JP6533682B2 - 密封装置、及びこれを備えた転がり軸受装置 - Google Patents

密封装置、及びこれを備えた転がり軸受装置 Download PDF

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Description

本発明は、密封装置、及びこれを備えた転がり軸受装置に関する。
従来、圧延機の圧延ロールは転がり軸受装置に支持されており、当該転がり軸受装置には密封装置が設けられている。
上記密封装置として、例えば図4に示すようなものがある(特許文献1参照)。
図4に示すように、圧延ロールのロールネックは転がり軸受100を介して水平軸回りに回転自在に支持される。
転がり軸受100は、ロールネックに外嵌される一対の第1及び第2内輪101,102と、ハウジングに固定される複数の第1〜第3外輪103〜105と、前記各内輪101,102と各外輪103〜105との間の環状空間108に配置される複数の円錐ころ106とを備えている。第1及び第2内輪101,102は、第1内輪101の軸方向一方の端面と、第2内輪102の軸方向他方の端面とを、軸方向に突き合わせて配置されている。そして、第1及び第2内輪101,102における上記端面同士を突き合わせた端部の外周には環状溝107が設けられている。
密封装置200は、転がり軸受100の軸方向両側に配設された一対の外側シール部材210と、転がり軸受100の軸方向中央部の環状溝107に装着された内側シール部材220とを備えている。
一対の外側シール部材210は、各内輪101,102の外周面と摺接するリップ部211を有している。この外側シール部材210は、圧延ロールを冷却する冷却水や異物が軸受外部から環状空間108に浸入するのを防止している。
内側シール部材220は、軸方向に延びる環状の芯金部221と、この芯金部221に固定された弾性部222とからなる。この弾性部222は、環状溝107における第1内輪101側の周面に接触する一対の固定リップ部223と、環状溝107における第2内輪102側の周面に接触する摺接リップ部224とを有している。摺接リップ部224は、第1内輪101と第2内輪102とが相対的に回転したときに、環状溝107における第2内輪102側の周面と摺動するようになっている。内側シール部材220は、ロールネックの外周面から第1及び第2内輪101,102の突き合わせた端面同士の間を通過して環状溝107に浸入した冷却水が、環状空間108に浸入するのを防止している。
特許第5022000号公報(図1、図2参照)
圧延機の稼働中は、転がり軸受100及び一対の外側シール部材210の摺動発熱により軸受内部の圧力が上昇することで、環状空間108は正圧の状態となる。このため、軸受外部の冷却水が、各外側シール部材210のリップ部211と各内輪101,102の外周面との摺接部から環状空間108に浸入するのを防止することができる。
しかし、圧延機の稼働を停止または、低速回転時に冷却水により温度が低下すると、上記摺動発熱は発生しなくなるので、軸受内部の圧力が低下し、環状空間108が負圧の状態となる場合がある。この場合、環状空間108が負圧の状態のまま圧延機を再稼働したときに、軸受外部の冷却水が、上記負圧による吸引作用によって各外側シール部材210のリップ部211と各内輪101,102の外周面との摺接部から環状空間108内に浸入するという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、内外輪間の環状空間が負圧になっても、その環状空間に水が浸入するのを効果的に抑制することができる密封装置、及びこれを備えた転がり軸受装置を提供することを目的とする。
本発明の密封装置は、軸方向の端部同士を突き合わせた状態で回転軸に外嵌される一対の内輪、及びこれら一対の内輪の径方向外方に配置される外輪を有する転がり軸受に用いられ、前記内輪と前記外輪との間に形成される環状空間の軸方向両端に装着され、軸受外部から前記環状空間に水が浸入するのを抑制する一対の外側シール部材と、前記一対の内輪における前記端部の外周に形成される環状溝に一方の前記内輪と一体回転可能に装着され、前記端部同士を突き合わせた部分から前記環状溝に浸入した水が前記環状空間に浸入するのを抑制する内側シール部材と、を備える密封装置であって、前記内側シール部材は、前記一方の前記内輪の端部における前記環状溝の周面に対して面接触する固定リップ部と、他方の前記内輪の端部における前記環状溝の周面に対して摺接可能に線接触する摺接リップ部と、を有し、前記摺接リップ部の比重は、前記内側シール部材の回転に伴う遠心力により前記環状溝の周面に対して径方向外方に離反する値に設定されていることを特徴とする。
本発明の密封装置によれば、回転軸が停止または、低速回転時に冷却水により温度が低下している状態で上記環状空間内が負圧となった場合、回転軸が回転を再開したときに、内側シール部材の回転に伴う遠心力により、内側シール部材の摺接リップ部が環状溝の周面に対して径方向外方に離反することで、環状空間内の負圧を開放することができる。したがって、内外輪間の環状空間が負圧になっても、内側シール部材がその負圧を開放することで、軸受外部から外側シール部材を通過して上記環状空間に水が浸入するのを効果的に抑制することができる。
また、前記摺接リップ部は、前記環状溝の周面に対して線接触するので、摺接リップ部が環状溝の周面に面接触する場合に比べて、上記遠心力が作用したときに摺接リップ部を環状溝の周面に対して迅速に径方向外方へ離反させることができる。
前記摺接リップ部は、合成ゴムに高比重粉末を混合して成形されているのが好ましい。この場合、高比重粉末の混合量を調整することで、摺接リップ部の比重を容易に設定することができる。
前記摺接リップ部は、合成ゴムからなるリップ本体と、当該リップ本体の内部に設けられた金属体とを有しいてもよい。この場合、金属体の重量を調整することで、摺接リップ部の比重を容易に設定することができる。
本発明の転がり軸受装置は、軸方向の端部同士を突き合わせた状態で回転軸に外嵌される一対の内輪、これら一対の内輪の径方向外方に配置される外輪、及び前記内輪と前記外輪との間に転動可能に設けられた複数の転動体を有する転がり軸受と、前記転がり軸受に設けられる上述の密封装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の転がり軸受装置によれば、上述した密封装置と同様の作用効果を奏する。
本発明によれば、内外輪間の環状空間が負圧になっても、その環状空間に水が浸入するのを効果的に抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る密封装置及び転がり軸受装置を示す断面図である。 上記密封装置の内側シール部材を示す拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る密封装置の内側シール部材を示す拡大断面図である。 従来の密封装置を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳述する。
[第1実施形態]
<転がり軸受装置>
図1は、本発明の第1実施形態に係る密封装置及び転がり軸受装置を示す断面図である。また、図2は、密封装置を示す拡大断面図である。
図1に示すように、転がり軸受装置1は、例えば圧延ロールのロールネック(回転軸)2を回転自在に支持するものであり、転がり軸受10と、この転がり軸受10の軸受内部を密封する密封装置20とを備えている。なお、圧延ロールは冷却水を噴射することによって冷却される。
以下、本明細書においては、転がり軸受10の内部から外部へ向かう側(又は方向)を軸方向外側(又は軸方向外方)といい、転がり軸受10の外部から内部へ向かう側(又は方向)を軸方向内側(又は軸方向内方)という。
転がり軸受10は、例えば4列の円錐ころ軸受からなる。転がり軸受10は、軸方向に一対配置された第1及び第2内輪11,12と、軸方向に3つ配置された第1〜第3外輪13〜15と、4列のそれぞれに配置された複数の円錐ころ(転動体)16と、4つの保持器17とを備えている。
第1及び第2内輪11,12は、互いの軸方向内側の端面11b,12b同士を突き合わせた状態でロールネック2に外嵌されている。各内輪11,12の内周面はロールネック2の外周面に隙間嵌めされている。各内輪11,12の外周面には、それぞれ軸方向に2つの内輪軌道面11a,12aが形成されている。各内輪11,12の内周面には、当該内周面の焼付きを防止するための潤滑剤であるグリースを収容する螺旋状の潤滑溝11c,12cが形成されている。
両内輪11,12における上記端面11b,12b同士を突き合わせた端部の外周には、両内輪11,12に跨って環状溝18が形成されている。環状溝18は、第1内輪11側に形成された第1周面18aと、第2内輪12側に形成された第2周面18bとを有している(図2参照)。
なお、ロールネック2には圧延材の通過により軸方向に不均一な力が頻繁に作用するので、第1内輪11と第2内輪12とに周速差が発生し、第1内輪11に対して第2内輪12が回転する場合がある。このため、環状溝18の第2周面18bは第1周面18aに対して回転するようになっている。
第1〜第3外輪13〜15は、内輪11,12の径方向外方において圧延ロールのハウジング(図示省略)に固定されている。第1及び第3外輪13,15の内周面には1つの外輪軌道面13a,15aが形成されている。第2外輪14の内周面には、軸方向に2つの外輪軌道面14aが形成されている。
円錐ころ16は、各内輪11,12の内輪軌道面11a,12aと、各外輪13〜15の外輪軌道面13a〜15aとの間に転動自在かつ複列(ここでは4列)に配置されている。
各保持器17は、各列の円錐ころ16の周方向の間隔をそれぞれ保持している。
<密封装置>
密封装置20は、転がり軸受10の軸方向両端部にそれぞれ装着された一対の外側シール部材21と、転がり軸受10の軸方向中央部の環状溝18に装着された内側シール部材22とを備えている。
外側シール部材21は、第1及び第2内輪11,12と、第1〜第3外輪13〜15との間に形成される環状空間19の軸方向両端を密封するものである。
外側シール部材21は、第1外輪13(第3外輪15)の軸方向外側の端面に固定された環状のカバー21aと、このカバー21aの内周に固定された環状のシール21bとを有する。シール21bは、合成ゴムなどの弾性素材からなり、その内周端部には第1内輪11(第2内輪12)の軸方向外側の外周面に摺接するリップ部21cが形成されている。これにより、外側シール部材21は、転がり軸受10の軸方向外方から環状空間19に冷却水が浸入するのを防ぐ働きをする。
図2は、内側シール部材22を示す拡大断面図である。
図2に示すように、内側シール部材22は、断面略L字形に形成された環状の芯金23と、芯金23に固定されている環状のシール24とを有する。芯金23は、例えば金属製の環状部材からなり、円筒部23aと、円筒部23aの軸方向一端部から径方向内方に折り曲げられた環状板部23bとを有する。
シール24は、主に合成ゴムなどの弾性素材からなり、芯金23に加硫による接着、焼き付けなどで固定されている。シール24は、芯金23に固定された本体部25と、この本体部25の内周側に形成された一対の第1及び第2固定リップ部26,27及び摺接リップ部28とを有する。
本体部25は、加硫成型された合成ゴムからなり、第1内輪11側において径方向の厚みが厚く形成された厚肉部25aと、第2内輪12側において径方向の厚みが厚肉部25aよりも薄く形成された薄肉部25bとを有する。薄肉部25bの外端面には、環状溝18の第2内輪12側の側面に対して摺接可能に面接触する当接部30が周方向に所定間隔をおいて複数突設されている。
第1及び第2固定リップ部26,27は、加硫成型された合成ゴムからなり、第1固定リップ部26は、厚肉部25aの内周面から径方向内方へ突出して形成されている。第2固定リップ部27は、第1固定リップ部26よりも第2内輪12側において、厚肉部25aの内周面から径方向内方へ突出して形成されている。
第1及び第2固定リップ部26,27は、所定の締め代をもって環状溝18の第1周面18aに面接触しており、その緊迫力により第1周面18aに対して相対移動しないようになっている。これにより、内側シール部材22は、第1内輪11と一体回転可能に装着されている。また、第1及び第2固定リップ部26,27は、ロールネック2の外周面から、第1及び第2内輪11,12の端面11b,12b同士を突き合わせた部分を通過して環状溝18に浸入した冷却水が、環状溝18の第1周面18aを伝って環状空間19に浸入するのを防ぐ働きをする。
摺接リップ部28は、厚肉部25aの側面から軸方向外方に延びて形成されている。摺接リップ部28の径方向外方には、摺接リップ部28の外周面と、厚肉部25aの側面と、薄肉部25bの内周面とで、軸方向外方に開口する環状の凹部29が形成されている。この凹部29により、摺接リップ部28は後述する遠心力により径方向外方に弾性変形することができる。
摺接リップ部28の先端部の内周面には、環状溝18の第2周面18bに対して摺接可能に接触する摺接部28aが径方向内方に突出して形成されている。このため、第1内輪11に対して第2内輪12が回転した場合、摺接リップ部28の摺接部28aは、環状溝18の第2周面18bに摺接するようになっている。
摺接リップ部28は、第1及び第2固定リップ26,27よりも緊迫力が小さく設定されている。具体的には、摺接リップ部28は、摺接部28aが環状溝18の第2周面18bに線接触する緊迫力に設定されている。これにより、摺接リップ部28は、第1及び第2内輪11,12の上記突き合わせた部分から環状溝18に浸入した冷却水が、環状溝18の第2周面18bを伝って環状空間19に浸入するのを防ぐ働きをする。
本実施形態の摺接リップ部28は、その比重を本体部25の比重よりも増加させるために、合成ゴムに高比重粉末である磁性体粉を混合して加硫成型されている。例えば、磁生体粉としては、ストロンチウムフェライトなどを用いることができる。なお、本実施形態では、高比重粉末として、磁性体粉を用いているが、その他の高比重粉末(例えば、金属粉末)を用いてもよい。
摺接リップ部28の比重は、第1内輪11と共に内側シール部材22が回転したときに、その回転に伴う遠心力により、摺接リップ部28の摺接部28aが環状溝18の第2周面18bに対して径方向外方(図中の矢印方向)に離反する値に設定されている。
これにより、環状空間19内が負圧の場合、摺接リップ部28は、その摺接部28aが環状溝18の第2周面18bに対して径方向外方に離反することで、環状空間19内の負圧を開放する働きをする。
なお、摺接リップ部28の摺接部28aが環状溝18の第2周面18bから離反すると、環状溝18に浸入した冷却水が環状空間19内に浸入することになる。しかし、その浸入量は、環状空間19内が負圧のときに一対の外側シール部材21のリップ部21cと各内輪11,12の外周面との間から環状空間19内に浸入する冷却水の浸入量に比べてかなり少ない。したがって、摺接リップ部28の摺接部28aが環状溝18の第2周面18bから離反しても、環状空間19内に浸入する冷却水の浸入量を低減することができる。
以上、本実施形態の転がり軸受装置1及び密封装置20によれば、ロールネック2の回転が停止または、低速回転時に冷却水により温度が低下している状態で環状空間19内が負圧となった場合、ロールネック2が回転を再開したときに、内側シール部材22の回転に伴う遠心力により、摺接リップ部28の摺接部28aが環状溝18の第2周面18bに対して径方向外方に離反する。これにより、環状空間19内の負圧を開放することができる。したがって、環状空間19が負圧になっても、内側シール部材22がその負圧を開放することで、軸受外部から外側シール部材21のリップ部21cと内輪11(12)の外周面との間を通過して環状空間19に冷却水が浸入するのを効果的に抑制することができる。
また、環状空間19の負圧が開放されることで、外側シール部材21のリップ部21c、内側シール部材22の固定リップ部26,27、及び摺接リップ部28のそれぞれの昇温を大幅に低減することができる。
また、摺接リップ部28の摺接部28aは環状溝18の第2周面18bに線接触しているので、摺接部28aが第2周面18bに面接触する場合に比べて、上記遠心力が作用したときに摺接部28aを第2周面18bに対して径方向外方へ迅速に離反させることができる。
また、摺接リップ部28は、合成ゴムに高比重粉末を混合して成形されているので、高比重粉末の混合量を調整することで、摺接リップ部28の比重を容易に設定することができる。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態に係る密封装置20の内側シール部材22を示す拡大断面図である。第2実施形態の密封装置20は、内側シール部材22の摺接リップ部28の構成が異なる点で、第1実施形態の密封装置20と相違する。
図3に示すように、本実施形態の摺接リップ部28は、その比重を本体部25の比重よりも増加させるために、合成ゴムからなるリップ本体28bと、リップ本体28bの内部に埋め込まれた金属体28cとを有している。
リップ本体28bの先端部の内周面には、環状溝18の第2周面18bに対して摺接可能に線接触する摺接部28aが径方向内方に突出して形成されている。
金属体28cは、例えば金属製の球体からなる。金属体28cは、リップ本体28bの内部において、摺接部28aよりも先端側の周方向の1箇所に加硫接着されている。
なお、第2実施形態において説明を省略した点は、第1実施形態と同様である。
以上、本実施形態の密封装置20によれば、摺接リップ部28は、合成ゴムからなるリップ本体28bと、当該リップ本体28bの先端部の内部に設けられた金属体28cとを有するので、金属体28cの重量を調整することで、摺接リップ部28の比重を容易に設定することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく適宜変更して実施可能である。例えば、本発明は、圧延ロールのロールネック支持に使用される密封装置20や転がり軸受10に限らず、他のあらゆる装置に使用される密封装置20や転がり軸受10に適用することができる。
1:転がり軸受装置、2:ロールネック(回転軸)、10:転がり軸受、11:第1内輪、12:第2内輪、13:第1外輪、14:第2外輪、15:第3外輪、18:環状溝、18a:第1周面、18b:第2周面、19:環状空間、20:密封装置、21:外側シール部材、22:内側シール部材、28:摺接リップ部、28b:リップ本体、28c:金属体

Claims (4)

  1. 軸方向の端部同士を突き合わせた状態で回転軸に外嵌される一対の内輪、及びこれら一対の内輪の径方向外方に配置される外輪を有する転がり軸受に用いられ、
    前記内輪と前記外輪との間に形成される環状空間の軸方向両端に装着され、軸受外部から前記環状空間に水が浸入するのを抑制する一対の外側シール部材と、
    前記一対の内輪における前記端部の外周に形成される環状溝に一方の前記内輪と一体回転可能に装着され、前記端部同士を突き合わせた部分から前記環状溝に浸入した水が前記環状空間に浸入するのを抑制する内側シール部材と、を備える密封装置であって、
    前記内側シール部材は、前記一方の前記内輪の端部における前記環状溝の周面に対して面接触する固定リップ部と、他方の前記内輪の端部における前記環状溝の周面に対して摺接可能に線接触する摺接リップ部と、を有し、
    前記摺接リップ部の比重は、前記内側シール部材の回転に伴う遠心力により前記環状溝の周面に対して径方向外方に離反する値に設定されていることを特徴とする密封装置。
  2. 前記摺接リップ部は、合成ゴムに高比重粉末を混合して成形されている請求項に記載の密封装置。
  3. 前記摺接リップ部は、合成ゴムからなるリップ本体と、当該リップ本体の内部に設けられた金属体とを有する請求項に記載の密封装置。
  4. 軸方向の端部同士を突き合わせた状態で回転軸に外嵌される一対の内輪、これら一対の内輪の径方向外方に配置される外輪、及び前記内輪と前記外輪との間に転動可能に設けられた複数の転動体を有する転がり軸受と、
    前記転がり軸受に設けられる請求項1〜のいずれか1項に記載の密封装置と、を備えることを特徴とする転がり軸受装置
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