JP6534113B2 - Gtl加温機 - Google Patents

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Description

本発明は、植物栽培用の温室の空気を加温する加温機に係り、特に、Gas to Liquids(GTL)を燃焼させて、この空気の温度及び二酸化炭素の濃度を自動的に調整可能なGTL加温機に関する。
従来、燃料を燃焼することで加温された空気を植物栽培用の温室に導入する加温機においては、燃料として、安価なA重油が使用される場合が多かった。
ただし、A重油には硫黄や芳香族分等の不純物が含まれていることから、これを燃焼させた場合、亜硫酸ガス(SO)や臭気が発生する。このような燃焼ガスを直接温室に導入する(直熱式)と、植物に対し悪影響を及ぼすこととなるので、燃焼によって発生した熱によって温室内の空気を間接的に加温(間熱式)し、加温後の燃焼ガスは温室外の大気中に放出することが行なわれていた。
しかし、間熱式においては、熱の利用効率が直接式よりも2〜3割低いという課題があった。加えて、植物が光合成を行うにつれて温室内の二酸化炭素が減少するため、植物の十分な成長に必要な二酸化炭素濃度が不足してしまい、二酸化炭素を供給するための専用機械が別途必要となっていた。けれども、植物に最適な二酸化炭素濃度は種類毎にそれぞれ異なっており、このような専用機械では、最適な二酸化炭素濃度を自動的に調整することが困難であるという課題があった。さらに、この場合、燃料の燃焼時に生じる二酸化炭素を有効に活用することができなかった。
そこで、このような課題を解決する目的で、近年、温室へ導入される空気の温度や二酸化炭素濃度を適切に制御可能な装置に関する技術が開発されており、それに関して既に発明が開示されている。
特許文献1には「温室用空気供給装置及び温室用空気供給方法」という名称で、栽培植物により適した生育環境を効率的に形成することが可能な温室用空気供給装置等に関する発明が開示されている。
以下、特許文献1に開示された発明について説明する。特許文献1に開示された発明は、空気混合部を備え、温室に取り付けられる本体部を備えた温室用空気供給装置であって、本体部が、空気混合部に外気を取り込む外気取込部と、空気混合部に温室内空気を取り込む温室内空気取込部と、空気混合部にて混合された外気と温室内空気との混合空気を温室内に供給する混合空気供給部とを有すると共に、混合空気供給部に接続され、温室内の栽培植物の株元付近に至るまで配置されたダクトと、混合空気供給部から温室内に供給される混合空気の温度及び湿度を制御する制御部とを有し、栽培植物の株元付近に、所定の温度及び湿度に制御された混合空気を供給可能であることを特徴とする。
このような特徴を備えた温室用空気供給装置においては、制御部において、温室内の温度、湿度、二酸化炭素濃度が所定の目標値から外れた場合に、外気の温度、湿度等と比較し、制御部が取込量調整機構のダンパの角度調整を行うなどして、所定の割合で、外気取込部ら外気を取り込むと共に、温室内空気取込部から温室内空気を取り込む。それにより、所定の温度及び湿度に制御された両者の混合空気を混合空気供給部から栽培植物の株元付近に供給する。したがって、栽培植物の生育場所付近の温度、湿度、二酸化炭素濃度を所定の環境に制御できるとともに、低コストかつ省エネルギーを実現可能である。
特開2014−42483号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明においては、外気と温室内空気とを混合することで、温度、湿度及び二酸化炭素濃度のすべてを制御することから、温度等と二酸化炭素濃度をそれぞれ独立して制御することができない。すなわち、温度とは無関係に二酸化炭素濃度のみを調整することが困難であると考えられる。ただし、二酸化炭素発生器を併設した場合には、二酸化炭素濃度のみの調整が可能であるが、この場合栽培植物の生産コストを抑制できないおそれがある。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、温室の内部における空気の温度と二酸化炭素の濃度をそれぞれ独立して調整可能であるとともに、植物の生産コストを低廉に抑制することができるGTL加温機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係るGTL加温機は、Gas to Liquids(以下、GTLという)を燃焼させて植物栽培用の温室の内部における温度及び二酸化炭素(以下、COという)の濃度を自動的に調整可能なGTL加温機であって、温室の内部と連通する連通口が外壁に開口する筐体と、外壁を貫通して設けられ、GTLを燃焼させて燃焼ガスを発生させるバーナー部と、筐体の内部に配置され、燃焼ガスがその導入口から導入される熱交換器と、この熱交換器の排出口から排出される燃焼ガスが送気されるダンパー機構と、このダンパー機構と筐体に貫通された排気導入孔とを接続し、かつこの排気導入孔を介して筐体の内部に挿入された部分が筐体の天井部の直下に配置される排気導入ダクトと、この排気導入ダクトを通過して筐体の内部に送気された燃焼ガスと、筐体の内部における気体が混合されてなる混合気を、熱交換器に送風する送風機と、連通口を通過して温室の内部に送出された空気(ただし、筐体から温室の内部に送出された混合気を空気という)の状態を計測する計測部と、この計測部による計測結果に基づいてダンパー機構の開閉状態及び/又はバーナー部の点火のオン/オフを切り替える制御信号を出力する制御部と、が備えられ、筐体の内部は、送風機が配置される上段と、熱交換器が配置される下段と、に隔壁によって区画され、筐体の内部のうちの上段に燃焼ガスを送気する複数の噴出孔が排気導入ダクトの送風機寄りの下面に設けられ、計測部は、温室の内部における空気の温度を計測する温度センサーと、空気に含有されるCOの濃度を計測するCOセンサーと、が設けられ、ダンパー機構は、熱交換器の排出口から排出される燃焼ガスを排気導入ダクトへ送出する排気送出口と、燃焼ガスを温室の外部へ排出する外部排出口と、排気送出口と外部排出口の間に介設され、COセンサーの計測結果に応じて出力される制御信号に基づいて筐体の内部における、燃焼ガスを温室の外部へ排出する間熱式運転と、燃焼ガスを空気として温室の内部へ送出する直熱式運転と、を切り替えるダンパーと、が設けられ、バーナー部は、GTLを燃焼させる燃焼部と、この燃焼部へGTLを供給するための燃料供給部と、を備えるとともに、GTLを燃焼させるための燃焼用空気を燃焼部へ供給する燃焼用空気取り入れダクトが接続され、かつCOセンサー及び温度センサーによる計測結果に応じて出力される制御信号に基づいて点火のオン/オフが制御され、燃焼用空気取り入れダクトは、外壁に開口し、かつ筐体の内部を熱交換器の導入口から排出口までの間を通過して配設されることを特徴とする。
このような構成のGTL加温機において、「燃焼ガス」とは、バーナー部、熱交換器、ダンパー機構及び煙導入ダクトの内部に存在する気体をいう。また、「混合気」とは、筐体の内部に存在する気体をいう。さらに、「空気」とは、筐体の外部であって、かつ温室の内部に存在する気体をいう。すなわち、本願明細書において「燃焼ガス」、「混合気」及び「空気」は、その成分や温度を厳密に表すものではなく、単にこれらの気体が存在する位置に注目して便宜上区別した概念である。
また、「ダンパー機構の開閉状態及び/又はバーナー部の点火のオン/オフを切り替える」とは、制御信号によって、ダンパー機構のみが切り替えられる場合、又は、バーナー部のみが切り替えられる場合、又は、ダンパー機構とバーナー部のいずれもが切り替えられる場合、の三通りの切り替え態様があることを意味する。
さらに、「排気送出口と外部排出口の間に介設されるダンパー」とは、例えば、排気送出口及び外部排出口のいずれかを閉鎖可能に構成されたダンパーをいう。
上記構成のGTL加温機における作動の一例を以下に説明する。まず、GTL加温機の運転を開始すると、計測部に設けられた温度センサー及びCOセンサーによって空気の温度とCO濃度が計測される。これらの計測結果は、いずれも制御部に電気信号として送信される。
次に、送信された計測結果は、制御部において、予め所望する値に設定された空気の温度の設定値及びCOの濃度の設定値とそれぞれ比較される。続いて制御部は、その比較結果に基づいてダンパー機構及びバーナー部に対して電気信号を出力する。
このうち、ダンパー機構に対する電気信号はCOの濃度の計測結果が反映されたものであり、この信号により、ダンパーは排気送出口及び外部排出口のいずれかを閉鎖する。なお、排気送出口が閉鎖された場合は加温された燃焼ガスが温室の外部へ排出される間熱式であり、外部排出口が閉鎖された場合は燃焼ガスが混合気を経て空気として温室の内部へ送出される直熱式である。
また、バーナー部に対する電気信号は温度の計測結果が反映されたものであり、この信号により、GTLに対する点火のオン/オフが切り替えられる。なお、点火のオン/オフは、例えば、バーナー部に設けられた燃料供給部を駆動させる電力を供給又は遮断するリレー回路によって行われる。
次に、制御部からの出力がバーナー部の運転開始を指令するものである場合、バーナー部に供給されたGTLが燃焼され、この燃焼熱により加温された空気が熱交換器に導入される。なお、GTLとは、天然ガスを原料として得られる液体燃料である。この場合、燃焼ガスには、GTLの燃焼によって発生したCOと水蒸気(H0)が含まれる。一方、制御部からの出力がバーナー部の運転を拒絶又は停止するよう指令するものである場合、バーナー部の燃焼は開始されない。
熱交換器に導入された空気は、筐体の内部に存在する空気と熱交換しつつ、ダンパー機構に送気される。このとき、制御部からの出力が、ダンパーに対し外部排出口の閉鎖を指令するものである場合、この空気は空気送出口から排気導入ダクトを通過して再び筐体の内部に送気される。送気された空気は、送風機によって熱交換器に送風され、熱交換された後、筐体の外壁に開口する連通口から温室の内部へと導入される。
これに対し、制御部からの出力が、ダンパーに対し空気送出口の閉鎖を指令するものである場合、ダンパー機構の内部の空気は、外部排出口より温室の外部へと排出される。
さらに、上記構成のGTL加温機においては、筐体の外部から取り込まれた燃焼用空気が筐体の内部を通過することで熱交換され加温される。よって、燃焼部には加温された燃焼用空気がGTLを燃焼させるために供給される。そのため、燃焼部の内部等で結露が発生する恐れがなく、これを構成する部品の損傷やGTLの燃焼不良を最小限に抑制することができる。
次に、請求項2記載の発明に係るGTL加温機は、請求項1記載のGTL加温機において、燃焼部及び燃料供給部は、それぞれGTLを予熱するためのヒーターが備えられることを特徴とする。
このような構成のGTL加温機においては、請求項1記載の発明の作用に加え、低温において粘性が高いGTLを予熱することで、GTLの着火性が向上し、燃焼が安定的となる。
さらに、請求項3に記載の発明に係るGTL加温機は、請求項1又は請求項2に記載のGTL加温機において、バーナー部の近傍に、一酸化炭素(以下、COという)の濃度を計測するとともに、その計測結果をバーナー部に出力するCOセンサーが配置され、バーナー部は、COセンサーによる計測結果に従い、点火のオン/オフが制御されることを特徴とする。
このような構成のGTL加温機においては、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加え、例えば、COセンサーによる計測結果が予め設定されたCOの濃度より低い場合であれば、バーナー部の運転が開始される。一方、COセンサーによる計測結果が予め設定されたCOの濃度以上の場合であれば、バーナー部の運転が拒絶又は停止される。なお、COセンサーによる計測結果は、直接バーナー部に出力される他、制御部を介して間接的にバーナー部に出力されても良い。
さらに、請求項に記載の発明に係るGTL加温機は、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のGTL加温機において、温室の内部に存在する空気を筐体の内部へ取り込むために、外壁の一部が開放されて設けられる空気取り込み部と、この空気取り込み部を被覆する網状体と、が備えられることを特徴とする。
このような構成のGTL加温機においては、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の発明の作用に加え、空気取り込み部が設けられることで、連通口から温室内に導入される空気の量が減少することのないように、空気取り込み部から筐体の内部へ空気が取り込まれる。さらに、網状体が備えられることで、温室内に放たれた蜜蜂等が送風機の内部に吸引されることが防止される。
本発明の請求項1記載のGTL加温機によれば、制御部からの出力に従うダンパー機構によって、温室内の空気を加温する運転方式を、間熱式又は直熱式に自動的に切り替えることができるので、温室内の空気を加温するための熱効率を従来技術よりも向上させることができる。また、制御部は、所望するCOの濃度を予め設定可能であることから、種類毎にそれぞれ異なるCOの濃度をきめ細かく調整することができる。
また、制御部からの出力に従うバーナー部によって、GTLの燃焼を制御可能であるので、低温時のみのバーナー部の運転を行うことが可能であり、省エネルギーに有効である。加えて、ダンパー機構とバーナー部は、制御部からの出力に従いそれぞれ独立して作動することから、外気温の変動に関わらず、植物の成長を適切に促進することができる。
また、請求項1に記載のGTL加温機によれば、燃焼部等の故障を防止できるため、GTL加温機を安定的に使用することが可能である。
本発明の請求項2記載のGTL加温機によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、GTLの着火・燃焼がスムーズとなるため、早朝や夜間、寒冷地におけるバーナー部の運転が可能となる。さらに、GTLの燃焼不良によって発生するCOの濃度を軽減できる。
本発明の請求項3に記載のGTL加温機によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、GTLの燃焼不良を直ちに感知可能であり、かつその燃焼を停止可能であるので、温室内にCOが充満することを防止可能であり、高い安全性を発揮するものである。
本発明の請求項に記載のGTL加温機によれば、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、連通口から温室内に導入される空気の量が減少することが防止されるため、筐体の内部と温室の内部との空気の循環が良好であり、加温された空気が温室の天井部に貯留することを防止可能であるとともに、短時間で空気を加温することができる。
また、温室内に放たれた蜜蜂等が送風機の内部に吸引されることが防止されるので、植物の授粉等が阻害されることを回避可能である。
実施例に係るGTL加温機の外観を示す正面図である。 実施例に係るGTL加温機の内部を示す正面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例に係るGTL加温機を構成するダンパー機構の外観図及び(a)におけるA方向矢視図である。 実施例に係るGTL加温機を構成するバーナー部の外観図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例に係るGTL加温機を構成するCOセンサーの外観図及び(a)におけるB方向矢視図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例に係るGTL加温機におけるバーナー部の作動及びダンパー機構の作動を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係るGTL加温機について、図1乃至図6を用いて詳細に説明する。図1は、実施例に係るGTL加温機の外観を示す正面図である。また、図2は、実施例に係るGTL加温機の内部を示す正面図である。
図1及び図2に示すように、本実施例のGTL加温機1は、GTLを燃焼させて植物栽培用の温室50の内部50aにおける温度及びCOの濃度を自動的に調整可能なGTL加温機である。なお、このGTLは、パラフィンが直鎖状に連結した直鎖型パラフィンや側鎖を持つ分枝型パラフィンから構成され、燃焼によりCOとHOが発生する。ただし、直鎖型パラフィンを多く含むGTLは、低温において粘性が高く流動性が良好でないという特性がある。
GTL加温機1は、温室50の内部50aと連通する連通口12a,12b(連通口12aは図1に、連通口12bは図2に、それぞれ記載されている。)が外壁11に開口する筐体2と、この外壁11を貫通して設けられ、GTL(図示せず)を燃焼させて燃焼ガスを発生させるバーナー部3と、筐体2の内部2aに配置され、燃焼ガスがその導入口4aから導入される熱交換器4と、この熱交換器4の排出口4bから排出される燃焼ガスが送気されるダンパー機構5と、このダンパー機構5と筐体2に貫通された排気導入孔10とを接続する排気導入ダクト6と、この排気導入ダクト6に設けられた複数の噴出孔6aを通過して筐体2の内部2aに送気された燃焼ガスと、筐体2の内部2aにおける気体が混合されてなる混合気を、熱交換器4に送風する(図中白抜矢印)ファン7と、連通口12a,12bを通過して温室50の内部50aに送出された空気の状態を計測する計測部8と、計測部8による計測結果に基づいてダンパー機構5の開閉状態及び/又はバーナー部3の点火のオン/オフを切り替える制御信号を出力する制御部9と、が備えられる。このうち、バーナー部3は、温室50の外部に開口する燃焼用空気取り入れダクト30から燃焼用空気を取り入れる構成である。
また、制御部9に対し、バーナー部3やダンパー機構5を制御するための設定温度T(℃)、COの設定濃度(ppm:体積比)を入力するための操作盤9aが、制御部9とともに外壁11に設置される。なお、COの設定濃度は、上限濃度ULと下限濃度LLの二種類が設定される。具体的には、例えば、設定温度Tは20(℃)、上限濃度ULは10,000(ppm)、下限濃度LLは1,500(ppm)であるが、もちろんこれ以外の値であっても良い。また、COの設定濃度CCOは任意に設定可能である。ただし、この設定濃度CCOがCOセンサーにすでに記憶されている場合は、操作盤9aからの入力は不要である。
計測部8は、温室50の内部50aにおける空気の温度を計測する温度センサー13と、この空気に含有されるCOの濃度を計測するCOセンサー14と、が設けられる。
また、温室50の内部50aに存在する空気を筐体2の内部2aへ取り込むために、外壁11の上方と筐体2の天井部2eが開放されて設けられる空気取り込み部15と、空気取り込み部15を被覆する防虫ネット16と、が備えられる。この防虫ネット16は、温室50の内部50aに放たれている授粉用の蜜蜂等が通過できない大きさのメッシュサイズで構成される。
さらに、図2に示すように、筐体2の内部2aは、ファン7が配置される上段2bと、熱交換器4が配置される下段2cと、に隔壁2dによって区画される。この隔壁2dは、ファン7が送風する空気を上段2bから下段2cへ送気可能に、ファン7を支持する。
この他に、温室50の内部50aにおけるCOの濃度を計測するためのCOセンサー31が、外壁11に設置される。
次に、実施例に係るGTL加温機を構成するダンパー機構について、図3を用いながら詳細に説明する。図3(a)及び図3(b)は、それぞれ実施例に係るGTL加温機を構成するダンパー機構の外観図及び図3(a)におけるA方向矢視図である。なお、図1及び図2で示した構成要素については、図3においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、ダンパー機構5は、熱交換器4の排出口4bから排出される燃焼ガスを排気導入ダクト6(図1、図2参照)へ送出する排気送出口17と、この燃焼ガスを温室50の外部へ排出する外部排出口18と、排気送出口17と外部排出口18の間に介設され、COセンサー14の計測結果に応じて出力される制御部9からの制御信号に基づいて筐体2の内部2aにおける、燃焼ガスを温室50の外部へ排出する間熱式運転と、燃焼ガスを混合気を経て空気として温室50の内部50aへ送出する直熱式運転と、を切り替えるダンパー19と、が設けられる。排気送出口17及び外部排出口18は、密閉された箱体20の側面に互いに直角をなして設けられる。そのため、上記の「排気送出口17と外部排出口18の間に介設されたダンパー19」とは、ダンパー19がダンパー軸19aを介して箱体20の角部に取り付けられた構成をいう。また、このダンパー軸19aは、ダンパー19を正逆回転(図中矢印)させるために設けられる。この正逆回転は、ダンパー軸19aに、カップリング21aとギヤードモーター21bが連結されることで行われる。
なお、ダンパー19が排気送出口17を閉鎖する場合において、ダンパー19自体の重量によって排気送出口17を完全に閉鎖できない可能性を考慮して、ダンパー軸19aの反駆動側にバランサーアーム22aとバランスウェイト22bが取設される。
さらに、GTLを燃焼するバーナー部について、図4を用いながら詳細に説明する。図4は、実施例に係るGTL加温機を構成するバーナー部の外観図である。なお、図1乃至図3で示した構成要素については、図4においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4に示すように、バーナー部3は、ケーシング23と、ケーシング23に燃焼用空気を取り込むブロア24と、燃焼時の火炎を調整するハウジング25と、点火トランス26と、を備える。
また、バーナー部3は、GTLを燃焼させる燃焼部38と、燃焼部38へGTLを供給するための燃料供給部29を備える。燃焼部38は、ケーシング23を通過して収容される給油パイプ28と、ハウジング25に収容されて給油パイプ28の先端に設けられるノズル27と、ハウジング25に固設されてノズル27を支持するノズルヒーターホルダー39と、ブロア24から供給された燃焼用空気を整流するディヒューザー40と、点火トランス26に接続された着火用の電極棒(図示せず)と、から構成される。
また、燃料供給部29は、オイルストレーナー29aと、オイルヒーター29bと、オイル温度センサー29cと、給油パイプ28に燃料を駆出する電磁ポンプ29dと、から構成される。
すなわち、燃焼部38及び燃料供給部29は、それぞれGTLを予熱するためのノズルヒーターホルダー39及びオイルヒーター29bが備えられる。
さらに、バーナー部3は、GTLを燃焼させるための燃焼用空気を、ノズル27へ供給する燃焼用空気取り入れダクト30が取り付けられる。この燃焼用空気取り入れダクト30は、熱交換器4の排出口4bの近傍における外壁11に開口し、かつ筐体2の内部2a(図1、図2参照)を通過して配設され、ブロア24に接続される。
そして、バーナー部3は、COセンサー14及び温度センサー13による計測結果に応じて出力される制御部9からの制御信号に基づいてノズル27の点火のオン/オフが制御される。より詳細には、点火のオン/オフの制御は、電磁ポンプ29dに電力を供給又は遮断するリレー回路によって行われる。ただし、この制御は、電磁ポンプ29dに対するリレー回路以外の公知手段によって行われても良い。
続いて、COの濃度を計測するCOセンサーについて、図5を用いながら詳細に説明する。図5(a)及び図5(b)は、それぞれ実施例に係るGTL加温機を構成するCOセンサーの外観図及び図5(a)におけるB方向矢視図である。なお、図1乃至図4で示した構成要素については、図5においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、GTLの燃焼不良によって発生するCOを計測するとともに、バーナー部3の上方に、COの濃度を計測するとともに、その計測結果をバーナー部3に出力するCOセンサー31が配置される。
COセンサー31は、前面パネル32aを備えるセンサーボックス32と、センサーボックス32の内部に収容されてCOの濃度を計測するCO濃度計33と、CO濃度計33を支持するホルダー34と、ジョイント基板35と、を備える。センサーボックス32は、筐体2の上段2b及び下段2c(図2参照)とそれぞれ連通する上段出口36及び下段入口37が開口している。なお、上段出口36及び下段入口37としたのは、ファン7(図2参照)の送風機能によって上段2bは負圧、下段2cは正圧となるため、センサーボックス32内部において、空気は下段入口37から吸い込まれて上段出口36から排出されるように循環するからである。
また、バーナー部3(図2参照)は、COセンサー31による計測結果に従い、点火のオン/オフが制御される。
次に、実施例に係るGTL加温機の作動について、図6を用いながら、より詳細に説明する。図6(a)及び図6(b)は、それぞれ実施例に係るGTL加温機におけるバーナー部の作動及びダンパー機構の作動を示すフローチャートである。
図6(a)に示すように、GTL加温機1の運転スイッチ(以下、運転SWという)をオンにすると、温度センサー13、COセンサー14(図1、図2参照)がそれぞれ温室50の内部50aにおける空気の温度(℃)、COの濃度(ppm)の計測を開始する。
これと同時に、ファン7が作動し、COセンサー31に収容されるCO濃度計33(図5参照)が内部50aにおける空気に含まれるCOの濃度(ppm)の計測を開始する。このときの計測濃度が予め制御部9に設定されたCOの設定濃度CCO以上である場合、制御部9は、バーナー部3に対し、運転を停止する内容の指令を出力する。これと同時に筐体2の外壁11に取り付けられた警報器(図示せず)から警報音が発生し、操作盤9a(図1、図2参照)への電源供給が遮断される。そして、GTL加温機1の点検が行われてCOの発生原因が解消された場合に、操作盤9aへの電源供給が可能となる。
一方、計測濃度が予め制御部9に設定された設定濃度CCOよりも低い場合、制御部9は、COセンサー14による計測濃度と、下限濃度LLを比較する。
上記比較の結果、COセンサー14による計測濃度が、下限濃度LLよりも低い場合、制御部9は、バーナー部3に対し、運転を開始する内容の指令を出力する。
一方、上記計測濃度が、下限濃度LL以上である場合、制御部9は、温度センサー13による計測温度と、設定温度Tを比較する。
上記比較の結果、温度センサー13による計測温度が設定温度Tよりも低い場合、制御部9は、バーナー部3に対し、運転を開始する内容の指令を出力する。
一方、上記計測温度が、設定温度T以上である場合、制御部9は、バーナー部3に対し、運転を停止する内容の指令を出力する。
なお、温度センサー13、COセンサー14及びCOセンサー31は、設定温度T、設定濃度UL,LL及び設定濃度CCOをそれぞれ閾値とし、この閾値を超える場合等に計測を行い、制御部9に対し信号を入力しても良いし、一定時間毎に計測して制御部9に対し信号を入力しても良い。
次に、バーナー部3は、制御部9からの運転開始の指令を受けると、燃料供給部29やブロア24等に電力が供給される。そのため、GTLがオイルヒーター29b及びノズルヒーターホルダー39によって加温され、それぞれ給油パイプ28を通過する際やノズル27から噴射される際の流動性が向上する。さらに、ブロア24には燃焼用空気取り入れダクト30が接続されるので、ノズル27には加温された燃焼用空気が供給される。したがって、ケーシング23、ハウジング25、ノズル27及びディヒューザー40等で結露が発生する恐れがなく、これらの損傷やGTLの燃焼不良を最小限に抑制することができる。
さらに、ノズル27から噴射される火炎によって加温された燃焼ガスは、熱交換器4に導入され、筐体2の内部2aに存在する空気と熱交換しつつ、ダンパー機構5に送気される。
なお、図6(b)に示すように、COセンサー14による計測濃度が、上限濃度ULよりも低い場合、制御部9は、ダンパー機構5のダンパー軸19aに対し、ダンパー19が外部排出口18を閉鎖する内容の指令を出力する。この場合、ダンパー機構5の箱体20の内部の燃焼ガスは、排気導入ダクト6を通過して排気導入孔10から筐体2の上段2bに送気される(直熱式)。次いで、上段2bに送気された燃焼ガスは、上段2bに存在した気体と混合され混合気としてファン7によって下段2cへ送風され、熱交換器4によって熱交換された後、筐体2の外壁11に開口する連通口12a,12bから温室50の内部50aへ導入される。内部50aへ導入された混合気は、筐体2の外部であって、かつ温室50の内部50aに存在する気体と混合され、内部50aの空気となる。なお、上段2bに存在した気体とは、例えば、温室50の内部50aから、空気取り込み部15及び防虫ネット16を通過して上段2bに取り込まれた空気である。
一方、COセンサー14による計測濃度が、上限濃度UL以上であった場合、制御部9は、ダンパー軸19aに対し、ダンパー19が排気送出口17を閉鎖する内容の指令を出力する。この場合、箱体20の内部の空気は、外部排出口18から温室50の外部に排出される(間熱式)。
これ以降、温度センサー13、COセンサー14及びCOセンサー31による各計測が繰り返され、バーナー部3及びダンパー機構5が、表1に示すように作動する。表1は、温室50における温度及びCOの濃度の計測結果に対応したバーナー部3及びダンパー機構5の作動を示したものである。
Figure 0006534113
以上説明したように、本実施例のGTL加温機1によれば、温室50の内部50aに、植物の成長に適切な温度で、かつ適切な濃度のCOを含有する空気を導入可能である。加えて、GTLの燃焼ガスに含まれるCOを有効的に利用可能であることから、従来必要であったCOを供給するための専用機械が不要である。したがって、GTL加温機1のみによって植物の成長を大きく促進させることが可能であるとともに、植物の生産コストを抑制することが可能である。
また、植物の種類毎にそれぞれ異なる設定温度TやCOの設定濃度UL,LLを、きめ細かく自在に設定可能であるので、様々な植物の生育に適したCOの濃度を実現でき、その生産性を向上できる。
また、GTL加温機1によれば、温室50の空気を加熱する方式を、温度及びCOの濃度の計測結果を反映し、正確かつ自動的に切り替えることが可能である。より詳細には、バーナー部3の点火とダンパー機構5を自動で制御することで、燃焼ガスの排熱の利用効率を、従来技術(重油加温機等)と比較して20〜30%増加させることができる。
さらに、バーナー部3とダンパー機構5は、それぞれ独立して作動することから、例えば、表1に示すように、複数種類の運転を行うことが可能である。ただし、COの計測濃度<下限濃度LLにおいては、計測温度に依存せずにバーナー部3の運転を可能とすることから、例えば、昼間において、空気の温度が高く、かつCOの濃度が不足する場合に、ダンパー機構5による直熱式に加え、設定濃度LLに達するまでCOの濃度を確実かつ速やかに増加させることができる。したがって、植物に対し常に十分な濃度のCOを供給することができる。
また、GTL加温機1によれば、COセンサー31によって、バーナー部3の点火を制御できるので、温室50の内部50aにおけるCO事故の発生を未然に防ぐことが可能であり、非常に安全性が高い。
さらに、バーナー部3においては、オイルヒーター29b、ノズルヒーターホルダー39及び燃焼用空気取り入れダクト30が設置されることで、ノズル27における着火性や燃焼の安定性、持続性を向上させることができる。よって、低流動性を有するGTLであっても、効率的に燃焼させることが可能である。
加えて、空気取り込み部15が備えられることから、ファン7が吸気する空気を十分に補給することができる。そのため、筐体2と温室50のスムーズな空気の循環を可能にするとともに、内部50aの温度を均一に維持することができる。さらに、防虫ネット16が空気取り込み部15を被覆するため、内部50aに授粉用の蜜蜂等が放たれている場合には、これがファン7に吸い込まれて死滅することを防止可能である。
なお、本発明のGTL加温機1の構造は本実施例に示すものに限定されない。例えば、制御部9は、複数のGTL加温機1が同期して作動する際に、これら複数のGTL加温機1同士を連動させる機能を備えていても良い。
本発明は、植物栽培用の温室に、適切な温度及びCOの濃度を有する空気を自動的に導入可能なGTL加温機として利用可能である。
1…GTL加温機 2…筐体 2a…内部 2b…上段 2c…下段 2d…隔壁 2e…天井部 3…バーナー部 4…熱交換器 4a…導入口 4b…排出口 5…ダンパー機構 6…排気導入ダクト 6a…噴出孔 7…ファン 8…計測部 9…制御部 9a…操作盤 10…排気導入孔 11…外壁 12a,12b…連通口 13…温度センサー 14…COセンサー 15…空気取り込み部 16…防虫ネット 17…排気送出口 18…外部排出口 19…ダンパー 19a…ダンパー軸 20…箱体 21a…カップリング 21b…ギヤードモーター 22a…バランサーアーム 22b…バランスウェイト 23…ケーシング 24…ブロア 25…ハウジング 26…点火トランス 27…ノズル 28…給油パイプ 29…燃料供給部 29a…オイルストレーナー 29b…オイルヒーター 29c…オイル温度センサー 29d…電磁ポンプ 30…燃焼用空気取り入れダクト 31…COセンサー 32…センサーボックス 32a…前面パネル 33…CO濃度計 34…ホルダー 35…ジョイント基板 36…上段出口 37…下段入口 38…燃焼部 39…ノズルヒーターホルダー 40…ディヒューザー 50…温室 50a…内部

Claims (4)

  1. Gas to Liquids(以下、GTLという)を燃焼させて植物栽培用の温室の内部における温度及び二酸化炭素(以下、COという)の濃度を自動的に調整可能なGTL加温機であって、
    前記温室の内部と連通する連通口が外壁に開口する筐体と、
    前記外壁を貫通して設けられ、前記GTLを燃焼させて燃焼ガスを発生させるバーナー部と、
    前記筐体の内部に配置され、前記燃焼ガスがその導入口から導入される熱交換器と、
    この熱交換器の排出口から排出される前記燃焼ガスが送気されるダンパー機構と、
    このダンパー機構と前記筐体に貫通された排気導入孔とを接続し、かつこの排気導入孔を介して前記筐体の内部に挿入された部分が前記筐体の天井部の直下に配置される排気導入ダクトと、
    この排気導入ダクトを通過して前記筐体の内部に送気された前記燃焼ガスと、前記筐体の内部における気体が混合されてなる混合気を、前記熱交換器に送風する送風機と、
    前記連通口を通過して前記温室の内部に送出された空気(ただし、前記筐体から前記温室の内部に送出された前記混合気を空気という)の状態を計測する計測部と、
    この計測部による計測結果に基づいて前記ダンパー機構の開閉状態及び/又は前記バーナー部の点火のオン/オフを切り替える制御信号を出力する制御部と、が備えられ、
    前記筐体の内部は、前記送風機が配置される上段と、前記熱交換器が配置される下段と、に隔壁によって区画され、
    記筐体の内部のうちの前記上段に前記燃焼ガスを送気する複数の噴出孔が前記排気導入ダクトの前記送風機寄りの下面に設けられ、
    前記計測部は、前記温室の内部における前記空気の温度を計測する温度センサーと、前記空気に含有される前記COの濃度を計測するCOセンサーと、が設けられ、
    前記ダンパー機構は、前記熱交換器の前記排出口から排出される前記燃焼ガスを前記排気導入ダクトへ送出する排気送出口と、前記燃焼ガスを前記温室の外部へ排出する外部排出口と、前記排気送出口と前記外部排出口の間に介設され、前記COセンサーの計測結果に応じて出力される前記制御信号に基づいて前記筐体の内部における、前記燃焼ガスを前記温室の外部へ排出する間熱式運転と、前記燃焼ガスを前記空気として前記温室の内部へ送出する直熱式運転と、を切り替えるダンパーと、が設けられ、
    前記バーナー部は、前記GTLを燃焼させる燃焼部と、この燃焼部へ前記GTLを供給するための燃料供給部と、を備えるとともに、前記GTLを燃焼させるための燃焼用空気を前記燃焼部へ供給する燃焼用空気取り入れダクトが接続され、かつ前記COセンサー及び前記温度センサーによる計測結果に応じて出力される前記制御信号に基づいて前記点火のオン/オフが制御され、
    前記燃焼用空気取り入れダクトは、前記外壁に開口し、かつ前記筐体の内部を前記熱交換器の前記導入口から前記排出口までの間を通過して配設されることを特徴とするGTL加温機。
  2. 前記燃焼部及び前記燃料供給部は、それぞれ前記GTLを予熱するためのヒーターが備えられることを特徴とする請求項1に記載のGTL加温機。
  3. 前記バーナー部の近傍に、一酸化炭素(以下、COという)の濃度を計測するとともに、その計測結果を前記バーナー部に出力するCOセンサーが配置され、
    前記バーナー部は、前記COセンサーによる計測結果に従い、前記点火のオン/オフが制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のGTL加温機。
  4. 前記温室の内部に存在する前記空気を前記筐体の内部へ取り込むために、前記外壁の一部が開放されて設けられる空気取り込み部と、
    この空気取り込み部を被覆する網状体と、が備えられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のGTL加温機。
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