JP2010139184A - グリセリン燃焼暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、廃食用油を原料とするバイオディーゼル燃料(BDF)の製造工程において副生される粗グリセリンを燃焼させることができるグリセリン燃焼暖房装置を提供する。
【解決手段】本発明のグリセリン燃焼暖房装置は、前記燃焼炉2の底部に粗グリセリンを溜める受皿6を設け、該受皿6内には水平回転軸7を中心に回転する撹拌羽8が設けられ、該撹拌羽8は外部に設けたギャードモーター9の回転軸にカップリング10を介して水平回転軸7を設けられ、燃焼炉2を水平貫通する供給筒11内を通して燃焼炉2に臨ませると共に、前記燃焼炉2に空気を供給するブロワー18が設けられているため、粗グリセリンに空気供給しながら撹拌行為をするので連続燃焼させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のグリセリン燃焼暖房装置は、前記燃焼炉2の底部に粗グリセリンを溜める受皿6を設け、該受皿6内には水平回転軸7を中心に回転する撹拌羽8が設けられ、該撹拌羽8は外部に設けたギャードモーター9の回転軸にカップリング10を介して水平回転軸7を設けられ、燃焼炉2を水平貫通する供給筒11内を通して燃焼炉2に臨ませると共に、前記燃焼炉2に空気を供給するブロワー18が設けられているため、粗グリセリンに空気供給しながら撹拌行為をするので連続燃焼させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、廃食用油を原料とするバイオディーゼル燃料(BDF)の製造工程において副生される粗グリセリンを燃焼させることができるグリセリン燃焼暖房装置に関する。
従来、廃食用油を原料とするバイオディーゼル燃料(BDF)の製造工程においては、廃食用油10重量にメタノール2重量、水酸化カリウムを触媒として、エステル交換反応でBDFが10重量製造され、同時に粗グリセリンが2重量副生される。
不純物が多く、工業用グリセリンとして利用できる品質でないため、有効な利活用の確立がされていないので多くは処理費をかけて産業廃棄物として処分しているのが実情である。
よって、この粗グリセリンを有効に熱利用するため、粗グリセリンを燃料とした小型暖房機を開発し熱供給源とすれば、現在の化石燃料の高騰に対処しつつ、健康な環境づくりと化石燃料からの脱却を図り、循環型社会づくりに貢献してゆくことができる。
不純物が多く、工業用グリセリンとして利用できる品質でないため、有効な利活用の確立がされていないので多くは処理費をかけて産業廃棄物として処分しているのが実情である。
よって、この粗グリセリンを有効に熱利用するため、粗グリセリンを燃料とした小型暖房機を開発し熱供給源とすれば、現在の化石燃料の高騰に対処しつつ、健康な環境づくりと化石燃料からの脱却を図り、循環型社会づくりに貢献してゆくことができる。
従来、可燃ゴミとして処分されていた廃グリセリン等の可燃性燃焼物を燃焼する燃焼装置が知られている(特許文献1を参照)。
この公知技術では、装置本体と、該装置本体の上部に下向きに火炎が噴出するように配置されたバーナと、該バーナから噴出した火炎を包含するように前記装置本体の内部に配置され、上端が開口し下端が閉鎖した燃焼容器とを備えている燃焼装置である。
バーナの着火に使用した廃食油が燃焼している間に、加熱した燃焼容器内に適量の廃グリセリンを滴下し、燃焼容器内にて気化した廃グリセリンは極く短時間に蒸発し始め、火炎を形成して燃焼し始め、このようにして形成された火炎で燃焼容器を加熱することにより、連続して滴下される廃グリセリンの燃焼が可能になるものである。
本発明は、粗グリセリンが空気供給しながら撹拌行為をしなければ連続燃焼できない特性であるということが分かったので開発できた。
特開2008−64358号公報
この公知技術では、装置本体と、該装置本体の上部に下向きに火炎が噴出するように配置されたバーナと、該バーナから噴出した火炎を包含するように前記装置本体の内部に配置され、上端が開口し下端が閉鎖した燃焼容器とを備えている燃焼装置である。
バーナの着火に使用した廃食油が燃焼している間に、加熱した燃焼容器内に適量の廃グリセリンを滴下し、燃焼容器内にて気化した廃グリセリンは極く短時間に蒸発し始め、火炎を形成して燃焼し始め、このようにして形成された火炎で燃焼容器を加熱することにより、連続して滴下される廃グリセリンの燃焼が可能になるものである。
本発明は、粗グリセリンが空気供給しながら撹拌行為をしなければ連続燃焼できない特性であるということが分かったので開発できた。
本発明は、廃食用油を原料とするバイオディーゼル燃料(BDF)の製造工程において副生される粗グリセリンを燃焼させることができるグリセリン燃焼暖房装置を提供することを目的とする。
本発明のグリセリン燃焼暖房装置は、下部に粗グリセリンを燃焼する燃焼炉、上部に粗グリセリンの燃焼熱気を溜める燃焼室を一体に備え、さらに前記燃焼室の外周囲には空間を開けて熱交換室を設けているものにおいて、前記燃焼炉の底部に粗グリセリンを溜める受皿を設け、該受皿内には水平回転軸を中心に回転する撹拌羽が設けられ、該撹拌羽は外部に設けたギャードモーターの回転軸にカップリングを介して水平回転軸を設けられ、燃焼炉を貫通する供給筒内を通して受皿に臨ませると共に、前記燃焼炉に空気を供給するブロワーが設けられているものである。
前記熱交換室の側壁には送風ファンが設けられ、前記熱交換室に熱交換空気を供給すると共に、前記熱交換室の天井には温風吹出口が設けられるものである。
高所に設けた粗グリセリンタンクから重力を利用して粗グリセリン用燃料ホースを介して前記燃焼炉を水平貫通する供給筒へ供給し、該供給筒から前記受皿へ粗グリセリンを供給するものである。
灯油タンクから重力を利用して灯油ホースによりフィルターを介して灯油が前記供給筒内に設けた灯油バーナーに供給されるものである。
前記熱交換室の側壁には送風ファンが設けられ、前記熱交換室に熱交換空気を供給すると共に、前記熱交換室の天井には温風吹出口が設けられるものである。
高所に設けた粗グリセリンタンクから重力を利用して粗グリセリン用燃料ホースを介して前記燃焼炉を水平貫通する供給筒へ供給し、該供給筒から前記受皿へ粗グリセリンを供給するものである。
灯油タンクから重力を利用して灯油ホースによりフィルターを介して灯油が前記供給筒内に設けた灯油バーナーに供給されるものである。
本発明のグリセリン燃焼暖房装置は、前記燃焼炉の底部に粗グリセリンを溜める受皿を設け、該受皿内には水平回転軸を中心に回転する撹拌羽が設けられ、該撹拌羽は外部に設けたギャードモーターの回転軸にカップリングを介して水平回転軸を設けられ、燃焼炉を貫通する供給筒内を通して受皿に臨ませると共に、前記燃焼炉に空気を供給するブロワーが設けられているため、粗グリセリンに空気供給しながら撹拌行為をするので連続燃焼させることができる効果がある。
本発明のグリセリン燃焼暖房装置の一実施例を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1は本発明のグリセリン燃焼暖房装置の正面図、図2は同装置の右側面図、図3は図2のA−A矢視断面図である。
図1に示すように、グリセリン燃焼暖房装置本体1は、矩形の筺体からなり、下部に粗グリセリンを燃焼する燃焼炉2、上部に粗グリセリンの燃焼熱気を溜める燃焼室3を一体に備え、さらに、図3に示すように前記燃焼室3の外周囲には空間を開けて熱交換室4を設けている。
5は前記グリセリン燃焼暖房装置本体1を支持する架台である。
図1は本発明のグリセリン燃焼暖房装置の正面図、図2は同装置の右側面図、図3は図2のA−A矢視断面図である。
図1に示すように、グリセリン燃焼暖房装置本体1は、矩形の筺体からなり、下部に粗グリセリンを燃焼する燃焼炉2、上部に粗グリセリンの燃焼熱気を溜める燃焼室3を一体に備え、さらに、図3に示すように前記燃焼室3の外周囲には空間を開けて熱交換室4を設けている。
5は前記グリセリン燃焼暖房装置本体1を支持する架台である。
前記燃焼炉2は、底部に粗グリセリンを溜める受皿6を設け、該受皿6内には水平回転軸7を中心に回転する撹拌羽8が設けられ、該撹拌羽8は外部に設けたギャードモーター9の回転軸にカップリング10を介して水平回転軸7を設けられ、前記燃焼炉2を水平貫通する供給筒11内を通して受皿6に臨ませる。
高所に設けた粗グリセリンタンク12から重力を利用して粗グリセリン用燃料ホース13を介して前記燃焼炉2を水平貫通する供給筒11へ供給し、該供給筒11から前記受皿6へ粗グリセリンを供給する。
前記粗グリセリン用燃料ホース13の途中にはサーモスタット14と連動し、粗グリセリンの供給を制御する電磁弁15を設ける。
高所に設けた粗グリセリンタンク12から重力を利用して粗グリセリン用燃料ホース13を介して前記燃焼炉2を水平貫通する供給筒11へ供給し、該供給筒11から前記受皿6へ粗グリセリンを供給する。
前記粗グリセリン用燃料ホース13の途中にはサーモスタット14と連動し、粗グリセリンの供給を制御する電磁弁15を設ける。
さらに、灯油タンク16から重力を利用して灯油ホース17によりフィルター18を介して灯油が前記供給筒11内に設けた灯油バーナー(図示せず)に供給される。
また、前記燃焼炉2に空気を供給するブロワー18が設けられ、前記燃焼炉2に燃焼を促進する空気を送風する。
図1、2に示すように、前記燃焼室3の天井には排気筒19が設けられ、粗グリセリンの燃焼排気を排気する。
また前記熱交換室4の側壁には送風ファン20が設けられ、前記熱交換室4に熱交換空気を供給すると共に、前記熱交換室4の天井には温風吹出口21が設けられる。
14は熱交換室の近傍に設けたサーモスタットである。
また、前記燃焼炉2に空気を供給するブロワー18が設けられ、前記燃焼炉2に燃焼を促進する空気を送風する。
図1、2に示すように、前記燃焼室3の天井には排気筒19が設けられ、粗グリセリンの燃焼排気を排気する。
また前記熱交換室4の側壁には送風ファン20が設けられ、前記熱交換室4に熱交換空気を供給すると共に、前記熱交換室4の天井には温風吹出口21が設けられる。
14は熱交換室の近傍に設けたサーモスタットである。
次に、本発明のグリセリン燃焼暖房装置の一実施例を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1に示すように、燃焼炉2の底部に設けた受皿6に粗グリセリンを溜め、供給筒11内に設けた灯油バーナー(図示せず)で粗グリセリンに点火する。
同時に低速回転用のギャードモーター9で燃焼炉2内の撹拌羽8をゆっくり回転させながら、受皿6に溜めた粗グリセリンを撹拌する。
一方、ブロワー18で燃焼炉2に空気供給をし、粗グリセリンの燃焼を促し、燃焼が安定してくると燃焼装置(CDS)が働いて、灯油バーナー(図示せず)は燃焼を停止する。
灯油バーナー(図示せず)は燃焼を停止するが、受皿6の粗グリセリンはブロワー18からの空気供給により粗グリセリン100%で燃焼し続ける。
また、粗グリセリン用燃料ホース13の中途に電磁弁15を装着し、サーモスタット14と連動させているので、設定温度以上になると電磁弁15が働き、粗グリセリンの供給が止まり、消火する。
図1に示すように、燃焼炉2の底部に設けた受皿6に粗グリセリンを溜め、供給筒11内に設けた灯油バーナー(図示せず)で粗グリセリンに点火する。
同時に低速回転用のギャードモーター9で燃焼炉2内の撹拌羽8をゆっくり回転させながら、受皿6に溜めた粗グリセリンを撹拌する。
一方、ブロワー18で燃焼炉2に空気供給をし、粗グリセリンの燃焼を促し、燃焼が安定してくると燃焼装置(CDS)が働いて、灯油バーナー(図示せず)は燃焼を停止する。
灯油バーナー(図示せず)は燃焼を停止するが、受皿6の粗グリセリンはブロワー18からの空気供給により粗グリセリン100%で燃焼し続ける。
また、粗グリセリン用燃料ホース13の中途に電磁弁15を装着し、サーモスタット14と連動させているので、設定温度以上になると電磁弁15が働き、粗グリセリンの供給が止まり、消火する。
又、設定温度以下になると再び電磁弁15が開き、粗グリセリンの供給が始まり、灯油バーナー(図示せず)も再稼働し再点火され、前述と同様に撹拌羽8やブロワー18が作動して粗グリセリンの燃焼が始まり、そして粗グリセリンの燃焼が安定してくれば停止するということが繰り返される。
このように粗グリセリンを燃焼させ、燃焼室3の外周囲には空間を開けて熱交換室4を設けているので、熱交換により得た熱を送風ファン20にて温風吹出口21よりホース等を使用して、必要なところへ送ることができる。
このように粗グリセリンを燃焼させ、燃焼室3の外周囲には空間を開けて熱交換室4を設けているので、熱交換により得た熱を送風ファン20にて温風吹出口21よりホース等を使用して、必要なところへ送ることができる。
1 グリセリン燃焼暖房装置本体
2 燃焼炉
3 燃焼室
4 熱交換室
5 架台
6 受皿
7 水平回転軸
8 撹拌羽
9 ギャードモーター
10 カップリング
11 供給筒
12 粗グリセリンタンク
13 粗グリセリン用燃料ホース
14 サーモスタット
15 電磁弁
16 灯油タンク
17 灯油ホース
18 フィルター
19 排気筒
20 送風ファン
21 温風吹出口
2 燃焼炉
3 燃焼室
4 熱交換室
5 架台
6 受皿
7 水平回転軸
8 撹拌羽
9 ギャードモーター
10 カップリング
11 供給筒
12 粗グリセリンタンク
13 粗グリセリン用燃料ホース
14 サーモスタット
15 電磁弁
16 灯油タンク
17 灯油ホース
18 フィルター
19 排気筒
20 送風ファン
21 温風吹出口
Claims (4)
- 下部に粗グリセリンを燃焼する燃焼炉、上部に粗グリセリンの燃焼熱気を溜める燃焼室を一体に備え、さらに前記燃焼室の外周囲には空間を開けて熱交換室を設けているグリセリン燃焼暖房装置において、前記燃焼炉の底部に粗グリセリンを溜める受皿を設け、該受皿内には水平回転軸を中心に回転する撹拌羽が設けられ、該撹拌羽は外部に設けたギャードモーターの回転軸にカップリングを介して水平回転軸を設けられ、燃焼炉を貫通する供給筒内を通して受皿に臨ませると共に、前記燃焼炉に空気を供給するブロワーが設けられていることを特徴とするグリセリン燃焼暖房装置。
- 前記熱交換室の側壁には送風ファンが設けられ、前記熱交換室に熱交換空気を供給すると共に、前記熱交換室の天井には温風吹出口が設けられることを特徴とする請求項1記載のグリセリン燃焼暖房装置。
- 高所に設けた粗グリセリンタンクから重力を利用して粗グリセリン用燃料ホースを介して前記燃焼炉を水平貫通する供給筒へ供給し、該供給筒から前記受皿へ粗グリセリンを供給することを特徴とする請求項1記載のグリセリン燃焼暖房装置。
- 灯油タンクから重力を利用して灯油ホースによりフィルターを介して灯油が前記供給筒内に設けた灯油バーナーに供給されることを特徴とする請求項1記載のグリセリン燃焼暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008316929A JP2010139184A (ja) | 2008-12-12 | 2008-12-12 | グリセリン燃焼暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008316929A JP2010139184A (ja) | 2008-12-12 | 2008-12-12 | グリセリン燃焼暖房装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010139184A true JP2010139184A (ja) | 2010-06-24 |
Family
ID=42349459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008316929A Pending JP2010139184A (ja) | 2008-12-12 | 2008-12-12 | グリセリン燃焼暖房装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010139184A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4688968B1 (ja) * | 2010-09-03 | 2011-05-25 | バイオ燃料技研工業株式会社 | 燃焼装置 |
JP2012063073A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Sefutei:Kk | 廃油温風装置 |
CN110454799A (zh) * | 2019-08-13 | 2019-11-15 | 杭州翼兔网络科技有限公司 | 一种可减少灰尘的垃圾焚烧装置 |
-
2008
- 2008-12-12 JP JP2008316929A patent/JP2010139184A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4688968B1 (ja) * | 2010-09-03 | 2011-05-25 | バイオ燃料技研工業株式会社 | 燃焼装置 |
JP2012052759A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-15 | Bio Fuel Technology Research Co Ltd | 燃焼装置 |
JP2012063073A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Sefutei:Kk | 廃油温風装置 |
CN110454799A (zh) * | 2019-08-13 | 2019-11-15 | 杭州翼兔网络科技有限公司 | 一种可减少灰尘的垃圾焚烧装置 |
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