Sと、に形成されている。
図3(B)には、下側溝形部材24をダクト10の走行方向に沿って切断したときの断面構造が示されている。同図に示されるように、下側溝形部材24の積層シート30では、下側溝形部材24の溝走行方向において、断熱層31の厚みが略均一となっている一方で、保水層32に、厚みが互いに異なる厚肉部32Aと薄肉部32Bとが交互に備えられている。そして、保水層32の厚肉部32Aによって、下側溝形部材24の外面に、上述した横断突条25Aが形成されると共に、厚肉部32Aに対して相対的に薄くなった薄肉部32Bによって、下側溝形部材24の外面に、上述した横断凹条25Bが形成されている。
ところで、1対の溝形部材(上側溝形部材23及び下側溝形部材24)は、後述するように、積層シート30を真空成形することで得られる。そして、その真空成形の際、積層シート30は、厚み方向に圧縮され、保水層32も厚み方向に圧縮されることとなる。ここで、下側溝形部材24の保水層32においては、厚肉部32Aの圧縮度合が薄肉部32Bの圧縮度合よりも小さくなっている。詳細には、下側溝形部材24において、保水層32の薄肉部32Bの厚みは断熱層31の厚みと略同じになっていて、厚肉部32Aは、断熱層31より厚くなっている。
本実施形態に係るダクト10の構成に関する説明は以上である。次に、ダクト10の製造方法について説明する。
ダクト10を製造するには、まず、積層シート30が2枚用意される。積層シート30は、独立発泡体からなる第1発泡シート31Sと連続発泡体からなる第2発泡シート32Sとを、ホットメルト接着剤等により貼り合わせることで得られる(図4参照)。そして、積層シート30において、第1発泡シート31Sにより断熱層31が構成され、第2発泡シート32Sにより保水層32が構成される。なお、本実施形態の例では、第1発泡シート31Sと第2発泡シート32Sの厚みは共に、約5mmとなっていて、得られる積層シート30の厚みは、約10mmとなっている。
図4には、1対の積層シート30を真空成形するための真空成形金型50(本発明の「成形金型」に相当する。)が示されている。真空成形金型50は、型開閉方向で接離する1対の分割型51,51を有する。1対の分割型51,51の互いの対向面51M,51Mには、型閉じ状態でキャビティ50C(図5(A)参照)を構成する成形凹部52,52が形成されると共に、成形凹部52,52の外側に包囲突壁54,54が形成されている。各成形凹部52の内面には、成形凹部52内の空気を吸引するための複数の吸引口53が形成されている。そして、成形凹部52の内面が、溝形部材21を成形するための成形面52Mとなっている。
ここで、本実施形態では、図6(A)に示すように、1対の分割型51,51のうち一方の分割型51の成形面52M(本発明の「外側成形面」に相当する。)は、溝形部材21の溝幅方向に沿って延びる横断溝55が形成されている。具体的には、当該成形面52Mには、溝形部材21の溝走行方向全体に亘って横断溝55が複数備えられると共に、横断溝55,55の間に挟まれた横断突部56が形成されている。なお、本実施形態では、各横断溝55の深さと幅が共に約10mmになっていて、隣り合う横断溝55,55同士の間隔が約10mmとなっている。即ち、横断溝55の深さと幅の比が1:1になっていて、横断突部56の幅と横断溝55の幅とは同じ寸法になっている。
真空成形金型50を用いて1対の積層シート30,30を真空成形するには、まず、図4に示すように、加熱された積層シート30,30が真空成形金型50にセットされる。このとき、各積層シート30は、保水層32が分割型51の成形面52Mと対向するように配置される。
1対の積層シート30,30が真空成形金型50にセットされると、真空成形金型50が型閉めされ、1対の分割型51,51の包囲突壁54,54にて積層シート30,30の端縁部が挟持される。次いで、真空成形金型50の吸引口53から成形凹部52内の空気が吸引されて真空成形が行われる。すると、1対の積層シート30,30のうち成形凹部52,52内に配置された部分が離間し(図5(A)参照)、各積層シート30の保水層32が成形面52Mに押し付けられる(図5(B)参照)。なお、積層シート30,30の端縁部は、包囲突壁54,54により圧着される。そして、各積層シート30の真空成形が終了すると、図5(B)に示すように、1対の積層シート30,30のそれぞれが溝状に成形されて1対の溝形部材21,21が形成されると共に、それら1対の溝形部材21,21の鍔部22,22同士が接合される。
ところで、真空成形の際、積層シート30は、成形面52Mに押し付けられることで、厚み方向に圧縮される。ここで、上述した一方の分割型51の成形面52Mには、横断溝55が設けられているので、当該一方の分割型51に押し付けられる積層シート30においては、横断突部56に重ねられる部分が成形面52Mに押し付けられるのに対し、横断溝55に重ねられる部分が成形面52Mに押し付けられなくなる。その結果、一方の分割型51により成形される積層シート30の保水層32には、横断突部56と重なる部分に薄肉部32Bが形成され、横断溝55と重なる部分に薄肉部32Bよりも圧縮度合が小さな厚肉部32Aが形成される。そして、一方の分割型51により積層シート30が下側溝形部材24に成形され、他方の分割型51により積層シート30が上側溝形部材23に成形される。このようにして、下側溝形部材24の外面に、厚肉部32Aにより構成された横断突条25Aが形成されると共に、薄肉部32Bにより構成された横断凹条25Bが形成される(図3(B)参照)。本実施形態では、一方の分割型51により成形された積層シート30において、断熱層31の厚みが約1.5〜2mm、保水層32の厚肉部32Aの厚みが約4〜5mm、薄肉部32Bの厚みが約1.5〜2mmとなる。
1対の積層シート30,30から1対の溝形部材21,21が形成されると、互いに接合された1対の溝形部材21,21が真空成形金型50から脱型され、必要に応じて、1対の鍔部22,22の外縁部がトリミングされる。以上により、図2に示したダクト10が完成する。
本実施形態のダクト10の構造及び製造方法に関する説明は以上である。次に、ダクト10及びその製造方法の作用効果について説明する。
本実施形態に係るダクト10では、下側溝形部材24を構成する積層シート30の保水層32に互いに厚みが異なった厚肉部32Aと薄肉部32Bとが設けられているので、保水層32の中に、圧縮度合の大きい部分と小さい部分とが存在する。従って、ダクト10では、保水層32の全体が強く圧縮されている場合よりも保水性能を高くすることができ、保水層32の全体が圧縮されていない場合よりも保水層32の剛性を高くすることができる。その結果、ダクト10では、保水性能の向上を図りつつ外面の変形を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、厚肉部32Aにより構成される横断突条25Aと薄肉部32Bにより構成される横断凹条25Bがダクト10の幅方向に沿って延びるので、真空成形金型50から下型溝形部材24を脱型するときに、横断突条25Aと横断凹条25Bを形成する部分がアンダーカットとなることが抑えられる。さらに、横断突条25Aと横断凹条25Bは、ダクト10の走行方向の全体に亘って複数備えられているので、ダクト10の走行方向全体に亘って保水性能の向上を図りつつダクト10の外面の変形を抑制することが可能となる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図7〜図8に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態とは、ダクト10の製造方法が異なっている。具体的には、図7に示すように、本実施形態では、ダクト10を構成する1対の溝形部材21,21が、積層シート30をプレス成形することで形成される。
図7に示すように、積層シート30をプレス成形するためのプレス成形金型60は、雄側金型61と雌側金型62とで構成されている。雄側金型61には、溝形部材21の溝形状に対応した成形突部61Tが設けられている。また、雌側金型62には、成形凹部62Aが設けられていて、成形金型60を型閉じすると、成形突部61Tが成形凹部62Aに受容されるようになっている。
ここで、本実施形態では、プレス成形金型60として、上側溝形部材23(上記第1実施形態の図2参照)を成形するプレス成形金型60と、下側溝形部材24(上記第1実施形態の図2参照)を成形するプレス成形金型60(以下、適宜、「下側プレス成形金型60L」という。)の2種類が備えられている。ここで、図8(A)に示すように、下側プレス成形金型60Lにおいては、雌側金型62における成形凹部62Aの内面に、下側溝形部材24の溝幅方向に沿って延びる横断溝65が形成されている。具体的には、成形凹部62Aの内面には、下側溝形部材24の溝走行方向全体に亘って横断溝65が複数備えられると共に、横断溝65,65に挟まれた横断突部66が形成されている。ここで、各横断溝65の深さ及び幅と、隣り合う横断溝65,65同士の間隔は、上記第1実施形態の横断溝55と同様になっている。なお、本実施形態では、下側プレス成形金型60Lにおける成形凹部62の内面が本発明の「外側成形面」に相当する。
さて、プレス成形金型60を用いて、溝形部材21を製造するには、まず、雄側金型61の成形突部61Tの上に積層シート30を載置する。次いで、積層シート30を図示しないクランプで把持し、図示しないヒーターで予め設定された成形温度に加熱する。そして、プレス成形金型60を型閉じすると、積層シート30が雄側金型61の成形突部61Tに押しつけられ、成形突部61T及び成形凹部62Aに対応した形状にプレス成形される。
プレス成形金型60によって積層シート30がプレス成形されると、プレス成形金型60を冷却して積層シート30を硬化させ、積層シート30をプレス成形金型60から取り外す。これにより、積層シート30から溝形部材21が得られる。
ここで、2種類のプレス成形金型60のうち下側プレス成形金型60Lにて成形される積層シート30においては、横断突部66に重ねられる部分のみが成形凹部62Aの内面に押し付けられ、横断溝65に重ねられる部分については、成形凹部62Aの内面に押し付けられない。その結果、図8(B)に示すように、下側プレス成形金型60Lにより成形される積層シート30の保水層32には、横断突部66と重なる部分に薄肉部32Bが形成され、横断溝65と重なる部分に薄肉部32Bよりも圧縮度合が小さな厚肉部32Aが形成される。これにより、下側溝形部材24の外面に、厚肉部32Aにより構成された横断突条25Aと、薄肉部32Bにより構成された横断凹条25Bと、が形成される。なお、下側プレス成形金型60Lにより成形された積層シート30における断熱層31、厚肉部32A及び薄肉部32Bの厚みは、上記第1実施形態と同様となる。
プレス成形により上側溝形部材23と下側溝形部材24が形成されると、それら上側溝形部材23と下側溝形部材24の鍔部22,22同士を、例えば、ホットメルト接着剤等で接合する。これにより、上側溝形部材23と下側溝形部材24とが筒状に接合されて、ダクト10が得られる。
本実施形態のダクト10の製造方法に関する説明は以上である。本実施形態のダクト10の製造方法によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態を図9〜図11に基づいて説明する。図9に示すように、本実施形態のダクト10Vは、上記第1実施形態のダクト10を変形したものであり、1対の溝形部材21V,21Vのうち下側溝形部材24Vの下面24Kに、下側溝形部材24Vの溝走行方向に沿って延びた複数の縦断突条26Aをさらに有している。そして、下側溝形部材24Vは、複数の縦断突条26Aと、複数の横断突条25Aのうち下面24Kに形成された部分と、によって構成された格子状突部27を下面24Kに備えている。なお、ダクト10Vでは、上記第1実施形態のダクト10において形成されていた横断凹条25Bは、縦断突条26Aにより分断されて、四角形状の凹部25Cとなっている。また、ダクト10Vの上側溝形部材23Vは、上記第1実施形態のダクト10の上側溝形部材23と同様の構造をなしている。
図10(A)に示すように、下側溝形部材24Vの積層シート30では、下側溝形部材24Vの溝幅方向において、断熱層31の厚みが略均一となっている一方で、保水層32に、厚みが互いに異なる厚肉部32Aと薄肉部32Bとが交互に備えられている。そして、保水層32の厚肉部32Aによって、上述した縦断突条26Aが形成されている。なお、上記第1実施形態で説明したように、横断突条25Aは、保水層32の厚肉部32Aにより構成されている(図10(B)参照)。従って、格子状突部27は、保水層32の厚肉部32Aにより構成されていることとなる。
ダクト10Vのその他の構成については、上記第1実施形態のダクト10と同様になっているので、同一符号を付すことで説明を省略する。
本実施形態のダクト10Vは、上記第1実施形態と同様に、1対の積層シート30,30を真空成形することで製造される。なお、図11には、ダクト10Vの下側溝形部材24Vを真空成形する一方の分割型51の一部が示されている。同図に示されるように、一方の分割型51の成形面52Mには、下側溝形部材24Vの溝幅方向に沿って延びる複数の横断溝55Vと、下側溝形部材24Vの溝走行方向に沿って延びる複数の縦断溝58Vと、からなる格子溝57Vが形成されている。なお、複数の横断溝55Vの構造は、上記第1実施形態の横断溝55と同様になっている。また、複数の縦断溝58Vの深さ、幅及びピッチは、上記第1実施形態の複数の横断溝55と同様になっている。
本実施形態のダクト10V及びダクト10Vの製造方法によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。また、本実施形態では、下側溝形部材24Vの下面24Kに、厚肉部32Aにより構成され且つダクト10Vの走行方向と幅方向とに沿って延びた格子状突部27が形成されているので、ダクト10Vの走行方向と幅方向の両方で、厚肉部32Aと薄肉部32Bを交互に配置することが可能となる。その結果、ダクト10Vの走行方向と幅方向の両方で、保水性能の向上とダクト10Vにおける外面の変形の抑制とをバランスよく行うことが可能となる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態を図12〜図14に基づいて説明する。図12に示すように、本実施形態のダクト10Wは、上記第1実施形態のダクト10を変形したものであり、1対の溝形部材21W,21Wのうち下側溝形部材24Wの下面24Kに、複数の横断凹条25Bと、下側溝形部材24Wの溝走行方向に沿って延びた複数の縦断凹条26Bと、を有している。そして、下側溝形部材24Wは、複数の横断凹条25Bと複数の縦断凹条26Bとによって構成された格子状凹部28を下面24Kに備えている。なお、ダクト10Vでは、ダクト10において隣接する横断凹条25B,25B同士の間に形成されていた横断突条25Aは、縦断凹条26Bにより分断されて、ブロック状の突部25Dとなっている。また、ダクト10Wの上側溝形部材23Wは、上記第1実施形態のダクト10の上側溝形部材23と同様の構造をなしている。
図13(A)に示すように、下側溝形部材24Wの積層シート30では、下側溝形部材24Wの溝幅方向において、断熱層31の厚みが略均一となっている一方で、保水層32に、厚みが互いに異なる厚肉部32Aと薄肉部32Bとが交互に備えられている。そして、保水層32の薄肉部32Bによって、上述した縦断凹条26Bが形成されている。なお、上記第1実施形態で説明したように、横断凹条25Bは、保水層32の薄肉部32Bにより構成されている(図13(B)参照)。従って、格子状凹部28は、保水層32の薄肉部32Bにより構成されていることとなる。
ダクト10Wのその他の構成については、上記第1実施形態のダクト10と同様になっているので、同一符号を付すことで説明を省略する。
本実施形態のダクト10Wは、上記第1実施形態と同様に、1対の積層シート30,30を真空成形することで製造される。なお、図14には、ダクト10Wの下側溝形部材24Wを真空成形する一方の分割型51の一部が示されている。同図に示されるように、一方の分割型51の成形面52Mには、下側溝形部材24Wの溝幅方向に沿って延びる複数の横断突部56Wと、下側溝形部材24Wの溝走行方向に沿って延びる複数の縦断突部59Wと、からなる交差突部57Wが形成されている。詳細には、成形面52Mのうち下側溝形部材24Wの下面24K(図12参照)を成形する部分には、段付き状に凹んだ段付凹部52MAが形成されていて、その段付凹部52MA内に交差突部57Wが形成されている。なお、複数の横断突部56Wの構造は、上記第1実施形態の横断突部56と同様になっている。また、複数の縦断溝59Wの深さ、幅及びピッチは、上記第1実施形態の複数の横断突部56と同様になっている。
本実施形態のダクト10W及びダクト10Wの製造方法によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。また、本実施形態では、下側溝形部材24Wの下面24Kに、薄肉部32Bにより構成され且つダクト10Wの走行方向と幅方向とに沿って延びた格子状凹部28が形成されているので、ダクト10Wの走行方向と幅方向の両方で、厚肉部32Aと薄肉部32Bを交互に配置することが可能となる。その結果、ダクト10Wの走行方向と幅方向の両方で、保水性能の向上とダクト10Wにおける外面の変形の抑制とをバランスよく行うことが可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、本発明を車両90の空調ダクトに適用した例を示したが、これに限定されるものでなく、例えば、車両90のバッテリーを冷却するためのダクトに適用してもよい。また、本発明は、車両用のダクトに限定されるものでもない。
(2)上記第1〜第3実施形態では、横断突条25A又は格子状突部27が下側溝形部材24にのみ設けられていたが、上側溝形部材23と下側溝形部材24の両方に設けられてもよい。また、上記第4実施形態において、格子状凹部28が上側溝形部材23Wと下側溝形部材24Wの両方に設けられてもよい。
(3)上記第1〜第3実施形態のダクト10,10Vでは、横断突条25Aが複数備えられていたが、少なくとも1つの横断突条25Aが備えられた構成であればよい。また、その際、上記第3実施形態のダクト10Vにおいては、縦断突条26Aが少なくとも1つ備えられればよい。
(4)上記第1〜第3実施形態の例では、横断突条25Aがダクト10,10Vの幅方向と略平行に配置されていたが、ダクト10,10Vの幅方向に対して斜めに配置されてもよい。また、上記第3実施形態の例では、縦断突条26Aがダクト10Vの走行方向と略平行に配置されていたが、ダクト10Vの走行方向に対して斜めに配置されてもよい。
(5)上記第1、第2、第4実施形態の例では、横断凹条25Bがダクト10,10Wの幅方向と略平行に配置されていたが、ダクト10,10Wの幅方向に対して斜めに配置されてもよい。また、上記第4実施形態の例では、縦断凹条26Bがダクト10Wの走行方向と略平行に配置されていたが、ダクト10Wの走行方向に対して斜めに配置されてもよい。
(6)上記実施形態において、上側溝形部材23,23Vを構成する樹脂シートは、下側溝形部材24,24Vを構成する樹脂シート(積層シート30)と異なっていてもよく、例えば、独立気泡構造の第1発泡シート31Sであってもよい。
(7)上記実施形態では、横断溝55の断面形状が正方形状であったが、真空成形又はプレス成形の際に、積層シート30の保水層32が横断溝55の溝底面との間に隙間を有すれば、長方形状であってもU字状であってもよい。
(8)上記第4実施形態では、横断凹条25Bは、下側溝形部材24Wの下面24Kにのみ形成されていたが、外側面24Sにも形成されていてもよい。
10,10V,10W ダクト
21,21V,21W 溝形部材
23,23V,23W 上側溝形部材
24,24V,24W 下側溝形部材
25A 横断突条
25B 横断凹条
26A 縦断突条
26B 縦断凹条
27 格子状突部
28 格子状凹部
30 積層シート
31 断熱層
32 保水層
32A 厚肉部
32B 薄肉部
50 真空成形金型
52M 成形面
55,55V,65 横断溝
56,56W 横断突部
57V 格子溝
57W 格子状突部
58V 縦断溝
59W 縦断突部
60 プレス成形金型
62 成形凹部

Claims (8)

  1. 1対の樹脂シートで構成された1対の溝形部材が接合されて筒状にされると共に、前記1対の溝形部材のうち少なくとも一方の溝形部材を構成する前記樹脂シートが、断熱層の外側に保水層が積層された積層シートで構成されているダクトにおいて、
    前記保水層には、互いに厚みが異なる厚肉部と薄肉部とが設けられ、
    前記保水層の外面には、前記厚肉部により構成されて前記ダクトの幅方向に沿って延びる横断突条、又は、前記薄肉部により構成されて前記ダクトの幅方向に沿って延びる横断凹条が形成されているダクト。
  2. 前記横断突条又は前記横断凹条は、前記ダクトの走行方向の全体に亘って複数備えられている請求項1に記載のダクト。
  3. 前記一方の溝形部材の溝底壁を構成する部分における前記保水層の外面には、前記厚肉部により構成され且つ前記ダクトの走行方向と前記ダクトの幅方向とに沿って延びた格子状突部が形成され、
    前記横断突条の少なくとも一部が、前記格子状突部のうち前記ダクトの幅方向に延びる部分により構成されている請求項1又は2に記載のダクト。
  4. 前記一方の溝形部材の溝底壁を構成する部分における前記保水層の外面には、前記薄肉部により構成され且つ前記ダクトの走行方向と前記ダクトの幅方向とに沿って延びた格子状凹部が形成され、
    前記横断凹条の少なくとも一部が、前記格子状凹部のうち前記ダクトの幅方向に延びる部分により構成されている請求項1又は2に記載のダクト。
  5. 1対の樹脂シートを溝状に成形して1対の溝形部材を形成し、それら1対の溝形部材を接合して筒状にするダクトの製造方法において、
    前記1対の樹脂シートのうち少なくとも一方の樹脂シートを成形するための成形金型において、前記一方の樹脂シートから形成される一方の溝形部材の外側に臨む部分を成形する外側成形面に、前記一方の溝形部材の溝幅方向に沿って延びる横断溝又は横断突部を設けておき、
    前記一方の樹脂シートとして、断熱層に保水層が積層された積層シートを用い、
    前記保水層を前記外側成形面に向けて前記積層シートを成形することで、前記横断溝又は前記横断突部によって前記一方の溝形部材における前記保水層の外面に前記溝幅方向に沿って延びる横断突条又は横断凹条を形成するダクトの製造方法。
  6. 前記横断溝又は前記横断突部を、前記外側成形面において前記一方の溝形部材の溝走行方向全体に亘って複数設けておく請求項5に記載のダクトの製造方法。
  7. 前記外側成形面のうち前記一方の溝形部材の溝底壁を成形する部分に、前記横断溝と、前記一方の溝形部材の溝走行方向に沿って延びる縦断溝と、を設けておき、
    前記保水層を前記外側成形面に向けて前記積層シートを成形することで、前記横断溝によって前記横断突条を形成すると共に、前記縦断溝によって前記一方の溝形部材における前記保水層の外面に前記溝走行方向に沿って延びる縦断突条を形成し、それら横断突条及び縦断突条によって前記溝幅方向と前記溝走行方向とに沿って延びる格子状突部を形成する請求項5又は6に記載のダクトの製造方法。
  8. 前記外側成形面のうち前記一方の溝形部材の溝底壁を成形する部分に、前記横断突部と、前記一方の溝形部材の溝走行方向に沿って延びる縦断突部と、を設けておき、
    前記保水層を前記外側成形面に向けて前記積層シートを成形することで、前記横断突部によって前記横断凹条を形成すると共に、前記縦断突部によって前記一方の溝形部材における前記保水層の外面に前記溝走行方向に沿って延びる縦断凹条を形成し、それら横断凹条及び縦断凹条によって前記溝幅方向と前記溝走行方向とに沿って延びる格子状凹部を形成する請求項5又は6に記載のダクトの製造方法。
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