JP6533842B2 - 沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手 - Google Patents
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Description
2つの既設隣接函と接続される2つの端面を備え、これら2つの既設隣接函(2)の間に配置される沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(以下、単に「最終継手」と称することがある)であって、前記継手の設置方向に沿った縦断面が逆台形形状となるように、2つの前記端面は、両方とも傾斜面である。
前記最終継手の筐体本体内に複数の横仕切板及び縦仕切板を取り付けて複数のコンパートメントを形成し、各コンパートメントに注入孔及び排気孔を設けるステップ2と、
前記最終継手の筐体本体内にPC鋼材を貫通させ、且つ引張力をかけるステップ3と、
前記最終継手の筐体本体上のそれぞれの注入孔を介してコンクリートを注入し、沈埋トンネルの最終継手のプレハブを完了するステップ4とを含む。
本発明に係る沈埋トンネルの最終継手のプレハブ工法によれば、最終継手の筐体本体を予め製作し、次に複数の横仕切板及び縦仕切板を設けて複数のコンパートメントを形成し、そしてPC鋼材によって最終継手を緊張させて圧縮力を加え、最後にコンクリートを注入し、止水システムを配置することにより、沈埋トンネルの最終構造のプレハブを実現している。当該沈埋トンネルの最終継手について、地上工場で予め製作してから現場に搬送することができ、そのプレハブ工程が簡単である。これにより、気候条件の施工に対する影響が軽減されると共に、品質リスクも低減され、沈埋トンネルの最終構造のプレハブ効率が向上する。
第1沈埋函及び第2沈埋函の形状に基づいて、第1沈埋函の筐体本体及び第2沈埋函の筐体本体をそれぞれ成形するステップ1と、
前記第1沈埋函の筐体本体及び前記第2沈埋函の筐体本体内のそれぞれに複数の横仕切板及び縦仕切板を取り付けて複数のコンパートメントを形成し、各コンパートメントに注入孔及び排気孔を設けるステップ2と、
前記第1沈埋函の筐体本体及び前記第2沈埋函の筐体本体を相互に接続し、PC鋼材によって緊張させ圧縮力を加えるステップ3と、
前記第1沈埋函の筐体本体及び前記第2沈埋函の筐体本体上のそれぞれの注入孔を介してコンクリートを注入し、第1沈埋函及び第2沈埋函を形成するステップ4と、
前記第1沈埋函及び前記第2沈埋函と、既設隣接函とがそれぞれ接続される接続面に止水システムを配置して、沈埋トンネルの最終継手のプレハブを実現するステップ5を含む。
上述した沈埋トンネルの最終継手のプレハブ工法を採用して、沈埋トンネルの最終継手を成形するという最終継手を予め製作するステップ1と、
前記最終継手との接続待ちの2つの既設隣接函の端部に傾斜設置面を設け、2つの前記設置面を前記最終継手の接続面にそれぞれ適合させ、且つ2つの前記既設隣接函に対応する前記最終継手の両端のそれぞれに端部密封ドアを取り付けるステップ2と、
沈埋トンネルの最終継手を設置待ちステーションの上方まで搬送して沈設し、その姿勢を2つの既設隣接函の間の設置ステーションに合わせるように調整するステップ3と、
前記最終継手上の止水システムをそれぞれ起動し、2つの前記止水システムを2つの既設隣接函の設置面とそれぞれ接触させて、それぞれ2つの結合キャビティを形成するステップ4と、
各結合キャビティ内に対して排水を行い、乾燥した作業環境を形成するステップ5と、
前記最終継手の2つの接続面を、対応する既設隣接函とそれぞれ一時的にロックし、端部密封ドアを取り外し、且つ前記最終継手の両端を、対応する既設隣接函とそれぞれ溶接するステップ6と、
前記最終継手内のプレストレス力を解除し、且つプレストレスト鉄筋の管路に対してグラウチングを行い、最終的に沈埋トンネルの最終継手の設置を完了するステップ7を含む。
上述した沈埋トンネルの最終継手のプレハブ工法を採用して、沈埋トンネルの最終継手を成形するという第1沈埋函及び第2沈埋函を予め製作するステップ1と、
前記第1沈埋函及び前記第2沈埋函との接続待ちの2つの既設隣接函の端部に傾斜設置面を設け、2つの前記設置面を前記第1沈埋函及び前記第2沈埋函の接続面の形状にそれぞれ適合させ、且つ前記第1沈埋函、前記第2沈埋函及び2つの前記既設隣接函のそれぞれの内部に端部密封ドアを取り付けるステップ2と、
沈埋トンネルの最終継手を設置待ちステーションの上方まで搬送して沈設し、その姿勢を2つの既設隣接函の間の設置ステーションに合わせるように調整するステップ3と、
前記第1沈埋函及び前記第2沈埋函上の止水システムをそれぞれ起動し、2つの前記止水システムを2つの既設隣接函の設置面とそれぞれ接触させて、それぞれ2つの結合キャビティを形成するステップ4と、
各結合キャビティ内に対して排水を行い、乾燥した作業環境を形成するステップ5と、
前記第1沈埋函及び前記第2沈埋函を、対応する既設隣接函とそれぞれ一時的にロックし、端部密封ドアを取り外し、且つ接続面において前記第1沈埋函及び前記第2沈埋函を、対応する既設隣接函とそれぞれ溶接するステップ6と、
前記第1沈埋函及び前記第2沈埋函内のプレストレス力を解除し、且つプレストレスト鉄筋の管路に対してグラウチングを行い、最終的に沈埋トンネルの最終継手の設置を完了するステップ7を含む。
1、本発明に係る沈埋トンネルの最終継手において、当該最終継手の2つの端面を傾斜面とすることにより、最終継手全体が逆台形状となり、最終沈埋函を設置する際に、その位置及び姿勢を制御しやすくなり、接続待ちの既設隣接函との衝突リスクが低減され、設置ステーションへの移動が容易になる。最終的な設置作業を実現するために、当該最終継手によって形成された傾斜面は、既設隣接函と合致するように接続される。当該沈埋トンネルの最終継手は、構造が簡単で且つ設置制御が容易であり、精度が高く、設置過程における大量の外海潜水作業が省かれ、設置品質の欠陥リスクが低減される。
図1〜4に示すように、沈埋トンネルの最終継手1は、相互に接続された第1沈埋函101と第2沈埋函102とを備えている。第1沈埋函101及び第2沈埋函102は、設置方向に沿った縦断面が一体として逆台形形状をなすように、第1沈埋函101及び第2沈埋函102のそれぞれと既設隣接函2とが接続される接続面を傾斜面として有している。第1沈埋函101及び第2沈埋函102の接続面には、既設隣接函2と接続するための止水システム5がそれぞれ配置されている。
本発明は、沈埋トンネルの最終継手1のプレハブ工法をさらに提供する。プレハブ工法は、
第1沈埋函101及び第2沈埋函102の形状に基づいて、第1沈埋函101の筐体本体及び第2沈埋函102の筐体本体をそれぞれ成形するステップ1と、
第1沈埋函101の筐体本体及び第2沈埋函102の筐体本体内のそれぞれに複数の横仕切板及び縦仕切板10を取り付けて複数のコンパートメントを形成し、各コンパートメントに注入孔及び排気孔を設けるステップ2と、
第1沈埋函101の筐体本体と第2沈埋函102の筐体本体とを相互に接続し、PC鋼材によって緊張させて圧縮力を加え、最終継手1の天板及び底板に複数本の鋼撚線をそれぞれ配置し、天板及び底板のそれぞれに2つの予備管路を予め設け、構造用継目無鋼管16をPC鋼材管路として採用するステップ3と、
第1沈埋函101の筐体本体及び第2沈埋函102の筐体本体上のそれぞれの注入孔を介してコンクリートを注入し、第1沈埋函101及び第2沈埋函102を形成し、最終継手1に対して、工場内で高流動コンクリート圧送工事を採用して、セルフレベリング性を保ながら無振動・無タンピング方式でコンクリートを注入し、コンクリートの収縮及び内部熱の構造物に及ぼす影響を最小限に抑えるために、コンパートメントに分けて注入する方法を採用し、コンクリート注入作業全体の密度を確保するために、各コンパートメントに直径及び数量が適切な注入孔及び排気孔を設けるステップ4と、
第1沈埋函101の筐体本体及び第2沈埋函102と、既設隣接函2とがそれぞれ接続されている接続面に止水システム5を配置して、沈埋トンネルの最終継手1のプレハブを実現するステップ5を含む。
本発明は、沈埋トンネルの最終継手1の設置方法をさらに提供する。当該方法は、
実施形態2における沈埋トンネルの最終継手1のプレハブ工法を採用して、沈埋トンネルの最終継手1を成形するという第1沈埋函101及び第2沈埋函102を予め製作するステップ1と、
第1沈埋函101及び第2沈埋函102との接続待ちの2つの既設隣接函2の端部に傾斜設置面を設け、2つの設置面を第1沈埋函101及び第2沈埋函102の接続面の形状にそれぞれ適合させ、且つ第1沈埋函101、第2沈埋函102及び2つの既設隣接函2のそれぞれの内部に端部密封ドア6を取り付ける。最終継手1の艤装作業は主に、函内艤装部材の配置及び函頂部艤装部材の配置を含み、函頂部艤装部材は主に、ガイド調整システム24、撚りケーブルシステム、測定塔23及びロングマンホール等を含み、函内艤装部材は、グラウチング、検出及び取付補助設備を含み、同様にプレハブ工場内でタワークレーンの協働によって、函内艤装部材及び函頂部艤装部材を最終継手の内部及び表面に配置する作業を完了させるステップ2と、
沈埋トンネルの最終継手1を設置待ちステーションの上方まで搬送して沈設し、その姿勢を2つの既設隣接函2の間の設置ステーションに合わせるように調整するステップ3と、
第1沈埋函101及び第2沈埋函102上の止水システム5をそれぞれ起動し、2つの止水システム5を2つの既設隣接函2の設置面とそれぞれ接触させて、それぞれ2つの結合キャビティを形成するステップ4と、
各結合キャビティ内に対して排水を行い、乾燥した作業環境を形成するステップ5と、
第1沈埋函101及び第2沈埋函102を、対応する既設隣接函2とそれぞれ一時的にロックし、端部密封ドア6を取り外し、且つ接続面において第1沈埋函101及び第2沈埋函102を、対応する既設隣接函2とそれぞれ溶接するステップ6と、
第1沈埋函101及び第2沈埋函102内のプレストレス力を解除し、且つプレストレスト鉄筋の管路に対してグラウチングを行い、最終的に沈埋トンネルの最終継手1の設置を完了するステップ7を含む。
101 第1沈埋函
102 第2沈埋函
2 既設隣接函
3 止水構造体
4 せん断キー
5 止水システム
6 端部密封ドア
7 砕石基礎
8 ポストグラウトゾーン
9 筐体本体とコンクリートとの複合構造
10 縦仕切板
11 L字形の鋼製スチフナ
12 リフティングポイント
13 側壁鉛直鋼製せん断キー
14 中壁鉛直鋼製せん断キー
15 水平せん断キー
16 継目無鋼管
17 アンカーヘッド
18 ジャッキ
19 梁
20 スライダ
21 止水ベルト
22 M字形の止水ベルト
23 測定塔
24 ガイド調整システム
25 ガイドフレーム
Claims (12)
- 2つの既設隣接函(2)と接続される2つの端面を備え、これら2つの既設隣接函(2)の間に配置される沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)であって、前記継手(1)の設置方向に沿った縦断面が逆台形となるように、2つの前記端面は、両方とも傾斜面であり、
相互に接続された第1沈埋函(101)と第2沈埋函(102)とを備えており、前記第1沈埋函(101)と前記第2沈埋函(102)とが一体として形成した前記継手(1)の設置方向に沿った縦断面が逆台形形状であるように、前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)のそれぞれと前記既設隣接函(2)とが接続される接続面が傾斜面であり、
前記既設隣接函(2)と接続されている2つの端面には、止水システム(5)が配置されており、
前記第1沈埋函(101)と前記第2沈埋函(102)との端面のそれぞれには、前記既設隣接函(2)と接続するための止水システム(5)が設けられ、前記止水システム(5)は、前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)の少なくともいずれか一方の接続面に配置され、外側に一周分の止水ベルト(21)が取り付けられたプッシュ装置を含み、
前記プッシュ装置は、前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)の接続面に配置されたジャッキ(18)を含み、前記ジャッキ(18)のピストンロッドには、スライダ(20)を介して前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)の接続面にそれぞれ接続された梁(19)が接続されており、
前記梁(19)と、前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)との間には、M字形の止水ベルト(22)がそれぞれさらに設けられており、
前記M字形の止水ベルト(22)は、プレスシステムを介して前記梁(19)上に固定接続され、前記プレスシステムは、前記M字形の止水ベルト(22)の2つの端部を接続するためのプレス板、ビード部、ねじ及びばね座金を含むことを特徴とする沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。 - 前記第1沈埋函(101)と前記第2沈埋函(102)とは、止水構造体(3)及び複数のせん断キー(4)によって接続され、前記止水構造体(3)は、前記第1沈埋函(101)と前記第2沈埋函(102)との接合面の周囲に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。
- 前記せん断キー(4)は、前記第1沈埋函(101)又は前記第2沈埋函(102)の接合面の中間部に設けられた中壁鉛直鋼製せん断キー(14)、前記接合面の両側に設けられた側壁鉛直鋼製せん断キー(13)、及び、前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)の内壁に接続された水平せん断キー(15)を含むことを特徴とする請求項2に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。
- 前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)は、同じ構造を有し、且つ縦断面が両方とも相互に対称な直角台形形状であることを特徴とする請求項1に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。
- 前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)の少なくともいずれか一方における傾斜端面の垂直方向に対する傾角は、5〜15°であることを特徴とする請求項1に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。
- 前記第1沈埋函(101)と前記第2沈埋函(102)との外周には、複数のキャビティが設けられ、各キャビティ内には、前記ジャッキ(18)及び前記梁(19)が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。
- 各梁(19)の端部が前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)の接続面に平行になっており、前記止水ベルト(21)は、前記梁(19)の端面に垂直に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。
- 前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)には、両者を貫通する少なくとも2つの予備管路が縦方向に設けられ、前記予備管路には、プレストレスト鉄筋が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。
- 前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)の先端部及び底部のそれぞれには、両者を貫通する2つの予備管路が設けられ、各前記予備管路内には、プレストレスト鉄筋が配置され、端部にはアンカーヘッド(17)が配置されていることを特徴とする請求項8に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。
- 前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)は、両方とも中空構造であり、それらのキャビティには、端部密封ドア(6)が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。
- 前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)の少なくともいずれか一方は、内部に複数の横仕切板及び縦仕切板(10)が設けられた金属の筐体本体を含み、
前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)の少なくともいずれか一方の筐体本体は、すべての前記横仕切板及び前記縦仕切板(10)によって複数の密封されたコンパートメントに分割され、各コンパートメント内には、コンクリートが充填されており、且つコンクリートの注入孔及び排気孔が予め設けられていることを特徴とする請求項10に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。 - 前記第1沈埋函(101)及び前記第2沈埋函(102)の少なくともいずれか一方の接続面には、複数のL字形の鋼製スチフナ(11)が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の沈埋トンネルの最終接続部として用いられる継手(1)。
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