JP2007285570A - ペレットストーブ及び空気供給方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】炎の揺らぎを緩やかにすることによってペレットストーブに団欒・癒しの効果を持たせつつ、木質ペレット燃焼後の空気をクリーンなものにする。
【解決手段】燃焼室2内で木質ペレットを燃焼させるペレットストーブ1であって、該木質ペレットの一次燃焼用空気を燃焼室2内下部に低流量で送り込むための第一のパイプ4と、一次燃焼で生じた未燃焼物質を燃焼させる二次燃焼用空気を燃焼室2上部に送り込むための第二のパイプ5と、を具備し、該第二のパイプ5内の空気を該一次燃焼によって加熱する構成とした。
【選択図】図1
【解決手段】燃焼室2内で木質ペレットを燃焼させるペレットストーブ1であって、該木質ペレットの一次燃焼用空気を燃焼室2内下部に低流量で送り込むための第一のパイプ4と、一次燃焼で生じた未燃焼物質を燃焼させる二次燃焼用空気を燃焼室2上部に送り込むための第二のパイプ5と、を具備し、該第二のパイプ5内の空気を該一次燃焼によって加熱する構成とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、間伐材等を粉砕圧縮加工して作った木質加工燃料(木質ペレット)を燃焼させるペレットストーブの技術に関する。
従来より、製材過程から出るオガ粉や樹皮、端材、間伐材などを粉砕圧縮加工して作った木質加工燃料(木質ペレット)を燃焼させることによって暖をとるペレットストーブが公知となっており、該ペレットストーブは薪より高燃焼率であって燃焼後も肥料等として再利用可能な木質ペレットを燃料としていることから、環境に優しい点において注目されている。
近年では、自動点火・火力調整・タイマーなどが装備されて、ペレットストーブの利便性が向上しており(例えば、特許文献1参照。)、加熱防止装置・感震自動消化装置等が装備されて安全性も向上してきている。
特開2004−316997号公報
近年では、自動点火・火力調整・タイマーなどが装備されて、ペレットストーブの利便性が向上しており(例えば、特許文献1参照。)、加熱防止装置・感震自動消化装置等が装備されて安全性も向上してきている。
しかし、ペレットストーブで発生する炎は、せわしなく揺れる小さな炎であるため、暖炉に比べて団欒・癒しの効果が弱かった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、炎の揺らぎを緩やかにすることによって、ペレットストーブに更なる団欒・癒しの効果を持たせつつ、木質ペレット燃焼後の空気をクリーンなものにすることにある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、炎の揺らぎを緩やかにすることによって、ペレットストーブに更なる団欒・癒しの効果を持たせつつ、木質ペレット燃焼後の空気をクリーンなものにすることにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、燃焼室内で、燃焼用容器に充填された木質ペレットを燃焼させるペレットストーブであって、木質ペレットの一次燃焼用空気を、燃焼用容器底部に供給するための第一のパイプと、木質ペレットの一次燃焼で生じた未燃焼物質を燃焼させるために、該木質ペレットの火炎上方に二次燃焼用空気を供給するための第二のパイプとを備え、前記第二のパイプ内の二次燃焼空気を木質ペレットの一次燃焼の発熱で加熱するように、該第二のパイプを配置したものである。
請求項2においては、前記第二のパイプは、少なくとも一部において、前記燃焼用容器の周囲に巻回されているものである。
請求項3においては、前記燃焼室上部に蓄熱板を配設し、該蓄熱板の下方に前記第二のパイプの二次燃焼用空気の吹出口を形成したものである。
請求項4においては、前記第二のパイプは、少なくとも一部において、木質ペレットの火炎の側方において蛇行するように形成したものである。
請求項5においては、前記一次燃焼用空気を燃焼用容器底部に低流量で供給するものである。
請求項6においては、燃焼室内で木質ペレットを燃焼させるペレットストーブにおいて、木質ペレットの一次燃焼で生じた未燃焼物質を燃焼させるために、木質ペレットの一次燃焼の発熱で加熱されるように配置されたパイプを通じて、該木質ペレットの火炎上方に二次燃焼用空気を供給するものである。
請求項7においては、前記木質ペレットの一次燃焼用空気を、低流量で供給するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、燃焼室内に未燃焼物質が発生したとしても、加熱された二次燃焼用空気によって未燃焼物質を燃焼室内で完全燃焼させ、その結果、木質ペレット燃焼後の空気をクリーンなものにすることができる。
請求項2においては、二次燃焼用空気の加熱を著しくすることが可能になる。これによって、木質ペレットの完全燃焼を確かなものとすることができ、ペレットストーブから排出される空気をクリーンなものとすることができる。
請求項3においては、一次燃焼後の空気を蓄熱板の下方に滞留させて、加熱された二次燃焼用空気と該一次燃焼後の空気とを混合して加熱し易くすることができる。これによって、二次燃焼による木質ペレットの完全燃焼を確かなものとすることができ、ペレットストーブから排出される空気をクリーンなものとすることができる。
請求項4においては、二次燃焼用空気の加熱を著しくすることが可能になる。これによって、木質ペレットの完全燃焼を確かなものとすることができ、ペレットストーブから排出される空気をクリーンなものとすることができる。
請求項5においては、一次燃焼用空気をゆっくり送り込むことによって、木質ペレットから生じる炎がゆったりと揺らぎ、ペレットストーブに団欒・癒し効果を持たせることが可能になる。
請求項6においては、燃焼室内に未燃焼物質が発生したとしても、加熱された二次燃焼用空気によって未燃焼物質を燃焼室内で完全燃焼させ、その結果、木質ペレット燃焼後の空気をクリーンなものにすることができる。
請求項7においては、一次燃焼用空気をゆっくり送り込むことによって、木質ペレットから生じる炎がゆったりと揺らぎ、ペレットストーブに団欒・癒し効果を持たせることが可能になる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係るペレットストーブ1の一実施例を示す右側面図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図、図4はペレットストーブ1の別実施例を示す正面図である。
図1は本発明に係るペレットストーブ1の一実施例を示す右側面図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図、図4はペレットストーブ1の別実施例を示す正面図である。
図1及び図2に示すように、ペレットストーブ1は、筐体10やファイアポット3や図示しないホッパや搬送装置等から構成されている。
前記筐体10内部には燃焼室2が形成され、後述するファイアポット3や第二のパイプ5や蓄熱板6等が配設される。
前記ホッパは燃料タンクの役割を担うものであって、間伐材を粉砕圧縮加工して作った加工燃料である木質ペレット(例えば、円柱形に加工成形され、直径が4ミリ乃至5ミリ程度、長さが5ミリ乃至6ミリ程度に形成される木片。)が貯蔵されている。
そして、前記搬送装置は、モータや該モータに駆動されるスクリュー等から成るものであって、前記ホッパ内に投入された木質ペレットがスクリュー等によって燃焼室2内のファイアポット3に適宜量ずつ供給される構成となっている。
前記筐体10内部には燃焼室2が形成され、後述するファイアポット3や第二のパイプ5や蓄熱板6等が配設される。
前記ホッパは燃料タンクの役割を担うものであって、間伐材を粉砕圧縮加工して作った加工燃料である木質ペレット(例えば、円柱形に加工成形され、直径が4ミリ乃至5ミリ程度、長さが5ミリ乃至6ミリ程度に形成される木片。)が貯蔵されている。
そして、前記搬送装置は、モータや該モータに駆動されるスクリュー等から成るものであって、前記ホッパ内に投入された木質ペレットがスクリュー等によって燃焼室2内のファイアポット3に適宜量ずつ供給される構成となっている。
前記ファイアポット3は、燃焼室2の下部に設けられる燃焼用容器であって、本実施例におけるペレットストーブ1では、該ファイアポット3内の木質ペレットが一次燃焼する構成となっている。ファイアポット3底部には、屋外若しくは建物の室内等(以下、屋外等とする。)と該ファイアポット3底部とを連通する第一のパイプ4の一端が連結されており、該ファイアポット3内の木質ペレットは、該第一のパイプ4によって送られてくる空気を利用して一次燃焼する構成となっている。
詳しくは、本実施例におけるペレットストーブ1では、第一のパイプ4内に配設されたファン8によりファイアポット3底部へ送り込まれた屋外等の空気を利用して、ファイアポット3にて一次燃焼が行なわれる構成となっている。
詳しくは、本実施例におけるペレットストーブ1では、第一のパイプ4内に配設されたファン8によりファイアポット3底部へ送り込まれた屋外等の空気を利用して、ファイアポット3にて一次燃焼が行なわれる構成となっている。
また、前記ファイアポット3の外周には第二のパイプ5が巻回されており、該第二のパイプ5の一端は屋外若しくは建物室内に開口されて、他端は該ファイアポット3の側方から上方へと延設されてファイアポット3の上方まで達するように形成されている。
詳しくは、図1に示すように、第二のパイプ5は、屋外等の空気をペレットストーブ1内部のファイアポット3の近傍まで導入する導入部5aと、ファイアポット3の外周に巻回される加熱部5bと、ファイアポット3側方から上方へ立設された上昇部5cと、図1乃至図3に示すように、該上昇部5c上端からファイアポット3上方へと折り曲げられて分岐される分岐部5d・5d・5dとから構成されている。本実施例においては、第二のパイプ5の上端部に3本の分岐部5d・5d・5dが形成される構成となっているが、分岐部5d・5d・・・の本数は限定するものではない。
詳しくは、図1に示すように、第二のパイプ5は、屋外等の空気をペレットストーブ1内部のファイアポット3の近傍まで導入する導入部5aと、ファイアポット3の外周に巻回される加熱部5bと、ファイアポット3側方から上方へ立設された上昇部5cと、図1乃至図3に示すように、該上昇部5c上端からファイアポット3上方へと折り曲げられて分岐される分岐部5d・5d・5dとから構成されている。本実施例においては、第二のパイプ5の上端部に3本の分岐部5d・5d・5dが形成される構成となっているが、分岐部5d・5d・・・の本数は限定するものではない。
そして、それぞれの分岐部5d下面には、空気吹出口5e・5e・・・が穿孔されており、屋外等から供給される二次燃焼用空気が、導入部5a・加熱部5b・上昇部5c・分岐部5dを通じるうちに加熱されて、該吹出口5e・5e・・・からファイアポット3側へと吹き出される構成となっている。
図1及び図2に戻って、第二のパイプ5の吹出口5e・5e・・・から吹き出された二次燃焼用空気は、ファイアポット3から上昇してくる未燃焼物質を含んだ一次燃焼後の気体と混ざり、該吹出口5e・5e・・・下方にて二次燃焼が行なわれる構成になっている。
図1及び図2に戻って、第二のパイプ5の吹出口5e・5e・・・から吹き出された二次燃焼用空気は、ファイアポット3から上昇してくる未燃焼物質を含んだ一次燃焼後の気体と混ざり、該吹出口5e・5e・・・下方にて二次燃焼が行なわれる構成になっている。
ここで、前記第一のパイプ4内に設けられたファン8の回転数は、従来のペレットストーブのそれよりも低いものとし、ファイアポット3に一次燃焼用空気をゆっくりと(低流量にて)送り込む構成とする。例えば、2次パイプを装備しないペレットストーブにおけるファンの回転数の半分以下にすることが望ましい。本発明においては、前記第二のパイプ5及び後述する蓄熱板6を装備することによって、第一のパイプ4のファン8の回転数を減じることにより燃焼室内で生じ易くなる未燃焼物質(乾溜可燃性ガス)を、前記二次燃焼にて完全に燃焼させることが可能となるのである。
但し、前記第一のパイプ4の内径を、従来のペレットストーブのそれよりも小径とし、一次燃焼用空気を従来よりも緩やかに(低流量にて)送り込む構成としても良く、限定するものではない。
但し、前記第一のパイプ4の内径を、従来のペレットストーブのそれよりも小径とし、一次燃焼用空気を従来よりも緩やかに(低流量にて)送り込む構成としても良く、限定するものではない。
第一のパイプ4に配設されるファン8の回転数を低くしたり、その内径を小さくすることは、ファイアポット3における木質ペレットの一次燃焼を穏やかでゆったりとしたものにすることを目的とするものである。即ち、出荷前の工場等において、燃焼室2やファイアポット3の大きさ(容量)に応じて第一のパイプ4のファン8の回転数や内径を調節しておくことによって、使用時に第一のパイプの送風量を調節することなく木質ペレットの燃焼を穏やかでゆったりとしたものにすることができる。その結果、ペレットストーブ1に団欒・癒しの効果を持たせることができるのである。
図1乃至図3に示すように、第二のパイプ5の分岐部5d・5d・5dの上面には蓄熱板6が固設されており、該分岐部5d・5d・5d及び該蓄熱板6はファイアポット3の直上方に位置するように固設されている。
即ち、ファイアポット3内における一次燃焼によって生じる上昇気流が、該蓄熱板6の下面に当接して一定時間滞留する構成としているのである。このように構成することにより、蓄熱板6の直下方において、前記一次燃焼後に生じる未燃焼物質を含んだ乾溜可燃性ガスと前記吹出口5e・5e・・・から吹き出される新鮮で高温の二次燃焼用空気とが混合し易く、又、加熱され易くなっている。
即ち、ファイアポット3内における一次燃焼によって生じる上昇気流が、該蓄熱板6の下面に当接して一定時間滞留する構成としているのである。このように構成することにより、蓄熱板6の直下方において、前記一次燃焼後に生じる未燃焼物質を含んだ乾溜可燃性ガスと前記吹出口5e・5e・・・から吹き出される新鮮で高温の二次燃焼用空気とが混合し易く、又、加熱され易くなっている。
そして、該吹出口5e・5e・・・から吹き出される二次燃焼用空気は、前記加熱部5bや上昇部5cや分岐部5d・5d・5dにおいて該ファイアポット3の一次燃焼により加熱されており、又、ファイアポット3から上昇してくる乾溜可燃性ガスと共に該蓄熱板6によっても加熱されて、高温となっている。この高温の二次燃焼用空気と、未燃焼物質を含む乾溜可燃性ガスとがファイアポット3上方にて混合されて、完全燃焼されるのである。二次燃焼用空気の加熱をより著しいものとするため、第二のパイプ5は、熱伝導性が高く、且つ、熱容量が小さい材質によって形成することが好ましい。
そして、燃焼室2の側部上方において筐体10の側部には煙道7が設けられており、蓄熱板6下方における未燃焼物質の二次燃焼により燃焼室2上部で完全燃焼した後の排気ガスが、該煙道7の通過してペレットストーブ1の外部に排出される構成となっている。つまり、一次燃焼で利用された一次燃焼用空気に含まれる未燃焼物質を完全燃焼させることによって、ペレットストーブ1からクリーンな排気ガスを排出することができる構成としているのである。
次に、本実施形態におけるペレットストーブ1の使用方法について説明する。
ペレットストーブ1では、図示しないホッパ内に貯蔵された木質ペレットを、図示しないスクリュー等によって燃焼室2内に配設されたファイアポット3内へと搬送する。そして、図示しない点火ヒータ等によって木質ペレットを加熱して点火する。木質ペレットの一次燃焼によってファイアポット3内の空気は蓄熱板6に向かって上昇し始め、屋外等の新鮮な一次燃焼用空気が第一のパイプ4を通ってファイアポット3内へと送り込まれてくる。
前述した様に、第一のパイプ4からゆっくりと一次燃焼用空気が送られてくるため、木質ペレットの一次燃焼は緩やかでゆったりとしたものになり、周囲の者に団欒と癒しの効果をもたらすことができる。しかし、当該一次燃焼後に蓄熱板6に向かって上昇する空気には未燃焼物質が多く含まれている。
ペレットストーブ1では、図示しないホッパ内に貯蔵された木質ペレットを、図示しないスクリュー等によって燃焼室2内に配設されたファイアポット3内へと搬送する。そして、図示しない点火ヒータ等によって木質ペレットを加熱して点火する。木質ペレットの一次燃焼によってファイアポット3内の空気は蓄熱板6に向かって上昇し始め、屋外等の新鮮な一次燃焼用空気が第一のパイプ4を通ってファイアポット3内へと送り込まれてくる。
前述した様に、第一のパイプ4からゆっくりと一次燃焼用空気が送られてくるため、木質ペレットの一次燃焼は緩やかでゆったりとしたものになり、周囲の者に団欒と癒しの効果をもたらすことができる。しかし、当該一次燃焼後に蓄熱板6に向かって上昇する空気には未燃焼物質が多く含まれている。
そして、燃焼室2内即ちファイアポット3における木質ペレットの一次燃焼によって、第二のパイプ5の加熱部5b及び上昇部5cが暖められ、該加熱部5b及び上昇部5c内に滞留している空気が暖められる。上昇部5c内の空気が暖められて上昇すると、加熱部5bの空気が上昇部5cへと送られ、前記導入部5aの空気が加熱部5bへと送られてくる。即ち、燃焼室2内における木質ペレットの一次燃焼によって、屋外等の空気が導入部5a、加熱部5b、上昇部5c、分岐部5d・5d・5dを通過しながら加熱され、該吹出口5e・5e・・・からファイアポット3側へ吹き出される。ここで、前記第一のパイプ4と同様に、第二のパイプ5にもファン8を装備することによって、二次燃焼用空気の流量を調節する構成としても良い。
そして、未燃焼物質を含む一次燃焼後の空気は、上昇後蓄熱板6に当接してその場に滞留し、吹出口5e・5e・・・から吹き出される加熱後の新鮮な二次燃焼用空気と混合される。そして、一次燃焼から与えられる熱と蓄熱板6から与えられる熱によって、一次燃焼後の空気に含まれる未燃焼物質が二次燃焼において完全燃焼する。このようにして、クリーンになった一次燃焼用空気と二次燃焼用空気とが煙道7からペレットストーブ1外部へと排気される。
このように、燃焼室2内で、燃焼用容器3に充填された木質ペレットを燃焼させるペレットストーブ1であって、木質ペレットの一次燃焼用空気を、燃焼用容器3底部に供給するための第一のパイプ4と、木質ペレットの一次燃焼で生じた未燃焼物質を燃焼させるために、該木質ペレットの火炎上方に二次燃焼用空気を供給するための第二のパイプ5とを備え、前記第二のパイプ5内の二次燃焼空気を木質ペレットの一次燃焼の発熱で加熱するように、該第二のパイプ5を配置したので、燃焼室2内に未燃焼物質が発生したとしても、加熱された二次燃焼用空気によって未燃焼物質を燃焼室2内で完全燃焼させ、その結果、木質ペレット燃焼後の空気をクリーンなものにすることができる。
換言すれば、燃焼室2内で木質ペレットを燃焼させるペレットストーブ1において、木質ペレットの一次燃焼で生じた未燃焼物質を燃焼させるために、木質ペレットの一次燃焼の発熱で加熱されるように配置されたパイプ5を通じて、該木質ペレットの火炎上方に二次燃焼用空気を供給するので、燃焼室2内に未燃焼物質が発生したとしても、加熱された二次燃焼用空気によって未燃焼物質を燃焼室2内で完全燃焼させ、その結果、木質ペレット燃焼後の空気をクリーンなものにすることができるのである。
また、前記第二のパイプ5は、少なくとも一部において、前記燃焼用容器3の周囲に巻回されているので、二次燃焼用空気の加熱を著しくすることが可能になる。これによって、木質ペレットの完全燃焼を確かなものとすることができ、ペレットストーブ1から排出される空気をクリーンなものとすることができる。
また、前記燃焼室2上部に蓄熱板6を配設し、該蓄熱板6の下方に前記第二のパイプ5の二次燃焼用空気の吹出口を形成したので、一次燃焼後の空気を蓄熱板6の下方に滞留させて、加熱された二次燃焼用空気と該一次燃焼後の空気とを混合して加熱し易くすることができる。これによって、二次燃焼による木質ペレットの完全燃焼を確かなものとすることができ、ペレットストーブ1から排出される空気をクリーンなものとすることができる。
また、前記一次燃焼用空気を燃焼用容器3底部に低流量で供給するので、一次燃焼用空気をゆっくり送り込むことによって、木質ペレットから生じる炎がゆったりと揺らぎ、ペレットストーブ1に団欒・癒し効果を持たせることが可能になる。
換言すれば、前記木質ペレットの一次燃焼用空気を、低流量で供給するので、一次燃焼用空気をゆっくり送り込むことによって、木質ペレットから生じる炎がゆったりと揺らぎ、ペレットストーブ1に団欒・癒し効果を持たせることが可能になる。
次に、ペレットストーブ1の別実施例、詳しくは第二のパイプ15の別実施例について説明する。
本発明のペレットストーブ1は、一次燃焼における炎を穏やかでゆったりとしたものとするため、第一のパイプ4のファン8の回転数や内径を小さくすること等によって、一次燃焼用空気の流量が小さくなるように構成されている。そのため、一次燃焼後の空気に未燃焼物質が多く含まれてしまい、該未燃焼物質を含む一次燃焼後の空気をより確実に完全燃焼させるためには、発火点近傍まで過熱した二次燃焼用空気を一次燃焼後の空気と混合して二次燃焼させる必要がある。
本発明のペレットストーブ1は、一次燃焼における炎を穏やかでゆったりとしたものとするため、第一のパイプ4のファン8の回転数や内径を小さくすること等によって、一次燃焼用空気の流量が小さくなるように構成されている。そのため、一次燃焼後の空気に未燃焼物質が多く含まれてしまい、該未燃焼物質を含む一次燃焼後の空気をより確実に完全燃焼させるためには、発火点近傍まで過熱した二次燃焼用空気を一次燃焼後の空気と混合して二次燃焼させる必要がある。
そこで、本実施例における第二のパイプ15は、ファイアポット3の側方(後方)に位置する上昇部5cが蛇行して配設される構成としている。これによって、二次燃焼用空気が時間を掛けてファイアポット3の側方(後方)を上昇していくため、二次燃焼用空気が一次燃焼によって加熱される時間を長くすることができ、その結果、高い温度にまで加熱された二次燃焼用空気をファイアポット3上方において一次燃焼後の空気と混合することができる。
図4に示すように、本実施例の第二のパイプ15は、屋外等からペレットストーブ1内部のファイアポット3の近傍までを連通する図示しない導入部と、ファイアポット3の外周に巻回される加熱部15bと、ファイアポット3側方から上方へと蛇行しながら立設された上昇部15cと、図1乃至図3に示すように、該上昇部15c上端からファイアポット3上方へと折り曲げられて分岐される分岐部15d・15d・15dとから構成されている。そして、それぞれの分岐部15d下面には、上記同様の二次燃焼用空気の吹出口が穿孔されており、屋外等から供給される空気が、導入部・加熱部15b・上昇部15c・分岐部15dを通過して高温に加熱された後、該吹出口からファイアポット3側へと吹き出される構成となっている。
また、前記第二のパイプ5は、少なくとも一部において、木質ペレットの火炎の側方において蛇行するように形成したので、二次燃焼用空気の加熱を著しくすることが可能になる。これによって、木質ペレットの完全燃焼を確かなものとすることができ、ペレットストーブ1から排出される空気をクリーンなものとすることができる。
1 ペレットストーブ
2 燃焼室
3 ファイアポット
4 第一のパイプ
5・15 第二のパイプ
5a・15a 導入部
5b・15b 加熱部
5c・15c 上昇部
5d・15d 分岐部
5e・15e 吹出口
6 蓄熱板
8 ファン
2 燃焼室
3 ファイアポット
4 第一のパイプ
5・15 第二のパイプ
5a・15a 導入部
5b・15b 加熱部
5c・15c 上昇部
5d・15d 分岐部
5e・15e 吹出口
6 蓄熱板
8 ファン
Claims (7)
- 燃焼室内で、燃焼用容器に充填された木質ペレットを燃焼させるペレットストーブであって、
木質ペレットの一次燃焼用空気を、燃焼用容器底部に供給するための第一のパイプと、
木質ペレットの一次燃焼で生じた未燃焼物質を燃焼させるために、該木質ペレットの火炎上方に二次燃焼用空気を供給するための第二のパイプとを備え、
前記第二のパイプ内の二次燃焼空気を木質ペレットの一次燃焼の発熱で加熱するように、該第二のパイプを配置したことを特徴とするペレットストーブ。 - 前記第二のパイプは、少なくとも一部において、前記燃焼用容器の周囲に巻回されていることを特徴とする請求項1に記載のペレットストーブ。
- 前記燃焼室上部に蓄熱板を配設し、該蓄熱板の下方に前記第二のパイプの二次燃焼用空気の吹出口を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のペレットストーブ。
- 前記第二のパイプは、少なくとも一部において、木質ペレットの火炎の側方において蛇行するように形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のペレットストーブ。
- 前記一次燃焼用空気を燃焼用容器底部に低流量で供給することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のペレットストーブ。
- 燃焼室内で木質ペレットを燃焼させるペレットストーブにおいて、
木質ペレットの一次燃焼で生じた未燃焼物質を燃焼させるために、木質ペレットの一次燃焼の発熱で加熱されるように配置されたパイプを通じて、該木質ペレットの火炎上方に二次燃焼用空気を供給することを特徴とするペレットストーブの空気供給方法。 - 前記木質ペレットの一次燃焼用空気を、低流量で供給することを特徴とする請求項6に記載のペレットストーブの空気供給方法。
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2006
- 2006-04-14 JP JP2006112068A patent/JP2007285570A/ja active Pending
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